(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024003384
(43)【公開日】2024-01-15
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
B29C 64/40 20170101AFI20240105BHJP
B33Y 50/00 20150101ALI20240105BHJP
B29C 64/386 20170101ALI20240105BHJP
【FI】
B29C64/40
B33Y50/00
B29C64/386
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022102488
(22)【出願日】2022-06-27
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】弁理士法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石倉 圭吾
【テーマコード(参考)】
4F213
【Fターム(参考)】
4F213WA25
4F213WB01
4F213WL02
4F213WL62
4F213WL85
(57)【要約】
【課題】三次元造形において不要な箇所にサポートが配置されることを抑制可能な技術を提供する。
【解決手段】情報処理装置は、三次元造形装置によって造形される造形物を支持するサポート構造を、予め定められた条件に従って生成する第1処理部と、造形物の形状、及び、第1処理部によって生成されたサポート構造の形状を画面に表示する表示制御部と、第1処理部によって生成されたサポート構造のうちの除去する領域を指示する除去情報を受け付ける受付部と、第1処理部によって生成されたサポート構造、及び、受付部で受け付けた除去情報に基づいて、三次元造形装置によってサポート構造を造形するためのサポートデータを生成する第2処理部と、を備える。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
三次元造形装置によって造形される造形物を支持するサポート構造を、予め定められた条件に従って生成する第1処理部と、
前記造形物の形状、及び、前記第1処理部によって生成された前記サポート構造の形状を画面に表示する表示制御部と、
前記第1処理部によって生成された前記サポート構造のうちの除去する領域を指示する除去情報を受け付ける受付部と、
前記第1処理部によって生成された前記サポート構造、及び、前記受付部で受け付けた前記除去情報に基づいて、前記三次元造形装置によって前記サポート構造を造形するためのサポートデータを生成する第2処理部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記表示制御部は、前記除去情報を、柱状形状によって前記画面に表示する、情報処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記表示制御部は、前記第1処理部によって生成された前記サポート構造と、前記除去情報とを、区別可能に表示する、情報処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理装置であって、
前記表示制御部は、前記第1処理部によって生成された前記サポート構造を、前記除去情報よりも透明度を高く表示する、情報処理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記受付部は、前記第1処理部によって生成された前記サポート構造に対して追加する領域を指示する追加情報を受け付け、
前記第2処理部は、前記除去情報によって指定される領域と、前記追加情報によって指定される領域の少なくとも一部が重なる場合、前記除去情報及び前記追加情報のうち、前記受付部が後に受け付けた方の情報に基づいて前記サポートデータを生成する、情報処理装置。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記表示制御部は、前記サポート構造のうちの除去可能な領域を、他の領域と区別可能に表示する、情報処理装置。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記受付部は、前記第1処理部によって生成された前記サポート構造に対して追加する領域を指示する追加情報を受け付け、
前記表示制御部は、前記サポート構造に対して追加可能な領域を、他の領域と区別可能に表示する、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、3Dプリンターによって成形する造形物のサポートを最適な位置に自動設定する技術について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記技術は、サポートの成形位置を自動設定できるので便利である反面、不要な箇所にサポートが配置された場合、造形精度を低下させる可能性があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1の形態によれば、情報処理装置が提供される。この情報処理装置は、三次元造形装置によって造形される造形物を支持するサポート構造を、予め定められた条件に従って生成する第1処理部と、前記造形物の形状、及び、前記第1処理部によって生成された前記サポート構造の形状を画面に表示する表示制御部と、前記第1処理部によって生成された前記サポート構造のうちの除去する領域を指示する除去情報を受け付ける受付部と、前記第1処理部によって生成された前記サポート構造、及び、前記受付部で受け付けた前記除去情報に基づいて、前記三次元造形装置によって前記サポート構造を造形するためのサポートデータを生成する第2処理部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】三次元造形システムの概略構成を示す説明図。
