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特開2024-34158興味関心モデル製造装置、情報提案装置、興味関心モデル製造方法、情報提案方法、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024034158
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】興味関心モデル製造装置、情報提案装置、興味関心モデル製造方法、情報提案方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/9035 20190101AFI20240306BHJP
【FI】
G06F16/9035
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022138219
(22)【出願日】2022-08-31
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(74)【代理人】
【識別番号】100227019
【弁理士】
【氏名又は名称】安 修央
(72)【発明者】
【氏名】萩原 岳
(72)【発明者】
【氏名】矢澤 隆志
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175FA03
5B175HA02
(57)【要約】
【課題】 検索ログに基づいてユーザの興味関心を分析するための興味関心モデルを製造可能な興味関心モデル製造装置を提供する。
【解決手段】 本発明の興味関心モデル製造装置は、情報取得部、および学習部を含み、
前記情報取得部は、第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を取得し、
前記第1検索ログ情報は、第1データベースを検索した第1検索ログを含み、
前記第2検索ログ情報は、前記第1検索ログ情報において、解決しなかった事項について第2データベースを検索した第2検索ログを含み、
前記学習部は、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報を用いた機械学習によって、ユーザが興味関心を示す可能性がある興味関心情報を出力する興味関心モデルを学習済みモデルとして生成する。
【選択図】 図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報取得部、および学習部を含み、
前記情報取得部は、第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を取得し、
前記第1検索ログ情報は、第1データベースを検索した第1検索ログを含み、
前記第2検索ログ情報は、前記第1検索ログ情報において、解決しなかった事項について第2データベースを検索した第2検索ログを含み、
前記学習部は、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報を用いた機械学習によって、ユーザが興味関心を示す可能性がある興味関心情報を出力する興味関心モデルを学習済みモデルとして生成する、興味関心モデル製造装置。
【請求項2】
前記学習部は、ユーザごとに前記興味関心モデルを生成する、請求項1記載の興味関心モデル製造装置。
【請求項3】
分類部を含み、
前記情報取得部は、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報と紐づけてユーザの属性情報を取得し、
前記分類部は、前記属性情報に基づいてユーザを分類し、
前記学習部は、前記ユーザの分類ごとに前記興味関心モデルを生成する、請求項1記載の興味関心モデル製造装置。
【請求項4】
情報取得部、興味関心情報生成部、情報検索部を含み、
前記情報取得部は、ユーザの第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を取得し、
前記興味関心情報生成部は、興味関心モデルを用いて、ユーザの興味関心情報を生成し、
前記興味関心モデルは、請求項1から3のいずれか一項に記載の興味関心モデル製造装置により製造されたものであり、
前記情報検索部は、データベースを検索し、前記興味関心情報に基づいてユーザが興味関心を持つ可能性のある関心候補情報を出力する、
情報提案装置。
【請求項5】
学習部を含み、
前記学習部は、請求項1から3のいずれか一項に記載の興味関心モデル製造装置を含む、請求項4記載の情報提案装置。
【請求項6】
情報取得工程、および学習工程を含み、
前記情報取得工程は、第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を取得し、
前記第1検索ログ情報は、第1データベースを検索した第1検索ログを含み、
前記第2検索ログ情報は、前記第1検索ログ情報において、解決しなかった事項について第2データベースを検索した第2検索ログを含み、
前記学習工程は、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報を用いた機械学習によって、ユーザが興味関心を示す可能性がある興味関心情報を出力する興味関心モデルを学習済みモデルとして生成する、興味関心モデル製造方法。
【請求項7】
情報取得工程、興味関心情報生成工程、情報検索工程を含み、
前記情報取得工程は、ユーザの第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を取得し、
前記興味関心情報生成工程は、興味関心モデルを用いて興味関心モデルを用いて、ユーザの興味関心情報を生成し、
前記興味関心モデルは、請求項6記載の興味関心モデル製造方法により製造されたものであり、
前記情報検索工程は、データベースを検索し、前記興味関心情報に基づいてユーザが興味関心を持つ可能性のある関心候補情報を出力する、
情報提案方法。
【請求項8】
情報取得手順、および学習手順を含み、
前記情報取得手順は、第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を取得し、
前記第1検索ログ情報は、第1データベースを検索した第1検索ログを含み、
