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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024003339
(43)【公開日】2024-01-15
(54)【発明の名称】ロッカー装置及びロッカーシステム
(51)【国際特許分類】
   G07F 17/12 20060101AFI20240105BHJP
【FI】
G07F17/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022102413
(22)【出願日】2022-06-27
(71)【出願人】
【識別番号】000116079
【氏名又は名称】ローレルバンクマシン株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】500267170
【氏名又は名称】ローレル機械株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】500265501
【氏名又は名称】ローレル精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【弁理士】
【氏名又は名称】古都 智
(72)【発明者】
【氏名】真鍋 滋
(72)【発明者】
【氏名】橋本 直樹
(72)【発明者】
【氏名】石川 進
(57)【要約】
【課題】利用者の作業負担を軽減可能となるロッカー装置及びロッカーシステムを提供する。
【解決手段】複数の収容部22の中から使用可能な収容部を選択可能に表示する操作表示部31と、使用料金の決済を行う決済端末33と、複数の収容部22の中から操作表示部31にて選択された選択収容部の施錠部の施錠処理を決済端末33による決済完了後に行う制御部とを有し、制御部は、選択収容部の施錠処理で異常があった場合に、複数の収容部22の中から選択収容部とは別の使用可能な代替収容部を操作表示部31に選択可能に表示させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施錠部により施錠可能な扉をそれぞれが有する複数の収容部と、
前記複数の収容部の中から使用可能な収容部を選択可能に表示する操作表示部と、
使用料金の決済を行う決済端末と、
前記複数の収容部の中から前記操作表示部にて選択された選択収容部の前記施錠部の施錠処理を前記決済端末による決済完了後に行う制御部と
を有し、
前記制御部は、前記選択収容部の前記施錠処理で異常があった場合に、前記複数の収容部の中から前記選択収容部とは別の使用可能な代替収容部を前記操作表示部に選択可能に表示させることを
特徴とするロッカー装置。
【請求項2】
前記代替収容部は、
前記選択収容部と使用料金が同額であることを
特徴とする請求項1に記載のロッカー装置。
【請求項3】
前記代替収容部は、
ネットワーク接続により互いに情報の共有が可能な別のロッカー装置の収容部を含むことを
特徴とする請求項1または2に記載のロッカー装置。
【請求項4】
ネットワーク接続により互いに情報の共有が可能な複数のロッカー装置を有するロッカーシステムであって、
前記複数のロッカー装置は、それぞれが、
施錠部により施錠可能な扉をそれぞれが有する複数の収容部と、
前記複数の収容部の中から使用可能な収容部を選択可能に表示する操作表示部と、
使用料金の決済を行う決済端末と、
前記複数の収容部の中から前記操作表示部に選択された選択収容部の前記施錠部の施錠処理を前記決済端末による決済完了後に行う制御部と
を有し、
一の前記ロッカー装置の前記制御部は、当該ロッカー装置の前記選択収容部の前記施錠処理で異常があった場合に、他の前記ロッカー装置の収容部を含む複数の収容部の中から、前記選択収容部とは別の使用可能な代替収容部を前記操作表示部に選択可能に表示すること
を特徴とするロッカーシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロッカー装置及びロッカーシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ロッカー装置には、扉をそれぞれ有する複数のロッカーボックスと、扉をそれぞれ施錠する複数の鍵装置とを有するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5469441号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ロッカー装置において、利用者の作業負担を軽減させることが望まれている。
【0005】
したがって、本発明は、利用者の作業負担を軽減可能となるロッカー装置及びロッカーシステムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明のロッカー装置の一態様は、施錠部により施錠可能な扉をそれぞれが有する複数の収容部と、前記複数の収容部の中から使用可能な収容部を選択可能に表示する操作表示部と、使用料金の決済を行う決済端末と、前記複数の収容部の中から前記操作表示部にて選択された選択収容部の前記施錠部の施錠処理を前記決済端末による決済完了後に行う制御部とを有し、前記制御部は、前記選択収容部の前記施錠処理で異常があった場合に、前記複数の収容部の中から前記選択収容部とは別の使用可能な代替収容部を前記操作表示部に選択可能に表示させることを特徴とする。
【0007】
本発明のロッカーシステムの一態様は、ネットワーク接続により互いに情報の共有が可能な複数のロッカー装置を有するロッカーシステムであって、前記複数のロッカー装置は、それぞれが、施錠部により施錠可能な扉をそれぞれが有する複数の収容部と、前記複数の収容部の中から使用可能な収容部を選択可能に表示する操作表示部と、使用料金の決済を行う決済端末と、前記複数の収容部の中から前記操作表示部に選択された選択収容部の前記施錠部の施錠処理を前記決済端末による決済完了後に行う制御部とを有し、一の前記ロッカー装置の前記制御部は、当該ロッカー装置の前記選択収容部の前記施錠処理で異常があった場合に、他の前記ロッカー装置の収容部を含む複数の収容部の中から、前記選択収容部とは別の使用可能な代替収容部を前記操作表示部に選択可能に表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
上記の態様によれば、利用者の作業負担を軽減可能となるロッカー装置及びロッカーシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態に係るロッカー装置を示す斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係るロッカー装置を示す正面図である。
図3】本発明の実施形態に係るロッカー装置を含むロッカーシステムの要部構成を示すブロック図である。
図4】本発明の実施形態に係るロッカー装置の操作表示部の表示例を示す正面図である。
図5】本発明の実施形態に係るロッカー装置の操作表示部の表示例を示す正面図である。
図6】本発明の実施形態に係るロッカー装置の操作表示部の表示例を示す正面図である。
図7】本発明の実施形態に係るロッカー装置の操作表示部の表示例を示す正面図である。
図8】本発明の実施形態に係るロッカー装置の操作表示部の表示例を示す正面図である。
図9】本発明の実施形態に係るロッカー装置の操作表示部の表示例を示す正面図である。
図10】本発明の実施形態に係るロッカー装置の操作表示部の表示例を示す正面図である。
図11】本発明の実施形態に係るロッカー装置の操作表示部の表示例を示す正面図である。
図12】本発明の実施形態に係るロッカー装置の操作表示部の表示例を示す正面図である。
図13】本発明の実施形態に係るロッカー装置の操作表示部の表示例を示す正面図である。
図14】本発明の実施形態に係るロッカー装置の操作表示部の表示例を示す正面図である。
図15】本発明の実施形態に係るロッカー装置の操作表示部の表示例を示す正面図である。
図16】本発明の実施形態に係るロッカー装置の操作表示部の表示例を示す正面図である。
図17】本発明の実施形態に係るロッカー装置の操作表示部の表示例を示す正面図である。
図18】本発明の実施形態に係るロッカー装置の操作表示部の表示例を示す正面図である。
図19】本発明の実施形態に係るロッカー装置の操作表示部の表示例を示す正面図である。
図20】本発明の実施形態に係るロッカー装置の操作表示部の表示例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態に係るロッカー装置を図面を参照して以下に説明する。
実施形態のロッカー装置11は、有料で一時的に顧客の手荷物を預かるためのものである。図1及び図2に示すように、ロッカー装置11は、一つの制御ユニット12と、制御ユニット12に一つ以上が連結される拡張ユニット13と有している。図1及び図2は、一例として、ロッカー装置11が、三つの拡張ユニット13を有している場合を示している。ここでは、この構成を例にとり説明するが、ロッカー装置11には拡張ユニット13が一つ以上あれば良く、適宜増設可能である。なお、図1に示すように、以下の説明における「前」はロッカー装置11の利用者側を、「後」はロッカー装置11の利用者とは反対側を示し、「左」は利用者から見たロッカー装置11の左、「右」は利用者から見たロッカー装置11の右を示している。また、以下の説明における第1列、第2列、第3列、第4列は、左端を第1列とし、左端から2列目を第2列とし、左端から3列目を第3列とし、左端から4列目すなわち右端を第4列とする。
【0011】
ロッカー装置11は、第1列に拡張ユニット13が、第2列に制御ユニット12が、第3列に拡張ユニット13が、第4列に拡張ユニット13が、それぞれ設けられている。なお、ロッカー装置11において、制御ユニット12の位置は、自由に設置可能であり、左右方向中間の第2列以外にも、左端の第1列、右端の第4列、左右方向中間の第3列にも設置可能である。ここでは、このように第1列、第3列及び第4列に拡張ユニット13が設けられ、第2列に制御ユニット12が設けられているロッカー装置11を例にとり説明する。
【0012】
制御ユニット12は、制御装置部21と収容部22とを有している。制御装置部21は、制御ユニット12の上段に設けられており、収容部22は制御ユニット12の下段に設けられている。
【0013】
制御装置部21は、操作表示部31と、レシート発行部32と、決済端末33とを有している。
