(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024034151
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】取付構造およびウインドレギュレータ
(51)【国際特許分類】
E05F 11/48 20060101AFI20240306BHJP
E05F 11/38 20060101ALI20240306BHJP
B60J 1/17 20060101ALI20240306BHJP
【FI】
E05F11/48 D
E05F11/38 G
B60J1/17 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022138208
(22)【出願日】2022-08-31
(71)【出願人】
【識別番号】390000996
【氏名又は名称】株式会社ハイレックスコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100149009
【弁理士】
【氏名又は名称】古賀 稔久
(72)【発明者】
【氏名】村田 亘省
【テーマコード(参考)】
3D127
【Fターム(参考)】
3D127CB05
3D127DF03
3D127DF09
3D127DF15
(57)【要約】
【課題】キャリアプレートの昇降時におけるガタつきの発生を抑制することが可能な取付構造を提供する。
【解決手段】取付構造は、ガイドレール2にキャリアプレート3を取り付ける取付構造であって、ガイドレール2は、レール本体部20と、第1立壁部21と、第2立壁部22と、を有する。第1立壁部21は、第1端部20aに配置されている。第2立壁部22は、第2端部20bに配置されている。キャリアプレート3は、プレート本体部30と、第1挿入溝部34と、第2挿入溝部38と、第1弾性爪42と、を有する。プレート本体部30は、レール本体部20と対向して配置される。第1挿入溝部34は、プレート本体部30に配置され、第1立壁部21が挿入される。第2挿入溝部38は、プレート本体部30に配置され、第2立壁部22が挿入される。第1弾性爪42は、第1挿入溝部34に配置され、第1立壁部21に接触する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガイドレールにキャリアプレートを取り付ける取付構造であって、
前記ガイドレールは、
レール本体部と、
前記レール本体部の幅方向における第1端部に配置された第1立壁部と、
前記レール本体部の前記幅方向における前記第1端部の反対の第2端部に配置された第2立壁部と、を有し、
前記キャリアプレートは、
前記レール本体部と対向して配置されるプレート本体部と、
前記プレート本体部に配置され、前記第1立壁部が挿入される第1挿入溝部と、
前記プレート本体部に配置され、前記第2立壁部が挿入される第2挿入溝部と、
前記第1挿入溝部に配置され、前記第1立壁部に接触する第1弾性爪と、を有する、
取付構造。
【請求項2】
前記キャリアプレートは、
前記ガイドレールの前記レール本体部と前記第1立壁部と前記第2立壁部によって形成される嵌合部に嵌合される被嵌合部を更に有し、
前記第1弾性爪は、前記被嵌合部に配置されている、
請求項1に記載の取付構造。
【請求項3】
前記ガイドレールは、
前記第2立壁部から前記幅方向において前記レール本体部とは反対側に延び、前記第2挿入溝部に配置される第2延出部を更に有し、
前記キャリアプレートは、
前記第2挿入溝部に配置され、前記第2延出部を挟持する挟持部を更に有する、
請求項1に記載の取付構造。
【請求項4】
前記ガイドレールは、
前記第1立壁部から前記幅方向において前記レール本体部とは反対側に延び、前記第1挿入溝部に配置される第1延出部を更に有し、
前記キャリアプレートは、前記第1延出部の前記プレート本体部に対向する面に接触する第2弾性爪を更に有する、
請求項3に記載の取付構造。
【請求項5】
前記キャリアプレートは、
前記第1延出部の前記プレート本体部と対向する面とは反対側の面を係止する第1係止爪を更に有する、
請求項4に記載の取付構造。
【請求項6】
前記ガイドレールは、
前記第1立壁部から前記幅方向において前記レール本体部とは反対側に延び、前記第1挿入溝部に配置される第1延出部と、
前記第2立壁部から前記幅方向において前記レール本体部とは反対側に延び、前記第2挿入溝部に配置される第2延出部と、を更に有し、
前記キャリアプレートは、
前記第1延出部の前記プレート本体部と対向する面とは反対側の面を係止する第1係止爪と、
前記第2延出部の前記プレート本体部と対向する面とは反対側の面を係止する第2係止爪と、を有する、
請求項1に記載の取付構造。
【請求項7】
ガイドレールと、
前記ガイドレールに移動可能に取り付けられ、窓ガラスを保持するキャリアプレートと、
一端が前記キャリアプレートに連結され、前記キャリアプレートを所定方向に牽引するケーブルと、
前記ケーブルの方向転換を行うケーブルガイドと、
前記ケーブルの他端が連結され、前記ケーブルガイドに架け回された前記ケーブルの巻取りまたは繰り出しを行うドラムと、を備え、
前記ガイドレールは、
レール本体部と、
前記レール本体部の幅方向における第1端部に配置された第1立壁部と、
前記レール本体部の前記幅方向における前記第1端部の反対の第2端部に配置された第2立壁部と、を有し、
