IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-情報処理装置及び情報処理方法 図1
  • 特開-情報処理装置及び情報処理方法 図2
  • 特開-情報処理装置及び情報処理方法 図3
  • 特開-情報処理装置及び情報処理方法 図4
  • 特開-情報処理装置及び情報処理方法 図5
  • 特開-情報処理装置及び情報処理方法 図6
  • 特開-情報処理装置及び情報処理方法 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024033407
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G07C 1/00 20060101AFI20240306BHJP
   A63B 71/06 20060101ALI20240306BHJP
【FI】
G07C1/00 Z
A63B71/06 N
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022136964
(22)【出願日】2022-08-30
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-11-21
(71)【出願人】
【識別番号】507381835
【氏名又は名称】エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】弁理士法人朝日特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大串 幾太郎
(72)【発明者】
【氏名】吉澤 健人
(72)【発明者】
【氏名】吉田 英邦
【テーマコード(参考)】
3E138
【Fターム(参考)】
3E138AA01
3E138BA07
3E138CA04
3E138CB02
3E138CC10
(57)【要約】
【課題】測位における時刻情報における誤差を低減する。
【解決手段】取得部31は、記録の計測対象となるマラソンが開始されるよりも前に、上記のようにして各無線端末10について測定された測定時刻及び到達時刻を取得する。決定部32は、取得部31により取得された測定時刻及び到達時刻の差分を用いて統計処理を行うことで、補正値を決定する。これにより、記録の計測対象となるマラソンの開始前に補正値が定まることになる。記録の計測対象となるマラソンが開始されると、補正部33は、各無線端末10がフィニッシュ地点に到達した時刻を測定した測定時刻を、記憶部34により記憶されている補正値によって補正する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の無線端末がそれぞれ所定の位置に到達した時刻を測定した測定時刻と、前記複数の無線端末がそれぞれ上記所定の位置に到達した、前記測定時刻よりも正確な到達時刻とを取得する取得部と、
取得された前記測定時刻及び前記到達時刻の差分を用いて統計処理を行い、補正値を決定する決定部と、
無線端末の測位時において、当該無線端末が或る位置に到達した時刻を測定した測定時刻を前記補正値によって補正する補正部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記決定部は、前記統計処理によって求めた、前記差分の平均値、中央値又は最頻値に基づいて補正値を決定する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得部は、前記測定時刻を測定したときの測定条件を取得し、
前記決定部は、前記測定条件ごとに前記補正値を決定し、
前記補正部は、前記測定時刻を測定したときの測定条件で前記無線端末が前記或る位置に到達した時刻が測定されたときに、当該測定条件に応じた補正値で前記測定時刻を補正する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記測定条件は、対象となる無線端末の総数である
ことを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記測定条件は、天候である
ことを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記測定条件は、前記無線端末が通信に用いる周波数、又は、前記無線端末が対象物に設けられる位置である
ことを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記測定条件は、前記無線端末が通信を行うためのネットワーク環境に関するパラメータである
ことを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記無線端末は、移動する競技を行う対象物によって運ばれる
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記取得部によって取得される前記到達時刻は、前記所定の位置に到達した対象物を撮影した画像データに基づいて特定された時刻である
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項10】
複数の無線端末がそれぞれ所定の位置に到達した時刻を測定した測定時刻と、前記複数の無線端末がそれぞれ上記所定の位置に到達した、前記測定時刻よりも正確な到達時刻とを取得するステップと、
取得された前記測定時刻及び前記到達時刻の差分を用いて統計処理を行い、補正値を決定するステップと、
無線端末の測位時において、当該無線端末が或る位置に到達した時刻を測定した測定時刻を前記補正値によって補正するステップと
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、測位における時刻情報を補正するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばマラソン競技において、走行する多数のランナーの位置情報(つまりランナーがいつどこに居るかという情報)を収集し、これらを解析するための仕組みが考えられている。例えば特許文献1には、マラソン競技のランナーの動きや位置をリアルタイムに認識できるサポートナビゲータシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-128876号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
