(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024032995
(43)【公開日】2024-03-12
(54)【発明の名称】水痘帯状疱疹ウイルスを増幅または検出するための組成物および方法
(51)【国際特許分類】
C12Q 1/6876 20180101AFI20240305BHJP
C12N 15/38 20060101ALN20240305BHJP
【FI】
C12Q1/6876 Z ZNA
C12N15/38
【審査請求】有
【請求項の数】26
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024015567
(22)【出願日】2024-02-05
(62)【分割の表示】P 2021542076の分割
【原出願日】2019-10-01
(31)【優先権主張番号】62/739,571
(32)【優先日】2018-10-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500169900
【氏名又は名称】ジェン-プローブ・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】マルセラ アレハンドラ カルバーリョ ピント
(72)【発明者】
【氏名】アンバー ジーン ヒリウス
(72)【発明者】
【氏名】アンクル シャー
(57)【要約】
【課題】水痘帯状疱疹ウイルスを増幅または検出するための組成物および方法の提供。
【解決手段】水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)のDNAポリメラーゼ遺伝子または糖タンパク質B遺伝子の一部を増幅するための試薬および方法。試料において、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)が存在する場合、VZVの標的核酸配列、または標的核酸配列から生成されたアンプリコンの高感度かつ特異的な検出を提供するオリゴヌクレオチドプローブ、プライマー対を含むオリゴヌクレオチド組成物および方法が開示される。オリゴヌクレオチド、組成物および方法を使用して、試料中のVZVの存在を検出することができる。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)標的核酸配列を増幅するための組成物であって、
(a)順方向増幅プライマー、および
(b)逆方向増幅プライマー
を含み、
(i)前記順方向増幅プライマーが配列番号6の核酸塩基配列を含み、かつ前記逆方向増幅プライマーが配列番号21の核酸塩基配列を含むか、または
(ii)前記順方向増幅プライマーが配列番号25の核酸塩基配列を含み、かつ前記逆方向増幅プライマーが配列番号35の核酸塩基配列を含む、組成物。
【請求項2】
増幅された水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)標的核酸配列を検出するための検出プローブをさらに含み、前記検出プローブが、少なくとも1つの検出可能な標識を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記検出プローブが配列番号14の核酸塩基配列を含み、前記順方向増幅プライマーが配列番号6の核酸塩基配列を含み、かつ前記逆方向増幅プライマーが配列番号21の核酸塩基配列を含むか、または
前記検出プローブが配列番号29または30の核酸塩基配列を含み、前記順方向増幅プライマーが配列番号25の核酸塩基配列を含み、かつ前記逆方向増幅プライマーが配列番号35の核酸塩基配列を含む、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記順方向増幅プライマー、前記逆方向増幅プライマー、および/または前記検出プローブが、少なくとも1つの修飾ヌクレオチドを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記修飾ヌクレオチドが、2’-O-メチル修飾ヌクレオチド、2’-フルオロ修飾ヌクレオチド、または5-メチルシトシンを含む、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
前記少なくとも1つの検出可能な標識が、
(a)化学発光標識、
(b)蛍光標識、
(c)消光剤、または
(d)(a)、(b)、および(c)のうちの2つ以上の組み合わせ、からなる群から選択される、請求項2~5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記少なくとも1つの検出可能な標識が、前記蛍光標識、前記消光剤、または前記蛍光標識および前記消光剤の両方を含む、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
前記検出プローブが、前記検出プローブの3’末端と塩基対合する5’非標的ハイブリッド形成配列、または前記検出プローブの5’末端と塩基対合する3’非標的ハイブリッド形成配列を含む、請求項2~7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記検出プローブが、分子ビーコンまたは分子トーチを含む、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
緩衝液、塩、dNTP、界面活性剤、および酵素のうちの1種以上をさらに含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
前記酵素が、熱安定性DNAポリメラーゼ、逆転写酵素、RNAポリメラーゼ、または熱安定性DNAポリメラーゼ、逆転写酵素、およびRNAポリメラーゼのうちの任意の2種以上の組み合わせを含む、請求項10に記載の組成物。
【請求項12】
前記増幅プライマーが、水溶液中に存在するか、凍結されているか、または凍結乾燥されている、請求項1~11のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】
前記組成物が、2対以上の増幅プライマーおよび/または2つ以上の検出プローブを含み、増幅プライマーの各対が、順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーからなる、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
前記2対以上の増幅プライマーおよび/または2つ以上の検出プローブが、同じまたは異なる生物の標的核酸配列を増幅する、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
内部標準の標的核酸配列、内部標準の標的核酸配列を増幅および/もしくは検出するためのオリゴマー、またはこれらの組み合わせをさらに含む、請求項1~14のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項16】
VZV標的核酸配列を検出するための検出プローブであって、
前記検出プローブが、配列番号6の核酸塩基配列を含む順方向増幅プライマーおよび配列番号21の核酸塩基配列を含む逆方向増幅プライマーと組み合わせて使用するためのものである場合、前記検出プローブは、配列番号14の核酸塩基配列を含むオリゴヌクレオチドを含み、1つ以上の検出可能な標識を含み、かつ配列番号6および配列番号21の増幅プライマーによって増幅されるVZV標的核酸配列にハイブリダイズし、
前記検出プローブが、配列番号25の核酸塩基配列を含む順方向増幅プライマーおよび配列番号35の核酸塩基配列を含む逆方向増幅プライマーと組み合わせて使用するためのものである場合、前記検出プローブは、配列番号29または30の核酸塩基配列を含むオリゴヌクレオチドを含み、1つ以上の検出可能な標識を含み、かつ配列番号25および配列番号35の増幅プライマーによって増幅されるVZV標的核酸配列にハイブリダイズする、検出プローブ。
【請求項17】
前記検出プローブが、少なくとも1つの修飾ヌクレオチドを含む、請求項16に記載の検出プローブ。
【請求項18】
前記修飾ヌクレオチドが、2’-O-メチル修飾ヌクレオチド、2’-フルオロ修飾ヌクレオチド、または5-メチルシトシンを含む、請求項17に記載の検出プローブ。
【請求項19】
前記検出可能な標識のうちの1つ以上が、
(a)化学発光標識、
(b)蛍光標識、
(c)消光剤、または
(d)(a)、(b)、および(c)のうちの2つ以上の組み合わせ、からなる群から選択される、請求項16~18のいずれか一項に記載の検出プローブ。
【請求項20】
前記検出可能な標識のうちの1つ以上が、前記蛍光標識、前記消光剤、または前記蛍光
標識および前記消光剤の両方を含む、請求項19に記載の検出プローブ。
【請求項21】
前記検出プローブが、前記検出プローブの3’末端と塩基対合する5’非標的ハイブリッド形成配列、または前記検出プローブの5’末端と塩基対合する3’非標的ハイブリッド形成配列を含む、請求項16~20のいずれか一項に記載の検出プローブ。
【請求項22】
前記検出プローブが、分子ビーコンまたは分子トーチを含む、請求項21に記載の検出プローブ。
【請求項23】
VZV標的核酸配列を増幅するための方法であって、
(a)VZV標的核酸配列を含むまたは含む疑いがある試料を入手する工程と、
(b)前記試料を請求項1~15のいずれか一項に記載の組成物と接触させる工程と、
(c)前記標的核酸配列を増幅するのに十分な条件を提供することにより、前記VZV標的核酸配列が前記試料中に存在する場合、前記VZV標的核酸配列の増幅産物を生成する工程と
を含む方法。
【請求項24】
前記方法が、前記増幅産物の存否を決定するために、前記試料と請求項16~21のいずれか一項に記載の検出プローブとを接触させる工程をさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
試料中のVZVの存否を決定するための方法であって、
(a)VZV標的核酸配列を含むまたは含む疑いがある試料を入手する工程と、
(b)前記試料と請求項1~15のいずれか一項に記載の組成物とを接触させる工程と、
(c)前記標的核酸配列を増幅するのに十分な条件を提供することによって増幅産物を生成する工程と、
(d)前記増幅産物の存否を検出する工程と
を含む方法。
【請求項26】
水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)標的核酸配列を増幅および検出するためのキットであって、
(a)配列番号6の核酸塩基配列を含む順方向増幅プライマー、配列番号21の核酸塩基配列を含む逆方向増幅プライマー、並びに配列番号14の核酸塩基配列および1つ以上の検出可能な標識を含む検出プローブ、または
(b)配列番号25の核酸塩基配列を含む順方向増幅プライマー、配列番号35の核酸塩基配列を含む逆方向増幅プライマー、並びに配列番号29または30の核酸塩基配列および1つ以上の検出可能な標識を含む検出プローブ
を含む、キット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年10月1日に出願された米国仮出願第62/739,571号の優先権を主張するものであり、該号は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
配列表
出願された536442_SeqListing_ST25.txtに記載の配列表は、サイズが17キロバイトであり、2019年9月30日に作成され、参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
本明細書の実施形態は、感染性病原体を検出する分野を対象としている。具体的には、特許請求された組成物、キット、方法、製剤、および反応混合物は、水痘帯状疱疹ウイルスなどのウイルスを検出するように設計されている。
【背景技術】
【0004】
水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)は、αヘルペスウイルス科に属する感染性の高いヒトウイルスである。VZVゲノムは、124,884ヌクレオチドの長さの線状二本鎖DNA分子である。皮膚病変または空気伝染による直接曝露を介した一次感染は、水痘を引き起こす。感染後、ウイルスは感染者の神経系に潜伏し続ける。その後、VZVは後年に再活性化し、帯状疱疹などの二次感染を誘発する可能性がある。場合によっては、VZV感染は、肝炎、膵炎、肺炎、脳炎、気管支炎、細菌性重複感染などのさらなる合併症を惹起する可能性もある。現在、VZVを高感度、特異的、迅速に検出する必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書で提供されるのは、VZVまたはVZV標的核酸配列の高感度かつ特異的な増幅および/または検出のための増幅オリゴヌクレオチド、オリゴヌクレオチド組成物、キット、反応混合物、製剤、および方法である。増幅オリゴヌクレオチドは、標的核酸配列を増幅するための増幅プライマー、および標的配列または増幅配列を検出するための検出プローブを含む。記載する増幅オリゴヌクレオチド、オリゴヌクレオチド組成物、キット、反応混合物、および製剤は、核酸系検出技術での使用に適し、該技術は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)などの増幅系技術、およびリアルタイムPCR技術を含むがこれらに限定されない。記載する増幅オリゴヌクレオチド、オリゴヌクレオチド組成物、キット、反応混合物、製剤および方法は、VZVの迅速な検出および/または定量化を提供する。本開示は、これらのニーズを満たすこと、他の利益を提供すること、または少なくとも公衆に有用な選択肢を提供することを目的とする。
【0006】
定義
本開示の態様の理解を助けるために、本明細書で使用されるいくつかの用語をより詳細に定義する。本明細書で使用される他の全ての科学用語および/または技術用語は、関連技術の当業者により一般に理解されるのと同じ意味、またはthe Dictionary of Microbiology and Molecular Biology,
2nd ed.(Singleton et al., 1994, John Wiley & Sons,New York,NY)およびThe Harper Collins Dictionary of Biology (Hale & Marham, 1991, Harper Perennial,New York,NY)で提供されるのと同じ意味を有する。別段の言及がない限り、本明細書で使用または企図される技術は、分子生物学の当業者に周知の標準的な方法である。
【0007】
本教示を詳細に記載する前に、本開示は、特定の組成物またはプロセスステップに限定されないため、変化し得ることを理解されたい。本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明白に他を指示しない限り、複数の言及を含むことに留意されたい。例えば、本明細書で使用される場合、「核酸」は、1つ以上の核酸を表すと理解される。よって、「a」(または「an」)、「1つ以上の」、および「少なくとも1つの」という用語は、本明細書において互換的に使用され得る。したがって、「オリゴマー」への言及は、複数のオリゴマーを含み得る。接続詞「または」は、包括的な意味が文脈において不当でない限り、包括的な意味で(例えば、「および/または」と同等であると)解釈されるべきである。
【0008】
本明細書では、僅かで非実質的な逸脱が本教示の範囲内であるように、本開示で考察される温度、濃度、時間などには、付随する言外の「約」があることが理解されよう。一般に、「約」という用語は、組成物の活性または安定性に有意な影響を及ぼさない組成物の構成要素量の非実質的な変動を示す。全ての範囲は、「端点を含まない」などの明確な除外がない場合には、端点を包含すると解釈されるべきである。例えば、「10~15以内」には、10および15の値が含まれる。さらに、実務的な程度で、範囲には端点間の全整数および部分的な数値が含まれる。参照により組み込まれるいかなる資料も、本開示の明示的内容と矛盾する限りにおいて、明示的内容が優先する。
【0009】
特に記述がない限り、様々な構成要素を「含むこと」を列挙する本明細書の実施形態は、列挙された構成要素「からなる」または「から本質的になる」とも企図され、様々な構成要素「からなること」を列挙する本明細書の実施形態は、列挙された構成要素「を含む」または「から本質的になる」とも企図され、様々な構成要素「から本質的になること」を列挙する本明細書の実施形態は、列挙された構成要素「からなる」または「を含む」とも企図される(この互換性は、特許請求の範囲におけるこれらの用語の使用には適用されない)。「から本質的になる」は、本明細書に記載の組成物および方法の基本的かつ新規の特徴を実質的に変化させない追加の構成要素(複数可)、組成物(複数可)、または方法ステップ(複数可)が、これらの組成物または方法に含まれ得ることを意味する。このような特徴には、試料中のVZV核酸配列から、標的核酸領域内に位置する標的核酸配列を検出する能力が含まれ、これにより、他の既知のウイルスとは対照的に、試料にVZVが存在することを示す。
【0010】
「試料」には、VZV、またはその構成要素、例えば、核酸、核酸断片、またはVZVに由来する核酸を含む、または含む疑いがある任意の検体が含まれる。試料は、任意の起源に由来するものであり、例えば、生体検体、臨床検体、および環境源であるが、これらに限定されない。生体試料は、VZVまたはVZV由来の標的核酸配列を含み得る哺乳動物または生物(生死を問わない)に由来する任意の組織または材料を含み、例えば、気管支鏡検査、気管支肺胞洗浄検査(BAL)または肺生検などの呼吸組織または浸出液、痰、唾液、末梢血、血漿、血清、リンパ節、胃腸組織、糞便、尿、精液または他の体液もしくは材料もしくは病変スワブを含む。いくつかの態様において、VZVについて試験するために、研究室では血漿/血清または病変スワブを試験する場合がある。血漿/血清試験などの試験は、医学的処置または外科的処置の前および/または後に実施することができ、該処置には、例えば、移植があるが、これに限定されない。いくつかの態様において、病変スワブは、水痘などにおいて、VZVの存在を評価するために使用され得る。生体試料は、物理的、化学的、または機械的に処理され、組織または細胞の構造を破壊することによって、細胞内成分を溶液中に放出することができる。溶液はさらに、酵素、緩衝液、塩、界面活性剤などを含み、これらは、標準的な方法を使用して、分析用の生体試料を調製するために使用される。いくつかの態様において、試料は、濾過装置に試料を通過させて得られる試料、または遠心分離後に得られる試料、または媒体、マトリックス、もしくは支持体への付着により得られる試料などの処理試料を含み得る。
【0011】
「類似体」という用語は、共通の特徴をもつ2つ以上の構造を定義するために使用される。「構造類似体」という用語は、別の化合物(compound)と同様の構造建築を共有する化合物(chemical compound)などの物体を指す。共通の構造的類似性を示すにもかかわらず、各類似体は異なる生化学的特性を有する可能性がある。あるいは、「機能的類似体」は、各類似体が構造的に異なる場合があるが、同じ作用機序(または生化学的特性)を共有する化合物などの2つ以上の物体を指す。
【0012】
「部分」という用語は、分子の1つ以上の識別可能な生化学的特性に関与する、分子内の基または官能基を示すために使用される。
【0013】
本明細書で互換的に使用される「核酸」または「ポリヌクレオチド」とは、ヌクレオチド(またはヌクレオチド類似体)から構成される多量体化合物を指す。ポリヌクレオチドの従来例には、リボ核酸(RNA)、デオキシリボ核酸(DNA)、混合RNA-DNA、およびポリマー(反復ヌクレオチドサブユニットからなる分子構造を有する物質)が含まれる。ポリヌクレオチド「骨格」は、糖-ホスホジエステル結合、ペプチド-核酸結合、ペプチド核酸(PCT第WO95/32305号)、ホスホロチオエート結合、メチルホスホネート結合、またはこれらの組み合わせのうちの1つ以上を含む様々な結合から構成され得る。ポリヌクレオチド、または他のオリゴヌクレオチドの長さの範囲に言及する場合、その範囲は全ての整数を含む(例えば、19~25個の連続ヌクレオチドの長さには、19、20、21、22、23、24、および25個が含まれる)ことが理解されよう。
【0014】
「ヌクレオチド」は、単一の5炭素(ペントース)糖部分、窒素複素環式塩基、および1~3個のホスフェート基を含む化合物である。基本単位として、ヌクレオチドは共有結合で結合し、核酸を形成する。各ヌクレオチドの糖部分は、リボース(RNA)、2’-デオキシリボース(DNA)、またはこれらの類似体であり、置換(例えば、2’-メトキシ置換または2’-ハロゲン化物置換)を有する類似化合物を含む。ペントース糖部分に加えて、各ヌクレオチドには、グリコシド結合を介してペントース環に結合した窒素複素環式塩基が含まれる。窒素複素環式塩基の従来例には、プリン類(例えば、アデニン(A)およびグアニン(G))ならびにピリミジン類(例えば、シトシン(C)、チミン(T)、およびウラシル(U))が含まれる。プリン塩基は、2つの共有原子によって結合した6原子環および5原子環で構成される。ピリミジン塩基は6原子環で構成される。一般に、デオキシリボヌクレオチドトリホスフェート(dNTP)は、4つのデオキシリボヌクレオチド、すなわち、dATP、dCTP、dGTP、およびdTTPについて考察する場合に、総称として使用される。窒素複素環式塩基は、その非従来型の類似体でもあり(例えば、イノシン(I)または他、The Biochemistry of the Nucleic Acids 5-36, Adams et al., ed.,
11th ed., 1992を参照)、またはプリン類もしくはピリミジン類の類似誘導体でもあり得る。さらに、ポリヌクレオチドは、1つ以上の「脱塩基」残基を含む可能性があり、この場合、骨格はポリマーの位置(複数可)に窒素塩基を含まない(米国特許第5,585,481号)。従来型のポリヌクレオチド形成に加えて、ポリヌクレオチドは、「ロックド核酸」(locked nucleic acids:LNA)、すなわち、RNAを模倣する糖立体配座にロックされた二環式フラノース単位を有する1つ以上のLNAヌクレオチドモノマーを含む類似体を形成する場合があり、該立体配座は、相補的RNAおよびDNA配列に対するハイブリッド形成親和性を増強する(Vester
and Wengel, 2004, Biochemistry 43(42):13233-41)。ハイブリッド形成複合体の安定性に影響を及ぼし得るオリゴマーの実施形態には、ペプチド核酸オリゴマー、2’-メトキシもしくは2’-フルオロ置換RNAを含むオリゴマー、ハイブリッド形成複合体の全電荷、電荷密度、立体対合(steric association)に影響を及ぼすオリゴマー(ホスホロチオエートなどの荷電した結合を含むオリゴマーを含む)、または中性基(例えば、メチルホスホネート)が含まれる。別に示さない限り、5-メチルシトシンは、RNAまたはDNA骨格(またはこれらの混合物)を含む前述の骨格/糖/結合のいずれかと共に使用され得る。
【0015】
「オリゴマー」、「オリゴヌクレオチド」、または「オリゴ」とは、結合した2つ以上のヌクレオシドサブユニットまたは核酸塩基サブユニットから構成されるポリマーである。オリゴヌクレオチドは、DNAおよび/またはRNAならびにこれらの類似体であり得る。いくつかの実施形態において、オリゴマーは、5~21個の核酸塩基の下限および18~500個の核酸塩基の上限を有するサイズ範囲にある。いくつかの実施形態において、オリゴマーは、10~100個の核酸塩基、10~90個の核酸塩基、10~80個の核酸塩基、10~70個の核酸塩基、または10~60個の核酸塩基のサイズ範囲にある。いくつかの実施形態において、オリゴマーは、約15、16、17、18、19、20、または21個の核酸塩基の下限および約18~50個もしくは18~100個の核酸塩基の上限を有するサイズ範囲にある。いくつかの実施形態において、オリゴマーは、約10~21個の核酸塩基の下限および約18~100個の核酸塩基の上限を有するサイズ範囲にある。オリゴマーは、野生型染色体DNAまたはそのインビボ転写産物から構成されない。オリゴマーは、任意の周知のインビトロの化学的方法または酵素的方法を使用することによって合成的に作製することができ、標準的方法、例えば、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を使用することによって合成後に精製することができる。オリゴマーは、機能名(例えば、検出プローブまたは増幅プライマー)で言及され得る。オリゴヌクレオチドという用語は、本明細書に記載のかかる全ての試薬を網羅するために一般的に使用されるため、試薬に対していかなる特定の機能も示さない。
【0016】
「アニーリング」または「アニール」という用語は、核酸の2つの相補鎖が塩基対(bp)ハイブリッド形成によって結合するプロセスを記述している。一般に、分子生物学の当業者は、増幅反応の指数関数的段階の間、算出された融解温度(Tm)より5℃低い温度でアニーリング(PCRに関係するため)が可能であることを理解するであろう。
【0017】
「ハイブリッド形成」または「ハイブリッド形成する」という用語は、核酸の2つの相補鎖のヌクレオチドサブユニット間での水素結合の形成を記述している。
【0018】
「核酸ハイブリッド」または「ハイブリッド」または「二本鎖(duplex)」という用語は、水素結合(塩基対合)を介して結合している二本鎖(double-stranded)領域からなる核酸構造を指し、各鎖は互いに十分に相補的である。ハイブリッドの例には、RNA:RNA、RNA:DNA、またはDNA:DNA二本鎖分子が含まれる。
【0019】
「相補的」または「十分に相補的」という用語は、2つの一本鎖ポリヌクレオチド(例えば、増幅オリゴヌクレオチドおよび標的核酸配列)、または同じ一本鎖ポリヌクレオチドの2つの異なる領域(例えば、分子ビーコン)間の特定のヌクレオチド塩基対合関係を意味し、これはハイブリッド形成(例えば、安定な二本鎖ハイブリッドの形成)を可能にする。相補配列は、安定した二本鎖を形成するために完全に相補的(100%相補的)である必要はない。いくつかの実施形態において、部分的に相補的な(100%未満の相補性、標準的な核酸塩基対合とのミスマッチによる)配列は、ポリヌクレオチド配列がアニーリングできるならば、十分に相補的であり続ける。相補性パーセントは、第2の核酸配列と水素結合(例えば、ワトソン-クリック塩基対)を形成することができる第1の核酸配列における連続鎖の塩基の百分率を示す(例えば、10個のうちの5、6、7、8、9、10個が、50%、60%、70%、80%、90%、および100%相補的である)。相補性パーセントは、同一性パーセントと同様の様式で算出される。プリン塩基は、チミンまたはウラシルとアデニンとの対(AおよびTまたはU)およびシトシンのみとグアニンとの対(CおよびG)を示す塩基対合規則に従って、ピリミジン塩基に結合する。注目すべきは、塩基対合は、これらの従来の(例えば、「正準的な」)対のメンバーではない塩基間でも形成され得る。非正準的な塩基対合は、分子生物学の当業者によく知られている(例えば、R.L.P.Adams et al.,The Biochemistry of the Nucleic Acids(11th ed.1992)を参照)。適切なハイブリッド形成条件は、分子生物学の当業者に周知であり、配列組成に基づいて予測することができるか、または常套試験を使用することによって経験的に決定することができる(例えば、Sambrook et al.,Molecular Cloning,A Laboratory Manual,2nd ed.の§§ 1.90-1.91, 7.37-7.57,9.47-9.51および11.47-11.57、特に§§9.50-9.51,11.12-11.13, 11.45-11.47および11.55-11.57)。
【0020】
配列同一性は、Wisconsin Genetics Software Package Release 7.0(Genetics Computer Group,575 Science Dr.,Madison,Wis.)のBESTFIT、FASTA、およびTFASTAなどのアルゴリズムを使用し、デフォルトのギャップパラメータを使用して配列を整列させることによって、または検査および最良の整列(すなわち、比較ウィンドウ全体にわたる最高の配列類似性の割合をもたらす)によって、決定することができる。配列同一性の割合は、比較ウィンドウ全体にわたって2つの最適に整列された配列を比較し、両方の配列で同一の残基が生じる位置の数を決定して、マッチした位置の数をもたらし、比較ウィンドウ内のギャップ(すなわち、ウィンドウサイズ)を計数せずにマッチした位置の数をマッチした位置およびミスマッチの位置の総数で割り、結果に100を掛けて、配列同一性の割合をもたらすことによって計算される。別に示さない限り、2つの配列間の比較ウィンドウは、2つの配列のうちのより短い方の全長によって定義される。
【0021】
「自己相補性」とは、互いにハイブリッド形成することができる内部相補配列を含むオリゴヌクレオチドを指し、オリゴヌクレオチド内に二本鎖の構造または領域を作成する。オリゴヌクレオチド内の相補配列の位置に応じて、配列のハイブリッド形成は、ヘアピンループ、ジャンクション、バルジまたは内部ループの形成に至る場合がある。いくつかの実施形態において、自己相補配列は、それぞれ4~6核酸塩基の長さであり得る。いくつかの実施形態において、自己相補配列は、オリゴヌクレオチドの5’末端および3’末端に位置する。いくつかの実施形態において、自己相補配列は、検出プローブなどのオリゴヌクレオチドの5’末端または3’末端に付加され得る。
【0022】
「特異的にハイブリッド形成するように構成された」という用語は、特定(certain)のオリゴヌクレオチドの特定(particular)の使用の特定(specific)の意図および意図的な使用が、VZVの標的核酸配列を増幅または検出したいという願望に基づいて明示的に選択されることを意味する。例えば、特定の標的核酸配列から特定のアンプリコンを生成するように構成された増幅プライマーは、VZVの標的核酸領域内に位置する標的オリゴハイブリッド形成配列が試料中に存在する場合、該配列への正確なハイブリッド形成を提供する特定の順方向および逆方向の増幅オリゴを利用し、対象とするPCR産物(例えば、アンプリコン)を生成する。分子生物学の当業者は、非標的核酸に対していくらかの少量レベルのハイブリッド形成が起こり得ることを理解するため、特異的にハイブリッド形成するように構成されていることは、排他的にハイブリッド形成することを意味しない。
【0023】
「優先的にハイブリッド形成する」または「優先的ハイブリッド形成」とは、厳密なハイブリッド形成条件下で、増幅オリゴヌクレオチドがその標的核酸にハイブリッド形成して安定なオリゴヌクレオチド:標的ハイブリッドを形成することができるが、十分な数の安定なオリゴヌクレオチド:非標的ハイブリッドを形成することができないことを示す。標的核酸に優先的にハイブリッド形成する増幅オリゴヌクレオチドは、標的核酸の増幅および検出に有用であるが、特に系統学的に近縁の生物における非標的核酸には有用ではない。したがって、増幅オリゴヌクレオチドは、非標的核酸よりも十分にかなりの程度まで標的核酸にハイブリッド形成し、当業者が、必要に応じて、特定のVZVに由来する核酸を正確に増幅し、および/またはその存在(もしくは不在)を検出することを可能にする。一般に、オリゴヌクレオチド配列とその標的配列との相補性の程度を低下させることは、その標的領域へのオリゴヌクレオチドのハイブリッド形成の特異性または比率を低減させるであろう。しかしながら、1つ以上の非相補的ヌクレオシドまたは核酸塩基を含めることは、オリゴヌクレオチドが非標的生物を識別する能力を促進し得る。
【0024】
優先的ハイブリッド形成は、当技術分野で既知であり、かつ本明細書、例えば、以下に提供される実施例などに記載される技術を使用して評価することができる。いくつかの実施形態では、試験試料中の標的ハイブリダイゼーションシグナルと非標的ハイブリダイゼーションシグナルとの間に少なくとも10倍の差、少なくとも20倍の差、少なくとも50倍の差、少なくとも100倍の差、少なくとも200倍の差、少なくとも500倍の差、または少なくとも1,000倍の差が存在する。いくつかの実施形態において、試験試料中の非標的ハイブリッド形成シグナルは、バックグラウンドシグナルレベル以下である。
【0025】
「厳密なハイブリッド形成条件」という用語は、オリゴマーが、近縁の非標的核酸に由来する核酸ではなく、標的核酸配列に優先的にハイブリッド形成することを可能にする条件を意味する。厳密なハイブリッド形成に使用することができる反応環境は、オリゴマーのGC含量および長さ、オリゴマー配列と試験試料中に存在し得る非標的核酸配列との類似性の程度、ならびに標的配列を含む因子によって変化し得る。ハイブリッド形成条件には、温度およびハイブリッド形成試薬または溶液の組成が含まれる。特定のハイブリッド形成アッセイ条件は、実施例の節で後述する。他の許容される厳密なハイブリッド形成条件は、当業者によって容易に確認される。
【0026】
本明細書で使用される場合、「実質的に対応する」という用語は、オリゴマーが標的核酸中の相補的オリゴハイブリッド形成配列にアニーリングすることができ、試料中の標的核酸配列への正確なハイブリッド形成または検出を可能にする状況を意味する(試験試料で見出される他の核酸の存在)。特定の実施形態において、オリゴヌクレオチドは、相補性塩基対合が100%~約80%、100%~約85%、または100%~約90%、または100%~約95%の範囲であるオリゴハイブリッド形成配列に「実質的に対応する」。相補性の程度は、配列内のヌクレオチド置換数またはヌクレオチドミスマッチ数に関しても説明され得る。
【0027】
「相同体」とは、標的核酸配列の連続ヌクレオチド配列に類似しているが、最終的には増幅プライマーまたは検出プローブの目的の標的ではない連続ヌクレオチド配列である。したがって、リアルタイムPCR用の増幅オリゴヌクレオチドを設計する場合、標的核酸配列上で固有のオリゴハイブリッド形成配列を選択することにより、増幅オリゴヌクレオチドが相同配列をアニーリングおよび増幅する可能性が低減する。
【0028】
「非標的特異的配列」または「非標的ハイブリッド形成配列」という用語は、標準的なハイブリッド形成条件下で、その領域が標的核酸の相補的なオリゴハイブリッド形成配列にアニーリングしないオリゴマーの領域を指す。このような非標的特異的配列は、オリゴヌクレオチドの標的特異的配列の一部に相補的であり得る。非標的特異的配列を有するオリゴマーの例としては、分子ビーコンが挙げられるが、これらに限定されない。
【0029】
「センス」および「アンチセンス」は、反対方向に走る2つの相補的なポリヌクレオチド鎖(5’から3’に配列する)を説明するために使用される。一例として、二本鎖DNAは、逆平行鎖のセンス鎖とアンチセンス鎖で構成される。アンチセンス鎖は転写のテンプレートとして機能し、転写されたmRNAに相補的なヌクレオチド配列を含む。
【0030】
一般に、分子生物学の当業者は、DNA配列に関連する「またはその相補物」、または「RNA等価物」、または「そのDNA/RNAキメラ」という語句が、(参照DNA配列に加えて)DNA配列の相補体、参照DNA配列のRNA等価物、参照DNA配列の相補体のRNA等価物、参照DNA配列のDNA/RNAキメラ、および参照DNA配列の相補体のDNA/RNAキメラを含むことを理解するであろう。同様に、RNA配列に関連する「またはその相補物」、または「RNA等価物」、または「そのDNA/RNAキメラ」という語句は、(参照RNA配列に加えて)RNA配列の相補体、参照RNA配列のDNA等価物、参照RNA配列の相補体のDNA等価物、参照RNA配列のDNA/RNAキメラ、および参照RNA配列の相補体のDNA/RNAキメラを含む。
【0031】
頭字語VZVは、α-ヘルペスウイルス科に属するヒトウイルスである水痘帯状疱疹ウイルスを指す。アメリカ国立生物工学情報センター(NCBI)によると、VZVの実験室株は、124,884ヌクレオチドの長さである。VZVは一次感染(水痘など)を引き起こし、二次感染(帯状疱疹など)を引き起こす可能性がある。
【0032】
本明細書で使用される「VZV核酸配列」という用語は、水痘帯状疱疹ウイルス全体を指す。具体的には、VZV核酸配列は、NCBIによって定義されているように、VZVの実験室株全体(長さ124,884ヌクレオチド)を説明するために本明細書で使用される。
【0033】
本明細書で使用される「標的核酸領域」という用語は、VZV核酸配列内の特定の遺伝子または領域を指す。
【0034】
「標的核酸」または「標的」は、標的核酸配列を含む核酸である。「標的核酸配列」、「標的配列」または「標的領域」は、増幅オリゴヌクレオチドがアニーリングする連続ヌクレオチド配列(より大きな連続標的核酸領域内)であり、増幅されるVZVなどの標的生物のヌクレオチド配列を含む。標的配列またはその相補体は、標的核酸の増幅および/または検出に使用される増幅プライマー、および/または検出プローブにハイブリッド形成する配列を含む。標的核酸は、増幅されなくてもよい標的配列以外の他の配列を含んでもよい。標的核酸は、DNAまたはRNAであってもよく、一本鎖または二本鎖のいずれかであってもよい。標的核酸は、ゲノム核酸、rRNAなどの転写核酸、またはゲノム核酸もしくは転写核酸に由来する核酸であり得るが、これらに限定されない。順方向増幅プライマーと逆方向増幅プライマーの間の連続ヌクレオチド配列は、増幅されるポリヌクレオチドを定義する。
【0035】
「オリゴハイブリッド形成配列(oligo hybridizing sequence)」または「オリゴハイブリッド形成配列(oligo hybridization sequence)」という用語は、増幅プライマーまたは検出プローブが結合する(すなわち、アニーリングまたはハイブリッド形成する)、より広い標的核酸配列内の位置(例えば、連続ヌクレオチド配列)を指す。場合によっては、オリゴハイブリッド形成配列への言及は、センス配列およびアンチセンス配列の両方を含む。
【0036】
「領域」という用語は、より広いVZV核酸配列内に含まれる連続ヌクレオチドのサブセットを指し、連続サブセットは、より大きなポリヌクレオチドよりも少ないヌクレオチド塩基対を含む。ポリヌクレオチドが標的核酸配列である非限定的な例として、領域という用語は、より小さなオリゴハイブリッド形成配列を意味するために使用され得る。
【0037】
