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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024033514
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】冷蔵庫
(51)【国際特許分類】
   F25D 11/00 20060101AFI20240306BHJP
【FI】
F25D11/00 101B
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022137131
(22)【出願日】2022-08-30
(71)【出願人】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003395
【氏名又は名称】弁理士法人蔦田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】篠原 健朗
【テーマコード(参考)】
3L045
【Fターム(参考)】
3L045AA02
3L045BA01
3L045DA02
3L045EA01
3L045LA01
3L045LA18
3L045MA15
3L045NA10
3L045NA15
3L045PA02
3L045PA03
3L045PA04
(57)【要約】
【課題】冷蔵庫の扉が開いたまま放置された場合であっても、使用者がその異常に気が付きやすい冷蔵庫を提供する。
【解決手段】実施形態に係る冷蔵庫は、前面に開口部を有する貯蔵室10が設けられた冷蔵庫本体2と、開口部に設けられた扉20と、貯蔵室10内を照明する照明装置17,18と、扉20が開扉状態にあると照明装置17,18を点灯させて貯蔵室10内を照明し、扉20が第1時間T1継続して開扉状態にあると、照明装置17,18の点灯態様を変更する制御部7と、照明装置17,18の点灯態様を変更すると、照明装置17,18の点灯態様を変更したことを報知する報知手段25とを備える。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面に開口部を有する貯蔵室が設けられた冷蔵庫本体と、
前記開口部に設けられた扉と、
前記貯蔵室内を照明する照明装置と、
前記扉が開扉状態にあると前記照明装置を点灯させて前記貯蔵室内を照明し、前記扉が第1時間継続して開扉状態にあると、前記照明装置の点灯態様を変更する制御部と、
前記照明装置の点灯態様を変更すると、前記照明装置の点灯態様を変更したことを報知する報知手段とを備える、冷蔵庫。
【請求項2】
前記制御部は、前記第1時間よりも長い第2時間継続して開扉状態にあると、前記照明装置の点灯態様を更に変更する、請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】
前記照明装置の点灯態様の設定を受け付ける操作部を備え、
前記制御部は、前記操作部から点灯態様の設定を受け付けると、前記扉が開扉してから前記第1時間に達するまで、前記操作部から設定された点灯態様で前記照明装置を発光させて前記貯蔵室内を照明し、前記扉が第1時間継続して開扉状態にあると、前記操作部から設定された点灯態様とは異なる点灯態様を利用して前記照明装置を動作させる、請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
【請求項4】
前記制御部は、前記操作部から前記照明装置の点灯態様の設定として輝度の設定を受け付けると、前記扉が開扉してから前記第1時間に達するまで、前記操作部から設定された輝度で前記照明装置を発光させて前記貯蔵室内を照明し、前記扉が第1時間継続して開扉状態にあると、前記操作部から設定された輝度よりも高い輝度の点灯を含む点灯態様で前記照明装置を動作させる、請求項3に記載の冷蔵庫。
【請求項5】
使用者から前記照明装置の点灯態様の変更を終了させる終了指示を受け付ける操作部を備え、
前記制御部は、前記操作部から前記終了指示を受け付けたら、前記照明装置の点灯態様を変更させる制御と、前記照明装置の点灯態様を変更したことを報知する制御とを終了させる、請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、冷蔵庫に関する。
【背景技術】
【0002】
冷蔵庫では、扉が長時間開いたまま放置されると、冷蔵庫内の冷気が外部へ漏れ出て庫内温度に悪影響を与えることになる。そこで、冷蔵庫の扉が長時間開いたまま放置されると、冷蔵庫内を照明する照明装置を点滅させたり、照明装置の輝度を変化させたりして使用者に扉が長時間開いたままであることを注意喚起する冷蔵庫が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。このような冷蔵庫では、扉が長時間開いたままであることを使用者に対して穏やかに伝えることができ、使用者に煩わしさを与えにくくすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-164250号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、照明装置の輝度を変化させたりして扉が長時間開いたままであることを注意喚起しても、使用者にその意図が伝わらず、照明装置の故障ではないかと誤解を招くおそれがある。
