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特開2024-33661情報処理装置、情報処理方法および情報処理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024033661
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20240306BHJP
   H04N 1/60 20060101ALI20240306BHJP
   G01J 3/46 20060101ALI20240306BHJP
   B41J 2/525 20060101ALI20240306BHJP
【FI】
G06F3/12 329
G06F3/12 305
H04N1/60
G01J3/46 Z
B41J2/525
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022137377
(22)【出願日】2022-08-31
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000660
【氏名又は名称】Knowledge Partners弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】水澤 信忠
(72)【発明者】
【氏名】田中 克哉
【テーマコード(参考)】
2C262
2G020
5C079
【Fターム(参考)】
2C262AA02
2C262AA04
2C262AA24
2C262AB11
2C262FA13
2C262GA29
2C262GA32
2C262GA59
2G020AA08
2G020DA02
2G020DA03
2G020DA04
2G020DA05
2G020DA12
2G020DA14
2G020DA34
2G020DA43
5C079LA31
5C079LB01
5C079MA10
5C079MA17
5C079NA27
5C079PA03
(57)【要約】
【課題】ユーザー自身が処理を選択して処理を開始する必要があると、操作が煩雑になる。
【解決手段】見本色に関する処理を示す処理情報を含んだ二次元コードを読み取るコード読取部と、前記処理情報に基づいて、前記見本色に関する第1の処理または第2の処理を選択する選択部と、前記選択部によって選択された結果に応じて、前記第1の処理に関する表示を行う第1の画面または前記第2の処理に関する表示を行う第2の画面を表示する画面制御部と、を備える情報処理装置を構成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
見本色に関する処理を示す処理情報を含んだ二次元コードを読み取るコード読取部と、
前記処理情報に基づいて、前記見本色に関する第1の処理または第2の処理を選択する選択部と、
前記選択部によって選択された結果に応じて、前記第1の処理に関する表示を行う第1の画面または前記第2の処理に関する表示を行う第2の画面を表示する画面制御部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記第1の処理は、前記見本色の測色値を指定する処理であり、
前記第2の処理は、印刷装置によって印刷される前記見本色の色合わせを行うための処理である、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記見本色の測色値を指定する処理は、予め用意された前記見本色の見本を測色して前記見本色の測色値を指定する処理であり、
前記色合わせを行うための処理は、前記印刷装置を用いて印刷された前記見本色のパッチを測色して測色値を取得する処理である、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1の処理を選択させるための前記処理情報を含む第1の二次元コードは、前記見本色の測色値を保存する記憶媒体を備えるサーバーからの表示指示によって表示装置に表示され、
前記コード読取部は、前記表示装置に表示された前記第1の二次元コードを読み取る、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第1の二次元コードは、測色対象である前記見本色の数と、識別情報と、の少なくとも一方を含む、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第2の処理を選択させるための前記処理情報を含む第2の二次元コードは、前記見本色を印刷させる印刷装置によって測色対象のパッチとともに印刷され、
前記コード読取部は、前記印刷装置によって印刷された前記第2の二次元コードを読み取る、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第2の二次元コードは、前記パッチを示す情報を含む、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記印刷装置は、ユーザーによって指示された印刷データに基づいて印刷を行う前に、前記印刷データに含まれる前記見本色の色合わせを行うための前記パッチを印刷し、
前記第2の二次元コードは、前記印刷データを識別するための識別情報を含む、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項9】
見本色に関する処理を示す処理情報を含んだ二次元コードを読み取り、
前記処理情報に基づいて、前記見本色に関する第1の処理または第2の処理を選択し、
選択された結果に応じて、前記第1の処理に関する表示を行う第1の画面または前記第2の処理に関する表示を行う第2の画面を表示する、
情報処理方法。
【請求項10】
サーバーと情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記サーバーからの指示により表示装置に表示された第1の二次元コード、または前記サーバーからの指示により印刷装置によって印刷された第2の二次元コード、であって、見本色に関する処理を示す処理情報を含んだ前記第1の二次元コードまたは前記第2の二次元コードを読み取るコード読取部と、
前記処理情報に基づいて、前記見本色に関する第1の処理または第2の処理を選択する選択部と、
前記選択部によって選択された結果に応じて、前記第1の処理に関する表示を行う第1の画面または前記第2の処理に関する表示を行う第2の画面を表示する画面制御部と、
前記第1の処理または前記第2の処理によって得られた情報を前記サーバーに送信する送信部と、を備え、
前記サーバーは、前記第1の処理または前記第2の処理によって得られた前記情報を保存する記憶媒体を備える、
情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷物の特定の部分を特定の色で印刷するための技術が知られている。例えば、特許文献1には、指定色を印刷装置で印刷し、測色器で測色した結果と比較することによって補正を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-72280号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