前記キャリアプレートは、
前記レール本体部と対向して配置されるプレート本体部と、
前記プレート本体部に配置され、前記第1立壁部が挿入される第1挿入溝部と、
前記プレート本体部に配置され、前記第2立壁部が挿入される第2挿入溝部と、
前記第1挿入溝部に配置され、前記第1立壁部に接触する第1弾性爪と、を有する、
ウインドレギュレータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取付構造およびウインドレギュレータに関する。
【背景技術】
【0002】
車両の窓ガラスを昇降する装置としてウインドレギュレータが用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
特許文献1に示すウインドレギュレータは、窓ガラスを保持するキャリアプレートと、キャリアプレートに一端が接続されたケーブルと、ケーブルの他端が接続されたドラムと、ドラムを回転駆動する駆動モータと、を備える。駆動モータがドラムを回転駆動することによって、ケーブルを巻き取りまたは繰り出し、それにより、キャリアプレートを上昇または下降させることで窓ガラスを昇降させる。
【0004】
ガイドレールの第1側壁部と第2側壁部が、キャリアプレートに形成された第1ガイド溝と第2ガイド溝に摺動可能に嵌められることによって、キャリアプレートが昇降可能にガイドプレートに支持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、例えば、サッシュによる支持部分が少ない形状の窓ガラスの場合、サッシュによる支持力が弱いため昇降の際に窓ガラスが回転することがあった。このように窓ガラスが回転すると、窓ガラスとともにキャリアプレートも回転するため、キャリアプレートとガイドレールの間の隙間によってキャリアプレートの昇降時にガタつきが発生する。
【0007】
本開示は、キャリアプレートの昇降時におけるガタつきの発生を抑制することが可能な取付構造およびウインドレギュレータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の取付構造は、ガイドレールにキャリアプレートを取り付ける取付構造であって、ガイドレールは、レール本体部と、第1立壁部と、第2立壁部と、を有する。第1立壁部は、レール本体部の幅方向における第1端部に配置されている。第2立壁部は、レール本体部の幅方向における第1端部の反対の第2端部に配置されている。キャリアプレートは、プレート本体部と、第1挿入溝部と、第2挿入溝部と、第1弾性爪と、を有する。プレート本体部は、レール本体部と対向して配置される。第1挿入溝部は、プレート本体部に配置され、第1立壁部が挿入される。第2挿入溝部は、プレート本体部に配置され、第2立壁部が挿入される。第1弾性爪は、第1挿入溝部に配置され、第1立壁部に接触する。
【0009】
本開示のウインドレギュレータは、ガイドレールと、キャリアプレートと、ケーブルと、ケーブルガイドと、ドラムと、を備える。キャリアプレートは、ガイドレールに移動可能に取り付けられ、窓ガラスを保持する。ケーブルは、一端がキャリアプレートに連結され、キャリアプレートを所定方向に牽引する。ケーブルガイドは、ケーブルの方向転換を行う。ドラムは、ケーブルの他端が連結され、ケーブルガイドに架け回されたケーブルの巻取りまたは繰り出しを行う。ガイドレールは、レール本体部と、第1立壁部と、第2立壁部と、を有する。第1立壁部は、レール本体部の幅方向における第1端部に配置されている。第2立壁部は、レール本体部の幅方向における第1端部の反対の第2端部に配置されている。キャリアプレートは、プレート本体部は、第1挿入溝部と、第2挿入溝部と、第1弾性爪と、を有する。プレート本体部は、レール本体部と対向して配置される。第1挿入溝部は、プレート本体部に配置され、第1立壁部が挿入される。第2挿入溝部は、プレート本体部に配置され、第2立壁部が挿入される。第1弾性爪は、第1挿入溝部に配置され、第1立壁部に接触する。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、キャリアプレートの昇降時におけるガタつきの発生を抑制することが可能な取付構造およびウインドレギュレータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示の実施形態のウインドレギュレータを示す斜視図である。
【
図2】本開示の実施形態のウインドレギュレータを示す斜視図である。
【
図3A】本開示の実施形態のウインドレギュレータ1のキャリアプレートおよびガイドレールを示す図である。
【
図3B】本開示の実施形態のウインドレギュレータのキャリアプレートを示す図である。
【
図4】
図3AのDD間におけるガイドレール2のみを示す矢視断面図である。
【
図5】本開示の実施形態のウインドレギュレータのキャリアプレートを示す斜視図であり、ガイドレール2を二点鎖線で示した図である
【
図6】本開示の実施形態のウインドレギュレータのキャリアプレートを示す斜視図である。
【
図7A】本開示の実施形態のウインドレギュレータのキャリアプレートの第1挿入溝部および第2挿入溝部の近傍を示す斜視図である。
【
