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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024033299
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】医療デバイス
(51)【国際特許分類】
   A61M 31/00 20060101AFI20240306BHJP
【FI】
A61M31/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022136809
(22)【出願日】2022-08-30
(71)【出願人】
【識別番号】000109543
【氏名又は名称】テルモ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141829
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 牧人
(74)【代理人】
【識別番号】100123663
【弁理士】
【氏名又は名称】広川 浩司
(72)【発明者】
【氏名】早川 浩一
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066AA01
4C066CC01
(57)【要約】
【課題】生体表面の広い面積に穿刺を行うことのできる医療デバイスを提供する。
【解決手段】長尺なシャフト部20と、シャフト部20の先端部に設けられるキャリア部材30と、を備え、キャリア部材30は、一方に面する第1面31と、該第1面31と反対側の他方に面する第2面32と、を有し、第1面31には拡張可能な拡張体40が設けられ、第2面32には複数の針状突起部33が設けられる医療デバイス10である。シャフト部20は、先端部にキャリア部材30を有する内筒22と、該内筒22の外周側を覆う外筒21と、を有し、内筒22は、外筒21に対して長軸方向に沿って移動可能であり、キャリア部材30は、外筒21の内部に折り畳まれた状態で収納される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺なシャフト部と、
前記シャフト部の先端部に設けられるキャリア部材と、を備え、
前記キャリア部材は、一方に面する第1面と、該第1面と反対側の他方に面する第2面と、を有し、
前記第1面には拡張可能な拡張体が設けられ、
前記第2面には複数の針状突起部が設けられる医療デバイス。
【請求項2】
前記シャフト部は、長軸方向に沿う流体注入ルーメンを有し、
前記針状突起部は前記流体注入ルーメンと連通し先端が開口する中空部を有する請求項1に記載の医療デバイス。
【請求項3】
前記針状突起部は内部が中実である請求項1に記載の医療デバイス。
【請求項4】
前記シャフト部は、先端部に前記キャリア部材を有する内筒と、該内筒の外周側を覆う外筒と、を有し、
前記内筒は、前記外筒に対して長軸方向に沿って移動可能であり、
前記キャリア部材は、前記外筒の内部に折り畳まれた状態で収納される請求項1~3のいずれか1項に記載の医療デバイス。
【請求項5】
前記シャフト部は、長軸方向に沿う拡張ルーメンを有し、
前記拡張ルーメンは前記拡張体の内部と連通している請求項1~3のいずれか1項に記載の医療デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体表面に密着して針状突起部を穿刺できる医療デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
低侵襲で処置を行う方法として、内視鏡手術が挙げられる。例えば特許文献1のように、内視鏡下において生体内の所定位置に医療用シートを送達する医療デバイスが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2022/080459号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
冠微小血管機能障害においては、冠動脈より末梢側の冠微小血管以降の動脈に十分な血流が供給されず、心筋虚血を生じる。この場合、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)によっても治療を行うことが困難である。このため、心筋組織に対して直接薬剤あるいは移植する細胞などを送達する処置が考えられる。
【0005】
上記処置の治療効果を高くするため、医療デバイスは、心膜内の心筋腔にアクセスして広い面積に穿刺できることが望ましい。穿刺を行うには、生体表面からの針に対する反力に対抗できる力を発生することが必要である。特許文献1に挙げるような医療デバイスは、心膜の表面に接触して医療用シートを送達することはできるが、穿刺が可能となるようには構成されていない。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、生体表面の広い面積に穿刺を行うことのできる医療デバイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する本発明に係る医療デバイスは、長尺なシャフト部と、前記シャフト部の先端部に設けられるキャリア部材と、を備え、前記キャリア部材は、一方に面する第1面と、該第1面と反対側の他方に面する第2面と、を有し、前記第1面には拡張可能な拡張体が設けられ、前記第2面には複数の針状突起部が設けられる。
