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特開2024-32442情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024032442
(43)【公開日】2024-03-12
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20230101AFI20240305BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022136099
(22)【出願日】2022-08-29
(71)【出願人】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001025
【氏名又は名称】弁理士法人レクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】兼保 和弘
(72)【発明者】
【氏名】遠山 雄一
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA10
(57)【要約】
【課題】会社への出社や勤務地への出勤やテレワークを含めた多様な働き方に十分対応できる情報処理装置を提供する。
【解決手段】社員の出勤形態の問合せを処理する情報処理装置は、社員通信端末を利用する社員自身の状況に関する社員情報を社員の識別子と共に社員の出勤形態の問合せを社員通信端末から受け付ける出勤形態問合せ受け付け部と、識別子に基づいて社員の勤務地への通勤経路の状況に関する通勤経路情報を取得する通勤経路情報取得部と、社員情報および通勤経路情報をまとめた統合情報を、社員の出勤形態の判定指示と共に、社員を管理する管理者が利用する管理者通信端末に送信する指示送信部と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
社員通信端末と、管理者通信端末と、情報処理装置とを備える情報処理システムであって、
前記社員通信端末は、前記社員通信端末を利用する社員自身の状況に関する社員情報を前記社員の識別子と共に受け付ける入力部と、前記識別子および前記社員情報を前記情報処理装置に送信する第1の送信部と、を有し、
前記情報処理装置は、前記社員通信端末から送信された前記社員の識別子および前記社員情報を受信する第1の受信部と、前記第1の受信部が受信した前記識別子に基づいて前記社員の勤務地への通勤経路の状況に関する通勤経路情報を取得する通勤経路情報取得部と、前記社員情報および前記通勤経路情報をまとめた統合情報を、前記社員の出勤形態の判定指示と共に、前記管理者通信端末に送信する第2の送信部と、を有し、
前記管理者通信端末は、前記情報処理装置から送信された前記統合情報を受信する第2の受信部と、前記第2の受信部が受信した前記統合情報を前記管理者通信端末を利用する管理者に提示して、前記社員に指示する出勤形態に関する判定結果である出勤形態結果の入力を受け付ける出勤形態受け付け部と、を有することを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記管理者通信端末は、前記社員に指示する前記出勤形態結果を受け付けた際に前記出勤形態結果を前記社員通信端末に送信する第3の送信部を有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記管理者通信端末の前記第3の送信部は、前記出勤形態結果を受け付けた際に前記出勤形態結果を前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置は、前記管理者通信端末から送信された前記出勤形態結果を受け付けた際に前記出勤形態結果を前記社員通信端末に送信する第4の送信部を有する、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記出勤形態は、前記社員の在宅勤務、出社又は勤務見合わせを含む形態であり、
前記通勤経路情報は、前記社員の自宅から勤務地までの通勤経路状況および前記自宅から前記勤務地までの気象状況を含む情報であり、
前記社員情報は前記社員の健康状態および業務の緊急度を含む情報であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
社員の出勤形態の問合せを処理する情報処理装置であって、
社員通信端末を利用する社員自身の状況に関する社員情報を前記社員の識別子と共に前記社員の出勤形態の問合せを前記社員通信端末から受け付ける出勤形態問合せ受け付け部と、
前記識別子に基づいて前記社員の勤務地への通勤経路の状況に関する通勤経路情報を取得する通勤経路情報取得部と、
前記社員情報および前記通勤経路情報をまとめた統合情報を、前記社員の出勤形態の判定指示と共に、前記社員を管理する管理者が利用する管理者通信端末に送信する指示送信部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
前記出勤形態は、前記社員の在宅勤務、出社又は勤務見合わせを含む形態であり、
前記通勤経路情報は、前記社員の自宅から勤務地までの通勤経路状況および前記自宅から前記勤務地までの気象状況を含む情報であり、
前記社員情報は前記社員の健康状態および業務の緊急度を含む情報であることを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記情報処理装置は、
前記社員通信端末からアクセスされたアクセス日時を取得する日時情報取得部と、
前記アクセス日時における前記社員通信端末の位置を示す端末位置情報を取得する位置情報取得部と、
