(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024034033
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】紙製トレー
(51)【国際特許分類】
B65D 5/56 20060101AFI20240306BHJP
【FI】
B65D5/56 A BRL
B65D5/56 BSE
B65D5/56 BSF
B65D5/56 BSG
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022138021
(22)【出願日】2022-08-31
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(72)【発明者】
【氏名】岩田 賢
(72)【発明者】
【氏名】矢島 俊輔
【テーマコード(参考)】
3E060
【Fターム(参考)】
3E060AA07
3E060BC01
3E060BC04
3E060CD02
3E060CE04
3E060CE07
3E060CE15
3E060CE30
3E060CG12
(57)【要約】
【課題】必要以上に厚い材料を使用することなく、フランジ部を強化することにより、ライナー材の剥離除去を容易にした紙製トレーを提案する。
【解決手段】1枚の紙製ブランク(BL)を成形してなる紙ベース2と、紙ベース内面およびフランジ部に剥離可能に溶着された熱可塑性樹脂ライナー材3とから構成される紙製トレー1であって、紙製ブランクは、上辺4A、下辺4B、左辺4C、右辺4Dからなる一つながりの矩形の枠形状のフランジ部4と、上辺パネル5、下辺パネル7、左側面パネル11、右側面パネル21、底面13から構成される紙ベースを形成し、フランジ部の左辺と左辺強化パネル10、およびフランジ部の右辺と右辺強化パネル20、およびフランジ部の上辺と左右の上辺強化パネル23、25およびフランジ部の下辺と左右の下辺強化パネル24、26がそれぞれ接着されて二重となり、フランジ部が強化されたことを特徴とする。
(請求項1)
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1枚の紙製ブランクを成形してなりフランジ部を有する紙ベースと、紙ベース内面およびフランジ部に剥離可能に溶着された熱可塑性樹脂ライナー材とから構成される紙製トレーであって、
前記紙製ブランクは、上辺、下辺、左辺、右辺からなる一つながりの矩形の枠形状のフランジ部を有し、
フランジ部の上辺の内側には、それぞれ折罫線を介して上辺パネルと底面パネルAが連設されており、
フランジ部の下辺の内側には、それぞれ折罫線を介して下辺パネルと底面パネルBが連設されており、
底面パネルAと底面パネルBとは、切断可能なミシン目線を介して繋がっており、
フランジ部の左辺の外側には、それぞれ折罫線を介して左辺強化パネル、左側面パネル、底面パネルCが連設されており、
フランジ部の右辺の外側には、それぞれ折罫線を介して右辺強化パネル、右側面パネル、底面パネルDが連設されており
前記左辺強化パネルの上端には、上辺左強化パネルが、また左辺強化パネルの下端には、下辺左強化パネルがそれぞれ連設されており、
前記右辺強化パネルの上端には、上辺右強化パネルが、また右辺強化パネルの下端には、下辺右強化パネルがそれぞれ連設されており、
紙製ブランクの前記ミシン目線を切断するとともに、フランジ部の左辺の外側の折罫線および右辺の外側の折罫線をそれぞれ180°折り返して成形することにより、
前記底面パネルCおよび底面パネルDが重なって底面を形成し、
フランジ部、上辺パネル、下辺パネル、左側面パネル、右側面パネル、底面から構成される紙ベースが形成されるとともに、
前記フランジ部の左辺と左辺強化パネル、および前記フランジ部の右辺と右辺強化パネル、および前記フランジ部の上辺と左右の上辺強化パネル、および前記フランジ部の下辺と左右の下辺強化パネルがそれぞれ接着されて二重となり、紙ベースのフランジ部が強化されたことを特徴とする紙製トレー。
【請求項2】
前記上辺左強化パネルと上辺右強化パネル、および前記下辺左強化パネルと下辺右強化パネルは、それぞれの長さの合計が、それぞれフランジ部の上辺および下辺の長さより短いことを特徴とする請求項1に記載の紙製トレー。
【請求項3】
ライナー材の一部が紙ベースから突出した剥離開始部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の紙製トレー。
【請求項4】
ライナー材の一部が紙ベースから突出した剥離開始部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の紙製トレー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は紙製トレーに関し、紙ベースとライナー材とから構成され、廃棄時には、紙ベースとライナー材とを容易に分離することが可能な紙製トレーに関する。
【背景技術】
【0002】