【0005】
そこで、本発明は、照明装置の輝度を変化させたりして扉が長時間開いたままであることを注意喚起することにおいて生じるおそれのある誤解を減らすことが可能な技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態の冷蔵庫は、前面に開口部を有する貯蔵室が設けられた冷蔵庫本体と、前記開口部に設けられた扉と、前記貯蔵室内を照明する照明装置と、前記扉が開扉状態にあると前記照明装置を点灯させて前記貯蔵室内を照明し、前記扉が第1時間継続して開扉状態にあると、前記照明装置の点灯態様を変更する制御部と、前記照明装置の点灯態様を変更すると、前記照明装置の点灯態様を変更したことを報知する前記報知手段とを備えるものである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態の冷蔵庫の扉を開いた状態を示す斜視図
図2図1の冷蔵庫の断面図
図3図1の冷蔵庫の電気的構成を示すブロック図
図4図1の照明装置の制御を示すフロー図
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施形態について図面に基づき説明する。以下の実施形態は例示であり、発明の範囲はこれに限定されない。以下の実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。以下の実施形態やその変形は、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【0009】
以下の説明において、左右方向、前後方向、上下方向とは、冷蔵庫を正面から見たときの方向を示し、左右方向は冷蔵庫の幅方向に相当する。また、右、左、上、下、前、後、奥、背、手前とは、特に規定がない場合には冷蔵庫を正面から見たときの位置や側などを示し、冷蔵庫の扉については閉扉状態において冷蔵庫を正面から見たときの位置や側などを示す。
【0010】
1.実施形態1
(1)冷蔵庫1の構成
本実施形態の冷蔵庫1の構成について図面を参照して説明する。図1図2に示すように、本実施形態に係る冷蔵庫1は、前面に開口する断熱箱体からなる冷蔵庫本体2を備える。
【0011】
冷蔵庫本体2は、鋼板製の外箱と合成樹脂製の内箱との間に形成された断熱空間に真空断熱材のようなパネル状断熱材や発泡断熱材等の断熱材を有して構成されている。冷蔵庫本体2は内箱の内側に複数の貯蔵空間が設けられており、貯蔵空間が断熱仕切壁3によって上下に区画されている。
【0012】
断熱仕切壁3の上方の空間は、内部がさらに仕切壁4によって上下に区画されている。仕切壁4の上方には冷蔵室10が設けられ、仕切壁4の下方には野菜室11が設けられている。冷蔵室10及び野菜室11は、冷蔵室10の後面に設けられた冷蔵室温度検出部15の検出温度に基づいて冷蔵温度帯(例えば、1~4℃)に冷却される。
【0013】
冷蔵室10の天井面を形成する冷蔵庫本体2の上壁には、図2に示すように、庫内側から上方(つまり、断熱空間側)へ陥没する凹部内に第1照明装置17が収納されている。第1照明装置17は、LED等の光源が配設された回路基板を備え、冷蔵室10内を上方より照明する。
【0014】
断熱仕切壁3の下方の空間には、自動製氷機を備えた製氷室12と第1冷凍室13とが左右に併設され、その下方に第2冷凍室14が設けられている。製氷室12、第1冷凍室13及び第2冷凍室14は、第2冷凍室14の後面に設けられた冷凍室温度検出部16の検出温度に基づいて冷凍温度帯(例えば、-17℃以下)に冷却される。
【0015】
冷蔵室10の前面開口部には、冷蔵庫本体2の左右両側に設けられたヒンジ27により回動自在に枢支された左右一対の回動式の冷蔵室扉20により閉塞されている。冷蔵室扉20の貯蔵室側には、冷蔵室10へ向けて後方へ突出するスロート部20aが、冷蔵室扉20の周縁部を取り囲む矩形枠状に突出している。スロート部20aによって囲まれた空間の内側には、扉収納部28が上下に間隔をあけて設けられている。
【0016】
スロート部20aのヒンジ27側には、冷蔵室扉20の開扉時に冷蔵室10の前面開口部の前方より冷蔵室10内を照明する第2照明装置18が設けられている。第2照明装置18は、LED等の光源が配設された回路基板を備え、冷蔵室10の貯蔵室側の周縁部を取り囲むように設けられたスロート部33の外側に向けて光源が光を放出するように設けられている。図1及び図2に示すような冷蔵室扉20の開扉状態において、前面開口部の前方より冷蔵室10へ向けて光を放出する。