予め登録された前記出勤形態の問合せを許可できる本人滞在位置範囲情報および問合せ可能日時情報を保持する登録情報保持部と、
前記本人滞在位置範囲情報が示す位置領域内に前記端末位置情報が示す位置が含まれることを照合する位置情報認証部と、
前記問合せ可能日時情報が示す期間内に前記アクセス日時が含まれることを照合する日時情報認証部と、を有し、
前記位置情報認証部の照合と前記日時情報認証部の照合とが達成された場合に、前記出勤形態問合せ受け付け部は前記出勤形態の問合せを受け付けることを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
社員の出勤形態の問合せを処理する情報処理装置における情報処理方法であって、
社員通信端末を利用する社員自身の状況に関する社員情報を前記社員の識別子と共に前記社員の出勤形態の問合せを前記社員通信端末から受け付ける出勤形態問合せ受け付けステップと、
前記識別子に基づいて前記社員の勤務地への通勤経路の状況に関する通勤経路情報を取得する通勤経路情報取得ステップと、
前記社員情報および前記通勤経路情報をまとめた統合情報を、前記社員の出勤形態の判定指示と共に、前記社員を管理する管理者が利用する管理者通信端末に送信する指示送信ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
社員の出勤形態の問合せを処理する情報処理装置に搭載されるコンピュータに、
社員通信端末を利用する社員自身の状況に関する社員情報を前記社員の識別子と共に前記社員の出勤形態の問合せを前記社員通信端末から受け付ける出勤形態問合せ受け付けステップと、
前記識別子に基づいて前記社員の勤務地への通勤経路の状況に関する通勤経路情報を取得する通勤経路情報取得ステップと、
前記社員情報および前記通勤経路情報をまとめた統合情報を、前記社員の出勤形態の判定指示と共に、前記社員を管理する管理者が利用する管理者通信端末に送信する指示送信ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、就業に関する管理システム等の情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理システムの一例として、在宅勤務者の体調を測定し、その体調測定データを在宅者管理装置に伝送し、体調測定データに基づいて在宅者端末を使用する在宅勤務者の健康管理を行い、管理者が在宅勤務者より送られてくる各種申請(早退、残業等)の可否を入力する在宅者管理システムがある。(特許文献1、参照)
さらに、特許文献2においては、情報処理システムの他の例として、従業者の生体情報に基づいて健康又は心理の状態を判別し、各判別結果に基づいて従業者の労務内容の適否を判断して、作業就労に適合しないと判断された場合には、作業不可である旨の表示をして作業員に報知する従業者管理システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-197240号公報
【特許文献2】特開2001-282975号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の社員管理システムでは、会社への出社や勤務地への出勤が原則となっており、テレワークを含めた多様な働き方に十分対応していないという問題点がある。
【0005】
本発明は、以上の従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、社員のスマートフォン等の通信端末にて、社員の氏名、従業員番号を入力すると、社員に関する交通状況等の情報を自動で取得して、従業員の健康状態および従業員の状況の情報を管理者に提示してこれを元に管理者が勤務形態を判断できる情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報処理システムは、社員通信端末と、管理者通信端末と、情報処理装置とを備える情報処理システムであって、
前記社員通信端末は、前記社員通信端末を利用する社員自身の状況に関する社員情報を前記社員の識別子と共に受け付ける入力部と、前記識別子および前記社員情報を前記情報処理装置に送信する第1の送信部と、を有し、
前記情報処理装置は、前記社員通信端末から送信された前記社員の識別子および前記社員情報を受信する第1の受信部と、前記第1の受信部が受信した前記識別子に基づいて前記社員の勤務地への通勤経路の状況に関する通勤経路情報を取得する通勤経路情報取得部と、前記社員情報および前記通勤経路情報をまとめた統合情報を、前記社員の出勤形態の判定指示と共に、前記管理者通信端末に送信する第2の送信部と、を有し、
前記管理者通信端末は、前記情報処理装置から送信された前記統合情報を受信する第2の受信部と、前記第2の受信部が受信した前記統合情報を前記管理者通信端末を利用する管理者に提示して、前記社員に指示する出勤形態に関する判定結果である出勤形態結果の入力を受け付ける出勤形態受け付け部と、を有することを特徴とする。
【0007】
本発明の情報処理装置は、社員の出勤形態の問合せを処理する情報処理装置であって、
社員通信端末を利用する社員自身の状況に関する社員情報を前記社員の識別子と共に前記社員の出勤形態の問合せを前記社員通信端末から受け付ける出勤形態問合せ受け付け部と、
前記識別子に基づいて前記社員の勤務地への通勤経路の状況に関する通勤経路情報を取得する通勤経路情報取得部と、
前記社員情報および前記通勤経路情報をまとめた統合情報を、前記社員の出勤形態の判定指示と共に、前記社員を管理する管理者が利用する管理者通信端末に送信する指示送信部と、
