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特開2024-32740携帯機器、遠隔制御装置、システム及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024032740
(43)【公開日】2024-03-12
(54)【発明の名称】携帯機器、遠隔制御装置、システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/00 20060101AFI20240305BHJP
   H04M 1/72409 20210101ALI20240305BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20240305BHJP
   E05B 49/00 20060101ALI20240305BHJP
   G01C 21/26 20060101ALI20240305BHJP
   G08G 1/137 20060101ALI20240305BHJP
【FI】
H04M1/00 U
H04M1/72409
H04Q9/00 301B
E05B49/00 K
G01C21/26 B
G08G1/137
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024001015
(22)【出願日】2024-01-09
(62)【分割の表示】P 2022084289の分割
【原出願日】2015-07-31
(71)【出願人】
【識別番号】391001848
【氏名又は名称】株式会社ユピテル
(72)【発明者】
【氏名】小林 晶一
(72)【発明者】
【氏名】中西 啓之
(57)【要約】
【課題】車両の探索を容易にする。
【解決手段】携帯機器3は、車両のドアを施錠するための機能を有する車載機器1に対して、前記ドアを施錠するためのドアロックの信号を無線送信する機能を有するリモートコントローラ2が前記ドアロックの信号を無線送信したときに無線送信される、前記ドアロックに基づく信号を受信可能であって、前記ドアロックに基づく信号を受信したときに、前記車両に関する位置情報を記憶する機能と、前記位置情報を報知手段に報知させる機能と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両を遠隔制御する遠隔制御装置と、前記遠隔制御装置と無線通信を行う携帯機器と、
を備え、
前記遠隔制御装置は、
少なくとも前記車両のドアロックを指示することが可能に構成された操作手段と、
前記操作手段の操作によりドアロックが指示された場合に、前記車両を制御する車載機器へドアロック信号を無線送信する処理と、通知信号を前記携帯機器へ無線送信する処理とを行う機能と、
を有し、
前記携帯機器は、
前記遠隔制御装置から前記通知信号を受信した場合に、前記車両に関する位置情報を記憶する機能と、
を有するシステム。
【請求項2】
前記携帯機器は、
記憶した前記車両に関する位置情報に基づく画面を表示する機能を有し、
前記表示する機能は、
複数の前記位置情報に基づく画面を切り替えて表示する
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記表示する機能は、
現在位置と記憶位置との距離に応じて複数の前記位置情報に基づく画面を切り替えて表示する
請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記表示する機能は、
前記複数の前記位置情報に基づく画面として、
現在位置周辺の地図上に現在位置と前記位置情報が示す位置とを表示する第1の画面と、
現在位置と前記位置情報が示す位置との相対位置関係を表示する第2の画面と、
現在位置から見た前記位置情報が示す位置の方位を表示する第3の画面と、
の少なくともいずれかを表示する
請求項2又は3に記載のシステム。
【請求項5】
車両を遠隔制御する遠隔制御装置と無線通信する携帯機器であって、
前記遠隔制御装置が前記車両を制御する車載機器へドアロック信号を送信した場合に当該遠隔制御装置から自携帯機器へ送信される通知信号を受信した場合に、前記車両に関する位置情報を記憶する機能と、
記憶した前記車両に関する位置情報に基づく画面を表示する機能と、
を有し、
前記表示する機能は、
複数の前記位置情報に基づく画面をユーザの操作に応じて切り替えて表示する
携帯機器。
【請求項6】
コンピュータを請求項5に記載の携帯機器として機能させるためのプログラム。
【請求項7】
車両を遠隔制御する遠隔制御装置であって
少なくとも前記車両のドアロックを指示することが可能に構成された操作手段と、
前記操作手段の操作によりドアロックが指示された場合に、ドアロック信号を前記車両を制御する車載機器へ無線送信する処理と、前記ドアロック信号を出力したことを示すドアロック通知信号を携帯機器へ無線送信する処理とを行う機能と、
を有する遠隔制御装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯機器、システム及びプログラム等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ショッピングセンターなどの商業施設や、各地に分散配置された駐車場を利用したときに、車両を駐車した場所がわからなくなることがある。この種の問題を解決するために、PDA(Personal Data Assistance)などの携帯機器に、車両の駐車位置を無線送信することによって、駐車位置を記憶させるカーナビゲーションシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このカーナビゲーションシステムは、例えば、車両のイグニッションスイッチがオフになったときに、自車周辺の携帯機器を探索する。そして、携帯機器が見つかったら、その携帯機器に自車の位置を示す位置情報を無線送信する。無線送信された位置情報は、携帯機器によって受信され記憶される。これにより、ユーザは、携帯機器を用いて、自車位置の確認をしたり、携帯機器に自車位置までの道案内をさせることが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003-208699号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されたシステムでは、車両に搭載されたカーナビゲーションシステムが、自車周囲の携帯機器を探索し、自車位置を示す位置情報を携帯機器へ無線送信する必要がある。そのため、カーナビゲーションシステムに、携帯機器と双方向通信するためのインタフェースを実装する必要がある。このため、システム構成が複雑になり、製造コストが増加するという課題がある。
【0006】
また、カーナビゲーションシステムで使用される地図ソフトは、スマートフォンなどの携帯機器で使用される地図ソフトに比べて、更新周期が長い。そのため、車両を駐車した場所によっては、正確な位置を記憶するのが困難になることも考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)車両のドアを施錠するための機能を有する車載機器に対して、前記ドアを施錠するためのドアロックの信号を無線送信する機能を有する遠隔制御装置が前記ドアロックの信号を無線送信したときに無線送信される、前記ドアロックに基づく信号を受信可能な携帯機器であって、前記ドアロックに基づく信号を受信したときに、前記車両に関する位置情報を記憶する機能と、前記位置情報を報知手段に報知させる機能と、を備える携帯機器とするとよい。
