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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024033097
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】枝付継手及び枝付継手の製造方法
(51)【国際特許分類】
   F16L 47/03 20060101AFI20240306BHJP
【FI】
F16L47/03
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022136488
(22)【出願日】2022-08-30
(71)【出願人】
【識別番号】000002174
【氏名又は名称】積水化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100152272
【弁理士】
【氏名又は名称】川越 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(74)【代理人】
【識別番号】100188592
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 洋
(72)【発明者】
【氏名】冨上 拓光
【テーマコード(参考)】
3H019
【Fターム(参考)】
3H019GA03
(57)【要約】
【課題】施工現場における2回融着の発生を抑えることができる枝付継手及び枝付継手の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】主管11と、主管11に接続される枝管12と、を有する継手10と、主管11の一方の端部に接続される直管20と、を有する枝付継手100であって、主管11は、枝管12を境として、主管11の軸方向の両側に端子対14を有し、主管11の一方の側の端子対14の形状は、主管11の他方の側の端子対14の形状と異なる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
主管と、前記主管に接続される枝管と、を有する継手と、
前記主管の一方の端部に接続される直管と、
を有する枝付継手であって、
前記主管は、前記枝管を境として、前記主管の軸方向の両側に端子対を有し、
前記主管の前記一方の側の前記端子対の形状は、前記主管の他方の側の前記端子対の形状と異なる、
枝付継手。
【請求項2】
前記一方の側に位置する前記端子対の高さは、前記他方の側に位置する前記端子対の高さより低い、
請求項1に記載の枝付継手。
【請求項3】
前記一方の側に位置する前記端子対の高さは、電気融着機の端子が電気的に接続不可な形状である、
請求項2に記載の枝付継手。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の枝付継手の製造方法であって、
前記主管と前記直管とを電気融着する第1工程と、
前記主管の軸方向の一方の側に設けられた前記端子対を切断、叩き潰す、捻じ切るもしくは溶融させる第2工程と、
を有する、枝付継手の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、枝付継手及び枝付継手の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
集合住宅やビル等の建物における、給水用や給湯用の配管系や冷暖房用の冷温水配管の配管工事では、現場での作業の容易さや施工工数の観点から、プレハブ工法による合理化が求められる。
特許文献1では、建築現場における作業性を向上するために、継手の一端に予め配管が接続された枝付継手が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-105389号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
継手と配管との接続には、例えば、継手に設けられたEF端子に通電することによる電気融着が用いられる。前記従来の枝付継手では、建物の建築現場において、予め配管が接続された側のEF端子に誤って再度通電されることがある(2回融着)。これにより、継手と、継手に予め接続された配管と、の融着が不良になる課題がある。
【0005】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、施工現場における2回融着の発生を抑えることができる枝付継手及び枝付継手の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
<1>本発明の態様1に係る枝付継手は、主管と、前記主管に接続される枝管と、を有する継手と、前記主管の一方の端部に接続される直管と、を有する枝付継手であって、前記主管は、前記枝管を境として、前記主管の軸方向の両側に端子対を有し、前記主管の前記一方の側の前記端子対の形状は、前記主管の他方の側の前記端子対の形状と異なる。
【0007】
この発明によれば、主管の一方の側の端子対の形状は、主管の他方の側の端子対の形状と異なる。これにより、主管の軸方向の両側に設けられた端子対の区別を容易にすることができる。よって、施工現場における、主管における直管が接続される側の端子対への融着機の誤接続の発生を抑えることができる。したがって、施工現場における2回融着の発生を抑えることができる。
