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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024033745
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/00 20060101AFI20240306BHJP
   G09G 5/377 20060101ALI20240306BHJP
   B41J 29/40 20060101ALI20240306BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20240306BHJP
【FI】
G09G5/00 510P
G09G5/00 530M
G09G5/36 520L
G09G5/00 555D
B41J29/40 Z
G06F3/12 303
G06F3/12 356
G06F3/12 343
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022137534
(22)【出願日】2022-08-31
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004185
【氏名又は名称】インフォート弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100182936
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 直樹
(72)【発明者】
【氏名】沼尾 光一
【テーマコード(参考)】
2C061
5C182
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP05
2C061AS06
2C061JJ02
5C182AA02
5C182AA03
5C182AB02
5C182AB08
5C182AC02
5C182AC03
5C182BA01
5C182BA03
5C182BA04
5C182BA06
5C182BA73
5C182BC01
5C182BC22
5C182BC25
5C182BC26
5C182CA11
5C182CA21
5C182CB13
5C182CB47
5C182CB52
5C182CC21
5C182DA02
5C182DA44
(57)【要約】
【課題】被印刷媒体に印刷する日付を容易に導出する。
【解決手段】被印刷媒体(2)に印刷させる印刷イメージ(4)を作成するコンピュータ(3)が、期間を指定する情報を取得し、取得した期間を指定する情報と、起算日に設定された日付とに基づいて、起算日から期間が経過した日付を導出して表示装置に表示させる(S3)処理を実行する制御方法である。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被印刷媒体に印刷させる印刷イメージを作成するコンピュータが、
期間を指定する情報を取得し、
取得した前記期間を指定する情報と、起算日に設定された日付とに基づいて、前記起算日から前記期間が経過した日付を導出して表示装置に表示させる
処理を実行することを特徴とする制御方法。
【請求項2】
前記コンピュータは、前記表示装置に表示させた日付を被印刷媒体に印刷させるオブジェクトとして印刷イメージに挿入する処理を更に実行することを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
前記コンピュータは、前記起算日と、前記起算日から前記期間が経過した前記日付とを、被印刷媒体に印刷させるオブジェクトとして印刷イメージに挿入する処理を更に実行することを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
【請求項4】
前記コンピュータは、
期間の終了日を指定する情報を取得し、
取得した前記期間の終了日を指定する情報と、前記起算日に設定された日付とに基づいて、前記起算日から前記期間の終了日までの日数を導出して表示装置に表示させる
処理を更に実行することを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
【請求項5】
前記コンピュータは、前記表示装置に表示させた日数を被印刷媒体に印刷させるオブジェクトとして印刷イメージに挿入する処理を更に実行することを特徴とする請求項4に記載の制御方法。
【請求項6】
前記コンピュータは、作成した印刷イメージを含む印刷データを、被印刷媒体に印刷を行う印刷装置に送信する処理を更に実行することを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の制御方法。
【請求項7】
前記コンピュータは、作成した印刷イメージを含む印刷データに基づいて被印刷媒体に印刷する処理を更に実行することを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の制御方法。
【請求項8】
被印刷媒体に印刷させる印刷イメージを作成するコンピュータに、
期間を指定する情報を取得し、
取得した前記期間を指定する情報と、起算日に設定された日付とに基づいて、前記起算日から前記期間が経過した日付を導出して表示装置に表示させる
処理を実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
テープ状の被印刷媒体に印刷を行う印刷装置には、パーソナルコンピュータやスマートフォン等の外部装置から取得した印刷データに基づいて印刷を行うものがある。印刷データは、編集用のアプリケーションを実行している外部装置に対してオブジェクト(テキストボックス、QRコード(登録商標)、及びその他の図形等)の挿入、文字等の入力、フォントの設定等の編集操作を行うことで作成される。外部装置は、編集操作に応じて、印刷イメージを作成し表示装置に表示する。
【0003】
上述した編集用のアプリケーションには、日付を示す文字列を入力する機能を有するものがある。この種の編集用のアプリケーションを利用することにより、例えば、食品の賞味期限又は消費期限、所望の物品や情報(データ)の保管期間等が印字されたラベルを作成することができる。
【0004】
