(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024034045
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】NFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240306BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022138036
(22)【出願日】2022-08-31
(71)【出願人】
【識別番号】398067904
【氏名又は名称】株式会社ビーマップ
(74)【代理人】
【識別番号】110003454
【氏名又は名称】弁理士法人友野国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】杉野 文則
(72)【発明者】
【氏名】馬谷 聡
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】コンテンツ購入希望の個人の端末でネットワーク上に開設されたマーケットプレイスにアクセスし、デジタルコンテンツを閲覧し選択・購入したNFT付きデジタルコンテンツをコンビニエンスストアのマルチコピー機で枚数制限付きで印刷できること。
【解決手段】コンテンツ販売管理用サーバAと、チェーン店運営会社のコピー機管理用サーバCと、コンビニエンスストアに設置されているマルチコピー機Dと、マルチコピー機Dの印刷可能枚数を管理する印刷枚数管理用サーバBとを含み、個人が所有の端末E1,E2,…Enがマルチコピー機Dにプリント番号を入力すると、サーバAに番号照会を掛け、印刷枚数管理用サーバBに記憶されている印刷可能枚数がゼロでないときは、コンテンツ販売管理用サーバAに記憶されているNFT付きデジタルコンテンツの画像データをサーバBとサーバCを介してマルチコピー機Dに転送し、マルチコピー機Dが印刷する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワーク上にマーケットプレイスを開設しており前記マーケットプレイスにコンテンツ購入希望の個人の端末で閲覧できるようNFT付きデジタルコンテンツをアップロードし、さらに前記個人により購入申込みのあったNFT付きデジタルコンテンツの販売を行い、この際、固有のプリント番号を付与しかつ印刷条件として印刷用紙の種類と印刷サイズと印刷可能枚数の設定を行うようになっているコンテンツ販売管理用サーバと、
前記コンテンツ販売管理用サーバに通信ネットワークで接続され前記コンテンツ販売時に送信される前記のプリント番号と印刷用紙の種類と印刷サイズと印刷可能枚数とを関連して記憶するようになっていてさらに前記NFT付きデジタルコンテンツの前記マルチコピー機による印刷可能枚数を管理する印刷枚数管理用サーバと、
前記印刷枚数管理用サーバに通信ネットワークで接続されたチェーン店運営会社のコピー機管理用サーバと、
前記チェーン店運営会社の管理下の各コンビニエンスストアに設置されていて前記コピー機管理用サーバに通信ネットワークで接続されたマルチコピー機とを含むNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステムであって、
前記マルチコピー機のいずれもが、前記個人に販売された前記NFT付きデジタルコンテンツの前記プリント番号が入力されると、前記プリント番号を前記コピー機管理用サーバを介して前記印刷枚数管理用サーバに転送し番号照会を掛けるようになっており、
前記印刷枚数管理用サーバは、前記番号照会の結果、前記印刷枚数管理用サーバに記憶されている印刷可能枚数がゼロでないときは、前記マルチコピー機が前記NFT付きデジタルコンテンツの印刷するための、前記コンテンツ販売管理用サーバに記憶されている前記NFT付きデジタルコンテンツの画像データを前記コピー機管理用サーバを介して前記マルチコピー機に転送するようになっている
ことを特徴とするNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステム。
【請求項2】
前記印刷枚数管理用サーバは、
前記番号照会の結果、前記印刷枚数管理用サーバに記憶されている印刷可能枚数がゼロでないときは、前記NFT付きデジタルコンテンツの画像データの他に、前記記憶している印刷用紙の種類と印刷サイズと印刷可能枚数とを前記コピー機管理用サーバを介して前記マルチコピー機に転送するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステム。
【請求項3】
前記マルチコピー機は、
前記印刷枚数管理用サーバから前記NFT付きデジタルコンテンツの画像データを受け取ると、印刷を開始する前に、前記の印刷用紙の種類と印刷サイズと印刷可能枚数をディスプレイに表示するようになっており、その後に印刷実行ボタンがオンされると前記NFT付きデジタルコンテンツの印刷が行われるようになっていることを特徴とする請求項2に記載のNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステム。
【請求項4】
前記マルチコピー機は、
印刷を1回行う毎に印刷完了信号を前記コピー機管理用サーバを介して前記印刷枚数管理用サーバに送信するようになっており、
前記印刷枚数管理用サーバは、
前記マルチコピー機から出力される印刷完了信号を入力する度に、自身の記憶部に記憶している前記印刷可能枚数から印刷済枚数を引いた値を再記憶するようになっている
