(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024003290
(43)【公開日】2024-01-15
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G03G 21/18 20060101AFI20240105BHJP
【FI】
G03G21/18 128
G03G21/18 167
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022102319
(22)【出願日】2022-06-27
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116034
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 啓輔
(74)【代理人】
【識別番号】100144624
【弁理士】
【氏名又は名称】稲垣 達也
(72)【発明者】
【氏名】野田 竜司
(72)【発明者】
【氏名】清水 圭太
【テーマコード(参考)】
2H171
【Fターム(参考)】
2H171FA02
2H171FA03
2H171FA05
2H171FA09
2H171FA13
2H171GA09
2H171GA36
2H171JA23
2H171JA29
2H171JA35
2H171JA40
2H171JA42
2H171JA48
2H171JA50
2H171JA51
2H171JA59
2H171KA06
2H171KA13
2H171KA17
2H171KA22
2H171KA23
2H171MA02
2H171MA20
2H171QB35
(57)【要約】
【課題】プロセスカートリッジにおいて、運搬時に現像電極、供給電極および記憶媒体の電気的接触面を保護する。
【解決手段】プロセスカートリッジ10は、ドラムカートリッジ20と、現像カートリッジ30と、離間カバー100とを備える。現像カートリッジ30は、現像筐体31と、現像ローラ32と、現像電極37と、供給ローラ33と、供給電極38とを有する。現像筐体31は、一端部に第1外表面31Aと、他端部に第2外表面31Bとを有する。現像電極37は第1外表面31Aに位置する。供給電極38は第1外表面31Aに位置する。離間カバー100は、ドラムカートリッジ20および現像カートリッジ30に着脱可能であり、第1カバー110と、第2カバー120と、離間部140とを有する。離間部140は、感光体ドラム22と現像ローラ32を離間させる。第1カバー110は、現像電極37と供給電極38を覆う。第2カバーは電気的接触面を覆う。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置の装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジであって、
第1方向に延びるドラムシャフトについて回転可能な感光体ドラムと、前記感光体ドラムを支持するドラムフレームと、を有するドラムカートリッジと、
前記ドラムフレームに着脱可能な現像カートリッジであって、
トナーを収容する現像筐体であって、前記第1方向における前記現像筐体の一端部に位置する第1外表面と、前記第1方向における前記現像筐体の他端部に位置する第2外表面と、を有する現像筐体と、
前記第1方向に延びる現像軸について回転し、前記感光体ドラムにトナーを供給する現像ローラと、
前記現像ローラと電気的に接続され、前記第1外表面に位置する現像電極と、
前記第1方向に延びる供給軸について回転し、前記現像筐体内のトナーを前記現像ローラに供給する供給ローラと、
前記供給ローラと電気的に接続され、前記第1外表面に位置する供給電極と、
電気的接触面を有し、前記第2外表面に位置する記憶媒体と、
を有する現像カートリッジと、
前記現像ローラが前記ドラムカートリッジに装着された状態で、前記ドラムカートリッジおよび前記現像カートリッジに着脱可能な離間カバーと、を備え、
前記離間カバーは、
前記離間カバーが前記ドラムカートリッジおよび前記現像カートリッジに装着された場合に、前記感光体ドラムと前記現像ローラを離間させる離間部と、
前記現像電極と前記供給電極を覆う第1カバーと、
前記電気的接触面を覆う第2カバーと、
を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項2】
前記離間カバーは、前記第1方向に沿って延び、前記第1カバーと前記第2カバーを連結する連結プレートを有することを特徴とする請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項3】
前記連結プレートは、前記現像筐体の上側の外表面に接触していることを特徴とする請求項2に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項4】
前記ドラムカートリッジは、前記感光体ドラムと向かい合って位置し、トナー像をシートに転写する転写ローラをさらに有することを特徴とする請求項2に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項5】
前記感光体ドラムと前記転写ローラが並ぶ第2方向において、前記感光体ドラムは、前記転写ローラと前記連結プレートの間に位置することを特徴とする請求項4に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項6】