操作表示部31は、利用者に向けた表示を視覚的及び聴覚的に行うと共に利用者による操作が入力されるものである。操作表示部31は、タッチパネル式の画面である。
レシート発行部32は、用紙に印字を行って、用紙を取り出し可能となるようにロッカー装置11の外に排紙する。
【0014】
決済端末33は、使用料金の決済を行うものであり、図3に示すように、ICチップ読取部41と、磁気帯部読取部42と、入力部43とを有している。
ICチップ読取部41は、ICカードが挿入されると、このICカードのICチップから情報を読み取る。
磁気帯部読取部42は、磁気カードが走査されると、磁気カードの磁気帯部から情報を読み取る。
入力部43は、テンキー及び確認キーを有しており、カードの暗証番号等が入力される。
【0015】
制御装置部21は、制御部51と、記憶部52と、外部通信部53とを有している。
制御部51は、操作表示部31と、レシート発行部32と、決済端末33と、記憶部52と、外部通信部53とを制御する。
記憶部52は、取引情報等を記憶する。
外部通信部53は、外部と通信する。
【0016】
図1及び図2に示すように、拡張ユニット13は、上下2段の収容部22を有している。
ここで、全ての拡張ユニット13の上下2段の収容部22と、制御ユニット12の収容部22とは、基本構成は同様であるため、そのうちの一つを例にとり説明する。
【0017】
収容部22は、収容本体部61と、扉62とを有している。
収容本体部61は、上下方向に長い長方形状に開口する開口部63を前面側に有して後方に凹む箱状である。収容本体部61には、前面の開口部63の外側、具体的には右側に、LED等の点灯及び消灯及び点灯時の変色が可能な点灯表示部65を有している。点灯表示部65は、収容部22が空いていて使用可能な状態にある場合と、収容部22が使用中等の使用不可な状態にある場合とで発光色を異ならせる。よって、収容部22の空き及び使用中は、点灯表示部65の点灯色で確認できる。具体的に、点灯表示部65は、収容部22が使用可能な状態では青色、収容部22が使用不可な状態では赤色に点灯する。収容本体部61には、内部の収容物の有無を重量等で検知する図3に示す有無検知センサ66が設けられている。
【0018】
図1及び図2に示す扉62は、収容本体部61の開口部63を開閉する。扉62は、上下に長い長方形状であり、左端に設けられた図示略のヒンジによって上下方向に沿う軸を中心に回転して開閉する。扉62は、図示略の付勢部によって収容本体部61に対して閉状態になるように付勢されている。収容部22は、閉状態の扉62の右端側と収容本体部61の右端側とに、扉62を収容本体部61に対して閉状態でロックする図3に示す施錠部71が設けられている。すなわち、ロッカー装置11は、施錠部71により施錠可能な扉62をそれぞれが有する複数の収容部22を有している。
【0019】
施錠部71は、扉62を収容本体部61に対して閉状態で機械的にロックする図示略のメカロック機構と、制御部51からの制御信号で駆動されてメカロック機構による扉62の収容本体部61へのロック及びロック解除を切り替える駆動部73とを有している。メカロック機構は、一の構成例として、収容本体部61に揺動可能に設けられるフックと、扉62に設けられる係合穴とを有しており、フックが係合穴に入り込み揺動して第1状態になるとロック状態となり、第1状態のフックが揺動して係合穴から引き抜き可能な第2状態になるとロック解除状態となる。フックが第2状態にあるときに扉62が付勢部の付勢力に抗して開方向に引かれると収容本体部61の開口部63が開かれる。このような構成例の場合、駆動部73は、フックを第1状態と第2状態との間で揺動させる。
【0020】
図1及び図2に示すように、扉62には閉状態にあるときの右側に取っ手75が設けられており、取っ手75の上側に、キーシリンダ76が設けられている。キーシリンダ76は、外部から対応するキーが差し込まれて回転操作されると、施錠部71のメカロック機構によるロックを機械的に解除する。メカロック機構が上記構成例の場合、キーシリンダ76は、外部から対応するキーが差し込まれて回転操作されると第1状態のフックを機械的に第2状態にしたり、第2状態のフックを機械的に第1状態にしたりする。
【0021】
収容部22は、図3に示す扉開閉検知センサ81と、メカロック検知センサ82とを有している。
扉開閉検知センサ81は、図1及び図2に示す扉62が収容本体部61に対して閉状態にあるか否かを検知する。
図3に示すメカロック検知センサ82は、施錠部71の図示略のメカロック機構がロック状態にあるか否かを検知する。メカロック機構が上記構成例の場合、メカロック検知センサ82は、フックが第1状態にあるか第2状態にあるかを検知する。
【0022】
以上のような構成の収容部22が、1台のロッカー装置11に、複数、具体的には7つ設けられている。
【0023】
制御装置部21の制御部51は、この制御部51が設けられたロッカー装置11の全ての収容部22について、それぞれの有無検知センサ66、点灯表示部65、施錠部71の駆動部73、扉開閉検知センサ81及びメカロック検知センサ82を制御する。
【0024】
ここで、図1及び図2に示す第1列の拡張ユニット13の上下の収容部22のうちの上段の収容部22を第1列上段の収容部22とし、第1列の拡張ユニット13のうちの下段の収容部22を第1列下段の収容部22とする。また、第2列の制御ユニット12の下段の収容部22を第2列下段の収容部22とする。また、第3列の拡張ユニット13の上下の収容部22のうちの上段の収容部22を第3列上段の収容部22とし、第3列の拡張ユニット13のうちの下段の収容部22を第3列下段の収容部22とする。また、第4列の拡張ユニット13の上下の収容部22のうちの上段の収容部22を第4列上段の収容部22とし、第4列の拡張ユニット13の上下の収容部22のうちの下段の収容部22を第4列下段の収容部22とする。
【0025】
ロッカー装置11は、図3に示すように、別の場所に設置されたセンターシステム300にネットワーク接続されている。センターシステム300には、このロッカー装置11とは別の場所に設置された他の少なくとも一台のロッカー装置11もネットワーク接続されている。ロッカー装置11は、別の場所に設置された他の少なくとも一台のロッカー装置11とネットワーク接続により互いに情報の共有が可能に接続されている。このように接続された複数台のロッカー装置11及びセンターシステム300がロッカーシステム301を構成している。
【0026】
センターシステム300では、各ロッカー装置11の情報登録、各ロッカー装置11の状態管理、売上管理や履歴管理などを行う。センターシステム300は、各ロッカー装置11の管理機能があり、この管理機能では、各ロッカー装置11の各収容部22の使用状況の確認ができるとともに、遠隔操作による施錠部71の施錠及び解錠が可能となっている。
【0027】
次に、ロッカー装置11の主な作動について説明する。
ロッカー装置11は、制御装置部21の制御部51が、当該ロッカー装置11の各収容部22が使用可能な状態であるか使用不可な状態であるかを把握しており、各収容部22が使用可能な状態であるか使用不可な状態であるかをそれぞれの点灯表示部65により表示させている。具体的に、制御部51は、収容部22が使用可能な状態である場合は、この収容部22の点灯表示部65を青色で点灯させており、収容部22が使用中や故障中等の使用不可な状態である場合は、この収容部22の点灯表示部65を赤色で点灯させている。また、制御部51は、収容部22が使用可能な状態である場合、その施錠部71を解錠状態としている。よって、使用可能な収容部22は、扉62が付勢されて閉状態にあるものの、手動により付勢力に抗して開放可能となっている。制御部51は、収容部22が使用不可な状態である場合、その施錠部71をロック状態としている。
【0028】
ロッカー装置11が待機状態にあるとき、制御部51は、操作表示部31に図示略の待機画面を表示させている。操作表示部31は、この待機画面では、使用に際しては操作表示部31へのタッチ操作を促す表示を表示している。
【0029】
待機画面を表示している操作表示部31にタッチ操作が入力されると、制御部51は、図4に示す第1表示画面101を操作表示部31に表示させる。この第1表示画面101は、メニュー画面であり、利用するメニューの選択を促すテキスト表示部102と、荷物の預け入れを示す預入選択表示部103と、荷物の取り出しを示す取出選択表示部104と、を有している。
【0030】
預入選択表示部103は、預け入れであることを色で示す色表示部111と、荷物の預け入れであることを示すテキスト表示部112と、荷物の預け入れ動作を模したイラスト表示部113とを含んでいる。色表示部111は、収容部22が使用可能な状態である場合の点灯表示部65と同様の色(青色)となっている。
【0031】
取出選択表示部104は、取り出しであることを色で示す色表示部115と、荷物の取り出しであることを示すテキスト表示部116と、荷物の取り出し動作を模したイラスト表示部117とを含んでいる。色表示部115は、収容部22が使用不可な状態である場合の点灯表示部65と同様の色(赤色)となっている。
【0032】
[預け入れ処理]
第1表示画面101を表示している操作表示部31において、預入選択表示部103にタッチ操作が入力されると、制御部51は、預け入れ処理を開始する。ここで、利用者は、点灯表示部65が青色で点灯している収容部22の中から収容部22を選択して、この収容部22に荷物を入れてから、預入選択表示部103にタッチ操作を入力する場合と、預入選択表示部103にタッチ操作を入力した後に、点灯表示部65が青色で点灯している収容部22の中から収容部22を選択して、この収容部22に荷物を入れる場合とがある。
【0033】
制御部51は、預け入れ処理を開始すると、まず、今回の預け入れ処理の識別番号を記憶部52に記憶させると共に、図5に示す第2表示画面121を操作表示部31に表示させる。この第2表示画面121は、「ロッカーの空き状況」、すなわち各収容部22の状態を示している。
【0034】
第2表示画面121は、利用する収容部22の選択を促すテキスト表示部122と、各部状態表示部123と、「戻る」ボタン表示部124と、「決定」ボタン表示部125と、「取り消し」ボタン表示部126とを有している。
【0035】
各部状態表示部123は、第1列上段状態表示部131と、第2列上段状態表示部132と、第3列上段状態表示部133と、第4列上段状態表示部134と、第1列下段状態表示部135と、第2列下段状態表示部136と、第3列下段状態表示部137と、第4列下段状態表示部138とを有している。