また、日付が印字されたラベルの作成に関連する技術として、引用文献1には、上位機から配信された更新商品データにより商品ファイルを更新した日時をタイムスタンプとして商品ファイルに記録し、上位機との間でオンライン処理を開始する際に、タイムスタンプとして記録されている商品データの更新日時をプリンタに出力して印字する商品ファイル記憶装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005-157659号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した日付等を印刷したラベルを作成する場合、例えば、ラベルの作成に利用するアプリケーション上で起算日から所望の期間が経過した日付を導出することができなかった。
【0007】
本発明の一側面に係る目的は、被印刷媒体に印刷する日付を容易に導出することが可能な技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る制御方法は、被印刷媒体に印刷させる印刷イメージを作成するコンピュータが、期間を指定する情報を取得し、取得した前記期間を指定する情報と、起算日に設定された日付とに基づいて、前記起算日から前記期間が経過した日付を導出して表示装置に表示させる処理を実行する制御方法である。
【発明の効果】
【0009】
上記の態様によれば、被印刷媒体に印刷する日付を容易に導出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】情報処理装置を利用したラベルの作成方法の概要を説明する図である。
図2】情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3】第1の実施形態に係るラベル作成アプリケーションを実行中の情報処理装置における画面遷移の例を示す図である。
図4】第1の実施形態に係るタイムスタンプ機能を利用した日付の表示例を説明する図である。
図5】第1の実施形態に係るラベル作成アプリケーションを実行する情報処理装置が行う日付入力処理の例を説明するフローチャートである。
図6】第2の実施形態に係るラベル作成アプリケーションを実行中の情報処理装置における画面遷移の例を示す図である。
図7】第2の実施形態に係るラベル作成アプリケーションを実行する情報処理装置が行う日付入力処理の例を説明するフローチャートである。
図8】第3の実施形態に係るラベル作成アプリケーションを実行中の情報処理装置における画面遷移の例を示す図である。
図9】第3の実施形態に係るラベル作成アプリケーションを実行する情報処理装置が行う日付入力処理の例を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0012】
図1は、情報処理装置を利用したラベルの作成方法の概要を説明する図である。
【0013】
図1に示した印刷装置1は、印刷データに基づいてテープ状の被印刷媒体2に印刷を行ってラベルを作成することが可能なものである。より具体的には、印刷装置1は、情報処理装置3と無線又は有線での通信が可能であり、情報処理装置3から伝送された(情報処理装置3から取得した)印刷データに基づいて被印刷媒体2への印刷を行うことが可能なものである。情報処理装置3は、印刷装置1と関連付けられるラベル作成アプリケーションを実行可能であり、かつ印刷装置1と無線又は有線で通信可能な装置である。情報処理装置3は、例えば、スマートフォンやパーソナルコンピュータ等であり得る。印刷装置1の構成、機能、及び動作、並びに利用可能な被印刷媒体2の種類等は周知である。印刷装置1は、被印刷媒体2に印刷を行う機能に加え、被印刷媒体2を切断する機能を有してもよい。本発明と組み合わせて利用することが可能な印刷装置1における構成、機能、及び動作、並びに利用可能な被印刷媒体2の種類等の組み合わせは、特定の組み合わせに限定されない。そのため、本明細書では、印刷装置1についての詳細な説明を省略する。
【0014】
図1に例示した情報処理装置3は、表示装置の表示領域上に入力装置としての位置検出装置(例えば、デジタイザ)が配置されたタッチパネルディスプレイ300を有する。ラベル作成アプリケーションを実行している情報処理装置3は、オブジェクト(テキストボックス、QRコード、及びその他の図形等)の挿入、文字等の入力、フォントの設定等の編集操作に応じて、印刷イメージ4を作成してタッチパネルディスプレイ300に表示することができる。情報処理装置3に対して印刷(ラベルの作成)を実行するための操作が行われると、情報処理装置3は、印刷イメージ4と対応した画像データを含む印刷データを作成して印刷装置1に向けて送信する。このように情報処理装置3を利用して作成された印刷データを印刷装置1に送信して印刷を行うことを可能にすることにより、例えば、1つの印刷装置1を複数の利用者で共有することができる。
【0015】
図2は、情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0016】
図2に例示した情報処理装置3は、プロセッサ301、メモリ302、補助記憶装置303、入力装置304、表示装置305、通信装置306、及び入出力インタフェース307を含む。情報処理装置3におけるこれらのハードウェア構成要素301~307は、バス308により相互に接続されている。なお、図2に例示した情報処理装置3において1つのブロックで示されるハードウェア構成要素は、単一のハードウェアに限らず、2つ以上の別個のハードウェアを含んでもよい。
【0017】
プロセッサ301は、OS(Operating System)のプログラム、後述するラベル作成アプリケーション310等のアプリケーションプログラムを実行し、種々の機能を提供する。プロセッサ301は、例えば、CPU(Central Processing Unit)であり得る。プロセッサ301は、例えば、CPUに加え、DSP(Digital Signal Processor)又はGPU(Graphic Processing Unit)のいずれか一方、又は両方を含んでもよい。
【0018】
メモリ302及び補助記憶装置303は、プロセッサ301が実行するプログラム、プロセッサ301がプログラムを実行する際に必要となるデータ、プロセッサ301が生成したデータ等を記憶する。メモリ302は、主記憶装置、メインメモリ、一次記憶装置、内部記憶装置等と呼ばれることがあり、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含む。補助記憶装置303は、二次記憶装置、外部記憶装置等と呼ばれることがあり、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等であり得る。
【0019】