図7B】本開示の実施形態のウインドレギュレータのキャリアプレートの第1挿入溝部および第2挿入溝部の近傍を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本開示にかかる対象物移動装置の一例としてウインドレギュレータについて図面を参照しながら説明するとともに、ガイドレールにキャリアプレートを取り付ける取付構造についても同時に述べる。なお、以下に示す実施形態はあくまで一例であり、対象物移動装置および取付構造は以下の実施形態に限定されるものではない。
【0013】
(ウインドレギュレータ1の概要)
ウインドレギュレータ1は、車両用ドアのドアパネルに配設される。ウインドレギュレータ1は、車両の窓ガラスW(移動対象物の一例)を昇降移動する機構である。
図1は、ウインドレギュレータ1を車両に取り付けた状態における車外側から視た斜視図である。
図2は、ウインドレギュレータ1を車両に取り付けた状態における車内側から視た斜視図である。
【0014】
図1および
図2に示すように、ウインドレギュレータ1は、ガイドレール2と、キャリアプレート3(移動部材の一例)と、ケーブルガイド4と、駆動部5と、ケーブル6、7と、を備える。
【0015】
ガイドレール2は、窓ガラスW(点線で一部のみ示す)の昇降方向に沿って配置されている。ガイドレール2は、キャリアプレート3を窓ガラスWの昇降方向に案内する部材である。
【0016】
キャリアプレート3は、窓ガラスWの下端部を保持する。キャリアプレート3は、ガイドレール2に係合して、窓ガラスWの昇降方向に摺動案内される部材である。キャリアプレート3は、ガイドレール2に沿って昇降する。
【0017】
ケーブルガイド4は、ケーブル6の移動方向を転換する。ケーブルガイド4は、ガイドレール2の上端に配置されている。ケーブルガイド4は、例えばプーリである。
【0018】
駆動部5は、ケーブル6、7の巻き取りおよび繰り出しを行う。駆動部5は、ガイドレール2の下端に配置されている。駆動部5には、ドラム(図示せず)が設けられており、ケーブル6、7の端が接続されている。
【0019】
ケーブルガイド4を車両に取り付けた状態における上下方向がAで示されている。上下方向Aのうち、ケーブルガイド4に向かう上方向が矢印A1で示され、駆動部5に向かう下方向が矢印A2で示されている。また、ケーブルガイド4を車両に取り付けた状態における車両の前後方向がBで示されている。前後方向Bのうち前方向が矢印B1で示され、前後方向Bのうち後方向が矢印B2で示されている。また、上下方向Aおよび前後方向Bに対して垂直な車両の幅方向がCで示されている。車両幅方向Cのうち、ケーブルガイド4を車両に取り付けた状態における内方向が矢印C1で示され、外方向が矢印C2で示されている。
【0020】
ケーブル6は、キャリアプレート3を上昇させるための上昇用ケーブルである。ケーブル6の一端は、キャリアプレート3に連結されている。ケーブル6は、キャリアプレート3から上方に向かって延びて、ケーブルガイド4に巻き掛けられ、ケーブルガイド4から下方に向かって延びている。ケーブル6の他端は、ドラムに連結されている。
【0021】
ケーブル7は、キャリアプレート3を下降させるための下降用ケーブルである。ケーブル7の一端はキャリアプレート3に連結されている。ケーブル7は、キャリアプレート3から下方に延びている。ケーブル7の他端は、ドラムに連結されている。
【0022】
ケーブル6、7として、複数の金属素線または樹脂繊維素線を寄り合わせた公知のものを用いることができる。
【0023】
駆動部5は、図示しないドラムと、モータ12と、ドラムハウジング13と、モータハウジング14と、を有する。ドラムには、ケーブル6、7の端が連結されている。ドラムは、ケーブル6、7の巻き取りおよび繰り出しを行う。モータ12は、ドラムを回転させる。モータ12は、正逆回転可能に構成され、ドラムを正逆回転する。これにより、ドラムに連結されたケーブル6、7がドラムに巻き取られ、またはドラムから繰り出される。
図1および
図2に示すように、モータ12は、モータハウジング14と一体に設けられている。モータ12の出力軸(図示せず)は、モータハウジング14に配置された減速機構(図示せず)を介して、ドラムに接続され、ドラムを回転する。ドラムハウジング13は、ドラムを収納する。ドラムハウジング13とモータハウジング14は、ボルト等の締結部材によって締結されている。
【0024】
(ガイドレール2)
ガイドレール2は、キャリアプレート3を昇降可能に支持する。
図1および
図2に示すように、ガイドレール2は、上下方向Aに沿って形成されている。ガイドレール2は、外方向C2に向かって膨らむように湾曲している。
図3Aは、ウインドレギュレータ1のキャリアプレート3近傍を示す図である。
図3Bは、キャリアプレート3を示す図である。
図4は、
図3AのDD間におけるガイドレール2のみを示す矢視断面図である。
【0025】
ガイドレール2は、
図4に示すように、レール本体部20と、第1立壁部21と、第2立壁部22と、第1延出部23と、第2延出部24と、を有する。
【0026】
レール本体部20は、前後方向Bと平行に配置された板状の部分である。レール本体部20は、上下方向Aに沿って形成されている。レール本体部20は、外方向C2に向かって膨らむように湾曲している。レール本体部20は、前後方向B(レール本体部の幅方向の一例)における前方向B1側に配置された第1端部20aと、後方向B2側に配置された第2端部20bと、を有する。