見本色について測色を伴う色合わせ等の処理が行われる場合、コンピューターが利用されることが多い。しかし、見本色について、単一のコンピューターを用いて複数の処理がある場合に、ユーザー自身が処理を選択して処理を開始する必要があると、操作が煩雑になる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための情報処理装置は、見本色に関する処理を示す処理情報を含んだ二次元コードを読み取るコード読取部と、前記処理情報に基づいて、前記見本色に関する第1の処理または第2の処理を選択する選択部と、前記選択部によって選択された結果に応じて、前記第1の処理に関する表示を行う第1の画面または前記第2の処理に関する表示を行う第2の画面を表示する画面制御部と、を備える。
【0006】
また、上記課題を解決するための情報処理方法は、見本色に関する処理を示す処理情報を含んだ二次元コードを読み取り、前記処理情報に基づいて、前記見本色に関する第1の処理または第2の処理を選択し、選択された結果に応じて、前記第1の処理に関する表示を行う第1の画面または前記第2の処理に関する表示を行う第2の画面を表示する。
【0007】
また、上記課題を解決するための情報処理システムは、サーバーと情報処理装置とを含む情報処理システムであって、前記情報処理装置は、前記サーバーからの指示により表示装置に表示された第1の二次元コード、または前記サーバーからの指示により印刷装置によって印刷された第2の二次元コード、であって、見本色に関する処理を示す処理情報を含んだ前記第1の二次元コードまたは前記第2の二次元コードを読み取るコード読取部と、前記処理情報に基づいて、前記見本色に関する第1の処理または第2の処理を選択する選択部と、前記選択部によって選択された結果に応じて、前記第1の処理に関する表示を行う第1の画面または前記第2の処理に関する表示を行う第2の画面を表示する画面制御部と、前記第1の処理または前記第2の処理によって得られた情報を前記サーバーに送信する送信部と、を備え、前記サーバーは、前記第1の処理または前記第2の処理によって得られた前記情報を保存する記憶媒体を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】情報処理システムの一例を模式的に示す図。
図2】サーバーの構成を示すブロック図。
図3】端末の構成を示すブロック図。
図4】情報処理装置の構成を示すブロック図。
図5】プリンターの構成を示すブロック図。
図6】処理情報の例を示す図。
図7】見本色の指定に関する作業および処理を示すフローチャート。
図8】第1の二次元コードの表示例を示す図。
図9】二次元コードを読み取る際の画面の例を示す図。
図10】見本色の指定を行うための画面の例を示す図。
図11】見本色の色合わせに関する作業および処理を示すフローチャート。
図12】第2の二次元コードの印刷例を示す図。
図13】見本色の色合わせを行うための画面の例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)システム構成:
(1-1)サーバーの構成:
(1-2)端末の構成:
(1-3)情報処理装置の構成:
(1-4)プリンターの構成:
(2)見本色に関する処理:
(2-1)見本色の指定処理:
(2-2)見本色の色合わせ処理:
(3)他の実施形態:
【0010】
(1)システム構成:
図1は、本発明の一実施形態にかかる情報処理システムの一例を模式的に示す図である。情報処理システム1は、サーバー10、端末11、情報処理装置20、測色器21、プリンター30を備える。本実施形態において、図示された装置の数は一例であり、数は限定されない。例えば、情報処理装置20、プリンター30等が複数台用いられても良い。サーバー10、端末11、情報処理装置20、プリンター30は、ネットワークを介して互いに通信することができる。ネットワークの態様は種々の態様であって良く、図1に示す例はインターネットが想定されているが、ローカルネットワークであっても良い。
【0011】
本実施形態のユーザーは、プリンター30を用いて各種の印刷物を印刷させることができる。印刷の際にユーザーは、プリンター30によって所望の色の印刷物を印刷させるように調整を行うことができる。ユーザーは、当該調整機能を用いて、特定の色であることが決められた見本色と同じ色を含む印刷物をプリンター30で印刷させることが可能である。
【0012】
この調整のために、ユーザーは、見本色を指定する。見本色の指定は、見本色がどのような色であるのかを指定する処理であり、見本色の測色値を指定する処理である。本明細書では、見本色の測色値を指定する処理を、見本色を指定する処理と呼ぶ場合もある。本実施形態において、見本色は、機器非依存色空間内の座標値であるLab値(CIELAB値)で指定される。また、本実施形態において、見本色は見本によって示される。すなわち、ユーザーは、見本色を示す見本を用意する。そして、ユーザーは、測色器21を用いて見本を測色して得られたLab値を、見本色の値として指定する。
【0013】
プリンター30においては、カラープロファイルを用いた印刷を行うことで、印刷データによる出力結果として想定されている色をある程度再現することができる。しかし、プリンター30の個体差や経時変化により、想定されている色と異なる色が印刷される場合もある。そこで、本実施形態において、ユーザーは、見本色として指定された色と、見本色をプリンター30で印刷して得られる色と合わせる処理を行うことができる。すなわち、ユーザーは、プリンター30によって印刷される見本色の色合わせを行うための処理を行う。この際、ユーザーは、見本色を印刷させるための印刷データに基づいてプリンター30によってパッチを印刷させ、測色器21を用いてパッチを測色してLab値を特定する。当該パッチにおいては、個体差や経時変化によって見本色として指定されたLab値と異なっていることがあり得る。そこで、見本色として指定されたLab値と、見本色を印刷させるための印刷データに基づいて実際に印刷したパッチのLab値と、を比較すれば、見本色として指定されたLab値を印刷するための補正を行うことができる。
【0014】
以下、このような見本色に関する処理を行うことが可能な情報処理システム1の各装置の構成を説明する。
(1-1)サーバーの構成:
図2は、サーバー10の構成を示すブロック図である。サーバー10は、プロセッサー10aと、通信部10bと、不揮発性メモリー10cとを備える。プロセッサー10aは、図示しないCPUやROMやRAM等を備え、不揮発性メモリー10cに記録された種々のプログラムを実行しサーバー10の各部やネットワークに接続された各装置を制御することができる。なお、プロセッサー10aは、単一のチップで構成されても良いし、複数のチップで構成されても良いし、プリンターを動作させる様々な機能ブロックとともにSoCとして構成されていても良い。また、例えばCPUに替えてASICが採用されても良いし、CPUとASICとが協働する構成であっても良い。本実施形態における各装置がプロセッサーを備える場合、そのプロセッサーは、プロセッサー10aと同様に種々の態様で実現可能である。
【0015】
通信部10bは、外部機器と有線または無線の各種の通信プロトコルに従って通信するための通信インターフェースを含む。サーバー10は、当該通信部10bを介して他の装置と通信することが可能である。なお、通信部10bは、サーバー10に装着された各種のリムーバブルメモリーと通信するためのインターフェースを含んでいてもよい。
【0016】
サーバー10の不揮発性メモリー10cには、各種の情報が蓄積される。例えば、不揮発性メモリー10cには、見本色に関する見本色情報10c1、パッチに関するパッチ情報10c2、見本色を印刷するために必要な補正を行うための補正データ10c3が記録される。
【0017】