前記感光体ドラムは、第1方向に延びるドラムシャフトを有し、
前記第1カバーは、前記ドラムシャフトが入り込む第1孔と、前記離間カバーを取り外す場合に、ユーザが把持する第1ハンドルと、をさらに有し、
前記第1方向および前記感光体ドラムと前記転写ローラが並ぶ第2方向に直交する第3方向において、前記第1カバーの前記現像電極と前記供給電極を覆う部分は、前記第1ハンドルと前記第1孔の間に位置することを特徴とする請求項4に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項7】
前記連結プレートは、前記第3方向において、前記第1孔と、前記第1ハンドルと、の間に位置することを特徴とする請求項6に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項8】
前記連結プレートは、前記第3方向において、前記第1ハンドルよりも前記第1孔の近くに位置することを特徴とする請求項7に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項9】
前記第2カバーは、前記ドラムシャフトが入り込む第2孔と、前記離間カバーを取り外す場合に、ユーザが把持する第2ハンドルと、をさらに有し、
前記第1方向および前記感光体ドラムと前記転写ローラが並ぶ第2方向に直交する第3方向において、前記第2カバーの前記電気的接触面を覆う部分は、前記第2ハンドルと前記第2孔の間に位置することを特徴とする請求項4に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項10】
前記連結プレートは、
前記第3方向において、前記第2孔と、前記第2ハンドルと、の間に位置し、
前記第3方向において、前記第2ハンドルよりも前記第2孔の近くに位置することを特徴とする請求項9に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項11】
前記離間カバーは、前記プロセスカートリッジが前記装置本体に装着される場合に、前記ドラムカートリッジおよび前記現像カートリッジから取り外されることを特徴とする請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項12】
前記ドラムカートリッジは、前記感光体ドラムと向かい合って位置し、トナー像をシートに転写する転写ローラをさらに備え、
前記現像カートリッジは、前記記憶媒体を保持するホルダであって、前記現像筐体に対して移動可能なホルダを有することを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のプロセスカートリッジ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、離間カバーが着脱可能なプロセスカートリッジに関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置を運搬するときに、ドラムカートリッジに現像カートリッジが装着されたプロセスカートリッジを画像形成装置の装置本体と同じ箱に梱包することがある。この場合に、プロセスカートリッジを保護するため、プロセスカートリッジに離間カバーが取り付けられた状態で梱包される。離間カバーが取り付けられると、現像ローラが感光体ドラムから離間するので、運搬中の衝撃から感光体ドラムと現像ローラが保護される(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、現像カートリッジは、現像ローラに電圧を供給するための現像電極と、供給ローラに電圧を供給するための供給電極と、電気的接触面を有する記憶媒体とを有するものがある。この現像電極、供給電極および記憶媒体の電気的接触面は、現像カートリッジの外表面に露出しているため、現像カートリッジの運搬時に現像電極、供給電極および記憶媒体の電気的接触面が傷つかないように保護されるようにすることが求められる。
【0005】
そこで、本開示は、プロセスカートリッジにおいて、現像電極、供給電極および記憶媒体の電気的接触面が運搬時に保護されるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための本開示のプロセスカートリッジは、画像形成装置の装置本体に着脱可能であって、ドラムカートリッジと、現像カートリッジと、離間カバーと、を備える。
ドラムカートリッジは、第1方向に延びるドラムシャフトについて回転可能な感光体ドラムと、感光体ドラムを支持するドラムフレームと、を有する。
現像カートリッジは、ドラムフレームに着脱可能であって、現像筐体と、現像ローラと、現像電極と、供給ローラと、供給電極と、記憶媒体と、を有する。現像筐体は、トナーを収容し、第1方向における現像筐体の一端部に位置する第1外表面と、第1方向における現像筐体の他端部に位置する第2外表面と、を有する。現像ローラは、第1方向に延びる現像軸について回転し、感光体ドラムにトナーを供給する。現像電極は、現像ローラと電気的に接続され、第1外表面に位置する。供給ローラは、第1方向に延びる供給軸について回転し、現像筐体内のトナーを現像ローラに供給する。供給電極は、供給ローラと電気的に接続され、第1外表面に位置する。記憶媒体は、電気的接触面を有し、第2外表面に位置する。