【0017】
左右一対の冷蔵室扉20の一方(例えば、左側の冷蔵室扉20)の外側(前側)には、冷蔵庫1の運転モードの設定の入力や冷蔵庫1の運転状態等を確認することができる操作表示部25が設けられている。操作表示部25は、ユーザーから冷蔵庫1の各種操作を受け付ける操作部として機能するとともに、表示装置として機能する。
【0018】
冷蔵室10の前面開口部の周縁部には開閉検出部29が設けられている。開閉検出部29は、冷蔵室扉20が開扉状態にあるか閉塞状態にあるかを検出する。
【0019】
野菜室11、製氷室12、第1冷凍室13、及び第2冷凍室14の前面開口部は、引き出し式の扉21,22,23,24により開閉される。引き出し式の各扉21,22,23,24の裏側には、収納容器21a,23a,24aが設けられている。
【0020】
冷蔵室10及び野菜室11の後部には、第1冷却器室40が設けられている。第1冷却器室40には、第1冷却器41及び第1送風機42が設けられている。第1送風機42は、第1冷却器41で冷却した第1冷却器室40内の空気を、第1流路43を介して冷蔵室10へ供給する。冷蔵室10へ供給された空気は、冷蔵室10及び野菜室11を循環した後、第1冷却器室40に吸い込まれ、第1冷却器41で再び冷却される。
【0021】
また、製氷室12、第1冷凍室13及び第2冷凍室14の後部には、第2冷却器室44が設けられている。第2冷却器室44には、第2冷却器45及び第2送風機46が設けられている。第2送風機46は、第2冷却器45で冷却した第2冷却器室44内の空気を、第2流路47を介して製氷室12、第1冷凍室13及び第2冷凍室14へ供給する。製氷室12、第1冷凍室13及び第2冷凍室14に供給された空気は、これらの貯蔵室を循環した後、第2冷却器室44に吸い込まれ、第2冷却器45で再び冷却される。
【0022】
図2に示すように、冷蔵庫1の下部後方には機械室5が設けられている。機械室5には圧縮機48や凝縮器(不図示)等が収納されている。圧縮機48、凝縮器、第1冷却器41、第2冷却器45等は冷凍サイクルと呼ばれる冷却機構を構成している。圧縮機48で圧縮された冷媒が第1冷却器41及び第2冷却器45に交互に流れ、冷媒が流れたときにそれぞれの冷却器で冷気が発生する。
【0023】
冷蔵庫本体2の上壁の後端部には、冷蔵庫1を制御する制御基板6が設けられている。
【0024】
制御基板6は、マイコンよりなる制御部7と、フラッシュメモリ等の読み書き可能な記憶部8とを備え、冷蔵庫1の動作全般を制御する(図3参照)。制御部7には、機器アダプタ9に接続されている。機器アダプタ9は、冷蔵庫1が設置された宅内に整備された無線LAN等の狭域通信ネットワークを介してインターネットを含む広域通信ネットワークと接続されている。これにより、制御部7が外部サーバと接続されている。
【0025】
(2)冷蔵庫1の電気的構成
制御基板6に設けられた制御部7には、図3に示すように、記憶部8、機器アダプタ9、冷蔵室温度検出部15、冷凍室温度検出部16、操作表示部25、開閉検出部29、第1送風機42、第2送風機46、圧縮機48等の電気部品が電気接続されている。
【0026】
制御部7は、冷蔵室温度検出部15、冷凍室温度検出部16、開閉検出部29等の各種検出部による検出信号や、使用者の操作によって操作表示部25から出力された操作信号等が入力されると、記憶部8に記憶された制御プログラムに基づいて、冷蔵庫1の運転状態などの所定の情報を操作表示部25に表示させたり、第1送風機42及び第2送風機46の運転強度の設定、圧縮機48の運転周波数の設定などを制御することで、各室を所定温度に冷却する。
【0027】
また、制御部7は、開閉検出部29で冷蔵室扉20の開扉状態を検出すると、第1照明装置17及び第2照明装置18に設けられた光源を一定の輝度に保って点灯させる通常照明制御を実行して、冷蔵室10内を照明する。更に、制御部7は、開閉検出部29が予め定められた所定時間以上継続して開扉状態を検出すると、冷蔵室扉20の開扉状態を使用者に知らせる開放報知制御を実行する。
【0028】
(3)制御部7による開放報知制御
次に、制御部7による開放報知制御について、図4を参照して説明する。
【0029】
開放報知制御は、冷蔵室扉20が継続して開扉状態にある時間(以下、この時間を「開扉時間」ということもある)が所定時間以上に達すると、第1照明装置17及び第2照明装置18の少なくとも一方の点灯態様を変更するとともに、操作表示部25における表示状態を変更することで、第1照明装置17や第2照明装置18の点灯状態を変更したことを使用者に報知する。
【0030】
具体的には、ステップS1において、制御部7は、開閉検出部29の検出結果に基づいて冷蔵室扉20が開扉状態にあるか否か判断する。冷蔵室扉20が開扉状態になければ(つまり、閉扉状態にあれば)ステップS14へ進んで第1照明装置17及び第2照明装置18を消灯し、開放報知制御を終了する。冷蔵室扉20が開扉状態にあればステップS2へ進む。