ことを特徴とする請求項2に記載のNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステム。
【請求項5】
前記印刷枚数管理用サーバは、
前記印刷可能枚数から印刷済枚数を引いた値がゼロのときはこれを自身の記憶部に記憶し、次に前記マルチコピー機から前記プリント番号の番号照会があるときは前記マルチコピー機に対し前記コピー機管理用サーバを介して印刷不許可信号を送信するようになっていることを特徴とする請求項4に記載のNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステム。
【請求項6】
前記マルチコピー機は、
前記印刷枚数管理用サーバより送信される前記印刷不許可信号を受け取ると、印刷を行わず、印刷可能枚数だけ印刷済であり印刷可能枚数がゼロであることのメッセージをディスプレイに表示するようになっていることを特徴とする請求項5に記載のNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステム。
【請求項7】
前記コンテンツ販売管理用サーバに記憶されているNFT付きデジタルコンテンツの画像データが前記マルチコピー機に送信される過程で、この画像データが前記印刷枚数管理用サーバと前記コピー機管理用サーバに記憶されて残ることがないよう画像データの削除が行われるとともに、前記マルチコピー機においても印刷後に画像データの削除が行われるようになっていることを特徴とする請求項1に記載のNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステム。
【請求項8】
前記コンテンツ販売管理用サーバは、
NFT付きデジタルコンテンツを購入後の前記個人が他人に前記NFT付きデジタルコンテンツを譲渡するときは、前記個人の端末および前記他人の端末と通信して前記個人と前記他人のいずれかの端末にコンテンツ表示をするか、および印刷可能枚数の全数譲渡または分割譲渡することの処理を行えるようになっていて、かつ、譲渡後の印刷可能枚数について前記プリント番号と紐付けて記憶するようになっており、
印刷枚数管理用サーバは前記プリント番号と紐付けた譲渡後の印刷可能枚数について記憶するようになっている
ことを特徴とする請求項1に記載のNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステム。
【請求項9】
前記コンテンツ販売管理用サーバは前記コンテンツ販売会社のサーバであり、
前記印刷枚数管理用サーバは前記印刷管理会社のサーバであることを特徴とする請求項1-8のいずれか1項に記載のNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステム。
【請求項10】
前記コンテンツ販売管理用サーバは、コンテンツ印刷サービス事業について前記印刷管理会社と事業提携した複数の前記コンテンツ販売会社のサーバであり、
前記コピー機管理用サーバは、コンテンツ印刷サービス事業について前記印刷管理会社と事業提携した複数の前記チェーン店運営会社のサーバである
ことを特徴とする請求項9に記載のNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非代替性トークン(Non-Fungible Token;略称NFT)をデジタルコンテンツに紐付けたNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
アイドル、プロスポーツ選手、歌舞伎俳優、人気俳優の写真、キャラクター、鉄道、ゲーム、映画、ドラマ、バラエティ、音楽、小説、マンガ、イラスト、コスプレイヤーの写真、等のデジタル形式で作成されたエンタメ系デジタルコンテンツは、コピーや改竄が容易であるので資産価値を持つものとはみなされない。そこで、デジタルコンテンツに非代替性トークン(NFT)を紐付けて唯一無二の存在としてNFT付きデジタルコンテンツとして登録することにより、代替不能な資産価値を保有することになる。そして、NFT付きデジタルコンテンツをネットワーク上のマーケットプレイスで売買する企業が複数存在している。そして、例えば、販売されたデジタルコンテンツの不正使用を防止することが可能な技術が開示されている(特許文献1)。
【0003】
また、デジタルコンテンツについてネットワークを介して印刷するサービスを提供する技術が開示されている(特許文献2-5)。特に、特許文献2は、コンビニエンスストアのマルチコピー機においてセンターサーバ装置より回数制限付きの画像データをダウンロードして印刷できる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005-322262号公報
【特許文献2】特開2006-209311号公報
【特許文献3】特開2008-305046号公報
【特許文献4】特開2011-76376号公報
【特許文献5】特開2015-26150号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
NFT付きデジタルコンテンツを購入した個人の端末のディスプレイに表示するだけでなくカラープリントしてブロマイドとして保有することが望まれている。しかし、NFT付きデジタルコンテンツを購入した個人が自身のプリンタやコンビニエンスストアのマルチコピー機で印刷可能である構成であると、カラープリントを枚数無制限で印刷ができることになり、NFT付きデジタルコンテンツの唯一無二のものであるという価値が損なわれる。そこで、NFT付きデジタルコンテンツの販売に際しては印刷条件を設けられる。
