(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024033491
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】フィットネスジム利用管理システム、利用管理方法、及び、利用管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240306BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022137099
(22)【出願日】2022-08-30
(71)【出願人】
【識別番号】522344769
【氏名又は名称】株式会社LifeCoach
(74)【代理人】
【識別番号】100104444
【弁理士】
【氏名又は名称】上羽 秀敏
(74)【代理人】
【識別番号】100132506
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 哲文
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 遼太郎
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】フィットネスジムの運営のための人的資源及び設備資源の簡素化と、セキュリティの確保を両立させる。
【解決手段】フィットネスジムの利用管理システム1は、ユーザ端末7からジムの利用要求を受け付ける受付部2と、利用要求に基づいてユーザのジムの利用権限を決定し記憶部6に記録する利用権限決定部3と、ユーザ端末7から、入場用データの要求を受け付け、ユーザの利用権限に基づいて入場用データをユーザ端末に提供する入場用データ提供部4と、ジムの入場ゲート8に設けられた読み取り装置9により読み取られた読み取りデータを受信し、入場ゲート9を開くか否かを制御するゲート制御部5と、を備える。ゲート制御部5は、入場ゲートを開く制御で用いた読み取りデータの入場用データと同じ入場用データを、再度、読み取りデータとして受信した場合は、入場ゲートを開かないよう制御する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィットネスジム利用管理システムであって、
ユーザ端末からフィットネスジムの利用要求を受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた前記利用要求に基づいてユーザの前記フィットネスジムの利用権限を決定し記憶部に記録する利用権限決定部と、
前記ユーザ端末から、前記フィットネスジムに入場するための入場用データの要求を受け付け、前記記録された前記ユーザの利用権限に基づいて前記入場用データを生成し前記ユーザ端末に提供する入場用データ提供部と、
前記フィットネスジムの入場ゲートに設けられた読み取り装置により読み取られた前記ユーザ端末から出力される前記入場用データの読み取りデータを受信し、前記読み取りデータから判断される前記ユーザの利用権限に基づいて、前記入場ゲートを開くか否かを制御するゲート制御部と、を備え、
前記ゲート制御部は、前記入場ゲートを開く制御で用いた前記読み取りデータの入場用データと同じ入場用データを、再度、読み取りデータとして受信した場合は、前記入場ゲートを開かないよう制御する、フィットネスジム利用管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載のフィットネスジム利用管理システムであって、
前記入場用データ提供部は、前記入場用データを生成し前記ユーザ端末に提供した場合、生成した前記入場用データを、有効な入場用データとして前記ユーザの前記利用権限と対応付けて前記記憶部へ記録し、
前記ゲート制御部は、受信した前記読み取りデータの前記入場用データが、有効な入場用データとして前記記憶部に記録されており、且つ、前記入場用データから前記ユーザに利用権限があると判断される場合に、前記入場ゲートを開くよう制御し、その後、前記入場を開く制御に用いた前記入場用データが無効となるよう前記記憶部に記録された入場用データを更新する、フィットネスジム利用管理システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のフィットネスジム利用管理システムであって、
前記入場用データ提供部は、前記ユーザ端末から、前記入場用データの要求を複数回受け付けた場合、利用権限及びユーザが同じであっても、要求を受け付ける度に、異なる入場用データを生成して前記ユーザ端末に提供し、
前記ゲート制御部は、前記読み取りデータが、前記複数回の要求に対する複数の前記異なる入場用データのうち最新の入場用データであり、且つ、前記読み取りデータから前記ユーザに利用権限があると判断される場合に、前記入場ゲートを開くよう制御する、フィットネスジム利用管理システム。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のフィットネスジム利用管理システムであって、