【0031】
ステップS2では、制御部7は、通常照明制御を実行し、第1照明装置17及び第2照明装置18を一定の輝度に保って点灯する。例えば、通常照明制御では、第1照明装置17及び第2照明装置18に供給するパルス電流のデューティ比を100%に設定することで、冷蔵室10を一定の明るさに照明する。
【0032】
ステップS3では、制御部7は、冷蔵室扉20の開扉時間が第1時間T1(例えば、T1=1分間)以上であるか否か判断する。冷蔵室扉20の開扉時間が第1時間T1に達していない場合(ステップS3のNo)、ステップS1に戻り、開扉時間が第1時間T1に達するまで、あるいは、冷蔵室扉20が閉扉するまで、ステップS1及びステップS2を繰り返して通常照明制御を継続する。また、冷蔵室扉20の開扉時間が第1時間T1以上に達すると、ステップS4へ進む。
【0033】
ステップS4では、制御部7は、第1照明装置17及び第2照明装置18に対して、第1点灯と、第1点灯より輝度の低い第2点灯とを所定回数ずつ(例えば、6回ずつ)交互に繰り返す第1照明制御を実行する。
【0034】
例えば、第1照明制御では、デューティ比が100%のパルス電流を第1照明装置17及び第2照明装置18に供給する第1点灯と、デューティ比が50%のパルス電流を第1照明装置17及び第2照明装置18に供給する第2点灯とを所定時間ずつ交互にそれぞれ所定回数供給する。これにより、第1照明装置17及び第2照明装置18を点灯させた状態で冷蔵室10の明暗を所定回数変化させる。そして、冷蔵室10の明暗を所定回数変化させた後、第1照明装置17及び第2照明装置18にデューティ比が100%の電流を供給して通常照明制御と同様の制御を行う。
【0035】
また、制御部7は、第1照明制御とともに、操作表示部25における表示状態を変更する報知制御を実行する。報知制御を実行することで、通常照明制御から第1照明制御へ第1照明装置17及び第2照明装置18の点灯態様を変更し、冷蔵室扉20が所定時間継続して開扉していることを使用者に報知する。
【0036】
例えば、報知制御では、操作表示部25に警告灯を点灯あるいは点滅させたり、操作表示部25に冷蔵室扉20が開扉している旨を表示したりする等、操作表示部25における表示状態を通常照明制御中の表示状態から変更する。閉扉を促す照明制御とは別途の手段で報知することで、通常照明制御から第1照明制御へ第1照明装置17及び第2照明装置18の点灯態様を変更したことを使用者に報知する。
【0037】
なお、閉扉を促す照明制御とは別途の手段による報知内容としては、例えば「開扉継続による照明変更中」など、開扉時間が所定時間以上継続したことによって照明の点灯態様を変更している旨を示すものに限られず、照明の点灯態様を変更していることを明示することなく、「開扉中」や「半ドア」など単に開扉時間の継続について注意喚起するものであってもよい。
【0038】
また、報知制御は、冷蔵室10の明暗を所定回数変化させている間のみ実行してもよく、また、冷蔵室10の明暗を所定回数変化させている間に加え、通常照明制御と同様の制御を行っている間も報知制御を実行してもよい。
【0039】
次いで、ステップS5において、制御部7は、開閉検出部29の検出結果に基づいて冷蔵室扉20が閉扉したか否か判断する。開閉検出部29において冷蔵室扉20の閉扉を検出すればステップS14へ進み、第1照明装置17及び第2照明装置18を消灯するとともに、報知制御を終了し、開放報知制御を終了する。開閉検出部29において冷蔵室扉20の閉扉を検出しなければステップS6へ進む。
【0040】
ステップS6では、制御部7は、冷蔵室扉20の開扉時間が第1時間T1より長い時間である第2時間T2(例えばT2=3分間)以上に達したか否か判断する。冷蔵室扉20の開扉時間が第2時間T2に達していない場合(ステップS6のNo)、ステップS5に戻り、冷蔵室扉20の開扉時間が第2時間T2以上に達した場合、ステップS7へ進む。
【0041】
ステップS7において制御部7は、第1照明装置17及び第2照明装置18に対して、第1点灯と、第1点灯より輝度の低い第2点灯とを交互に繰り返す第2照明制御を実行した後、ステップS8へ進む。
【0042】
第2照明制御は、第1照明装置17及び第2照明装置18に供給する電流のデューティ比を変化させることで、第1照明装置17及び第2照明装置18を点灯させた状態で冷蔵室10の明暗を変化させる点で、上記した第1照明制御と同様の制御を行う。しかし、第2照明制御では、第1照明制御のように冷蔵室10の明暗を変化させる回数に制限がなく、後述するように、冷蔵室扉20が閉扉するまで、あるいは、冷蔵室扉20の開扉状態が第3時間T3に達するまで、冷蔵室10の明暗を変化させ続ける。
【0043】
また、制御部7は、第2照明制御とともに、操作表示部25に警告灯を点灯させる等、操作表示部25に対して報知制御を行う。なお、ステップS7における報知制御は、上記したステップS4で実行する報知制御と同様の制御を行ってもよく、また、ステップS4で実行する報知制御と異なる制御を行ってもよい。