図4の断面図に示すように、レール本体部20の、第1端部20aと第2端部20bの間の中央部20cは、前後方向Bに沿って配置されている。
【0027】
第1立壁部21は、レール本体部20の前後方向B(幅方向の一例)における第1端部20aに配置されている。第1立壁部21は、レール本体部20の前方向B1側の端から外方向C2側に延びている。第1立壁部21は、レール本体部20に対して垂直に配置されている。レール本体部20の第1端部20aは、内方向C1に向かって突出するように湾曲して第1立壁部21に繋がっている。
【0028】
第2立壁部22は、レール本体部20の前後方向Bにおける第2端部20bに配置されている。第2立壁部22は、レール本体部20の後方向B2側の端から外方向C2側に延びている。第2立壁部22は、レール本体部20に対して垂直に配置されている。第2立壁部22は、第1立壁部21と、前後方向Bにおいて対向して配置されている。レール本体部20の第2端部20bは、内方向C1に向かって突出するように湾曲して第2立壁部22に繋がっている。
【0029】
第1立壁部21とレール本体部20と第2立壁部22によって、キャリアプレート3の被嵌合部55に嵌合する嵌合部25が形成される。
【0030】
第1延出部23は、第1立壁部21から前後方向Bにおいてレール本体部20とは反対側に延びる。第1延出部23は、第1立壁部21の外方向C2側の端から前方向B1に向かって延びている。第1延出部23は、レール本体部20と平行に形成されている。
【0031】
第2延出部24は、第2立壁部22から前後方向Bにおいてレール本体部20とは反対側に延びる。第2延出部24は、第2立壁部22の外方向C2側の端から後方向B2に向かって延びている。第2延出部24は、レール本体部20と平行に形成されている。
【0032】
(キャリアプレート3)
図5は、キャリアプレート3を示す斜視図であり、ガイドレール2を二点鎖線で示した図である。
図6は、キャリアプレート3を示す斜視図である。
【0033】
図5および
図6に示すようにキャリアプレート3は、プレート本体部30と、上昇用ケーブルエンド収容部31と、下降用ケーブルエンド収容部32と、支持部33と、第1挿入溝部34と、側壁部35と、第1係止爪36、37と、第2挿入溝部38と、側壁部39と、第2係止爪40、41と、第1弾性爪42と、第2弾性爪43と、挟持部44と、を有する。
【0034】
(プレート本体部30)
プレート本体部30は、
図5および
図6に示すように、略逆三角形状である。ガイドレール2にキャリアプレート3を取り付けた状態では、
図5に示すように、プレート本体部30は、レール本体部20と対向して配置される。プレート本体部30は、レール本体部20よりも外方向C2側に配置されている。
【0035】
(上昇用ケーブルエンド収容部31、下降用ケーブルエンド収容部32)
図6に示すように、上昇用ケーブルエンド収容部31には、ケーブル6(
図1参照)の端部が取り付けられる。ケーブル6は、上昇用ケーブルエンド収容部31から上方に向かって延びる。下降用ケーブルエンド収容部32には、ケーブル7(
図1参照)の端部が取り付けられる。ケーブル7は、下降用ケーブルエンド収容部32から下方に向かって延びる。
【0036】
上昇用ケーブルエンド収容部31と下降用ケーブルエンド収容部32は、キャリアプレート3の前後方向Bにおける中央近傍に配置されている。上昇用ケーブルエンド収容部31は、下降用ケーブルエンド収容部32よりも前方向B1側に配置されている。
【0037】
(支持部33)
支持部33は、キャリアプレート3の前方向B1側の端と、後方向B2側の端に設けられている。支持部33には、支持孔が設けられており、支持孔に締結部材が挿入されて、窓ガラスWと支持部33が締結される。これによって、キャリアプレート3が窓ガラスWを支持する。
【0038】
(第1挿入溝部34)
図7Aは、第1挿入溝部34および第2挿入溝部38の近傍を示す斜視図である。
図7Bは、第1挿入溝部34および第2挿入溝部38の近傍を
図7Aとは異なる角度から視た斜視図である。
図8Aは、
図3AのDD間の矢視断面図である。
図8Bは、
図3AのEE間の矢視断面図である。
図8Cは、
図3AのFF間の矢視断面図である。
図8Dは、
図3AのGG間の矢視断面図である。
図8Eは、
図3AのHH間の矢視断面図である。
図9は、
図8EのII間の矢視断面図である。
【0039】
第1挿入溝部34は、
図7Aおよび
図7Bに示すように、プレート本体部30に配置されている。第1挿入溝部34には、
図5および
図9に示すように、ガイドレール2の第1立壁部21および第1延出部23が挿入される。第1挿入溝部34は、
図3Aに示すように、上昇用ケーブルエンド収容部31よりも前方向B1側に配置されている。
【0040】
第1挿入溝部34は、
図5および
図6に示すように、上側溝部51と、下側溝部52と、を有する。上側溝部51と下側溝部52は、上下方向Aにおいて所定の空間S1を空けて上下に並んで配置されている。上側溝部51は、上下方向Aに沿って形成されている。下側溝部52は、上下方向Aに沿って形成されている。
【0041】
上側溝部51は、
図8Bに示すように、第1立壁部21が配置される溝部分511と、第1延出部23が配置される溝部分512と、を含む。溝部分511は、内方向C1側に開口を有し、外方向C2側に向かって形成されている。溝部分512は、溝部分511の外方向C2側の端から、前方向B1に向かって形成されている。