マラソン競技等に適用される測位システムにおいて、ランナーが携帯する移動端末の位置情報及び時刻情報に対しては極めて高い精度が求められる。
【0005】
そこで、本発明は、測位における時刻情報における誤差を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、複数の無線端末がそれぞれ所定の位置に到達した時刻を測定した測定時刻と、前記複数の無線端末がそれぞれ上記所定の位置に到達した、前記測定時刻よりも正確な到達時刻とを取得する取得部と、取得された前記測定時刻及び前記到達時刻の差分を用いて統計処理を行い、補正値を決定する決定部と、無線端末の測位時において、当該無線端末が或る位置に到達した時刻を測定した測定時刻を前記補正値によって補正する補正部とを備えることを特徴とする情報処理装置を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、測位における時刻情報における誤差を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の構成の一例を示すブロック図である。
図2】同実施形態に係る無線端末10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3】同実施形態に係るサーバ装置30のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4】無線端末10及びサーバ装置30の機能構成の一例を示すブロック図である。
図5】測定時刻及び到達時刻を例示する図である。
図6】サーバ装置30による補正値決定動作を例示するフローチャートである。
図7】サーバ装置30による補正動作を例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[構成]
図1は、本実施形態の情報処理システム1の一例を示す図である。情報処理システム1は、例えば移動する競技(ここではマラソンとする)を行う複数のランナー(対象物)にそれぞれ取り付けられた複数の無線端末10と、複数の無線基地局20を含むネットワーク21と、本発明に係る情報処理装置として機能するサーバ装置30と、マラソンのフィニッシュ地点等の位置に設けられた写真判定システム40とを備える。ネットワーク2は、無線端末10、写真判定システム40及びサーバ装置30を相互に通信可能に接続する広域ネットワークである。ネットワーク2は、例えば第4世代移動通信システム又は第5世代移動通信システムに準拠したネットワークであってもよいし、その他の通信規格に準拠したネットワークであってもよい。
【0010】
無線端末10は例えばGPS(Global Positioning System)等の測位機能を備えており、各無線端末10の識別情報及び測位した位置を示す位置情報を含む測位結果をネットワーク21経由でサーバ装置30に送信する。サーバ装置30はこの測位結果を受信した時刻に基づいて、ランナーがマラソンのフィニッシュ地点に到達したか否かを判定する。このとき、各ランナーがフィニッシュ地点に到達したと判定される時刻には様々な理由により誤差が生じる。具体的には、無線端末10及び無線基地局20間の無線区間における無線パケットのコリジョンによる遅延の発生、測位に用いる測位原理から生じる測位誤差、1回の競技において複数のランナーによって利用される無線端末10の総数に応じて生じる全体的な処理負荷による遅延、補正値として与えるべき値の見積もり誤り、システム演算処理過程における計算ロジック(丸め誤差等によるズレ)、又は、対象物に対する無線端末10の取り付け位置と競技における公式判定方法との差異、といった要因から、ランナーがフィニッシュ地点に到達したと判定される時刻には誤差が生じることが知られている。本実施形態では、このような測位における時刻情報における誤差を低減することを目的とする。
【0011】
図2は、無線端末10のハードウェア構成の一例を示す図である。無線端末10は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006及びこれらを接続するバスなどを含むコンピュータ装置として構成されている。なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。無線端末10のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0012】
無線端末10における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0013】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。また、例えばベースバンド信号処理部や呼処理部などがプロセッサ1001によって実現されてもよい。
【0014】
プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、後述する動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。無線端末10の機能ブロックは、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよい。各種の処理は、1つのプロセッサ1001によって実行されてもよいが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。
【0015】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本実施形態に係る方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0016】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ハードディスクドライブ、スマートカード、フラッシュメモリなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。
【0017】
通信装置1004は、無線通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えば通信モジュールなどともいう。
【0018】