【0008】
このようにすれば、ドアロックに基づく信号を受信したときに、車両に関する位置情報を記憶することができるので、車両に関する位置情報を記憶させるための操作を行うことなく、携帯機器へ、車両に関する位置情報を記憶させることができる。このようにして記憶した位置情報を報知すれば、ユーザが車両を容易に探索することができる。
【0009】
前記ドアロックの信号は、ユーザの操作によって遠隔制御装置から無線送信されてもよいが、遠隔制御装置を所持するユーザが車両の車載機器から離れたときに、自動的に無線送信されるとよい。このようにすれば、ユーザは、ドアのロックなど何ら操作をすることなく、位置情報を記憶させることができる。
【0010】
「ドアを施錠するための機能」は、無線送信された信号に基づいて、車両のドアを施錠する機能であるとよいが、例えば無線送信された信号に基づいて、車両のドアに設けられた鍵を動かしてドアを施錠するものとするとよい。
【0011】
「車載機器」は、例えば、車両メーカーの純正のキーレスエントリーシステムなど、車両に予め搭載された機器としてもよいが、ユーザが車両を購入した後に、後から車両に取り付けられる機器とするとよい。例えば量販店等で車両に後付されるエンジンスタータ又はカーセキュリティのようなシステムであるとよい。
【0012】
「ドアロックの信号」は、車両のドアを施錠するための信号とするとよく、例えば車載機器が受信することができ、車載機器にドアの施錠をさせるための信号とするとよい。
【0013】
「ドアロックの信号に基づく信号」は、ドアロックの信号そのものとするとよいが、例えば遠隔制御装置がドアロックの信号を出力したことを示す信号とするとよい。このようにすれば、ドアロックの信号を携帯機器が直接受信できないときでも、携帯機器は、ドアロックに基づく信号を受信して、車両に関する位置情報を記憶することができる。
【0014】
ドアロックの信号に基づく信号は、車載機器から出力されてもよいが、遠隔制御装置から出力されるものとするとよい。このようにすれば、例えば、携帯機器を所持するユーザによって遠隔制御装置が操作されたところが、車両から離れたところであっても、携帯機器がドアロックの信号を受信することを確実にすることができる。
【0015】
「ドアロックの信号に基づく信号」は、無線によって出力される信号であるとよく、例えばブルートゥース(登録商標)の規格に準じて出力される信号であるとよい。
【0016】
「前記ドアロックに基づく信号を受信したとき」は、遠隔制御装置が前記ドアロックの信号を無線送信したときに、遠隔制御装置又は車載機器等が送信した前記ドアロックに基づく信号を携帯機器が受信したときとするとよい。
【0017】
「遠隔制御装置」は、純正の遠隔制御装置とするとよい。例えば、純正のキーレスエントリーシステムのリモートコントローラや、エンジンスタータのリモートコントローラとするとよい。「遠隔制御装置」は、ドアロックの信号を無線送信するものであればよいが、例えばドアロックの信号を出力したことを示すドアロックの信号に基づく信号を無線送信するものであるとよい。
【0018】
「車両に関する位置情報」は、車両の位置を示す情報としてもよいが、車両の位置を推定可能な情報としたり、車両の位置の近傍の位置を示す情報としたりしてもよい。車両に関する位置情報は、単に携帯機器で取得した携帯機器自体の現在の位置情報そのものとしてもよく、必ずしも携帯機器が車両の位置であると判定した位置情報とする必要はない。
【0019】
「報知手段」は、位置情報によって特定される位置を、携帯機器のユーザに報知するものであればよいが、例えば、携帯機器のディスプレイや、スピーカ、バイブレーション機能等とするとよい。
【0020】
「報知手段」は、機器の振動、音、或いは光など、人が認識することが可能な方法で位置情報の報知を行うものであればよいが、特に位置情報を表示するものであるとよい。
【0021】
(2)前記携帯機器は、前記ドアロックの信号を受信したときに、前記車両に関する前記位置情報を記憶するとよい。
【0022】
このようにすれば、遠隔制御装置からドアロックの信号を無線送信するだけで、携帯機器に位置情報を記憶させることができ、その位置情報を報知させることができる。例えば遠隔制御装置を純正のキーレスエントリーシステムのリモートコントローラとして構成すれば、ユーザは携帯機器を準備するだけで、前記位置情報に基づいて車両の探索をすることができる。
【0023】
(3)前記遠隔制御装置は、前記ドアロックの信号を無線送信したときに、前記ドアロックの信号に基づく信号を無線送信するとよい。
【0024】
このようにすれば、例えば携帯機器がドアロックの信号を受信することができないものであるようなときにも、前記位置情報を携帯機器へ記憶させることができる。
【0025】
(4)前記車載機器は、前記遠隔制御装置からの前記ドアロックの信号を受信したときに、前記ドアロックに基づく信号を無線送信する機能を備え、
前記携帯機器は、前記車載機器が無線送信した前記ドアロックに基づく信号を受信したときに、前記位置情報を記憶するとよい。
【0026】
このようにすれば、遠隔制御装置がドアロックの信号を受信したときにドアロックに基づく信号が出力されるので、ユーザは、携帯機器が位置情報を記憶することで、遠隔制御装置がドアロックの信号を受信したことがわかる。
【0027】
(5)前記携帯機器は、現在の前記携帯機器の位置を特定する機能を備え、前記ドアロックに基づく信号を受信したときに、特定した現在の位置を示す前記位置情報を記憶するとよい。
【0028】
このようにすれば、車両のドアを施錠したときにユーザが所持する携帯機器の位置を示す位置情報を記憶することができる。例えば、ユーザは、車両を駐車した場所の近くにあるショッピングセンターの入口付近などでドアの施錠を行うことで、当該入口を示す位置情報を記憶させることができる。
【0029】
(6)前記車載機器は、現在の前記車両の位置を特定して、前記携帯機器に無線送信する機能を備え、前記携帯機器は、前記ドアロックの信号に基づく信号を受信したときに、前記車載機器が特定した前記車両の位置を示す前記位置情報を記憶するとよい。
【0030】
このようにすれば、車両そのものの位置を示す位置情報を記憶することができる。また、例えば携帯電話に位置を特定する機能がないときであっても、車両の位置情報を記憶することができるので、携帯機器を用いた車両の探索ができる。
【0031】
(7)前記報知手段は、前記位置情報に示される位置を、地図上にマッピングするとよい。
【0032】
このようにすれば、ユーザは、地図上に表示される車両に関する位置を見て、車両を探索することができる。特に、携帯機器で表示可能な地図情報は、例えばカーナビゲーションシステムの地図情報よりも更新周期が短くほぼリアルタイムに更新されるので、新しく建設されたランドマークなどとともに車両位置を確認することが容易になる。
【0033】
(8)前記報知手段は、現在の前記携帯機器の位置から前記位置情報に示される位置への方向を表示するとよい。
【0034】
このようにすれば、車両へ戻るための方向を直接的に把握することができる。特に、ユーザが車両から遠く離れているときなどには、進むべきおおよその方向の確認が容易になる。