【0008】
<2>本発明の態様2に係る枝付継手は、態様1に係る枝付継手において、前記一方の側に位置する前記端子対の高さは、前記他方の側に位置する前記端子対の高さより低い。
【0009】
この発明によれば、主管の軸方向の一方の側に位置する端子対の高さは、主管の軸方向の他方の側に位置する端子対より低い。つまり、主管における直管が接続される側の端子対の高さは、主管における直管が接続されない側の端子対の高さより低い。このように、主管における直管が接続されない側の端子対の高さを高くすることで、枝付継手の施工現場において融着機の端子を接続しやすくすることができる。よって、施工現場における端子対への融着機の誤接続の発生をより抑えることができる。
【0010】
<3>本発明の態様3に係る枝付継手は、態様1又は態様2に係る枝付継手において、前記一方の側に位置する前記端子対の高さは、電気融着機の端子が電気的に接続不可な状態である。
【0011】
この発明によれば、主管の軸方向の一方の側に位置する端子対の高さは、電気融着機の端子が電気的に接続不可な状態になっている。これにより、枝付継手の施工現場において、直管が接続される側の端子対に融着機の端子が誤接続されることを確実に防ぐことができる。
【0012】
<4>本発明の態様4に係る枝付継手の製造方法は、態様1から態様3のいずれか1つに係る枝付継手の製造方法であって、前記主管と前記直管とを電気融着する第1工程と、前記主管の軸方向の一方の側に設けられた前記端子対を切断、叩き潰す、捻じ切るもしくは溶融させる第2工程と、を有する。
【0013】
この発明によれば、主管と直管とを電気融着する第1工程を備える。これにより、融着機を用いて主管と直管とを接続することができる。したがって、特別な工程や装置などを必要とせず、主管と直管とを接続することができる。主管の軸方向の一方の側に設けられた端子対を切断、叩き潰す、捻じ切るもしくは溶融させる第2工程を備える。これにより、主管の一方の側の端子対の形状を、主管の他方の側の端子対の形状と異なるものとすることができる。よって、枝付継手が施工現場に搬入される時点では、主管における直管が接続される側の端子対への融着機の誤接続の発生を抑えられる状態とすることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、施工現場における2回融着の発生を抑えることができる枝付継手及び枝付継手の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】枝付継手の一部を破断した正面図である。
図2図1に示す枝付継手の一方の側の端子対が高さを有さない変形例である。
図3図1に示す枝付継手の一方の側の端子対に充填物を充填した変形例である。
図4図1に示す枝付継手の一方の側の端子対を溶融させた変形例である。
図5図1に示す枝付継手の一方の側の端子対に被覆部材を被せた変形例である。
図6図1に示す枝付継手の他方の側にクランプ部を備えた変形例である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(枝付継手100の概要)
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る枝付継手100を説明する。枝付継手100は、例えば、集合住宅やビル等の建物の配管システムに用いられる。配管システムは、例えば、給水及び給湯用の配管や、冷暖房用の冷温水配管が挙げられる。
【0017】
枝付継手100は、図1に示すように、継手10と、直管20と、を備える。本実施形態において、継手10及び直管20は、同じ素材で形成される。継手10及び直管20は、例えば、ポリブテン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン系樹脂材で形成されている。
【0018】
継手10は、主管11と、枝管12と、を備える。
主管11は、筒状の部材である。主管11の軸方向の一方の端部には、直管20が接続される。具体的には、図1に示すように、主管11の内部には、直管20の端部が挿入される。同様にして、主管11の軸方向の他方の端部には、枝付継手100とは別部材の樹脂配管Pが接続される。
主管11は、枝管12を境として、主管11の軸方向の両側にそれぞれ電熱線13、端子対14、及びインジケータ15を有する(詳細は後述する)。本実施形態に係る継手10は、いわゆる電気融着継手である。
【0019】
枝管12は、筒状の部材である。枝管12は、主管11に接続される。具体的には、図1に示すように、枝管12の一方の端部が主管11の軸方向の中間部に接続される。枝管12の軸方向は、例えば、主管11の軸方向と直交する。枝管12と主管11とは、例えば、別個に形成された後に接着又は融着によって接続される。枝管12と主管11とは、射出成型等によって一体に形成されてもよい。
直管20は、筒状の部材である。直管20は、上述のように主管11の軸方向の一方の端部に接続される。本実施形態において、直管20と主管11とは、主管11に設けられた電熱線13に通電することによって電気融着される。
【0020】
(端子対14等の詳細)