「増幅」とは、標的核酸配列、またはその相補体、またはその断片の複数のコピーを得るための任意の既知の手順を指す。既知の増幅方法には、熱増幅法および等温増幅法が含まれる。ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、リガーゼ連鎖反応(LCR)、鎖置換増幅(SDA)、転写媒介増幅(TMA、例えば、KacianおよびFultz、米国特許第5,888,779号および国際特許出願公開第WO2007/146154A1号および第WO2006/026388A2号に記載されている)および核酸配列に基づく増幅(NASBA)は、ポリヌクレオチド増幅法の非限定的な例である。レプリカーゼ媒介増幅は、自己複製RNA分子、およびQBレプリカーゼなどのレプリカーゼを使用する(例えば、米国特許第4,786,600号)。PCR増幅では、DNAポリメラーゼ、プライマー対、および熱サイクルを使用して、テンプレートまたは標的の二本鎖DNA(dsDNA)または相補DNA(cDNA)から二本鎖DNAの複数のコピーを合成する(例えば、米国特許第4,683,195号、第4,683,202号、および第4,800,159号)。LCR増幅は、4つ以上の異なるオリゴヌクレオチドを使用して、ハイブリッド形成、ライゲーション、および変性の複数サイクルを使用することによって標的およびその相補鎖を増幅する(例えば、米国特許第5,427,930号および米国特許第5,516,663号)。SDAは、制限エンドヌクレアーゼ、および標的配列を含む不完全修飾(hemimodified)DNA二本鎖の一方の鎖にニックを入れるエンドヌクレアーゼの認識部位を含むプライマー使用し、それにより、一連のプライマー伸長および鎖置換ステップで増幅が生じる(例えば、米国特許第5,422,252号、米国特許第5,547,861号、および米国特許第5,648,211号)。「アンプリコン」または「増幅産物」は、核酸増幅反応で生成する核酸分子(複数可)、および標的核酸に由来する核酸分子である。アンプリコンまたは増幅産物は、標的核酸と同じおよび/または反対のセンスであり得る標的核酸配列を含む。
【0038】
「ポリメラーゼ連鎖反応」(PCR)とは、標的DNAまたはcDNAの特定の配列をコピーして複製する周期的増幅法を指す。増幅オリゴヌクレオチド、熱安定性DNAポリメラーゼ、および熱サイクルを使用して、PCR反応はポリヌクレオチドの特定標的核酸配列(例えば、アンプリコン)の多くのコピーを生成する。PCRは指数関数的に増幅するため(増幅サイクルのたびに標的核酸配列の数が2倍になる)、40サイクルからなるPCRは、数百万の標的核酸コピーを生成し得る。PCRは次の3つのステップで構成される。(1)dsDNAを一本鎖に「融解」するために高温が使用される(テンプレートGC含量が高い場合は温度が上昇する可能性があるが、通常は約95°Cで遂行される)変性、(2)増幅プライマーが標的核酸配列にアニーリングすることができる(一般に、増幅プライマーの計算された融解温度(Tm)より約5℃低い温度で遂行される)アニーリング、および(3)熱安定性ポリメラーゼがアンプリコンを生成するために使用される(例えば、70~72℃)伸長。アンプリコンの長さは通常1000塩基未満である。いくつかの実施形態において、アンプリコンは、60~200塩基の長さである。いくつかの実施形態において、アンプリコンの検出および定量化は、PCR反応が完了した後に実施され、アガロースゲルの使用および画像分析を伴う。
【0039】
「リアルタイム増幅」、「リアルタイム検出」、または「リアルタイムPCR」は、増幅中のアンプリコンのリアルタイム検出を指す。リアルタイムPCRは、核酸配列を標的とするように構成された特定の増幅オリゴヌクレオチドを使用する。リアルタイムPCRにより、アンプリコン産物をリアルタイムで(各増幅サイクルの最後に)定量することができる。したがって、リアルタイムPCRは、試料中に存在するアンプリコンのリアルタイム定量化用の検出プローブをさらに組み込んでいる。いくつかの実施形態において、検出プローブはフルオロフォアを含む。蛍光レベルは、反応中に存在する増幅産物量の直接的な尺度である。蛍光は、増幅反応中または各サイクルの終わりに継続的に測定できる。相対蛍光対サイクル数をプロットすることにより、増幅プロットを作成して、経時的に生成された増幅産物の量を示すことができる。当技術分野で知られている既知のリアルタイム検出方法、システム、および/または機器のいずれかを、記載の増幅オリゴヌクレオチドと共に使用することができる。
【0040】
「増幅プライマー」または「プライマー」(例えば、第1の増幅プライマー、第2の増幅プライマー、順方向増幅プライマー、第2の増幅プライマー、順方向プライマー、および逆方向プライマー)は、標的核酸にハイブリッド形成する増幅オリゴヌクレオチド、またはその相補体を指し、核酸増幅反応に関与する。増幅プライマーはテンプレート核酸にハイブリッド形成し、重合によって伸長できる3’-OH(3’-ヒドロキシル)基を有する。いくつかの実施形態において、増幅プライマーは一本鎖である。いくつかの実施形態において、増幅プライマーは、主に一本鎖であり、5対以下の塩基対を有する。いくつかの実施形態において、増幅プライマーは、長さが19~50個、19~40個、または19~30個の核酸塩基である。いくつかの実施形態において、増幅プライマーは、長さが19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、または30個の核酸塩基である。増幅プライマーは、標的核酸配列にアニーリングする標的ハイブリッド形成配列を含む。順方向および逆方向の増幅プライマーの標的ハイブリッド形成配列は、標的核酸配列上の相補的ヌクレオチド配列にハイブリッド形成する。順方向および逆方向の増幅プライマーは、標的核酸配列内の特定のオリゴハイブリッド形成配列にハイブリッド形成し、増幅される標的核酸配列に隣接する。増幅プライマーの標的ハイブリッド形成配列は、標的核酸配列内のそのオリゴハイブリッド形成配列に少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または完全に(100%)相補的であり得る。増幅プライマーは、非標的ハイブリッド形成配列をさらに含み得る。このような非標的ハイブリッド形成配列には、当技術分野で理解されているように、タグ、アダプター、バーコード、プロモーター、自己相補的領域、および他の核酸成分が含まれる。
【0041】
リアルタイムでアンプリコンを検出する周期的増幅法(例えば、リアルタイムPCR)では、「ベースライン」という用語は、最初の増幅サイクル中に検出された測定可能なシグナルレベルを指す。この低レベルの信号は「バックグラウンド」または「ノイズ」と呼ばれることが多く、実験条件によって異なるであろう。初期のサイクル(一般的に増幅サイクル:1~15)を通して、蛍光シグナルの変動はほとんどない。しかしながら、反応が進行するにつれて(通常、サイクル15+)、蛍光の測定値はサイクルのたびに指数関数的に増加し始める。ベースラインの計算では、通常、測定された増幅シグナルがバックグラウンドを超えて上昇し始めるサイクルは除外される。
【0042】
「閾値」という用語は、測定された蛍光シグナルがベースライン(例えば、バックグラウンド)シグナルよりも統計的に大きいとみなされるポイントに関連することにより、測定可能な増幅シグナルをノイズと区別する。いくつかの実施形態において、閾値は、ベースラインの蛍光値の標準偏差の10倍に設定される。
【0043】
「閾値サイクル」(Ct)という用語は、反応の蛍光シグナルが閾値を超える特定のサイクル数である。注目すべきことに、Ct値が標的の出発量に反比例するため、Ctは、最初のDNAコピー数を計算するために使用することができる。同量の入力とすれば、1つの増幅/検出システムのCTが別の増幅/検出システムよりも低くなる可能性がある。このCTの違いの原因は、プライマーの感度である。同様に、反応成分(非核酸)は、Ctを改変させる可能性がある。
【0044】
リアルタイムPCR反応では、「検量線」とは、増幅の実際の有効性(実測効率)を理論上の有効性と比較する数式を指す。検量線を計算するために様々な方法が使用されるが、通常、検量線は、標的核酸配列の希釈系列を作成し、リアルタイムPCRを実施することによって生成される(増幅プライマーは比例の用量反応曲線を生成する必要があるという理論の下で機能する)。いくつかの態様において、標準曲線の希釈範囲は、実験試料について予測される濃度範囲に及ぶ。結果をグラフにプロットすると(y軸上にCt値を用いて)、勾配が生成し、反応効率を比較するために使用される。PCRの理論効率は100%である必要があるため(指数関数的増幅中に各サイクル後にテンプレートが2倍になることを示す)、効率データは反応に関する有益な情報を提供する。重要なことに、プライマーの長さ、プライマー組成(および二次構造の存在)、アンプリコンのGC含量などの実験的要因により、効率が低下する可能性がある。
【0045】
「正規化」という用語は、本明細書では、相対的Ct値(試料間の生物学的差異を示す)が誤って非生物学的要因(例えば、試料調製の相違または溶液中の塩濃度)によって影響を受けないプロセスを説明するために使用される。したがって、正規化は実験のばらつきの影響を軽減し、内部標準(internal control)として使用できる。一般に、分子生物学の当業者は、試料量への正規化、RNAもしくはDNA量への正規化、または参照遺伝子への正規化を含む、正規化のための様々な方法を理解するであろう。通常、内在性対照は試料間で一貫した発現をもたらすため、ハウスキーピング遺伝子(内在性対照)などの参照遺伝子への正規化は、リアルタイムPCRの変動性に対処するために使用される。一般的に使用される内在性正規化群には、β-アクチンなどの細胞骨格成分、18S rRNAなどのリボソームサブユニット、シクロフィリンAなどのセリン-スレオニンホスファターゼ阻害剤、およびグリセルアルデヒド3-ホスフェートデヒドロゲナーゼ(GAPDH)などの解糖経路タンパク質をコードする遺伝子が含まれるが、これらに限定されない。一般的なハウスキーピング遺伝子は、BioTechniques
29:332 (2000)およびJ Mol Endocrinol 25:169
(2000)に見出すことができる。
【0046】
「内部標準」(IC)は、試料と並行して増幅される核酸配列であり、これは、アッセイステップおよび/もしくはアッセイ条件が適切に実施されたか否か、ならびに/または試薬および装置が機能したか否かを示し得る。ICは外因性または内因性のいずれかである。外因性細胞源は、試料に添加された場合に、試料と同じ試料処理手順に曝され、増幅され、必要に応じて、同じ増幅プライマーおよび検出プローブを使用して検出される細胞を含み得る。増幅されたICからのシグナル検出(目的の標的核酸配列からのシグナルを検出せずに)は、アッセイが適切に実施されたこと、および試料がVZVに対して陰性であったことを示す。内因性ICは、通常、試料検体に関連する/見られる細胞源である(例:β-アクチンなどのハウスキーピング遺伝子)。内因性細胞源も同様に処理および増幅され、必要に応じて、同じ増幅プライマーおよび/または検出プローブを使用して検出される。同様に、目的の標的核酸配列からのシグナルがない場合、増幅ICからのシグナル検出は、適切な実験設計を示し、試料がVZVに対して陰性であったことを示す(例えば、Poljak et al.,J.Clin.Virol,25:S89-97,2002、米国特許第6,410,321号、および米国特許出願公開第2004-0023288号を参照、それぞれが参照により本明細書に組み込まれる)。さらに、定量的な結果が望ましい場合、ICは、アッセイ用の内部標準物質として使用することもできる。プライマーおよびプローブがIC標的配列を増幅するために機能すること、ならびにVZV由来の標的核酸配列からアンプリコンを増幅し検出するために使用される同様のアッセイ条件下において、増幅されたIC配列の検出が可能であるという条件で、プライマーおよびプローブ用のICは、任意の様々な周知の方法を使用して構成され得る。
【0047】
「相対蛍光単位」(「RFU」)とは、蛍光強度の測定単位である。RFUは、使用される検出手段の特徴によって変化する。RFUは、試料および/または対照のPCR産物を比較定量化するために使用できる。増幅産物を多く含む試料は、対応するRFU値が高くなる。
【0048】
「特異性」とは、プライマーおよび/または検出プローブなどのオリゴヌクレオチドを含む連続ヌクレオチドの特定の配置と、標的核酸配列上のオリゴハイブリッド形成配列を含む連続ヌクレオチドの特定の配置とのハイブリッド形成の程度を指す(例えば、特異性とは、標的配列と非標的配列とを区別する能力である)。核酸増幅に関して、特異性は、一般に、副産物の数、または非標的アンプリコンの数に対する生成された特異的アンプリコンの数の比(例えば、シグナル対ノイズ比)を指す。検出に関して、特異性は、一般に、非標的核酸から生成されたシグナルと比較して、目的の標的核酸配列に対する検出プローブの結合親和性に関するシグナルを指す。
【0049】
「融解曲線分析」は、dsDNAが一本鎖DNA(ssDNA)に解離する場合の蛍光の変化を測定し、プライマーの特異性を測定するために使用できる。融解温度(Tm)でdsDNAが一本鎖DNAに分離し、増幅に関与する後続のプロセスが検出プローブを正常に切断する場合に、蛍光は検出可能である。得られた蛍光を測定し、温度に対してプロットすることができる(-ΔF/ΔT)。類似のPCR産物は、多くの場合、融解特性を使用して比較される。
【0050】
「感度」という用語は、本明細書では、増幅産物を検出および/または定量化することができる精度を定義するために使用される。増幅反応の感度は、一般に、確実に検出することができる標的核酸配列の最小コピー数の尺度である。一般に、2~10コピーは、一貫して定量化することができる標的核酸配列の最小数とみなされる。
【0051】
「検出プローブ」(「検出オリゴマー」または「プローブ」とも呼ばれる)は、ハイブリッド形成を促進する条件下で、特定のオリゴハイブリッド形成配列にアニーリングする標的ハイブリッド形成配列を含むオリゴヌクレオチドを指す。具体的には、検出プローブを使用して、標的核酸配列またはアンプリコンの存在を同定する。検出は、直接的(例えば、検出プローブを含む連続ヌクレオチド配列が、標的核酸上のオリゴハイブリッド形成配列を含む相補的連続ヌクレオチド配列に直接ハイブリッド形成する)または間接的(例えば、プローブが、ヘアピン構造などの標的核酸配列とプローブとを連結させる中間構造にハイブリッド形成する(例えば、米国特許第5,118,801号、第5,312,728号、第6,835,542号、および第6,849,412号))であり得る。検出プローブは、順方向増幅プライマーと逆方向増幅プライマーとの間で標的核酸配列にアニーリングするように設計される。検出プローブは、非標的ハイブリッド形成配列をさらに含み得る。このような非標的ハイブリッド形成配列には、当技術分野で理解されているように、自己相補的領域、タグ、および他の核酸成分が含まれる。一般に、分子生物学の当業者は、プローブが、化学合成などの様々な技術によって、または組換え核酸分子からのインビトロもしくはインビボ発現によって生成され得ることを理解するであろう。検出プローブは、DNAもしくはRNAオリゴマー、またはDNAとRNAヌクレオチドとの組み合わせを含むオリゴマー、または修飾骨格を有する合成オリゴマー(例えば、1つ以上の2’-メトキシ置換リボヌクレオチドを含むオリゴマー)であり得る。一般的に、検出可能な標識は検出プローブと結合する。いくつかの実施形態において、検出プローブは、長さが20~50、20~45、20~40、20~35、または20~30個の核酸塩基である。いくつかの実施形態において、増幅プライマーは、長さが20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、または35個の核酸塩基である。
【0052】
「標識」または「検出可能な標識」とは、検出可能なプローブまたは検出可能なシグナルを生成するプローブに直接的に(または間接的に)結合した部分または化合物を指す。標識は、共有結合、キレート化、およびイオン相互作用を含む様々な手段によってプローブに結合され得る。例えば、TaqMan(商標)プローブは共有結合を利用して、5’および3’末端にレポーター色素および一般的な消光剤色素を結合する。標識の間接的な結合は、検出可能なシグナルを増幅するために、架橋部分またはリンカー(例えば、抗体または追加のオリゴヌクレオチド(複数可))を使用し得る。検出可能な標識には、放射性核種、リガンド(例えば、ビオチンまたはアビジン)、酵素、酵素基質、反応性基、発色団(例えば、色素、またはラテックスもしくは金属ビーズなどの粒子)、発光化合物(例えば、生物発光、リン光、または化学発光化合物)、および蛍光化合物(例えば、フルオロフォア)が含まれるが、これらに限定されない。検出可能な標識には、検出可能な光シグナルを発する化合物(例えば、フルオロフォア)、または均一な混合物中で検出することができる発光(例えば、化学発光化合物)が含まれる。特定のプローブには、複数の標識、または複数のタイプの標識が存在する場合がある。検出は、各プローブが検出可能なシグナルを生成する化合物で標識されるプローブ混合物を使用することに依存し得る(例えば、米国特許第6,180,340号および同第6,350,579号を参照、各々が参照によって本明細書に組み込まれる)。多くのリアルタイム蛍光PCR化学が存在するが、一般に、フルオロフォアに近接した場合に光を吸収する消光剤分子と組み合わせて5’ヌクレアーゼ活性を利用する蛍光検出プローブが最も広く使用されている。TaqMan(商標)プローブに加えて、他の一般的に利用される標識の例には、分子トーチ、および分子ビーコンが含まれる。いくつかの実施形態において、TaqMan(商標)プローブ、分子トーチ、または分子ビーコンは、直接消光剤励起から蛍光を発しない非蛍光アクセプター(消光剤)を含む。
【0053】
「蛍光共鳴エネルギー移動」(FRET)は、検出プローブの5’ドメイン上の第1の蛍光色素(例えば、「レポーター色素」)と、3’ドメイン上の第2の蛍光色素(例えば、「消光剤」)との相互作用を説明する。検出プローブは未変性の状態で、消光剤(より長い波長を含む)は、レポーター色素のより短い波長から発するより高いエネルギーを吸収する。しかしながら、PCR中、DNAポリメラーゼの5’ヌクレアーゼ活性(およびその後の検出プローブの酵素分解)により、結果として5’レポーターが3’消光色素から分離されるため、レポーター色素から発する蛍光シグナルを吸収する消光剤の能力が失われる。したがって、消光剤がもはや近接していない状態で、より高エネルギーのレポーターから発するシグナルを測定することができる。蛍光標識およびTaqMan(商標)検出プローブのような消光剤の両方を含む検出プローブは、5’ドメインでの蛍光標識(レポーター色素など)の遊離とそれに続く蛍光の増加を使用して、定量的リアルタイムPCR反応におけるアンプリコン産物の相対量を定量化できるため、とりわけ有用である。このような検出プローブの特定のバリエーションには、例えば、TaqMan(商標)検出プローブ(カタログ番号:401846、Thermo Fisher Scientific、カリフォルニア州プレザントンのRoche Molecular Diagnosticsによって開発された、米国特許第5,723,591号、第5,801,155号、および第6,084,102号)が含まれる。ミスマッチのフルオロフォアと消光剤の組み合わせがバックグラウンド蛍光の増加につながる可能性があることは、分子生物学の当業者にはよく知られている。標識を核酸に結合させ、標識を検出する合成技術および方法は、当該技術分野で周知である(例えば、Sambrook et al.,
Molecular Cloning.A Laboratory Manual.2nd ed.(Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, NY, 1989)、第10章、Nelsonらの米国特許第5,658,737号、Woodheadらの米国特許第5,656,207号、Hoganらの米国特許第5,547,842号、Arnoldらの米国特許第5,283,174号、Kourilskyらの米国特許第4,581,333号)、およびBeckerらの欧州特許出願第0747706号を参照)。
【0054】
「分子ビーコン」は、自己相補性を示し、ヘアピンループ立体配座を形成する一本鎖、二標識、蛍光プローブである。分子ビーコンの標識部分には、フルオロフォアを含む第1の部分および消光剤を含む第2の部分が含まれる。ヘアピンループのステムは、レポーター分子および消光剤分子を含むプローブの5’末端および3’末端の自己相補的塩基対合によって結合している。いくつかの実施形態において、分子ビーコンは、3’末端の4~6ヌクレオチドの配列に相補的であり、それとハイブリッド形成することができる4~6ヌクレオチドの配列を5’末端に含む。いくつかの実施形態において、5’または3’の相補配列のいずれかは、非標的ハイブリッド形成配列(標的閉鎖ドメインとも呼ばれる)である。いくつかの実施形態において、5’末端の4~6ヌクレオチドに相補的であり、それとハイブリッド形成することができる3’末端の4~6ヌクレオチド配列は、リンカーを介して分子ビーコンと連結する。いくつかの実施形態において、リンカーは、C1~C16リンカーである。いくつかの実施形態において、リンカーは、C9リンカーである。分子ビーコンは、標的結合ドメインが標的閉鎖ドメインよりも標的配列へのハイブリッド形成を優先するように設計される。いくつかの実施形態において、分子ビーコンは、5’末端に結合した蛍光分子、および3’末端に結合した消光剤を含む。あるいは、蛍光分子をトーチの3’末端に結合させ、消光剤を検出オリゴマーの5’末端に結合させてもよい。ハイブリッド形成すると、ヘアピンループ構造が開くため、レポーターが消光剤から分離される(消光剤の有効性が無効になる)。消光剤がレポーターに近接しなくなったため、蛍光を測定できる。発する蛍光は、標的DNA量に正比例する。分子ビーコンについては、米国特許第5,925,517号に詳しく説明されている。
【0055】
「分子トーチ」は、アンプリコンが試料に存在するか否かを示すために使用できる。分子トーチには、自己相補性の異なる領域が含まれる。標的に曝露されると、分子トーチの2つの自己相補的領域(完全にまたは部分的に相補的)が融解するため、個々のヌクレオチド(標的結合ドメインを含む)は、標的核酸配列上の相補的連続ヌクレオチドにハイブリッド形成することが可能になる。分子トーチは、標的結合ドメインが標的閉鎖ドメインよりも標的配列へのハイブリッド形成を優先するように設計されることが重要である。分子トーチが標的核酸配列にハイブリッド形成する場合とは対照的に、分子トーチが自己ハイブリッド形成する場合には異なるシグナルが生成するように、分子トーチの標的結合ドメインおよび標的閉鎖ドメインは、相互作用標識(例えば、蛍光色素および消光剤)を含む(それにより、ハイブリッド形成していないプローブの存在下で、試験試料中のプローブ:標的二本鎖の検出を可能にする)。標識を合成する方法、標識を核酸に結合する方法、および標識からのシグナルを検出する方法は、当技術分野で周知である(例えば、Sambrook et al., Molecular Cloning, A Laboratory Manual, 2nd ed.(Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, NY, 1989) 第10章、ならびに米国特許第5,658,737号、同第5,656,207号、同第5,547,842号、同第5,283,174号、および同第4,581,333号、ならびに欧州特許出願第0747706号)。
【0056】
「デルタG」または「ΔG」は、ハイブリッドを融解または解離するために必要なエネルギー量を表す。ΔGが大きいほど(負の値が大きいほど)、2つのハイブリッド形成配列を解離するために必要なエネルギー量は大きくなる。低いΔG数(ゼロに近い負の値)は、ハイブリッドを融解または解離するために必要なエネルギーが少ないことを示す。エネルギーは温度に比例することが重要である(ΔGが高くなるほど高い温度を要する)。
【0057】
「配列番号:_」への言及は、別に示さない限り、対応する配列表事項の連続ヌクレオチド配列を指し、骨格(例えば、RNA、2’-O-Me RNA、もしくはDNA)の同一性または塩基修飾(例えば、シトシン残基のメチル化)を必要としない。
【0058】
「単離された」という用語は、その天然環境から取得される核酸に関して本明細書で使用されるが、この用語は、いかなる程度の精製も含意しない。
【0059】
「試料調製」は、増幅および/または検出のために試料を調製するために必要な任意のステップまたは方法を指す。試料調製には、より大きい試料体積からポリヌクレオチドなどの成分を濃縮する任意の既知の方法、例えば、より大きい体積試料からの空中浮遊性粒子もしくは水媒介性粒子の濾過による方法、または標準的な微生物学的方法を使用することにより試料からの微生物の単離による方法が含まれ得る。試料調製には、細胞内成分を実質的に水相または有機相に放出するための細胞成分の物理的破壊および/または機械的破壊および/または化学的溶解、ならびにデブリの除去が含まれ得る。試料調製には、標的核酸を選択的または非特異的に捕捉し、それを他の試料成分から分離するポリヌクレオチドの使用も含まれ得る(例えば、米国特許第6,110,678号および国際特許出願公開第WO2008/016988号の記載など、各々が参照によって本明細書に組み込まれる)。
【0060】
「分離すること」または「精製すること」という用語は、試料などの混合物中の1種以上の他の成分から、混合物の1種以上の成分を除去することを指す。試料成分には、核酸、細胞断片、タンパク質、炭水化物、脂質、および他の化合物が含まれる場合がある。分離または精製は、特定の精製度を含意しない。いくつかの実施形態において、標的核酸または増幅産物の少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%が、混合物中の他の成分から分離されるまたは除去される。
【0061】
「縮重」塩基とは、複数の核酸塩基との塩基対またはハイブリッド形成することができるヌクレオチドを指す。「ゆらぎ塩基対」とは、ワトソン-クリックの塩基対規則に従わないRNA分子の2つのヌクレオチド間の対合である(例えば、ピリミジン(CとT)またはプリン(AとG)間の結合)。不完全なハイブリッドは適度に安定な二本鎖を形成する可能性があるため、縮重塩基の存在は必ずしも安定なハイブリッドの形成を妨げるわけではない。5-ニトロインドールは縮重塩基の一例であり、4つ全ての天然塩基と対合し得る。
【0062】
記載の増幅オリゴヌクレオチドはいずれも、少なくとも1つの修飾ヌクレオチドを含むことができる。修飾ヌクレオチドは、2’-O-メチル修飾ヌクレオチド、2’-フルオロ修飾ヌクレオチド、または5-メチルシトシンであり得るが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、2’-O-メチル修飾ヌクレオチドは、2’-OMeリボヌクレオチドである。いくつかの実施形態において、増幅オリゴヌクレオチドは、2つ以上の修飾ヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態において、増幅オリゴヌクレオチド中の全ヌクレオチドが修飾される。2つ以上の修飾ヌクレオチドは、同じであっても、異なってもよい。いくつかの実施形態において、記載の増幅オリゴヌクレオチドはいずれも、1つ以上の5-メチルシトシンを含み得る。増幅オリゴヌクレオチドは、1、2、3、4、5、6、7以上の5-メチルシトシンを有し得る。いくつかの実施形態において、増幅オリゴヌクレオチド中の全シトシンヌクレオチドが、5-メチルシトシン修飾ヌクレオチドである。増幅オリゴヌクレオチドは、1、2、3、4、5、6、7以上の2’-OMeリボヌクレオチドを有し得る。いくつかの実施形態において、増幅オリゴヌクレオチド中の全ヌクレオチドが、2’-OMeリボヌクレオチドである。いくつかの実施形態において、チミジンヌクレオチドを、ウリジンヌクレオチドに対して置換することができる。いくつかの実施形態において、全てのチミジンヌクレオチドを、ウリジンヌクレオチドに対して置換することができる。いくつかの増幅オリゴヌクレオチドでは、5-メチル-2’デオキシシトシン塩基を使用して、(対応する非メチル化増幅オリゴヌクレオチドと比べて)オリゴヌクレオチドに組み込まれた各5-メチル-2’-デオキシシトシン(5-Me-dC)のTmを約0.5℃~1.3℃上げることによって、二本鎖の安定性を増加させることができる。
【0063】
「アッセイ条件」という用語は、特定のオリゴハイブリッド形成配列へのオリゴヌクレオチドの安定なハイブリッド形成を可能にする条件を示すために使用される。アッセイ条件は、標的核酸へのオリゴヌクレオチドの優先的ハイブリッド形成を必要としない。
【0064】
「安定な」または「検出に対して安定な」という用語は、核酸二本鎖が変性する温度よりも低い反応混合物の温度を示す。
特定の実施形態では、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)標的核酸配列を増幅するための組成物であって、(a)配列番号38もしくはその相補体または配列番号39もしくはその相補体に存在する19~23個のヌクレオチドの配列に対して少なくとも90%の同一性を有する19~23個の連続核酸塩基を含む19~50核酸塩基の長さの順方向増幅プライマー、および(b)配列番号38もしくはその相補体または配列番号39もしくはその相補体に存在する19~23個のヌクレオチドの配列に対して少なくとも90%の同一性を有する19~23個の連続核酸塩基を含む19~50核酸塩基の長さの逆方向増幅プライマーを含む組成物。
(項目2)
前記順方向増幅プライマーが、配列番号1、2、3、4、5、6、7、23、24、25、26、または27の核酸塩基配列を含む、項目1に記載の組成物。
(項目3)
前記逆方向増幅プライマーが、配列番号16、17、18、19、20、21、22、34、35、36または37の核酸塩基配列を含む、項目1~2のいずれか一項に記載の組成物。
(項目4)
(a)前記順方向増幅プライマーが、配列番号1の核酸塩基配列を含み、前記逆方向増幅プライマーが、配列番号16の核酸塩基配列を含み、
(b)前記順方向増幅プライマーが、配列番号1の核酸塩基配列を含み、前記逆方向増幅プライマーが、配列番号17の核酸塩基配列を含み、
(c)前記順方向増幅プライマーが、配列番号2の核酸塩基配列を含み、前記逆方向増幅プライマーが、配列番号17の核酸塩基配列を含み、
(d)前記順方向増幅プライマーが、配列番号3の核酸塩基配列を含み、前記逆方向増幅プライマーが、配列番号18の核酸塩基配列を含み、
(e)前記順方向増幅プライマーが、配列番号4の核酸塩基配列を含み、前記逆方向増幅プライマーが、配列番号19の核酸塩基配列を含み、
(f)前記順方向増幅プライマーが、配列番号5の核酸塩基配列を含み、前記逆方向増幅プライマーが、配列番号20の核酸塩基配列を含み、
(g)前記順方向増幅プライマーが、配列番号6の核酸塩基配列を含み、前記逆方向増幅プライマーが、配列番号21の核酸塩基配列を含み、
(h)前記順方向増幅プライマーが、配列番号7の核酸塩基配列を含み、前記逆方向増幅プライマーが、配列番号22の核酸塩基配列を含み、
(i)前記順方向増幅プライマーが、配列番号23の核酸塩基配列を含み、前記逆方向増幅プライマーが、配列番号34の核酸塩基配列を含み、
(j)前記順方向増幅プライマーが、配列番号24の核酸塩基配列を含み、前記逆方向増幅プライマーが、配列番号34の核酸塩基配列を含み、
(k)前記順方向増幅プライマーが、配列番号25の核酸塩基配列を含み、前記逆方向増幅プライマーが、配列番号35の核酸塩基配列を含み、
(l)前記順方向増幅プライマーが、配列番号26の核酸塩基配列を含み、前記逆方向増幅プライマーが、配列番号36の核酸塩基配列を含み、または
(m)前記順方向増幅プライマーが、配列番号27の核酸塩基配列を含み、前記逆方向増幅プライマーが、配列番号37の核酸塩基配列を含む、項目1~3のいずれか一項に記載の組成物。
(項目5)
増幅された水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)標的核酸配列を検出するための検出プローブをさらに含み、前記検出プローブが、少なくとも1つの検出可能な標識を含む、項目1~4のいずれか一項に記載の組成物。
(項目6)
前記検出プローブが、配列番号8、9、10、11、12、13、14、15、28、29、30、31、32、または33の核酸塩基配列を含む、項目5に記載の組成物。
(項目7)
(a)前記検出プローブが、配列番号8もしくは9の核酸塩基配列を含み、前記順方向増幅プライマーが、配列番号1の核酸塩基配列を含み、前記逆方向増幅プライマーが、配列番号16もしくは17の核酸塩基配列を含み、
(b)前記検出プローブが、配列番号9の核酸塩基配列を含み、前記順方向増幅プライマーが、配列番号2の核酸塩基配列を含み、前記逆方向増幅プライマーが、配列番号17の核酸塩基配列を含み、
(c)前記検出プローブが、配列番号10の核酸塩基配列を含み、前記順方向増幅プライマーが、配列番号3の核酸塩基配列を含み、前記逆方向増幅プライマーが、配列番号18の核酸塩基配列を含み、
(d)前記検出プローブが、配列番号11もしくは12の核酸塩基配列を含み、前記順方向増幅プライマーが、配列番号4の核酸塩基配列を含み、前記逆方向増幅プライマーが、配列番号19の核酸塩基配列を含み、
(f)前記検出プローブが、配列番号13の核酸塩基配列を含み、前記順方向増幅プライマーが、配列番号5の核酸塩基配列を含み、前記逆方向増幅プライマーが、配列番号20の核酸塩基配列を含み、
(g)前記検出プローブが、配列番号14の核酸塩基配列を含み、前記順方向増幅プライマーが、配列番号6の核酸塩基配列を含み、前記逆方向増幅プライマーが、配列番号21の核酸塩基配列を含み、
(h)前記検出プローブが、配列番号15の核酸塩基配列を含み、前記順方向増幅プライマーが、配列番号7の核酸塩基配列を含み、前記逆方向増幅プライマーが、配列番号22の核酸塩基配列を含み、
(i)前記検出プローブが、配列番号28の核酸塩基配列を含み、前記順方向増幅プライマーが、配列番号23もしくは24の核酸塩基配列を含み、前記逆方向増幅プライマーが、配列番号34の核酸塩基配列を含み、
(j)前記検出プローブが、配列番号29もしくは30の核酸塩基配列を含み、前記順方向増幅プライマーが、配列番号25の核酸塩基配列を含み、前記逆方向増幅プライマーが、配列番号35の核酸塩基配列を含み、
(k)前記検出プローブが、配列番号31の核酸塩基配列を含み、前記順方向増幅プライマーが、配列番号26の核酸塩基配列を含み、前記逆方向増幅プライマーが、配列番号36の核酸塩基配列を含み、または
(l)前記検出プローブが、配列番号32もしくは33の核酸塩基配列を含み、前記順方向増幅プライマーが、配列番号27の核酸塩基配列を含み、前記逆方向増幅プライマーが、配列番号37の核酸塩基配列を含む、項目6に記載の組成物。
(項目8)
前記順方向増幅プライマー、前記逆方向増幅プライマー、および/または前記検出プローブが、少なくとも1つの修飾ヌクレオチドを含む、項目1~7のいずれか一項に記載の組成物。
(項目9)
前記修飾ヌクレオチドが、2’-O-メチル修飾ヌクレオチド、2’-フルオロ修飾ヌクレオチド、または5-メチルシトシンを含む、項目8に記載の組成物。
(項目10)
前記少なくとも1つの検出可能な標識が、
(a)化学発光標識、
(b)蛍光標識、
(c)消光剤、または
(d)(a)、(b)、および(c)のうちの2つ以上の組み合わせ、からなる群から選択される、項目5~9のいずれか一項に記載の組成物。
(項目11)
前記少なくとも1つの検出可能な標識が、前記蛍光標識、前記消光剤、または前記蛍光標識および前記消光剤の両方を含む、項目10に記載の組成物。
(項目12)
前記検出プローブが、前記検出プローブの3’末端と塩基対合する5’非標的ハイブリッド形成配列、または前記検出プローブの5’末端と塩基対合する3’非標的ハイブリッド形成配列を含む、項目1~11のいずれか一項に記載の組成物。
(項目13)
前記検出プローブが、分子ビーコンまたは分子トーチを含む、項目12に記載の組成物。
(項目14)
緩衝液、塩、dNTP、界面活性剤、および酵素のうちの1種以上をさらに含む、項目1~13のいずれか一項に記載の組成物。
(項目15)
前記酵素が、熱安定性DNAポリメラーゼ、逆転写酵素、RNAポリメラーゼ、または熱安定性DNAポリメラーゼ、逆転写酵素、およびRNAポリメラーゼのうちの任意の2種以上の組み合わせを含む、項目14に記載の組成物。
(項目16)
前記増幅プライマーが、水溶液中に存在するか、凍結されているか、または凍結乾燥されている、項目1~15のいずれか一項に記載の組成物。
(項目17)
前記組成物が、2対以上の増幅プライマーおよび/または2つ以上の検出プローブを含み、増幅プライマーの各対が、順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーからなる、項目1~16のいずれか一項に記載の組成物。
(項目18)
前記2対以上の増幅プライマーおよび/または2つ以上の検出プローブが、同じまたは異なる生物の標的核酸配列を増幅する、項目17に記載の組成物。
(項目19)
内部標準の標的核酸配列、内部標準の標的核酸配列を増幅および/もしくは検出するためのオリゴマー、またはこれらの組み合わせをさらに含む、項目1~18のいずれか一項に記載の組成物。
(項目20)
配列番号8、9、10、11、12、13、14、15、28、29、30、31、32、または33の核酸塩基配列を含むオリゴヌクレオチドを含む、VZV標的核酸配列を検出するための検出プローブであって、前記オリゴヌクレオチドが、1つ以上の検出可能な標識を含む、検出プローブ。
(項目21)
前記検出プローブが、少なくとも1つの修飾ヌクレオチドを含む、項目20に記載の検出プローブ。
(項目22)
前記修飾ヌクレオチドが、2’-O-メチル修飾ヌクレオチド、2’-フルオロ修飾ヌクレオチド、または5-メチルシトシンを含む、項目21に記載の検出プローブ。
(項目23)
前記検出可能な標識のうちの1つ以上が、
(a)化学発光標識、
(b)蛍光標識、
(c)消光剤、または
(d)(a)、(b)、および(c)のうちの2つ以上の組み合わせ、からなる群から選択される、項目20~22のいずれか一項に記載の検出プローブ。
(項目24)
前記検出可能な標識のうちの1つ以上が、前記蛍光標識、前記消光剤、または前記蛍光標識および前記消光剤の両方を含む、項目23に記載の検出プローブ。