紙を主体とした容器において、防水を目的として容器内面に合成樹脂フィルム層を設けることが一般的に行われている。この合成樹脂フィルム層はライナーと呼ばれ、紙容器に耐水性や耐汚染性を与えるものであるが、使用後の廃棄に当たっては、紙をリサイクルする上で障害となるものである。
【0003】
特許文献1に記載された紙製容器は、紙を主材料とする、矩形の枠形状のフランジ部の対向する一対の枠の外側の辺に折れ線を介して補強面、側面、底半面を順次連設し、もう一対の対向する一対の枠の内側の辺に折れ線を介して側面を連設し、外側の辺に折れ線を介して補強面を連設したブランクで組み立てられた紙製容器本体と、該紙製容器本体の内面に加熱状態で真空ないし圧空に吸引されて密接着している熱可塑性樹脂よりなる内部保護フィルム層とからなることを特徴とする紙製容器である。
【0004】
特許文献1に記載された紙製容器は、熱可塑性樹脂よりなる内部保護フィルム層を有するものであるため、紙としてリサイクルするに当たっては無条件で排出することはできない。理想的には容器の紙ベースと熱可塑性樹脂層とを分離して紙ベースのみを排出することが望ましいが、この紙製容器は、紙製容器本体と内部保護フィルム層とを容易に分離することは、できなかった。
【0005】
特許文献2に記載された複合トレー容器は、紙製容器と合成樹脂フィルムとが積層された構造の複合トレー容器であって、使用後に紙製容器と合成樹脂フィルムとが容易に剥離可能な複合トレー容器である。
【0006】
特許文献2に記載された複合トレー容器は、予め成形した紙製の容器に合成樹脂フィルムをかぶせ、圧空成型法によって沿わせる方法で作られるものであり、フランジ部に爪部を設けることにより紙とフィルムが接着していなくても保形性を保つようにしたものである。
【0007】
特許文献2に記載された複合トレー容器においては、紙とフィルムとが接着していないので、使用後の分別は極めて容易にできる。しかし紙もフィルムも単独で、それぞれある程度の保形性が必要なことから、それなりの厚さが必要であり、その結果、材料費がかさむものとならざるを得ないという問題があった。
【0008】
出願人は、このような問題を解決する目的で、紙ベースの形状、構造を工夫することと、ライナー材の密着方法を検討した結果、
図11に示したようなブランク形状をもった紙ベースを用いて、真空圧空成形によって紙ベースにライナー材を密着させることにより、より薄い材料を用いて必要な強度を持った
図8に示したような紙製トレーが得られることを見出したのである。
【0009】
しかし、
図8に示した従来の紙製トレーは、ライナー材を剥離除去することが必ずしも容易ではないということが指摘された。それは、
図8に示した紙製トレーの断面図である
図9、
図10から分かるように、この従来の紙製トレーは、縦方向のフランジ部は紙が折り返されて二重になっているのに対して、横方法のフランジ部は紙が一枚であり、このた
めライナー材の剥離が円滑に進まないためであることが判明したのである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特許第4305981号公報
【特許文献2】特許第4121220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の解決しようとする課題は、必要以上の厚い材料を使用することなしにフランジ部を強化することにより、ライナー材の剥離除去を容易にした紙製トレーを提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、1枚の紙製ブランクを成形してなりフランジ部を有する紙ベースと、紙ベース内面およびフランジ部に剥離可能に溶着された熱可塑性樹脂ライナー材とから構成される紙製トレーであって、
前記紙製ブランクは、上辺、下辺、左辺、右辺からなる一つながりの矩形の枠形状のフランジ部を有し、
フランジ部の上辺の内側には、それぞれ折罫線を介して上辺パネルと底面パネルAが連設されており、
フランジ部の下辺の内側には、それぞれ折罫線を介して下辺パネルと底面パネルBが連設されており、
底面パネルAと底面パネルBとは、切断可能なミシン目線を介して繋がっており、
フランジ部の左辺の外側には、それぞれ折罫線を介して左辺強化パネル、左側面パネル、底面パネルCが連設されており、
フランジ部の右辺の外側には、それぞれ折罫線を介して右辺強化パネル、右側面パネル、底面パネルDが連設されており
前記左辺強化パネルの上端には、上辺左強化パネルが、また左辺強化パネルの下端には、下辺左強化パネルがそれぞれ連設されており、
前記右辺強化パネルの上端には、上辺右強化パネルが、また右辺強化パネルの下端には、下辺右強化パネルがそれぞれ連設されており、
紙製ブランクの前記ミシン目線を切断するとともに、フランジ部の左辺の外側の折罫線および右辺の外側の折罫線をそれぞれ180°折り返して成形することにより、
前記底面パネルCおよび底面パネルDが重なって底面を形成し、
フランジ部、上辺パネル、下辺パネル、左側面パネル、右側面パネル、底面から構成される紙ベースが形成されるとともに、
