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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024033245
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】外用医薬組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/245 20060101AFI20240306BHJP
   A61P 15/02 20060101ALI20240306BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20240306BHJP
   A61K 47/12 20060101ALI20240306BHJP
【FI】
A61K31/245
A61P15/02
A61P17/00
A61K47/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022136729
(22)【出願日】2022-08-30
(71)【出願人】
【識別番号】000115991
【氏名又は名称】ロート製薬株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128381
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義憲
(74)【代理人】
【識別番号】100176773
【弁理士】
【氏名又は名称】坂西 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100135242
【弁理士】
【氏名又は名称】江守 英太
(72)【発明者】
【氏名】升田 賢太
【テーマコード(参考)】
4C076
4C206
【Fターム(参考)】
4C076AA06
4C076AA11
4C076AA16
4C076BB31
4C076CC17
4C076CC18
4C076DD37
4C076DD38
4C076DD40
4C076DD41
4C076DD43
4C076DD44
4C076DD45
4C076DD46
4C076DD49
4C076DD50
4C076DD59
4C076DD60
4C076DD63
4C076DD70
4C076EE03
4C076EE07
4C076EE37
4C206AA01
4C206AA02
4C206FA33
4C206KA01
4C206MA36
4C206MA42
4C206MA48
4C206MA83
4C206NA14
4C206ZA81
4C206ZA89
(57)【要約】
【課題】膣周辺部において不快臭を抑えることのできる新規な外用医薬組成物を提供すること。
【解決手段】ウフェナマートを含有する、膣周辺部に適用する外用医薬組成物。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウフェナマートを含有する、膣周辺部に適用する外用医薬組成物。
【請求項2】
前記膣周辺部が膣周辺の皮膚及び/又は粘膜である、請求項1に記載の外用医薬組成物。
【請求項3】
膣分泌物及び/又は帯下を産生する女性に適用する、請求項1又は2に記載の外用医薬組成物。
【請求項4】
膣周辺部の臭気の抑制用である、請求項1又は2に記載の外用医薬組成物。
【請求項5】
膣分泌物及び/又は帯下に起因するかぶれの治療用及び/又は予防用である、請求項1又は2に記載の外用医薬組成物。
【請求項6】
酸を更に含有する、請求項1又は2に記載の外用医薬組成物。
【請求項7】
前記酸が有機カルボン酸である、請求項6に記載の外用医薬組成物。
【請求項8】
ウフェナマートを含有する、膣周辺部の臭気抑制剤。
【請求項9】
外用医薬組成物にウフェナマートを含有させることを含む、膣周辺部の臭気抑制方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外用医薬組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
健常な膣内のpHは、常在菌により産生される乳酸などの有機カルボン酸の存在によって3.8~4.2程度と低く保たれているが、それゆえに膣内が健常な状態であっても膣周辺部は膣内で産生される有機カルボン酸等の化合物に起因して特有の臭気を有している(例えば、非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】Clinical Obstetrics Gynecology,June 1981, vol.24, No.2, p.355-377
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、膣周辺部において不快臭を抑えることのできる新規な外用医薬組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、抗炎症剤として用いられるウフェナマートが、意外にも膣周辺部における有機カルボン酸に起因する不快臭を低減することを見出した。
【0006】
本発明は、例えば、以下の各発明を提供する。
[1]
ウフェナマートを含有する、膣周辺部に適用する外用医薬組成物。
[2]
前記膣周辺部が膣周辺の皮膚及び/又は粘膜である、[1]に記載の外用医薬組成物。
[3]
膣分泌物及び/又は帯下を産生する女性に適用する、[1]又は[2]に記載の外用医薬組成物。