図2に例示した補助記憶装置303内のラベル作成アプリケーション310は、プロセッサ301により実行されたときに、印刷データを作成して印刷装置1に送信するための各種の処理を情報処理装置3に実施させるプログラムである。情報処理装置3においてラベル作成アプリケーション310を実行する場合、ラベル作成アプリケーション310に含まれるプログラムの一部または全部が補助記憶装置303からメモリ302にロードされる。メモリ302及び補助記憶装置303は、ラベル作成アプリケーション310を格納する非一時的なコンピュータ可読記録媒体の例であり得る。
【0020】
入力装置304は、情報処理装置3に対する入力操作を受け付ける。入力装置304は、上述したタッチパネルディスプレイ300の位置検出装置を含むことができる。入力装置304は、位置検出装置とは別の1つ以上のハードウェア(例えば、ボタンスイッチ、スライドスイッチ、キーボード、マウス等)を含むことができる。表示装置305は、各種情報を可視化して表示する。表示装置305は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイであり得る。
【0021】
通信装置306は、無線又は有線での印刷装置1との通信を行う。例えば、通信装置306は、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、及びBluetooth Low Energy(登録商標)等の近距離無線通信規格のうちの少なくとも1つに従って、印刷装置1と無線通信を行う装置であり得る。通信装置306は、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等の伝送ケーブルを介して印刷装置1と通信を行うことが可能であってもよい。通信装置306は、印刷装置1と通信する機能に加え、例えば、インターネット等の通信ネットワークを介して外部装置と通信する機能を有するものであってもよい。通信ネットワークを介して外部装置と通信可能な情報処理装置3は、例えば、通信ネットワークを介して、外部装置(例えば、サーバ装置)からラベル作成アプリケーション310をダウンロードすることができる。
【0022】
入出力インタフェース307は、情報処理装置3に周辺機器を接続するハードウェアインタフェースである。入出力インタフェース307は、例えば、USBポートを含む。情報処理装置3は、例えば、一端が入出力インタフェース307のUSBポートに接続され、他端が印刷装置1のUSBポートに接続されたUSBケーブルにより印刷装置1と通信可能に接続されてもよい。
【0023】
なお、情報処理装置3は、図2を参照して上述したハードウェア構成要素とは別のハードウェア構成要素を含んでもよい。例えば、情報処理装置3は、カード型記憶装置(メモリカードと呼ばれることもある)の記憶領域にアクセスして情報の読み出し、書き込み等を行うためのスロット(媒体アクセス装置)を含んでもよい。また、情報処理装置3は、例えば、入出力インタフェース307、又は通信装置306のいずれか一方が省略されたものであってもよい。更に、図2に例示した情報処理装置3において2つ以上のブロックで示している複数のハードウェア構成要素は、単一のハードウェアに統合されていてもよい。例えば、情報処理装置3の複数のハードウェア構成要素は、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、SoC(System on Chip)等により提供されてもよい。
【0024】
[第1の実施形態]
図3は、第1の実施形態に係るラベル作成アプリケーションを実行中の情報処理装置における画面遷移の例を示す図である。
【0025】
図3の(a)には、ラベル領域設定画面410の例を示している。ラベル領域設定画面410は、ラベルイメージ表示領域411と、ラベル方向設定領域412と、余白設定領域413と、切替領域414とを含む。
【0026】
ラベルイメージ表示領域411は、作成するラベルにおける被印刷媒体の外形を示すラベル領域415と、ラベル領域415に挿入するオブジェクトを選択するメニュー416と、挿入されたオブジェクト等が表示される。ラベルイメージ表示領域411内の「幅方向」は、印刷装置1に印刷を行わせる被印刷媒体2(図1参照)の幅方向であり、印刷時の被印刷媒体2の搬送方向と直交する方向である。「幅方向」という文字列及び幅方向を示す矢印は、ラベルイメージ表示領域411内に表示されていてもよいし、非表示であってもよい。
【0027】
ラベルイメージ表示領域411内において、ラベル領域415の左方に位置する「Wmm」と記載されたマス、及びラベル領域415の上方に位置する「Lmm」と記載されたマスは、それぞれ、印刷装置1により作成されるラベル(被印刷媒体2)の縦方向の寸法、及び横方向の寸法を示している。これらのマスは、印刷装置1により作成されるラベル(被印刷媒体2)の縦方向の寸法、及び横方向の寸法を設定するための操作ボタンであり得る。幅方向が縦方向である場合、縦方向の寸法は、印刷装置1による印刷に利用可能な被印刷媒体2の幅の中から選択して設定することができ、横方向の寸法は、印刷装置1により被印刷媒体2に印刷を行う際の最小寸法以上の長さに設定することができる。
【0028】
ラベルイメージ表示領域411に表示されたメニュー416は、例えば、文字の入力を選択する選択部、絵文字の入力を選択する選択部、日付又は期間の入力を選択するタイムスタンプ選択部416a、及び画像の入力を選択する選択部を含む。
【0029】
ラベル方向設定領域412は、上述した「幅方向」と関連付けられるラベルの方向を設定する領域である。ラベルの方向は、上述した「幅方向」と直交する方向であり、印刷装置1により被印刷媒体2への印刷を行うときの被印刷媒体2の搬送方向であり得る。ラベルの方向を「横」に設定すると、ラベルイメージ表示領域411内に例示したように、幅方向が縦方向(画面上下方向)となり、印刷時の被印刷媒体2の搬送方向が横方向(画面左右方向)になる向きでラベル領域415が表示される。ラベルの方向を「縦」に設定すると、例えば、図9を参照して後述するように、幅方向が横方向(画面左右方向)となり、印刷時の被印刷媒体2の搬送方向が縦方向(画面上下方向)になる向きでラベル領域415が設定される。
【0030】
余白設定領域413は、ラベル領域415の外周部に設ける余白の寸法を設定する領域であり、図3の(a)に例示した余白設定領域413では「小」、「中」、「大」の3通りのうちのいずれかに設定することができる。余白設定領域413は、例えば、ラベル領域415の上下左右の各辺からの余白の寸法を具体的な数値で設定するようになっていてもよい。
【0031】