前記ゲート制御部は、前記入場用データ提供部が前記入場用データを前記ユーザ端末に提供してから予め設定された有効期間を経過後に前記読み取り装置で読み取られた前記入場用データを受信した場合は、前記入場ゲートを開かないよう制御する、フィットネスジム利用管理システム。
【請求項5】
コンピュータにより実行されるフィットネスジム利用管理方法であって、
ユーザ端末からフィットネスジムの利用要求を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップで受け付けた前記利用要求に基づいてユーザの前記フィットネスジムの利用権限を決定し記憶部に記録する利用権限決定ステップと、
前記ユーザ端末から、前記フィットネスジムに入場するための入場用データの要求を受け付け、前記記録された前記ユーザの利用権限に基づいて前記入場用データを生成し前記ユーザ端末に提供する入場用データ提供ステップと、
前記フィットネスジムの入場ゲートに設けられた読み取り装置により読み取られた前記ユーザ端末から出力される前記入場用データの読み取りデータを受信し、前記読み取りデータから判断される前記ユーザの利用権限に基づいて、前記入場ゲートを開くか否かを制御するゲート制御ステップと、を有し、
前記ゲート制御ステップでは、前記入場ゲートを開く制御で用いた前記読み取りデータの入場用データと同じ入場用データを、再度、読み取りデータとして受信した場合は、前記入場ゲートを開かないよう制御する、フィットネスジム利用管理方法。
【請求項6】
フィットネスジム利用管理プログラムであって、
ユーザ端末からフィットネスジムの利用要求を受け付ける受付処理と、
前記受付処理で受け付けた前記利用要求に基づいてユーザの前記フィットネスジムの利用権限を決定し記憶部に記録する利用権限決定処理と、
前記ユーザ端末から、前記フィットネスジムに入場するための入場用データの要求を受け付け、前記記録された前記ユーザの利用権限に基づいて前記入場用データを生成し前記ユーザ端末に提供する入場用データ提供処理と、
前記フィットネスジムの入場ゲートに設けられた読み取り装置により読み取られた前記ユーザ端末から出力される前記入場用データの読み取りデータを受信し、前記読み取りデータから判断される前記ユーザの利用権限に基づいて、前記入場ゲートを開くか否かを制御するゲート制御処理と、をコンピュータに実行させ、
前記ゲート制御処理では、前記入場ゲートを開く制御で用いた前記読み取りデータの入場用データと同じ入場用データを、再度、読み取りデータとして受信した場合は、前記入場ゲートを開かないよう制御する、フィットネスジム利用管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータを利用したフィットネスジムの利用管理システム、利用管理方法、及び、利用管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特開2021-176082号公報(特許文献1)には、時間貸し個室トレーニングジム運用システムが開示されている。このシステムの運用サーバは、個室トレーニングジムを運営する加盟店の登録、ユーザの登録を管理し、ユーザから利用要求を受けて利用可能なジム及びその利用条件を確定し、利用料金を精算する。
【0003】
特開2022-041673号公報(特許文献2)には、スポーツジム運営支援システムが開示されている。このシステムは、ユーザの端末装置と、ドアユニットと、サーバ装置からなる。ドアユニットは、サーバ装置からの開錠指示に基づいてドアのロックを開錠する開錠制御部を備える。ユーザの端末装置は、サーバ装置から受信した画面データを基にドアの開錠指示画面を表示する。開錠指示画面のユーザの操作により開錠の指示がなされたときに、ユーザの端末装置は開錠のリクエストをサーバ装置に送信する。サーバ装置は、開錠のリクエストに基づいて開錠指示をドアユニットに送信すると共に割引クーポンをユーザの端末装置に送信する。サーバ装置は、開錠に伴ってユーザに対して使用料を課金する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-176082号公報
【特許文献2】特開2022-041673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来技術では、フィットネスジムの運営支援、及び、ユーザの利便性向上が図られる。発明者は、フィットネスジムの運営のための人的資源及び設備資源のさらなる簡素化を検討した。しかし、人的資源及び設備資源を簡素化しようとすると、ユーザの不正利用が容易になる等、セキュリティが低下する場合がある。そこで、本発明は、フィットネスジムの運営のための人的資源及び設備資源の簡素化と、セキュリティの確保を両立させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(構成1)