[4]
膣周辺部の臭気の抑制用である、[1]~[3]のいずれかに記載の外用医薬組成物。
[5]
膣分泌物及び/又は帯下に起因する臭気の抑制用である、[1]~[3]のいずれかに記載の外用医薬組成物。
[6]
膣分泌物及び/又は帯下に起因するかぶれの治療用及び/又は予防用である、[1]~[5]のいずれかに記載の外用医薬組成物。
[7]
酸を更に含有する、[1]~[6]のいずれかに記載の外用医薬組成物。
[8]
前記酸が有機カルボン酸である、[7]に記載の外用医薬組成物。
[9]
ウフェナマートを含有する、膣周辺部の臭気抑制剤。
[10]
外用医薬組成物にウフェナマートを含有させることを含む、膣周辺部の臭気抑制方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、膣周辺部において不快臭を抑えることのできる新規な外用医薬組成物を提供することができる。これにより、膣分泌物及び/又は帯下を産生する女性の不快感を低減することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
【0009】
本実施形態に係る外用医薬組成物は、ウフェナマートを含有する。
【0010】
ウフェナマートは、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであれば、特に制限されない。ウフェナマートは、ブチル 2-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ]ベンゾエートとも称される公知の化合物である。
【0011】
本実施形態に係る外用医薬組成物は、膣周辺部に適用される。外用医薬組成物の適用部位は、不快臭を発生する膣周辺部であれば特に限定されないが、本発明による効果をより顕著に奏する観点から、膣周辺の皮膚及び/又は粘膜に適用されることが好ましく、膣周辺の皮膚に適用されることがより好ましい。膣周辺の皮膚としては、例えば、大陰唇、陰唇小帯、会陰、後陰唇交連、後連合等が挙げられる。膣周辺の粘膜としては、例えば、陰核、小陰唇、膣前提(外尿道口、膣口)、処女膜、バルトリン腺口、舟状窩等が挙げられる。これら膣周辺部の一部または全体を、デリケートゾーンと称する。
【0012】
本実施形態に係る外用医薬組成物の適用対象は特に制限されないが、本発明による効果をより顕著に奏する観点から、特に膣分泌物及び/又は帯下を産生する女性に適用することが好ましい。
【0013】
ウフェナマートは、膣周辺部の不快臭(好ましくは、膣分泌物及び/又は帯下に起因する不快臭)を抑えることができることから、本実施形態に係る外用医薬組成物は、膣周辺部の臭気(好ましくは、膣分泌物及び/又は帯下に起因する臭気)の抑制のために用いることができる。また、発明の一実施形態として、ウフェナマートを含有する、膣周辺部の臭気(好ましくは、膣分泌物及び/又は帯下に起因する臭気)の抑制剤が提供される。また、本発明の一実施形態として、外用医薬組成物にウフェナマートを含有させることを含む、膣周辺部の臭気(好ましくは、膣分泌物及び/又は帯下に起因する臭気)の抑制方法が提供される。
【0014】
ここで、膣分泌物及び/又は帯下を構成する成分としては、非特許文献1に記載の化合物が挙げられる。具体的には脂肪酸、ヒドロキシ酸、脂肪族アルコール、芳香族アルコール、芳香族アルデヒド、芳香族酸、窒素含有化合物、炭化水素等が挙げられ、これらの成分に起因する混合臭気がおりもの臭とされている。一般におりもの臭は「ヨーグルトもしくはチーズのような臭い」、または「酸っぱい臭い」と形容されるため、臭気としては有機カルボン酸、特に乳酸や酢酸の寄与が大きいと考えられる。
【0015】
一般に、あらゆる化合物が臭気を有し得るが、分子量の小さい化合物ほど沸点が低く揮発しやすいため、臭気を有する化合物として認識されることが多い。そのため、ウフェナマートが不快臭を抑えることができる臭気物質の分子量としては、500g/mol以下であることが好ましく、300g/mol以下であることがより好ましく、200g/mol以下であることがさらに好ましく、100g/mol以下であることが特に好ましい。
【0016】
また本実施形態に係る外用医薬組成物は、膣分泌物及び/又は帯下に起因するかぶれの治療及び/又は予防にも用いることができる。
【0017】
本実施形態に係る外用医薬組成物におけるウフェナマートの含有量は特に限定されず、他の配合成分の種類及び含有量、外用医薬組成物の用途及び製剤形態等に応じて適宜設定される。ウフェナマートの含有量は、本発明による効果をより顕著に奏する観点から、外用医薬組成物の総量を基準として、1~10w/w%、2.5~7w/w%、又は4~5w/w%であってもよい。
【0018】
本実施形態に係る外用医薬組成物は、ウフェナマートに加えて酸を含有してもよい。
【0019】
膣は細菌叢の生態系の一つとされているところ、膣内において菌叢バランスが崩れると細菌が増殖し、膣内及び帯下のpHが上昇する。上述したように健常な膣内及び帯下のpHは3.8~4.2程度と低く保たれているが、菌叢バランスが崩れ、トリコモナス膣炎や細菌性膣炎を発症している患者の帯下におけるpHは健常時よりも高いことが知られている(日本プライマリ・ケア連合学会誌、2012年、35巻、2号、p.157-161)。このような場合、帯下も感染性を有するため、膣内の症状にとどまらず患者の使用するおりものシート等を介してその接触部位がかぶれるという問題も想定される。本実施形態に係る外用医薬組成物はウフェナマートと合わせて酸を含有することにより、膣周辺部における不快臭を抑えながらも、膣内におけるpH及び菌叢バランスを健常に保つことができる。また、膣内におけるpH及び菌叢バランスを健常に保つと、膣外へ放出される膣内分泌物や帯下の組成も健常となる。したがって、本実施形態に係る外用医薬組成物は、膣内分泌物や帯下が皮膚と接触することで生じるかぶれを予防又は改善することができる。同様に、本実施形態に係る外用医薬組成物は、膣内の症状に由来する、おりものシート等を介した接触部位のかぶれを予防又は改善することができる。
