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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024033931
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/18 20060101AFI20240306BHJP
【FI】
G03G21/18 114
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022137857
(22)【出願日】2022-08-31
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116034
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 啓輔
(74)【代理人】
【識別番号】100144624
【弁理士】
【氏名又は名称】稲垣 達也
(72)【発明者】
【氏名】岩佐 郷
(72)【発明者】
【氏名】水野 光二
【テーマコード(参考)】
2H171
【Fターム(参考)】
2H171FA02
2H171FA11
2H171FA28
2H171GA32
2H171HA23
2H171JA23
2H171JA27
2H171JA41
2H171KA22
2H171KA23
2H171KA25
2H171MA02
2H171QA04
2H171QA08
2H171QB02
2H171QB16
2H171QB32
2H171QC03
2H171QC05
2H171SA10
2H171SA12
2H171SA22
2H171SA26
2H171WA05
2H171WA23
2H171WA26
(57)【要約】
【課題】帯電器の帯電フレームが変形することを抑制する。
【解決手段】ドラムカートリッジ50は、感光体ドラム51と、帯電器52とを備える。帯電器52は、ワイヤ110と、グリッド120と、帯電フレーム130とを有する。グリッド120は、第1板121と、第2板122と、第3板123とを有する。第1板121は、感光体ドラム51とワイヤ110の間に位置する。第2板122は、第1板121の一方の端から延びる。第3板123は、第1板121の他方の端から延びる。帯電フレーム130は、第2板122の第2端122Qと向かい合う第1面131と、第1面131から感光体ドラム51に向けて突出し、第2端122Qと接触する第1突起131Tと、第3板123の第4端123Qと向かい合う第2面132と、第2面132から感光体ドラム51に向けて突出し、第4端123Qと接触する第2突起132Tと、を有する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に延びるドラム軸について回転可能な感光体ドラムと、
前記感光体ドラムを帯電させる帯電器であって、前記第1方向に延びるワイヤと、グリッドと、帯電フレームと、を有する帯電器と、を備え、
前記グリッドは、
前記感光体ドラムと前記ワイヤの間に位置し、前記感光体ドラムと向かい合う第1板であって、複数のグリッド穴を有する第1板と、
前記感光体ドラムと前記ワイヤが並ぶ第2方向および前記第1方向に直交する第3方向における前記第1板の一方の端から前記感光体ドラムから離れる方向に延びる第2板と、
前記第3方向における前記第1板の他方の端から前記感光体ドラムから離れる方向に延びる第3板と、を有し、
前記第2板は、前記第1板と接続する第1端と、前記第1端とは反対側に位置する第2端と、を有し、
前記第3板は、前記第1板と接続する第3端と、前記第3端とは反対側に位置する第4端と、を有し、
前記帯電フレームは、
前記第2端と向かい合う第1面と、
前記第1面から前記感光体ドラムに向けて突出し、前記第2端と接触する第1突起と、
前記第4端と向かい合う第2面と、
前記第2面から前記感光体ドラムに向けて突出し、前記第2端と接触する第2突起と、を有することを特徴とするドラムカートリッジ。
【請求項2】
前記第1突起は、
前記第2板の前記第1方向の一方の端よりも、前記第2板の前記第1方向の中央の近くに位置し、
前記第2板の前記第1方向の他方の端よりも、前記第2板の前記第1方向の中央の近くに位置することを特徴とする請求項1に記載のドラムカートリッジ。
【請求項3】
前記帯電フレームは、前記第1突起を複数有し、
複数の前記第1突起は、前記第1方向において、前記第2板の中央に対して対称に配置されていることを特徴とする請求項2に記載にドラムカートリッジ。
【請求項4】
前記第2突起は、
前記第3板の前記第1方向の一方の端よりも、前記第3板の前記第1方向の中央の近くに位置し、
前記第3板の前記第1方向の他方の端よりも、前記第3板の前記第1方向の中央の近くに位置することを特徴とする請求項1に記載のドラムカートリッジ。
【請求項5】
前記帯電フレームは、前記第2突起を複数有し、
複数の前記第2突起は、前記第1方向において、前記第3板の中央に対して対称に配置されていることを特徴とする請求項4に記載にドラムカートリッジ。
【請求項6】
前記帯電器は、前記ワイヤをクリーニングするクリーナであって、前記ワイヤの一方の端部と他方の端部の間をスライド移動可能なクリーナをさらに備え、
前記帯電フレームは、
前記第1方向に延び、前記クリーナと係合して前記クリーナをスライド移動可能に保持する第1レールと、
前記第1方向に延び、前記クリーナと係合して前記クリーナをスライド移動可能に保持する第2レールであって、前記第1レールとの間に前記クリーナを保持する第2レールと、を有し、
前記第1レールは、前記第1方向に延びる第1リブであって、前記感光体ドラムへ向けて突出する第1リブを有し、
前記第2レールは、前記第1方向に延びる第2リブであって、前記感光体ドラムへ向けて突出する第2リブを有し、