【発明の効果】
【0008】
上記のように構成した(1)医療デバイスは、生体の内腔にキャリア部材を配置することで、拡張体が拡張した際の反力によって第2面側が押圧され、針状突起部を生体表面に穿刺できる。これにより、医療デバイスは、生体表面の広い面積に穿刺を行うことができる。
【0009】
(2)上記(1)の医療デバイスにおいて、前記シャフト部は、長軸方向に沿う流体注入ルーメンを有し、前記針状突起部は前記流体注入ルーメンと連通し先端が開口する中空部を有してもよい。これにより、医療デバイスは、針状突起部を介して生体に薬剤を投与できる。
【0010】
(3)上記(1)の医療デバイスにおいて、前記針状突起部は内部が中実であってもよい。これにより、医療デバイスは、医療用シートの密着や針状突起部に塗布された薬剤の投与に用いることができる。
【0011】
(4)上記(1)~(3)のいずれか1つの医療デバイスにおいて、前記シャフト部は、先端部に前記キャリア部材を有する内筒と、該内筒の外周側を覆う外筒と、を有し、前記内筒は、前記外筒に対して長軸方向に沿って移動可能であり、前記キャリア部材は、前記外筒の内部に折り畳まれた状態で収納されてもよい。これにより、医療デバイスは、キャリア部材を目的部位に容易に送達できる。
【0012】
(5)上記(1)~(4)のいずれか1つの医療デバイスにおいて、前記シャフト部は、長軸方向に沿う拡張ルーメンを有し、前記拡張ルーメンは前記拡張体の内部と連通していてもよい。これにより、医療デバイスは、拡張体を所望のタイミングで確実に拡張させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本実施形態の医療デバイスの斜視図である。
図2】拡張体を拡張させた医療デバイスの斜視図である。
図3】キャリア部材が収納された外筒の先端部付近の拡大斜視図である。
図4】心膜腔内にキャリア部材を配置した医療デバイスの断面図である。
図5】心膜腔内に配置したキャリア部材の拡張体を拡張させた医療デバイスの断面図である。
図6】変形例に係る医療デバイスであって、心膜腔内に配置したキャリア部材の拡張体を拡張させた医療デバイスの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。また、本明細書では、医療デバイス10の生体に挿入する側を「先端」若しくは「先端側」、操作する手元側を「基端」若しくは「基端側」と称することとする。
【0015】
本実施形態の医療デバイス10は、生体の表面に接触して針状突起部33を穿刺するためのものである。この医療デバイス10は、例えば、虚血性心疾患による重症心不全の治療に使用される。この場合、医療デバイス10は、心臓のうち心膜内の心膜腔に挿入されて、心膜腔のうち心筋側の心外膜に対して針状突起部33が穿刺される。
【0016】
まず、医療デバイス10の構成について説明する。図1に示すように、医療デバイス10は、長尺なシャフト部20と、シャフト部20の先端部に設けられるキャリア部材30と、を備えている。キャリア部材30は、薄い膜状に形成されている。キャリア部材30には拡張可能な拡張体40が載置されている。図2に示すように、拡張体40は、キャリア部材30の上で拡張することができる。
【0017】
シャフト部20は、先端部にキャリア部材30を有する内筒22と、内筒22の外周側を覆う外筒21とを有している。内筒22は、外筒21に対して長軸方向に沿って移動することができる。内筒22を外筒21に対し基端側に移動させることで、キャリア部材30を外筒21の内部に収納することができる。図3に示すように、キャリア部材30は、外筒21の内部に収納されることで、折り畳まれた状態となる。キャリア部材30は、外筒21の外部に露出した状態で、両端部にひだ部30aを有している。ひだ部30aは、キャリア部材30の中央部の面に対して、ある角度を有するように形成されている。このため、キャリア部材30は、外筒21の内部に収納する際に、ひだ部30aを起点に丸まりやすい。
【0018】
内筒22は、基端部に拡張ポート50と流体注入ポート51とを有している。拡張ポート50は、拡張体40に拡張用流体を供給するために用いられる。流体注入ポート51は、キャリア部材30に対して薬剤を含む流体を供給するために用いられる。
【0019】
シャフト部20を構成する外筒21や内筒22は、例えば、樹脂材料によって形成される。外筒21や内筒22の構成材料としては、特に限定されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート、ポリアミド樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリ塩化ビニル、ABS樹脂等が挙げられる。外筒21や内筒22は、金属材料によって構成されてもよい。