切替領域414は、ラベルイメージ表示領域411を、編集可能な状態と、編集不可の状態との切り替えを行う領域である。切替領域414で「編集」を指定すると、上述したラベル領域の縦方向の寸法及び横方向の寸法を設定する操作、ラベルの方向を設定する操作、余白を設定する操作等を行うことができる。また、切替領域414で「編集」を指定すると、例えば、ラベルイメージ表示領域411内にオブジェクトを挿入する操作、文字を入力する操作、フォントを変更する操作等の編集操作を行うことができる。切替領域414で「プレビュー」を指定すると、上述した操作を行うことができなくなる。
【0032】
ラベル領域設定画面410の切替領域414で「編集」が指定されているときに、ラベルイメージ表示領域411内のメニュー416でタイムスタンプ選択部416aを選択する操作を行うと、図3の(b)に示したようなタイムスタンプ設定画面420に遷移する。タイムスタンプ設定画面420は、日付表示部421と、日付指定部422と、フォーマット指定部423と、タイムスパン選択部424とを含む。
【0033】
日付表示部421には、ラベルイメージ表示領域411に挿入する日付が表示される。
【0034】
日付指定部422は、日付表示部421に表示させる日付を指定する。日付指定部422は、例えば、カレンダー表示された日付のなかから所望の日付を指定することができる。日付指定部422は、例えば、後述するタイムスパン機能が有効である場合の起算日を指定することに利用される。
【0035】
フォーマット指定部423は、日付の表示形式を指定する。図3に示した日付の表示形式は、西暦の年(YYYY)、月(MM)、及び日(DD)をスラッシュ「/」で区切る形式になっている。表示形式は、例えば、西暦の年(YYYY)、月(MM)、及び日(DD)を「YYYY年MM月DD日」と表示する形式や、年を日本の年号で表す形式(例えば、「令和Y年MM月DD日」)を含む。
【0036】
タイムスパン選択部424は、タイムスパン機能を有効にするか否かを選択する。本実施形態におけるタイムスパンは、日付指定部422に指定された日付から所定の期間(日数、月数、又は年数)が経過した日付を導出する機能を提供する。図3の(b)におけるタイムスパン選択部424はOFFの状態であり、図4の(c)におけるタイムスパン選択部424はONの状態である。タイムスパン選択部424がOFFの状態であるときに、タイムスタンプ設定画面420の右上に位置する「確定」のボタン427を選択すると、日付表示部421に表示された日付が、図3を参照して上述したラベルイメージ表示領域411内に挿入される。タイムスパン選択部424をONにすると、タイムスタンプ設定画面420には、図3の(c)に示すように、期間単位指定部425、及び期間入力部426が追加で表示される。
【0037】
期間単位指定部425は、期間の単位を「日」、「月」、及び「年」のいずれにするかを指定する。期間入力部426は、期間を示す数値を入力する。図3の(c)に例示したタイムスタンプ設定画面420では、期間の単位が「日」に指定されており、期間を示す数値が「0」であるため、日付表示部421に表示された日付と、日付指定部422により指定された日付が同一である。この後、例えば、期間入力部426に所望の期間を示す数値を入力すると、日付表示部421に表示された日付が変更される。
【0038】
図4は、第1の実施形態に係るタイムスタンプ機能を利用した日付の表示例を説明する図である。
【0039】
図4には、図3の(c)に例示したタイムスタンプ設定画面420において、期間入力部426に期間を示す数値として「14」を入力した例を示している。また、日付指定部422により指定されている日付は「2022/08/08(2022年8月8日)」であり、期間単位指定部425は「日」が指定されている。このため、タイムスタンプ設定画面420の日付表示部421には、2022年8月8日から14日が経過した日付である「2022/08/22(2022年8月22日)」が表示される。この後、例えば、タイムスタンプ設定画面420の右上に位置する「確定」のボタン427を選択すると、日付表示部421に表示された日付が、図3を参照して上述したラベルイメージ表示領域411内に挿入される。
【0040】
図5は、第1の実施形態に係るラベル作成アプリケーションを実行する情報処理装置が行う日付入力処理の例を説明するフローチャートである。本実施形態に係るラベル作成アプリケーション310を実行する情報処理装置3は、ラベルイメージ表示領域411内のタイムスタンプ選択部416a(図3の(a)を参照)を選択する操作が行われた場合に、図5に例示したような日付入力処理を行う。なお、図5に例示したフローチャートに沿った処理は、例えば、図4に例示したタイムスタンプ設定画面420における左上の「キャンセル」のボタンが押された場合に強制的に終了する。
【0041】
日付入力処理を開始した情報処理装置3は、まず、起算日を設定する(ステップS1)。起算日は、例えば、情報処理装置3内のカレンダー機能に基づいて日付入力処理を開始した日に設定される。ステップS1において、情報処理装置3は、設定した起算日をタイムスタンプ設定画面420の日付表示部421及び日付指定部422に表示する。また、ステップS1では、日付指定部422に対する操作による起算日の変更を受け付ける。
【0042】
次に、情報処理装置3は、タイムスパン機能がONであるか否かを判定する(ステップS2)。ステップS2において、情報処理装置3は、例えば、上述したタイムスパン選択部424がONになっているか否かを判定する。なお、タイムスパン選択部424のON/OFFの切り替えは、タイムスタンプ設定画面420が表示された後の任意のタイミングで行うことができる。このため、タイムスパン選択部424のON/OFFの切り替えに関する処理は、図5のフローチャートに明示していない。タイムスパン選択部424がONになっていない場合(ステップS2;NO)、情報処理装置3は、後述するステップS3の処理を省略して、「確定」のボタン427が押されたか否かを判定する(ステップS5)。
【0043】
一方、タイムスパン機能がONになっている場合(ステップS2;YES)、情報処理装置3は、起算日から所望の期間が経過した日付を導出して表示する(ステップS3)。ステップS3において、情報処理装置3は、例えば、上述した期間単位指定部425により指定される「日」、「月」、及び「年」と、期間入力部426に入力された数値とで表される期間を所望の期間として、起算日から所望の期間が経過した日付を導出する。このとき、情報処理装置3は、例えば、起算日の翌日を所望の期間の1日目として日付を導出する。なお、期間単位指定部425による「日」、「月」、及び「年」の指定と、期間入力部426への数値の入力は、タイムスパン機能がONになった後、任意のタイミングで行うことができる。このため、期間単位指定部425及び期間入力部426による所望の期間を指定することに関する処理は、図5のフローチャートに明示していない。