前記ワイヤの少なくとも一部は、前記第1リブと前記第2リブの間に位置することを特徴とする請求項1に記載のドラムカートリッジ。
【請求項7】
前記帯電フレームは、
前記グリッドの前記第1方向における一方の端部に接触する第1接触部であって、前記第2方向において、前記感光体ドラム側から前記グリッドに接触する第1接触部と、
前記グリッドの前記第1方向における他方の端部に接触する第2接触部であって、前記第2方向において、前記感光体ドラム側から前記グリッドに接触する第2接触部と、有することを特徴とする請求項1に記載のドラムカートリッジ。
【請求項8】
前記グリッドは、前記第1突起および前記第2突起と、前記第1接触部および前記第2接触部と、の間に位置することを特徴とする請求項7に記載のドラムカートリッジ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ワイヤおよびグリッドを有する帯電器を備えたドラムカートリッジに関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤとグリッドを有する帯電器を備えたドラムカートリッジが知られている(特許文献1参照)。この帯電器は、ワイヤに電圧が印加されることでコロナ放電を発生させ、対応する感光体ドラムの表面を帯電させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-197969号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ドラムカートリッジは、ワイヤと、グリッドと、帯電フレームとを有している。帯電フレームは、ワイヤとグリッドを保持している。しかしながら、帯電フレームが変形しやすいという問題点があった。
【0005】
そこで、本開示は、帯電器の帯電フレームが変形することを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題を解決するため、第1態様のドラムカートリッジは、感光体ドラムと、帯電器と、帯電フレームと、を備える。感光体ドラムは、第1方向に延びるドラム軸について回転可能である。帯電器は、感光体ドラムを帯電させる。帯電器は、第1方向に延びるワイヤと、グリッドと、を有する。帯電フレームは、感光体ドラムと帯電器とを保持する。
グリッドは、第1板と、第2板と、第3板と、を有する。第1板は、感光体ドラムとワイヤの間に位置する。第1板は、感光体ドラムと向かい合う。第1板は、複数のグリッド穴を有する。第2板は、感光体ドラムとワイヤが並ぶ第2方向および第1方向に直交する第3方向における第1板の一方の端から感光体ドラムから離れる方向に延びる。第3板は、第3方向における第1板の他方の端から感光体ドラムから離れる方向に延びる。
第2板は、第1板と接続する第1端と、第1端とは反対側に位置する第2端と、を有する。第3板は、第1板と接続する第3端と、第3端とは反対側に位置する第4端と、を有する。帯電フレームは、第2端と向かい合う第1面と、第1面から感光体ドラムに向けて突出し、第2端と接触する第1突起と、第4端と向かい合う第2面と、第2面から感光体ドラムに向けて突出し、第4端と接触する第2突起と、を有する。
【0007】
第1態様のドラムカートリッジによれば、第1突起がグリッドの第2板における第2端と接触し、第2突起がグリッドの第3板における第4端と接触するので、帯電器フレームが変形することを抑制できる。
【0008】
また、第2態様のドラムカートリッジは、第1態様のドラムカートリッジにおいて、第1突起は、第2板の第1方向の一方の端よりも、第2板の第1方向の中央の近くに位置し、第2板の第1方向の他方の端よりも、第2板の第1方向の中央の近くに位置する構成としてもよい。
【0009】
第2態様のドラムカートリッジによれば、第1突起が第1方向の中央の近くに位置するため、帯電フレームの第1方向の中央部が変形することを抑制できる。
【0010】
また、第3態様のドラムカートリッジは、第1態様のドラムカートリッジにおいて、帯電フレームは、第1突起を複数有し、複数の第1突起は、第1方向において、第2板の中央に対して対称に配置されている構成としてもよい。
【0011】
また、第4態様のドラムカートリッジは、第1態様のドラムカートリッジにおいて、第2突起は、第3板の第1方向の一方の端よりも、第3板の第1方向の中央の近くに位置し、第3板の第1方向の他方の端よりも、第3板の第1方向の中央の近くに位置する構成としてもよい。
【0012】
第4態様のドラムカートリッジによれば、第2突起が第1方向の中央の近くに位置するため、グリッドの第1方向の中央部が変形することを抑制できる。
【0013】
また、第5態様のドラムカートリッジは、第4態様のドラムカートリッジにおいて、帯電フレームは、第2突起を複数有し、複数の第2突起は、第1方向において、第3板の中央に対して対称に配置されている構成としてもよい。
【0014】
また、第6態様のドラムカートリッジは、第1態様のドラムカートリッジにおいて、帯電器は、ワイヤをクリーニングするクリーナであって、ワイヤの一方の端部と他方の端部の間をスライド移動可能なクリーナをさらに備えることができる。帯電フレームは、第1方向に延び、クリーナと係合してクリーナをスライド移動可能に保持する第1レールと、第1方向に延び、クリーナと係合してクリーナをスライド移動可能に保持する第2レールであって、第1レールとの間にクリーナを保持する第2レールと、を有することができる。第1レールは、第1方向に延びる第1リブであって、感光体ドラムへ向けて突出する第1リブを有することができる。第2レールは、第1方向に延びる第2リブであって、感光体ドラムへ向けて突出する第2リブを有することができる。ワイヤの少なくとも一部は、第1リブと第2リブの間に位置する構成としてもよい。