【0020】
酸としては、無機酸、有機酸が挙げられる。無機酸としては、塩酸、硫酸等が挙げられる。有機酸としては、主には有機カルボン酸が挙げられる。有機カルボン酸としては、脂肪酸、ヒドロキシ酸、芳香族酸、アスコルビン酸等が挙げられる。脂肪酸としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノレン酸等が挙げられる。ヒドロキシ酸としては、乳酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸等が挙げられる。芳香族酸としては、安息香酸、サリチル酸等が挙げられる。これらの中でも、膣内における菌叢バランスをより健常に保つことができることから、有機カルボン酸が好ましく、脂肪酸及びヒドロキシ酸がより好ましく、酢酸及び乳酸がさらに好ましい。
【0021】
本実施形態に係る外用医薬組成物における酸の含有量は特に限定されず、他の配合成分の種類及び含有量、外用医薬組成物の用途及び製剤形態等に応じて適宜設定される。酸の含有量は、本発明による効果をより顕著に奏する観点から、外用医薬組成物の総量を基準として、0.001~5w/w%、0.01~1w/w%、0.05~0.5w/w%、又は0.1~0.2w/w%であってもよい。
【0022】
本実施形態に係る外用医薬組成物におけるウフェナマートと酸の含有比率は特に限定されず、他の配合成分の種類及び含有量、外用医薬組成物の用途及び製剤形態等に応じて適宜設定される。ウフェナマートと酸の含有比率は、本発明による効果をより顕著に奏する観点から、ウフェナマートの含有量を1としたとき、0.0002~1質量部、0.002~0.2質量部、0.01~0.1質量部、又は0.1~0.2質量部であってもよい。
【0023】
本実施形態に係る外用医薬組成物は、更に基剤、増粘剤、界面活性剤、保湿成分、有効成分、酸化防止剤、塩基系pH調整剤、保存剤又は防腐剤、キレート剤等を含有してもよい。これらは公知のものを適宜選択して使用することができる。
【0024】
基剤としては、水、低級アルコール、多価アルコール、油剤等が挙げられる。水の含有量は、提供する剤型が軟膏剤以外の場合、外用医薬組成物の総量を基準として0.001~99.9w/w%であることが好ましく、0.01~80w/w%であることがより好ましく、0.1~60w/w%であることがさらに好ましい。水の含有量は、提供する剤型が軟膏剤の場合、外用医薬組成物の総量を基準として1w/w%以下であることが好ましく、0.1w/w%以下であることがより好ましく、0.01w/w%以下であることがさらに好ましい。基剤は、溶剤としても使用可能である。
【0025】
低級アルコールとしては、ヒドロキシ基を1個有する低分子が挙げられ、例えば、エタノール、イソプロピルアルコール等が挙げられる。低級アルコールの含有量は、外用医薬組成物の総量を基準としての総量を基準として0.001~99.9w/w%であることが好ましく、0.01~80w/w%であることがより好ましく、0.1~60w/w%であることがさらに好ましい。
【0026】
多価アルコールとしては、ヒドロキシ基を2個以上有する低分子が挙げられ、例えば、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、イソプレングリコール、1、3-ブチレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール、デカンジオール、ネオペンチルグリコール、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マンニトールが挙げられる。中でも炭素数2~10のものが好ましく、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1、3-ブチレングリコール、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,3-プロパンジオールから選択される1種、又は2種以上の組み合わせが好ましい。多価アルコールの含有量は、外用医薬組成物の総量を基準としての総量を基準として0.001~99.9w/w%であることが好ましく、0.01~80w/w%であることがより好ましく、0.1~60w/w%であることがさらに好ましい。
【0027】
油剤としては、極性油、非極性油が挙げられる。極性油としては、例えば、エステル油、油脂類、ロウ類、高級アルコール、ステロール類(フィトステロール、コレステロール等)等が挙げられる。極性油としては、エステル油、ロウ類、高級アルコールが好ましく、エステル油、高級アルコールが好ましい。非極性油としては、例えば、炭化水素油、シリコーン油等が挙げられる。油剤の含有量は、外用医薬組成物の総量を基準としての総量を基準として0.001~99.9w/w%であることが好ましく、0.01~80w/w%であることがより好ましく、0.1~60w/w%であることがさらに好ましい。