見本色情報10c1は、見本色の識別情報と、Lab値と、を対応付けた情報である。見本色情報10c1は、見本色の指定処理により、見本の測色が行われた場合に、見本の色を識別するための識別情報と、測色結果としてのLab値とが、対応付けられることで生成される。本実施形態において、識別情報はID番号と名称であるが、識別情報としては、種々の情報が採用されてよい。
【0018】
パッチ情報10c2は、パッチの識別情報と、Lab値と、を対応付けた情報である。パッチ情報10c2は、見本色の色合わせ処理により、パッチの測色が行われた場合に、パッチを識別するための識別情報と、測色結果としてのLab値とが、対応付けられることで生成される。本実施形態において、パッチは見本色の色合わせのために測色され、あるパッチは、ある見本色に対応する。そこで、本実施形態においてパッチの識別情報は、見本色の識別情報と同一の情報となっている。
【0019】
補正データ10c3は、見本色を指定した印刷を行う場合に、プリンター30の色を補正するためのデータであれば良く、種々の態様で定義されて良い。本実施形態においては、Lab値によって見本色を指定することが可能であり、プリンター30においては、カラープロファイルに基づいて当該Lab値をインク色毎のインクを示す値に変換する。補正データ10c3は、当該カラープロファイルによる変換を補正するためのデータである。補正データ10c3は、種々の手法で作成されて良く、見本色のLab値に基づいて、プリンター30によって印刷されたパッチが特定のLab値である場合、パッチのLab値を見本色のLab値にするための補正データが、例えば、公知の技術によって特定される。補正データ10c3は、このようにして取得された補正データであって良い。
【0020】
(1-2)端末の構成:
図3は、端末11の構成を示すブロック図である。端末11は、プロセッサー11aと、通信部11bと、不揮発性メモリー11cと、ディスプレイ11dと、入力部11eとを備える。プロセッサー11aは、図示しないCPUやROMやRAM等を備え、不揮発性メモリー11cに記録された種々のプログラムを実行し端末11の各部を制御することができる。
【0021】
通信部11bは、外部機器と有線または無線の各種の通信プロトコルに従って通信するための通信インターフェースを含む。端末11は、当該通信部11bを介して他の装置と通信することが可能である。また、通信部11bは、端末11に装着された各種のリムーバブルメモリーと通信するためのインターフェースを含む。
【0022】
端末11の不揮発性メモリー11cには、各種のプログラムや、プログラムの実行に用いられるデータ等が保存される。ディスプレイ11dは、任意の画像を表示する表示装置である。入力部11eは、ユーザーが入力操作を行う装置であり、例えば、キーボードやマウス、タッチパネル等で構成される。ユーザーは、ディスプレイ11dに表示される画像や文字を視認しながら、入力部11eを操作してユーザーの意図を入力することができる。
【0023】
本実施形態において、ユーザーは、プロセッサー11aに所定のプログラム、例えば、ブラウザー等を実行させ、ディスプレイ11d、入力部11eをユーザーインターフェースとして用いて、サーバー10に各種の処理を実行させることができる。
【0024】
(1-3)情報処理装置の構成:
図4は、情報処理装置20の構成を示すブロック図である。情報処理装置20は、プロセッサー20aと、通信部20bと、不揮発性メモリー20cと、ディスプレイ20dと、入力部20eと、カメラ20fと、を備える。本実施形態において、情報処理装置20は、携帯端末である。
【0025】
通信部20bは、外部機器と有線または無線の各種の通信プロトコルに従って通信するための通信インターフェースを含む。情報処理装置20は、通信部20bを介して他の装置と通信し、任意の情報を授受することができる。本実施形態において、通信部20bは、近距離無線による通信を行う通信インターフェースを含み、測色器21と所定の規格(例えばブルートゥース(登録商標))によって通信することができる。
【0026】
不揮発性メモリー20cは、各種の情報を保存可能である。本実施形態において不揮発性メモリー20cは、測色器21から取得したLab値を含む見本色情報10c1、パッチ情報10c2を保存することが可能である。ディスプレイ20dは、各種の情報を表示させる表示部である。入力部20eは、マウスやキーボード等の装置であり、ユーザーによる各種の入力を受け付けることが可能である。
【0027】
カメラ20fは、撮影光学系および撮像素子を備え、撮影光学系の視野内に存在するオブジェクトの画像を撮影し、画像データを出力する。プロセッサー20aは、当該画像データに基づいて、各種の処理を行うことが可能である。
【0028】
プロセッサー20aは、図示しないCPUやROMやRAM等を備え、不揮発性メモリー20cに記録された種々のプログラムを実行し情報処理装置20の各部を制御することができる。本実施形態において、プロセッサー20aは、図示しない情報処理プログラムを実行することにより、コード読取部20a1,選択部20a2,画面制御部20a3,送信部20a4として機能する。
【0029】
コード読取部20a1は、見本色に関する処理を示す処理情報を含んだ二次元コードを読み取る機能である。選択部20a2は、処理情報に基づいて、見本色に関する第1の処理または第2の処理を選択する機能である。画面制御部20a3は、選択部によって選択された結果に応じて、第1の処理に関する表示を行う第1の画面または第2の処理に関する表示を行う第2の画面を表示する機能である。送信部20a4は、第1の処理または第2の処理によって得られた情報をサーバーに送信する機能である。なお、本実施形態において、第1の処理は、見本色の測色値(Lab値)を指定する処理であり、第2の処理は、プリンター30によって印刷される見本色の色合わせを行うための処理である。プロセッサー20aが実行する各機能の詳細は後述する。
【0030】
(1-4)プリンターの構成:
図5は、プリンター30の構成を示すブロック図である。プリンター30は、プロセッサー30aと、通信部30bと、不揮発性メモリー30cと、印刷部30dと、UI部30eと、を備える。プロセッサー30aは、図示しないCPUやROMやRAM等を備え、不揮発性メモリー30cに記録された種々のプログラムを実行しプリンター30の各部を制御することができる。
【0031】
通信部30bは、外部機器と有線または無線の各種の通信プロトコルに従って通信するための通信インターフェースを含む。プリンター30は、当該通信部30bを介して他の装置と通信することが可能である。なお、通信部30bは、プリンター30に装着された各種のリムーバブルメモリーと通信するためのインターフェースを含んでいてもよい。不揮発性メモリー30cは、種々のデータを保存可能なメモリーであり、印刷対象を示す印刷データや、印刷に用いられるデータ、例えば、カラープロファイル等が保存される。
【0032】
印刷部30dは、印刷を実行する部位であり、インクジェット方式や電子写真方式等の各種の印刷方式が採用されてよい。印刷部30dは、各種のメディアに印刷を実行するためのアクチュエーターや各種装置、センサー、駆動回路、機械部品等を備えている。センサーは、プリンター30において変化し得る各種の検出対象を検出するセンサーを含む。検出対象は限定されず、例えば、メディアの残量を検出するセンサーや印刷に使用される色毎のインクの残量を検出するセンサー等が挙げられる。
【0033】
UI部30eは、タッチパネルディスプレイや各種のキーやスイッチ等を含む。タッチパネルディスプレイは、各種の情報、例えば、プリンター30のステータスやインクの残量等を表示する表示パネルと、当該表示パネルに重ねられたタッチ検出パネルとを備え、人の指等によるタッチ操作を検出する。プロセッサー30aは、UI部30eを介してユーザーの操作内容を取得することができる。また、プロセッサー30aは、UI部30eのディスプレイに各種の情報を表示し利用者に通知することができる。