【0015】
これによれば、第1方向に延びるワイヤに対する第1リブと第2リブの位置が第1方向に渡って精度よく位置するようになる。この結果、第1方向に沿う方向に渡って感光体ドラムの帯電ムラが抑制される。
【0016】
また、第7態様のドラムカートリッジは、第1態様のドラムカートリッジにおいて、帯電フレームは、グリッドの第1方向における一方の端部に接触する第1接触部であって、第2方向において、感光体ドラム側からグリッドに接触する第1接触部と、グリッドの第1方向における他方の端部に接触する第2接触部であって、第2方向において、感光体ドラム側からグリッドに接触する第2接触部と、有する構成としてもよい。
【0017】
また、第8態様のドラムカートリッジは、第7態様のドラムカートリッジにおいて、グリッドは、第1突起および第2突起と、第1接触部および第2接触部と、の間に位置する構成としてもよい。
【0018】
第8態様のドラムカートリッジによれば、グリッドが第1突起および第2突起と、第1接触部および第2接触部と、の間に位置することで、帯電フレームとグリッドの位置決めが安定する。
【発明の効果】
【0019】
本開示のドラムカートリッジによれば、帯電器の帯電フレームが変形することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】実施形態に係る画像形成装置の断面図である。
図2】ドラムカートリッジの構造を示す拡大断面図である。
図3】ドラムカートリッジの斜視図である。
図4】ドラムカートリッジの分解斜視図である。
図5】帯電器と帯電器の周辺を示す断面図である。
図6】グリッドの第1方向における他方側の斜視図(a)と、グリッドの第1方向における一方側の斜視図(b)である。
図7】グリッドの第1方向における他方側の保持を説明する図(a)と、グリッドの第1方向における一方側の保持を示す図(b)である。
図8】帯電フレームに位置する3つの第1突起とグリッドの接触を示す図である。
図9】グリッドを上側から見た図であり、帯電フレームの突起とグリッドの位置関係を示す図である。
図10】現像押圧部材とホルダの位置関係を示す断面図である。
図11】現像押圧部材の斜視図(a)と、ホルダの斜視図(b)である。
図12】帯電フレームとドラムフレームの接続部の接続前(a)、接続後(b)を示す斜視図である。
図13図12とは別の方向から見た、帯電フレームとドラムフレームの接続部の接続前(a)、接続後(b)を示す斜視図である。
図14図12(b)におけるA-A断面図(a)と、B-B断面図(b)である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
次に、本開示の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。以下の説明では、感光体ドラム51の軸方向を第1方向という。また、感光体ドラム51とワイヤ110が並ぶ方向を第2方向という。また、第1方向および第2方向に直交する方向を第3方向という。また、図面における各方向を示す矢印は、各方向における「一方側」を指すこととする。
【0022】
図1に示すように、画像形成装置1は、カラープリンタである。画像形成装置1は、装置本体10と、カバー11と、給紙部20と、画像形成部30と、排紙部90と、を備えている。
【0023】
カバー11は、装置本体10の上部に位置する。カバー11は、回動軸12を中心として装置本体10に対して回動することで、装置本体10の上面に形成された開口10Aを開閉する。
【0024】
給紙部20は、装置本体10内の下部に位置する。給紙部20は、給紙トレイ21と、用紙供給機構22とを備えている。給紙トレイ21内の用紙Sは、用紙供給機構22によって1枚ずつ分離されて画像形成部30に供給される。
【0025】
画像形成部30は、4つのLEDユニット40と、4つのドラムカートリッジ50と、転写ユニット70と、定着ユニット80とを有する。
【0026】
LEDユニット40は、カバー11に保持部14を介して揺動可能に支持されている。カバー11を閉じた状態において、LEDユニット40は、感光体ドラム51と向かい合う。LEDユニット40は、画像データに基づいて先端の発光部(LED)が発光することで、帯電後の感光体ドラム51の表面を露光する。
【0027】
ドラムカートリッジ50は、カバー11と給紙トレイ21との間に位置する。ドラムカートリッジ50は、装置本体10の開口10Aを通して、着脱可能となっている。
【0028】
図2に示すように、ドラムカートリッジ50は、ドラムフレームDFと、感光体ドラム51と、帯電器52と、クリーニングローラ57と、現像カートリッジ60と、を有している。
【0029】
ドラムカートリッジ50は、ブラック用、イエロー用、マゼンタ用およびシアン用の各色のトナーが入った50K,50Y,50M,50Cの符号で示すものがこの順で並んでいる。
【0030】
ドラムフレームDFは、感光体ドラム51を保持する。感光体ドラム51は、第1方向に延びるドラム軸51Xについて回転可能である。感光体ドラム51は、ドラムフレームDFに回転可能に保持されている。
【0031】
帯電器52は、各感光体ドラム51に対応して設けられている。この帯電器52は、ワイヤ110にワイヤ電圧が印加されることでコロナ放電を発生させ、対応する感光体ドラム51の表面を帯電させる。帯電器52の構成については、後述する。
【0032】
図2に戻り、クリーニングローラ57は、各感光体ドラム51に対応して設けられている。クリーニングローラ57は、感光体ドラム51に接触して感光体ドラム51上の紙粉やトナー等を除去する。
【0033】