【0042】
下側溝部52は、
図8Dに示すように、第1立壁部21が配置される溝部分521と、第1延出部23が配置される溝部分522と、を含む。溝部分521は、内方向C1側に開口を有し、外方向C2側に向かって形成されている。溝部分522は、溝部分521の内方向C1側の端から、前方向B1に向かって形成されている。
【0043】
(側壁部35)
側壁部35は、
図6に示すように、第1挿入溝部34の後方向B2側の側壁を構成する。側壁部35は、
図8Bおよび
図8Dに示すように、プレート本体部30のレール本体部20と対向する面30aから突出している。側壁部35は、プレート本体部30から内方向C1に向かって突出している。側壁部35は、第1立壁部21の後方向B2側に配置されている。
【0044】
側壁部35は、
図6および
図7Aに示すように、上下方向Aに沿って延びている。側壁部35は、第1立壁部21側に配置された側面350を有する。側面350は、第1側面部351、第2側面部352、および第3側面部353を含む。
【0045】
第1側面部351は、側面350のうち上方向A1側の部分である。第1側面部351は、上側溝部51の後方向B2側の側面である。第2側面部352は、側面350のうち下方向A2側の部分である。第2側面部352は、下側溝部52の後方向B2側の側面である。第3側面部353は、第1側面部351と第2側面部352の間に配置されている。第1側面部351、第3側面部353および第2側面部352の順に上から下方向に向かって配置されている。
【0046】
図3Bに示すように、前後方向Bにおいて、第1側面部351と第2側面部352は、同じ位置に配置されている。前後方向Bにおいて、第3側面部353は、第1側面部351と第2側面部352よりも後方向B2側に配置されている。
【0047】
(第1係止爪36、37)
第1係止爪36、37は、
図8Bおよび
図8Dに示すように、第1延出部23のプレート本体部30と対向する面23aとは反対側の面23bを係止する。第1係止爪36、37は、第1延出部23の内方向C1側を覆うように配置されている。
【0048】
第1係止爪36、37は、
図3Bに示すように、前後方向Bにおいて側壁部35と所定の間隔を空けて対向して配置されている。第1係止爪36、37は、側壁部35の前方向B1側に配置されている。
【0049】
第1係止爪36は、
図3Bおよび
図7Aに示すように、側壁部35の第1側面部351に対向して配置されている。第1係止爪36は、
図8Bに示すように、突出部361と、庇部362と、を有する。突出部361は、プレート本体部30の面30aから内方向C1に向かって突出している。庇部362は、突出部361の先端から第1側面部351に向かって後方向B2に突出している。庇部362の先端と第1側面部351の間には、隙間が形成されており、この隙間により、上側溝部51のうち第1立壁部21が配置される溝部分511が構成される。庇部362と面30aの間には、隙間が形成されており、この隙間により、上側溝部51のうち第1延出部23が配置される溝部分512が構成される。
【0050】
第1係止爪37は、
図3Bおよび
図7Aに示すように、第1係止爪36と、上下方向Aにおいて空間S1を挟んで配置されている。第1係止爪37は、側壁部35の第2側面部352に対向して配置されている。第1係止爪37は、
図8Dに示すように、突出部371と、庇部372と、を有する。突出部371は、プレート本体部30の面30aから内方向C1に向かって突出している。庇部372は、突出部371の先端から第2側面部352に向かって後方向B2に突出している。庇部372の先端と第2側面部352の間には、隙間が形成されており、この隙間により、下側溝部52のうち第1立壁部21が配置される溝部分521が構成される。庇部362と面30aの間には、隙間が形成されており、この隙間により、下側溝部52のうち第1延出部23が配置される溝部分522が構成される。
【0051】
このように、側壁部35と第1係止爪36、37によって、第1挿入溝部34が形成される。
【0052】
(第2挿入溝部38)
第2挿入溝部38は、
図6、
図7Aおよび
図7Bに示すように、プレート本体部30に配置されている。第2挿入溝部38には、
図5および
図9に示すように、ガイドレール2の第2立壁部22および第2延出部24が挿入される。第2挿入溝部38は、
図3Bに示すように、下降用ケーブルエンド収容部32よりも後方向B2側に配置されている。
【0053】
第2挿入溝部38は、
図3Bおよび
図6に示すように、上側溝部61と、下側溝部62と、を有する。上側溝部61と下側溝部62は、上下方向Aにおいて所定の空間S2を空けて上下に並んで配置されている。上側溝部61は、上下方向Aに沿って形成されている。下側溝部62は、上下方向Aに沿って形成されている。
【0054】
上側溝部61は、
図8Aに示すように、第2立壁部22が配置される溝部分611と、第2延出部24が配置される溝部分612と、を含む。溝部分611は、内方向C1側に開口を有し、外方向C2側に向かって形成されている。溝部分612は、溝部分611の外方向C2側の端から、後方向B2に向かって形成されている。
【0055】
下側溝部62は、