前記第2検索ログ情報は、前記第1検索ログ情報において、解決しなかった事項について第2データベースを検索した第2検索ログを含み、
前記学習手順は、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報を用いた機械学習によって、ユーザが興味関心を示す可能性がある興味関心情報を出力する興味関心モデルを学習済みモデルとして生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項9】
情報取得手順、興味関心情報生成手順、情報検索手順を含み、
前記情報取得手順は、ユーザの第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を取得し、
前記興味関心情報生成手順は、興味関心モデルを用いて、ユーザの興味関心情報を生成し、
前記興味関心モデルは、請求項8記載のプログラムにより製造されたものであり、
前記情報検索手順は、データベースを検索し、前記興味関心情報に基づいてユーザが興味関心を持つ可能性のある関心候補情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
請求項8または9記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、興味関心モデル製造装置、情報提案装置、興味関心モデル製造方法、情報提案方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザが求める情報を検索する際、問い合わせ内容に含まれるキーワードに基づいて、類似事例を検索し、対応する問い合わせとその回答を出力する情報検索装置が知られている(特許文献1等)。また、ウェブサイトにおけるユーザの閲覧ページや検索内容等に基づいて、ユーザの興味を推定する技術も知られている(特許文献2等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-114070号公報
【特許文献2】特開2012-93864号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ウェブ上のコンテンツは加速度的に増え続けているため、ユーザの興味・関心を分析する新たな手法が求められている。
【0005】
そこで本発明は、検索ログに基づいてユーザの興味関心を分析するための興味関心モデルを製造可能な興味関心モデル製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の興味関心モデル製造装置は、
情報取得部、および学習部を含み、
前記情報取得部は、第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を取得し、
前記第1検索ログ情報は、第1データベースを検索した第1検索ログを含み、
前記第2検索ログ情報は、前記第1検索ログ情報において、解決しなかった事項について第2データベースを検索した第2検索ログを含み、
前記学習部は、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報を用いた機械学習によって、ユーザが興味関心を示す可能性がある興味関心情報を出力する興味関心モデルを学習済みモデルとして生成する。
【0007】
本発明の情報提案装置は、
情報取得部、興味関心情報生成部、情報検索部を含み、
前記情報取得部は、ユーザの第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を取得し、
前記興味関心情報生成部は、興味関心モデルを用いて、ユーザの興味関心情報を生成し、
前記興味関心モデルは、前記本発明の興味関心モデル製造装置により製造されたものであり、
前記情報検索部は、データベースを検索し、前記興味関心情報に基づいてユーザが興味関心を持つ可能性のある関心候補情報を出力する。
【0008】
本発明の興味関心モデル製造方法は、
情報取得工程、および学習工程を含み、
前記情報取得工程は、第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を取得し、
前記第1検索ログ情報は、第1データベースを検索した第1検索ログを含み、
前記第2検索ログ情報は、前記第1検索ログ情報において、解決しなかった事項について第2データベースを検索した第2検索ログを含み、
前記学習工程は、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報を用いた機械学習によって、ユーザが興味関心を示す可能性がある興味関心情報を出力する興味関心モデルを学習済みモデルとして生成する。
【0009】
本発明の情報提案方法は、
情報取得工程、興味関心情報生成工程、情報検索工程を含み、
前記情報取得工程は、ユーザの第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を取得し、
前記興味関心情報生成工程は、興味関心モデルを用いて、ユーザの興味関心情報を生成し、
前記興味関心モデルは、前記本発明の興味関心モデル製造方法により製造されたものであり、
前記情報検索工程は、データベースを検索し、前記興味関心情報に基づいてユーザが興味関心を持つ可能性のある関心候補情報を出力する。
【0010】
本発明の第1のプログラムは、
情報取得手順、および学習手順を含み、
前記情報取得手順は、第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を取得し、
前記第1検索ログ情報は、第1データベースを検索した第1検索ログを含み、
前記第2検索ログ情報は、前記第1検索ログ情報において、解決しなかった事項について第2データベースを検索した第2検索ログを含み、
前記学習手順は、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報を用いた機械学習によって、ユーザが興味関心を示す可能性がある興味関心情報を出力する興味関心モデルを学習済みモデルとして生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0011】