上述のように、主管11には、枝管12を境として、主管11の軸方向の両側にそれぞれ電熱線13、端子対14及びインジケータ15が設けられている。これらの構成は、直管20と主管11とを電気融着するため、また、直管20と別部材の樹脂配管Pとを電気融着するために用いられる。以下の説明では、主管11と直管20との接続について説明するが、主管11と別部材の樹脂配管Pとの接続においても同様であるとする。
【0021】
電熱線13は、主管11の内周面と外周面との間に埋設されている。電熱線13は、例えば、主管11の周方向に沿って螺旋状に設けられている。
端子対14は、主管11に埋設された電熱線13の両端部にそれぞれ接続された端子14pの対である。端子14pには、電気融着機のコネクタが接続される。端子14pは、中央に位置する金属部14pmと、金属部14pmの周囲に位置する樹脂部14prと、を備える。電熱線13の両端部には、金属部14pmが接続される。
電気融着機は、端子対14を介して電熱線13に通電することで、電熱線13を加熱する。これにより、主管11の内周面及び直管20の外周面を溶融させることで、主管11と直管20とを融着する。
【0022】
本実施形態において、主管11の一方の側の端子対14の形状は、主管11の他方の側の端子対14の形状と異なる。
例えば、端子対14の高さが、主管11の軸方向の一方の側と他方の側とで異なる。具体的には、図1に示すように、主管11の軸方向の一方の側、つまり、主管11における直管20が接続される側に位置する端子対14の高さは、主管11の軸方向の他方の側に位置する端子対14の高さより低い。
本実施形態において、主管11の一方の側の端子対14には、切断跡を有する。つまり、主管11の一方の側の端子対14は、工具等によって切断されることで、主管11の他方の側の端子対14と異なる形状とされる。
本発明における接続不可な形状とは、コネクタとの電気的接続ができない形状であって、端子対14とコネクタとを安全に確実に通電できる程度の形状を保持できていない状態をいう。
具体的には、例えば、切断等をすることで金属部14pmが潰れて、樹脂部14prに埋まったり、金属部14pmと樹脂部14prが押しつぶされて圧着されたりして、個別にコネクタと金属部14pmが電気的に接続不可な形状となる状態をいう。
【0023】
主管11の軸方向の一方の側に位置する端子対14の高さは、少なくとも主管11の軸方向の他方の側に位置する端子対14の高さとことなることを容易に識別可能な程度である。主管11の軸方向の一方の側に位置する端子対14の高さは、電気融着機のコネクタが電気的に接続不可であることが判断できる程度の高さであることが好ましい。例えば、図2に示すように、主管11の軸方向の一方の側に位置する端子対14が完全に切除され、端子対14に高さがない状態としてもよい。本実施形態において、本管に端子対14が設けられているとは、上述のように端子対14が完全に切除され、外部からは端子対14が設けられていないように見える状態も含むものとする。
主管11の軸方向の一方の側に位置する端子対14を上記のような状態とすることで、作業者が、建物の施工現場において、主管11の軸方向の一方の側に位置する端子対14に誤って電気融着機のコネクタを接続しないようにすることが好ましい。左右の端子対の高低差は0mm~20mmであることが好ましい。
【0024】
また、主管11の軸方向の一方の側に位置する端子対14に誤って電気融着機のコネクタを接続しないようにするために、以下の方法を執ってもよい。
例えば、図3に示すように、端子14pの金属部14pmと樹脂部14prとの間に充填物14fを充填して、端子対14にコネクタを接続不可としてもよい。図4に示すように、金属部14pmの周囲に位置する樹脂部14prを溶融させることで、端子対14にコネクタを接続不可としてもよい。図5に示すように、端子14pに被覆部材14cを被せることで、端子対14にコネクタを接続不可としてもよい。
【0025】
インジケータ15は、主管11と直管20とが融着したことを確認するために用いられる。インジケータ15は、主管11の外周面から内周面に貫通した穴である。インジケータ15は、主管11に直管20が挿入される領域に設けられる。主管11と直管20とが電気融着されると、溶融した主管11又は直管20の樹脂が、インジケータ15を介して主管11の外周面に溢れ出る。これを目視することで、主管11と直管20とが融着したことを確認する。
【0026】
(枝付継手100の製造方法)
次に、本実施形態に係る枝付継手100の製造方法を説明する。本実施形態に係る枝付継手100の製造方法は、第1工程と、第2工程と、を有する。
第1工程は、主管11と直管20とを電気融着する工程である。第1工程では、主管11の一方の側に直管20の端部を挿入した状態で、電気融着機のコネクタを端子対14に接続する。そして、端子対14を介して電熱線13に通電することで、電熱線13を加熱する。これにより、主管11と直管20とを電気融着する。
【0027】
第2工程は、主管11の軸方向の一方の側、つまり主管11の直管20が接続された側に設けられた端子対14を切断、叩き潰す、捻じ切るもしくは溶融させる工程である。端子対14を切断する場合は、主管11の一方の側に位置する端子対14の高さを、主管11の他方の側に位置する端子対14の高さより低くすることができる。端子対14を叩き潰す、捻じ切る場合は、端子対を物理的に変形させることで、端子14pに対して電気融着機のコネクタを接続不可とすることができる。端子対14を溶融させる、つまり端子対14の樹脂部14prを溶融させる場合は、図4に示すように、端子14pに対して電気融着機のコネクタを接続不可とすることができる。