【0044】
ステップS8において、制御部7は、開閉検出部29の検出結果に基づいて冷蔵室扉20が閉扉したか否か判断する。開閉検出部29において冷蔵室扉20の閉扉を検出すればステップS14へ進み、第1照明装置17及び第2照明装置18を消灯するとともに、報知制御を終了し、開放報知制御を終了する。開閉検出部29において冷蔵室扉20の閉扉を検出しなければステップS9へ進む。
【0045】
ステップS9では、制御部7は、冷蔵室扉20の開扉時間が第2時間T2より長い時間である第3時間T3(例えばT3=5分間)以上に達したか否か判断する。冷蔵室扉20の開扉時間が第3時間T3に達していない場合(ステップS9のNo)、ステップS8に戻り、冷蔵室扉20の開扉時間が第3時間T3以上に達した場合(ステップS9のYes)、ステップS10へ進む。
【0046】
つまり、制御部7は、冷蔵室扉20の開扉時間が第2時間T2に達すると(ステップS6のYes)、冷蔵室扉20が閉扉するまで(ステップS8)、あるいは、冷蔵室扉20の開扉時間が第3時間T3に達するまで(ステップS9)、第2照明制御を継続して冷蔵室10の明暗を変化させ続ける。
【0047】
ステップS10において、制御部7は、第1照明装置17及び第2照明装置18に対して、点灯と消灯とを交互に繰り返す第3照明制御を実行するとともに、操作表示部25に警告灯を点灯させる等、操作表示部25に対して報知制御を行い、そして、ステップS11へ進む。
【0048】
なお、ステップS10における報知制御は、上記したステップS4やステップS7で実行する報知制御と同様の制御を行ってもよく、また、ステップS4やステップS7で実行する報知制御と異なる制御を行ってもよい。
【0049】
ステップS11において、制御部7は、開閉検出部29の検出結果に基づいて冷蔵室扉20が閉扉したか否か判断する。開閉検出部29において冷蔵室扉20の閉扉を検出すればステップS14へ進み、第1照明装置17及び第2照明装置18を消灯するとともに、報知制御を終了し、開放報知制御を終了する。開閉検出部29において冷蔵室扉20の閉扉を検出しなければステップS12へ進む。
【0050】
ステップS12において、制御部7は、冷蔵室扉20の開扉時間が第3時間T3より長い時間である第4時間T4(例えばT4=10分間)以上に達したか否か判断する。冷蔵室扉20の開扉時間が第4時間T4に達していない場合(ステップS12のNo)、ステップS11に戻り、冷蔵室扉20の開扉時間が第4時間T4以上に達した場合(ステップS9のYes)、ステップS13へ進む。
【0051】
つまり、制御部7は、冷蔵室扉20の開扉時間が第3時間T3以上に達すると(ステップS9のYes)、冷蔵室扉20が閉扉するまで(ステップS11)、あるいは、冷蔵室扉20の開扉時間が第4時間T4に達するまで(ステップS12)、第1照明装置17及び第2照明装置18を点滅させ続ける。
【0052】
ステップS13において、制御部7は、操作表示部25に警告灯を点灯させる等、操作表示部25に対する報知制御を行いながら、第1照明装置17及び第2照明装置18に対する第3照明制御を終了し、第1照明装置17及び第2照明装置18を消灯し、開放報知制御を終了する。
【0053】
(4)効果
本実施形態では、冷蔵室扉20の開扉時間が第1時間T1以上に達すると、第1照明装置17及び第2照明装置18に対する制御を通常照明制御から第1照明制御へ変更して、第1照明装置17及び第2照明装置18の点灯態様を変更するとともに、第1照明装置17及び第2照明装置18の点灯態様を変更したことを使用者に報知する報知制御を実行する。そのため、冷蔵庫1の設置環境が明るい場合や冷蔵室扉20の開度が小さい場合など、使用者が第1照明装置17及び第2照明装置18の点灯態様の変化に気が付きにくい状況であっても、報知制御から冷蔵室扉20が開扉状態にあることを知ることができる。
【0054】
本実施形態では、報知制御を実行するため、通常照明制御から第1照明制御へ第1照明装置17及び第2照明装置18の点灯態様が変化しても、冷蔵室扉20が長時間開扉され続けていることが原因であると知ることができ、使用者が冷蔵庫1の故障と誤解することがない。
【0055】
本実施形態では、第1照明装置17及び第2照明装置18を点灯させた状態で冷蔵室10の明暗を変化させる第1照明制御を行うため、夜間など冷蔵庫1の設置環境が暗い場合であっても、使用者の手元を照らして安全性を確保しつつ、冷蔵室扉20が所定時間継続して開扉していることを使用者に伝えることができる。
【0056】
本実施形態では、冷蔵室扉20の開扉時間が第1時間T1以上に達すると通常照明制御から第1照明制御に変更し、冷蔵室扉20の開扉時間が第2時間T2以上に達すると第1照明制御から第2照明制御に変更し、冷蔵室扉20の開扉時間が第3時間T3以上に達すると第2照明制御から第3照明制御に変更し、冷蔵室扉20の開扉時間が長くなるにつれて、第1照明装置17及び第2照明装置18の点灯態様が変化するため、使用者が冷蔵室扉20の開扉に気が付きやすい。