を有することを特徴とする。
【0008】
本発明の情報処理方法は、社員の出勤形態の問合せを処理する情報処理装置における情報処理方法であって、
社員通信端末を利用する社員自身の状況に関する社員情報を前記社員の識別子と共に前記社員の出勤形態の問合せを前記社員通信端末から受け付ける出勤形態問合せ受け付けステップと、
前記識別子に基づいて前記社員の勤務地への通勤経路の状況に関する通勤経路情報を取得する通勤経路情報取得ステップと、
前記社員情報および前記通勤経路情報をまとめた統合情報を、前記社員の出勤形態の判定指示と共に、前記社員を管理する管理者が利用する管理者通信端末に送信する指示送信ステップと、
を含むことを特徴とする。
【0009】
本発明のプログラムは、社員の出勤形態の問合せを処理する情報処理装置に搭載されるコンピュータに、
社員通信端末を利用する社員自身の状況に関する社員情報を前記社員の識別子と共に前記社員の出勤形態の問合せを前記社員通信端末から受け付ける出勤形態問合せ受け付けステップと、
前記識別子に基づいて前記社員の勤務地への通勤経路の状況に関する通勤経路情報を取得する通勤経路情報取得ステップと、
前記社員情報および前記通勤経路情報をまとめた統合情報を、前記社員の出勤形態の判定指示と共に、前記社員を管理する管理者が利用する管理者通信端末に送信する指示送信ステップと、
を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の情報処理システムによれば、社員が所持している通信端末により、社員が出勤形態問合せを行い、出勤形態(社員の在宅勤務、出社(勤務地への出勤)又は勤務見合わせ)の指示を管理者から受け取ることが可能となる。すなわち、通信端末の位置情報から特定される現在の端末所在位置とシステムが管理する位置情報とを照合しているので、管理者は例えば自宅に社員が所在することを確認でき、これにより、出社が前提の勤務体系の見直しを行い、社員の状況(業務の緊急度や、交通状況(気象状況含む)、疫病の健康状態等)を考慮した柔軟な勤務体制を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態の情報処理システムの構成例の一例を説明する概略説明図である。
図2】本実施形態の情報処理装置の登録情報保持部に記憶された、問合せ許可位置(事前登録位置領域)および問合せ可能日時(事前登録期間)を含む事前登録情報テーブルの一例を示した表である。
図3】本実施形態の情報処理装置の登録情報保持部に記憶された、社員毎の社員ID、名前、始業時刻、通勤経路、通勤経路位置範囲が予め登録された経路事前登録情報テーブルの一例を示した表である。
図4】本実施形態の情報処理装置の登録情報保持部に記憶された、社員毎の健康状態例えば体温スコアテーブル、業務緊急度スコアテーブル、通勤経路状況スコアテーブル、および気象状況の気象警戒レベルスコアテーブルの一例を示した表である。
図5】本実施形態の情報処理装置の総合情報データベースに記憶された、社員の状況データの統合情報であるの一例を示した表である。
図6】本実施形態の情報処理システムの通信端末のスマートフォンの一例の構成を示す概略ブロック図である。
図7】本実施形態の情報処理システムが社員通信端末からアクセスされる場合の出勤形態問合せ動作を実行するフロー図である。
図8】本実施形態の情報処理システムにおける社員通信端末の入力画面を示す正面図である。
図9】本実施形態の情報処理システムにおける社員通信端末の入力画面を示す正面図である。
図10】本実施形態の情報処理システムにおける社員通信端末の入力画面を示す正面図である。
図11】本実施形態の情報処理システムにおける社員通信端末の入力画面を示す正面図である。
図12】本実施形態の情報処理システムにおける管理者通信端末の入力画面を示す正面図である。
図13】本実施形態の情報処理システムにおける管理者通信端末の入力画面を示す正面図である。
図14】本実施形態の情報処理システムにおける社員通信端末の通知画面を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しつつ本発明による実施形態に係る情報処理システムについて説明する。なお、以下の実施形態および実施例において、実質的に同一の機能および構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0013】
図1は、本実施形態の情報処理システム100の構成例の一例を示す概略ブロック図である。情報処理システム100は、通信ネットワークNWを介してインターネットで互いに通信可能な情報処理装置10とこれに通信可能なスマートフォン等の複数の通信端末101とを含んで構成される。複数の通信端末101には、問合せを受ける管理者通信端末101Aと問合せを行う社員通信端末111とが含まれる。また、情報処理装置10は、気象情報提供データベース300、鉄道運行情報提供データベース310および道路交通情報提供データベース320とは通信ネットワークNWを介して互いに接続されている。なお、管理者通信端末101Aと社員通信端末111は所定の連携アプリケーションが起動しているものとする。
【0014】
気象情報提供データベース300は気象情報を提供するサーバ装置である。気象情報は社員の通勤を阻害する出社関連事象として大雨洪水警報や強風波浪警報といった気象警報をも含む。また、気象情報は気象警報と共に、気象警報の地域と気象警報の予報も含む。鉄道運行情報提供データベース310は鉄道運行情報を提供するサーバ装置である。鉄道運行情報は出社関連事象として運行遅延や運行停止といった運行障害をも含む。また、鉄道運行情報は運行障害と共に、運行障害の対象区間と運行障害の予報経過も含む。道路交通情報提供データベース320は道路交通情報を提供するサーバ装置である。道路交通情報は出社関連事象として渋滞や交通規制といった交通障害をも含む。また、道路交通情報は交通障害と共に、交通障害の対象区間と交通障害の予報経過も含む。