(項目25)
前記検出プローブが、前記検出プローブの3’末端と塩基対合する5’非標的ハイブリッド形成配列、または前記検出プローブの5’末端と塩基対合する3’非標的ハイブリッド形成配列を含む、項目20~24のいずれか一項に記載の検出プローブ。
(項目26)
前記検出プローブが、分子ビーコンまたは分子トーチを含む、項目25に記載の検出プローブ。
(項目27)
VZV標的核酸配列を増幅するための方法であって、
(a)VZV標的核酸配列を含むまたは含む疑いがある試料を入手することと、
(b)前記試料を項目1~19のいずれか一項に記載の組成物と接触させることと、
(c)前記標的核酸配列を増幅するのに十分な条件を提供することにより、前記VZV標的核酸配列が前記試料中に存在する場合、前記VZV標的核酸配列の増幅産物を生成することと、を含む方法。
(項目28)
前記方法が、前記増幅産物の存否を決定するために、前記試料と項目20~26のいずれか一項に記載の検出プローブとを接触させることをさらに含む、項目27に記載の方法。
(項目29)
試料中のVZVの存否を決定するための方法であって、
(a)VZV標的核酸配列を含むまたは含む疑いがある試料を入手することと、
(b)前記試料と項目1~19のいずれか一項に記載の組成物とを接触させることと、
(c)前記標的核酸配列を増幅するのに十分な条件を提供することによって増幅産物を生成することと、
(d)前記増幅産物の存否を検出することと、を含む方法。
【発明を実施するための形態】
【0065】
本開示は、試料中のVZVを検出するための増幅オリゴヌクレオチド、オリゴヌクレオチド組成物、キット、方法、製剤、および反応混合物を提供する。さらに、オリゴヌクレオチド組成物、キット、方法、製剤、および反応混合物は、試料中にVZVの標的核酸配列が存在する場合、該配列からアンプリコンを生成するためにさらに有用である。VZVの増幅および検出は診断に使用できる。診断を使用して、ウイルスの蔓延を制限するための効果的な治療を容易にし得る。そのため、増幅オリゴヌクレオチド、オリゴヌクレオチド組成物、キット、方法、製剤、および反応混合物は、VZV感染の可能性がある個体(症状を呈するか否かにかかわらず)、またはVZV感染から重篤な合併症の危険性が高い個体(例えば、若年、高齢、または免疫不全)をスクリーニングするのに有用である。そのため、開示されたオリゴヌクレオチド組成物、キット、方法、製剤、および反応混合物は、VZVに感染または曝露された可能性のある患者からの臨床試料の迅速で高感度かつ特異的な試験の必要性に対応する。
【0066】
特定の態様において、本明細書に開示されるオリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法は、VZV核酸配列内の標的核酸配列を増幅するための増幅プライマーを含む。いくつかの態様において、オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法は、VZVを検出するための検出プローブを開示している。いくつかの実施形態において、増幅プライマーおよび検出プローブは、2つの別個の製品である。いくつかの実施形態において、増幅プライマーおよび検出プローブは、キットで提供される。特定の態様において、本開示は、試料を少なくとも1つの増幅プライマー対と接触させ、インビトロ核酸増幅反応を実施するためのオリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法に関し、試料中に存在する任意の標的核酸配列は、増幅産物を生成するためのテンプレートとして使用することができる。いくつかの態様において、本開示は、試料を少なくとも1つの検出プローブと接触させるためのオリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法に関し、試料またはその増幅産物に存在する任意の標的核酸配列は、検出を容易にするために検出プローブにハイブリッド形成することができる。
【0067】
特定の態様において、本明細書に開示されるオリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法は、VZV核酸配列の特定の標的核酸領域内の標的核酸配列からアンプリコンを生成するための少なくとも1つの増幅プライマー対を利用するためのガイダンスを提供する。特定の態様において、本明細書に開示されるオリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法は、試料中のVZVを検出するために少なくとも1つの検出プローブを利用するためのガイダンスを提供する。増幅プライマーまたは検出プローブの特定の組み合わせの任意の適用は、同様に、VZVの標的核酸配列の増幅または検出のための開示方法として理解されるべきである。
【0068】
特定の態様において、本明細書に開示されるVZV増幅オリゴヌクレオチドは、標的核酸配列内の相補ヌクレオチドサブユニットに特異的にハイブリッド形成するように構成され、したがって、試料中の他の非VZV核酸(存在する場合)との交差反応性を最小限に抑える。
【0069】
特定の態様において、本明細書に開示されるオリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法は、少なくとも1つの増幅プライマーを含む。特定の態様において、オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法は、1セット以上または1対以上の増幅プライマーを含む。いくつかの実施形態において、増幅プライマーのセットは、第1の増幅プライマーおよび第2の増幅プライマーを含む。いくつかの実施形態において、増幅プライマーのセットは、順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーを含む。特定の態様において、オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法は、標的核酸領域から標的核酸配列の単一のアンプリコンを生成する単一セットの順方向および逆方向の増幅プライマーを含む。特定の態様において、オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法は、2つ以上のアンプリコンを生成する2セット以上の増幅プライマーを含む。2つ以上のアンプリコンは、単一の標的核酸内の2つ以上の領域、2つ以上の標的核酸、またはこれらの組み合わせからのものであり得る。2つ以上の標的核酸は、同じ生物または異なる生物に由来する。
【0070】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、増幅オリゴヌクレオチドは、試料中のVZV核酸配列(存在する場合)の配列番号38および配列番号39の標的核酸領域内のオリゴハイブリッド形成配列に特異的にアニーリングするように構成されている。
【0071】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向および逆方向の増幅プライマーは、互いに独立して、約19~約23ヌクレオチドの長さであり、配列番号38の標的核酸領域から約89~約127ヌクレオチドの長さのアンプリコンを生成するように構成される。
【0072】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向増幅プライマーは配列番号1、2、3、4、5、6および7からなる群から選択され、逆方向増幅プライマーは約19~約23ヌクレオチドの長さであり、順方向および逆方向の増幅プライマーは、約89~約127ヌクレオチドの長さの配列番号38内の標的核酸領域からアンプリコンを生成するように構成される。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向増幅プライマーは配列番号1の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向オリゴマーは配列番号2の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向オリゴマーは配列番号3の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向オリゴマーは配列番号4の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向オリゴマーは配列番号5の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向オリゴマーは配列番号6の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向オリゴマーは配列番号7の配列を含む。
【0073】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向増幅プライマーは配列番号1、2、3、4、5、6および7からなる群から選択され、逆方向増幅プライマーは、約19~約23ヌクレオチドの長さであり、配列番号16、17、18、19、20、21および22からなる群から選択される。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、逆方向オリゴマーは配列番号16の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、逆方向オリゴマーは配列番号17の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、逆方向オリゴマーは配列番号18の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、逆方向オリゴマーは配列番号19の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、逆方向オリゴマーは配列番号20の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、逆方向オリゴマーは配列番号21の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、逆方向オリゴマーは配列番号22の配列を含む。
【0074】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、逆方向増幅プライマーは配列番号16、17、18、19、20、21および22からなる群から選択され、順方向増幅プライマーは、約20~約23ヌクレオチドの長さであり、約89~約127ヌクレオチドの長さの配列番号38内の標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される。
【0075】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向増幅プライマーは配列番号1、2、3、4、5、6および7からなる群から選択され、逆方向増幅プライマーは配列番号16、17、18、19、20、21および22からなる群から選択され、順方向および逆方向の増幅プライマーは、89、93、100、102、119、123および127ヌクレオチドの長さからなる群から選択される配列番号38内の標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、アンプリコンは89ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、アンプリコンは93ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、アンプリコンは100ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、アンプリコンは102ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、アンプリコンは119ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、アンプリコンは123ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、アンプリコンは127ヌクレオチドの長さである。
【0076】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向増幅プライマーは配列番号1、2、3、4、5、6および7からなる群から選択され、逆方向増幅プライマーは配列番号16、17、18、19、20、21および22からなる群から選択され、順方向および逆方向の増幅プライマーは、(a)配列番号1および配列番号16、(b)配列番号1および配列番号17、(c)配列番号2および配列番号17、(d)配列番号3および配列番号18、(e)配列番号4および配列番号19、(f)配列番号5および配列番号20、(g)配列番号6および配列番号21、(h)配列番号7および配列番号22のオリゴハイブリッド形成配列に対応する標的核酸配列を丁重に含む。
【0077】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、(a)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーは、標的核酸領域内の配列番号3と配列番号18の間に隣接している少なくとも約89ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成され、(b)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーは、標的核酸領域内の配列番号4と配列番号19の間に隣接している少なくとも約93ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成され、(c)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーは、標的核酸領域内の配列番号2と配列番号17の間に隣接している少なくとも約100ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成され、(d)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーは、標的核酸領域内の配列番号7と配列番号22の間に隣接している少なくとも約102ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成され、(e)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーは、標的核酸領域内の配列番号6と配列番号21の間に隣接している少なくとも約119ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成され、(f)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーは、標的核酸領域内の配列番号1と配列番号17の間に隣接している少なくとも約123ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成され、(g)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーは、標的核酸領域内の配列番号1と配列番号16または配列番号5と配列番号20の間に隣接している少なくとも約127ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される。
【0078】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーは約20~約23ヌクレオチドの長さであり、順方向および逆方向の増幅プライマーは、約89~約143ヌクレオチドの長さの配列番号39内の標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される。
【0079】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、順方向増幅プライマーは配列番号23、24、25、26および27からなる群から選択され、逆方向増幅プライマーは約20~約22ヌクレオチドの長さであり、順方向および逆方向の増幅プライマーは、約89~約143ヌクレオチドの長さの配列番号39内の標的核酸領域からアンプリコンを生成するように構成される。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、順方向オリゴマーは配列番号23の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、順方向オリゴマーは配列番号24の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、順方向オリゴマーは配列番号25の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、順方向オリゴマーは配列番号26の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、順方向オリゴマーは配列番号27の配列を含む。
【0080】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、順方向増幅プライマーは配列番号23、24、25、26および27からなる群から選択され、逆方向増幅プライマーは、約20~約22ヌクレオチドの長さであり、配列番号34、35、36および37からなる群から選択される。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、逆方向オリゴマーは配列番号34の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、逆方向オリゴマーは配列番号35の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、逆方向オリゴマーは配列番号36の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、逆方向オリゴマーは配列番号37の配列を含む。
【0081】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、逆方向増幅プライマーは配列番号34、35、36、および37からなる群から選択され、順方向増幅プライマーは約20~約23ヌクレオチドの長さであり、順方向および逆方向の増幅プライマーは、約89~約143ヌクレオチドの長さの配列番号39内の標的核酸領域からアンプリコンを生成するように構成される。
【0082】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、順方向増幅プライマーは配列番号23、24、25、26および27からなる群から選択され、逆方向増幅プライマーは配列番号34、35、36および37からなる群から選択され、順方向および逆方向の増幅プライマーは、89、99、109、126および143ヌクレオチドの長さからなる群から選択される配列番号39内の標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、アンプリコンは89ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、アンプリコンは99ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、アンプリコンは109ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、アンプリコンは126ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、アンプリコンは143ヌクレオチドの長さである。
【0083】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、順方向増幅プライマーは配列番号23、24、25、26および27からなる群から選択され、逆方向増幅プライマーは配列番号34、35、36および37からなる群から選択され、順方向および逆方向の増幅プライマーは、(a)配列番号23および配列番号34、(b)配列番号24および配列番号34、(c)配列番号25および配列番号35、(d)配列番号26および配列番号36、(e)配列番号27および配列番号37のオリゴハイブリッド形成配列に対応する標的核酸配列を丁重に含む。
【0084】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、(a)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーは、標的核酸領域内の配列番号25と配列番号35の間に隣接している少なくとも約89ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成され、(b)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーは、標的核酸領域内の配列番号24と配列番号34の間に隣接している少なくとも約99ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成され、(c)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーは、標的核酸領域内の配列番号23と配列番号34の間に隣接している少なくとも約109ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成され、(d)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーは、標的核酸領域内の配列番号27と配列番号37の間に隣接している少なくとも約126ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成され、(e)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーは、標的核酸領域内の配列番号26と配列番号36の間に隣接している少なくとも約143ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される。
【0085】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、少なくとも1つの増幅プライマーは、順方向(forward orientation)で標的核酸配列にアニーリングするように構成され、少なくとも1つの増幅プライマーは、逆方向(reverse orientation)で標的核酸配列にアニーリングするように構成され、順方向(forward)および逆方向(reverse)の増幅プライマーは、試料中のVZV核酸配列(存在する場合)の配列番号38または配列番号39の標的核酸領域内で増幅される標的核酸配列上のオリゴハイブリッド形成配列を含む連続ヌクレオチド配列に特異的にハイブリッド形成する。
【0086】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法のいくつかの実施形態において、試料中のVZVの標的核酸配列の存在(または不在)を決定するための組成物は、(1)配列番号38または配列番号39の標的核酸領域内のオリゴハイブリッド形成配列に特異的にハイブリッド形成するように構成された少なくとも1つの順方向増幅プライマー、および(2)配列番号38または配列番号39の標的核酸領域内のオリゴハイブリッド形成配列に特異的にハイブリッド形成するように構成された少なくとも1つの逆方向増幅プライマーを含む。
【0087】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、順方向増幅プライマーは少なくとも1つの修飾核酸塩基を含む。特定の態様において、修飾核酸塩基は、(a)2’-O-メチル、(b)5-メチルシトシン、(c)2’-フッ素、ならびに(d)(a)、(b)、および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。
【0088】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、順方向増幅プライマーは2~6個の修飾核酸塩基を含む。2~6個の修飾核酸塩基は同じでも異なっていてもよい。特定の態様において、順方向増幅プライマーは、2~6個の5-メチルシトシン残基を含む。特定の実施形態において、順方向増幅プライマーは、2個の5-メチルシトシン残基を含む。いくつかの実施形態において、順方向増幅プライマーは、3個の5-メチルシトシン残基を含む。特定の実施形態において、順方向増幅プライマーは、4個の5-メチルシトシン残基を含む。特定の実施形態において、順方向増幅プライマーは、5個の5-メチルシトシン残基を含む。特定の実施形態において、順方向増幅プライマーは、6個の5-メチルシトシン残基を含む。特定の態様において、順方向増幅プライマーは、2~6個の2’-O-メチル残基を含む。特定の実施形態において、順方向増幅プライマーは、2個の2’-O-メチル残基を含む。いくつかの実施形態において、順方向増幅プライマーは、3個の2’-O-メチル残基を含む。特定の実施形態において、順方向増幅プライマーは、4個の2’-O-メチル残基を含む。特定の実施形態において、順方向増幅プライマーは、5個の2’-O-メチル残基を含む。特定の実施形態において、順方向増幅プライマーは、6個の2’-O-メチル残基を含む。
【0089】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、逆方向増幅プライマーはさらに少なくとも1つの修飾核酸塩基を含む。特定の態様において、修飾核酸塩基は、(a)2’-O-メチル、(b)5-メチルシトシン、(c)2’-フッ素、ならびに(d)(a)、(b)、および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。
【0090】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、逆方向増幅プライマーは2~6個の修飾核酸塩基を含む。2~6個の修飾核酸塩基は同じでも異なっていてもよい。特定の態様において、逆方向増幅プライマーは、2~6個の5-メチルシトシン残基を含む。特定の実施形態において、逆方向増幅プライマーは、2個の5-メチルシトシン残基を含む。いくつかの実施形態において、逆方向増幅プライマーは、3個の5-メチルシトシン残基を含む。いくつかの実施形態において、逆方向増幅プライマーは、4個の5-メチルシトシン残基を含む。いくつかの実施形態において、逆方向増幅プライマーは、5個の5-メチルシトシン残基を含む。いくつかの実施形態において、逆方向増幅プライマーは、6個の5-メチルシトシン残基を含む。特定の態様において、逆方向増幅プライマーは、2~6個の2’-O-メチル残基を含む。特定の実施形態において、逆方向増幅プライマーは、2個の2’-O-メチル残基を含む。いくつかの実施形態において、逆方向増幅プライマーは、3個の2’-O-メチル残基を含む。いくつかの実施形態において、逆方向増幅プライマーは、4個の2’-O-メチル残基を含む。いくつかの実施形態において、逆方向増幅プライマーは、5個の2’-O-メチル残基を含む。いくつかの実施形態において、逆方向増幅プライマーは、6個の2’-O-メチル残基を含む。
【0091】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、第3のオリゴマーは、試料中のVZV核酸配列(存在する場合)の配列番号38および配列番号39の標的核酸領域内の増幅される標的核酸配列に特異的にアニーリングするように構成されている。特定の態様において、第3のオリゴマーは、配列番号38内のオリゴハイブリッド形成配列にハイブリッド形成する。いくつかの実施形態において、第3のオリゴマーは、配列番号39内のオリゴハイブリッド形成配列にハイブリッド形成する。オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、第3のオリゴマーは検出プローブである。
【0092】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは約23~約27ヌクレオチドの長さである。
【0093】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは配列番号8、9、10、11、12、13、14および15からなる群から選択される。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは配列番号8の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは配列番号9の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは配列番号10の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは配列番号11の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは配列番号12の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは配列番号13の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは配列番号14の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは配列番号15の配列を含む。
【0094】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは、下記のオリゴハイブリッド形成配列に実質的に対応する標的核酸配列を含む。順方向および逆方向の増幅プライマーが、(I)配列番号1および配列番号16または(II)配列番号1および配列番号17である場合は配列番号8、順方向および逆方向の増幅プライマーが、(I)配列番号1および配列番号16または(II)配列番号1および配列番号17または(III)配列番号2および配列番号17である場合は配列番号9、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号3および配列番号18である場合は配列番号10、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号4および配列番号19である場合は配列番号11、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号4および配列番号19である場合は配列番号12、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号5および配列番号20である場合は配列番号13、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号6および配列番号21である場合は配列番号14、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号7および配列番号22である場合は配列番号15。
【0095】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、(a)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号3および配列番号18から、少なくとも約89ヌクレオチドの長さ標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、検出プローブは配列番号10の配列を含み、(b)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号4および配列番号19から、少なくとも約93ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、検出プローブは配列番号11または配列番号12の配列を含み、(c)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号2および配列番号17から、少なくとも約100ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、検出プローブは配列番号9の配列を含み、(d)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号7および配列番号22から、少なくとも約102ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、検出プローブは配列番号15の配列を含み、(e)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号6および配列番号21から、少なくとも約119ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、検出プローブは配列番号14の配列を含み、(f)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号1および配列番号17から、少なくとも約123ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、検出プローブは配列番号8または配列番号9の配列を含み、(g)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号1および配列番号16から、少なくとも約127ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、検出プローブは配列番号8もしくは配列番号9の配列を含むか、または順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号5および配列番号20から、少なくとも約127ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、検出プローブは配列番号13の配列を含む。
【0096】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、検出プローブは約22~約27ヌクレオチドの長さである。
【0097】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、検出プローブは配列番号28、29、30、31、32、および33からなる群から選択される。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、検出プローブは配列番号28の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、検出プローブは配列番号29の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、検出プローブは配列番号30の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、検出プローブは配列番号31の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、検出プローブは配列番号32の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、検出プローブは配列番号33の配列を含む。
【0098】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、検出プローブは、下記のオリゴハイブリッド形成配列に実質的に対応する標的核酸配列を含む。順方向および逆方向の増幅プライマーが、(I)配列番号23および配列番号34または(II)配列番号24および配列番号34である場合は配列番号28、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号25および配列番号35である場合は配列番号29、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号25および配列番号35である場合は配列番号30、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号26および配列番号36である場合は配列番号31、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号27および配列番号37である場合は配列番号32、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号27および配列番号37である場合は配列番号33。
【0099】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、(a)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号25および配列番号35から、少なくとも約89ヌクレオチドの長さ標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、第3のオリゴマーは配列番号29または配列番号30の配列を含み、(b)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号24および配列番号34から、少なくとも約99ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、第3のオリゴマーは配列番号28の配列を含み、(c)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号23および配列番号34から、少なくとも約109ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、第3のオリゴマーは配列番号28の配列を含み、(d)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号27および配列番号37から、少なくとも約126ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、第3のオリゴマーは配列番号32または配列番号33の配列を含み、(e)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号26および配列番号36から、少なくとも約143ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、第3のオリゴマーは配列番号31の配列を含む。