【0006】
今日では、ネットワーク上に開設されNFT付きデジタルコンテンツを公開し販売するマーケットプレイスが多く存在する。そして、個人の端末でいずれかのマーケットプレイスに通信してNFT付きデジタルコンテンツを閲覧し希望のコンテンツについてマーケットプレイスの開設者に行い購入できる機会は普通に存在する。他方、コンビニエンスストアは全国に数万店あるのでコンビニエンスストアに設置されたマルチコピー機でNFT付きデジタルコンテンツを印刷することはできない。
【0007】
しかし、NFT付きデジタルコンテンツを購入した個人がプリント番号によりNFT付きデジタルコンテンツの画像データを全国のいずれかのコンビニエンスストアのマルチコピー機に送信して印刷できる技術や印刷枚数を制限できる技術は大規模なシステムは現在のところ提供されていない。
【0008】
そこで、本発明は、上述した点に鑑み案出されたもので、NFT付きデジタルコンテンツの購入を希望する個人の端末でネットワーク上に開設されたマーケットプレイスにアクセスしデジタルコンテンツを閲覧し選択・購入したデジタルコンテンツを個人の端末のディスプレイに表示できるようにすることに留まらず、同デジタルコンテンツを写真用印画紙を用いてブロマイド、ポスター等のカラープリントとして個人の手元に置くために、全国のいずれかの主要なコンビニエンスストアのマルチコピー機で枚数制限付きで印刷できるNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願の第1の発明態様に係るNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステムは、上記課題を解決できる解決手段として、通信ネットワーク上にマーケットプレイスを開設しており前記マーケットプレイスにコンテンツ購入希望の個人の端末で閲覧できるようNFT付きデジタルコンテンツをアップロードし、さらに前記端末より購入申込みのあったNFT付きデジタルコンテンツの販売を行い、この際、印刷条件として固有のプリント番号と印刷用紙の種類と印刷サイズと印刷可能枚数の指定を行うようになっているコンテンツ販売管理用サーバと、前記コンテンツ販売管理用サーバに通信ネットワークで接続され前記コンテンツ販売時に送信される前記のプリント番号と印刷用紙の種類と印刷サイズと印刷可能枚数とを関連して記憶するようになっていてさらに前記NFT付きデジタルコンテンツの前記マルチコピー機による印刷可能枚数を管理する印刷枚数管理用サーバと、前記印刷枚数管理用サーバに通信ネットワークで接続されたチェーン店運営会社のコピー機管理用サーバと、前記チェーン店運営会社の管理下の各コンビニエンスストアに設置されていて前記コピー機管理用サーバに通信ネットワークで接続されたマルチコピー機とを含む印刷サービスシステムである。
【0010】
そして、印刷サービスシステムは、前記マルチコピー機のいずれもが、前記個人により販売された前記NFT付きデジタルコンテンツの前記プリント番号が入力されると、前記プリント番号を前記コピー機管理用サーバを介して前記印刷枚数管理用サーバに転送し番号照会を掛けるようになっており、前記印刷枚数管理用サーバは、前記番号照会の結果、前記印刷枚数管理用サーバに記憶されている印刷可能枚数がゼロでないときは、前記マルチコピー機が前記NFT付きデジタルコンテンツの印刷するための、前記コンテンツ販売管理用サーバに記憶されている前記NFT付きデジタルコンテンツの画像データを前記コピー機管理用サーバを介して前記マルチコピー機に転送するよう構成されている。
【0011】
本願の第2の発明態様に係るNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステムは、第1の発明態様の構成に加え、前記印刷枚数管理用サーバが、前記番号照会の結果、前記印刷枚数管理用サーバに記憶されている印刷可能枚数がゼロでないときは、前記NFT付きデジタルコンテンツの画像データの他に、前記記憶している印刷用紙の種類と印刷サイズと印刷可能枚数とを前記コピー機管理用サーバを介して前記マルチコピー機に転送するよう構成されている。
【0012】
本願の第3の発明態様に係るNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステムは、第2の発明態様の構成に加え、前記マルチコピー機が、前記印刷枚数管理用サーバから前記NFT付きデジタルコンテンツの画像データを受け取ると、印刷を開始する前に、前記の印刷用紙の種類と印刷サイズと印刷可能枚数をディスプレイに表示するようになっており、その後に印刷実行ボタンがオンされると前記NFT付きデジタルコンテンツの印刷が行われるよう構成されている。
【0013】
本願の第4の発明態様に係るNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステムは、第3の発明態様の構成に加え、前記マルチコピー機が、印刷を1回行う毎に印刷完了信号を前記コピー機管理用サーバを介して前記印刷枚数管理用サーバに送信するようなっており、前記印刷枚数管理用サーバが、前記マルチコピー機から出力される印刷完了信号を入力する度に、自身の記憶部に記憶している前記印刷可能枚数から印刷済枚数を引いた値を再記憶するよう構成されている。
