IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社大気社の特許一覧

<>
  • 特開-空調装置 図1
  • 特開-空調装置 図2
  • 特開-空調装置 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024032546
(43)【公開日】2024-03-12
(54)【発明の名称】空調装置
(51)【国際特許分類】
   F24F 8/80 20210101AFI20240305BHJP
   F24F 8/108 20210101ALI20240305BHJP
   F24F 13/02 20060101ALI20240305BHJP
   A47B 96/04 20060101ALI20240305BHJP
   A47B 17/04 20060101ALI20240305BHJP
   A47B 13/00 20060101ALI20240305BHJP
   F24F 11/63 20180101ALI20240305BHJP
【FI】
F24F8/80 110
F24F8/80 210
F24F8/80 230
F24F8/108 100
F24F13/02 C
A47B96/04 B
A47B17/04
A47B13/00 Z
F24F11/63
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022136252
(22)【出願日】2022-08-29
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-02-02
(71)【出願人】
【識別番号】000149790
【氏名又は名称】株式会社大気社
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】山本 芳嗣
(72)【発明者】
【氏名】舟里 忠益
【テーマコード(参考)】
3B053
3L080
3L260
【Fターム(参考)】
3B053NQ02
3L080AC03
3L080AC04
3L260AB15
3L260BA12
3L260CA07
3L260FA07
3L260FC03
(57)【要約】
【課題】各使用者の作業環境を効率よく清浄に保ちうる装置を実現する。
【解決手段】本発明に係る間仕切り装置1は、側面部材2および正面部材3を有する本体部10と、本体部10に収容されている送風機5およびフィルタ6と、を備え、側面部材2の少なくとも一面側に、送風機5の二次側と流体連通する吐出口21が設けられ、正面部材3の少なくとも一面側に、送風機5の一次側と流体連通する吸引口31が設けられ、フィルタ6が、送風機5と吐出口21との間、および、送風機5と吸引口31との間、の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
側面部材および正面部材を有する本体部と、
前記本体部に収容されている送風機およびフィルタと、を備え、
前記側面部材の少なくとも一面側に、前記送風機の二次側と流体連通する吐出口が設けられ、
前記正面部材の少なくとも一面側に、前記送風機の一次側と流体連通する吸引口が設けられ、
前記フィルタが、前記送風機と前記吐出口との間、および、前記送風機と前記吸引口との間、の少なくとも一方に設けられている間仕切り装置。
【請求項2】
前記吸引口の上縁部または当該上縁部より上の部分から前記一面側に延出する庇部材をさらに有する請求項1に記載の間仕切り装置。
【請求項3】
前記正面部材の天面に、前記送風機の一次側と流体連通する天面吸引口がさらに設けられている請求項1に記載の間仕切り装置。
【請求項4】
前記吐出口から吐出される空気の少なくとも一部の吐出方向が、前記正面部材から離間する方向成分を含む請求項1に記載の間仕切り装置。
【請求項5】
前記本体部が、前記送風機の一次側と流体連通する補助吸引口を有する下面部材をさらに備える請求項1に記載の間仕切り装置。
【請求項6】
前記吐出口のうち、前記側面部材の前記正面部材に接続されている部分に設けられている最奥部分が、前記側面部材の上端から300mm以内の範囲に設けられている請求項1に記載の間仕切り装置。
【請求項7】
前記本体部が、机の天板の上に設置されたときに、前記天板の上に600mm以上1000mm以下延び、かつ、前記側面部材および前記正面部材によって少なくとも部分的に包囲された空間を画定し、
前記吐出口が、上側部分と下側部分とに区分され、
前記上側部分の高さが、前記空間の高さの30%以上70%以下であり、
前記上側部分における空気の吐出量が、前記下側部分における空気の吐出量より多い請求項1に記載の間仕切り装置。
【請求項8】
前記本体部に設けられた調節部材と、制御システムと、をさらに備え、
前記制御システムが、
使用者の位置および姿勢の少なくとも一つを検出可能な検出装置と、
前記検出装置が取得したデータに基づいて前記調節部材を制御する制御機能を実行可能な演算装置と、を含む請求項1に記載の間仕切り装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、間仕切り装置に関する。