現像カートリッジ60は、現像ローラ63と、供給ローラ64と、層厚規制ブレード65と、トナー収容部66と、を備えている。現像ローラ63は、各感光体ドラム51に対応して設けられている。現像ローラ63は、表面にトナーを担持する。本実施形態では、現像カートリッジ60は、ドラムカートリッジ50に装着または取り外し可能である。現像カートリッジ60はドラムカートリッジ50に装着された状態で装置本体10に対して着脱可能である。
【0034】
図1に示すように、転写ユニット70は、給紙トレイ21とドラムカートリッジ50との間に位置する。転写ユニット70は、駆動ローラ71と、従動ローラ72と、搬送ベルト73と、4つの転写ローラ74と、を備えている。搬送ベルト73は、駆動ローラ71と従動ローラ72の間に張られた無端状のベルトである。搬送ベルト73は、外側の面が各感光体ドラム51に接する。転写ローラ74は、搬送ベルト73の内側に位置する。
【0035】
定着ユニット80は、ドラムカートリッジ50および転写ユニット70の用紙Sの搬送方向の下流側に位置する。定着ユニット80は、加熱ローラ81と、加圧ローラ82と、を備えている。加圧ローラ82は、加熱ローラ81と向かい合って位置する。
【0036】
画像形成部30では、感光体ドラム51の表面が、帯電器52により一様に帯電された後、LEDユニット40により露光されることで、感光体ドラム51上に画像データに基づく静電潜像が形成される。
【0037】
また、トナー収容部66内のトナーは、供給ローラ64を介して現像ローラ63に供給され、現像ローラ63と層厚規制ブレード65との間に進入して一定厚さの薄層として現像ローラ63上に担持される。
【0038】
そして、現像ローラ63上に担持されたトナーが感光体ドラム51の露光部分に供給されることで、静電潜像が可視像化され、感光体ドラム51上にトナー像が形成される。その後、給紙部20から供給された用紙Sが、感光体ドラム51と搬送ベルト73および転写ローラ74の間を搬送されることで、感光体ドラム51上に形成されたトナー像が用紙S上に転写される。トナー像が転写された用紙Sは、加熱ローラ81と加圧ローラ82の間を搬送されることでトナー像が熱定着される。
【0039】
排紙部90は、定着ユニット80から搬出された用紙Sを案内するための排紙経路91と、用紙Sを搬送する複数の搬送ローラ92とを主に備えている。トナー像が熱定着された用紙Sは、搬送ローラ92によって排紙経路91を搬送され、装置本体10の外部に排出されて排紙トレイ13上に載置される。
【0040】
次に、ドラムカートリッジ50と帯電器52の構成について詳細に説明する。
図3図4に示すように、帯電器52は、ワイヤ110と、グリッド120と、帯電フレーム130と、クリーナ140を有している。
【0041】
ワイヤ110は、第1方向、すなわち、感光体ドラム51の軸方向に沿って延びている。
【0042】
グリッド120は、ワイヤ110と感光体ドラム51との間に位置する電極である。グリッド120は、金属からなり、U字形状を有している。グリッド120は、第1板121と、第2板122と、第3板123と、を有する。
【0043】
図5に示すように、第1板121は、感光体ドラム51とワイヤ110の間に位置する平板である。第1板121は、感光体ドラム51と向かい合う。第1板121は、複数のグリッド穴121Hを有する(図6(b)も参照)。複数のグリッド穴121Hは、第1方向に延び、第3方向に並んで配置されている。
【0044】
図6(a),(b)に示すように、第1板121は、第1延出部121Aと、第2延出部121Bと、第3延出部121Cと、を有する。図6(a)に示すように、第1延出部121Aは、第1板121の第1方向における他方の端に位置する。第1延出部121Aは、第3方向の他方に向けて延びている。第2延出部121Bは、第1板121の第1方向における他方の端に位置する。第2延出部121Bは、第3方向の一方に向けて延びている。図6(b)に示すように、第3延出部121Cは、第1板121の第1方向における一方の端部に位置する。第3延出部121Cは、第3方向の他方に向けて延びている。
【0045】
図5に示すように、第2板122は、第3方向における第1板121の一方の端から感光体ドラム51から離れる方向に延びる平板である。第2板122は、第1板121と接続する第1端122Pと、第1端122Pとは反対側に位置する第2端122Qと、を有する。
【0046】
図6(b)に示すように、第2板122は、第4延出部122Aを有する。第4延出部122Aは、第2板122の第1方向における一方の端部に位置する。第4延出部122Aは、第2板122の第2端122Qにおける第1方向の一方の端部から第2方向の他端に向けて延びた後、第3方向に折れ曲がって、第3方向の一方に向けて延びている。具体的には、第4延出部122Aは、第2端122Qから屈曲部122Kまで第2方向の他方側に向けて延び、第2延出部122Aの先端まで屈曲部122Kから第3方向の一方側に向けて延びている。
【0047】
第3板123は、第3方向における第1板121の他方の端から感光体ドラム51から離れる方向に延びる平板である。第3板123は、第1板121と接続する第3端123Pと、第3端123Pとは反対側に位置する第4端123Qと、を有する。
【0048】
図4に戻り、帯電フレーム130は、第1方向に細長く延びる樹脂製のフレームである。帯電フレーム130は、ドラムフレームDFに取り付けられている。帯電フレーム130は、ワイヤ110とグリッド120を支持している。図5に示すように、帯電フレーム130は、ワイヤ110と、グリッド120を覆っている。また、帯電フレーム130は、クリーナ140をスライド移動可能に保持する。
【0049】
帯電フレーム130は、カバー壁130Wと、支持アーム137と、支持アーム138と、を有する。カバー壁130Wは、グリッド120を挟んで、感光体ドラム51とは反対側からグリッド120を覆う。
【0050】