本発明の第2のプログラムは、情報取得手順、興味関心情報生成手順、情報検索手順を含み、
前記情報取得手順は、ユーザの第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を取得し、
前記興味関心情報生成手順は、興味関心モデルを用いて、ユーザの興味関心情報を生成し、
前記興味関心モデルは、前記第1のプログラムにより製造されたものであり、
前記情報検索手順は、データベースを検索し、前記興味関心情報に基づいてユーザが興味関心を持つ可能性のある関心候補情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム
【0012】
本発明の記録媒体は、前記本発明の第1のプログラムまたは第2のプログラム(以下、第1のプログラムおよび第2のプログラムをまとめて、本発明のプログラムということがある)を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、検索ログに基づいてユーザの興味関心を分析するための興味関心モデルを製造できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、実施形態1の興味関心モデル製造装置の一例の構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の興味関心モデル製造装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の興味関心モデル製造装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態1の興味関心モデル製造装置における第1検索ログの例を説明する表である。
図5図5は、実施形態1の興味関心モデル製造装置における第2検索ログの例を説明する表である。
図6図6は、実施形態2の興味関心モデル製造装置の一例の構成を示すブロック図である。
図7図7は、実施形態2の興味関心モデル製造装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図8図8は、実施形態3の情報提案装置の一例の構成を示すブロック図である。
図9図9は、実施形態3の情報提案装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図10図10は、実施形態3の情報提案装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図11図11は、実施形態3の情報提案装置の利用の例を説明する説明図である。
図12図12は、実施形態4の情報検索支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
図13図13は、実施形態4の情報検索支援装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図14図14は、実施形態4の情報検索支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図15図15は、実施形態4の情報検索支援装置の利用の例を説明する説明図である。
図16図16(A)および(B)は、実施形態4の情報検索支援装置の利用の例を説明する説明図である。
図17図17は、実施形態5の情報検索支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
図18図18は、実施形態5の情報検索支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0016】
本発明において、第1データベースおよび第2データベースは、例えば、特に制限されず、組織が所有する情報が記憶されたデータベースであり、かつ、それぞれ異なるデータベースであれば特に制限されない。前記組織は、例えば、会社組織、組合、行政、病院、同好会、学校等が挙げられる。具体例として、前記第1データベースは、例えば、FAQ(Frequently Asked Questions)情報(いわゆるよくある質問とその回答の情報)が記憶されたデータベースであり、前記第2データベースは、例えば、前記組織内の文書情報が記憶されたデータベースが挙げられるが、本発明はこれに限定されない。また、前記第1データベースおよび第2データベースは、例えば、本発明の興味関心モデル製造装置の構成であってもよいし、前記興味関心モデル製造装置と通信可能な装置外部のデータベースであってもよい。
【0017】
[実施形態1]
本実施形態の興味関心モデル製造装置について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態の興味関心モデル製造装置10の一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、興味関心モデル製造装置1(以下、「本装置1」ともいう)は、情報取得部2、および学習部3を含む。また、図示していないが、本装置1は、例えば、記憶部を含んでもよい。
【0018】
本装置1は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置1は、通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、L5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置1は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置1は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本装置1は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0019】
図2に、本装置1のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置1は、例えば、CPU101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス(通信部)107等を含む。本装置1の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0020】
