IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社トーメックの特許一覧

<>
  • 特開-ボックスカルバート挿入補助器具 図1
  • 特開-ボックスカルバート挿入補助器具 図2
  • 特開-ボックスカルバート挿入補助器具 図3
  • 特開-ボックスカルバート挿入補助器具 図4
  • 特開-ボックスカルバート挿入補助器具 図5
  • 特開-ボックスカルバート挿入補助器具 図6
  • 特開-ボックスカルバート挿入補助器具 図7
  • 特開-ボックスカルバート挿入補助器具 図8
  • 特開-ボックスカルバート挿入補助器具 図9
  • 特開-ボックスカルバート挿入補助器具 図10
  • 特開-ボックスカルバート挿入補助器具 図11
  • 特開-ボックスカルバート挿入補助器具 図12
  • 特開-ボックスカルバート挿入補助器具 図13
  • 特開-ボックスカルバート挿入補助器具 図14
  • 特開-ボックスカルバート挿入補助器具 図15
  • 特開-ボックスカルバート挿入補助器具 図16
  • 特開-ボックスカルバート挿入補助器具 図17
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024033650
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】ボックスカルバート挿入補助器具
(51)【国際特許分類】
   E02D 29/045 20060101AFI20240306BHJP
【FI】
E02D29/045 A
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022137365
(22)【出願日】2022-08-30
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-03-17
(71)【出願人】
【識別番号】506343704
【氏名又は名称】株式会社トーメック
(74)【代理人】
【識別番号】100130144
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 健壱
(72)【発明者】
【氏名】植野 進一
【テーマコード(参考)】
2D147
【Fターム(参考)】
2D147DB03
2D147GA03
2D147GA05
2D147JA07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】従来の工法では、逆U字形状のボックスカルバート挿入補助器具をボックスカルバートに取り付けるには、ボックスカルバート挿入補助器具をボックスカルバートの上方から取り付けることが必要であり、ボックスカルバート挿入補助器具をボックスカルバートに上方から取り付けることは多くの手間がかかるという問題を有していた。
【解決手段】本発明は、ボックスカルバート挿入補助器具1は、ボックスカルバート2の左右に分離された構成となるので、人力によりボックスカルバート挿入補助右側部材1R(ボックスカルバート挿入補助左側部材1L)を持ち上げることができ、ボックスカルバート2にボックスカルバート挿入補助器具1を容易に取り付けることができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
掘削された掘削穴にボックスカルバート設置装置を用いてボックスカルバートを設置する際に用いられるボックスカルバート挿入補助器具であって、
ボックスカルバート右側上部角に設置されるボックスカルバート挿入補助右側部材と、ボックスカルバート左側上部角に設置されるボックスカルバート挿入補助左側部材とを、有し、
前記ボックスカルバート挿入補助右側部材は、
ボックスカルバート上面の右側上端辺に沿って配されるボックスカルバート右側側面上方固定部と、
該ボックスカルバート右側側面上方固定部の略両端部からボックスカルバート上面の左右幅の半分以下の位置までの長さでボックスカルバート上面に配されるボックスカルバート右側上面横固定部と、
該ボックスカルバート右側上面横固定部のボックスカルバートの左右中央側の略端部同士を結合するボックスカルバート右側上面縦固定部と、
前記ボックスカルバート右側側面上方固定部の略両端部から下方にボックスカルバート右側面に沿って配されるボックスカルバート右側側面縦固定部と、
該ボックスカルバート右側側面縦固定部の略下端部同士を結合させたボックスカルバート右側側面下方固定部と、
弾性体で形成され、前記ボックスカルバート右側側面上方固定部と前記ボックスカルバート右側側面縦固定部と前記ボックスカルバート右側側面下方固定部の少なくとも1つの外側面に設けられた右側面弾性体と、を有し、
前記ボックスカルバート挿入補助左側部材は、
ボックスカルバート上面の左側上端辺に沿って配されるボックスカルバート左側側面上方固定部と、
該ボックスカルバート左側側面上方固定部の略両端部からボックスカルバート上面の左左幅の半分以下の位置までの長さでボックスカルバート上面に配されるボックスカルバート左側上面横固定部と、
該ボックスカルバート左側上面横固定部のボックスカルバートの左右中央側の略端部同士を結合するボックスカルバート左側上面縦固定部と、
前記ボックスカルバート左側側面上方固定部の略両端部から下方にボックスカルバート左側面に沿って配されるボックスカルバート左側側面縦固定部と、
該ボックスカルバート左側側面縦固定部の略下端部同士を結合させたボックスカルバート左側側面下方固定部と、
弾性体で形成され、前記ボックスカルバート左側側面上方固定部と前記ボックスカルバート左側側面縦固定部と前記ボックスカルバート左側側面下方固定部の少なくとも1つの外側面に設けられた左側面弾性体と、を有し、
前記ボックスカルバート挿入補助右側部材と前記ボックスカルバート挿入補助左側部材は、それぞれ個別にボックスカルバートに装着されることにより、ボックスカルバートへの装着作業負担を軽減できることを特徴とするボックスカルバート挿入補助器具。
【請求項2】
前記ボックスカルバート挿入補助右側部材は、前記ボックスカルバート右側上面縦固定部および前記ボックスカルバート右側側面上方固定部と前記ボックスカルバート右側側面下方固定部にボックスカルバートの大きさに応じて長手方向長さを調整することができる右側長さ調整部材がそれぞれ設けられ、
前記ボックスカルバート挿入補助左側部材は、前記ボックスカルバート左側上面縦固定部および前記ボックスカルバート左側側面上方固定部と前記ボックスカルバート左側側面下方固定部にボックスカルバートの大きさに応じて長手方向長さを調整することができる左側長さ調整部材がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1記載のボックスカルバート挿入補助器具。
【請求項3】
前記ボックスカルバート挿入補助右側部材は、前記ボックスカルバート右側側面縦固定部にボックスカルバートの大きさに応じて長手方向長さを調整することができる右側長さ調整部材がそれぞれ設けられ、
前記ボックスカルバート挿入補助左側部材は、前記ボックスカルバート左側側面縦固定部にボックスカルバートの大きさに応じて長手方向長さを調整することができる左側長さ調整部材がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1記載のボックスカルバート挿入補助器具。
【請求項4】
前記右側面弾性体は、前記ボックスカルバート右側側面縦固定部の上下中央横方向線から上部と前記ボックスカルバート右側側面縦固定部の上下中央横方向線から下部の少なくとも1つの外側面に設けられ、
前記左側面弾性体は、前記ボックスカルバート左側側面縦固定部の上下中央横方向線から上部と前記ボックスカルバート左側側面縦固定部の上下中央横方向線から下部の少なくとも1つの外側面に設けられていることを特徴とする請求項1記載のボックスカルバート挿入補助器具。
【請求項5】
前記右側面弾性体は、前記ボックスカルバート右側側面上方固定部と前記ボックスカルバート右側側面縦固定部と前記ボックスカルバート右側側面下方固定部から形成される中空枠外側面の略全周に亘って設けられ、
前記左側面弾性体は、前記ボックスカルバート左側側面上方固定部と前記ボックスカルバート左側側面縦固定部と前記ボックスカルバート左側側面下方固定部から形成される中空枠外側面の略全周に亘って設けられていることを特徴とする請求項1記載のボックスカルバート挿入補助器具。
【請求項6】
前記右側面弾性体は、弾性体取付ボルトおよび弾性体締付ナットを用いて、前記ボックスカルバート右側側面上方固定部と前記ボックスカルバート右側側面縦固定部と前記ボックスカルバート右側側面下方固定部の少なくとも1つの外側面に取り付けられ、
前記左側面弾性体は、弾性体取付ボルトおよび弾性体締付ナットを用いて、前記ボックスカルバート左側側面上方固定部と前記ボックスカルバート左側側面縦固定部と前記ボックスカルバート左側側面下方固定部の少なくとも1つの外側面に取り付けられることを特徴とする請求項1記載のボックスカルバート挿入補助器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、掘削された掘削穴にボックスカルバート設置装置を用いてボックスカルバートを設置する際に用いられるボックスカルバート挿入補助器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、掘削された掘削穴にボックスカルバート設置装置を用いてボックスカルバートを設置する際に用いられるボックスカルバート挿入補助器具が知られている。この種のボックスカルバート挿入補助器具103として、ボックスカルバート固定板104と上面支持板107と側面支持板108で構成され、ボックスカルバート固定板104は、ボックスカルバート101上面の左右側面側辺と略平行に2本設けられ、ボックスカルバート固定板104の先端部同士と後端部同士は、上面支持板107によりそれぞれ結合されている。そして、上面支持板107はボックスカルバート固定板104と直交する方向にボックスカルバート101の側面に至る手前まで延びるように形成され、その上面支持板107の先端部同士と後端部同士は、側面支持板108によりボックスカルバート101の側面に沿ってそれぞれ結合されている。そして、上面支持板107の先端部同士と後端部同士を結合させた側面支持板108は、その結合部からボックスカルバート101の側面下方に沿って延ばされ、その延ばされた両下端部がボックスカルバート101の下辺より上部で結合されたことにより、四角枠形状を形成している。また、側面支持板108の上部と下部には、側面弾性体110が取り付けられ、その側面弾性体110は、内部が中空形状で、外面が底面から外側に向かう2次曲線形状で形成されている(図17参照)。これにより、クレーン(図示略)により吊持されたボックスカルバート101が掘削穴に設置される際に、ボックスカルバート101の側面が掘削穴の側壁に衝突しても、ボックスカルバート101の側面に側面支持板108を介して取り付けられた側面弾性体110の頂部が掘削穴の側壁に衝突し、側面弾性体110が内部方向に変形されることにより、掘削穴の側壁との衝突力が緩和され、ボックスカルバート101が破損されることから保護することができるというものであった(たとえば、特許文献1)。ここで、図17は従来のボックスカルバート挿入補助器具をボックスカルバートに取り付けた状態を示す図である。
【0003】
【特許文献1】特開2019-199705号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のボックスカルバート挿入補助器具103では、ボックスカルバート固定板104と上面支持板107と側面支持板108によりボックスカルバート101を上部から覆う逆U字形状で構成されたものであるが、この逆U字形状のボックスカルバート挿入補助器具103をボックスカルバート101に取り付けるには、ボックスカルバート挿入補助器具103をボックスカルバート101の上方から取り付けることが必要であったので、ボックスカルバート挿入補助器具103をボックスカルバート101の上方から取り付けるには、クレーン(図示略)によりボックスカルバート挿入補助器具103を吊持させ、ボックスカルバート挿入補助器具103とそのボックスカルバート挿入補助器具103が嵌合されるボックスカルバート101の横幅同士が合わせるように微調整させ横幅同士を正確に合わせてから、吊持されたボックスカルバート挿入補助器具103が上方から吊り降ろされ、吊り降ろされたボックスカルバート挿入補助器具103がボックスカルバート101に衝突し嵌合できない場合には、吊り降ろされたボックスカルバート挿入補助器具103が上方に吊り上げられ、再度ボックスカルバート挿入補助器具103とボックスカルバート101の横幅同士が合わせるように微調整させ横幅同士を正確に合わせてからボックスカルバート挿入補助器具103を上方から吊り降ろしてボックスカルバート挿入補助器具103をボックスカルバート101に被嵌させることが必要であった。このように、ボックスカルバート挿入補助器具103をボックスカルバート101に上方から被嵌させることは多くの手間がかかる大変な作業となり、ボックスカルバート挿入補助器具103をボックスカルバート101に取り付ける毎に多くの工数が必要となるという問題があった。
【0005】
また、地中内に設置されるボックスカルバート101は、下水道や雨水排水管などの使用用途により大きさが変えられるが、このようにボックスカルバート101の大きさが変わると、その大きさに応じたボックスカルバート挿入補助器具103が必要となり、ボックスカルバート101の大きさに応じたボックスカルバート挿入補助器具103をそれぞれ準備するには高額な製造費を要するという問題があった。さらに、ボックスカルバート101は、地上の水路等の幅に合わせて地中内に埋設される場合が多く、施工途中で地上の水路等の幅が変化した場合には、その地上の水路等の幅に合わせたボックスカルバート101に変更して設置させることが多くある。このように、地上の水路等の幅が変化する毎に、大きさの異なるボックスカルバート101に変更して設置させようとすると、今まで使用していたボックスカルバート挿入補助器具103を、異なる大きさのボックスカルバート101に対応させたボックスカルバート挿入補助器具103に変更する必要があった。このように、地上の水路等の幅が変化する毎に、今まで使用していたボックスカルバート挿入補助器具103を異なる大きさのボックスカルバート101に対応させたボックスカルバート挿入補助器具103に変更させると、ボックスカルバート101への装着作業負担が増大してしまうという問題があった。
【0006】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、ボックスカルバートが掘削穴の側壁に衝突し破損することによるボックスカルバートの破損場所からの水漏れをなくすことができるとともに、異なる大きさのボックスカルバートに変更される場合であっても、大きな作業負担を生じることもなく、その大きさが異なるボックスカルバートに効率よく設置させることができるボックスカルバート挿入補助器具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決し上記目的を達成するために、本発明のうち第1の態様に係るものは、掘削された掘削穴にボックスカルバート設置装置を用いてボックスカルバートを設置する際に用いられるボックスカルバート挿入補助器具であって、ボックスカルバート右側上部角に設置されるボックスカルバート挿入補助右側部材と、ボックスカルバート左側上部角に設置されるボックスカルバート挿入補助左側部材とを、有し、ボックスカルバート挿入補助右側部材は、ボックスカルバート上面の右側上端辺に沿って配されるボックスカルバート右側側面上方固定部と、ボックスカルバート右側側面上方固定部の略両端部からボックスカルバート上面の左右幅の半分以下の位置までの長さでボックスカルバート上面に配されるボックスカルバート右側上面横固定部と、ボックスカルバート右側上面横固定部のボックスカルバートの左右中央側の略端部同士を結合するボックスカルバート右側上面縦固定部と、ボックスカルバート右側側面上方固定部の略両端部から下方にボックスカルバート右側面に沿って配されるボックスカルバート右側側面縦固定部と、ボックスカルバート右側側面縦固定部の略下端部同士を結合させたボックスカルバート右側側面下方固定部と、弾性体で形成され、ボックスカルバート右側側面上方固定部とボックスカルバート右側側面縦固定部とボックスカルバート右側側面下方固定部の少なくとも1つの外側面に設けられた右側面弾性体と、を有し、ボックスカルバート挿入補助左側部材は、ボックスカルバート上面の左側上端辺に沿って配されるボックスカルバート左側側面上方固定部と、ボックスカルバート左側側面上方固定部の略両端部からボックスカルバート上面の左右幅の半分以下の位置までの長さでボックスカルバート上面に配されるボックスカルバート左側上面横固定部と、ボックスカルバート左側上面横固定部のボックスカルバートの左右中央側の略端部同士を結合するボックスカルバート左側上面縦固定部と、ボックスカルバート左側側面上方固定部の略両端部から下方にボックスカルバート左側面に沿って配されるボックスカルバート左側側面縦固定部と、ボックスカルバート左側側面縦固定部の略下端部同士を結合させたボックスカルバート左側側面下方固定部と、弾性体で形成され、ボックスカルバート左側側面上方固定部とボックスカルバート左側側面縦固定部とボックスカルバート左側側面下方固定部の少なくとも1つの外側面に設けられた左側面弾性体と、を有し、ボックスカルバート挿入補助右側部材とボックスカルバート挿入補助左側部材は、それぞれ個別にボックスカルバートに装着されることにより、ボックスカルバートへの装着作業負担を軽減できることを特徴とするものである。
【0008】
本発明によれば、ボックスカルバート挿入補助右側部材(ボックスカルバート挿入補助左側部材)は、ボックスカルバート上面の右側上端辺(左側上端辺)に沿って配されるボックスカルバート右側側面上方固定部(ボックスカルバート左側側面上方固定部)の略両端部からボックスカルバート上面の左右幅の半分以下の位置までの長さでボックスカルバート上面にボックスカルバート右側上面横固定部(ボックスカルバート左側上面横固定部)が配され、ボックスカルバート右側上面横固定部(ボックスカルバート左側上面横固定部)のボックスカルバートの左右中央側の略端部同士がボックスカルバート右側上面縦固定部(ボックスカルバート左側上面縦固定部)で結合されることにより、ボックスカルバート挿入補助器具のボックスカルバート挿入補助右側部材とボックスカルバート挿入補助左側部材は、ボックスカルバートの左右に分離して構成されているので、ボックスカルバート挿入補助器具を吊持させるクレーンがなくても、人力によりボックスカルバート挿入補助右側部材(ボックスカルバート挿入補助左側部材)を持ち上げることができるとともに、その持ち上げられたボックスカルバート挿入補助右側部材(ボックスカルバート挿入補助左側部材)をボックスカルバートの右側面(左側面)方向からボックスカルバートに装着することができる。このように、ボックスカルバート挿入補助右側部材とボックスカルバート挿入補助左側部材がそれぞれ個別にボックスカルバートに装着されることにより、ボックスカルバートにボックスカルバート挿入補助器具を容易に取り付けることができ、異なる大きさのボックスカルバートに変更される場合であっても、ボックスカルバートへの装着作業負担を軽減することができる。また、右側面弾性体(左側面弾性体)が、弾性体で形成され、ボックスカルバート右側側面上方固定部(ボックスカルバート左側側面上方固定部)とボックスカルバート右側側面縦固定部(ボックスカルバート左側側面縦固定部)とボックスカルバート右側側面下方固定部(ボックスカルバート左側側面下方固定部)の少なくとも1つの外側面に設けられているので、ボックスカルバートの側面が掘削穴の側壁に衝突しても、右側面弾性体および左側面弾性体により掘削穴の側壁の衝突力が緩和されることにより、掘削穴の側壁が崩れることがなく、掘削穴周辺に家屋がある場合でも、その周辺の家屋が傾いたりすることを防止することができるとともに、右側面弾性体および左側面弾性体によりボックスカルバートが破損されることがなくなるので、ボックスカルバートの破損によるボックスカルバートの破損場所からの水漏れをなくすことができる。さらに、ボックスカルバートが左右に揺れた状態で横幅が狭い掘削穴に挿入される場合でも、ボックスカルバート側面に設けられた右側面弾性体および左側面弾性体が掘削穴の側壁に衝突することにより、そのボックスカルバート側面の右側面弾性体および左側面弾性体がクッションになってボックスカルバートが中央側方向に向かうので、ボックスカルバートを真っ直ぐ掘削穴に挿入させやすくすることができる。
【0009】
本発明のうち第2の態様に係るものは、第1の態様に係るボックスカルバート挿入補助器具であって、ボックスカルバート挿入補助右側部材は、ボックスカルバート右側上面縦固定部およびボックスカルバート右側側面上方固定部とボックスカルバート右側側面下方固定部にボックスカルバートの大きさに応じて長手方向長さを調整することができる右側長さ調整部材がそれぞれ設けられ、ボックスカルバート挿入補助左側部材は、ボックスカルバート左側上面縦固定部およびボックスカルバート左側側面上方固定部とボックスカルバート左側側面下方固定部にボックスカルバートの大きさに応じて長手方向長さを調整することができる左側長さ調整部材がそれぞれ設けられていることを特徴とするものである。