【0028】
エステル油としては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸デシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸エチル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸イソセチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸エチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、カプリル酸セチル、オレイン酸デシル、オレイン酸オレイル、オレイン酸イソデシル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸2-オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸2-オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ-2-エチルヘキシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、12-ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、ステアリン酸イヌリン、ジ-2-エチルヘキシル酸エチレングリコール、2-エチルヘキサン酸セチル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリメリト酸トリ2-エチルヘキシル、トリメリト酸トリトリデシル、トリ-2-エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2-エチルヘキサノエート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、中鎖脂肪酸トリグリセリド、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、アジピン酸ジイソブチル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、コハク酸ジエトキシエチル、コハク酸ジエチルヘキシル、シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、酢酸ラノリン、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、トリ(ベヘン酸/イソステアリン酸/エイコサン二酸)グリセリル等が挙げられる。これらのうち、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、セバシン酸ジエチルが好ましく、パルミチン酸イソプロピル、セバシン酸ジエチルがより好ましい。
【0029】
油脂類としては、例えば、アボガド油、アマニ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、オリーブ油、サフラワー油、キョウニン油、シナモン油、ホホバ油、ブドウ種子油、ヒマワリ油、アーモンド油、サザンカ油、ナタネ油、ゴマ油、カカオ脂、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロウ核油、モクロウ、小麦胚芽油、米胚芽油、米ヌカ油、綿実油、大豆油、落花生油、茶実油、月見草油、ククイナッツ油、ヘーゼルナッツ油、シア脂等が挙げられる。
【0030】
ロウ類としては、例えば、キャンデリラロウ、コメヌカロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル、セラックロウ、ミツロウ等が挙げられる。
【0031】
高級アルコールとしては、例えば、炭素数12~22のアルコールが挙げられる。高級アルコールの具体例としては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール等の直鎖状飽和高級アルコール;オレイルアルコール、セラキルアルコール等の不飽和高級アルコール;ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、ラノリンアルコール、イソステアリルグリセリルエーテル等の分岐状高級アルコール等が挙げられる。
【0032】
炭化水素油としては、例えば、ワセリン、スクワラン、スクワレン、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。これらのうち、ワセリン、流動パラフィン、パラフィン、セレシン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックスが好ましい。
【0033】
シリコーン油としては、例えば、メチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、メチルシクロペンタシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルトリメチコン、ジメチコノール、ジメチコノールクロスポリマー等のシロキサン、カプリリルメチコン等のアルキル変性シリコーン、アミノプロピルジメチコン及びアモジメチコン等のアミノ変性シリコーン、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、架橋型ポリエーテル変性シリコーン、架橋型アルキルポリエーテル変性シリコーン、シリコーン・アルキル鎖共変性ポリエーテル変性シリコーン、シリコーン・アルキル鎖共変性ポリグリセリン変性シリコーン、ポリエーテル変性分岐シリコーン、ポリグリセリン変性分岐シリコーン、アクリルシリコン、フェニル変性シリコーン、及びシリコーンレジン等が挙げられる。これらのうち、ジメチルポリシロキサンが好ましい。