【0034】
本実施形態においてユーザーは、端末11等を操作し、任意の印刷データをサーバー10に保存し、保存された印刷データに基づいてプリンター30に印刷を実行させることができる。印刷を行う場合、サーバー10からプリンター30に印刷データが送信され、プロセッサー30aは、通信部30bを介してサーバー10から印刷データを取得する。そして、プロセッサー30aは、カラープロファイル等のデータを用いて印刷データに基づく画像処理を実行し、印刷実行可能なデータを生成する。プロセッサー30aは、当該データに基づいて印刷部30dに印刷を実行させる。
【0035】
ユーザーは、印刷物に見本色が含まれる場合に、見本色の指定と、見本色の色合わせを行った上で、プリンター30に見本色を印刷させることができる。本実施形態においては、印刷物に見本色が含まれる場合、印刷データに見本色のLab値と見本色で印刷すべき画素とを示す情報が含まれる。さらに、印刷データには、当該見本色を指定された色として印刷するための補正データ10c3が対応付けられて、サーバー10から送信される。
【0036】
プロセッサー30aは、カラープロファイルを用いた色変換を行う際に、見本色については、当該補正データ10c3に基づいて色変換を行うことにより、プリンター30で見本色を印刷する際に必要となる情報、例えば、見本色を印刷する際に必要なインク量を特定する。プロセッサー30aは、当該情報を含むように印刷実行可能なデータを生成し、印刷部30dによって印刷を実行させる。この結果、見本色が指定されたLab値となるように印刷された印刷物が生産される。
【0037】
(2)見本色に関する処理:
以上のように、本実施形態に係る情報処理システム1においては、プリンター30によって見本色を印刷させる際に、事前に見本色の指定と見本色の色合わせと、を行う必要がある。これらの処理は、印刷物の準備や測色器の使用など、複雑な作業を要するため、ユーザーによる作業負担はできるだけ少ないことが好ましい。そこで、本実施形態においては、情報処理装置20において、ユーザーが、見本色の指定と、見本色の色合わせとのいずれかを指示しなくても適切な処理が起動されるような構成が採用されている。
【0038】
具体的には、情報処理装置20においては、二次元コードを読み取ることによって見本色の指定、または、見本色の色合わせが選択されるように構成されている。このため、二次元コードとしてエンコードされる処理情報には、二次元コードを読み取った後に選択すべき処理を示す情報が含まれる。
【0039】
図6は、二次元コードに含まれる処理情報の例を示している。図6においては、左側に処理情報の項目、右側に各項目の内容を示している。図6に示されるように、処理情報には、処理タイプを示す情報が含まれている。処理タイプは、見本色に関する処理を示している。本実施形態においては、処理タイプが1である場合、見本色の指定処理を選択すべきと見なされ、処理タイプが2である場合、見本色の色合わせを選択すべきと見なされる。
【0040】
本実施形態において、処理情報には、測色条件が含まれる。すなわち、測色器21において適用すべき測色条件が二次元コードとして記述される。測色条件は、種々の項目毎の値によって定義されて良く、図6に示す例においてはMファクター、光源、視野角が指定されることによって測色条件が定義される例が想定されている。
【0041】
図6において、見本色の項目に示された情報は、見本色の指定に際して情報処理装置20で用いられる情報である。具体的には、見本色毎に識別情報であるIDおよび名称が定義されている。この構成によれば、測色対象となる見本色を識別情報によって明確に区別することが可能である。さらに、図6に示す例においては、情報処理装置20のディスプレイ20d上で当該見本色についての表示を行う場合に表示すべき色が表示色として定義されている。すなわち、情報処理装置20のディスプレイ20d上で、見本色を示すアイコンが表示される際に、実際の見本色にできるだけ近い色が表示されるように、表示色が定義されている。この構成によれば、実際の見本色にできるだけ近い色でディスプレイ20d上に見本色を表示させることができる。見本色は、複数個存在し得るため、図6においては、見本色がn個(nは2以上の整数)であることが想定されている。
【0042】
図6において、パッチの項目に示された情報は、色合わせのための測色対象となるパッチに関する情報である。すなわち、色合わせの際には、補正が行われない状態でプリンター30によって見本色のパッチを印刷させるため、処理情報には、当該パッチに関する情報が含まれる。本実施形態において、パッチに関する情報は、情報処理装置20のディスプレイ20d上で当該パッチについての表示を行う場合に表示すべき色である表示色を示す情報である。ここでも、情報処理装置20のディスプレイ20d上で、パッチを示すアイコンが表示される際に、実際の印刷物にできるだけ近い色が表示されるように、表示色が定義されている。パッチは、複数個存在し得るため、図6においては、パッチがN個(Nは2以上の整数)であることが想定されている。なお、本実施形態において、見本色の色合わせは、サーバー10によってパッチが対応すべき見本色が把握された状態で実施されるため、処理情報には含まれていない。但し、パッチについても識別情報であるIDおよび名称が処理情報に含まれていても良い。以上の構成によれば、実際の印刷物にできるだけ近い色でディスプレイ20d上にパッチを表示させることができる。
【0043】
本実施形態においては、処理タイプが1、すなわち、見本色の指定が行われる場合、当該処理タイプと測色条件と見本色の各項目について情報が定義された二次元コードが用いられる。ここでは、見本色の指定を行う際に用いられる二次元コードを第1の二次元コードとも呼ぶ。また、処理タイプが2、すなわち、見本色の色合わせが行われる場合、当該処理タイプと測色条件とパッチの各項目について情報が定義された二次元コードが用いられる。ここでは、見本色の色合わせを行う際に用いられる二次元コードを第2の二次元コードとも呼ぶ。
【0044】
本実施形態において、見本色の指定は、ユーザーが端末11を操作して、見本色の指定の開始指示を行った場合に、開始される。この際、サーバー10は、第1の二次元コードを表示させるためのデータを端末11に送信する。端末11のプロセッサー11aは、通信部11bを介して当該データを受信し、ディスプレイ11dに第1の二次元コードを表示させる。この意味で、本実施形態において端末11は、サーバー10からの指示により第1の二次元コードを表示させる表示装置として機能する。
【0045】
一方、本実施形態において、見本色の色合わせは、ユーザーが端末11を操作して、見本色の色合わせの開始指示を行った場合に、開始される。この際、サーバー10は、第2の二次元コードを印刷させるためのデータをプリンター30に送信する。プリンター30のプロセッサー30aは、通信部30bを介して当該データを受信し、印刷部30dに第2の二次元コードを印刷させる。この意味で、本実施形態においてプリンター30は、サーバー10からの指示により第2の二次元コードを印刷する印刷装置として機能する。
【0046】
(2-1)見本色の指定処理:
以下においては、見本色の指定についての処理を詳細に説明する。見本色の指定は、予め用意された見本色の見本を測色して見本色の測色値(Lab値)を指定することによって実施される。図7は、見本色の指定処理の流れを示す図であり、ユーザーによる作業の流れ、情報処理装置20における処理の流れ、サーバー10における処理の流れを示している。見本色の指定処理を開始する際に、ユーザーは、まず、見本色の見本を用意する。本実施形態において、当該見本は見本色を示すカード状の媒体であり、見本色に対応付けて見本色の名称が記されている。