入力装置1005は、外部からの何らかの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キー、マイクロフォン、スイッチ、センサ、GPSユニットなど)である。GPSユニットは、測位を行って無線端末10の位置を示す位置データを生成する。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えばディスプレイやLEDランプなど)である。
【0019】
プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバスによって接続される。バスは、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0020】
また、無線端末10は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0021】
図3は、サーバ装置30のハードウェア構成を示す図である。サーバ装置30のハードウェア構成は、図3に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。また、それぞれ筐体が異なる複数の装置が通信接続されて、サーバ装置30を構成してもよい。
【0022】
サーバ装置30は、物理的には、プロセッサ3001、メモリ3002、ストレージ3003、通信装置3004、及びこれらを接続するバスなどを含むコンピュータ装置として構成されている。サーバ装置30における各機能は、プロセッサ3001、メモリ3002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ3001が演算を行い、通信装置3004による通信を制御したり、メモリ3002及びストレージ3003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。通信装置3004は、ネットワーク2経由で無線基地局20と通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)とを含んでいる。プロセッサ3001、メモリ3002、ストレージ3003及びこれらを接続するバスは、無線端末10について説明したプロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003及びこれらを接続するバスと、ハードウェアとしては同様であるため、その説明を省略する。
【0023】
図4は、無線端末10及びサーバ装置30の機能構成の一例を示すブロック図である。無線端末10は、自端末の測位を行う測位部11と、サーバ装置30と各種情報を送受信する送受信部12といった機能を実現する。前述したように、測位部11によって測位された位置に基づいてランナーがフィニッシュ地点に到達したか否かを判定するときの時刻情報には誤差が生じる。写真判定システム40は、いわゆる決勝写真撮影カメラシステムとも呼ばれるシステムであり、カメラのレンズの焦点面の前にラインセンサを設け、これを所定の位置、ここではマラソンのフィニッシュ地点に合わせておき、そのフィニッシュ地点上の時間の経過を撮影するものである。よって、写真判定システム40によってランナーがフィニッシュ地点に到達したと判定される時刻情報は、測位部11によって測位された位置に基づいてランナーがフィニッシュ地点に到達したと判定される時刻情報よりも正確である。
【0024】
本実施形態では、記録の計測対象となるマラソンが開始されるよりも前に、試験的に、数人又は数十人の疑似的なランナーが無線端末10を所持した状態で走行し、これら無線端末10の各測位部11によって測位を行うとともに、マラソンのフィニッシュ地点に見立てた所定の位置に設けられた写真判定システム40により、各ランナーが上記所定の位置に到達した時刻を判定する。つまり、この段階では、複数の無線端末10の各測位部11によって測位された位置に基づいてランナーが所定の位置に到達した時刻を測定した測定時刻と、これら複数の無線端末10を所持するランナーが所定の位置に到達したと写真判定システム40により判定された時刻である到達時刻とが計測される。
【0025】
なお、写真判定システム40は、ランナーの身体の所定の部位(例えば胸)が所定の位置に到達した時刻を判定するものであるから、厳密に言えば、各ランナーが所持する無線端末10が所定の位置に到達した時刻を判定するものではないが、ここでは、写真判定システム40によってランナーの身体の所定の部位が所定の位置に到達したと判定された時刻が、無線端末10が所定の位置に到達した正確な時刻であるとみなす。サーバ装置30の取得部31は、記録の計測対象となるマラソンが開始されるよりも前に、上記のようにして各無線端末10について測定された測定時刻及び到達時刻を取得する。
【0026】
ここで、図5は、各無線端末10について取得された測定時刻及び到達時刻を例示する図である。例えば識別情報「U0001」で識別される無線端末10について、測位部11によって測位された位置に基づいてランナーが所定の位置に到達したと判定される時刻情報である測定時刻は15分12秒45であり、写真判定システム40によってランナーが所定の位置に到達したと判定された時刻情報である到達時刻は15分12秒44である。つまり、この測定時刻及び到達時刻の差分は、-0.01秒である。これらの識別情報、測定時刻、到達時刻及び差分はそれぞれ対応付けられて記憶部34に記憶される。
【0027】
図4において、決定部32は、取得部31により取得された測定時刻及び到達時刻の差分を用いて統計処理を行うことで、補正値を決定する。より具体的には、決定部32は、統計処理によって上記差分の平均値、中央値又は最頻値のいずれかを算出し、算出した値を補正値として決定する。これにより、記録の計測対象となるマラソンの開始前に補正値が定まることになる。この補正値は、記憶部34に記憶される。
【0028】
そして、記録の計測対象となるマラソンが開始されると、各ランナーが無線端末10を所持した状態で走行し、これら無線端末10の各測位部11によって測位が行われる。取得部31は、これらの各無線端末10の測位部11の測位結果に基づいて、各無線端末10がマラソンのフィニッシュ地点に到達した時刻を測定した測定時刻を取得する。
【0029】
補正部33は、各無線端末10がフィニッシュ地点に到達した時刻を測定した測定時刻に対して、記憶部34により記憶されている補正値を加算することによって、上記測定時刻を補正する。補正後の測定時刻は記憶部34に記憶される。
【0030】
[動作]
次に、本実施形態の動作について説明する。図6,7に示す各処理の手順は、サーバ装置30に実装されているプログラムに記述されている。プロセッサ3001はこのプログラムを実行して以下の処理を実行する。