【背景技術】
【0002】
事務所などの複数の執務者が同時に作業を行う室内において、それぞれの執務者に個別の空調を行う技術が種々検討されている。たとえば特開2018-13327号公報(特許文献1)には、机上のタスク領域に向けて温調された空気を吹き出すように構成された空調装置付き机が開示されている。特許文献1の発明によれば、各使用者のタスク領域を個別に、かつ効率よく温調できる。同様に、複数の使用者ごとに個別の空調を提供しようとする発明は、特開2016-205713号公報(特許文献2)や特開2012-247117号公報(特許文献3)にも開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-13327号公報
【特許文献2】特開2016-205713号公報
【特許文献3】特開2012-247117号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1~3の技術は、温度や湿度などが調節された空気を提供する一般的な空調の観点では十分に検討されていたが、感染を抑制するべく清浄な空気を提供するという観点では検討が不十分だった。したがって、感染症の蔓延を予防することなどを目的として各使用者の作業環境を清浄に保つという観点では、改善の余地があった。また、当該目的を室内全体の換気によって実現しようとすると、必要な換気能力が非常に大きくなる場合があった。
【0005】
そこで、各使用者の作業環境を効率よく清浄に保ちうる装置の実現が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る間仕切り装置は、側面部材および正面部材を有する本体部と、前記本体部に収容されている送風機およびフィルタと、を備え、前記側面部材の少なくとも一面側に、前記送風機の二次側と流体連通する吐出口が設けられ、前記正面部材の少なくとも一面側に、前記送風機の一次側と流体連通する吸引口が設けられ、前記フィルタが、前記送風機と前記吐出口との間、および、前記送風機と前記吸引口との間、の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする。
【0007】
本発明者らは、着席して作業を行う使用者が吐出する呼気の大半が、机上の作業領域に向けて吐出されることに着目し、これをフィルタに捕捉しうる間仕切り装置の構成を実現して本発明の完成に至った。すなわち本発明では、側面部材および正面部材を有する本体部によって机上に画定される作業領域に向く吐出口と吸引口とを設け、フィルタを通過した清浄な空気で作業領域を満たすようにしてある。これによって、作業領域および作業者の周囲(特に作業者の頭部の周囲)を清浄な空気に置換できるから、作業者が感染源等を吸い込みにくい。また、作業者の呼気の経路を清浄な空気で満たすから、フィルタを通過していない室内の空気が呼気に随伴して作業領域に流入することを防ぐとともに、呼気をフィルタで補足しやすい。加えて、執務室全体に外気を取り入れる場合と異なり机上の作業領域における空気を清浄化できれば足るので、比較的小さな動力により上記の構成を実現できる。すなわち上記の構成によれば、各使用者の作業環境を効率よく清浄に保ちうる。
【0008】
以下、本発明の好適な態様について説明する。ただし、以下に記載する好適な態様例によって、本発明の範囲が限定されるわけではない。
【0009】
本発明に係る間仕切り装置は、一態様として、前記吸引口の上縁部または当該上縁部より上の部分から前記一面側に延出する庇部材をさらに有することが好ましい。
【0010】
この構成において、庇部材は、正面部材に衝突した呼気が上方に流出することを防ぐとともに、フィルタを通過していない室内の空気が机上に流入することを防ぐ役割を果たす。これによって、机上の作業領域における空気の清浄性を保ちやすい。また、使用者の呼気に感染源が含まれる場合に、当該感染源が周囲に拡散することを防ぎやすい。
【0011】
本発明に係る間仕切り装置は、一態様として、前記正面部材の天面に、前記送風機の一次側と流体連通する天面吸引口がさらに設けられていることが好ましい。
【0012】
この構成によれば、本体部により画定される空間に吐出される空気の量を、当該空間から吸引される空気の量より多くできるので、清浄な空気が机上から周囲に押し出され、これによって使用者周辺(特に使用者の頭部周辺)の感染源の濃度を周囲に比べて低くできる。
【0013】
本発明に係る間仕切り装置は、一態様として、前記吐出口から吐出される空気の少なくとも一部の吐出方向が、前記正面部材から離間する方向成分を含むことが好ましい。
【0014】
この構成によれば、使用者の周囲に清浄な空気を供給できる。
【0015】
本発明に係る間仕切り装置は、一態様として、前記本体部が、前記送風機の一次側と流体連通する補助吸引口を有する下面部材をさらに備えることが好ましい。
【0016】
この構成によれば、使用者が下方に吐出した呼気を捕捉する能力が向上しうる。
【0017】