【0047】
見本を用意したら、ユーザーは、見本色の指定作業を開始する(ステップS100)。すなわち、ユーザーは、端末11の入力部11eを操作し、見本色の指定作業の開始指示を入力する。この際、ユーザーは、入力部11eを操作し、Lab値を指定する対象の見本色の名称を入力する。対象の見本色が複数個存在する場合、ユーザーは複数個の見本色について名称を入力する。名称が入力されると、端末11のプロセッサー11aは、通信部11bを介して見本色の名称を示す情報をサーバー10に送信する。
【0048】
当該情報が送信されると、サーバー10のプロセッサー10aは、見本色の指定を示す第1の二次元コードを表示させる(ステップS300)。具体的には、プロセッサー10aは、通信部10bを介して各見本色の名称を示す情報を取得し、各見本色にIDを対応付ける。さらに、プロセッサー11aは、各見本色に対して表示色を対応付ける。表示色は、種々の手法で決められて良く、ユーザーによって決められても良いし、名称に基づいて決められても良い。後者は、例えば、見本の名称が周知であり、名称からどのような色であるのか分かる場合に利用可能である。
【0049】
各見本色について、IDおよび名称と表示色が定義されると、プロセッサー10aは、これらの情報と、測色条件、処理タイプ1を示す処理情報を含む第1の二次元コードを生成する。そして、プロセッサー10aは、通信部10bを介して第1の二次元コードを示す情報を端末11に送信し、第1の二次元コードの表示指示を行う。端末11が当該情報を受信すると、端末11のプロセッサー11aは、ディスプレイ11dを制御し、当該第1の二次元コードを表示させる。図8は、ディスプレイ11dに表示された第1の二次元コードCd1を示す図である。
【0050】
第1の二次元コードCd1が、端末11のディスプレイ11dに表示されると、ユーザーは、情報処理装置20を利用して処理開始指示を行う(ステップS105)。すなわち、ユーザーは、情報処理装置20を操作して情報処理プログラムを起動する。この結果、プロセッサー20aは、ディスプレイ20d上に図示しない処理開始指示ボタンを表示させる。ユーザーは、当該処理開始指示ボタンに対するタップ操作等によって処理開始を指示する。当該処理開始指示ボタンは、見本色の指定と、見本色の色合わせと、の双方において共通のボタンである。従って、ユーザーは、実行する処理が見本色の指定と、見本色の色合わせと、のいずれであるのか自身で判断する必要がなく、単にボタンによる指示を行えばよい。
【0051】
処理開始指示が行われると、情報処理装置20のプロセッサー20aは、コード読取部20a1の機能により、二次元コード読取画面を表示させる(ステップS200)。プロセッサー20aは、二次元コード読取画面を表示させるための画像データをディスプレイ20dに出力し、ディスプレイ20d上に二次元コード読取画面を表示させる。なお、この際、プロセッサー20aは、カメラ20fを起動し、撮影状態とする。図9は、二次元コード読取画面の例を示している。本実施形態においては、カメラ20fによって撮影された画像を表示させる枠Frが設けられている。プロセッサー20aは、カメラ20fによって撮影された画像を示す画像データを枠Frに表示させる。
【0052】
この状態で、ユーザーは、端末11のディスプレイ11dに表示された二次元コードを読み取る作業を行う(ステップS110)。具体的には、ユーザーは、情報処理装置20の位置や姿勢を調整し、枠Fr内にディスプレイ11d上に二次元コードが表示されるように調整する。一方、情報処理装置20のプロセッサー20aは、コード読取部20a1の機能により、二次元コードをデコードする(ステップS205)。すなわち、プロセッサー20aは、カメラ20fによって撮影された画像を定期的に解析しており、当該画像に二次元コードが存在する場合、当該二次元コードを読み取って、二次元コードの処理情報をデコードする。
【0053】
読み取られた二次元コードが第1の二次元コードCd1である場合、プロセッサー20aは、処理タイプが1、すなわち見本色の指定であることを特定する。また、測色条件を特定する。さらに、プロセッサー20aは、測定対象の見本色のそれぞれについて、識別情報であるIDおよび名称と、その表示色を特定する。
【0054】
この場合、処理タイプが1であるため、プロセッサー20aは、選択部20a2および画面制御部20a3の機能により、見本色の指定画面を起動する(ステップS210)。すなわち、プロセッサー20aは、起動対象の処理が見本色を指定するための処理であるとみなす。さらに、プロセッサー20aは、ディスプレイ20dを制御し、見本色の指定を行うための画面を表示させる。図10は、見本色の指定を行うための画面の例を示す図である。図10に示す画面においては、画面の上部に測色器21によって見本Spを測色する様子が模式的に示されている。
【0055】
また、図10に示す画面においては、複数の枠Fcが表示され、各枠Fc内に測色対象の見本色に関する情報が表示される。見本色に関する情報は、名称、見本色を示すアイコン、測色値である。プロセッサー20aは、処理情報に基づいて、見本色の名称およびアイコンの表示色を特定し、枠Fcに名称を示す文字および表示色で表現されたアイコンを表示させる。例えば、図10においては、3色の見本色の名称が、上から順に「見本色A」,「見本色B」,「見本色C」であり、プロセッサー20aは、第1の二次元コードCd1の処理情報に基づいてこれらの名称を特定する。名称の右隣には、見本色を示す矩形のアイコンが配置される。プロセッサー20aは、第1の二次元コードCd1の処理情報が示す表示色に基づいてこれらのアイコンの色を特定し、各アイコンを表示させる。
【0056】
測色値は、上述のようにLab値であり、測色が行われるとLab値が枠Fc内に表示される。具体的には、ユーザーは、測色器21を操作して測色部を見本に当てて、当該見本を測色する(ステップS115)。具体的には、ユーザーは、情報処理装置20を操作して測色開始指示を行う。図10に示す例であれば、測色開始ボタンBが表示されており、測色開始ボタンBがタップされるたびに、枠Fcに示された見本色が上から順に測色される。本実施形態において、見本には見本色の名称が記されているため、ユーザーは、見本に記された名称と、ディスプレイ20dに表示された名称とを比較して、測色対象が適切であるか否か判断しながら測色を行う。
【0057】
ユーザーによって測色開始ボタンBに対する操作が行われると、情報処理装置20のプロセッサー20aは、測色値を取得し、画面に表示する(ステップS215)。具体的には、情報処理装置20のプロセッサー20aは、通信部20bを介して、処理情報に含まれる測色条件を測色器21に送信する。測色器21が当該測色条件を受け取ると、当該測色条件によって見本を照明し、測色を行う。測色が行われると、測色器21は、測色値であるLab値を示す情報を情報処理装置20に送信する。プロセッサー20aは、通信部20bを介して当該Lab値を測色値として取得する。そして、プロセッサー20aは、当該測色値が、測色対象の見本色、すなわち、測色値が未表示の見本色のうち、最も上方に表示されている見本色の測色値であると見なす。そして、プロセッサー20aは、当該測色対象の見本色の識別情報であるIDおよび名称と、測色値とを対応付けて見本色情報10c1を生成し、不揮発性メモリー20cに保存する。
【0058】