【0100】
特定の態様において、本明細書に記載されるような試料中のVZVの存在(または不在)を決定するためのオリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法は、配列番号38または配列番号39の標的核酸領域に特異的にアニーリングするように構成された少なくとも1つの検出プローブを含み、検出プローブは順方向増幅プライマーと逆方向増幅プライマーとの間に隣接している。
【0101】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、検出プローブは、少なくとも1つの検出可能な標識を含む。特定の態様において、検出プローブは、消光剤などの第1の標識と相互作用する第2の標識をさらに含む。
【0102】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、標識は、(a)化学発光標識、(b)蛍光標識、(c)消光剤、ならびに(d)(a)、(b)および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。特定の態様において、オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法は、蛍光標識を含む。特定の態様において、オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法は、消光剤を含む。特定の態様において、オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法は、蛍光標識および消光剤の両方を含む。
【0103】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、検出プローブは線形であり、分子内結合によって保持されるいかなる程度の自己相補性も示さない。このような実施形態において、線形検出プローブは、標識としてフルオロフォアを含む。いくつかの実施形態において、線形検出プローブは、フルオロフォアおよび消光部分(例えば、TaqMan(商標)プローブ)の両方を含む。
【0104】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、検出プローブは、少なくともある程度の自己相補性を示し、検出前にまずハイブリッド形成していないプローブの除去を必要とせずに、試料中のプローブ:標的二本鎖の検出を容易にするために使用される。
【0105】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、少なくともある程度の自己相補性を示すヘアピン検出プローブは、分子ビーコンまたは分子トーチである。
【0106】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、標識された検出プローブは伸長不可能である。例えば、標識された検出プローブは、3’-末端3’-デオキシヌクレオチド(例えば、末端2’,3’-ジデオキシヌクレオチド)を有するか、3’末端-反転ヌクレオチド(例えば、最後のヌクレオチドが、3’から3’へのホスホジエステル結合もしくはその類似体(ホスホロチオエートなど)によって最後から2番目のヌクレオチドに結合するように反転している)を有するか、または結合したフルオロフォア、消光剤、もしくは伸長を妨害する他の標識(おそらく末端ヌクレオチドの3’位を介して結合するが、必ずしもそうとは限らない)を有する、3’-リン酸化によって伸長不可能にすることができる。特定の態様において、3’末端ヌクレオチドはメチル化されていない。
【0107】
オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法の特定の態様において、検出プローブは、少なくとも1つの修飾された核酸塩基をさらに含む。特定の態様において、修飾核酸塩基は、(a)2’-O-メチル、(b)5-メチルシトシン、(c)2’-フッ素、ならびに(d)(a)、(b)、および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。
【0108】
特定の態様において、オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法は、例えば、緩衝液、塩、種々のdNTP、および/または酵素などの、インビトロ増幅を実施するのに適した追加の試薬をさらに含み得る。
【0109】
特定の態様において、オリゴヌクレオチド組成物、キット、および方法は、様々な異なる実施形態で包装され得、当業者は、本開示が多くの異なるキット構成を包含することを理解するであろう。
【0110】
特定の態様において、オリゴヌクレオチド組成物は、水性であるか、凍結または凍結乾燥され得る。
【0111】
本開示は、試料中のVZVの検出または増幅のための製剤を提供する。特定の態様において、本明細書に開示される製剤は、VZV核酸配列内の標的核酸配列を増幅するための増幅プライマーを含む。いくつかの態様において、製剤は、VZVを検出するための検出プローブを開示している。いくつかの実施形態において、増幅プライマー製剤および検出プローブは、2つの別個の製品として、または別個のバイアルで提供される。
【0112】
特定の態様では、オリゴヌクレオチド製剤は、標的核酸配列内の相補ヌクレオチドサブユニットに特異的にハイブリッド形成するように構成され、したがって、試料中の他の非VZV核酸(存在する場合)との交差反応性を最小限に抑える。
【0113】
特定の態様において、本明細書に開示される製剤は、少なくとも1種の増幅プライマーを含む。特定の態様において、製剤は、増幅プライマーのセットを含む。いくつかの態様において、製剤は増幅プライマーのセットを含み、第1の増幅プライマーは順方向増幅プライマーを含み、第2の増幅プライマーは逆方向増幅プライマーを含む。特定の態様において、製剤は、標的核酸領域から標的核酸配列の単一のアンプリコンを生成する単一セットの順方向および逆方向の増幅プライマーを含む。特定の態様において、製剤は、種々の標的核酸領域内の種々の標的核酸配列から複数のアンプリコンを生成する複数セットの増幅プライマーを含む。特定の態様において、製剤は、単一の標的核酸領域内の種々の標的核酸配列から複数のアンプリコンを生成する複数セットの増幅プライマーを含む。
【0114】
製剤の特定の態様において、増幅プライマーは、試料中のVZV核酸配列(存在する場合)の配列番号38または配列番号39の標的核酸領域内のオリゴハイブリッド形成配列に特異的にアニーリングするように構成されている。
【0115】
製剤の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向および逆方向の増幅プライマーは、互いに独立して、約19~約23ヌクレオチドの長さであり、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号38の標的核酸領域から約89~約127ヌクレオチドの長さのアンプリコンを生成するように構成される。
【0116】
製剤の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向増幅プライマーは配列番号1、2、3、4、5、6および7からなる群から選択され、逆方向増幅プライマーは約19~約23ヌクレオチドの長さであり、順方向および逆方向の増幅プライマーは、約89~約127ヌクレオチドの長さの配列番号38内の標的核酸領域からアンプリコンを生成するように構成される。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向増幅プライマーは配列番号1の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向オリゴマーは配列番号2の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向オリゴマーは配列番号3の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向オリゴマーは配列番号4の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向オリゴマーは配列番号5の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向オリゴマーは配列番号6の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向オリゴマーは配列番号7の配列を含む。
【0117】
製剤の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向増幅プライマーは配列番号1、2、3、4、5、6および7からなる群から選択され、逆方向増幅プライマーは、約19~約23ヌクレオチドの長さであり、配列番号16、17、18、19、20、21および22の核酸塩基配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、逆方向オリゴマーは配列番号16の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、逆方向オリゴマーは配列番号17の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、逆方向オリゴマーは配列番号18の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、逆方向オリゴマーは配列番号19の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、逆方向オリゴマーは配列番号20の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、逆方向オリゴマーは配列番号21の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、逆方向オリゴマーは配列番号22の配列を含む。
【0118】
製剤の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、逆方向増幅プライマーは配列番号16、17、18、19、20、21および22からなる群から選択され、順方向増幅プライマーは、約20~約23ヌクレオチドの長さであり、約89~約127ヌクレオチドの長さの配列番号38内の標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される。
【0119】
製剤の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向増幅プライマーは配列番号1、2、3、4、5、6および7からなる群から選択され、逆方向増幅プライマーは配列番号16、17、18、19、20、21および22からなる群から選択され、順方向および逆方向の増幅プライマーは、89、93、100、102、119、123および127ヌクレオチドの長さからなる群から選択される配列番号38内の標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、アンプリコンは89ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、アンプリコンは93ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、アンプリコンは100ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、アンプリコンは102ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、アンプリコンは119ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、アンプリコンは123ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、アンプリコンは127ヌクレオチドの長さである。
【0120】
製剤の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向増幅プライマーは配列番号1、2、3、4、5、6および7からなる群から選択され、逆方向増幅プライマーは配列番号16、17、18、19、20、21および22からなる群から選択され、順方向および逆方向の増幅プライマーは、(a)配列番号1および配列番号16、(b)配列番号1および配列番号17、(c)配列番号2および配列番号17、(d)配列番号3および配列番号18、(e)配列番号4および配列番号19、(f)配列番号5および配列番号20、(g)配列番号6および配列番号21、(h)配列番号7および配列番号22のオリゴハイブリッド形成配列に対応する標的核酸配列を丁重に含む。
【0121】
製剤の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、(a)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーは、標的核酸領域内の配列番号3と配列番号18の間に隣接している少なくとも約89ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成され、(b)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーは、標的核酸領域内の配列番号4と配列番号19の間に隣接している少なくとも約93ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成され、(c)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーは、標的核酸領域内の配列番号2と配列番号17の間に隣接している少なくとも約100ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成され、(d)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーは、標的核酸領域内の配列番号7と配列番号22の間に隣接している少なくとも約102ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成され、(e)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーは、標的核酸領域内の配列番号6と配列番号21の間に隣接している少なくとも約119ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成され、(f)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーは、標的核酸領域内の配列番号1と配列番号17の間に隣接している少なくとも約123ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成され、(g)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーは、標的核酸領域内の配列番号1と配列番号16または配列番号5と配列番号20の間に隣接している少なくとも約127ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される。
【0122】
製剤の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーは約20~約23ヌクレオチドの長さであり、順方向および逆方向の増幅プライマーは、約89~約143ヌクレオチドの長さの配列番号39内の標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される。
【0123】
製剤の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、順方向増幅プライマーは配列番号23、24、25、26および27からなる群から選択され、逆方向増幅プライマーは約20~約22ヌクレオチドの長さであり、順方向および逆方向の増幅プライマーは、約89~約143ヌクレオチドの長さの配列番号39内の標的核酸領域からアンプリコンを生成するように構成される。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、順方向オリゴマーは配列番号23の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、順方向オリゴマーは配列番号24の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、順方向オリゴマーは配列番号25の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、順方向オリゴマーは配列番号26の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、順方向オリゴマーは配列番号27の配列を含む。
【0124】
製剤の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、順方向増幅プライマーは配列番号23、24、25、26および27からなる群から選択され、逆方向増幅プライマーは、約20~約22ヌクレオチドの長さであり、配列番号34、35、36または37の核酸塩基配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、逆方向オリゴマーは配列番号34の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、逆方向オリゴマーは配列番号35の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、逆方向オリゴマーは配列番号36の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、逆方向オリゴマーは配列番号37の配列を含む。
【0125】
製剤の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、逆方向増幅プライマーは配列番号34、35、36および37からなる群から選択され、順方向増幅プライマーは約20~約23ヌクレオチドの長さであり、順方向および逆方向の増幅プライマーは、約89~約143ヌクレオチドの長さの配列番号39内の標的核酸領域からアンプリコンを生成するように構成される。
【0126】
製剤の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、順方向増幅プライマーは配列番号23、24、25、26および27からなる群から選択され、逆方向増幅プライマーは配列番号34、35、36および37からなる群から選択され、順方向および逆方向の増幅プライマーは、89、99、109、126および143ヌクレオチドの長さからなる群から選択される配列番号39内の標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、アンプリコンは89ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、アンプリコンは99ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、アンプリコンは109ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、アンプリコンは126ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、アンプリコンは143ヌクレオチドの長さである。
【0127】
製剤の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、順方向増幅プライマーは配列番号23、24、25、26および27からなる群から選択され、逆方向増幅プライマーは配列番号34、35、36および37からなる群から選択され、順方向および逆方向の増幅プライマーは、(a)配列番号23および配列番号34、(b)配列番号24および配列番号34、(c)配列番号25および配列番号35、(d)配列番号26および配列番号36、(e)配列番号27および配列番号37のオリゴハイブリッド形成配列に対応する標的核酸配列を丁重に含む。
【0128】
製剤の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、(a)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーは、標的核酸領域内の配列番号25と配列番号35の間に隣接している少なくとも約89ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成され、(b)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーは、標的核酸領域内の配列番号24と配列番号34の間に隣接している少なくとも約99ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成され、(c)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーは、標的核酸領域内の配列番号23と配列番号34の間に隣接している少なくとも約109ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成され、(d)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーは、標的核酸領域内の配列番号27と配列番号37の間に隣接している少なくとも約126ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成され、(e)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーは、標的核酸領域内の配列番号26と配列番号36の間に隣接している少なくとも約143ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される。
【0129】
製剤の特定の態様において、少なくとも1つの増幅プライマーは、順方向で標的核酸配列にアニーリングするように構成され、少なくとも1つの増幅プライマーは、逆方向で標的核酸配列にアニーリングするように構成される。製剤の特定の態様において、順方向および逆方向の増幅プライマーは、試料中のVZV核酸配列(存在する場合)の配列番号38または配列番号39の標的核酸領域内で増幅される標的核酸配列上のオリゴハイブリッド形成配列を含む連続ヌクレオチド配列に特異的にハイブリッド形成する。
【0130】
製剤のいくつかの実施形態において、試料中のVZVの標的核酸配列の存在(または不在)を決定するための組成物は、(a)配列番号38または配列番号39の標的核酸領域内のオリゴハイブリッド形成配列に特異的にハイブリッド形成するように構成された少なくとも1つの順方向増幅プライマー、および(b)配列番号38または配列番号39の標的核酸領域内のオリゴハイブリッド形成配列に特異的にハイブリッド形成するように構成された少なくとも1つの逆方向増幅プライマーを含む。
【0131】
製剤の特定の態様において、順方向増幅プライマーは少なくとも1つの修飾核酸塩基を含む。特定の態様において、修飾核酸塩基は、(a)2’-O-メチル、(b)5-メチル-シトシン、(c)2’-フッ素、ならびに(d)(a)、(b)、および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。
【0132】
製剤の特定の態様において、順方向増幅プライマーは2~6個の修飾核酸塩基を含む。2~6個の修飾核酸塩基は同じでも異なっていてもよい。特定の態様において、順方向増幅プライマーは、2~6個の5-メチルシトシン残基を含む。いくつかの実施形態において、順方向増幅プライマーは、2個の5-メチルシトシン残基を含む。いくつかの実施形態において、順方向増幅プライマーは、3個の5-メチルシトシン残基を含む。特定の実施形態において、順方向増幅プライマーは、4個の5-メチルシトシン残基を含む。特定の実施形態において、順方向増幅プライマーは、5個の5-メチルシトシン残基を含む。特定の実施形態において、順方向増幅プライマーは、6個の5-メチルシトシン残基を含む。特定の態様において、順方向増幅プライマーは、2~6個の2’-O-メチル残基を含む。いくつかの実施形態において、順方向増幅プライマーは、2個の2’-O-メチル残基を含む。いくつかの実施形態において、順方向増幅プライマーは、3個の2’-O-メチル残基を含む。特定の実施形態において、順方向増幅プライマーは、4個の2’-O-メチル残基を含む。特定の実施形態において、順方向増幅プライマーは、5個の2’-O-メチル残基を含む。特定の実施形態において、順方向増幅プライマーは、6個の2’-O-メチル残基を含む。
【0133】
製剤の特定の態様において、逆方向増幅プライマーは、少なくとも1つの修飾された核酸塩基を含む。特定の態様において、修飾核酸塩基は、(a)2’-O-メチル、(b)5-メチル-シトシン、(c)2’-フッ素、ならびに(d)(a)、(b)、および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。
【0134】
製剤の特定の態様において、逆方向増幅プライマーは、2~6個の修飾された核酸塩基を含む。2~6個の修飾核酸塩基は同じでも異なっていてもよい。特定の態様において、逆方向増幅プライマーは、2~6個の5-メチルシトシン残基を含む。特定の実施形態において、逆方向増幅プライマーは、2個の5-メチルシトシン残基を含む。いくつかの実施形態において、逆方向増幅プライマーは、3個の5-メチルシトシン残基を含む。いくつかの実施形態において、逆方向増幅プライマーは、4個の5-メチル-シトシン残基を含む。いくつかの実施形態において、逆方向増幅プライマーは、5個の5-メチル-シトシン残基を含む。いくつかの実施形態において、逆方向増幅プライマーは、6個の5-メチルシトシン残基を含む。特定の態様において、逆方向増幅プライマーは、2~6個の2’-O-メチル残基を含む。特定の実施形態において、逆方向増幅プライマーは、2個の2’-O-メチル残基を含む。いくつかの実施形態において、逆方向増幅プライマーは、3個の2’-O-メチル残基を含む。いくつかの実施形態において、逆方向増幅プライマーは、4個の2’-O-メチル残基を含む。いくつかの実施形態において、逆方向増幅プライマーは、5個の2’-O-メチル残基を含む。いくつかの実施形態において、逆方向増幅プライマーは、6個の2’-O-メチル残基を含む。
【0135】
製剤の特定の態様において、第3のオリゴマーは、試料中のVZV核酸配列(存在する場合)の配列番号38および配列番号39の標的核酸領域内の増幅される標的核酸配列に特異的にアニーリングするように構成されている。特定の態様において、第3のオリゴマーは、配列番号38内のオリゴハイブリッド形成配列にハイブリッド形成する。いくつかの実施形態において、第3のオリゴマーは、配列番号39内のオリゴハイブリッド形成配列にハイブリッド形成する。製剤の特定の態様において、第3のオリゴマーは検出プローブである。
【0136】
製剤の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは約23~約27ヌクレオチドの長さである。
【0137】
製剤の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは配列番号8、9、10、11、12、13、14および15からなる群から選択される。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは配列番号8の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは配列番号9の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは配列番号10の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは配列番号11の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは配列番号12の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは配列番号13の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは配列番号14の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは配列番号15の配列を含む。
【0138】
製剤の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは、下記のオリゴハイブリッド形成配列に実質的に対応する標的核酸配列を含む。順方向および逆方向の増幅プライマーが、(I)配列番号1および配列番号16または(II)配列番号1および配列番号17である場合は配列番号8、順方向および逆方向の増幅プライマーが、(I)配列番号1および配列番号16または(II)配列番号1および配列番号17または(III)配列番号2および配列番号17である場合は配列番号9、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号3および配列番号18である場合は配列番号10、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号4および配列番号19である場合は配列番号11、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号4および配列番号19である場合は配列番号12、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号5および配列番号20である場合は配列番号13、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号6および配列番号21である場合は配列番号14、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号7および配列番号22である場合は配列番号15。
【0139】
製剤の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、(a)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号3および配列番号18から、少なくとも約89ヌクレオチドの長さ標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、検出プローブは配列番号10の配列を含み、(b)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号4および配列番号19から、少なくとも約93ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、検出プローブは配列番号11または配列番号12の配列を含み、(c)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号2および配列番号17から、少なくとも約100ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、検出プローブは配列番号9の配列を含み、(d)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号7および配列番号22から、少なくとも約102ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、検出プローブは配列番号15の配列を含み、(e)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号6および配列番号21から、少なくとも約119ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、検出プローブは配列番号14の配列を含み、(f)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号1および配列番号17から、少なくとも約123ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、検出プローブは配列番号8または配列番号9の配列を含み、(g)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号1および配列番号16から、少なくとも約127ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、検出プローブは配列番号8もしくは配列番号9の配列を含むか、または順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号5および配列番号20から、少なくとも約127ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、検出プローブは配列番号13の配列を含む。
【0140】
製剤の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、検出プローブは約22~約27ヌクレオチドの長さである。
【0141】
製剤の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、検出プローブは配列番号28、29、30、31、32、および33からなる群から選択される。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、検出プローブは配列番号28の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、検出プローブは配列番号29の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、検出プローブは配列番号30の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、検出プローブは配列番号31の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、検出プローブは配列番号32の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、検出プローブは配列番号33の配列を含む。
【0142】
製剤の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、検出プローブは、下記のオリゴハイブリッド形成配列に実質的に対応する標的核酸配列を含む。順方向および逆方向の増幅プライマーが、(I)配列番号23および配列番号34または(II)配列番号24および配列番号34である場合は配列番号28、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号25および配列番号35である場合は配列番号29、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号25および配列番号35である場合は配列番号30、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号26および配列番号36である場合は配列番号31、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号27および配列番号37である場合は配列番号32、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号27および配列番号37である場合は配列番号33。
【0143】
製剤の特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、(a)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号25および配列番号35から、少なくとも約89ヌクレオチドの長さ標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、第3のオリゴマーは配列番号29または配列番号30の配列を含み、(b)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号24および配列番号34から、少なくとも約99ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、第3のオリゴマーは配列番号28の配列を含み、(c)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号23および配列番号34から、少なくとも約109ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、第3のオリゴマーは配列番号28の配列を含み、(d)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号27および配列番号37から、少なくとも約126ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、第3のオリゴマーは配列番号32または配列番号33の配列を含み、(e)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号26および配列番号36から、少なくとも約143ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、第3のオリゴマーは配列番号31の配列を含む。