【0010】
本発明によれば、ボックスカルバート挿入補助右側部材(ボックスカルバート挿入補助左側部材)は、ボックスカルバート右側上面縦固定部(ボックスカルバート左側上面縦固定部)およびボックスカルバート右側側面上方固定部(ボックスカルバート左側側面上方固定部)とボックスカルバート右側側面下方固定部(ボックスカルバート左側側面下方固定部)にボックスカルバートの大きさに応じて長手方向長さを調整することができる右側長さ調整部材(左側長さ調整部材)がそれぞれ設けられているので、異なる大きさのボックスカルバートに変更される場合であっても、その変更されたボックスカルバートの大きさに合うようにボックスカルバート右側上面縦固定部(ボックスカルバート左側上面縦固定部)およびボックスカルバート右側側面上方固定部(ボックスカルバート左側側面上方固定部)とボックスカルバート右側側面下方固定部(ボックスカルバート左側側面下方固定部)の長手方向長さがそれぞれ右側長さ調整部材(左側長さ調整部材)を用いて調整されることにより、変更されたボックスカルバートの大きさにそれぞれの長手方向長さを合わせることができ、異なる大きさのボックスカルバートに変更された場合でも、1つのボックスカルバート挿入補助器具で対応させることができる。これにより、そのボックスカルバートに対応させた複数のボックスカルバート挿入補助器具を準備する必要がなく、高額な製造費用を要することがなくなるとともに、ボックスカルバートへの装着作業負担を軽減することができる。さらに、ボックスカルバート右側側面上方固定部(ボックスカルバート左側側面上方固定部)とボックスカルバート右側側面縦固定部(ボックスカルバート左側側面縦固定部)とボックスカルバート右側側面下方固定部(ボックスカルバート左側側面下方固定部)の少なくとも1つに設けられた右側面弾性体(左側面弾性体)をボックスカルバートの右側面(左側面)の適切な位置に配することができる。これにより、ボックスカルバートの右側面(左側面)が掘削穴の側壁に衝突する場合でも、掘削穴の側壁に右側面弾性体(左側面弾性体)を確実に衝突させ、右側面弾性体(左側面弾性体)により掘削穴の側壁との衝突力を確実に緩和させることができることにより、掘削穴の側壁が崩れることがなく、掘削穴周辺に家屋がある場合でも、その周辺の家屋が傾いたりすることを防止することができるとともに、右側面弾性体(左側面弾性体)によりボックスカルバートが破損されることがなくなるので、ボックスカルバートの破損によるボックスカルバートの破損場所からの水漏れをなくすことができる。
【0011】
本発明のうち第3の態様に係るものは、第1の態様に係るボックスカルバート挿入補助器具であって、ボックスカルバート挿入補助右側部材は、ボックスカルバート右側側面縦固定部にボックスカルバートの大きさに応じて長手方向長さを調整することができる右側長さ調整部材がそれぞれ設けられ、ボックスカルバート挿入補助左側部材は、ボックスカルバート左側側面縦固定部にボックスカルバートの大きさに応じて長手方向長さを調整することができる左側長さ調整部材がそれぞれ設けられていることを特徴とするものである。
【0012】
本発明によれば、ボックスカルバート右側側面縦固定部(ボックスカルバート左側側面縦固定部)にボックスカルバートの大きさに応じて長手方向長さを調整することができる右側長さ調整部材(左側長さ調整部材)がそれぞれ設けられているので、異なる大きさのボックスカルバートに変更される場合であっても、その変更されたボックスカルバートの大きさに合うようにボックスカルバート右側側面縦固定部(ボックスカルバート左側側面縦固定部)の長手方向長さが右側長さ調整部材(左側長さ調整部材)を用いて調整されることにより、ボックスカルバートの大きさに合わせてボックスカルバート右側側面縦固定部(ボックスカルバート左側側面縦固定部)の長手方向長さを変更させることができ、異なる大きさのボックスカルバートに変更された場合でも、1つのボックスカルバート挿入補助器具で対応させることができる。これにより、そのボックスカルバートに対応させた複数のボックスカルバート挿入補助器具を準備する必要がなく、高額な製造費用を要することがなくなるとともに、ボックスカルバートへの装着作業負担を軽減することができる。また、ボックスカルバート右側側面縦固定部(ボックスカルバート左側側面縦固定部)の長手方向長さが右側長さ調整部材(左側長さ調整部材)を用いて調整されることにより、ボックスカルバート右側側面縦固定部(ボックスカルバート左側側面縦固定部)に設けられた右側面弾性体(左側面弾性体)をボックスカルバート側面の適切な位置に配することができる。これにより、ボックスカルバートの右側面(左側面)が掘削穴の側壁に衝突する場合でも、掘削穴の側壁に右側面弾性体(左側面弾性体)を確実に衝突させ、右側面弾性体(左側面弾性体)により掘削穴の側壁との衝突力を確実に緩和させることができることにより、掘削穴の側壁が崩れることがなく、掘削穴周辺に家屋がある場合でも、その周辺の家屋が傾いたりすることを防止することができるとともに、右側面弾性体(左側面弾性体)によりボックスカルバートが破損されることがなくなるので、ボックスカルバートの破損によるボックスカルバートの破損場所からの水漏れをなくすことができる。
【0013】
本発明のうち第4の態様に係るものは、第1の態様に係るボックスカルバート挿入補助器具であって、右側面弾性体は、ボックスカルバート右側側面縦固定部の上下中央横方向線から上部とボックスカルバート右側側面縦固定部の上下中央横方向線から下部の少なくとも1つの外側面に設けられ、左側面弾性体は、ボックスカルバート左側側面縦固定部の上下中央横方向線から上部とボックスカルバート左側側面縦固定部の上下中央横方向線から下部の少なくとも1つの外側面に設けられていることを特徴とするものである。
【0014】
本発明によれば、右側面弾性体(左側面弾性体)は、ボックスカルバート右側側面縦固定部(ボックスカルバート左側側面縦固定部)の上下中央横方向線から上部とボックスカルバート右側側面縦固定部(ボックスカルバート左側側面縦固定部)の上下中央横方向線から下部の少なくとも1つの外側面に設けられているので、ボックスカルバートの右側面(左側面)が掘削穴の側壁に衝突する場合でも、掘削穴の側壁に右側面弾性体(左側面弾性体)を確実に衝突させ、右側面弾性体(左側面弾性体)により掘削穴の側壁との衝突力を確実に緩和させることができる。これにより、掘削穴の側壁が崩れることがなく、掘削穴周辺に家屋がある場合でも、その周辺の家屋が傾いたりすることを防止することができるとともに、右側面弾性体(左側面弾性体)によりボックスカルバートが破損されることがなくなるので、ボックスカルバートの破損によるボックスカルバートの破損場所からの水漏れをなくすことができる。
【0015】
本発明のうち第5の態様に係るものは、第1の態様に係るボックスカルバート挿入補助器具であって、右側面弾性体は、ボックスカルバート右側側面上方固定部とボックスカルバート右側側面縦固定部とボックスカルバート右側側面下方固定部から形成される中空枠外側面の略全周に亘って設けられ、左側面弾性体は、ボックスカルバート左側側面上方固定部とボックスカルバート左側側面縦固定部とボックスカルバート左側側面下方固定部から形成される中空枠外側面の略全周に亘って設けられていることを特徴とするものである。
【0016】
本発明によれば、右側面弾性体(左側面弾性体)は、ボックスカルバート右側側面上方固定部(ボックスカルバート左側側面上方固定部)とボックスカルバート右側側面縦固定部(ボックスカルバート左側側面縦固定部)とボックスカルバート右側側面下方固定部(ボックスカルバート左側側面下方固定部)から形成される中空枠外側面の略全周に亘って設けられているので、ボックスカルバートの右側面(左側面)が掘削穴の側壁に衝突する場合でも、掘削穴の側壁に右側面弾性体(左側面弾性体)をより確実に衝突させ、右側面弾性体(左側面弾性体)により掘削穴の側壁との衝突力を確実に緩和させることができる。これにより、掘削穴の側壁が崩れることがなく、掘削穴周辺に家屋がある場合でも、その周辺の家屋が傾いたりすることを防止することができるとともに、右側面弾性体(左側面弾性体)によりボックスカルバートが破損されることがなくなるので、ボックスカルバートの破損によるボックスカルバートの破損場所からの水漏れをなくすことができる。
【0017】
本発明のうち第6の態様に係るものは、第1の態様に係るボックスカルバート挿入補助器具であって、右側面弾性体は、弾性体取付ボルトおよび弾性体締付ナットを用いて、ボックスカルバート右側側面上方固定部とボックスカルバート右側側面縦固定部とボックスカルバート右側側面下方固定部の少なくとも1つの外側面に取り付けられ、左側面弾性体は、弾性体取付ボルトおよび弾性体締付ナットを用いて、ボックスカルバート左側側面上方固定部とボックスカルバート左側側面縦固定部とボックスカルバート左側側面下方固定部の少なくとも1つの外側面に取り付けられることを特徴とするものである。
【0018】
本発明によれば、右側面弾性体(左側面弾性体)が、弾性体取付ボルトおよび弾性体締付ナットを用いて、ボックスカルバート右側側面上方固定部(ボックスカルバート左側側面上方固定部)とボックスカルバート右側側面縦固定部(ボックスカルバート左側側面縦固定部)とボックスカルバート右側側面下方固定部(ボックスカルバート左側側面下方固定部)の少なくとも1つの外側面に取り付けられるので、右側面弾性体(左側面弾性体)の取付け取外しが容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ボックスカルバートが掘削穴の側壁に衝突してもボックスカルバートが破損されたことによるボックスカルバートからの水漏れをなくすことができるとともに、異なる大きさのボックスカルバートに変更される場合であっても、大きな作業負担を生じさせず、その大きさが異なるボックスカルバートに効率よく設置させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態におけるボックスカルバート挿入補助器具が用いられるボックスカルバート設置装置の施工状況を示す図である。
図2】同ボックスカルバート挿入補助器具をボックスカルバートに取り付けた状態を示す図である。
図3】同ボックスカルバート挿入補助器具の上部斜視図である。
図4】同ボックスカルバート挿入補助器具をボックスカルバートに取り付けた状態を示す上面図である。
図5】同ボックスカルバート挿入補助器具をボックスカルバートに取り付けた状態を示す前方側面図である。
図6】同ボックスカルバート挿入補助器具のボックスカルバート挿入補助左側部材の上部斜視図である。
図7】同ボックスカルバート挿入補助器具のボックスカルバート挿入補助右側部材の上部斜視図である。
図8】同ボックスカルバート挿入補助器具のボックスカルバート挿入補助左側部材の分解斜視図である。
図9】同ボックスカルバート挿入補助器具のボックスカルバート挿入補助右側部材の分解斜視図である。
図10】(a)同ボックスカルバート挿入補助器具の右側側面前方上部縦L型アングルに取り付けられた左側面弾性体の拡大斜視図である。(b)図10(a)のA-A断面図である。
図11】本発明の一実施形態におけるボックスカルバート挿入補助器具の右側面弾性体(左側面弾性体)をボックスカルバート挿入補助器具側面の全周に設置したボックスカルバート挿入補助器具をボックスカルバートに取り付けた状態を示す図である。
図12】同ボックスカルバート挿入補助器具が用いられるオープンピット工法のフローチャートを示す図である。
図13】同ボックスカルバート挿入補助器具をボックスカルバートに取り付けている状況を示す図である。
図14】同ボックスカルバート挿入補助器具が取り付けられたボックスカルバートを掘削穴に設置する状況を示す図である。
図15】ボックスカルバートを吊持する吊持ワイヤーがボックスカルバート上面に取り付けられる方法を示す図である。
図16】同ボックスカルバートからボックスカルバート挿入補助器具が取り外される状況を示す図である。
図17】従来のボックスカルバート挿入補助器具をボックスカルバートに取り付けた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の一実施形態におけるボックスカルバート挿入補助器具について、図面を参照にしながら説明する。ここで、図1は本発明の一実施形態におけるボックスカルバート挿入補助器具が用いられるボックスカルバート設置装置の施工状況を示す図であり、図2はボックスカルバート挿入補助器具をボックスカルバートに取り付けた状態を示す図である。
【0022】
ボックスカルバート挿入補助器具1は、ボックスカルバート設置装置21を用いてボックスカルバート2が掘削された掘削穴に設置される際に用いられるものである(図1参照)。ここで、ボックスカルバート2は、道路下に埋設され、下水道や雨水排水管などに使用される構造物であるが、ボックスカルバート2が地中内に埋設される際には、地盤を掘削し、その掘削された地盤の底面を固め、そしてクレーン3でボックスカルバート挿入補助器具1を介してボックスカルバート2が吊持され、その吊持されたボックスカルバート2が掘削穴内に挿入される。
【0023】
次に、ボックスカルバート挿入補助器具1について、図3図9を用いて具体的に説明する。ここで、図3は同ボックスカルバート挿入補助器具の上部斜視図であり、図4は同ボックスカルバート挿入補助器具をボックスカルバートに取り付けた状態を示す上面図であり、図5は同ボックスカルバート挿入補助器具をボックスカルバートに取り付けた状態を示す前方側面図であり、図6は同ボックスカルバート挿入補助器具のボックスカルバート挿入補助左側部材の上部斜視図であり、図7は同ボックスカルバート挿入補助器具のボックスカルバート挿入補助右側部材の上部斜視図であり、図8は同ボックスカルバート挿入補助器具のボックスカルバート挿入補助左側部材の分解斜視図であり、図9は同ボックスカルバート挿入補助器具のボックスカルバート挿入補助右側部材の分解斜視図である。
【0024】
ボックスカルバート挿入補助器具1は、ボックスカルバート挿入補助右側部材1Rと、ボックスカルバート挿入補助左側部材1Lとで構成され、ボックスカルバート挿入補助右側部材1Rはボックスカルバート2の右側上部角に設置され、ボックスカルバート挿入補助左側部材1Lはボックスカルバート2の左側上部角に設置される(図2参照)。
【0025】
ボックスカルバート挿入補助右側部材1Rは、ボックスカルバート右側側面上方固定部4Rと、ボックスカルバート右側上面横固定部5R(5RF、5RB)と、ボックスカルバート右側上面縦固定部6Rと、ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(7RF、7RB)と、ボックスカルバート右側側面下方固定部8Rとを有している。また、ボックスカルバート挿入補助左側部材1Lは、ボックスカルバート左側側面上方固定部4Lと、ボックスカルバート左側上面横固定部5L(5LF、5LB)と、ボックスカルバート左側上面縦固定部6Lと、ボックスカルバート左側側面縦固定部7L(7LF、7LB)と、ボックスカルバート左側側面下方固定部8Lとを有している(図2図3参照)。以下において、ボックスカルバート挿入補助右側部材1Rと、ボックスカルバート挿入補助左側部材1Lは、左右対称同一形状で形成されているので、ボックスカルバート挿入補助右側部材1Rと、ボックスカルバート挿入補助左側部材1Lをまとめて説明する。なお、本実施形態では、ボックスカルバート挿入補助右側部材1Rと、ボックスカルバート挿入補助左側部材1Lを左右対称同一形状としたが、これに限らず、ボックスカルバート挿入補助右側部材1Rと、ボックスカルバート挿入補助左側部材1Lは左右対称同一形状でなくてもよい。
【0026】
ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)は、ボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)に沿って配され、右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)と、右側側面上部後方L型アングル4RB(左側側面上部後方L型アングル4LB)と、右側側面上部長さ調整部材4RC(左側側面上さ調整部材4LC)を有している。ここで、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)は、ボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)に逆L字形態で設置、すなわち、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)のL字形状の内側がボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)に接するようにして設置されている。この右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)と、右側側面上部後方L型アングル4RB(左側側面上部後方L型アングル4LB)と、右側側面上部長さ調整部材4RC(左側側面上部長さ調整部材4LC)は、鋼材(SS400)を材質とし、断面がL字形状で形成されている(以下の「L型アングル(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L、ボックスカルバート右側上面横固定部5R(ボックスカルバート左側上面横固定部5L)と、ボックスカルバート右側上面縦固定部6R(ボックスカルバート左側上面縦固定部6L)と、ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)と、ボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L))も同様)。なお、本実施形態では、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)は、右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)と、右側側面上部後方L型アングル4RB(左側側面上部後方L型アングル4LB)と、右側側面上部長さ調整部材4RC(左側側面上部長さ調整部材4LC)を有するとしたが、これに限らず、右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)と、右側側面上部後方L型アングル4RB(左側側面上部後方L型アングル4LB)のみを有するようにしてもよい。その場合は、右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)と右側側面上部後方L型アングル4RB(左側側面上部後方L型アングル4LB)は、ボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)に沿って、一続き一体として形成され、そして、そのボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)の両端部に至る手前まで延びる形状で形成されるようにしてもよい。また、右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)と、右側側面上部後方L型アングル4RB(左側側面上部後方L型アングル4LB)と、右側側面上部長さ調整部材4RC(左側側面上部長さ調整部材4LC)は、鋼材(SS400)を材質としたが、これについては、他の「L型アングル」についても同様である。
【0027】
右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)は、ボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)に沿って配され、ボックスカルバート2の前端側にボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)の1/3の長さで形成されている。そして、逆L字形態のボックスカルバート2上面と平行な面は略長方形状で形成され、その略長方形状面の右側上端辺(左側上端辺)の前後方向中央側端部には、右側側面上部前方中央ボルト孔4RFa(左側側面上部前方中央ボルト孔4LFa)が長手方向に2個形成されている(図8図9参照)。なお、本実施形態では、右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)は、ボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)の1/3の長さで形成されたが、これに限らず、ボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)の略1/3の長さや、1/4~1/3の長さで形成されてもよい。また、本実施形態では、右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)は、ボックスカルバート2上面と平行な面は略長方形状で形成され、その略長方形状面の右側上端辺(左側上端辺)の前後中央側の端部には、右側側面上部前方中央ボルト孔4RFa(左側側面上部前方中央ボルト孔4LFa)が長手方向に2個形成されるようにしたが、これに限らず、右側側面上部前方中央ボルト孔4RFa(左側側面上部前方中央ボルト孔4LFa)が1個~5個(好ましくは1個~3個(よりこの好ましくは1個~2個))などの1個以上、または、複数個設けるようにしてもよい