【0057】
また、本実施形態では、冷蔵室扉20の開扉時間が第4時間T4以上に達すると、第1照明装置17及び第2照明装置18に対する第3照明制御を終了し、第1照明装置17及び第2照明装置18を消灯するため、第1照明装置17及び第2照明装置18が長時間点灯することによる冷蔵室10内温度上昇を抑えることができる。
【0058】
(5)実施形態1の変更例
上記の実施形態の変更例を説明する。上記の実施形態に対して、以下に説明する複数の変更例のうちいずれか1つを適用してもよいし、以下に説明する変更例のうちいずれか2つ以上を組み合わせて適用してもよい。また、以下の変更例の他にも様々な変更が可能である。
【0059】
(変更例1)
上記した実施形態1では、第1照明制御として、冷蔵室10の明暗を所定回数変化させ、第2照明制御として、冷蔵室扉20が閉扉するまで、あるいは、冷蔵室扉20の開扉状態が第3時間T3に達するまで冷蔵室10の明暗を繰り返し変化させ、第1照明制御と第2照明制御との間で、冷蔵室10の明暗の繰返し回数を変更することで第1照明装置17及び第2照明装置18の点灯態様を変更したが、点灯態様を変更するために種々の構成を採用することができる。また、第2照明制御と第3照明制御との間においても、第1照明装置17及び第2照明装置18の点灯態様を変更するために種々の構成を採用することができる。
【0060】
例えば、第1照明装置17及び第2照明装置18の輝度を切り替える周期を変更し、冷蔵室10の明暗を切り替える速度を変更することで、第1照明制御と第2照明制御との間で、第1照明装置17及び第2照明装置18の点灯態様を変更してもよい。また、第1点灯と第2点灯との輝度の差を変更したり、第1照明装置17や第2照明装置18の発光色を変更したりすることで、第1照明装置17及び第2照明装置18の点灯態様を変更してもよい。
【0061】
(変更例2)
上記した実施形態1では、第1照明装置17及び第2照明装置18の点灯態様を変更したことを報知する報知手段として冷蔵室扉20の外側に設けた操作表示部25を採用し、操作表示部25の表示状態を変更することで報知制御を行ったが、例えば、冷蔵室10内に設けた操作表示部や、使用者の通信端末や、冷蔵庫1に設けたスピーカ等を報知手段に用いて報知制御を行ってもよい。
【0062】
例えば、冷蔵室10内に設けた操作表示部に冷蔵室扉20が所定時間継続して開扉していることを表示したり、機器アダプタ9及び外部サーバを介して使用者の通信端末に冷蔵室扉20が所定時間継続して開扉していることを表示したり、冷蔵庫1に設けたスピーカから冷蔵室扉20が所定時間継続して開扉している旨の音声を出力したり、あるいは、冷蔵庫1に設けたスピーカから警告音やメロディーを出力することで、通常照明制御から第1照明制御へ第1照明装置17及び第2照明装置18の点灯態様を変更したことを使用者に報知する報知制御を行ってもよい。
【0063】
また、報知制御として、操作表示部25の表示状態を変更するとともに、使用者の通信端末に通知を送信して、冷蔵室扉20が所定時間継続して開扉していることを使用者に報知したり、あるいは、スピーカから警告音や音声を出力するとともに、操作表示部25の表示状態を変更するなど、複数の報知手段を組み合わせて報知制御を行ってもよい。
【0064】
(変更例3)
上記した実施形態1では、冷蔵庫1を照明する照明装置として第1照明装置17と第2照明装置18を設けたが、いずれか一方のみを設けて冷蔵室10を照明してもよい。
【0065】
上記した実施形態1では、第1照明制御や第2照明制御において、第1照明装置17及び第2照明装置18の輝度を切り替えたが、いずれか一方の照明装置のみの輝度を切り替え、他方の照明装置を消灯あるいは一定の輝度で点灯させておいてもよい。
【0066】
2.実施形態2
次に、実施形態2について説明する。実施形態2は、通常照明制御の実行中における第1照明装置17及び第2照明装置18の点灯態様が変更可能である点で、上記した実施形態1と異なる。
【0067】
例えば、操作表示部25は、第1照明装置17及び第2照明装置18の点灯態様の設定として輝度の設定を使用者から受け付ける。操作表示部25は、第1照明装置17及び第2照明装置18の輝度を多段階(例えば、「高」、「中」、「低」の3段階)で設定可能であったり、無段階で設定することができる。
【0068】
操作表示部25が使用者より第1照明装置17及び第2照明装置18の輝度の設定を受け付けると、制御部7は、通常照明制御によって第1照明装置17及び第2照明装置18が点灯するときの輝度を、操作表示部25から設定された輝度とする。
【0069】
また、制御部7は、冷蔵室扉20の開扉時間が第1時間T1以上に達した場合、第1点灯と第2点灯とを所定回数ずつ交互に繰り返す第1照明制御を実行する。その際、第1点灯として第1照明装置17及び第2照明装置18の輝度を、使用者が操作表示部25から設定した輝度に関わらず、一定の輝度に設定する。
