(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024032470
(43)【公開日】2024-03-12
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240305BHJP
G06Q 50/00 20240101ALI20240305BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q50/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022136142
(22)【出願日】2022-08-29
(71)【出願人】
【識別番号】518406138
【氏名又は名称】株式会社イーストフィールズ
(74)【代理人】
【識別番号】100190621
【弁理士】
【氏名又は名称】崎間 伸洋
(74)【代理人】
【識別番号】100212510
【弁理士】
【氏名又は名称】笠原 翔
(72)【発明者】
【氏名】東野 雅晴
(72)【発明者】
【氏名】仲田 大記
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】展示会に係る、来場者、出展者双方による種々の情報交換を円滑に行うことを可能にする技術を提供すること。
【解決手段】サーバは、プロフィール情報登録部と、展示会受付部と、プロフィール情報交換部と、コミュニケーション部とを備える。プロフィール情報登録部は、展示会の来場者及び出展者のプロフィール情報を取得して固有な識別情報と紐づけ記憶部に登録する。展示会受付部は、入力された識別情報と記憶部の識別情報が一致する場合入場を許可する。プロフィール情報交換部は、来場者端末、及び又は、出展者端末からプロフィール情報の交換要求情報が送信された場合に対応するプロフィール情報を記憶部から取得し、来場者のプロフィール情報を出展者端末に、出展者のプロフィール情報を来場者端末に出力する。コミュニケーション部はプロフィール情報の交換成立と同時にメッセージ情報の交換を可能にする。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
展示会に来場する来場者及び展示会に出展する出展者のプロフィールに関するプロフィール情報を少なくとも取得し、取得した前記来場者及び前記出展者の前記プロフィール情報を、前記来場者及び出展者夫々に固有な識別情報と紐づけて記憶部に登録するプロフィール情報登録手段と、
前記展示会の受付にて前記来場者により入力された前記来場者に固有の識別情報が、登録された前記来場者のプロフィール情報と紐づいている前記来場者に固有の識別情報と一致する場合に、前記来場者の前記展示会への入場を許可する処理を実行する展示会受付手段と、
前記展示会にて、特定の前記来場者の来場者端末から、特定の前記出展者のプロフィール情報の交換要求情報が送信されるか、及び/または、特定の前記出展者の出展者端末から、特定の前記来場者のプロフィール情報の交換要求情報が送信された場合に、前記交換要求情報に係る前記特定の前記来場者及び前記特定の前記出展者のプロフィール情報を記憶部から取得して、前記特定の前記来場者のプロフィール情報を前記出展者端末に出力するとともに、前記特定の前記出展者のプロフィール情報を前記来場者端末に出力して、前記プロフィール情報の交換を成立させるプロフィール情報交換手段と、
前記展示会における前記プロフィール情報の交換成立と同時に前記来場者端末と前記出展者端末との間でメッセージ情報の交換を可能にする処理を実行するコミュニケーション手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記展示会は1または複数の展示会であり、
前記来場者及び前記出展者の夫々に固有な識別情報は、前記1または複数の展示会において利用可能な情報である、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロフィール情報には、前記来場者および前記出展者のSNSにおける識別情報が含まれる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記コミュニケーション手段は、さらに、前記来場者と前記出展者のメッセージのやり取りを記録するトークルームを生成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロフィール情報交換手段によって前記来場者と前記出展者との間でプロフィール情報の交換が成立した場合に、前記来場者端末及び/または前記出展者端末に対して交換完了情報を出力する交換完了情報出力手段をさらに備え、
前記交換完了情報出力手段は、さらに、前記来場者端末及び/または前記出展者端末が前記交換完了情報を取得した場合に、前記来場者端末及び/または前記出展者端末に文字情報、画像情報、音情報の少なくともいずれか一つを用いて前記交換完了情報を取得した旨を出力させる処理を実行する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記展示会を管理する者が入力する情報に基づいて、少なくとも前記展示会の案内を含む展示会の管理に係る情報を生成し、前記来場者端末及び/または前記出展者端末へ出力する展示会管理手段をさらに備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
情報処理装置の制御方法であって、
展示会に来場する来場者及び展示会に出展する出展者のプロフィールに関するプロフィール情報を少なくとも取得し、取得した前記来場者及び前記出展者の前記プロフィール情報を、前記来場者及び出展者夫々に固有な識別情報と紐づけて記憶部に登録するプロフィール情報登録ステップと、
前記展示会の受付にて前記来場者により入力された前記来場者に固有の識別情報が、登録された前記来場者のプロフィール情報と紐づいている前記来場者に固有の識別情報と一致する場合に、前記来場者の前記展示会への入場を許可する処理を実行する展示会受付ステップと、
前記展示会にて、特定の前記来場者の来場者端末から、特定の前記出展者のプロフィール情報の交換要求情報が送信されるか、及び/または、特定の前記出展者の出展者端末から、特定の前記来場者のプロフィール情報の交換要求情報が送信された場合に、前記交換要求情報に係る前記特定の前記来場者及び前記特定の前記出展者のプロフィール情報を記憶部から取得して、前記特定の前記来場者のプロフィール情報を前記出展者端末に出力するとともに、前記特定の前記出展者のプロフィール情報を前記来場者端末に出力して、前記プロフィール情報の交換を成立させるプロフィール情報交換ステップと、
前記展示会における前記プロフィール情報の交換成立と同時に前記来場者端末と前記出展者端末との間でメッセージ情報の交換を可能にする処理を実行するコミュニケーションステップと、
を有する制御方法。
【請求項8】
情報処理装置のコンピュータプログラムであって、
展示会に来場する来場者及び展示会に出展する出展者のプロフィールに関するプロフィール情報を少なくとも取得し、取得した前記来場者及び前記出展者の前記プロフィール情報を、前記来場者及び出展者夫々に固有な識別情報と紐づけて記憶部に登録するプロフィール情報登録ステップと、
前記展示会の受付にて前記来場者により入力された前記来場者に固有の識別情報が、登録された前記来場者のプロフィール情報と紐づいている前記来場者に固有の識別情報と一致する場合に、前記来場者の前記展示会への入場を許可する処理を実行する展示会受付ステップと、
前記展示会にて、特定の前記来場者の来場者端末から、特定の前記出展者のプロフィール情報の交換要求情報が送信されるか、及び/または、特定の前記出展者の出展者端末から、特定の前記来場者のプロフィール情報の交換要求情報が送信された場合に、前記交換要求情報に係る前記特定の前記来場者及び前記特定の前記出展者のプロフィール情報を記憶部から取得して、前記特定の前記来場者のプロフィール情報を前記出展者端末に出力するとともに、前記特定の前記出展者のプロフィール情報を前記来場者端末に出力して、前記プロフィール情報の交換を成立させるプロフィール情報交換ステップと、