(以下の「ボルト孔(右側側面上部後方中央ボルト孔4RBa(左側側面上部後方中央ボルト孔4LBa)、右側上面前方中央ボルト孔6RFa(左側上面前方中央ボルト孔6LFa)、右側上面後方中央ボルト孔6RBa(左側上面後方中央ボルト孔6LBa)、右側側面前方上部縦中央ボルト孔7RFUa(左側側面前方上部縦中央ボルト孔7LFUa)、右側側面前方下部縦中央ボルト孔7RFDa(左側側面前方下部縦中央ボルト孔7LFDa)、右側側面後方上部縦中央ボルト孔7RBUa(左側側面後方上部縦中央ボルト孔7LBUa)、右側側面後方下部縦中央ボルト孔7RBDa(左側側面後方下部縦中央ボルト孔7LBDa)、右側側面下部前方中央ボルト孔8RFa(左側側面下部先方中央ボルト孔8LFa)、右側側面下部後方中央ボルト孔8RBa(左側側面下部後方中央ボルト孔8LBa)」も同様)。
【0028】
右側側面上部後方L型アングル4RB(左側側面上部後方L型アングル4LB)は、ボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)に沿って配され、ボックスカルバート2の後端側にボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)の1/3の長さで形成されている。そして、逆L字形態のボックスカルバート2上面と平行な面は略長方形状で形成され、その略長方形状面の右側上端辺(左側上端辺)の前後方向中央側端部には、右側側面上部後方中央ボルト孔4RBa(左側側面上部後方中央ボルト孔4LBa)が長手方向に2個形成されている(図8図9参照)。なお、本実施形態では、右側側面上部後方L型アングル4RB(左側側面上部後方L型アングル4LB)は、ボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)の1/3の長さで形成されたが、これに限らず、ボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)の略1/3の長さや、1/4~1/3の長さで形成されてもよい。ここで、右側側面上部後方L型アングル4RB(左側側面上部後方L型アングル4LB)については、右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)と前後対称同一形状で形成されている(図8図9参照)。また、本実施形態では、右側側面上部後方L型アングル4RB(左側側面上部後方L型アングル4LB)は、右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)と前後対称同一形状で形成されているとしたが、これに限らず、右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)の長さと異なる長さで形成されるようにしてもよい。すなわち、ボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)の略1/3の長さや、1/4~1/3の長さの範囲内の長さであれば、右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)の長さと異なる長さで形成させてもよい。
【0029】
右側側面上部長さ調整部材4RC(左側側面上部長さ調整部材4LC)は、ボックスカルバート2の前端側の右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)とボックスカルバート2の後端側の右側側面上部後方L型アングル4RB(左側側面上部後方L型アングル4LB)の間で、ボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)に沿って設けられている。この右側側面上部長さ調整部材4RC(左側側面上部長さ調整部材4LC)は、逆L字形態のボックスカルバート2上面と平行な面が略長方形状で形成され、その略長方形状面の長手方向には、前後方向に長手方向に延びる右側側面上部調整部材中央前方長孔4RCa(左側側面上部調整部材中央前方長孔4LCa)と右側側面上部調整部材中央後方長孔4RCb(左側側面上部調整部材中央後方長孔4LCb)がそれぞれ形成されている(図8図9参照)。そして、右側側面上部長さ調整部材4RC(左側側面上部長さ調整部材4LC)のL字形状断面は、右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)および右側側面上部後方L型アングル4RB(左側側面上部後方L型アングル4LB)よりも少し大きく形成され、右側側面上部長さ調整部材4RC(左側側面上部長さ調整部材4LC)は、右側側面上部長さ調整部材4RC(左側側面上部長さ調整部材4LC)の右側側面上部調整部材中央前方長孔4RCa(左側側面上部調整部材中央前方長孔4LCa)が右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)の右側側面上部前方中央ボルト孔4RFa(左側側面上部前方中央ボルト孔4LFa)と、右側側面上部長さ調整部材4RC(左側側面上部長さ調整部材4LC)の右側側面上部調整部材中央後方長孔4RCb(左側側面上部調整部材中央後方長孔4LCb)が右側側面上部後方L型アングル4RB(左側側面上部後方L型アングル4LB)の右側側面上部後方中央ボルト孔4RBa(左側側面上部後方中央ボルト孔4LBa)とそれぞれ合わさるように、右側側面上部長さ調整部材4RC(左側側面上部長さ調整部材4LC)が、右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)と右側側面上部後方L型アングル4RB(左側側面上部後方L型アングル4LB)との間に上部から重ねられる。そして、右側側面上部長さ調整部材4RC(左側側面上部長さ調整部材4LC)が右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)と右側側面上部後方L型アングル4RB(左側側面上部後方L型アングル4LB)の間に上部から重ねられた状態で、位置調整ボルト12F(位置調整ボルト12B)が、それぞれ右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)の右側側面上部前方中央ボルト孔4RFa(左側側面上部前方中央ボルト孔4LFa)、右側側面上部後方L型アングル4RB(左側側面上部後方L型アングル4LB)の右側側面上部後方中央ボルト孔4RBa(左側側面上部後方中央ボルト孔4LBa)を介して、右側側面上部長さ調整部材4RC(左側側面上部長さ調整部材4LC)の右側側面上部調整部材中央前方長孔4RCa(左側側面上部調整部材中央前方長孔4LCa)、右側側面上部調整部材中央後方長孔4RCb(左側側面上部調整部材中央後方長孔4LCb)にそれぞれ挿入され、その挿入された位置調整ボルト12F(位置調整ボルト12B)が位置調整ナット13F(位置調整ナット13B)を用いて締め付けられることにより、右側側面上部長さ調整部材4RC(左側側面上部長さ調整部材4LC)は、右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)と右側側面上部後方L型アングル4RB(左側側面上部後方L型アングル4LB)に固定される(図8図9参照)。ここで、右側側面上部長さ調整部材4RC(左側側面上部長さ調整部材4LC)は、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)に設けられ、ボックスカルバート2の大きさに応じて長手方向長さを調整することができる右側長さ調整部材(左側長さ調整部材)を構成している。
【0030】
そして、右側側面上部長さ調整部材4RC(左側側面上部長さ調整部材4LC)の両端の右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)と右側側面上部後方L型アングル4RB(左側側面上部後方L型アングル4LB)の間の距離を近づける際には、右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)の右側側面上部前方中央ボルト孔4RFa(左側側面上部前方中央ボルト孔4LFa)に挿入された位置調整ボルト12Fと右側側面上部後方L型アングル4RB(左側側面上部後方L型アングル4LB)の右側側面上部後方中央ボルト孔4RBa(左側側面上部後方中央ボルト孔4LBa)に挿入された位置調整ボルト12Bが緩められ、そして、その位置調整ボルト12Fと位置調整ボルト12Bが右側側面上部長さ調整部材4RC(左側側面上部長さ調整部材4LC)の右側側面上部調整部材中央前方長孔4RCa(左側側面上部調整部材中央前方長孔4LCa)と右側側面上部調整部材中央後方長孔4RCb(左側側面上部調整部材中央後方長孔4LCb)に沿って近づく方向に移動される。これにより、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の長手方向長さを短くすることができる。また、右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)と右側側面上部後方L型アングル4RB(左側側面上部後方L型アングル4LB)の間の距離を遠ざける際には、右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)の右側側面上部前方中央ボルト孔4RFa(左側側面上部前方中央ボルト孔4LFa)に挿入された位置調整ボルト12Fと右側側面上部後方L型アングル4RB(左側側面上部後方L型アングル4LB)の右側側面上部後方中央ボルト孔4RBa(左側側面上部後方中央ボルト孔4LBa)に挿入された位置調整ボルト12Bが緩められ、そして、その位置調整ボルト12Fと位置調整ボルト12Bが右側側面上部長さ調整部材4RC(左側側面上部長さ調整部材4LC)の右側側面上部調整部材中央前方長孔4RCa(左側側面上部調整部材中央前方長孔4LCa)と右側側面上部調整部材中央後方長孔4RCb(左側側面上部調整部材中央後方長孔4LCb)に沿って遠ざかる方向に移動される。これにより、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の長手方向長さを長くすることができる。このように、右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)と右側側面上部後方L型アングル4RB(左側側面上部後方L型アングル4LB)の間の距離が変更されることにより、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の長手方向長さを調整することができるので、異なる大きさのボックスカルバート2に変更される場合であっても、その変更されたボックスカルバート2の大きさに合うようにボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の長手方向長さが右側側面上部長さ調整部材4RC(左側側面上部長さ調整部材4LC)を用いて調整されることにより、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の長手方向長さを、変更されたボックスカルバート2の大きさに合わせることができ、異なる大きさのボックスカルバート2に変更される場合であっても、1つのボックスカルバート挿入補助器具1で対応させることができる。以上のように、ボックスカルバート2に対応させた複数のボックスカルバート挿入補助器具1を用いる必要がなく、大きさが異なるボックスカルバート2であっても、1つのボックスカルバート挿入補助器具1により用いることができるので、ボックスカルバート2への装着作業負担を軽減することができるとともに、その大きさが異なるボックスカルバートに効率よく設置させることができる(他の長さ調整部材(右側上面長さ調整部材6RC(左側上面長さ調整部材6LC)、右側側面前方長さ調整部材7RFC(左側側面前方長さ調整部材7LFC)、右側側面後方長さ調整部材7RBC(左側側面後方長さ調整部材)、右側側面下部長さ調整部材8RC(左側側面下部長さ調整部材8LC)))についても同様)。
【0031】
ボックスカルバート右側上面横固定部5R(ボックスカルバート左側上面横固定部5L)は、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の両端部からボックスカルバート2上面の左右幅の半分以下の位置までの長さでボックスカルバート2上面に配され、右側上面前方横L型アングル5RF(左側上面前方横L型アングル5LF)と、右側上面後方横L型アングル5RB(左側上面後方横L型アングル5LB)を有している。ここで、ボックスカルバート右側上面横固定部5R(ボックスカルバート左側上面横固定部5L)は、ボックスカルバート2上面にL字形態で設置、すなわち、ボックスカルバート右側上面横固定部5R(ボックスカルバート左側上面横固定部5L)のL字形状の底辺外側がボックスカルバート2上面に接するように外側方向を向いて設置されている。なお、本実施形態では、ボックスカルバート右側上面横固定部5R(ボックスカルバート左側上面横固定部5L)が、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の両端部からボックスカルバート2上面の左右幅の半分以下の位置までの長さでボックスカルバート2上面に配されているとしたが、これに限らず、ボックスカルバート右側上面横固定部5R(ボックスカルバート左側上面横固定部5L)は、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の略両端部からボックスカルバート2上面の左右幅の半分以下の位置までの長さでボックスカルバート2上面に配されるようにしてもよい。
【0032】
右側上面前方横L型アングル5RF(左側上面前方横L型アングル5LF)は、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の前端部からボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)と直交する方向にボックスカルバート2上面の左右幅の1/3以下の位置までの長さでボックスカルバート2上面に配され、右側上面前方横L型アングル5RF(左側上面前方横L型アングル5LF)のL字形状内側面にボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の逆L字形状内側面が上部から重ねられ溶接により結合されている。また、右側上面前方横L型アングル5RF(左側上面前方横L型アングル5LF)のボックスカルバート2上面と平行な面には、ボックスカルバート2の右方(左方)側に上方に突出して右側上面前方フック14RF(左側上面前方フック14LF)が設けられている。なお、本実施形態では、右側上面前方横L型アングル5RF(左側上面前方横L型アングル5LF)は、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の「前端部」からボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)と直交する方向にボックスカルバート上面の左右幅の1/3以下の位置までの長さでボックスカルバート上面に配されたが、これに限らず、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の「略前端部」から配されてもよく、また、ボックスカルバート2上面の左右幅の半分以下の位置までの長さで配されるようにしてもよく、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)と直交する方向に配されなくてもよい。また、本実施形態では、右側上面前方横L型アングル5RF(左側上面前方横L型アングル5LF)のボックスカルバート2上面と平行な面には、ボックスカルバート2の右方(左方)側に上方に突出した右側上面前方フック14RF(左側上面前方フック14LF)が設けられたが、これに限らず、ボックスカルバート2上面と平行な面のいずれの位置に設けられてもよい(後述する「右側上面後方フック14RB(左側上面後方フック14LB)」も同様)。
【0033】
右側上面後方横L型アングル5RB(左側上面後方横L型アングル5LB)は、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の後端部からボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)と直交する方向にボックスカルバート2上面の左右幅の1/3以下の位置までの長さでボックスカルバート2上面に配され、右側上面後方横L型アングル5RB(左側上面後方横L型アングル5LB)のL字形状内側面にボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の逆L字形状内側面が上部から重ねられ溶接により結合されている。また、右側上面後方横L型アングル5RB(左側上面後方横L型アングル5LB)のボックスカルバート2上面と平行な面には、ボックスカルバート2の右方(左方)側に上方に突出して右側上面後方フック14RB(左側上面後方フック14LB)が設けられている。ここで、本実施形態では、右側上面後方横L型アングル5RB(左側上面後方横L型アングル5LB)は、右側上面前方横L型アングル5RF(左側上面前方横L型アングル5LF)と同一形状で形成されている。なお、本実施形態では、右側上面後方横L型アングル5RB(左側上面後方横L型アングル5LB)は、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の「後端部」からボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)と直交する方向にボックスカルバート2上面の左右幅の1/3以下の位置までの長さでボックスカルバート2上面に配されたが、これに限らず、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の「略後端部」から配されてもよく、また、ボックスカルバート2上面の左右幅の半分以下の位置までの長さで配されるようにしてもよく、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)と直交する方向に配されなくてもよい。また、本実施形態では、右側上面後方横L型アングル5RB(左側上面後方横L型アングル5LB)は、右側上面前方横L型アングル5RF(左側上面前方横L型アングル5LF)と同一形状で形成されているとしたが、これに限らず、右側上面前方横L型アングル5RF(左側上面前方横L型アングル5LF)の長さと異なる長さで形成されるようにしてもよい。すなわち、ボックスカルバート2上面の右左幅の1/3以下や半分以下の長さであれば、右側上面前方横L型アングル5RF(左側上面前方横L型アングル5LF)の長さと異なる長さで形成させてもよい。
【0034】
右側上面前方フック14RFと左側上面前方フック14LF(右側上面後方フック14RBと左側上面後方フック14LB)には、挿入補助器具左右連結チェーン15が取り付けられる。これにより、右側上面前方横L型アングル5RFの右側上面前方フック14RFと左側上面前方横L型アングル5LFの左側上面前方フック14LF、右側上面後方横L型アングル5RBの右側上面後方フック14RBと左側上面後方横L型アングル5LBの左側上面後方フック14LBがそれぞれ挿入補助器具左右連結チェーン15により連結され、ボックスカルバート2の右側上部角に設置されるボックスカルバート挿入補助右側部材1Rとボックスカルバート2の左側上部角に設置されるボックスカルバート挿入補助左側部材1Lが、掘削された掘削穴に挿入されるボックスカルバート2の側面が地盤に衝突された場合であっても、ボックスカルバート2に装着されたボックスカルバート挿入補助器具1がボックスカルバート2から外れることを防止することができる。
【0035】