本発明に係る間仕切り装置は、一態様として、前記吐出口のうち、前記側面部材の前記正面部材に接続されている部分に設けられている最奥部分が、前記側面部材の上端から300mm以内の範囲に設けられていることが好ましい。
【0018】
机上の最奥部にディスプレイ等の比較的大きな障害物が設置され、机上の作業領域から吸引口に向かう気流が妨げられる状況では、室内空気が作業領域の上方から障害物の後ろを通って吸引口に流入しやすい。この場合、フィルタを通過していない室内空気が作業領域に流入しやすくなる。そこで上記の構成では、吐出口の吸入口に近い部分の上部から空気を吐出して、作業領域外からの空気の流入を回避している。また、最奥部分を側面部材の上端側にのみに設けてあることによって、最奥部分からの空気の吐出量を作業領域外からの空気の流入を回避するために必要な最低限度とすることができる。これによって、最奥部分から吐出された清浄な空気が使用者の呼気および呼気随伴流より優先的に正面吸引口に吸引される事態を回避できる。
【0019】
本発明に係る間仕切り装置は、一態様として、前記本体部が、机の天板の上に設置されたときに、前記天板の上に600mm以上1000mm以下延び、かつ、前記側面部材および前記正面部材によって少なくとも部分的に包囲された空間を画定し、前記吐出口が、上側部分と下側部分とに区分され、前記上側部分の高さが、前記空間の高さの30%以上70%以下であり、前記上側部分における空気の吐出量が、前記下側部分における空気の吐出量より多いことが好ましい。
【0020】
この構成によれば、室内の汚染空気が本体部により画定される空間に流入することを防ぎやすい。また、使用者の頭部に近い上部の吐出量を比較的大きくすることで、使用者の頭部周辺を清浄な空気で覆うことができる。これによって、使用者に清浄な空気を提供することができ、かつ、使用者の呼気に随伴する空気を清浄な空気に制限して汚染空気の随伴が生じにくくできる。さらに、下部の吐出量が比較的小さいことによって、下面部材付近(作業領域の下方の領域)に到達した呼気が吐出口の下部から吐出された空気によって作業領域の外側に押し出されることが生じにくい。
【0021】
本発明に係る間仕切り装置は、一態様として、前記本体部に設けられた調節部材と、制御システムと、をさらに備え、前記制御システムが、使用者の位置および姿勢の少なくとも一つを検出可能な検出装置と、前記検出装置が取得したデータに基づいて前記調節部材を制御する制御機能を実行可能な演算装置と、を含むことが好ましい。
【0022】
この構成によれば、使用者の位置および姿勢の少なくとも一つを考慮して吐出および吸引の動作を制御するので、効率の良い運転が可能になる。
【0023】
本発明のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的かつ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】実施形態に係る間仕切り装置の斜視図である。
図2】実施形態に係る間仕切り装置の系統図である。
図3】変形例に係る制御システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明に係る間仕切り装置の実施形態について、図面を参照して説明する。以下では、本発明に係る間仕切り装置を、事務机(机の例である。)の天板Dの上に設置可能な間仕切り装置1に適用した例について説明する。
【0026】
以下の説明における「手前」および「奥」の用語は、事務机の使用者Pの視点を基準として定義される。より詳細には、事務机を使用する使用者Pが天板Dの一辺側に着席した状態を基準として、当該一辺側を「手前」とし、当該一辺の対辺側を「奥」とする。なお、「上」、「下」、「右」、および「左」の各用語についても同様に、使用者Pの視点を基準として定義される。
【0027】
また、以下の説明において、構成部材等の形状を表す用語に、「実質的に」、「略」などの語を付す場合がある。これらの表現は、形状を表す用語が数学的な定義に従って解釈されるべきではなく、当該形状を工業的に実装する際に通常適用される変形が許容されることを表す。たとえば、「実質的に直角」という記載は、当該記載によって表される角度が厳密に90°であることを要求するものではなく、当業者が実使用上において直角とみなしうる範囲の誤差を含んでいてよいことを表す。
【0028】
〔間仕切り装置の構成〕
間仕切り装置1は、二つの側面部材2(2A、2B)、正面部材3、および下面部材4を有する本体部10と、本体部10に収容されているファン5(5A、5B)(送風機の例である。)およびフィルタ6(6A、6B)と、を備える(図1図2)。間仕切り装置1は、概して、吸引口31等から吸引した空気をフィルタ6で清浄化して、吐出口21から清浄な空気を吐出する、という動作をする。
【0029】
本体部10は、二つの側面部材2(2A、2B)、正面部材3、および下面部材4によって四面(左右両側の側面、奥側の立面、および天板D上の面)が画定される略箱状の外形を有する。二つの側面部材2(2A、2B)は、正面部材3の両側に一つずつ連設されており、それぞれの側面部材2(2A、2B)と正面部材3とがなす角が実質的に直角である。また、二つの側面部材2(2A、2B)および正面部材3は、下面部材4から上方に、略垂直に延びている。