【0144】
特定の態様において、本明細書に記載されるような試料中のVZVの存在(または不在)を決定するための製剤は、配列番号38または配列番号39の標的核酸領域内のオリゴハイブリッド形成配列に特異的にアニーリングするように構成された少なくとも1つの検出プローブをさらに含み、検出プローブは順方向増幅プライマーと逆方向増幅プライマーとの間に隣接している。
【0145】
製剤の特定の態様において、検出プローブは、少なくとも1つの検出可能な標識を含む。特定の態様において、検出プローブは、第1の標識と相互作用する第2の標識、例えば消光剤をさらに含む。製剤の特定の態様において、標識は、(a)化学発光標識、(b)蛍光標識、(c)消光剤、ならびに(d)(a)、(b)および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。特定の態様において、標識は蛍光標識を含む。特定の態様において、標識は消光剤を含む。特定の態様において、製剤は、蛍光標識および消光剤の両方を有する検出プローブを含む。
【0146】
製剤の特定の態様において、検出プローブは線形であり、分子内結合によって保持されるいかなる程度の自己相補性も示さない。このような実施形態において、線形検出プローブは、標識としてフルオロフォアを含む。いくつかの実施形態において、線形検出プローブは、フルオロフォアおよび消光部分(例えば、TaqMan(商標)プローブ)の両方を含む。
【0147】
製剤の特定の態様において、検出プローブは、少なくともある程度の自己相補性を示し、検出前にまずハイブリッド形成していないプローブの除去を必要とせずに、試料中のプローブ:標的二本鎖の検出を容易にするために使用される。製剤の特定の態様において、少なくともある程度の自己相補性を示すヘアピン検出プローブは、分子ビーコンまたは分子トーチである。
【0148】
製剤の特定の態様において、標識された検出プローブは伸長不可能である。例えば、標識された検出プローブは、3’-末端3’-デオキシヌクレオチド(例えば、末端2’,3’-ジデオキシヌクレオチド)を有するか、3’末端-反転ヌクレオチド(例えば、最後のヌクレオチドが、3’から3’へのホスホジエステル結合もしくはその類似体(ホスホロチオエートなど)によって最後から2番目のヌクレオチドに結合するように反転している)を有するか、または結合したフルオロフォア、消光剤、もしくは伸長を妨害する他の標識(おそらく末端ヌクレオチドの3’位を介して結合するが、必ずしもそうとは限らない)を有する、3’-リン酸化によって伸長不可能にすることができる。特定の態様において、3’末端ヌクレオチドはメチル化されていない。
【0149】
製剤の特定の態様において、検出プローブは、少なくとも1つの修飾された核酸塩基を含む。特定の態様において、修飾核酸塩基は、(a)2’-O-メチル、(b)5-メチル-シトシン、(c)2’-フッ素、ならびに(d)(a)、(b)、および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。
【0150】
特定の態様において、製剤は、例えば、緩衝液、塩、種々のdNTP、および/または酵素などの、インビトロ増幅を実施するのに適した追加の試薬をさらに含み得る。
【0151】
特定の態様において、製剤は、様々な異なる実施形態で包装され得、当業者は、本開示が多くの異なるキット構成を包含することを理解するであろう。
【0152】
特定の態様において、本明細書に開示される製剤は、水性であるか、凍結または凍結乾燥され得る。
【0153】
試料中のVZV核酸配列の存否を決定し、VZVの標的核酸配列が存在する場合、それを増幅するための反応混合物も提供される。増幅プライマー製剤および検出プローブ製剤は、別個の製剤または組成物として、または組成物の単一製剤で提供することができる。反応混合物は、インビトロ増幅に必要な他の試薬をさらに含み、緩衝液、塩、種々のdNTP、酵素(例えば、熱安定性DNAポリメラーゼ)、および試験試料を含むがこれらに限定されない。
【0154】
特定の態様において、VZVの標的核酸領域内の標的核酸配列を増幅するための反応混合物、または標的核酸領域内の標的核酸配列から生成されたアンプリコンを増幅するための反応混合物は、第1の増幅プライマー、および検出プローブを含む。
【0155】
特定の態様において、反応混合物は、試料中のVZV核酸配列の存否を決定するための増幅プライマーのセットを含み、第1の増幅プライマーは順方向増幅プライマーを含み、第2の増幅プライマーは逆方向増幅プライマーを含む。
【0156】
特定の態様において、反応混合物は、試料中のVZV核酸配列(存在する場合)の配列番号38および配列番号39の標的核酸領域内のオリゴハイブリッド形成配列に特異的にアニーリングするように構成されている。
【0157】
特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、反応混合物は、互いに独立して長さ約19~約23ヌクレオチドの順方向および逆方向の増幅プライマーを含み、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号38の標的核酸領域から長さ約89~約127ヌクレオチドのアンプリコンを生成するように構成される。
【0158】
特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、反応混合物は配列番号1、2、3、4、5、6および7からなる群から選択される順方向増幅プライマーならびに長さ約19~約23ヌクレオチドの逆方向増幅プライマーを含み、順方向および逆方向の増幅プライマーは、約89~約127ヌクレオチドの長さの配列番号38内の標的核酸領域からアンプリコンを生成するように構成される。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向増幅プライマーは配列番号1の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向増オリゴマーは配列番号2の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向オリゴマーは配列番号3の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向オリゴマーは配列番号4の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向オリゴマーは配列番号5の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向オリゴマーは配列番号6の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、順方向オリゴマーは配列番号7の配列を含む。
【0159】
特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、反応混合物は、配列番号1、2、3、4、5、6および7からなる群から選択される順方向増幅プライマー、ならびに配列番号16、17、18、19、20、21および22からなる群から選択され、長さ約19~約23ヌクレオチドの逆方向増幅プライマーを含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、逆方向オリゴマーは配列番号16の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、逆方向オリゴマーは配列番号17の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、逆方向オリゴマーは配列番号18の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、逆方向オリゴマーは配列番号19の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、逆方向オリゴマーは配列番号20の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、逆方向オリゴマーは配列番号21の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、逆方向オリゴマーは配列番号22の配列を含む。
【0160】
特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、反応混合物は、配列番号16、17、18、19、20、21および22からなる群から選択される逆方向増幅プライマー、ならびに長さ約20~約23ヌクレオチドの順方向増幅プライマーを含み、増幅オリゴマーは、約89~約127ヌクレオチドの長さの配列番号38内の標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される。
【0161】
特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、反応混合物は、配列番号1、2、3、4、5、6および7からなる群から選択される順方向増幅プライマー、ならびに配列番号16、17、18、19、20、21および22からなる群から選択される逆方向増幅プライマーを含み、順方向および逆方向の増幅プライマーは、89、93、100、102、119、123または127ヌクレオチドの長さの配列番号38内の標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、アンプリコンは89ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、アンプリコンは93ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、アンプリコンは100ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、アンプリコンは102ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、アンプリコンは119ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、アンプリコンは123ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、アンプリコンは127ヌクレオチドの長さである。
【0162】
特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、反応混合物は、配列番号1、2、3、4、5、6および7からなる群から選択される順方向増幅プライマー、ならびに配列番号16、17、18、19、20、21および22からなる群から選択される逆方向増幅プライマーを含み、順方向および逆方向の増幅プライマーは、(a)配列番号1および配列番号16、(b)配列番号1および配列番号17、(c)配列番号2および配列番号17、(d)配列番号3および配列番号18、(e)配列番号4および配列番号19、(f)配列番号5および配列番号20、(g)配列番号6および配列番号21、(h)配列番号7および配列番号22のオリゴハイブリッド形成配列に対応する標的核酸配列を丁重に含む。
【0163】
特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、反応混合物は、下記のうちの1つ以上を含む。(a)標的核酸領域内の配列番号3と配列番号18の間に隣接している少なくとも約89ヌクレオチドの長さ標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマー、(b)標的核酸領域内の配列番号4と配列番号19の間に隣接している少なくとも約93ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマー、(c)標的核酸領域内の配列番号2と配列番号17の間に隣接している少なくとも約100ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマー、(d)標的核酸領域内の配列番号7と配列番号22の間に隣接している少なくとも約102ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマー、(e)標的核酸領域内の配列番号6と配列番号21の間に隣接している少なくとも約119ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマー、(f)標的核酸領域内の配列番号1と配列番号17の間に隣接している少なくとも約123ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマー、(g)標的核酸領域内の配列番号1と配列番号16または配列番号5と配列番号20の間に隣接している少なくとも約127ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマー。
【0164】
特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、反応混合物は、互いに独立して長さ約20~約23ヌクレオチドの順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーを含み、順方向および逆方向の増幅プライマーは、約89~約143ヌクレオチドの長さの配列番号39内の標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される。
【0165】
特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、反応混合物は、配列番号23、24、25、26および27からなる群から選択される順方向増幅プライマー、ならびに長さ約20~約22ヌクレオチドの逆方向増幅プライマーを含み、順方向および逆方向の増幅プライマーは、約89~約143ヌクレオチドの長さの配列番号39内の標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、順方向オリゴマーは配列番号23の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、順方向オリゴマーは配列番号24の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、順方向オリゴマーは配列番号25の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、順方向オリゴマーは配列番号26の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、順方向オリゴマーは配列番号27の配列を含む。
【0166】
特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、反応混合物は、配列番号23、24、25、26および27からなる群から選択される順方向増幅プライマー、ならびに配列番号34、35、36および37からなる群から選択され、長さ約20~約22ヌクレオチドの逆方向増幅プライマーを含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、逆方向オリゴマーは配列番号34の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、逆方向オリゴマーは配列番号35の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、逆方向オリゴマーは配列番号36の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、逆方向オリゴマーは配列番号37の配列を含む。
【0167】
特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、反応混合物は、配列番号34、35、36および37からなる群から選択される逆方向増幅プライマー、ならびに長さ約20~約23ヌクレオチドの順方向増幅プライマーを含み、順方向および逆方向の増幅プライマーは、約89~約143ヌクレオチドの長さの配列番号39内の標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される。
【0168】
特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、反応混合物は、配列番号23、24、25、26および27からなる群から選択される順方向増幅プライマー、ならびに配列番号34、35、36および37からなる群から選択される逆方向増幅プライマーを含み、順方向および逆方向の増幅プライマーは、89、99、109、126、または143ヌクレオチドの長さの配列番号39内の標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、アンプリコンは89ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、アンプリコンは99ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、アンプリコンは109ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、アンプリコンは126ヌクレオチドの長さである。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、アンプリコンは143ヌクレオチドの長さである。
【0169】
特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、反応混合物は、配列番号23、24、25、26および27からなる群から選択される順方向増幅プライマー、ならびに配列番号34、35、36および37からなる群から選択される逆方向増幅プライマーを含み、順方向および逆方向の増幅プライマーは、(a)配列番号23および配列番号34、(b)配列番号24および配列番号34、(c)配列番号25および配列番号35、(d)配列番号26および配列番号36、(e)配列番号27および配列番号37のオリゴハイブリッド形成配列に対応する標的核酸配列を丁重に含む。
【0170】
特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、反応混合物は、下記のうちの1つ以上を含む。(a)標的核酸領域内の配列番号25と配列番号35の間に隣接している少なくとも約89ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマー、(b)標的核酸領域内の配列番号24と配列番号34の間に隣接している少なくとも約99ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマー、(c)標的核酸領域内の配列番号23と配列番号34の間に隣接している少なくとも約109ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマー、(d)標的核酸領域内の配列番号27と配列番号37の間に隣接している少なくとも約126ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマー、(e)標的核酸領域内の配列番号26と配列番号36の間に隣接している少なくとも約143ヌクレオチドの長さの標的核酸配列からアンプリコンを生成するように構成される順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマー。
【0171】
特定の態様において、反応混合物は、順方向で標的核酸配列にアニーリングするように構成される少なくとも1つの増幅プライマー、および逆方向で標的核酸配列にアニーリングするように構成される少なくとも1つの増幅プライマーを含み、増幅プライマーは、試料中のVZV核酸配列(存在する場合)の配列番号38または配列番号39の標的核酸領域内で増幅される標的核酸配列上のオリゴハイブリッド形成配列を含む連続ヌクレオチド配列に特異的にハイブリッド形成する。
【0172】
反応混合物のいくつかの実施形態において、試料中のVZVの標的核酸配列の存在(または不在)を決定するための組成物は、(a)配列番号38または配列番号39の標的核酸領域内のオリゴハイブリッド形成配列に特異的にハイブリッド形成するように構成された少なくとも1つの順方向増幅プライマー、および(b)配列番号38または配列番号39の標的核酸領域内のオリゴハイブリッド形成配列に特異的にハイブリッド形成するように構成された少なくとも1つの逆方向増幅プライマーを含む。
【0173】
反応混合物の特定の態様において、順方向増幅プライマーは少なくとも1つの修飾核酸塩基を含む。特定の態様において、修飾核酸塩基は、(a)2’-O-メチル、(b)5-メチルシトシン、(c)2’-フッ素、ならびに(d)(a)、(b)、および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。
【0174】
反応混合物の特定の態様において、順方向増幅プライマーは2~6個の修飾核酸塩基を含む。2~6個の修飾核酸塩基は同じでも異なっていてもよい。特定の態様において、順方向増幅プライマーは、2~6個の5-メチルシトシン残基を含む。いくつかの実施形態において、順方向増幅プライマーは、2個の5-メチルシトシン残基を含む。いくつかの実施形態において、順方向増幅プライマーは、3個の5-メチルシトシン残基を含む。いくつかの実施形態において、順方向増幅プライマーは、4個の5-メチルシトシン残基を含む。いくつかの実施形態において、順方向増幅プライマーは、5個の5-メチルシトシン残基を含む。いくつかの実施形態において、順方向増幅プライマーは、6個の5-メチルシトシン残基を含む。特定の態様において、順方向増幅プライマーは、2~6個の2’-O-メチル残基を含む。いくつかの実施形態において、順方向増幅プライマーは、2個の2’-O-メチル残基を含む。いくつかの実施形態において、順方向増幅プライマーは、3個の2’-O-メチル残基を含む。いくつかの実施形態において、順方向増幅プライマーは、4個の2’-O-メチル残基を含む。いくつかの実施形態において、順方向増幅プライマーは、5個の2’-O-メチル残基を含む。いくつかの実施形態において、順方向増幅プライマーは、6個の2’-O-メチル残基を含む。
【0175】
反応混合物の特定の態様において、逆方向増幅プライマーは少なくとも1つの修飾核酸塩基を含む。特定の態様において、修飾核酸塩基は、(a)2’-O-メチル、(b)5’-メチルシトシン、(c)2’-フッ素、ならびに(d)(a)、(b)、および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。
【0176】
特定の態様において、逆方向増幅プライマーは、2~6個の修飾核酸残基を含む。2~6個の修飾核酸塩基は同じでも異なっていてもよい。特定の態様において、逆方向増幅プライマーは、2~6個の5-メチルシトシン残基を含む。いくつかの実施形態において、逆方向増幅プライマーは、2個の5-メチルシトシン残基を含む。いくつかの実施形態において、逆方向増幅プライマーは、3個の5-メチルシトシン残基を含む。いくつかの実施形態において、逆方向増幅プライマーは、4個の5-メチルシトシン残基を含む。いくつかの実施形態において、逆方向増幅プライマーは、5個の5-メチルシトシン残基を含む。いくつかの実施形態において、逆方向増幅プライマーは、6個の5-メチルシトシン残基を含む。特定の態様において、逆方向増幅プライマーは、2~6個の2’-O-メチル残基を含む。いくつかの実施形態において、逆方向増幅プライマーは、2つの2’-O-メチル残基を含む。いくつかの実施形態において、逆方向増幅プライマーは、3個の2’-O-メチル残基を含む。いくつかの実施形態において、逆方向増幅プライマーは、4個の2’-O-メチル残基を含む。いくつかの実施形態において、逆方向増幅プライマーは、5個の2’-O-メチル残基を含む。いくつかの実施形態において、逆方向増幅プライマーは、6個の2’-O-メチル残基を含む。
【0177】
特定の態様において、反応混合物は、試料中のVZV核酸配列(存在する場合)の配列番号38および配列番号39の標的核酸領域内で増幅される標的核酸配列に特異的にアニーリングするように構成される第3のオリゴマーを含む。特定の態様において、第3のオリゴマーは、配列番号38内のオリゴハイブリッド形成配列にハイブリッド形成する。いくつかの実施形態において、第3のオリゴマーは、配列番号39内のオリゴハイブリッド形成配列にハイブリッド形成する。特定の態様において、第3のオリゴマーは検出プローブである。
【0178】
特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、反応混合物は、長さ約23~約27ヌクレオチドの検出プローブを含む。
【0179】
特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、反応混合物は、配列番号8、9、10、11、12、13、14および15からなる群から選択される検出プローブを含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは配列番号8の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは配列番号9の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは配列番号10の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは配列番号11の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは配列番号12の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは配列番号13の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブは配列番号14の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、検出プローブオリゴマーは、配列番号15の配列を含む。
【0180】
特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、反応混合物は、下記のオリゴハイブリッド形成配列に実質的に対応する標的核酸配列を含む検出プローブを含む。順方向および逆方向の増幅プライマーが、(I)配列番号1および配列番号16または(II)配列番号1および配列番号17である場合は配列番号8、順方向および逆方向の増幅プライマーが、(I)配列番号1および配列番号16または(II)配列番号1および配列番号17または(III)配列番号2および配列番号17である場合は配列番号9、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号3および配列番号18である場合は配列番号10、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号4および配列番号19である場合は配列番号11、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号4および配列番号19である場合は配列番号12、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号5および配列番号20である場合は配列番号13、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号6および配列番号21である場合は配列番号14、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号7および配列番号22である場合は配列番号15。
【0181】
特定の態様において、標的核酸領域は配列番号38であり、反応混合物は、下記のうちの1つ以上を含む。(a)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号3および配列番号18から、少なくとも約89ヌクレオチドの長さ標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、配列番号10の配列を含む検出プローブ、(b)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号4および配列番号19から、少なくとも約93ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、配列番号11または配列番号12の配列を含む検出プローブ、(c)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号2および配列番号17から、少なくとも約100ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、配列番号9の配列を含む検出プローブ、(d)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号7および配列番号22から、少なくとも約102ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、配列番号15の配列を含む検出プローブ、(e)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号6および配列番号21から、少なくとも約119ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、配列番号14の配列を含む検出プローブ、(f)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号1および配列番号17から、少なくとも約123ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、配列番号8または配列番号9の配列を含む検出プローブ、(g)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号1および配列番号16から、少なくとも約127ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、配列番号8もしくは配列番号9の配列を含む検出プローブ、または順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号5および配列番号20から、少なくとも約127ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、配列番号13の配列を含む検出プローブ。
【0182】
特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、反応混合物は、長さ約22~約27ヌクレオチドの検出プローブを含む。
【0183】
特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、反応混合物は、配列番号28、29、30、31、32および33からなる群から選択される検出プローブを含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、検出プローブは配列番号28の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、検出プローブは配列番号29の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、検出プローブは配列番号30の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、検出プローブは配列番号31の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、検出プローブは配列番号32の配列を含む。特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、検出プローブは配列番号33の配列を含む。
【0184】
特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、反応混合物は、下記のオリゴハイブリッド形成配列に実質的に対応する標的核酸配列を含む検出プローブを含む。順方向および逆方向の増幅プライマーが、(I)配列番号23および配列番号34または(II)配列番号24および配列番号34である場合は配列番号28、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号25および配列番号35である場合は配列番号29、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号25および配列番号35である場合は配列番号30、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号26および配列番号36である場合は配列番号31、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号27および配列番号37である場合は配列番号32、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号27および配列番号37である場合は配列番号33。
【0185】
特定の態様において、標的核酸領域は配列番号39であり、反応混合物は、下記のうちの1つ以上を含む。(a)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号25および配列番号35から、少なくとも約89ヌクレオチドの長さ標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、配列番号29または配列番号30の配列を含む第3のオリゴマー、(b)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号24および配列番号34から、少なくとも約99ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、配列番号28の配列を含む第3のオリゴマー、(c)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号23および配列番号34から、少なくとも約109ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、配列番号28の配列を含む第3のオリゴマー、(d)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号27および配列番号37から、少なくとも約126ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、配列番号32または配列番号33の配列を含む第3のオリゴマー、(e)順方向増幅プライマーおよび逆方向増幅プライマーが、標的核酸領域上の配列番号26および配列番号36から、少なくとも約143ヌクレオチドの長さの標的核酸配列のアンプリコンを生成するように構成される場合、配列番号31の配列を含む第3のオリゴマー。
【0186】
特定の態様において、試料中のVZVの存在(または不在)を決定するための反応混合物は、配列番号38または配列番号39の標的核酸領域内のオリゴハイブリッド形成配列に特異的にアニーリングするように構成された少なくとも1つの検出プローブを含み、検出プローブは順方向増幅プライマーと逆方向増幅プライマーとの間に隣接している。
【0187】
反応混合物の特定の態様において、検出プローブは、少なくとも1つの検出可能な標識を含む。いくつかの態様において、検出プローブは、第1の標識と相互作用する第2の標識をさらに含む。いくつかの態様において、第2の標識は消光剤である。
【0188】
反応混合物の特定の態様において、標識は、(a)化学発光標識、(b)蛍光標識、(c)消光剤、ならびに(d)(a)、(b)および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。特定の態様において、反応混合物は蛍光標識を含む。特定の態様において、反応混合物は消光剤を含む。特定の態様において、反応混合物は、蛍光色素および消光剤の両方を含む。
【0189】
反応混合物の特定の態様において、検出プローブは線形であり、分子内結合によって保持されるいかなる程度の自己相補性も示さない。いくつかの実施形態において、線形検出プローブは、標識としてフルオロフォアを含む。いくつかの実施形態において、線形検出プローブは、フルオロフォアおよび消光部分(例えば、TaqMan(商標)プローブ)の両方を含む。
【0190】
反応混合物の特定の態様において、検出プローブは、少なくともある程度の自己相補性を示し、検出前にまずハイブリッド形成していないプローブの除去を必要とせずに、試料中のプローブ:標的二本鎖の検出を容易にするために使用される。反応混合物の特定の態様において、少なくともある程度の自己相補性を示すヘアピン検出プローブは、分子ビーコンまたは分子トーチである。
【0191】
反応混合物の特定の態様において、標識された検出プローブは伸長不可能である。例えば、標識された検出プローブは、3’-末端3’-デオキシヌクレオチド(例えば、末端2’,3’-ジデオキシ-ヌクレオチド)を有するか、3’末端-反転ヌクレオチド(例えば、最後のヌクレオチドが、それが3’から3’へのホスホジエステル結合もしくはその類似体(ホスホロチオエートなど)によって最後から2番目のヌクレオチドに結合するように反転している)を有するか、または結合したフルオロフォア、消光剤、もしくは伸長を妨害する他の標識(おそらく末端ヌクレオチドの3’位を介して結合するが、必ずしもそうとは限らない)を有する、3’-リン酸化によって伸長不能にすることができる。特定の態様において、3’末端ヌクレオチドはメチル化されていない。
【0192】
反応混合物の特定の態様において、検出プローブは、少なくとも1つの修飾核酸塩基を含む。特定の態様において、修飾核酸塩基は、(a)2’-O-メチル、(b)5-メチルシトシン、(c)2’-フッ素、ならびに(d)(a)、(b)、および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。
