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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024033487
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】表示方法、表示装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/00 20060101AFI20240306BHJP
   G03B 21/00 20060101ALI20240306BHJP
   G03B 21/14 20060101ALI20240306BHJP
   H04N 5/74 20060101ALI20240306BHJP
【FI】
G09G5/00 530H
G03B21/00 D
G03B21/14 D
H04N5/74 Z
G09G5/00 510B
G09G5/00 510H
G09G5/00 550D
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022137084
(22)【出願日】2022-08-30
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】加藤 史崇
【テーマコード(参考)】
2K203
5C058
5C182
【Fターム(参考)】
2K203FA02
2K203GC24
2K203GC26
2K203HB05
2K203HB14
2K203HB18
2K203KA36
2K203KA56
2K203KA69
2K203KA83
2K203MA07
5C058BA35
5C058EA02
5C182AA02
5C182AA03
5C182AA04
5C182AB08
5C182AC31
5C182AC38
5C182BA03
5C182BA04
5C182BA06
5C182BA14
5C182BA65
5C182BA66
5C182BA75
5C182BC01
5C182BC22
5C182BC25
5C182CA01
5C182CA21
5C182CA32
5C182CB11
5C182CB12
5C182CB44
5C182CB52
5C182CC24
5C182DA14
5C182DA62
(57)【要約】
【課題】ユーザーの利便性を改善する表示方法を提供する。
【解決手段】情報処理装置200の第2制御部250は、複数の制御点を含むパターン画像300の領域を、第1領域310と第2領域320と、を含む複数の領域に分割する第1操作を受け付けることと、第1領域310及び第2領域320の少なくとも一方に含まれる制御点の個数を変更する第2操作を受け付けることと、第1領域310及び第2領域320の少なくとも一方の領域において、パターン画像300での位置を移動する1以上の制御点の選択と、移動する1以上の制御点の移動後の位置と、を指定する第3操作を受け付けることと、表示画像を、移動する1以上の制御点の移動前のパターン画像300での位置と、パターン画像300での移動する1以上の制御点の移動後の位置と、に基づいて補正することと、表示画像をプロジェクター100Aにより投写面30に表示させることと、を実行する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の制御点を含む第1画像の領域を、第1領域と、第2領域と、を含む複数の領域に分割する第1操作を受け付けることと、
前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方に含まれる制御点の個数を変更する第2操作を受け付けることと、
前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方の領域において、前記第1画像での位置を移動する1以上の制御点の選択と、前記移動する1以上の制御点の移動後の位置と、を指定する第3操作を受け付けることと、
第2画像を、前記移動する1以上の制御点の移動前の前記第1画像での位置と、前記第1画像での前記移動する1以上の制御点の移動後の位置と、に基づいて補正することと、
前記第2画像を表示装置により表示面に表示させることと、
を含む、表示方法。
【請求項2】
前記第1領域と、前記第2領域と、を異なる表示態様で表示すること、
をさらに含む、請求項1記載の表示方法。
【請求項3】
前記第1領域に含まれる複数の制御点と、前記第2領域に含まれる複数の制御点とを、異なる表示態様で表示すること、
をさらに含む、請求項1記載の表示方法。
【請求項4】
前記第1操作を受け付けることは、
前記第1画像の領域を、前記第2領域と、前記第2領域以外の前記第1画像の領域である前記第1領域とに分割する操作を受け付けること、を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の表示方法。
【請求項5】
前記第1操作を受け付けることは、
前記複数の制御点から前記第2領域の制御点の選択を受け付けることと、
前記第2領域の制御点の前記第1画像での配置に基づき、前記第1画像に前記第2領域を設定することと、
前記第2領域の制御点以外の制御点の前記第1画像での配置に基づき、前記第1画像に前記第1領域を設定することと、
を含む、請求項4記載の表示方法。
【請求項6】
前記第2画像を補正することは、
前記第1領域に含まれる前記移動する1以上の制御点と、前記第1領域に含まれる前記移動する1以上の制御点の移動後の位置と、に基づき第1補正パラメーターを生成することと、
前記第2領域に含まれる前記移動する1以上の制御点と、前記第2領域に含まれる前記移動する1以上の制御点の移動後の位置と、に基づき第2補正パラメーターを生成することと、
前記第1画像での前記第1領域と前記第2領域とに基づき、前記第2画像を第3領域と、第4領域とに分割することと、
前記第1補正パラメーターを用いて前記第3領域を補正することと、
前記第2補正パラメーターを用いて前記第4領域を補正することと、
前記第3領域と前記第4領域とを合成することと、
を含む、請求項4記載の表示方法。
【請求項7】
前記第1領域と前記第2領域とは、前記第1領域の第1辺と、前記第2領域の第2辺とで接し、
前記第2操作を受け付けることは、
前記第2操作により変更される前記第2領域の制御点の、前記第2辺での個数をN個とし、
前記第1領域の前記第1辺での前記制御点の個数をM個とし、Tを任意の自然数とした場合に、下記式(1)の関係を満たすように、前記第2領域の制御点の個数を変更する操作を受け付けることを含む、請求項1記載の表示方法。
N=TM-1、又は、M=TN-1(1)
【請求項8】
前記第2領域は、前記第1領域内に内包され、前記第1領域と前記第2領域とは、前記第1領域の線分と、前記第2領域の第2辺とで接し、
前記第2操作を受け付けることは、
前記第2操作により変更される前記第2領域の制御点の、前記第2辺での個数をN個とし、
前記第1領域の前記線分での前記制御点の個数をM個とし、Tを任意の自然数とした場合に、下記式(1)の関係を満たすように、前記第2領域の制御点の個数を変更する操作を受け付けることを含む、請求項1記載の表示方法。
N=TM-1、又は、M=TN-1(1)
【請求項9】
前記第2操作を受け付けることは、
前記式(1)の関係を満たさない操作を、前記第2操作として受け付けない、請求項7又は8記載の表示方法。
【請求項10】
前記第2操作を受け付けることは、
前記式(1)の関係を満たさない操作が入力されると報知動作を行うことを含む、請求項7又は8記載の表示方法。
【請求項11】
表示面に画像を表示する表示パネルと、
複数の制御点を含む第1画像の領域を、第1領域と、第2領域と、を含む複数の領域に分割する第1操作を受け付けることと、
前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方に含まれる制御点の個数を変更する第2操作を受け付けることと、
前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方の領域において、前記第1画像での位置を移動する1以上の制御点の選択と、前記移動する1以上の制御点の移動後の位置と、を指定する第3操作を受け付けることと、
第2画像を、前記移動する1以上の制御点の移動前の前記第1画像での位置と、前記移動する1以上の制御点の移動後の前記第1画像での位置と、に基づいて補正することと、
前記第2画像を前記表示パネルにより前記表示面に表示させることと、
を実行する1以上のプロセッサーと、
を備える表示装置。
【請求項12】
コンピューターに、
複数の制御点を含む第1画像の領域を、第1領域と、第2領域と、を含む複数の領域に分割する第1操作を受け付けることと、
前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方に含まれる制御点の個数を変更する第2操作を受け付けることと、
前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方の領域において、前記第1画像での位置を移動する1以上の制御点の選択と、前記移動する1以上の制御点の移動後の位置と、を指定する第3操作を受け付けることと、
第2画像を、前記移動する1以上の制御点の移動前の前記第1画像での位置と、前記移動する1以上の制御点の移動後の前記第1画像での位置と、に基づいて補正することと、
前記第2画像を表示装置により表示面に表示させることと、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示方法、表示装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、表示装置が表示する画像の局所的な歪みを補正する機能を備えた装置が知られている。
例えば、特許文献1の開示するプロジェクターは、画像情報に基づく画像を複数の四辺形領域に分割し、分割された各四辺形領域の頂点のうち、選択された選択制御点を、入力操作に基づいて移動させる。また、プロジェクターは、移動前の選択制御点を頂点の1つとして含んでいた四辺形領域を、移動された選択制御点を頂点に含む形状に変形し、変形前の四辺形領域に対応する画像情報を変形された四辺形領域に収まるように補正する。さらに、プロジェクターは、四辺形領域の大きさを変更することで、制御点の数を変更することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-78001号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、制御点の点数が多いほど、投写面のより複雑な形状に対応した補正ができるが、制御点の点数が多いほどユーザーの手間がかかり、ユーザーの負担が増加する。このため、ユーザーの利便性を改善する余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の表示方法は、複数の制御点を含む第1画像の領域を、第1領域と、第2領域と、を含む複数の領域に分割する第1操作を受け付けることと、前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方に含まれる制御点の個数を変更する第2操作を受け付けることと、前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方の領域において、前記第1画像での位置を移動する1以上の制御点の選択と、前記移動する1以上の制御点の移動後の位置と、を指定する第3操作を受け付けることと、第2画像を、前記移動する1以上の制御点の移動前の前記第1画像での位置と、前記第1画像での前記移動する1以上の制御点の移動後の位置と、に基づいて補正することと、前記第2画像を表示装置により表示面に表示させることと、を含む、表示方法である。
【0006】
