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  • 特開-プリント配線板の製造方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024033618
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】プリント配線板の製造方法
(51)【国際特許分類】
   H05K 3/28 20060101AFI20240306BHJP
   H01L 23/12 20060101ALI20240306BHJP
【FI】
H05K3/28 B
H01L23/12 501B
H01L23/12 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022137295
(22)【出願日】2022-08-30
(71)【出願人】
【識別番号】000000158
【氏名又は名称】イビデン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003096
【氏名又は名称】弁理士法人第一テクニカル国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】井川 裕二
【テーマコード(参考)】
5E314
【Fターム(参考)】
5E314AA25
5E314AA32
5E314BB06
5E314BB09
5E314CC01
5E314DD10
5E314FF05
5E314GG26
(57)【要約】
【課題】ほぼ均一な高さを有する第2ダムを含むプリント配線板を製造するための製造方法の提供。
【解決手段】プリント配線板の製造方法は、最外の樹脂絶縁層を形成することと、前記最外の樹脂絶縁層上に電子部品を搭載するためのパッドを形成することと、前記最外の樹脂絶縁層と前記パッド上に前記パッドを露出するための開口を有するソルダーレジスト層を形成することと、前記開口により露出される前記パッド上に半田バンプを形成することと、前記ソルダーレジスト層上に第1ダムを形成することと、前記第1ダムの頂部を平坦にすることで、前記第1ダムからアンダーフィル材の流れを防止するための第2ダムを形成することと、前記第2ダムを形成することの後に、前記半田バンプ上に前記電子部品を搭載することと、前記電子部品と前記ソルダーレジスト層の間に前記アンダーフィル材を充填すること、とを含む。前記ダムは前記電子部品を囲んでいる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
最外の樹脂絶縁層を形成することと、
前記最外の樹脂絶縁層上に電子部品を搭載するためのパッドを形成することと、
前記最外の樹脂絶縁層と前記パッド上に前記パッドを露出するための開口を有するソルダーレジスト層を形成することと、
前記開口により露出される前記パッド上に半田バンプを形成することと、
前記ソルダーレジスト層上に第1ダムを形成することと、
前記第1ダムの頂部を平坦にすることで、前記第1ダムからアンダーフィル材の流れを防止するための第2ダムを形成することと、
前記第2ダムを形成することの後に、前記半田バンプ上に前記電子部品を搭載することと、
前記電子部品と前記ソルダーレジスト層の間に前記アンダーフィル材を充填すること、とを含むプリント配線板の製造方法であって、
前記ダムは前記電子部品を囲んでいる。
【請求項2】
請求項1のプリント配線板の製造方法であって、前記第2ダムは、均一な高さを有する。
【請求項3】
請求項1のプリント配線板の製造方法であって、前記第1ダムの頂部の形状は曲面であり、前記第2ダムの頂部の形状は平坦である。
【請求項4】
請求項3のプリント配線板の製造方法であって、前記第1ダムは、印刷により形成される。
【請求項5】
請求項3のプリント配線板の製造方法であって、前記第1ダムは、インクジェットにより形成される。
【請求項6】
請求項1のプリント配線板の製造方法であって、前記平坦にすることは研磨で行われる。
【請求項7】
請求項1のプリント配線板の製造方法であって、前記平坦にすることはプレスで行われる。
【請求項8】
請求項6のプリント配線板の製造方法であって、さらに、前記第2ダムを硬化することを含む。
【請求項9】
請求項7のプリント配線板の製造方法であって、さらに、前記第2ダムを硬化することを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書によって開示される技術は、プリント配線板の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、プリント配線板の製造方法を開示している。特許文献1の図5に示されるように、特許文献1は、ダム材を孔板の環状通孔に押し込むことで、ダム部を形成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11-67799号公報
【発明の概要】
【0004】
<特許文献1の課題>
特許文献1の技術では、ダム材を用いた印刷によってダムが形成される。そのため、形成後のダムの頂部の高さが均一ではないかもしれない。ダムの頂部に低い部分が局所的に生じるかもしれない。低い部分からアンダーフィル材が漏れ出すと考えられる。特許文献1の技術で形成されるプリント配線板では、アンダーフィル材の漏れ出しを防止することが難しいと考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のプリント配線板の製造方法は、最外の樹脂絶縁層を形成することと、前記最外の樹脂絶縁層上に電子部品を搭載するためのパッドを形成することと、前記最外の樹脂絶縁層と前記パッド上に前記パッドを露出するための開口を有するソルダーレジスト層を形成することと、前記開口により露出される前記パッド上に半田バンプを形成することと、前記ソルダーレジスト層上に第1ダムを形成することと、前記第1ダムの頂部を平坦にすることで、前記第1ダムからアンダーフィル材の流れを防止するための第2ダムを形成することと、前記第2ダムを形成することの後に、前記半田バンプ上に前記電子部品を搭載することと、前記電子部品と前記ソルダーレジスト層の間に前記アンダーフィル材を充填すること、とを含む。前記ダムは前記電子部品を囲んでいる。