【
図2】フラットスクリューの概略構成を示す斜視図。
【
図4】造形物を造形する様子を模式的に示す説明図。
【
図9】第2処理部によって生成された造形データの表示例を示す図。
【
図10】第2実施形態における造形データ生成処理のフローチャート。
【
図12】第2処理部によって生成された造形データの表示例を示す図。
【
図13】除去情報と追加情報とが重なった場合のサポート構造の表示例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
A.第1実施形態:
図1は、第1実施形態における三次元造形システム10の概略構成を示す説明図である。
図1には、互いに直交するX,Y,Z方向を示す矢印が示されている。X方向及びY方向は、水平面に平行な方向であり、Z方向は、鉛直上向きに沿った方向である。X,Y,Z方向を示す矢印は、他の図においても、図示の方向が
図1と対応するように適宜、図示してある。以下の説明において、方向の向きを特定する場合には、各図において矢印が指し示す方向を「+」、その反対の方向を「-」として、方向表記に正負の符合を併用する。以下では、+Z方向のことを「上」、-Z方向のことを「下」ともいう。
【0008】
三次元造形システム10は、三次元造形装置100と情報処理装置400とを備えている。本実施形態の三次元造形装置100は、材料押出方式によって造形物を造形する装置である。三次元造形装置100は、三次元造形装置100の各部を制御するための制御部300を備えている。制御部300と情報処理装置400とは、相互に通信可能に接続されている。
【0009】
三次元造形装置100は、造形材料を生成して吐出する造形部110と、造形物の基台となる造形用のステージ210と、造形材料の吐出位置を制御する移動機構230とを備える。
【0010】
造形部110は、制御部300の制御下において、固体状態の材料を可塑化させた造形材料をステージ210上に吐出する。造形部110は、造形材料に転化される前の原材料の供給源である材料供給部20と、原材料を造形材料へと転化させる可塑化部30と、造形材料を吐出する吐出部60とを備える。
【0011】
材料供給部20は、可塑化部30に、原材料MRを供給する。材料供給部20は、例えば、原材料MRを収容するホッパーによって構成される。材料供給部20は、連通路22を介して、可塑化部30に接続されている。原材料MRは、ペレットや粉末等の形態で材料供給部20に投入される。本実施形態では、ペレット状のABS樹脂の材料が用いられる。
【0012】
可塑化部30は、材料供給部20から供給された原材料MRを可塑化させて流動性を発現させたペースト状の造形材料を生成し、吐出部60へと導く。本実施形態において「可塑化」とは 、溶融を含む概念であり、固体から流動性を有する状態に変化させることである。具体的には、ガラス転移が起こる材料の場合、可塑化とは、材料の温度をガラス転移点以上にすることである。ガラス転移が起こらない材料の場合、可塑化とは、材料の温度を融点以上にすることである。
【0013】
可塑化部30は、スクリューケース31と、駆動モーター32と、フラットスクリュー40と、バレル50と、を有する。フラットスクリュー40は、ローターあるいはスクロールとも呼ばれる。バレル50は、スクリュー対面部とも呼ばれる。
【0014】
図2は、フラットスクリュー40の下面48側の概略構成を示す斜視図である。
図2に示したフラットスクリュー40は、技術の理解を容易にするため、
図1に示した上面47と下面48との位置関係を、鉛直方向において逆向きとした状態で示されている。
図3は、バレル50の上面52側を示す概略平面図である。フラットスクリュー40は、その中心軸に沿った方向である軸線方向における長さが、軸線方向に垂直な方向における長さよりも小さい略円柱状を有する。フラットスクリュー40は、その回転中心となる回転軸RXがZ方向に平行になるように配置される。
【0015】
図1に示すように、フラットスクリュー40は、スクリューケース31内に収納されている。フラットスクリュー40の上面47は駆動モーター32に連結されており、フラットスクリュー40は、駆動モーター32が発生させる回転駆動力によって、スクリューケース31内で回転する。駆動モーター32は、制御部300の制御下において駆動する。なお、フラットスクリュー40は、減速機を介して駆動モーター32によって駆動されてもよい。
【0016】