本発明の実施形態におけるフィットネスジムの利用管理システムは、ユーザ端末からフィットネスジムの利用要求を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた前記利用要求に基づいてユーザの前記フィットネスジムの利用権限を決定し記憶部に記録する利用権限決定部と、前記ユーザ端末から、前記フィットネスジムに入場するための入場用データの要求を受け付け、前記記録された前記ユーザの利用権限に基づいて前記入場用データを生成し前記ユーザ端末に提供する入場用データ提供部と、前記フィットネスジムの入場ゲートに設けられた読み取り装置により読み取られた前記ユーザ端末から出力される前記入場用データの読み取りデータを受信し、前記読み取りデータから判断される前記ユーザの利用権限に基づいて、前記入場ゲートを開くか否かを制御するゲート制御部と、を備える。
前記ゲート制御部は、前記入場ゲートを開く制御で用いた前記読み取りデータの入場用データと同じ入場用データを、再度、読み取りデータとして受信した場合は、前記入場ゲートを開かないよう制御する。
【0007】
上記システムでは、ユーザは、ユーザ端末を介してフィットネスジムの利用権限を設定できる。また、ユーザの要求に応じて、利用権限に基づく入場用データがユーザ端末に提供される。利用権限を有するユーザは、ユーザ端末に提供された入場用データを入場ゲートの読み取り装置に読み取らせることで、フィットネスジムに入場することができる。これにより、ユーザは、簡単な手続きでフィットネスジムを利用することができる。また、フィットネスジムの運営のための人的資源及び設備資源の簡素化が可能になる。さらに、ユーザがフィットネスジムへ入場するために入場用ゲートの読み取り装置に読み取らせた入場用データを、再度、読み取り装置で読み取らせても、入場ゲートは開かないよう制御される。これにより、一度、フィットネスジムに入場するために用いられた入場用データは、再度の入場に用いることができなくなる。そのため、入場用データの不正使用を抑制できる。その結果、人的資源及び設備資源の簡素化と、セキュリティの確保を両立させることができる。
【0008】
上記構成1において、前記ゲート制御部が、前記ユーザ端末の前記入場用データを用いて前記入場ゲートを開く制御をした後に、前記入場用データ提供部が、前記ユーザ端末からの入場用データの要求を受けた場合、前回とは異なる入場用データを生成し、前記ユーザ端末へ提供してもよい。このように、入場用データ提供部は、ゲート制御部による入場ゲートを開く制御を契機として、ユーザ端末に提供する入場用データを更新してもよい。これにより、ユーザがフィットネスに入場する度に、入場用データが更新される。
【0009】
(構成2)
上記構成1において、前記入場用データ提供部は、前記入場用データを生成し前記ユーザ端末に提供した場合、生成した前記入場用データを、有効な入場用データとして前記ユーザの前記利用権限と対応付けて前記記憶部へ記録してもよい。前記ゲート制御部は、受信した前記読み取りデータの前記入場用データが、有効な入場用データとして前記記憶部に記録されており、且つ、前記入場用データから前記ユーザに利用権限があると判断される場合に、前記入場ゲートを開くよう制御し、その後、前記入場を開く制御に用いた前記入場用データが無効となるよう前記記憶部に記録された入場用データを更新してもよい。これにより、一度、入場ゲートを開くために用いられた入場用データで、再度、入場ゲートを開かないようにできる。
【0010】
(構成3)
上記構成1又は2において、前記入場用データ提供部は、前記ユーザ端末から、前記入場用データの要求を複数回受け付けた場合、利用権限及びユーザが同じであっても、要求を受け付ける度に、異なる入場用データを生成して前記ユーザ端末に提供してもよい。前記ゲート制御部は、前記読み取りデータが、前記複数回の要求に対する複数の前記異なる入場用データのうち最新の入場用データであり、且つ、前記読み取りデータから前記ユーザに利用権限があると判断される場合に、前記入場ゲートを開くよう制御してもよい。これにより、入場データの不正使用の抑制効果をより高めることができる。
【0011】
(構成4)
上記構成1~3のいずれかにおいて、前記ゲート制御部は、前記入場用データ提供部が前記入場用データを前記ユーザ端末に提供してから予め設定された有効期間を経過後に前記読み取り装置で読み取られた前記入場用データを受信した場合は、前記入場ゲートを開かないよう制御してもよい。これにより、ユーザ端末へ表示された入場用データの有効期限内に入場ゲートで読み取られた場合は、入場ゲートを開き、有効期限経過後に読み取られた場合は、入場ゲートが開かないよう制御される。そのため、入場データの不正使用の抑制効果をより高めることができる。
【0012】