本開示の表示装置は、表示面に画像を表示する表示パネルと、複数の制御点を含む第1画像の領域を、第1領域と、第2領域と、を含む複数の領域に分割する第1操作を受け付けることと、前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方に含まれる制御点の個数を変更する第2操作を受け付けることと、前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方の領域において、前記第1画像での位置を移動する1以上の制御点の選択と、前記移動する1以上の制御点の移動後の位置と、を指定する第3操作を受け付けることと、第2画像を、前記移動する1以上の制御点の移動前の前記第1画像での位置と、前記移動する1以上の制御点の移動後の前記第1画像での位置と、に基づいて補正することと、前記第2画像を前記表示パネルにより前記表示面に表示させることと、を実行する1以上のプロセッサーと、を備える表示装置である。
【0007】
本開示のプログラムは、コンピューターに、複数の制御点を含む第1画像の領域を、第1領域と、第2領域と、を含む複数の領域に分割する第1操作を受け付けることと、前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方に含まれる制御点の個数を変更する第2操作を受け付けることと、前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方の領域において、前記第1画像での位置を移動する1以上の制御点の選択と、前記移動する1以上の制御点の移動後の位置と、を指定する第3操作を受け付けることと、第2画像を、前記移動する1以上の制御点の移動前の前記第1画像での位置と、前記移動する1以上の制御点の移動後の前記第1画像での位置と、に基づいて補正することと、前記第2画像を表示装置により表示面に表示させることと、を実行させるプログラム。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】表示システムのシステム構成を示す図。
図2】第1実施形態のプロジェクターの構成を示すブロック図。
図3】情報処理装置の構成を示すブロック図。
図4】アプリ画面に表示されるパターン画像の一例を示す図。
図5】マウス操作による領域の設定操作を示す図。
図6】マウス操作により設定された第2領域を示す図。
図7】好ましくない第2領域の設定の一例を示す図である。
図8】アプリ画面に表示された補助線を示す図。
図9】領域の設定操作により設定された第1領域及び第2領を示す図。
図10】領域の設定操作により設定された第1領域及び第2領域を示す図。
図11】制御点の個数が変更された第2領域を示す図。
図12】制御点の個数が変更された第2領域を示す図。
図13】情報処理装置の動作を示すフローチャート。
図14】情報処理装置の動作を示すフローチャート。
図15】第2実施形態のプロジェクターの構成を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[1.第1実施形態のシステム構成]
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、表示システム1のシステム構成を示す図である。
表示システム1は、表示装置であるプロジェクター100Aと、プロジェクター100Aに表示させる表示画像を供給する情報処理装置200と、を備える。
プロジェクター100Aと情報処理装置200とは、ケーブル10により接続される。図1には、プロジェクター100Aと情報処理装置200とをケーブル10により接続した構成を示すが、プロジェクター100Aと情報処理装置200とを無線により接続した構成であってもよい。
【0010】
プロジェクター100Aは、情報処理装置200から供給される表示画像に基づいて画像光を生成する。プロジェクター100Aは、生成した画像光を投写面30に拡大投写させる。これにより、投写面30には表示画像が表示される。
【0011】
情報処理装置200は、プロジェクター100Aに表示画像を供給したり、プロジェクター100Aに表示させる表示画像の局所的な歪みを補正したりする。情報処理装置200には、例えば、デスクトップパソコンや、ノート型パソコン、タブレット型パソコン等のパーソナルコンピューターが用いられる。また、情報処理装置200として、スマートフォン等の携帯端末を用いてもよい。
【0012】
[2.第1実施形態のプロジェクターの構成]
図2は、プロジェクター100Aの構成を示すブロック図である。
図2を参照しながらプロジェクター100Aの構成について説明する。
プロジェクター100Aは、第1通信インターフェイス110と、画像処理部120と、フレームメモリー125と、画像投写部130と、第1制御部150と、を備える。以下、インターフェイスをI/Fと略記する。画像投写部130は、表示部に相当する。
【0013】
第1通信I/F110は、ケーブル10を介して情報処理装置200に接続され、情報処理装置200との間で相互にデータ通信を行う。第1通信I/F110は、例えば、USB(Universal Serial Bus)コネクターやイーサネットコネクター等の接続端子と、インターフェイス回路とを有する有線インターフェイスである。イーサネットは登録商標である。第1通信I/F110は、無線通信インターフェイスであってもよい。
【0014】
画像処理部120には、フレームメモリー125が接続される。フレームメモリー125は、複数のバンクを備える。各バンクは、1フレーム分の表示画像を書き込み可能な記憶容量を有する。フレームメモリー125は、例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic RAM)により構成される。画像処理部120は、第1通信I/F110から入力される表示画像をフレームメモリー125に展開する。
【0015】
画像処理部120は、フレームメモリー125に展開した表示画像に画像処理を行う。画像処理部120が行う画像処理には、例えば、解像度変換処理又はリサイズ処理、歪曲収差の補正、形状補正処理、デジタルズーム処理、画像の色合いや輝度の調整等が含まれる。画像処理部120は、第1制御部150により指定された処理を実行し、必要に応じて、第1制御部150から入力されるパラメーターを使用して処理を行う。また、画像処理部120は、上記のうち複数の画像処理を組み合わせて実行することも勿論可能である。
【0016】
画像処理部120及びフレームメモリー125は、例えば、集積回路により構成される。集積回路には、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、SoC(System-on-a-chip)等が含まれる。また、集積回路の構成の一部にアナログ回路が含まれていてもよく、第1制御部150と集積回路とが組み合わされた構成であってもよい。
【0017】
画像投写部130は、光源131、光変調装置133及び光学ユニット135を備える。
【0018】
光源131は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等の放電型の光源ランプ、又は発光ダイオードや半導体レーザー等の固体光源を備える。光源131から射出された光は、光変調装置133に入射される。
【0019】
光変調装置133は、光源131から射出された光を変調する光変調素子として、一対の透明基板間に液晶が封入された透過型の液晶パネルを備える。液晶パネルの図示は省略する。液晶パネルは、マトリクス状に配列された複数の画素からなるパネル領域を備える。光変調装置133は、画像処理部120から入力される表示画像に対応した駆動電圧を、パネル領域の各画素に印加して、各画素の光透過率を表示画像に対応した透過率に変更する。光源131から射出された光が液晶パネルを透過することで光が変調され、表示画像に対応した画像光が生成される。光変調装置133及び液晶パネルは、表示パネルの一例である。
【0020】
光変調装置133が備える光変調素子は、透過型の液晶パネルに限定されず、例えば、反射型の液晶パネルでもよいし、DMD(Digital Micromirror Device)でもよい。この場合、DMDは表示パネルの一例である。
【0021】
光学ユニット135は、不図示の投写レンズ等を備え、光変調装置133により変調された画像光を投写面30に拡大投写する。これにより投写面30には、画像光に対応した画像である表示画像が表示される。
【0022】
第1制御部150は、第1記憶部160と、第1プロセッサー170と、を備えるコンピューター装置である。
【0023】
第1記憶部160は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を備える。RAMは、各種データ等の一時記憶に用いられ、ROMは、プロジェクター100Aの動作を制御する制御プログラム165や、各種設定情報等を記憶する。
【0024】
第1プロセッサー170は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processor Unit)により構成される演算処理装置である。第1プロセッサー170は、制御プログラムを実行してプロジェクター100Aの各部を制御する。第1プロセッサー170は、単一のプロセッサーにより構成してもよいし、複数のプロセッサーにより構成することも可能である。また、第1プロセッサー170は、第1記憶部160の一部又は全部や、その他の回路と統合されたSoC(System-on-a-chip)により構成してもよい。また、第1プロセッサー170は、プログラムを実行するCPUと、所定の演算処理を実行するDSP(Digital Signal Processing)との組合せにより構成してもよい。さらに、第1プロセッサー170の機能の全てをハードウェアに実装した構成としてもよく、プログラマブルデバイスを用いて構成してもよい。
【0025】
[3.第1実施形態の情報処理装置の構成]
図3は、情報処理装置200の構成を示すブロック図である。
図3を参照しながら情報処理装置200の構成について説明する。
情報処理装置200は、第2通信I/F210と、タッチパネル220と、操作部230と、第2制御部250とを備える。第2制御部250は、制御部に相当する。
【0026】
第2通信I/F210は、例えば、USBコネクターやイーサネットコネクター等の接続端子と、インターフェイス回路とを有する有線インターフェイスであり、ケーブル10を介してプロジェクター100Aとの間で相互にデータ通信を行う。
【0027】
タッチパネル220は、表示パネルとタッチセンサーとを備える。表示パネル及びタッチセンサーの図示は省略する。
表示パネルには、例えば、液晶パネルや、有機EL(Electro Luminescence)パネルが用いられる。
タッチセンサーは、表示パネルに対するタッチ操作を検出する。タッチセンサーは、電子ペン等の指示体やユーザーの指が接触した表示パネルの位置をタッチ操作として検出する。タッチセンサーは、タッチ操作を検出した表示パネルの位置を示す座標情報を含む操作信号を第2制御部250に出力する。
【0028】
操作部230は、マウスや、キーボード等の入力デバイスを備え、ユーザーの操作を受け付ける。操作部230は、受け付けた操作に対応した操作信号を第2制御部250に出力する。
【0029】
第2制御部250は、第2記憶部260と、第2プロセッサー270とを備える。
【0030】
第2記憶部260は、RAM及びROMを備える。また、第2記憶部260は、SSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置を備える構成であってもよい。
RAMは、各種データ等の一時記憶に用いられ、ROMは、情報処理装置200の動作を制御するOS(Operating System)261やアプリケーションプログラム263等の制御プログラムや、各種設定情報を記憶する。アプリケーションプログラム263を以下、APP263と表記する。
【0031】