図2に示すように、フラットスクリュー40の、回転軸RXと交差する面である下面48には、渦状の溝部42が形成されている。上述した材料供給部20の連通路22は、フラットスクリュー40の側面から、当該溝部42に連通する。本実施形態では、溝部42は、凸条部43によって隔てられて3本分形成されている。なお、溝部42の数は、3本に限られず、1本でもよいし、2本以上であってもよい。溝部42は、渦状に限らず、螺旋状あるいはインボリュート曲線状であってもよいし、中央部から外周に向かって弧を描くように延びる形状であってもよい。
【0017】
フラットスクリュー40の下面48は、バレル50の上面52に対面しており、フラットスクリュー40の下面48の溝部42と、バレル50の上面52との間には空間が形成される。フラットスクリュー40とバレル50との間のこの空間には、材料供給部20から
図2に示した材料流入口44を通じて原材料MRが供給される。
【0018】
図1に示すように、バレル50には、回転しているフラットスクリュー40の溝部42内に供給された原材料MRを加熱するためのバレルヒーター58が埋め込まれている。バレル50の中心には連通孔56が設けられている。
図3に示すように、バレル50の上面52には、連通孔56に接続され、連通孔56から外周に向かって渦状に延びている複数の案内溝54が形成されている。なお、案内溝54の一端は、連通孔56に接続されていなくてもよい。また、案内溝54は省略することも可能である。
【0019】
フラットスクリュー40の溝部42内に供給された原材料MRは、溝部42内において可塑化されながら、フラットスクリュー40の回転によって溝部42に沿って流動し、造形材料としてフラットスクリュー40の中央部46へと導かれる。中央部46に流入した流動性を発現しているペースト状の造形材料は、バレル50の中心に設けられた連通孔56を介して吐出部60に供給される。なお、造形材料では、造形材料を構成する全ての種類の物質が溶融していなくてもよい。造形材料は、造形材料を構成する物質のうちの少なくとも一部の種類の物質が溶融することによって、全体として流動性を有する状態に転化されていればよい。
【0020】
図1の吐出部60は、造形材料を吐出するノズル61と、フラットスクリュー40とノズル開口62との間に設けられた造形材料の流路65と、造形材料の吐出を制御する吐出制御部77を備える。
【0021】
ノズル61は、流路65を通じて、バレル50の連通孔56に接続されている。ノズル61は、可塑化部30において生成された造形材料を、先端のノズル開口62からステージ210に向かって吐出する。
【0022】
吐出制御部77は、流路65を開閉する吐出調整部70と、造形材料を吸引して一時的に貯留する吸引部75とを備える。
【0023】
吐出調整部70は、流路65内に設けられており、流路65内で回転することにより流路65の開度を変化させる。本実施形態において、吐出調整部70は、バタフライバルブによって構成されている。吐出調整部70は、制御部300による制御下において、第1駆動部74によって駆動される。第1駆動部74は、例えば、ステッピングモーターによって構成される。制御部300は、第1駆動部74を用いて、バタフライバルブの回転角度を制御することによって、可塑化部30からノズル61に流れる造形材料の流量、つまり、ノズル61から吐出される造形材料の吐出量を調整することができる。吐出調整部70は、造形材料の吐出量を調整可能であると共に、造形材料の流出のオン/オフを制御可能である。
【0024】
吸引部75は、流路65において吐出調整部70とノズル開口62との間に接続されている。吸引部75は、ノズル61からの造形材料の吐出停止時に、流路65中の造形材料を一時的に吸引することによって、造形材料がノズル開口62から糸を引くように垂れる尾引き現象を抑制する。本実施形態において、吸引部75は、プランジャーにより構成されている。吸引部75は、制御部300による制御下において、第2駆動部76によって駆動される。第2駆動部76は、例えば、ステッピングモーターや、ステッピングモーターの回転力をプランジャーの並進運動に変換するラックアンドピニオン機構等によって構成される。
【0025】
ステージ210は、ノズル61のノズル開口62に対向する位置に配置されている。第1実施形態では、ノズル61のノズル開口62に対向するステージ210の造形面211は、X,Y方向、すなわち水平方向に平行となるように配置される。ステージ210には、ステージ210上に吐出された造形材料が急激に冷却することを抑制するためのステージヒーター212が備えられている。ステージヒーター212は制御部300によって制御される。
【0026】
移動機構230は、制御部300の制御下において、ステージ210とノズル61との相対位置を変化させる。本実施形態では、ノズル61の位置が固定されており、移動機構230は、ステージ210を移動させる。移動機構230は、3つのモーターの駆動力によって、ステージ210をX,Y,Z方向の3軸方向に移動させる3軸ポジショナーによって構成される。本明細書において、特に断らない限り、ノズル61の移動とは、ノズル61や吐出部60をステージ210に対して相対的に移動させることを意味する。
【0027】
