(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024033706
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/02 20230101AFI20240306BHJP
【FI】
G06Q40/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022137466
(22)【出願日】2022-08-31
(71)【出願人】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001025
【氏名又は名称】弁理士法人レクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山田 喜紀
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA36
5L055BB13
(57)【要約】
【課題】
情報コードを用いた帳票入力システムにおいて、帳票を取り扱う手続の全体を効率化することを可能とする情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【解決手段】
1の端末から金融機関において処理される手続の依頼に関する入力情報を受け付けて、当該入力情報に基づいて前記手続の処理の際に提出する帳票の内容を示す帳票情報を生成する帳票情報生成部と、他の端末から前記帳票情報の内容に対する修正を受け付けて、当該帳票情報の内容に当該修正を反映した修正帳票情報を生成する修正帳票情報生成部と、前記修正帳票情報をコード化した帳票情報コードを含む帳票コード画像を生成する帳票コード画像生成部と、を有することを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1の端末から金融機関において処理される手続の依頼に関する入力情報を受け付けて、当該入力情報に基づいて前記手続の処理の際に提出する帳票の内容を示す帳票情報を生成する帳票情報生成部と、
他の端末から前記帳票情報の内容に対する修正を受け付けて、当該帳票情報の内容に当該修正を反映した修正帳票情報を生成する修正帳票情報生成部と、
前記修正帳票情報をコード化した帳票情報コードを含む帳票コード画像を生成する帳票コード画像生成部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記帳票情報生成部は、前記入力情報を受け付ける際に、前記1の端末に前記手続の種別に応じた所定の入力フォームを含むユーザインタフェースを提供し、当該入力フォームへの入力内容を前記入力情報として受け付けることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記帳票情報は、前記手続に用いられる帳票の形式に則った態様の情報であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記他の端末は金融機関の職員が操作する端末であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記情報コードは二次元コードであることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記帳票情報の内容は、前記手続にかかる手数料を含み、
前記修正帳票情報生成部は、前記手数料に対する修正を受け付けて、前記帳票情報の内容に当該手数料に対する修正を反映した前記修正帳票情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記帳票は、印鑑の照合が必要な手続きに用いられる帳票であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記帳票情報を保管する帳票データ保管部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記帳票コード画像は、前記帳票の一部の領域に前記帳票情報コードを含む画像であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記帳票コード画像は、前記帳票情報コードのみを含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
1の端末から金融機関において処理される手続の依頼に関する入力情報を受け付けて、当該入力情報に基づいて前記手続の処理の際に提出する帳票の内容を示す帳票情報を生成する帳票情報生成部と、
他の端末から前記帳票情報の内容に対する修正を受け付けて、当該帳票情報の内容に当該修正を反映した修正帳票情報を生成する修正帳票情報生成部と、
前記修正帳票情報を特定可能な識別子をコード化した帳票情報コードを含む帳票コード画像を生成する帳票コード画像生成部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項12】
前記帳票情報を保管し、かつ、前記修正帳票情報が生成されると、当該修正帳票情報を保管する帳票データ保管部をさらに有することを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
情報処理装置によって実行される情報処理方法であって、
1の端末から金融機関において処理される手続の依頼に関する入力情報を受け付けて、当該入力情報に基づいて前記手続の処理の際に提出する帳票の内容を示す帳票情報を生成する帳票情報生成ステップと、
他の端末から前記帳票情報の内容に対する修正を受け付けて、当該帳票情報の内容に当該修正を反映した修正帳票情報を生成する修正帳票情報生成ステップと、
前記修正帳票情報をコード化した帳票情報コードを含む帳票コード画像を生成する帳票コード画像生成ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項14】
コンピュータを備える情報処理装置によって実行される情報処理プログラムであって、前記コンピュータに、
1の端末から金融機関において処理される手続の依頼に関する入力情報を受け付けて、当該入力情報に基づいて前記手続の処理の際に提出する帳票の内容を示す帳票情報を生成する帳票情報生成ステップと、
他の端末から前記帳票情報の内容に対する修正を受け付けて、当該帳票情報の内容に当該修正を反映した修正帳票情報を生成する修正帳票情報生成ステップと、
前記修正帳票情報をコード化した帳票情報コードを含む帳票コード画像を生成する帳票コード画像生成ステップと、
を実行させるための情報処理プログラム。
【請求項15】
請求項14に記載の情報処理プログラムを格納したことを特徴とする、コンピュータが読取可能な記録媒体。
【請求項16】
サーバ装置を含み、前記サーバ装置が、金融機関の顧客が使用する顧客端末と、前記金融機関の職員が操作する事務員端末との間で通信を行って、前記金融機関における手続に用いられる帳票に関する情報処理を行う情報処理システムであって、
前記サーバ装置が、
前記顧客端末から前記金融機関において処理される前記手続の依頼に関する入力情報を受け付けて、当該入力情報に基づいて前記手続の処理の際に提出する帳票の内容を示す帳票情報を生成する帳票情報生成ステップと、
前記事務員端末から前記帳票情報の内容に対する修正を受け付けて、当該帳票情報の内容に当該修正を反映した修正帳票情報を生成する修正帳票情報生成ステップと、
前記修正帳票情報をコード化した帳票情報コードを含む帳票コード画像を生成する帳票コード画像生成ステップと、