【0028】
第2工程は、主管11の一方の側の端子対14を、以下の方法によって電気融着機のコネクタを接続不可とする工程であってもよい。具体的には、例えば、第2工程において、図2に示すように、主管11の一方の側の端子対14を完全に取り除くように切断することで、端子対14にコネクタを接続不可としてもよい。第2工程において、図3に示すように、端子14pの金属部14pmと樹脂部14prとの間に充填物14fを充填して、端子対14にコネクタを接続不可としてもよい。第2工程において、図5に示すように、端子14pに被覆部材14cを被せることで、端子対14にコネクタを接続不可としてもよい。
【0029】
以上説明したように、本実施形態に係る枝付継手100によれば、主管11の一方の側の端子対14の形状は、主管11の他方の側の端子対14の形状と異なる。これにより、主管11の軸方向の両側に設けられた端子対14の区別を容易にすることができる。よって、施工現場における、主管11における直管20が接続される側の端子対14への融着機の誤接続の発生を抑えることができる。したがって、施工現場における2回融着の発生を抑えることができる。
【0030】
また、主管11の軸方向の一方の側に位置する端子対14の高さは、主管11の軸方向の他方の側に位置する端子対14より低い。つまり、主管11における直管20が接続される側の端子対14の高さは、主管11における直管20が接続されない側の端子対14の高さより低い。このように、主管11における直管20が接続されない側の端子対14の高さを高くすることで、枝付継手100の施工現場において融着機の端子14pを接続しやすくすることができる。よって、施工現場における端子対14への融着機の誤接続の発生をより抑えることができる。
【0031】
また、主管11の軸方向の一方の側に位置する端子対14の高さは、電気融着機の端子14pが電気的に接続不可な状態になっている。これにより、枝付継手100の施工現場において、直管20が接続される側の端子対14に融着機の端子14pが誤接続されることを確実に防ぐことができる。
【0032】
また、主管11と直管20とを電気融着する第1工程を備える。これにより、融着機を用いて主管11と直管20とを接続することができる。したがって、特別な工程や装置などを必要とせず、主管11と直管20とを接続することができる。主管11の軸方向の一方の側に設けられた端子対14を切断、叩き潰す、捻じ切るもしくは溶融させる第2工程を備える。これにより、主管11の一方の側の端子対14の形状を、主管11の他方の側の端子対14の形状と異なるものとすることができる。よって、枝付継手100が施工現場に搬入される時点では、主管11における直管20が接続される側の端子対14への融着機の誤接続の発生を抑えられる状態とすることができる。
【0033】
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態の第2枝付継手200を、図6を参照して説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
第2枝付継手200は、枝付継手100の有する各構成に加えて、主管11の他方の側、つまり、別部材の樹脂配管Pが接続される側にクランプ部30を更に備える点で、枝付継手100と相違する。
【0034】
クランプ部30は、建物の施工現場において主管11と樹脂配管Pを電気融着する際に、樹脂配管Pを主管11に対して仮保持する機能を有する。クランプ部30は、例えば、半円状の第1クランプ部31及び第2クランプ部32を備える。第1クランプ部31及び第2クランプ部32の両端には、例えば、図6に示すようにボルト固定部30Bを備える。
第1クランプ部31と第2クランプ部32とによって、主管11に挿入された樹脂配管Pを挟み、第1クランプ部31と第2クランプ部32とをボルトBによって締め付けることで、樹脂配管Pを主管11に対して仮保持する。
クランプ部30は、例えば、主管11の他方の端部に射出成型等によって一体に形成される。クランプ部30は、主管11と別個に形成され、接着又は融着によって接続されてもよい。
これにより、建物の施工現場における主管11と樹脂配管Pとの接続作業性を向上させてもよい。
【0035】
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述の第2工程において、主管11の一方の側の端子対14をハンマー等で潰したり、ペンチなどで捻じ切ったりすることで、端子対14に電気融着機のコネクタを接続不可としてもよい。
【0036】
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0037】
10 継手
11 主管
12 枝管
13 電熱線
14 端子対
14c 被覆部材
14f 充填物
14p 端子
14pm 金属部
14pr 樹脂部
15 インジケータ
20 直管
30 クランプ部
30B ボルト固定部
31 第1クランプ部
32 第2クランプ部
100 枝付継手
200 第2枝付継手
B ボルト
P 樹脂配管
図1
図2
図3
図4
図5
図6