CPU101は、例えば、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置1の全体の制御を担う。本装置1において、CPU101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、CPU101が、情報取得部2、および学習部3として機能する。本装置1は、演算装置として、CPUを備えるが、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、CPUとこれらとの組合せを備えてもよい。
【0021】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、スピーカ等の音声出力装置、カメラ等の外部撮像装置、および加速度センサ、地磁気センサ、方向センサ等の各種センサ等があげられる。本装置1は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、ユーザの端末等の他の装置と接続することもできる。
【0022】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。CPU101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、CPU101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0023】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置1が、例えば、前記記憶部を含む場合、記憶装置104が前記記憶部として機能する。前記第1データベースおよび第2データベースの少なくとも一方が本装置1の構成である場合、記憶装置104は、例えば、前記第1データベースおよび前記第2データベースの少なくとも一方として機能してもよい。
【0024】
本装置1において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置1によって生成した情報、本装置1が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0025】
本装置1は、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。出力装置106は、例えば、通信デバイス107を介して接続された前記外部装置に各種情報を出力可能であってもよい。本実施形態1において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレイのように、一体として構成されてもよい。
【0026】
つぎに、本実施形態の興味関心モデル製造方法の一例を、図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の興味関心モデル製造方法は、例えば、図1から図2に示す興味関心モデル製造装置1を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の興味関心モデル製造方法は、図1から図2の興味関心モデル製造装置1の使用には限定されない。なお、以下の説明においては、前記第1データベースが、企業におけるFAQ(Frequently Asked Questions)情報(よくある質問とその回答の情報)のデータベースであり、前記第1検索ログ情報として、前記FAQ情報に対する検索ログ(例えば、質問ログともいう)が蓄積されており、前記第2データベースが、企業における社内文書情報が記憶されているデータベースであり、前記第2検索ログ情報として、前記社内文書情報の検索ログが蓄積されている場合を例に挙げて説明するが、本発明は以下の例示には何ら制限されない。
【0027】
まず、興味関心モデル製造装置1の情報取得部2は、第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を取得する(S1、情報取得工程)。前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報は、例えば、本装置1の記憶装置104またはメモリ102に記憶されていてもよいし、装置外部のデータベースまたはサーバ(図示せず)に記憶されていてもよい。後者の場合、情報取得部2は、例えば、通信回線網を介して前記外部のデータベースまたはサーバにアクセスすることにより前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報を取得できる。
【0028】
前記第1検索ログ情報は、第1データベースを検索した第1検索ログを含む。前記第1データベースの検索は、例えば、後述する情報検索支援装置により実行できる。前記第1検索ログは、例えば、前記情報検索支援装置の第1検索部による検索ログがあげられる。前記第1検索ログは、ユーザが頻繁に探す情報や困っていることが記録されるログであり、例えば、ヘルプデスク等におけるFAQ情報の検索ログがあげられ、ユーザの質問内容(検索キーワード)、ユーザが選択(閲覧)したコンテンツ(FAQ)の種類、および、コンテンツの評価情報を含む。前記評価情報は、例えば、選択(閲覧)によりユーザの疑問が解決したか否かの情報があげられる。
【0029】
前記第1検索ログ情報は、例えば、その他の情報を含んでもよい。前記その他の情報は、例えば、検索キーワードに対して提示したコンテンツの情報、検索日時情報、ユーザの識別情報(氏名、ID、端末識別情報等)、ユーザの属性情報(性別、所属、職業、年齢、役職等)を含んでもよい。
【0030】
図4に、前記第1検索ログの具体例を示す。図4に示すように、前記第1検索ログは、例えば、第1データベースの検索日時、ユーザ識別情報(ユーザID)、検索キーワード(質問内容)、ユーザが閲覧したコンテンツ(選択FAQ)、評価情報(解決有無)を含む。
【0031】