【0193】
特定の態様において、反応混合物は、本明細書に記載されるように、少なくとも1つの増幅プライマーまたは検出プローブを含む。特定の態様において、反応混合物は、複数の増幅プライマー、および/または検出プローブを含む。特定の態様において、反応混合物は、標的核酸領域から標的核酸配列の単一のアンプリコンを生成する単一セットの順方向および逆方向の増幅プライマーを含む。特定の態様において、反応混合物は、種々の標的核酸領域内の種々の標的核酸配列から複数のアンプリコンを生成する複数セットの増幅プライマーを含む。特定の態様において、反応混合物は、単一の標的核酸領域内の種々の標的核酸配列から複数のアンプリコンを生成する複数セットの増幅プライマーを含む。
【0194】
特定の態様において、反応混合物は、試料中のVZVの存在を決定するための追加の試薬、および存在する場合、試料中のVZV核酸配列の標的核酸配列の増幅を含む。特定の態様において、反応混合物は、種々のdNTP、酵素、緩衝液、および/または塩などのインビトロ増幅を実施するのに適した試薬を含み得る。
【0195】
特定の態様において、反応混合物は、dATP、dCTP、dGTP、およびdTTP、ならびに/またはATP、CTP、GTPおよびUTPなどのDNAの種々の各ヌクレオチドサブユニットを含み得る。特定の態様において、反応混合物は、DNAポリメラーゼ酵素または逆転写酵素を含み得る。特定の態様において、反応混合物は、有機緩衝液を含み得る。特定の態様において、反応混合物は、1種以上の界面活性剤を含み得る。
【0196】
特定の態様において、反応混合物は、塩化マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、およびクエン酸ナトリウムを含む群から選択される1種以上の無機塩を含み得る。特定の態様において、反応混合物は、塩化マグネシウムを含み得る。特定の態様において、反応混合物は、3mM~6mMの濃度で塩化マグネシウムを含み得る。特定の態様において、塩化マグネシウムの濃度は2mMである。特定の態様において、塩化マグネシウムの濃度は4mMである。特定の態様において、塩化マグネシウムの濃度は6mMである。
【0197】
特定の態様において、反応混合物は、水性反応混合物であり得る。特定の態様において、反応混合物は凍結され得る。特定の態様において、反応混合物は凍結乾燥され得る。特定の態様において、凍結乾燥された反応混合物は、粉末または固形または球体として現れ得る。特定の態様において、凍結乾燥された反応混合物は、例えば、トレハロース、ラフィノース、またはこれらの組み合わせなどの充填剤を含み得る。
【0198】
例示的な組成物、キット、反応混合物、製剤および方法は、以下の非限定的な実施例によってさらに説明される。
【0199】
例示的な組成物、キット、反応混合物、製剤および方法は、以下の非限定的な実施例によってさらに説明される。
【0200】
実施形態のリスト
1.VZVの標的核酸領域内の標的核酸配列を増幅するためのオリゴヌクレオチド組成物、または標的核酸領域内の標的核酸配列から生成されたアンプリコンを増幅するためのオリゴヌクレオチド組成物であって、少なくとも2つの増幅プライマーを含み、第1の増幅プライマーが、順方向増幅プライマーであり、第2の増幅プライマーが、逆方向増幅プライマーである、オリゴヌクレオチド組成物。
【0201】
2.標的核酸領域が、配列番号38または配列番号39である、実施形態1のオリゴヌクレオチド組成物。
【0202】
3.標的核酸領域が、配列番号38であり、順方向および逆方向の増幅プライマーが、互いに独立して、約19~約23ヌクレオチドの長さであり、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号38の標的核酸領域から約89~約127ヌクレオチドの長さのアンプリコンを生成するように構成される、実施形態1または2のオリゴヌクレオチド組成物。
【0203】
4.標的核酸領域が、配列番号38であり、順方向増幅プライマーが、配列番号1、2、3、4、5、6および7からなる群から選択され、逆方向増幅プライマーが、約19~約23ヌクレオチドの長さであり、2つの増幅プライマーが、配列番号38の標的核酸領域から約89~約127ヌクレオチドの長さのアンプリコンを生成するように構成される、実施形態1~3のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド組成物。
【0204】
5.標的核酸領域が、配列番号38であり、逆方向増幅プライマーが、配列番号16、17、18、19、20、21および22からなる群から選択される、実施形態1~4のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド組成物。
【0205】
6.標的核酸領域が、配列番号38であり、逆方向増幅プライマーが、配列番号16、17、18、19、20、21および22からなる群から選択され、順方向増幅プライマーが、約20~約23ヌクレオチドの長さであり、逆方向および順方向の増幅プライマーが、配列番号38の標的核酸領域から約89~約127ヌクレオチドの長さのアンプリコンを生成するように構成される、実施形態1~3のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド組成物。
【0206】
7.順方向増幅プライマーが、配列番号38内のオリゴハイブリッド形成領域またはその相補体にハイブリッド形成するように構成され、逆方向増幅プライマーが、配列番号38内のオリゴハイブリッド形成領域またはその相補体にハイブリッド形成するように構成され、第1の増幅プライマーのオリゴハイブリッド形成領域と第2の増幅領域のオリゴハイブリッド形成領域との距離が、2つのオリゴハイブリッド形成領域の最も離れたヌクレオチドから測定した場合に配列番号38に沿って、89、93、100、102、119、123または127ヌクレオチドの長さである、実施形態4または実施形態6のオリゴヌクレオチド組成物。
【0207】
8.標的核酸領域が、配列番号38であり、順方向および逆方向の増幅プライマーが、(a)配列番号1および配列番号16、(b)配列番号1および配列番号17、(c)配列番号2および配列番号17、(d)配列番号3および配列番号18、(e)配列番号4および配列番号19、(f)配列番号5および配列番号20、(g)配列番号6および配列番号21、または(h)配列番号7および配列番号22に対応する標的核酸配列を含む、実施形態1~7のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド組成物。
【0208】
9.標的核酸領域が、配列番号39であり、順方向および逆方向の増幅プライマーが、互いに独立して、約20~約23ヌクレオチドの長さであり、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号39の標的核酸領域から約89~約143ヌクレオチドの長さのアンプリコンを生成するように構成される、実施形態1または2のオリゴヌクレオチド組成物。
【0209】
10.標的核酸領域が、配列番号39であり、順方向増幅プライマーが、配列番号23、24、25、26および27からなる群から選択され、逆方向増幅プライマーが、約20~約23ヌクレオチドの長さであり、2つの増幅プライマーが、配列番号39の標的核酸領域から約89~約143ヌクレオチドの長さのアンプリコンを生成するように構成される、実施形態1または2または9のオリゴヌクレオチド組成物。
【0210】
11.標的核酸領域が、配列番号39であり、逆方向増幅プライマーが、配列番号34、35、36および37からなる群から選択される、実施形態10のオリゴヌクレオチド組成物。
【0211】
12.標的核酸領域が、配列番号39であり、逆方向増幅プライマーが、配列番号34、35、36、および37からなる群から選択され、順方向増幅プライマーが、約20~約23ヌクレオチドの長さであり、逆方向および順方向の増幅プライマーが、配列番号39の標的核酸領域から約89~約143ヌクレオチドの長さのアンプリコンを生成するように構成される、実施形態1または2または9のオリゴヌクレオチド組成物。
【0212】
13.順方向増幅プライマーが、配列番号39内のオリゴハイブリッド形成領域またはその相補体にハイブリッド形成するように構成され、逆方向増幅プライマーが、配列番号39内のオリゴハイブリッド形成領域またはその相補体にハイブリッド形成するように構成され、第1の増幅プライマーのオリゴハイブリッド形成領域と第2の増幅領域のオリゴハイブリッド形成領域との距離が、2つのオリゴハイブリッド形成領域の最も離れたヌクレオチドから測定した場合に配列番号39に沿って、89、99、109、126および143ヌクレオチドの長さである、実施形態10または12のオリゴヌクレオチド組成物。
【0213】
14.標的核酸領域が、配列番号39であり、順方向および逆方向の増幅プライマーが、(a)配列番号23および配列番号34、(b)配列番号24および配列番号34、(c)配列番号25および配列番号35、(d)配列番号26および配列番号36、または(e)配列番号27および配列番号37に対応する標的核酸配列を含む、実施形態1もしくは2または実施形態9~13のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド組成物。
【0214】
15.第3のオリゴヌクレオチドをさらに含む、実施形態1~14のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド組成物。
【0215】
16.第3のオリゴヌクレオチドが、検出プローブである、実施形態15のオリゴヌクレオチド組成物。
【0216】
17.標的核酸領域が、配列番号38であり、検出プローブが、約23~約27ヌクレオチドの長さである、実施形態2~8のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド組成物。
【0217】
18.標的核酸領域が、配列番号38であり、検出プローブが、配列番号8、9、10、11、12、13、14および15からなる群から選択される、実施形態17のオリゴヌクレオチド組成物。
【0218】
19.検出プローブが、下記の標的ハイブリッド形成配列を含む場合、(a)配列番号8ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、(I)配列番号1および配列番号16または(II)配列番号1および配列番号17を丁重に含み、(b)配列番号9ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、(I)配列番号1および配列番号16または(II)配列番号1および配列番号17または(III)配列番号2および配列番号17を丁重に含み、(c)配列番号10ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号3および配列番号18を丁重に含み、(d)配列番号11ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号4および配列番号19を丁重に含み、(e)配列番号12ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号4および配列番号19を丁重に含み、(f)配列番号13ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号5および配列番号20を丁重に含み、(g)配列番号14ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号6および配列番号21を丁重に含み、または(h)配列番号15ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号7および配列番号22を丁重に含む、実施形態17のオリゴヌクレオチド組成物。
【0219】
20.標的核酸領域が、配列番号39であり、検出プローブが、約22~約27ヌクレオチドの長さである、実施形態2または実施形態9~14のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド組成物。
【0220】
21.標的核酸領域が、配列番号39であり、検出プローブが、配列番号28、29、30、31、32および33からなる群から選択される、実施形態20のオリゴヌクレオチド組成物。
【0221】
22.検出プローブが、下記の標的ハイブリッド形成配列を含む場合、(a)配列番号28ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、(I)配列番号23および配列番号34または(II)配列番号24および配列番号34を丁重に含み、(b)配列番号29ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号25および配列番号35を丁重に含み、(c)配列番号30ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号25および配列番号35を丁重に含み、(d)配列番号31ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号26および配列番号36を丁重に含み、(e)配列番号32ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号27および配列番号37を丁重に含み、または(f)配列番号33ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号27および配列番号37を丁重に含む、実施形態20のオリゴヌクレオチド組成物。
【0222】
23.検出プローブが、少なくとも1つの検出可能な標識をさらに含む、実施形態15~22のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド組成物。
【0223】
24.検出可能な標識のうちの1つ以上が、(a)化学発光標識、(b)蛍光標識、(c)消光剤、または(d)(a)、(b)および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、実施形態23のオリゴヌクレオチド組成物。
【0224】
25.検出可能な標識のうちの1つ以上が、蛍光標識を含むか、または検出可能な標識のうちの1つ以上が消光剤を含むか、または検出可能な標識のうちの1つ以上が蛍光標識および消光剤の両方を含む、実施形態24のオリゴヌクレオチド組成物。
【0225】
26.検出プローブが、TaqMan(商標)検出プローブである、実施形態15~25のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド組成物。
【0226】
27.検出プローブが、非標的ハイブリッド形成配列をさらに含み、または非標的ハイブリッド形成配列を含む検出プローブが、ヘアピン検出プローブであり、またはヘアピン検出プローブが、分子ビーコンもしくは分子トーチである、実施形態15~25のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド組成物。
【0227】
28.検出プローブが、少なくとも1つの修飾核酸塩基をさらに含む、実施形態15~27のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド組成物。
【0228】
29.修飾核酸塩基のうちの1つ以上が、(a)2’-O-メチル、(b)5-メチルシトシン、(c)2’-フッ素、または(d)(a)、(b)、および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、実施形態28のオリゴヌクレオチド組成物。
【0229】
30.検出プローブが、3~10個の修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、3~10個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、3個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、6個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、7個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、10個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または少なくとも1つの修飾が、5-メチルシトシン修飾核酸塩基であり、または検出プローブが、3~10個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、3個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、6個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、7個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、10個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または少なくとも1個の修飾が、2’-O-メチル修飾核酸塩基である、実施形態28または29のオリゴヌクレオチド組成物。
【0230】
31.順方向増幅プライマーが、少なくとも1つの修飾核酸塩基をさらに含む、実施形態1~30のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド組成物。
【0231】
32.修飾核酸塩基のうちの1つ以上が、(a)2’-O-メチル、(b)5-メチルシトシン、(c)2’-フッ素、または(d)(a)、(b)、および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、実施形態31のオリゴヌクレオチド組成物。
【0232】
33.順方向増幅プライマーが、2~6個の修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、2~6個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、2個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、3個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、4個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、6個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または少なくとも1つの修飾が、5-メチルシトシン修飾核酸塩基であり、または順方向増幅プライマーが、2~6個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、2個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、3個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、4個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、6個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または少なくとも1個の修飾が、2’-O-メチル修飾核酸塩基である、実施形態31または32のオリゴヌクレオチド組成物。
【0233】
34.逆方向増幅プライマーが少なくとも1つの修飾核酸塩基をさらに含む、実施形態1~33のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド組成物。
【0234】
35.修飾核酸塩基のうちの1つ以上が、(a)2’-O-メチル、(b)5-メチルシトシン、(c)2’-フッ素、または(d)(a)、(b)、および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、実施形態34のオリゴヌクレオチド組成物。
【0235】
36.逆方向増幅プライマーが、2~6個の修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、2~6個の2’-フッ素修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、1個の2’-フッ素修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、3個の2’-フッ素修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、4個の2’-フッ素修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、6個の2’-フッ素修飾核酸塩基を含み、または少なくとも1個の修飾が、2’-フッ素修飾核酸塩基であり、または逆方向増幅プライマーが、2~6個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、1個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、3個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、4個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、5個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、6個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または少なくとも1個の修飾が、5-メチルシトシン修飾核酸塩基である、実施形態34または35のオリゴヌクレオチド組成物。
【0236】
37.VZVの標的核酸領域内の標的核酸配列を検出するためのオリゴヌクレオチド組成物、または標的核酸領域内の標的核酸配列から生成されたアンプリコンを検出するためのオリゴヌクレオチド組成物であって、標的核酸配列を検出するための少なくとも1つのオリゴヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチド組成物。
【0237】
38.標的核酸領域が、配列番号38または配列番号39である、実施形態37のオリゴヌクレオチド組成物。
【0238】
39.標的核酸領域が、配列番号38であり、検出プローブが、約23~約27ヌクレオチドの長さである、実施形態38のオリゴヌクレオチド組成物。
【0239】
40.標的核酸領域が、配列番号38であり、検出プローブが、配列番号8、9、10、11、12、13、14および15からなる群から選択される、実施形態39のオリゴヌクレオチド組成物。
【0240】
41.少なくとも1つのセットの増幅プライマーをさらに含み、1つの増幅プライマーが、順方向増幅プライマーであり、1つの増幅プライマーが、逆方向増幅プライマーである、実施形態39または40のオリゴヌクレオチド組成物。
【0241】
42.標的核酸領域が、配列番号38であり、順方向および逆方向の増幅プライマーが、それぞれ個別に、約19~約23ヌクレオチドの長さであり、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号38の標的核酸領域から約89~約127ヌクレオチドの長さのアンプリコンを生成するように構成される、実施形態41のオリゴヌクレオチド組成物。
【0242】
43.標的核酸領域が、配列番号38であり、順方向増幅プライマーが、配列番号1、2、3、4、5、6および7からなる群から選択される、実施形態42のオリゴヌクレオチド組成物。
【0243】
44.標的核酸領域が、配列番号38であり、逆方向増幅プライマーが、配列番号16、17、18、19、20、21および22からなる群から選択される、実施形態42または43のオリゴヌクレオチド組成物。
【0244】
45.標的核酸領域が、配列番号38であり、逆方向増幅プライマーが、配列番号16、17、18、19、20、21および22からなる群から選択され、順方向増幅プライマーが、約20~約23ヌクレオチドの長さであり、逆方向および順方向の増幅プライマーが、配列番号38の標的核酸領域から約89~約127ヌクレオチドの長さのアンプリコンを生成するように構成される、実施形態41のオリゴヌクレオチド組成物。
【0245】
46.順方向増幅プライマーが、配列番号38内のオリゴハイブリッド形成領域またはその相補体にハイブリッド形成するように構成され、逆方向増幅プライマーが、配列番号38内のオリゴハイブリッド形成領域またはその相補体にハイブリッド形成するように構成され、第1の増幅プライマーのオリゴハイブリッド形成領域と第2の増幅領域のオリゴハイブリッド形成領域との距離が、2つのオリゴハイブリッド形成領域の最も離れたヌクレオチドから測定した場合に配列番号38に沿って、89、93、100、102、119、123または127ヌクレオチドの長さである、実施形態43または45のオリゴヌクレオチド組成物。
【0246】
47.標的核酸領域が、配列番号38であり、順方向および逆方向の増幅プライマーが、(a)配列番号1および配列番号16、(b)配列番号1および配列番号17、(c)配列番号2および配列番号17、(d)配列番号3および配列番号18、(e)配列番号4および配列番号19、(f)配列番号5および配列番号20、(g)配列番号6および配列番号21、または(h)配列番号7および配列番号22に対応する標的核酸配列を含む、実施形態41~46のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド組成物。
【0247】
48.検出プローブが、下記の標的ハイブリッド形成配列を含む場合、(a)配列番号8ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、(I)配列番号1および配列番号16または(II)配列番号1および配列番号17を丁重に含み、(b)配列番号9ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、(I)配列番号1および配列番号16または(II)配列番号1および配列番号17または(III)配列番号2および配列番号17を丁重に含み、(c)配列番号10ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号3および配列番号18を丁重に含み、(d)配列番号11ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号4および配列番号19を丁重に含み、(e)配列番号12ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号4および配列番号19を丁重に含み、(f)配列番号13ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号5および配列番号20を丁重に含み、(g)配列番号14ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号6および配列番号21を丁重に含み、(h)配列番号15ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号7および配列番号22を丁重に含む、実施形態39のオリゴヌクレオチド組成物。
【0248】
49.標的核酸領域が、配列番号39であり、検出プローブが、約22~約27ヌクレオチドの長さである、実施形態38のオリゴヌクレオチド組成物。
【0249】
50.標的核酸領域が、配列番号39であり、検出プローブが、配列番号28、29、30、31、32および33からなる群から選択される、実施形態49のオリゴヌクレオチド組成物。
【0250】
51.少なくとも1つのセットの増幅プライマーをさらに含み、1つの増幅プライマーが、順方向増幅プライマーであり、1つの増幅プライマーが、逆方向増幅プライマーである、実施形態49または50のオリゴヌクレオチド組成物。
【0251】
52.標的核酸領域が、配列番号39であり、順方向および逆方向の増幅プライマーが、それぞれ個別に、約20~約23ヌクレオチドの長さであり、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号39の標的核酸領域から約89~約143ヌクレオチドの長さのアンプリコンを生成するように構成される、実施形態51のオリゴヌクレオチド組成物。
【0252】
53.標的核酸領域が、配列番号39であり、順方向増幅プライマーが、配列番号23、24、25、26および27からなる群から選択される、実施形態52のオリゴヌクレオチド組成物。
【0253】
54.標的核酸領域が、配列番号39であり、逆方向増幅プライマーが、配列番号34、35、36および37からなる群から選択される、実施形態52または53のオリゴヌクレオチド組成物。
【0254】
55.標的核酸領域が、配列番号39であり、逆方向増幅プライマーが、配列番号34、35、36、および37からなる群から選択され、順方向増幅プライマーが、約20~約23ヌクレオチドの長さであり、逆方向および順方向の増幅プライマーが、配列番号39の標的核酸領域から約89~約143ヌクレオチドの長さのアンプリコンを生成するように構成される、実施形態51のオリゴヌクレオチド組成物。
【0255】
56.順方向増幅プライマーが、配列番号39内のオリゴハイブリッド形成領域またはその相補体にハイブリッド形成するように構成され、逆方向増幅プライマーが、配列番号39内のオリゴハイブリッド形成領域またはその相補体にハイブリッド形成するように構成され、第1の増幅プライマーのオリゴハイブリッド形成領域と第2の増幅領域のオリゴハイブリッド形成領域との距離が、2つのオリゴハイブリッド形成領域の最も離れたヌクレオチドから測定した場合に配列番号39に沿って、89、99、109、126または143ヌクレオチドの長さである、実施形態53または55のオリゴヌクレオチド組成物。
【0256】
57.標的核酸領域が、配列番号39であり、順方向および逆方向の増幅プライマーが、(a)配列番号23および配列番号34、(b)配列番号24および配列番号34、(c)配列番号25および配列番号35、(d)配列番号26および配列番号36、または(e)配列番号27および配列番号37に対応する標的核酸配列を含む、実施形態51~56のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド組成物。
【0257】
58.検出プローブが、下記の標的ハイブリッド形成配列を含む場合、(a)配列番号28ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、(I)配列番号23および配列番号34または(II)配列番号24および配列番号34を丁重に含み、(b)配列番号29ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号25および配列番号35を丁重に含み、(c)配列番号30ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号25および配列番号35を丁重に含み、(d)配列番号31ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号26および配列番号36を丁重に含み、(e)配列番号32ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号27および配列番号37を丁重に含み、(f)配列番号33ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号27および配列番号37を丁重に含む、実施形態49のオリゴヌクレオチド組成物。
【0258】
59.検出プローブが、少なくとも1つの検出可能な標識をさらに含む、実施形態37または38のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド組成物。
【0259】
60.検出可能な標識のうちの1つ以上が、(a)化学発光標識、(b)蛍光標識、(c)消光剤、または(d)(a)、(b)および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、実施形態59のオリゴヌクレオチド組成物。
【0260】
61.1つ以上の検出可能な標識が、蛍光標識を含むか、または1つ以上の検出可能な標識が、消光剤を含むか、または1つ以上の検出可能な標識が、蛍光標識と消光剤の両方を含む、実施形態60のオリゴヌクレオチド組成物。
【0261】
62.検出プローブが、TaqMan(商標)検出プローブである、実施形態37~61のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド組成物。
【0262】
63.検出プローブが、非標的ハイブリッド形成配列をさらに含み、または非標的ハイブリッド形成配列を含む検出プローブが、ヘアピン検出プローブであり、またはヘアピン検出プローブが、分子ビーコンもしくは分子トーチである、実施形態37~61のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド組成物。
【0263】
64.検出プローブが、少なくとも1つの修飾核酸塩基をさらに含む、実施形態37~63のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド組成物。
【0264】
65.修飾核酸塩基のうちの1つ以上が、(a)2’-O-メチル、(b)5-メチルシトシン、(c)2’-フッ素、または(d)(a)、(b)、および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、実施形態64のオリゴヌクレオチド組成物。
【0265】
66.検出プローブが、3~10個の修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、3~10個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、3個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、6個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、7個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、10個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または少なくとも1つの修飾が、5-メチルシトシン修飾核酸塩基であり、または検出プローブが、3~10個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、3個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、6個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、7個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、10個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または少なくとも1個の修飾が、2’-O-メチル修飾核酸塩基である、実施形態64または65のオリゴヌクレオチド組成物。
【0266】
67.順方向増幅プライマーが、少なくとも1つの修飾核酸塩基をさらに含む、実施形態41~66のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド組成物。
【0267】
68.修飾核酸塩基のうちの1つ以上が、(a)2’-O-メチル、(b)5-メチルシトシン、(c)2’-フッ素、または(d)(a)、(b)、および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、実施形態67のオリゴヌクレオチド組成物。
【0268】
69.順方向増幅プライマーが、2~6個の修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、2~6個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、2個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、3個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、4個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、6個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または少なくとも1つの修飾が、5-メチルシトシン修飾核酸塩基であり、または順方向増幅プライマーが、2~6個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、2個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、3個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、4個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、6個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または少なくとも1個の修飾が、2’-O-メチル修飾核酸塩基である、実施形態67または68のオリゴヌクレオチド組成物。
【0269】
70.逆方向増幅プライマーが少なくとも1つの修飾核酸塩基をさらに含む、実施形態41~69のいずれか1つに記載のオリゴヌクレオチド組成物。
【0270】
71.修飾核酸塩基のうちの1つ以上が、(a)2’-O-メチル、(b)5-メチルシトシン、(c)2’-フッ素、または(d)(a)、(b)、および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、実施形態70のオリゴヌクレオチド組成物。