【0036】
ここで、各部状態表示部123は、第1列上段状態表示部131、第2列上段状態表示部132、第3列上段状態表示部133、第4列上段状態表示部134、第1列下段状態表示部135、第2列下段状態表示部136、第3列下段状態表示部137及び第4列下段状態表示部138の正面から見たレイアウトが、第1列上段の収容部22、第2列上段の制御装置部21、第3列上段の収容部22、第4列上段の収容部22、第1列下段の収容部22、第2列下段の収容部22、第3列下段の収容部22及び第4列下段の収容部22の、ロッカー装置11における正面から見たレイアウトと同様になっている。
【0037】
第1列上段状態表示部131は、レイアウト上対応する第1列上段の収容部22の状態を示すものである。図5に示す例の第1列上段状態表示部131では、第1列上段の収容部22の識別番号であるロッカー番号が「0001」の表示と、現在使用されておらず預け入れのための選択が可能であることを示す「○」の利用可否状態表示と、その使用料金を示す「¥400」の料金表示とを表示している。
【0038】
第2列上段状態表示部132は、レイアウト上対応する第2列上段の制御装置部21を模したイラスト表示を表示している。
【0039】
第3列上段状態表示部133は、レイアウト上対応する第3列上段の収容部22の状態を示すものである。図5に示す例の第3列上段状態表示部133では、第3列上段の収容部22の識別番号であるロッカー番号が「0002」の表示と、現在使用されておらず預け入れのための選択が可能であることを示す「○」の利用可否状態表示と、その使用料金を示す「¥400」の料金表示とを表示している。
【0040】
第4列上段状態表示部134は、レイアウト上対応する第4列上段の収容部22の状態を示すものである。図5に示す例の第4列上段状態表示部134では、第4列上段の収容部22の識別番号であるロッカー番号が「0003」の表示と、現在使用中等の理由で預け入れのための選択が不可であることを示す「×」の利用可否状態表示とを表示している。
【0041】
第1列下段状態表示部135は、レイアウト上対応する第1列下段の収容部22の状態を示すものである。図5に示す例の第1列下段状態表示部135では、第1列下段の収容部22の識別番号であるロッカー番号が「0004」の表示と、現在使用されておらず預け入れのための選択が可能であることを示す「○」の利用可否状態表示と、その使用料金を示す「¥300」の料金表示とを表示している。
【0042】
第2列下段状態表示部136は、レイアウト上対応する第2列下段の収容部22の状態を示すものである。図5に示す例の第2列下段状態表示部136では、第2列下段の収容部22の識別番号であるロッカー番号が「0005」の表示と、現在使用されておらず預け入れのための選択が可能であることを示す「○」の利用可否状態表示と、その使用料金を示す「¥400」の料金表示とを表示している。
【0043】
第3列下段状態表示部137は、レイアウト上対応する第3列下段の収容部22の状態を示すものである。図5に示す例の第3列下段状態表示部137では、第3列下段の収容部22の識別番号であるロッカー番号が「0006」の表示と、現在使用されておらず預け入れのための選択が可能であることを示す「○」の利用可否状態表示と、その使用料金を示す「¥300」の料金表示とを表示している。
【0044】
第4列下段状態表示部138は、レイアウト上対応する第4列下段の収容部22の状態を示すものである。図5に示す例の第4列下段状態表示部138では、第4列下段の収容部22の識別番号であるロッカー番号が「0007」の表示と、現在使用中等の理由で預け入れのための選択が不可であることを示す「×」の利用可否状態表示とを表示している。
【0045】
ここでは、ロッカー装置11において、各部状態表示部123が図5に示す表示状態であるときを例にとり説明する。
各部状態表示部123において、いずれも預け入れのための選択が可能な第1列上段状態表示部131、第3列上段状態表示部133、第1列下段状態表示部135、第2列下段状態表示部136及び第3列下段状態表示部137に対して、いずれも預け入れのための選択が不可な第2列上段状態表示部132、第4列上段状態表示部134及び第4列下段状態表示部138は、図5においてハッチングで示すように背景色が異なっている。例えば、預け入れのための選択が可能な第1列上段状態表示部131、第3列上段状態表示部133、第1列下段状態表示部135、第2列下段状態表示部136及び第3列下段状態表示部137は、いずれも白色の背景色となっており、預け入れのための選択が不可な第2列上段状態表示部132、第3列上段状態表示部133及び第4列上段状態表示部134は、いずれも灰色の背景色となっている。
【0046】
制御部51は、いずれも預け入れのための選択が可能な第1列上段状態表示部131、第3列上段状態表示部133、第1列下段状態表示部135、第2列下段状態表示部136及び第3列下段状態表示部137のうちのいずれか一つがタッチ操作されると、タッチ操作されたものを選択された預け入れ選択状態表示部として、上記背景色(白色及び灰色)とはさらに異なる目立つ背景色(例えば青色)とすると共に、「決定」ボタン表示部125のタッチ操作を受け付ける状態になる。なお、いずれも預け入れのための選択が可能な第1列上段状態表示部131、第3列上段状態表示部133、第1列下段状態表示部135、第2列下段状態表示部136及び第3列下段状態表示部137のうちの複数を選択することもできる。
【0047】
制御部51は、この状態で「決定」ボタン表示部125がタッチ操作されると、いずれも預け入れのための選択が可能な第1列上段の収容部22、第3列上段の収容部22、第1列下段の収容部22、第2列下段の収容部22及び第3列下段の収容部22のうちの、預け入れ選択状態表示部に対応する収容部22の有無検知センサ66が荷物のありを検知し且つこの収容部22の扉開閉検知センサ81が扉62の閉状態を検知していることを条件に、預け入れ選択状態表示部の預け入れのための選択を確定して、預け入れ選択状態表示部に対応する収容部22を預け入れ選択収容部として確定して、その識別番号を、今回の預け入れ処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させる。
【0048】
ここでは、第1列上段状態表示部131が選択された場合を例にとり説明する。制御部51は、預け入れ選択状態表示部として選択された第1列上段状態表示部131に対応する第1列上段の収容部22の有無検知センサ66が荷物のありを検知し且つ第1列上段の収容部22の扉開閉検知センサ81が扉62の閉状態を検知していると、第1列上段の収容部22を預け入れ選択収容部として決定して、その識別番号であるロッカー番号「0001」を、今回の預け入れ処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させる。
【0049】
他方、預け入れ選択状態表示部として選択された第1列上段状態表示部131に対応する第1列上段の収容部22の有無検知センサ66が荷物のありを検知していない場合、制御部51は、預け入れ選択状態表示部に対応する第1列上段の収容部22の識別番号を表示しつつ荷物の収納を促す表示を操作表示部31に表示させる。その後、この第1列上段の収容部22の有無検知センサ66が荷物のありを検知し且つこの第1列上段の収容部22の扉開閉検知センサ81が扉62の閉状態を検知すると、預け入れ選択状態表示部の預け入れのための選択を確定して、この預け入れ選択状態表示部に対応する第1列上段の収容部22を預け入れ選択収容部として決定して、その識別番号であるロッカー番号「0001」を、今回の預け入れ処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させる。
【0050】
以上のように、操作表示部31は、複数の収容部22の中から使用可能な収容部22を選択可能に表示する。
【0051】
なお、第2表示画面121において、「戻る」ボタン表示部124にタッチ操作が入力されると、制御部51は、今回の預け入れ処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させた情報を削除すると共に、操作表示部31を図4に示す第1表示画面101を表示する状態に戻す。
【0052】
また、第2表示画面121において、「取り消し」ボタン表示部126にタッチ操作が入力されると、制御部51は、今回の預け入れ処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させた情報を削除すると共に、操作表示部31を図4に示す第1表示画面101を表示する状態に戻す。
【0053】
上記のようにして預け入れ選択収容部が決定すると、制御部51は、図6に示す第3表示画面141を操作表示部31に表示させる。第3表示画面141は、緊急時の連絡先としての「携帯電話番号」の入力画面である。第3表示画面141は、携帯電話の番号の入力を促すテキスト表示部142と、「0」~「9」までの数字のテンキーボタン表示部143と、「OK」ボタン表示部144と、消去ボタン表示部145と、テンキーボタン表示部143で入力された数字を表示させる数字表示部146と、「戻る」ボタン表示部147と、「取り消し」ボタン表示部148とを有している。
【0054】
制御部51は、第3表示画面141において、テンキーボタン表示部143及び消去ボタン表示部145が適宜タッチ操作されて、携帯電話の番号が、入力され数字表示部146に表示された状態で「OK」ボタン表示部144がタッチ操作されると、この入力された携帯電話の番号を、今回の預け入れ処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させると共に、図7に示す第4表示画面151を操作表示部31に表示させる。
【0055】
なお、図6に示す第3表示画面141において、「戻る」ボタン表示部147にタッチ操作が入力されると、制御部51は、操作表示部31を図5に示す第2表示画面121を表示する状態に戻す。
【0056】
また、第3表示画面141において、「取り消し」ボタン表示部148にタッチ操作が入力されると、制御部51は、今回の預け入れ処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させた情報を削除すると共に、操作表示部31を図4に示す第1表示画面101を表示する状態に戻す。