【0070】
例えば、通常照明制御の実行中の第1照明装置17及び第2照明装置18の輝度を「高」、「中」、「低」の3段階で設定可能である場合において、操作表示部25から受け付けた輝度の設定が「高」であると、通常照明制御において第1照明装置17及び第2照明装置18に供給するパルス電流のデューティ比をD1(例えば、D1=100%)に設定し、操作表示部25から受け付けた輝度の設定が「中」であると、通常照明制御において第1照明装置17及び第2照明装置18に供給するパルス電流のデューティ比をD2(例えば、D2=60%)に設定し、操作表示部25から受け付けた輝度の設定が「低」であると、通常照明制御において第1照明装置17及び第2照明装置18に供給するパルス電流のデューティ比をD3(例えば、D3=25%)に設定する。
【0071】
そして、制御部7は、操作表示部25から受け付けた輝度が「高」、「中」、「低」のいずれの場合であっても、第1照明制御において、第1点灯としてデューティ比が100%のパルス電流を第1照明装置17及び第2照明装置18に供給し、第2点灯としてデューティ比が50%のパルス電流を第1照明装置17及び第2照明装置18に供給する。つまり、制御部7は、操作表示部25から受け付けた輝度が「中」又は「小」の場合、第1照明制御において、操作表示部25から受け付けた輝度よりも高い輝度の点灯を含む点灯態様で第1照明装置17及び第2照明装置18を動作させる。
【0072】
また、第2照明制御及び第3照明制御においても、第1照明制御と同様、操作表示部25から受け付けた輝度が「高」、「中」、「低」のいずれの場合であっても、第1点灯としてデューティ比が100%のパルス電流を第1照明装置17及び第2照明装置18に供給する。
【0073】
本実施形態では、通常照明制御の実行中における第1照明装置17及び第2照明装置18の輝度を、使用者が変更することができるため、使用者の使いやすい明るさで冷蔵室10を照明することができる。
【0074】
しかも、操作表示部25から受け付けた輝度の設定が「中」や「低」の場合であっても、第1照明制御の第1点灯として、操作表示部25から受け付けた輝度より高い輝度で第1照明装置17及び第2照明装置18を点灯させるため、第1照明制御の実行中に冷蔵室10の明暗がつきやすくなり、使用者が冷蔵室扉20の開扉に気が付きやすくなる。
【0075】
次に、実施形態2の変更例を示す。なお、実施形態1の変更例も実施形態2に適用可能である。
【0076】
(変更例1)
上記した実施形態2では、操作表示部25から受け付けた輝度が「高」、「中」、「低」のいずれの場合であっても、第1照明制御、第2照明制御及び第3照明制御における第1点灯を、輝度の設定が「高」の場合と同じ輝度に設定したが、例えば、操作表示部25から受け付けた輝度が「中」の場合、第1点灯における輝度を「中」と同じ輝度に設定したり、輝度が「低」の場合、第1点灯を「低」と同じ輝度に設定するなど、操作表示部25から受け付けた輝度に連動して第1点灯の輝度も変化させてもよい。
【0077】
つまり、上記した実施形態2では、第1照明制御、第2照明制御及び第3照明制御における第1点灯について、操作表示部25から受け付けた使用者の輝度設定に関係なく、一定の輝度に設定したが、使用者の輝度設定に応じて第1照明制御、第2照明制御及び第3照明制御における第1点灯の輝度を変更してもよい。
【0078】
また、第1照明制御の輝度の高い方である第1点灯については、使用者による照明の輝度の設定に応じた輝度とする一方、さらに開扉時間が継続した場合における第2照明制御以降の第1点灯については、使用者による照明の輝度の設定よりも高い輝度としてもよい。つまり、第1照明制御では、操作表示部25から受け付けた使用者の輝度設定に対応した輝度に第1点灯の輝度を設定し、第1照明制御の実行後、開扉状態が更に継続することで第2照明制御や第3照明制御を実行する場合、使用者が操作表示部25から設定した輝度よりも高い輝度に第1点灯の輝度を設定してもよい。こうすれば、使用者の照明の設定を尊重してより穏やかな注意喚起をしつつ、開扉時間が長くなった場合には注意喚起の程度を高めて、より強く閉扉を促すことができる。
【0079】
また上述の通り、閉扉を促す照明制御において点灯態様として輝度を変更することに代えて、あるいは輝度とともに発光色を変更してもよい。例えば、第1照明制御などの照明制御の初期の段階においては、第1点灯と第2点灯とにおいて、使用者が設定した発光色で発光させつつ、第1点灯と第2点灯とで輝度を変更し、さらに開扉時間が継続した場合には、第1点灯または第2点灯で使用者が設定した発光色とは異なる発光色で発光させたり、第1点灯と第2点灯との両方で使用者が設定した発光色とは異なる発光色で発光させたり、さらには使用者が設定した発光色とは異なる発光色に変更した上で第1点灯と第2点灯とで輝度を変更したりしてもよい。このように、第1点灯と第2点灯との点灯態様を、使用者が設定した照明の点灯態様とは異なる点灯態様を変更することで、より強く閉扉を促すことができる。