前記展示会における前記プロフィール情報の交換成立と同時に前記来場者端末と前記出展者端末との間でメッセージ情報の交換を可能にする処理を実行するコミュニケーションステップと、
をコンピュータによって実行させるためのコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、二次元コードを用いて名刺交換を行う技術が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前述の特許文献1では、展示会に係る、来場者、出展者双方による種々の情報交換を円滑に行うことはできなかった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、展示会に係る、来場者、出展者双方による種々の情報交換を円滑に行うことを可能にする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様は、
展示会に来場する来場者及び展示会に出展する出展者のプロフィールに関するプロフィール情報を少なくとも取得し、取得した前記来場者及び前記出展者の前記プロフィール情報を、前記来場者及び出展者夫々に固有な識別情報と紐づけて記憶部に登録するプロフィール情報登録手段と、
前記展示会の受付にて前記来場者により入力された前記来場者に固有の識別情報が、登録された前記来場者のプロフィール情報と紐づいている前記来場者に固有の識別情報と一致する場合に、前記来場者の前記展示会への入場を許可する処理を実行する展示会受付手段と、
前記展示会にて、特定の前記来場者の来場者端末から、特定の前記出展者のプロフィール情報の交換要求情報が送信されるか、及び/または、特定の前記出展者の出展者端末から、特定の前記来場者のプロフィール情報の交換要求情報が送信された場合に、前記交換要求情報に係る前記特定の前記来場者及び前記特定の前記出展者のプロフィール情報を記憶部から取得して、前記特定の前記来場者のプロフィール情報を前記出展者端末に出力するとともに、前記特定の前記出展者のプロフィール情報を前記来場者端末に出力して、前記プロフィール情報の交換を成立させるプロフィール情報交換手段と、
前記展示会における前記プロフィール情報の交換成立と同時に前記来場者端末と前記出展者端末との間でメッセージ情報の交換を可能にする処理を実行するコミュニケーション手段と、
を備える情報処理装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、展示会に係る、来場者、出展者双方による種々の情報交換を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システムにより提供されるサービスの概要を示す図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る情報処理システムに関するシステム構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図2の情報処理システムのうち、サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】
図2の情報処理システムのうち、サーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図5】
図2の情報処理システムのうち、サーバが実行する展示会受付処理の一例を示すフローチャートである。
【
図6】
図2の情報処理システムのうち、サーバが実行するプロフィール情報交換処理の一例を示すフローチャートである。
【
図7】
図2の情報処理システムのうち、サーバが実行するメッセージ情報交換処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施形態)
<概要>
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムにより提供されるサービス(以下、本サービスという)の概要を示す図である。本サービスは、展示会に係る、来場者、出展者双方による種々の情報交換を円滑に行うことができるようにすることを目的とする。具体的には、展示会における受付、来場者と出展者の名刺交換(プロフィール情報の交換)、名刺交換を起点としたコミュニケーション、および、展示会後の、例えば次回展示会の案内送付等の集客を、展示会の来場者、出展者双方が本サービスを通じて円滑に行うことができることを目的としている。
本サービスを利用することで、受付を含む展示会における一連の工程が完結する。受付では、例えば、後述する事前登録を行った来場者は、所有する端末を用いて受付用の二次元コード(一例である)を読み込み、受付を完了させる。来場者の情報は事前登録されており、受付の二次元コードを読み込んだ来場者の識別をすぐに行うことができるため、来場者が受付をスムーズに行うことができる。
名刺交換では、来場者、後述の登録を行った出展者が、自己のプロフィール情報を一方あるいは相互に読み込んで交換を成立させる。このプロフィール情報は事前に登録されているため、来場者、出展者が互いに端末を用いて読み込むだけで、交換が成立する。
名刺交換が行われた後は、来場者、出展者の間でメッセージのやり取りが始まる。来場者、出展者の識別情報が、交換した来場者と出展者のプロフィール情報に夫々に紐づいているため、交換したプロフィール情報を来場者、出展者が例えば端末から呼び出すだけで、メッセージのやり取りが可能になる。
このように、展示会における受付、名刺交換、名刺交換を起点としたコミュニケーションという一連の工程が、本サービスを利用することで分断されることなく行われる。さらに、本サービスを利用することで、例えば出展者が、交換した情報を例えば端末から引き出して、例えば次回展示会の案内状等をすぐに送ることもできるため、集客等の業務も行い易くなる。即ち、展示会にて取得した情報を有効活用することができる。
【0010】
図1の説明に戻る。ユーザU1は、展示会に参加する来場者(以下、来場者U1という)である。ユーザU2は、展示会に参加する出展者(以下、出展者U2という)である。ユーザU3は、展示会を主催する主催者(以下、主催者U3という)である。
展示会開催に際し、主催者U3からの通知により出展者U2は、展示会に参加するため本サービスへの登録を行う。出展者U2は、例えば自己の経歴や、商品やパンフレット、商品等の製作動画等を登録する。登録を終えた出展者U2には、本サービスにおける固有のアカウント(識別情報)が付与される。続いて、主催者U3および登録を終えた出展者U2は、来場者U1に対し、展示会が開催されることを告知する。告知された来場者U1は、展示会に参加するための事前登録を行う。来場者U1は、例えば、自己の名前、所属する会社や部門等を登録する。事前登録を終えた来場者U1には、本サービスにおける固有のアカウントが付与される。出展者U2と来場者U1に付与されたアカウントは、複数の展示会で利用可能である。例えば、展示会A(
図1においてE1)に参加するために取得したアカウントは、展示会B(
図1においてE2)、展示会C(
図1においてE3)においても有効である、という具合である。なお、これら出展者U2と来場者U1に付与されたアカウントと、前述の来場者U1、出展者U2のプロフィール情報とは紐づけされて登録される。
本サービスでの固有のアカウントを取得した来場者U1および出展者U2は、展示会に参加する。展示会では、受付や名刺交換といった場面が想定されるが、本サービスを利用することで、来場者U1や出展者U2は、円滑にこれらを行うことができ、さらに、展示会開催後においても、展示会にて得た情報を集客業務に活用することが可能となる。なお、本実施形態で「展示会」という場合は、オンラインでの展示会ではなく、実際に会場に人が来場等して商品等の商談が行われる、リアルな展示会をいうものとする。
【0011】
<システム構成>
図2は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムに関するシステム構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態に係る情報処理システムを構成する情報処理装置は、サーバ1によって実現されている。当該サーバ1は、インターネット等の所定のネットワークNを介して、来場者端末2と、出展者端末3と、主催者端末4と、管理者端末5が相互に接続されている。