第2プロセッサー270は、CPUやMPUにより構成される演算処理装置である。第2プロセッサー270は、OS261や、APP263を実行して情報処理装置200の各部を制御する。第2プロセッサー270は、単一のプロセッサーにより構成してもよいし、複数のプロセッサーにより構成することも可能である。
【0032】
APP263を実行する第2制御部250は、プロジェクター100Aに表示させる表示画像の局所的な歪みを補正するポイント補正機能を備える。
第2制御部250は、ポイント補正機能によりプロジェクター100Aに表示させる表示画像を補正する補正パラメーターを生成する。第2制御部250は、生成した補正パラメーターを用いて表示画像を補正し、補正した表示画像をプロジェクター100Aに送信する。
【0033】
第2制御部250が補正パラメーターを生成する動作について、以下に説明する。
第2制御部250は、補正パラメーターを生成するため、まず、第1画像に相当するパターン画像300を、情報処理装置200のタッチパネル220に表示させる。
【0034】
図4は、アプリ画面225に表示されるパターン画像300の一例を示す図である。
アプリ画面225は、第2制御部250がAPP263を実行することで、タッチパネル220に表示される画面である。
また、図4に示すX軸は、タッチパネル220の横方向に平行な軸であり、Y軸は、タッチパネル220の縦方向に平行な軸である。
また、パターン画像300は、矩形の画像であり、パターン画像300のX軸方向には、J本の線分が等間隔で配置され、パターン画像300のY軸方向には、K本の線分が等間隔で配置される。J及びKは任意の自然数である。
【0035】
パターン画像300のX軸方向に配置されたJ本の線分と、パターン画像300のY軸方向に配置されたK本の線分との各交点には、制御点が設定される。制御点は、ポイント補正において、ユーザーが行うタッチ操作、又は操作部230の操作により、パターン画像300上の位置を変更可能な点である。位置を変更する前の制御点のパターン画像300上の位置と、位置を変更した後の制御点のパターン画像300上の位置と、に基づいて補正パラメーターが生成される。
【0036】
第2制御部250は、アプリ画面225にパターン画像300を表示させると、パターン画像300の領域を、第1領域310と、第2領域320と、を含む複数の領域に分割する領域の設定操作を受け付ける。領域の設定操作は、第1操作に相当する。
本実施形態では、説明の簡略化のため、領域の設定操作により、パターン画像300を、第1領域310と、第2領域320との2つの領域に設定する場合について説明する。領域の設定操作は、パターン画像300を、第1領域310、第2領域320及び第3領域を含む3つ以上の領域に分割する操作であってもよい。
【0037】
ユーザーは、投写面30の形状に基づいて第1領域310と、第2領域320とを、設定する。具体的には、ユーザーは、投写面30の形状を視認しながら情報処理装置200のタッチパネル220又は操作部230を操作して、パターン画像300を、第1領域310と、第2領域320とに分割する。例えば、ユーザーは、投写面30の一部に、曲面や凸形状等の複雑な形状が含まれる場合に、パターン画像300が投写面30に表示されると仮定し、投写面30の複雑な形状の領域が第2領域320内に含まれるように、パターン画像300を、第1領域310と、第2領域320とに分割する。
【0038】
図5は、マウス操作による領域の設定操作を示す図である。
図6は、マウス操作により設定された第2領域320を示す図である。
領域の設定操作は、例えば、図5に示すように、ユーザーが操作部230のマウスをドラッグ操作し、カーソル230Aを、第2領域320に設定したい領域に含まれる制御点をすべて囲むように移動させる操作であってもよい。また、領域の設定操作は、例えば、ユーザーがタッチパネル220に指をタッチさせ、タッチさせた指を、第2領域320に設定したい領域に含まれる制御点をすべて囲むように移動させる操作であってもよい。
【0039】
第2制御部250は、マウスのドラッグ操作が入力されると、入力されたドラッグ操作に基づいて第2領域320を設定する。
第2制御部250は、ドラッグ操作により囲まれた範囲内に含まれる制御点のうち、最も左上、右上、左下及び右下に位置する制御点を検出する。図5には、左上に位置する制御点を黒丸241で示し、右上に位置する制御点を黒丸243で示し、左下に位置する制御点を黒丸245で示し、右下に位置する制御点を黒丸247で示す。第2制御部250は、検出した左上、右上、左下及び右下に位置する制御点の位置を、4頂点とする第2領域320を設定する。
【0040】
図7は、好ましくない第2領域320の設定の一例を示す図である。
図7は、マウスのドラッグ操作により囲まれた範囲を第2領域320に設定した例を示す。この場合、第2領域320の頂点が、第1領域310の制御点に一致しない。このため、第2領域320の頂点に位置する制御点と、第1領域310の制御点とが一致しない。
図6に示すように、第2領域320の頂点が第1領域310の制御点に一致する場合、第1領域310及び第2領域320の制御点の位置を同時に変更することができる。しかし、図7に示すように、第2領域320の頂点の位置が、第1領域310の制御点の位置からずれると、第2領域320に隠され、位置を変更することができない第1領域310の制御点の数が増加する。図7に示す黒塗りの四角301、302、303及び304は、第2領域320に隠され、位置を変更することができなくなった第1領域310の制御点を示す。
【0041】
図8は、アプリ画面225に表示された補助線400を示す図である。
また、領域の設定操作は、X軸又はY軸に平行な補助線400をアプリ画面225に表示させ、この補助線400の表示位置を、タッチ操作、又はマウスによるドラッグ操作で変更するものであってもよい。図8に破線で示す線が補助線400に対応する。また、図8において、図面視で、補助線400よりも左側のパターン画像300の領域が第1領域310に設定され、図面視で、補助線400よりも右側のパターン画像300の領域が第2領域320に設定されていると仮定する。ユーザーは操作部230のマウスを操作して、補助線400にカーソル230Aを合わせ、ドラッグ操作により補助線400の表示位置を、図8に矢印で示すように、図面視で右方向又は左方向に移動させる。これにより、パターン画像300での第1領域310の範囲と、第2領域320の範囲とが変更される。
【0042】
補助線400の表示位置の移動はこの方法に限定されず、例えば、操作部230のキーボードの操作によって移動させてもよい。より具体的には、キーボードに備わる方向キーのうち、ユーザーが補助線400を移動させたい方向と対応するキーを押下することで、補助線400の位置を対応する方向へ所定量だけ移動させてもよい。所定量は、例えば、X軸方向又はY軸方向に隣接する制御点間の距離である。
【0043】
また、タッチ操作やマウスのクリック操作によって、いずれか1つの制御点を選択することで補助線400の表示位置を設定するようにしてもよい。例えば、選択された制御点を通る位置に補助線400を設定するようにしてもよい。この場合、選択された制御点を含み、選択された制御点より右側に位置する全ての制御点を含む領域を第2領域320として設定する。選択された制御点を含み、選択された制御点より左側に位置する全ての制御点を含む領域を第1領域310として設定してもよい。また、第1領域310と第2領域320とを分割する位置に補助線400を設定できないため、パターン画像300の頂点に位置する制御点は、補助線400の表示位置として設定できないようにしてもよい。
【0044】
図9及び図10は、領域の設定操作により設定された第1領域310と第2領域320とを示す図である。図9及び図10には、第2領域320に対応するパターン画像300の範囲にハッチングを施して示す。
図9は、パターン画像300を、Y軸に平行な方向で、第1領域310と第2領域320との2つに分割した例を示す。図9に示す例は、図面視で、パターン画像300の左側の領域が第1領域310に設定され、パターン画像300の右側の領域が第2領域320に設定された例を示す。
また、図10は、第2領域320が、第1領域310内に内包されるように、パターン画像300を第1領域310と第2領域320とに分割した例を示す。
【0045】
第2制御部250は、パターン画像300の領域を、第1領域310と、第2領域320と、に分割すると、第1領域310と、第2領域320との表示態様を変更する。
例えば、第2制御部250は、第1領域310に含まれる線分の色と、第2領域320に含まれる線分の色とを、異なる色で表示してもよい。
また、第2制御部250は、第1領域310の領域全体と、第2領域320の領域全体とを、異なる色で表示してもよい。
【0046】
また、パターン画像300に含まれる各制御点の位置に、例えば、円形や多角形、星型等の図形を配置し、この図形の形状や色、大きさの少なくとも1つを、第1領域310と、第2領域320とで変更してもよい。
【0047】
次に、第2制御部250は、制御点の個数の変更操作を受け付ける。この個数の変更操作は、第1領域310と第2領域320との少なくとも一方に含まれる制御点の個数を変更する操作である。個数の変更操作は、第2操作に相当する。
まず、第2制御部250は、第1領域310と第2領域320とのいずれか一方を選択する領域の選択操作を受け付ける。第2制御部250は、第1領域310及び第2領域320のいずれか一方が選択されると、選択された第1領域310又は第2領域320に含まれる制御点の個数を変更する操作メニューを表示させる。操作メニューには、例えば、選択された第1領域310又は第2領域320の制御点の個数を入力する入力欄を表示してもよい。ユーザーは、タッチ操作や、キーボード又はマウスの操作により、個数の入力欄に、X軸方向の制御点の個数と、Y軸方向の制御点の個数とをそれぞれ入力する。
また、第2制御部250は、X軸方向の制御点の個数と、Y軸方向の制御点の個数との事前に設定された一覧を操作メニューとして表示してもよい。ユーザーは、操作メニューに表示された制御点の個数の一覧から1つを選択する。
【0048】
図11及び図12は、制御点の個数を変更後の第2領域320を示す図である。
図11は、図9に示したパターン画像300の第2領域320の制御点の個数を変更した後の状態を示す。より具体的には、図11には、第2領域320のY軸方向の制御点の個数を、第1領域310のY軸方向の制御点の個数よりも増加させた例を示す。
第1領域310は、図面視で、第1領域310の右辺311で第2領域320に接する。すなわち、右辺311が第2領域320との境界線となる。第1領域310の右辺311は、第1辺に相当する。
第2領域320は、図面視で、第2領域320の左辺321で第1領域310に接する。すなわち、左辺321が第1領域310との境界線となる。第2領域320の左辺321は、第2辺に相当する。
第1領域310の右辺311上での制御点の個数は12個である。また、第2領域320の左辺321上での制御点の個数は、23個である。
【0049】
第2制御部250は、制御点の個数の変更操作が入力されると、第1領域310と第2領域320とが接する辺上での制御点の個数をカウントし、以下に示す式(1)の関係を満たすか否かを判定する。
N=TM-1・・・(1)
【0050】
式(1)に示す変数Nは、第1領域310に接する第2領域320の辺である左辺321上での制御点の個数を示す。
式(1)に示す変数Mは、第2領域320に接する第1領域310の辺である右辺311上での制御点の個数を示す。
式(1)に示すTは、任意の自然数である。
図11に示す例では、第1領域310の右辺311上での制御点の個数は、12個であり、第2領域320の左辺321上での制御点の個数は、23個である。このため、Tの値として2が該当する。
【0051】
第2制御部250は、第1領域310の右辺311上での制御点の個数と、第2領域320の左辺321上での制御点の個数とが、上記式(1)を満たす場合、制御点の個数の変更操作を受け付ける。また、第2制御部250は、第1領域310の右辺311上での制御点の個数と、第2領域320の左辺321上での制御点の個数とが、上記式(1)を満たさない場合、制御点の個数の変更操作を受け付けない。つまり、第2領域320の制御点の個数は変更されない。