離間カバーは、現像カートリッジがドラムカートリッジに装着された状態で、ドラムカートリッジおよび現像カートリッジに着脱可能である。離間カバーは、離間部と、第1カバーと、第2カバーと、を有する。離間部は、離間カバーがドラムカートリッジおよび現像カートリッジに装着された場合に、感光体ドラムと現像ローラを離間させる。第1カバーは現像電極と供給電極を覆う。第2カバーは電気的接触面を覆う。
【0007】
このような構成によれば、離間カバーが現像電極と供給電極を覆うので、プロセスカートリッジにおいて、現像電極と供給電極が運搬時に保護される。
【0008】
また、離間カバーは、第1方向に沿って延び、前記第1カバーと前記第2カバーを連結する連結プレートを有する構成としてもよい。
【0009】
これによれば、第1カバーと第2カバーが別々にならないので、離間カバーの管理が容易となる。
【0010】
また、連結プレートは、現像筐体の上側の外表面に接触している構成としてもよい。
【0011】
これによれば、離間カバーをプロセスカートリッジに取り付けても連結プレートがプロセスカートリッジの邪魔にならない。また、連結プレートがユーザから見やすいところに位置するので、離間カバーの取り忘れを抑制できる。
【0012】
また、ドラムカートリッジは、感光体ドラムと向かい合って位置し、トナー像をシートに転写する転写ローラをさらに有する構成としてもよい。
【0013】
また、感光体ドラムと転写ローラが並ぶ第2方向において、感光体ドラムは、転写ローラと連結プレートの間に位置する構成としてもよい。
【0014】
また、感光体ドラムは、第1方向に延びるドラムシャフトを有し、第1カバーは、ドラムシャフトが入り込む第1孔と、離間カバーを取り外す場合に、ユーザが把持する第1ハンドルと、をさらに有し、第1方向および感光体ドラムと転写ローラが並ぶ第2方向に直交する第3方向において、第1カバーの現像電極と供給電極を覆う部分は、第1孔と第1ハンドルとの間に位置する。
【0015】
これによれば、ユーザは第1ハンドルを把持して、第1孔を支点として、第1カバーをプロセスカートリッジから外しやすい。
【0016】
また、連結プレートは、第3方向において、第1孔と、第1ハンドルと、の間に位置する構成としてもよい。
【0017】
これによれば、第1カバーをプロセスカートリッジから外すときに連結プレートが邪魔になりにくい。
【0018】
また、連結プレートは、第3方向において、第1ハンドルよりも第1孔の近くに位置する構成としてもよい。
【0019】
これによれば、第1カバーをプロセスカートリッジから外しやすい。
【0020】
また、第2カバーは、離間カバーを取り外す場合に、ユーザが把持する第2ハンドルと、ドラムシャフトが入り込む第2孔と、をさらに有し、第1方向および感光体ドラムと転写ローラが並ぶ第2方向に直交する第3方向において、第2カバーの電気的接触面を覆う部分は、第2ハンドルと第2孔の間に位置する構成としてもよい。
【0021】
また、連結プレートは、第3方向において、第2孔と、第2ハンドルと、の間に位置し、第3方向において、第2ハンドルよりも第2孔の近くに位置する構成としてもよい。
【0022】
これによれば、第2カバーをプロセスカートリッジから外すときに連結プレートが邪魔になりにくい。
【0023】
また、離間カバーは、プロセスカートリッジが装置本体に装着される場合に、ドラムカートリッジおよび現像カートリッジから取り外される構成としてもよい。
【0024】
また、ドラムカートリッジは、感光体ドラムと向かい合って位置し、トナー像をシートに転写する転写ローラをさらに備え、現像カートリッジは、記憶媒体を保持するホルダであって、現像筐体に対して移動可能なホルダを有する構成としてもよい。
【0025】
これによれば、プロセスカートリッジを画像形成装置の装置本体に着脱する場合に、電気的接触面が他の部材と接触することを抑制できる。
【発明の効果】
【0026】
本開示によれば、プロセスカートリッジにおいて、現像電極、供給電極および記憶媒体の電気的接触面が運搬時に保護される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】画像形成装置に装着されたプロセスカートリッジを示す断面図である。
【
図2】現像カートリッジとドラムカートリッジを分離した状態を示す図(a)と、現像カートリッジをドラムカートリッジに装着した状態を示す図(b)である。
【
図3】一方側から見たプロセスカートリッジの斜視図である。
【
図4】一方側から見たプロセスカートリッジの側面図(a)と、(a)に離間カバーを取り付けた状態の側面図(b)である。
【
図5】他方側から見たプロセスカートリッジの斜視図である。
【
図6】他方側から見たプロセスカートリッジの側面図(a)と、(a)に離間カバーを取り付けた状態の側面図(b)である。
【
図7】メモリホルダカバーに保持されたメモリホルダの移動を説明する図であり、メモリホルダが第1位置に位置する場合の図(a)と、第2位置に位置する場合の図(b)である。
【
図8】一方側から見た離間カバーの斜視図(a)と、他方側から見た離間カバーの斜視図(b)である。
【
図9】プロセスカートリッジの一端部に離間カバーを取り付けた状態を説明する斜視図である。
【
図10】プロセスカートリッジの他端部に離間カバーを取り付けた状態を説明する斜視図である。
【
図11】プロセスカートリッジに離間カバーを取り付けた状態を説明するプロセスカートリッジを上から見た平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
次に、本開示の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