来場者端末2、出展者端末3、主催者端末4および管理者端末5は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレット、スマートフォン等の情報処理端末である。なお、各端末は、ここでは1台であるものとして説明するが、当該サーバ1にそれぞれ接続されるよう複数台であってもよい。また、本実施形態では、サーバ1は1台であるものとして説明するが、サーバ1は複数台あってもよい。
【0012】
<サーバ1のハードウェア構成>
図3は、実施形態に係るサーバ1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0013】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。
【0014】
入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19、ドライブ20が接続されている。出力部16は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、各種情報を画像や音声として出力する。入力部17は、キーボードやマウス等で構成され、各種情報を入力する。記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。通信部19は、近距離無線通信や、インターネットを含むネットワークNを介して他の対象(例えば
図2の来場者端末2)との間で通信を行う。
【0015】
ドライブ20は、必要に応じて設けられる。ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア21が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア21から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア21は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0016】
<来場者端末2のハードウェア構成>
来場者端末2のハードウェア構成は、ここでは特に図示しないが、前述のサーバ1のハードウェア構成と基本的に同様である。即ち、CPUと、ROMと、RAMと、バスと、入出力インターフェースと、出力部と、入力部と、記憶部と、通信部と、ドライブとを備える。来場者端末2は、出力部として表示部2aと音声出力部2c、入力部として撮像部2bを備える。表示部2aは例えば後述する来場者U1のプロフィール情報や、プロフィール情報の交換成立を表示するために備えられる。撮像部2bは所謂カメラであって、例えば出展者端末3に表示された出展者U2のプロフィール情報を読み込むために備えられる。音声出力部2cは所謂スピーカであって、後述する交換完了情報を音にて出力するために備えられる。
【0017】
<出展者端末3のハードウェア構成>
出展者端末3のハードウェア構成は、ここでは特に図示しないが、前述のサーバ1のハードウェア構成と基本的に同様である。即ち、CPUと、ROMと、RAMと、バスと、入出力インターフェースと、出力部と、入力部と、記憶部と、通信部と、ドライブとを備える。出展者端末3は、出力部として表示部3aと音声出力部3c、入力部として撮像部3bを備える。表示部3aは例えば後述する出展者U2のプロフィール情報や、プロフィール情報の交換成立を表示するために備えられる。撮像部3bは所謂カメラであって、例えば来場者端末2に表示された来場者U1のプロフィール情報を読み込むために備えられる。音声出力部3cは所謂スピーカであって、後述する交換完了情報を音にて出力するために備えられる。
【0018】
<主催者端末4および管理者端末5のハードウェア構成>
主催者端末4および管理者端末5のハードウェア構成は、ここでは特に図示しないが、前述のサーバ1のハードウェア構成と基本的に同様である。即ち、CPUと、ROMと、RAMと、バスと、入出力インターフェースと、出力部と、入力部と、記憶部と、通信部と、ドライブとを備える。
【0019】
以上のようなサーバ1は、各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、後述する各種処理が実現されるようになる。また、来場者端末2と、出展者端末3と、主催者端末4と、管理者端末5に関しても、各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、後述する各種処理が実現されるようになる。
【0020】
<機能構成>
図4は、
図2の情報処理システムのうち、サーバ1の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0021】
サーバ1は、前述したように、CPU11と、記憶部18と、通信部19等とを備える。サーバ1には、通信部19を介して来場者端末2と、出展者端末3と、主催者端末4と、管理者端末5が夫々接続される。
【0022】
サーバ1のCPU11においては、プロフィール情報登録部111と、展示会受付部112と、プロフィール情報交換部113と、コミュニケーション部114と、交換完了情報出力部115と、展示会管理部116と、アンケート部117と、が機能する。
【0023】
サーバ1の記憶部18においては、この一領域に、来場者情報DB(データベース)181と、出展者情報DB182と、管理情報DB183と、交換情報DB184と、アンケート情報DB185と、が構築されている。
【0024】
プロフィール情報登録部111は、来場者U1及び出展者U2のプロフィール情報を登録する。具体的には、来場者U1及び出展者U2のプロフィールに関するプロフィール情報を少なくとも取得し、取得した来場者U1及び出展者U2のプロフィール情報を、来場者U1及び出展者U2夫々に固有な識別情報と紐づけて記憶部18に登録する。
来場者U1は、展示会に参加するために事前登録を行う。来場者U1は、来場者端末2を用いて、来場者U1のプロフィール情報を入力する。また、出展者U2も展示会に参加するために登録を行う。出展者U2は、出展者端末3を用いて、来場者U1同様に出展者U2のプロフィール情報を入力する。
ここで、来場者U1のプロフィール情報とは、来場者U1の名前等来場者U1自身について説明する情報であり、例えば、名刺に記載されるような事項を含む情報である。名刺に記載される事項とは、例えば、名前、会社名、所属部署、電話番号等である。来場者U1が行う事前登録ではその他、例えば、担当ブランド、ニックネーム、趣味、SNSアカウント、来場者U1の顔画像等もプロフィール情報に含まれている。また、出展者U2のプロフィール情報とは、出展者U2自身を説明する情報であり、出展者U2が行う登録では、前述の名刺に記載されるような事項(名前、ブランド名、メールアドレス、電話番号等)の他、例えば、SNSアカウント、商品やサービス、パンフレット、商品作成の動画、店舗の内観やメディア掲載、プライベートに係る画像等もプロフィール情報に含まれる。
入力された来場者U1、出展者U2のプロフィール情報は、通信部19を介してプロフィール情報登録部111により取得され、後述する来場者情報DB181、出展者情報DB182に、来場者U1、出展者U2に固有の識別情報と紐づけされて格納される。
来場者U1及び出展者U2の夫々に固有な識別情報は、1または複数の展示会において利用可能である。これにより、展示会毎に登録する手間を省くことができる等、来場者U1、出展者U2等の負担を軽減することができる。なお、前述の「複数の展示会」には、例えば、1つの会場で開催される複数の展示会や、1年を通じて複数回開催される展示会等が含まれるものとする。
プロフィール情報には、来場者U1および出展者U2のSNSにおける識別情報が含まれてもよい。これにより、来場者U1や出展者U2のSNSにおける投稿を閲覧し易くなり、来場者U1が出展者U2に対して、または、出展者U2が来場者U1に対して、信用や親しみを持ち易くなる。なお、来場者U1および出展者U2のSNSにおける識別情報とは、来場者U1および出展者U2を一意に識別する、例えば、SNSのアカウントが挙げられる。
【0025】