なお、他の実施形態では、移動機構230によってステージ210を移動させる構成の代わりに、ステージ210の位置が固定された状態で、移動機構230がステージ210に対してノズル61を移動させる構成が採用されてもよい。また、移動機構230によってステージ210をZ方向に移動させ、ノズル61をX,Y方向に移動させる構成や、移動機構230によってステージ210をX,Y方向に移動させ、ノズル61をZ方向に移動させる構成が採用されてもよい。これらの構成であっても、ノズル61とステージ210との相対的な位置関係が変更可能である。
【0028】
制御部300は、三次元造形装置100全体の動作を制御する制御装置である。制御部300は、1つ、又は、複数のプロセッサー310と、主記憶装置や補助記憶装置からなる記憶装置320と、外部との信号の入出力を行う入出力インターフェイスとを備えるコンピューターによって構成される。プロセッサー310は、記憶装置320に記憶されたプログラムを実行することによって、情報処理装置400から取得された造形データに従い、造形部110及び移動機構230を制御して、ステージ210上に造形物の造形を行う。なお、制御部300は、コンピューターによって構成される代わりに、回路を組み合わせた構成により実現されてもよい。
【0029】
図4は、三次元造形装置100が造形物を造形する様子を模式的に示す説明図である。三次元造形装置100では、上述したように、固体状態の原材料MRが可塑化されて造形材料MMが生成される。制御部300は、ステージ210の造形面211とノズル61との距離を保持したまま、ステージ210の造形面211に沿った方向に、ステージ210に対するノズル61の位置を変えながら、ノズル61から造形材料MMを吐出させる。ノズル61から吐出された造形材料MMは、ノズル61の移動方向に連続して堆積されていく。
【0030】
制御部300は、ノズル61の移動を繰り返して層MLを形成する。制御部300は、1つの層MLを形成した後、ステージ210に対するノズル61の位置を、Z方向に相対移動させる。そして、これまでに形成された層MLの上に、さらに層MLを積み重ねることによって造形物を造形していく。
【0031】
制御部300は、例えば、一層分の層MLを完了した場合のノズル61のZ方向への移動や、各層で独立する複数の造形領域がある場合には、ノズル61からの造形材料の吐出を一時的に中断させることがある。この場合、吐出調整部70によって流路65を閉塞させて、ノズル開口62からの造形材料MMの吐出を停止させ、吸引部75によって、ノズル61内の造形材料を一時的に吸引する。制御部300は、ノズル61の位置を変更した後、吸引部75内の造形材料を排出しつつ吐出調整部70によって流路65を開くことによって、変更後のノズル61の位置から造形材料MMの堆積を再開させる。
【0032】
図5は、情報処理装置400の概略構成を示す説明図である。情報処理装置400は、CPU410とメモリー420と記憶装置430と通信インターフェイス440と入出力インターフェイス450とがバス460によって相互に接続されたコンピューターとして構成されている。入出力インターフェイス450には、キーボードやマウスなどの入力装置470と、液晶ディスプレイなどの表示装置480とが接続されている。情報処理装置400は、通信インターフェイス440を介して、三次元造形装置100の制御部300に接続される。
【0033】
CPU410は、記憶装置430に記憶されたプログラムを実行することによって、第1処理部411、表示制御部412、受付部413、第2処理部414として機能する。
【0034】
第1処理部411は、三次元造形装置100によって造形される造形物を支持するサポート構造を、予め定められた条件に従って生成する。
【0035】
表示制御部412は、造形物の形状、及び、第1処理部411によって生成されたサポート構造の形状を表示装置480の画面に表示する。
【0036】
受付部413は、第1処理部411によって生成されたサポート構造のうちの除去する領域を指示する除去情報を受け付ける。
【0037】
第2処理部414は、第1処理部411によって生成されたサポート構造、及び、受付部413で受け付けた除去情報に基づいて、三次元造形装置100によってサポート構造を造形するためのサポートデータを生成する。
【0038】
情報処理装置400は、造形物の本体を造形するための本体データと、サポート構造を造形するためのサポートデータとを含む造形データを、三次元造形装置100の制御部300に送信する。制御部300は、受信した造形データに従って、吐出部60及び移動機構230を制御して、造形物と、造形物を支持するためのサポート構造とをステージ210上に造形する。
【0039】
図6は、情報処理装置400によって実行される造形データ生成処理のフローチャートである。
【0040】
ステップS10において、情報処理装置400の第1処理部411は、他のコンピューター、記録媒体、あるいは、記憶装置430から、造形物の三次元形状を表す形状データを取得する。形状データは、三次元CADソフトや三次元CGソフト等を用いて作成された三次元造形物の形状を表すデータである。形状データとしては、例えば、STL形式やAMF形式等のデータを用いることができる。
【0041】