前記フランジ部の左辺と左辺強化パネル、および前記フランジ部の右辺と右辺強化パネル、および前記フランジ部の上辺と左右の上辺強化パネル、および前記フランジ部の下辺と左右の下辺強化パネルがそれぞれ接着されて二重となり、紙ベースのフランジ部が強化されたことを特徴とする紙製トレーである。
【0013】
本発明に係る紙製トレーは、フランジ部を2枚重ねの構造としたことにより、フランジ部が強化され、紙製トレー全体の剛性が高まった。その結果使用後にライナー材の剥離除去を円滑かつ容易に行うことができるようになった。
【0014】
また、請求項2に記載の発明は、前記上辺左強化パネルと上辺右強化パネル、および前記下辺左強化パネルと下辺右強化パネルは、それぞれの長さの合計が、それぞれフランジ部の上辺および下辺の長さより短いことを特徴とする請求項1に記載の紙製トレーである。
【0015】
また、請求項3または4に記載の発明は、ライナー材の一部が紙ベースから突出した剥離開始部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の紙製トレーである。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る紙製トレーは、フランジ部を2枚重ねの構造とすることで、フランジ部が強化され、紙製トレー全体の剛性が高まった。これにより、使用後にライナー材の剥離除去を円滑かつ容易に行うことができるようになった。
【0017】
フランジ部を強化することで紙製トレー全体の剛性が高まったが、このために特別に厚い紙材料を使用する必要がないため、コスト上昇は少なくて済む。
【0018】
フランジ部の強化に必要な上辺および下辺の左右強化パネルは、いずれも従来打ち抜き工程で廃棄されていた部分であるため、従来品と比較して材料費の増加は生じない。
【0019】
請求項2に記載の発明のように、上辺左強化パネルと上辺右強化パネル、および下辺左強化パネルと下辺右強化パネルの、それぞれの長さの合計を、それぞれフランジ部の上辺および下辺の長さより短く設定した場合には、突合せとなるように設定する場合に比較して、寸法精度の厳密さが緩和され、製造のし易さが高まる。またこの場合であっても、ライナー材の剥離のし易さには、殆ど影響がない。
【0020】
請求項3に記載の発明のように、ライナー材の一部が紙ベースから突出した剥離開始部を設けた場合には、使用後のライナー材の剥離がより容易なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】
図1は、本発明に係る紙製トレーの一実施態様を示した平面模式図である。
【
図2】
図2は、
図1のA-A´断面を示した断面模式図である。
【
図3】
図3は、
図1のB-B´断面を示した断面模式図である。
【
図4】
図4は、
図1~3に示した本発明に係る紙製トレーの紙製ブランクを示した平面模式図である。
【
図5】
図5は、本発明に係る紙製トレーの他の実施態様を示した平面模式図である。
【
図6】
図6は、
図5に示した本発明に係る紙製トレーの紙製ブランクを示した平面模式図である。
【
図7】
図7は、本発明に係る紙製トレーの他の実施態様を示した平面模式図である。
【
図8】
図8は、従来の紙製トレーを示した平面模式図である。
【
図9】
図9は、
図8のC-C´断面を示した断面模式図である。
【
図11】
図11は、
図8~10に示した従来の紙製トレーの紙製ブランクを示した平面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下図面を参照しながら、本発明に係る紙製トレーについて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る紙製トレー1の一実施態様を示した平面模式図である。
図2は、
図1のA-A´断面を示した断面模式図である。
図3は、
図1のB-B´断面を示した断面模式図である。
図4は、
図1~3に示した本発明に係る紙製トレー1の紙製ブランク(BL)を示した平面模式図である。分かり易いように、
図1および
図4において、網掛している部分は、紙裏(または紙表)を示しており、網掛していない部分は、紙表(または紙裏)を示している。
【0023】
本発明に係る紙製トレー1は、フランジ部の一部または全部を2枚重ね構造とすることにより、フランジ部を強化したことを特徴とする。本発明に係る紙製トレー1は、1枚の紙製ブランク(BL)を成形してなりフランジ部4を有する紙ベース2と、紙ベース2の内面およびフランジ部に剥離可能に溶着された熱可塑性樹脂ライナー材3とから構成される紙製トレーである。
【0024】
紙製ブランク(BL)は、
図4に示したように上辺4A、下辺4B、左辺4C、右辺4Dからなる一つながりの矩形の枠形状のフランジ部4を有し、フランジ部4の上辺4Aの内側には、それぞれ折罫線を介して上辺パネル5と底面パネルA(6)が連設されており、フランジ部4の下辺4Bの内側には、それぞれ折罫線を介して下辺パネル7と底面パネルB(8)が連設されている。