ボックスカルバート右側上面縦固定部6R(ボックスカルバート左側上面縦固定部6L)は、ボックスカルバート右側上面横固定部5R(ボックスカルバート左側上面横固定部5L)のボックスカルバート2の左右中央側の端部同士を結合し、右側上面前方縦L型アングル6RF(左側上面前方縦L型アングル6LF)と、右側上面後方縦L型アングル6RB(左側上面後方縦L型アングル6LB)と、右側上面長さ調整部材6RC(左側上面長さ調整部材6LC)を有している。ここで、ボックスカルバート右側上面縦固定部6R(ボックスカルバート左側上面縦固定部6L)は、ボックスカルバート2上面に逆L字形態で設置、すなわち、ボックスカルバート右側上面縦固定部6R(ボックスカルバート左側上面縦固定部6L)の逆L字形状内側面がボックスカルバート2上面方向を向いて設置されている。なお、本実施形態では、ボックスカルバート右側上面縦固定部6R(ボックスカルバート左側上面縦固定部6L)は、ボックスカルバート右側上面横固定部5R(ボックスカルバート左側上面横固定部5L)のボックスカルバート2の左右中央側の「端部同士」をそれぞれ結合させたが、これに限らず、ボックスカルバート右側上面横固定部5R(ボックスカルバート左側上面横固定部5L)のボックスカルバート2の左右中央側の「略端部同士」をそれぞれ結合させてもよい。また、本実施形態では、ボックスカルバート右側上面縦固定部6R(ボックスカルバート左側上面縦固定部6L)は、右側上面前方縦L型アングル6RF(左側上面前方縦L型アングル6LF)と、右側上面後方縦L型アングル6RB(左側上面後方縦L型アングル6LB)と、右側上面長さ調整部材6RC(左側上面長さ調整部材6LC)を有するとしたが、これに限らず、右側上面前方縦L型アングル6RF(左側上面前方縦L型アングル6LF)と、右側上面後方縦L型アングル6RB(左側上面後方縦L型アングル6LB)のみを有するようにしてもよい。その場合は、右側上面前方縦L型アングル6RF(左側上面前方縦L型アングル6LF)と、右側上面後方縦L型アングル6RB(左側上面後方縦L型アングル6LB)は一続き一体として形成され、そして、ボックスカルバート右側上面横固定部5R(ボックスカルバート左側上面横固定部5L)のボックスカルバート2のそれぞれの左右中央側の端部(略端部)と結合される形状で形成されてもよい。
【0036】
右側上面前方縦L型アングル6RF(左側上面前方縦L型アングル6LF)は、ボックスカルバート右側上面横固定部5R(ボックスカルバート左側上面横固定部5L)の右側上面前方横L型アングル5RF(左側上面前方横L型アングル5LF)のボックスカルバート2の左右中央側端部から後方に延びるようにボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)の1/3の長さで設けられている。そして、右側上面前方横L型アングル5RF(左側上面前方横L型アングル5LF)のボックスカルバート2中央側端部で、右側上面前方縦L型アングル6RF(左側上面前方縦L型アングル6LF)の逆L字形態のボックスカルバート2上面と平行な内面が、右側上面前方横L型アングル5RF(左側上面前方横L型アングル5LF)のL字形状底辺内側面に上部から重ねられ溶接により結合されている。そして、右側上面前方縦L型アングル6RF(左側上面前方縦L型アングル6LF)の逆L字形態は、ボックスカルバート2上面と平行な面が略長方形状で形成され、その略長方形状面の中央側端部には、右側上面前方中央ボルト孔6RFa(左側上面前方中央ボルト孔6LFa)が長手方向に2個形成されている(図8図9参照)。なお、本実施形態では、ボックスカルバート右側上面横固定部5R(ボックスカルバート左側上面横固定部5L)の右側上面前方横L型アングル5RF(左側上面前方横L型アングル5LF)のボックスカルバート2の「左右中央側端部」から後方に延びるようにボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)の1/3の長さで設けられたが、これに限らず、右側上面前方横L型アングル5RF(左側上面前方横L型アングル5LF)のボックスカルバート2の「略左右中央側端部」から設けられてもよく、ボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)の略1/3の長さや、1/4~1/3の長さで形成されてもよい。
【0037】
右側上面後方縦L型アングル6RB(左側上面後方縦L型アングル6LB)は、ボックスカルバート右側上面横固定部5R(ボックスカルバート左側上面横固定部5L)の右側上面後方横L型アングル5RB(左側上面後方横L型アングル5LB)のボックスカルバート2の左右中央側端部から前方に延びるようにボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)の1/3の長さで設けられている。そして、右側上面前方横L型アングル5RF(左側上面前方横L型アングル5LF)のボックスカルバート2中央側端部で、右側上面後方縦L型アングル6RB(左側上面後方縦L型アングル6LB)の逆L字形態のボックスカルバート2上面と平行な内面が、右側上面前方横L型アングル5RF(左側上面前方横L型アングル5LF)のL字形状底辺内側面に上部から重ねられ溶接により結合されている。そして、右側上面後方縦L型アングル6RB(左側上面後方縦L型アングル6LB)の逆L字形態は、ボックスカルバート2上面と平行な面が略長方形状で形成され、その略長方形状面の中央側端部には、右側上面後方中央ボルト孔6RBa(左側上面後方中央ボルト孔6LBa)が長手方向に2個形成されている(図8図9参照)。ここで、本実施形態では、右側上面後方縦L型アングル6RB(左側上面後方縦L型アングル6LB)は、右側上面前方縦L型アングル6RF(左側上面前方縦L型アングル6LF)と前後対称同一形状で形成されている。なお、本実施形態では、右側上面後方縦L型アングル6RB(左側上面後方縦L型アングル6LB)は、ボックスカルバート右側上面横固定部5R(ボックスカルバート左側上面横固定部5L)の右側上面後方横L型アングル5RB(左側上面後方横L型アングル5LB)のボックスカルバート2の左右中央側端部から前方に延びるようにボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)の1/3の長さで形成されたが、これに限らず、右側上面後方横L型アングル5RB(左側上面後方横L型アングル5LB)のボックスカルバート2の「略左右中央側端部」から設けられてもよく、ボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)の略1/3の長さや、1/4~1/3の長さで形成されてもよい。また、本実施形態では、右側上面後方縦L型アングル6RB(左側上面後方縦L型アングル6LB)は、右側上面前方縦L型アングル6RF(左側上面前方縦L型アングル6LF)と前後対称同一形状で形成されているとしたが、これに限らず、右側上面前方縦L型アングル6RF(左側上面前方縦L型アングル6LF)の長さと異なる長さで形成されるようにしてもよい。すなわち、ボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)の略1/3の長さや、1/4~1/3の長さの範囲内の長さであれば、右側上面前方縦L型アングル6RF(左側上面前方縦L型アングル6LF)の長さと異なる長さで形成させてもよい。
【0038】
ボックスカルバート2の左右中央側の右側上面長さ調整部材6RC(左側上面長さ調整部材6LC)は、ボックスカルバート2の中央前端側の右側上面前方縦L型アングル6RF(左側上面前方縦L型アングル6LF)とボックスカルバート2の中央後端側の右側上面後方縦L型アングル6RB(左側上面後方縦L型アングル6LB)との間に設けられている。この右側上面長さ調整部材6RC(左側上面長さ調整部材6LC)は、逆L字形態のボックスカルバート2上面と平行な面が略長方形状で形成され、その略長方形状面の長手方向には、前後方向に長手方向に延びる右側上面調整部材中央前方長孔6RCa(左側上面調整部材中央前方長孔6LCa)と右側上面調整部材中央後方長孔6RCb(左側上面調整部材中央後方長孔6LCb)が形成されている(図8図9参照)。そして、右側上面長さ調整部材6RC(左側上面長さ調整部材6LC)のL字形状断面は、右側上面前方縦L型アングル6RF(左側上面前方縦L型アングル6LF)および右側上面後方縦L型アングル6RB(左側上面後方縦L型アングル6LB)よりも少し大きく形成され、右側上面長さ調整部材6RC(左側上面長さ調整部材6LC)は、右側上面長さ調整部材6RC(左側上面長さ調整部材6LC)の右側上面調整部材中央前方長孔6RCa(左側上面調整部材中央前方長孔6LCa)が、右側上面前方縦L型アングル6RF(左側上面前方縦L型アングル6LF)の右側上面前方中央ボルト孔6RFa(左側上面前方中央ボルト孔6LFa)と、右側上面調整部材中央後方長孔6RCb(左側上面調整部材中央後方長孔6LCb)が、右側上面後方縦L型アングル6RB(左側上面後方縦L型アングル6LB)の右側上面後方中央ボルト孔6RBa(左側上面後方中央ボルト孔6LBa)とそれぞれ合わさるように、右側上面長さ調整部材6RC(左側上面長さ調整部材6LC)が、右側上面前方縦L型アングル6RF(左側上面前方縦L型アングル6LF)と右側上面後方縦L型アングル6RB(左側上面後方縦L型アングル6LB)との間に上部から重ねられる。そして、右側上面長さ調整部材6RC(左側上面長さ調整部材6LC)が右側上面前方縦L型アングル6RF(左側上面前方縦L型アングル6LF)と右側上面後方縦L型アングル6RB(左側上面後方縦L型アングル6LB)の間に上部から重ねられた状態で、位置調整ボルト12F(位置調整ボルト12B)が、それぞれ右側上面前方縦L型アングル6RF(左側上面前方縦L型アングル6LF)の右側上面前方中央ボルト孔6RFa(左側上面前方中央ボルト孔6LFa)、右側上面後方縦L型アングル6RB(左側上面後方縦L型アングル6LB)の右側上面後方中央ボルト孔6RBa(左側上面後方中央ボルト孔6LBa)を介して、右側上面長さ調整部材6RC(左側上面長さ調整部材6LC)の右側上面調整部材中央前方長孔6RCa(左側上面調整部材中央前方長孔6LCa)、右側上面調整部材中央後方長孔6RCb(左側上面調整部材中央後方長孔6LCb)にそれぞれ挿入され、その挿入された位置調整ボルト12F(位置調整ボルト12B)が位置調整ナット13F(位置調整ナット13B)を用いて締め付けられることにより、右側上面長さ調整部材6RC(左側上面長さ調整部材6LC)は、右側上面前方縦L型アングル6RF(左側上面前方縦L型アングル6LF)と右側上面後方縦L型アングル6RB(左側上面後方縦L型アングル6LB)に固定される(図8図9参照)。ここで、右側上面長さ調整部材6RC(左側上面長さ調整部材6LC)の両端の右側上面前方縦L型アングル6RF(左側上面前方縦L型アングル6LF)と右側上面後方縦L型アングル6RB(左側上面後方縦L型アングル6LB)の間の距離を近づける方法および右側上面長さ調整部材6RC(左側上面長さ調整部材6LC)の両端の右側上面前方縦L型アングル6RF(左側上面前方縦L型アングル6LF)と右側上面後方縦L型アングル6RB(左側上面後方縦L型アングル6LB)の間の距離を遠ざける方法は、右側側面上部長さ調整部材4RC(左側側面上部長さ調整部材4LC)の両端の右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)と右側側面上部後方L型アングル4RB(左側側面上部後方L型アングル4LB)の間の距離を近づける方法、および右側側面上部長さ調整部材4RC(左側側面上部長さ調整部材4LC)の両端の右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)と右側側面上部後方L型アングル4RB(左側側面上部後方L型アングル4LB)の間の距離を遠ざける方法と同様であるので、説明は省略する。ここで、右側上面長さ調整部材6RC(左側上面長さ調整部材6LC)は、ボックスカルバート右側上面縦固定部6R(ボックスカルバート左側上面縦固定部6L)に設けられ、ボックスカルバート2の大きさに応じて長手方向長さを調整することができる右側長さ調整部材(左側長さ調整部材)を構成している。
【0039】
ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)は、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の両端部から下方にボックスカルバート2の側面に沿ってそれぞれ配され、ボックスカルバート右側側面前方縦固定部7RF(ボックスカルバート左側側面前方縦固定部7LF)と、ボックスカルバート右側側面後方縦固定部7RB(ボックスカルバート左側側面後方縦固定部7LB)を有している。そして、ボックスカルバート2の前方に設けられたボックスカルバート右側側面前方縦固定部7RF(ボックスカルバート左側側面前方縦固定部7LF)は、右側側面前方上部縦L型アングル7RFU(左側側面前方上部縦L型アングル7LFU)、右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)、および右側側面前方長さ調整部材7RFC(左側側面前方長さ調整部材7LFC)を有し、ボックスカルバート2の後方に設けられたボックスカルバート右側側面後方縦固定部7RB(ボックスカルバート左側側面後方縦固定部7LB)は、右側側面後方上部縦L型アングル7RBU(左側側面後方上部縦L型アングル7LBU)、右側側面後方下部縦L型アングル7RBD(左側側面後方下部縦L型アングル7LBD)および右側側面後方長さ調整部材7RBC(左側側面後方長さ調整部材7LBC)を有している。ここで、ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)は、ボックスカルバート2の右側面(左側面)にL字形態で設置、すなわち、ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)のL字形状の底辺外側がボックスカルバート2の右側面(左側面)に接するようにして設置される。また、本実施形態では、図面(図8および図9)を解りやすくするために、右側側面前方上部縦L型アングル7RFU(左側側面前方上部縦L型アングル7LFU)と右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)、および右側側面後方上部縦L型アングル7RBU(左側側面後方上部縦L型アングル7LBU)と右側側面上部後方L型アングル4RB(左側側面上部後方L型アングル4LB)を溶接により接合した状態で図示しているが、それぞれは接合していない状態であってもよく、一体で形成されていてもよい。このように、一体で形成されている場合においては、ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)は、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)とそれぞれ交差する略上端部までの長さを有しているとして扱われる。なお、本実施形態では、上述した一体で形成されている場合は、ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)は、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)とそれぞれ交差する略上端部までの長さを有しているとしたが、これに限らず、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)とそれぞれ交差する略上端部から略中央部のいずれかの位置までの長さや略上端部や略下端部までのいずれかの位置までの長さを有しているとしてもよい。また、本実施形態では、ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)は、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の「両端部」から下方にボックスカルバート2の側面に沿ってそれぞれ配されたが、これに限らず、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の「略両端部」から配されてもよい。また、本実施形態では、ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)は、ボックスカルバート2の前方に設けられた右側側面前方上部縦L型アングル7RFU(左側側面前方上部縦L型アングル7LFU)および右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)および右側側面前方長さ調整部材7RFC(左側側面前方長さ調整部材7LFC)と、ボックスカルバート2の後方に設けられた右側側面後方上部縦L型アングル7RBU(左側側面後方上部縦L型アングル7LBU)、右側側面後方下部縦L型アングル7RBD(左側側面後方下部縦L型アングル7LBD)および右側側面後方長さ調整部材7RBC(左側側面後方長さ調整部材7LBC)を有するとしたが、これに限らず、ボックスカルバート2の前方に設けられた右側側面前方上部縦L型アングル7RFU(左側側面前方上部縦L型アングル7LFU)および右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)と、ボックスカルバート2の後方に設けられた右側側面後方上部縦L型アングル7RBU(左側側面後方上部縦L型アングル7LBU)および右側側面後方下部縦L型アングル7RBD(左側側面後方下部縦L型アングル7LBD)のみを有するようにしてもよい。その場合は、ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)は、ボックスカルバート2前方に設けられた右側側面前方上部縦L型アングル7RFU(左側側面前方上部縦L型アングル7LFU)および右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)、ボックスカルバート2後方に設けられた右側側面後方上部縦L型アングル7RBU(左側側面後方上部縦L型アングル7LBU)および右側側面後方下部縦L型アングル7RBD(左側側面後方下部縦L型アングル7LBD)がそれぞれ一続き一体として形成され、そして、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の両端部からボックスカルバート2の側面下方に向かって延びるようにボックスカルバート2の側面下辺に至る手前まで延びる形状で形成されてもよい。
【0040】
右側側面前方上部縦L型アングル7RFU(左側側面前方上部縦L型アングル7LFU)は、ボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)に設けられたボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の「前端部」から下方にボックスカルバート2の側面の上下幅の1/3以下の位置までの長さで、ボックスカルバート2の側面に沿って設けられ、そして、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の端部で、右側側面前方上部縦L型アングル7RFU(左側側面前方上部縦L型アングル7LFU)のL字形状底辺内側面が、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の逆L字形状内側面に重ねられ溶接により結合されている。ここで、上述したように、図面(図8図9)を解りやすくするために、右側側面前方上部縦L型アングル7RFU(左側側面前方上部縦L型アングル7LFU)と右側側面上部前方L型アングル4RF(左側側面上部前方L型アングル4LF)ングル7LBU)を溶接により接合した状態で図示している。そして、右側側面前方上部縦L型アングル7RFU(左側側面前方上部縦L型アングル7LFU)のボックスカルバート2の側面と直交する面および平行な面は略長方形状で形成され、ボックスカルバート2の側面と直交する面の下方には、右側側面前方上部縦中央ボルト孔7RFUa(左側側面前方上部縦中央ボルト孔7LFUa)が長手方向に2個形成され、ボックスカルバート2の側面と平行な面の「ボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)側」には、右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)が取り付けられる右側側面前方上部弾性体取付ボルト孔7RFUb(左側側面前方上部弾性体取付ボルト孔7LFUb)が2個形成されている(図8図9参照)。なお、本実施形態では、ボックスカルバート2の側面と平行な面の「ボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)側」には、後述する右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)が取り付けられる右側側面前方上部弾性体取付ボルト孔7RFUb(左側側面前方上部弾性体取付ボルト孔7LFUb)を2個形成させたが、これに限らず、ボックスカルバート2の側面と平行な面のいずれの位置に設けられてもよく、右側側面前方上部弾性体取付ボルト孔7RFUb(左側側面前方上部弾性体取付ボルト孔7LFUb)を1個~5個(好ましくは2個~4個(よりこの好ましくは2個~3個))形成されるようにしてもよい。また、本実施形態では、右側側面前方上部縦L型アングル7RFU(左側側面前方上部縦L型アングル7LFU)は、ボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)に設けられたボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の「前端部」から下方にボックスカルバート2の側面の上下幅の1/3以下の位置までの長さで形成されたが、これに限らず、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の「略前端部」から形成されてよく、ボックスカルバート2の側面の上下幅の略1/3の長さや、1/4~1/3の長さで形成されてもよい。また、本実施形態では、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)には、右側面弾性体が取り付けられる弾性体取付ボルト孔が形成されていないが、これに限らず、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)のボックスカルバート2の側面と平行な面が略長方形状で形成され、その略長方形状面のボックスカルバート2の外側面の前後端部側に弾性体取付ボルト孔が形成されるようにしてもよい。このように、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)のボックスカルバート2の外側面の前後端部側に弾性体取付ボルト孔が形成されることにより、その弾性体取付ボルト孔に右側面弾性体(左側面弾性体)が取り付けることができる。