ステップS20において、第1処理部411は、形状データが表す造形物を支持するサポート構造を、予め定められた条件に従って生成する。サポート構造を生成する条件は、システムあるいはユーザーが予め指定する。この条件には、例えば、造形物のうちのサポート構造を生成する場所の条件が含まれる。サポート構造を生成する場所としては、例えば、オーバーハング部やブリッジ部を指定できる。オーバーハング部とは、造形物のうちの下方に支えのない出っ張りの部分を指す。ブリッジ部とは、両端が支持された橋状の部分を指す。第1処理部411は、システムあるいはユーザーから指示された条件に従って、造形物に対して自動的にその造形物を支持するためのサポート構造を生成する。
【0042】
ステップS30において、表示制御部412は、造形物の形状、及び、第1処理部411によって生成されたサポート構造の形状を表す画面を表示装置480に表示する。
【0043】
図7は、造形物MD及びサポート構造SCの表示例を示す図である。
図7には、造形物MDの形状として、アルファベットの「F」という文字を表す造形物の形状が表示されている。本実施形態では、表示制御部412は、他の領域と区別するためにサポート構造SCを半透明で表示する。
図7では、サポート構造SCに該当する部分に、ハッチングを付している。
図7には、予め定められた条件に従って、サポート構造SCが、オーバーハング部OBと、ステージ210の造形面211に対応する最下面LSとの間に自動的に生成された例を示している。
図7に示した例では、造形物MDに含まれる2つのオーバーハング部OB1,OB2の間の隙間部分GPには、サポート構造SCが生成されていない。
【0044】
図6のステップS40において、受付部413は、第1処理部411によって生成されたサポート構造SCのうちの除去する領域を指示する除去情報を受け付ける。受付部413は、情報処理装置400に接続されたマウスやキーボードによって、除去を行う領域を受け付ける。受付部413は、除去情報を、1つに限らず、2以上受け付けてもよい。
図7において、表示制御部412が他の領域と区別するために半透明で表示したサポート構造SCを示す部分が、サポート構造SCを除去可能な領域でもある。
【0045】
ステップS50において、表示制御部412は、ステップS40で受け付けた除去情報を表す画面を表示装置480に表示する。
【0046】
図8は、除去情報RIの表示例を示す図である。
図8に示すように、表示制御部412は、除去情報RIが表す除去範囲を、柱状形状によって画面に表示する。
図8では、四角柱の形状によって除去情報RIを表しているが、表示制御部412は、円柱や、その他一定の高さを有する形状によって除去情報RIを表してもよい。ユーザーは、柱状形状によって表された除去情報RIの位置を、マウスやキーボードを用いて移動させることで、サポート構造SCの内の任意の領域を除去情報RIとして指定することができる。また、例えば、ユーザーは、マウスを用いて柱状形状の辺や頂点をドラッグすることにより、除去情報RIが表す除去範囲の大きさを任意に変更することが可能である。表示制御部412は、例えば、マウス等を用いてユーザーが柱状形状を造形物MDの範囲外から、柱状形状を配置可能な領域に進入させた場合に、柱状形状の色を変化させることで、柱状形状がその位置に配置可能であることをユーザーに報知してもよい。
【0047】
表示制御部412は、柱状形状の高さを、その柱状形状を配置する位置における造形物MDの形状に応じて自動的に調整してもよい。この場合、例えば、表示制御部412は、柱状形状を配置しようとする位置に造形物MDのオーバーハング部OBやブリッジ部がある場合、最下面LSからオーバーハング部OB又はブリッジ部までの高さに、柱状形状の高さを調整する。
【0048】
表示制御部412は、第1処理部411によって生成されたサポート構造SCと、除去情報RIとを区別可能に表示する。本実施形態では、表示制御部412は、サポート構造SCを除去情報RIよりも透明度を高く表示することで、これらを区別可能に表示する。表示制御部412は、例えば、除去情報RIを、造形物MDとは異なる不透明な色で表示し、サポート構造SCを透明な色で表示する。なお、表示制御部412は、サポート構造SCと除去情報RIとを、異なる色や異なるパターンで表示してもよい。
【0049】
図6のステップS60において、第2処理部414は、造形データの生成を行う。造形データは、造形物MDを造形するための本体データと、サポート構造を造形するためのサポートデータとを含む。
【0050】
本体データの生成にあたり、第2処理部414は、ステップS10で取得した形状データを解析して、造形物MDの形状をXY平面に沿って複数の層にスライスする。そして、第2処理部414は、各層の外殻を形成すると共にその内部領域を予め定められた充填率や充填パターンで埋めるためのノズル61の移動経路を表す移動経路情報を生成する。移動経路情報は、直線状の複数の移動経路を表すデータを含んでいる。移動経路情報に含まれる各移動経路には、その移動経路において吐出される造形材料の吐出量を表す吐出量情報が含まれる。第2処理部414は、造形物MDの全ての層について移動経路情報及び吐出量情報を生成することによって本体データを生成する。本体データは、例えば、Gコードによって表される。
【0051】