本発明の実施形態におけるフィットネスジム利用管理方法は、コンピュータにより実行される。前記フィットネスジム利用管理方法は、コンピュータが、ユーザ端末からフィットネスジムの利用要求を受け付ける受付ステップと、前記受付ステップで受け付けた前記利用要求に基づいてユーザの前記フィットネスジムの利用権限を決定し記憶部に記録する利用権限決定ステップと、前記ユーザ端末から、前記フィットネスジムに入場するための入場用データの要求を受け付け、前記記録された前記ユーザの利用権限に基づいて前記入場用データを生成し前記ユーザ端末に提供する入場用データ提供ステップと、前記フィットネスジムの入場ゲートに設けられた読み取り装置により読み取られた前記ユーザ端末から出力される前記入場用データの読み取りデータを受信し、前記読み取りデータから判断される前記ユーザの利用権限に基づいて、前記入場ゲートを開くか否かを制御するゲート制御ステップと、を有する。
前記ゲート制御ステップでは、前記入場ゲートを開く制御で用いた前記読み取りデータの入場用データと同じ入場用データを、再度、読み取りデータとして受信した場合は、前記入場ゲートを開かないよう制御する。
【0013】
本発明の実施形態におけるフィットネスジム利用管理プログラムは、ユーザ端末からフィットネスジムの利用要求を受け付ける受付処理と、前記受付処理で受け付けた前記利用要求に基づいてユーザの前記フィットネスジムの利用権限を決定し記憶部に記録する利用権限決定処理と、前記ユーザ端末から、前記フィットネスジムに入場するための入場用データの要求を受け付け、前記記録された前記ユーザの利用権限に基づいて前記入場用データを生成し前記ユーザ端末に提供する入場用データ提供処理と、前記フィットネスジムの入場ゲートに設けられた読み取り装置により読み取られた前記ユーザ端末から出力される前記入場用データの読み取りデータを受信し、前記読み取りデータから判断される前記ユーザの利用権限に基づいて、前記入場ゲートを開くか否かを制御するゲート制御処理と、をコンピュータに実行させる。前記ゲート制御処理では、前記入場ゲートを開く制御で用いた前記読み取りデータの入場用データと同じ入場用データを、再度、読み取りデータとして受信した場合は、前記入場ゲートを開かないよう制御する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施形態におけるフィットネスジム利用管理システムの構成を示す図
【
図2】
図1に示すフィットネスジム利用管理システムの動作例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0015】
(実施形態)
(システム構成例)
図1は、本実施形態におけるフィットネスジム利用管理システムの構成を示す機能ブロック図である。フィットネスジム利用管理システム1(以下、単に利用管理システム1と称する)は、ユーザからのフィットネスジム(以下、単にジムと称する)の利用要求を受け付け、利用要求に基づいてユーザのジムへの入場を管理する。利用管理システム1は、ユーザ端末7及び、ジムの入場ゲート8と通信可能である。利用管理システム1は、例えば、インターネット等のネットワークを介して、ユーザ端末7及び入場ゲート8と接続される。また、利用管理システム1は、記憶部6にアクセス可能である。
【0016】
利用管理システム1は、受付部2、利用権限決定部3、入場用データ提供部4、及び、ゲート制御部5を備える。受付部2は、ユーザ端末7からジムの利用要求を受け付ける。利用要求には、ジムを利用するために必要となるユーザの情報が含まれてもよい。例えば、受付部2は、必要な情報を入力するための画面をユーザ端末7に表示させ、当該画面で入力された情報を受信することで、利用要求を受け付けることができる。利用要求は、ユーザを特定する情報に加えて、例えば、利用したいジムを特定する情報、利用時期、及び、課金のために必要な情報のうち少なくとも1つを含んでもよい。受付部2が受け付けた利用要求に含まれる情報は、ユーザデータとして記憶部6に記録される。
【0017】
利用権限決定部3は、受付部2がユーザ端末7から受け付けた利用要求に基づいて、ユーザのジムの利用権限を決定し、記憶部6に記録する。記憶部6には、各ユーザの利用権限を示す情報が記録される。利用権限は、ユーザデータの一部として記録されてもよい。例えば、各ユーザの利用可能なジムを示すデータが、利用権限として、記憶部6に記録される。利用権限を示すデータには、例えば、利用可能時期、又は、利用可能回数等の利用条件を示すデータが含まれてもよい。
【0018】
入場用データ提供部4は、ユーザ端末7に、ユーザがジムに入場するための入場用データを提供する。入場用データ提供部4は、ユーザ端末7からの入場用データの要求に応じて、ユーザの利用権限に基づく入場用データを生成し、ユーザ端末7へ送信する。入場用データ提供部4は、ユーザ端末7から入場用データの要求を受け付ける。この要求には、ユーザを特定するための情報が含まれてもよい。入場用データ提供部4は、記憶部6に記録されたこの要求に係るユーザの利用権限に基づいて、入場用データの提供を判断する。例えば、入場用データ提供部4は、入場用データを要求したユーザが利用権限を有するか否かを、記憶部6に記録された利用権限のデータに基づいて判断する。入場用データ提供部4は、ユーザが利用権限を有する場合に、入場用データをユーザ端末7へ送信し、ユーザが利用権限を有しない場合は、入場用データをユーザ端末7へ送信しない。なお、入場用データの生成のタイミングは、ユーザの要求を受け付ける前でもよいし、後でもよい。また、ユーザから入場用データの要求は、ジムの利用要求と同時に受け付けてもよいし、利用要求の後に受け付けてもよい。
