(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024034005
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】ヘッドアップディスプレイ
(51)【国際特許分類】
G02B 27/01 20060101AFI20240306BHJP
B60K 35/23 20240101ALI20240306BHJP
【FI】
G02B27/01
B60K35/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022137979
(22)【出願日】2022-08-31
(71)【出願人】
【識別番号】000231512
【氏名又は名称】日本精機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】池野 充
【テーマコード(参考)】
2H199
3D344
【Fターム(参考)】
2H199DA03
2H199DA13
2H199DA15
2H199DA16
2H199DA29
2H199DA43
2H199DA44
2H199DA46
3D344AA19
3D344AB01
3D344AC25
(57)【要約】
【課題】 奥行き感の感じることのできる連続した意匠を表示するヘッドアップディスプレイを提供する。
【解決手段】 光が意匠を透過することにより表示光L2を形成する透過部材72と、一端面部73dが透過部材72と対向すると共に表示光L2の光軸に対し傾斜して配置され、表示光L2の一部を透過させ表示光L2の残部を反射させる第1の反射部材73と、第1の反射部材73に対向して配置けられ、第1の反射部材73によって反射された表示光L2を第1の反射部材73に向かって反射させる第2の反射部材74と、を備え、投影部材3に第1の反射部材73を透過した表示光L2を反射させて、投影部材3の後方に位置する視認者1に投影部材3の前方で虚像7aを視認させるヘッドアップディスプレイにおいて、光源71は投影部材3側に配置され、第1の反射部材73及び第2の反射部材74は、投影部材3側から視認者1側へ延びるように形成される。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を発する光源と、
意匠を有し前記光が前記意匠を透過することにより表示光を形成する透過部材と、
一端面部が前記透過部材と対向すると共に前記表示光の光軸に対し傾斜して配置され、前記表示光の一部を透過させる前記表示光の残部を反射させる第1の反射部材と、
前記第1の反射部材に対向して配置けられ、前記第1の反射部材によって反射された前記表示光を前記第1の反射部材に向かって反射させる第2の反射部材と、
を備え、
視認者の前方に配置される投影部材に前記第1の反射部材を透過した前記表示光を反射させて、前記投影部材の後方に位置する前記視認者に前記投影部材の前方で虚像を視認させるヘッドアップディスプレイにおいて、
前記光源は前記投影部材側に配置され、
前記第1の反射部材及び前記第2の反射部材は、前記投影部材側から前記視認者側へ延びるように形成されることを特徴とするヘッドアップディスプレイ。
【請求項2】
前記光源は、前記投影部材側に配置されることを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ。
【請求項3】
前記透過部材は、前記意匠を可変可能に形成されることを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ。
【請求項4】
前記透過部材は、液晶表示器であることを特徴とする請求項3に記載のヘッドアップディスプレイ。
【請求項5】
前記第1の反射部材又は前記第2の反射部材は、段階的に透過率の異なる複数の透過率調整層を有することを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ。
【請求項6】
前記第1の反射部材と前記第2の反射部材は、互いの距離が前記視認者側へ延びるに従い広くなるように配置されることを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ。
【請求項7】