【0020】
キャリア部材30は、可撓性を有する樹脂材料によって形成される。キャリア部材30の構成材料としては、特に限定されないが、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリアセタール樹脂、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエチレンテレフタレート、フッ素樹脂等が挙げられる。
【0021】
拡張体40は、柔軟な材料で形成される。このような材料として、例えばシリコーンが挙げられるが、これに限定されない。拡張体40は、キャリア部材30のうち一方に面する第1面31に載置されている。また、拡張体40は、キャリア部材30の第1面31において、中央部より先端側の領域に配置されている。なお、拡張体40は、第1面31の中央部に配置されてもよい。拡張体40は、拡張することで半球状に膨らむことができる。
【0022】
図4に示すように、拡張体40には、内筒22内に挿通される拡張流体供給管23が接続される。拡張流体供給管23の内部には拡張ルーメン24が形成され、拡張体40の内部と連通する。内筒22の拡張ポート50は、拡張ルーメン24と連通しており、シリンジ等の流体供給部(図示しない)を接続することができる。流体供給部は、拡張ルーメン24を介して拡張用流体を注入することで、拡張体40を拡張させることができる。拡張用流体は気体でも液体でもよく、例えばヘリウムガス、COガス、Oガス等の気体や、生理食塩水、造影剤等の液体を用いることができる。
【0023】
キャリア部材30は、第1面31と反対側の他方に面する第2面32に複数の針状突起部33を有している。針状突起部33は、先端が開口する中空部33aを有している。キャリア部材30は、針状突起部33の中空部33aと連通する連通ルーメン34を有している。連通ルーメン34には、内筒22の内部に挿通される薬剤供給管25が接続される。薬剤供給管25は、内部に流体注入ルーメン26を有している。薬剤供給管25は、内筒22の流体注入ポート51と連通する。針状突起部33は、長さが0.1mm~1.0mm、外径が0.05mm~0.5mm、内径が0.03mm~0.4mmの範囲に形成される。また、針状突起部33は、キャリア部材30の第2面32において25本~10000本の範囲で設けられる。ただし、針状突起部33の寸法および本数はこれに限られない。
【0024】
流体注入ポート51から薬剤を含む流体を注入することで、流体注入ルーメン26と連通ルーメン34とを介して、薬剤を含む流体が針状突起部33に到達する。本実施形態において薬剤は、治療効果を有する薬の他、細胞、エクソソーム、核酸医薬などを含む。薬剤はゲルを含む液体、固体、気体のいずれであってもよい。
【0025】
次に、本実施形態の医療デバイス10を用いて生体の処置対象部に穿刺を行う方法について説明する。術者は、予め、本実施形態の医療デバイス10を準備する。この際の医療デバイス10は、拡張体40が収縮し、キャリア部材30が外筒21から露出した状態である。医療デバイス10の準備の際に、術者は、拡張ポート50に拡張用流体の供給部を、流体注入ポート51に薬剤を含む流体の供給部を、それぞれ接続する。また、術者は、キャリア部材30を外筒21に収納した状態とする。
【0026】
医療デバイス10を準備したら、術者は、胸部の切開創から胸腔内に医療デバイス10を挿入する。術者は、心臓のうち心筋Aを覆う心膜Bの内部、具体的には、心筋Aに隣接する心外膜Dと心嚢に隣接する壁側心膜Eとの間に形成される空間状の心膜腔Cに外筒21の先端部を配置する。このとき、図示しない内視鏡の先端部も心膜腔C内に挿入する。
【0027】
次に、術者は、内筒22を外筒21に対して先端側に移動させる。これにより、内筒22の先端部に設けられたキャリア部材30が外筒21の先端から露出する。外筒21から露出したキャリア部材30は、折り畳まれた状態から開いた状態に変形する。キャリア部材30が開くことで、図4に示すように、キャリア部材30の第1面31が壁側心膜Eに面し、キャリア部材30の第2面32が心外膜Dに面するように配置される。このため、キャリア部材30の第1面31に設けられる拡張体40は、壁側心膜Eに面し、キャリア部材30の第2面32に設けられる針状突起部33は、心外膜Dに面する。
【0028】
次に、術者は、拡張ポート50から拡張用流体を注入し、拡張体40を拡張させる。図5に示すように、拡張体40を拡張させることで、拡張体40は心膜Bを押圧し、その反対側に位置する針状突起部33は、心筋A側に押し付けられる。これにより、針状突起部33を生体表面に穿刺できる。医療デバイス10は、心膜Bから拡張体40に作用する反力によって、針状突起部33を生体表面の広い面積に確実に穿刺できる。
【0029】