図8Eに示すように、第2立壁部22が配置される溝部分621と、第2延出部24が配置される溝部分622と、を含む。溝部分621は、内方向C1側に開口を有し、外方向C2側に向かって形成されている。溝部分622は、溝部分621の外方向C2側の端から、後方向B2に向かって形成されている。
【0056】
(側壁部39)
側壁部39は、第2挿入溝部38の前方向B1側の側壁を構成する。側壁部39は、
図8Aおよび
図8Eに示すように、プレート本体部30のレール本体部20と対向する面30aから突出している。側壁部39は、面30aから内方向C1に向かって突出している。側壁部39は、第2立壁部22の前方向B1側に配置されている。
【0057】
側壁部39は、
図6に示すように、上下方向Aに沿って延びている。側壁部39は、第2立壁部22側に配置された側面390を有する。側面390は、第1側面部391、第2側面部392、および第3側面部393を含む。第1側面部391は、側面390のうち上方向A1側の部分である。第2側面部392は、側面390のうち下方向A2側の部分である。第3側面部393は、第1側面部391と第2側面部392の間に配置されている。第1側面部391、第3側面部393および第2側面部392の順に上から下方向に向かって配置されている。
【0058】
前後方向Bにおいて、
図3Bに示すように、第1側面部391と第2側面部392は、同じ位置に配置されている。前後方向Bにおいて、第3側面部393は、第1側面部391と第2側面部392よりも前方向B1側に配置されている。
【0059】
(第2係止爪40、41)
第2係止爪40、41は、
図8Aおよび
図8Eに示すように、第2延出部24のプレート本体部30と対向する面24aとは反対側の面24bを係止する。第2係止爪40、41は、
図3Bに示すように、前後方向Bにおいて側壁部39と所定の間隔を空けて対向して配置されている。第2係止爪40、41は、側壁部39の後方向B2側に配置されている。第2係止爪40、41は、
図8Aおよび
図8Eに示すように、第2延出部24の内方向C1側を覆うように配置されている。
【0060】
第2係止爪40は、
図7Bに示すように、側壁部39の第1側面部391に対向して配置されている。第2係止爪40は、
図8Aに示すように、突出部401と、庇部402と、を有する。突出部401は、プレート本体部30の面30aから内方向C1に向かって突出している。庇部402は、突出部401の先端から第1側面部391に向かって前方向B1に突出している。庇部402の先端と第1側面部391の間には、隙間が形成されており、この隙間により、上側溝部61のうち第2立壁部22が配置される溝部分611が構成される。庇部402と面30aの間には、隙間が形成されており、この隙間により、上側溝部61のうち第2延出部24が配置される溝部分612が構成される。
【0061】
第2係止爪41は、
図7Bに示すように、第2係止爪40と、上下方向Aにおいて空間S2を挟んで配置されている。第2係止爪41は、側壁部39の第2側面部392に対向して配置されている。第2係止爪41は、
図8Eに示すように、突出部411と、庇部412と、を有する。突出部411は、プレート本体部30の面30aから内方向C1に向かって突出している。庇部412は、突出部411の先端から第2側面部392に向かって前方向B1に突出している。庇部412の先端と第2側面部392の間には、隙間が形成されており、この隙間により、下側溝部62のうち第2立壁部22が配置される溝部分621が構成される。庇部412と面30aの間には、隙間が形成されており、この隙間により、下側溝部62のうち第2延出部24が配置される溝部分622が構成される。
【0062】
このように、側壁部39と第2係止爪40、41によって、第2挿入溝部38が形成される。
【0063】
(第1弾性爪42)
第1弾性爪42は、
図6に示すように、第1挿入溝部34に配置されている。第1弾性爪42は、空間S1に配置されている。第1弾性爪42は、
図5および
図8Cに示すように、ガイドレール2の第1立壁部21に接触する。第1弾性爪42は、被嵌合部55に配置されている。第1弾性爪42は、
図7Aに示すように、側壁部35の側面350の第3側面部353に配置されている。第1弾性爪42は、第3側面部353の上方向A1側の部分から下方に向かって延びている。
【0064】
第1弾性爪42は、接続部421と、湾曲部422と、接触部423と、を有する。接続部421は、第1弾性爪42の上端であって、第3側面部353に接続されている。接続部421は、第3側面部353の第1側面部351寄り部分に接続されている。湾曲部422は、接続部421から前方向B1に向かって膨らむように湾曲して下方に延びている。接触部423は、湾曲部422の下端から上下方向Aと略平行に下方向A2に向かって延びている。接触部423は、第3側面部353から間隔を空けて配置されている。
図8Cに示すように、接触部423は、その前方向B1側の側面が第1立壁部21の後方向B2側の面に接触する。また、接触部423は、上下方向Aと略平行に下方向A2に延びているため、
図9に示すように、第1立壁部21と面接触する。
【0065】
第1弾性爪42の弾性力によって、キャリアプレート3はガイドレール2に対して後方向B2に付勢される。これによって、キャリアプレート3は、ガイドレール2の第2立壁部22に寄せられるため、キャリアプレート3とガイドレール2の間に隙間があってもガタ付を防止することができる。