前記第1の反射部材及び前記第2の反射部材は、前記表示光の反射される前記投影部材の曲率と同じ曲率に形成されることを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ。
【請求項8】
種々の画像の表示光を発する表示器と、
前記投影部材で前記表示器の前記表示光を反射させて、前記投影部材の後方に位置する前記視認者に前記投影部材の前方で他の虚像を視認させる他のヘッドアップディスプレイを更に有し、
前記虚像は、前記他の虚像の下方に表示されることを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両に搭載するヘッドアップディスプレイに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自車両の前方に複数の表示を連続して表示するために、特許文献1には、複数の発光体を線状に設けた棒状体をダッシュボードに上に配置し、発光体の光をフロントウインドウに反射させ、線状に連続した意匠を虚像として運転者に視認させるものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような構成では、連続した意匠に奥行き感を感じられないといった問題点があった。
【0005】
そこで、本開示は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、奥行き感の感じることのできる連続した意匠を表示するヘッドアップディスプレイを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のヘッドアップディスプレイは、光を発する光源71と、意匠を有し前記光が前記意匠を透過することにより表示光L2を形成する透過部材72と、一端面部73dが前記透過部材72と対向すると共に前記表示光L2の光軸に対し傾斜して配置され、前記表示光L2の一部を透過させ前記表示光L2の残部を反射させる第1の反射部材73と、前記第1の反射部材73に対向して配置けられ、前記第1の反射部材73によって反射された前記表示光L2を前記第1の反射部材73に向かって反射させる第2の反射部材74と、を備え、視認者1の前方に配置される投影部材3に前記第1の反射部材73を透過した前記表示光L2を反射させて、前記投影部材3の後方に位置する前記視認者1に前記投影部材3の前方で虚像7aを視認させるヘッドアップディスプレイにおいて、前記光源71は前記投影部材3側に配置され、前記第1の反射部材73及び前記第2の反射部材74は、前記投影部材3側から前記視認者1側へ延びるように形成されることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本開示の第1の実施形態を示すヘッドアップディスプレイの使用様態図。
【
図2】同上実施形態を運転者からみた表示例を示す図。
【
図4】本開示の第2の実施形態を示すヘッドアップディスプレイの表示例を示す図。
【
図5】本開示の第3の実施形態を示すヘッドアップディスプレイの使用様態図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付の図面に基づいて、本開示のヘッドアップディスプレイの実施形態を、自動車である車両用のヘッドアップディスプレイを用いて説明する。本開示は、例えば、自動車や農業機械や建設機械を備えた移動体に搭載する車両用のヘッドアップディスプレイに適用することができる。
【0009】
尚、以下では、ヘッドアップディスプレイの構成の理解を容易にするために、各図に示すように、車両の運転席に着座した運転者(視認者)1が見る方向を「前(図のFr.)」、その反対側を「後(図のRe.)」とする。また、上下方向(図のTo.、Bo.)は車両の天地方向に対応する。また、左右方向(図のL、R)は車両の右左折方向に対応する。
【0010】
(第1の実施形態)
車両は、
図1、2に示すように、運転者(視認者)1の着座する運転席と、運転者1の前方に配置された車両のフロントガラス(投影部材)3と、運転者1の前方及びフロントガラス3の下部に配置されるダッシュボード4と、フロントガラス3の左右に配置されるAピラー5と、ダッシュボード4に配置される第1のヘッドアップディスプレイ(他のヘッドアップディスプレイ)6と、第1のヘッドアップディスプレイ6より前方のダッシュボード4に配置される第2のヘッドアップディスプレイ7と、を少なくとも有する。