【0030】
使用状態では、正面部材3が天板Dの奥側に配置され、正面部材3の対面の開放面が手前側に向けられる。開放されている手前側には、使用者Pが着席することになる。
【0031】
間仕切り装置1の寸法は、設置先の事務机の天板Dの大きさを考慮して決定される。天板Dの寸法が幅1200mm、奥行750mmである場合、本体部10の寸法は、一例として、幅1200mm、奥行が750mm、高さ700mmである。特に幅および奥行について上記の寸法であると、本体部10を設置することによる作業領域の減少を抑制できるので、好ましい。また、本体部10は、天板Dの上に延びる高さが600mm以上であることが好ましく、700mm以上であることがより好ましい。加えて、本体部10は、天板の上に延びる高さが1000mm以下であることが好ましく、800mm以下であることがより好ましい。なお、本実施形態では、本体部10が天板Dの上に設置されるので、本体部10の天板Dの上に延びる高さは本体部10自身の高さと一致する。
【0032】
側面部材2の、使用状態において天板Dに面する側の面2a(一面側の例である。)に、吐出口21が設けられている。吐出口21は、ファン5の二次側と流体連通しており、ファン5によって付勢された空気(フィルタ6で清浄化された空気である。)が吐出口21から吐出される。吐出口21は、手前から順に、第一部分22、第二部分23、第三部分24、および最奥部分25に区分される。なお、吐出口21の全幅は600mmである。
【0033】
第一部分22は、吐出口21のうち面2aの奥行方向手前部分に設けられている部分であり、第一部分22において吐出口21は上下方向の略全域に開口している。第一部分22には羽板(不図示)が設けられており、これによって、第一部分22において吐出される空気が、正面部材3と平行な向きから手前側に45°傾いた向き(すなわち、正面部材3から離間する方向である。)に方向付けられている。この構成により、フィルタ6で清浄化された空気が使用者Pに向けて押し出し流れの態様で供給される。本実施形態では、第一部分22の幅が30mmである。この例のように、第一部分22の幅が10mm以上であることが好ましい。
【0034】
また、第一部分22は、さらに第一部分上部22aと第一部分下部22bとに区分され、それぞれの高さは315mmである。この例のように、第一部分上部22aおよび第一部分下部22bの高さが、それぞれ、本体部10の高さの30%以上70%以下であることが好ましい。
【0035】
第二部分23および第三部分24は、吐出口21のうち面2aの奥行方向中央部分に設けられている部分であり、第二部分23および第三部分24において吐出口21は上下方向の略全域に開口している。第二部分23および第三部分24では、正面部材と略並行に空気が吐出される。本実施形態では、第二部分23の幅が210mmであり、第三部分24の幅が240mmである。この例のように、第二部分23の幅が吐出口21の全幅の20%以上50%以下であり、第三部分24の幅が吐出口21の全幅の25%以上55%以下であることが好ましい。
【0036】
また、第二部分23および第三部分24は、それぞれ、さらに上部(第二部分上部23aおよび第三部分上部24a)と下部(第二部分下部23bおよび第三部分下部24b)とに区分され、各上部および各下部の高さは315mmである。この例のように、第二部分上部23aおよび第三部分上部24a、ならびに、第二部分下部23bおよび第三部分下部24bの高さが、それぞれ、本体部10の高さの30%以上70%以下であることが好ましい。
【0037】
最奥部分25は、吐出口21のうち面2aの奥行方向最奥部分(正面部材3に接続されている部分)に設けられている部分であり、最奥部分25では吐出口21が上側の領域のみに開口している。最奥部分25では、正面部材と略並行に空気が吐出される。本実施形態では、最奥部分25の幅が100mmであり、高さが200mmである。最奥部分25は、吐出口21が上側の領域のみに開口しており、側面部材2の上端から10mmから210mmの範囲に設けられている。この例のように、最奥部分25の幅が80mm以上160mm以下であることが好ましい。また、最奥部分25の高さが100mm以上250mm以下であることが好ましい。さらに、最奥部分25が、側面部材2の上端から300mm以内の範囲に設けられていることが好ましい。
【0038】
正面部材3の、使用状態において天板Dに面する側の面3a(一面側の例である。)に、吸引口31が設けられている。本実施形態では、吸引口31の幅が880mmであり、高さが630mmである。また、正面部材3の天面3bに、天面吸引口32がさらに設けられている。本実施形態では、天面吸引口32の幅が880mmであり、幅(奥行き方向)が20mmである。
【0039】