展示会受付部112は、展示会の受付に係る処理を実行する。具体的には、展示会の受付にて前記来場者U1により入力された来場者U1に固有の識別情報が、登録された来場者U1のプロフィール情報と紐づいている来場者U1に固有の識別情報と一致する場合に、来場者U1の展示会への入場を許可する処理を実行する。
来場者U1は、展示会受付にて、まず、本サービスにログインする。来場者端末2には予め本サービスに係るアプリケーションがダウンロードされており、このアプリケーションを起動してログインを行ってもよい。来場者U1は、ログインにて来場者U1に固有の識別情報を入力する。次に、来場者U1は、受付に置かれた、例えば、受付用の二次元コードを来場者端末2で読み込む。二次元コードを読み込んだ来場者端末2は、来場者U1に固有の識別情報をサーバ1に送信する。サーバ1は、来場者端末2から送信された来場者U1に固有の識別情報を、通信部19を介して展示会受付部112より取得する。展示会受付部112は、取得した来場者U1の識別情報と、後述する来場者情報DB181に格納されている、来場者U1のプロフィール情報に紐づいている来場者U1に固有の識別情報とを照合し、一致する場合に、例えば受付許可情報を来場者端末2に出力する。来場者U1のプロフィール情報は事前登録されており、これと来場者U1の識別情報とが紐づいているため、受付を行った来場者U1をすぐに識別することができ、来場者U1は受付をスムーズに行うことができる。
来場者U1の受付の事実は、展示会受付部112により、後述する交換情報DB184に格納される。この格納の際、展示会受付部112は、交換の事実に係る情報(例えば、当事者)に、「重要顧客」等、例えば主催者U3が所定のタグ付けをした情報を付加して、交換情報DB184に格納してもよい。これにより、展示会終了後に、例えば主催者U3が来場者U1に対して御礼状を送る際の作業負担を軽減することができる。
なお、主催者U3による所定のタグ付けは、例えば、主催者U3が、主催者端末4を用いて行う。主催者U3は、これまで主催した過去の展示会に参加した来場者U1のリストを持っている場合がある。主催者U3は、このリストに基づき、例えばリストに記載された来場者U1毎に「重要顧客」等のタグ付けしているとする。当該過去の展示会に参加した来場者U1に係る情報とタグ情報は、主催者端末4から送信され、後述する展示会管理部116により取得されて管理情報DB183に格納される。展示会受付部112は、例えば、管理情報DB183に格納されている過去の展示会に参加した来場者U1の情報と、受付を行った来場者U1の情報とを照合し、一致する場合に、当該タグ情報を受付の事実に係る情報に付加する。
【0026】
プロフィール情報交換部113は、プロフィール情報を交換する。具体的には、展示会にて、特定の来場者U1の来場者端末2から、特定の出展者U2のプロフィール情報の交換要求情報が送信されるか、及び/または、特定の出展者U2の出展者端末3から、特定の来場者U1のプロフィール情報の交換要求情報が送信された場合に、交換要求情報に係る特定の来場者U1及び特定の出展者U2のプロフィール情報を記憶部18から取得して、特定の来場者U1のプロフィール情報を出展者端末3に出力するとともに、特定の出展者U2のプロフィール情報を来場者端末2に出力して、プロフィール情報の交換を成立させる。
【0027】
まず、プロフィール情報交換部113は、例えば、来場者端末2及び出展者端末3から、または、来場者端末2と出展者端末3のいずれか一方から、送信されたプロフィール情報の交換要求情報に受け付ける。交換要求情報とは、情報交換を行いたいという要求に係る情報をいい、例えば、来場者U1の、出展者U2との間でプロフィール情報を交換したいという要求に係る情報が交換要求情報に挙げられる。
プロフィール情報交換部113は、送信された交換要求情報に対応するプロフィール情報を、後述する来場者情報DB181、出展者情報DB182を参照して取得する。プロフィール情報交換部113は、交換要求情報が送信された来場者端末2および出展者端末3から、来場者U1および出展者U2夫々に固有の識別情報を取得し、来場者情報DB181、出展者情報DB182から当該識別情報を検索してもよい。プロフィール情報と識別情報とは紐づいているため、識別情報を検索することでプロフィール情報の取得が容易になる。
プロフィール情報交換部113は、取得した来場者U1のプロフィール情報を、出展者端末3に出力するとともに、取得した出展者U2のプロフィール情報を来場者端末2に出力する。この、「出展者端末3に出力するとともに、来場者端末2に出力」の一態様に、ニ次元コード等の読み込みが含まれる。例えば、来場者U1は、出展者端末3の表示部3aに表示された、出展者U2のプロフィール情報に対応する二次元コードを、来場者端末2の撮像部2b(カメラ)を用いて読み込む。すると、来場者端末2の表示部2aに、出展者U2のプロフィール情報が表示されるとともに、来場者U1のプロフィール情報が、プロフィール情報交換部113の制御により出展者端末3に出力される。出力された来場者U1のプロフィール情報は、出展者端末3の表示部3aに表示されてもよい。二次元コードの読み込みによって、プロフィール情報交換部113が取得した来場者U1のプロフィール情報が、出展者端末3に出力されるとともに、取得された出展者U2のプロフィール情報が来場者端末2に出力されているという状態になる。即ち、夫々のプロフィール情報が交換される。なお、プロフィール情報交換部113は、例えば、来場者U1のプロフィール情報、出展者U2のプロフィール情報の全てを出力しないように制御してもよい。例えば、来場者U1や出展者U2が交換を希望しないプロフィールに係る情報は、交換されないこととしてもよい。
出展者U2が出展者端末3に表示したプロフィール情報は、プロフィール情報交換部113の制御により当該出展者端末3の記憶部(図示せず)に記憶されているものとする。
なお、出展者U2が、来場者端末2の表示部2aに表示された、来場者U1のプロフィール情報に対応する二次元コードを、出展者端末3のカメラ(撮像部3b)を用いて読み込んでもよい。また、プロフィール情報の交換は、前述のように二次元コードを用いずとも、例えば、プロフィール情報の所在を示すURL(Uniform Resource Locator)がプロフィール情報交換部113により出展者端末3、来場者端末2に出力されることで行われてもよい。係る場合、来場者U1、出展者U2は、当該URLにアクセスすることで、夫々のプロフィール情報を取得できる。
【0028】
プロフィール情報の交換は、例えば、出展者U2がブースに不在の場合において、ブースに置かれた二次元コードを来場者U1が来場者端末2を用いて読むだけでも交換可能である。また、プロフィール情報の交換は、来場者U1同士、出展者U2同士、来場者U1と主催者U3、出展者U2と主催者U3にて行われてもよい。例えば、展示会にて知り合った来場者U1同士、出展者U2同士が、互いのプロフィール情報を来場者端末2または出展者端末3を用いて交換する。また、展示会を主催する主催者U3が主催者端末4を用いて、来場者U1や出展者U2とプロフィール情報の交換をする。これにより、来場者U1、出展者U2のネットワーク、主催者U3と来場者U1や出展者U2とのネットワークが広がっていくメリットがある。
プロフィール情報の交換の成立後、来場者U1と出展者U2とのプロフィール情報の交換の事実は、プロフィール情報交換部113により、後述する交換情報DB184に格納される。この格納の際、プロフィール情報交換部113は、交換の事実に係る情報(例えば、当事者)に、「商談中」等、例えば来場者U1が所定のタグ付けをした情報を付加して、交換情報DB184に格納してもよい。これにより、展示会終了後に、例えば来場者U1が交換したプロフィール情報の整理を行う際の負担を軽減することができる。なお、プロフィール情報の交換の成立とは、交換を希望する当事者同士の互いのプロフィール情報が交換完了した時点をいうものとする。交換を希望する当事者同士の互いのプロフィール情報の交換が完了すると、後述する交換完了情報出力部115は、交換完了情報を生成してこれを出力する。
【0029】