【0014】
本願の第5の発明態様に係るNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステムは、第4の発明態様の構成に加え、前記印刷枚数管理用サーバが、前記印刷可能枚数から印刷済枚数を引いた値がゼロのときはこれを自身の記憶部に記憶し、次に前記マルチコピー機から前記プリント番号の番号照会があるときは前記マルチコピー機に対し前記コピー機管理用サーバを介して印刷不許可信号を送信するよう構成されている。
【0015】
本願の第6の発明態様に係るNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステムは、第5の発明態様の構成に加え、前記マルチコピー機が、前記印刷枚数管理用サーバより送信される前記印刷不許可信号を受け取ると、印刷を行わず、印刷可能枚数だけ印刷済であり印刷可能枚数がゼロであることのメッセージをディスプレイに表示するよう構成されている。
【0016】
本願の第7の発明態様に係るNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステムは、第1の発明態様の構成に加え、前記コンテンツ販売管理用サーバに記憶されているNFT付きデジタルコンテンツの画像データが前記マルチコピー機に送信される過程で、この画像データが前記印刷枚数管理用サーバと前記コピー機管理用サーバに記憶されて残ることがないよう画像データの削除が行われるとともに、前記マルチコピー機においても印刷後に画像データの削除が行われるよう構成されている。
【0017】
本願の第8の発明態様に係るNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステムは、第1の発明態様の構成に加え、前記コンテンツ販売管理用サーバが、NFT付きデジタルコンテンツを購入後の前記個人が他人に前記NFT付きデジタルコンテンツを譲渡するときは、前記個人の端末および前記他人の端末と通信して前記個人と前記他人のいずれかの端末にコンテンツ表示をするか、および印刷可能枚数の全数譲渡または分割譲渡することの処理を行えるようになっていて、かつ、譲渡後の印刷可能枚数について前記プリント番号と紐付けて記憶するようになっており、印刷枚数管理用サーバが前記プリント番号と紐付けた譲渡後の印刷可能枚数について記憶するよう構成されている。
【0018】
本願の第9の発明態様に係るNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステムは、第1-8の発明態様のいずれか1つの構成に加え、前記コンテンツ販売管理用サーバが前記コンテンツ販売会社のサーバであり、前記印刷枚数管理用サーバが前記印刷管理会社のサーバである構成である。
【0019】
本願の第10の発明態様に係るNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステムは、第9の発明態様の構成に加え、前記コンテンツ販売管理用サーバが、コンテンツ印刷サービス事業について前記印刷管理会社と事業提携した複数の前記コンテンツ販売会社のサーバであり、前記コピー機管理用サーバが、コンテンツ印刷サービス事業について前記印刷管理会社と事業提携した複数の前記チェーン店運営会社のサーバである構成である。
【発明の効果】
【0020】
本発明の各態様によれば、NFT付きデジタルコンテンツの購入を希望する個人の端末でネットワーク上に開設されたマーケットプレイスにアクセスしデジタルコンテンツを閲覧し選択・購入したデジタルコンテンツを個人の端末のディスプレイに表示できるようにすることに留まらず、同デジタルコンテンツを写真用印画紙を用いてブロマイド、ポスター等のカラープリントとして個人の手元に置くために、全国のいずれかの主要なコンビニエンスストアのマルチコピー機で枚数制限付きで印刷できるNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】
図1は、本発明の実施の形態に係るNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステムの全体構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施の形態に係るNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステムの動作のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態に係るNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステムについて
図1を用いて説明する。
【0023】
[システム全体の構成]
図1に示すように、本願発明の実施の形態に係るNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステム100は、コンテンツ販売管理用サーバA1,A2,A3と、印刷枚数管理用サーバBと、コピー機管理用サーバC1,C2,C3と、マルチコピー機Da1,Ea2,…Ean、Eb1,Eb2,…Ebn、Ec1,Ec2,…Ecnとを含んで構成される。
【0024】
コンテンツ販売管理用サーバA1,A2,A3はNFT付きデジタルコンテンツをネットワーク上で展示、販売する企業が所有する。コンテンツ販売管理会社は1社または複数社であってよく、
図1では複数社として3社を例示している。