を実行することを特徴とする情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帳票に記載される情報を取り扱う情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
金融機関の顧客が取引を行う際に必要となる帳票の記入を、二次元コードを用いて効率化する技術が知られている。具体的には、インターネット上で事前に記入された帳票の内容を二次元コード化し、当該二次元コードを印刷した用紙を金融機関等の店頭において読み込むことによって行員が帳票の電子データを受け取ることができるシステムが開示されている。それによって、店頭で帳票に記入する手間や時間、及び営業店の端末に帳票の内容を入力する手間や時間を削減することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような情報処理装置を用いて二次元コードを作成しても、その後、帳票の内容を修正する必要が生じる場合があった。そのような場合、例えば、二次元コードを読み取ることによって得られる帳票データが表示された帳票を印刷し、手書きで修正を行った上で、手書きの修正部分を含む電子データとして、スキャン画像及びOCRによる読取データ(以下、OCRデータと称する)を作成し、スキャン画像とOCRデータを突き合わせて、当該OCRデータに間違いがないかを確認する業務が生じており、非効率であった。このように、二次元コードを読み取った後の手続きにおいては、結局人の手が入り、帳票の取り扱いを完全には自動化できないことが課題となっていた。
【0005】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、情報コードを用いた帳票入力システムにおいて、帳票を取り扱う手続の全体を効率化することを可能とする情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報処理装置は、1の端末から金融機関において処理される手続の依頼に関する入力情報を受け付けて、当該入力情報に基づいて前記手続の処理の際に提出する帳票の内容を示す帳票情報を生成する帳票情報生成部と、他の端末から前記帳票情報の内容に対する修正を受け付けて、当該帳票情報の内容に当該修正を反映した修正帳票情報を生成する修正帳票情報生成部と、前記修正帳票情報をコード化した帳票情報コードを含む帳票コード画像を生成する帳票コード画像生成部と、を有することを特徴とする。
【0007】
また、本発明の情報処理装置は、1の端末から金融機関において処理される手続の依頼に関する入力情報を受け付けて、当該入力情報に基づいて前記手続の処理の際に提出する帳票の内容を示す帳票情報を生成する帳票情報生成部と、他の端末から前記帳票情報の内容に対する修正を受け付けて、当該帳票情報の内容に当該修正を反映した修正帳票情報を生成する修正帳票情報生成部と、前記修正帳票情報を特定可能な識別子をコード化した帳票情報コードを含む帳票コード画像を生成する帳票コード画像生成部と、を有することを特徴とする。
【0008】
本発明の情報処理方法は、情報処理装置によって実行される情報処理方法であって、1の端末から金融機関において処理される手続の依頼に関する入力情報を受け付けて、当該入力情報に基づいて前記手続の処理の際に提出する帳票の内容を示す帳票情報を生成する帳票情報生成ステップと、他の端末から前記帳票情報の内容に対する修正を受け付けて、当該帳票情報の内容に当該修正を反映した修正帳票情報を生成する修正帳票情報生成ステップと、
前記修正帳票情報をコード化した帳票情報コードを含む帳票コード画像を生成する帳票コード画像生成ステップと、を含むことを特徴とする。
【0009】
本発明の情報処理プログラムは、コンピュータを備える情報処理装置によって実行される情報処理プログラムであって、前記コンピュータに、1の端末から金融機関において処理される手続の依頼に関する入力情報を受け付けて、当該入力情報に基づいて前記手続の処理の際に提出する帳票の内容を示す帳票情報を生成する帳票情報生成ステップと、他の端末から前記帳票情報の内容に対する修正を受け付けて、当該帳票情報の内容に当該修正を反映した修正帳票情報を生成する修正帳票情報生成ステップと、前記修正帳票情報をコード化した帳票情報コードを含む帳票コード画像を生成する帳票コード画像生成ステップと、を実行させるための情報処理プログラムである。
【0010】
本発明の情報処理システムは、サーバ装置を含み、前記サーバ装置が、金融機関の顧客が使用する顧客端末と、前記金融機関の職員が操作する事務端末との間で通信を行って、前記金融機関における手続に用いられる帳票に関する情報処理を行う情報処理システムであって、前記サーバ装置が、前記顧客端末から金融機関において処理される手続の依頼に関する入力情報を受け付けて、当該入力情報に基づいて前記手続の処理の際に提出する帳票の内容を示す帳票情報を生成する帳票情報生成ステップと、前記事務端末から前記帳票情報の内容に対する修正を受け付けて、当該帳票情報の内容に当該修正を反映した修正帳票情報を生成する修正帳票情報生成ステップと、前記修正帳票情報をコード化した帳票情報コードを含む帳票コード画像を生成する帳票コード画像生成ステップと、を実行することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施例1に係る情報処理システムの構成を示す図である。
【
図2】実施例1に係る帳票作成支援サーバの構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】実施例1に係る情報処理システムによって行われる情報処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図4】実施例1に係る情報処理の際にユーザ端末に表示される画像の一例を示す図である。
【
図5】実施例1に係る入力フォームの一例を示す図である。
【
図6】実施例1に係る情報処理の際に事務員端末に表示される画像の一例を示す図である。
【
図7】実施例1に係るコード票の一例を示す図である。
【
図8】実施例1に係る帳票作成支援サーバによって実行されるルーチンの一例を示すフローチャートである。
【
図9】実施例1に係る帳票作成支援サーバによって実行されるルーチンの一例を示すフローチャートである。
【
図10】実施例1に係る帳票作成支援サーバによって実行されるルーチンの一例を示すフローチャートである。
【
図11】実施例2に係る情報処理システムの構成を示す図である。
【
図12】実施例2に係る情報処理システムによって行われる情報処理の一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に本発明の実施例について添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明及び添付図面においては、実質的に同一又は等価な部分には同一の参照符号を付している。
【実施例0013】
図1は、本発明の実施例1に係る情報処理システム10の構成を示す図である。情報処理システム10は、金融機関の顧客が、金融機関において処理される手続の依頼をする際に金融機関の窓口に提出する帳票を、当該金融機関の営業店の窓口へ行く前に、事前に作成しておくことを可能にするシステムである。
図1においては、情報処理システム10を用いて事前に作成された帳票が金融機関において処理される際に関わる装置についても併せて示している。