【0031】
[補正値決定動作]
図6に示す処理は、記録の計測対象となるマラソンが開始されるよりも前に行われる。前述したように、数人又は数十人の疑似的なランナーが無線端末10を所持した状態で走行し、これら無線端末10の各測位部11によって測位が行われる。これとともに、マラソンのフィニッシュ地点に見立てた所定の位置に設けられた写真判定システム40により、各ランナーが所定の位置に到達した時刻を判定する。サーバ装置30の取得部31は、上記のようにして各無線端末10について測定された測定時刻及び到達時刻を取得する(ステップS11)。
【0032】
次に、決定部32は、取得部31により取得された測定時刻及び到達時刻の差分を用いて統計処理を行って、例えば上記差分の平均値、中央値又は最頻値のいずれかを算出し(ステップS12)、これを補正値として決定する(ステップS13)。この補正値は、記憶部34に記憶される。
【0033】
[補正動作]
図7に示す処理は、記録の計測対象となるマラソンが開始された後に行われる。記録の計測対象となるマラソンが開始されると、各ランナーが無線端末10を所持した状態で走行し、これら無線端末10の各測位部11によって測位が行われる。取得部31は、これらの各無線端末10の測位部11の測位結果に基づいて、各無線端末10がマラソンのフィニッシュ地点に到達した時刻を測定した測定時刻を取得する(ステップS21)。
【0034】
補正部33は、各無線端末10がフィニッシュ地点に到達した時刻を測定した測定時刻を、記憶部34により記憶されている補正値で補正する(ステップS22)。補正後の測定時刻は記憶部34に記憶される(ステップS23)。
【0035】
以上説明した実施形態によれば、測位における時刻情報における誤差を低減することが可能となる。
【0036】
[変形例]
本発明は、上述した実施形態に限定されない。上述した実施形態を以下のように変形してもよい。また、以下の2つ以上の変形例を組み合わせて実施してもよい。
【0037】
[変形例1]
上述した実施形態では、対象物として、ランナーという移動する人間を例示したが、対象物はこの例に限定されない。本発明における対象物は、例えば移動する動物(馬、牛、犬等)や、移動する人工物(自動車、自転車、船舶等の機械)であってもよい。無線端末10は、このように移動する対象物によって運ばれる。また、移動する対象物はいわゆるリレー形式の競技を行う対象物であってもよい。また、1つの対象物に対して1つの無線端末10ではなく、複数の無線端末10が取り付けられ又は運ばれてもよい。
【0038】
[変形例2]
上記実施形態では、複数の無線端末がそれぞれ所定の位置に到達した時刻を測定した測定時刻よりも正確な到達時刻を、所定の位置に到達した対象物を撮像した画像データに基づいて特定していた。ただし、正確な到達時刻を特定する方法はこれに限らない。
【0039】
また、実施形態で例示した測位方式は一例に過ぎず、本発明における測位方式はどのような方式であってもよい。また、実施形態で例示した通信規格は一例に過ぎず、本発明における通信規格はどのようなものであってもよい。
【0040】
[変形例3]
前述したように、測位部11によって測位された位置に基づいてランナーがフィニッシュ地点に到達したか否かを判定した測定時刻には誤差が生じる。この誤差は、測定時刻を測定したときの測定条件に影響を受ける。そこで、この測定条件ごとに適切な補正値を求めるようにしてもよい。具体的には、取得部31は、測定時刻を測定したときの測定条件を取得し、決定部32は、測定条件ごとに補正値を決定し、補正部33は、測定時刻を測定したときの測定条件で無線端末が或る位置に到達した時刻が測定されたときに、その測定条件に応じた補正値で測定時刻を補正する。上記誤差に影響を与える測定条件としては、以下のようなものが考えられる。
【0041】
測定条件は、例えば、測位の対象となる無線端末10の総数である。無線端末10の総数が或る閾値を超える状態においては、その閾値以下である場合に比べて、全体的な処理の遅延が大きくなると考えらえる。そこで、取得部31は、測定時刻を測定したときの測定条件として、測位の対象となる無線端末10の総数を取得し、決定部32は、その総数と閾値との大小関係に応じて補正値を決定し、補正部33は、測定時刻を測定したときの測定条件で無線端末が或る位置に到達した時刻が測定されたときに、その測定条件(無線端末10の総数)に応じた補正値で測定時刻を補正する。
【0042】
測定条件は、例えば、天候である。例えば晴と雨のように天候が異なると、無線端末10及び無線基地局20間の無線区間における無線パケットのコリジョンに影響を与えることが考えられる。そこで、取得部31は、測定時刻を測定したときの測定条件として、天候の種類を取得し、決定部32は、その天候の種類に応じて補正値を決定し、補正部33は、測定時刻を測定したときの測定条件で無線端末が或る位置に到達した時刻が測定されたときに、その測定条件(天候の種類)に応じた補正値で測定時刻を補正する。
【0043】
測定条件は、例えば無線端末10が通信に用いる周波数である。無線端末10が通信に用いる周波数の高低に応じて、全体的な処理の遅延が変化すると考えられる。そこで、取得部31は、測定時刻を測定したときの測定条件として、無線端末10が通信に用いる周波数を取得し、決定部32は、その周波数に応じて補正値を決定する。例えば無線端末10ごとに用いる周波数が異なる場合は、無線端末10ごとに補正値が決定されることになる。補正部33は、測定時刻を測定したときの測定条件で無線端末が或る位置に到達した時刻が測定されたときに、その測定条件(無線端末10が通信に用いる周波数)に応じた補正値で測定時刻を補正する。
【0044】
測定条件は、例えばネットワーク21のネットワーク環境に関するパラメータである。ここでいう、ネットワーク環境に関するパラメータとは、例えば無線端末10が通信を行うためのネットワーク21のノード数や、ネットワーク21の処理能力である。例えばネットワーク21のノード数の多少に応じて、全体的な処理の遅延が変化すると考えられる。そこで、取得部31は、測定時刻を測定したときの測定条件として、ネットワーク21のノード数を取得し、決定部32は、そのネットワーク21のノード数に応じて補正値を決定し、補正部33は、測定時刻を測定したときの測定条件で無線端末が或る位置に到達した時刻が測定されたときに、その測定条件(ネットワーク21のノード数)に応じた補正値で測定時刻を補正する。