【0041】
右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)は、ボックスカルバート2側面の右側下端辺(左側下端辺)に設けられた後述するボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)の「前端部」から上方にボックスカルバート2の側面の上下幅の1/3以下の位置までの長さで、ボックスカルバート2の側面に沿って設けられ、そして、ボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)の端部で、右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)のL字形状断面の下方三角形状端部が、ボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)のL字形状断面の先方三角形状端部と接合され、溶接により結合されている。そして、右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)のボックスカルバート2の側面と直交する面および平行な面は略長方形状で形成され、ボックスカルバート2の側面と直交する面の上方には、右側側面前方下部縦中央ボルト孔7RFDa(左側側面前方下部縦中央ボルト孔7LFDa)が長手方向に2個形成され、ボックスカルバート2の側面と平行な面の「ボックスカルバート2側面の右側下端辺(左側下端辺)側」には、右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)が取り付けられる右側側面前方下部弾性体取付ボルト孔7RFDb(左側側面前方下部弾性体取付ボルト孔7LFDb)が2個形成されている(図8図9参照)。なお、本実施形態では、ボックスカルバート2の側面と平行な面の「ボックスカルバート2側面の右側下端辺(左側下端辺)側」には、右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)が取り付けられる右側側面前方下部弾性体取付ボルト孔7RFDb(左側側面前方下部弾性体取付ボルト孔7LFDb)が2個形成されたが、これに限らず、ボックスカルバート2の側面と平行な面のいずれの位置に設けられてもよく、右側側面前方下部弾性体取付ボルト孔7RFDb(左側側面前方下部弾性体取付ボルト孔7LFDb)が1個~5個(好ましくは2個~4個(よりこの好ましくは2個~3個))形成されるようにしてもよい。また、本実施形態では、右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)は、ボックスカルバート2側面の右側下端辺(左側下端辺)に設けられたボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)の「前端部」から上方にボックスカルバート2の側面の上下幅の1/3以下の位置までの長さで形成されたが、これに限らず、ボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)の「略前端部」から形成されてよく、ボックスカルバート2の側面の上下幅の略1/3の長さや、1/4~1/3の長さで形成されてもよい。
【0042】
右側側面前方上部縦L型アングル7RFU(左側側面前方上部縦L型アングル7LFU)および右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)に取り付けられる右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)は、矩形形状で、熱可塑性エラストマーなどを材質とする弾性体で形成され、右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)の長手方向両端側には右弾性体ボルト螺子挿入孔9Ra(左弾性体ボルト螺子挿入孔9La)が2個形成されている((図8図10参照)。ここで、図10(a)では、右側側面前方上部縦L型アングル7RFUに取り付けられた左側面弾性体9Rのみを示している。また、他の右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)についても、右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)と同様、矩形形状で、熱可塑性エラストマーなどを材質とする弾性体で形成されている。そして、右側側面前方上部縦L型アングル7RFU(左側側面前方上部縦L型アングル7LFU)および右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)に取り付けられる右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)は、弾性体取付ボルト10が右側側面前方上部縦L型アングル7RFU(左側側面前方上部縦L型アングル7LFU)の右側側面前方上部弾性体取付ボルト孔7RFUb(左側側面前方上部弾性体取付ボルト孔7LFUb)および右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)の右側側面前方下部弾性体取付ボルト孔7RFDb(左側側面前方下部弾性体取付ボルト孔7LFDb)を介して、右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)の右弾性体ボルト螺子挿入孔9Ra(左弾性体ボルト螺子挿入孔9La)に挿入された後、弾性体取付ボルト10の螺子部(先端部)が弾性体締付ナット20と螺合されることにより、右側側面前方上部縦L型アングル7RFU(左側側面前方上部縦L型アングル7LFU)および右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)に取り付けられる(図10参照)。ここで、図10(a)は本発明の一実施形態におけるボックスカルバート挿入補助器具の右側側面前方上部縦L型アングルに取り付けられた左側面弾性体の拡大斜視図であり、図10(b)は図10(a)のA-A断面図である。
【0043】
右側側面前方長さ調整部材7RFC(左側側面前方長さ調整部材7LFC)は、右側側面前方上部縦L型アングル7RFU(左側側面前方上部縦L型アングル7LFU)と右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)の間に設けられている(図5参照)。また、右側側面前方長さ調整部材7RFC(左側側面前方長さ調整部材7LFC)には、上方に右側側面前方調整部材中央上方長孔7RFCa(左側側面前方調整部材中央上方長孔7LFCa)が形成され、下方に右側側面前方調整部材中央下方長孔7RFCb(左側側面前方調整部材中央下方長孔7LFCb)がそれぞれ形成されている(図8図9参照)。そして、右側側面前方長さ調整部材7RFC(左側側面前方長さ調整部材7LFC)のL字形状断面は、右側側面前方上部縦L型アングル7RFU(左側側面前方上部縦L型アングル7LFU)および右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)少し大きく形成され、右側側面前方長さ調整部材7RFC(左側側面前方長さ調整部材7LFC)の右側側面前方調整部材中央上方長孔7RFCa(左側側面前方調整部材中央上方長孔7LFCa)が、右側側面前方上部縦L型アングル7RFU(左側側面前方上部縦L型アングル7LFU)の右側側面前方上部縦中央ボルト孔7RFUa(左側側面前方上部縦中央ボルト孔7LFUa)と合わさるように、また、右側側面前方長さ調整部材7RFC(左側側面前方長さ調整部材7LFC)の右側側面前方調整部材中央下方長孔7RFCb(左側側面前方調整部材中央下方長孔7LFCb)が、右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)の右側側面前方下部縦中央ボルト孔7RFDa(左側前方下部縦中央ボルト孔7LFDa)と合わさるように、右側側面前方長さ調整部材7RFC(左側側面前方長さ調整部材7LFC)が、右側側面前方上部縦L型アングル7RFU(左側側面前方上部縦L型アングル7LFU)と右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)との間に上部から重ねられる。そして、右側側面前方長さ調整部材7RFC(左側側面前方長さ調整部材7LFC)が右側側面前方上部縦L型アングル7RFU(左側側面前方上部縦L型アングル7LFU)と右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)の間に上部から重ねられた状態で、位置調整ボルト12U(位置調整ボルト12D)が、それぞれ右側側面前方上部縦L型アングル7RFU(左側側面前方上部縦L型アングル7LFU)の右側側面前方上部縦中央ボルト孔7RFUa(左側側面前方上部縦中央ボルト孔7LFUa)と、右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)の右側側面前方下部縦中央ボルト孔7RFDa(左側前方下部縦中央ボルト孔7LFDa)を介して、右側側面前方長さ調整部材7RFC(左側側面前方長さ調整部材7LFC)の右側側面前方調整部材中央上方長孔7RFCa(左側側面前方調整部材中央上方長孔7LFCa)と右側側面前方調整部材中央下方長孔7RFCb(左側側面前方調整部材中央下方長孔7LFCb)にそれぞれ挿入され、その挿入された位置調整ボルト12U(位置調整ボルト12D)が位置調整ナット13U(位置調整ナット13D)を用いて締め付けられることにより、右側側面前方長さ調整部材7RFC(左側側面前方長さ調整部材7LFC)は、右側側面前方上部縦L型アングル7RFU(左側側面前方上部縦L型アングル7LFU)と右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)に固定される(図8図9参照)。また、右側側面前方長さ調整部材7RFC(左側側面前方長さ調整部材7LFC)のボックスカルバート2の側面と平行なL字形状外側面の上部と中部と下部には、それぞれ右側側面薄型弾性体11R(左側側面薄型弾性体11L)が強固に貼付されている。ここで、右側側面前方長さ調整部材7RFC(左側側面前方長さ調整部材7LFC)は、ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)に設けられ、ボックスカルバートの大きさに応じて長手方向長さを調整することができる右側長さ調整部材(左側長さ調整部材)を構成している。
【0044】
右側側面後方上部縦L型アングル7RBU(左側側面後方上部縦L型アングル7LBU)は、ボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)に設けられたボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の「後端部」から下方にボックスカルバート2の側面の上下幅の1/3以下の位置までの長さで、ボックスカルバート2の側面に沿って設けられ、そして、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の端部で、右側側面後方上部縦L型アングル7RBU(左側側面後方上部縦L型アングル7LBU)のL字形状内側面が、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の逆L字形状内側面に重ねられ溶接により結合されている。そして、右側側面後方上部縦L型アングル7RBU(左側側面後方上部縦L型アングル7LBU)のボックスカルバート2の側面と直交する面および平行な面は略長方形状で形成され、ボックスカルバート2の側面と直交する面の下方には、右側側面後方上部縦中央ボルト孔7RBUa(左側側面後方上部縦中央ボルト孔7LBUa)が長手方向に2個形成され、ボックスカルバート2の側面と平行な面の「ボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)側」には、右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)が取り付けられる右側側面後方上部弾性体取付ボルト孔7RBUb(左側側面後方上部弾性体取付ボルト孔7LBUb)が2個形成されている(図8図9参照)。なお、本実施形態では、ボックスカルバート2の側面と平行な面の「ボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)側」には、右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)が取り付けられる右側側面前方上部弾性体取付ボルト孔7RFUb(左側側面前方上部弾性体取付ボルト孔7LFUb)を2個形成させたが、これに限らず、ボックスカルバート2の側面と平行な面のいずれの位置に設けられてもよく、右側側面前方上部弾性体取付ボルト孔7RFUb(左側側面前方上部弾性体取付ボルト孔7LFUb)を1個~5個(好ましくは2個~4個(よりこの好ましくは2個~3個))形成されるようにしてもよい。また、本実施形態では、右側側面前方上部縦L型アングル7RFU(左側側面前方上部縦L型アングル7LFU)は、ボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)に設けられたボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の「後端部」から下方にボックスカルバート2の側面の上下幅の1/3以下の位置までの長さで形成されたが、これに限らず、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の「略後端部」から形成されてよく、ボックスカルバート2の側面の上下幅の略1/3の長さや、1/4~1/3の長さで形成されてもよい。
【0045】
右側側面後方下部縦L型アングル7RBD(左側側面後方下部縦L型アングル7LBD)は、ボックスカルバート2側面の右側下端辺(左側上端辺)に設けられた後述するボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)の「後端部」から上方にボックスカルバート2の側面の上下幅の1/3以下の位置までの長さで、ボックスカルバート2の側面に沿って設けられ、そして、ボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)の後端部で、右側側面後方下部縦L型アングル7RBD(左側側面後方下部縦L型アングル7LBD)のL字形状断面の下方三角形状端部が、ボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)のL字形状断面の後方三角形状端部と接合され、溶接により結合されている。そして、右側側面後方下部縦L型アングル7RBD(左側側面後方下部縦L型アングル7LBD)のボックスカルバート2の側面と直交する面および平行な面は略長方形状で形成され、ボックスカルバート2の側面と直交する面の上方には、右側側面後方下部縦中央ボルト孔7RBDa(左側側面後方下部縦中央ボルト孔7LBDa)が長手方向に2個形成され、ボックスカルバート2の側面と平行な面の「ボックスカルバート2側面の右側下端辺(左側上端辺)側」には、後述する右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)が取り付けられる右側側面後方下部弾性体取付ボルト孔7RBDb(左側側面後方下部弾性体取付ボルト孔7LBDb)が2個形成されている。なお、本実施形態では、ボックスカルバート2の側面と平行な面の「ボックスカルバート2側面の右側下端辺(左側下端辺)側」には、右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)が取り付けられる右側側面後方下部弾性体取付ボルト孔7RBDb(左側側面後方下部弾性体取付ボルト孔7LBDb)が2個形成されたが、これに限らず、ボックスカルバート2の側面と平行な面のいずれの位置に設けられてもよく、右側側面後方下部弾性体取付ボルト孔7RBDb(左側側面後方下部弾性体取付ボルト孔7LBDb)が1個~5個(好ましくは2個~4個(よりこの好ましくは2個~3個))形成されるようにしてもよい。また、本実施形態では、右側側面後方下部縦L型アングル7RBD(左側側面後方下部縦L型アングル7LBD)は、ボックスカルバート2側面の右側下端辺(左側上端辺)に設けられた後述するボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)の「後端部」から上方にボックスカルバート2の側面の上下幅の1/3以下の位置までの長さで形成させたが、これに限らず、ボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)の「略後端部」から形成されてよく、ボックスカルバート2の側面の上下幅の略1/3の長さや、1/4~1/3の長さで形成されてもよい。
【0046】
右側側面後方上部縦L型アングル7RBU(左側側面後方上部縦L型アングル7LBU)および右側側面後方下部縦L型アングル7RBD(左側側面後方下部縦L型アングル7LBD)に取り付けられる右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)は、右側側面前方上部縦L型アングル7RFU(左側側面前方上部縦L型アングル7LFU)および右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)と同様、弾性体取付ボルト10が右側側面後方上部縦L型アングル7RBU(左側側面後方上部縦L型アングル7LBU)の右側側面後方上部弾性体取付ボルト孔7RBUb(左側側面後方上部弾性体取付ボルト孔7LBUb)および右側側面後方下部縦L型アングル7RBD(左側側面後方下部縦L型アングル7LBD)の右側側面後方下部弾性体取付ボルト孔7RBDb(左側面後方下部弾性体取付ボルト孔7LBDB)を介して、右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)の右弾性体ボルト螺子挿入孔9Ra(左弾性体ボルト螺子挿入孔9La)に挿入された後、弾性体取付ボルト10の螺子部(先端部)が弾性体締付ナット20と螺合されることにより、右側側面後方上部縦L型アングル7RBU(左側側面後方上部縦L型アングル7LBU)および右側側面後方下部縦L型アングル7RBD(左側側面後方下部縦L型アングル7LBD)に取り付けられる(図10参照)。ここで、図10は、右側面弾性体9Rが、右側側面前方上部縦L型アングル7RFUに取り付けられることを示す図であるが、右側側面後方上部縦L型アングル7RBU(左側側面後方上部縦L型アングル7LBU)および右側側面後方下部縦L型アングル7RBD(左側側面後方下部縦L型アングル7LBD)についても同等の取り付け方である。
【0047】