【0014】
金融機関に提出する帳票とは、例えば、振込依頼書、振替依頼書、入金依頼書、出金依頼書等の帳票が挙げられる。
【0015】
図1に示すように、情報処理システム10は、帳票作成支援サーバ11、顧客端末13、及び事務員端末15がネットワークNW1を介して通信可能に接続されて構築されているシステムである。ネットワークNW1は、Wi-Fi(登録商標)等の無線通信及び有線通信を介したインターネット通信により構築され得る。
【0016】
帳票作成支援サーバ11は、Webページでの情報の入力により帳票を事前に作成することを支援するサービスであるWeb帳票作成支援サービスを提供するサーバ装置である。
【0017】
帳票作成支援サーバ11は、帳票の必要事項を入力するためのWeb入力フォームを提供し、当該Web入力フォームへの入力を受け付けることで、顧客からの手続の依頼に関する入力情報を受付ける。当該入力フォームとして、例えば、帳票の記入事項である氏名、連絡先、取引金額、口座番号、振込先等を入力するための空欄が設けられたフォームが提供される。
【0018】
また、帳票作成支援サーバ11は、当該入力情報に基づいて、金融機関での窓口手続の処理の際に必要となる帳票の内容を示す帳票情報を生成する。例えば、当該帳票情報は、帳票の種類ごとの形式に則った態様の情報である。
【0019】
また、帳票作成支援サーバ11は、当該帳票情報の内容に対する金融機関の行員による修正の入力が可能な修正受付フォームを提供し、当該修正受付フォームへの入力を受け付ける。例えば、当該修正受付フォームは、実際に提出すべき帳票の形式で行員に提示される。帳票作成支援サーバ11は、当該修正を受け付けると、顧客からの入力によって生成された帳票情報の内容に当該修正を反映した修正帳票情報を生成する。
【0020】
また、帳票作成支援サーバ11は、修正帳票情報をコード化した帳票情報コードを生成する。さらに、帳票作成支援サーバ11は、当該帳票情報コードを含む帳票コード画像を生成する。帳票コード画像は、例えば、帳票そのものを示す画像の一部に、帳票情報コードを示す画像を重畳した画像である。本実施例においては、当該情報コードがQRコード(登録商標)等の二次元コードである場合について説明する。
【0021】
顧客端末13は、金融機関の顧客が使用する端末装置である。顧客端末13は、例えばPCであり、タブレット又はスマートフォン等の携帯型の端末装置であってもよい。
【0022】
顧客端末13は、帳票作成支援サーバ11によって提供される帳票の内容を入力するWeb入力フォームのWebページにアクセスし、当該入力フォームを表示する。顧客端末13は、顧客による当該入力フォームへの入力を受け付けて、入力された入力情報を送信する。
【0023】
また、顧客端末13は、帳票作成支援サーバ11によって生成された上記帳票コード画像を受信する。
【0024】
事務員端末15は、金融機関の行員が使用する端末装置であり、例えばPCである。事務員端末15は、帳票作成支援サーバ11によって提供される修正受付WebフォームのWebページにアクセスし、当該修正受付フォームを表示する。事務員端末15は、行員による当該修正受付フォームへの入力を受け付けて、入力された情報を送信する。なお、事務員端末15は、例えばタブレット又はスマートフォン等の携帯型の端末装置であってもよい。
【0025】
プリンタ17は、顧客端末13に接続された印刷機である。顧客は、顧客端末13を用いて帳票コード画像を受信し、プリンタ17を用いて当該帳票コード画像を印刷することが可能である。例えば、プリンタ17によって、上記説明した二次元コードが付された帳票が印刷されたコード票19を印刷可能である。コード票19は、顧客によって金融機関の営業店に持ち込まれる。
【0026】
営業店端末21、ホストコンピュータ25、及び管理センタサーバ27は、ネットワークNW2を介して通信可能に接続されている。
【0027】
ネットワークNW2は、金融機関内で閉じたネットワークであり、ネットワークNW1には接続されていない。ネットワークNW2は、例えば、専用線又はIP-VPN(IP-Virtual private network)を用いて構成されている。
【0028】
営業店端末21は、金融機関の職員(行員)が操作する端末装置であり、当該営業店における業務に使用される。営業店端末21は、例えばPCやタブレットである。
【0029】
読取装置23は、営業店端末21に通信可能に接続されたスキャナ等の読取装置である。なお、営業店端末21がタブレットである場合、読取装置23は、当該タブレットのカメラであってもよい。読取装置23は、顧客によって持ち込まれたコード票19から帳票情報コードを読み取った帳票コードデータを営業店端末21に送信する。
【0030】
営業店端末21は、読取装置23によって帳票情報コードが読み取られることによって生成された帳票情報コードデータを受信すると、当該帳票情報コードが担持している修正帳票情報を帳票の形式で営業店端末21の表示画面に表示する。従って、営業店端末21及び読取装置23によって帳票情報コードが読み取られることにより、当該修正帳票情報を行員が確認することができる。言い換えれば、帳票情報コードの読取によって、修正帳票情報が営業店端末21に入力される。
【0031】
営業店端末21は、例えば、行員による修正帳票情報の確認後、ネットワークNW2を介してホストコンピュータ25に帳票情報コードを送信する。
【0032】
ホストコンピュータ25は、入金、出金、振込、振替等の取引を実行する勘定系ホストである。ホストコンピュータ25は、営業店端末21から帳票情報コードを受信すると、当該帳票情報コードが示す修正帳票情報の内容に従って、取引の処理を実行する。
【0033】
管理センタサーバ27は、帳票のエントリベリファイを行う金融機関の管理センタ内に配され、窓口にて受け付けられた帳票のデータが蓄積されるサーバである。管理センタサーバ27は、管理センタの行員が使用する端末装置(図示せず)と通信可能に接続されている。
【0034】
管理センタの行員は、従来通りの手続きにおいて、管理センタサーバ27から帳票のデータを取得して、当該帳票に必要な修正を行った上で、ホストコンピュータ25に送信する。本実施例の修正帳票情報は、事務員端末15による修正が完了している情報であるため、基本的には修正の必要が無く、上述のように管理センタサーバ27を介さずに営業店端末21から直接ホストコンピュータ25に送信され、それによって取引の処理が進行する。
【0035】
このように、情報処理システム10を用いて、顧客が事前に作成して持参したコード票19から帳票情報コードを窓口で営業店端末21に読み込ませることで、金融機関の行員が、帳票の電子データである修正帳票情報を受け取ることができる。
【0036】
当該修正帳票情報には、事務員端末15による修正が既に反映されているので、営業店の行員は、当該修正帳票情報の内容を修正する必要がなく、帳票情報コード又は修正帳票情報をそのままホストコンピュータ25に送信することができる。
【0037】
例えば、事務員端末15を介した行員による修正がなされていない帳票情報をコード化した情報コードを営業店端末21が読み取る場合、営業店端末に入力後に行員による修正が必要となる場合が多い。そのような場合、例えば、印刷した帳票に手書きで修正が行われ、これをホストコンピュータ25に送信可能な電子データとする際に、スキャン画像及びOCRによる読取データ(OCRデータ)が作成される。この場合、スキャン画像とOCRデータとを突き合わせて、手書きによる修正箇所が正しく電子データ化されているか否かの人による確認修正作業(エントリベリファイ)が必要となる。