【0052】
図11には、第2領域320の制御点の個数を増加させた場合を示したが、制御点の個数の変更操作は、第2領域320の制御点の個数を、第1領域310の制御点の個数よりも減少させる操作であってもよい。
この場合、第2制御部250は、第1領域310の右辺311上での制御点の個数と、第2領域320の左辺321上での制御点の個数とが、式(2)の関係を満たすか否かを判定する。
M=TN-1・・・(2)
【0053】
第2制御部250は、第1領域310の右辺311上での制御点の個数と、第2領域320の左辺321上での制御点の個数とが、上記式(2)の式を満たす場合、制御点の個数の変更操作を受け付ける。また、第2制御部250は、第1領域310の右辺311上での制御点の個数と、第2領域320の左辺321上での制御点の個数とが、上記式(2)の式を満たさない場合、制御点の個数の変更操作を受け付けない。
【0054】
また、図11には、パターン画像300を、Y軸に平行な線分で、第1領域310と第2領域320とに分割した例を示すが、パターン画像300を、X軸に平行な線分で、第1領域310と第2領域320とに分割してもよい。
【0055】
また、図11に示す例では、第2領域320の制御点の個数を変更した場合を例示したが、個数の変更操作は、第1領域310の制御点の個数を増加や減少させる操作であってもよい。
制御点の個数の変更操作として、第1領域310の制御点の個数を増加させる操作が入力された場合、第2制御部250は、第1領域310の右辺311上での制御点の個数と、第2領域320の左辺321上での制御点の個数とが、上記式(2)を満たすか否かを判定する。
また、制御点の個数の変更操作として、第1領域310の制御点の個数を減少させる操作が入力された場合、第2制御部250は、第1領域310の右辺311上での制御点の個数と、第2領域320の左辺321上での制御点の個数とが、上記式(1)を満たすか否かを判定する。
【0056】
図12は、図10に示したパターン画像300の第2領域320の制御点の個数を変更した後の状態を示す。具体的には、図12には、第1領域310内に内包される第2領域320のX軸方向の制御点の個数を変更した例を示す。
図12に示す例では、第1領域310と第2領域320との境界線は、第1領域310の線分313であり、第2領域320の上辺323である。
第1領域310の線分313上での制御点の個数は7個である。また、第2領域320の上辺323上での制御点の個数は、13個である。
第2制御部250は、第2領域320が第1領域310に内包される場合であっても、上述の式(1)又は(2)の関係をみたさない場合、入力された個数の変更操作を受け付けない。
図12に示す例では、13=2×7-1で式(1)の関係を満たす。
【0057】
また、第2制御部250は、個数の変更操作が入力された後の第1領域310及び第2領域320の制御点の個数が、上述した式(1)又は式(2)の関係を満たさない場合、報知部に報知動作を実行させてもよい。
例えば、タッチパネル220を報知部として用い、第2制御部250は、タッチパネル220に、個数の変更操作を受け付けないことを表示させてもよい。また、情報処理装置200がスピーカーを備える場合、このスピーカーを報知として用いてもよい。第2制御部250は、個数の変更操作を受け付けないことをスピーカーから音声出力してもよい。
【0058】
また、第2制御部250は、第1領域310と第2領域320との両方の制御点の個数を変更する操作が入力された場合も、上記の式(1)又は式(2)の関係を満たさない場合には、個数の変更操作を受け付けない。
この場合、第2制御部250は、第1領域310の制御点の個数の変更操作と、第2領域320の制御点の個数の変更操作と、が入力され、その後、確定操作を受け付けたときに、上記の式(1)又は(2)の関係を満たすか否かを判定する。
【0059】
第1領域310及び第2領域320の少なくとも一方の制御点の個数の変更操作を受け付けると、次に、第2制御部250は、制御点の選択操作を受け付ける。
制御点の選択操作には、第1領域310及び第2領域320の少なくとも一方の領域において、パターン画像300上の位置を移動する制御点の選択と、選択した移動する制御点の移動後の位置と、を指定する操作とが含まれる。
ユーザーは、投写面30の曲面や凸形状等の形状に応じて、位置を変更する制御点をタッチ操作又はマウスの操作により選択する。
例えば、ユーザーは、位置を移動させたい制御点にタッチする。次に、ユーザーは、タッチした指をタッチパネル220から離さずに、制御点を移動させたい位置まで移動させる。ユーザーは、制御点を移動させたい位置まで指を移動させると、タッチパネル220にタッチさせた指をタッチパネル220から離す。マウスの操作の場合も同様である。
第2制御部250は、ユーザーの指がタッチパネル220から離れると、制御点の移動前の座標と、制御点の移動後の座標とを第2記憶部260に記憶させる。この座標は、パターン画像300に設定された座標系での座標であり、パターン画像300上の位置を示す座標である。
【0060】
ユーザーは、制御点の選択操作を、パターン画像300上の位置を移動させたいすべての制御点で行う。ユーザーは、パターン画像300上の位置を移動させたいすべての制御点で、制御点の選択操作を入力すると、ポイント補正の実行を指示する指示操作を入力する。アプリ画面225には、例えば、ポイント補正の指示操作に対応するボタンが表示される。ユーザーがこのボタンを押下することで、ポイント補正の指示操作が入力される。
【0061】
制御点の変更操作により選択された制御点を、以下では選択制御点という。
第2制御部250は、ポイント補正の指示操作が入力されると、選択制御点の移動前の座標と、移動後の座標とに基づいて補正パラメーターを生成する。第2制御部250は、第1領域310に含まれる選択制御点の移動前の座標と、移動後の座標とに基づいて第1補正パラメーターを生成する。また、第2制御部250は、第2領域320に含まれる選択制御点の移動前の座標と、移動後の座標とに基づいて第2補正パラメーターを生成する。
【0062】
次に、第2制御部250は、プロジェクター100Aに表示させる画像である表示画像の領域を分割する。表示画像は、第2画像に相当する。
第2制御部250は、パターン画像300での第1領域310と第2領域320との設定に基づき、表示画像を第3領域と第4領域とに分割する。
例えば、パターン画像300と表示画像とのサイズが同一である場合、第2制御部250は、パターン画像300を分割した第1領域310及び第2領域320の設定と同一の設定で表示画像を分割して第3領域と第4領域とを生成する。
パターン画像300と表示画像とのサイズが相似サイズである場合、パターン画像300を分割した第1領域310及び第2領域320の設定と、パターン画像300と表示画像との相似比とに基づいて、表示画像を分割して第3領域と第4領域とを生成する。
【0063】
次に、第2制御部250は、第3領域を、第1補正パラメーターを用いて補正する。また、第2制御部250は、第4領域を、第2補正パラメーターを用いて補正する。
次に、第2制御部250は、補正した第3領域と、補正した第4領域とを合成して表示画像を生成する。
【0064】
第2制御部250は、表示画像を生成すると、生成した表示画像をプロジェクター100Aに送信する。プロジェクター100Aは、受信した第2表示画像に基づく画像光を生成し、生成した画像光を投写面30に投写する。これにより投写面30には、第1補正パラメーター及び第2補正パラメーターにより補正された表示画像が表示される。
【0065】
[4.第1実施形態の情報処理装置の動作]
図13及び図14は、情報処理装置200の動作を示すフローチャートである。
図13及び図14に示すフローチャートを参照しながら情報処理装置200の動作について説明する。
第2制御部250は、APP263を選択する操作をタッチパネル220又は操作部230により受け付けると、APP263を実行して(ステップS1)、アプリ画面225をタッチパネル220に表示させる。また、第2制御部250は、アプリ画面225のメニュー操作によりポイント補正が選択されると、アプリ画面225にパターン画像300を表示させる(ステップS2)。
【0066】
次に、第2制御部250は、パターン画像300を複数に分割する領域の設定操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS3)。第2制御部250は、領域の設定操作を受け付けていない場合(ステップS3/NO)、図14に示すステップS13の判定に移行する。
【0067】
第2制御部250は、領域の設定操作を受け付けると(ステップS3/YES)、受け付けた操作に従い、パターン画像300を、第1領域310と、第2領域320と、に分割する(ステップS4)。
次に、第2制御部250は、第1領域310と、第2領域320との表示態様を変更する。第2制御部250は、第2領域320の表示色、又は第2領域320に含まれる制御点の表示色を、第1領域310の表示色、又は、第1領域310に含まれる制御点の表示色とは異なる色で表示する(ステップS5)。
【0068】
次に、第2制御部250は、領域の選択操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS6)。つまり、第2制御部250は、第1領域310と、第2領域320とのいずれか一方を選択する操作を受け付けたか否かを判定する。第2制御部250は、領域の選択操作を受け付けていない場合(ステップS6/NO)、図14に示すステップS13の判定に移行する。
【0069】
第2制御部250は、領域の選択操作を受け付けると(ステップS6/YES)、この領域の選択操作により選択された第1領域310又は第2領域320の制御点の個数を変更可能な操作メニューをアプリ画面225に表示させる(ステップS7)。
【0070】
次に、第2制御部250は、ステップS7で表示した操作メニューにより個数の変更操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS8)。第2制御部250は、ステップS6で選択された第1領域310又は第2領域320に含まれる制御点の個数を変更する操作を受け付けたか否かを判定する。第2制御部250は、例えば、アプリ画面225に表示された戻るボタン等が押下され、制御点の個数を変更する変更操作を受け付けなかった場合(ステップS8/NO)、ステップS6の判定に戻る。
【0071】
第2制御部250は、個数の変更操作を受け付けると(ステップS8/YES)、次に、確定操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS9)。第2制御部250は、例えば、アプリ画面225に表示された戻るボタン等が押下され、確定操作を受け付けなかった場合(ステップS9/NO)、ステップS6の判定に戻る。
【0072】
また、第2制御部250は、確定操作を受け付けると(ステップS9/YES)、上述した式(1)又は(2)の関係を満たすか否かを判定する。
例えば、パターン画像300の領域が、図11に示す第1領域310と第2領域320とに分割され、第2領域320の制御点の個数が変更されたと仮定する。この場合、第2制御部250は、第1領域310と第2領域320との境界となる辺をそれぞれ特定し、特定した各辺上での制御点の個数をカウントする。
図11に示す例では、第1領域310の境界となる辺は、図面視で右辺311であり、第2領域320の境界となる辺は、図面視で左辺321である。また、右辺311上での制御点の個数は12個であり、左辺321上での制御点の個数は23個である。このため、第2制御部250は、変更後の第2領域320の制御点の個数が上述した式(1)の関係を満たすと判定し(ステップS10/YES)、第2領域320の制御点の個数の変更を許可し、第2領域320の制御点の個数を変更する(ステップS12)。
【0073】