右側側面後方長さ調整部材7RBC(左側側面後方長さ調整部材7LBC)は、右側側面後方上部縦L型アングル7RBU(左側側面後方上部縦L型アングル7LBU)と右側側面後方下部縦L型アングル7RBD(左側側面後方下部縦L型アングル7LBD)と間に設けられている(図4参照)。また、右側側面後方長さ調整部材7RBC(左側側面後方長さ調整部材7LBC)には、上方に右側側面後方調整部材中央上方長孔7RBCa(左側側面後方調整部材中央上方長孔7LBCa)が形成され、下方に右側側面後方調整部材中央下方長孔7RBCb(左側側面後方調整部材中央下方長孔7LBCb)がそれぞれ形成されている(図8図9参照)。ここで、右側側面後方長さ調整部材7RBC(左側側面後方長さ調整部材7LBC)が右側側面後方上部縦L型アングル7RBU(左側側面後方上部縦L型アングル7LBU)および右側側面後方下部縦L型アングル7RBD(左側側面後方下部縦L型アングル7LBD)に装着される方法ついては、右側側面前方長さ調整部材7RFC(左側側面前方長さ調整部材7LFC)が右側側面前方上部縦L型アングル7RFU(左側側面前方上部縦L型アングル7LFU)と右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)に装着される方法と同様である。すなわち、右側側面後方長さ調整部材7RBC(左側側面後方長さ調整部材7LBC)が右側側面後方上部縦L型アングル7RBU(左側側面後方上部縦L型アングル7LBU)と右側側面後方下部縦L型アングル7RBD(左側側面後方下部縦L型アングル7LBD)の間に上部から重ねられ、位置調整ボルト12U、位置調整ボルト12Dが、それぞれ右側側面後方上部縦L型アングル7RBU(左側側面後方上部縦L型アングル7LBU)の右側側面後方上部縦中央ボルト孔7RBUa(左側側面後方上部縦中央ボルト孔7LBUa)と、右側側面後方下部縦L型アングル7RBD(左側側面後方下部縦L型アングル7LBD)の右側側面後方下部縦中央ボルト孔7RBDa(左側側面後方下部縦中央ボルト孔7LBDa)を介して、右側側面後方長さ調整部材7RBC(左側側面後方長さ調整部材7LBC)の右側側面後方調整部材中央上方長孔7RBCa(左側側面後方調整部材中央上方長孔7LBCa)と右側側面後方調整部材中央下方長孔7RBCb(左側側面後方調整部材中央下方長孔7LBCb)にそれぞれ挿入され、その挿入された位置調整ボルト12U、位置調整ボルト12Dが位置調整ナット13U、位置調整ナット13Dを用いて締め付けられることにより、右側側面後方長さ調整部材7RBC(左側側面後方長さ調整部材7LBC)は、右側側面後方上部縦L型アングル7RBU(左側側面後方上部縦L型アングル7LBU)と右側側面後方下部縦L型アングル7RBD(左側側面後方下部縦L型アングル7LBD)に固定される(図8図9参照)。また、右側側面後方長さ調整部材7RBC(左側側面後方長さ調整部材7LBC)のボックスカルバート2の側面と平行なL字形状外側面の上部と中部と下部には、それぞれ右側側面薄型弾性体11R(左側側面薄型弾性体11L)が強固に貼付されている。ここで、右側側面後方長さ調整部材7RBC(左側側面後方長さ調整部材7LBC)は、右側長さ調整部材(左側長さ調整部材)を構成している。
【0048】
右側側面前方長さ調整部材7RFC(左側側面前方長さ調整部材7LFC)および右側側面後方長さ調整部材7RBC(左側側面後方長さ調整部材7LBC)を用いて、ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)を伸縮させる方法については、右側側面上部長さ調整部材4RC(左側側面上部長さ調整部材4LC)を用いて、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)を伸縮させる方法と同様であるので、説明は省略する。このように、ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)の長手方向長さが右側側面前方長さ調整部材7RFC(左側側面前方長さ調整部材7LFC)および右側側面後方長さ調整部材7RBC(左側側面後方長さ調整部材7LBC)を用いて調整されることにより、ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)の弾性体取付ボルト10に取り付けられた右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)をボックスカルバート2の側面の適切な高さ位置に配することができる。これにより、ボックスカルバート2の右側面(左側面)が掘削穴の側壁に衝突する場合でも、掘削穴の側壁に右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)を確実に衝突させ、右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)により掘削穴の側壁との衝突力を確実に緩和させることができることにより、掘削穴の側壁が崩れることがなく、掘削穴周辺に家屋がある場合でも、その周辺の家屋が傾いたりすることを防止することができるとともに、右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)によりボックスカルバート2が破損されることがなくなるので、ボックスカルバート2の破損によるボックスカルバート2からの水漏れをなくすことができる。ここで、本実施形態では、ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)の右側側面前方長さ調整部材7RFC(左側側面前方長さ調整部材7LFC)および右側側面後方長さ調整部材7RBC(左側側面後方長さ調整部材7LBC)は、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の右側側面上部長さ調整部材4RC(左側側面上さ調整部材4LC)と同一のものを用いている。
【0049】
ボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)は、ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)の下端部同士を結合させ、右側側面下部前方L型アングル8RF(左側側面下部前方L型アングル8LF)と、右側側面下部後方L型アングル8RB(左側側面下部後方L型アングル8LB)と、右側側面下部長さ調整部材8RC(左側側面下部長さ調整部材8LC)を有している。ここで、ボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)は、ボックスカルバート2側面にL字形態で設置、すなわち、ボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)のL字形状の側面外側がボックスカルバート2側面に接するように、L字形状内側面が外側方向を向いて設置されている。なお、本実施形態では、ボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)は、左右のボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)の「下端部同士」をそれぞれ結合させたが、これに限らず、左右のボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)の「略下端部同士」をそれぞれ結合させてもよい。また、本実施形態では、ボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)は、右側側面下部前方L型アングル8RF(左側側面下部前方L型アングル8LF)と、右側側面下部後方L型アングル8RB(左側側面下部後方L型アングル8LB)と、右側側面下部長さ調整部材8RC(左側側面下部長さ調整部材8LC)を有するとしたが、これに限らず、右側側面下部前方L型アングル8RF(左側側面下部前方L型アングル8LF)と、右側側面下部後方L型アングル8RB(左側側面下部後方L型アングル8LB)のみを有するようにしてもよい。その場合は、右側側面下部前方L型アングル8RF(左側側面下部前方L型アングル8LF)と、右側側面下部後方L型アングル8RB(左側側面下部後方L型アングル8LB)は一続き一体として形成され、そして、ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)の下端部同士をボックスカルバート2の側面下辺より上部で結合させる形状で形成されてもよい。
【0050】
右側側面下部前方L型アングル8RF(左側側面下部前方L型アングル8LF)は、右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)の下端部から後方に、ボックスカルバート2の側面の左右幅の1/3以下の位置までの長さでボックスカルバート2の側面に沿って設けられ、そして、右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)の下端部で、右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)のL字形状の下方三角形状端部が、ボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)のL字形状断面の先方三角形状端部と接合され、溶接により結合されている。
ここで、図5図8では、図面を解りやすくするために、右側側面下部前方L型アングル8RF(左側側面下部前方L型アングル8LF)と右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)を溶接により接合した状態で図示している。ここで、本実施形態では、図面(図8および図9)を解りやすくするために、右側側面下部前方L型アングル8RF(左側側面下部前方L型アングル8LF)と右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)、および右側側面下部後方L型アングル8RB(左側側面下部後方L型アングル8LB)と右側側面後方下部縦L型アングル7RBD(左側側面後方下部縦L型アングル7LBD)を溶接により接合した状態で図示しているが、それぞれは接合していない状態であってもよく、一体で形成されていてもよい。このように、一体で形成されている場合においては、ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)は、ボックスカルバート右側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側面下方固定部8L)とそれぞれ交差する略下端部までの長さを有しているとして扱われる。なお、本実施形態では、上述した一体で形成されている場合は、ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)は、ボックスカルバート右側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側面下方固定部8L)とそれぞれ交差する略下端部までの長さを有しているとしたが、これに限らず、ボックスカルバート右側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側面下方固定部8L)とそれぞれ交差する略下端部から略中央部のいずれかの位置までの長さや略下端部や略上端部までのいずれかの位置までの長さを有しているとしてもよい。そして、右側側面下部前方L型アングル8RF(左側側面下部前方L型アングル8LF)のボックスカルバート2の側面と直交する面および平行な面は略長方形状で形成され、ボックスカルバート2の側面と直交する面のボックスカルバート2の前後中央側の端部には、右側側面下部前方中央ボルト孔8RFa(左側側面下部先方中央ボルト孔8LFa)が長手方向に2個形成され、ボックスカルバート2の側面と平行な面のボックスカルバート2の側面前端側の端部には、右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)が取り付けられる右側側面下部前方弾性体取付ボルト孔8RFb(右側側面下部前方弾性体取付ボルト孔8LFb)が2個形成されている。なお、本実施形態では、ボックスカルバート2の側面と平行な面の「ボックスカルバート2下面の側面前端側の端部には、右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)が取り付けられる右側側面下部前方弾性体取付ボルト孔8RFb(右側側面下部前方弾性体取付ボルト孔8LFb)を2個形成させたが、これに限らず、ボックスカルバート2の側面と平行な面のいずれの位置に設けられてもよく、右側側面下部前方弾性体取付ボルト孔8RFb(右側側面下部前方弾性体取付ボルト孔8LFb)を1個~5個(好ましくは2個~4個(よりこの好ましくは2個~3個))形成されるようにしてもよい。また、本実施形態では、右側側面下部前方L型アングル8RF(左側側面下部前方L型アングル8LF)は、右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)の下端部から後方に、ボックスカルバート2の側面の左右幅の1/3以下の位置までの長さで形成させたが、これに限らず、右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)の「略下端部」から形成されてよく、ボックスカルバート2の側面の上下幅の略1/3の長さや、1/4~1/3の長さで形成されてもよい。
【0051】
右側側面下部後方L型アングル8RB(左側側面下部後方L型アングル8LB)は、右側側面後方下部縦L型アングル7RBD(左側側面後方下部縦L型アングル7LBD)の下端部から前方に、ボックスカルバート2の側面の左右幅の1/3以下の位置までの長さでボックスカルバート2の側面に沿って設けられ、そして、右側側面後方下部縦L型アングル7RBD(左側側面後方下部縦L型アングル7LBD)の下端部で、右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)のL字形状の下方三角形状端部が、ボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)のL字形状断面の後方三角形状端部と接合され、溶接により結合されている。そして、右側側面下部後方L型アングル8RB(左側側面下部後方L型アングル8LB)のボックスカルバート2の側面と直交する面および平行な面は略長方形状で形成され、ボックスカルバート2の側面と直交する面のボックスカルバート2の前後中央側の端部には、右側側面下部後方中央ボルト孔8RBa(左側側面下部後方中央ボルト孔8LBa)が長手方向に2個形成され、ボックスカルバート2の側面と平行な面のボックスカルバート2の側面後端側の端部には、右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)が取り付けられる右側側面下部後方弾性体取付ボルト孔8RBb(右側側面下部後方弾性体取付ボルト孔8LBb)が2個形成されている。なお、本実施形態では、ボックスカルバート2の側面と平行な面の「ボックスカルバート2下面の側面後端側の端部」には、右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)が取り付けられる右側側面下部前方弾性体取付ボルト孔8RFb(右側側面下部前方弾性体取付ボルト孔8LFb)を2個形成させたが、これに限らず、ボックスカルバート2の側面と平行な面のいずれの位置に設けられてもよく、右側側面下部前方弾性体取付ボルト孔8RFb(右側側面下部前方弾性体取付ボルト孔8LFb)を1個~5個(好ましくは2個~4個(よりこの好ましくは2個~3個))形成されるようにしてもよい。また、本実施形態では、右側側面下部後方L型アングル8RB(左側側面下部後方L型アングル8LB)は、右側側面後方下部縦L型アングル7RBD(左側側面後方下部縦L型アングル7LBD)の下端部から前方に、ボックスカルバート2の側面の左右幅の1/3以下の位置までの長さで形成されたが、これに限らず、右側側面後方下部縦L型アングル7RBD(左側側面後方下部縦L型アングル7LBD)の「略下端部」から形成されてもよく、ボックスカルバート2の側面の左右幅の略1/3の長さや、1/4~1/3の長さで形成されてもよい。ここで、本実施形態では、右側側面下部後方L型アングル8RB(左側側面下部後方L型アングル8LB)は、右側側面下部前方L型アングル8RF(左側側面下部前方L型アングル8LF)と前後対称同一形状で形成されている。また、本実施形態では、右側側面下部後方L型アングル8RB(左側側面下部後方L型アングル8LB)は、右側側面下部前方L型アングル8RF(左側側面下部前方L型アングル8LF)と前後対称同一形状で形成されているとしたが、これに限らず、右側側面下部前方L型アングル8RF(左側側面下部前方L型アングル8LF)の長さと異なる長さで形成されるようにしてもよい。すなわち、ボックスカルバート2の側面の左右幅の略1/3の長さや、1/4~1/3の長さの範囲内の長さであれば、右側側面下部前方L型アングル8RF(左側側面下部前方L型アングル8LF)の長さと異なる長さで形成させてもよい。
【0052】
右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)は、右側側面前方上部縦L型アングル7RFU(左側側面前方上部縦L型アングル7LFU)および右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)と同様、弾性体取付ボルト10が右側側面下部前方L型アングル8RF(左側側面下部前方L型アングル8LF)の右側側面下部前方弾性体取付ボルト孔8RFb(右側側面下部前方弾性体取付ボルト孔8LFb)および右側側面下部後方L型アングル8RB(左側側面下部後方L型アングル8LB)の右側側面下部後方弾性体取付ボルト孔8RBb(右側側面下部後方弾性体取付ボルト孔8LBb)を介して、右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)の右弾性体ボルト螺子挿入孔9Ra(左弾性体ボルト螺子挿入孔9La)に挿入された後、弾性体取付ボルト10の螺子部(先端部)が弾性体締付ナット20と螺合されることにより、ボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)に取り付けられる(図10参照)。ここで、図10は、右側面弾性体9Rが、右側側面前方上部縦L型アングル7RFUに取り付けられることを示す図であるが、右側側面下部前方L型アングル8RF(左側側面下部前方L型アングル8LF)などについても同等の取り付け方である。
【0053】
なお、本実施形態では、右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)は、ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)の上下端部およびボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)の左右端部に弾性体取付ボルト10によりそれぞれ取り付けられたが、これに限らず、(a)ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)またはボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)のいずれかに取り付けられるようにしてもよく、(b)ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)の上下中央横方向線から上部(ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)を含む)と、ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)の上下中央横方向線から下部(ボックスカルバート右側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側面下方固定部8L)含む)の少なくとも1つの外周面に取り付けられるようにしてもよく、(c)ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)、ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)およびボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)の少なくとも1つの外側面に設けられるようにしてもよく、また、それぞれに設けられるようにしてもよいし、。また、(d)ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)、ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)およびボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)に長さ調整部材(右側側面上部長さ調整部材4RC(左側側面上さ調整部材4LC)、右側側面前方長さ調整部材7RFC(左側側面前方長さ調整部材7LFC)右側側面後方長さ調整部材7RBC(左側側面後方長さ調整部材7LBC)、右側側面下部長さ調整部材8RC(左側側面下部長さ調整部材8LC))が設けられていない場合(設けている場合でもOK)は、右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)をボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)と、ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)とボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)から形成される中空枠外側面の略全周に亘って設けられてもよい(図11参照)。これにより、ボックスカルバート2の側面が掘削穴の側壁に衝突する場合でも、右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)から掘削穴の側壁により確実に衝突させることができ、掘削穴の側壁との衝突力をより確実に緩和されることができる。ここで、図11は、本発明の一実施形態におけるボックスカルバート挿入補助器具の右側面弾性体(左側面弾性体)をボックスカルバート挿入補助器具側面の全周に設置したボックスカルバート挿入補助器具をボックスカルバートに取り付けた状態を示す図である。