サポートデータの生成にあたり、第2処理部414は、ステップS20において生成されたサポート構造SCのうち、ステップS40で受け付けた除去情報RIに該当する部分を除いた部分について、サポート構造SCの形状をXY平面に沿って複数の層にスライスする。そして、第2処理部414は、各層の外殻を形成すると共にその内部領域を予め定められた充填率や充填パターンで埋めるためのノズル61の移動経路を表す移動経路情報を生成する。移動経路情報は、直線状の複数の移動経路を表すデータを含んでいる。移動経路情報に含まれる各移動経路には、その移動経路において吐出される造形材料の吐出量を表す吐出量情報が含まれる。第2処理部414は、サポート構造SCの全ての層について移動経路情報及び吐出量情報を生成することによってサポートデータを生成する。サポートデータは、本体データと同様に、例えば、Gコードによって表される。
【0052】
図9は、第2処理部414によって生成された造形データを視覚化した表示例を示す図である。
図9に示すように、造形データは、造形物を造形するための本体データBDと、サポート構造を造形するためのサポートデータSDを有している。サポート構造SCのうち、除去情報RIによって除去された部分には、サポートデータSDは生成されず、切り欠かかれた状態になっている。
【0053】
情報処理装置400のCPU410は、上述した造形データ生成処理によって生成された造形データを、三次元造形装置100の制御部300へ送信する。制御部300は、情報処理装置400から取得した造形データに従って、吐出部60及び移動機構230を制御することによって、ステージ210の造形面211上に、造形物MD及びサポート構造SCを造形する。
【0054】
以上で説明した本実施形態の情報処理装置400によれば、造形物MDを支持するサポート構造SCが予め定めた条件に従って自動的に生成された結果、不要な箇所にサポート構造SCが生成された場合であっても、その部分のサポート構造SCをユーザーが後から除去することできる。そのため、造形物MDに対して適切なサポート構造SCを配置することができ、造形物MDの造形精度を向上させることができる。
【0055】
また、本実施形態では、サポート構造SCの一部を除去するための除去情報RIを柱状形状によって画面に表示するので、ユーザーは、除去情報RIを認識しやすい。
【0056】
また、本実施形態では、第1処理部411によって生成されたサポート構造SCと、除去情報RIとを、それぞれ区別可能に表示するので、サポート構造SC内における除去情報RIの位置を認識しやすい。特に、本実施形態では、第1処理部411によって生成されたサポート構造SCを、除去情報RIよりも透明度を高く表示するので、サポート構造SCにおける除去情報RIの位置をより認識しやすい。
【0057】
また、本実施形態では、サポート構造SCの除去可能な領域を他の領域と区別可能に表示するので、ユーザーは、除去情報RIを容易に指定できる。
【0058】
B.第2実施形態:
上述した第1実施形態では、第1処理部411によって生成されたサポート構造SCのうち、除去情報RIによって指定された領域が、サポート構造SCから除去される。これに対して、第2実施形態では、除去情報RIによってサポート構造SCの一部を除去できるだけではなく、第1処理部411によって生成されたサポート構造SCに対して、新たに追加する領域を受け付け、サポート構造SCを拡張ないし増加させる。
【0059】
図10は、第2実施形態において情報処理装置400によって実行される造形データ生成処理のフローチャートである。
図10では、
図6に示した第1実施形態の造形データ生成処理と同じ処理内容のステップについては同じステップ番号を付している。
【0060】
ステップS10において、情報処理装置400の第1処理部411は、造形物MDの三次元形状を表す形状データを取得する。
【0061】
ステップS20において、第1処理部411は、形状データが表す造形物MDを支持するサポート構造SCを、予め定められた条件に従って生成する。
【0062】
ステップS30において、表示制御部412は、造形物MDの形状、及び、第1処理部411によって生成されたサポート構造SCの形状を表す画面を表示装置480に表示する。
【0063】
ステップS40bにおいて、受付部413は、除去情報RIを受け付けると共に、第1処理部411によって生成されたサポート構造SCに対して、新たに追加する領域を指示する追加情報を受け付ける。受付部413は、領域を追加するための追加情報を、除去情報RIと同様に、情報処理装置400に接続されたマウスやキーボードによって受け付ける。受付部413は、追加情報を、1つに限らず、2以上受け付けてもよい。また、受付部413は、除去情報RIと共に追加情報を受付けるだけでなく、追加情報のみを受付けてもよい。
【0064】
ステップS50bにおいて、表示制御部412は、除去情報RIと共に、受付部413によって受け付けた追加情報を表す画面を表示装置480に表示する。
【0065】
図11は、追加情報AIの表示例を示す図である。
図11には、造形物MDの隙間部分GPに対してサポート構造SCを追加する追加情報AIを示している。
図11に示すように、表示制御部412は、追加情報AIが表す追加範囲を、柱状形状によって画面に表示する。
図11では、四角柱の形状によって追加情報AIを表示しているが、表示制御部412は、円柱や、その他一定の高さを有する形状によって追加情報AIを表してもよい。ユーザーは、柱状形状によって表された追加情報AIの位置を、マウスやキーボードを用いて移動させることができる。また、ユーザーは、マウスを用いて柱状形状の辺や頂点をドラッグすることにより、追加情報AIが表す追加範囲の大きさを任意に変更することが可能である。