【0025】
印刷枚数管理用サーバBは印刷回数管理会社が所有する。印刷回数管理会社は1社である。
【0026】
コピー機管理用サーバC1,C2,C3はチェーン店運営会社が所有する。チェーン店運営会社は1社または複数社であってよく、
図1では複数社として3社を例示している。
【0027】
チェーン店運営会社とはコンビニエンスストアやスーパー、郵便局等を多店舗展開し運営管理する会社である。
【0028】
マルチコピー機Da1,Ea2,…Eanは、第1のチェーン店運営会社の各チェーン店に設置される。マルチコピー機Db1,Eb2,…Ebnは、第2のチェーン店運営会社の各チェーン店に設置される。マルチコピー機Dc1,Ec2,…Ecnは、第3のチェーン店運営会社の各チェーン店に設置される。
【0029】
第1-第3のチェーン店運営会社のチェーン店とはコンビニエンスストアやスーパー、郵便局等である。コンビニエンスストアは例えばセブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップなどであり、これらは50,000店を超え全国の主要なコンビニエンスストアを占める。
【0030】
この印刷サービスシステム100は、コンテンツ購入希望の個人が所有の端末(利用者端末;スマートフォンまたはPC)E1,E2,…Enが全国のコンビニエンスストア等のチェーン店で簡易に利用することができる印刷サービスシステムである。
【0031】
コンテンツ販売管理会社と印刷回数管理会社とチェーン店運営会社は、コンテンツ販売管理会社がネットワーク上で販売するNFT付きデジタルコンテンツを、印刷回数管理会社がプリント信号の照会、画像データの送信、印刷枚数の管理を行うことを介し、チェーン店運営会社のチェーン店で印刷するサービス事業について業務提携しているものである。
【0032】
[システムの利用者]
システムの利用者は、端末(スマートフォンまたはPC)E1,E2,…Enを所有する個人であり、端末によりコンテンツ販売管理用サーバA1,A2,A3にアクセスしてデジタルコンテンツを購入し、購入時に入手するプリント番号をマルチコピー機に入力してNFT付きデジタルコンテンツのカラー印刷としてブロマイドあるいはポスターとして手元に保有することができる。
【0033】
システムの利用者である個人は、コンテンツ購入を希望する場合、端末(スマートフォンまたはPC)E1,E2,…Enでネットワークに接続されたコンテンツ販売管理用サーバA1,A2,A3が開設しているブロックチェーンF1,E2,F3によって情報が改竄不能に保護されたマーケットプレイスG1,G2,G3のいずれかにアクセスし、アップロードされているNFT付きデジタルコンテンツを閲覧し選択し購入することができる。
【0034】
購入されたデジタルコンテンツは、端末のディスプレイに表示することができ、またNFTが紐付いていることを確認できる。購入されたデジタルコンテンツは印刷可能枚数分の権利として全部または一部をコンテンツ販売管理用サーバA1,A2,A3を介して転売できる。
【0035】
コンテンツ購入した個人が、カラープリントしてブロマイドやポスターを手元に保有したい場合には、コンテンツの購入に際し付与されるプリント番号をマルチコピー機に入力すると、バックで上記のコンテンツ販売管理用サーバA1,A2,A3と、印刷枚数管理用サーバBと、コピー機管理用サーバC1,C2,C3とが連携して印刷用紙の種類と印刷サイズと印刷可能枚数、加金額、等の印刷条件の充足をチェックした上で、NFT付きデジタルコンテンツを印刷することができる。
【0036】
[コンテンツ販売管理用サーバ]
コンテンツ販売管理用サーバA1,A2,A3は、それぞれに通信ネットワーク上にマーケットプレイスG1,G2,G3を開設している。そして、各マーケットプレイスG1,G2,G3は、コンテンツ購入希望の個人が所有の端末(利用者端末;スマートフォンまたはPC)E1,E2,…EnでNFT付きデジタルコンテンツを閲覧でき、さらに端末E1,E2,…Enを所有するいずれかの個人(利用者)よりコンテンツ購入の申込みのあった場合、NFT付きデジタルコンテンツの販売を行い、この際、印刷条件として固有のプリント番号と印刷用紙の種類と印刷サイズと印刷可能枚数の指定を行うサーバである。
【0037】
コンテンツ販売管理用サーバA1,A2,A3は、NFT付きデジタルコンテンツを購入後の個人が所有の端末(利用者端末;スマートフォンまたはPC)E1,E2,…EnがNFT付きデジタルコンテンツを他人に譲渡するときは、個人が所有の端末(利用者端末;スマートフォンまたはPC)E1,E2,…Enの端末および他人の端末と通信して個人が所有の端末(利用者端末;スマートフォンまたはPC)E1,E2,…Enと他人のいずれかの端末にコンテンツ表示をするか、および印刷可能枚数の全数譲渡または分割譲渡することの処理を行えるようになっていて、かつ、譲渡後の印刷可能枚数についてプリント番号と紐付けて記憶する。
【0038】
端末E1,E2,…Enを所有するいずれかの個人(利用者)よりコンテンツ購入の申込みのあった場合、NFT付きデジタルコンテンツの販売を行い、この際、固有のプリント番号を付与しかつ印刷条件として印刷用紙の種類と印刷サイズと印刷可能枚数の設定を行うサーバである。
【0039】
[コンテンツ販売管理用サーバ]
コンテンツ販売管理用サーバA1,A2,A3は、コンテンツ印刷サービス事業について印刷管理会社と事業提携した複数社のコンテンツ販売会社のサーバであり、ここでは3社のサーバである。コンテンツ販売管理用サーバは、1つである場合も含む。