【0025】
底面パネルA(6)と底面パネルB(8)とは、切断可能なミシン目線9を介して繋がっている。フランジ部4の左辺4Cの外側には、それぞれ折罫線を介して左辺強化パネル10、左側面パネル11、底面パネルC(12)が連設されており、フランジ部4の右辺4Dの外側には、それぞれ折罫線を介して右辺強化パネル20、右側面パネル21、底面パネルD(22)が連設されている。
【0026】
左辺強化パネル10の上端には、上辺左強化パネル23が、また左辺強化パネル10の下端には、下辺左強化パネル24がそれぞれ連設されている。右辺強化パネル20の上端には、上辺右強化パネル25が、また右辺強化パネル20の下端には、下辺右強化パネル26がそれぞれ連設されている。
【0027】
紙製ブランク(BL)のミシン目線9を切断するとともに、フランジ部4の左辺4Cの外側の折罫線および右辺4Dの外側の折罫線をそれぞれ180°折り返して成形することにより、底面パネルC(12)および底面パネルD(22)が重なって底面13を形成し、フランジ部4、上辺パネル5、下辺パネル7、左側面パネル11、右側面パネル21、底面13から構成される紙ベース2が形成されるとともに、フランジ部4の左辺4Cと左辺強化パネル10、およびフランジ部4の右辺4Dと右辺強化パネル20、およびフランジ部4の上辺4Aと左右の上辺強化パネル23、25およびフランジ部4の下辺4Bと左右の下辺強化パネル24、26がそれぞれ接着されて二重となり、紙ベース2のフランジ部4が強化されたことを特徴とする。
【0028】
図8は、従来の紙製トレーを示した平面模式図である。
図9は、
図8のC-C´断面を示した断面模式図である。
図10は、
図8のD-D´断面を示した断面模式図である。また
図11は、
図8~10に示した従来の紙製トレーの紙製ブランクを示した平面模式図である。
【0029】
これらの図から明らかなように、従来の紙製トレーにおいては、フランジ部の左辺4Cおよび右辺4Dは、それぞれ左辺強化パネル10、右辺強化パネル20が重なることによ
り2重構造となっているが、上辺4Aおよび下辺4Bについては、1枚のままである。このため、ライナー材の剥離除去に当たってフランジ部が変形しやすく、除去操作が円滑に進まないという問題があった。
【0030】
本発明においては、左辺強化パネル10の上端に、上辺左強化パネル23を、また左辺強化パネル10の下端には、下辺左強化パネル24をそれぞれ連設し、右辺強化パネル20の上端には、上辺右強化パネル25を、また右辺強化パネル20の下端には、下辺右強化パネル26をそれぞれ連設したことにより、フランジ部の上辺4Aと下辺4Bが強化されたのである。
【0031】
これらの付加された強化パネルは、いずれも従来打ち抜かれて廃棄されていた部分に設けられているので、余分に材料費がかかることもない。
【0032】
図2、3に示したように、紙ベース2の内面にはライナー材3が密着している。ライナー材3を紙ベース2の内面に密着させる方法としては、真空成型法や真空圧空成形法が利用できる。なおライナー材3は、紙ベースに対して強固に接着するのではなく、容易に剥離できる程度の密着性であることが必要である。
【0033】
紙製トレーを使用後に廃棄するに当たっては、紙ベース2からライナー材3を引き剥がす必要がある。この時、フランジ部4が強化されていると、引き剥がし操作を円滑に行うことができる。
【0034】
図5は、本発明に係る紙製トレー1の他の実施態様を示した平面模式図である。
図6は、
図5に示した紙製トレーの紙製ブランク(BL)を示した平面模式図である。この例では、上辺左強化パネル23と上辺右強化パネル25、および下辺左強化パネル24と下辺右強化パネル26は、それぞれの長さの合計が、それぞれフランジ部4の上辺4Aおよび下辺4Bの長さより短いことを特徴とする。
【0035】
このため、フランジ部4の上辺4Aおよび下辺4Bにおいては、中央部が2重にならず、1枚のままであるが、この状態であっても、ライナー材3の引き剥がし操作において、何ら問題が生じないことが確認されている。
【0036】
図7は、本発明に係る紙製トレー1の他の実施態様を示した平面模式図である。この例では、ライナー材3の一部が紙ベース2から突出した剥離開始部27を有することを特徴とする。これにより、使用後のライナー材の剥離除去がさらに容易なものとなる。
【符号の説明】
【0037】
1・・・紙製トレー
2・・・紙ベース
BL・・・紙製ブランク
3・・・ライナー材
4・・・フランジ部
4A・・・上辺
4B・・・下辺
4C・・・左辺
4D・・・右辺
5・・・上辺パネル
6・・・底面パネルA
7・・・下辺パネル
8・・・底面パネルB
9・・・ミシン目線
10・・・左辺強化パネル
11・・・左側面パネル
12・・・底面パネルC
13・・・底面
20・・・右辺強化パネル
21・・・右側面パネル
22・・・底面パネルB
23・・・上辺左強化パネル
24・・・下辺左強化パネル
25・・・上辺右強化パネル
26・・・下辺右強化パネル
27・・・剥離開始部
30・・・蓋材