正面部材3は、吸引口31および天面吸引口32が設けられている中央部分33と、中央部分33の左右両側に一つずつ設けられている収容部分34(34A、34B)と、を含む。収容部分34(34A、34B)にはファン5(5A、5B)およびフィルタ6(6A、6B)が収容されている。また、吸引口31の上縁部から手前側に延出する庇部材35が設けられている。庇部材35は、正面部材3に衝突した呼気が上方に流出することを防ぐとともに、フィルタ6を通過していない室内の空気が机上に流入することを防ぐ役割を果たす。これによって、天板D上の作業領域における空気の清浄性を保ちやすく、かつ、使用者Pの呼気に感染源が含まれる場合に当該感染源が周囲に拡散することを防ぎやすい。
【0040】
下面部材4は、天板Dと略同一の平面寸法に構成された中空部材である。天板Dに間仕切り装置1を載置すると、天板Dの全面が本体部10(下面部材4)で覆われるため、下面部材4の天面41を天板Dに替わる作業台として機能させて用いる。したがって下面部材4は、天面41が事務机の天板として要求される仕様(硬度、平滑性、耐荷重など)を満たすように構成される。
【0041】
下面部材4の手前側には、補助吸引口42が設けられている。補助吸引口42は、天面41に設けられている上向部分42aと、手前側に設けられている前向部分42bと、を含む。本実施形態では、補助吸引口42(上向部分42aおよび前向部分42b)の幅が1120mmであり、上向部分42aの幅(奥行き方向)が60mmであり、前向部分42bの幅(高さ方向)が40mmである。
【0042】
ファン5としては、当分野において通常用いられている電気駆動式のファンを使用できるが、そのような構成に限定されない。具体的なファン5の仕様は、後述する空気流量の条件と、間仕切り装置1の寸法(特に収容部分34の寸法)と、を考慮して選択される。
【0043】
吸引口31、天面吸引口32、および補助吸引口42は、いずれもファン5の一次側と流体連通しており、ファン5の吸引力によって、各吸引口から空気が吸引される。より詳細には、吸引口31および天面吸引口32が、中央部分33および収容部分34の内部に設けられた流路(不図示)によって、収容部分34に設けられたファン5に接続されている。同様に、補助吸引口42が、下面部材4および正面部材3の内部に設けられた流路(不図示)によって、ファン5に接続されている。
【0044】
フィルタ6は、吸引口31、天面吸引口32、および補助吸引口42とファン5との間、すなわちファン5の一次側に設けられている(図2)。フィルタ6の仕様は、当分野において通常用いられるフィルタの仕様の範囲において特に限定されず、たとえば、HEPAフィルタ、脱臭フィルタ、UV灯と組み合わせた除菌フィルタ、オゾン発生器、などでありうる。
【0045】
本実施形態に係る間仕切り装置1によれば、使用者Pが吐出した呼気や飛沫などの大半が、本体部10の四面(左右両側の側面、奥側の立面、および天板D上の面)により画定される空間に放出されるので、いずれかの吸引口から吸引されて、フィルタ6に捕捉される。そのため、仮にウイルスなどの感染源が使用者Pから吐出された場合であっても、当該感染源の拡散を防止しうる。また、フィルタ6を通過して感染源が除去された清浄な空気が、吐出口21から吐出されることになる。
【0046】
〔流量設計〕
以下では、間仕切り装置1の吐出口21(第一部分22、第二部分23、第三部分24、および最奥部分25)から吐出される空気の流量、ならびに、各吸引口(吸引口31、天面吸引口32、および補助吸引口42)から吸引される空気の流量について、一例を説明する。ただし、間仕切り装置1の各部における空気の流量は以下の例に限定されない。なお、各部の空気の流量は、ファン5の出力、吐出口21および各吸引口の形状、ならびに本体部10の内部に設けられる流路の形状、などによって適宜調整されうる。
【0047】
吐出口21から吐出される空気の流量は、一例として表1の通りである。表1に示すように、各部分の吐出量の合計は、毎分1.8mである。ただし、側面部材2が左右に一つずつ設けられているので、間仕切り装置1における吐出量の合計は毎分3.6m(上記の合計値の2倍)である。
【0048】
表1:吐出口21の各部の吐出量(単位:m/分)
【表1】
【0049】
第二部分23の吐出量が過度に小さいと室内の汚染空気が本体部10の四面により画定される空間に流入する場合があるので、第二部分23の吐出量は、毎分0.7m以上であることが好ましい。
【0050】
第一部分22、第二部分23、および第三部分24のいずれも、上部(第一部分上部22a、第二部分上部23a、および第三部分上部24a)の吐出量が下部(第一部分下部22b、第二部分下部23b、および第三部分下部24b)の吐出量より大きい。これは、室内の汚染空気が本体部10の四面により画定される空間に流入することを防ぐ目的で設定してあるものである。また、使用者Pの頭部に近い上部の吐出量を比較的大きくすることで、使用者Pの頭部周辺を清浄な空気で覆うことができる。これは、使用者Pに清浄な空気を提供することに加えて、使用者の呼気に随伴する空気を清浄な空気に制限して汚染空気の随伴が生じにくくすることを目的とする。さらに、下部の吐出量が比較的小さいことによって、下面部材4付近(作業領域の下方の領域)に到達した呼気が吐出口21の下部から吐出された空気によって作業領域の外側に押し出されることが生じにくい。