【0035】
(9)前記報知手段は、現在の前記携帯機器の位置を中心として規定されるレーダーチャート上へ、前記位置情報に示される位置を表示するとよい。
【0036】
このようにすれば、ユーザは、現在位置と車両との相対位置関係を容易に確認することができる。
【0037】
(10)前記報知手段は、現在の前記携帯機器の位置と前記位置情報に示される位置との距離に応じた態様で、前記位置情報に示される位置を表示するとよい。
【0038】
このようにすれば、ユーザと車両と位置に応じて最適な位置情報を報知することができる。
【0039】
「距離に応じた態様」とは、車両とユーザとの距離が相当程度離れているときには、例えば地図上に車両の位置を表示し、車両とユーザがある程度接近したときには、例えばレーダーチャート上に車両の位置を表示するとよい。
【0040】
(11)前記位置情報は、GPS信号とWi-Fiネットワークからの信号とを選択的に用いて特定されるとよい。
【0041】
このようにすることで、例えば屋内駐車場ではWi-Fiネットワークからの信号に基づいて、現在の位置情報を計測し、屋外などではGPS信号に基づいて、現在の位置情報を計測するなど、周りの環境に応じて、計測に利用する信号を選択することが可能となる。このように、環境に応じて計測に利用する信号を選択することで、正確な位置情報を記憶することができるので、ユーザによる車両の探索精度が向上する。
【0042】
(12)前記携帯機器はスマートフォンであるとよい。
【0043】
スマートフォンは、報知手段を備え、種々のアプリケーションを実行することができるので、車両のドアを施錠するためのドアロックの信号に基づく信号を受信したときに、前記車両に関する位置情報を記憶する機能を実現するためのアプリケーションを、ユーザが所持する携帯機器にダウンロードするだけで、車両のドアを施錠したときに、車両に関する位置情報を記憶させることができるようになる。
【0044】
(13)前記車載機器は、前記車両のイグニッションスイッチがオフになったことを検出し、前記車両のイグニッションスイッチがオフになったときに、現在の前記車両の位置を特定して、前記携帯機器に無線送信する機能を備え、前記携帯機器は、前記ドアロックの信号に基づく信号を受信したときに、前記車載機器が特定した位置を示す前記位置情報を記憶するとよい。
【0045】
このようにすれば、携帯機器が位置を特定することができない環境にあっても、携帯機器に位置情報を記憶させることができる。そして、このようにして記憶した位置情報を報知すれば、ユーザが車両の探索をすることを容易にすることができる。
【0046】
(14)前記遠隔制御装置は、前記携帯機器から無線送信される出力指示信号を受信すると、前記ドアロックの信号を無線送信する機能を有し、前記携帯機器は、ユーザから、前記車両の前記ドアを施錠するための施錠指令を受け付けるインタフェースを有し、前記インタフェースを介して、前記施錠指令を受け付けたときに、前記出力指示信号を無線送信する機能を有するとよい。
【0047】
このようにすれば、ユーザは、遠隔制御装置を操作することなく、携帯機器を使って車両のドアを施錠することができるので、ユーザは、遠隔制御装置の使用が不便なときにも、携帯機器を使って容易にドアを施錠することができる。
【0048】
(15)前記車載機器は、車両の位置を報知するための機能を有し、前記遠隔制御装置は、前記車載機器に、前記報知をするための報知信号を無線送信する機能を有し、前記携帯機器は、前記遠隔制御装置に対して、前記報知信号を無線送信するための報知指示信号を無線送信する機能を有するとよい。
【0049】
このようにすれば、携帯機器を使って車載機器に車両の位置を報知させることができるので、ユーザによる車両の探索が容易になる。
【0050】
「車両の位置の報知」は、例えば、ハザードランプの点滅やエンジンの始動、音声の出力などとするとよい。
【0051】
(16)前記携帯機器は、現在の位置と前記位置情報に示される位置との距離が所定の距離より小さくなったときに、前記報知指示信号を無線送信するとよい。
【0052】
このようにすれば、携帯機器を所持したユーザが車両の近くに来た時に、車載機機器によって車両の位置の報知が行われるので、車両の発見が容易になる。
【0053】
(17)前記携帯機器は、前記ドアロックの信号に基づく信号を受信したときに、前記携帯機器による写真撮影の指示を報知するとよい。
【0054】
このようにすれば、ユーザが携帯機器を使って写真撮影したときには、例えば車両を駐車した後にドアの施錠を行った場所の画像を後々確認することができるので、車両の探索が容易になる。
【0055】
(18)(1)乃至(17)の構成と、車両のドアを施錠するための機能を有する車載機器と、前記車載機器に対して、前記ドアを施錠するためのドアロックの信号を無線送信する機能を有する遠隔制御装置と、を備えるとよい。
【0056】
このようにすれば、ユーザは、車両のドアを施錠したときに、ドアの施錠とは別に車両に関する位置情報を記憶させるための操作を行うことなく、携帯機器へ、車両に関する位置情報を記憶させることができる。このようにして記憶した位置情報を報知すれば、ユーザが車両の探索をすることを容易にすることができる。
【0057】
(19)前記遠隔制御装置は、前記遠隔制御装置の位置と前記車両との距離に応じた電力で、前記車載機器へ前記ドアロックの信号を無線送信するとよい。
【0058】
このようにすれば、遠隔制御装置と車両の車載機器との距離が短いときには、少ない電力で無線通信が行われるので、遠隔制御装置での消費電力を低減することができる。
【0059】
「距離に応じた電力」は、例えば遠隔制御装置と車載機器との間で通信が可能となる電波を射出するために最低限必要な電力とするとよい。
【0060】
(20)前記携帯機器は、現在の位置を特定する機能を備え、前記現在の位置と前記位置情報に示される位置との距離に基づいて、前記ドアロックの信号を無線送信するために最低限必要な電力を算出し、前記遠隔制御手段は、前記携帯機器が算出した電力で前記ドアロックの信号を無線送信するとよい。
【0061】
このようにすれば、ドアロックの信号を送信するための電力の算出を遠隔制御手段が行う必要がないので、遠隔制御手段で電力の算出のための電力が消費されることがなくなる。このように、遠隔制御手段での電力の消費が低減されるので、例えば遠隔制御手段に使用される電池の寿命を延ばすことができる。
【0062】
(21)例えば上記(1)から(20)のいずれかの携帯機器の機能を、コンピュータに実現させるためのプログラムとして構成するとよい。
【発明の効果】
【0063】
本発明によれば、車両に関する位置情報を記憶させるための操作を行うことなく、車両を容易に探索することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
図1】第1の実施形態を示す図である。
図2】画面1示す図である。
図3】画面2示す図である。
図4】画面3示す図である。
図5】第2の実施形態を示す図である。
図6】第3の実施形態を示す図である。
図7】第4の実施形態を示す図である。
図8】第5の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0065】
《第1の実施形態》