画像形成装置1は、モノクロプリンタである。
図1に示すように、画像形成装置1は、装置本体2と、プロセスカートリッジ10と、制御部CUと、電気接点CRとを備える。プロセスカートリッジ10は、装置本体2に着脱可能である。
【0029】
制御部CUは、CPUなどを備え、印刷制御を実行する。制御部CUは、プロセスカートリッジ10が装置本体2に装着された場合、後述する現像メモリ36と通信可能である。
【0030】
電気接点CRは、プロセスカートリッジ10が装置本体2の装着位置に装着された場合、現像メモリ36の電気的接触面36Aと接触する部材である。電気接点CRは、プロセスカートリッジ10が装置本体2に装着された装着位置にある状態において、電気的接触面36Aに上側から接触する。制御部CUは、電気接点CRを介して現像メモリ36と通信する
【0031】
図2(a),(b)に示すように、プロセスカートリッジ10は、ドラムカートリッジ20と、現像カートリッジ30とを備える。すなわち、本実施形態では、プロセスカートリッジ10は、ドラムカートリッジ20と、現像カートリッジ30とに分離可能である。
【0032】
ドラムカートリッジ20は、ドラムフレーム21と、感光体ドラム22と、帯電器23と、転写ローラ24と、ロックレバー25と、を有する。
【0033】
ドラムフレーム21は、ドラムカートリッジ20の全体を覆うフレームである。現像カートリッジ30は、ドラムフレーム21に着脱可能である。ドラムフレーム21は、感光体ドラム22および転写ローラ24を回転可能に支持する。ドラムフレーム21は、案内溝21Aと、位置決めボス21Bと、を有している(
図3、
図4参照)。案内溝21Aは、現像カートリッジ30を装着する場合に現像カートリッジ30を案内するための溝である。位置決めボス21Bは、第1方向の両端部にそれぞれ配置され、ドラムフレーム21の装着方向における上流側に位置する。位置決めボス21Bは、ドラムカートリッジ20が装置本体2に装着された場合にドラムフレーム21の位置決めをするためのボスである。
【0034】
感光体ドラム22は、第1方向に延びるドラムシャフト22Sを有する。感光体ドラム22は、第1方向に延びるドラム軸X1について回転する。ドラムシャフト22Sは、第1方向において、ドラムフレーム21から外側に突出している(
図3参照)。本明細書では、第1方向は、感光体ドラム22の回転軸であるドラム軸X1が延びる方向である。プロセスカートリッジ10の装着方向は、第1方向に交差する方向である。また、以下の説明において、感光体ドラム22と転写ローラ24が並ぶ方向を「第2方向」という。第2方向は、第1方向に交差する方向である。本実施形態では、第2方向は、第1方向に直交する方向である。また、第1方向および第2方向に直交する方向を「第3方向」という。
【0035】
図1に戻り、帯電器23は、感光体ドラム22を帯電させる。帯電器23は、感光体ドラム22から離間しているスコロトロン型帯電器である。
【0036】
転写ローラ24は、感光体ドラム22と向かい合って位置する。転写ローラ24は、感光体ドラム22上のトナーを、シート(図示省略)に転写させる。転写ローラ24は、第1方向に延びる転写ローラ軸X2について回転可能である。転写ローラ24は、感光体ドラム22に接触する。
【0037】
図2(a),(b)に示すように、ロックレバー25は、現像カートリッジ30がドラムカートリッジ20に装着された場合に、現像カートリッジ30をドラムフレーム21にロックする部材である。ロックレバー25は、第1方向において、ドラムカートリッジ20の他方側の端部に位置する(
図3における右側)。
【0038】
図2(a)に示すように、ロックレバー25は、第1方向に延びるロックレバー軸X3について回動可能である。ロックレバー25は、
図2(b)に示すロック位置と、
図2(a)に破線で示す解除位置との間で揺動可能である。ロック位置は、ロックレバー25が現像カートリッジ30をドラムフレーム21にロックする位置である。解除位置は、現像カートリッジ30のドラムフレーム21へのロックを解除する位置である。
【0039】
ロックレバー25は、操作部25Aと、押し上げ部25Bと、ロック部25Cと、トーションバネ25Tとを有する。なお、
図2(a),(b)では、図を見やすくするために、ドラムフレーム21の一部と、現像カートリッジ30のハンドルHDを省略している。
【0040】
操作部25Aは、ロックレバー軸X3から所定距離だけ離れて位置する。操作部25Aは、ドラムカートリッジ20の外表面に露出している。操作部25Aは、ユーザに操作される部分である。
【0041】
押し上げ部25Bは、ロックレバー軸X3を挟んで、操作部25Aとは反対側に位置する。押し上げ部25Bは、ロックレバー軸X3から操作部25Aと反対側に延びている。押し上げ部25Bは、ユーザが操作部25Aを押した場合に、現像カートリッジ30に接触して、現像カートリッジ30を押し上げる。
【0042】
ロック部25Cは、操作部25Aと押し上げ部25Bの間に位置している。ロック部25Cは、現像カートリッジ30をロックする場合に、現像カートリッジ30の一部が入り込む凹みである。具体的には、ロック部25Cは、現像カートリッジ30のロック突起67が入り込む凹みである。
トーションバネ25Tは、ロックレバー25を解除位置からロック位置に向けて常に付勢している。
【0043】
図1、