【0006】
本発明の実施形態の製造方法では、第1ダムを形成することの後に、第1ダムの頂部が平坦化される。第1ダムの頂部の高さが不均一であっても、第2ダムの頂部の高さを均一化できる。第2ダムの頂部は局所的に低い部分を有し難い。そのため、低い部分からアンダーフィル材が漏れ出難い。実施形態の製造方法によって形成されるプリント配線板ではアンダーフィル材の漏れ出しを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態のプリント配線板を模式的に示す断面図。
図2】実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
図3】実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
図4】実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
図5】実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
図6】実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<実施形態のプリント配線板>
図3は途中基板2の断面を示す。図1は、実施形態の半導体装置200の断面図である。半導体装置200は、実施形態のプリント配線板10とプリント配線板10に実装されている電子部品90で形成されている。
【0009】
図1に示されるように、プリント配線板10は、コア基板30とコア基板30の表裏に形成されているビルドアップ層80A,80Bを有する。ビルドアップ層80A,80Bは、樹脂絶縁層150U、150Lと導体層158U、158Lと樹脂絶縁層150を貫通し隣接する導体層を接続するビア導体160U、160Dで形成されている。樹脂絶縁層150Uは最外の樹脂絶縁層である。
【0010】
プリント配線板10は、ビルドアップ層80A,80B上にソルダーレジスト層70U、70Dを有する。ソルダーレジスト層(第1ソルダーレジスト層)70Uは第1開口71Uを有する。第1開口71Uにより露出される導体層(第1導体層)158Uは電子部品90を搭載するためのパッド158pとして機能する。パッド158p上に電子部品90を実装するための半田バンプ76Uが形成されている。第2ダム102は電子部品90を囲んでいる。第2ダム102の平面形状の例は環である。
【0011】
図1に示されるように、プリント配線板10は第1ソルダーレジスト層70Uの上にアンダーフィル材100の流れを防止するための第2ダム102を有する。実施形態の半導体装置200は、電子部品90とソルダーレジスト層70Uとの間にアンダーフィル材100を有する。第2ダム102は、電子部品90を囲んでいる。第2ダム102の頂部102aの形状は、平坦である。頂部102aが平坦なので、アンダーフィル材100がダム外へ溢れにくい。第2ダム102は、ほぼ全周にわたって均一な高さHを有している。そのため、局所的に低い部分からアンダーフィル材100が流れ出難い。
【0012】
<実施形態のプリント配線板の製造方法>
図2図6は実施形態のプリント配線板10の製造方法を示す。図2図6は断面図である。
【0013】
図2に示される第1途中基板1が製造される。第1途中基板1は、コア基板30と上側のビルドアップ層80Aと下側のビルドアップ層80Bを有する。コア基板30とビルドアップ層80A、80Bは周知な方法で製造される。上側のビルドアップ層80Aは樹脂絶縁層150Uと樹脂絶縁層150U上の導体層158Uを有する。
【0014】
図3に示されるように、樹脂絶縁層150Uと導体層158U上に、ソルダーレジスト層70Uが形成される。ソルダーレジスト層70Uは、導体層158Uを露出する開口71Uを有する。開口71Uにより露出される導体層158Uは電子部品90を搭載するためのパッド158pとして機能する。パッド158p上に半田バンプ76Uが形成される。
【0015】
図4に示されるように、ソルダーレジスト層70U上に第1ダム101が形成される。第1ダム101は印刷により形成される。又は、第1ダム101はインクジェットにより形成される。又は、第1ダム101はディスペンサにより形成される。第1ダム101の頂部101aの形状は曲面である。
【0016】
第1ダム101形成用の樹脂組成物は、熱硬化性樹脂と硬化剤と溶剤と添加剤で形成される。熱硬化性樹脂は、例えばエポキシ樹脂である。硬化剤は、例えばイミダゾール系触媒である。溶剤は、例えばケトンである。添加剤は、消泡剤とフィラーを含む。消泡剤は、例えばポリアルキルシロキサンである。フィラーは、例えばシリカである。
【0017】
図5に示されるように、第1ダム101の頂部101aを平坦にすることで、第1ダム101からアンダーフィル材100の流れを防止するための第2ダム102が形成される。頂部101aは、乾燥処理後、研磨により平坦にされる。あるいは、頂部101aは、乾燥処理後、プレスにより平坦にされる。実施形態では、第1ダム101の頂部101aの高さが不均一であっても、第2ダム102の頂部102aの高さはほぼ均一である。第2ダム102は局所的に低い部分を有しがたい。そのため、低い部分からアンダーフィル材100が漏れ出ない。平坦にすることの後に第2ダム102が硬化される。
【0018】
図6に示されように、半田バンプ76U上に電子部品90が搭載される。図1に示されるように、電子部品90とソルダーレジスト層70Uの間にアンダーフィル材100が充填される。実施形態のプリント配線板10(図1参照)が得られる。
【符号の説明】
【0019】
1 :第1途中基板
10 :プリント配線板
30 :コア基板
70D :ソルダーレジスト層
70U :ソルダーレジスト層
71U :開口
76U :半田バンプ
90 :電子部品
100 :アンダーフィル材
101 :第1ダム
101a:頂部
102 :第2ダム
102a:頂部
150U:樹脂絶縁層
158L:導体層
158U:導体層
158p:パッド
160D:ビア導体
160U:ビア導体
200 :半導体装置
H :第2ダムの高さ
図1
図2
図3
図4
図5
図6