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。これらの図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。記載されている装置の構成や形状等は単なる説明例であり、本発明は、これに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加え得るものである。
【0066】
図1は、本発明の車載機器用リモートコントローラを用いたシステムの一例を示している。このシステムは、車両に搭載される車載機器1と、この車載機器1と無線通信を行い当該車載機器1の動作を制御するリモートコントローラ2と、そのリモートコントローラ2と通信可能な携帯機器3を備える。車載機器1,リモートコントローラ2,携帯機器3は、制御部1a,2a,3aを備える。また、後述するように他の機器等と通信するための通信用回路を備える。
【0067】
車載機器1とリモートコントローラ2は、第1無線通信により情報の送受を行う。これにともない、車載機器1には、第1無線通信用回路1bを設け、リモートコントローラ2には、第1無線通信用回路2bを設けた。
【0068】
リモートコントローラ2と携帯機器3は、第2無線通信により情報の送受を行う。これにともない、リモートコントローラ2には、第2無線通信用回路2cを設け、携帯機器3には、第2無線通信用回路3bを設けた。車載機器1の電源は、電池を搭載してもよいが、車両のバッテリーから電源供給を受けるようにするとよい。また、リモートコントローラ2の電源は、内蔵した一次電池を用いる。一次電池は、市販の乾電池やボタン電池等を用いると、容易に入手し実装でき、取り扱いが容易となるのでよい。特に、ボタン電池とすると、リモートコントローラ2の小型化が図れるのでよい。携帯機器3の電源は、内蔵した充電可能な電池を用いる。
【0069】
第1無線通信の通信方式は、第2無線通信の通信方式と比較して通信可能な距離が長いものとする。また、リモートコントローラ2が、一般ユーザに販売され、使用されることから、免許を要しない無線局として使用可能なものとする。そして、係る免許がいらない無線局の1つである微弱無線局で用いられる微弱な電波では通信距離が短く、通常の使用状況・環境において車載機器1とリモートコントローラ2が、通信範囲外に位置するおそれがあるので好ましくない。そこで、第1無線通信の通信方式は、特定小電力無線局に用いられる電波を使用した。この特定小電力無線通信を利用することで、通信距離は、例えば見晴らし距離で1~2km程度になり、また、障害物があったときにも例えば数百m程度になる。よって、例えばショッピングモールの駐車場に車両を駐車したとき、ショッピングモールの建屋内や入口付近に位置するユーザに所持されるリモートコントローラ2は、車載機器1と通信可能となる。
【0070】
第2無線通信の通信方式は、第1無線通信の通信方式と比較して通信距離が短いものとなる。さらに、第2無線通信の通信方式は、第1無線通信の通信方式に比べて消費電力が小さいものとするとよい。このようにすると、例えば第1無線通信の通信方式による通信は、通常は停止しておいて情報の送受を行うときに稼働させ、第2無線通信の通信方式による通信は、例えば常時,所定周期で通信を行うようにしても、電池の寿命がもつのでよい。
【0071】
また、第2無線通信の通信方式は、携帯機器3に標準実装される通信回路に対応しているものを用いるとよい。このようにすると、市販等されている携帯機器3を利用し、新たに通信回路等を追加などする必要がないので、好ましい。そして本実施形態では、第2無線通信の通信方式として、Bluetooth(登録商標) Low Energy(BLE)を用いた。このBLEは、汎用的であり、通信機能を備えた多くの携帯機器に採用されているため、通信方式については当該携帯機器をそのまま使用できるのでよい。また、BLEを利用した通信を行うときには、通信対象の機器同士がペアリングにより接続される必要がある。このため、リモートコントローラ2は、周期的(例えば1秒周期)にBLEの接続を図るための通信を行う。この通信に必要な消費電力は小さいため、ボタン電池を用いてリモートコントローラ2の小型化を図ったとしても、例えば1シーズン等の長期間にわたりリモートコントローラ2を駆動させることができる。
【0072】
車載機器1は、例えばエンジンを始動するエンジンスタータである。寒冷地では、遠隔から車のエンジンを始動するためのエンジンスタータが普及している。エンジンスタータを用いることで、予め車両を暖機運転することができる。エンジンスタータは、イモビライザーが搭載された車両、キースイッチではなく、押しボタンがイグニッションスイッチとして用いられる車両、ハイブリッドカーなどでも利用することができる。一般に、エンジンスタータは、本来イグニッションスイッチによって動作する回路を動作させるためのリレーと、ブレーキペダルを検出する接点をオンにするためのリレーを備える始動ユニットを持っている。始動ユニットは、リモートコントローラからの指令に応じて、始動ユニットのリレーを動作させることにより、エンジンを始動する。
【0073】
エンジンスタータを構成する始動ユニットは、エンジンを始動することによって、オルタネータからの出力電圧が上昇すると、エンジンが始動したと判断する。そして、エンジンが始動したことを示すアンサー信号を、リモートコントローラへ出力する。近年では、スマートキーシステムと車両との位置関係によって、エンジンの始動が可能になる車種が登場するに至っている。この種の車種では、始動ユニットが、スマートキーが車両の内部にある状態を作りだしてから、エンジンを始動する。エンジンスタータでは、エンジンの始動・停止、ドアのロック・アンロックの他に、エンジンが動いているか停止しているかの状況や、エンジンが始動してからの経過時間を遠隔から確認することができる。しかしながら、現状では、ドアがロックされているかどうかを確認することはできない。
【0074】
車載機器1は、リモートコントローラ2からの動作命令を受けて、エンジンを始動停止やドアロックを行うための処理を実行する。係る処理を制御部1aが実行する。
【0075】
例えば、制御部1aは、車両から離れた位置にいるユーザの正規のリモートコントローラ2の操作に伴うエンジン始動命令を受信すると、エンジンを始動し、一定時間エンジンの運転動作を継続し、その後停止する制御を行う。このエンジンの運転動作の継続により、暖機運転を行ったり、車両に搭載されたエアコンにより車室内の温度を適温にしたりする。制御部1aは、動作停止命令を受信すると、運転動作中のエンジンを停止する制御を行う。
【0076】
また、制御部1aは、ユーザの正規のリモートコントローラ2の操作に伴って、リモートコントローラ2から送信されるドアロック信号を受信すると、車両のドアにそれぞれ設けられた鍵を動かしてドアを施錠する。
【0077】
制御部1aは、受信した動作命令に対する実行結果を、第1無線通信用回路1bを用いてリモートコントローラ2に向けて送信する。係るエンジンスタータしての基本機能は、従来公知のものと同様である。
【0078】
リモートコントローラ2は、操作部2dを備える。上述したとおり、車載機器1がエンジンスタータとすると、操作部2dは、例えば、始動スイッチ、停止スイッチ、ドアロックスイッチ等の動作指示に対応する押しボタンスイッチである。
【0079】