【0051】
なお、天面41の最奥部には、液晶ディスプレイ等が設置される場合が多く、この場合、当該液晶ディスプレイ等によって吸引口31に正面から流入する空気の流れが妨げられる。そのため、吸引口31が吸引する空気の流量の大部分が液晶ディスプレイ等を迂回する流れになり、最奥部分25の直前を通過する。ここで、最奥部分25において吐出口21が面2aの下側部分まで延びていると、最奥部分25から吐出された空気が吸引口31に短絡し、作業領域に対する清浄空気の供給に寄与しないことになる。この実情に鑑み、本実施形態では、最奥部分25において吐出口21が上側の領域のみに開口するようにしてある。これによって、吸引口31に短絡する空気の量が抑制される。
【0052】
各吸引口から吸引される空気の流量は、一例として、吸引口31について毎分0.68mであり、天面吸引口32について毎分1.44mであり、補助吸引口42について毎分1.48mである。補助吸引口42の吸引量の内訳は、上向部分42aが毎分0.40mであり、前向部分42bが毎分1.08mである。この場合、各吸引口の吸引量の合計は、毎分3.60mである。
【0053】
本体部10の四面により画定される空間の容積は、約0.63m(幅1200mm、奥行が750mm、高さ700mmより算出。)である。したがって、本実施形態に係る間仕切り装置1による当該空間の換気回数は、毎時340回(毎分3.60m×60分÷0.63m)である。この換気回数により、使用者Pの作業空間を清浄化するとともに、使用者Pの周囲にも清浄な空気を押し出すことができる。なお、この条件下において使用者Pの作業領域での気流速度は毎秒0.1mに満たないので、供給される空気の流れが作業を妨げる事象(書類を吹き飛ばす、など。)は生じにくい。
【0054】
〔変形例〕
上記の実施形態に係る間仕切り装置1の変形例として、使用者Pの動きを検知して間仕切り装置1の運転を制御する制御システム7が設けられていてもよい(図3)。制御システム7は、カメラ71と、測距センサ72と、赤外線センサ73と、演算装置74とを含む。また、間仕切り装置1の各部の動作を制御する調節装置8が設けられる。
【0055】
カメラ71は、公知のデジタルカメラである。カメラ71は、使用者Pの頭部を撮影範囲に含むように配置され、典型的には庇部材35の上に設置される。カメラ71が撮影した画像データは、即時に演算装置74に転送される。
【0056】
測距センサ72は、超音波式やレーザー式などの公知の測距センサである。本実施形態では、測距センサ72が補助吸引口42に沿って複数設置されており、補助吸引口42と使用者Pとの距離を測定できる。また、複数の測距センサ72が検出した距離の分布に基づいて、天板Dの幅方向における使用者Pの位置を特定できる。測距センサ72が取得した距離データは、即時に演算装置74に転送される。
【0057】
赤外線センサ73は、公知の赤外線センサである。本実施形態では、赤外線センサ73が庇部材35の上に設置されており、天板Dの幅方向における使用者Pの位置を特定できる。赤外線センサ73が取得した検出信号は、即時に演算装置74に転送される。なお、赤外線センサ73が温度測定装置を兼ねてもよい。この場合は使用者Pの体表面温度などを測定でき、これを空調の制御に利用してもよい。
【0058】
演算装置74は、公知のコンピュータであり、カメラ71による画像データ、測距センサ72による距離データ、および赤外線センサ73による検出信号に基づいて、調節装置8を制御する制御機能を実行可能である。制御機能では、カメラ71による画像データ、測距センサ72による距離データ、および赤外線センサ73による検出信号、に基づいて以下の四つの判断処理が実行され、当該判断処理により判断される各事項に基づいて間仕切り装置1の制御を行う。
【0059】
第一の判断処理は、カメラ71による画像データ中の使用者Pの口部を特定し、当該口部の開閉状態および当該口部へのマスクの着用状態を判断する処理である。第二の判断処理は、カメラ71による画像データ中の使用者Pの頭部の向き(上下方向および左右方向)を判断する処理である。第三の判断処理は、測距センサ72による距離データ(測距対象としての使用者Pの検出の有無)および赤外線センサ73による検出信号(熱源としての使用者Pの検出の有無)に基づいて、天板Dの幅方向における使用者Pの位置を判断する処理である。第四の判断処理は、測距センサ72による距離データに基づいて、補助吸引口42と使用者Pとの距離を判断する処理である。
【0060】