【0019】
入場用データは、例えば、ユーザがジムの利用権限を有していることの認証に用いられるデータである。入場用データ提供部4は、ユニークな入場用データを生成することが好ましい。すなわち、入場用データ提供部4が新たに入場用データを生成する場合は、他の入場用データと重複しない(同じでない)データを新たな入場用データとして生成することが好ましい。
入場用データの形式は、特に限定されない。入場用データは、例えば、文字列、値、又は画像で表されるデータであってもよい。入場用データは、例えば、ランダム値又はハッシュ値に基づくデータのであってもよいし、入場に関わる情報がエンコードされたデータであってもよい。また、例えば、入場用データは、暗号化された情報を含んでもよい。
【0020】
入場用データが画像である場合、入場用データは、バーコード又は二次元コード(例えばQRコード(登録商標))のように、情報をコード化した画像(コード)であってもよいし、コードを含まない画像であってもよい。入場用データがコードの場合は、入場用データには、例えば、ユーザを特定する情報又はユーザの利用権限を示す情報のコードが含まれてもよい。また、入場用データを識別する情報が、入場用データに含まれてもよい。
【0021】
入場用データ提供部4は、生成した入場用データを、有効な入場用データとして記憶部6に記録する。記憶部6に記録される入場用データは、入場用データそのものであってもよいし、入場用データを識別する情報であってもよい。入場用データを識別する情報は、例えば、入場用データを一意に特定する識別子(ID)であってもよいし、その他、入場用データに固有のデータであってもよい。入場用データ提供部4は、入場用データを識別する情報を、ユーザを特定する情報と対応付けて、記憶部6に記録する。
【0022】
記憶部6には、入場用データとともに、入場用データの有効性(有効/無効)を示す情報も記録されてもよい。利用管理システム1では、記憶部6に記録された入場用データ及びその有効性を示す情報を、状況に応じて更新することで、生成された入場用データの有効/無効が管理される。記憶部6における入場用データの有効性を示す情報は、入場用データの記録の有無により示されてもよいし、入場用データに対応して記録された有効性を示すデータ(例えば、有効/無効フラグ等)によって示されてもよい。
【0023】
例えば、利用管理システム1は、入場用データをユーザ端末7に提供してから予め設定された有効期間が経過するまでは、その入場用データを有効とし、有効期間経過後に無効とするように入場用データ又はその有効性を示す情報を更新してもよい。
【0024】
また、入場用データ提供部4は、例えば、ユーザ端末7から、入場用データの要求を複数回受け付けた場合、要求を受け付ける度に、異なる入場用データを生成し、その都度、ユーザ端末7に提供してもよい。入場用データ提供部4は、複数の異なる入場用データを、同じユーザ端末7に提供した場合、これら複数の入場用データのうち最も新しい入場用データを、有効な入場用データとして記憶部6に記録することができる。
【0025】
ユーザ端末7に提供された入場用データは、ユーザ端末7が有する記憶装置に記録される。ユーザ端末7は、入場用データを出力可能に構成される。ユーザ端末7は、ジムの入場ゲート8に設けられた読み取り装置9で読み取り可能な態様で、入場用データを出力する。ユーザは、ユーザ端末7を操作し、ユーザ端末7に記録された入場用データを、読み取り装置9に読み取らせる。
【0026】
ユーザ端末7による入場用データの出力形態は、特に、限定されない。ユーザ端末7は、例えば、入場用データを画像としてディスプレイに出力してもよい。この場合、ユーザ端末7は、文字列又は値の入場用データを受信し、これを、バーコード又は二次元コードにコード化した画像を表示してもよい。この場合、読み取り装置9は、例えば、コードリーダ、又はカメラを含む構成になる。或いは、ユーザ端末7は、無線通信により、入場用データを読み取り装置9へ送信してもよい。無線通信は、これらに限定されないが、例えば、NFC、無線LAN等の規格に基づく無線通信が用いられる。この場合、ユーザ端末7及び読み取り装置9には、無線通信のための通信モジュールが設けられる。
【0027】
ゲート制御部5は、ジムの入場ゲート8に設けられた読み取り装置9により読み取られた読み取りデータを受信する。ゲート制御部5は、読み取りデータから判断されるユーザの利用権限に基づいて、入場ゲート8の開閉を制御する。ゲート制御部5は、例えば、受信した読み取りデータからユーザを特定する情報又はユーザの利用権限を示す情報を判断してもよい。この場合、ゲート制御部5は、読み取りデータから判断されるユーザ又は利用権限を示す情報を用いて、ユーザに利用権限があるか否かを判断することができる。