【0038】
本願発明においては、帳票情報コードに担持された修正帳票情報には事務員端末15による修正が反映されているので、営業店端末21において帳票情報コードが読み取られた後に修正帳票情報の内容を修正する必要はなく、営業店端末21から直接ホストコンピュータ25に送信することができる。従って、エントリベリファイ自体を行う必要がなく、帳票を取り扱う手続の全体を効率化することができる。
【0039】
なお、コード票19を顧客が印刷して営業店に持ち込む例について説明したが、これに限られず、例えば携帯端末にコード票19と同様の画像を表示して金融機関の窓口で提示してもよい。その場合も、帳票情報コードが読取装置23によって読み取られることで、修正帳票情報が営業店端末21に入力される。
【0040】
図2は、帳票作成支援サーバ11の構成の一例を示すブロック図である。例えば、帳票作成支援サーバ11は、システムバスを介して、記憶部31と、制御部33と、通信部35とが協働している装置である。
【0041】
記憶部31は、例えば、ハードディスク装置及びSSD(solid state drive)等により構成されている記憶装置であり、帳票作成支援サーバ11がWeb帳票作成支援サービスを提供するための各種プログラムを記憶する。
【0042】
各種プログラムは、例えば、他のサーバ装置等からネットワークを介して取得されるようにしてもよいし、記録媒体に記録されて各種ドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。すなわち、記憶部31に記憶される各種プログラムは、ネットワークを介して伝送可能であるし、また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して譲渡することが可能である。
【0043】
記憶部31は、例えば、帳票作成支援サーバ11が帳票の入力フォームを提供して顧客端末13からの入力を受け付けて帳票情報を生成するためのプログラムを記憶している。
【0044】
記憶部31は、例えば、帳票作成支援サーバ11が修正受付フォームを提供し、帳票情報の内容に対する事務員端末15からの修正を受け付けて、当該帳票情報の内容に当該修正を反映した修正帳票情報を生成するためのプログラムを記憶している。
【0045】
記憶部31は、例えば、帳票作成支援サーバ11が修正帳票情報をコード化した情報コードを含む帳票コード画像を生成するためのプログラムを記憶している。
【0046】
また、記憶部31は、帳票データ保管部31Aを含んでいる。帳票データ保管部は、帳票作成支援サーバ11が顧客端末13から受け付けた入力情報に基づいて生成した帳票情報を記憶する。例えば、帳票情報の各々に、当該帳票情報の各々を識別する識別子としてユニークキーが付与されて、帳票データ保管部に記憶される。
【0047】
例えば、帳票作成支援サーバ11が事務員端末15からの修正を受け付ける際には、帳票データ保管部31Aに記憶されている帳票情報が読み出され、当該帳票情報の内容に対する修正が受け付けられる。例えば、帳票情報が読み出される際には、事務員端末15によって指定されたユニークキーによって特定された帳票情報が帳票データ保管部31Aから読み出される。また、例えば、帳票データ保管部31Aには、帳票情報に対する修正を反映した修正帳票情報が記憶されてもよい。
【0048】
制御部33は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成され、コンピュータとして機能する。そして、CPUが、ROMや記憶部31に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより各種機能を実現する。
【0049】
制御部33は、Web帳票作成支援サービスを提供するための機能を実現する機能部を含んでいる。
【0050】
帳票情報生成部33Aは、上述した入力フォームを提供して顧客端末13からの入力フォームへの入力を受け付けて帳票情報を生成する機能部である。言い換えれば、帳票情報生成部33Aは、1の端末から金融機関において処理される手続の依頼に関する入力情報を受け付けて、当該入力情報に基づいて当該手続の処理の際に提出する帳票の内容を示す帳票情報を生成する帳票情報生成ステップを実行する機能部である。
【0051】
また、帳票情報生成部33Aは、帳票情報を生成する際に、帳票情報の各々を識別する識別子としてユニークキーを発行し、当該帳票情報に付与する機能を有する。
【0052】
また、帳票情報生成部33Aは、ユニークキーが付与された帳票情報を帳票データ保管部31Aに記憶させる。
【0053】
修正帳票情報生成部33Bは、修正受付フォームを提供して事務員端末15からの当該修正受付フォームへの入力を受け付けて、帳票データ保管部31Aに記憶された帳票情報の内容に当該受け付けた修正を反映した修正帳票情報を生成する機能部である。言い換えれば、修正帳票情報生成部33Bは、他の端末から帳票情報の内容に対する修正を受け付けて、当該帳票情報の内容に当該修正を反映した修正帳票情報を生成する修正帳票情報生成ステップを実行する機能部である。
【0054】
帳票コード画像生成部33Cは、修正帳票情報をコード化した帳票情報コードを含む帳票コード画像を生成する帳票コード画像生成ステップを実行する機能部である。
【0055】
通信部35は、制御部33の指示に従って外部機器とのデータの送受信を行う通信装置である。例えば、帳票作成支援サーバ11をネットワークNW1に接続するためのNIC(Network Interface Card)である。
【0056】
通信部35は、帳票作成支援サーバ11をネットワークNW1に接続しており、種々のデータを帳票作成支援サーバ11と顧客端末13との間で送受信する。また、通信部35は、種々のデータを帳票作成支援サーバ11と事務員端末15との間で送受信する。
【0057】
図3~8を参照しつつ、金融機関の顧客が金融機関に手続の依頼をする際に、Web帳票作成支援サービスを利用して事前に帳票を作成する際の処理の流れについて説明する。
【0058】
図3は、情報処理システム10において行われる情報処理の一例を示すシーケンス図である。まず、顧客端末13は、帳票作成支援サーバ11によって提供される入力フォームに必要事項を入力する(ステップS11)。
【0059】
例えば、顧客端末13が、帳票作成支援サーバ11がWeb帳票作成支援サービスのために提供するウェブサイト(以下、帳票ウェブサイトとも称する)にアクセスすると、取引の種別の選択肢が顧客端末13の表示画面13Aに表示される。
【0060】
図4は、顧客端末13の表示画面13Aに表示される取引の種別の選択を受け付ける画面の一例を示す図である。
図4に示すように、「お預け入れ」「お引き出し」「お振込」「お振替」等の取引の種別が表示される。
【0061】
顧客が顧客端末13を操作して、いずれかの取引を選択すると、選択された種別の取引の手続の依頼に用いられる帳票の必要事項の入力を受け付ける入力フォームを含むユーザインタフェースが顧客端末13の表示画面13Aに表示される。例えば、当該入力フォームには、口座番号、氏名、金額等の必要事項を入力する欄が設けられている。
【0062】
図5は、顧客端末13の表示画面13Aに表示される入力フォームを含むユーザインタフェースの一例を示す図である。
図5に示すように、入力フォームには、必要事項の項目毎に入力欄が設けられている。当該入力欄は、例えば、空欄になっており、顧客端末13を顧客が操作することによって当該空欄に必要事項を示す文字を入力可能に構成されている。また、例えば、入力欄は、プルダウンによって選択可能に構成されていてもよい。