前記第2検索ログ情報は、前記第1検索ログ情報において、解決しなかった事項について第2データベースを検索した第2検索ログを含む。前記「解決しなかった事項」とは、例えば、前記第1検索ログが含むコンテンツの評価情報において、否定的な評価が含まれる検索ログを意味する。前記第2データベースの検索は、例えば、後述する情報検索支援装置により実行できる。前記第2検索ログは、例えば、前記情報検索支援装置の第2検索部による検索ログがあげられる。前記第2検索ログは、例えば、検索キーワード、ユーザが選択(閲覧)したコンテンツの種類、および、コンテンツの評価情報を含む。前記第2検索ログは、例えば、検索結果ログ、クリックログ、評価ログ等のログを含んでもよい。前記検索結果ログは、例えば、前記第2データベースの検索に関する詳細情報を記録したログであり、検索キーワード、検索結果件数等の情報を含む。前記クリックログは、ユーザが検索結果をクリックして参照したコンテンツを記録したログであり、検索結果におけるクリックされたコンテンツの表示順序(検索結果順位、ランキングともいう)、コンテンツのタイトル(ファイル名、文書名等)、コンテンツのアクセス情報(URL)等の情報を含む。前記評価ログは、ユーザが参照した情報が役に立ったどうかを評価したログであり、評価されたコンテンツの情報、評価内容(肯定的(いいね、good)、否定的(よくないね、bad))等の情報を含む。前記評価ログは、例えば、いいねログともいう。
【0032】
前記第2検索ログ情報は、例えば、その他の情報を含んでもよい。前記その他の情報は、例えば、検索日時情報、ユーザの識別情報(氏名、ID、端末識別情報等)、ユーザの属性情報(性別、職業、年齢、役職等)を含んでもよい。
【0033】
図5に、前記第2検索ログの具体例を示す。図5に示すように、前記第2検索ログは、例えば、第2データベースの検索日時、ユーザ識別情報(ユーザID)、ログ種別(検索結果ログ(検索結果)、クリックログ(クリック)、いいねログ(いいね))、検索キーワード、検索結果順位、検索結果件数、ユーザが閲覧したコンテンツ(文書タイトル、URL)を含む。
【0034】
つぎに、学習部3は、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報を用いた機械学習によって、ユーザが興味関心を示す可能性がある興味関心情報を出力する興味関心モデルを学習済みモデルとして生成する(S2、学習工程)。具体的に、学習部3は、例えば、第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を用いたトピックモデリングにより、前記興味関心モデルを生成できる。
【0035】
学習部3は、例えば、前記第1検索ログ情報および第2検索ログ情報が含む単語の抽象化処理を行い、抽象化処理後の前記第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を用いて前記興味関心モデルを生成してもよい。また、学習部3は、例えば、ユーザ毎に前記興味関心モデルを生成することが好ましい。学習部3は、例えば、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報が含むユーザ識別情報に基づいてユーザを識別し、識別したユーザ毎の第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を用いた機械学習を行うことによってユーザ毎の興味関心モデルを生成できる。これにより、例えば、ユーザ毎の興味関心事項の分析が可能になる。
【0036】
また、学習部3による処理は、前述の処理には限定されず、例えば、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報を教師データとして用いた機械学習によって前記興味関心モデルを構築してもよい。この場合、前記機械学習は、特に制限されず、例えば、CNN、SVM、ベイジアンネットワーク、回帰木等を用いた機械学習である。また、学習部3は、例えば、第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を組とした教師データと、既に生成された学習済モデルとを用いて、再学習させた学習済モデル(派生モデル)を生成してもよい。さらに、学習部3は、第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を組とした教師データとして生成した学習済モデルを用いて転移学習することにより得られた学習済モデルを生成してもよいし、第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を組とした教師データとして生成した学習済モデルをモデル圧縮することにより前記学習済モデルを生成してもよい。
【0037】
前記興味関心モデルは、例えば、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報を入力する入力層と、前記興味関心情報を出力する出力層と、入力層と出力層との間に設けられる少なくとも1層の中間層とを含むモデルであってもよい。前記興味関心モデルは、人工知能ソフトウェアの一部であるプログラムモジュールであってもよい。前記多層化ネットワークとしては、例えば、ニューラルネットワーク等が挙げられる。前記ニューラルネットワークとしては、例えば、畳み込みニューラルネットワーク(Convolution Neural Network:CNN)等が挙げられるが、CNNに限定されず、CNN以外のニューラルネットワーク、SVM(Support Vector Machine)、ベイジアンネットワーク、回帰木等の他の学習アルゴリズムで構築された学習済みモデルであってもよい。
【0038】
本実施形態によって生成される学習済みモデルは、例えば、後述する実施形態3に記載の情報提案装置に使用される。これにより、前記興味関心情報を生成可能であり、検索ログに基づいてユーザの興味関心を分析できる。また、学習部により、第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を定期的に学習させることにより、前記興味関心モデルを、ユーザ(利用者)の興味関心の変化を推測するモデルとして構築することもできる。データベースの情報は、例えば、比較的新しい情報から古い情報まで、様々な情報を蓄積しているが、興味関心の変化に応じて、新旧の情報を随時提供することができるようになる。