【0015】
通信端末101および情報処理装置10は通信ネットワークNWを介してインターネットで通信可能に接続されている。通信ネットワークNWと通信端末101とは基地局によって接続されるが、アクセスポイントACを介してWi-Fi(登録商標)規格の通信によって接続されてもよい。
【0016】
[情報処理装置]
社員通信端末111からの社員の出勤形態の問合せを処理する情報処理装置10は、図1に示すように、サーバ装置として機能するコンピュータ装置であり、内部バス(図示せず)で互いに接続された、CPU(Central Processing Unit)11と、記憶装置12と、社員からの出勤形態問合せや情報の入力および出勤形態結果を社員に返答するためのインターフェイスである入力部13および出力部14と、通信部15と、を有する。入力部13や通信部15を介して、入力情報等が情報処理装置10に取得される。
【0017】
記憶装置12としては、たとえば、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、やフラッシュメモリ等があり、これらは各種プログラムやデータを記憶すると共にCPU11のタスクエリアとなる。入力部13としては、運用担当者等がデータを入力するためのキーボード、マウス、タッチパネル、テンキー等がある。出力部14としては、データを入力する運用担当者等への状態表示のためのディスプレイ、タッチパネル等がある。通信部15は、通信ネットワークNWと通信し、データを送受信する。入力部13および出力部14としては外部装置、例えば記録媒体を接続するためのUSB(Universal Serial Bus)も含まれる。
【0018】
記憶装置12にインストールされたオペレーティングシステム(OS)ソフトウェアのプログラムに従うCPU11によって情報処理装置10の全体動作を制御する。CPU11は記憶装置12に保持される各種アプリケーションソフトウェア、例えば、情報処理用アプリケーションソフトウェアプログラムにしたがって、情報処理を実行する。
【0019】
インストールされた情報処理用アプリケーションソフトウェアプログラムは、記憶装置12に展開されて、CPU11が以下の機能部、
(1)登録情報保持部PKP
(2)出勤形態問合せ受け付け部WRR(第1の受信部)
(3)通勤経路情報取得部RCT
(4)指示送信部ITT(第2の送信部)、
(5)総合情報データベースIIDB、として機能する。
【0020】
登録情報保持部PKPは、事前登録情報として、予め登録された出勤形態の問合せを許可できる社員本人の滞在位置範囲情報(例えば自宅位置範囲情報)および問合せ可能日時情報を保持する。
【0021】
(登録情報保持部PKP)
図2の上段は、情報処理装置10の登録情報保持部PKPに記憶された、問合せ許可位置(事前登録位置領域)および問合せ可能日時(事前登録期間)を含む事前登録情報テーブルTB1の一例を示したものである。
【0022】
事前登録情報テーブルTB1には、社員IDと、社員の自宅の付近領域(例えば、GPS位置情報による滞在位置範囲)と、例えば、出社時刻及び問合せを許可する問合せ許可期間と、社員の管理者(上長の名前×▽◇□さん)とが、社員名毎(部下の〇×▽◇さん等々)に関係付けられて一意的にあらかじめ登録・格納される。
【0023】
事前登録情報テーブルTB1のうち自宅付近領域(本人滞在位置範囲情報)は、社員通信端末111からの情報処理装置10へのアクセスの認証のための参照情報となり、本人滞在位置範囲情報と社員通信端末111の現在位置との一致、すなわち、自宅付近領域内に現在位置が含まれる場合に、出勤形態問合せ受け付け部WRRにより該端末の位置認証がなされる。また、事前登録情報テーブルTB1のうち問合せ許可期間(問合せ可能日時情報)も、社員通信端末111からのアクセスの認証のための参照情報となり、問合せ可能日時情報と社員通信端末111のアクセス日時との一致、すなわち、問合せ許可期間に現在アクセス日時が含まれる場合に、出勤形態問合せ受け付け部WRRにより該端末の時間認証がなされる。
【0024】
例えば、図2の事前登録情報テーブルTB1において、上長に問合せる側の部下の社員〇×▽◇さんの業務の始業時刻09:00(出社時刻)が登録されているとすると、始業時刻09:00の前12時間から後1時間くらい、つまり、問合せ許可期間21:00~10:00において、自宅付近領域(本人滞在位置範囲)に居る社員が出勤形態問合せ可能となる。当該位置認証と時間認証とにより、社員の虚偽の報告(問合せ)を防ぐことができる。
【0025】
登録情報保持部PKPは、さらに、図3に示す社員毎の社員ID、名前、始業時刻、通勤経路、通勤経路位置範囲が予め登録された経路事前登録情報テーブルRCを保持する。経路事前登録情報テーブルRCにおける通勤経路位置範囲が気象情報提供データベース300からの気象情報検索に用いられ、同通勤経路が鉄道運行情報提供データベース310と道路交通情報提供データベース320からの鉄道運行情報検索と道路交通情報検索とに用いられる。
【0026】