【0028】
ゲート制御部5は、例えば、読み取りデータから判断されるユーザを特定する情報と、記憶部6に記録されたユーザの利用権限を示す情報とを用いて、ユーザに利用権限があるか否か判断してもよい。または、読み取りデータからユーザの利用権限を示す情報を直接的に抽出してもよい。ゲート制御部5は、ユーザに利用権限があると判断した場合はゲートを開け、利用権限がないと判断した場合はゲートを閉める(開けない)ように入場ゲート8を制御する。
【0029】
また、ゲート制御部5は、受信した読み取りデータが、有効な入場用データか否かを判断してもよい。例えば、ゲート制御部5は、読み取りデータから抽出される情報、及び/又は、記憶部6に記録された有効入場用データと読み取りデータとの比較により、読み取りデータの有効性を判断することができる。
【0030】
ゲート制御部5は、受信した読み取りデータが有効な入場用データであり、且つ、読み取りデータに基づいてユーザに利用権限があると判断した場合に、入場ゲート8を開けるよう制御してもよい。これにより、ゲート制御部5は、読み取りデータの有効性と、ユーザの利用権限の両方に基づいて、ユーザのジムへの入場の可否を判断できる。これにより、入場用データの不正使用が効果的に抑制される。
【0031】
上記したように、入場用データ提供部4が、同じユーザからの複数回の要求に応じて、ユーザ端末7に複数の入場用データを表示させた場合、複数の入場用データのうち最新の入場用データが有効であることが記憶部6に記録されてもよい。この場合、ゲート制御部5は、受信した読み取りデータは、最新の入場用データであり、且つ、読み取りデータからユーザに利用権限があると判断される場合に入場ゲート8を開くよう制御することができる。
【0032】
また、上記のように、入場用データ提供部4がユーザ端末7に提供した入場用データに有効期限が設定されてもよい。この場合、ユーザ端末7に提供してから有効期限を過ぎた入場用データが、入場ゲート8の読み取り装置9で読み取られた場合、ゲート制御部5は、ユーザの利用権限に関わらず、入場ゲートを開かないよう制御する。この場合、ゲート制御部5は、入場ゲート8又はユーザ端末7に、入場用データの有効期限が切れている旨のメッセージを出力させてもよい。
【0033】
ゲート制御部5が読み取りデータに基づき入場ゲート8を開く制御をした場合、その読み取りデータの入場用データは、それ以降、無効となるように、記憶部6の有効入場用データが更新されてもよい。この場合、ゲート制御部5は、入場ゲート8を開く制御で用いた読み取りデータの入場用データと同じデータを、再度、読み取りデータとして受信した場合は、入場ゲート8を開かないよう制御することができる。なお、入場ゲート8を開く制御をしたことによる入場用データの無効化処理は、入場ゲートを開く制御の直後に実行されてもよいし、入場ゲートを開く制御から一定時間経過後に実行されてもよい。
【0034】
利用管理システム1は、プロセッサ及びメモリを有する1又は複数のコンピュータにより構成される。受付部2、利用権限決定部3、入場用データ提供部4、及び、ゲート制御部5の各機能は、プロセッサが所定のプログラムを実行することで実現される。このようなプログラム及びそれを記録した非一時的(non-transitory)な記録媒体も、本発明の実施形態に含まれる。記憶部6は、利用管理システム1を構成するコンピュータがアクセス可能な記憶装置(ストレージ又はメモリ)で構成することができる。
【0035】
(動作例)
図2は、
図1に示す利用管理システム1の動作例を示すシーケンス図である。
図2の例では、利用管理システム1の受付部2が、ユーザ端末7からジム利用要求を受け付ける(Sp1)。例えば、受付部2は、ユーザ端末7にインストールされたブラウザ又はその他アプリケーションプログラムに、ユーザ端末7のユーザが利用要求を入力するための処理を実行させる。これにより、ユーザ端末7において、ユーザが利用要求を入力するためのインタフェースが提供される。
【0036】
ユーザは、ユーザ端末7に利用要求を入力する(Su1)。利用要求はジムを利用するための情報を含む。例えば、入力される利用要求には、ユーザを特定する情報(例えば、ユーザID及びパスワード等)、利用条件(利用ジム、利用期間、利用回数等)、及び、利用料金の支払いを可能にするための課金情報等が含まれてもよい。また、受付部2は、利用条件として、所定回数の利用又は、所定期間の利用のいずれかの選択を受け付けてもよい。
【0037】
受付部2が、利用要求を受け付けると、利用管理システム1では、利用権限決定部3が、利用要求に基づいて、ユーザのジムの利用権限の決定、及び課金処理を実行する(Sp2)。利用権限決定部3は、利用要求で示されるユーザ及び利用条件を、利用権限として決定してもおい。利用権限決定部3は、課金処理の完了を条件として利用権限を決定してもよい。決定されたユーザの利用権限は、記憶部6に記録する。記録される利用権限には、利用条件(例えば、利用可能ジム、利用可能期間又は利用可能回数)を示すデータが含まれてもよい。また、利用権限決定部3は、決定した利用権限を示すデータをユーザ端末7へ送信してもよい。