【0066】
表示制御部412は、柱状形状の高さを、その柱状形状を配置する位置における造形物MDの形状に応じて自動的に調整してもよい。例えば、表示制御部412は、柱状形状を配置しようとする位置が、造形物MDの隙間部分GPであれば、その隙間のZ方向の長さに柱状形状の高さを一致させる。また、表示制御部412は、造形物MDのオーバーハング部OBやブリッジ部の下方に柱状形状を配置しようとする場合、最下面LSからオーバーハング部OB又はブリッジ部までの高さに、柱状形状の高さを調整する。
【0067】
表示制御部412は、第1処理部411によって生成されたサポート構造SCと、追加情報AIを区別可能に表示する。本実施形態では、表示制御部412は、サポート構造SCを追加情報AIよりも透明度を高く表示することで、これらを区別可能に表示する。表示制御部412は、例えば、追加情報AIを、造形物MDとは異なる不透明な色で表示し、サポート構造SCを透明な色で表示する。なお、表示制御部412は、サポート構造SCと追加情報AIとを、異なる色や異なるパターンで表示してもよい。
【0068】
表示制御部412は、サポート構造SCに対して追加情報AIを追加可能な領域を、他の領域と区別可能に表示してもよい。例えば、表示制御部412は、造形物MD中の、第1処理部411においてサポート構造SCが生成されなかった隙間部分GPを明滅するように表示する。こうすることで、ユーザーは、サポート構造SCを追加可能な領域を容易に指定できる。また、サポート構造SCを造形物MDからX方向あるいはY方向にはみ出して配置することが許容されている場合、表示制御部412は、サポート構造SCを生成可能な最大領域を、他の領域と区別可能に表示してもよい。
【0069】
ステップS60において、第2処理部414は、本体データ及びサポートデータを含む造形データを生成する。このステップS60では、第2処理部414は、第1処理部411によって生成されたサポート構造SCに、除去情報RI及び追加情報AIを反映させた新たなサポート構造SCを造形するためのサポートデータを生成する。
【0070】
図12は、第2処理部414によって生成された造形データの表示例を示す図である。
図12には、サポート構造SCに対して追加情報AIのみが反映された例を示している。サポート構造SCに対して追加情報AIが反映されることで、造形物MDの隙間部分GPなどに対して適切にサポート構造SCを追加することができる。
【0071】
本実施形態において、第2処理部414は、上記ステップS60で造形データを生成する際に、除去情報RIによって指定される領域と、追加情報AIによって指定される領域の少なくとも一部が重なる場合、除去情報RI及び追加情報AIのうち、ステップS40bにおいて受付部413が後に受け付けた方の情報に基づいてサポートデータSDを生成する。
【0072】
図13は、除去情報RIと追加情報AIとが重なった場合のサポート構造SCの表示例を示す図である。
図13では、受付部413が、除去情報RIを先に受け付け、その後、追加情報AIを受け付けた例を示している。
図13には、除去情報RIによって指定された領域と、追加情報AIによって指定された領域との重複部分をクロスハッチで示している。クロスハッチによって示した重複部分は、追加情報AIの領域と一致している。
【0073】
図14は、更新後のサポート構造SCの表示例を示す図である。除去情報RIと追加情報AIとが
図13に示したように表示された状態で、ユーザーによって所定の更新操作が行われると、表示制御部412は、
図14に示すように、除去情報RIと追加情報AIとを反映させた更新後のサポート構造SCを画面に表示する。
図14に示した例では、除去情報RIによって除去されたサポート構造SCの中に、追加情報AIによって追加された新たなサポート構造SCが生成されている。第2処理部414は、このように更新されたサポート構造SCに基づいてサポートデータSDを生成することで、除去情報RI及び追加情報AIのうち、受付部413が後に受け付けた方の情報に基づいてサポートデータSDを生成できる。
【0074】
以上で説明した第2実施形態によれば、第1処理部411によって自動的に生成されたサポート構造SCから、不要な部分を除去できるだけではなく、必要な部分に対してサポート構造SCを追加することができる。そのため、造形物MDに対して適切なサポート構造SCを配置することができ、造形物MDの造形精度を向上させることができる。
【0075】
また、第2実施形態では、除去情報RIによって指定される領域と、追加情報AIによって指定される領域の少なくとも一部が重なる場合、除去情報RI及び追加情報AIのうち、受付部413が後に受け付けた方の情報、すなわち、ユーザーが後から指示した情報に基づいてサポートデータSDを生成する。そのため、サポート構造SCの形状にユーザーの意図を反映させやすい。
【0076】
C.他の実施形態:
(C1)上記実施形態の三次元造形装置100は、造形部110を1つ備えているが、三次元造形装置100は、2つの造形部110を備えてもよい。この場合、一方の造形部110からは、造形物MDを造形するための造形材料を吐出させ、他方の造形部110からは、サポート構造SCを造形するサポート材料を吐出させる。こうすることで、造形物MDとサポート構造SCとで異なる材料を使い分けて造形を行うことができる。