リモートコントローラ2を所持するユーザは、当該操作部2dを押下することで、車両に搭載された車載機器1を動作させ、エンジンの始動停止や、ドアロックを行う。係る処理を行うため、制御部2aは、この操作部2dに対する操作を検知すると、係る操作に対応する指示命令を第1無線通信用回路2bから送信する。そして車載機器1は、上記の第1無線通信用回路2bが送信した指示命令を、第1無線通信用回路1bにて受信し、制御部1aが指示命令に従った処理を実行する。このように、リモートコントローラ2は、直接、車載機器1のリモートコントロールを行う機能を備える。係る機能は、従来からある既存のエンジンスタータの機能と同じである。
【0080】
さらに、リモートコントローラ2は、報知部2eを備える。報知部2eは、動作状況等を報知するもので、例えば、車載機器1から送られてきた実行結果を報知する。報知部2eは、視覚や聴覚を用いて報知するものである。報知部2eは、例えば、表示パネルを用い、実行結果を文字、図形等で表示するようにしたり、LEDなどの発光手段を用い、点灯状態(点滅/消灯/点灯)や、発光色により報知したりする。また、報知部2eは、例えばスピーカを用い音声やブザーなどで報知する。これらを一つ又は複数を組み合わせて実現する。
【0081】
また上述したように、リモートコントローラ2は、携帯機器3と通信可能となっている。後述するように携帯機器3からリモートコントローラ2に対して発せられた実行コマンドを含む指示情報をリモートコントローラ2が受け付けると、リモートコントローラ2は、その指示情報に従った処理を実行し、車載機器1のリモートコントロールを行う。
【0082】
リモートコントローラ2は、受け付けた指示情報に伴う処理が完了すると、携帯機器3に向けて実行完了通知を送信する。また、リモートコントローラ2は、車載機器1にドアロック信号を送信したときには、携帯機器3に向けてドアロック信号を送信したことを示すドアロック通知信号を送信する。
【0083】
このように本実施形態のリモートコントローラ2は、自己が有する操作部2dに対する操作に基づき車載機器1を直接コントロールする機能(機能1)と、携帯機器3からの指示に基づいて車載機器1をコントロールする機能(機能2)を有する。
【0084】
携帯機器3は、例えば、携帯通信端末のように、持ち運べるとともに通信機能を備えた機器とするとよい。これらの機器の一例としては、スマートフォン,携帯電話、タブレットPCなどがある。例えばスマートフォン等は、常に持っていたり身近な所に置いていたりするので、リモートコントローラ2を取り出す必要がなく便利であるのでよい。また、スマートフォンやタブレットPCなどは、アプリを簡単にダウンロードし、インストールすることができるので、ユーザは保有する汎用のスマートフォン等に本発明に対応する機能のアプリをダウンロードすることで本システムを実現できるのでよい。
【0085】
また、例えばスマートフォン等は、通信機能として、3GやLTEといった長距離通信可能な通信回路と、Bluetooth(登録商標)に対応した通信回路が標準機能として採用されている。
【0086】
そこで、第2無線通信用回路3bは、係る標準機能として搭載されているBluetooth(登録商標)用の通信回路を利用する。このように標準機能として搭載されている通信回路を利用することで、第2無線通信用回路3bとして新たな通信回路の追加が不要となるので好ましい。また、上記の機能2を実施するユーザは、携帯機器3の操作部3dを操作する。そのため、携帯機器3は、ユーザが持ち歩き、取り出しを容易に行えるものがよい。スマートフォンは、係る点に鑑みても携帯機器3に適用するのに好ましい。
【0087】
なお、スマートフォンには、3GやLTEといった特定小電力無線に比較して通信距離が非常に長距離となる通信方式を備えている。第1無線通信の通信方式として係る3G等を用いるようにすれば、例えばスマートフォンが直接車載機器1と通信し、車載機器1をコントロールすることが可能となる。しかし、第1無線通信の通信方式として3G等を採用すると、例えば車載機器1の第1無線通信用回路1bを3G等に対応させる必要があり、コスト高となり実用に供し得ない。また、車載機器1がエンジンスタータ等のときは、例えば自宅等の屋内に居たユーザが、遠隔でエンジンを始動し、暖機運転や車室内温度の調整等を行う。従って、係る用途から鑑みると、ユーザが操作する地点が車両から離れているとはいっても何kmも離れているわけではく、3G等の通信距離まで必要とせず、特定小電力無線の通信距離でも十分となる。そこで、コストと必要十分な通信距離を考慮し、第1無線通信の通信方式として特定小電力無線を採用した。
【0088】
また、携帯機器3は、身につけて持ち歩くことが出来るウエアラブル機器を用いてもよい。ウエアラブル機器は常に身に付けておくことが多いので、リモートコントローラ2を取り出す必要がなく便利である。特に、腕時計型または腕輪型等のものがよい。それらの各タイプのものは、腕に装着した状態にあるため、非装着側の手を用いて簡単に操作ができるのでよい。
【0089】
携帯機器3は、報知部3c、操作部3dを備える。報知部3cは、液晶ディスプレイ、スピーカ、バイブレーション機能等で構成する。操作部3dは、メカニカルな押しボタンスイッチや、タッチパネル等で構成する。本実施形態では、携帯機器3の操作部3dは、少なくともリモートコントローラ2を操作して車載機器1をコントロールするための操作部2dの機能と同等のものを備える。よって、携帯機器3を操作して実行することは、リモートコントローラ2を取り出すことなく携帯機器3に対する操作により実行できるようになる。携帯機器3が例えばスマートフォン等のときは、第2無線通信用回路3bと同様に、標準機能として搭載されているものをそのまま利用するとよい。
【0090】
携帯機器3は、位置情報計測部3eを備える。位置情報計測部3eは、携帯機器3に標準実装される位置情報機能を用いるとよい。本実施形態では、位置情報計測部3eは、携帯電話ネットワークやWi-FiネットワークとGPSを併用したA-GPSを用いた。A-GPSは、汎用されており、通信機能を備えた多くの携帯機器に採用されている。このため、新たに位置情報を取得するための機能を付加することなく、汎用の携帯機器3を利用することができる。また、A-GPSを用いることで、例えば屋内駐車場ではWi-Fiネットワーク等からの信号に基づいて、現在の位置情報を計測し、屋外などではGPS信号に基づいて、現在の位置情報を計測するなど、周りの環境に応じて、計測に利用する信号を選択することが可能となる。
【0091】
携帯機器3は、記憶部3fを備える。記憶部3fは、携帯機器3のメインストレージや、着脱式の外部ストレージ等で構成する。スマートフォン等は、所定のアプリをダウンロードしてインストールすることで当該アプリによる機能を実行可能な装置となる。本実施形態では、例えば、エンジンの始動停止及びドアロックと、携帯機器3の位置情報を記憶し表示するためのアプリ4をインストールする。このアプリ4は、携帯機器3の記憶部3fに保存される。制御部3aは、アプリ4のインストールに伴い、アプリ4のアイコンを報知部3cに表示する。そして、制御部3aは、操作部3dに対する操作により当該アイコンがタッチされたことを検知すると、アプリ4を起動する。
【0092】