【0011】
第1のヘッドアップディスプレイ6は、周知のヘッドアップディスプレイ(HUD:Head Up Display)である。第1のヘッドアップディスプレイ6は、ダッシュボード4に1つ配置される。第1のヘッドアップディスプレイ6は、ダッシュボード4の開口からフロントガラス3の透光部31に第1の表示光L1を投影、反射し、フロントガラス3の後方に位置する運転者1に第1の虚像(他の虚像)6aとして第1の表示光L1を視認させる。第1の虚像6aは、運転者1の4m先に位置するように視認される。
【0012】
第1のヘッドアップディスプレイ6は、例えば、車両の起動スイッチ(例えば、IGN(イグニッション)スイッチ)がON状態になると、第1の虚像6aとして例えば車速W(この時点では0km/h)を表示する。
【0013】
第1のヘッドアップディスプレイ6は、白色の光を発するLED(チップ型発光ダイオード:Light Emitting Diode)からなる第1の光源61と、TFT(Thin Film Transistor)型の液晶表示パネルからなり画像を表示し第1の光源61の光により第1の表示光L1を生成する第1の表示器62と、第1の表示光L1を拡大反射する平面鏡や回動する凹面鏡からなる反射部材63と、第1の光源61を実装すると共にこれらを制御する第1の回路基板64と、これらを収容するケース65と、からなる。
【0014】
表示光は、例えば、車速、エンジン回転数、残燃料、ODO/TRIP、燃費、外気温、ナビゲーション(走行方向)情報、アクティブクルーズコントロール表示、交通標識(制限速度、レーン情報、止れ、追い越し禁止、進入禁止等)、周辺車両との近接を通知する警告、追い越し車両警告、車線逸脱警告、サイドブレーキ表示、シートベルト警告、その他走行に関する情報、電話やメールの着信通知、音楽やラジオやTVなどのコンテンツ情報、現在時刻、仮想的なオブジェクト、等である。
【0015】
第2のヘッドアップディスプレイ7は、第1のヘッドアップディスプレイ6の前方左右方向に一対に2つ配置される。第2のヘッドアップディスプレイ7は、ダッシュボード4の開口からフロントガラス3の透光部31に第2の表示光(表示光)L2を投影、反射し、フロントガラス3の後方に位置する運転者1に第2の虚像(虚像)7aとして第2の表示光L2を視認させる。
図2に示すように、第2の虚像7aは、運転者1の2mから3mの位置に、複数個が等間隔に一列(ライン状)に並ぶように視認される。第2の虚像7aは、第1の虚像6aの右下と左下にそれぞれ視認される。
【0016】
第2のヘッドアップディスプレイ7は、例えば、自車両と前方の他車両Xとの距離が近くなると、
図2に示すように、第1の虚像6aとして三角形状のコンテンツYを表示させ、同時に第2の虚像7aとして丸形状のコンテンツZ1,Z2,Z3を表示させて運転者1に警告する。尚、前方の他車両X等との距離は、車両の内外に複数配置される周知のカメラ、前方ミリ波レーダ、超音波センサ、赤外線センサ等を用いて検出することができる。
【0017】
第2のヘッドアップディスプレイ7は、フロントガラス3側に配置され種々の色の光を発する所謂3色LEDからなる第2の光源(光源)71と、意匠を有し第2の光源71の光により第2の表示光L2を生成する意匠板(透過部材)72と、第2の表示光L2を透過及び反射するハーフミラー(第1の反射部材)73と、第2の表示光L2を反射するフルミラー(第2の反射部材)74と、第2の光源71を実装すると共に制御する第2の回路基板75と、これらを収容する第2のケース76と、からなる。
【0018】
意匠板72は、
図3に示すように、例えば透明の透光性のポリカーボネート樹脂等からなる薄板状の基材72aの上面に、遮光性の黒色のインキが印刷された遮光層72bにより意匠が形成されたものである。意匠板72は、第2の回路基板75に配置され第2の光源71を収容する中ケース77に支持される。第2の表示光L2は、第2の光源71の光が意匠板72を透過し、この意匠の形状に発光することにより形成される。
【0019】