図3に示すように、現像カートリッジ30は、現像筐体31と、現像ローラ32と、供給ローラ33と、層厚規制ブレード34と、アジテータ35と、記憶媒体の一例としての現像メモリ36と、ハンドルHDとを備える。
【0044】
図3に示す現像筐体31は、トナーを収容する。現像筐体31は、第1外表面31Aと、第2外表面31Bと、を有する。
第1外表面31Aは、第1方向における一方側の端部に位置する。言い換えると、第1外表面31Aは、第1方向における現像筐体31の一端部に位置する。
第2外表面31Bは、第1方向における他方側の端部に位置する。言い換えると、第2外表面31Bは、第1方向における現像筐体31の他端部に位置する。
【0045】
現像ローラ32は、感光体ドラム22に、トナーを供給する。現像ローラ32は、第1方向に延びる現像軸X4について回転する。現像ローラ32は、装着方向における現像筐体31の下流側の端部に位置する。
【0046】
供給ローラ33は、現像筐体31内のトナーを現像ローラ32に供給する。供給ローラ33は、第1方向に延びる供給ローラ軸X5について回転可能である。
【0047】
層厚規制ブレード34は、現像ローラ32上のトナーの層の厚さを規定するための部材である。層厚規制ブレード34は、現像ローラ32に接触する。
【0048】
アジテータ35は、現像筐体31の内部に位置する。アジテータ35は、トナーを撹拌する。また、アジテータ35は、現像筐体31内のトナーを供給ローラ33にトナーを供給する。アジテータ35は、第1方向に延びるアジテータ軸X6について回転可能である。
【0049】
現像メモリ36は、情報を記憶する媒体である。現像メモリ36は、例えば、ICチップである。現像メモリ36は、現像カートリッジ30に関する情報を記憶可能である。現像カートリッジ30に関する情報とは、現像カートリッジ30を識別可能な識別情報と、現像カートリッジ30の寿命情報との少なくともいずれかである。識別情報は、例えば、シリアルナンバーである。寿命情報は、例えば、現像ローラ32またはアジテータ35の累積転回数、使用済みのドットカウント、トナーの残量の少なくとも1つである。
【0050】
現像メモリ36は、電気的接触面36Aを有する。電気的接触面36Aは、第2外表面に位置する。本実施形態では、電気的接触面36Aは、上方を向いている。
【0051】
ハンドルHDは、装着方向における現像筐体31の上流側の端部に位置している。ハンドルHDは、現像カートリッジ30を着脱するときにユーザが把持する取っ手である。
【0052】
図3、
図4(a)に示すように、現像カートリッジ30は、現像筐体31の第1方向の一方側に、現像電極37と、供給電極38と、検知ギヤ39とを有する。
【0053】
現像電極37は、第1外表面31Aに位置する。現像電極37は、現像ローラ32と電気的に接続されている。現像電極37は、プロセスカートリッジ10が装置本体2に装着された状態で、装置本体2の本体電極(図示省略)と接触する。本体電極から受けた電圧は、現像電極37を介して現像ローラ32に印加される。現像電極37は、例えば、導電性の樹脂で形成されている。
【0054】
供給電極38は、第1外表面31Aに位置する。供給電極38は、供給ローラ33と電気的に接続されている。供給電極38は、プロセスカートリッジ10が装置本体2に装着された状態で、装置本体2の本体電極(図示省略)と接触する。本体電極から受けた電圧は、供給電極38を介して供給ローラ33に印加される。供給電極38は、例えば、導電性の樹脂で形成されている。
【0055】
検知ギヤ39は、ドラムカートリッジ20の新品を検知するためのギヤである。
【0056】
図5、
図6(a)に示すように、現像カートリッジ30は、現像筐体31の第1方向の他方側に、カップリング51と、ホルダの一例としてのメモリホルダ70と、メモリホルダカバー80とを有している。
【0057】
カップリング51は、駆動力を受けることにより回転可能である。カップリング51は、装置本体2の駆動部材(図示省略)と噛み合う。駆動部材から受けた駆動力は、カップリング51およびギヤ列を介して現像ローラ32などに伝達される。
【0058】
メモリホルダ70は、現像メモリ36を保持する部材である。メモリホルダ70は、現像筐体31に対して移動可能に、現像筐体31に保持されている。このため、現像メモリ36の電気的接触面36Aは、現像筐体31に対して移動可能となっている。
図7(a)に示すように、メモリホルダ70は、第1ホルダ71と、第2ホルダ72と、第1バネ73と、を有する。
【0059】
第1ホルダ71は、台座71Aと、筒状部71Bと、ボスB3とを有する。台座71Aは、現像メモリ36を保持する部位である。筒状部71Bは、矩形の筒形状を有する。筒状部71Bは、台座71Aから現像メモリ36とは反対に向けて延びる。ボスB3は、後述する長穴84に入る。
【0060】
第2ホルダ72は、筒状部71Bの内側に位置する。第2ホルダ72は、第1ホルダ71の内側にスライド可能に保持されている。第1バネ73は、第1ホルダ71と第2ホルダ72の間に位置する。第1バネ73は、第1ホルダ71と第2ホルダ72が互いに離れるように付勢する。
【0061】
メモリホルダカバー80は、メモリホルダ70を移動可能に保持する部材である。メモリホルダカバー80は、現像筐体31に固定されている。メモリホルダカバー80は、長穴84を有する。
【0062】
長穴84は、第2方向および第3方向に長い長穴である。長穴84は、第3方向の一方側(
図7(a)の下側)にいくにつれて第2方向の寸法が小さくなり、第3方向の他方側(