登録情報保持部PKPには、さらにまた、図4に示す社員毎の健康状態例えば、平熱又は高熱(スコア0又は5)を示す体温スコアテーブルDTP、例えば、会社での業務の必要性の無し又は有り(スコア0又は-1)を示す業務緊急度スコアテーブルWUG、通勤経路状況スコアテーブルTPI、および気象状況の気象警戒レベルスコアテーブルWALが予め登録され保持される。通勤経路状況スコアテーブルTPIは、例えば、通勤経路の鉄道や道路交通における不通の程度を6段階に分け、不通箇所や運行遅延等が無ければスコア0とし、平常通勤時間に対して不通箇所や運行遅延等による1/5時間割合の遅延~5/5時間割合の遅延(完全不通)であればそれぞれ1/5不通~5/5不通(スコア1~5)としてスコアリングするテーブル(不通0、1/5不通であれば問題無しとし、それ以外は問題有りとする)である。気象警戒レベルスコアテーブルWALは、例えば、気象庁が発表する大雨等の警戒レベルに基づいて通勤経路の鉄道や道路交通における気象の程度を6段階に分け、警戒発令が無ければスコア0とし、発令された大雨等の警戒レベル1~5であればそれぞれスコア1~5としてスコアリングするテーブル(スコア0であれば問題無しとし、それ以外は問題有りとする)である。これらスコアテーブルは、健康状態、業務緊急度、通勤経路状況、気象状況の各情報を指示送信部ITTがスコアリングするための参照となる。
【0027】
(出勤形態問合せ受け付け部WRR)
出勤形態問合せ受け付け部WRRは、社員通信端末111を利用する社員の社員ID、パスワード等の識別子および社員自身の状況に関する社員情報を社員と共に社員の出勤形態の問合せを一定の制限の下で社員通信端末111から受け付ける。社員自身の状況に関する社員情報は社員の体温等の健康状態および出社する日の業務の緊急度を含む情報である。
【0028】
出勤形態問合せ受け付け部WRRは、日時情報取得部FCTと位置情報取得部FJPと位置情報認証部FJCと日時情報認証部FCCと、を有する。
【0029】
日時情報取得部FCTは、社員通信端末111からアクセスされた現在のアクセス日時を取得する。
【0030】
位置情報取得部FJPは、アクセス日時における社員通信端末111のGPS位置を示す現在の端末位置情報を取得する。
【0031】
位置情報認証部FJCは、事前登録情報テーブルTB1を参照し、滞在位置範囲が示す範囲内に端末位置情報が示す位置が含まれることを照合する。
【0032】
日時情報認証部FCCは、事前登録情報テーブルTB1を参照し、問合せ可能日時情報が示す期間内にアクセス日時が含まれることを照合する。
【0033】
位置情報認証部FJCおよび日時情報認証部FCCの照合が達成された場合に、出勤形態問合せ受け付け部WRRは、出勤形態の問合せと社員の識別子(社員ID、パスワード等)と共に、社員情報(社員本人の体温等の健康状態および業務の緊急度)を社員通信端末111から入力するような画面を社員通信端末111に表示させ、社員の入力を誘導する。社員情報(社員本人の体温等の健康状態および業務の緊急度)を社員通信端末111から取得できた場合、出勤形態問合せ受け付け部WRRがそれら社員情報を総合情報データベースIIDBに登録・格納する。
【0034】
(通勤経路情報取得部RCT)
通勤経路情報取得部RCTは、識別子(社員ID等)に基づく経路事前登録情報テーブルRC(通勤経路位置範囲、通勤経路)を用いて社員の勤務地への通勤経路の状況に関する通勤経路情報を気象情報提供データベース300、鉄道運行情報提供データベース310および道路交通情報提供データベース320から取得する。通勤経路情報は、社員の自宅から勤務地までの通勤経路状況(鉄道運行情報や道路交通情報)および自宅から勤務地までの気象状況(気象情報)を含む情報である。
【0035】
通勤経路情報取得部RCTは、気象情報提供データベース300、鉄道運行情報提供データベース310および道路交通情報提供データベース320にそれぞれアクセス時刻と通勤経路位置範囲および通勤経路について問合せて、気象情報提供データベース300から送信された気象情報を、鉄道運行情報提供データベース310から送信された鉄道運行情報を、道路交通情報提供データベース320から送信された道路交通情報をそれぞれ受信して取得し、それらを総合情報データベースIIDBに登録・格納する。
【0036】
(指示送信部ITT)
指示送信部ITTは、総合情報データベースIIDBを利用して、社員情報(健康状態および業務の緊急度)および通勤経路情報(社員の自宅から勤務地までの通勤経路状況(鉄道運行情報や道路交通情報)および自宅から勤務地までの気象状況)をまとめた統合情報を生成し、当該統合情報を総合情報データベースIIDBに登録・格納して、同時に社員の出勤形態の判定指示のひな型(在宅勤務、出社、勤務見合わせ)と共に、管理者通信端末101Aに送信する。指示送信部ITTは、予め登録されている図4に示す健康状態例えば体温スコアテーブルDTP、業務緊急度スコアテーブルWUG、通勤経路状況スコアテーブルTPI、および気象状況の気象警戒レベルスコアテーブルWALに基づいて、各情報をスコアリングする機能を有する。スコアの合計が低いほど平常であり、スコア合計が例えば4を超えると異常と判別することができる。
【0037】
(総合情報データベースIIDB)
総合情報データベースIIDBは、例えば、図5に示す社員〇×▽◇さんの状況データの統合情報である、交通状況:問題なし、気象状況:問題なし、健康状況:体温36.3度、業務の緊急度:出社を要す、を含む総合情報データテーブルITBを格納する。
【0038】
(通信端末101)
図6は、通信端末101のスマートフォンの一例の構成を示すブロック図である。一般的に、スマートフォンは、音声通話やデータ通信に用いられ基地局との通信信号を送受信する通信部101a(上記の通信ネットワークNWの様々なキャリアの通信規格の機能モジュールを含む)、社員とのインターフェイスのための操作部兼表示部であるタッチパネル101b、時計101c、マイク101d、スピーカ101e、振動子101f、カメラ101g、位置検出用のGPS(Global Positioning System全地球測位システム)センサ101h、傾き検出用のジャイロセンサ101i、磁気検出用の地磁気センサ101j、距離検出用の近接センサ101k、明るさ検出用の照度センサ101lおよび慣性検出用の加速度センサ101m、の作動装置・センサ、並びに、これらセンサからの信号を受け且つこれら作動装置を制御する制御部101nを含んでいる。