【0066】
(第2弾性爪43)
第2弾性爪43は、
図8Cに示すように、ガイドレール2の第1延出部23に接触する。第2弾性爪43は、第1延出部23のプレート本体部30に対向する面23aに接触する。面23aは、第1延出部23のレール本体部20とは反対側の面ともいえる。
【0067】
第2弾性爪43は、
図7Aに示すように、上下方向Aにおいて、第1係止爪36と第1係止爪37の間に配置されている。第2弾性爪43は、第1係止爪36と第1係止爪37の間に設けられた空間S1に配置されている。第2弾性爪43は、プレート本体部30の空間S1の前方向B1側の側面30bから後方向B2に突出している。第2弾性爪43は、
図8Cに示すように、側面30bから後方向B2に向かうに従って内方向C1に向かうように傾斜して伸びている。第2弾性爪43の先端431は、第1延出部23に接触する。
【0068】
第2弾性爪43の弾性力によって、第1延出部23に対してキャリアプレート3は、外方向C2に向かって付勢される。
【0069】
(挟持部44)
挟持部44は、
図6に示すように、第2挿入溝部38に配置されている。挟持部44は、
図5に示すように、ガイドレール2の第2延出部24を挟持する。挟持部44は、第2延出部24を車両幅方向Cに沿って挟持する。
【0070】
挟持部44は、
図6に示すように、上下方向Aにおいて、上側溝部61と下側溝部62の間に設けられている空間S2に配置されている。
【0071】
挟持部44は、
図6および
図7Aに示すように、外側挟持爪71、72と、内側挟持爪73、74と、を有する。外側挟持爪71、72は、第2延出部24の外方向C2側に配置されている。外側挟持爪71と外側挟持爪72は、
図7Aに示すように、上下方向Aにおいて並んで配置されている。外側挟持爪71は、外側挟持爪72の上方向A1側に配置されている。
【0072】
図7Aに示すように、挟持部44は、外側挟持爪71、72を支持する支持部75を有する。支持部75は、
図7Aおよび
図7Bに示すように、第3側面部393から空間S2の後方向B2側のプレート本体部30の側面30cまで配置されている。支持部75は、前後方向Bに沿って配置されている。
【0073】
外側挟持爪71は、支持部75から上方向A1に向かうに従って内方向C1に向かうように突出している。外側挟持爪71の先端711は、
図8Bに示すように、第2延出部24の外方向C2側の面24aに接触する。
【0074】
外側挟持爪72は、
図7Aに示すように、支持部75から下方向A2に向かうに従って内方向C1に向かうように突出している。外側挟持爪72の先端721は、
図8Dに示すように、第2延出部24の外方向C2側の面24aに接触する。
【0075】
内側挟持爪73は、
図7Bに示すように、上下方向Aにおいて、上側溝部61と外側挟持爪71の間に配置されている。内側挟持爪73は、プレート本体部30の側面30c側から前方向B1側に向かうに従って外方向C2に向かうように突出している。
図8Bに示すように、内側挟持爪73の先端731は、第2延出部24の面24bに接触する。
【0076】
内側挟持爪74は、
図7Bに示すように、上下方向Aにおいて、下側溝部62と外側挟持爪72の間に配置されている。内側挟持爪74は、プレート本体部30の側面30c側から前方向B1側に向かうに従って外方向C2に向かうように突出している。
図8Dに示すように、内側挟持爪74の先端741は、第2延出部24の面24bに接触する。
【0077】
このように、車両幅方向Cにおいて、外側挟持爪71、72と内側挟持爪73、74が、ガイドレール2の第2延出部24を車両幅方向Cにおいて挟持する。
【0078】
なお、本実施形態において、キャリアプレート3をガイドレール2に取り付ける際には、ガイドレール2の下端から、第1立壁部21および第1延出部23が第1挿入溝部34に挿入され、第2立壁部22および第2延出部24が第2挿入溝部38に挿入される。このように、キャリアプレート3を、ガイドレール2の下端から挿入して上端に向かってスライドさせることによって、ガイドレール2に取り付けることができる。
【0079】
(特徴等)
本実施形態のウインドレギュレータ1では、キャリアプレート3がガイドレール2に取り付けられた際に、第1弾性爪42によってキャリアプレート3を第2立壁部22側に寄せることができるため、ガイドレール2とキャリアプレート3の間に隙間があってもガタツキを防止することができる。また、本実施形態では、第1立壁部21の片側の面にのみ第1弾性爪42が配置されている。これにより、たとえば第1立壁部21の両側を挟み込むような構成と比べて、第2立壁部22側にキャリアプレート3を寄せることができるため、位置決めが簡単であり、且つ、精度良く位置決めを行うことができる。
【0080】
本実施形態のウインドレギュレータ1では、キャリアプレート3は、ガイドレール2のレール本体部20と第1立壁部21と第2立壁部22によって形成される嵌合部25に嵌合される被嵌合部55を有する。第1弾性爪42は、被嵌合部55に配置されている。
【0081】
このため、キャリアプレート3のガイドレール2への取り付けを容易に行うことができる。
【0082】