【0034】
増粘剤としては、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロース、グアーガム、ペクチン、プルラン、ゼラチン、ローカストビーンガム、カラギーナン、寒天、キサンタンガム、ジェランガム、アルギン酸、アルギン酸プロピレングリコール、ヒアルロン酸等の多糖類;ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等のビニル系増粘剤;ポリエチレングリコール;ベントナイト;パルミチン酸デキストリン;(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー;(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドン)コポリマー等が挙げられる。増粘剤の含有量は、外用医薬組成物の総量を基準として0.001~8w/w%であることが好ましく、0.01~4w/w%であることがより好ましく、0.05~2w/w%であることがさらに好ましく、0.1~1w/w%であることが特に好ましい。
【0035】
界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤等のいずれであってもよい。非イオン性界面活性剤としては、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ペンタ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類;モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40(HCO-40)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50(HCO-50)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60(HCO-60)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油80等の硬化ヒマシ油誘導体;モノラウリル酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート20)、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート60)、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート80)、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類;オレイン酸グリセリル、ミリスチン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル等のグリセリン脂肪酸エステル;オレイン酸ポリグリセリル-2、ステアリン酸ポリグリセリル-2、オレイン酸ポリグリセリル-10、ステアリン酸ポリグリセリル-10、ラウリン酸ポリグリセリル-10、ジステアリン酸ポリグリセリル-10、トリオレイン酸ポリグリセリル-10、ペンタオレイン酸ポリグリセリル-10、ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10等のポリグリセリン脂肪酸エステル;ステアリン酸ポリオキシル40、ステアリン酸ポリオキシル55等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル;アルキルグルコシド;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル等のポリオキシアルキレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレン(196)ポリオキシプロピレン(67)グリコール、ポリオキシエチレン(200)ポリオキシプロピレン(70)グリコール、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(10)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル等のポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロック共重合体;ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ラウリルPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン等のシリコーン系界面活性剤等が挙げられる。両性界面活性剤としては、レシチン、水添レシチン等のリン脂質が挙げられる。これらの中でも、非イオン性界面活性剤が好ましい。界面活性剤の含有量は、外用医薬組成物の総量を基準として0.001~15w/w%であることが好ましく、0.01~5w/w%であることがより好ましく、0.1~2w/w%であることがさらに好ましい。