ハーフミラー73は、例えば透明の透光性の無機ガラス又はアクリル又はポリカーボネート樹脂等からなる薄板状の基材73aの上面73bに、半透過半反射性の銀粉を含んだインキが印刷されたハーフミラー層73cが形成されたものである。ハーフミラー73は、フロントガラス3側から運転者1側へ延びるように形成され、一端面部73dが意匠板72と対向すると共に第2の表示光L2の光軸に対し傾斜して配置される。ハーフミラー73は、第2の表示光L2の一部を透過させると共に残部をフルミラー74に向かって反射させる。
【0020】
また、ハーフミラー73は、ハーフミラー層73cの上方に段階的に透過率の異なる複数の透光性のスモーク色のインキが印刷された透過率調整層を有する。透過率調整層は、所定の透過率の第1の透過率調整層73eと、第1の透過率調整層73eよりも透過率の低い第2の透過率調整層73fと、を有する。第2の透過率調整層73fは、第1の透過率調整層73eよりも一端面部73dから遠い位置に形成される
【0021】
フルミラー74は、例えば透明の透光性の無機ガラス又はアクリル又はポリカーボネート樹脂等からなる薄板状の基材74aの下面74bに、反射性の銀粉を含んだインキが印刷されて鏡面となるフルミラー層74cが形成されたものである。フルミラー74は、フロントガラス3側から運転者1側へ延びるように形成され、ハーフミラー73の下方(意匠板72側)にハーフミラー73と一定の隙間Gを介して平行に対向して配置される。フルミラー74は、第2の表示光L2をハーフミラー73に向かって反射させる。
【0022】
第2のヘッドアップディスプレイ7は、第2の光源71が点灯すると、意匠板72から出射された光は第2の表示光L2としてハーフミラー73に到達する。ハーフミラー73に到達した第2の表示光L2の一部は、ハーフミラー73を透過し、運転者1に第2の虚像7aとして視認される。この第2の表示光L2は、
図1のコンテンツZ1である運転者1に最も近い位置(最も第1の虚像6aから遠い位置)且つ最も下方の位置(最もダッシュボード4に近い位置)に表示される。
【0023】
ハーフミラー73に到達した第2の表示光L2の残部は、運転者1の方のフルミラー74に向かって反射される。フルミラー74に到達した第2の表示光L2は、フルミラー層74cで反射してハーフミラー73に向かって反射される。ハーフミラー73に到達した第2の表示光L2の一部は、ハーフミラー73を透過し、運転者1に第2の虚像7aとして視認される。この第2の表示光L2は、
図1のコンテンツZ2である運転者1に2番目に近い位置且つ下方から2番目の位置に表示される。尚、この第2の表示光L2は、第1の透過率調整層73eを透過することによりコンテンツZ1位置の第2の虚像7aよりも暗く表示される。
【0024】
再度ハーフミラー73に到達した第2の表示光L2の残部は、フルミラー74に向かって反射される。フルミラー74に到達した第2の表示光L2は、フルミラー層74cで反射してハーフミラー73に向かって反射される。ハーフミラー73に到達した第2の表示光L2の一部は、ハーフミラー73を透過し、運転者1に第2の虚像7aとして視認される。この第2の表示光L3は、
図1のコンテンツZ2である運転者1に3番目に近い位置且つ下方から3番目の位置に表示される。尚、この第2の表示光L2は、第2の透過率調整層73fを透過することによりコンテンツZ2位置の第2の虚像7aよりも暗く表示される。
【0025】
このように形成されることにより、第2のヘッドアップディスプレイ7は、1つの第2の表示光L2を複製して複数の第2の虚像7aを生成することができる。第2の表示光L2は、反射すればするほど運転者1の遠くに第2の虚像7aを視認させることができる。また、第2の表示光L2は、反射すればするほど運転者1に第2の虚像7aを暗く視認させることができる。このため、運転者1は、第2の虚像7aに奥行き感を感じることができる。
【0026】
また、第2の虚像7aを、第2の虚像7aよりも遠くに視認される第1の虚像6aに向かって表示することにより、運転者1は、より第2の虚像7aに奥行き感を感じることができる。
【0027】
(第2の実施形態)
本開示に係るヘッドアップディスプレイの第2の実施形態を
図4に基づいて説説明する。前述した第1の実施形態と同一部分、均等部箇所については同一符号を付して説明する。
【0028】