図7(a)の上側)にいくにつれて第2方向の寸法が広くなっている。長穴84は、ボスB3が入り込んでいる。これにより、
図7(a),(b)に示すように、ボスB3が長穴84で移動できる範囲において、メモリホルダ70が現像筐体31に対して第2方向および第3方向に移動可能となっている。
【0063】
プロセスカートリッジ10は、離間カバー100をさらに備える。
【0064】
図4(b)、
図6(b)に示すように、離間カバー100は、現像カートリッジ30がドラムカートリッジ20に装着された状態で、プロセスカートリッジ10に着脱可能である。本実施形態では、プロセスカートリッジ10は、離間カバー100が装着された後、画像形成装置1と共に梱包されて、工場から出荷されて運搬される。離間カバー100がプロセスカートリッジ10に装着されると、プロセスカートリッジ10の一部が包まれて保護されるとともに、現像ローラ32が感光体ドラム22から離間される。
【0065】
ユーザは、画像形成装置1を使用する前に、離間カバー100を取り外す。すなわち、プロセスカートリッジ10が装置本体2に装着される場合に、離間カバー100は、ドラムカートリッジ20および現像カートリッジ30から取り外される。離間カバー100は、例えば、ポリプロピレン樹脂で形成されている。
【0066】
図8(a),(b)に示すように、離間カバー100は、第1カバー110と、第2カバー120と、連結プレート130と、離間部140とを有する。
【0067】
図9に示すように、第1カバー110は、離間カバー100がプロセスカートリッジ10に装着された場合に現像カートリッジ30の第1外表面31Aと向かい合う。なお、
図9では、離間カバー100を二点鎖線で示している。
図8(a),(b)に示すように、第1カバー110は、第1ベース部111と、第1孔112と、第1ハンドル113と、第1爪114と、第1フック115と、電極カバー部116と、第1ボスカバー部117と、フランジ部118とを有する。
【0068】
第1ベース部111は、平板形状を有している。第1ベース部111は、第1外表面31Aと向かい合って位置する。第1ベース部111は、第1外表面31Aの一部と、ドラムフレーム21の一部を覆う。
【0069】
第1孔112は、第1ベース部111に形成された、第1方向に貫通する孔である。第1孔112は、離間カバー100をプロセスカートリッジ10に装着した場合に、感光体ドラム22のドラムシャフト22Sが入り込む孔である。第1孔112がドラムシャフト22Sに入り込むことで、第1カバー110が位置決めされる。
【0070】
第1ハンドル113は、第1ベース部111から第1方向と交差する方向に向かって延びている。第1ハンドル113は、離間カバー100を取り外す場合に、ユーザが把持する部分である。ユーザは、第1ハンドル113を引っ張ることで、第1カバー110を第1外表面31Aから取り外すことができる。
【0071】
第1爪114は、第1ベース部111から第1方向の他方側に向けて突出する爪である。本実施形態では、第1爪114は、上下に3つ並んで構成されている。3つの第1爪114の先端は、それぞれ鋭角に尖っている。第1爪114は、離間カバー100を装着した場合に、感光体ドラム22と現像ローラ32とを離間した状態に維持する。詳しくは、第1爪114は、離間カバー100がドラムカートリッジ20および現像カートリッジ30に装着されたときに、現像ローラ32の第1カラー32Cと、ドラムフレーム21の案内溝21Aの底部と、の第1隙間H1に挿入されるようになっている(
図4(b)参照)。これにより、第1カラー32Cと案内溝21Aの底部との間隔が広がるので、現像ローラ32が感光体ドラム22から離間することとなる。
【0072】
第1フック115は、第1ベース部111から第1方向の他方側に延びている。第1フック115は、先端にフック形状を有している。第1フック115は、離間カバー100を装着した場合に、ドラムカートリッジ20または現像カートリッジ30にフックされる部分である。離間カバー100は、第1フック115がドラムカートリッジ20または現像カートリッジ30にフックされることで、運搬中の振動などによって簡単には外れないようになっている。
【0073】
電極カバー部116は、第1ベース部111から第1方向の一方側に向けて膨らんで形成された部分である。電極カバー部116は、ドラムカートリッジ20の現像電極37および供給電極38を覆う。すなわち、第1カバー110は、現像電極37と供給電極38を覆う。第3方向において、電極カバー部116は、第1孔112と第1ハンドル113との間に位置する。
【0074】
第1ボスカバー部117は、第1ベース部111から第1方向の一方側に向けて膨らんで形成された部分である。第1ボスカバー部117は、ドラムカートリッジ20の位置決めボス21Bを覆う。
【0075】
フランジ部118は、第1ベース部111に形成された、第1方向に貫通する孔の外周に形成されたフランジである。フランジ部118は、検知ギヤ39の外周面を覆うように形成されている。
【0076】
図10に示すように、第2カバー120は、離間カバー100がプロセスカートリッジ10に装着された場合に現像カートリッジ30の第2外表面31Bと向かい合う。なお、
図10では、離間カバー100を二点鎖線で示している。
図8(a),(b)に示すように、第2カバー120は、第2ベース部121と、第2孔122と、第2ハンドル123と、第2爪124と、第2フック125と、メモリカバー部126と、第2ボスカバー部127を有する。
【0077】