【0057】
図7に示す第4表示画面151は、「決済手段選択」の画面である。第4表示画面151は、具体的には、利用するクレジットカードのクレジット決済ブランドの選択画面である。第4表示画面151は、利用するクレジットカードのクレジット決済ブランドの選択入力を促すテキスト表示部152と、「A」ブランド、「B」ブランド、「C」ブランド、「D」ブランド及び「E」ブランドのいずれかでの決済を示す第1ブランド選択表示部153と、「F」ブランドでの決済を示す第2ブランド選択表示部154と、「戻る」ボタン表示部155と、「取り消し」ボタン表示部156とを有している。
【0058】
ここで、例えば、第1ブランド選択表示部153は、個人識別番号であるPIN番号の入力なしで決済が可能なブランドであり、第2ブランド選択表示部154は、適正なPIN番号の入力ありで決済が可能なブランドである。
【0059】
第4表示画面151を表示している操作表示部31において、第1ブランド選択表示部153にタッチ操作が入力されると、制御部51は、第1ブランド選択表示部153が選択された旨を、今回の預け入れ処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させると共に、図8に示す第5表示画面161を操作表示部31に表示させる。
【0060】
第4表示画面151を表示している操作表示部31において、第2ブランド選択表示部154にタッチ操作が入力されると、制御部51は、第2ブランド選択表示部154が選択された旨を、今回の預け入れ処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させると共に、図8に示す第5表示画面161を操作表示部31に表示させる。
【0061】
なお、図7に示す第4表示画面151において、「戻る」ボタン表示部155にタッチ操作が入力されると、制御部51は、操作表示部31を図6に示す第3表示画面141を表示する状態に戻す。
【0062】
また、図7に示す第4表示画面151において、「取り消し」ボタン表示部156にタッチ操作が入力されると、制御部51は、今回の預け入れ処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させた情報を削除すると共に、操作表示部31を図4に示す第1表示画面101を表示する状態に戻す。
【0063】
図8に示す第5表示画面161は、「料金の支払い」を促す画面であり、預け入れ選択収容部の識別番号を表示する識別番号表示部162と、その使用料金を示す使用料金表示部163とを有している。図8に示す例では、上記のように、預け入れ選択収容部が第1列上段の収容部22に決定された場合を示しており、識別番号表示部162に、その識別番号であるロッカー番号が「0001」であることを表示し、使用料金表示部163に使用料金が「¥400」であることを表示している。
【0064】
第5表示画面161は、クレジットカードでの決済処理を案内するテキスト表示部164と、ICカードの挿入動作を模したイラスト表示部165と、磁気カードの走査動作を模したイラスト表示部166と、「戻る」ボタン表示部167と、「取り消し」ボタン表示部168とを有している。
【0065】
図7に示す第4表示画面151において第1ブランド選択表示部153が選択された後、図8に示す第5表示画面161を操作表示部31に表示している状態において、決済端末33がICチップからカード識別情報を読み取ると、制御部51は、外部通信部53を介して対応する決済センターと通信して、このカード識別情報が適正であるか否かを判定し、適正である場合は、対応する決済センターとの間で決済を行う。
【0066】
図7に示す第4表示画面151において第1ブランド選択表示部153が選択された後、図8に示す第5表示画面161を操作表示部31に表示している状態において、決済端末33が磁気帯部からカード識別情報を読み取ると、制御部51は、外部通信部53を介して対応する決済センターと通信して、このカード識別情報が適正であるか否かを判定し、適正である場合は、対応する決済センターとの間で決済を行う。
【0067】
図7に示す第4表示画面151において第2ブランド選択表示部154が選択された後、図8に示す第5表示画面161を操作表示部31に表示している状態において、決済端末33がICチップからカード識別情報を読み取ると、制御部51は、操作表示部31に、決済端末33へのPIN番号の入力を促す表示を表示させ、PIN番号が入力されると、外部通信部53を介して対応する決済センターと通信して、このカード識別情報及びPIN番号が適正であるか否かを判定し、適正である場合は、対応する決済センターとの間で決済処理を行う。
【0068】
図7に示す第4表示画面151において第2ブランド選択表示部154が選択された後、図8に示す第5表示画面161を操作表示部31に表示している状態において、決済端末33が磁気帯部からカード識別情報を読み取ると、制御部51は、操作表示部31に、決済端末33へのPIN番号の入力を促す表示を表示させ、PIN番号が入力されると、外部通信部53を介して対応する決済センターと通信して、このカード識別情報及びPIN番号が適正であるか否かを判定し、適正である場合は、対応する決済センターとの間で決済処理を行う。
【0069】
いずれの決済処理を行う際にも、決済処理を行っている最中は、制御部51は、操作表示部31に、図9に示す第6表示画面171を表示させる。第6表示画面171は、利用者に待機を促すテキスト表示部172と、決済処理の進行度合いを模して示す決済処理中表示部173とを有している。
【0070】
なお、図8に示す第5表示画面161において、「戻る」ボタン表示部167にタッチ操作が入力されると、制御部51は、操作表示部31を図7に示す第4表示画面151を表示する状態に戻す。
【0071】
また、図8に示す第5表示画面161において、「取り消し」ボタン表示部168にタッチ操作が入力されると、制御部51は、今回の預け入れ処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させた情報を削除すると共に、操作表示部31を図4に示す第1表示画面101を表示する状態に戻す。
【0072】
決済端末33がICチップからカード識別情報を読み取った場合に決済処理が適正に完了すると、制御部51は、この決済処理の情報を、今回の預け入れ処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させると共に、操作表示部31に、図10に示す第7表示画面181を表示させる。第7表示画面181は、利用者にカードの抜き取りを促すテキスト表示部182と、カードの抜き取り動作を模したイラスト表示部183とを有している。
【0073】
決済端末33が磁気帯部から読み取ったカード識別情報に基づいて決済処理が適正に完了した場合と、決済端末33がICチップから読み取ったカード識別情報に基づいて決済処理が適正に完了し且つICカードが抜き取られた場合とに、制御部51は、預け入れ選択収容部である第1列上段の収容部22の扉62が閉状態にあることを扉開閉検知センサ81で検知していることを条件に、この第1列上段の収容部22に対して、施錠部71の駆動部73を駆動してメカロック機構により扉62を収容本体部61に閉状態でロックする施錠処理を行う。すなわち、制御部51は、複数の収容部22の中から操作表示部31に選択された預け入れ選択収容部の施錠部71の施錠処理を決済端末33による決済完了後に行う。
【0074】
この第1列上段の収容部22において、メカロック機構が適正に作動して扉62をロックしたことをメカロック検知センサ82が検知すると、制御部51は、預け入れ選択収容部である第1列上段の収容部22に適正に荷物が預け入れられたと判定して、第1列上段の収容部22の識別番号であるロッカー番号「0001」と、預け入れ完了の旨と、その時点の日時とを、今回の預け入れ処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させる。それと共に、制御部51は、レシート発行部32によって、今回の預け入れ処理の識別番号と、預け入れ選択収容部の識別番号(ロッカー番号)と、決済情報と、預け入れ完了の日時とを印字したレシートを発行させる。加えて、制御部51は、操作表示部31に、図11に示す第8表示画面191を表示させる。第8表示画面191は、利用者にレシートの発行を知らせると共にレシートの取得を促すテキスト表示部192と、レシートの排紙を模したイラスト表示部193とを有している。
【0075】
レシート発行部32によってレシートを発行させた後、所定時間経過すると、制御部51は、操作表示部31に、図12に示す第9表示画面201を表示させる。第9表示画面201は、「暗証番号の表示」を案内する画面であり、利用者に暗証番号の表示を知らせるテキスト表示部202と、利用者に暗証番号をメモする準備及び「確認」ボタンのタッチ操作を促すテキスト表示部203と、「確認」ボタン表示部204とを有している。なお、レシート発行部32にレシートの取り出しを検知するセンサが設けられている場合、制御部51は、レシート発行部32によってレシートを発行させた後、レシートの取り出しがセンサで検知されると、操作表示部31に、図12に示す第9表示画面201を表示させる。
【0076】
第9表示画面201において、「確認」ボタン表示部204にタッチ操作が入力されると、制御部51は、現在使用中の収容部22に対して発行した暗証番号以外の候補番号の中から、適宜の暗証番号を選択する。なお、各部状態表示部123が図5に示す表示状態であるときに、いずれも預け入れのための選択が可能な第1列上段状態表示部131、第3列上段状態表示部133、第1列下段状態表示部135、第2列下段状態表示部136及び第3列下段状態表示部137のうちの複数が選択された場合は、第9表示画面201において、「確認」ボタン表示部204にタッチ操作が入力されると、制御部51は、候補番号の中から、対応する複数の収容部22のそれぞれについて個別に暗証番号を選択する。制御部51は、このように選択した暗証番号の情報を、今回の預け入れ処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させる。それと共に、制御部51は、操作表示部31に、図13に示す第10表示画面211を表示させる。第10表示画面211は、「暗証番号の表示」を案内する画面であり、利用者に暗証番号の表示を知らせるテキスト表示部212と、暗証番号の表示の残り時間をカウントダウン方式で表示する残り時間表示部213と、預け入れ選択収容部の識別番号すなわちロッカー番号を表示する識別番号表示部214と、その暗証番号を示す暗証番号表示部215と、利用可能時間を示す利用可能時間表示部216と、「確認」ボタン表示部217とを有している。この第10表示画面211を見て、利用者は、「ロッカー番号」、「暗証番号」及び「利用可能時間」の内容をメモしたり、携帯電話のカメラで撮影したりして記憶する。