コミュニケーション部114は、コミュニケーションに係る処理を実行する。具体的には、展示会におけるプロフィール情報の交換成立と同時に来場者端末2と出展者端末3との間でメッセージ情報の交換を可能にする処理を実行する。なお、来場者端末2と出展者端末3には予め本サービスに係るアプリケーションがダウンロードされていてもよい。来場者端末2と出展者端末3の双方に同じアプリケーション(本サービスに係るアプリケーション)が記憶されているため、コミュニケーション部114の機能を通して、来場者端末2と出展者端末3との間でメッセージ情報の交換がスムーズに行われる。
コミュニケーション部114は、さらに、来場者U1と出展者U2のメッセージのやり取りを記録するトークルームを生成してもよい。ここで、トークルームとは、そのトークルームに入った来場者U1と出展者U2がメッセージのやり取りをすることができる部屋(ルーム)である。これにより、来場者U1と出展者U2との間でメッセージのやり取りが行い易くなる。
来場者U1と出展者U2とのプロフィール情報の交換が成立すると、コミュニケーション部114は、例えば、来場者U1と出展者U2とがメッセージのやり取りをする、例えばトークルームを生成する。コミュニケーション部114は、後述の交換情報DB184を参照して、プロフィール情報の交換が行われた当事者を特定し、当該当事者をトークルームへ招待する。招待に対し、来場者U1および出展者U2の承認の後、トークルームでのメッセージのやり取りが開始される(トークルームにてメッセージのやり取りが表示される)。交換情報DB184にプロフィール情報の交換の事実が格納されているため、これを参照することで、メッセージ情報のやり取りを行う当事者をすぐに特定することができる。即ち、来場者U1と出展者U2は、プロフィール情報の交換後すぐにメッセージのやり取りができる。
メッセージのやり取りは、1対1で行われてもよく、複数人で行われてもよい。本サービスにおける固有の識別情報を有している者であれば、誰でもトークルームに招待可能であるため、例えば、本サービスにおける固有の識別情報を有している者同士でグループを形成し、当該グループにてメッセージのやり取りを行ってもよい。
また、来場者端末2と出展者端末3との間で行われるメッセージ情報のやり取りは、トークルーム(テキストチャット)の他、例えばビデオチャットにて行われてもよい。例えば、トークルームでのやり取りから、オンライン会議へ移行することも考えられるため、コミュニケーション部114は、テキストチャットからビデオチャットへ移行する処理を実行してもよい。これらにより、展示会に関する者同士のコミュニケーションが円滑になる。
【0030】
交換完了情報出力部115は、交換完了情報を出力する。具体的には、プロフィール情報交換部113によって来場者U1と出展者U2との間でプロフィール情報の交換が成立した場合に、来場者端末2及び出展者端末3の双方、または、来場者端末2と出展者端末3のいずれか一方に対して、交換完了情報を出力する。より具体的には、交換完了情報出力部115が出力した交換完了情報を、来場者端末2及び出展者端末3の双方、または、来場者端末2と出展者端末3のいずれか一方が取得した場合に、来場者端末2及び出展者端末3の双方、または来場者端末2と出展者端末3のいずれか一方が、文字情報、画像情報、音情報の少なくともいずれか一つを用いて交換完了情報を取得した旨を出力するようにする処理を実行する。これにより、プロフィール情報の交換が成立したことを、来場者U1、出展者U2が認識し易くなる。
来場者U1と出展者U2との間でプロフィール情報の交換が成立すると、交換完了情報出力部115は、後述の交換情報DB184を参照し、交換の事実を確認する。確認の後、交換完了情報出力部115は、プロフィール情報の交換が成立したことを示す交換完了情報を、例えば、来場者端末2に出力する。交換完了情報出力部115は、来場者端末2および出展者端末3双方に出力してもよい。この交換完了情報を、来場者端末2(出展者端末3)が入力すると、来場者端末2は、例えば、「Hi!(ハイ!)」というような音を来場者端末2の音声出力部2c(スピーカ)から出力する。出力される交換完了情報は音に限られず、例えば、「交換成立しました」というような文字や、交換が成立したことを示すアニメーションのような動画を表示部2aに表示するようにしてもよい。
【0031】
展示会管理部116は、展示会の管理に関する処理を実行する。具体的には、展示会を管理する者が入力する情報に基づいて、少なくとも展示会の案内を含む展示会の管理に係る情報を生成し、来場者端末2及び/または出展者端末3へ出力する。これにより、展示会の管理をする者が行う管理業務の負担を軽減することができる。
展示会の管理に関する処理には、例えば、展示会を開催する旨を来場者U1に告知する処理がある。展示会管理部116は、例えば、展示会の案内状に係る情報を、後述する管理情報DB183に格納されている案内の雛形に係る情報を用いて生成する。展示会管理部116は、当該雛形に係る情報に、後述する管理情報DB183に格納されている、例えば、展示会の開催情報を付加して案内状情報を生成する。生成された案内状情報は、展示会管理部116により、例えば、来場者端末2へ出力される。これにより、来場者U1は展示会が開催される旨を知ることができる。
展示会の管理に関する処理には、また例えば、展示会の商談に関する処理がある。展示会管理部116は、例えば、来場者端末2からの商談要求に係る情報を受け付ける。例えば、前述の来場者端末2に出力された案内状情報には、展示会における商談予約に係る情報が含まれており、例えば、展示会管理部116は、来場者端末2に商談予約ボタンを表示させる。来場者U1が当該商談を希望する場合、当該予約ボタンを押下する。展示会管理部116は、当該押下により送信された商談予約に係る情報を受け付ける。展示会管理部116はまた、受け付けた商談予約に係る情報を出展者端末3へ出力する。例えば、展示会管理部116は、来場者U1が希望する商談を行う複数の時間枠や、出展者U2が選択する商談可能な時間枠を出展者端末3に表示させる。出展者U2は、来場者U1の希望時刻を確認したうえで、対応可能な時間枠を、例えば商談可能時間枠にチェックを入れて、選択する。展示会管理部116は、当該選択された出展者U2の商談可能な時間枠に係る情報を取得し、来場者U1の希望時間枠と出展者U2の商談可能な時間枠とを照合して、商談時刻を決定し、決定した商談予約時刻を来場者端末2へ出力する。即ち、来場者U1は商談の予約ができるとともに、予約した商談の日時等を確認することができる。
展示会の管理に関する処理には、また例えば、開催される展示会の詳細について例えば来場者U1に通知する処理がある。展示会管理部116は、例えば、後述する管理情報DB183に格納されている開催情報を取得して、展示会開催前日に、前述の事前登録を行った来場者U1の来場者端末2へ、当該開催情報を出力する。開催情報は、例えば、展示会場(住所、会場内の地図、入場方法等)や開催日時等に係る情報が含まれる。例えば展示会前日に、来場者端末2に開催情報が出力されることで、来場者U1は展示会が開催される日時や、場所、入場方法等を再認識することができる。
展示会の管理に関する処理には、また例えば、開催予定の展示会について、例えば来場者U1や出展者U2に情報提供する処理がある。展示会管理部116は、例えば、管理情報DB183から開催予定の展示会を示す予定情報を取得し、当該予定情報を、例えば定期的に、来場者端末2や出展者端末3へ出力してもよい。予定情報には、展示会の日程等に係る情報が含まれていてもよい。これにより、来場者U1や出展者U2の情報収集作業を軽減することができる。
【0032】
アンケート部117は、アンケートに関する処理を実行する。例えば、アンケート部117は、展示会の開催前に、前述の事前登録を行った来場者U1の来場者端末2に向けて、アンケート情報を出力する。アンケート情報とは、アンケートに係る情報であり、例えば、「どんなブランドを探しているのか」、「来場目的は何か」等の来場者U1への質問事項に係る情報が含まれる。来場者U1は当該質問事項に対し来場者端末2を用いて回答し、アンケート部117は当該回答情報を取得する。アンケート部117が取得した回答情報は、後述するアンケート情報DB185に格納される。
展示会の開催前に来場者端末2にアンケート情報が出力され、これに対しての来場者U1の回答を取得することで、例えば主催者U3は、来場予定数や来場者U1の来場経路等を把握することができる。