【0044】
ステップS3の処理の後、又はタイムスパン選択部424がOFFになっている場合(ステップS2;NO)、情報処理装置3は、次に、「確定」のボタン427が押されたか否かを判定する(ステップS4)。押されていない場合(ステップS4;NO)、情報処理装置3は、ステップS2以降の処理を繰り返す。そして、「確定」のボタン427が押されると(ステップS4;YES)、情報処理装置3は、その時点で日付表示部421に表示されている日付を確定した日付とするオブジェクトを、例えば、ラベルイメージ表示領域411のラベル領域415内(図3の(a)を参照)に挿入し(ステップS5)、日付入力処理を終了する。
【0045】
このように、本実施形態に係るタイムスタンプ機能は、起算日となる日付と、起算日からの期間とを設定することにより、情報処理装置3が起算日から設定した期間が経過した日付を導出する。このため、カレンダー等を利用して利用者が起算日から所望の期間が経過した日付を算出する手間を省くことができる。また、コンピュータであり得る情報処理装置3が演算して導出した日付をオブジェクトとして印刷イメージに挿入することができるので、計算間違いにより日付がずれてしまうことによる印刷ミスを防ぐことができる。特に、起算日から所望の期間が経過した日付が起算日を含む月の翌月以降になる場合等に、計算間違いにより日付がずれてしまうことを防げる。
【0046】
また、本実施形態に係るタイムスタンプ機能は、上述した期間単位指定部425により指定される「日」、「月」、及び「年」と、期間入力部426に入力された数値とで表される期間を所望の期間として、起算日から所望の期間が経過した日付を導出する。このため、表示画面内における所望の期間を表示するための領域の増大を抑制することができ、例えば、スマートフォン等の一度に表示することが可能な情報量に制約がある情報処理装置3においても多くの情報を一度に表示することができる。
【0047】
[第2の実施形態]
図6は、第2の実施形態に係るラベル作成アプリケーションを実行中の情報処理装置における画面遷移の例を示す図である。
【0048】
図6の(a)には、本実施形態に係るタイムスタンプ設定画面420の初期状態の一例を示している。本実施形態に係る情報処理装置3では、例えば、図3の(a)に例示したラベル領域設定画面410のラベルイメージ表示領域411に表示されたメニュー416からタイムスタンプ選択部416aを選択することにより、表示画面が、図6の(a)のタイムスタンプ設定画面420に切り替わる。
【0049】
本実施形態に係るタイムスタンプ設定画面420は、日付表示部421、日付指定部422、フォーマット指定部423、タイムスパン選択部424に加え、期間表示選択部428を含む。本実施形態における日付表示部421、日付指定部422、フォーマット指定部423、及びタイムスパン選択部424を機能は、それぞれ、第1の実施形態で説明した機能であり得る。本実機形態における期間表示選択部428は、日付表示部421の表示を、起算日から所望の期間が経過した日の表示と、起算日から所望の日付までの期間(日数)の表示とを切り替える。タイムスパン選択部424をONにし、期間表示選択部428をOFFにした場合、例えば、図6の(b)に例示したように、期間単位指定部425と期間入力部426とが追加で表示され、日付表示部421には、起算日から所望の期間が経過した日が表示される。図6の(b)に例示したタイムスタンプ設定画面420では、起算日(例えば、日付指定部422により指定された日付)が2022年8月8日であり、所望の期間が14日であるため、日付表示部421には2022年8月22日と表示される。
【0050】
また、タイムスパン選択部424をONにし、期間表示選択部428をONにすると、例えば、図6の(c)に例示したように、期間単位指定部425と期間入力部426とが非表示となり、終了日指定部429が新たに表示される。終了日指定部429は、期間の終了日を指定する。終了日指定部429による終了日の指定方法は、日付指定部422による日付(起算日)の指定方法と同じでよい。
【0051】
図6の(c)に例示したタイムスタンプ設定画面420では、起算日(例えば、日付指定部422により指定された日付)が2022年8月8日であり、終了日が2022年8月31日である。このため、起算日の翌日を期間の1日目とする場合、日付表示部421には、起算日から終了日までの日数である「23日」が表示される。
【0052】
図7は、第2の実施形態に係るラベル作成アプリケーションを実行する情報処理装置が行う日付入力処理の例を説明するフローチャートである。本実施形態に係るラベル作成アプリケーション310を実行する情報処理装置3は、ラベルイメージ表示領域411内のタイムスタンプ選択部416a(図3の(a)を参照)を選択する操作が行われた場合に、図7に例示したような日付入力処理を行う。なお、図7に例示したフローチャートに沿った処理は、例えば、図6に例示したタイムスタンプ設定画面420における左上の「キャンセル」のボタンが押された場合に強制的に終了する。
【0053】
日付入力処理を開始した情報処理装置3は、まず、起算日を設定する(ステップS11)。ステップS11は、第1の実施形態で図5を参照して説明した日付入力処理のステップS1と対応するため、本実施形態では、ステップS11の処理についての詳細な説明を省略する。
【0054】
次に、情報処理装置3は、タイムスパン機能がONであるか否かを判定する(ステップS12)。ステップS12は、第1の実施形態で図5を参照して説明した日付入力処理のステップS2と対応する。ステップS22において、情報処理装置3は、例えば、上述したタイムスパン選択部424がONになっているか否かを判定する。なお、タイムスパン選択部424のON/OFFの切り替えは、タイムスタンプ設定画面420が表示された後の任意のタイミングで行うことができる。このため、タイムスパン選択部424のON/OFFの切り替えに関する処理は、図7のフローチャートに明示していない。
タイムスパン選択部424がONになっていない場合(ステップS12;NO)、情報処理装置3は、後述するステップS13~S15を省略して、「確定」のボタン427が押されたか否かを判定する(ステップS16)。