【0054】
右側側面下部長さ調整部材8RC(左側側面下部長さ調整部材8LC)は、右側側面下部前方L型アングル8RF(左側側面下部前方L型アングル8LF)と右側側面下部後方L型アングル8RB(左側側面下部後方L型アングル8LB)との間に設けられている。この右側側面下部長さ調整部材8RC(左側側面下部長さ調整部材8LC)は、L字形態のボックスカルバート2側面と垂直な面が略長方形状で形成され、その略長方形状面の長手方向には、前後方向に長手方向に延びる右側側面下部調整部材中央前方長孔8RCa(左側側面下部調整部材中央前方長孔8LCFa)と右側側面下部調整部材中央後方長孔8RCb(左側側面下部調整部材中央後方長孔8LCb)が形成されている(図8図9参照)。そして、右側側面下部長さ調整部材8RC(左側側面下部長さ調整部材8LC)のL字形状断面は、右側側面下部前方L型アングル8RF(左側側面下部前方L型アングル8LF)および右側側面下部後方L型アングル8RB(左側側面下部後方L型アングル8LB)よりも少し大きく形成され、右側側面下部長さ調整部材8RC(左側側面下部長さ調整部材8LC)は、右側側面下部長さ調整部材8RC(左側側面下部長さ調整部材8LC)の右側側面下部調整部材中央前方長孔8RCa(左側側面下部調整部材中央前方長孔8LCFa)が、右側側面下部前方L型アングル8RF(左側側面下部前方L型アングル8LF)の右側側面下部前方中央ボルト孔8RFa(左側側面下部先方中央ボルト孔8LFa)と、右側側面下部調整部材中央後方長孔8RCb(左側側面下部調整部材中央後方長孔8LCb)が、右側側面下部後方L型アングル8RB(左側側面下部後方L型アングル8LB)の右側側面下部後方中央ボルト孔8RBa(左側側面下部後方中央ボルト孔8LBa)とそれぞれ合わさるように、右側側面下部長さ調整部材8RC(左側側面下部長さ調整部材8LC)が、右側側面下部前方L型アングル8RF(左側側面下部前方L型アングル8LF)と右側側面下部後方L型アングル8RB(左側側面下部後方L型アングル8LB)との間に下部から重ねられる。ここで、右側側面下部長さ調整部材8RC(左側側面下部長さ調整部材8LC)が右側側面下部前方L型アングル8RF(左側側面下部前方L型アングル8LF)と右側側面下部後方L型アングル8RB(左側側面下部後方L型アングル8LB)に装着される方法ついては、右側側面前方長さ調整部材7RFC(左側側面前方長さ調整部材7LFC)が右側側面前方上部縦L型アングル7RFU(左側側面前方上部縦L型アングル7LFU)と右側側面前方下部縦L型アングル7RFD(左側側面前方下部縦L型アングル7LFD)に装着される方法と同様であり、右側側面下部長さ調整部材8RC(左側側面下部長さ調整部材8LC)を用いて、ボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)を伸縮させる方法については、右側側面前方長さ調整部材7RFC(左側側面前方長さ調整部材7LFC)を用いて、ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)を伸縮させる方法と同様であるので、説明は省略する。このように、ボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)の長手方向長さが右側側面下部長さ調整部材8RC(左側側面下部長さ調整部材8LC)を用いて調整されることにより、右側側面下部前方L型アングル8RF(左側側面下部前方L型アングル8LF)の右側側面下部前方弾性体取付ボルト孔8RFb(右側側面下部前方弾性体取付ボルト孔8LFb)および右側側面下部後方L型アングル8RB(左側側面下部後方L型アングル8LB)の右側側面下部後方弾性体取付ボルト孔8RBb(右側側面下部後方弾性体取付ボルト孔8LBb)に弾性体取付ボルト10により取り付けられる右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)をボックスカルバート2の側面の適切な位置に配することができる。これにより、ボックスカルバート2の右側面(左側面)が掘削穴の側壁に衝突する場合でも、掘削穴の側壁に右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)を確実に衝突させ、右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)により掘削穴の側壁との衝突力を確実に緩和させることができることにより、掘削穴の側壁が崩れることがなく、掘削穴周辺に家屋がある場合でも、その周辺の家屋が傾いたりすることを防止することができるとともに、右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)によりボックスカルバート2が破損されることがなくなるので、ボックスカルバート2の破損によるボックスカルバート2からの水漏れをなくすことができる(他の長さ調整部材(右側側面上部長さ調整部材4RC(左側側面上部長さ調整部材4LC)、右側上面長さ調整部材6RC(左側上面長さ調整部材6LC)、右側側面前方長さ調整部材7RFC(左側側面前方長さ調整部材7LFC)、右側側面後方長さ調整部材7RBC(左側側面後方長さ調整部材))についても同様)。ここで、本実施形態では、ボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)の右側側面下部長さ調整部材8RC(左側側面下部長さ調整部材8LC)は、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の右側側面上部長さ調整部材4RC(左側側面上部長さ調整部材4LC)と同一のものを用いている。また、右側側面下部長さ調整部材8RC(左側側面下部長さ調整部材8LC)のボックスカルバート2の側面と平行なL字形状外側面の前方部と中央部と後方部には、それぞれ右側側面薄型弾性体11R(左側側面薄型弾性体11L)が強固に貼付されている。ここで、右側側面下部長さ調整部材8RC(左側側面下部長さ調整部材8LC)は、ボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)に設けられ、ボックスカルバートの大きさに応じて長手方向長さを調整することができる右側長さ調整部材(左側長さ調整部材)を構成している。
【0055】
このように、ボックスカルバート挿入補助器具1は、ボックスカルバート2の左右に分離されたボックスカルバート挿入補助右側部材1Rと、ボックスカルバート挿入補助左側部材1Lとから構成されるので、ボックスカルバート挿入補助器具1を吊持させるクレーン3がなくとも、人力によりボックスカルバート挿入補助右側部材1R(、ボックスカルバート挿入補助左側部材1L)をそれぞれ持ち上げることができるとともに、その持ち上げられたボックスカルバート挿入補助右側部材1R(、ボックスカルバート挿入補助左側部材1L)をボックスカルバート2の右側面(左側面)方向からボックスカルバート2右側上部角(左側上部角)に設置させ、ボックスカルバート2に装着させることができ、ボックスカルバート挿入補助右側部材1Rと、ボックスカルバート挿入補助左側部材1Lがそれぞれ個別にボックスカルバート2に装着されることにより、ボックスカルバート2にボックスカルバート挿入補助器具1を容易に取り付けることができる。これにより、異なる大きさのボックスカルバート2に変更される場合であっても、ボックスカルバート2への装着作業負担を軽減することができる。
【0056】
次に、本発明の一実施形態におけるボックスカルバート挿入補助器具1が用いられるオープンピット工法の施工手順について、図面を参照にしながら説明する。ここで、図12は本発明の一実施形態におけるボックスカルバート挿入補助器具が用いられるオープンピット工法のフローチャートを示す図であり、図13は同ボックスカルバート挿入補助器具をボックスカルバートに取り付けている状況を示す図であり、図14は同ボックスカルバート挿入補助器具が取り付けられたボックスカルバートを掘削穴に設置する状況を示す図であり、図16は同ボックスカルバートからボックスカルバート挿入補助器具が取り外される状況を示す図である。
【0057】
まずS1において、掘削工程が実施される。この掘削工程では、これからボックスカルバート2が埋設されるための掘削穴がバックフォー(図示略)を用いて掘削される。本実施形態では、道路幅が狭いなどの理由により掘削穴の横幅を広く取れない場所(横幅2180mm)を想定し、ボックスカルバート2(横幅1780mm、高さ1820mm、奥行き2000mm)が埋設される。そして、S2に進む。
【0058】
S2において、ボックスカルバート設置装置前進工程が実施される。このボックスカルバート設置装置前進工程では、ボックスカルバート設置装置21を前進させる(図1参照)。具体的には、ボックスカルバート設置装置21をボックスカルバート2の長手方向の長さ分だけ前進させる。このボックスカルバート設置装置21は、左右のフロントメッセル(図示略)を1枚ずつ地山へ貫入→ボトムメッセル(図示略)を1枚ずつ地山へ貫入→圧入ジャッキ(図示略)、ボトムジャッキ(図示略)を縮ませる(フロントフレーム(図示略)前進)→中間ジャッキ(図示略)を縮ませる(テールフレーム(図示略)推進)ことにより前進させる。そして、S3に進む。
【0059】
S3において、挿入補助器具前後方向調整工程が実施される。この挿入補助器具前後方向調整工程では、設置されるボックスカルバート2の前後方向の長さに合わせて、ボックスカルバート挿入補助器具1のボックスカルバート2の前後方向の長さが調整される。具体的には、右側側面上部長さ調整部材4RC(左側側面上部長さ調整部材4LC)、右側上面長さ調整部材6RC(左側上面長さ調整部材6LC)および右側側面下部長さ調整部材8RC(左側側面下部長さ調整部材8LC)により、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)、ボックスカルバート右側上面縦固定部6R(ボックスカルバート左側上面縦固定部6L)、ボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)の長手方向長さがボックスカルバート2の前後方向の長さに合わせて調整される。そして、S4に進む。
【0060】
S4において、挿入補助器具高さ方向調整工程が実施される。この挿入補助器具高さ方向調整工程では、設置されるボックスカルバート2の高さ方向の長さに合わせて、ボックスカルバート挿入補助器具1のボックスカルバート2の高さ方向の長さが調整される。具体的には、右側側面前方長さ調整部材7RFC(左側側面前方長さ調整部材7LFC)および右側側面後方長さ調整部材7RBC(左側側面後方長さ調整部材)により、ボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)の長手方向長さがボックスカルバート2の高さ方向の長さに合わせて調整される。なお、本実施形態では、挿入補助器具前後方向調整工程(S3)→挿入補助器具高さ方向調整工程(S4)の順で実施したが、これに限らず、挿入補助器具高さ方向調整工程(S4)→挿入補助器具前後方向調整工程(S3)の順で実施してもよく、また、挿入補助器具前後方向調整工程(S3)と挿入補助器具高さ方向調整工程(S4)を同時に挿入補助器具前後高さ方向調整工程として実施してもよい。そして、S6に進む。
【0061】
S5において、ボックスカルバート挿入補助器具装着工程が実施される。このボックスカルバート挿入補助器具装着工程では、ボックスカルバート挿入補助器具1のボックスカルバート挿入補助右側部材1Rおよびボックスカルバート挿入補助左側部材1Lがボックスカルバート2に装着される。具体的には、作業者により、ボックスカルバート挿入補助器具1のボックスカルバート挿入補助右側部材1R(ボックスカルバート挿入補助左側部材1L)がそれぞれ別々に持ち上げられ、その持ち上げられたボックスカルバート挿入補助右側部材1R(ボックスカルバート挿入補助左側部材1L)がボックスカルバート2の右側面(左側面)方向からボックスカルバート2の右側上部角(左側上部角)に設置され、ボックスカルバート2に装着される。具体的には、作業者は、まずボックスカルバート挿入補助右側部材1Rまたはボックスカルバート挿入補助左側部材1Lのいずれか一方を持ち上げ、右側面方向または左側面方向からボックスカルバート挿入補助右側部材1Rまたはボックスカルバート挿入補助左側部材1Lのいずれか一方がボックスカルバート2に設置される。そして、ボックスカルバート挿入補助右側部材1Rまたはボックスカルバート挿入補助左側部材1Lのいずれか一方がボックスカルバート2に設置された後に、作業者により他方のボックスカルバート挿入補助左側部材1Lまたはボックスカルバート挿入補助右側部材1Rが持ち上げられ、左側面方向または右側面方向からボックスカルバート挿入補助左側部材1Lまたはボックスカルバート挿入補助右側部材1Rがボックスカルバート2に設置される(図13参照)。なお、本実施形態では、ボックスカルバート挿入補助器具装着工程(S5)の実施前に挿入補助器具高さ方向調整工程(S4)を実施したが、これに限らず、ボックスカルバート挿入補助器具装着工程(S5)の実施後に挿入補助器具高さ方向調整工程(S4)を実施してもよく、また、ボックスカルバート挿入補助器具装着工程(S5)の実施前に挿入補助器具前後方向調整工程(S3)および挿入補助器具高さ方向調整工程(S4)を実施した後に、ボックスカルバート挿入補助器具装着工程(S5)が実施された後に、挿入補助器具前後方向調整工程(S3)および挿入補助器具高さ方向調整工程(S4)を実施してもよい。そして、S6に進む。
【0062】
S6において、挿入補助器具左右連結チェーン取付工程が実施される。この挿入補助器具左右連結チェーン取付工程では、ボックスカルバート2の前方側および後方側に配されるボックスカルバート右側上面横固定部5(5RF(5LF)、5RB(5LB)の右側上面前方フック14RF(右側上面後方フック14RB)と左側上面前方フック14LF(左側上面後方フック14LB)に挿入補助器具左右連結チェーン15がそれぞれ取り付けられる。
具体的には、挿入補助器具左右連結チェーン15は、右側上面前方横L型アングル5RFの右側上面前方フック14RFと左側上面前方横L型アングル5LFの左側上面前方フック14LFに取り付けられるとともに、右側上面後方横L型アングル5RBの右側上面後方フック14RBと左側上面後方横L型アングル5LBの左側上面後方フック14RBに取り付けられる。これにより、右側上面前方横L型アングル5RF(右側上面後方横L型アングル5RB)と左側上面後方横L型アングル5LB(左側上面後方横L型アングル5LB)が挿入補助器具左右連結チェーン15により連結され、ボックスカルバート2右側上部角に設置されるボックスカルバート挿入補助右側部材1Rとボックスカルバート2左側上部角に設置されるボックスカルバート挿入補助左側部材1Lが連結される。そして、S7に進む。
【0063】
S7において、ボックスカルバート吊持ワイヤー取付工程が実施される。このボックスカルバート吊持ワイヤー取付工程では、ボックスカルバート2上面に吊持ワイヤー取付部16が取り付けられ(図15(a)参照)、そして、その吊持ワイヤー取付部16に吊持ワイヤー下端係止部17bを介し吊持ワイヤー17が取り付けられることにより(図15(b)参照)、吊持ワイヤー17が、吊持ワイヤー取付部16を介してボックスカルバート2に連結される(図14参照)。具体的には、ボックスカルバート2上面にボックスカルバート上面挿入穴2aが4箇所設けられ、このボックスカルバート上面挿入穴2aには頭部18aの断面径が少し大きいアンカー18が埋め込まれている(図15参照)。また、吊持ワイヤー取付部16に回動自在のアンカー取付部16aが接続され、その回動自在のアンカー取付部16aの下部には両端部がアンカー18の頭部18aの径よりも大きくなった横長形状のアンカー挿入口16bが形成されている。すなわち、このアンカー挿入口16bの左右端部にはアンカー18の頭部18aの径よりも大きい開口部が形成され、そしてアンカー挿入口16bの左右端部の中央側にはアンカー18の頭部18aの径よりも小さい長孔が形成されている。そして、ボックスカルバート上面挿入穴2aに埋め込まれたアンカー18の頭部18aがアンカー取付部16aのアンカー挿入口16bの端部から挿入され、そしてアンカー取付部16aが回転されることにより、アンカー18の頭部18aがアンカー18の頭部18aよりも小さいアンカー挿入口16bの長孔に沿って移動する。これにより、アンカー取付部16aにアンカー18が係止される。このように、吊持ワイヤー取付部16のアンカー取付部16aはボックスカルバート2上面に設けられたアンカー18に係止され、吊持ワイヤー取付部16はアンカー18を介してボックスカルバート2上面に取り付けられる。そして、吊持ワイヤー17の下端には吊持ワイヤー下端係止部17bが設けられ、この吊持ワイヤー17の下端に設けられた吊持ワイヤー下端係止部17bがボックスカルバート2上面に装着された吊持ワイヤー取付部16に勘挿されることにより、吊持ワイヤー17は吊持ワイヤー取付部16と連結され、吊持ワイヤー17は吊持ワイヤー取付部16を介してボックスカルバート2に取り付けられる。そして、S8に進む。
【0064】
S8において、ボックスカルバート設置工程が実施される。このボックスカルバート設置工程では、ボックスカルバート2に取り付けられた吊持ワイヤー17上部の吊持ワイヤー上端係止部17aにクレーン3のクレーンフック3aが係止され、ボックスカルバート2がクレーン3に吊持された吊持ワイヤー17を介してボックスカルバート設置装置21の後方に設置される(図1図14参照)。本実施形態では、ボックスカルバート2の側面に、ボックスカルバート挿入補助器具1の右側面弾性体9Rおよび左側面弾性体9Lが設けられているので、ボックスカルバート2が掘削穴に挿入される際にボックスカルバート2の側面が掘削穴の側壁に衝突しても、右側面弾性体9Rおよび左側面弾性体9Lにより掘削穴の側壁の衝突力が緩和されることにより、掘削穴の側壁が崩れることがなく、掘削穴周辺に家屋がある場合でも、その周辺の家屋が傾いたりすることを防止することができるとともに、ボックスカルバート2が破損されることがなくなるので、ボックスカルバート2の破損によるボックスカルバート2からの水漏れをなくすことができる。さらに、ボックスカルバート2が左右に揺れた状態で横幅が狭い掘削穴に挿入される場合でも、ボックスカルバート2の側面に設けられた右側面弾性体9Rおよび左側面弾性体9Lが掘削穴の側壁に衝突することにより、そのボックスカルバート2の側面の右側面弾性体9Rおよび左側面弾性体9Lがクッションになってボックスカルバート2が中央側方向に向かうので、ボックスカルバート2を真っ直ぐ掘削穴に挿入させやすくすることができる。そして、S9に進む。
【0065】
S9において、ボックスカルバート吊持ワイヤー取外工程が実施される。このボックスカルバート吊持ワイヤー取外工程では、吊持ワイヤー17上部の吊持ワイヤー上端係止部17aがクレーン3のクレーンフック3aから取り外され、そしてアンカー取付部16aが回転されることによりボックスカルバート吊持ワイヤー取付工程(S7)においてアンカー取付部16aに係止されたアンカー18がアンカー挿入口16bの長孔に沿ってアンカー挿入口16bの左右端部方向に向かって移動させ、アンカー18がアンカー挿入口16bから抜き取られる。これにより、ボックスカルバート2上面に設けられたアンカー18が吊持ワイヤー取付部16から取り外される。このように、その取り外された吊持ワイヤー取付部16とともに吊持ワイヤー17がボックスカルバート2から取り外される。なお、本実施形態では、吊持ワイヤー上端係止部17aをクレーン3のクレーンフック3aから取り外したが、これに限らず、吊持ワイヤー17上部の吊持ワイヤー上端係止部17aをクレーン3のクレーンフック3aから取り外さず、アンカー取付部16aのアンカー挿入口16bからアンカー18を抜き取ってもよい。そして、S10に進む。
【0066】