図7(a)に示すように、支持アーム137は、カバー壁130Wの第1方向の他方側の端部から、感光体ドラム51側へ向けて延びている。支持アーム137は、2つ設けられている。支持アーム137の1つは、カバー壁130Wの第1方向の他方側の端部のうち、グリッド120の第3方向の一方側の端から感光体ドラム51側に延びている。支持アーム137のもう1つは、カバー壁130Wの第1方向の他方側の端部のうち、グリッド120の第3方向の他方側の端から感光体ドラム51側に延びている。各支持アーム137は、第2方向の一方側の端に第1接触部133を有する。各第1接触部133は、カバー壁130W側を向く支持面133Aを有する。各支持面133Aは、第2方向において、感光体ドラム51側からグリッド120の第1板121に接触してグリッド120を支持する。
【0051】
図7(b)に示すように、支持アーム138は、カバー壁130Wの第1方向の一方側の端部から感光体ドラム51側へ向けて延びている。支持アーム138は、1つ設けられている。支持アーム138は、グリッド120の第3方向の他方側の端から感光体ドラム51側へ向けて延びている。支持アーム138は、第2方向の一方側の端に第2接触部134を有する。第2接触部134は、カバー壁130W側を向く支持面134Aを有する。支持面134Aは、第2方向において、感光体ドラム51側からグリッド120の第1板121に接触してグリッド120を支持する。
【0052】
第2接触部134は、カバー壁130Wの第1方向における一方側の端部であって、第3方向の一方側の端部にも設けられている。カバー壁130Wは、第2方向の一方側の端から第2方向の他方側へ延びる第1溝134Gと、第1溝134Gの第2方向の他方側の端から第1方向の他方側に延びる第2溝134Hとを有する。第2溝134Hが形成されることで、第2溝134Hを構成する面のうち、感光体ドラム51とは反対側を向く面が支持面134Aを構成している。カバー壁130Wに設けられた支持面134Aは、第2方向において、感光体ドラム51側からグリッド120の第4延出部122Aに接触してグリッド120を支持する。
【0053】
図5図7に示すように、帯電フレーム130は、さらに、第1面131と、第1突起131Tと、第2面132と、第2突起132Tと、第1レール135と、第2レール136と、を有する。
【0054】
図5に示すように、第1面131は、カバー壁130Wの感光体ドラム51側の面である。第1面131は、ワイヤ110よりも第3方向の一方側に位置する。第1面131は、第2板122の第2端122Qと向かい合う。第1面131は、第2板122の第2端122Qと接触していない。
【0055】
第1突起131Tは、第1面131から感光体ドラム51に向けて突出する突起である。第1突起131Tは、第2板122の第2端122Qと接触する。図8および図9に示すように、帯電フレーム130は、第1突起131Tを複数有する。本実施形態では、帯電フレーム130は、第1突起131Tを3つ有する。3つの第1突起131Tは、第1方向に並んでいる。
【0056】
図9に示すように、各第1突起131Tは、第2板122の第1方向の一方の端C1よりも、第2板122の第1方向の中央C3の近くに位置する。また、各第1突起131Tは、第2板122の第1方向の他方の端C2よりも、第1方向の中央C3の近くに位置する。複数の第1突起131Tは、第1方向において、第2板122の中央C3に対して対称に配置されている。具体的には、3つの第1突起131Tのうち、中央に位置する第1突起131Tは、第2板122の中央C3に位置する。3つの第1突起131Tは、第1方向に等距離に並んでいる。
【0057】
図5に示すように、第2面132は、カバー壁130Wの感光体ドラム51側の面である。第2面132は、ワイヤ110よりも第3方向の他方側に位置する。第2面132は、第3板123の第4端123Qと向かい合う。第2面132は、第3板123の第4端123Qと接触していない。
【0058】
第2突起132Tは、第2面132から感光体ドラム51に向けて突出する突起である。第2突起132Tは、第3板123の第4端123Qと接触する。図9に示すように、帯電フレーム130は、第2突起132Tを複数有する。本実施形態では、帯電フレーム130は、第2突起132Tを3つ有する。3つの第2突起132Tは、第1方向に並んでいる。
【0059】
各第2突起132Tは、第3板123の第1方向の一方の端D1よりも、第3板123の第1方向の中央D3の近くに位置する。また、各第2突起132Tは、第3板123の第1方向の他方の端D2よりも、第1方向の中央D3の近くに位置する。複数の第2突起132Tは、第1方向において、第3板123の中央D3に対して対称に配置されている。具体的には、3つの第2突起132Tのうち、中央に位置する第2突起132Tは、第3板123の中央D3に位置する。3つの第2突起132Tは、第1方向に等距離に並んでいる。
【0060】
図7(a)に示すように、第1接触部133は、グリッド120の第1方向における一方の端部に接触する部分である。第1接触部133は、第2方向において、感光体ドラム51側からグリッド120に接触する。具体的には、第1接触部133は、第3方向に並んで、2箇所に配置されており、第1板121の第1延出部121Aと、第2延出部121Bに接触する。
【0061】
図7(b)に示すように、第2接触部134は、グリッド120の第1方向における他方の端部に接触する部分である。第2接触部134は、第2方向において、感光体ドラム51側からグリッド120に接触する。具体的には、第2接触部134は、第3方向に並んで、2箇所に配置されており、第1板121の第3延出部121Cと、第2板122の第4延出部122Aに接触する。
【0062】