【0040】
コンテンツ販売管理用サーバA1,A2,A3は、通信ネットワーク上にマーケットプレイスを開設しており、マーケットプレイスにコンテンツ購入希望の個人の端末で閲覧できるよう複数のNFT付きデジタルコンテンツをアップロードし、さらに個人により購入申込みのあったNFT付きデジタルコンテンツの販売を行い、この際、固有のプリント番号を付与しかつ印刷条件として印刷用紙の種類と印刷サイズと印刷可能枚数の設定を行うようになっている。
【0041】
NFT付きデジタルコンテンツを購入後の個人が他人にNFT付きデジタルコンテンツを譲渡することができる。コンテンツ販売管理用サーバは、コンテンツ販売時に個人IDを求めることができ、他人がマルチコピー機に入力するプリント番号により印刷可能であるか照会を掛けて印刷を許可することに疑義があるときに追加の照会事項として利用する。
【0042】
コンテンツ販売管理用サーバA1,A2,A3は、NFT付きデジタルコンテンツを購入後の個人が他人にNFT付きデジタルコンテンツを譲渡するときは、個人の端末および他人の端末と通信して個人と他人のいずれかの端末にコンテンツ表示をするか、および印刷可能枚数の全数譲渡または分割譲渡することの処理を行えるようになっていて、かつ、譲渡後の印刷可能枚数について新しいプリント番号を付与し当該プリント番号および必要に応じて個人IDと紐付けて記憶する。
【0043】
[印刷枚数管理用サーバ]
印刷枚数管理用サーバBは印刷管理会社のサーバである。印刷枚数管理用サーバBは、コンテンツ販売管理用サーバA1,A2,A3に通信ネットワークで接続されコンテンツ販売時に付与されるプリント番号と、販売条件である印刷用紙の種類と印刷サイズと印刷可能枚数とを関連して記憶するようになっていてさらにNFT付きデジタルコンテンツのマルチコピー機Da1,Ea2,…Ean、Eb1,Eb2,…Ebn、Ec1,Ec2,…Ecnによる印刷可能枚数を管理するサーバである。
【0044】
印刷枚数管理用サーバBは、コンテンツ販売管理用サーバA1,A2,A3からコンテンツ販売時に送信されるプリント番号と紐付けた印刷可能枚数を記憶するとともに、マルチコピー機Da1,Ea2,…Ean、Eb1,Eb2,…Ebn、Ec1,Ec2,…Ecnから出力される印刷完了信号を入力する度に、自身の記憶部に記憶している印刷可能枚数から印刷済枚数を引いた値を再記憶する。
【0045】
印刷枚数管理用サーバBはプリント番号と紐付けた譲渡後の印刷可能枚数について記憶するようになっている。印刷枚数管理用サーバBはコピー機管理用サーバC1,C2,C3からプリント番号の照会があったときは、番号照会の結果、印刷枚数管理用サーバBに記憶されている印刷可能枚数から印刷済枚数を引いた値がゼロでないときは、マルチコピー機Da1,Ea2,…Ean、Eb1,Eb2,…Ebn、Ec1,Ec2,…EcnがNFT付きデジタルコンテンツの印刷するために、コンテンツ販売管理用サーバA1,A2,A3に対してプリント番号の照会を掛け、照会が適正であるときにコンテンツ販売管理用サーバA1,A2,A3から送信されるプリント番号に対応するNFT付きデジタルコンテンツの画像データと印刷用紙の種類と印刷サイズとを入力し、当該画像データ等とこれに当該印刷枚数管理用サーバBが管理している印刷可能枚数とを合わせてコピー機管理用サーバC1,C2,C3に転送する。
【0046】
印刷枚数管理用サーバBは、印刷可能枚数から印刷済枚数を引いた値がゼロのときはこれを自身の記憶部に記憶し、次にマルチコピー機Da1,Ea2,…Ean、Eb1,Eb2,…Ebn、Ec1,Ec2,…Ecnからプリント番号の番号照会があるときはマルチコピー機に対しコピー機管理用サーバC1,C2,C3を介して印刷不許可信号を送信する。
【0047】
[コピー機管理用サーバ]
コピー機管理用サーバC1,C2,C3は、コンテンツ印刷サービス事業の提供に賛同し事業推進することについて印刷管理会社と提携した1社または複数社のチェーン店運営会社が所有しているサーバであって、それぞれが多店舗展開している管理下の各チェーン店に設置されるマルチコピー機Da1,Ea2,…Ean、Eb1,Eb2,…Ebn、Ec1,Ec2,…Ecnと通信ネットワークで接続されているとともに、印刷枚数管理用サーバBとネットワーク通信を行い得るサーバである。
【0048】
ここで、チェーン店運営会社とは、コンビニエンスストア運営会社、スーパーマーケットを多店舗展開する運営会社、郵便局を統括する日本郵政ホールディングスなどである。代表例がコンビニエンスストア運営会社であり、コンビニエンスストアとして例えばセブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、またはポプラなどがある。
【0049】
コピー機管理用サーバC1,C2,C3と各チェーン店との通信プロトコルは各チェーン店運営会社が固有に構築したものが使用されている。これは、設置されているマルチコピー機が異なるメーカー製であり、各メーカーが採用している通信プロトコルに依存しているからである。そこで、印刷回数管理用サーバBを所有している印刷管理会社が各チェーン店運営会社に固有に通信プロトコルを用いてコピー機管理用サーバC1,C2,C3と通信ネットワークで接続されている。
【0050】