この起動に伴い、制御部3aは、例えば報知部3cにメニュー画面を表示し、そのメニュー画面に表示されるいずれかのメニュー項目がタッチされるのを検知すると、タッチされたメニュー項目に対応する操作画面を表示する。この操作画面は、例えば、エンジンの始動ボタン、エンジンの停止ボタン、ドアロックのボタン、及び位置表示のボタンを所定位置に配置した指示入力画面や、各種の設定を行う設定画面などがある。このエンジンの始動ボタン、エンジンの停止ボタン、ドアロックボタンは、リモートコントローラ2の操作部2dと同等のものである。
【0093】
制御部3aは、アプリの起動に伴い、第2無線通信用回路3bを用いてリモートコントローラ2との間でBLEの接続を行う。そして、制御部3aは、例えば操作画面の「始動ボタン」や「停止ボタン」がタッチされたことを検知すると、BLEを利用してリモートコントローラ2に向けて対応する実行コマンド(例えば、始動命令,停止命令等)を送信する。
【0094】
なお、制御部3aは、接続停止条件を満たすと、リモートコントローラ2との接続を切断する。接続停止条件は、例えば、実行コマンドを送信してから設定した時間を経過後とするとよい。アプリ起動中であっても、接続を切断することで携帯機器3の電池の消耗を抑制することができるのでよい。
【0095】
また、制御部3aは、リモートコントローラ2が携帯機器3に向けて送信したドアロック信号を受信すると、位置情報計測部3eを用いてドアロック信号を受信したときの携帯機器3の位置を特定し、特定した位置を示す位置情報を記憶部3fに保存する。位置情報は、例えばGPSで測位される地球上での緯度及び経度を示す情報である。
【0096】
ユーザによって、アプリ4が起動されることにより、報知部3cにメニュー画面が表示され、そのメニュー画面に表示される位置表示のボタンがタッチされると、制御部3aは、例えば、位置情報計測部3eを用いて取得した現在の携帯機器3の現在位置と、記憶部3fが記憶する位置情報に示される記憶位置とを、報知部3cに表示する。この記憶位置は、車両のドアロックを行ったときに、携帯機器3を所持するユーザが位置していた位置、つまりドアロックを行ったときの位置を示すものである。
【0097】
報知部3cには、現在位置と記憶位置とが種々の形態の画面で表示される。図2は、一例として、報知部3cに示される第1形態の画面11を示す図である。報知部3cに示される画面11には、現在位置を示すマーク11a、記憶位置を示すマーク11b、及びマーク11aとマーク11bとを結ぶ直線が、現在位置周辺の地図やスケールとともに表示される。また、この地図には、現在位置から記憶位置への経路を示す破線、携帯機器3を所持するユーザが向いている方角を示すマークなどか表示される。
【0098】
ユーザは、画面11に地図とともに表示されるマーク11a,11bを見て、車両を探索することができる。特に、携帯機器3で表示可能な地図情報は、例えばカーナビゲーションシステムの地図情報よりも更新周期が短くほぼリアルタイムに更新されるので、新しく建設されたランドマークなどとともに車両位置を確認することが容易になる。
【0099】
図3は、一例として、報知部3cに示される第2形態の画面12を示す図である。報知部3cに示される画面12には、現在位置を示すマーク12a、記憶位置を示すマーク12bが、レーダーチャートとともに表示される。画面12では、マーク12bがレーダーチャートの中心に表示される。マーク12bを囲む各円は、車両までの距離を示すスケールとして機能する。また、画面12には、現在位置から記憶位置までの距離や、現在の時刻などを示すテキストも表示される。このようにすれば、ユーザは、現在位置と車両との相対位置関係を容易に確認することができる。
【0100】
図4は、一例として、報知部3cに示される第3形態の画面13を示す図である。報知部3cに示される画面13には、ユーザの現在位置から見た記憶位置の方向を示す矢印、矢印が示す方位を示すテキスト“N”,“S”,“E”,“W”、緯度及び経度を示すテキストが示される。画面13を見ることで、車両へ戻るための方向を直接的に把握することができる。特に、ユーザが車両から遠く離れているときなどには、進むべきおおよその方向の確認が容易になる。
【0101】
制御部3aは、画面11,12,13を、報知部3cに切り替え可能に表示する。例えば報知部3cに画面11~13のいずれかが表示されているときに、ユーザによって、操作部3dを構成するタッチパネルを介して、画面11,12,13が例えばスワイプ或いはフリックされると、制御部3aは、画面11~13を順番に切り替えて表示する。
【0102】
上述したシステムの実際の利用態様の一例は、以下の通りである。ユーザは例えば、車両を駐車し、当該車両から降車した後、リモートコントローラ2の操作部2dを操作することにより、車載機器1を動作させて、車両のドアロックをすることができる。ユーザが、リモートコントローラ2の操作部2dを操作すると、リモートコントローラ2は、第1無線通信用回路2bを用いて、車載機器1へ車両のドアをロックするためのドアロック信号を無線送信するとともに、携帯機器3へ、ドアロック信号を無線送信したことを示すドアロック通知信号を無線送信する。
【0103】
リモートコントローラ2が無線送信したドアロック通知信号を、携帯機器3の第2無線通信用回路3bが受信すると、制御部3aは、位置情報計測部3eから携帯機器3の現在位置を示す位置情報を取得する。そして、制御部3aは、取得した位置情報を記憶部3fに記憶する。また、制御部3aは、報知部3cを用いて、スマートフォンのカメラ機能を用いた写真撮影を指示するとよい。指示に従って車両近傍の画像を撮影すれば、車両が映る画像を用いた車両の探索ができる。
【0104】
携帯機器3のユーザは、アプリ4を起動することにより、報知部3cにメニュー画面を表示し、そのメニュー画面に表示される位置表示のボタンをタッチすることで、報知部3cに、位置情報を画面11,12,13として表示させることができる。
【0105】
また、ユーザは、リモートコントローラ2が鞄などに入れられた状態のときには、携帯機器3を用いて、車両のドアロックをすることができる。ユーザは、アプリ4を起動することにより、報知部3cにメニュー画面を表示し、そのメニュー画面に表示されるドアロックのボタンをタッチすることで、リモートコントローラ2の制御部2aにドアロック信号を無線送信させて、車両のドアロックを行うことができる。リモートコントローラ2の制御部2aは、第1無線通信用回路2bを用いてドアロック信号を無線送信すると、第2無線通信用回路2cを用いて、携帯機器3へ、ドアロック信号を送信したことを示すドアロック通知信号を無線送信する。
【0106】
リモートコントローラ2が無線送信したドアロック通知信号を、携帯機器3の第2無線通信用回路3bが受信すると、制御部3aは、位置情報計測部3eから携帯機器3の現在位置を示す位置情報を取得する。そして、制御部3aは、取得した位置情報を記憶部3fに記憶する。
【0107】
携帯機器3のユーザは、アプリ4を起動することにより、報知部3cにメニュー画面を表示し、そのメニュー画面に表示される位置表示のボタンをタッチすることで、報知部3cに、位置情報を画面11,12,13として表示させることができる。また、制御部3aは、報知部3cのスピーカやバイブレーション機能を用いて、或いはスピーカやバイブレーション機能と画面の表示機能を併用して、位置情報を報知するとよい。
【0108】