【0063】
図5に示す例においては、「科目」及び「金種指定」についての入力欄が選択可能になっており、その他の項目の入力欄については、入力可能となっている。例えば、「手数料」の欄は顧客が計算して入力するようになっている。なお、例えば、手数料の欄については、他の入力欄に入力された内容に応じて、自動的に手数料が計算されて表示されるように構成されてもよい。
【0064】
図5に示す例においては、入力フォームとともに、送信ボタン37が表示されている。例えば、顧客が入力フォームに入力後、送信ボタン37を押すことで、入力情報が帳票作成支援サーバ11に送信される。
【0065】
帳票作成支援サーバ11は、入力情報に基づいて、金融機関における手続の処理の際に提出する帳票の内容を示す帳票情報を生成して、記憶部31の帳票データ保管部に保存する(ステップS12)。
【0066】
帳票情報は、例えば、手続きの種別に応じた帳票の形式に則った態様の情報である。例えば、帳票情報は、所定の項目及び記載欄が所定の位置に配置された帳票の雛型(フォーマット)を示す情報を含む。
【0067】
帳票作成支援サーバ11は、新たに帳票情報を生成すると、当該帳票情報を特定可能な識別子であるユニークキーを発行し(ステップS13)、当該ユニークキーを当該新たな帳票情報に対応付けて帳票データ保管部31Aに記憶する。
【0068】
帳票作成支援サーバ11は、ステップS12及びステップS13によって、帳票情報の各々にユニークキーを対応付け記憶することで帳票情報を登録する。
【0069】
帳票作成支援サーバ11は、登録した帳票情報のユニークキーを担当の行員の事務員端末15に通知する(ステップS14)。この際、担当は順番にまたはランダムに割り当てられてもよい。また、事前に顧客に担当が割り当てられていてもよい。例えば、ユニークキーは、登録された帳票情報の入力者である顧客の情報と共に電子メールやメッセンジャーアプリ等で事務員端末15に通知される。
【0070】
また、ユニークキーが事務員端末15に通知される代わりに、帳票作成支援サーバ11が提供するウェブページ(以下、帳票ウェブページとも称する)にアクセスすると、新たに登録されたユニークキーが確認できるようにしてもよい。例えば、帳票ウェブサイト内の担当者毎の専用のウェブページにログインすると、割り当てられたユニークキーを確認可能となっていてもよい。
【0071】
その後、例えば、担当の行員がユニークキーを所定の入力フォームに入力すると、当該ユニークキーに対応する帳票情報の修正受付フォームを含むユーザインタフェースが表示される。
【0072】
修正受付フォームが表示されると、事務員による帳票情報の内容に対する修正が受け付けられる(ステップS15)。本実施例において、帳票情報の内容を確認し、必要に応じて補記又は修正を行うことを、帳票情報の内容に対する修正と称する。
【0073】
図6は、事務員端末15の表示画面15Aに表示される修正受付フォームを含むユーザインタフェースの一例を示す図である。修正受付フォームは、帳票情報の内容に対する修正の入力が可能に構成されている。
図6に示す例においては、帳票情報に基づいて、「お引き出し」の手続きの処理の際に提出する帳票である「普通預金払戻請求書」(すなわち出金依頼書)の形式に則った態様の書類に入力情報が反映された修正受付フォーム39が表示されており、帳票内の入力欄について、修正の入力が可能になっている。
【0074】
例えば、事務員は、帳票情報の内容に基づいて、当該帳票情報によって行われる手続の手数料を所定の基準に従って算出し、当該帳票情報における手数料に間違いがある場合には、手数料を修正する。
【0075】
例えば、事務員は、顧客の氏名に基づいて、金融機関が保有する顧客情報を参照し、預金科目、口座番号等が顧客情報と異なっている場合には、顧客情報に基づいて、修正受付フォームに修正の入力を行う。
【0076】
例えば、金額の不備等の、顧客情報からは正しい情報が得られない不明点がある場合には、事務員は、顧客と連絡をとって確認した結果に基づいて、修正受付フォームに入力する。
金額に不備がある場合としては、例えば、出金の金額が預金額を超えている場合等が考えられる。
【0077】
例えば、ステップS15において、事務員が顧客に帳票情報の内容について問い合わせる際には、ユニークキーを用いてやりとりを行う。例えば、事務員は、問い合わせの内容とともにユニークキーを顧客に通知し、例えば、顧客が帳票ウェブページ上でユニークキーを入力すると修正受付フォームが表示される。例えば、顧客は当該修正受付フォーム内の、問い合わせがあった箇所について確認し、事務員に回答する。
【0078】
例えば、ステップS15において、事務員が顧客に帳票情報の内容について問い合わせる際の連絡手段としては、帳票ウェブページ上でのチャット機能を用いる。なお、顧客との連絡手段はこれに限られず、電子メール又は電話によって、帳票情報の内容についての問い合わせ及びユニークキーの通知を行ってもよい。
【0079】
例えば、事務員による修正が完了して、修正受付フォーム39とともに表示画面15Aに表示されている完了ボタン41が押されると、帳票作成支援サーバ11は、帳票情報の内容に修正を反映した修正帳票情報を生成する(ステップS16)。
【0080】
帳票作成支援サーバ11は、修正帳票情報を生成すると、当該修正帳票情報をコード化した帳票情報コードを生成する(ステップS17)。本実施例において、帳票情報コードは、帳票情報コードのみに基づいて、営業店端末21が修正帳票情報を再現できる情報を含むように生成される。例えば、帳票情報コードは、修正帳票情報に含まれる全ての情報を含む。
【0081】
例えば、営業店端末21は、Web帳票作成支援サービスによって作成可能な種別の帳票のフォーマット(雛型)を全て保持しており、帳票の種別を特定すれば、当該帳票の雛型を読み出すことが可能である。
【0082】
この場合、営業店端末21は、帳票の種別を示す情報と、顧客によって入力された情報に、事務員による修正が反映された情報と、を取得することで、修正帳票情報を再現することができる。従って、帳票情報コードは、帳票の種別を示す情報と、帳票の記入欄に記入される情報と、を少なくとも含んでいればよい。
【0083】
さらに、ステップS17において、帳票作成支援サーバ11は、帳票情報コードを含む帳票コード画像を生成する。例えば、帳票コード画像は、帳票の一部の領域に帳票情報コードを含む画像である。例えば、帳票コード画像は、帳票情報コードのみを含む画像であってもよい。
【0084】
帳票コード画像を生成すると、帳票作成支援サーバ11は、帳票コード画像を顧客端末13に送信しつつ、金融機関の営業店に来店可能であることを、例えばメールによって通知する(ステップS18)。なお、帳票コード画像及び来店可能通知に代えて、顧客端末13が帳票ウェブページにアクセスすると、来店可否の確認及び帳票コード画像のダウンロードが可能になっていてもよい。
【0085】
顧客は、来店可能通知を受信すると、帳票コード画像を印刷し(ステップS19)、金融機関の営業店に持ち込む。
【0086】
図7は、帳票コード画像が印刷されたコード票19の一例を示す図である。
図7に示す例においては、「普通預金払戻請求書」の一部の領域に二次元コード43が表示されている。
図7には、「普通預金払戻請求書」について、
図6に例示した修正受付フォームにおいて、預金科目が「貯蓄」から「普通」に修正され、手数料が「¥550」から「¥330」に修正された場合の修正帳票情報に基づいたコード票19の例を示している。