本実施形態のウインドレギュレータ1では、キャリアプレート3は、第2挿入溝部38に配置され、第2延出部24を挟持する挟持部44を有する。
【0083】
このように、挟持部44によって第2延出部24を挟み込んでいるため、第2延出部24と第2挿入溝部38との間に隙間がある場合でも、ガタツキを防止することができる。また、第1弾性爪42によってガイドレール2に対するキャリアプレート3の位置を規制するため、キャリアプレート3をガイドレール2に組み付ける際の挟持部44へのガイドレール2の挿入を容易に行うことができる。
【0084】
本実施形態のウインドレギュレータ1では、キャリアプレート3は、第1延出部23のプレート本体部30に対向する面23aに接触する第2弾性爪43を有する。これによって、挟持部44に挟持された部分を中心とした回転力がキャリアプレート3に作用した場合でも第2弾性爪43によって回転を防止できるため、キャリアプレート3のガタツキを防止することができる。
【0085】
本実施形態のウインドレギュレータ1では、ガイドレール2は、第1立壁部21から前後方向B(幅方向の一例)においてレール本体部20とは反対側に延び、第1挿入溝部34に配置される第1延出部23と、第2立壁部22から前後方向Bにおいてレール本体部20とは反対側に延び、第2挿入溝部38に配置される第2延出部24と、を更に有する。キャリアプレート3は、第1延出部23のプレート本体部30と対向する面23aとは反対側の面23bを係止する第1係止爪36、37と、第2延出部24のプレート本体部30と対向する面24aとは反対側の面24bを係止する第2係止爪40、41と、を有する。
【0086】
本実施形態のようなガイドレール2の下端に駆動部5が配置された仕様では、キャリアプレート3の第1係止爪36、37と第2係止爪40、41とがそれぞれガイドレール2の第1延出部23と第2延出部24の裏側の面23b、24b(プレート本体部30と対向する面23a、24aとは反対側の面)に接触し、キャリアプレート3の昇降時はガイドレール2のレール本体部20のプレート本体部30とは反対側のスペースを使わないため、ドア内部でのレイアウトが行い易くなる。
【0087】
(他の実施の形態)
以上、本開示の一実施の形態について説明したが、本開示は上記実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0088】
(A)
上記実施形態では、対象物移動装置の一例として、対象物として窓ガラスを移動させるウインドレギュレータ1を例に挙げて説明したが、これに限らなくてもよく、ドラムによってケーブルを巻き取り、送り出すことによって対象物を駆動する装置であれば、本開示を適用することができる。
【0089】
(B)
上記実施形態では、第1弾性爪42がガイドレール2の第1立壁部21に面接触すると述べたが、これに限られるものではなく、第1弾性爪42の下端に突起が設けられ、第1立壁部21に点接触してもよい。
【0090】
(C)
上記実施形態では、第1弾性爪42は、側壁部35から下方に向かって延びているが、これに限らなくてもよく、上方に向かって延びてもよい。この場合、ガイドレール2の上端からキャリアプレート3をスライドさせて取り付ける方が第1弾性爪42の破損等が防げるため好ましい。
【0091】
(D)
上記実施形態では、駆動部5がガイドレール2の下端に配置されているが、下端に配置されていなくてもよく、駆動部5が、ガイドレール2と離間して配置されていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0092】
本開示の取付構造は、キャリアプレートの昇降時におけるガタつきの発生を抑制することが可能な効果を有し、ウインドレギュレータ等に有用である。
【符号の説明】
【0093】
1:ウインドレギュレータ、2:ガイドレール、3:キャリアプレート、4:ケーブルガイド、5:駆動部、6:ケーブル、7:ケーブル、12:モータ、13:ドラムハウジング、14:モータハウジング、20:レール本体部、20a:第1端部、20b:第2端部、20c中央部、21:第1立壁部、22:第2立壁部、23:第1延出部、23a:面、23b:面、24:第2延出部、24a:面、24b:面、25:嵌合部、30:プレート本体部、30a:面、30b:側面、30c:側面、31:上昇用ケーブルエンド収容部、32:下降用ケーブルエンド収容部、33:支持部、34:第1挿入溝部、35:側壁部、36:第1係止爪、37:第1係止爪、38:第2挿入溝部、39:側壁部、40:第2係止爪、41:第2係止爪、42:第1弾性爪、43:第2弾性爪、44:挟持部、51:上側溝部、52:下側溝部、55:被嵌合部、61:上側溝部、62:下側溝部、71:内側挟持爪、72:内側挟持爪、73:外側挟持爪、74:外側挟持爪、75:支持部、350:側面、351:第1側面部、352:第2側面部、353:第3側面部、361:突出部、362:庇部、371:突出部、372:庇部、390:側面、391:第1側面部、392:第2側面部、393:第3側面部、401:突出部、402:庇部、411:突出部、412:庇部、421:接続部、422:湾曲部、423:接触部、431:先端、511:溝部分、512:溝部分、521:溝部分、522:溝部分、611:溝部分、612:溝部分、621:溝部分、622:溝部分、711:先端、721:先端、731:先端、741:先端、S1:空間、S2:空間、W:窓ガラス