【0055】
一方、タイムスパン機能がONになっている場合(ステップS12;YES)、情報処理装置3は、次に、期間表示選択部428がONになっているか否かを判定する(ステップS13)。期間表示選択部428がONになっていない場合(ステップS13;NO)、情報処理装置3は、起算日から所望の期間が経過した日付を導出して表示する(ステップS14)。ステップS14の処理は、第1の実施形態で図5を参照して説明したステップS3の処理と対応するため、本実施形態では、ステップS14の処理についての詳細な説明を省略する。また、期間単位指定部425による「日」、「月」、及び「年」の指定と、期間入力部426への数値の入力は、タイムスパン機能がONになり期間単位指定部425及び期間入力部426が表示されている間、任意のタイミングで行うことができる。このため、期間単位指定部425及び期間入力部426により所望の期間を指定することに関する処理は、図7のフローチャートに明示していない。
【0056】
また、期間表示選択部428がONになっている場合(ステップS13;YES)、情報処理装置3は、起算日から終了日指定部429により指定されている終了日までの期間(日数)を導出して表示する(ステップS15)。ステップS15において、情報処理装置3は、例えば、起算日の翌日を導出する期間の1日目として、終了日までの期間(日数)を導出する。なお、終了日指定部429による終了日の指定は、期間表示選択部428がONになり終了日指定部429が表示されている間、任意のタイミングで行うことができる。このため、終了日指定部429により終了日を指定することに関する処理は、図7のフローチャートに明示していない。
【0057】
ステップS14又はS15の処理の後、又はタイムスパン選択部424がOFFになっている場合(ステップS12;NO)、情報処理装置3は、次に、「確定」のボタン427が押されたか否かを判定する(ステップS16)。押されていない場合(ステップS16;NO)、情報処理装置3は、ステップS12以降の処理を繰り返す。そして、「確定」のボタン427が押されると(ステップS17;YES)、情報処理装置3は、その時点で日付表示部421に表示されている日付又は期間を確定した日付又は期間とするオブジェクトを、例えば、ラベルイメージ表示領域411のラベル領域415内(図3の(a)を参照)に挿入し(ステップS17)、日付入力処理を終了する。
【0058】
このように、本実施形態に係るタイムスタンプ機能は、起算日となる日付と、起算日からの期間とを設定することにより、情報処理装置3が起算日から設定した期間が経過した日付を導出する。このため、カレンダー等を利用して利用者が起算日から所望の期間が経過した日付を算出する手間を省くことができる。また、コンピュータであり得る情報処理装置3が演算して導出した日付をオブジェクトとして印刷イメージに挿入することができるので、計算間違いにより日付がずれてしまうことによる印刷ミスを防ぐことができる。特に、起算日から所望の期間が経過した日付が起算日を含む月の翌月以降になる場合等に、計算間違いにより日付がずれてしまうことを防げる。
【0059】
また、本実施形態に係るタイムスタンプ機能は、上述した期間単位指定部425により指定される「日」、「月」、及び「年」と、期間入力部426に入力された数値とで表される期間を所望の期間として、起算日から所望の期間が経過した日付を導出する。このため、表示画面内における所望の期間を表示するための領域の増大を抑制することができ、例えば、スマートフォン等の一度に表示することが可能な情報量に制約がある情報処理装置3においても多くの情報を一度に表示することができる。
【0060】
更に、本実施形態に係るタイムスタンプ機能は、起算日となる日付と、期間の終了日となる日付とを入力することにより、情報処理装置3が起算日から終了日までの期間(日数)を導出する。このため、利用者が期間を算出することにかかる手間を省くこと、及び計算間違いや入力ミスによる印刷ミスを防ぐことができる。
【0061】
[第3の実施形態]
図8は、第3の実施形態に係るラベル作成アプリケーションを実行中の情報処理装置における画面遷移の例を示す図である。
【0062】
図8の(a)には、本実施形態に係るタイムスタンプ設定画面420の初期状態の一例を示している。本実施形態に係る情報処理装置3では、例えば、図3の(a)に例示したラベル領域設定画面410のラベルイメージ表示領域411に表示されたメニュー416からタイムスタンプ選択部416aを選択することにより、表示画面が、図8の(a)のタイムスタンプ設定画面420に切り替わる。
【0063】
本実施形態に係るタイムスタンプ設定画面420は、日付表示部421、日付指定部422、及びフォーマット指定部423に加え、期間指定選択部430、及び期間表示選択部428を含む。本実施形態における日付表示部421、日付指定部422、及びフォーマット指定部423の機能は、それぞれ、第1の実施形態で説明した機能であり得る。期間指定選択部430は、第1の実施形態で説明したタイムスパン選択部424と同一の機能を有する。また、本実施形態における期間表示選択部428は、第2の実施形態で説明した期間表示選択部428と類似した機能を有する。なお、本実施形態におけるタイムスタンプ設定画面420における期間指定選択部430と期間表示選択部428とは、排他的に選択操作が可能である。すなわち、本実施形態のタイムスタンプ設定画面420では、期間指定選択部430をONにすると起算日から所望の期間が経過した日を日付表示部421に表示させることができ、期間表示選択部428をONにすると、起算日から所望の日付までの期間(日数)を日付表示部421に表示させることができる。
【0064】
本実施形態に係るタイムスタンプ設定画面420では、例えば、期間指定選択部430をONにすると、例えば、図8の(b)に例示したように、期間単位指定部425と期間入力部426とが追加で表示され、日付表示部421には、起算日から所望の期間が経過した日が表示される。図8の(b)に例示したタイムスタンプ設定画面420では、起算日(例えば、日付指定部422により指定された日付)が2022年8月8日であり、所望の期間が14日であるため、日付表示部421には2022年8月22日と表示される。
【0065】
また、期間指定選択部430をONにした場合、タイムスタンプ設定画面420における期間表示選択部428の表示は、例えば、期間表示選択部428に対する操作が無効化されていることを示す表示に変更される。このとき、期間表示選択部428の表示は、例えば、図8の(b)に例示したように、操作が有効である期間指定選択部430等の文字(例えば、黒色)と比べて薄い色(例えば、灰色)に変更される。