また、第2制御部250は、変更後の第2領域320の制御点の個数が上述した式(1)又は(2)の関係を満たさない場合(ステップS10/NO)、第2領域320の制御点の個数の変更を許可しない。つまり、第2制御部250は、第2領域320の制御点の個数の変更を受け付けず(ステップS11)、ステップS6の判定に戻る。
【0074】
情報処理装置200の動作について、図14に示すフローチャートを参照しながら引き続き説明する。
次に、第2制御部250は、制御点の選択操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS13)。第2制御部250は、パターン画像300上の位置を移動する制御点の選択と、選択した移動する制御点の移動後の位置と、を指定する操作とを受け付けたか否かを判定する。第2制御部250は、制御点の選択操作を受け付けていない場合(ステップS13/NO)、APP263を終了させる終了操作をタッチパネル220又は操作部230により受け付けたか否かを判定する(ステップS14)。
【0075】
第2制御部250は、APP263を終了させる終了操作を受け付けた場合(ステップS14/YES)、APP263を終了させてこの処理フローを終了させる。
また、第2制御部250は、APP263を終了させる終了操作を受け付けていない場合(ステップS14/NO)、ステップS3の判定に戻り、領域の設定操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS3)。
【0076】
第2制御部250は、制御点の選択操作を受け付けた場合(ステップS13/YES)、この制御点の選択操作で変更された制御点のパターン画像300での位置を変更する(ステップS15)。
次に、第2制御部250は、ポイント補正の実行を指示する指示操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS16)。第2制御部250は、ポイント補正の実行を指示する指示操作を受け付けていない場合(ステップS16/NO)、ステップS13の判定に戻る。
【0077】
また、第2制御部250は、ポイント補正の実行を指示する指示操作を受け付けると(ステップS16/YES)、制御点の変更前のパターン画像300での位置と、変更後のパターン画像300での位置と、に基づいて補正パラメーターを生成する。
ここで、ステップS4においてパターン画像300を、第1領域310と、第2領域320とに分割している場合、第2制御部250は、第1領域310に含まれる制御点の移動前の位置と、移動後の位置とに基づいて第1補正パラメーターを生成する。また、第2制御部250は、第2領域320に含まれる制御点の移動前の位置と、移動後の位置とに基づいて第2補正パラメーターを生成する。
【0078】
次に、第2制御部250は、ステップS17において補正パラメーターを複数生成したか否かを判定する(ステップS18)。つまり、第2制御部250は、第1補正パラメーターと、第2補正パラメーターとを生成したか否かを判定する。
【0079】
第2制御部250は、ステップS17において補正パラメーターを複数生成していない場合(ステップS18/NO)、ステップS17で生成した補正パラメーターにより表示画像を補正する(ステップS19)。第2制御部250は、補正した表示画像をプロジェクター100Aに送信して(ステップS20)、プロジェクター100Aに、表示画像を表示させる。その後、第2制御部250は、ステップS3の判定に戻る。
【0080】
また、第2制御部250は、ステップS17において補正パラメーターを複数生成した場合(ステップS18/YES)、表示画像を、第3領域と第4領域とに分割する(ステップS21)。第2制御部250は、パターン画像300での第1領域310と第2領域320との設定に基づき、表示画像を第3領域と第4領域とに分割する。
【0081】
次に、第2制御部250は、第1補正パラメーターを用いて第3領域を補正する(ステップS22)。また、第2制御部250は、第2補正パラメーターを用いて第4領域を補正する(ステップS23)。
【0082】
次に、第2制御部250は、補正した第3領域と第4領域とを合成して表示画像を生成する(ステップS24)。第2制御部250は、生成した第2表示画像をプロジェクター100Aに送信し(ステップS25)、プロジェクター100Aに、表示画像を表示させる。その後、第2制御部250は、ステップS3の判定に戻る。
【0083】
[5.第2実施形態のプロジェクターの構成]
上述した第1実施形態は、情報処理装置200において、パターン画像300を表示し、パターン画像300を複数の領域に分割する操作と、制御点の位置を変更する操作と、を受け付け、制御点の変更前と変更後との位置に基づいて補正パラメーターを生成した。
第2実施形態では、情報処理装置200で行った処理を、プロジェクター100Bにおいて実施する。
【0084】
図15は、第2実施形態のプロジェクター100Bの構成を示すブロック図である。
図15を参照しながらプロジェクター100Bの構成について説明する。なお、図2に示すプロジェクター100Aと同一の構成についての説明は省略する。
プロジェクター100Bは、送信部180と、撮像部190と、を備える。また、プロジェクター100Bは、撮像部190が撮像した撮像画像から電子ペン5により指示された投写面30の指示位置を検出する。
【0085】
送信部180は、例えば、LED(Light-Emitting Diode)等の光源と、光源の点灯や消灯を制御する制御装置とを備える。制御装置は、例えば、ASICやFPGA等により構成することができる。光源及び制御装置の図示は省略する。
送信部180は、電子ペン5の発光タイミングを、撮像部190の撮像タイミングに同期させるための信号である第1信号光181を出力する。第1信号光181は、電子ペン5が受信可能な近赤外光の信号である。送信部180は、プロジェクター100Bの起動中、第1信号光181を定期的に送信する。
【0086】
第1信号光181は、電子ペン5に第2信号光183を送信させるタイミングを指示する制御信号である。第2信号光183は、予め定められた発光パターンを有する近赤外光である。電子ペン5は、例えば、第1信号光181を受信したタイミングに同期して、第2信号光183を発光する。プロジェクター100Bは、電子ペン5が第2信号光183を発光するタイミングに合わせて撮像部190に撮像を実行させる。
【0087】
撮像部190は、CCD(Charge Coupled Device)センサー、或いはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサー等の図示しない撮像素子を備えたカメラである。撮像部190は、可視光を吸収して赤外光を透過させる赤外透過フィルターを有しており、この赤外透過フィルターを介して電子ペン5から発せられる赤外光を撮像する。撮像部190は、第1制御部150の制御に基づいて、投写面30の撮像を繰り返し、撮像結果である撮像画像を第1制御部150に逐次出力する。
【0088】
第1制御部150は、撮像部190から入力される撮像画像の中から、電子ペン5が発した赤外光を検出する。第1制御部150は、撮像された画像内に含まれる赤外光の像のうち、所定の閾値以上の明るさで、所定の範囲内の大きさを有する像を、電子ペン5が発した光とみなす。第1制御部150は、撮像画像における電子ペン5が発した光の位置に基づき、電子ペン5により指示された投写面30の位置を検出する。また、第1制御部150は、複数回に亘って取得された撮像画像に基づいて、電子ペン5の発光シーケンスを判別し、投写面30へのタッチの有無を検知する。
【0089】
電子ペン5は、電子ペン5が動作している間、所定の発光シーケンスで点滅を繰り返す。また、電子ペン5は、投写面30へのタッチの有無に応じて発光シーケンスを変更する。このため、プロジェクター100Bは、発光部の発光シーケンスに基づいて電子ペン5によるタッチの有無を識別することができる。
【0090】
第1制御部150は、電子ペン5により指示された投写面30の位置を検出して、電子ペン5により入力される操作を検出する。第1制御部150が検出する操作には、図13のフローチャートに示すステップS3の領域の設定操作、ステップS6の領域の選択操作、ステップS8の個数の変更操作、ステップS13の制御点の選択操作、ステップS16のポイント補正の実行操作が含まれる。電子ペン5によって入力される操作を用いる構成を例示したが、これに限定されず、図示しないリモコンによる操作を用いる構成としてもよい。
【0091】
第1制御部150は、図13及び図14に示すフローチャートに沿った処理を実行し、第1補正パラメーター及び第2補正パラメーターを生成する。第1制御部150は、情報処理装置200から表示画像を受信すると、受信した表示画像を第3領域と第4領域とに分割する。第1制御部150は、第1補正パラメーターを用いて分割した第3領域を補正し、第2補正パラメーターを用いて分割した第4領域を補正する。
【0092】
第1制御部150は、補正した第3領域と第4領域とを合成して表示画像を生成する。第1制御部150は、生成した表示画像に基づく画像光を画像投写部130により生成し、生成した画像光を投写面30に投写する。これにより、投写面30には、ポイント補正が施された表示画像が表示される。
【0093】
[6.本開示のまとめ]
以下、本開示のまとめを付記する。
(付記1)
複数の制御点を含む第1画像の領域を、第1領域と、第2領域と、を含む複数の領域に分割する第1操作を受け付けることと、前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方に含まれる制御点の個数を変更する第2操作を受け付けることと、前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方の領域において、前記第1画像での位置を移動する1以上の制御点の選択と、前記移動する1以上の制御点の移動後の位置と、を指定する第3操作を受け付けることと、第2画像を、前記移動する1以上の制御点の移動前の前記第1画像での位置と、前記第1画像での前記移動する1以上の制御点の移動後の位置と、に基づいて補正することと、前記第2画像を表示装置により表示面に表示させることと、を含む表示方法。
【0094】
これにより、第1領域及び第2領域の少なくとも一方に含まれる制御点の個数が変更される。このため、表示装置が表示面に表示する第2画像を、第1画像に含まれる制御点の位置を変更して補正する場合に、表示面の形状に応じて最適な制御点の個数を設定することができる。従って、ユーザーの利便性を改善することができる。
【0095】
(付記2)
前記第1領域と、前記第2領域と、を異なる表示態様で表示すること、をさらに含む、付記1記載の表示方法。
【0096】
これにより、第1領域と第2領域とが異なる表示態様で表示される。このため、第1画像を視認するユーザーが、第1領域と、第2領域との区別を付けやすくなる。
【0097】
(付記3)
前記第1領域に含まれる複数の制御点と、前記第2領域に含まれる複数の制御点とを、異なる表示態様で表示すること、をさらに含む、付記1又は2記載の表示方法。
【0098】
これにより、第1領域に含まれる複数の制御点と、第2領域に含まれる複数の制御点とが異なる表示態様で表示される。このため、第1画像を視認するユーザーが、第1領域と、第2領域との区別を付けやすくなる。
【0099】
(付記4)
前記第1操作を受け付けることは、前記第1画像の領域を、前記第2領域と、前記第2領域以外の前記第1画像の領域である前記第1領域とに分割する操作を受け付けること、を含む、付記1から3のいずれか一項に記載の表示方法。
【0100】
これにより、第1画像の領域が、第1領域と、第2領域との2つの領域に分割される。これにより、表示装置が表示面に表示する第2画像を、第1画像に含まれる制御点の位置を変更して補正する場合に、第1画像を、表示面の形状に応じて第1領域と第2領域とに分割することができる。
【0101】
(付記5)