【0039】
[実施形態2]
実施形態2は、本発明の興味関心モデル製造装置の他の例である。
【0040】
本実施形態の興味関心モデル製造装置は、実施形態1の興味関心モデル製造装置1の構成に加えて、分類部を含むこと以外は前記実施形態1の興味関心モデル製造装置1と同様であり、その説明を援用できる。本実施形態の興味関心モデル製造装置1Aは、例えば、分類部を含み、前記情報取得部は、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報と紐づけてユーザの属性情報を取得し、前記分類部は、前記属性情報に基づいてユーザを分類し、前記学習部は、前記ユーザの分類ごとに前記興味関心モデルを生成する。
【0041】
図6は、本実施形態の興味関心モデル製造装置1Aの一例の構成を示すブロック図である。図6に示すように、興味関心モデル製造装置1Aは、実施形態1の興味関心モデル製造装置1の構成に加えて、分類部4を備える。興味関心モデル製造装置1Aのハードウェア構成は、図2の興味関心モデル製造装置1のハードウェア構成において、CPU101が、図1の興味関心モデル製造装置1の構成に代えて、図6の興味関心モデル製造装置1Aの構成を備える以外は同様である。
【0042】
つぎに、本実施形態の興味関心モデル製造方法について、図7のフローチャートを用いて説明する。本実施形態の興味関心モデル製造方法は、例えば、図6に示す本実施形態の興味関心モデル製造装置1Aを用いて実施できる。なお、本発明の興味関心モデル製造方法は、興味関心モデル製造装置1Aの使用に限定されない。
【0043】
まず、情報取得部2は、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報と紐づけてユーザの属性情報を取得する(S11、情報取得工程)。S11は、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報と紐づけてユーザの属性情報を取得すること以外は実施形態1のS1と同様であり、その説明を援用できる。ユーザの属性情報は、例えば、ユーザの性別、年齢、職業、所属、学歴、ITリテラシーの程度、ユーザの興味関心情報等があげられ、これらの組み合わせであってもよい。前記興味関心情報は、ユーザが興味関心を示す可能性がある情報を示す情報である。前記興味関心情報は、例えば、任意に取得した興味関心情報でもよいし、後述する情報提案装置が生成した興味関心情報でもよいし、本装置1が前記興味関心モデルを用いて生成した興味関心情報でもよい。前記興味関心情報を任意に取得する場合、情報取得部2は、例えば、前記ユーザの識別情報に予め紐づけられた興味関心情報を取得してもよいし、本装置1Aの使用時に、ユーザに興味関心のある情報について質問し、前記質問への回答に基づいてユーザの興味関心情報を推定し、取得してもよい。前記属性情報が前記興味関心情報を含む場合、前記興味関心情報は、例えば、分類属性情報ともいう。
【0044】
つぎに、分類部4は、前記属性情報に基づいてユーザを分類する(S12、分類工程)。前記ユーザの分類は、例えば、前記属性情報に基づいてユーザをクラスタリングし、生成したクラスターを分類することにより実行できる。
【0045】
そして、学習部3は、前記ユーザの分類ごとに前記興味関心モデルを生成する(S13、学習工程)。S13は、前記ユーザの分類ごとに興味関心モデルを生成すること以外は実施形態1のS2と同様であり、その説明を援用できる。
【0046】
[実施形態3]
実施形態3は、本発明の情報提案装置の例である。
【0047】
本実施形態の情報提案装置について、図8を用いて説明する。図8は、本実施形態の情報提案装置20の一例の構成を示すブロック図である。図8に示すように、情報提案装置20は、情報取得部21、興味関心情報生成部22、情報検索部23を含む。また、図示していないが、情報提案装置20は、例えば、記憶部、学習部を含んでもよい。
【0048】
情報提案装置20は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、情報提案装置20は、通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。情報提案装置20は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、情報提案装置20は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、情報提案装置20は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0049】
図9に、情報提案装置20のハードウェア構成のブロック図を例示する。図9に示すように、情報提案装置20は、例えば、CPU201、メモリ202、バス203、記憶装置204、入力装置206、ディスプレイ207、通信デバイス208等を備える。情報提案装置20の各構成の説明は、興味関心モデル製造装置1の各構成の説明を援用できる。情報提案装置20の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス203を介して接続されている。情報提案装置20において、CPU201が情報取得部21、興味関心情報生成部22、情報検索部23、および前記学習部として機能する。
【0050】
つぎに、本実施形態の情報提案方法の一例を、図10のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の情報提案方法は、例えば、図8及び9の情報提案装置20を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の学習済みモデルの製造方法は、図8及び図9の情報提案装置20の使用には限定されない。
【0051】
まず、情報取得部21は、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報を取得する(S21、情報取得工程)。S21は、例えば、実施形態1のS1と同様であり、その説明を援用できる。
【0052】