上記の四つの判断処理により判断される各事項に基づいて、作業領域を清浄に保つために必要な風量が決定される。たとえば、使用者Pの口部が開いている、使用者Pがマスクを着用していない(以上、第一の判定処理により検出)といった条件下では、使用者Pから放出される飛沫の量が多くなるので、これを捕集するために要する風量が大きくなる。また、使用者Pが作業領域を向いていない(第二の判定処理により検出)条件下では、使用者Pの呼気が本体部10により画定される空間の外に流出するおそれが大きくなるので、これを捕集するために要する風量が大きくなる。また、使用者Pが天板Dの幅方向中央付近に居る(第三の判定処理により検出)条件下では、使用者Pの呼気が放出される位置が吐出口21から比較的遠く、呼気が捕集されにくい条件になるため、風量を大きくして捕集率を向上する必要がある。加えて、使用者Pが補助吸引口42から離れた位置に居る(第四の判定処理により検出)条件下では、使用者Pの呼気の捕集が難しいため、風量を大きくして本体部10の周囲に流出する清浄空気の量を増やし、使用者Pの周囲の清浄性を確保する。
【0061】
一方、上記の各条件に当てはまらない場合は、風量を小さくしても使用者Pの周囲の清浄性を確保しやすい状況にあるといえる。たとえば、使用者Pがマスクを着用している、使用者Pが作業領域を向いている、使用者Pが天板Dの幅方向端部付近に居て左右いずれかの側面部材2(吐出口21)に近い、使用者Pが補助吸引口42に近い位置に居る、等の条件下では、使用者Pの周囲の清浄性を確保しやすいので、風量を小さくして間仕切り装置1の運転に要するエネルギーを低減するとよい。
【0062】
四つの判断処理を経て必要な風量が決定されると、風量の制御が実行される。風量の制御は、ファン5の出力の調節、ファン5の二次側に設けられた制御弁81(調節装置8)の開度の調節、またはその両方、などにより実施される。
【0063】
また、下面部材4を奥行き方向に前後動させることができるアクチュエータ82を調節装置8として設けておき、使用者Pと下面部材4前面との離間距離に基づいて、当該離間距離が好適な距離になるようにアクチュエータ82を制御してもよい。
【0064】
〔その他の実施形態〕
最後に、本発明に係る間仕切り装置のその他の実施形態について説明する。なお、以下のそれぞれの実施形態で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。
【0065】
上記の実施形態では、間仕切り装置1の本体部10が二つの側面部材2(2A、2B)、正面部材3、および下面部材4を備える構成を例として説明した。しかし、本発明に係る間仕切り装置の本体部は下面部材を備えなくてもよく、この場合は補助吸気口が設けられなくてもよい。下面部材を設けない場合は、机の天板が露出する状態で間仕切り装置が設置されるので、当該天板を作業台として使用できる。また、下面部材を設ける場合であっても、当該下面部材が机の天板を覆う構成に限定されない。
【0066】
本発明に係る間仕切り装置の本体部は、上記の実施形態のように机の天板Dの上に設置することを前提とした構成に限定されず、たとえば床面に設置する構成であってもよい。この場合、本体部の高さ方向の寸法が、天板上に空間を画定するために必要な高さに机の天板の高さを加えた寸法になる。
【0067】
また、本発明に係る間仕切り装置の本体部は、側面部材を一つのみ備えていてもよい。机の使用者から見た左右いずれかの側面が開放されていても、清浄空気を供給する機能をある程度発揮できる。また、複数の机が左右方向に連続して設置されている場合に、左右いずれかの側面にのみ側面部材を有する間仕切り装置を並べて使用すれば、上記の実施形態と同様に、机の上の三方を包囲することができる。なお、この場合は、側面部材の両面に吐出口を設けてもよい。
【0068】
上記の実施形態では、吐出口21のうち面2aの奥行方向手前部分に設けられている第一部分22において、正面部材3から離間する方向に空気が吐出される構成を例として説明した。しかし、本発明において吐出口から吐出される空気の向きは限定されない。
【0069】
上記の実施形態では、吐出口21のうち正面部材3に接続されている部分に設けられている最奥部分25が、側面部材2の上端から10mmから210mmの範囲に設けられている構成を例として説明した。しかし、本発明において、吐出口の最奥部分が設けられる範囲は限定されず、たとえば側面部材の上下方向全体にわたって設けられていてもよい。
【0070】
上記の実施形態では、吐出口21の第二部分23および第三部分24において、上部(第二部分上部23aおよび第三部分上部24a)の吐出量が下部(第二部分下部23bおよび第三部分下部24b)の吐出量より大きい構成を例として説明した。しかし、本発明において、吐出口から吐出される空気の吐出量は、吐出口の上下方向の全体にわたって均一であってもよい。
【0071】
上記の実施形態では、正面部材3に天面吸引口32が設けられている構成を例として説明した。しかし、本発明に係る間仕切り装置は、天面吸引口を有さなくてもよい。
【0072】
上記の実施形態では、正面部材3に庇部材35が設けられている構成を例として説明した。しかし、本発明に係る間仕切り装置は、庇部材を有さなくてもよい。
【0073】
上記の実施形態では、ファン5の一次側にフィルタ6が設けられている構成を例として説明した。しかし、送風機の二次側にフィルタを設けてもよい。
【0074】
本発明に係る間仕切り装置は、従来の空調装置に相当する構成要素を備えてもよい。たとえば、吸引口を、タスク空調用の放射パネルを兼ねる構成としてもよい。また、作業者の位置および姿勢の少なくとも一つを検出可能な検出装置を設ける場合に、当該検出装置は空調制御にも使用されうる。