【0077】
図13に示す例では、上記のように、預け入れ選択収容部が第1列上段の収容部22に決定された場合を示しており、識別番号表示部214に、その識別番号であるロッカー番号が「0001」であることを表示し、暗証番号表示部215に暗証番号が「2271」であることを表示し、利用可能時間表示部216に、利用可能時間が「利用可能時間 20XX年6月3日 9:45 まで」であることを表示している。
【0078】
ここで、制御部51は、利用可能時間を、上記した預け入れ完了時点の日時から所定時間経過後(例えば24時間経過後)の日時とする。制御部51は、この利用可能時間も、今回の預け入れ処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させる。
【0079】
第10表示画面211において、「確認」ボタン表示部217にタッチ操作が入力されると、制御部51は、操作表示部31に、図14に示す第11表示画面221を表示させる。また、第10表示画面211において、「確認」ボタン表示部217にタッチ操作が入力されなくても、残り時間表示部213の残り時間が0になると、制御部51は、操作表示部31に、第11表示画面221を表示させる。
【0080】
第11表示画面221は、「終了画面」であり、利用者に利用の謝意を伝えるテキスト表示部222と、「TOP画面」ボタン表示部223とを有している。
第11表示画面221において、「TOP画面」ボタン表示部223にタッチ操作が入力されると、制御部51は、操作表示部31に、図4に示す第1表示画面101を表示させる。
制御部51は、「TOP画面」ボタン表示部223にタッチ操作が入力されずに所定時間が経過すると、操作表示部31に待機画面を表示させる。
【0081】
[取り出し処理]
図4に示す第1表示画面101を表示している操作表示部31において、取出選択表示部104にタッチ操作が入力されると、制御部51は、取り出し処理を開始する。制御部51は、取り出し処理を開始すると、まず、今回の取り出し処理の識別番号を記憶部52に記憶させると共に、図15に示す第12表示画面241を操作表示部31に表示させる。この第12表示画面241は、「荷物の取り出し」の状態にあることを示している。
【0082】
第12表示画面241は、利用する収容部22の選択を促すテキスト表示部242と、各部状態表示部243と、「戻る」ボタン表示部244と、「決定」ボタン表示部245と、「取り消し」ボタン表示部246とを有している。
【0083】
各部状態表示部243は、第1列上段状態表示部251と、第2列上段状態表示部252と、第3列上段状態表示部253と、第4列上段状態表示部254と、第1列下段状態表示部255と、第2列下段状態表示部256と、第3列下段状態表示部257と、第4列下段状態表示部258とを有している。
【0084】
ここで、各部状態表示部243は、各部状態表示部123と同様に、各収容部22及び制御装置部21のロッカー装置11における正面から見たレイアウトと同様のレイアウトとなっている。
【0085】
第1列上段状態表示部251は、レイアウト上対応する第1列上段の収容部22の状態を示すものである。図15に示す例の第1列上段状態表示部251では、第1列上段の収容部22の識別番号である「0001」の表示と、現在使用されておらず取り出しのための選択が不可であることを示す「×」の利用可否状態表示とを表示している。
【0086】
第2列上段状態表示部252は、レイアウト上対応する第2列上段の制御装置部21を模したイラスト表示を表示している。
【0087】
第3列上段状態表示部253は、レイアウト上対応する第3列上段の収容部22の状態を示すものである。図15に示す例の第3列上段状態表示部253では、第3列上段の収容部22の識別番号である「0002」の表示と、現在使用されておらず取り出しのための選択が不可であることを示す「×」の利用可否状態表示とを表示している。
【0088】
第4列上段状態表示部254は、レイアウト上対応する第4列上段の収容部22の状態を示すものである。図15に示す例の第4列上段状態表示部254では、第4列上段の収容部22の識別番号である「0003」の表示と、現在使用中で取り出しのための選択が可能であることを示す「○」の利用可否状態表示とを表示している。
【0089】
第1列下段状態表示部255は、レイアウト上対応する第1列下段の収容部22の状態を示すものである。図15に示す例の第1列下段状態表示部255では、第1列下段の収容部22の識別番号である「0004」の表示と、現在使用されておらず取り出しのための選択が不可であることを示す「×」の利用可否状態表示とを表示している。
【0090】
第2列下段状態表示部256は、レイアウト上対応する第2列下段の収容部22の状態を示すものである。図15に示す例の第2列下段状態表示部256では、第2列下段の収容部22の識別番号である「0005」の表示と、現在使用されておらず取り出しのための選択が不可であることを示す「×」の利用可否状態表示とを表示している。
【0091】
第3列下段状態表示部257は、レイアウト上対応する第3列下段の収容部22の状態を示すものである。図15に示す例の第3列下段状態表示部257では、第3列下段の収容部22の識別番号である「0006」の表示と、現在使用されておらず取り出しのための選択が不可であることを示す「×」の利用可否状態表示とを表示している。
【0092】
第4列下段状態表示部258は、レイアウト上対応する第4列下段の収容部22の状態を示すものである。図15に示す例の第4列下段状態表示部258では、第4列下段の収容部22の識別番号である「0007」の表示と、現在使用中等の理由で預け入れのための選択が不可であることを示す「×」の利用可否状態表示とを表示している。
【0093】
以下、各部状態表示部243が図15に示す状態であるときを例にとり説明する。
各部状態表示部243において、取り出しのための選択が可能な第4列上段状態表示部254に対して、いずれも取り出しのための選択が不可な第1列上段状態表示部251、第2列上段状態表示部252、第3列上段状態表示部253、第1列下段状態表示部255、第2列下段状態表示部256、第3列下段状態表示部257及び第4列下段状態表示部258は、図15にハッチングで示すように背景色が異なっている。例えば、取り出しのための選択が可能な第4列上段状態表示部254は、白色の背景色となっており、取り出しのための選択が不可な第1列上段状態表示部251、第2列上段状態表示部252、第3列上段状態表示部253、第1列下段状態表示部255、第2列下段状態表示部256、第3列下段状態表示部257及び第4列下段状態表示部258は、いずれも灰色の背景色となっている。
【0094】
制御部51は、取り出しのための選択が可能な第4列上段状態表示部254がタッチ操作されると、図16に示す第13表示画面241Aの各部状態表示部243Aのように、各部状態表示部243のうちタッチ操作された第4列上段状態表示部254を選択された取り出し選択状態表示部として、図16に網掛けで示すように、上記背景色(白色及び灰色)とはさらに異なる目立つ背景色(例えば青色)とした第4列上段状態表示部254Aとする。それと共に、制御部51は、「決定」ボタン表示部245のタッチ操作を受け付ける状態になる。
【0095】
制御部51は、この状態で「決定」ボタン表示部245がタッチ操作されると、図17に示す第14表示画面261を操作表示部31に表示させる。
【0096】
なお、図15に示す第12表示画面241において、「戻る」ボタン表示部244にタッチ操作が入力されると、制御部51は、今回の取り出し処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させた情報を削除すると共に、操作表示部31を図4に示す第1表示画面101を表示する状態に戻す。
【0097】
図16に示す第13表示画面241Aにおいて、「戻る」ボタン表示部244にタッチ操作が入力されると、制御部51は、操作表示部31を図15に示す第12表示画面241を表示する状態に戻す。
【0098】
また、第12表示画面241及び第13表示画面241Aにおいて、「取り消し」ボタン表示部246にタッチ操作が入力されると、制御部51は、今回の取り出し処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させた情報を削除すると共に、操作表示部31を図4に示す第1表示画面101を表示する状態に戻す。
【0099】
図17に示す第14表示画面261は、「暗証番号入力」の画面である。第14表示画面261は、暗証番号の入力を促すテキスト表示部262と、「0」~「9」までの数字のテンキーボタン表示部263と、「OK」ボタン表示部264と、消去ボタン表示部265と、テンキーボタン表示部263で入力された数字を表示させる数字表示部266と、「戻る」ボタン表示部267と、「取り消し」ボタン表示部268とを有している。
【0100】
制御部51は、第14表示画面261において、テンキーボタン表示部263及び消去ボタン表示部265が適宜タッチ操作されて、暗証番号が、入力され数字表示部266に表示された状態で「OK」ボタン表示部264がタッチ操作されると、取り出し選択状態表示部に対応する第4列上段の収容部22の識別番号であるロッカー番号「0003」を含む最新の預け入れ処理の識別番号の関連情報を記憶部52から読み出す。制御部51は、この読み出した関連情報に含まれている暗証番号が、入力された暗証番号と一致するか否かを判定する。
【0101】