【0080】
(変更例2)
上記した実施形態2では、操作表示部25から輝度の設定を受け付けると、通常照明制御によって第1照明装置17及び第2照明装置18が点灯するときの輝度を、操作表示部25から設定された輝度に変更したが、所定の時間帯になると、通常照明制御によって第1照明装置17及び第2照明装置18が点灯するときの輝度を変更してもよい。
【0081】
例えば、午前0時から午前6時までの深夜時間帯では、第1照明装置17及び第2照明装置18に供給するパルス電流のデューティ比が、深夜時間帯以外の時間帯に比べて低く設定され、第1照明装置17及び第2照明装置18が点灯するときの輝度を低く設定してもよい。
【0082】
本変更例において、冷蔵室扉20が所定時間以上継続して開扉状態となり、第1照明制御、第2照明制御及び第3照明制御を実行する場合、深夜時間帯であるか否かに関わらず、第1点灯の輝度を同じ輝度に設定してもよい。また、深夜時間帯に第1照明制御、第2照明制御及び第3照明制御を実行する場合、深夜時間帯以外の時間帯に比べて第1点灯の輝度を低く設定し、通常照明制御によって第1照明装置17及び第2照明装置18が点灯するときの輝度に連動して、深夜時間帯とそれ以外の時間帯とで第1点灯の輝度を変化させてもよい。
【0083】
なお、通常照明制御によって第1照明装置17及び第2照明装置18が点灯するときの輝度を変更する時間帯は、予め冷蔵庫1の記憶部8に記憶された時間帯であってもよく、また、使用者が外部サーバ及び機器アダプタ9を介して通信端末から設定した時間帯であってもよい。
【0084】
(変更例3)
上記した実施形態2では、操作表示部25から輝度の設定を受け付けると、通常照明制御によって第1照明装置17及び第2照明装置18が点灯するときの輝度を、操作表示部25から設定された輝度に変更したが、冷蔵庫1の設置環境の照度を検出する照度検出部を冷蔵庫1に設け、当該照度検出部の検出結果に基づいて、通常照明制御によって第1照明装置17及び第2照明装置18が点灯するときの輝度を変更してもよい。
【0085】
例えば、冷蔵庫1に設けた照度検出部の検出結果が所定照度より低い場合、所定照度以上の場合に比べて、通常照明制御によって第1照明装置17及び第2照明装置18が点灯するときの輝度を低く設定してもよい。
【0086】
本変更例において、冷蔵室扉20が所定時間以上継続して開扉状態となり、開扉を促す照明制御として第1照明制御、第2照明制御及び第3照明制御を実行する場合、照度検出部の検出結果に関わらず、第1点灯の輝度を同じ輝度に設定してもよい。また、照度検出部の検出結果が所定照度より低い場合、所定照度以上の場合に比べて第1点灯の輝度を低く設定し、照度検出部の検出結果に応じて第1点灯の輝度を変化させてもよい。
【0087】
(変更例4)
上述の説明では、開扉を促す照明制御において第1点灯と第2点灯とで輝度や発光色、発光の有無などの点灯態様を変更することで2種類の点灯態様によって開扉を促す照明制御を行うことについて説明したが、第1点灯および第2点灯に加え更に異なる点灯態様を用いて3種類以上の点灯態様によって開扉を促す照明制御を行うようにしてもよい。
【0088】
(変更例5)
上述の説明では、閉扉を促す照明制御(図4参照)の終了条件として、扉が閉じられたこと、または、開扉状態が所定の時間経過(T4経過)したことを条件としていたが、使用者からの指示を受けて閉扉を促す照明制御を終了してもよい。使用者からの指示を受け付ける操作部は、冷蔵庫に設けた操作表示部であってもよいし、冷蔵庫と情報を通信可能に設けられた外部の通信端末から受け付けてもよい。このように使用者からの指示を受けて閉扉を促す制御を終了することについては、上述の照明制御によることなく、冷蔵庫の扉が所定時間継続して開かれた場合に、所定の音を出力する態様で閉扉を促す制御を実行する場合にも適用することができる。使用者からの指示を受けた場合にも閉扉を促す制御を終了するようにすることで、単に冷蔵庫に食品を出し入れする場合ではなく、冷蔵庫内の整理や清掃など比較的長時間扉が開かれることを使用者が自覚している場合にまで閉扉を促す制御を実行し続けて使用者に煩わしさを与えてしまうことを避けることができる。
【0089】
(変更例6)
上述の説明では、第1照明装置17及び第2照明装置18の点灯態様の設定を受け付ける操作部として、冷蔵室扉20の外側に設けた操作表示部25を用いたが、例えば、冷蔵室10内に設けた操作表示部や使用者の通信端末を操作部として第1照明装置17及び第2照明装置18の点灯態様の設定を受け付けてもよい。
【符号の説明】
【0090】
1…冷蔵庫、2…冷蔵庫本体、7…制御部、10…冷蔵室、11…野菜室、12…製氷室、13…第1冷凍室、14…第2冷凍室、17…第1照明装置、18…第2照明装置、20…冷蔵室扉、25…操作表示部
図1
図2
図3
図4