さらに、プロセッサー20aは、画面制御部20a3の機能により、測色値であるLab値を画面に表示させる。すなわち、プロセッサー20aは、測色対象の見本色のLab値を、測色対象の見本色を示す枠Fc内に表示させる。図10は、見本色AについてLab値が表示され、見本色B,Cについてはまだ測色されておらずLab値が表示されていない状態の例を示している。
【0059】
測色が行われると、ユーザーは、見本の全てを測色したか否か判断し(ステップS120)、全てを測色していなければ、ステップS115以降の処理を繰り返す。また、プロセッサー20aは、見本の全てを測色したか否か判断し(ステップS220)、全てを測色していなければ、ステップS215以降の処理を繰り返す。全てを測色したか否かの判断は自動で行われても良いし、ユーザーによる指示によって行われてもよい。前者としては、例えば、第1の二次元コードCd1の処理情報に含まれていた全ての見本色について測色値が取得された場合に、プロセッサー20aが全てを測色したと判断する構成等を採用可能である。後者としては、ユーザーが情報処理装置20等を操作することによって、全てを測色したことを指示する構成等が挙げられる。
【0060】
ステップS220において、見本の全てを測色したと判定された場合、プロセッサー20aは、送信部20a4の機能により、見本色の測色値をサーバー10に送信する(ステップS225)。すなわち、プロセッサー20aは、測色によって生成された見本色情報10c1を、通信部20bを介してサーバー10に送信する。サーバー10のプロセッサー10aは、通信部10bを介して当該情報を取得し、見本色の測色値を保存する(ステップS305)。すなわち、プロセッサー10aは、情報処理装置20から送信された見本色情報10c1を、不揮発性メモリー10cに保存する。
【0061】
以上の処理によれば、ユーザーが情報処理装置20に対して明示的に見本色の測色値を指定する処理の開始指示を行わなくても、自動で見本色の測色値を指定する処理が選択される。従って、ユーザーが、情報処理装置20において煩雑な操作を行わなくても見本色の測色値を指定する処理が適切に選択される。また、本実施形態においては、見本色の測色値を指定する処理と、見本色の色合わせを行うための処理と、のいずれかが自動的に選択される。これらの処理は、双方とも測色器21による測色を伴う処理であるため、ユーザーは、どちらの処理を行うのか混乱しやすいが、本実施形態においては、二次元コードに基づいて自動的に選択される。従って、処理を間違うことはない。
【0062】
さらに、本実施形態においては、ディスプレイ20dに表示された第1の二次元コードCd1を読み取ることによって、情報処理装置20において見本色を指定するための処理を開始させることができる。このため、ユーザーは、情報処理装置20に第1の二次元コードCd1を読み取らせるという簡易な作業によって、見本色の指定を行うことが可能である。
【0063】
(2-2)見本色の色合わせ処理:
以下においては、見本色の色合わせについての処理を詳細に説明する。見本色の色合わせは、プリンター30を用いて印刷された見本色のパッチを測色して測色値(Lab値)を取得し、当該測色値に基づいて補正データを生成することによって実施される。図11は、見本色の色合わせ処理の流れを示す図であり、ユーザーによる作業の流れ、情報処理装置20における処理の流れ、サーバー10における処理の流れを示している。ユーザーは、図7に示す処理によって見本色の指定を行った後に、端末11を操作して見本色の色合わせ作業を開始する(ステップS400)。すなわち、ユーザーは、端末11の入力部11eを操作し、見本色の色合わせ作業の開始指示を入力する。この際、ユーザーは、入力部11eを操作し、色合わせを行う対象の見本色を指定する。具体的には、測色値が指定された見本色を示す情報は、見本色情報10c1として既に不揮発性メモリー10cに保存されている。そこで、ユーザーは、見本色情報10c1として保存された見本色の中から色合わせの対象となる見本色を選択する。対象の見本色が複数個存在する場合、ユーザーは複数個の見本色を選択する。見本色が選択されると、サーバー10のプロセッサー10aは、見本色情報10c1を参照し、選択された見本色の識別情報を特定する。
【0064】
色合わせの対象となる見本色の識別情報が特定されると、サーバー10のプロセッサー10aは、見本色に対応したパッチと、見本色の色合わせを示す第2の二次元コードをプリンター30に印刷させる(ステップS600)。具体的には、プロセッサー10aは、色合わせの対象となる見本色の見本色情報10c1を参照し、指定された測色値(Lab値)を特定する。さらに、プロセッサー10aは、色合わせの対象となる見本色の表示色を特定する。表示色は、種々の手法で決められて良く、例えば、見本色情報10c1が示す測色値等から決められる構成を採用可能である。
【0065】
さらに、プロセッサー10aは、表示色、測色条件、処理タイプ2を示す処理情報を含む第2の二次元コードを生成する。そして、プロセッサー10aは、通信部10bを介して第2の二次元コードと、見本色に対応したパッチと、を印刷するための印刷データをプリンター30に送信する。見本色に対応したパッチを印刷するための印刷データは、種々の態様であって良く、例えば、既定の大きさおよび形状であり、色が見本色のLab値であるパッチを印刷するための印刷データによって構成される。プリンター30は、当該印刷データをカラープロファイルに基づいて変換し、パッチを印刷する。この段階において、見本色の補正データ10c3はまだ生成されていないため、プリンター30は、補正データ10c3を参照せずに印刷を行う。色合わせの対象の見本色が複数個存在する場合、見本色に対応した複数のパッチが印刷される。サーバー10は、見本色の識別情報を、パッチに対応付けて不揮発性メモリー10cに保存しておく。なお、当該識別情報は、情報処理装置20に対して送信される。情報処理装置20のプロセッサー20aは、当該識別情報を取得し、不揮発性メモリー20c等に保存する。
【0066】
図12は、第2の二次元コードCd2とパッチPt1~Pt3とが印刷されたチャートChの例を示している。図12に示す例においては、チャートChの左側に第2の二次元コードCd2が印刷され、第2の二次元コードCd2の右側に、3色分のパッチPt1~Pt3が印刷されている。さらに、図12に示す例においては、各パッチPt1~Pt3に番号が対応付けられている。これらのパッチPt1~Pt3の色は、測色値によって正確に指定されているが、プリンター30の経年変化やカラープロファイルによる色再現の誤差等により、パッチPt1~Pt3が測色値と正確に一致しないのが通常である。そこで、これらのパッチPt1~Pt3の色が、測色値に対してより近くなるように補正データ10c3を作成する処理が、色合わせ処理である。
【0067】
第2の二次元コードCd2およびパッチPt1~Pt3を含むチャートChが印刷されると、ユーザーは、情報処理装置20を利用して処理開始指示を行う(ステップS405)。処理開始指示が行われると、情報処理装置20のプロセッサー20aは、コード読取部20a1の機能により、二次元コード読取画面を表示させる(ステップS500)。当該二次元コード読取画面は、図9に示された画面である。この状態で、ユーザーは、パッチとともに印刷された二次元コードを読み取る作業を行う(ステップS410)。一方、情報処理装置20のプロセッサー20aは、コード読取部20a1の機能により、二次元コードをデコードする(ステップS505)。なお、読取対象が第1の二次元コードCd1ではなく第2の二次元コードCd2であるという際を除き、ステップS405,S410,S500,S505は、図7に示すステップS105,S110,S200,S205と同様である。