【0077】
(C2)上記実施形態において、表示制御部412は、情報処理装置400に接続された表示装置480に限らず、情報処理装置400とネットワークを介して接続された他の装置に、造形物MDやサポート構造SC、除去情報RI、追加情報AIを表示させてもよい。
【0078】
(C3)上記実施形態において、造形部110は、フラットスクリュー40によって材料を可塑化している。これに対して造形部110は、例えば、インラインスクリューを回転させることによって材料を可塑化するものであってもよい。また、造形部110は、フィラメント状の材料をヒーターで可塑化するものであってもよい。
【0079】
(C4)上記実施形態では、可塑化した材料を積層する材料押出方式を例として説明したが、インクジェット方式や、DMD方式(Direct Metal Deposition)、バインダージェット方式等、種々の方式に適用できる。
【0080】
D.他の形態:
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、以下に記載する各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
【0081】
(1)本開示の第1の形態によれば、情報処理装置が提供される。この情報処理装置は、三次元造形装置によって造形される造形物を支持するサポート構造を、予め定められた条件に従って生成する第1処理部と、前記造形物の形状、及び、前記第1処理部によって生成された前記サポート構造の形状を画面に表示する表示制御部と、前記第1処理部によって生成された前記サポート構造のうちの除去する領域を指示する除去情報を受け付ける受付部と、前記第1処理部によって生成された前記サポート構造、及び、前記受付部で受け付けた前記除去情報に基づいて、前記三次元造形装置によって前記サポート構造を造形するためのサポートデータを生成する第2処理部と、を備える。
このような形態によれば、造形物に対して適切なサポート構造を配置することができるので、造形物の造形精度を向上させることができる。
【0082】
(2)上記形態において、前記表示制御部は、前記除去情報を、柱状形状によって前記画面に表示してもよい。このような形態であれば、除去情報を認識しやすい。
【0083】
(3)上記形態において、前記表示制御部は、前記第1処理部によって生成された前記サポート構造と、前記除去情報とを、区別可能に表示してもよい。このような形態によれば、サポート構造における除去情報の位置を認識しやすい。
【0084】
(4)上記形態において、前記表示制御部は、前記第1処理部によって生成された前記サポート構造を、前記除去情報よりも透明度を高く表示してもよい。このような形態によれば、サポート構造における除去情報の位置を認識しやすい。
【0085】
(5)上記形態において、前記受付部は、前記第1処理部によって生成された前記サポート構造に対して追加する領域を受け付け、前記第2処理部は、前記除去情報によって指定される領域と、前記追加情報によって指定される領域の少なくとも一部が重なる場合、前記除去情報及び前記追加情報のうち、前記受付部が後に受け付けた方の情報に基づいて前記サポートデータを生成してもよい。このような形態であれば、サポート構造の形状にユーザーの意図を反映させやすい。
【0086】
(6)上記形態において、前記表示制御部は、前記サポート構造のうちの除去可能な領域を、他の領域と区別可能に表示してもよい。このような形態によれば、除去情報を容易に指定できる。
【0087】
(7)上記形態において、前記受付部は、前記第1処理部によって生成された前記サポート構造に対して追加する領域を受け付け、前記表示制御部は、前記サポート構造に対して追加可能な領域を、他の領域と区別可能に表示してもよい。このような形態によれば、サポート構造に対して追加可能な領域を容易に指定できる。
【0088】
本開示は、上述した情報処理装置に限らず、三次元造形システムや、コンピュータープログラム、コンピュータープログラムをコンピューターが読み取り可能に記録した一時的でない有形な記録媒体など、種々の態様によって実現することが可能である。
【符号の説明】
【0089】
10…三次元造形システム、20…材料供給部、22…連通路、30…可塑化部、31…スクリューケース、32…駆動モーター、40…フラットスクリュー、42…溝部、43…凸条部、44…材料流入口、46…中央部、47…上面、48…下面、50…バレル、52…上面、54…案内溝、56…連通孔、58…バレルヒーター、60…吐出部、61…ノズル、62…ノズル開口、65…流路、70…吐出調整部、74…第1駆動部、75…吸引部、76…第2駆動部、77…吐出制御部、100…三次元造形装置、110…造形部、210…ステージ、211…造形面、212…ステージヒーター、230…移動機構、300…制御部、310…プロセッサー、320…記憶装置、400…情報処理装置、410…CPU、411…第1処理部、412…表示制御部、413…受付部、414…第2処理部、420…メモリー、430…記憶装置、440…通信インターフェイス、450…入出力インターフェイス、460…バス、470…入力装置、480…表示装置