【0039】
制御部101nはMPU(Micro-Processing Unit)とフラッシュメモリ等のROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)の記憶部を含み、記憶部にインストールされた種々のソフトウェアプログラム(以下、アプリともいう)に従うMPUによって当該端末の全体動作を制御するコンピュータ装置である。
【0040】
GPSセンサ101hはGPS信号を受信し、MPUにより、GPS信号に基づいて通信端末101の現在位置を検出する。現在時刻を計時する時計はGPSセンサによる測位の計算にMPUにより利用される。
【0041】
スマートフォン等の通信端末101にインストールされている機能としては、以下の(1)~(2):
(1)情報処理装置10から現在位置情報を要求され、「現在位置情報」を情報処理装置10へ送信する際に、情報処理装置10から受信した「現在位置情報要求」に対し、認証に必要なGPSセンサ101h等を利用した通信端末101の現在位置情報を取得して、認証に必要な現在位置情報を返信する返信機能、および
(2)上記(1)の返信に際して、現在位置情報の利用が予め制限されている場合に当該利用を許可(制限解除)する画像をタッチパネル101bに表示して当該返信を促す機能、等を備える。
【0042】
なお、通信端末101としては、スマートフォンの他、スマートフォンと同等の機能を有した、無線通信モジュールとSIM(Subscriber Identity Module)を搭載したタブレット端末やノートPC等の電子機器が挙げられる。また、通信端末101としては、キャリアやプロバイダとインターネット通信の契約がなされipアドレスを有するパーソナルコンピューターでもよい。
【0043】
[管理者通信端末101A]
管理者通信端末101Aは、情報処理用アプリケーションソフトウェアプログラムに連携する出社形態判断アプリが制御部にインストールされた、管理者が所持している通信端末であり、情報処理装置10から送信された統合情報を受信する通信部101aが第2の受信部として、通信部101aの第2の受信部が受信した統合情報を管理者通信端末101Aを利用する管理者にタッチパネル101bに提示して、社員に指示する出勤形態に関する判定結果である出勤形態結果の入力(在宅勤務、出社又は勤務見合わせ)を受け付ける出勤形態受け付け部として機能する。
【0044】
管理者通信端末101Aは、管理者から社員に指示する出勤形態結果(在宅勤務、出社又は勤務見合わせ)を受け付けた際に、該統合情報(例えば総合情報データテーブルITB)と出勤形態の指示(在宅勤務、出社、勤務見合わせ)を管理者から社員通信端末111に送信(例えば電子メール送信)する通信部101aが第3の送信部として機能する。なお、電子メール送信において、管理者は、コメント文を出勤形態の指示と共に送信できる。
【0045】
管理者通信端末101Aの通信部101aの第3の送信部は、出勤形態結果を受け付けた際に出勤形態結果を情報処理装置10に送信する。

情報処理装置10は、管理者通信端末101Aから送信された出勤形態結果を受け付けた際に該出勤形態結果を社員通信端末111に送信(例えばプッシュ通知)するように第4の送信部として通信部101aを機能させてもよい。
【0046】
[社員通信端末111]
社員通信端末111は、情報処理用アプリケーションソフトウェアプログラムに連携する出社形態問合せアプリが制御部にインストールされた社員所有の通信端末101と、これに接続された身体データ測定器102とからなるシステムである。通信端末101および身体データ測定器102は互いに直接電気的に接続されてもよいし、例えばBluetooth(登録商標)等の短距離通信機能を用いて通信可能に接続されてもよい。さらに、社員通信端末111は、身体データ測定器102を内蔵した通信端末101であってもよい。
【0047】
身体データ測定器102は、情報処理システム100の管理対象である社員に関する身体データを測定可能な装置であり、例えば社員の腕に巻きつけられた、あるいは社員の衣服等に取り付けられた着用できる装置であってもよい。また、身体データとは、例えば社員に関する体温、心拍数、血圧等の社員の身体の状態を表すデータである。
【0048】
身体データ測定器102は、測定した身体データを通信端末101へ送信する。社員通信端末111は、社員が会社外(例えば自宅や通勤経路等)にいる場合、身体データ測定器102から受信した身体データを、インターネット通信を経由して、情報処理装置10へ送信する。例えば身体データ測定器102が通信端末101に直接電気的に接続され赤外線サーモグラフィカメラである場合、赤外線サーモグラフィカメラから社員の顔を撮影して、顔の表面温度から体温を計算して該体温を通信端末101へ直接転送できる。
【0049】
このように、社員通信端末111は、利用する社員自身の状況に関する社員情報(体温)の入力と社員の識別子(社員ID等)の入力と共に受け付ける入力部(身体データ測定器102の赤外線サーモグラフィカメラとタッチパネル101b)として、識別子および社員情報を情報処理装置10に送信する第1の送信部として機能する。
【0050】
(情報処理装置の動作)