【0066】
一方、図8の(a)に例示したタイムスタンプ設定画面420において、期間表示選択部428をONにすると、例えば、図8の(c)に例示したように、終了日指定部429月以下で表示され、日付表示部421には、起算日から所望の日付までの期間(日数)が表示される。図8の(c)に例示したタイムスタンプ設定画面420では、起算日(例えば、日付指定部422により指定された日付)が2022年8月8日であり、終了日が2022年8月31日である。このため、起算日の翌日を期間の1日目とする場合、日付表示部421には、起算日から終了日までの日数である「23日」が表示される。
【0067】
また、期間表示選択部428をONにした場合、タイムスタンプ設定画面420における期間指定選択部430の表示は、例えば、期間指定選択部430に対する操作が無効化されていることを示す表示に変更される。このとき、期間指定選択部430の表示は、例えば、図8の(c)に例示したように、操作が有効である期間表示選択部428等の文字(例えば、黒色)と比べて薄い色(例えば、灰色)に変更される。
【0068】
図9は、第3の実施形態に係るラベル作成アプリケーションを実行する情報処理装置が行う日付入力処理の例を説明するフローチャートである。本実施形態に係るラベル作成アプリケーション310を実行する情報処理装置3は、ラベルイメージ表示領域411内のタイムスタンプ選択部416a(図3の(a)を参照)を選択する操作が行われた場合に、図9に例示したような日付入力処理を行う。なお、図9に例示したフローチャートに沿った処理は、例えば、図8に例示したタイムスタンプ設定画面420における左上の「キャンセル」のボタンが押された場合に強制的に終了する。
【0069】
日付入力処理を開始した情報処理装置3は、まず、起算日を設定する(ステップS21)。ステップS21は、第1の実施形態で図5を参照して説明した日付入力処理のステップS1と対応するため、本実施形態では、ステップS21の処理についての詳細な説明を省略する。
【0070】
次に、情報処理装置3は、タイムスパン機能の設定が、期間指定、期間表示、及び設定無しのいずれであるかを判定する(ステップS22)。ステップS22において、情報処理装置3は、例えば、上述した期間指定選択部430及び期間表示選択部428のいずれか一方がONになっているか、どちらもOFFであるかを判定する。なお、期間指定選択部430のON/OFFの切り替え、及び期間表示選択部428のON/OFFの切り替えは、それぞれ、タイムスタンプ設定画面420が表示された後の任意のタイミングで行うことができる。このため、期間指定選択部430のON/OFFの切り替え、及び期間表示選択部428のON/OFFの切り替えに関する処理は、図9のフローチャートに明示していない。
【0071】
期間指定選択部430、及び期間表示選択部428の両方がOFFの場合(ステップS22;「無」)、情報処理装置3は、後述するステップS23又はS24を省略して、「確定」のボタン427が押されたか否かを判定する(ステップS25)。
【0072】
期間指定選択部430がONになっている場合(ステップS22;「期間指定」)、情報処理装置3は、情報処理装置3は、起算日から所望の期間が経過した日付を導出して表示する(ステップS23)。ステップS23の処理は、第1の実施形態で図5を参照して説明したステップS3の処理と対応するため、本実施形態では、ステップS23の処理についての詳細な説明を省略する。また、期間単位指定部425による「日」、「月」、及び「年」の指定と、期間入力部426への数値の入力は、期間指定選択部430がONになり期間単位指定部425及び期間入力部426が表示されている間、任意のタイミングで行うことができる。このため、期間単位指定部425及び期間入力部426により所望の期間を指定することに関する処理は、図9のフローチャートに明示していない。
【0073】
期間表示選択部428がONになっている場合(ステップS22;「期間表示」)、情報処理装置3は、起算日から終了日指定部429により指定されている終了日までの期間(日数)を導出して表示する(ステップS24)。ステップS24において、情報処理装置3は、例えば、起算日の翌日を導出する期間の1日目として、終了日までの期間(日数)を導出する。なお、終了日指定部429による終了日の指定は、期間表示選択部428がONになり終了日指定部429が表示されている間、任意のタイミングで行うことができる。このため、終了日指定部429により終了日を指定することに関する処理は、図9のフローチャートに明示していない。
【0074】
ステップS23又はS24の処理の後、又は期間指定選択部430及び期間表示選択部428の両方がOFFになっている場合(ステップS22;「無」)、情報処理装置3は、次に、「確定」のボタン427が押されたか否かを判定する(ステップS25)。押されていない場合(ステップS25;NO)、情報処理装置3は、ステップS22以降の処理を繰り返す。そして、「確定」のボタン427が押されると(ステップS25;YES)、情報処理装置3は、その時点で日付表示部421に表示されている日付又は期間を確定した日付又は期間とするオブジェクトを、例えば、ラベルイメージ表示領域411のラベル領域415内(図3の(a)を参照)に挿入し(ステップS26)、日付入力処理を終了する。
【0075】
このように、本実施形態に係るタイムスタンプ機能は、起算日となる日付と、起算日からの期間とを入力することにより、情報処理装置3が起算日から入力した期間が経過した日付を導出する。このため、カレンダー等を利用して利用者が起算日から所望の期間が経過した日付を算出する手間を省くことができる。また、コンピュータであり得る情報処理装置3が演算して導出した日付をオブジェクトとして印刷イメージに挿入することができるので、計算間違いにより日付がずれることによる印刷ミスを防ぐことができる。特に、起算日から所望の期間が経過した日付が起算日を含む月の翌月以降になる場合等に、計算間違いにより日付がずれてしまうことを防げる。
【0076】
また、本実施形態に係るタイムスタンプ機能は、上述した期間単位指定部425により指定される「日」、「月」、及び「年」と、期間入力部426に入力された数値とで表される期間を所望の期間として、起算日から所望の期間が経過した日付を導出する。このため、表示画面内における所望の期間を表示するための領域の増大を抑制することができ、例えば、スマートフォン等の一度に表示することが可能な情報量に制約がある情報処理装置3においても多くの情報を一度に表示することができる。