制御部51は、読み出した関連情報に含まれている暗証番号が、入力された暗証番号と一致すると、取り出し選択状態表示部の取り出しのための選択を確定して、取り出し選択状態表示部に対応する第4列上段の収容部22を取り出し選択収容部として、その識別番号を、今回の取り出し処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させる。それと共に、制御部51は、取り出し選択収容部の識別番号であるロッカー番号「0003」の上記関連情報の利用可能時間から、その時点がこの利用可能時間内である場合、取り出し選択収容部である第4列上段の収容部22の施錠部71の駆動部73を駆動してロックを解除する。加えて、制御部51は、今回の取り出し処理が完了したと確定して、その旨を今回の取り出し処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させる。さらに、制御部51は、図18に示す第15表示画面241Bを操作表示部31に表示させる。
【0102】
第15表示画面241Bは、「荷物の取り出し」を促す画面である。第15表示画面241Bは、ロックが解除された旨を含む荷物の取り出しを促すテキスト表示部272と、「確認」ボタン表示部273とを有している。第15表示画面241Bは、図16に示す第13表示画面241Aの各部状態表示部243Aに対して一部変わった各部状態表示部243Bを有している。各部状態表示部243Bは、取り出し選択状態表示部である第4列上段状態表示部254Aはそのままである。また、各部状態表示部243Bは、第1列上段状態表示部251、第3列上段状態表示部253、第1列下段状態表示部255、第2列下段状態表示部256、第3列下段状態表示部257及び第4列下段状態表示部258のそれぞれを、背景色を変える(例えば白色とする)と共に、利用可否状態表示を非表示とした第1列上段状態表示部251B、第3列上段状態表示部253B、第1列下段状態表示部255B、第2列下段状態表示部256B、第3列下段状態表示部257B及び第4列下段状態表示部258Bとしている。
【0103】
第15表示画面241Bにおいて「確認」ボタン表示部273がタッチ操作されると、あるいは、第15表示画面241Bを表示させた状態で、所定時間が経過すると、制御部51は、操作表示部31に、図14に示す第11表示画面221を表示させる。そして、第11表示画面221において、「TOP画面」ボタン表示部223にタッチ操作が入力されると、制御部51は、操作表示部31に、図4に示す第1表示画面101を表示させる。第11表示画面221において、「TOP画面」ボタン表示部223にタッチ操作が入力されずに所定時間が経過すると、制御部51は、操作表示部31に待機画面を表示させる。
【0104】
なお、制御部51は、取り出し処理を行った収容部22の施錠部71のロックを解除した後、所定時間経過する前に、この収容部22の有無検知センサ66が荷物なしを検知すると、この収容部22を新たな預け入れが可能とする。また、制御部51は、取り出し処理を行った収容部22の施錠部71のロックを解除した後、所定時間経過しても、この収容部22の有無検知センサ66が荷物ありを検知し続けていると、荷物の取り忘れと判断して、その旨を今回の取り出し処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させる。
【0105】
制御部51は、上記した適正な暗証番号の入力後、取り出し選択収容部の識別番号であるロッカー番号「0003」の上記関連情報の利用可能時間から、その時点がこの利用可能時間を超えている場合、超過時間分の使用料金を割り出すと共に、図7に示す第4表示画面151を操作表示部31に表示させて、上記と同様に、クレジットカードのクレジット決済ブランドを選択させる。ここで、利用時間を超過している収容部22がある場合、利用時間を超過している収容部22は、点灯表示部65の点灯色が、利用時間超過を示す専用の色となっており、利用者は、これを見て利用時間超過を確認できるようになっている。
【0106】
第4表示画面151を表示している操作表示部31において、第1ブランド選択表示部153にタッチ操作が入力されると、制御部51は、第1ブランド選択表示部153が選択された旨を、今回の取り出し処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させると共に、図19に示す第16表示画面281を操作表示部31に表示させる。
【0107】
第4表示画面151を表示している操作表示部31において、第2ブランド選択表示部154にタッチ操作が入力されると、制御部51は、第2ブランド選択表示部154が選択された旨を、今回の取り出し処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させると共に、図19に示す第16表示画面281を操作表示部31に表示させる。
【0108】
図7に示す第4表示画面151において、「戻る」ボタン表示部155にタッチ操作が入力されると、制御部51は、操作表示部31を図15に示す第12表示画面241を表示する状態に戻す。
【0109】
図7に示す第4表示画面151において、「取り消し」ボタン表示部にタッチ操作が入力されると、制御部51は、今回の預け入れ処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させた情報を削除すると共に、操作表示部31を図4に示す第1表示画面101を表示する状態に戻す。
【0110】
図19に示す第16表示画面281は、「超過料金の支払い」を促す画面であり、取り出し選択収容部の識別番号を表示する識別番号表示部282と、その超過料金を示す超過料金表示部283と、超過時間を報知すると共に超過料金の支払いを促すテキスト表示部284と、を有している。図19に示す例では、識別番号表示部282に、取り出し選択収容部の識別番号であるロッカー番号が「0003」であることを表示し、超過料金表示部283に超過料金が「¥500」であることを表示している。
【0111】
第16表示画面281は、ICカードの挿入動作を模したイラスト表示部285と、磁気カードの走査動作を模したイラスト表示部286と、「戻る」ボタン表示部287と、「取り消し」ボタン表示部288とを有している。
【0112】
制御部51は、超過料金の決済処理を、上記した使用料金の決済処理と同様に行う。制御部51は、決済処理中は、操作表示部31に、図9の第6表示画面171を表示させる。また、制御部51は、決済処理後は、ICカードで決済処理が行われた場合に限り、図10に示す第7表示画面181を表示させて、ICカードの抜き取りを促す。
【0113】
なお、図19に示す第16表示画面281において、「戻る」ボタン表示部287にタッチ操作が入力されると、制御部51は、操作表示部31を図7に示す第4表示画面151を表示する状態に戻す。
【0114】
また、図19に示す第16表示画面281において、「取り消し」ボタン表示部288にタッチ操作が入力されると、制御部51は、今回の取り出し処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させた情報を削除すると共に、操作表示部31を図4に示す第1表示画面101を表示する状態に戻す。
【0115】
決済処理が適正に行われると、制御部51は、決済情報を今回の取り出し処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させると共に、レシート発行部32によって、決済情報を印字したレシートを発行させて、操作表示部31に、図11に示す第8表示画面191を表示させる。その後、所定時間経過すると、制御部51は、取り出し選択収容部である第4列上段の収容部22の施錠部71の駆動部73を駆動してロックを解除する。加えて、制御部51は、今回の取り出し処理が完了したと確定して、その旨を今回の取り出し処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させる。さらに、制御部51は、図18に示す第15表示画面241Bを操作表示部31に表示させる。
【0116】
第15表示画面241Bにおいて「確認」ボタン表示部273がタッチ操作されると、あるいは、第15表示画面241Bを表示させた状態で、所定時間が経過すると、制御部51は、操作表示部31に、図14に示す第11表示画面221を表示させる。そして、第11表示画面221において、「TOP画面」ボタン表示部223にタッチ操作が入力されると、制御部51は、操作表示部31に、図4に示す第1表示画面101を表示させる。第11表示画面221において、「TOP画面」ボタン表示部223にタッチ操作が入力されずに所定時間が経過すると、制御部51は、操作表示部31に待機画面を表示させる。
【0117】
なお、この場合も、制御部51は、取り出し処理を行った収容部22の施錠部71のロックを解除した後、所定時間経過する前に、この収容部22の有無検知センサ66が荷物なしを検知すると、この収容部22を新たな預け入れが可能とする。また、制御部51は、取り出し処理を行った収容部22の施錠部71のロックを解除した後、所定時間経過しても、この収容部22の有無検知センサ66が荷物ありを検知し続けていると、荷物の取り忘れと判断して、その旨を今回の取り出し処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させる。
【0118】
[保守モード]
ロッカー装置11を保守モードとする場合、利用会社ごとに割り当てたパスワードが操作表示部31に入力される。すると、制御部51は、ロッカー装置11を保守モードとする。保守モードでは、製造メーカー用、警備会社用、顧客(清掃員)用で選択できるメニューが異なる。保守モードでは、収容部22の施錠や解錠が可能となる。また、保守モードでは、ロッカー装置11に備えられた各種センサの状態を確認可能となる。また、保守モードでは、点灯表示部65の発光色が変更可能となる。また、保守モードでは、収容部22の使用禁止の設定もできる。収容部22の使用禁止の設定は、1つ以上の収容部22で可能であり、ロッカー装置11の全ての収容部22を使用禁止の設定にすることもできる。例えば、要人来日時の治安維持の目的で、ロッカー装置11の全ての収容部22を使用禁止の設定にする。
また、保守モードでは、利用可能時間を変更可能となっている。例えば、利用可能時間を、上記した預け入れ完了時点の日時から24時間後としたり、12時間後としたり、預け入れ完了時点の日時から日付けをまたがないように夜0時までとしたり、商業施設などロッカー装置11の設置場所の終業時刻に一律に合わせて設定したりすることができる。
また、保守モードでは、ロッカー装置11を、荷物の預入時に利用者に操作表示部31に返却予定時刻を入力させる設定とすることも可能である。このような設定とした場合、制御部51は、操作表示部31に入力された返却予定時刻が、利用可能時間(例えば24時間)以上となる場合は、料金に反映させて支払いを行わせることになる。