【0271】
72.逆方向増幅プライマーが、2~6個の修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、2~6個の2’-フッ素修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、2個の2’-フッ素修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、3個の2’-フッ素修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、4個の2’-フッ素修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、5個の2’-フッ素修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、6個の2’-フッ素修飾核酸塩基を含み、または少なくとも2個の修飾が、2’-フッ素修飾核酸塩基であり、または逆方向増幅プライマーが、2~6個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、2個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、3個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、4個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、5個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、6個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または少なくとも1個の修飾が、5-メチルシトシン修飾核酸塩基である、実施形態70または71のオリゴヌクレオチド組成物。
【0272】
73.試料中のVZVの存在を検出し、存在する場合は、VZVの標的核酸配列を増幅するための組成物を含むキットであって、一般に、標的核酸配列を検出するための1種以上のオリゴヌクレオチド、または標的核酸配列から生成されたアンプリコンを検出するための1種以上のオリゴヌクレオチド、ならびに標的核酸配列を増幅するための1種以上のオリゴヌクレオチド、または標的核酸配列から生成されたアンプリコンを増幅するための1種以上のオリゴヌクレオチドを含むキット。
【0273】
74.実施形態1~36のいずれか1つと同様に少なくとも2つの増幅プライマーをさらに含み、第1の増幅プライマーが、順方向増幅プライマーであり、第2の増幅プライマーが、逆方向増幅プライマーである、実施形態73のキット。
【0274】
75.キットが、VZV核酸配列が試料中に存在する場合、標的核酸配列からのインビトロ増幅およびアンプリコンの生成を実施するための様々な試薬、ならびに標的核酸配列を増幅するための様々な既知の技術のいずれかを使用して、試験試料においてハイブリッド形成条件下でプローブ:標的ハイブリッドが形成されたか否かを決定するためのガイダンスをさらに含む、実施形態74のキット。
【0275】
76.キットが、緩衝液、塩、種々のdNTP、または酵素などのインビトロ増幅を実施するのに適した種々の試薬を含み得る、実施形態75のキット。
【0276】
77.キットが、塩化マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、またはクエン酸ナトリウムなどの種々の塩を含み得る、実施形態76のキット。
【0277】
78.キットが、デオキシアデノシントリホスフェート(dATP)、デオキシシチジントリホスフェート(dCTP)、デオキシグアノシントリホスフェート(dGTP)、デオキシチミジントリホスフェート(dTTP)、またはアデノシントリホスフェート(ATP)、シチジントリホスフェート(CTP)、グアノシントリホスフェート(GTP)、およびウリジントリホスフェート(UTP)などの種々のdNTPを含み得る、実施形態76のキット。
【0278】
79.キットが、熱安定性DNAポリメラーゼ、逆転写酵素、またはRNAポリメラーゼなどの種々の酵素を含み得る、実施形態76のキット。
【0279】
80.増幅プライマーが、水性であるか、凍結または凍結乾燥され得る、実施形態76のキット。
【0280】
81.本明細書に記載されるような種々の試薬が、様々な異なる実施形態で包装され得る、実施形態76のキット。
【0281】
82.キットに含まれる増幅プライマーが、標的核酸配列の単一のアンプリコンを生成する順方向および逆方向の増幅プライマーの単一セットを含み、またはキットが、種々の標的核酸領域にわたる種々の標的核酸配列から複数のアンプリコンを生成する増幅プライマーの複数セットを含み、またはキットが、単一の標的核酸領域内の種々の標的核酸配列から複数のアンプリコンを生成する増幅プライマーの複数セットを含み得る、実施形態74のキット。
【0282】
83.キットが、従来のエンドポイントPCR増幅を使用して標的領域の標的核酸配列を増幅し、DNAポリメラーゼを用いて追加のdsDNA分子を生成するための指示ガイダンスを含む、実施形態74のキット。
【0283】
84.キットが、従来のエンドポイントPCR増幅法を実施するのに適した種々の試薬を含み、またはキットが、リアルタイムPCR増幅法を実施するのに適した種々の試薬を含み、またはキットが、LCR増幅法を実施するのに適した種々の試薬を含み、またはキットが、SDA増幅法を実施するのに適した種々の試薬を含み、またはキットが、TMA増幅法を実施するのに適した種々の試薬を含み、またはキットが、NASBA増幅法を実施するのに適した種々の試薬を含む、実施形態83のキット。
【0284】
85.標的核酸配列を検出するため、または標的核酸領域内の標的核酸配列から生成されたアンプリコンを検出するため、実施形態37~72のいずれかと同様の少なくとも1つのオリゴヌクレオチドをさらに含む、実施形態73のキット。
【0285】
86.キットが、VZV核酸配列が試料中に存在する場合、標的核酸配列のインビトロ検出、または標的核酸配列から生成するアンプリコンの検出を実施するための種々の試薬、ならびに標的核酸配列を増幅するための様々な既知の技術のいずれかを使用して、試験試料において、ハイブリッド形成条件下でプローブ:標的ハイブリッドが形成されたか否かを決定するためのガイダンスをさらに含む、実施形態85のキット。
【0286】
87.キットが、緩衝液、塩、種々のdNTP、または酵素などのインビトロ増幅を実施するのに適した種々の試薬を含み得る、実施形態86のキット。
【0287】
88.キットが、塩化マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、またはクエン酸ナトリウムなどの種々の塩を含み得る、実施形態87のキット。
【0288】
89.キットが、デオキシアデノシントリホスフェート(dATP)、デオキシシチジントリホスフェート(dCTP)、デオキシグアノシントリホスフェート(dGTP)、デオキシチミジントリホスフェート(dTTP)、またはアデノシントリホスフェート(ATP)、シチジントリホスフェート(CTP)、グアノシントリホスフェート(GTP)、およびウリジントリホスフェート(UTP)などの種々のdNTPを含み得る、実施形態87のキット。
【0289】
90.キットが、熱安定性DNAポリメラーゼ、逆転写酵素、またはRNAポリメラーゼなどの種々の酵素を含み得る、実施形態87のキット。
【0290】
91.検出プローブが、水性であるか、凍結または凍結乾燥され得る、実施形態87のキット。
【0291】
92.本明細書に記載されるような種々の試薬が、様々な異なる実施形態で包装され得る、実施形態87のキット。
【0292】
93.キットに含まれるオリゴヌクレオチドが、エンドユーザーの実験室で開発された試験の特定要件に応じて、種々の増幅オリゴヌクレオチドと対形成することが意図される、実施形態87のキット。
【0293】
94.キットが、リアルタイムPCRを実施するのに適した種々の試薬を含む、実施形態86のキット。
【0294】
95.キットが、リアルタイムPCRを使用して1つ以上の検出プローブで標的核酸配列を検出するための説明書を含み、検出プローブが、増幅産物にハイブリッド形成してシグナルを生成する、実施形態94のキット。
【0295】
96.キットが、リアルタイムPCRを使用して1つ以上の検出プローブで標的核酸配列を検出するための説明書を含み、検出プローブが、検出可能な標識で標識される、実施形態94のキット。
【0296】
97.キットが、リアルタイムPCRを使用して1つ以上の検出プローブで標的核酸配列を検出するための説明書を含み、検出プローブが、非標識であり、別の結合相手をプローブ上の部分に結合させることによって間接的に検出され得る、実施形態94のキット。
【0297】
98.キットが、リアルタイムPCRを使用して1つ以上の検出プローブで標的核酸配列を検出するための説明書を含み、検出プローブが、検出可能な標識で標識され、標識されたプローブが、消光剤などの第2の部分を含む、実施形態96のキット。
【0298】
99.キットが、従来のエンドポイントPCRを使用して1つ以上の検出プローブで標的核酸配列を検出するための説明書を含み、検出プローブが、増幅産物にハイブリッド形成してシグナルを生成する、実施形態86のキット。
【0299】
100.エンドポイント検出がアガロースゲル電気泳動を使用して遂行される、実施形態99のキット。
【0300】
101.キットが、必要に応じて、IC配列に特異的な増幅および検出プローブを使用することによって、同じアッセイ反応混合物で増幅および検出される非VZV内部標準核酸を含み得る、実施形態73のキット。
【0301】
102.キットが、増幅前の試料調製、または標的核酸配列にハイブリッド形成するための捕捉オリゴマーの使用、およびプローブ:標的二本鎖で見出される非標的材料を洗浄するための常套法などに関する追加のガイダンスを含み得る、実施形態73のキット。
【0302】
103.標的捕捉の常套法に関する追加の説明書が、試料にVZV核酸配列が存在する場合、その標的核酸配列を含む細胞内内容物を放出するために、試料を溶解するためのガイダンスを含み得る、実施形態102のキット。
【0303】
104.標的捕捉の常套法に関する追加の説明書が、試料中に見出される標的核酸配列の特異的または非特異的な標的捕捉のためのガイダンスを含み得る、実施形態103のキット。
【0304】
105.ガイダンスが、プローブ:標的二本鎖を形成することにより検出を可能にする厳密なハイブリッド形成条件下で、標的核酸配列またはその相補体に優先的にハイブリッド形成する非特異的捕捉プローブを推奨し得る、実施形態104のキット。
【0305】
106.ガイダンスが、実質的に水性の混合物に対して非特異的な捕捉プローブを優先し得る、実施形態102~105のいずれか1つに記載のキット。
【0306】
107.ガイダンスが、非特異的捕捉プローブに結合した可能性のある全ての非標的核酸成分を除去するために、プローブ:標的二本鎖の洗浄を推奨し得る、実施形態102~106のいずれか1つに記載のキット。
【0307】
108.ガイダンスが、プローブ:標的二本鎖を複数回洗浄することを推奨し得る、実施形態107のキット。
【0308】
109.ガイダンスが、試料から標的核酸配列を物理的に分離する他の手段を推奨し得る、実施形態102~108のいずれか1つに記載のキット。
【0309】
110.常磁性ビーズを使用して、結合した標的核酸配列を回収することができる、実施形態109のキット。
【0310】
111.VZVの標的核酸配列を増幅または検出するための方法であって、一般に、標的核酸配列を検出するための1種以上のオリゴヌクレオチドを使用すること、または標的核酸配列から生成されたアンプリコンを検出すること、および標的核酸配列を増幅するために、または標的核酸配列から生成されたアンプリコンを増幅するために、1種以上のオリゴヌクレオチドを使用することを含む、方法。
【0311】
112.標的核酸配列を増幅するため、または標的核酸配列から生成されたアンプリコンを増幅するための実施形態111の方法であって、試料を入手するステップ、試料を少なくとも2つの増幅プライマーと接触させるステップ(第1の増幅プライマーが、順方向増幅プライマーであり、第2の増幅プライマーが、逆方向増幅プライマーである)、標的核酸配列からアンプリコンを生成するための条件を提供するステップ、および試料中にVZVが存在するか否かを決定するステップを含む、方法。
【0312】
113.標的核酸領域が、配列番号38または配列番号39である、実施形態112の方法。
【0313】
114.標的核酸領域が、配列番号38であり、順方向および逆方向の増幅プライマーが、互いに独立して、約19~約23ヌクレオチドの長さであり、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号38の標的核酸領域から約89~約127ヌクレオチドの長さのアンプリコンを生成するように構成される、実施形態112または113の方法。
【0314】
115.標的核酸領域が、配列番号38であり、順方向増幅プライマーが、配列番号1、2、3、4、5、6および7からなる群から選択され、逆方向増幅プライマーが、約19~約23ヌクレオチドの長さであり、2つの増幅プライマーが、配列番号38の標的核酸領域から約89~約127ヌクレオチドの長さのアンプリコンを生成するように構成される、実施形態112~114のいずれか1つに記載の方法。
【0315】
116.標的核酸領域が、配列番号38であり、逆方向増幅プライマーが、配列番号16、17、18、19、20、21および22からなる群から選択される、実施形態112~115のいずれか1つに記載の方法。
【0316】
117.標的核酸領域が、配列番号38であり、逆方向増幅プライマーが、配列番号16、17、18、19、20、21および22からなる群から選択され、順方向増幅プライマーが、約20~約23ヌクレオチドの長さであり、逆方向および順方向の増幅プライマーが、配列番号38の標的核酸領域から約89~約127ヌクレオチドの長さのアンプリコンを生成するように構成される、実施形態112~114のいずれか1つに記載の方法。
【0317】
118.順方向増幅プライマーが、配列番号38内のオリゴハイブリッド形成領域またはその相補体にハイブリッド形成するように構成され、逆方向増幅プライマーが、配列番号38内のオリゴハイブリッド形成領域またはその相補体にハイブリッド形成するように構成され、第1の増幅プライマーのオリゴハイブリッド形成領域と第2の増幅領域のオリゴハイブリッド形成領域との距離が、2つのオリゴハイブリッド形成領域の最も離れたヌクレオチドから測定した場合に配列番号38に沿って、89、93、100、102、119、123または127ヌクレオチドの長さである、実施形態115~117のいずれか1つに記載の方法。
【0318】
119.標的核酸領域が、配列番号38であり、順方向および逆方向の増幅プライマーが、(a)配列番号1および配列番号16、(b)配列番号1および配列番号17、(c)配列番号2および配列番号17、(d)配列番号3および配列番号18、(e)配列番号4および配列番号19、(f)配列番号5および配列番号20、(g)配列番号6および配列番号21、または(h)配列番号7および配列番号22に対応する標的核酸配列を含む、実施形態112~118のいずれか1つに記載の方法。
【0319】
120.標的核酸領域が、配列番号39であり、順方向および逆方向の増幅プライマーが、互いに独立して、約20~約23ヌクレオチドの長さであり、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号39の標的核酸領域から約89~約143ヌクレオチドの長さのアンプリコンを生成するように構成される、実施形態112または113の方法。
【0320】
121.標的核酸領域が、配列番号39であり、順方向増幅プライマーが、配列番号23、24、25、26および27からなる群から選択され、逆方向増幅プライマーが、約20~約22ヌクレオチドの長さであり、2つの増幅プライマーが、配列番号39の標的核酸領域から約89~約143ヌクレオチドの長さのアンプリコンを生成するように構成される、実施形態112または113または120の方法。
【0321】
122.標的核酸領域が、配列番号39であり、逆方向増幅プライマーが、配列番号34、35、36および37からなる群から選択される、実施形態121の方法。
【0322】
123.標的核酸領域が、配列番号39であり、逆方向増幅プライマーが、配列番号34、35、36、および37からなる群から選択され、順方向増幅プライマーが、約20~約23ヌクレオチドの長さであり、逆方向および順方向の増幅プライマーが、配列番号39の標的核酸領域から約89~約143ヌクレオチドの長さのアンプリコンを生成するように構成される、実施形態112または113または120の方法。
【0323】
124.順方向増幅プライマーが、配列番号39内のオリゴハイブリッド形成領域またはその相補体にハイブリッド形成するように構成され、逆方向増幅プライマーが、配列番号39内のオリゴハイブリッド形成領域またはその相補体にハイブリッド形成するように構成され、第1の増幅プライマーのオリゴハイブリッド形成領域と第2の増幅領域のオリゴハイブリッド形成領域との距離が、2つのオリゴハイブリッド形成領域の最も離れたヌクレオチドから測定した場合に配列番号39に沿って、89、99、109、126または143ヌクレオチドの長さである、実施形態121または123の方法。
【0324】
125.標的核酸領域が、配列番号39であり、順方向および逆方向の増幅プライマーが、(a)配列番号23および配列番号34、(b)配列番号24および配列番号34、(c)配列番号25および配列番号35、(d)配列番号26および配列番号36、または(e)配列番号27および配列番号37に対応する標的核酸配列を含む、実施形態112もしくは113または実施形態120~124のいずれか1つに記載の方法。
【0325】
126.第3のオリゴヌクレオチドをさらに含む、実施形態112~125のいずれか1つに記載の方法。
【0326】
127.第3のオリゴヌクレオチドが、検出プローブである、実施形態126の方法。
【0327】
128.標的核酸領域が、配列番号38であり、検出プローブが、約23~約27ヌクレオチドの長さである、実施形態113~119のいずれか1つに記載の方法。
【0328】
129.標的核酸領域が、配列番号38であり、検出プローブが、配列番号8、9、10、11、12、13、14および15からなる群から選択される、実施形態128の方法。
【0329】
130.検出プローブが、下記の標的ハイブリッド形成配列を含む場合、(a)配列番号8ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、(I)配列番号1および配列番号16または(II)配列番号1および配列番号17を丁重に含み、(b)配列番号9ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、(I)配列番号1および配列番号16または(II)配列番号1および配列番号17または(III)配列番号2および配列番号17を丁重に含み、(c)配列番号10ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号3および配列番号18を丁重に含み、(d)配列番号11ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号4および配列番号19を丁重に含み、(e)配列番号12ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号4および配列番号19を丁重に含み、(f)配列番号13ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号5および配列番号20を丁重に含み、(g)配列番号14ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号6および配列番号21を丁重に含み、または(h)配列番号15ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号7および配列番号22を丁重に含む、実施形態128の方法。
【0330】
131.標的核酸領域が、配列番号39であり、検出プローブが、約22~約27ヌクレオチドの長さである、実施形態113または実施形態120~125のいずれか1つに記載の方法。
【0331】
132.標的核酸領域が、配列番号39であり、検出プローブが、配列番号28、29、30、31、32および33からなる群から選択される、実施形態131の方法。
【0332】
133.検出プローブが、下記の標的ハイブリッド形成配列を含む場合、(a)配列番号28ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、(I)配列番号23および配列番号34または(II)配列番号24および配列番号34を丁重に含み、(b)配列番号29ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号25および配列番号35を丁重に含み、(c)配列番号30ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号25および配列番号35を丁重に含み、(d)配列番号31ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号26および配列番号36を丁重に含み、(e)配列番号32ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号27および配列番号37を丁重に含み、または(f)配列番号33ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号27および配列番号37を丁重に含む、実施形態131の方法。
【0333】
134.検出プローブが、少なくとも1つの検出可能な標識をさらに含む、実施形態126~133のいずれか1つに記載の方法。
【0334】
135.検出可能な標識のうちの1つ以上が、(a)化学発光標識、(b)蛍光標識、(c)消光剤、または(d)(a)、(b)および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、実施形態134の方法。
【0335】
136.1つ以上の検出可能な標識が、蛍光標識を含むか、または1つ以上の検出可能な標識が、消光剤を含むか、または1つ以上の検出可能な標識が、蛍光標識と消光剤の両方を含む、実施形態135の方法。
【0336】
137.検出プローブが、TaqMan(商標)検出プローブである、実施形態126~136のいずれか1つに記載の方法。
【0337】
138.検出プローブが、非標的ハイブリッド形成配列をさらに含み、または非標的ハイブリッド形成配列を含む検出プローブが、ヘアピン検出プローブであり、またはヘアピン検出プローブが、分子ビーコンもしくは分子トーチである、実施形態126~136のいずれか1つに記載の方法。
【0338】
139.検出プローブが、少なくとも1つの修飾核酸塩基をさらに含む、実施形態126~138のいずれか1つに記載の方法。
【0339】
140.修飾核酸塩基のうちの1つ以上が、(a)2’-O-メチル、(b)5-メチルシトシン、(c)2’-フッ素、または(d)(a)、(b)、および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、実施形態139の方法。
【0340】
141.検出プローブが、3~10個の修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、3~10個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、3個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、6個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、7個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、10個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または少なくとも1つの修飾が、5-メチルシトシン修飾核酸塩基であり、または検出プローブが、3~10個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、3個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、6個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、7個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、10個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または少なくとも1個の修飾が、2’-O-メチル修飾核酸塩基である、実施形態139または140の方法。
【0341】
142.順方向増幅プライマーが、少なくとも1つの修飾核酸塩基をさらに含む、実施形態112~141のいずれか1つに記載の方法。
【0342】
143.修飾核酸塩基のうちの1つ以上が、(a)2’-O-メチル、(b)5-メチルシトシン、(c)2’-フッ素、または(d)(a)、(b)、および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、実施形態142の方法。
【0343】
144.順方向増幅プライマーが、1~6個の修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、1~6個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、1個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、2個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、3個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、4個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、5個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、6個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または少なくとも1つの修飾が、5-メチルシトシン修飾核酸塩基であり、または順方向増幅プライマーが、1~6個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、1個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、2個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、3個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、4個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、5個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、6個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または少なくとも1個の修飾が、2’-O-メチル修飾核酸塩基である、実施形態142または143の方法。
【0344】
145.逆方向増幅プライマーが、少なくとも1つの修飾核酸塩基をさらに含む、実施形態112~144のいずれか1つに記載の方法。
【0345】
146.修飾核酸塩基のうちの1つ以上が、(a)2’-O-メチル、(b)5’-メチルシトシン、(c)2’-フッ素、または(d)(a)、(b)、および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、実施形態145の方法。
【0346】
147.逆方向増幅プライマーが、2~6個の修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、2~6個の2’-フッ素修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、2個の2’-フッ素修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、3個の2’-フッ素修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、4個の2’-フッ素修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、5個の2’-フッ素修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、6個の2’-フッ素修飾核酸塩基を含み、または少なくとも2個の修飾が、2’-フッ素修飾核酸塩基であり、または逆方向増幅プライマーが、2~6個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、2個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、3個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、4個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、5個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、6個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または少なくとも1個の修飾が、5-メチルシトシン修飾核酸塩基である、実施形態145または146の方法。
【0347】
148.標的核酸配列を検出するため、または標的核酸配列から生成されたアンプリコンを検出するための実施形態111の方法であって、試料を入手するステップ、標的核酸配列を検出するための少なくとも1つのオリゴヌクレオチドと試料とを接触させるステップ、標的核酸配列の存在を検出するための条件を提供するステップ、および試料中にVZVが存在するか否かを決定するステップを含む、方法。
【0348】
149.標的核酸領域が、配列番号38または配列番号39である、実施形態148の方法。
【0349】
150.標的核酸領域が、配列番号38であり、検出プローブが、約23~約27ヌクレオチドの長さである、実施形態149の方法。
【0350】
151.標的核酸領域が、配列番号38であり、検出プローブが、配列番号8、9、10、11、12、13、14および15からなる群から選択される、実施形態150の方法。
【0351】
152.少なくとも1つのセットの増幅プライマーをさらに含み、1つの増幅プライマーが、順方向増幅プライマーであり、1つの増幅プライマーが、逆方向増幅プライマーである、実施形態150または151の方法。
【0352】
153.標的核酸領域が、配列番号38であり、順方向および逆方向の増幅プライマーが、それぞれ個別に、約19~約23ヌクレオチドの長さであり、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号38の標的核酸領域から約89~約127ヌクレオチドの長さのアンプリコンを生成するように構成される、実施形態152の方法。
【0353】
154.標的核酸領域が、配列番号38であり、順方向増幅プライマーが、配列番号1、2、3、4、5、6および7からなる群から選択される、実施形態153の方法。
【0354】
155.標的核酸領域が、配列番号38であり、逆方向増幅プライマーが、配列番号16、17、18、19、20、21および22からなる群から選択される、実施形態153または154の方法。
【0355】
156.標的核酸領域が、配列番号38であり、逆方向増幅プライマーが、配列番号16、17、18、19、20、21および22からなる群から選択され、順方向増幅プライマーが、約20~約23ヌクレオチドの長さであり、逆方向および順方向の増幅プライマーが、配列番号38の標的核酸領域から約89~約127ヌクレオチドの長さのアンプリコンを生成するように構成される、実施形態155の方法。
【0356】
157.順方向増幅プライマーが、配列番号38内のオリゴハイブリッド形成領域またはその相補体にハイブリッド形成するように構成され、逆方向増幅プライマーが、配列番号38内のオリゴハイブリッド形成領域またはその相補体にハイブリッド形成するように構成され、第1の増幅プライマーのオリゴハイブリッド形成領域と第2の増幅領域のオリゴハイブリッド形成領域との距離が、2つのオリゴハイブリッド形成領域の最も離れたヌクレオチドから測定した場合に配列番号38に沿って、89、93、100、102、119、123または127ヌクレオチドの長さである、実施形態154または156の方法。
【0357】
158.標的核酸領域が、配列番号38であり、順方向および逆方向の増幅プライマーが、(a)配列番号1および配列番号16、(b)配列番号1および配列番号17、(c)配列番号2および配列番号17、(d)配列番号3および配列番号18、(e)配列番号4および配列番号19、(f)配列番号5および配列番号20、(g)配列番号6および配列番号21、または(h)配列番号7および配列番号22に対応する標的核酸配列を含む、実施形態152~157のいずれか1つに記載の方法。
【0358】
159.検出プローブが、下記の標的ハイブリッド形成配列を含む場合、(a)配列番号8ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、(I)配列番号1および配列番号16または(II)配列番号1および配列番号17を丁重に含み、(b)配列番号9ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、(I)配列番号1および配列番号16または(II)配列番号1および配列番号17または(III)配列番号2および配列番号17を丁重に含み、(c)配列番号10ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号3および配列番号18を丁重に含み、(d)配列番号11ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号4および配列番号19を丁重に含み、(e)配列番号12ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号4および配列番号19を丁重に含み、(f)配列番号13ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号5および配列番号20を丁重に含み、(g)配列番号14ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号6および配列番号21を丁重に含み、(h)配列番号15ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号7および配列番号22を丁重に含む、実施形態150の方法。
【0359】
160.標的核酸領域が、配列番号39であり、検出プローブが、約22~約27ヌクレオチドの長さである、実施形態149の方法。
【0360】
161.標的核酸領域が、配列番号39であり、検出プローブが、配列番号28、29、30、31、32および33からなる群から選択される、実施形態160または161の方法。
【0361】
162.少なくとも1つのセットの増幅プライマーをさらに含み、1つの増幅プライマーが順方向増幅プライマーであり、1つの増幅プライマーが逆方向増幅プライマーである、実施形態161の方法。
【0362】
163.標的核酸領域が、配列番号39であり、順方向および逆方向の増幅プライマーが、それぞれ個別に、約20~約23ヌクレオチドの長さであり、順方向および逆方向の増幅プライマーが、配列番号39の標的核酸領域から約89~約143ヌクレオチドの長さのアンプリコンを生成するように構成される、実施形態162の方法。
【0363】
164.標的核酸領域が、配列番号39であり、順方向増幅プライマーが、配列番号23、24、25、26および27からなる群から選択される、実施形態163の方法。
【0364】
165.標的核酸領域が、配列番号39であり、逆方向増幅プライマーが、配列番号34、35、36および37からなる群から選択される、実施形態163または164の方法。
【0365】
166.標的核酸領域が、配列番号39であり、逆方向増幅プライマーが、配列番号34、35、36、および37からなる群から選択され、順方向増幅プライマーが、約20~約23ヌクレオチドの長さであり、逆方向および順方向の増幅プライマーが、配列番号39の標的核酸領域から約89~約143ヌクレオチドの長さのアンプリコンを生成するように構成される、実施形態162の方法。
【0366】
167.順方向増幅プライマーが、配列番号39内のオリゴハイブリッド形成領域またはその相補体にハイブリッド形成するように構成され、逆方向増幅プライマーが、配列番号39内のオリゴハイブリッド形成領域またはその相補体にハイブリッド形成するように構成され、第1の増幅プライマーのオリゴハイブリッド形成領域と第2の増幅領域のオリゴハイブリッド形成領域との距離が、2つのオリゴハイブリッド形成領域の最も離れたヌクレオチドから測定した場合に配列番号39に沿って、89、99、109、126または143ヌクレオチドの長さである、実施形態164または166の方法。
【0367】
168.標的核酸領域が、配列番号39であり、順方向および逆方向の増幅プライマーが、(a)配列番号23および配列番号34、(b)配列番号24および配列番号34、(c)配列番号25および配列番号35、(d)配列番号26および配列番号36、または(e)配列番号27および配列番号37に対応する標的核酸配列を含む、実施形態162~167のいずれか1つに記載の方法。
【0368】