【0087】
また、
図7に示す例においては、「お届印」欄が設けられているため、
図7のコード票19を用いて金融機関に手続の依頼をする際に、窓口での印鑑の照合が必要となる。従って、顧客は、コード票19の「お届印」欄に捺印したものを窓口で提出する。
【0088】
コード票19が営業店に持ち込まれると、上述したように、営業店において、コード票19中の帳票情報コードである二次元コード43の読取によって修正帳票情報が営業店端末21に入力される(ステップS20)。例えば、ステップS20において、修正帳票情報の内容が営業店端末21の表示画面に表示されて、営業店の行員による確認が行われる。
【0089】
例えば、読取装置23によって、二次元コード43の読取と併せて、コード票19の「お届印」欄に押印された印鑑のスキャン画像が取得され、営業店の行員によって、顧客の登録済みの印鑑のスキャン画像との重ね合わせにより、印鑑の照合がなされてもよい。
【0090】
修正帳票情報には、ステップS15における修正が反映されているので、顧客による記入漏れや各種記載事項の入力ミス等については解消されており、基本的には修正の必要はない。例えば、営業店の行員が印鑑の照合を行うのみで確認が完了する。
【0091】
ステップS20の後、営業店端末21からホストコンピュータ25に二次元コード43が送信される(ステップS21)。ホストコンピュータ25において、二次元コード43によって再現される修正帳票情報に基づいて、取引処理が実行される。なお、ステップS21において、修正帳票情報が送信されてもよい。
【0092】
なお、上述したような、印鑑の照合が必要となる帳票については、窓口での手続きが基本となり、本実施例を適用することが特に有効である。印鑑の照合が必要となる帳票としては、例えば、上記の出金依頼書の他、振込依頼書、または、法人印が必要な法人による取引に係る帳票等の帳票が挙げられる。
【0093】
以上、説明したように、本実施例の情報処理システム10において、帳票作成支援サーバ11の制御部は、1の端末から金融機関において処理される手続の依頼に関する入力情報を受け付けて、当該入力情報に基づいて当該手続の処理の際に提出する帳票の内容を示す帳票情報を生成する帳票情報生成部と、他の端末から帳票情報の内容に対する修正を受け付けて、当該帳票情報の内容に当該修正を反映した修正帳票情報を生成する修正帳票情報生成部と、修正帳票情報をコード化した帳票情報コードを含む帳票コード画像を生成する帳票コード画像生成部と、を有する。
【0094】
上記のような構成により、帳票情報コードに担持された修正帳票情報には、入力情報に基づいて生成された帳票情報の内容に対する修正が既に反映されている。従って、帳票情報コードが営業店の店頭に持ち込まれた後の金融機関内での手続きの処理においては、帳票情報コードによって示される修正帳票情報の内容に対して修正を行う必要がない。例えば、修正帳票情報の内容に対して手書きの修正を行う必要はなく、例えば、管理センタにおける手書き修正箇所の目視確認及び修正作業であるエントリベリファイも必要ない。従って、帳票情報コードを用いることで、顧客による店頭での帳票の記入や営業店端末への行員による帳票記載事項の入力作業を省略することに加えて、帳票情報コードを読み取った後の処理においても、人の手が入ることなく、電子データの送受信によって効率よく進行することができる。
【0095】
従って、本実施例の情報処理システムによれば、情報コードを用いた帳票入力システムにおいて、帳票を取り扱う手続の全体を効率化することを可能とする情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム及び記録媒体を提供することができる。
【0096】
以下、
図8~10を参照しつつ、上記のような帳票コード画像の生成を実現するために、帳票作成支援サーバ11の制御部33が実行する制御ルーチンについて説明する。
【0097】
図8は、制御部33の帳票情報生成部33Aによって実行される帳票情報生成ルーチンRT1を示すフローチャートである。帳票情報生成部33Aは、例えば、帳票ウェブページにおいて、手続種別が選択されると、帳票情報生成ルーチンRT1を開始する。
【0098】
帳票情報生成部33Aは、帳票情報生成ルーチンRT1を開始すると、手続の種別に応じた所定の入力フォームを含むユーザインタフェースを提供する(ステップS101)。
【0099】
ステップS101において、例えば、顧客端末13によって帳票ウェブページ上で選択された手続に用いられる帳票の必要事項の入力を受け付け可能な入力フォームが顧客端末13の表示画面に表示される。ステップS101において、例えば、
図5に例示したような入力フォーム及び送信ボタン37を含むユーザインタフェースが提供される。
【0100】
ステップS101の実行後、帳票情報生成部33Aは、入力情報を受信したか否かを判定する(ステップS102)。ステップS102において、例えば、顧客端末13に表示された送信ボタン37が押されて入力情報が送信されると、入力情報を受信したと判定される。
【0101】
ステップS102において、入力情報を受信したと判定する(ステップS102:YES)と、帳票情報生成部33Aは、入力情報に基づいて、帳票の内容を示す帳票情報を生成する(ステップS103)。ステップS103において、例えば、帳票の種別ごとの所定の形式に則った態様の帳票情報を生成する。
【0102】
ステップS103の実行後、帳票情報生成部33Aは、ステップS103において生成した帳票情報に、当該帳票情報を特定する識別子であるユニークキーを付与して帳票データ保管部31Aに記憶する(ステップS104)。
【0103】
ステップS104の実行後、帳票情報生成部33Aは、ステップS103において付与したユニークキーを事務員端末15に通知する(ステップS105)。ステップS105において、例えば、帳票情報生成部33Aは、事務員端末15に宛ててユニークキーを送信する。
【0104】
ステップS105において、例えば、電子メールやメッセンジャーアプリ等によって事務員端末15に宛ててユニークキーが送信される。
【0105】
また、ステップS105において、上述したように、事務員端末15が帳票作成支援サーバ11が提供する帳票ウェブページにアクセスすると、ユニークキーが提示されることとしてもよい。
【0106】
ステップS105の実行後、又はステップS102において所定時間待機しても新たに入力情報が入力されていないと判定した(ステップS102:NO)場合、帳票情報生成部33Aは、帳票情報生成ルーチンRT1を終了する。
【0107】
図9は、修正帳票情報生成部33Bによって実行される修正帳票情報生成ルーチンRT2を示すフローチャートである。修正帳票情報生成部33Bは、例えば、帳票作成支援サーバ11に電源が投入されると、修正帳票情報生成ルーチンRT2を開始する。
【0108】
修正帳票情報生成部33Bは、修正帳票情報生成ルーチンRT2を開始すると、事務員端末15によって、帳票ウェブページ上でユニークキーが入力されたか否かを判定する(ステップS201)。ステップS201において、例えば、事務員が事務員端末15を操作することによって、帳票ウェブサイト内の事務員用のウェブページにログインし、当該ウェブページ内の所定の入力フォームにユニークキーを入力すると、ユニークキーが入力されたと判定される。
【0109】