【0119】
[施錠異常対応処理]
ここで、上記した預け入れ処理において、制御部51は、上記したように預け入れ選択収容部である収容部22に対して、扉62が閉状態にあることを扉開閉検知センサ81が検知していることを条件に、施錠部71の駆動部73を駆動してメカロック機構により扉62を収容本体部61に閉状態でロックする施錠処理を行うことになる。その際に、このメカロック機構が適正に作動して扉62をロックしたことをメカロック検知センサ82が検知できない施錠異常を生じることがある。例えば、上記構成例のメカロック機構においては、第2状態にあるフックが異物や荷物によって揺動が阻害され、第1状態になることができない場合等である。
【0120】
施錠処理で、このような施錠異常があった場合に、制御部51は、施錠異常対応処理を行う。施錠異常対応処理では、制御部51は、預け入れ選択収容部である収容部22を取扱中止、すなわち預け入れのための選択を不可にすると共に、複数の収容部22の中から預け入れ選択収容部とは別の使用可能な代替収容部を操作表示部31に選択可能に表示させる。なお、施錠処理で、このような施錠異常があった場合に、制御部51は、メカロック機構によるロックのリトライを行い、その後、施錠異常対応処理を行うようにしても良い。その際に、制御部51は、操作表示部31に「荷物の挟み込みがないか確認してください」などのメッセージを表示させ、操作表示部31の「確認」ボタン表示にタッチ操作が入力されると、ロックのリトライを行う。
【0121】
ここでは、預け入れ処理において、各収容部22が、図5の第2表示画面121の各部状態表示部123に示される状態にあって、第1列上段のロッカー番号「0001」の収容部22を預け入れ選択収容部とした場合を例にとり説明する。
【0122】
第1列上段の収容部22を預け入れ選択収容部とし、この収容部22において、施錠部71の駆動部73を駆動したにもかかわらず、扉62をロックしたことをメカロック検知センサ82が検知できない施錠異常があると、制御部51は、預け入れ選択収容部である第1列上段の収容部22に施錠異常があった旨と、その時点の日時とを、今回の預け入れ処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させる。それと共に、制御部51は、代替収容部を決める。
【0123】
制御部51は、施錠異常の第1列上段の収容部22以外で、いずれも現在使用されておらず預け入れのための選択が可能である、第3列上段のロッカー番号「0002」の収容部22、第1列下段のロッカー番号「0004」の収容部22、第2列下段のロッカー番号「0005」の収容部22及び第3列下段のロッカー番号「0006」の収容部22の中に、使用料金が第1列上段の収容部22と同額(¥400)のものがあるか否かを判断し、同額のものがあれば、同額のものを代替収容部とする。言い換えれば、代替収容部は、預け入れ選択収容部と使用料金が同額である。
【0124】
その際に、制御部51は、預け入れのための選択が可能な収容部22の中に、施錠異常の収容部22と同額のものが複数ある場合、施錠異常の収容部22に最も位置が近いものを代替収容部とする。ここでは、制御部51は、施錠異常の第1列上段の収容部22の使用料金「¥400」と同額のものが、第3列上段の収容部22及び第2列下段の収容部22の2箇所あるため、施錠異常の収容部22に最も位置が近い第2列下段の収容部22を代替収容部とする。預け入れのための選択が可能な収容部22の中に、施錠異常の収容部22と同額のものが一つのみある場合、制御部51は、この収容部22を代替収容部とする。なお、預け入れのための選択が可能な収容部22の中に、施錠異常の収容部22と同額のものが複数ある場合、操作表示部31を介して利用者に選択させて代替収容部としても良い。
【0125】
代替収納部を選択すると、制御部51は、図20に示す第17表示画面121Cを表示させる。第17表示画面121Cは、第2表示画面121に対して一部をかえており、各部状態表示部123に対して一部をかえた各部状態表示部123Cを有している。各部状態表示部123Cは、施錠異常の第1列上段の収容部22に対応する第1列上段状態表示部131Cが、預け入れのための選択が不可であることを示す「×」の利用可否状態表示を表示すると共に、背景色を選択が不可な場合の背景色(例えば灰色)となる。また、各部状態表示部123Cは、代替収容部に対応する第2列下段状態表示部136Cを、図20に網掛けで示すように、他の背景色(白色及び灰色)とはさらに異なる目立つ背景色(例えば青色)とすると共に、「決定」ボタン表示部125のタッチ操作を受け付ける状態になる。また、施錠異常の第1列上段の収容部22及び代替収納部である第2列下段の収容部22以外で、預け入れのための選択が可能である第3列上段の収容部22、第1列下段の収容部22及び第3列下段の収容部22に対しては、それぞれ、選択の可及び不可を示す記号の表示及び使用料金の金額を非表示とした、第3列上段状態表示部133C、第1列下段状態表示部135C及び第3列下段状態表示部137Cを表示する。すなわち、制御部51は、施錠異常の収容部22と同じ金額の他の正常な収容部22に荷物を預け入れるようにアナウンスする画面を操作表示部31に表示させる。
【0126】
制御部51は、この状態で「決定」ボタン表示部125がタッチ操作されると、代替収容部である収容部22の識別番号であるロッカー番号「0005」を表示しつつ荷物の収納を促す表示を操作表示部31に表示させて、この代替収容部である第2列下段の収容部22の有無検知センサ66が荷物のありを検知するまで待機する。その後、第2列下段の収容部22の有無検知センサ66が荷物のありを検知し、第2列下段の収容部22の扉62が閉状態になったことを扉開閉検知センサ81が検知すると、制御部51は、この代替収納部である第2列下段の収容部22を代替収納部として決定して、その識別番号であるロッカー番号「0005」を、今回の預け入れ処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させる。
【0127】
それと共に、制御部51は、この代替収納部である第2列下段の収容部22に対して、施錠部71の駆動部73を駆動してメカロック機構により扉62を収容本体部61に閉状態でロックする施錠処理を行う。この場合も、制御部51は、複数の収容部22の中から選択された代替収納部の施錠部71の施錠処理を決済端末33による決済完了後に行う。
【0128】
このメカロック機構が適正に作動して扉62をロックしたことをメカロック検知センサ82が検知すると、制御部51は、代替収納部である第2列下段の収容部22に適正に荷物が預け入れられたと判定して、第2列下段の収容部22の識別番号であるロッカー番号「0005」と、預け入れ完了の旨と、その時点の日時とを、今回の預け入れ処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させる。それと共に、制御部51は、レシート発行部32によって、今回の預け入れ処理の識別番号と、代替収納部の識別番号であるロッカー番号「0005」と、決済情報と、預け入れ完了の日時とを印字したレシートを発行させる。加えて、制御部51は、操作表示部31に、図11に示すレシートの取得を促す第8表示画面191を表示させる。
【0129】
それ以降は、上記した預け入れ処理と同様であるが、操作表示部31に表示させる図13の第10表示画面211において、制御部51は、識別番号表示部214に、そのロッカー番号が「0005」であることを表示させることになる。
【0130】
ここで、以上の施錠異常対応処理において、制御部51は、預け入れのための選択が可能な収容部22に、使用料金が施錠異常の収容部22と同額のものがない場合には、使用料金が施錠異常の収容部22よりも高額の収容部22があれば、それを代替収容部とする。この高額代替の場合、使用料金が施錠異常の収容部22よりも高額の収容部22が複数あれば、差額が小さいものを代替収容部とし、差額が同額の収容部22が複数あれば、施錠異常の収容部22に最も位置が近い収容部22を代替収容部とする。
【0131】
この場合、使用料金に不足する不足差額が発生する。このため、制御部51は、上記した預け入れ処理と同様の決済処理を再度行う。すなわち、操作表示部31に図7に示す「決済手段選択」の第4表示画面151を表示させて、クレジットカードのクレジット決済ブランドを選択させた後、操作表示部31に図8に示す「料金の支払い」を促す第5表示画面161を表示させて、決済端末33によりカード識別情報を読み取らせて決済処理を行う。この場合も、制御部51は、決済処理を行っている最中は、操作表示部31に、図9に示す待機を促す第6表示画面171を表示させる。
【0132】
そして、決済端末33がICチップからカード識別情報を読み取った場合に決済処理が適正に完了すると、制御部51は、図10に示すカードの抜き取りを促す第7表示画面181を表示させる。決済端末33が磁気帯部から読み取ったカード識別情報に基づいて決済処理が適正に完了した場合、及び、決済端末33がICチップから読み取ったカード識別情報に基づいて決済処理が適正に完了しICカードが抜き取られた場合に、制御部51は、代替収納部である収容部22に対して、施錠部71の駆動部73を駆動してメカロック機構により扉62を収容本体部61に閉状態でロックする施錠処理を行う。
【0133】
このメカロック機構が適正に作動して扉62をロックしたことをメカロック検知センサ82が検知すると、制御部51は、代替収納部である収容部22に適正に荷物が預け入れられたと判定して、この収容部22の識別番号と、預け入れ完了の旨と、その時点の日時とを、今回の預け入れ処理の識別番号に関連付けて記憶部52に記憶させる。それと共に、制御部51は、レシート発行部32によって、今回の預け入れ処理の識別番号と、代替収納部の識別番号と、当初の使用料金と、これに追加した差額の使用料金の決済情報と、預け入れ完了の日時とを印字したレシートを発行させる。加えて、制御部51は、操作表示部31に、図11に示すレシートの取得を促す第8表示画面191を表示させる。
【0134】
それ以降は、上記した預け入れ処理と同様である。
【0135】
なお、制御部51は、上記の高額代替において、使用料金の不足差額を決済せずに、施錠異常の収容部22と同額の使用料金であるものとして、その後の処理を、同額の使用料金である場合と同様に行うようにしても良い。また、制御部51は、高額代替において、使用料金の不足差額を割引して決済するようにしても良い。