つぎに、興味関心情報生成部22は、興味関心モデルを用いて、ユーザの興味関心情報を生成する(S22、興味関心情報生成工程)。前記興味関心モデルは、前記実施形態1または2に記載の興味関心モデル製造装置により製造されたものであり、その説明を援用できる。前記興味関心情報は、例えば、ユーザが興味または関心を持つであろう情報を検索するための情報(例えば、検索キーワード、トピック)の情報、または興味関心の傾向毎にユーザを分類するための分類属性情報があげられる。
【0053】
そして、情報検索部23は、データベースを検索し、前記興味関心情報に基づいてユーザが興味関心を持つ可能性のある関心候補情報を出力する(S23、情報検索工程)。情報検索部23が検索するデータベースは、特に制限されず、任意のデータベースとできるが、例えば、前記第2データベースであることが好ましい。前記興味関心情報が、ユーザが興味または関心を持つであろう情報を検索するための情報である場合、情報検索部23は、例えば、前記興味関心情報を検索クエリとして前記データベースを検索し、検索結果を前記関心候補情報として出力できる。また、情報検索部23は、例えば、前記第2データベースが含む情報(コンテンツ)を検索し、検索したコンテンツを前記興味関心モデル(トピックモデル)を用いて分類してもよい。この場合、前記興味関心情報として、所定の分類属性情報を有するユーザに対し、対応する分類がなされたコンテンツについて、前記ユーザの関心候補情報として出力できる。この場合、前記データベースの検索条件は、特に制限されず、所定期間内に前記データベースに追加されたコンテンツを検索してもよいし、所定の情報を含むコンテンツを検索性手もよい。情報検索部23による処理は、例えば、ユーザが第1データベースまたは第2データベースを検索したタイミングに実行されてもよいし、任意のタイミングで実行されてもよい。
【0054】
情報提案装置20が前記学習部を含む場合、前記学習部は、例えば、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報を用いた機械学習によって、ユーザが興味関心を示す可能性がある興味関心情報を出力する興味関心モデルを学習済みモデルとして生成してもよい。前記学習部による処理は、例えば、前記実施形態1および2のS2またはS13と同様にして実施でき、その説明を援用できる。
【0055】
本実施形態の情報提案装置によれば、第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を学習した興味関心モデルを利用してユーザの興味関心を分析し、ユーザが興味・関心を持つ可能性のある情報を提案できる。
【0056】
図11を用いて、本実施形態の情報提案装置20の利用の例を説明する。以下の説明においては、前記第1データベースが、企業におけるFAQ(Frequently Asked Questions)情報(よくある質問とその回答の情報)のデータベースであり、前記質問情報に対する回答の候補となる第1回答候補情報が記憶されているデータベースであり、前記第2データベースが、企業における社内文書情報が記憶されているデータベースであり、前記質問情報に対する回答の候補となる第2回答候補情報が記憶されているデータベースである場合を例に挙げて説明するが、本発明は以下の例示には何ら制限されない。
【0057】
図11に示すように、まず本装置20の利用者は、本装置20外のヘルプデスクにおいて、質問を入力し、ヘルプデスクは、利用者に質問への回答を出力する。本装置20は、情報取得部21により、前記ヘルプデスクへの質問のログ情報を前記第1検索ログとして取得する。また、利用者は、前記ヘルプデスクで回答が得られなかった(解決しなかった)事項について、さらに、社内文書検索(情報検索)を用いて検索を実行する。本装置20は、情報取得部21により、前記情報検索のログ情報を前記第2検索ログとして取得する。そして、本装置20の学習部(学習部3)により、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報を前記用いた機械学習によって、ユーザが興味関心を示す可能性がある興味関心情報を出力する興味関心モデルを学習済みモデルとして生成する。そして、興味関心情報生成部22は、興味関心モデルを用いて、ユーザの興味関心情報を生成し、情報検索部23は、前記興味関心情報に基づいてデータベースを検索し、ユーザが興味関心を持つ可能性のある興味関心情報を利用者に提供(出力)する。このように、本装置20によれば、利用者の第1検索ログおよび第2検索ログを学習した興味関心モデルを利用してユーザの興味関心を分析し、ユーザが興味・関心を持つ可能性のある情報を提案できる。
【0058】
[実施形態4]
実施形態4は、実施形態1~2の興味関心モデル製造装置、または実施形態3の情報提案装置が使用する前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報を蓄積可能な情報検索支援装置の例である。なお、前述のように、本発明の興味関心モデル製造装置および情報提案装置は、本実施形態の情報提案装置が蓄積した第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を利用可能であるが、本発明の興味関心モデル製造装置および情報提案装置が利用する前記第1検索ログ情報および第2検索ログ情報は、本実施形態の情報提案装置が蓄積した情報には限定されない。
【0059】
本実施形態の情報検索支援装置について、図12を用いて説明する。図12は、本実施形態の情報検索支援装置30の一例の構成を示すブロック図である。図12に示すように、情報検索支援装置30(以下、「本装置30」ともいう)は、第1検索部31、評価情報取得部32、誘導部33、第2検索部34、優先情報設定部35、回答候補補正部36を含む。また、図示していないが、本装置30は、例えば、記憶部を含んでもよい。
【0060】