S10において、挿入補助器具吊持チェーン取付工程が実施される。この挿入補助器具吊持チェーン取付工程では、ボックスカルバート挿入補助器具1を吊持する挿入補助器具吊持チェーン19がクレーン3のクレーンフック3aに係止されることにより、挿入補助器具吊持チェーン19がクレーン3に取り付けられる。具体的には、挿入補助器具吊持チェーン19上部の吊持チェーン上部係止部19aにクレーン3のクレーンフック3aが係止されることにより、挿入補助器具吊持チェーン19がクレーン3に取り付けられ、吊持される。そして、S11に進む。
【0067】
S11において、ボックスカルバート挿入補助器具取外工程が実施される。このボックスカルバート挿入補助器具取外工程では、ボックスカルバート挿入補助器具1のボックスカルバート2の右側上部角に設置されたボックスカルバート挿入補助右側部材1Rとボックスカルバート2の左側上部角に設置されたボックスカルバート挿入補助左側部材1Lが、順にボックスカルバート2から取り外される。ここで、ボックスカルバート挿入補助器具取外工程は、ボックスカルバート2が掘削穴に設置された後に実施される。具体的には、まずボックスカルバート挿入補助器具1の右側上面前方横L型アングル5RF(右側上面後方横L型アングル5RB)の右フック14Rと左側上面前方横L型アングル5LF(左側上面後方横L型アングル5LB)の左フック14Lに取り付けられている挿入補助器具左右連結チェーン15が、右フック14Rと左フック14Lから取り外される。これにより、挿入補助器具左右連結チェーン15が右側上面前方横L型アングル5RF(右側上面後方横L型アングル5RB)と左側上面前方横L型アングル5LF(左側上面後方横L型アングル5LB)からそれぞれ取り外される。そして、その挿入補助器具左右連結チェーン15が取り外された右側上面前方横L型アングル5RF(右側上面後方横L型アングル5RB)の右フック14R(14RFと14RB)、左側上面前方横L型アングル5LF(左側上面後方横L型アングル5LB)の左フック14L(14LFと14LB)に、クレーン3で吊持された挿入補助器具吊持チェーン19下部の吊持チェーン下部係止部19bがそれぞれ係止される。これにより、クレーン3に吊持された挿入補助器具吊持チェーン19が右側上面前方横L型アングル5RF(右側上面後方横L型アングル5RB)、左側上面前方横L型アングル5LF(左側上面後方横L型アングル5LB)にそれぞれに取り付けられ、ボックスカルバート挿入補助右側部材1R(ボックスカルバート挿入補助左側部材1L)は、クレーン3に吊持されながらボックスカルバート2から取り外される(図16参照)。ここで、図16では、ボックスカルバート2からボックスカルバート挿入補助左側部材1Lが取り外されている。そして、S11に進む。
【0068】
S12において、ボックスカルバートの設置が完了したか判断される。すなわち、次に設置するボックスカルバート2がないか判断される。そして、S12で「NO」と判断された場合は、S1に進み、S12で「YES」と判断されるまで、S1→S2→S3→S4→S6→S5→S7→S8→S9→S10→S11の処理が繰り返し実施される。S12で「YES」と判断された場合は、オープンピット工法が終了する。
【0069】
以上説明したように、ボックスカルバート挿入補助右側部材1R(ボックスカルバート挿入補助左側部材1L)は、ボックスカルバート2上面の右側上端辺(左側上端辺)に沿って配されるボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)の略両端部からボックスカルバート2上面の左右幅の半分以下の位置までの長さでボックスカルバート2上面にボックスカルバート右側上面横固定部5R(ボックスカルバート左側上面横固定部5L)が配され、ボックスカルバート右側上面横固定部5R(ボックスカルバート左側上面横固定部5L)のボックスカルバート2の左右中央側の略端部同士がボックスカルバート右側上面縦固定部6R(ボックスカルバート左側上面縦固定部6L)で結合されることにより、ボックスカルバート挿入補助器具1のボックスカルバート挿入補助右側部材1Rとボックスカルバート挿入補助左側部材1Lは、ボックスカルバートの左右に分離して構成されているので、ボックスカルバート挿入補助器具1を吊持させるクレーン3がなくても、人力によりボックスカルバート挿入補助右側部材1R(ボックスカルバート挿入補助左側部材1L)を持ち上げることができるとともに、その持ち上げられたボックスカルバート挿入補助右側部材1R(ボックスカルバート挿入補助左側部材1L)をボックスカルバート2の右側面(左側面)方向からボックスカルバート2に装着することができる。このように、ボックスカルバート挿入補助右側部材1Rとボックスカルバート挿入補助左側部材1Lがそれぞれ個別にボックスカルバート2に装着されることにより、ボックスカルバート2にボックスカルバート挿入補助器具1を容易に取り付けることができ、異なる大きさのボックスカルバート2に変更される場合であっても、ボックスカルバート2への装着作業負担を軽減することができる。また、右側面弾性体9R(左側面弾性体9L)が、弾性体で形成され、ボックスカルバート右側側面上方固定部4R(ボックスカルバート左側側面上方固定部4L)とボックスカルバート右側側面縦固定部7R(ボックスカルバート左側側面縦固定部7L)とボックスカルバート右側側面下方固定部8R(ボックスカルバート左側側面下方固定部8L)の少なくとも1つの外側面に設けられているので、ボックスカルバート2の側面が掘削穴の側壁に衝突しても、右側面弾性体9Rおよび左側面弾性体9Lにより掘削穴の側壁の衝突力が緩和されることにより、掘削穴の側壁が崩れることがなく、掘削穴周辺に家屋がある場合でも、その周辺の家屋が傾いたりすることを防止することができるとともに、右側面弾性体9Rおよび左側面弾性体9Lによりボックスカルバート2が破損されることがなくなるので、ボックスカルバート2の破損によるボックスカルバート2の破損場所からの水漏れをなくすことができる。さらに、ボックスカルバート2が左右に揺れた状態で横幅が狭い掘削穴に挿入される場合でも、ボックスカルバート2側面に設けられた右側面弾性体9Rおよび左側面弾性体9Lが掘削穴の側壁に衝突することにより、そのボックスカルバート2側面の右側面弾性体9Rおよび左側面弾性体9Lがクッションになってボックスカルバート2が中央側方向に向かうので、ボックスカルバート2を真っ直ぐ掘削穴に挿入させやすくすることができる。
【0070】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0071】
1 ボックスカルバート挿入補助器具
1R ボックスカルバート挿入補助右側部材
1L ボックスカルバート挿入補助左側部材
2 ボックスカルバート
2a ボックスカルバート上面挿入穴
3 クレーン
3a クレーンフック
4R ボックスカルバート右側側面上方固定部
4RF 右側側面上部前方L型アングル
4RB 右側側面上部後方L型アングル
4RC 右側側面上部長さ調整部材
4RFa 右側側面上部前方中央ボルト孔
4RBa 右側側面上部後方中央ボルト孔
4RCa 右側側面上部調整部材中央前方長孔
4RCb 右側側面上部調整部材中央後方長孔
4L ボックスカルバート左側側面上方固定部
4LF 左側側面上部前方L型アングル
4LB 左側側面上部後方L型アングル
4LC 左側側面上部長さ調整部材
4LFa 左側側面上部前方中央ボルト孔
4LBa 左側側面上部後方中央ボルト孔
4LCa 左側側面上部調整部材中央前方長孔
4LCb 左側側面上部調整部材中央後方長孔
5R ボックスカルバート右側上面横固定部
5RF 右側上面前方横L型アングル
5RB 右側上面後方横L型アングル
5L ボックスカルバート左側上面横固定部
5LF 左側上面前方横L型アングル
5LB 左側上面後方横L型アングル
6R ボックスカルバート右側上面縦固定部
6RF 右側上面前方縦L型アングル
6RB 右側上面後方縦L型アングル
6RC 右側上面長さ調整部材
6RFa 右側上面前方中央ボルト孔
6RBa 右側上面後方中央ボルト孔
6RCa 右側上面調整部材中央前方長孔
6RCb 右側上面調整部材中央後方長孔
6L ボックスカルバート左側上面縦固定部
6LF 左側上面前方縦L型アングル
6LB 左側上面後方縦L型アングル
6LC 左側上面長さ調整部材
6LFa 左側上面前方中央ボルト孔
6LBa 左側上面後方中央ボルト孔
6LCa 左側上面調整部材中央前方長孔
6LCb 左側上面調整部材中央後方長孔
7R ボックスカルバート右側側面縦固定部
7RF ボックスカルバート右側側面前方縦固定部
7RB ボックスカルバート右側側面後方縦固定部
7RFU 右側側面前方上部縦L型アングル
7RFD 右側側面前方下部縦L型アングル
7RFC 右側側面前方長さ調整部材
7RBU 右側側面後方上部縦L型アングル
7RBD 右側側面後方下部縦L型アングル
7RBC 右側側面後方長さ調整部材
7RFUa 右側側面前方上部縦中央ボルト孔
7RFUb 右側側面前方上部弾性体取付ボルト孔
7RFDa 右側側面前方下部縦中央ボルト孔
7RFDb 右側側面前方下部弾性体取付ボルト孔
7RFCa 右側側面前方調整部材中央上方長孔
7RFCb 右側側面前方調整部材中央下方長孔
7RBUa 右側側面後方上部縦中央ボルト孔
7RBUb 右側側面後方上部弾性体取付ボルト孔
7RBDa 右側側面後方下部縦中央ボルト孔
7RBDb 右側側面後方下部弾性体取付ボルト孔
7RBCa 右側側面後方調整部材中央上方長孔
7RBCb 右側側面後方調整部材中央下方長孔
7L ボックスカルバート左側側面縦固定部
7LF ボックスカルバート左側側面前方縦固定部
7LB ボックスカルバート左側側面後方縦固定部
7LFU 左側側面前方上部縦L型アングル
7LFD 左側側面前方下部縦L型アングル
7LFC 左側側面前方長さ調整部材
7LBU 左側側面後方上部縦L型アングル
7LBD 左側側面後方下部縦L型アングル
7LBC 左側側面後方長さ調整部材
7LFUa 左側側面前方上部縦中央ボルト孔
7LFUb 左側側面前方上部弾性体取付ボルト孔
7LFDa 左側側面前方下部縦中央ボルト孔
7LFDb 左側側面前方下部弾性体取付ボルト孔
7LBCa 左側側面後方調整部材中央上方長孔
7LBCb 左側側面後方調整部材中央下方長孔
7LBUa 左側側面後方上部縦中央ボルト孔
7LBUb 左側側面後方上部弾性体取付ボルト孔
7LBDa 左側側面後方下部縦中央ボルト孔
7LBDb 左側側面後方下部弾性体取付ボルト孔
7LFCa 左側側面前方調整部材中央上方長孔
7LFCb 左側側面前方調整部材中央下方長孔
8R ボックスカルバート右側面下方固定部
8RF 右側側面下部前方L型アングル
8RB 右側側面下部後方L型アングル
8RC 右側側面下部長さ調整部材
8RFa 右側側面下部前方中央ボルト孔
8RFb 右側側面下部前方弾性体取付ボルト孔
8RBa 右側側面下部後方中央ボルト孔
8RBb 右側側面下部後方弾性体取付ボルト孔
8RCa 右側側面下部調整部材中央前方長孔
8RCb 右側側面下部調整部材中央後方長孔
8L ボックスカルバート左側面下方固定部
8LF 左側側面下部前方L型アングル
8LB 左側側面下部後方L型アングル
8LC 左側側面下部長さ調整部材
8LFa 左側側面下部先方中央ボルト孔
8LFb 右側側面下部前方弾性体取付ボルト孔
8LBa 左側側面下部後方中央ボルト孔
8LBb 右側側面下部後方弾性体取付ボルト孔
8LCa 左側側面下部調整部材中央前方長孔
8LCb 左側側面下部調整部材中央後方長孔
9R 右側面弾性体
9Ra 右弾性体ボルト螺子挿入孔
9L 左側面弾性体
9La 左弾性体ボルト螺子挿入孔
10 弾性体取付ボルト
11R 右側側面薄型弾性体
11L 左側側面薄型弾性体
12F 位置調整ボルト
12B 位置調整ボルト
12U 位置調整ボルト
12D 位置調整ボルト
13F 位置調整ナット
13B 位置調整ナット
13U 位置調整ナット
13D 位置調整ナット
14RF 右側上面前方フック
14RB 右側上面後方フック
14LF 左側上面前方フック
14LB 左側上面後方フック
15 挿入補助器具左右連結チェーン
16 吊持ワイヤー取付部
16a アンカー取付部
16b アンカー挿入口
17 吊持ワイヤー
17a 吊持ワイヤー上端係止部
17b 吊持ワイヤー下端係止部
18 アンカー
18a 頭部
19 挿入補助器具吊持チェーン
19a 吊持チェーン上部係止部
19b 吊持チェーン下部係止部
20 弾性体締付ナット
21 ボックスカルバート設置装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2023-02-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
掘削された掘削穴にボックスカルバート設置装置を用いてボックスカルバートを設置する際に用いられるボックスカルバート挿入補助器具であって、
ボックスカルバート右側上部角に設置されるボックスカルバート挿入補助右側部材と、ボックスカルバート左側上部角に設置されるボックスカルバート挿入補助左側部材とを、有し、
前記ボックスカルバート挿入補助右側部材は、
ボックスカルバート上面の右側上端辺に沿って配されるボックスカルバート右側側面上方固定部と、
該ボックスカルバート右側側面上方固定部の略両端部の各々からボックスカルバート上面の左右幅の半分以下の位置までの長さでボックスカルバート上面に配される2つのボックスカルバート右側上面横固定部と、
2つのボックスカルバート右側上面横固定部の各々のボックスカルバートの左右中央側の略端部同士を結合するボックスカルバート右側上面縦固定部と、
前記ボックスカルバート右側側面上方固定部の略両端部の各々から下方にボックスカルバート右側面に沿って配される2つのボックスカルバート右側側面縦固定部と、
2つのボックスカルバート右側側面縦固定部の各々の略下端部同士を結合させたボックスカルバート右側側面下方固定部と、
弾性体で形成され、前記ボックスカルバート右側側面上方固定部と前記ボックスカルバート右側側面縦固定部と前記ボックスカルバート右側側面下方固定部の少なくとも1つの外側面に設けられた右側面弾性体と、を有し、
前記ボックスカルバート挿入補助左側部材は、
ボックスカルバート上面の左側上端辺に沿って配されるボックスカルバート左側側面上方固定部と、
該ボックスカルバート左側側面上方固定部の略両端部の各々からボックスカルバート上面の左幅の半分以下の位置までの長さでボックスカルバート上面に配される2つのボックスカルバート左側上面横固定部と、
2つのボックスカルバート左側上面横固定部の各々のボックスカルバートの左右中央側の略端部同士を結合するボックスカルバート左側上面縦固定部と、
前記ボックスカルバート左側側面上方固定部の略両端部の各々から下方にボックスカルバート左側面に沿って配される2つのボックスカルバート左側側面縦固定部と、
2つのボックスカルバート左側側面縦固定部の各々の略下端部同士を結合させたボックスカルバート左側側面下方固定部と、
弾性体で形成され、前記ボックスカルバート左側側面上方固定部と前記ボックスカルバート左側側面縦固定部と前記ボックスカルバート左側側面下方固定部の少なくとも1つの外側面に設けられた左側面弾性体と、を有し、
前記ボックスカルバート挿入補助右側部材と前記ボックスカルバート挿入補助左側部材は、それぞれ個別にボックスカルバートに装着されることにより、ボックスカルバートへの装着作業負担を軽減できることを特徴とするボックスカルバート挿入補助器具。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記課題を解決し上記目的を達成するために、本発明のうち第1の態様に係るものは、掘削された掘削穴にボックスカルバート設置装置を用いてボックスカルバートを設置する際に用いられるボックスカルバート挿入補助器具であって、ボックスカルバート右側上部角に設置されるボックスカルバート挿入補助右側部材と、ボックスカルバート左側上部角に設置されるボックスカルバート挿入補助左側部材とを、有し、ボックスカルバート挿入補助右側部材は、ボックスカルバート上面の右側上端辺に沿って配されるボックスカルバート右側側面上方固定部と、ボックスカルバート右側側面上方固定部の略両端部の各々からボックスカルバート上面の左右幅の半分以下の位置までの長さでボックスカルバート上面に配される2つのボックスカルバート右側上面横固定部と、2つのボックスカルバート右側上面横固定部の各々のボックスカルバートの左右中央側の略端部同士を結合するボックスカルバート右側上面縦固定部と、ボックスカルバート右側側面上方固定部の略両端部の各々から下方にボックスカルバート右側面に沿って配される2つのボックスカルバート右側側面縦固定部と、2つのボックスカルバート右側側面縦固定部の各々の略下端部同士を結合させたボックスカルバート右側側面下方固定部と、弾性体で形成され、ボックスカルバート右側側面上方固定部とボックスカルバート右側側面縦固定部とボックスカルバート右側側面下方固定部の少なくとも1つの外側面に設けられた右側面弾性体と、を有し、ボックスカルバート挿入補助左側部材は、ボックスカルバート上面の左側上端辺に沿って配されるボックスカルバート左側側面上方固定部と、ボックスカルバート左側側面上方固定部の略両端部の各々からボックスカルバート上面の左右幅の半分以下の位置までの長さでボックスカルバート上面に配される2つのボックスカルバート左側上面横固定部と、2つのボックスカルバート左側上面横固定部の各々のボックスカルバートの左右中央側の略端部同士を結合するボックスカルバート左側上面縦固定部と、ボックスカルバート左側側面上方固定部の略両端部の各々から下方にボックスカルバート左側面に沿って配される2つのボックスカルバート左側側面縦固定部と、2つのボックスカルバート左側側面縦固定部の各々の略下端部同士を結合させたボックスカルバート左側側面下方固定部と、弾性体で形成され、ボックスカルバート左側側面上方固定部とボックスカルバート左側側面縦固定部とボックスカルバート左側側面下方固定部の少なくとも1つの外側面に設けられた左側面弾性体と、を有し、ボックスカルバート挿入補助右側部材とボックスカルバート挿入補助左側部材は、それぞれ個別にボックスカルバートに装着されることにより、ボックスカルバートへの装着作業負担を軽減できることを特徴とするものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明によれば、ボックスカルバート挿入補助右側部材(ボックスカルバート挿入補助左側部材)は、ボックスカルバート上面の右側上端辺(左側上端辺)に沿って配されるボックスカルバート右側側面上方固定部(ボックスカルバート左側側面上方固定部)の略両端部の各々からボックスカルバート上面の左右幅の半分以下の位置までの長さでボックスカルバート上面にボックスカルバート右側上面横固定部(ボックスカルバート左側上面横固定部)が2つ配され、2つのボックスカルバート右側上面横固定部(ボックスカルバート左側上面横固定部)の各々のボックスカルバートの左右中央側の略端部同士がボックスカルバート右側上面縦固定部(ボックスカルバート左側上面縦固定部)で結合されることにより、ボックスカルバート挿入補助器具のボックスカルバート挿入補助右側部材とボックスカルバート挿入補助左側部材は、ボックスカルバートの左右に分離して構成されているので、ボックスカルバート挿入補助器具を吊持させるクレーンがなくても、人力によりボックスカルバート挿入補助右側部材(ボックスカルバート挿入補助左側部材)を持ち上げることができるとともに、その持ち上げられたボックスカルバート挿入補助右側部材(ボックスカルバート挿入補助左側部材)をボックスカルバートの右側面(左側面)方向からボックスカルバートに装着することができる。このように、ボックスカルバート挿入補助右側部材とボックスカルバート挿入補助左側部材がそれぞれ個別にボックスカルバートに装着されることにより、ボックスカルバートにボックスカルバート挿入補助器具を容易に取り付けることができ、異なる大きさのボックスカルバートに変更される場合であっても、ボックスカルバートへの装着作業負担を軽減することができる。また、右側面弾性体(左側面弾性体)が、弾性体で形成され、ボックスカルバート右側側面上方固定部(ボックスカルバート左側側面上方固定部)とボックスカルバート右側側面縦固定部(ボックスカルバート左側側面縦固定部)とボックスカルバート右側側面下方固定部(ボックスカルバート左側側面下方固定部)の少なくとも1つの外側面に設けられているので、ボックスカルバートの側面が掘削穴の側壁に衝突しても、右側面弾性体および左側面弾性体により掘削穴の側壁の衝突力が緩和されることにより、掘削穴の側壁が崩れることがなく、掘削穴周辺に家屋がある場合でも、その周辺の家屋が傾いたりすることを防止することができるとともに、右側面弾性体および左側面弾性体によりボックスカルバートが破損されることがなくなるので、ボックスカルバートの破損によるボックスカルバートの破損場所からの水漏れをなくすことができる。さらに、ボックスカルバートが左右に揺れた状態で横幅が狭い掘削穴に挿入される場合でも、ボックスカルバート側面に設けられた右側面弾性体および左側面弾性体が掘削穴の側壁に衝突することにより、そのボックスカルバート側面の右側面弾性体および左側面弾性体がクッションになってボックスカルバートが中央側方向に向かうので、ボックスカルバートを真っ直ぐ掘削穴に挿入させやすくすることができる。