【0068】
ステップS505において読み取られた二次元コードが第2の二次元コードCd2である場合、プロセッサー20aは、処理タイプが2、すなわち見本色の色合わせであることを特定する。また、測色条件を特定する。さらに、プロセッサー20aは、測定対象の見本色のそれぞれについて、表示色を特定する。
【0069】
この場合、処理タイプが2であるため、プロセッサー20aは、選択部20a2および画面制御部20a3の機能により、見本色の色合わせ画面を起動する(ステップS510)。すなわち、プロセッサー20aは、起動対象の処理が見本色の色合わせを行うための処理であるとみなす。さらに、プロセッサー20aは、ディスプレイ20dを制御し、見本色の色合わせを行うための画面を表示させる。図13は、見本色の色合わせを行うための画面の例を示す図である。図13に示す画面においては、画面の上部に測色対象のパッチを示すアイコンIp1,Ip2と、測色結果を示すアイコンIr1,Ir2と、が表示されている。測色対象のパッチが複数個存在する場合、パッチは左右方向に並べられる。図13に示す画面においては、パッチが2種類表示されているため、3種類以上のパッチが測定対象になる場合、スクロールボタンBsによって画面をスクロールさせることが可能であり、スクロール後に他のパッチが表示される。
【0070】
パッチは表示色で表示され、測色結果を示すアイコンIr1,Ir2は測色値に基づいて決められた色で表示される。測色前のパッチにおいて、測色結果を示すアイコンIr1,Ir2は着色されない。また、図13に例示された画面の中央部には、測色器21によってチャートChを測色する様子が模式的に示されている。
【0071】
ユーザーは、このような画面が表示された状態で、順次、パッチの測色を行っていく。まず、ユーザーは、測色器21を操作して測色部をパッチに当てて、当該パッチを測色する(ステップS415)。具体的には、ユーザーは、情報処理装置20を操作して測色開始指示を行う。図13に示す例であれば、測色開始ボタンBが表示されており、測色開始ボタンBがタップされるたびに、チャートChとして印刷されたパッチが左から順に測色される。本実施形態において、各パッチにはパッチに対応付けられた番号が印刷されているため、ユーザーは、チャートCh上の番号と、ディスプレイ20dに表示されたパッチ毎の番号とを比較して、測色対象が適切であるか否か判断しながら測色を行う。
【0072】
ユーザーによって測色開始ボタンBに対する操作が行われると、情報処理装置20のプロセッサー20aは、測色値を取得し、画面表示を行う(ステップS515)。具体的には、情報処理装置20のプロセッサー20aは、通信部20bを介して、処理情報に含まれる測色条件を測色器21に送信する。測色器21が当該測色条件を受け取ると、当該測色条件によってパッチを照明し、測色を行う。測色が行われると、測色器21は、測色値であるLab値を示す情報を情報処理装置20に送信する。プロセッサー20aは、通信部20bを介して当該Lab値を測色値として取得する。そして、プロセッサー20aは、当該測色値が、測色対象のパッチの測色値であると見なす。
【0073】
なお、本実施形態において、測定対象のパッチは、パッチに付された番号に基づいて特定される。例えば、図12に示す例においては、左から順に(番号順に)パッチを測定対象とすることが想定されており、最初に測色値が取得された場合には、測色対象は、最も左(番号1)のパッチであると見なされる。2番目に測色値が取得された場合には、測色対象は中央(番号2)のパッチであると見なされる。プロセッサー20aは、パッチが測定された順番によって測定されたパッチを特定し、当該パッチに対応付けられた識別情報に対して、測色値を対応付けてパッチ情報10c2を生成し、不揮発性メモリー20cに保存する。さらに、プロセッサー20aは、画面制御部20a3の機能により、測色結果を示すアイコンを、測色対象のパッチに対応付けて表示させる。例えば、図13に示す例において、アイコンIp1で示されたパッチの測色前の段階では、測色結果を示すアイコンIr1は表示されていない。アイコンIp1で示されたパッチの測色が行われると、測色結果を示すアイコンIr1が表示される。
【0074】
測色が行われると、ユーザーは、見本の全てを測色したか否か判断し(ステップS420)、全てを測色していなければ、ステップS415以降の処理を繰り返す。また、プロセッサー20aは、見本の全てを測色したか否か判断し(ステップS520)、全てを測色していなければ、ステップS515以降の処理を繰り返す。全てを測色したか否かの判断は自動で行われても良いし、ユーザーによる指示によって行われてもよい。前者としては、例えば、色合わせの対象とされた見本色の数と同一数のパッチについて測色値が取得された場合に、プロセッサー20aが全てを測色したと判断する構成等を採用可能である。後者としては、ユーザーが情報処理装置20等を操作することによって、全てを測色したことを指示する構成等が挙げられる。
【0075】
ステップS520において、見本の全てを測色したと判定された場合、プロセッサー20aは、送信部20a4の機能により、パッチの測色値をサーバー10に送信する(ステップS525)。すなわち、プロセッサー20aは、測色によって生成されたパッチ情報10c2を、通信部20bを介してサーバー10に送信する。サーバー10のプロセッサー10aは、通信部10bを介して当該情報を取得し、パッチの測色値と見本色の測色値に基づいて補正データ10c3を作成する(ステップS605)。具体的には、プロセッサー10aは、情報処理装置20から送信されたパッチ情報10c2を、不揮発性メモリー10cに保存する。
【0076】
さらに、プロセッサー10aは、パッチ情報10c2および見本色情報10c1を参照し、同一の識別情報が対応付けられたパッチの測色値と、見本色の測色値を取得する。当該見本色の測色値は、見本色の色を正確に示す値であるが、当該見本色の測色値を用いて補正を行うことなくプリンター30で印刷を行うと、パッチの測色値で印刷されることになる。この場合、見本色の測色値とパッチの測色値との間の色差に相当するずれが生じている。そこで、プロセッサー10aは、当該ずれを解消し、色差を可能な限り0に近づけるための補正データ10c3を作成する。当該補正データ10c3の作成方法は、公知の種々の手法を採用可能である。
【0077】
以上の処理によれば、ユーザーが情報処理装置20に対して明示的に見本色の色合わせ処理の開始指示を行わなくても、自動で見本色の色合わせ処理が選択される。従って、ユーザーが、情報処理装置20において煩雑な操作を行わなくても見本色の色合わせ処理が適切に選択される。また、本実施形態においては、見本色の測色値を指定する処理と、見本色の色合わせを行うための処理と、のいずれかが自動的に選択される。これらの処理は、双方とも測色器21による測色を伴う処理であるため、ユーザーは、どちらの処理を行うのか混乱しやすいが、本実施形態においては、二次元コードに基づいて自動的に選択される。従って、処理を間違うことはない。
【0078】
さらに、本実施形態においては、印刷された第2の二次元コードCd2を読み取ることによって、情報処理装置20において見本色の色合わせを行うための処理を開始させることができる。このため、ユーザーは、情報処理装置20に第2の二次元コードCd2を読み取らせるという簡易な作業によって、見本色の色合わせを行うことが可能である。
【0079】
(3)他の実施形態:
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、上述の実施形態においては、サーバー10と端末11とが異なる装置によって構成されているが、両者は同一の装置であってもよいし、3台以上の装置に分散されていてもよい。図7図11に示す情報処理装置20による処理の少なくとも一部はサーバー10で実行されてもよい。また、サーバー10による処理の少なくとも一部は情報処理装置20で実行されてもよい。さらに、上述の実施形態において、第1の二次元コードはディスプレイ11dに表示され、第2の二次元コードは印刷されるが、第1の二次元コードが印刷され、第2の二次元コードが表示されても良いし、双方とも表示され、または、印刷されても良い。
【0080】
さらに、各種情報の提供態様は種々の態様であって良い。例えば、図6に示す処理情報に含まれる情報は、一例であり、他の態様であっても良い。他の例としては、見本色の識別情報や表示色に関する情報が第1の二次元コードに含まれず、サーバー10から情報処理装置20に送信される構成等であっても良い。また、第2の次元コードに見本色の識別情報が含まれていても良い。
【0081】
さらに、処理情報に含まれる情報は、種々の情報であって良い。例えば、見本色を特定するための情報として、測色対象である見本色の数が定義され、第1の二次元コードに含まれていても良い。この構成であれば、測色対象の見本の数が明らかになるため、情報処理装置20において、当該数だけ見本色の測色のための処理を行うように構成することが可能である。
【0082】
さらに、色合わせの適用対象を示す情報が第2の二次元コードに含まれても良い。すなわち、見本色は、特定の印刷データの印刷に用いられることが予定されている場合が多い。そこで、見本色の色合わせを適用する適用対象である印刷データが特定された状態で色合わせが行われてもよい。
【0083】
すなわち、印刷装置は、ユーザーによって指示された印刷データに基づいて印刷を行う前に、印刷データに含まれる見本色の色合わせを行うためのパッチを印刷し、当該パッチの測色によって色合わせが行われる。この場合において、プロセッサー10aは、印刷データを識別するための識別情報を含む第2の二次元コードを生成し、パッチとともに印刷しても良い。印刷データを識別するための識別情報は、種々の態様で定義されて良く、例えば、IDやファイル名等が識別情報となり得る。情報処理装置20においては、第2の二次元コードを読み取って当該識別情報を取得し、パッチが測色されることで得られたパッチ情報10c2に対して当該印刷データの識別情報を対応付ける。
【0084】
サーバー10のプロセッサー10aは、当該パッチ情報10c2に基づいて補正データ10c3を生成し、当該補正データ10c3に対して印刷データの識別情報を対応付ける。印刷データに基づく印刷が行われる際、プロセッサー10aは、補正データ10c3を参照し、印刷データの識別情報が対応付けられている補正データ10c3を選択する。そして、プロセッサー10aは、選択した補正データ10c3と印刷データとをプリンター30に送信する。プリンター31のプロセッサー30aは、印刷データに基づいて印刷を行う際に、当該印刷データの識別情報が対応付けられた補正データ10c3を参照して見本色の補正を行って印刷を実行する。この構成によれば、印刷データの印刷を行う際に自動で補正データ10c3を選択することが可能になる。
【0085】
コード読取部は、見本色に関する処理を示す処理情報を含んだ二次元コードを読み取ることができればよい。すなわち、コード読取部は、二次元コードを取得し、処理情報をデコードすることができればよい。見本色は、特定の色であることが決められている色であり、特色、指定色とも呼ばれる。見本色は、種々の態様で定義されてよく、見本によって特定されても良いし、Lab値等の機器非依存色空間内の値によって特定されても良い。
【0086】
見本色に関する処理は、複数個存在すれば良く、上述の実施形態おける処理以外にも、種々の処理が想定されて良い。例えば、見本色を印刷装置で出力するためのカラープロファイルの指定や作成、補正等の処理が見本色に関する処理であっても良い。また、見本色の測色値の削除、色合わせされた結果の修正、補正等が見本色に関する処理であっても良い。いずれにしても、二次元コードを読み取ることによって得られる処理情報に基づいて、処理が選択されればよい。
【0087】
処理情報は、少なくとも、見本色に関する処理を選択するために用いられるが、見本色に関する処理を選択するための情報以外の情報が含まれていても良い。例えば、選択された処理によって用いられる情報等が含まれていても良い。二次元コードは、処理情報を含んでいれば良く、二次元コードの種類、規格は限定されない。
【0088】
選択部は、処理情報に基づいて、見本色に関する第1の処理または第2の処理を選択することができればよい。すなわち、選択部は処理情報に基づいて、見本色に関する処理を選択することができればよい。上述のように、見本色に関する処理には、種々の処理があり得るため、3個以上の処理の中から処理が選択されてもよい。
【0089】
画面制御部は、選択部によって選択された結果に応じて、第1の処理に関する表示を行う第1の画面または第2の処理に関する表示を行う第2の画面を表示することができればよい。すなわち、画面制御部は、選択された処理に対応した画面を表示部に表示させるように、表示制御を実施することができればよい。第1の画面、第2の画面は互いに異なっており、第1の画面が第1の処理に関する表示を行う画面、第2の画面が第2の処理に関する表示を行う画面であれば良い。第1の画面、第2の画面は、表示部の全体に表示される画面であっても良いし、一部に表示される画面であっても良い。
【0090】
さらに、本発明は、コンピューターが実行するプログラムや方法としても適用可能である。また、以上のようなシステム、プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合もあれば、複数の装置が備える部品を利用して実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、システムを制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのプログラムの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし半導体メモリーであってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
【0091】
また、上記の実施形態は、発明を限定するものではない。実施形態には、効果を異にする複数の発明が含まれているため、実施形態中から読み取れる1の課題や効果は実施形態に含まれる全ての発明にとっての課題や効果であるというわけではない。
【符号の説明】
【0092】
1…情報処理システム、10…サーバー、10a…プロセッサー、10b…通信部、10c…不揮発性メモリー、10c1…見本色情報、10c2…パッチ情報、10c3…補正データ、11…端末、11a…プロセッサー、11b…通信部、11c…不揮発性メモリー、11d…ディスプレイ、11e…入力部、20…情報処理装置、20a…プロセッサー、20a1…コード読取部、20a2…選択部、20a3…画面制御部、20a4…送信部、20b…通信部、20c…不揮発性メモリー、20d…ディスプレイ、20e…入力部、20f…カメラ、21…測色器、30…プリンター、30a…プロセッサー、30b…通信部、30c…不揮発性メモリー、30d…印刷部、30e…UI部、Cd1…第1の二次元コード、Cd2…第2の二次元コード、Ch…チャート、Ip1,Ip2,Ir1,Ir2…アイコン、Pt1~Pt3…パッチ
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