拡張体40は、キャリア部材30の中央部より先端側の領域に配置されているので、心膜腔C内で拡張体40が拡張することで、キャリア部材30およびこれに接続されたシャフト部20の角度を変化させることができる。このため、拡張体40の拡張前の状態において、キャリア部材30が心外膜Dに対して傾斜して配置されていても、拡張体40の拡張時にはキャリア部材30を心外膜Dと平行に配置できる。これにより、針状突起部33を生体表面に対し垂直に穿刺できる。なお、拡張体40がキャリア部材30の中央部に配置されていても、同様に拡張体40の拡張時にキャリア部材30の配置を適正化することができる。
【0030】
針状突起部33を生体表面に穿刺したら、術者は、流体注入ポート51から薬剤を含む流体を注入する。薬剤を含む流体は、薬剤供給管25の流体注入ルーメン26とキャリア部材30の連通ルーメン34とを介して、針状突起部33の中空部33aに到達する。針状突起部33は、壁側心膜Eに対して穿刺されているので、針状突起部33の中空部33aから生体に薬剤が送達される。
【0031】
薬剤の送達が終了したら、術者は、拡張体40を収縮させる。これにより、針状突起部33を生体表面に押し付ける力がなくなるため、針状突起部33は生体表面から抜去される。次に、術者は、内筒22を基端側に移動させ、キャリア部材30を外筒21の内部に収納する。これにより、キャリア部材30は、折り畳まれた状態となって外筒21に収納される。その後、術者は、医療デバイス10および内視鏡を生体から抜去し、処置を終了する。
【0032】
医療デバイスの変形例について説明する。図6に示すように、変形例に係る医療デバイス60は、シャフト部70を構成する内筒72の先端部にキャリア部材80を有している。キャリア部材80の第1面81には拡張体90が、キャリア部材80の第2面82には複数の針状突起部83が、それぞれ設けられる。本例の医療デバイス60は、針状突起部83の内部が中実である。
【0033】
本例の医療デバイス80は、心外膜Dに予め貼付された医療用シート100の上から針状突起部83を穿刺することで、医療用シート100の生体表面に対する密着力の向上および剥離防止を図ることができる。針状突起部83は、医療用シート100を貫通し、生体表面に穿刺できる長さを有している。これにより、医療用シート100を生体表面により密着させることができる。
【0034】
また、本例の医療デバイス80は、医療用シート100の密着以外に用いることができる。例えば、医療デバイス80は、針状突起部83に予め薬剤を塗布しておき、針状突起部83で生体表面を穿刺することで、薬剤を生体に投与することもできる。
【0035】
以上のように、本実施形態に係る医療デバイス10は、長尺なシャフト部20と、シャフト部20の先端部に設けられるキャリア部材30と、を備え、キャリア部材30は、一方に面する第1面31と、該第1面31と反対側の他方に面する第2面32と、を有し、第1面31には拡張可能な拡張体40が設けられ、第2面32には複数の針状突起部33が設けられる。このように構成した医療デバイス10は、生体の内腔にキャリア部材30を配置することで、拡張体40が拡張した際の反力によって第2面32側が押圧され、針状突起部33を生体表面に穿刺できる。これにより、医療デバイス10は、生体表面の広い面積に穿刺を行うことができる。
【0036】
医療デバイス10は、シャフト部20が長軸方向に沿う流体注入ルーメン26を有し、針状突起部33は流体注入ルーメン26と連通し先端が開口する中空部33aを有してもよい。これにより、医療デバイス10は、針状突起部33を介して生体に薬剤を投与できる。
【0037】
医療デバイス60は、針状突起部83の内部が中実であってもよい。これにより、医療デバイス60は、医療用シート100の密着や針状突起部83に塗布された薬剤の投与に用いることができる。
【0038】
医療デバイス10は、シャフト部20が、先端部にキャリア部材30を有する内筒22と、該内筒22の外周側を覆う外筒21と、を有し、内筒22は、外筒21に対して長軸方向に沿って移動可能であり、キャリア部材30は、外筒21の内部に折り畳まれた状態で収納されてもよい。これにより、医療デバイスは、キャリア部材30を目的部位に容易に送達できる。
【0039】
医療デバイス10は、シャフト部20が、長軸方向に沿う拡張ルーメン24を有し、拡張ルーメン24は拡張体40の内部と連通していてもよい。これにより、医療デバイス10は、拡張体40を所望のタイミングで確実に拡張させることができる。
【0040】
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。
【符号の説明】
【0041】
10 医療デバイス
20 シャフト部
21 外筒
22 内筒
23 拡張流体供給管
24 拡張ルーメン
25 薬剤供給管
26 流体注入ルーメン
30 キャリア部材
31 第1面
32 第2面
33 針状突起部
33a 中空部
34 連通ルーメン
40 拡張体
50 拡張ポート
51 流体注入ポート
60 医療デバイス
70 シャフト部
72 内筒
図1
図2
図3
図4
図5
図6