上記で説明したように、グリッド120は、3つの第1突起131T、3つの第2突起132T、2つの第1接触部133と、2つの第2接触部134と、に接触することで帯電フレーム130に位置決めされている。図5に示すように、グリッド120は、第2方向において、第1突起131Tおよび第2突起132Tと、第1接触部133および第2接触部134と、の間に位置する。本実施形態では、グリッド120は、第1突起131Tおよび第2突起132Tと、第1接触部133および第2接触部134と、によって第2方向に挟まれている。
【0063】
第1レール135は、第1方向に延びるレールである。第1レール135は、クリーナ140と係合してクリーナ140をスライド移動可能に保持する。第1レール135は、第1リブ135Rを有する。
【0064】
第1リブ135Rは、第1方向に延びるリブである。第1リブ135Rは、感光体ドラム51へ向けて突出している。
【0065】
第2レール136は、第1方向に延びるレールである。第2レール136は、クリーナ140と係合してクリーナ140をスライド移動可能に保持する。第2レール136は、第2リブ136Rを有する。
【0066】
第2レール136は、第1方向に延びるリブである。第2リブ136Rは、感光体ドラム51へ向けて突出している。
【0067】
ワイヤ110の少なくとも一部は、第1リブ135Rと第2リブ136Rの間に位置する。ワイヤ110は、第2方向における位置が第1リブ135Rおよび第2リブ136Rとオーバーラップしている。本実施形態では、ワイヤ110は、第1リブ135Rと第2リブ136Rの間に位置する。具体的には、ワイヤ110は、第1リブ135Rのカバー壁130W側の端と第2リブ136Rのカバー壁130W側の端とを結んだ線L1と、第1リブ135Rの先端と第2リブ136Rの先端を結んだ線L2の間に位置する。つまり、第1リブ135Rおよび第2リブ136Rは、ワイヤ110よりも感光体ドラム51側に突出している。一般的に、ワイヤ110の近傍のリブがワイヤ110よりも感光体ドラム51側に突出することはないが、このように、第1リブ135Rおよび第2リブ136Rが突出している場合には、ワイヤ110からグリッド120に向かう電界が第1リブ135Rおよび第2リブ136Rの影響を受けやすくなる。
【0068】
図3に示すように、クリーナ140は、帯電フレーム130に保持され、第1方向にスライド移動可能である。すなわち、クリーナ140は、ワイヤ110の一方の端部と他方の端部の間をスライド移動可能である。クリーナ140は、ワイヤ110に摺接しながら移動することで、ワイヤ110をクリーニングする。
【0069】
図5に示すように、クリーナ140は、保持部材141と、スポンジ142とを有する。
【0070】
保持部材141は、第1溝141Aと、第2溝141Bと、スポンジ保持部141Cと、を有している。第1溝141Aは、第1方向に延び、第3方向の他方に向けて凹む溝である。第1溝141Aは、第1レール135が入り込む。第2溝141Bは、第1方向に延び、第3方向の一方に向けて凹む溝である。第2溝141Bは、第2レール136が入り込む。第1溝141Aが第1レール135に入り込み、第2溝141Bが第2レール136に入り込むことで保持部材141が第1方向にスライド移動できる。スポンジ保持部141Cは、第2方向の他方に向けて凹む凹部である。スポンジ保持部141Cは、スポンジ142を保持する。
【0071】
スポンジ142は、ワイヤ110を挟んでいる。ドラムカートリッジ50を装置本体10から外した状態で、ユーザによってクリーナ140がスライド移動されることで、ワイヤ110がクリーニングされる。仮に、ワイヤ110の表面に付着物がある場合には、クリーナ140によって付着物が取り除かれる。
【0072】
図3に示すように、ドラムカートリッジ50は、現像押圧部材210を有している。現像押圧部材210は、現像カートリッジ60がドラムカートリッジ50に装着された場合に、現像カートリッジ60を押圧する部材である。現像カートリッジ60が現像押圧部材210によって押圧された場合、現像ローラ63は、感光体ドラム51と接触する。(図2も参照)。
【0073】
図10に示すように、現像押圧部材210は、ホルダ220に保持されている。ホルダ220は、バネ230に付勢され、ドラムフレームDFにスライド可能に支持されている。現像カートリッジ60がドラムカートリッジ50に装着された場合、現像押圧部材210は、現像カートリッジ60を押圧すると共に現像電極240と接触する。
【0074】
図11(a)に示すように、現像押圧部材210は、導電樹脂からなる。現像押圧部材210は、押圧部211と、電極接触部212と、円柱部213と、フランジ部214と、溝部215と、を有する。
【0075】
押圧部211は、現像カートリッジ60がドラムカートリッジ50に装着された場合に、現像カートリッジ60を押圧する部分である。押圧部211は、平板形状を有する。
円柱部213は、押圧部211の中央部から略円柱形状に延びる。フランジ214は、円柱部213の、押圧部211から離れた先端に位置する。フランジ214は、円錐台形状を有する。フランジ214は、突起214Aを有する。突起214Aは、フランジ214の、押圧部211側の面に位置する。突起214Aは、円柱部213の半径方向外側にいくほど、押圧部211側に近づく斜面を有している。
溝部215は、円柱部213とフランジ214の間に、円柱部213の全周に渡って延びている。
押圧部211は、一端部から電極接触部212が延びている。電極接触部212は、現像電極240と接触する部分であり、現像カートリッジ60がドラムカートリッジ50に装着された場合に現像電極240と接触する斜面212Aを有する。斜面212Aは、円柱部213の軸方向に対して傾斜している。
【0076】
図11(b)に示すように、ホルダ220は、ベース部228と、筒状部221と、フック222と、を有している。