印刷枚数管理用サーバBとマルチコピー機とはネットワークが組まれていない。理由は、マルチコピー機がコピー機管理用サーバC1,C2,C3の通信管理下にあるので、印刷枚数管理用サーバBとコピー機管理用サーバC1,C2,C3との間でネットワークを組めば足り、通信プロトコルが異なる5万店以上のマルチコピー機とネットワークを組むことが現実的ではないからである。
【0051】
[マルチコピー機]
マルチコピー機Da1,Ea2,…Ean、Eb1,Eb2,…Ebn、Ec1,Ec2,…Ecnは、例えばセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなどの各コンビニエンスストアやスーパー、郵便局に設置されているマルチコピー機が対象である。前提条件としては、チェーン店運営会社が本発明のNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステムの事業に参加しており、コピー機管理用サーバC1,C2,C3のいずれかに通信ネットワークで接続されていることである。事業に未参加のコンビニエンスストアなどは今後、チェーン店運営会社が事業に参加することで対象になる。
【0052】
マルチコピー機は、カラーレーザープリンタであり、スキャナ機能、FAX機能、上記コピー機管理用サーバC1,C2,C3のいずれかとの通信機能を有する総合複写機である。
【0053】
マルチコピー機は、いずれも、個人にNFT付きデジタルコンテンツが販売された際にデジタルコンテンツを印刷するために付与されるプリント番号が個人により入力されると、プリント番号をコピー機管理用サーバC1,C2,C3を介して印刷枚数管理用サーバBに転送し番号照会を掛けるようになっており、番号照会の結果として印刷枚数管理用サーバBから画像データ等が送信されてくるまでは印刷を行わない。
【0054】
マルチコピー機は、印刷枚数管理用サーバBからNFT付きデジタルコンテンツの画像データ等を受け取ると、印刷を開始する前に、プリント番号と印刷用紙の種類と印刷サイズと印刷可能枚数、印刷代を含む加金額等をディスプレイに表示するようになっており、その後に印刷実行ボタンがオンされるとNFT付きデジタルコンテンツの印刷が行われる。
【0055】
マルチコピー機は、個人が入力した印刷枚数が複数であるとき、印刷枚数についてもコピー機管理用サーバC1,C2,C3を介して印刷枚数管理用サーバBに転送し照会を掛けるようになっている。印刷枚数の入力が1枚であるときは、印刷を1回行うと1回の印刷完了分の信号をコピー機管理用サーバC1,C2,C3を介して印刷枚数管理用サーバBに送信するようになっている。印刷枚数の入力が複数枚であるときは、印刷を複数回行うと当該複数回の印刷完了分の信号をコピー機管理用サーバC1,C2,C3を介して印刷枚数管理用サーバBに送信する。
【0056】
マルチコピー機は、印刷枚数管理用サーバBより送信される印刷不許可信号を受け取ると、印刷を行わず、印刷可能枚数だけ印刷済であり印刷可能枚数がゼロであることのメッセージをディスプレイに表示する。
【0057】
[NFT付きデジタルコンテンツの画像データが残らない処理]
コンテンツ販売管理用サーバA1,A2,A3に記憶されているNFT付きデジタルコンテンツの画像データがマルチコピー機Da1,Ea2,…Ean、Eb1,Eb2,…Ebn、Ec1,Ec2,…Ecnに送信される過程で、この画像データが印刷枚数管理用サーバBとコピー機管理用サーバC1,C2,C3に記憶されて残らないよう画像データの削除が行われるとともに、マルチコピー機においても印刷後に画像データの削除が行われるようになっている
【0058】
続いて、
図2を参照して本発明のNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステムの動作のフローを説明する。
図2中の1-22の番号は動作ステップの順位を示す。
【0059】
(ステップ1)
システムの利用者である個人は、コンテンツ購入を希望する場合、自身が所有する端末Eでネットワークに接続されたいずれかのコンテンツ販売管理用サーバAが開設しているマーケットプレイスGのアクセスし、個人IDを登録し、マーケットプレイスGにアップロードされているNFT付きデジタルコンテンツを閲覧し購入したいNFT付きデジタルコンテンツを選択し必要な加金額を振り込み購入を申し込む。
【0060】
(ステップ2)
コンテンツ販売管理用サーバAは、購入の申し込みを受けると、販売条件(印刷可能枚数、印刷用紙、印刷サイズ)を設定してNFT付きデジタルコンテンツの有償販売を行い、この際にプリント番号を付与する。なお、販売条件の数量は個人とコンテンツ販売管理会社とのネットワークを通した交渉で決められる。印刷可能枚数については、NFT付きデジタルコンテンツが唯一無二の価値を損なうものとならない適切な枚数に設定される。印刷用紙は写真用印画紙が選択される。印刷サイズは、個人の要望により、マルチコピー機に設定されるサイズであって、はがき大、B5、A4、B4、A3のいずれかのサイズが設定される。
【0061】
(ステップ3)
コンテンツ販売管理用サーバAは、コンテンツ販売があると、販売時に付与したプリント番号に紐付けてコンテンツID、個人ID、印刷可能枚数等を印刷回数管理用サーバBに送信し、印刷回数管理用サーバBは送信内容をデータベースに記憶する。
【0062】
(ステップ4)
NFT付きデジタルコンテンツを購入した個人がNFT付きデジタルコンテンツの画像印刷をするためには、自身の端末Eを用いて最寄りのチェーン店のマルチコピー機Dにプリント番号を入力する。
【0063】
(ステップ5)