以上のように、携帯機器3は、リモートコントローラ2がドアロック信号を出力したことを示すドアロック通知信号を受信したときに、携帯機器3の現在位置を示す位置情報を記憶する。こたのめ、ユーザは、車両のドアロックを行うだけで、車両の位置等を記憶させるための操作をすることなく、携帯機器3に、車両が位置するところや、その周辺の車両の位置を推定容易な場所の位置情報を記憶させることができる。したがって、ユーザは、商業施設などの駐車場に駐車したときであっても、用事が済んだ後に携帯機器3に位置情報を報知させることで、自車両を容易に探索することができる。
【0109】
また、携帯機器3とリモートコントローラ2の双方がユーザに所持されているときには、携帯機器3とリモートコントローラ2の通信距離が短くなる。このため、リモートコントローラ2や携帯機器3によってドアロックが行われたときに車載機器1から送信されるアンサーバック信号を携帯機器3が受信できなかったときにも、携帯機器3は、アンサーバック信号に変えて、リモートコントローラ2からのドアロック通知信号に基づいて、位置情報を記憶することができる。
【0110】
例えば、郊外の大型の店舗や大型のテーマパークなどは、巨大な駐車場を備えており、そのうえ施設への出入り口が複数あったり、出入口が駐車場から遠かったりすることがある。そこで、現行のエンジンスタータなどは、自車の位置の目印として車両のハザードランプを数秒程度点滅させる機能を有している。ハザードランプは、夜間や屋内駐車場など、比較的暗い場所では自車位置の目印になるが、昼間の明るい駐車場ではあまり目立たず、自車位置の目印としては不十分である。また、車両から遠い位置にいるときや、車両が大型車両や建物の死角に位置しているようなときには、ハザードランプは目印として機能しない。特に、大型のショッピングセンターなどの駐車場では、平らな土地にマトリクス状に駐車スペースが整然と規定されている。このため、自車が他の車両によって隠されてしまうことがある。また、高速道路のサービスエリアなどでは、大型車と小型車の駐車スペースが近接していることもある。このような条件下では、自車が大型車両によって隠されてしまうこともある。そのため、現行の装置では、車両が見つからないときなどには、何度もハザードランプの点滅を行うことになってしまい、バッテリーの無駄な消費などにつながるという不都合がある。
【0111】
一方で、本実施形態に係るシステムでは、携帯機器3に、現在位置と自車位置近傍の記憶位置を表示させることで、容易に自車を探索することが可能となる。また、駐車後のドアロックは、駐車した後に自車位置の近傍で行われる蓋然性が高い行為である。このため、本実施形態に係るシステムでは、駐車が行われたときには、ほぼ確実に自車位置やその近傍を示す位置情報を記憶することができる。
【0112】
ユーザは、車両付近に商業施設の入口があるときには、入り口付近に移動してから、リモートコントローラ2又は携帯機器3を用いて、車両のドアロックを行ってもよい。このようにすれば、商業施設に入場した入口を示す位置情報を携帯機器3に記憶することができる。
《第2の実施形態》
図5に示すように、本実施形態では、上述した第1の実施形態の構成を前提とし、車載機器1に第2無線通信用回路1cを搭載した。この第2無線通信用回路1cを介して、車載機器1と携帯機器3が直接通信する。
【0113】
車載機器1の制御部1aは、ドアロックを行ったときに、第2無線通信用回路1cを用いて、ドアロック通知信号を携帯機器3に無線送信する。車載機器1が無線送信したドアロック通知信号を、携帯機器3の第2無線通信用回路3bが受信すると、制御部3aは、位置情報計測部3eから携帯機器3の現在位置を示す位置情報を取得する。そして、制御部3aは、取得した位置情報を記憶部3fに記憶する。携帯機器3のユーザは、アプリ4を起動することにより、報知部3cにメニュー画面を表示し、そのメニュー画面に表示される位置表示のボタンをタッチすることで、報知部3cに、位置情報を画面11,12,13として表示させることができる。
【0114】
また、携帯機器3の制御部3aは、車載機器1からのドアロック通知信号を受信したら、例えば、車載機器1がドアロック信号を受信したことを示す表示を報知部3cに表示する。この表示は、報知部3cにテキストを表示したり、ポップアップウインドを表示するとよい。
【0115】
第1の実施形態では、リモートコントローラ2が、ドアロック通知信号を携帯機器3に無線送信する構成としたが、車載機器1がドアロック通知信号を携帯機器3に無線送信するとよい。例えば、車載機器1は、第2無線通信用回路1cを用いて、ドアロック通知信号を携帯機器3に無線送信するとよい。このようにすることで、ユーザは、ドアロック信号を車載機器1が受信したことを確認することが可能となる。
【0116】
《第3の実施形態》
図6に示すように、本実施形態では、上述した第1の実施形態の構成を前提とし、携帯機器3に、第2無線通信用回路3bに代わる第1無線通信用回路3gを搭載した。携帯機器3は、第1無線通信用回路3gを介して、リモートコントローラ2の第1無線通信用回路2bから無線送信されるドアロック信号を受信する。リモートコントローラ2が無線送信したドアロック信号を、携帯機器3の第1無線通信用回路3gが受信すると、制御部3aは、位置情報計測部3eから携帯機器3の現在位置を示す位置情報を取得する。そして、制御部3aは、取得した位置情報を記憶部3fに記憶する。携帯機器3のユーザは、アプリ4を起動することにより、報知部3cにメニュー画面を表示し、そのメニュー画面に表示される位置表示のボタンをタッチすることで、報知部3cに、位置情報を画面11,12,13として表示させることができる。
【0117】
また、携帯機器3の制御部3aは、車載機器1からのドアロック通知信号を受信したら、例えば、車載機器1がドアロック信号を受信したことを示す表示を報知部3c表示する。
【0118】
第1の実施形態のリモートコントローラ2は、ドアロック信号を車載機器1に無線送信したことを示すドアロック通知信号を、携帯機器3に無線送信する構成としたが、携帯機器3がドアロック信号を受信し、ドアロック信号を受信したときに携帯機器3の現在位置を記憶するとよい。例えば、スマートフォンは、3GやLTEなどの通信方式に対応している。第1無線通信の通信方式として係る3G等を用いるようにすれば、携帯機器3が、直接ドアロック信号を受信して現在位置を記憶することができる。このようにすれば、リモートコントローラ2の構成がシンプルになるのでよい。
【0119】
《第4の実施形態》
図7に示すように、本実施形態では、上述した第1の実施形態の構成を前提とし、車載機器1に、位置情報計測部1dを搭載した。位置情報計測部1dは、車両に搭載されるカーナビゲーションシステムを用いるとよい。本実施形態では、位置情報計測部1dは、GPSと、内蔵する加速度センサからの出力を用いて車両の位置を計測する。制御部1aは、ドアロックを行ったときに、第2無線通信用回路1cを用いて、ドアロック通知信号を携帯機器3に無線送信するとともに、位置情報計測部1dが計測した自車両の位置を示す位置情報を無線送信する。
【0120】
車載機器1が無線送信したドアロック通知信号と位置情報を、携帯機器3の第2無線通信用回路3bが受信すると、制御部3aは、受信した位置情報を記憶部3fに記憶する。携帯機器3のユーザは、アプリ4を起動することにより、報知部3cにメニュー画面を表示し、そのメニュー画面に表示される位置表示のボタンをタッチすることで、報知部3cに、位置情報を画面11,12,13として表示させることができる。
【0121】