情報処理装置10は社員通信端末111からアクセスされる場合、上記機能部により図7に示すようなフローで以下の出勤形態問合せ動作を実行する。
【0051】
当該アクセスがなされる前、登録情報保持部PKPから初期設定条件が読込まれる。登録情報保持部PKPにおいては、社員通信端末111からの出勤形態問合せを許可できる許可条件を含む事前登録情報テーブルTB1(図2の上段、参照)等が予め登録されている。
【0052】
社員通信端末111から情報処理装置10へのアクセスの認証のため、位置情報認証部FJCと日時情報認証部FCCは、図2の下段に示すような、社員通信端末111のアクセス時の後に現在取得情報テーブルTB2を記憶する。現在取得情報テーブルTB2のうち現在日時および現在位置は、社員通信端末111から送信され日時情報取得部FCTおよび位置情報取得部FJPが取得したアクセス日時および社員通信端末111の現在GPS位置情報である。
【0053】
まず、出勤形態問合せ受け付け部WRRは、社員通信端末111を利用する社員自身の状況に関する社員情報(健康状態および業務の緊急度)を社員の(社員ID等)と共に社員の出勤形態の問合せを社員通信端末111から受け付ける(ステップS1:出勤形態問合せ受け付けステップ)。
【0054】
次に、通勤経路情報取得部RCTは、識別子に基づいて社員の勤務地への通勤経路の状況に関する通勤経路情報(社員の自宅から勤務地までの通勤経路状況(鉄道運行情報や道路交通情報)および自宅から勤務地までの気象状況(気象情報))を取得する(ステップS2:通勤経路情報取得ステップ)。
【0055】
次に、指示送信部ITTは、総合情報データベースIIDBを利用して、社員情報(健康状態および業務の緊急度)および通勤経路情報(社員の自宅から勤務地までの通勤経路状況(鉄道運行情報や道路交通情報)および自宅から勤務地までの気象状況)をまとめた統合情報を生成する(ステップS3:統合情報生成ステップ)。
【0056】
次に、指示送信部ITTは、社員情報および通勤経路情報をまとめた統合情報(社員名、交通状況、気象状況、健康状況(体温)、業務の緊急度)を、社員の出勤形態の判定指示(在宅勤務、出社、勤務見合わせ)と共に、社員を管理する管理者が利用する管理者通信端末に送信する(ステップS4:指示送信ステップ)。
【0057】
上記ステップS1:出勤形態問合せ受け付けステップにおいて、位置情報認証部FJCおよび日時情報認証部FCCは、事前登録情報テーブルTB1を参照し、本人滞在位置範囲情報が示す範囲内に端末位置情報が示す位置が含まれること、および問合せ可能日時情報が示す期間内にアクセス日時が含まれることをそれぞれ照合する。
【0058】
位置情報認証部FJCおよび日時情報認証部FCCの照合が達成された場合に、出勤形態問合せ受け付け部WRRは、出勤形態の問合せと社員の識別子(社員ID、パスワード等)に基づいて、社員情報(社員本人の体温等の健康状態)を社員通信端末111から入力するような入力画面(図8および図9を参照)を社員通信端末111に表示させ、社員の体温の入力とその送信を誘導する。健康状態を示す体温の場合、社員が社員通信端末111の赤外線サーモグラフィカメラに顔を近づけて体温を測定する。
【0059】
出勤形態問合せ受け付け部WRRは、社員情報(社員本人の業務の緊急度)を社員通信端末111から入力するような入力画面(図10および図11を参照)を社員通信端末111に表示させ、社員の業務の緊急度の入力とその送信を誘導する。業務の緊急度はタッチパネルから出社の要否を選択、又は入力してもよい。
【0060】
社員情報(社員本人の体温および業務の緊急度)を社員通信端末111から取得できた場合、出勤形態問合せ受け付け部WRRがそれら社員情報を総合情報データベースIIDBに登録・格納する。
【0061】
上記ステップS2:通勤経路情報取得ステップにおいて、通勤経路情報取得部RCTは、識別子(社員ID等)に基づく経路事前登録情報テーブルRC(通勤経路位置範囲、通勤経路)を参照して、社員の勤務地への通勤経路の状況に関する社員の自宅から勤務地までの通勤経路状況(鉄道運行情報や道路交通情報)および自宅から勤務地までの気象状況(気象情報)を気象情報提供データベース300、鉄道運行情報提供データベース310および道路交通情報提供データベース320から取得する。取得したそれら通勤経路情報を総合情報データベースIIDBに登録・格納する。
【0062】
ステップS3:統合情報生成ステップにおいて、指示送信部ITTは、総合情報データベースIIDBを利用して、社員情報(健康状態および業務の緊急度)および通勤経路情報(社員の自宅から勤務地までの通勤経路状況(鉄道運行情報や道路交通情報)および自宅から勤務地までの気象状況)をまとめた統合情報を生成する(たとえば図5に示す社員〇×▽◇さんの状況データの統合情報)。指示送信部ITTは、ステップS4:指示送信ステップにおいて、当該統合情報を総合情報データベースIIDBに登録・格納して、同時に社員の出勤形態の判定指示のひな型(在宅勤務、出社、勤務見合わせ)と共に、社員を管理する管理者が利用する管理者通信端末101Aに送信する。
【0063】
社員通信端末111から提供され総合情報データベースIIDBに格納された各状況(交通状況、気象状況、健康状態、業務の緊急度)の最新情報が管理者通信端末101Aの入力画面(図12および図13を参照)に表示させ、出勤形態の判定の入力とその送信を誘導する。こにより、管理者は、管理者通信端末101Aにから出勤形態の指示(在宅勤務、出社又は勤務見合わせ)を社員通信端末111に送信(例えば電子メール送信)すできる。送信された出勤形態の指示は社員通信端末111の画面(図14を参照)に表示され、社員は出勤形態を確認できる。