【0036】
保湿成分としては、例えば、グリシン、アスパラギン酸、アルギニン等のアミノ酸;リン脂質類;セラミド類(擬似セラミド、天然セラミド等);ピロリドンカルボン酸ナトリウム等の天然保湿因子;カミツレエキス、ハマメリスエキス、チャエキス、シソエキス等の植物抽出エキス等、グリセリン、ソルビトール等の多価アルコールが挙げられる。
【0037】
有効成分としては、例えば、尿素、ヘパリン類似物質、アラントイン、トコフェロール及びその誘導体、酸化亜鉛、イソプロピルメチルフェノール、ベンザルコニウム及びその塩、ベンゼトニウム及びその塩等が挙げられる。トコフェロール及びその誘導体としては、例えば、α-トコフェロール、δ-トコフェロール、酢酸トコフェロールなどが挙げられる。ベンザルコニウムの塩としては、例えば、ベンザルコニウム塩化物等が挙げられる。ベンゼトニウムの塩としては、例えば、ベンゼトニウム塩化物等が挙げられる。
【0038】
酸化防止剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、亜硫酸ナトリウム、L-システイン塩酸塩等が挙げられる。
【0039】
塩基系pH調整剤としては、例えば、無機塩基(水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等)、有機塩基(トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、グリシン、アルギニン等)等が挙げられる。
【0040】
保存剤又は防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ベンジル、パラオキシ安息香酸メチル、フェノキシエタノール、ベンジルアルコール、グルコン酸クロルヘキシジン、メチルイソチアゾリン、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル等が挙げられる。
【0041】
キレート剤としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸(エデト酸)、エチレンジアミン四酢酸塩(ナトリウム塩(エデト酸ナトリウム:日本薬局方、EDTA-2Naなど)、カリウム塩など)、ポリリン酸、メタリン酸等が挙げられる。
【0042】
本実施形態に係る外用医薬組成物は、所望量のウフェナマート、及び必要に応じて他の成分を所望の濃度となるように添加及び混合することにより製造することができる。例えば、乳化形態の製剤である場合、水相と油相についてそれぞれの相に成分を添加及び混合し、次いでこれらの相を混合することで製造される。例えば、液剤のような単一相の製剤である場合、基剤相に各成分を添加及び混合することで製造される。また、剤型に関わらず、必要に応じて予備溶解又は予備分散相を設定することで効率良く調合することができる。
【0043】
本実施形態に係る外用医薬組成物は、医薬品として公知の形態であれば、特に限定されない。例えば、液剤、懸濁剤、乳剤(乳液)、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、リニメント剤、ローション剤、エアゾール剤、パウダー剤、不織布等のシートに本発明の成分を含浸させたシート剤等の形態により、公知の方法で製剤化することができる。本発明の効果をより顕著に奏する観点から、液剤、乳剤(乳液)、クリーム剤、軟膏剤が好ましい。このような形態に製剤化することにより、効果を十分に発揮することができる。また、本実施形態に係る外用医薬組成物を乳化形態で製剤化する場合、水中油型であっても、油中水型であってもよい。
【0044】
本実施形態に係る外用医薬組成物を液剤、懸濁剤、乳剤(乳液)、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、ローション剤等の形態で液状又は半固形状に製剤化した場合、限定はされないが、ノズル付き容器、ポンプ付き容器、ジャー容器、チューブ容器、中栓に穴の開いたタイプの容器、ヒンジキャップ付き容器、スポンジヘッド容器、ロールオン容器等に収容することにより、外用医薬組成物を、所望の患部に直接的に又は間接的に塗布することができる。ノズルやスポンジは、患部の狭い範囲又は広い範囲に塗布できるように、先細又は大きな径に設計することも可能である。患部に本実施形態に係る外用医薬組成物を塗布した後に、不織布や指等により、塗り拡げて用いることも可能である。また別の態様として、液剤、懸濁剤、乳剤(乳液)、クリーム剤、ゲル剤、ローション剤等の形態で外用医薬組成物を液状に製剤化した場合、限定はされないが、スプレー容器に収容することにより、外用医薬組成物を、所望の患部に直接的に噴霧して使用することもできる。
【0045】
本実施形態に係る外用医薬組成物を充填する容器の材質は特に限定されず、医薬品外用剤の容器として用いられるものであればよい。このような容器材質として、例えば、外用医薬組成物との接触面の一部又は全部、好ましくは全部が、ポリオレフィン樹脂、アクリル酸樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、フッ素樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ABS樹脂、AS樹脂、ポリアセタール、変性ポリフェニレンエーテル、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリイミド、セルロースアセテート、アルミニウム、及びガラスからなる群より選ばれる少なくとも1種の材料で構成されている容器が挙げられる。