【0077】
ベース部228は、平板形状を有する。筒状部221は、ベース部228から延びる。筒状部221は、筒形状を有する。筒状部221は、内側の穴221Aに、ベース部228側から現像押圧部材210の円柱部213が入り込むようになっている。筒状部221は、第1溝223と、第2溝224と、を有している。第1溝223および第2溝224は、筒状部221の軸方向に延びている。フック222は、第1溝223と、第2溝224との間に位置する。フック222は、筒状部221の他の部分に対して撓むことができる。フック222は、爪222Aを有している。爪222Aは、ベース部228から遠い先端に、筒状部221の中心へ向けて突出している。爪222Aの先端面222Bは、筒状部221の半径方向外側に行くほどベース部228に近づくように傾斜している。爪222Aは、現像押圧部材210の溝部215に入り込むことで、円柱部213がホルダ220から抜けないように保持するための抜け止めである。
【0078】
現像押圧部材210は、ホルダ220と組み合わされた状態で、圧縮コイルバネ230の内側に筒状部221が入り込む。そして、圧縮コイルバネ230の付勢力により、図示しない現像カートリッジ60に現像押圧部材210の押圧部211が押し付けられるようになっている。
【0079】
現像押圧部材210がホルダ220に取り付けられると、筒状部221の内側に円柱部213が入り込むと共に、フック部222の先端222Aは、溝部215に入り込む。このとき、突起214Aの斜面は、ホルダ220の爪222Aの斜面と近くに位置し、向かい合う。このため、フランジ部214は、突起214が爪222Aと引っ掛かることで、ホルダ220から簡単に抜けることがない。
【0080】
上述したように、帯電フレーム130は、ドラムフレームDFに取り付けられている。図4に示すように、帯電フレーム130は、第1方向の一方の端部に、ドラムフレームDFと連結するための第1連結部310を有している。ドラムフレームDFは、第1方向の一方の端部に、帯電フレーム130と連結するための第2連結部320を有している。図3に示すように、帯電フレーム130の第1連結部310と、ドラムフレームDFの第2連結部320が連結される。
【0081】
図12(a)、図13(a)に示すように、第1連結部310は、第2連結部320に向けて延びるアーム形状を有している。第1連結部310は、アームの先端部分に、第1フック311と、第2フック312と、リブ313と、を有している。
【0082】
第1フック311は、第1方向の一方に向けて突出するフックである。第1フック311は、第1方向の他方側から第2連結部320をフックする。
第2フック312は、第1フック311より第1方向の一方側に位置する。また、第2フック312は、第1フックより第2方向の一方側、かつ、第3方向の他方側に位置している。第2フック312は、第1方向の他方に向けて突出するフックである。第2フック312は、第1方向の一方側から第2連結部320をフックする。
リブ313は、第3方向において、第1フック311と第2フック312の間に位置している。リブ313は、第1方向の他方に向けて突出し、第2方向に延びるリブである。
【0083】
第2連結部320は、板形状を有している。第2連結部320は、第1凹部321と、第2凹部322と、スリット323と、を有している。
【0084】
第1凹部321は、第2連結部320の第1方向の他方側の面に位置する。第1凹部321は、第1方向の一方に向けて凹む凹部である。
第2凹部322は、第2連結部320の第1方向の一方側の面に位置する。第2凹部322は、第1方向の他方に向けて凹む凹部である。第2凹部322は、第1凹部321より第2方向の一方側、かつ、第3方向に他方側に位置している。
スリット323は、第3方向において、第1凹部321と第2凹部322の間に位置している。スリット323は、第2方向に延び、第1方向に貫通するスリットである。
【0085】
図12(b)、図13(b)、図14(a)に示すように、第1連結部310と第2連結部320を連結する場合、第1フック311が第1凹部321に入り込む。また、図14(b)に示すように、第1連結部310と第2連結部320を連結する場合、第2フック312が第2凹部322に入り込む。また、図12(b)、図13(b)に示すように、第1連結部310と第2連結部320を連結する場合、リブ313がスリット部323に入り込む。この結果、リブ313がスリット部323に入り込むことで、第1フック311と第2フック312が第3方向にずれにくくなる。そして、第2連結部材320は、第1フック311に第1方向の他方側からフックされるとともに、第2フック312に第1方向の一方側からフックされている。このように、2つのフックが第1方向の両側から第2連結部材を挟むため、第1連結部310と第2連結部320は簡単に外れない。
【0086】
上述した画像形成装置1によれば、次のような効果を奏することができる。
【0087】
帯電フレーム130は、小型軽量のため、第1方向に細長く延びる樹脂製のフレームである。また、帯電フレーム130は、ワイヤ110と、グリッド120を覆うとともに、クリーナ140をスライド移動可能に保持しているため、第1方向に変形しやすい。しかし、本実施形態の画像形成装置1によれば、帯電フレーム130の第1突起131Tがグリッド120の第2板122における第2端122Qと接触し、帯電フレーム130の第2突起132Tがグリッド120の第3板123における第4端123Qと接触する。このため、帯電器フレーム130のカバー壁130Wが、感光体ドラム51側に撓もうとしても、グリッド120に支持されることで、カバー壁130Wが変形することを抑制できる。
【0088】