【0136】
施錠異常対応処理においては、操作表示部31への入力で代替収容部への収容を拒否することも可能となっている。例えば、荷物が重くて高い位置の代替収納部では入れられないなどの場合に、利用者は操作表示部31への入力で代替収容部への収容を拒否する。この場合、制御部51は、操作表示部31にコールセンターへの連絡案内を表示させる。連絡を受けたコールセンターのオペレータが返金対応を行う。
【0137】
一のロッカー装置11において、預け入れのための選択が可能な収容部22に、使用料金が施錠異常の収容部22と同額のもの及び施錠異常の収容部22よりも高額の収容部22がなく、施錠異常の収容部22よりも低額の収容部22のみがある場合、制御部51は、預け入れのための選択が可能な収容部22がない代替不可と判断する。また、一のロッカー装置11において、預け入れのための選択が可能な収容部22が一切ない場合も代替不可と判断する。代替不可の場合に、代替不可が生じた一のロッカー装置11の制御部51は、ロッカーシステム301の別の場所にある他のロッカー装置11の制御部51と通信して、他のロッカー装置11の預け入れのための選択が可能な収容部22の中から、施錠異常の収容部22と使用料金が同額の収容部22を代替収容部として操作表示部31に選択可能に表示する。
【0138】
その際に、この代替不可が生じた一のロッカー装置11の制御部51は、預け入れのための選択が可能であって使用料金が施錠異常の収容部22と同額の収容部22が、複数のロッカー装置11に存在する場合には、最も場所が近いロッカー装置11の収容部22を代替収容部として操作表示部31に選択可能に表示する。あるいは、この制御部51は、これらのロッカー装置11をそれぞれの場所を含んで操作表示部31に表示させ、操作表示部31への入力で選択させる。
【0139】
また、代替不可の場合に、この代替不可が生じた一のロッカー装置11の制御部51は、ロッカーシステム301の別の場所にある他のロッカー装置11の制御部51と通信して、他のロッカー装置11の預け入れのための選択が可能な収容部22の中に、施錠異常の収容部22と使用料金が同額の収容部22がなければ、施錠異常の収容部22よりも使用料金が高額で差額が最も小さい収容部22を選択して、これを代替収容部として操作表示部31に選択可能に表示する。
【0140】
その際に、この代替不可が生じた一のロッカー装置11の制御部51は、預け入れのための選択が可能であって使用料金が施錠異常の収容部22よりも高額で差額が最も小さい収容部22が、複数のロッカー装置11に存在する場合には、最も場所が近いロッカー装置11の収容部22を代替収容部として操作表示部31に選択可能に表示する。あるいは、この制御部51は、これらのロッカー装置11をそれぞれの場所を含んで操作表示部31に表示させ、操作表示部31への入力で選択させる。
【0141】
これらいずれの場合も、この代替不可が生じた一のロッカー装置11の制御部51は、操作表示部31に、代替収容部がある他のロッカー装置11の場所及びその代替収容部のロッカー番号を表示させると共に、この案内の情報をレシート発行部32で用紙に印字させて発行させる。その後、この代替不可が生じた一のロッカー装置11の制御部51は、暗証番号を操作表示部31に表示させる。代替収容部を有するロッカー装置11は、代替収容部を、この暗証番号の操作表示部31への入力があるまで使用不可とする。代替収容部を有するロッカー装置11は、この暗証番号が操作表示部31へ入力されると代替収容部を預け入れ可能とし、その後、決済を行わずに、上記と同様の預け入れ処理を行う。
【0142】
すなわち、ロッカー装置11において、代替収容部は、ネットワーク接続により互いに情報の共有が可能な別のロッカー装置11の収容部22を含んでいる。また、センターシステム300において、一のロッカー装置11の制御部51は、当該ロッカー装置11の預け入れ選択収容部の施錠処理で異常があった場合に、他のロッカー装置11の収容部22を含む複数の収容部22の中から、預け入れ選択収容部とは別の使用可能な代替収容部を操作表示部31に選択可能に表示する。
【0143】
なお、代替不可が生じた場合、コールセンターでの返金対応が操作表示部31で選択されると、制御部51は、操作表示部31にコールセンターへの連絡案内を表示させる。
【0144】
預け入れのための選択が可能な収容部22に、使用料金が施錠異常の収容部22と同額の収容部22及び施錠異常の収容部22よりも高額の収容部22がいずれもなく、施錠異常の収容部22よりも低額の収容部22のみがあって、それを代替収容部として荷物を預け入れさせる低額代替を行うことも可能である。この場合、制御部51は、操作表示部31で顧客にコールセンターへの連絡を案内し、コールセンターにて差額分の返却対応を行ってもらう。
【0145】
あるいは、この低額代替の場合、決済端末33が電子マネー類で使用料金の決済が可能であれば、超過差額を電子マネーあるいはポイント還元の形で決済端末33を介して顧客端末に戻すようにしても良い。
【0146】
あるいは、この低額代替の場合、決済端末33が二次元コードを読み取り可能であれば、制御部51がレシート発行部32で印字するレシートに続けて、超過差額分の割引券あるいは利用券の形で二次元コードを印字したシートを発見するようにしても良い。この場合、ロッカー装置11は、二次元コードを決済端末33が読み取ると、それを使用料金あるいは使用料金の一部として取り扱って決済を行うことになる。
【0147】
あるいは、この低額代替の場合、ロッカー装置11が現金決済が可能な装置であれば、現金で超過差額を払い戻すようにしても良い。
【0148】
施錠異常対応処理における代替収容部への収容拒否時の返金や、差額の払い戻し等において、ロッカー装置11で使用したカードとは別のICチップ搭載のカードへのチャージやポイント付与という形で返金するようにしても良い。
【0149】
なお、以上において、レシート発行部32で発行するレシートと同様の情報を、入力された携帯電話の番号にショートメッセージサービスで送信しても良い。レシートの発行とショートメッセージサービスでの送信とのうちのいずれで情報を取得するかを操作表示部31にて選択入力させても良い。また、レシートの発行とショートメッセージサービスでの送信とを両方行うようにしても良い。
【0150】
また、以上において、「暗証番号の表示」を案内する図13に示す第10表示画面211で表示した「ロッカー番号」、「暗証番号」及び「利用可能時間」の情報を、入力された携帯電話の番号にショートメッセージサービスで送信して良い。ショートメッセージサービスで送信を行うか否かを操作表示部31にて選択入力させても良い。
【0151】
また、以上において、制御装置部21が二次元コードを読み取り可能であれば、預け入れ処理において、レシート発行部32で暗証番号の二次元コードをレシートに記載して発行し、取り出し処理において、このレシートの二次元コードを制御装置部21が読み取って暗証番号の入力としても良い。
【0152】
また、以上において、制御装置部21が対応するICチップに情報を書き込み可能であれば、預け入れ処理において、このICチップに制御装置部21が暗証番号を書き込み、取り出し処理において、このICチップから制御装置部21が暗証番号を読み取って暗証番号の入力としても良い。
【0153】
また、以上において、ロッカー装置11が、リマインダー通知機能を有していても良い。この場合、預け入れ時に、通常利用料金の利用時間終了前にショートメッセージサービスで通知を行うか否かを操作表示部31への入力で選択可能とする。この通知を行う場合は、操作表示部31への入力で通知時間を設定可能とする。預け入れ処理時や、別のロッカー装置11の代替収容部への預け入れ、リマインダー通知機能等において、顧客に通知する情報に、ロッカー装置11の地図情報や位置情報(地図アプリへのピン立て)を含めても良い。地図は地下の駅構内などでGPSが上手く機能しない場合もあるため構内図とロッカー装置11の位置があればよい。
【0154】
従来のロッカー装置においては、決済完了後の預け入れ時において施錠異常が発生すると、コールセンターへ連絡する旨のメッセージを操作表示部に表示させていた。そして、これを見た利用者がコールセンターに連絡し、コールセンターが返金対応を行うようになっていた。このため、利用者とコールセンターのサービスマンとが共に負担となっていた。
【0155】
実施形態のロッカー装置11は、制御部51が、複数の収容部22の中から操作表示部31にて選択された選択収容部の施錠処理で異常があった場合に、複数の収容部22の中から選択収容部とは別の使用可能な代替収容部を操作表示部31に選択可能に表示させる。よって、ロッカー装置11において、利用者によって操作表示部31に代替収容部の使用の選択が入力されると、制御部51が、この代替収容部の荷物の預け入れ処理を行う。したがって、ロッカー装置11は、利用者がコールセンターへ連絡する機会を減らすことができ、利用者の作業負担を軽減可能となる。また、コールセンターのサービスマンが返金対応を行う機会も減らせるため、サービスマンの作業負担も軽減可能となる。
【0156】
また、実施形態のロッカー装置11は、代替収容部が、選択収容部と使用料金が同額であるため、差額の精算や返金等が不要となる。よって、利用者およびサービスマンの作業負担をさらに軽減可能となる。
【0157】
また、実施形態のロッカー装置11は、代替収容部が、ネットワーク接続により互いに情報の共有が可能な別のロッカー装置11の収容部22を含むため、施錠異常が発生したロッカー装置11に代替収容部がなくても、別のロッカー装置11の収容部22を代替収容部とすることができる。よって、特にサービスマンの作業負担を軽減可能となる可能性を一層高めることができる。
【0158】
また、実施形態のロッカーシステム301は、ネットワーク接続により互いに情報の共有が可能な複数のロッカー装置11を有しており、一のロッカー装置11の制御部51が、当該ロッカー装置11の選択収容部の施錠処理で異常があった場合に、他のロッカー装置11の収容部22を含む複数の収容部22の中から、選択収容部とは別の使用可能な代替収容部を操作表示部31に選択可能に表示する。よって、特にサービスマンの作業負担を軽減可能となる可能性を一層高めることができる。
【符号の説明】
【0159】
11…ロッカー装置、22…収容部、31…操作表示部、33…決済端末、51…制御部、62…扉、71…施錠部。
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