また、アンケート部117は、展示会終了後に、来場者端末2にアンケート情報を出力する。アンケート情報には、展示会への満足度等所定の項目に係る情報が含まれる。アンケート部117はまた、展示会終了後に、例えば展示会開催後に来場者U1から問い合わせが来たか等の質問事項が含まれるアンケート情報を、出展者端末3に出力する。出展者U2は当該質問事項に対し出展者端末3を用いて回答し、アンケート部117は当該回答情報を取得する。アンケート部117が取得した回答情報は、後述するアンケート情報DB185に格納される。
展示会の開催後に来場者端末2、出展者端末3にアンケート情報が出力され、これに対しての回答情報を取得することで、例えば主催者U3は、来場者U1の声(感想等)を知ることができ、出展者U2もまた、今後の展示会に向けた課題を把握することができる。
なお、前述のアンケート情報は、アンケート情報DB185に格納されている。アンケート部117は、アンケート情報DB185から当該アンケート情報を読み出し、例えば、来場者端末2や出展者端末3へ出力する。アンケート部117はまた、アンケート情報DB185に格納された回答情報を用いて、分析を行う。アンケート部117が設けられていることにより、展示会に関する情報の分析が可能になる。分析された情報は、例えば、主催者U3が主催する次の展示会に生かされる(会場レイアウトの変更等)。
【0033】
来場者情報DB181には、来場者U1に関する情報が格納される。来場者U1に関する情報には、少なくとも事前登録の際に入力したプロフィール情報が含まれる。来場者U1のプロフィール情報としては、例えば、会社名、配属部署、担当ブランド、仕事の内容、名前、出身、学歴、経歴、メールアドレス、電話番号等のほか、ニックネーム、趣味、自慢できること、自己PR、SNSアカウント、顔画像等の画像が挙げられる。
来場者情報DB181には、例えば、来場者端末2を用いて、展示会場で来場者U1がメモをした事項(例えば、出展者U2との商談内容等)に係る情報が格納されてもよい。当該メモした事項に係る情報は、来場者端末2から通信部19を介して来場者情報DB181に格納される。
【0034】
出展者情報DB182には、出展者U2に関する情報が格納される。出展者U2に関する情報には、少なくとも出展者U2のプロフィール情報が含まれる。当該プロフィール情報には、例えば、名前、ブランド名、メールアドレス、電話番号の他、例えば、SNSアカウント、商品やサービス、パンフレット、商品作成の動画、店舗の内観、メディア掲載、プライベートに係る画像等が含まれる。また、出展者情報DB182には、出展者U2が出展者端末3を用いてメモする事項に関する情報が含まれてもよい。
【0035】
来場者U1に関する情報や、出展者U2に関する情報は、例えば前述のプロフィール情報交換部113が行うプロフィール情報の交換に用いられる。当該プロフィール情報の交換後すぐに来場者U1と出展者U2はコミュニケーションをとることができる。前述のメールアドレスやSNSアカウントを用いずとも、すぐにコミュニケーションがとれる点、本サービスは来場者U1、出展者U2にとって有用である。
【0036】
管理情報DB183には、管理情報が格納される。管理情報とは、展示会に関する情報であって、展示会を管理する者である主催者U3や本サービスの管理者(図示せず)が管理する情報をいう。管理情報としては、例えば、展示会開催の案内状作成(雛形等)、展示会への来場数、商談(予約状況、時間等)、展示会場(住所や会場内の地図、入場方法等)、開催予定の展示会の日程等に係る情報が挙げられる。管理情報には、主催者U3がこれまで主催した過去の展示会に参加した来場者U1のリストに係る情報が含まれてもよい。これらの情報は、例えば、主催者端末4や管理者端末5から通信部19を介して送信され、管理情報DB183に格納される。当該管理情報を用いて、前述の展示会管理部116は、展示会管理に関する処理を実行する。
【0037】
交換情報DB184は、展示会において情報の交換がされた際に記録される情報が格納される。例えば、来場者U1が受付を行った場合、当該受付の事実、時間、場所(会場)等に係る情報が、当該受付を行った来場者U1に固有な識別情報と紐づけられて格納される。例えば、「種類:受付、交換日時:7月20日14時、会場:Y展示会(××市)、当事者:来場者F(アカウント○○)」というような情報が格納される。展示会に来場して受付を行った来場者U1に固有な識別情報が、交換情報DB184に格納されているため、例えば来場者U1に対する展示会案内等を、主催者U3が行い易くなる。例えば、主催者U3は、主催者端末4を用いて、交換情報DB184に格納されている、案内しようとする以前に開催された展示会の受付データを参照し、案内しようとする展示会の案内状を来場者U1に送ることができる。
また、展示会にて来場者U1と出展者U2とがプロフィール情報の交換を行った際に、例えば、交換の事実、時間、当事者(来場者U1および出展者U2)等に係る情報が、当該当事者に固有の識別情報と紐づけられて格納される。例えば、「種類:プロフィール情報交換、日時:7月20日14時、当事者:来場者H(アカウント○○)および出展者I(アカウント△△)」というような情報が格納される。プロフィール情報の交換等に係る情報が交換情報DB184に格納されることで、来場者U1や出展者U2にとっては、どの展示会に行ったか(出展したか)、誰とプロフィール情報の交換をしたか等、展示会に係る情報を整理し易くなる。そして、例えば、来場者U1であれば、当該交換した出展者U2のプロフィール情報を利用して、例えば商品発注業務等を行うことができる。
このように、交換情報DB184が設けられていることにより、来場者U1、出展者U2、主催者U3等展示会に関わる者が、展示会にて交換された情報を有効活用することができる。
【0038】
アンケート情報DB185には、アンケートに関する情報が格納される。例えば、来場者U1がどんなブランドを探しているのか、展示会への満足度、展示会開催後の出展者U2への問い合わせの有り無し等、展示会の所定項目に係るアンケート情報が格納されている。また、例えば、来場者端末2、出展者端末3からのアンケートに対する回答情報が格納される。前述のアンケート部117は、当該アンケート情報DB185に格納されているアンケート情報を用いて、アンケートに関する処理を実行する。
【0039】
<処理内容:展示会受付処理>
図5は、
図2の情報処理システムのうち、サーバ1が実行する展示会受付処理の一例を示すフローチャートである。展示会受付処理とは、展示会の受付に係る処理をいう。
ステップS1において、展示会受付部112は、展示会の受付にて、来場者U1により入力され、来場者端末2から出力された来場者U1に固有の識別情報を取得する。
来場者U1は展示会に参加するために、事前登録を行う。事前登録では、来場者U1はプロフィール情報を登録するが、この際、来場者U1に固有の識別情報が、プロフィール情報登録部111により、来場者U1のプロフィール情報と紐づけられて登録される。なお、来場者U1に固有な識別情報は、1以上の複数の展示会において利用可能である。また、プロフィール情報には、来場者U1および出展者U2のSNSにおける識別情報が含まれてもよい。
ステップS2において、展示会受付部112は、取得した来場者U1に固有の識別情報が、記憶部18に登録されているかを確認する。登録が有る場合(ステップS2-YES)、処理はステップS4に進む。登録が無い場合(ステップS2-NO)、処理はステップS3に進む。
ステップS3において、プロフィール情報登録部111は、来場者U1の識別情報の登録をする。ここで、識別情報の登録が無い状態(ステップS2-NO)とは、来場者U1が事前登録をしていない場合が考えられる。この場合、展示会場にて登録を行うよう主催者U3が来場者U1に指示する。来場者U1は、展示会場にてプロフィール情報の登録を行う。即ち、プロフィール情報が記憶部18に登録される。プロフィール情報は、来場者U1に固有の識別情報と紐づけされるため、プロフィール情報の登録により識別情報も登録される。