このようにすれば、車両そのものの位置を示す位置情報を記憶することができる。また、例えば携帯電話に位置を特定する機能がないときや、位置の特定が不可能なときであっても、車両の位置情報を記憶することができるので、携帯機器を用いた車両の探索が可能になる。また、携帯機器3に、ドアロックを行った位置を示す位置情報と、車両の位置を示す位置情報の双方を記憶させることができる。また、屋内駐車場などに駐車したときなど、携帯機器3が位置情報を取得できないときにも、車両の位置情報を記憶することができるので、携帯機器を用いた車両の探索が可能になる。
【0122】
第4の実施形態に係るシステムは、車載機器1が、ドアロック通知信号と自車両の位置を示す位置情報を無線送信する構成としたが、車載機器1が、自車両の位置情報のみを無線送信するとよい。このようにすると、自車両の位置情報のみを携帯機器3に記憶させることができる。
【0123】
車載機器1が携帯機器3に無線送信する位置情報は、イグニッションスイッチがオフになる直前に、位置情報計測部1dが計測した位置を示す位置情報とするとよい。このようにすれば、車内のメイン電源がオフになっていても、位置情報を携帯機器3に送信することが可能となる。
【0124】
第4の実施形態に係るシステムは、第2無線通信用回路1cを用いて、ドアロック通知信号や位置情報を無線送信する構成としたが、例えば図6に示されるように、携帯機器3が、第1無線通信用回路3gを備えているときには、車載機器1は、第1無線通信用回路1bを用いて、ドアロック通知信号や位置情報を無線送信するとよい。このようにすれば、携帯機器3と車載機器1との距離が大きくても、携帯機器3が、ドアロック通知信号や位置情報を受信することが可能となる。
【0125】
《第5の実施形態》
図8に示すように、本実施形態では、上述した第1の実施形態の構成を前提とし、車載機器1に、報知部1eを搭載した。報知部1eは、クラクションとは別の音声を出力するスピーカや、ハザードランプを点滅する機能を有する。また、リモートコントローラ2の操作部2dは、報知スイッチを有している。そして、携帯機器3の指示入力画面には、報知スイッチが用意されている。
【0126】
ユーザによって、リモートコントローラ2の報知スイッチが操作されると、制御部2aは、第1無線通信用回路2bを用いて、車載機器1の報知部1eを駆動するための報知信号を無線送信する。第1無線通信用回路1bによって報知信号が受信されると、制御部1aは、報知部1eを用いてハザードランプの点滅を行う。
【0127】
また、ユーザによって、携帯機器3の報知スイッチが操作されると、制御部3aは、第2無線通信用回路を用いて、リモートコントローラ2に報知信号を無線送信する。リモートコントローラ2の制御部2aは、第2無線通信用回路2cが報知信号を受信すると、第1無線通信用回路を用いて、報知信号を車載機器1へ無線送信する。第1無線通信用回路1bによって報知信号が受信されると、制御部1aは、報知部1eを用いてハザードランプの点滅を行う。
【0128】
このようにすれば、ユーザは、車両に位置を報知させることができるので、車両の探索が容易になる。また、携帯機器3を用いて、車両に位置を報知させるとよい。このようにすれば、携帯機器3に位置情報を報知させるとともに、車両にも位置情報を報知させることができるのでよい。携帯機器3の報知スイッチは、画面11~13とともに表示すると便利でよい。また、車両の報知は、エンジンスタータの機能を用いてエンジンを始動させたり、エンジンの始動とハザードランプの点滅とを合わせて行うとよい。
【0129】
また、車載機器1への報知信号を、現在位置と記憶位置との距離が短くなったときに自動的に送信するとよい。このようにすることで、車両に接近したユーザにタイミングよく車両の位置を報知することができる。
【0130】
上記実施形態に係るシステムは、ユーザによってドアロックが行われたときに、リモートコントローラ2がドアロック通知信号を無線送信する構成としたが、リモートコントローラ2を所持するユーザが車両の車載機器1から離れたときに、リモートコントローラ2から、ドアロック通知信号が自動的に無線送信されるとよい。このようにすれば、ユーザによるドアロックなどの操作がなくても、ドアロックと位置情報の記憶を自動的にすることができる。
【0131】
上記実施形態に係る車載機器はエンジンスタータである構成としたが、本実施形態に係る車載機器1と同等のドアロック機能を有するセキュリティシステムとするとよい。
【0132】
上記実施形態に係るシステムは、車載機器1が事後的に車両に搭載されるエンジンスタータである構成としたが、携帯機器3を、リモートコントローラ2から無線送信されるドアロック信号を受信できるような構成とすれば、車載機器1とリモートコントローラ2は、例えば、車両メーカーの純正のキーレスエントリーシステムを構成するものでもよい。このような構成では、携帯機器3の制御部3aは、ドアロック信号を受信したら、携帯機器3の現在位置を記憶部3fに記憶させるとよい。
【0133】
上記実施形態に係る携帯機器3は、ユーザによって画面11,12,13がスワイプ等されると、画面11~13を順番に切り替えて表示する構成としたが、携帯機器3は、現在位置と記憶位置との距離に応じて、表示する画面を切り替えるとよい。このようにすれば、ユーザに対して、車両の探索に適当な画面を表示することができる。また、現在位置と記憶位置との距離に応じた強さの音や光を出力し、距離に応じた強さで携帯機器3を振動させるとよい。このようにすることで、ユーザは感覚的に、自車までの距離を把握することができる。
【0134】
上記実施形態に係るリモートコントローラ2は、リモートコントローラ2の位置と車両の位置との距離に応じた電力で、ドアロック信号を送信するとよい。このようにすることで、リモートコントローラ2での消費電力を低減することができる。例えば、ドアロック信号を、種々の消費電力で送信し、送受信が成立したときの最も小さい電力でドアロック信号を送信するとよい。具体的には、電波の電力を小さいものから大きいものまで1段階から10段階までの電力に変えながら、ドアロック信号を送信したときに、例えば6回送受信が成立したときには、6段階目の電力で送信することとするとよい。
【0135】
また、携帯機器3の制御部3aは、携帯機器3の現在位置を携帯機器3とともにユーザに所持されるリモートコントローラ2の位置と推定して、現在位置と記憶位置との距離に基づいて、ドアロック信号を無線送信するために必要な最低電力(必要最低電力)を演算してもよい。このようにすれば、リモートコントローラ2は、必要最低電力を演算する必要がなく、リモートコントローラ2の電池寿命を延ばすことができる。特に、携帯機器3が、スマートフォンなどの充電可能なものであるときには、充電可能な携帯機器で上記演算を行うとよい。
【符号の説明】
【0136】
1 車載機器
1a 制御部
1b 第1無線通信用回路
1c 第2無線通信用回路
1d 位置情報計測部
1e 報知部
2 リモートコントローラ
2a 制御部
2b 第1無線通信用回路
2c 第2無線通信用回路
2d 操作部
2e 報知部
3 携帯機器
3a 制御部
3b 第2無線通信用回路
3c 報知部
3d 操作部
3e 位置情報計測部
3f 記憶部
3g 第1無線通信用回路
4 アプリ
11~13 画面
11a,11b,12a,12b マーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8