また、帯電フレーム130の第1突起131Tは、第2板122の第1方向の一方の端C1よりも、第2板122の第1方向の中央C3の近くに位置し、第2板122の第1方向の他方の端C2よりも、第2板122の第1方向の中央C3の近くに位置する。このため、カバー壁130Wの第1方向の中央部が変形することを抑制できる。
【0089】
また、帯電フレーム130の第2突起132Tは、第3板123の第1方向の一方の端D1よりも、第3板123の第1方向の中央D3の近くに位置し、第3板123の第1方向の他方の端D2よりも、第3板123の第1方向の中央C3の近くに位置する。このため、カバー壁130Wの第1方向の中央部が変形することを抑制できる。
【0090】
また、ワイヤ110の少なくとも一部は、第1リブ135Rと第2リブ136Rの間に位置する。本実施形態では、ワイヤ110は、第1リブ135Rと第2リブ136Rの間に位置し、第2方向における位置が第1リブ135Rおよび第2リブ136Rとオーバーラップしている。このため、ワイヤ110が第1リブ135Rおよび第2リブ136Rと第2方向でオーバーラップしない場合と比較して、電界が感光体ドラム51の方を向くようになっている。このため、帯電器52は、ワイヤ110が第1リブ135Rおよび第2リブ136Rと第2方向でオーバーラップしていない場合と比較して、少ない電流値で感光体ドラム51の帯電させることができる。
このような場合、ワイヤ110からグリッド120への放電が、第1リブ135Rと第2リブ136Rの位置の影響を受けやすくなる。仮に、帯電ワイヤ130が第1方向に撓んで変形していた場合には、ワイヤ110と第1リブ135Rおよび第2リブ136Rの第2方向の位置関係が第1方向の位置によって変わってしまう。このため、ワイヤ110と第1リブ135Rおよび第2リブ136Rの上下の位置関係の誤差が感光体ドラム51の表面の電位のバラツキを生みやすい。しかし、本実施形態の帯電フレーム130は、第1方向におけるカバー壁130Wの変形が抑制されているため、第1方向に延びるワイヤ110に対する第1リブ135Rと第2リブ136Rの位置が第1方向の全体に渡って精度よく位置するようになる。この結果、第1方向の全体に渡って感光体ドラム51の帯電電位のムラを抑制することができる。
【0091】
また、グリッド120は、第1突起131Tおよび第2突起132Tと、第1接触部133および第2接触部134と、の間に位置する。このように、グリッド120が第1突起131Tおよび第2突起132Tと、第1接触部133および第2接触部134と、の間に位置することで、帯電フレーム130との位置決めが安定する。
【0092】
なお、本開示は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
【0093】
上述した実施形態においては、第1突起131Tは3つ配置されていたが、第1突起は、1つ、または、2つ配置されていてもよく、4つ以上配置されていてもよい。また、第2突起132Tは3つ配置されていたが、第2突起は、1つ、または、2つ配置されていてもよく、4つ以上配置されていてもよい。
【0094】
上述した実施形態においては、3つの第1突起131Tが、すべて第2板122の第1方向の一方の端C1よりも、第2板122の第1方向の中央C3の近くに位置していたがこの構成に限られない。例えば、3つの第1突起のうち少なくとも1つが第2板122の第1方向の一方の端C1よりも、第2板122の第1方向の中央C3の近くに位置する構成であってもよい。
【0095】
上述した実施形態においては、3つの第2突起132Tが、すべて第3板123の第1方向の一方の端D1よりも、第3板123の第1方向の中央D3の近くに位置していたがこの構成に限られない。例えば、3つの第2突起のうち少なくとも1つが第3板123の第1方向の一方の端D1よりも、第3板123の第1方向の中央D3の近くに位置する構成であってもよい。
【0096】
上述した実施形態においては、複数の第1突起131Tは、第1方向において、第2板122の中央C3に対して対称に配置されている構成であったが、この構成に限られず、第2板122の中央C3に対して非対称に配置されていてもよい。
【0097】
上述した実施形態においては、複数の第2突起132Tは、第1方向において、第3板123の中央D3に対して対称に配置されている構成であったが、この構成に限られず、第3板123の中央D3に対して非対称に配置されていてもよい。
【0098】
上述した実施形態においては、現像カートリッジはドラムカートリッジに組み付けられた状態で装置本体に対して着脱可能であったが、現像カートリッジおよびドラムカートリッジがそれぞれ単体で装置本体に対して装着可能であってもよい。
【0099】
上述した実施形態では、画像形成装置1がカラープリンタであったが、これに限定されず、モノクロプリンタ、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに適用してもよい。
【0100】
上述した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施することもできる。
【符号の説明】
【0101】
50 ドラムカートリッジ
51 感光体ドラム
52 帯電器
60 現像カートリッジ
63 現像ローラ
110 ワイヤ
120 グリッド
121 第1板
122 第2板
122P 第1端
122Q 第2端
123 第3板
123P 第3端
123Q 第4端
130 帯電フレーム
131 第1面
131T 第1突起
132 第2面
132T 第2突起
133 第1接触部
134 第2接触部
135 第1レール
135R 第1リブ
136 第2レール
136R 第2リブ
140 クリーナ
DF ドラムフレーム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14