【0077】
更に、本実施形態に係るタイムスタンプ機能は、起算日となる日付と、期間の終了日となる日付とを入力することにより、情報処理装置3が起算日から終了日までの期間(日数)を導出する。このため、利用者が期間を算出することにかかる手間を省くこと、及び計算間違い又は入力ミスによる印刷ミスを防ぐことができる。
【0078】
加えて、本実施形態に係るタイムスタンプ機能は、起算日から所望の期間が経過した日付を導出して表示する処理と、起算日から終了日までの期間を導出して表示する処理とを、排他的に選択して情報処理装置3に行わせることができる。そのため、利用者は、どちらの処理を選択するか、及びどちらの処理が選択されているかをタイムスタンプ設定画面420上で明確に把握することができる。例えば、図示はしていないが、情報処理装置3の表示装置305における表示領域の寸法や表示画像の拡大率等によっては、日付表示部421内に表示されるべき日付又は期間(日数)のうちの一部分が画面からはみ出して表示されないことがあり得る。そのような場合でも、本実施形態に係るタイムスタンプ機能では、期間指定選択部430と期間表示選択部428のどちらがON(有効)であるかに基づいて、起算日から所望の期間が経過した日付を導出して表示する処理と、起算日から終了日までの期間を導出して表示する処理とのどちらの処理が選択されているかを把握することができる。
【0079】
上述した実施形態は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎない。すなわち、本発明に係る制御方法、及びプログラムは、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載を逸脱しない範囲において、様々な変形、変更が可能である。
【0080】
例えば、図5図7、及び図9を参照して上述した日付入力処理は、それぞれ、上述した各実施形態における日付入力処理の例示に過ぎない。本発明に係る日付入力処理は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において処理内容の変更、追加等が可能である。例えば、起算日から所定の期間が経過した日付を導出してオブジェクトとして挿入する処理は、起算日と導出した日付とを含むオブジェクト(2段テキスト)として挿入してもよい。また、起算日から所定の期間が経過した日付を導出してオブジェクトとして挿入する処理が行われた場合、例えば、起算日が被印刷媒体2に印刷されたラベルと、導出した日付が被印刷媒体2に印刷されたラベルとを印刷装置1に作成させる印刷データを生成するようにしてもよい。
【0081】
また、図3図4図6、及び図8に示したタイムスタンプ画面420は、それぞれ、上述した各実施形態の日付入力処理において表示されるタイムスタンプ設定画面420の例示に過ぎない。本発明に係るタイムスタンプ設定画面420は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において表示される項目の変更、追加等が可能である。
【0082】
また、上述した実施形態において、印刷装置1と無線又は有線で通信を行う情報処理装置3が行うものとして説明された、日付入力処理を含む印刷イメージ(印刷データ)を作成する処理は、印刷装置1のコンピュータによって行われてもよい。
【0083】
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
被印刷媒体に印刷させる印刷イメージを作成するコンピュータが、
期間を指定する情報を取得し、
取得した前記期間を指定する情報と、起算日に設定された日付とに基づいて、前記起算日から前記期間が経過した日付を導出して表示装置に表示させる
処理を実行することを特徴とする制御方法。
[付記2]
前記コンピュータは、前記表示装置に表示させた日付を被印刷媒体に印刷させるオブジェクトとして印刷イメージに挿入する処理を更に実行することを特徴とする付記1に記載の制御方法。
[付記3]
前記コンピュータは、前記起算日と、前記起算日から前記期間が経過した前記日付とを、被印刷媒体に印刷させるオブジェクトとして印刷イメージに挿入する処理を更に実行することを特徴とする付記1に記載の制御方法。
[付記4]
前記コンピュータは、
期間の終了日を指定する情報を取得し、
取得した前記期間の終了日を指定する情報と、前記起算日に設定された日付とに基づいて、前記起算日から前記期間の終了日までの日数を導出して表示装置に表示させる
処理を更に実行することを特徴とする付記1に記載の制御方法。
[付記5]
前記コンピュータは、前記表示装置に表示させた日数を被印刷媒体に印刷させるオブジェクトとして印刷イメージに挿入する処理を更に実行することを特徴とする付記4に記載の制御方法。
[付記6]
前記コンピュータは、作成した印刷イメージを含む印刷データを、被印刷媒体に印刷を行う印刷装置に送信する処理を更に実行することを特徴とする付記1~5のいずれか1つに記載の制御方法。
[付記7]
前記コンピュータは、作成した印刷イメージを含む印刷データに基づいて被印刷媒体に印刷する処理を更に実行することを特徴とする付記1~5のいずれか1つに記載の制御方法。
[付記8]
被印刷媒体に印刷させる印刷イメージを作成するコンピュータに、
期間を指定する情報を取得し、
取得した前記期間を指定する情報と、起算日に設定された日付とに基づいて、前記起算日から前記期間が経過した日付を導出して表示装置に表示させる
処理を実行させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0084】
1 印刷装置
2 被印刷媒体
3 情報処理装置
300 タッチパネルディスプレイ
301 プロセッサ
302 メモリ
303 補助記憶装置
304 入力装置
305 表示装置
306 通信装置
307 入出力インタフェース
308 バス
310 ラベル作成アプリケーション
4 印刷イメージ
410 ラベル領域設定画面
411 ラベルイメージ表示領域
415 ラベル領域
416 メニュー
416a タイムスタンプ選択部416a
420 タイムスタンプ設定画面
421 日付表示部
422 日付指定部
423 フォーマット指定部
424 タイムスパン選択部
425 期間単位指定部
426 期間入力部
427 (「確定」の)ボタン
428 期間表示選択部
429 終了日指定部
430 期間指定選択部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9