169.検出プローブが、下記の標的ハイブリッド形成配列を含む場合、(a)配列番号28ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、(I)配列番号23および配列番号34または(II)配列番号24および配列番号34を丁重に含み、(b)配列番号29ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号25および配列番号35を丁重に含み、(c)配列番号30ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号25および配列番号35を丁重に含み、(d)配列番号31ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号26および配列番号36を丁重に含み、(e)配列番号32ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号27および配列番号37を丁重に含み、(f)配列番号33ならば、順方向および逆方向の増幅プライマーは、配列番号27および配列番号37を丁重に含む、実施形態160の方法。
【0369】
170.検出プローブが、少なくとも1つの検出可能な標識をさらに含む、実施形態148または149の方法。
【0370】
171.検出可能な標識のうちの1つ以上が、(a)化学発光標識、(b)蛍光標識、(c)消光剤、または(d)(a)、(b)および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、実施形態170の方法。
【0371】
172.1つ以上の検出可能な標識が、蛍光標識を含み、または1つ以上の検出可能な標識が、消光剤を含み、または1つ以上の検出可能な標識が、蛍光標識と消光剤の両方を含む、実施形態171の方法。
【0372】
173.検出プローブが、TaqMan(商標)検出プローブである、実施形態148~172のいずれか1つに記載の方法。
【0373】
174.検出プローブが、非標的ハイブリッド形成配列をさらに含み、または非標的ハイブリッド形成配列を含む検出プローブが、ヘアピン検出プローブであり、またはヘアピン検出プローブが、分子ビーコンもしくは分子トーチである、実施形態148~172のいずれか1つに記載の方法。
【0374】
175.検出プローブが、少なくとも1つの修飾核酸塩基をさらに含む、実施形態148~174のいずれか1つに記載の方法。
【0375】
176.修飾核酸塩基のうちの1つ以上が、(a)2’-O-メチル、(b)5-メチルシトシン、(c)2’-フッ素、または(d)(a)、(b)、および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、実施形態175の方法。
【0376】
177.検出プローブが、3~10個の修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、3~10個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、3個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、6個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、7個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、10個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または少なくとも1つの修飾が、5-メチルシトシン修飾核酸塩基であり、または検出プローブが、3~10個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、3個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、6個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、7個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または検出プローブが、10個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または少なくとも1個の修飾が、2’-O-メチル修飾核酸塩基である、実施形態175または176の方法。
【0377】
178.順方向増幅プライマーが、少なくとも1つの修飾核酸塩基をさらに含む、実施形態152~177のいずれか1つに記載の方法。
【0378】
179.修飾核酸塩基のうちの1つ以上が、(a)2’-O-メチル、(b)5-メチルシトシン、(c)2’-フッ素、または(d)(a)、(b)、および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、実施形態178の方法。
【0379】
180.順方向増幅プライマーが、2~6個の修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、2~6個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、2個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、3個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、4個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、6個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または少なくとも1つの修飾が、5-メチルシトシン修飾核酸塩基であり、または順方向増幅プライマーが、2~6個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、2個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、3個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、4個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または順方向増幅プライマーが、6個の2’-O-メチル修飾核酸塩基を含み、または少なくとも1個の修飾が、2’-O-メチル修飾核酸塩基である、実施形態178または179の方法。
【0380】
181.逆方向増幅プライマーが、少なくとも1つの修飾核酸塩基をさらに含む、実施形態152~180のいずれか1つに記載の方法。
【0381】
182.修飾核酸塩基のうちの1つ以上が、(a)2’-O-メチル、(b)5-メチルシトシン、(c)2’-フッ素、または(d)(a)、(b)、および(c)のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、実施形態181の方法。
【0382】
183.逆方向増幅プライマーが、1~6個の修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、1~6個の2’-フッ素修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、1個の2’-フッ素修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、2個の2’-フッ素修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、3個の2’-フッ素修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、4個の2’-フッ素修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、5個の2’-フッ素修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、6個の2’-フッ素修飾核酸塩基を含み、または少なくとも1個の修飾が、2’-フッ素修飾核酸塩基であり、または逆方向増幅プライマーが、1~6個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、1個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、2個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、3個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、4個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、5個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または逆方向増幅プライマーが、6個の5-メチルシトシン修飾核酸塩基を含み、または少なくとも1個の修飾が、5-メチルシトシン修飾核酸塩基である、実施形態181または182の方法。
【0383】
184.VZVの標的核酸配列を増幅するための製剤であって、一般に、標的核酸配列を検出するためもしくは標的核酸配列から生成されたアンプリコンを検出するための1つ以上のオリゴヌクレオチド、または標的核酸配列を増幅するためもしくは標的核酸配列から生成されたアンプリコンを増幅するための1つ以上のオリゴヌクレオチドを含む、製剤。
【0384】
185.増幅プライマー製剤および検出プローブ製剤が、2つの別個の製品である、実施形態184の製剤。
【0385】
186.実施形態1~36のいずれか1つと同様に少なくとも2つの増幅プライマーをさらに含み、第1の増幅プライマーが、順方向増幅プライマーであり、第2の増幅プライマーが、逆方向増幅プライマーである、実施形態184の製剤。
【0386】
187.キットに含まれる増幅プライマーが、標的核酸配列の単一のアンプリコンを生成する順方向および逆方向の増幅プライマーの単一セットを含み、またはキットが、種々の標的核酸領域にわたる種々の標的核酸配列から複数のアンプリコンを生成する増幅プライマーの複数セットを含み、またはキットが、単一の標的核酸領域内の種々の標的核酸配列から複数のアンプリコンを生成する増幅プライマーの複数セットを含み得る、実施形態186の製剤。
【0387】
188.製剤が、試料中のVZV核酸配列の存在を決定するための追加の試薬も含み得る、実施形態184の製剤。
【0388】
189.標的核酸配列を検出するため、または標的核酸領域内の標的核酸配列から生成されたアンプリコンを検出するため、実施形態37~72のいずれかと同様の少なくとも1つのオリゴヌクレオチドをさらに含む、実施形態188の製剤。
【0389】
190.試料中にVZV核酸配列の標的核酸配列が存在する場合、製剤が、該配列を増幅するための追加の試薬も含み得る、実施形態184または189のいずれか1つに記載の製剤。
【0390】
191.製剤が、種々のdNTP、酵素、緩衝液、または塩などのインビトロ増幅を実施するのに適した試薬を含み得る、実施形態184の製剤。
【0391】
192.製剤が、DNAの種々の各ヌクレオチドサブユニット、例えば、デオキシアデノシントリホスフェート(dATP)、デオキシシチジントリホスフェート(dCTP)、デオキシグアノシントリホスフェート(dGTP)、デオキシチミジントリホスフェート(dTTP)、またはアデノシントリホスフェート(ATP)、シチジントリホスフェート(CTP)、グアノシントリホスフェート(GTP)、およびウリジントリホスフェート(UTP)を含み得る、実施形態191の製剤。
【0392】
193.製剤がDNAポリメラーゼ酵素を含み、または製剤が逆転写酵素を含み、または製剤が有機緩衝液を含み、または製剤が界面活性剤を含み、または製剤が無機塩を含み得る、実施形態191の製剤。
【0393】
194.製剤が、塩化マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、およびクエン酸ナトリウムを含む群から選択される無機塩を含み得る、実施形態191の製剤。
【0394】
195.分子生物学の当業者に周知の手順に従って、水性製剤を液体窒素に滴下し、凍結乾燥することができる、実施形態191の製剤。
【0395】
196.凍結乾燥された製剤が、粉末または固形または球体として現れ得る、実施形態195の製剤。
【0396】
197.製剤が凍結乾燥される場合、製剤は、例えば、トレハロース、ラフィノース、またはこれらの組み合わせなどの充填剤をさらに含み得る、実施形態196の製剤。
【0397】
198.VZVの標的核酸配列を増幅するための反応混合物であって、一般に、標的核酸配列を検出するためもしくは標的核酸配列から生成されたアンプリコンを検出するための1つ以上のオリゴヌクレオチド、および標的核酸配列を増幅するためもしくは標的核酸配列から生成されたアンプリコンを増幅するための1つ以上のオリゴヌクレオチドを含む、反応混合物。
【0398】
199.実施形態1~36のいずれか1つと同様に少なくとも2つの増幅プライマーをさらに含み、第1の増幅プライマーが、順方向増幅プライマーであり、第2の増幅プライマーが、逆方向増幅プライマーである、実施形態198の反応混合物。
【0399】
200.キットに含まれる増幅プライマーが、標的核酸配列の単一のアンプリコンを生成する順方向および逆方向の増幅プライマーの単一セットを含み、またはキットが、種々の標的核酸領域にわたる種々の標的核酸配列から複数のアンプリコンを生成する増幅プライマーの複数セットを含み、またはキットが、単一の標的核酸領域内の種々の標的核酸配列から複数のアンプリコンを生成する増幅プライマーの複数セットを含み得る、実施形態199のいずれか1つに記載の反応混合物。
【0400】
201.反応混合物が、試料中のVZV核酸配列の存在を決定するための追加の試薬も含み得る、実施形態198の反応混合物。
【0401】
202.標的核酸配列を検出するため、または標的核酸領域内の標的核酸配列から生成されたアンプリコンを検出するため、実施形態37~72のいずれかと同様の少なくとも1つのオリゴヌクレオチドをさらに含む、実施形態198の反応混合物。
【0402】
203.試料中にVZV核酸配列の標的核酸配列が存在する場合、反応混合物が、該配列を増幅するための追加の試薬も含み得る、実施形態198~202のいずれか1つに記載の反応混合物。
【0403】
204.反応混合物が、種々のdNTP、酵素、緩衝液、または塩などのインビトロ増幅を実施するのに適した試薬を含み得る、実施形態198の反応混合物。
【0404】
205.反応混合物が、DNAの種々の各ヌクレオチドサブユニット、例えば、デオキシアデノシントリホスフェート(dATP)、デオキシシチジントリホスフェート(dCTP)、デオキシグアノシントリホスフェート(dGTP)、デオキシチミジントリホスフェート(dTTP)、またはアデノシントリホスフェート(ATP)、シチジントリホスフェート(CTP)、グアノシントリホスフェート(GTP)、およびウリジントリホスフェート(UTP)を含み得る、実施形態204の反応混合物。
【0405】
206.反応混合物がDNAポリメラーゼ酵素を含み、または反応混合物が逆転写酵素を含み、または反応混合物が有機緩衝液を含み、または反応混合物が界面活性剤を含み、または反応混合物が無機塩を含み得る、実施形態204の反応混合物。
【0406】
207.反応混合物が、塩化マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、およびクエン酸ナトリウムを含む群から選択される無機塩を含み得る、実施形態204の反応混合物。
【0407】
208.反応混合物が、塩化マグネシウムを含み、または塩化マグネシウムの濃度が、3mM~6mMであり、または塩化マグネシウムの濃度が、2mMであり、または塩化マグネシウムの濃度が、4mMであり、または塩化マグネシウムの濃度が、6mMである、実施形態207に記載の反応混合物。
【実施例0408】
提示されたオリゴヌクレオチドは、VZV核酸配列内の配列番号38および配列番号39の標的核酸領域の増幅または検出に有用である。具体的には、プライマーおよびプローブを組み合わせて使用して、VZVの標的核酸領域内の標的核酸配列を増幅および検出することができる。いくつかの実施形態において、プライマーおよびプローブは、蛍光標識されたプローブと組み合わせて使用される。オリゴヌクレオチドは、臨床検体または考案された臨床検体中の標的核酸配列を増幅または検出するように機能し、試料に潜在的に見られる一般的な生物と交差反応せず、内部標準に干渉しない。
【0409】
以下の実施例は、開示された特定の実施形態を例示し、いかなる方法でも本開示の範囲を制限するものとして解釈されるべきではない。
【0410】
実施例1-オリゴマー設計の検討事項
表1に示すように、インビトロでのVZV検出について、18種の固有のプライマーとプローブの組み合わせ(PPR)を評価した。全てのオリゴセットは、より広いVZV核酸配列内の配列番号38および配列番号39の標的核酸領域を網羅する。
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【0411】
18種の異なるプライマーとプローブの組み合わせが選択され、試験された(調製と同日)。試験直前まで、試料を4℃で保存した。VZV培養液、Ellen(カタログ番号0810171CF、Zeptometrix、ニューヨーク州バッファロー)をSpecimen Transport Medium(STM)(カタログ番号5128-1220、QIAGEN(Digene)、メリーランド州ジャーマンタウン)で希釈した。18検体チューブのそれぞれに、VZV培養液(10000 cp/rxn)を含むSTM1000ulを加えた。1000ulのSTM(VZVなし)からなる陰性対照も並行して実行した。検出プローブには、融解温度(Tm)を上げるために5-メチル-2’-デオキシシトシン(5-Me-dC)などの非正準塩基の使用が含まれた。全てのPPR PCR反応は、表2に列挙されている熱サイクル条件を使用して実行され、内部標準に対して試験した(表3)。
【表2】
【表3】
【0412】
表1に報告されている18種の異なるPPRの組み合わせのそれぞれからの閾値サイクル(Ct)および陽性反応の数を表4に示す。全てのPPR PCR反応は、FAMチャネルでHologicのPANTHER FUSION(登録商標)機器を使用して、表2に列挙する熱サイクル条件を使用して実行された。PPR PCR反応は、自動化のためPANTHER FUSION(登録商標)機器で全面的に行われたため、プレートは使用しなかった。各PPRについて合計2つの試料抽出が処理された。1つの抽出には、溶出液から3つのPCR複製が含まれていた。他の抽出には、1つのPCR複製が含まれていた。したがって、各PPRについて、2つの試料抽出で4つのPCR複製が得られる。各PPRの総反応量は400.0μlであった。
【表4】
【0413】
結果:Ctは、相対蛍光単位シグナルが設定されたRFU閾値(測定された蛍光シグナルが統計的にベースラインシグナルよりも大きくなるポイントに関連する)を超えるサイクル数であり、これにより、増幅信号をバックグラウンドノイズと区別する。データに基づくと、いくつかの混合物は不十分な結果を示したが、プライマーとプローブの他の組み合わせは良好な結果を示し、標的核酸領域(配列番号38および配列番号39)のさらなる評価のために選択された。配列番号38の場合、勾配(反応効率の対数線形位相測定)、反応の蛍光シグナルが閾値を超えるサイクル数、相対蛍光単位、および既知のミスマッチ(分析ソフトウェアを介して)を分析した後、PPR混合物8が推進するための最良の候補であると決定された。異なる量の標的核酸配列を含む試料からのリアルタイムPCR結果を比較する場合、低いCt値は大量のアンプリコン(標的核酸配列のコピー)を示す一方、高いCt値は少量のアンプリコン産物を示す。PPR混合物8は低いCt値を示し、したがって、最高量のアンプリコンを示している。一般に、約29サイクル未満のCt値は、豊富なPCR産物を示す一方、約38サイクル超のCt値は、最小量のポリヌクレオチドを示す。PPR混合物8は高いRFU値も有する.(ポリヌクレオチドアンプリコンの量が多い試料では、対応するRFU値が高くなる)。配列番号39については、PPR混合物15が本明細書に記載されているのと同様の理由で選択された。しかしながら、1つの株は逆方向プライマーで1塩基対のミスマッチを示した。RFUはPPR混合物8ほど高くなかったが、勾配およびCt値は良好であることがわかった。PPR混合物16は同様に理想的であることが証明された(低いCtおよび1つの株の逆方向プライマーで1塩基対のミスマッチを有する)が、PPR混合物16は143塩基対のより大きなアンプリコンを生成し、これはPPR混合物15より大きかった。
【0414】
実施例2:異なるプライマーの下でのオリゴヌクレオチドの性能、プローブ、およびMgCl2濃度
異なるアッセイ条件下で機能する配列番号38のオリゴヌクレオチドの柔軟性を評価するため、種々の濃度のプライマー、プローブ、およびMgCl2を組み合わせて試験した。3種の濃度のプライマー(0.4、0.7、および1.0μM)、3種の濃度のプローブ(0.2、0.5、および0.8μM)、および3種の濃度のMgCl2(2、4、および6mM)を、1000cp/rxnに希釈したVZVプラスミド(Hologic、マサチューセッツ州マールボロ)に対して試験し、表2に列挙する熱サイクル条件を使用してPPR混合物1~18に対して試験し、内部標準に対して試験した(表3)。RFUおよびCtのデータは、PPRが堅牢であり、Ct値に大きな問題を引き起こすことなく、オリゴ濃度および塩分濃度の変化に耐えることができることを示している。したがって、VZVオリゴヌクレオチドの組み合わせは、幅広いアッセイ条件で機能することができる。Ct値は、全ての試験条件およびMgCl2濃度の範囲にわたって一貫している。ベースラインの蛍光(および最終的なRFU)は、予想どおり、プローブ濃度の影響を受ける。
【0415】
続いて、PPR混合物8およびPPR混合物15の両方を種々の濃度のVZV培養液で試験して、どのオリゴセットを用いて推進するかを決定した。結果を表5に示す。全てのPPR PCR反応は、表2に列挙される熱サイクル条件を使用して実行された。
【表5】
【0416】
結果:Ct、反応性、RFU、およびノイズに対するシグナル比に基づいて、配列番号38のPPR混合物8がさらなる試験の最良候補として選択された。
【0417】
PPR混合物8およびPPR混合物15が最良のPPR候補であることをさらに確認するために、HSV-1およびHSV-2(同様に類似の核酸配列を共有する単純ヘルペスウイルスの2つの株)に対する交差反応性により、2つのオリゴヌクレオチドセットがHSV-1またはHSV-2のオフ標的配列と交差反応(例えば、アニーリング、増幅および検出)するか否かを決定する。
【表6】
【0418】
結果:単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)(MacIntyre株)および単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)(MS株)は両方ともSTM(高濃度)で希釈した。陽性対照は、1000cp/rxnでVZV培養液を含むSTMで構成された。陰性対照はSTM(VZVなし)で構成された。PCR熱サイクル条件は、表2の条件と相関する。Y軸の時間(サイクル数)に対してY軸の相対蛍光単位(RFU)の変化率をプロットする(-ΔF/ΔT)(例えば、融解曲線分析)ソフトウェアを使用して、データにより、経時的に測定可能な蛍光(RFU)変化は示されなかった(例えば、PCR産物(アンプリコン)の増加はなかった)。測定されたRFU(例えば、PCRによるdsDNAの一本鎖DNA(ssDNA)への解離に関連するバックグラウンドノイズは、45回のPCRサイクルを通して一貫していた。本明細書に要約されたデータに基づいて、PPR混合物8(配列番号38用)が感度および特異性の評価に選択された。
【0419】
実施例3-分析感度、ウイルス感度
一般に、分子生物学の技術分野の当業者は、培養液中の宿主細胞の存在がインビボ条件をエミュレートするため、ウイルス感受性実験が臨床試料に最もよく似ていることを理解するであろう。本明細書に記載のようにSTMで希釈された1つのVZV株(単離株A)(カタログ番号0810172CF、Zeptometrix、ニューヨーク州バッファロー)をPPR混合物8との反応性について評価した。陰性対照(VZVなしのSTMで構成される)を並行して実行した。31.6cp/mlおよび10cp/mlに希釈したVZVの第2の株(不明)(カタログ番号23-279-161、Thermo Fisher Scientific(AcroMetrix)、マサチューセッツ州ウォルサム)を、PBS/PK混合物(3mg/mlの最終PK濃度)からなる陰性対照および陽性対照(STMで100cp/rxnに希釈されたVZVプラスミドからなる)に対して同様に試験した。STM中のVZVは10~1000cp/rxn(278~27778cp/ml)で評価した。血漿中のVZVは、10~10,000cp/ml(0.4~360cp/rxn)で試験した。両菌株で、PPR混合物8は、表2に列挙する熱サイクル条件を使用して実行され、内部標準に対して試験した(表3)。結果を表7および8に列挙する。
【表7】
【表8】
【0420】
結果:100cp/rxnでSTMに添加されたVZVで100%の検出が見られ、10cp/rxnで20%が検出された。血漿中のVZVは36cp/rxnで100%検出され、3.6cp/rxnで66%検出された。血漿中のVZVについて予測される検出限界(LoD)は、100cp/mlでのCt値に基づいて31.6cp/mlである。AcroMetrix VZVパネルには、1000cp/ml(36cp/rxn)未満のVZVの正確なLoDが表示される。内部標準は両研究で100%検出された。
【0421】
プラスミド感度
ウイルス試料とは異なり、プラスミドDNAは溶液内で容易にアクセス可能であり、試験のために細胞溶解を必要としない。核酸抽出での課題により、検出限界が下がり、LDTの性能が低く見えるため、プラスミドDNAを試験すると、DNA抽出プロセスに伴う問題が解消される。ここでは、プラスミドの感度は、6種の濃度(10~1,000,000コピー/反応)でSTM中でVZVプラスミドを試験することによって評価した。オリゴセット(PPR混合物8)を使用してVZVプラスミドの検出限界(LoD)を決定すると、適合性が確保される。VZVプラスミド(Hologic、マサチューセッツ州マールボロ)をSTMで1000000、10000、1000、1000、100、10cp/rxnに希釈し、PPR混合物8(配列番号38に特異的)に対して試験した。陰性対照はSTM(VZVなし)で構成された。PPR混合物8は、表2に列挙される熱サイクル条件を使用して実行され、内部標準に対して試験した(表3)。結果を表9に示す。
【表9】
【0422】
結果:一般に、曲線の勾配を使用して反応効率を決定し、これは、約-3.6~約-3.10の勾配に対応して、約90%~約110%である必要がある。ここで、PPR混合物8は3.44の線形勾配を示す。相関係数(R2)値は、複製の再現性の尺度であり(データが標準曲線にどの程度適合しているかの尺度に対応し、例えば、標準曲線の直線性)、理想的には1に等しいが、一般的には0.999が最大値である。ここでは、0.9982のR2である。3.44の勾配および0.9982のR2は、高いPCR効率を意味する。プラスミドの検出限界(LoD)は、1~10cp/rxn(27~277cp/ml)である。一般に、2~10の反応の理論的検出限界は、確実に定量化できる標的核酸配列の最小数と見なされる。選択したオリゴセット(PPR混合物8)を使用してVZVプラスミドLoDを評価することにより、適合性を確認した。VZVプラスミド(Hologic、マサチューセッツ州マールボロ)の100%検出は、町で10cp/rxnと測定された。
【0423】
ウイルスゲノムDNAの感度ならびにプラスミド、gDNA、およびウイルスの濃度比較
ゲノムDNAの試験では、ウイルスにアクセスするために細胞を溶解する必要がある。ゲノムDNAの感度は、VZV gDNA(Ellen)(カタログ番号VR-1367、ATCC、バージニア州マナッサス)、VZVプラスミド(Hologic、マサチューセッツ州マールボロ)、およびVZV培養液(Ellen)を含むSTMを6種の濃度(10~1,000,000コピー/反応)で試験することにより評価した。PCR製剤は、表1のPPR混合物8に従って調製した。プラスミド、gDNA、およびウイルス培養液を別々に指定濃度でSTMに添加した。結果を表10に示す。
【表10】
【0424】
結果:逆転写酵素を含まないICを使用して、gDNAの混入が検出される。ICのCtが、最も希薄な標的によって生成されたCtよりも高い場合、CtはgDNAがシグナル生成に寄与していないことを示す。ここでは、31.6cp/rxnまで下げても、gDNAおよびプラスミドの100%検出が見られ、同様のCt値(差異0.3)であった。ウイルス培養液の場合、100%の検出は1000cp/rxnでのみ測定され、gDNAと濃度で1.3~2.2の対数差を示した。
【0425】
実施例4:特異性
特異性試験のために、血液、組織、または病変で一般的に見られる38種の生物を、可能な限り1E6 cp/mlに近づくように(入手可能性に応じて)STMに添加することにより、9つのパネルで調製した。表1のPPR混合物8に従ったPCR製剤を使用して、各パネルの特異性を評価した。パネルの組成および反応性の結果を表11に列挙する。陽性対照はVZV培養液を含むSTMで構成された一方、陰性対照はSTM(VZVなし)で構成された。PPR混合物8は、表2に列挙される熱サイクル条件を使用して実行され、内部標準に対して試験した(表3)。
【表11-1】
【表11-2】
【0426】
結果:試験した38種の生物のうち、0%がVZVに陽性であり、100%が内部標準に陽性であった。VZV培養液を含むSTMからなる陽性対照は、VZVおよびICに対して陽性であると報告された一方、陰性対照(VZVを含まないSTM)はICのみに対して陽性であった。
【0427】
実施例5:干渉
干渉を測定するために、特異性研究からの38種の生物の存在下でVZV反応性を評価した。パネル2~8は、STMで1:10 VZV株(単離株A)を27,778cp/mlに希釈した。単離株Aは、VZVの1種の特定菌株の培養液であり、細胞が溶解する時点まで「生きている」。パネル1および9は、同様にSTMで1:10 VZV株(単離株A)培養液を27,778cp/mlに希釈した。パネル1および9は特異性研究から得られたものではなかったため、新たに調製した。CMV干渉を評価するために、各パネルにCMV培養液を27,778 cp/mlで添加した。9パネルのそれぞれをPPR混合物8で試験した。陽性対照は、CMV、およびVZVを27,778cp/mlで含むSTMで構成された。陰性対照はSTM(VZVなし)で構成された。PPR混合物8は、表2に列挙される熱サイクル条件を使用して実行され、内部標準に対して試験した(表3)。結果を表12に示す。
【表12-1】
【表12-2】
【0428】
結果:VZVおよびCMVは、試験した特異性パネルの100%で検出された。VZVの場合、試験された38種の生物のうち、0種がVZVの検出に干渉した。CMVの場合、試験された34種の生物のうち、0種がCMVの検出に干渉した。Ct値は変動したが、CMVの最大Ct差は1.6であった(陽性対照と比較した場合)。全試料が臨床検体で予想される濃度よりも高い濃度を含んだため、Ctは3Ctよりも大きくない限り、有意とみなされなかった。内部標準はパネルの100%で検出された。陽性対照(パネルの100%で検出)は、VZVおよび内部標準に対して陽性であった。陰性対照は、内部標準に対してのみ陽性であった。
【0429】
実施例6:反応性
反応性試験では、選択したオリゴの組み合わせ(PPR混合物8)が、市場で入手可能な全てのウイルス株で同様に機能することを確認する。なぜなら、VZVの1株のみを試験しても、PPR混合物8が類似株で同等に機能することを示唆するものではなく、単離株AはVZV株全ての代表でもないからである。試験された8種の単離株は、試験時に市場で入手可能なVZVの定量化された全菌株を特性評価する。定量化されていない株は、感度試験に利益をもたらさないため、ATCCから入手可能な株と同様に、非定量化VZV株は試験されなかった。ここでは、PPR混合物8を、2E4細胞/ml HeLaを含むウイルス輸送培地(VTM)と2E4細胞/mlを含むSTMとの両方で、8種の異なるVZV株に対して試験した。8種の株全てが100cp/rxnおよび1000cp/rxnで試験された。閾値サイクル(Ct)および相対蛍光単位(RFU)データを表14に示す。陽性対照は、VZVを100cp/rxnで含むSTMおよび2E4細胞/ml HeLaで構成された。陰性対照は、STMとHeLa(VZVなし)、およびVTMとHeLa(VZVなし)で構成された。PPR混合物8は、表2に列挙される熱サイクル条件を使用して実行され、内部標準に対して試験した(表3)。結果を表13に示す。
【表13】
【0430】
結果:全ての株はVZVオリゴと反応した。1000cp/rxnで8種のVZV株全てで100%の陽性が見られた。単離株A、単離株B、単離株D、82、275、および9939も、100cp/rxnで100%陽性であった。100cp/rxnのSTMにおけるVZVプラスミドの陽性対照は、VZVに対して陽性であった。シミュレーションされた両臨床マトリックスからなる陰性対照は、VZVに対して陰性であった。試験した全試料で内部標準が検出された。全株がVZVオリゴと反応した。
【0431】
実施例7:VZV分析物に特異的な試薬の臨床成績研究。
20個の陽性および20個の陰性の臨床検体とのVZV臨床反応性を調べた。VZVの記載のプライマーおよびプローブを使用したPCR製剤を使用して、保管された臨床検体中のVZVを検出した。37.5μMのVZVプライマー(配列番号4および19)ならびに25μMのVZVプローブ(配列番号11、5’-フルオレセイン、3’BHQ1、全てのCを5-Me-dCで修飾)を反応に使用した(PPR混合物8)。試験試料には、20個の既知のVZV陽性および20個の既知のVZV陰性の病変スワブ検体が含まれていた。50cp/反応のVZVプラスミドを陽性対照として使用した。試料は、表7-1に記載のサイクルおよび表7-2に記載のPPR混合物を使用して、300μLの検体および468μLのSTM(1:1.56)で処理された。
【表14】
【表15】
【表16-1】
【表16-2】
【表17-1】
【表17-2】
【表18-1】
【表18-2】
【表19】
【0432】
結論:VZVに特異的なプライマーおよびプローブは、比較基準のVZVアッセイと90%以上の臨床的一致を示す。20のVZV陰性臨床検体の陰性一致は100.0%であった。20のVZV陽性臨床検体の陽性一致は100.0%であった。VZVに特異的なオリゴマーは、VZVを含むことが知られている全ての試料でVZVを検出し、VZVを欠くことが知られているいずれの試料でもVZVを検出しなかった。
【0433】
実施例8:VZVに特異的なオリゴマー反応性の分析。
VZVおよびVZV対照プラスミドの異なる株または単離株を増幅および検出する能力を評価した。37.5μMのVZVプライマー(配列番号4および19)ならびに25μMのVZVプローブ(配列番号11、5’-フルオレセイン、3’BHQ1、全てのCを5-Me-dCで修飾)を反応に使用した(PPR混合物8)。VZVウイルスは500cp/反応で反応に存在した。VZVプラスミドは、158、50、または15.8cp/反応で反応に存在した。陽性対照プラスミドは、50cp/反応で反応に存在した。
【0434】
試料は、表8-1に記載のサイクルおよび表8-2に記載のPPR混合物を使用して処理された。
【表20】
【表21】
【表22】
【表23】
【表24】
【0435】
結論:VZVに特異的なオリゴマーは、50cp/rxn未満のVZVプラスミドDNAおよび500cp/rxnのVZVゲノムDNA(VZV単離株および/または株)を検出することができる。検出率は95%以上であった。対照プライマーおよびプローブとの多重反応におけるVZVに特異的なオリゴマーは、VZV陽性試料が多い場合でも、VZV DNAと対照プラスミドの両方を増幅および検出することができる。
【0436】
実施例9。VZVに特異的なオリゴマー特異性および干渉試験。
VZVに特異的なオリゴマーの特異性は、一般的に血漿および血清に見られる35種の生物に対して評価された(特異性分析。交差反応物の存在下でVZVを増幅および検出するVZV特異的オリゴマーの能力も評価された(干渉分析)。37.5μMのVZVプライマー(配列番号4および19)ならびに25μMのVZVプローブ(配列番号11、5’-フルオレセイン、3’BHQ1、全てのCを5-me-dCで修飾)を反応に使用した(PPR混合物8)。
【0437】
試料は、表9-1に記載のサイクルおよび表9-2に記載のPPR混合物を使用して処理された。
【表25】
【表26】
【表27】
【0438】
特異性反応には、60μLのパネルストックおよび540μLの希釈液が含まれた。
【0439】
干渉反応には、60μLのパネルストック、60μLのVZV、および480μLの希釈液が含まれた。
【表28】
【表29】
【表30】
【表31】
【0440】
結論:VZVに特異的なプライマーおよびプローブは、一般的に血漿、血清、および病変スワブに見られる微生物のパネルで試験した場合、100%の特異性を示した。VZVが、一般に血漿、血清、および病変スワブに見出される微生物の存在下で、1.5×103コピー/mL以下の濃度で存在した場合、VZVに特異的なプライマーおよびプローブはまた、100%のVZV検出率であった。VZVに特異的なプライマーおよびプローブは堅牢であり、VZV EBNA1に特異的である。VZVに特異的なプライマーおよびプローブは、CtまたはRFUに有意に影響を及ぼすことなく、1500cp/rxnで潜在的な干渉生物の存在下でVZVを検出することができる。
【0441】
配列
以下の表において、IUPACヌクレオチドコードを使用して、縮重(混合)位置(Y=CまたはT、R=AまたはG、W=AまたはT、S=GまたはC、K=GまたはT、M=AまたはCなど)を同定し、組成物またはキット中の個々の分子は、IUPACコードに対応するヌクレオチドのいずれかを有し得る。
【表32-1】
【表32-2】
【表32-3】