【0038】
ユーザは、ユーザ端末7対して、ジムを利用するための入場用データの要求を入力する(Su2)。利用管理システム1の入場用データ提供部4は、この要求に応じて、入場用データA1を生成し、ユーザ端末7へ送信する(Sp4)。入場用データ提供部4は、記憶部6に記録された利用権限を示すデータを基に、要求したユーザが利用権限を有しているか判断し、利用権限を有すると判断した場合、入場用データを生成する。
【0039】
入場用データ提供部4は、入場用データを、ユーザ端末7に送信する。ユーザ端末7は、入情報データを出力する(Su3)。例えば、ユーザ端末7のブラウザ又はその他のアプリケーションにより入場用データ基づき生成された画像が、ユーザ端末7のディスプレイに表示される。このように、ユーザ端末7において、入場用データを基に生成された画像を表示する構成とすることで、ユーザ端末7と利用管理システム1との間で送受信されるデータ量を少なくすることができる。
【0040】
入場用データ提供部4は、生成した入場用データを、その有効性を示す情報(有効入場用データ)とともに記憶部6に記憶部する。有効入場用データは、有効な入場用データを示すデータと言うことができる。有効入場用データは、ユーザ端末7又は入場ゲート8との通信イベント、若しくは、時間経過に応じて更新される。入場用データがユーザ端末7へ提供された場合、その入場用データが有効であることを示す有効入場用データが記録される。入場用データは、ユーザに対応付けて記録されてもよい。
【0041】
図3は、記憶部6に記録されるユーザデータ、利用権限データ、及び入場用データの一例を示す図である。
図3の例では、ユーザデータとして、ユーザIDに、ユーザ名、属性その他のユーザに関するデータが対応付けて記録される。利用権限データとして、ユーザIDに、利用種別、利用ジム、利用期間、入場IDその他の利用権限に関するデータが対応付けて記録される。入場用データとして、入場用IDに、入場用データそのもの、及び、有効/無効を示すデータが対応付けて記録される。この例では、各ユーザの利用権限と入場用データが対応付けて記録される。なお、
図3の例では、入場用データに、その有効/無効を示すデータが対応付けて記録される。この有効/無効を示すデータを更新することで、入場用データの有効/無効を切り替えることができる。他の変形例としては、入場用データを削除、又は上書きすることで、その入場用データを無効化することもできる。
【0042】
ユーザ端末7には、入場用データ提供部4が生成した入場用データA1に基づく画像(例えば、二次元コード)が表示される(Su3)。ユーザは、ユーザ端末7に表示された入場用データA1の画像を、ジムの入場ゲート8の読み取り装置9に向ける。読み取り装置9は、入場用データA1の画像を読み取り、読み取り画像から決定された入場用データA1を、読み取りデータとして利用管理システム1へ送信する(Sg1)。利用管理システム1のゲート制御部5は、読み取りデータの入場用データA1が有効か否かを判断し、有効であれば、入場用データA1を基にユーザの利用権限の有無を判断する(Sp5)。ゲート制御部5は、入場用データA1が有効、且つ、利用権限を有すると判断した場合、入場ゲート8を開くよう制御する。ゲート制御部5は、制御データを入場ゲート8に送信することで、入場ゲート8の開閉を制御する。入場ゲート8は、ゲート制御部5の制御に従って開かられる(Sg2)。
【0043】
ゲート制御部5は、例えば、読み取りデータの入場用データが、記憶部6に有効な入場用データとして記録されているか否かによって、読み取りデータの入場用データの有効性を判断することができる。また、ゲート制御部5は、読み取りデータの入場用データが、有効な入場用データとして記憶部6に記録されている場合に、入場用データが有効、且つ、ユーザに利用権限があると判断してもよい。又は、ゲート制御部5は、読み取りデータの入場用データが、有効な入場用データとして記憶部6に記録されており、且つ、入場用データに対応して記録された利用権限データが利用権限有を示す場合に、入場用データが有効、且つ、ユーザに利用権限があると判断してもよい。
【0044】
また、ゲート制御部5は、入場用データに含まれる情報を基に、利用権限の有無を判断してもよい。例えば、ゲート制御部5は、ユーザの利用権限を判断する際に、読み取りデータの入場用データA1からユーザを特定し、特定したユーザに対応付けて記憶部6に記録された利用権限のデータを参照し、利用権限を判断することができる。
【0045】
ゲート制御部5は、入場ゲート8を開く制御をした場合、その制御の基になった読み取りデータの入場用データは無効とするよう記憶部6の入場用データを更新する。これにより、一旦、ジムへの入場に用いられた入場用データは、無効となり、以降、同じで入場用データを用いて入場ゲート8を開くことはできなくなる。