【0045】
[変形例4]
上記実施形態では、写真判定システム40によってランナーの身体の所定の部位が所定の位置に到達したと判定された時刻が、無線端末10が所定の位置に到達した正確な時刻であるとみなしていた。ここで、例えば対象物であるランナーに対して無線端末10が設けられる位置が決められている場合がある。例えば、対象物であるランナーの背中に付されたゼッケンナンバーの表記物に無線端末10が設けられているおり、無線端末10が設けられた人間の背中と、写真判定システム40によって検知される人間の身体の所定の部位である胸との幅が例えば30センチであるとした場合、その幅に相当する時間幅(30センチ=1nsec)を上記補正値に加えて測定時刻を補正するようにしてもよい。つまり、補正部33は、測定時刻を測定したときの測定条件(無線端末10が対象物に設けられる位置)で無線端末が或る位置に到達した時刻が測定されたときに、その測定条件に応じた補正値で測定時刻を補正する。
【0046】
[変形例5]
本発明に係る情報処理装置の一例としてサーバ装置30を例示したが、図4に例示した機能ブロックを実現するコンピュータであれば本発明を適用可能である。また、本発明は、サーバ装置30が行う方法、つまり、複数の無線端末がそれぞれ所定の位置に到達した時刻を測定した測定時刻と、前記複数の無線端末がそれぞれ上記所定の位置に到達した、前記測定時刻よりも正確な到達時刻とを取得するステップと、取得された前記測定時刻及び前記到達時刻の差分を用いて統計処理を行い、補正値を決定するステップと、前記無線端末の測位時において、当該無線端末が或る位置に到達した時刻を測定した測定時刻を前記補正値によって補正するステップとを備えることを特徴とする情報処理方法としても観念し得る。
【0047】
[そのほかの変形例]
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0048】
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0049】
情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
【0050】
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
【0051】
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0052】
情報等は、上位レイヤ(又は下位レイヤ)から下位レイヤ(又は上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
【0053】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0054】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0055】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0056】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【0057】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0058】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
【0059】
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0060】
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
【0061】
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。また、無線端末10又は無線基地局20は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。
【0062】
「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0063】
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」され経路考えることができる。
【0064】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0065】
上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
【0066】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0067】
本開示において、例えば、英語でのa,an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0068】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【符号の説明】
【0069】
1…情報処理システム、10…無線端末、11…測位部、12…送受信部、20…無線基地局、21…ネットワーク、1001…プロセッサ、1002…メモリ、1003…ストレージ、1004…通信装置、1005…入力装置、1006…出力装置、30…サーバ装置、31…取得部、32…決定部、33…補正部、34…記憶部、3001…プロセッサ、3002…メモリ、3003…ストレージ、3004…通信装置、40…写真判定システム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-07-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項10
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項10】
情報処理装置が、複数の無線端末がそれぞれ所定の位置に到達した時刻を測定した測定時刻と、前記複数の無線端末がそれぞれ上記所定の位置に到達した、前記測定時刻よりも正確な到達時刻とを取得するステップと、
情報処理装置が、取得された前記測定時刻及び前記到達時刻の差分を用いて統計処理を行い、補正値を決定するステップと、
情報処理装置が、無線端末の測位時において、当該無線端末が或る位置に到達した時刻を測定した測定時刻を前記補正値によって補正するステップと
を備えることを特徴とする情報処理方法。