前記第1操作を受け付けることは、前記複数の制御点から前記第2領域の制御点の選択を受け付けることと、前記第2領域の制御点の前記第1画像での配置に基づき、前記第1画像に前記第2領域を設定することと、前記第2領域の制御点以外の制御点の前記第1画像での配置に基づき、前記第1画像に前記第1領域を設定することと、を含む、付記4記載の表示方法。
【0102】
これにより、複数の制御点のなかから、第1領域の制御点を選択することで、第1領域と、第2領域とが設定される。このため、第2領域の制御点を選択する一度の操作で、第1領域と、第2領域とを設定を設定することができ、操作を簡略化することができる。
【0103】
(付記6)
前記第2画像を補正することは、前記第1領域に含まれる前記移動する1以上の制御点と、前記第1領域に含まれる前記移動する1以上の制御点の移動後の位置と、に基づき第1補正パラメーターを生成することと、前記第2領域に含まれる前記移動する1以上の制御点と、前記第2領域に含まれる前記移動する1以上の制御点の移動後の位置と、に基づき第2補正パラメーターを生成することと、前記第1画像での前記第1領域と前記第2領域とに基づき、前記第2画像を第3領域と、第4領域とに分割することと、前記第1補正パラメーターを用いて前記第3領域を補正することと、前記第2補正パラメーターを用いて前記第4領域を補正することと、前記第3領域と前記第4領域とを合成することと、を含む、付記4又は5記載の表示方法。
【0104】
これにより、分割された第1画像の領域ごとに補正パラメーターを生成することができる。このため、第2画像の補正の精度を高めることができる。
【0105】
(付記7)
前記第1領域と前記第2領域とは、前記第1領域の第1辺と、前記第2領域の第2辺とで接し、前記第2操作を受け付けることは、前記第2操作により変更される前記第2領域の制御点の、前記第2辺での個数をN個とし、前記第1領域の前記第1辺での前記制御点の個数をM個とし、Tを任意の自然数とした場合に、下記式(1)の関係を満たすように、前記第2領域の制御点の個数を変更する操作を受け付けることを含む、付記1から6のいずれか一項に記載の表示方法。
N=TM-1、又は、M=TN-1(1)
【0106】
これにより、第1領域と第2領域との境界で、第1領域の第1辺上の制御点と、第2領域の第2辺上の制御点との位置のずれを解消することができる。これにより、第2領域の第2辺上の制御点の位置を変更するときに、第1領域の第1辺上の制御点の位置も変更される。また、第1領域の第1辺上の制御点の位置も変更するときに、第2領域の第2辺上の制御点の位置も変更される。
【0107】
(付記8)
前記第2領域は、前記第1領域内に内包され、前記第1領域と前記第2領域とは、前記第1領域の線分と、前記第2領域の第2辺とで接し、前記第2操作を受け付けることは、前記第2操作により変更される前記第2領域の制御点の、前記第2辺での個数をN個とし、前記第1領域の前記線分での前記制御点の個数をM個とし、Tを任意の自然数とした場合に、下記式(1)の関係を満たすように、前記第2領域の制御点の個数を変更する操作を受け付けることを含む、付記1から6のいずれか一項に記載の表示方法。
N=TM-1、又は、M=TN-1(1)
【0108】
これにより、第1領域と第2領域との境界で、第1領域の線分上の制御点と、第2領域の第2辺上の制御点との位置のずれを解消することができる。これにより、第2領域の第2辺上の制御点の位置を変更するときに、第1領域の線分上の制御点の位置も変更される。また、第1領域の線分上の制御点の位置も変更するときに、第2領域の第2辺上の制御点の位置も変更される。
【0109】
(付記9)
前記第2操作を受け付けることは、前記式(1)の関係を満たさない操作を、前記第2操作として受け付けない、付記7又は8記載の表示方法。
【0110】
これにより、第2領域の第2辺における制御点の少なくとも一部が、第1領域の第1辺における制御点に一致しない操作を、第2操作として受け付けないようにすることができる。また、第1領域の第1辺における制御点の少なくとも一部が、第2領域の第2辺における制御点に一致しない操作を、第2操作として受け付けないようにすることができる。
【0111】
(付記10)
前記第2操作を受け付けることは、前記式(1)の関係を満たさない操作が入力されると報知動作を行うことを含む、付記7又は8記載の表示方法。
【0112】
これにより、第2領域の第2辺における制御点の少なくとも一部が、第1領域の第1辺における制御点に一致しない操作を報知部により報知することができる。また、第1領域の第1辺における制御点の少なくとも一部が、第2領域の第2辺における制御点に一致しない操作を、報知部により報知することができる。
【0113】
(付記11)
表示面に画像を表示する表示パネルと、
複数の制御点を含む第1画像の領域を、第1領域と、第2領域と、を含む複数の領域に分割する第1操作を受け付けることと、
前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方に含まれる制御点の個数を変更する第2操作を受け付けることと、
前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方の領域において、前記第1画像での位置を移動する1以上の制御点の選択と、前記移動する1以上の制御点の移動後の位置と、を指定する第3操作を受け付けることと、
第2画像を、前記移動する1以上の制御点の移動前の前記第1画像での位置と、前記移動する1以上の制御点の移動後の前記第1画像での位置と、に基づいて補正することと、
前記第2画像を前記表示パネルにより前記表示面に表示させることと、
を実行する1以上のプロセッサーと、
を備える表示装置。
【0114】
これにより、第1領域及び第2領域の少なくとも一方に含まれる制御点の個数が変更される。このため、表示装置が表示面に表示する第2画像を、第1画像に含まれる制御点の位置を変更して補正する場合に、表示面の形状に応じて最適な制御点の個数を設定することができる。従って、ユーザーの利便性を改善することができる。
【0115】
(付記12)
コンピューターに、
複数の制御点を含む第1画像の領域を、第1領域と、第2領域と、を含む複数の領域に分割する第1操作を受け付けることと、
前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方に含まれる制御点の個数を変更する第2操作を受け付けることと、
前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方の領域において、前記第1画像での位置を移動する1以上の制御点の選択と、前記移動する1以上の制御点の移動後の位置と、を指定する第3操作を受け付けることと、
第2画像を、前記移動する1以上の制御点の移動前の前記第1画像での位置と、前記移動する1以上の制御点の移動後の前記第1画像での位置と、に基づいて補正することと、
前記第2画像を表示装置により表示面に表示させることと、
を実行させるプログラム。
【0116】
これにより、第1領域及び第2領域の少なくとも一方に含まれる制御点の個数が変更される。このため、表示装置が表示面に表示する第2画像を、第1画像に含まれる制御点の位置を変更して補正する場合に、表示面の形状に応じて最適な制御点の個数を設定することができる。従って、ユーザーの利便性を改善することができる。
【0117】
[7.他の実施形態]
上述した実施形態は、本発明の好適な実施の形態である。ただし、上述の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、上述した第1実施形態及び第2実施形態では、パターン画像300の領域を分割するときに、第1領域310や第2領域320の形状が矩形となるように分割する方法について説明したが、第1領域310や第2領域320の形状は矩形に限定されない。例えば、円や多角形等の任意の形状に設定可能である。
また、図4図12に示す例では、複数の制御点が格子状に配置されたパターン画像300を示したが、複数の制御点の配置は、格子状でなくてもよい。例えば、第1領域310内又は第2領域320内での制御点同士の間隔が異なっていてもよい。
【0118】
また、図3に示した情報処理装置200の各機能部は、機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアで実現してもよく、また、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、プロジェクターの他の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
【0119】
また、図2及び図15に示したプロジェクター100A及び100Bの各機能部は、機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアで実現してもよく、また、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、プロジェクターの他の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
【0120】
また、図13及び図14に示すフローチャートの処理単位は、情報処理装置200の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。図13及び図14のフローチャートに示す処理単位の分割の仕方や名称によって本発明が制限されることはない。また、第2制御部250の処理は、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割することもできるし、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。また、上記のフローチャートの処理順序も、図示した例に限られるものではない。
【0121】
また、上述の第1実施形態では表示装置としてプロジェクター100Aを用いる構成であったが、これに限定されない。例えば、表示装置として、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイなどのディスプレイであってもよい。また、これらのディスプレイを用いる場合、ディスプレイに、送信部180及び撮像部190を設け、ディスプレイにより電子ペン5の位置を検出する構成であってもよい。また、液晶パネルや有機ELパネル等の表示面を表示パネルとタッチセンサーとを含むタッチパネルとして構成し、表示面におけるタッチ位置を検出させてもよい。
【0122】
また、表示方法を、情報処理装置200が備えるコンピューター、又は、プロジェクター100Bが備えるコンピューターを用いて実現する場合、これらのコンピューターに実行させるプログラムを記録媒体の態様で構成することも可能である。又は、これらのコンピューターに実行させるプログラムを伝送する伝送媒体の態様で構成することも可能である。記録媒体には、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、HDD、CD-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)、Blu-ray Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、上記記録媒体は、サーバー装置が備える内部記憶装置であるRAM、ROM、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。Blu-rayは、登録商標である。
【0123】
また、上述した実施形態は、ステップS10で示されるように、第1領域310と第2領域320とが接する辺上での制御点の個数をカウントし、式(1)または式(2)の関係を満たすか否かを判定した上で、制御点の個数の変更を受け付ける構成としたが、この形態に限定されない。例えば、ステップS10の判定を行わず、式(1)または式(2)の関係を満たさない場合も含めて、制御点の個数を変更できる構成としてもよい。