第2ベース部121は、平板形状を有している。第2ベース部121は、第2外表面31Bと向かい合って位置する。第2ベース部121は、第2外表面31Bの一部と、ドラムフレーム21の一部とを覆う。また、第2ベース部121は、カップリング51を覆う。
【0078】
第2孔122は、第2ベース部121に形成された、第1方向に貫通する孔である。第2孔122は、離間カバー100をプロセスカートリッジ10に装着した場合に、感光体ドラム22のドラムシャフト22Sが入り込む孔である。第2孔122がドラムシャフト22Sに入り込むことで、第2カバー120が位置決めされる。
【0079】
第2ハンドル123は、第2ベース部121から第1方向と交差する方向に向かって延びている。第2ハンドル123は、離間カバー100を取り外す場合に、ユーザが把持する部分である。ユーザは、第2ハンドル123を引っ張ることで、第2カバー120を第2外表面31Bから取り外すことができる。
【0080】
第2爪124は、第2ベース部121から第1方向の一方側に向けて突出する爪である。本実施形態では、第2爪124は、上下に3つ並んで構成されている。3つの第2爪124の先端は、それぞれ鋭角に尖っている。第2爪124は、離間カバー100を装着した場合に、感光体ドラム22と現像ローラ32とを離間した状態に維持する。詳しくは、第2爪124は、離間カバー100がドラムカートリッジ20および現像カートリッジ30に装着されたときに、現像ローラ32の第2カラー32Dと、ドラムフレーム21の案内溝21Aの底部と、の第2隙間H2に挿入されるようになっている(
図6(b)参照)。これにより、第2カラー32Dと案内溝21Aの底部との間隔が広がるので、現像ローラ32が感光体ドラム22から離間することとなる。
【0081】
第2爪124は、前述した第1爪114と共に、離間カバー100を装着した場合に、感光体ドラム22と現像ローラ32とを離間した状態に維持する離間部140を構成する。すなわち、離間部140は、離間カバー100がドラムカートリッジ20および現像カートリッジ30に装着された場合に、感光体ドラム22と現像ローラ32を離間させる。
【0082】
第2フック125は、第2ベース部121から第1方向の一方側に延びている。第2フック125は、先端にフック形状を有している。第2フック125は、離間カバー100を装着した場合に、ドラムカートリッジ20または現像カートリッジ30にフックされる部分である。離間カバー100は、第2フック125がドラムカートリッジ20または現像カートリッジ30にフックされることで、運搬中の振動などによって簡単には外れないようになっている。
【0083】
メモリカバー部126は、第2ベース部121から第1方向の他方側に向けて膨らんで形成された部分である。メモリカバー部126は、ドラムカートリッジ20のメモリホルダ70およびメモリホルダカバー80を覆う。すなわち、メモリカバー部126は、現像メモリ36の電気的接触面36Aを覆う。すなわち、第2カバー120と、電気的接触面36Aを覆う。第3方向において、メモリカバー部126は、第2ハンドル123と第2孔122の間に位置する。
【0084】
第2ボスカバー部127は、第2ベース部121から第1方向の他方側に向けて膨らんで形成された部分である。第2ボスカバー部127は、ドラムカートリッジ20の位置決めボス21Bを覆う。
【0085】
図11に示すように、連結プレート130は、第1カバー110と第2カバー120を連結する。本実施形態では、連結プレート130は、第1カバー110の第1ベース部111と、第2カバー120の第2ベース部121とを連結している。連結プレート130は、第1方向に沿って直線状に延びている。本実施形態では、連結プレート130は、現像筐体31の上側の外表面31Cに接触している(
図9、
図10参照)。本実施形態では、連結プレート130は、平板状に形成されている。
【0086】
図4(b)に示すように、第2方向において、感光体ドラム22は、転写ローラ24と連結プレート130の間に位置する。
【0087】
また、連結プレート130は、第3方向において、第1孔112と、第1ハンドル113と、の間に位置する。また、連結プレート130は、第3方向において、第1ハンドル113よりも第1孔112の近くに位置する。
【0088】
また、連結プレート130は、第3方向において、第2孔122と、第2ハンドル123と、の間に位置する。また、連結プレート130は、第3方向において、第2ハンドル123よりも第2孔122の近くに位置する。
【0089】
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
離間カバー100は、現像カートリッジ30がドラムカートリッジ20に装着された状態で、ドラムカートリッジ20および現像カートリッジ30、すなわち、プロセスカートリッジ10に着脱可能である。離間カバー100は、プロセスカートリッジ10に装着された場合に、離間部140が感光体ドラム22と現像ローラ32を離間させ、第1カバー110が現像電極37および供給電極38を覆い、第2カバー120が電気的接触面36Aを覆う。このように、離間カバー100が現像電極37と供給電極38と電気的接触面36Aとを覆うことで、プロセスカートリッジ10において、現像電極37と供給電極38が運搬時に保護される。
【0090】
また、離間カバー100は、第1カバー110と第2カバー120を連結する連結プレート130を有する。このため、離間カバー100を取り付ける前や取り外した後に、第1カバー110と第2カバー120が別々にならないので、離間カバー100の管理が容易となる。