ステップS201において、ユニークキーが入力されていないと判定する(ステップS201:NO)と、修正帳票情報生成部33Bは、修正帳票情報生成ルーチンRT2を終了し、新たに修正帳票情報生成ルーチンRT2を開始する。
【0110】
ステップS201において、ユニークキーが入力されたと判定する(ステップS201:YES)と、修正帳票情報生成部33Bは、ステップS201で入力されたユニークキーによって特定される帳票情報の内容に対する修正の入力が可能な修正受付フォームを提供し、当該修正受付フォームへの入力を受け付ける(ステップS202)。
【0111】
ステップS202において、例えば、
図6に例示したように、帳票の形式に則った態様で、帳票の記載事項の入力欄に記載された内容が変更可能な修正受付フォームを含むユーザインタフェースが事務員端末15の表示画面に表示される。
【0112】
ステップS202において、例えば、修正受付フォーム内の、手数料、金額、口座番号、預金科目等の帳票の記載事項について、事務員端末15による修正が受け付けられる。
【0113】
ステップS202の実行後、修正帳票情報生成部33Bは、修正が完了したか否かを判定する(ステップS203)。ステップS203において、例えば、事務員端末15の操作によりステップS202において提供されたユーザインタフェース内の「完了」ボタンが押されると、修正が完了したと判定される。
【0114】
例えば、当該「完了」ボタンが押されると、ステップS202において修正の入力が受け付けられて修正受付フォームにおける帳票の記入欄に記入されている修正情報が帳票作成支援サーバ11に送信される。修正帳票情報生成部33Bは、帳票作成支援サーバ11が当該修正情報を受信すると、修正が完了したと判定してもよい。
【0115】
ステップS203において、修正が完了していないと判定する(ステップS203:NO)と、修正帳票情報生成部33Bは、ステップS203を繰り返し、修正が完了したか否かを再び判定する。
【0116】
ステップS203において、修正が完了したと判定する(ステップS203:YES)と、修正帳票情報生成部33Bは、帳票情報の内容に、ステップS202において受け付けた修正を反映した修正帳票情報を生成する(ステップS204)。ステップS204において、例えば、修正帳票情報生成部33Bは、記憶部31の帳票データ保管部に記憶されている帳票情報に、ステップS203で修正受付フォームに入力された修正内容で上書き保存することによって修正帳票情報を生成する。ステップS204において、例えば、修正帳票情報は、帳票データ保管部31Aに保管される。
【0117】
ステップS204の実行後、修正帳票情報生成部33Bは、修正帳票情報生成ルーチンRT2を終了し、新たに修正帳票情報生成ルーチンRT2を開始する。
【0118】
図10は、帳票コード画像生成部33Cによって実行される帳票コード画像生成ルーチンRT3を示すフローチャートである。帳票コード画像生成部33Cは、例えば、帳票作成支援サーバ11に電源が投入されると、帳票コード画像生成ルーチンRT3を開始する。
【0119】
帳票コード画像生成部33Cは、帳票コード画像生成ルーチンRT3を開始すると、新たに修正帳票情報が生成されたか否かを判定する(ステップS301)。ステップS301において、例えば、新たに修正帳票情報が帳票データ保管部31Aに保管されると、新たに修正帳票情報が生成されたと判定されてもよい。
【0120】
ステップS301において、新たに修正帳票情報が生成されていないと判定する(ステップS301:NO)と、帳票コード画像生成部33Cは、帳票コード画像生成ルーチンRT3を終了し、新たに帳票コード画像生成ルーチンRT3を開始する。
【0121】
ステップS301において、新たに修正帳票情報が生成されたと判定する(ステップS301:YES)と、帳票コード画像生成部33Cは、ステップS301において新たに生成された修正帳票情報をコード化した帳票情報コードを含む帳票コード画像を生成する(ステップS302)。
【0122】
ステップS302において、例えば、帳票情報コードとして、修正帳票情報の内容を担持した二次元コードが生成され、当該二次元コードを含む帳票コード画像が生成される。ステップS302において、例えば、
図7のコード票に表示された修正帳票情報の内容として、記載事項の項目と内容を列記した「普通預金払戻請求書 店番 〇〇〇 預金科目 普通 口座番号 XXXXXXX 名前 DDDD 金額 100000 手数料 550」という文字列を示す二次元コードが生成される。
【0123】
例えば、ステップS302において、修正帳票情報の内容として、上記の例から「店番」「預金科目」といった項目を除いた「出金依頼書 XXX 普通 XXXXXXX DDDD 100000 330」という文字列を示す二次元コードが生成されてもよい。
【0124】
ステップS302において、例えば、帳票コード画像として、帳票そのものの一部の領域に二次元コードを含むものを示す画像が生成される。
【0125】
ステップS302において、例えば、修正帳票情報の内容を担持した二次元コードのみを示す画像が帳票コード画像として生成されてもよい。
【0126】
ステップS302の実行後、帳票コード画像生成部33Cは、顧客端末13に来店可能であることを示す来店可能通知を送信する(ステップS303)。ステップS303において、例えば、当該通知とともに、ステップS302において、生成された帳票コード画像が顧客端末13に送信される。ステップS302において、例えば、来店可能通知及び帳票コード画像が電子メールによって送信される。
【0127】
ステップS303において、例えば、来店可能通知及び帳票コード画像が顧客端末13に送信される代わりに、顧客端末13が、帳票作成支援サーバ11が提供する帳票ウェブページにアクセスして来店可否の確認及び帳票コード画像の取得が可能となるようにしてもよい。例えば、帳票ウェブサイト内の顧客ごとの専用ページにログインすると、帳票コード画像を印刷可能又は顧客端末13の表示画面に表示可能になるようにしてもよい。
【0128】
ステップS303の実行後、帳票コード画像生成部33Cは、帳票コード画像生成ルーチンRT3を終了し、新たに帳票コード画像生成ルーチンRT3を開始する。
帳票作成支援サーバ51は、帳票作成支援サーバ11と基本的には同様に構成されているが、制御部33の帳票コード画像生成部33Cの機能が異なる点において帳票作成支援サーバ11と異なる。具体的には、帳票作成支援サーバ51の帳票コード画像生成部33Cは、修正帳票情報を識別可能な識別子をコード化した帳票情報コードを含む帳票コード画像を生成する機能を有する。
帳票作成支援サーバ51は、修正帳票情報のユニークキーをコード化した帳票情報コードを示す帳票コード画像を生成する。従って、顧客が帳票情報コードを印刷すると、ユニークキーを示す帳票情報コードのコード票53が印刷される。
当該コード票53が営業店の店頭に持ち込まれると、読取装置23を用いてコード票53が示す帳票情報コードが読み取られ、営業店端末55に、ユニークキーが入力される。営業店の行員は、当該ユニークキーを用いて、帳票作成支援サーバ51から、当該ユニークキーが付された修正帳票情報を取得する。
帳票作成支援サーバ51の修正帳票情報生成部33Bは、修正帳票情報を生成すると、修正帳票情報を帳票データ保管部31Aに保管する(ステップS31)。例えば、修正帳票情報には、元の帳票情報に付されたユニークキーと同じユニークキーが付与される。言い換えれば、修正帳票情報は、顧客の入力に基づいて生成された帳票情報にステップS12において付されたユニークキーを維持して記憶される。