【0046】
製剤の扱いやすさや成型加工のしやすさの観点から、本実施形態に係る外用医薬組成物を充填する容器の材質としては、例えば、アルミニウム、ポリエチレン(PE)(高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、超低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超高分子量ポリエチレン等を含む)、ポリプロピレン(PP)(アイソタクチックポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン、アタクチックポリプロピレン等を含む)、エチレン・プロピレンコポリマー、ポリメチルペンテン、ポリブテン-1、1,2-ポリブタジエン等のポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル樹脂が好ましく、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートがより好ましい。また、本実施形態に係る外用医薬組成物を充填する容器の最内層の材質としては、例えば、ポリエチレン(PE)(高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、超低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン、アルミニウムが好ましい。
【0047】
本実施形態に係る外用医薬組成物が蓋部又はキャップを有する容器に充填される場合、蓋部又はキャップの材質は上記容器材質として例示した材質で構成されていることが好ましい。
【0048】
本実施形態に係る外用医薬組成物が充填された容器は、外箱に収容して流通されていることが好ましい。この時、外用医薬組成物の品質の担保、安全性上の観点から外箱は封かんなどの密封処理が施されることが好ましい。外箱の材質としては紙、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられ、中でも紙が好ましい。
【0049】
本実施形態に係る外用医薬組成物を保管する際には、含有する薬剤や製剤としての安定性の観点から、直射日光の当たらない場所で保管することが好ましい。
【0050】
本実施形態に係る外用医薬組成物は、抗炎症、抗菌、鎮痒等の治療効果を目的として用いることができる。また、本実施形態に係る外用医薬組成物は、湿疹、ただれ、あせも、かぶれ等の症状の改善、これらの症状に起因する炎症や痒みの改善に用いることができる。
【0051】
本実施形態に係る外用医薬組成物は、薬剤の副作用の影響が大きくなることから、長期間にわたって使用を続けることは好ましくない。特に、本実施形態に係る外用医薬組成物は、症状の改善後も使用し続けることは好ましくない。
【実施例0052】
以下、試験例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0053】
〔試験例1:臭気試験〕
酢酸、乳酸、ウフェナマート、酢酸とウフェナマートとの組み合わせ、及び乳酸とウフェナマートとの組合せについて、臭気指数相当値(臭気の強度)が同程度になるように各成分をコットンにそれぞれ滴下して吸収させた。スマートバッグ PA AA-5(ジーエルサイエンス製)の中に各成分を吸収したコットンを入れ、窒素ガスを2L充填し、37℃で1時間恒温器に静置して各成分の臭気を抽出した。スマートバッグ PA 2L AA-2(ジーエルサイエンス製)に臭気が含まれた窒素ガスを全量移し、におい識別装置 FF-2020 Sシステム(島津製作所製)にて、当該臭い識別装置において指定されている9種のにおいガスを基準臭とし、スタンダードモードで解析を行った。その後、おりもの関連臭として乳酸又は酢酸を基準臭として設定し、ユーザーモードにて再解析を行うことで、おりもの関連臭及び各成分の臭気の類似度を算出した。測定時に採用した各成分の臭気の臭気指数相当値と合わせて結果を1及び2に示す。類似度とは、基準となる臭気に対する測定した臭気の乖離度合いを示している。例えば測定臭気の類似度が90%の場合、基準となる臭気に対して10%異なる臭気であることを示している。なお、各成分のコットンへの滴下量は以下の通りである。
酢酸:1質量%水溶液50μl
乳酸:90質量%水溶液400μl
ウフェナマート:35μl
酢酸+ウフェナマート:酢酸1質量%水溶液50μl+ウフェナマート:35μl
乳酸+ウフェナマート:乳酸90質量%水溶液400μl+ウフェナマート:35μl
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
表1より、酢酸の臭気自身との類似度を100としたとき、ウフェナマートを加えることで酢酸の臭気との類似度は低下した。すなわち、ウフェナマートは酢酸の臭気を抑えることが確認された。同様に表2より、乳酸の臭気自身との類似度を100としたとき、ウフェナマートを加えることで乳酸の臭気との類似度は低下した。すなわち、ウフェナマートは乳酸の臭気を抑えることが確認された。
【0057】
〔製剤例〕
下記表3に記載の処方で、常法により外用剤が調製される。なお、処方例1~3は軟膏剤、処方例4~6は乳剤(乳液)、処方例7~9は乳化ローション剤、処方例10~12はクリーム剤であり、下記表3における各成分量の単位はw/w%である。
【0058】
【表3】