【0091】
また、連結プレート130は、現像筐体31の上側の外表面31Cに接触している。このため、離間カバー100をプロセスカートリッジ10に取り付けても連結プレート130がプロセスカートリッジ10の邪魔にならない。また、連結プレート130がユーザから見やすいところに位置するので、離間カバー100の取り忘れを抑制できる。
【0092】
また、第3方向において、第1カバー110の現像電極37と供給電極38を覆う部分である電極カバー部116は、第1孔112と第1ハンドル113との間に位置する。このため、ユーザは第1ハンドル113を把持して、第1孔112を支点として、第1カバー110をプロセスカートリッジ10から外しやすい。
【0093】
また、連結プレート130は、第3方向において、第1孔112と、第1ハンドル113との間に位置する。このため、第1カバー110をプロセスカートリッジ10から外すときに連結プレート130が邪魔になりにくい。
【0094】
また、連結プレート130は、第3方向において、第1ハンドル113よりも第1孔112の近くに位置する。このため、第1カバー110をプロセスカートリッジ10から外しやすい。
【0095】
また、連結プレート130は、第3方向において、第2孔122と、第2ハンドル123との間に位置し、第3方向において、第2ハンドル123よりも第2孔122の近くに位置する。このため、第2カバー120をプロセスカートリッジ10から外すときに連結プレート130が邪魔になりにくい。
【0096】
また、現像カートリッジ30は、現像筐体31に対して移動可能なメモリホルダ70を有する。このため、プロセスカートリッジ10を画像形成装置1の装置本体2に着脱する場合に、電気的接触面36Aが他の部材と接触することを抑制できる。
【0097】
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
【0098】
上述した実施形態では、トナーメモリがICチップであったが、トナーメモリはICチップに限られない。トナーメモリは、情報を記憶する媒体であれば、任意に選択できる。
【0099】
上述した実施形態では、トナーメモリの電気的接触面が上方を向いていたが、他の方向を向いている構成であってもよい。
【0100】
上述した実施形態では、プロセスカートリッジが画像形成装置と共に梱包されて運搬されていたが、プロセスカートリッジと画像形成装置とが別々に梱包されていてもよい。
【0101】
上述した実施形態では、第1カバーと第2カバーを連結する連結プレートは、現像筐体の上側の外表面31Cに接触している構成であったが、連結プレートは第1カバーと第2カバーを連結さえしていればこの形態に限られない。例えば、連結プレートが現像筐体の側面の外表面に接触する構成であってもよい。また、連結プレートが、現像筐体またはドラムフレームの下側の外表面に接触する構成であってもよい。また、連結プレートが現像筐体に近接しているが接触していない構成であってもよい。また、連結プレートが細長い紐状に形成されていてもよく、直線的な形状でなくてもよい。さらに、上述した実施形態では、連結プレートは、1本であったが、複数の連結プレートによって第1カバーと第2カバーを連結する構成であってもよい。
【0102】
上述した実施形態では、連結プレート130は、第1カバー110の第1ベース部111と、第2カバー120の第2ベース部121とを連結している構成であったが、この構成に限られない。例えば、連結プレートが第1ハンドル113と第2ハンドル123とを連結する構成であってもよい。また、連結プレートが電極カバー部116とメモリカバー部126とを連結する構成であってもよい。また、連結プレートが第1ボスカバー部117と第2ボスカバー部127とを連結する構成であってもよい。
【0103】
上述した実施形態では、第2方向は、第1方向と直交する方向であったが、第2方向は直交する方向に限定されない。例えば、第2方向は、第1方向と斜めに交差する方向であってもよい。
【0104】
上述した実施形態では、離間カバー100がポリプロピレン樹脂で形成されていたが、これに限定されない。例えば、離間カバー100は、ポリエチレンやABSなどのポリプロピレン樹脂以外の他の樹脂であってもよく、金属や紙など、樹脂以外で形成されていてもよい。
【0105】
上述した実施形態では、画像形成装置は、モノクロ画像を形成するレーザプリンタであったが、これに限定されない。例えば、画像形成装置は、カラー画像を形成するプリンタであってもよい。また、画像形成装置は、プリンタに限定されない。例えば、画像形成装置は、複写機や複合機などであってもよい。
【0106】
上述した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
【符号の説明】
【0107】
10 プロセスカートリッジ
20 ドラムカートリッジ
21 ドラムフレーム
22 感光体ドラム
22S ドラムシャフト
24 転写ローラ
30 現像カートリッジ
31 現像筐体
31A 第1外表面
31B 第2外表面
32 現像ローラ
33 供給ローラ
36 現像メモリ
36A 電気的接触面
37 現像電極
38 供給電極
100 離間カバー
110 第1カバー
112 第1孔
113 第1ハンドル
116 電極カバー部
120 第2カバー
122 第2孔
123 第2ハンドル
126 メモリカバー部
130 連結プレート
140 離間部