【0046】
ジムに入場したユーザは、ジムの利用を利用する。ユーザがジム利用を終えてジムを出て、別の機会に、再びジムを利用する場合、再び、入場用データの要求をユーザ端末7に入力する(Su4)。入場用データ提供部4は、この要求に応じて、入場用データA2を生成し、ユーザ端末7に表示させる(Sp5)。
【0047】
Sp5では、Sp4と同様に、利用権限判断、及び、入場用データの生成処理が実行される。Sp5で生成される入場用データA2は、Sp4で生成された入場用データA1とは異なる。入場用データA2が生成されユーザ端末7に提供された場合、初期値として、入場用データA2が、有効な入場用データとして記憶部6に記録される。この時、もし、同じユーザ端末7からの要求によって前に生成された入場用データA1が有効になっていた場合は、無効するよう記憶部6のデータが更新される。すなわち、同じユーザから複数回の入場用データの要求があった場合、最新の入場用データを有効とし、それ以前の入場用データは無効とするよう記憶部6のデータが更新される。
【0048】
ユーザ端末7は、入場用データA2の画像を表示する(Su5)。ユーザは、入場用データA2の画像を入場ゲート8の読み取り装置9にかざす。読み取り装置9は、画像を読み取り、入場用データA2を読み取りデータとして読み取る(Sg3)。読み取りデータは、利用管理システム1へ送信される。ゲート制御部5は、読み取りデータの入場用データA2の有効性を判断し、有効である場合、利用権限を判断する(Sp8)。利用権限ありと判断された場合、ゲート制御部5の制御により、入場ゲート8が開く(Sg4)。
【0049】
図2に示す利用管理システムの動作により、ユーザは、ユーザ端末7を介して、ジムの利用申し込みが可能になる。申し込みをしたユーザは、ユーザ端末7が出力する入場用データを読み取り装置9に読み取らせることで入場ゲート8を通ることができる。これにより、ジムの利用のための手続き及び入場管理に関して、ジムの運営者及びユーザの双方の作業が簡素できる。さらに、入場用データは、一旦、入場ゲートを開くことに用いられると無効になり、再度、利用できなくなる。そのため、入場用データの不正使用が抑制される。これにより、セキュリティが確保される。
【0050】
利用管理システム1の動作は、上記例に限られない。例えば、ユーザデータ、利用権限データ、及び、入場用データは、
図3に示す例に限られない。記録される入場用データは、例えば、入場用データそのものではなく、入場用データを特定するためのデータであってもよい。
【0051】
また、入場用データは、ユーザの利用権限を示す情報を含んでもよい。この場合、ゲート制御部5は、入場用データから抽出される利用権限を示す情報に基づいて入場ゲート8を開くか否かを判断することができる。
【0052】
上記例では、生成された入場用データがリセット(無効化)される契機として、入場ゲートを開くのに用いられた場合、同じユーザの利用権限について新たな入場用データを生成した場合、及び、有効期限が過ぎた場合、3つの場合であるが、入場用データの無効化の契機となる事象はこれらに限られない。例えば、これら3つの事象のうち少なくとも1つを、入場用データの無効化の契機としてもよい。また、これら3つの事情以外の事象が生じた時に入場用データを無効にしてもよい。
【0053】
ゲート制御部5から入場ゲート8に送信される制御データは、明示的に入場ゲートの開閉を指示するデータに限られない。制御データは、例えば、読み取りデータの判定結果を示すデータのように、入場ゲートの開閉を間接的に示すデータであってもよい。
【0054】
入場ゲートは、ジム内へ通じる通路を開閉する。入場ゲートの形態は、特に限定されない。入場ゲートは、例えば、ドア又はバー等の開閉手段により、ジムへの通路を開閉する形態であってもよい。入場ゲートの開閉手段の制御は、開閉手段の開閉動作を制御する形態であってもよいし、開閉手段のロック/解除動作を制御する形態であってもよい。
【0055】
本発明が適用されるフィットネスジムは、ユーザが運動するための施設である。フィットネスジムは、これに限られないが、例えば、トレーニングのためのマシン、スペース、コート、又はプールの少なくとも1つを備える施設であってもよい。トレーニングジム、スポーツジム、及び、プールは、いずれもフィットネスジムの一例である。
【0056】
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述した実施形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施形態を適宜変形して実施することが可能である。
【符号の説明】
【0057】
1:フィットネスジム利用管理システム、2:受付部、3:利用権限決定部、4:入場用データ提供部、5:ゲート制御部、6:記憶部、7:ユーザ端末、8:入場ゲート、9:読み取り装置