式(1)または式(2)の関係を満たす場合、第1領域310と第2領域320との辺上にある、それぞれの制御点群の少なくとも一部が他方の制御点群の一部と一致するため、これら制御点の移動を対応付けることが可能となることから、上述した実施形態の構成がより好ましいものの、ユーザーの使用用途に応じて、ステップS10の判定を行わない構成とすることも、もちろん可能である。
【符号の説明】
【0124】
1…表示システム、5…電子ペン、10…ケーブル、30…投写面、100A、100B…プロジェクター、110…第1通信I/F、120…画像処理部、125…フレームメモリー、130…画像投写部、131…光源、133…光変調装置、135…光学ユニット、150…第1制御部、160…第1記憶部、165…制御プログラム、170…第1プロセッサー、180…送信部、181…第1信号光、183…第1信号光、190…撮像部、200…情報処理装置、210…第2通信I/F、220…タッチパネル、225…アプリ画面、230…操作部、230A…カーソル、241、243、245、247…黒丸、250…第2制御部、260…第2記憶部、261…OS、263…APP、270…第2プロセッサー、300…パターン画像、310…第1領域、311…右辺、313…線分、320…第2領域、321…左辺、323…上辺、400…補助線。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2023-09-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の制御点を含む第1画像の領域を、第1領域と、第2領域と、を含む複数の領域に分割する第1操作を受け付けることと、
前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方に含まれる制御点の個数を変更する第2操作を受け付けることと、
前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方の領域において、前記第1画像での位置を移動する1以上の制御点の選択と、前記1以上の制御点の移動後の位置の指定と、を含む第3操作を受け付けることと、
第2画像を、前記1以上の制御点の移動前の前記第1画像での位置と、前記第1画像での前記1以上の制御点の移動後の位置と、に基づいて補正することと、
前記第2画像を表示装置により表示面に表示させることと、
を含む、表示方法。
【請求項2】
前記第1領域と、前記第2領域と、を異なる表示態様で表示すること、
をさらに含む、請求項1記載の表示方法。
【請求項3】
前記第1領域に含まれる複数の制御点と、前記第2領域に含まれる複数の制御点とを、異なる表示態様で表示すること、
をさらに含む、請求項1記載の表示方法。
【請求項4】
前記第1操作を受け付けることは、
前記第1画像の領域を、前記第2領域と、前記第2領域以外の前記第1画像の領域である前記第1領域とに分割する操作を受け付けること、を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の表示方法。
【請求項5】
前記第1操作を受け付けることは、
前記複数の制御点から前記第2領域の制御点の選択を受け付けることと、
前記第2領域の制御点の前記第1画像での配置に基づき、前記第1画像に前記第2領域を設定することと、
前記第2領域の制御点以外の制御点の前記第1画像での配置に基づき、前記第1画像に前記第1領域を設定することと、
を含む、請求項4記載の表示方法。
【請求項6】
前記第2画像を補正することは、
前記第1領域に含まれる前記移動する1以上の制御点と、前記第1領域に含まれる前記移動する1以上の制御点の移動後の位置と、に基づき第1補正パラメーターを生成することと、
前記第2領域に含まれる前記移動する1以上の制御点と、前記第2領域に含まれる前記移動する1以上の制御点の移動後の位置と、に基づき第2補正パラメーターを生成することと、
前記第1画像での前記第1領域と前記第2領域とに基づき、前記第2画像を第3領域と、第4領域とに分割することと、
前記第1補正パラメーターを用いて前記第3領域を補正することと、
前記第2補正パラメーターを用いて前記第4領域を補正することと、
前記第3領域と前記第4領域とを合成することと、
を含む、請求項4記載の表示方法。
【請求項7】
前記第1領域と前記第2領域とは、前記第1領域の第1辺と、前記第2領域の第2辺とで接し、
前記第2操作を受け付けることは、
前記第2操作により変更される前記第2領域の制御点の、前記第2辺での個数をN個とし、
前記第1領域の前記第1辺での前記制御点の個数をM個とし、Tを任意の自然数とした場合に、下記式(1)の関係を満たすように、前記第2領域の制御点の個数を変更する操作を受け付けることを含む、請求項1記載の表示方法。
N=TM-1、又は、M=TN-1(1)
【請求項8】
前記第2領域は、前記第1領域内に内包され、前記第1領域と前記第2領域とは、前記第1領域の線分と、前記第2領域の第2辺とで接し、
前記第2操作を受け付けることは、
前記第2操作により変更される前記第2領域の制御点の、前記第2辺での個数をN個とし、
前記第1領域の前記線分での前記制御点の個数をM個とし、Tを任意の自然数とした場合に、下記式(1)の関係を満たすように、前記第2領域の制御点の個数を変更する操作を受け付けることを含む、請求項1記載の表示方法。
N=TM-1、又は、M=TN-1(1)
【請求項9】
前記第2操作を受け付けることは、
前記式(1)の関係を満たさない操作を、前記第2操作として受け付けない、請求項7又は8記載の表示方法。
【請求項10】
前記第2操作を受け付けることは、
前記式(1)の関係を満たさない操作が入力されると報知動作を行うことを含む、請求項7又は8記載の表示方法。
【請求項11】
表示面に画像を表示する表示パネルと、
複数の制御点を含む第1画像の領域を、第1領域と、第2領域と、を含む複数の領域に分割する第1操作を受け付けることと、
前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方に含まれる制御点の個数を変更する第2操作を受け付けることと、
前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方の領域において、前記第1画像での位置を移動する1以上の制御点の選択と、前記1以上の制御点の移動後の位置の指定と、を含む第3操作を受け付けることと、
第2画像を、前記1以上の制御点の移動前の前記第1画像での位置と、前記1以上の制御点の移動後の前記第1画像での位置と、に基づいて補正することと、
前記第2画像を前記表示パネルにより前記表示面に表示させることと、
を実行する1以上のプロセッサーと、
を備える表示装置。
【請求項12】
コンピューターに、
複数の制御点を含む第1画像の領域を、第1領域と、第2領域と、を含む複数の領域に分割する第1操作を受け付けることと、
前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方に含まれる制御点の個数を変更する第2操作を受け付けることと、
前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方の領域において、前記第1画像での位置を移動する1以上の制御点の選択と、前記1以上の制御点の移動後の位置の指定と、を含む第3操作を受け付けることと、
第2画像を、前記1以上の制御点の移動前の前記第1画像での位置と、前記1以上の制御点の移動後の前記第1画像での位置と、に基づいて補正することと、
前記第2画像を表示装置により表示面に表示させることと、
を実行させるプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本開示の表示方法は、複数の制御点を含む第1画像の領域を、第1領域と、第2領域と、を含む複数の領域に分割する第1操作を受け付けることと、前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方に含まれる制御点の個数を変更する第2操作を受け付けることと、前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方の領域において、前記第1画像での位置を移動する1以上の制御点の選択と、前記1以上の制御点の移動後の位置の指定と、を含む第3操作を受け付けることと、第2画像を、前記1以上の制御点の移動前の前記第1画像での位置と、前記第1画像での前記1以上の制御点の移動後の位置と、に基づいて補正することと、前記第2画像を表示装置により表示面に表示させることと、を含む、表示方法である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本開示の表示装置は、表示面に画像を表示する表示パネルと、複数の制御点を含む第1画像の領域を、第1領域と、第2領域と、を含む複数の領域に分割する第1操作を受け付けることと、前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方に含まれる制御点の個数を変更する第2操作を受け付けることと、前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方の領域において、前記第1画像での位置を移動する1以上の制御点の選択と、前記1以上の制御点の移動後の位置の指定と、を含む第3操作を受け付けることと、第2画像を、前記1以上の制御点の移動前の前記第1画像での位置と、前記1以上の制御点の移動後の前記第1画像での位置と、に基づいて補正することと、前記第2画像を前記表示パネルにより前記表示面に表示させることと、を実行する1以上のプロセッサーと、を備える表示装置である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本開示のプログラムは、コンピューターに、複数の制御点を含む第1画像の領域を、第1領域と、第2領域と、を含む複数の領域に分割する第1操作を受け付けることと、前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方に含まれる制御点の個数を変更する第2操作を受け付けることと、前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方の領域において、前記第1画像での位置を移動する1以上の制御点の選択と、前記1以上の制御点の移動後の位置の指定と、を含む第3操作を受け付けることと、第2画像を、前記1以上の制御点の移動前の前記第1画像での位置と、前記1以上の制御点の移動後の前記第1画像での位置と、に基づいて補正することと、前記第2画像を表示装置により表示面に表示させることと、を実行させるプログラムである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
図1】表示システムのシステム構成を示す図。
図2】第1実施形態のプロジェクターの構成を示すブロック図。
図3】情報処理装置の構成を示すブロック図。
図4】アプリ画面に表示されるパターン画像の一例を示す図。
図5】マウス操作による領域の設定操作を示す図。
図6】マウス操作により設定された第2領域を示す図。
図7】好ましくない第2領域の設定の一例を示す図である。
図8】アプリ画面に表示された補助線を示す図。
図9】領域の設定操作により設定された第1領域及び第2領を示す図。
図10】領域の設定操作により設定された第1領域及び第2領域を示す図。
図11】制御点の個数が変更された第2領域を示す図。
図12】制御点の個数が変更された第2領域を示す図。
図13】情報処理装置の動作を示すフローチャート。
図14】情報処理装置の動作を示すフローチャート。
図15】第2実施形態のプロジェクターの構成を示すブロック図。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
タッチパネル220は、表示パネルとタッチセンサーとを備える。表示パネル及びタッチセンサーの図示は省略する。
表示パネルには、例えば、液晶パネルや、有機EL(Electro Luminescence)パネルが用いられる。