ステップS4において、展示会受付部112は、来場者U1の受付を完了させる。なお来場者U1の受付を完了させるに際しては、展示会受付部112は、ステップS1にて取得した来場者U1に固有の識別情報と、記憶部18に登録されているプロフィール情報と紐づいている来場者U1に固有の識別情報とが一致するか否かを確認している。取得した来場者U1に固有の識別情報と、記憶部18に登録されているプロフィール情報と紐づいている来場者U1に固有の識別情報とが一致した場合、受付は完了し、一致しない場合には、処理はステップS1に戻るものとする。
【0040】
<処理内容:プロフィール情報交換処理>
図6は、
図2の情報処理システムのうち、サーバ1が実行するプロフィール情報交換処理の一例を示すフローチャートである。プロフィール情報交換処理とは、来場者U1と出展者U2とが、夫々のプロフィール情報を交換するための処理をいう。
ステップS11において、プロフィール情報交換部113は、来場者端末2から送信されたプロフィール情報の交換要求情報に受け付ける。なお、来場者端末2から交換要求情報が送信されるとして説明するが、出展者端末3から送信されてもよい。
ステップS12において、プロフィール情報交換部113は、送信された交換要求情報に対応するプロフィール情報を、来場者情報DB181及び出展者情報DB182を参照して取得する。
ステップS13において、プロフィール情報交換部113は、取得した来場者U1のプロフィール情報を、出展者端末3に出力するとともに、取得した出展者U2のプロフィール情報を来場者端末2に出力する。これにより、プロフィール情報の交換が成立する。
「出展者端末3に出力するとともに、来場者端末2に出力」の一態様に、ニ次元コード等の読み込みが含まれる。例えば、来場者U1は、出展者端末3の表示部3aに表示された、出展者U2のプロフィール情報に対応する二次元コードを、来場者端末2の撮像部2b(カメラ)を用いて読み込む。すると、来場者端末2の表示部2aに、出展者U2のプロフィール情報が表示されるとともに、来場者U1のプロフィール情報が、プロフィール情報交換部113の制御により出展者端末3に出力される。なお、出力された来場者U1のプロフィール情報は、出展者端末3の表示部3aに表示されてもよい。二次元コードの読み込みによって、プロフィール情報交換部113が取得した来場者U1のプロフィール情報が、出展者端末3に出力されるとともに、取得された出展者U2のプロフィール情報が来場者端末2に出力されているという状態になる。即ち、夫々のプロフィール情報が交換される。
なお、出展者U2が出展者端末3に表示したプロフィール情報は、プロフィール情報交換部113の制御により当該出展者端末3の記憶部(図示せず)に記憶されているものとする。
【0041】
<処理内容:メッセージ情報交換処理>
図7は、
図2の情報処理システムのうち、サーバ1が実行するメッセージ情報交換処理の一例を示すフローチャートである。メッセージ情報交換処理とは、来場者U1と出展者U2との間でメッセージを交換するための処理をいう。
ステップS21において、コミュニケーション部114は、プロフィール情報の交換が成立したことを示す交換完了情報を取得する。
ステップS22において、コミュニケーション部114は、来場者U1と出展者U2とがメッセージのやり取りをする、例えばトークルームを生成する。これにより、来場者U1と出展者U2との間でメッセージのやり取りが行い易くなる。
ステップS23において、コミュニケーション部114は、交換情報DB184に格納されたプロフィール情報の交換の事実を確認してプロフィール情報の交換が行われた当事者を特定する。
ステップS24において、コミュニケーション部114は、プロフィール情報の交換をした当事者をトークルームへ招待する。
ステップS25において、コミュニケーション部114は、招待に対する来場者U1および出展者U2の承認を取得する。来場者U1および出展者U2の承認の取得後、来場者端末2と出展者端末3との間でメッセージ情報の交換が可能となる。
【0042】
<画面例>
図8は、プロフィール情報の一例を示す図である。
図8には、来場者U1と出展者U2とのプロフィール情報の交換、交換後に来場者端末2に表示された画面G、および、当該画面Gに表示されるプロフィール情報の例が示されている。なお、
図8では、来場者U1が来場者U1のプロフィール情報を来場者端末2に二次元コードにて出力し、出展者U2が来場者U1のプロフィール情報を読み込んでいるものとする。
本サービスにおいて、来場者U1が事前登録にて入力する来場者U1のプロフィール情報には、例えば、会社名、配属部署、担当ブランド、メールアドレス、電話番号、FAX番号、名前、出身、学歴、経歴等が含まれる。これらは、紙の名刺に一般的に記載される事項であるが、本サービスにおいては、その他に、仕事の内容、ニックネーム、趣味、自慢できること、自己PR、SNSアカウントもプロフィール情報に含まれている。また、プロフィール情報には画像も含まれるが、一般的な顔画像の他にも、顔のイラスト、会社や店、趣味、家族、会社のロゴ、会社のキャラクター、勤務時、プライベート時の画像が含まれている。その他、例えば出展者U2のプロフィール情報であれば、例えば、商品、店舗の内観に係る画像、メディアに掲載されたことがあればその画像のみならず、パンフレット、商品作成の動画も含まれている。
前述のように、一般的事項だけでない情報が含まれることで、来場者U1や出展者U2が互いに信用や親しみを持ち易くなる。例えば、プロフィール情報に含まれる、SNSアカウントから、例えば来場者U1の投稿を、出展者U2が閲覧したとする。そこで例えば、共通の友人を見つけたとする。これにより、相互に親しみを持ち易くなる。相手と仲良くなりやすい、会話がしやすいということである。SNSにおけるアカウントがプロフィール情報に含まれているため、この効果を来場者U1と出展者U2が得ることができる。
また、画像においても商品や店舗の内観の画像や、例えば商品制作動画やパンフレットの情報がプロフィール情報に含まれることで、例えば、来場者U1が出展者U2の情報を得やすくなる。
来場者U1と出展者U2は、展示会にて、これまでの紙の名刺には無い情報が含まれるプロフィール情報の交換を行うことで、前述のメリットを得ることできる。
【0043】
<まとめ>
以上、本発明の情報処理装置の実施形態について説明したが、本発明は前述した本実施形態に限定されない。また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果の列挙に過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されない。
【0044】
他の実施形態の例では、例えば、出展者U2が展示会の案内状の送付後に展示会の来場予定数を把握できてもよい。また、来場者U1は、事前登録することで、展示会のトピックス(注目ブランド)や主催者U3からのメッセージがもらえる、今後の展示会開催の案内がもらえる、先着でノベルティのプレゼントがもらえる、展示会のスタンプなどがもらえる、会場の混雑状況がわかるようになる、何時にいくのが良いかわかる、オンライン展示会に入場できる、オフラインの会場でやり取りができる、セミナーへの参加、申込みができる、自分のスケジュールに登録できる、展示会への来場回数でランキングが上がる等の利益を享受し得る。
また、展示会終了後に、来場者U1にお礼のメッセージが、例えば展示会管理部116により送信されてもよい。この場合において、例えば、重要度が高い来場者U1に個別にメッセージが送信され、重要度が低い来場者U1には一斉送信にてメッセージが送信されてもよい。
また例えば、展示会管理部116は、来場者端末2に来場者U1が気になっている展示会やブランドの情報が流れるよう制御してもよい。
また例えば、展示会管理部116は、来場者U1がチェックしたブランドからの新着の情報を来場者端末2にて取得できるようにしてもよい。
また例えば、展示会管理部116は、来場者U1が気になる展示会を、例えば、来場者端末2にて管理できるよう、来場者U1のスケジュールに登録する等の制御をしてもよい。
また例えば、コミュニケーション部114は、出展者U2が展示会会場からライブ配信ができるよう、例えば、ビデオチャット機能を実行してもよい。この場合、視聴者である来場者U1は出展者U2に質問等をなげることができる。また、コミュニケーション部114は、来場者U1が気になったブースページにすぐにアクセスできるよう来場者端末2に例えば当該ブースページのURLを送信してもよい。