【0064】
[第1の実施例]
本実施例では、社員が出勤しようとする際に、社員が所持している社員通信端末111を使い、情報処理装置10へアクセスし、上記ステップS1:出勤形態問合せ受け付けステップで位置照合および時間照合と社員情報(健康状態および業務の緊急度)の受付が完了した後、上記ステップS2:通勤経路情報取得ステップにおいて、図5に示す社員〇×▽◇さんの状況データの統合情報である、交通状況がA鉄道:通常通り運行、B鉄道:通常通り運行、C鉄道:通常通り運行を取得して問題がなく、気象状況が06:00:晴れ、07:00:曇り、08:00:曇りを取得して問題が無いことが登録された。社員の健康状況が体温36.3度であり、業務の緊急度:出社不要であることを情報処理装置10が取得し総合情報データテーブルITBを格納された。
【0065】
この場合、上記ステップS3:指示送信ステップにおいて、情報処理装置10は、管理者通信端末101Aにおいて交通状況、気象状況、業務の緊急度に問題無し、体温36.3度を表示させ、管理者が社員の出勤形態を検討し判断し、“テレワークでの執務”を選択して社員通信端末111へ送信し、社員通信端末111にて管理者からの結果を社員が受信した。
【0066】
[第2の実施例]
本実施例は、上記ステップS2:通勤経路情報取得ステップにおいて、状況データの統合情報である、交通状況がA鉄道:運転見合わせ、B鉄道:運転見合わせ、C鉄道:運転見合わせを情報処理装置10が取得した以外、第1の実施例と同一であった。
【0067】
この場合、上記ステップS3:指示送信ステップにおいて、情報処理装置10は、管理者通信端末101Aにおいて交通状況の表示が「問題あり」であった以外、第1の実施例と同一であった。そこで、管理者が社員の出勤形態を検討し判断し、“テレワークでの執務”を選択して社員通信端末111へ送信し、社員通信端末111にて管理者からの結果を社員が受信した。
【0068】
[第3の実施例]
本実施例は、上記ステップS2:通勤経路情報取得ステップにおいて、状況データの統合情報である、気象状況が06:00:暴風雨、07:00:暴風雨、08:00:暴風雨を情報処理装置10が取得した以外、第1の実施例と同一であった。
【0069】
この場合、上記ステップS3:指示送信ステップにおいて、情報処理装置10は、管理者通信端末101Aにおいて気象状況の表示が「問題あり」であった以外、第1の実施例と同一であった。そこで、管理者が社員の出勤形態を検討し判断し、“テレワークでの執務”を選択して社員通信端末111へ送信し、社員通信端末111にて管理者からの結果を社員が受信した。
【0070】
[第4の実施例]
本実施例は、上記ステップS2:通勤経路情報取得ステップにおいて、状況データの統合情報である、社員の健康状況の体温37.5度と高温であること情報処理装置10が取得した以外、第1の実施例と同一であった。
【0071】
この場合、上記ステップS3:指示送信ステップにおいて、情報処理装置10は、管理者通信端末101Aにおいて体温の表示が「体温37.5度」であった以外、第1の実施例と同一であった。そこで、管理者が社員の出勤形態を検討し判断し、“勤務見合わせ”を選択して社員通信端末111へ送信し、社員通信端末111にて管理者からの結果を社員が受信した。
【0072】
[第5の実施例]
本実施例は、上記ステップS2:通勤経路情報取得ステップにおいて、状況データの統合情報である、気象状況が06:00:暴風雨、07:00:暴風雨、08:00:暴風雨を情報処理装置10が取得し、且つ業務の緊急度:出社要であった以外、第1の実施例と同一であった。
【0073】
この場合、上記ステップS3:指示送信ステップにおいて、情報処理装置10は、管理者通信端末101Aにおいて気象状況の表示が「問題あり」で且つ業務の緊急度:出社を要するであった以外、第1の実施例と同一であった。そこで、管理者が社員の出勤形態を検討し判断し、“出社を許可”を選択して社員通信端末111へ送信し、社員通信端末111にて管理者からの結果を社員が受信した。ここで、管理者は「天候が回復してからしてください」を共に社員通信端末111へ送信した。
【0074】
[第6の実施例]
本実施例は、上記ステップS2:通勤経路情報取得ステップにおいて、状況データの統合情報である、業務の緊急度:出社要であった以外、第1の実施例と同一であった。
【0075】
この場合、上記ステップS3:指示送信ステップにおいて、情報処理装置10は、管理者通信端末101Aにおいて業務の緊急度:出社を要するであった以外、第1の実施例と同一であった。そこで、管理者が社員の出勤形態を検討し判断し、“出社を許可”を選択して社員通信端末111へ送信し、社員通信端末111にて管理者からの結果を社員が受信した。
【0076】
(効果の説明)
以上説明したように、本実施例および実施形態によれば、業務の緊急度や、交通事情(気象情報含む)、疫病等の社員の体調を考慮して、柔軟な勤務体制を実現することができる。
【符号の説明】
【0077】
10 情報処理装置
100 情報処理システム
101 通信端末(スマートフォン)
101A 管理者通信端末
111 社員通信端末
PKP 登録情報保持部
WRR 出勤形態問合せ受け付け部
RCT 通勤経路情報取得部
ITT 指示送信部
IIDB 総合情報データベース
FCT 日時情報取得部
FJP 位置情報取得部
FJC 位置情報認証部
FCC 日時情報認証部
図1
図2
図3
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図5
図6
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