タッチセンサーは、表示パネルに対するタッチ操作を検出する。タッチセンサーは、電子ペン等の指示体やユーザーの指が接触した表示パネルの位置タッチ操作検出する。タッチセンサーは、タッチ操作を検出した表示パネルの位置を示す座標情報を含む操作信号を第2制御部250に出力する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0045】
第2制御部250は、パターン画像300の領域を、第1領域310と、第2領域320と、に分割すると、第1領域310と、第2領域320との表示態様を変更する。
例えば、第2制御部250は、第1領域310に含まれる線分と、第2領域320に含まれる線分とを、異なる色で表示してもよい。
また、第2制御部250は、第1領域310の領域全体と、第2領域320の領域全体とを、異なる色で表示してもよい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0057】
また、第2制御部250は、個数の変更操作が入力された後の第1領域310及び第2領域320の制御点の個数が、上述した式(1)又は式(2)の関係を満たさない場合、報知部に報知動作を実行させてもよい。
例えば、タッチパネル220を報知部として用い、第2制御部250は、タッチパネル220に、個数の変更操作を受け付けないことを表示させてもよい。また、情報処理装置200がスピーカーを備える場合、このスピーカーを報知として用いてもよい。第2制御部250は、個数の変更操作を受け付けないことをスピーカーから音声出力してもよい。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0059】
第1領域310及び第2領域320の少なくとも一方の制御点の個数の変更操作を受け付けると、次に、第2制御部250は、制御点の選択操作を受け付ける。
制御点の選択操作には、第1領域310及び第2領域320の少なくとも一方の領域において、パターン画像300上の位置を移動する制御点の選択と、選択した移動する制御点の移動後の位置の指定と、を含む操作が含まれる。制御点の選択と、制御点の移動後の位置の指定と、を含む操作は、第3操作に相当する。
ユーザーは、投写面30の曲面や凸形状等の形状に応じて、位置を変更する制御点をタッチ操作又はマウスの操作により選択する。
例えば、ユーザーは、位置を移動させたい制御点にタッチする。次に、ユーザーは、タッチした指をタッチパネル220から離さずに、制御点を移動させたい位置まで移動させる。ユーザーは、制御点を移動させたい位置まで指を移動させると、タッチパネル220にタッチさせた指をタッチパネル220から離す。マウスの操作の場合も同様である。
第2制御部250は、ユーザーの指がタッチパネル220から離れると、制御点の移動前の座標と、制御点の移動後の座標とを第2記憶部260に記憶させる。この座標は、パターン画像300に設定された座標系での座標であり、パターン画像300上の位置を示す座標である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0061】
制御点の選択操作により選択された制御点を、以下では選択制御点という。
第2制御部250は、ポイント補正の指示操作が入力されると、選択制御点の移動前の座標と、移動後の座標とに基づいて補正パラメーターを生成する。第2制御部250は、第1領域310に含まれる選択制御点の移動前の座標と、移動後の座標とに基づいて第1補正パラメーターを生成する。また、第2制御部250は、第2領域320に含まれる選択制御点の移動前の座標と、移動後の座標とに基づいて第2補正パラメーターを生成する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0064】
第2制御部250は、表示画像を生成すると、生成した表示画像をプロジェクター100Aに送信する。プロジェクター100Aは、受信した表示画像に基づく画像光を生
成し、生成した画像光を投写面30に投写する。これにより投写面30には、第1補正パラメーター及び第2補正パラメーターにより補正された表示画像が表示される。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0067】
第2制御部250は、領域の設定操作を受け付けると(ステップS3/YES)、受け付けた操作に従い、パターン画像300を、第1領域310と、第2領域320と、に分割する(ステップS4)。
次に、第2制御部250は、第1領域310と、第2領域320との表示態様を変更する。第2制御部250は、第2領域320の表示色、又は第2領域320に含まれる制御点を、第1領域310の表示色、又は、第1領域310に含まれる制御点の表示色とは異なる色で表示する(ステップS5)。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0074】
情報処理装置200の動作について、図14に示すフローチャートを参照しながら引き続き説明する。
次に、第2制御部250は、制御点の選択操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS13)。第2制御部250は、パターン画像300上の位置を移動する制御点の選択と、選択した移動する制御点の移動後の位置指定と、を含む操作とを受け付けたか否かを判定する。第2制御部250は、制御点の選択操作を受け付けていない場合(ステップS13/NO)、APP263を終了させる終了操作をタッチパネル220又は操作部230により受け付けたか否かを判定する(ステップS14)。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0082】
次に、第2制御部250は、補正した第3領域と第4領域とを合成して表示画像を生成する(ステップS24)。第2制御部250は、生成した表示画像をプロジェクター100Aに送信し(ステップS25)、プロジェクター100Aに、表示画像を表示させる。その後、第2制御部250は、ステップS3の判定に戻る。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0090】
第1制御部150は、電子ペン5により指示された投写面30の位置を検出して、電子ペン5により入力される操作を検出する。第1制御部150が検出する操作には、図13のフローチャートに示すステップS3の領域の設定操作、ステップS6の領域の選択操作、ステップS8の個数の変更操作、ステップS13の制御点の選択操作、ステップS16のポイント補正の指示操作が含まれる。電子ペン5によって入力される操作を用いる構成を例示したが、これに限定されず、図示しないリモコンによる操作を用いる構成としてもよい。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0093】
[6.本開示のまとめ]
以下、本開示のまとめを付記する。
(付記1)
複数の制御点を含む第1画像の領域を、第1領域と、第2領域と、を含む複数の領域に分割する第1操作を受け付けることと、前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方に含まれる制御点の個数を変更する第2操作を受け付けることと、前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方の領域において、前記第1画像での位置を移動する1以上の制御点の選択と、前記1以上の制御点の移動後の位置の指定と、を含む第3操作を受け付けることと、第2画像を、前記1以上の制御点の移動前の前記第1画像での位置と、前記第1画像での前記1以上の制御点の移動後の位置と、に基づいて補正することと、前記第2画像を表示装置により表示面に表示させることと、を含む表示方法。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0102
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0102】
これにより、複数の制御点のなかから、第領域の制御点を選択することで、第1領域と、第2領域とが設定される。このため、第2領域の制御点を選択する一度の操作で、第1領域と、第2領域とを設定することができ、操作を簡略化することができる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0113
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0113】
表示面に画像を表示する表示パネルと、複数の制御点を含む第1画像の領域を、第1領域と、第2領域と、を含む複数の領域に分割する第1操作を受け付けることと、前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方に含まれる制御点の個数を変更する第2操作を受け付けることと、前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方の領域において、前記第1画像での位置を移動する1以上の制御点の選択と、前記1以上の制御点の移動後の位置の指定と、を含む第3操作を受け付けることと、第2画像を、前記1以上の制御点の移動前の前記第1画像での位置と、前記1以上の制御点の移動後の前記第1画像での位置と、に基づいて補正することと、前記第2画像を前記表示パネルにより前記表示面に表示させることと、を実行する1以上のプロセッサーと、を備える表示装置。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0115
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0115】
コンピューターに、複数の制御点を含む第1画像の領域を、第1領域と、第2領域と、を含む複数の領域に分割する第1操作を受け付けることと、前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方に含まれる制御点の個数を変更する第2操作を受け付けることと、前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方の領域において、前記第1画像での位置を移動する1以上の制御点の選択と、前記1以上の制御点の移動後の位置の指定と、を含む第3操作を受け付けることと、第2画像を、前記1以上の制御点の移動前の前記第1画像での位置と、前記1以上の制御点の移動後の前記第1画像での位置と、に基づいて補正することと、前記第2画像を表示装置により表示面に表示させることと、を実行させるプログラム。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0124
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0124】
1…表示システム、5…電子ペン、10…ケーブル、30…投写面、100A、100B…プロジェクター、110…第1通信I/F、120…画像処理部、125…フレームメモリー、130…画像投写部、131…光源、133…光変調装置、135…光学ユニット、150…第1制御部、160…第1記憶部、165…制御プログラム、170…第1プロセッサー、180…送信部、181…第1信号光、183…第信号光、190…撮像部、200…情報処理装置、210…第2通信I/F、220…タッチパネル、225…アプリ画面、230…操作部、230A…カーソル、241、243、245、247…黒丸、250…第2制御部、260…第2記憶部、261…OS、263…APP、270…第2プロセッサー、300…パターン画像、310…第1領域、311…右辺、313…線分、320…第2領域、321…左辺、323…上辺、400…補助線。
【手続補正21】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正の内容】
図3