マルチコピー機Dは番号照会のため入力されたプリント番号をチェーン店運営会社のコピー機管理用サーバCに転送する。
【0064】
(ステップ6)
コピー機管理用サーバCはマルチコピー機Dから送信されたプリント番号を入力して印刷管理会社の印刷回数管理用サーバBに転送し番号照会を掛ける。
【0065】
(ステップ7)
印刷回数管理用サーバBは番号照会を掛けられたプリント番号に対応する印刷可能枚数をデータベースから抽出し、印刷可能枚数がゼロでないか否かを判定する。
【0066】
(ステップ8)
印刷回数管理用サーバBは、印刷可能枚数がゼロでないときは、コンテンツ販売管理用サーバAにプリント番号を転送し番号照会を掛ける。
【0067】
(ステップ9)
コンテンツ販売管理用サーバAは転送されたプリント番号に基づいてマーケットプレイスのバックでブロックチェーンで保護されているデータベースからNFT付きデジタルコンテンツを検索し画像データと、印刷可能枚数を除いた印刷条件を印刷回数管理用サーバBに送信する。
【0068】
(ステップ10)
印刷回数管理用サーバBは、NFT付きデジタルコンテンツを検索し画像データと、印刷可能枚数を除いた印刷条件をコピー機管理用サーバCに転送する。このとき、印刷回数管理用サーバBは、自身の記憶部に画像データを残さない。
【0069】
(ステップ11)
コピー機管理用サーバCは、NFT付きデジタルコンテンツを検索し画像データと、印刷可能枚数を除いた印刷条件をマルチコピー機Dに転送する。このとき、コピー機管理用サーバCは、自身の記憶部に画像データを残さない。
【0070】
(ステップ12)
マルチコピー機Dは、画像データと、印刷可能枚数を除いた印刷条件を受信したら、印刷可能枚数と課金額とをディスプレイに表示し、ランプ等で加金処理と印刷可能枚数以下の印刷必要枚数の入力を促し、入力があったら、印刷スタートボタンをオンすることを促す。
【0071】
(ステップ13)
マルチコピー機Dは印刷を実行する。印刷を終了すると、ルチコピー機Dは自身の記憶部に画像データを残さない。
【0072】
(ステップ14)
マルチコピー機Dは印刷終了信号(印刷した枚数値)をコピー機管理用サーバCに送信する。
【0073】
(ステップ15)
コピー機管理用サーバCはプリント番号に紐付けて印刷終了信号を印刷回数管理用サーバBに転送する。
【0074】
(ステップ16)
印刷回数管理用サーバBはプリント番号に基づいてデータベースに記憶している印刷可能枚数を読み出し、この印刷可能枚数から印刷回数管理用サーバBから転送された印刷終了信号(印刷した枚数値)を差し引いてデータベースに再記憶する。ここで、一旦終了21となる。
【0075】
(ステップ17)
個人がさらにNFT付きデジタルコンテンツのカラープリントを得るために、自身の端末Eでマルチコピー機4にプリント番号を入力した場合(ステップ4)、ステップ5、ステップ6、ステップ7と進み、印刷可能枚数がゼロでない場合にはステップ8、ステップ9、ステップ10、ステップ11、ステップ12、ステップ13に進んで印刷が行われ、終了21となるが、印刷可能枚数がゼロの場合(ステップ17)にはステップ18に進む。
【0076】
(ステップ18)
印刷回数管理用サーバBはコピー機管理用サーバCへ印刷可能枚数ゼロを送信する。
【0077】
(ステップ19)
コピー機管理用サーバCはマルチコピー機Dへ印刷可能枚数ゼロを転送する。
【0078】
(ステップ20)
マルチコピー機Dはディスプレイに印刷可能枚数ゼロを表示する。ここで、一旦終了21となる(ステップ21)。
【0079】
(ステップ22)
NFT付きデジタルコンテンツの所有権を有する個人は、他人へ所有権を譲渡することができる。この場合、個人が所有する端末Eと他人が所有する端末とでコンテンツ販売管理用サーバAにアクセスしプリント番号と個人IDに基づいて譲渡内容をコンテンツ販売管理用サーバAに登録する。ここでの譲渡内容は、NFT付きデジタルコンテンツのディスプレイ表示を最初に譲渡を受けた個人の端末のディスプレイに表示される状態に残して印刷可能枚数の全部または一部を上記の他人に譲渡するか、あるいは、NFT付きデジタルコンテンツのディスプレイ表示と印刷可能枚数の全部を上記の他人に譲渡するなどのケースが考えられる。印刷可能枚数の全部または一部の譲渡を受けた他人は、印刷可能枚数だけ上記のステップ3からステップ21の工程を進むことができる。
【0080】
ステップ3からステップ21までのトランザクションはスマートコントラクトとして処理されるもので、人による入力指示が介在しない。
【0081】
以上説明したように、本発明のNFT付きデジタルコンテンツの印刷サービスシステムによれば、NFT付きデジタルコンテンツの購入を希望する個人の端末でネットワーク上に開設されたマーケットプレイスにアクセスしデジタルコンテンツを閲覧し選択・購入したデジタルコンテンツを個人の端末のディスプレイに表示できるようにすることに留まらず、同デジタルコンテンツを写真用印画紙を用いてブロマイド、ポスター等のカラープリントとして個人の手元に置くために、全国のいずれかの主要なコンビニエンスストアのマルチコピー機で枚数制限付きで印刷できる。
【符号の説明】
【0082】
A、A1,A2,A3…コンテンツ販売管理用サーバ
B…印刷枚数管理用サーバ
C、C1,C2,C3…コピー機管理用サーバ
D、D1,D2, Dn…利用者端末
F1,F2,F3…ブロックチェーン
G1,G2,G3…マーケットプレイス
E、Ea1,Ea2,Ean、Eb1,Eb2,Ebn、Ec1,Ec2,Ecn…マルチコピー機