【0075】
その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本発明の範囲はそれらによって限定されることはないと理解されるべきである。当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜改変が可能であることを容易に理解できるであろう。したがって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で改変された別の実施形態も、当然、本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明は、たとえば机の上に清浄な空気を供給するために利用できる。
【符号の説明】
【0077】
1 :間仕切り装置
10 :本体部
2 :側面部材
2a :面
21 :吐出口
22 :第一部分
22a :第一部分上部
22b :第一部分下部
23 :第二部分
23a :第二部分上部
23b :第二部分下部
24 :第三部分
24a :第三部分上部
24b :第三部分下部
25 :最奥部分
3 :正面部材
3a :面
3b :天面
31 :吸引口
32 :天面吸引口
33 :中央部分
34 :収容部分
35 :庇部材
4 :下面部材
41 :天面
42 :補助吸引口
42a :上向部分
42b :前向部分
5 :ファン
6 :フィルタ
7 :制御システム
71 :カメラ
72 :測距センサ
73 :赤外線センサ
74 :演算装置
8 :調節装置
81 :制御弁
82 :アクチュエータ
D :天板
P :使用者
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2023-09-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業者が作業する机の上の作業空間を形成するように前記作業者と対向する位置に配された正面部材と、前記正面部材と連結して配され前記正面部材とともに前記作業空間を形成する側面部材と、前記正面部材の前記作業空間に向いた面に設けられ当該作業空間から空気を吸引する吸引口と、前記側面部材の前記作業空間に向いた面に設けられ当該作業空間へ空気を吐出する吐出口と、前記正面部材または前記側面部材の内部に配され前記吸引口から吸引された空気が供給され前記吐出口へ空気を供給するファンと、前記吸引口と前記ファンとの間に配され前記吸引口から吸引した空気を清浄化するフィルタと、を備える空調装置において、
前記吐出口は、前記側面部材の前記作業者に近い第1の領域に配され前記正面部材から離れる方向に空気を吐出する第1の吐出口と、前記側面部材の前記第1の領域よりも前記正面部材に近い第2の領域に配され前記正面部材と略平行に空気を吐出する第2の吐出口と、を有することを特徴とする空調装置。
【請求項2】
前記正面部材の天面に設けられ空気を吸引する天面吸引口をさらに備え、当該天面吸引口から吸引された空気は前記ファンへ供給されることを特徴とする請求項1に記載の空調装置。
【請求項3】
前記正面部材および前記側面部材と連結して前記机の天板の上に配され前記正面部材および前記側面部材とともに前記作業空間を形成する下面部材と、
当該下面部材の前記作業者の側に設けられ空気を吸引する補助吸引口と、をさらに備え、
当該補助吸引口から吸引された空気は前記ファンへ供給されることを特徴とする請求項2に記載の空調装置。
【請求項4】
前記正面部材の前記吸引口の上方から前記作業空間に向けて延出した庇部材をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の空調装置。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、空調装置に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明に係る空調装置は、作業者が作業する机の上の作業空間を形成するように前記作業者と対向する位置に配された正面部材と、前記正面部材と連結して配され前記正面部材とともに前記作業空間を形成する側面部材と、前記正面部材の前記作業空間に向いた面に設けられ当該作業空間から空気を吸引する吸引口と、前記側面部材の前記作業空間に向いた面に設けられ当該作業空間へ空気を吐出する吐出口と、前記正面部材または前記側面部材の内部に配され前記吸引口から吸引された空気が供給され前記吐出口へ空気を供給するファンと、前記吸引口と前記ファンとの間に配され前記吸引口から吸引した空気を清浄化するフィルタと、を備える空調装置において、前記吐出口は、前記側面部材の前記作業者に近い第1の領域に配され前記正面部材から離れる方向に空気を吐出する第1の吐出口と、前記側面部材の前記第1の領域よりも前記正面部材に近い第2の領域に配され前記正面部材と略平行に空気を吐出する第2の吐出口と、を有することを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】削除
【補正の内容】