例えば、修正帳票情報生成部33Bは、修正帳票情報を記憶する際にユニークキーを新たに付与してもよい。例えば、修正帳票情報生成部33Bは、修正帳票情報を記憶する際に、元の帳票情報のユニークキーに、修正帳票情報であることを示す文字列を追加したユニークキーを、修正帳票情報を識別するユニークキーとして付与してもよい。
ステップS31の後、帳票作成支援サーバ51の帳票コード画像生成部33Cは、修正帳票情報に付与されているユニークキーをコード化した帳票情報コードを含む帳票コード画像を生成する(ステップS32)。
本実施例において、帳票情報コードは、ユニークキーをコード化したものであるため、修正帳票情報をコード化する実施例1の場合よりも、帳票情報コードが担持する情報量は少なくて済む。従って、例えば、帳票情報コードは、QRコード(登録商標)等の二次元コードに限られず、バーコード(一次元コード)とすることもできる。
帳票コード画像を生成すると、帳票作成支援サーバ11は、帳票コード画像を顧客端末13に送信しつつ、金融機関の営業店に来店可能であることを通知する(ステップS33)。ステップS33において、ステップS32で生成されたユニークキーを示す情報を担持した帳票コード画像が顧客端末13に送信される。
実施例1と同様に、ステップS33における来店可能通知及び帳票コード画像は、例えば電子メールによって送信される。また、例えば、顧客端末13が帳票作成支援サーバ51が提供する帳票ウェブページにアクセスすることで、来店可能通知及び帳票コード画像の取得が可能であってもよい。
顧客端末13が帳票コード画像を受信すると、顧客は、当該帳票コード画像を印刷し(ステップS34)、コード票53を金融機関の営業店に持ち込む。営業店において、営業店端末55は、読取装置23によってコード票53から帳票情報コードが読み取られることによって生成された帳票情報コードデータを受信することによって、当該帳票情報コードに担持されたユニークキーを取得する(ステップS35)。言い換えれば、帳票情報コードの読取によって、当該帳票情報コードに担持されたユニークキーが営業店端末55に入力される。
帳票作成支援サーバ51の制御部は、営業店端末55からユニークキーを受信すると、当該受信したユニークキーによって特定される修正帳票情報を帳票データ保管部31Aから読み出して、当該修正帳票情報を営業店端末55に送信する(ステップS37)。
営業店端末55は、修正帳票情報を受信すると、当該受信した修正帳票情報を帳票の形式で営業店端末55の表示画面に表示する。このように、営業店端末55及び読取装置23によってユニークキーを担持した帳票情報コードが読み取られることにより、当該ユニークキーに基づいて営業店端末55が帳票作成支援サーバ51から受信した修正帳票情報を行員が確認することができる。
営業店端末55は、例えば、行員による修正帳票情報の内容の確認後、ネットワークNW2を介してホストコンピュータ25に当該修正帳票情報を送信する(ステップS38)。ホストコンピュータ25は、営業店端末55から修正帳票情報を受信すると、当該修正帳票情報に基づいて、取引の処理を実行する。
以上、説明したように、本実施例の情報処理システム50において、帳票作成支援サーバ51の制御部は、1の端末から金融機関において処理される手続の依頼に関する入力情報を受け付けて、当該入力情報に基づいて当該手続の処理の際に提出する帳票の内容を示す帳票情報を生成する帳票情報生成部と、他の端末から帳票情報の内容に対する修正を受け付けて、当該帳票情報の内容に当該修正を反映した修正帳票情報を生成する修正帳票情報生成部と、を有する。さらに、帳票作成支援サーバ51の制御部は、修正帳票情報を特定可能な識別子をコード化した帳票情報コードを含む帳票コード画像を生成する帳票コード画像生成部を有する。
上記のような構成により、本実施例においては、実施例1の場合よりも情報コードに担持する情報量が少なくて済み、かつ、当該帳票情報コードによって特定される修正帳票情報を金融機関の営業店端末に、自動的に入力することができる。当該修正帳票情報には、既に帳票情報の内容に対する修正が反映されている。
従って、本実施例においても、実施例1の場合と同様に、帳票情報コードが営業店の店頭に持ち込まれた後の金融機関内での手続きの処理においては、修正帳票情報の内容に対して修正を行う必要がない。
例えば、修正帳票情報の内容に対して手書きの修正を行う必要はなく、例えば、手書きの修正によって生じる管理センタにおけるエントリベリファイも必要ない。従って、帳票情報コードを用いることで、顧客による店頭での帳票の記入や営業店端末への行員による帳票記載事項の入力作業を省略することに加えて、帳票情報コードを店頭で読み取った後の処理についても、手書きや目視確認といった人の手が入ることなく、電子データの送受信によって効率よく進行することができる。
従って、本実施例の情報処理システムによれば、情報コードを用いた帳票入力システムにおいて、帳票を取り扱う手続の全体を効率化することを可能とする情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム及び記録媒体を提供することができる。
例えば、1つのサーバ装置が実施例1の帳票作成支援サーバ11及び実施例2の帳票作成支援サーバ51の両方の機能を有していてもよい。例えば、印鑑の照合が必要な帳票については、実施例1の帳票作成支援サーバ11の機能により、修正帳票情報をコード化した帳票情報コードを含む帳票コード画像を生成し、例えば、印鑑の照合が不要な帳票については、実施例2の帳票作成支援サーバ51の機能により、修正帳票情報を識別可能なユニークキーをコード化した帳票情報コードを含む帳票コード画像を生成するようにしてもよい。
なお、上記の実施例において、修正受付フォームは、実際に提出すべき帳票の形式で行員に提示される例について説明したが、これに限られず、例えば、顧客からの入力を受け付ける入力フォームと同様の形式であってもよい。
なお、上記の実施例において、帳票の記載事項のうちの手数料についての事務員端末による修正が受け付けられる例について説明した。手数料について、間違った金額が入力されることが多く、行員による修正の頻度も多いため、本願発明を適用することで、営業店での修正の発生頻度を大きく削減することができる。
例えば、医療機関の受診者が、問診票を医療機関の受付で記入する代わりに、受診者が事前に入力した入力情報に対する医療機関の職員による修正を受け付けて、修正を反映した問診票情報をコード化した情報コードを用いて、問診票の提出をすることができる。それによって、例えば、来院時の受付時間や待ち時間を短縮することができる。
例えば、宿泊施設の利用客が、チェックインに必要な事項を宿泊施設に到着時に記入する代わりに、利用客が事前に入力した入力情報に対する宿泊施設の職員による修正を受け付けて、修正を反映したチェックイン情報をコード化した情報コードを用いてチェックインを行うことができる。それによって、到着時に人がチェックイン情報の修正を行う必要が無く、チェックイン時間を短縮することが出来る。さらには、例えば、情報コードを自動機に読み取らせることで無人でチェックインも可能となり得る。
例えば、交通機関の利用客が特急券や定期券を窓口で購入する際に、交通機関の窓口で乗車区間の駅名や人数等の購入内容を記入する代わりに、利用客が事前に入力した入力情報に対する交通機関の職員による修正を受け付けて、修正を反映した購入情報をコード化した情報コードを用いて特急券等を購入することができる。それによって、利用客が窓口で特急券等を購入するのに要する時間を短縮し、交通機関の窓口の混雑を緩和することができる。