第1の実施形態では、第2のヘッドアップディスプレイ7の意匠板72は遮光層72bにより意匠を形成していたが、本実施形態では、意匠板72は、様々な意匠を可変可能に表示できる液晶表示器(LCD:Liquid Crystal Display)からなる。
【0029】
第2のヘッドアップディスプレイ7は、自車両と前方の他車両Xとの距離が近くなると、第2の虚像7aとして丸形状のコンテンツZ1,Z2,Z3を表示させていたが、
図4に示すように、三角形状のコンテンツZ4,Z5,Z6を表示する。
【0030】
このように形成されることにより、第2のヘッドアップディスプレイ7は、様々な意匠のコンテンツを表示することができる。
【0031】
(第3の実施形態)
本開示に係るヘッドアップディスプレイの第3の実施形態を
図5に基づいて説説明する。前述した第1の実施形態と同一部分、均等部箇所については同一符号を付して説明する。
【0032】
第1の実施形態では、ハーフミラー73とフルミラー74は平行に対向して配置されていたが、本実施形態では、ハーフミラー43とフルミラー74は、互いの距離がフロントガラス3側から運転者1側へ延びるに従い広くなるように配置される。つまり、フルミラー74は、ハーフミラー43に対して角度θ1傾いた角度で配置される。
【0033】
ハーフミラー73から出射される第2の表示光L2は、一端面部73dから遠くの位置で出射される第2の表示光L2ほど、フロントガラス3に入射する角度θ2が小さくなり、第2の表示光L2が遠くに飛ぶほど第2の虚像7bの間隔が密になる。
【0034】
このように形成されることにより、運転者1は、より第2の虚像7bに奥行き感を感じることができる。
【0035】
(変形例)
尚、本発明のヘッドアップディスプレイを上記した実施形態の構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、他の構成においても本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良、並びに設計の変更が可能なことは勿論である。
【0036】
例えば、第2のヘッドアップディスプレイ7は、フロントガラス3の周囲に形成する黒セラミックスからなる黒色の遮光色の部分である遮光部32に第2の表示光L2を投影、反射し、コンテンツZ1の位置にある第2の虚像7aを遮光部32を背景として運転者1に視認させ、コンテンツZ2、Z3の位置にある第2の虚像7aを透光部31を背景として運転者1に視認させることで斬新な表示を運転者1へ提供することができる。
【0037】
また、第2のヘッドアップディスプレイ7は、自車両と前方の他車両Xとの接近に限らず、車両の周辺の他車両X等を検知して運転者1に提示してもよい。例えば、第2のヘッドアップディスプレイ7は、右車線を走行する他車両Xが後方から接近してくることを検知すると、左側の第2の虚像7aを表示せず、右側の第2の虚像7aだけを表示させて運転者1に警告してもよい。
【0038】
図1に示すように、フロントガラス3は曲面形状であるため第1の表示光L1や第2の表示光L2はフロントガラス3に反射される際に歪み、運転者1に第1の虚像6aや第2の虚像7aが曲がって表示される虞がある。これを防止するために、ハーフミラー73及びフルミラー74は、フロントガラス3の曲率と同じ曲率に形成されてもよい。
【符号の説明】
【0039】
1 運転者(視認者)
3 フロントガラス(投影部材)
31 透光部
4 ダッシュボード
5 Aピラー
6 第1のヘッドアップディスプレイ(他のヘッドアップディスプレイ)
6a 第1の虚像(他の虚像)
61 第1の光源
62 第1の表示器
63 反射部材
64 第1の回路基板
65 ケース
7 第2のヘッドアップディスプレイ
7a,7b 第2の虚像(虚像)
71 第2の光源(光源)
72 意匠板(透過部材)
72a 基材
72b 遮光層
73 ハーフミラー(第1の反射部材)
73a 基材
73b 上面
73c ハーフミラー層
73d 一端面部
73e 第1の透過率調整層
73f 第2の透過率調整層
74 フルミラー(第2の反射部材)
74a 基材
74b 下面
74c フルミラー層
75 第2の回路基板
76 第2のケース
77 中ケース
G 隙間
L1 第1の表示光
L2 第2の表示光(表示光)
W 車速
X 他車両
Y コンテンツ
Z1,Z2,Z3,Z4,Z5,Z6 コンテンツ
θ1、θ2 角度