また例えば、展示会管理部116は、出展者U2が本サービスを通じて繋がった来場者U1の興味関心度を把握できるよう、例えば来場者U1のページ来場頻度やチェック数などを定期的に出展者端末3に送信してもよい。
また、本実施形態ではリアルな展示会を例に説明したが、展示会はオンラインの展示会であってもよい。来場者端末2、出展者端末3、主催者端末4には本サービスに係る共通のアプリケーションがダウンロードされていてもよい。例えばオンライン展示会におけるプロフィール情報の交換であれば、来場者端末2や出展者端末3の画面に、例えばプロフィール情報の格納場所(例えばURL)を夫々表示させ、これにアクセスすることでプロフィール情報の交換が行われるようにしてもよい。
【0045】
本実施形態において、
図3に示すハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。換言すると、
図4に示す機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、前述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理装置に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に
図4の例に限定されない。
【0046】
また、機能ブロックの存在場所も、
図4に特に限定されず、任意でよい。例えば、サーバ1の機能ブロックを複数のサーバに分散させてもよい。また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0047】
また、例えば、一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。また、コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれるコンピュータであってもよい。
【0048】
コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他、汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0049】
また、例えば、このようなプログラムを含む記録媒体は、利用者にプログラムを提供するために、装置本体とは別に配布される図示しないリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で利用者に提供される記録媒体等で構成されるものであってもよい。
【0050】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含む。また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味する。
【0051】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される
図3のリムーバブルメディア21により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で利用者に提供される記録媒体等で構成される。
リムーバブルメディア21は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini-Disk)等により構成される。
装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている
図3のROM12や、
図3の記憶部18に含まれるハードディスク等で構成される。
【0052】
以上まとめると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を取れば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理装置(例えば、
図4のサーバ1)は、展示会に来場する来場者及び展示会に出展する出展者のプロフィールに関するプロフィール情報を少なくとも取得し、取得した前記来場者及び前記出展者の前記プロフィール情報を、前記来場者及び出展者夫々に固有な識別情報と紐づけて記憶部に登録するプロフィール情報登録手段(例えば、
図4のプロフィール情報登録部111)と、前記展示会の受付にて前記来場者により入力された前記来場者に固有の識別情報が、登録された前記来場者のプロフィール情報と紐づいている前記来場者に固有の識別情報と一致する場合に、前記来場者の前記展示会への入場を許可する処理を実行する展示会受付手段(例えば、
図4の展示会受付部112)と、前記展示会にて、特定の前記来場者の来場者端末から、特定の前記出展者のプロフィール情報の交換要求情報が送信されるか、及び/または、特定の前記出展者の出展者端末から、特定の前記来場者のプロフィール情報の交換要求情報が送信された場合に、前記交換要求情報に係る前記特定の前記来場者及び前記特定の前記出展者のプロフィール情報を記憶部から取得して、前記特定の前記来場者のプロフィール情報を前記出展者端末に出力するとともに、前記特定の前記出展者のプロフィール情報を前記来場者端末に出力して、前記プロフィール情報の交換を成立させるプロフィール情報交換手段(例えば、
図4のプロフィール情報交換部113)と、前記展示会における前記プロフィール情報の交換成立と同時に前記来場者端末と前記出展者端末との間でメッセージ情報の交換を可能にする処理を実行するコミュニケーション手段(例えば、
図4のコミュニケーション部114)と、を備える。
本発明によれば、展示会に係る、来場者、出展者双方による種々の情報交換を円滑に行うことができる。
【0053】
また、前記展示会は1または複数の展示会であり、前記来場者及び前記出展者の夫々に固有な識別情報は、前記1または複数の展示会において利用可能な情報であってもよい。
本発明によれば、展示会毎に登録する手間を省くことができる等、来場者、出展者等の負担を軽減することができる。
【0054】
また、前記プロフィール情報には、前記来場者および前記出展者のSNSにおける識別情報が含まれてもよい。
本発明によれば、来場者や出展者のSNSにおける投稿を閲覧し易くなり、来場者が出展者に対して、または、出展者が来場者に対して、信用や親しみを持ち易くなる。
【0055】
また、前記コミュニケーション手段は、さらに、前記来場者と前記出展者のメッセージのやり取りを記録するトークルームを生成してもよい。
本発明によれば、来場者と出展者間でメッセージのやり取りが行い易くなる。
【0056】
また、プロフィール情報交換手段によって前記来場者と前記出展者との間でプロフィール情報の交換が成立した場合に、前記来場者端末及び/または前記出展者端末に対して交換完了情報を出力する交換完了情報出力手段(例えば、
図4の交換完了情報出力部115)をさらに備え、前記交換完了情報出力手段は、さらに、前記来場者端末及び/または前記出展者端末が前記交換完了情報を取得した場合に、前記来場者端末及び/または前記出展者端末に文字情報、画像情報、音情報の少なくともいずれか一つを用いて前記交換完了情報を取得した旨を出力させる処理を実行してもよい。
本発明によれば、プロフィール情報の交換が成立したことを、来場者、出展者が認識し易くなる。
【0057】
また、展示会を管理する者が入力する情報に基づいて、少なくとも前記展示会の案内を含む展示会の管理に係る情報を生成し、前記来場者端末及び/または前記出展者端末へ出力する展示会管理手段(例えば、
図4の展示会管理部116)をさらに備えてもよい。
本発明によれば、展示会の管理をする者が行う管理業務の負担を軽減することができる。
【符号の説明】
【0058】
1・・・サーバ、2・・・来場者端末、3・・・出展者端末、4・・・主催者端末、5・・・管理者端末、111・・・プロフィール情報登録部、112・・・展示会受付部、113・・・プロフィール情報交換部、114・・・コミュニケーション部、115・・・交換完了情報出力部、116・・・展示会管理部、117・・・アンケート部、181・・・来場者情報DB、182・・・出展者情報DB、183・・・管理情報DB、184・・・交換情報DB、185・・・アンケート情報DB