本装置30は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置30は、通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、L5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置30は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置30は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本装置30は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0061】
図13に、本装置30のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置30は、例えば、CPU301、メモリ302、バス303、記憶装置304、入力装置305、出力装置306、通信デバイス(通信部)307等を含む。本装置30の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス303を介して相互に接続されている。
【0062】
CPU301は、例えば、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置30の全体の制御を担う。本装置30において、CPU301により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、CPU301が、第1検索部31、評価情報取得部32、誘導部33、第2検索部34、優先情報設定部35、回答候補補正部36として機能する。本装置30は、演算装置として、CPUを備えるが、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、CPUとこれらとの組合せを備えてもよい。
【0063】
バス303は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、前記実施形態1~2の興味関心モデル製造装置、実施形態3の情報提案装置、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、スピーカ等の音声出力装置、カメラ等の外部撮像装置、および加速度センサ、地磁気センサ、方向センサ等の各種センサ等があげられる。本装置30は、例えば、バス303に接続された通信デバイス307により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、ユーザの端末等の他の装置と接続することもできる。
【0064】
メモリ302は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。CPU301が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置304に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ302が読み込み、CPU301は、メモリ302からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ302は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0065】
記憶装置304は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置304には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置304は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置304は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置30が、例えば、前記記憶部を含む場合、記憶装置304が前記記憶部として機能する。前記第1データベースおよび第2データベースの少なくとも一方が本装置30の構成である場合、記憶装置304は、例えば、前記第1データベースおよび前記第2データベースの少なくとも一方として機能してもよい。
【0066】
本装置30において、メモリ302及び記憶装置304は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置30によって生成した情報、本装置30が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ302及び記憶装置304以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0067】
本装置30は、例えば、さらに、入力装置305、出力装置306を備える。入力装置305は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置306は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。出力装置306は、例えば、通信デバイス307を介して接続された前記外部装置に各種情報を出力可能であってもよい。本実施形態4において、入力装置305と出力装置306とは、別個に構成されているが、入力装置305と出力装置306とは、タッチパネルディスプレイのように、一体として構成されてもよい。
【0068】
つぎに、本実施形態の情報検索支援方法の一例を、図14のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の情報検索支援方法は、例えば、図12から図13に示す情報検索支援装置30を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の情報検索支援方法は、図12から図13の情報検索支援装置30の使用には限定されない。
【0069】
まず、情報検索支援装置30の第1検索部31は、質問情報を取得し、前記質問情報に基づいて第1データベースを検索し、前記第1データベースから前記質問情報に対応する第1回答候補情報を出力する(S31、第1検索工程)。前記質問情報は、例えば、ユーザが知りたい情報に関して検索するための情報であり、テキスト情報でもよいし、それ以外の情報でもよい。前記それ以外の情報は、例えば、音声情報があげられ、この場合、第1検索部31は、例えば、取得した音声情報を公知の音声認識技術によりテキスト情報に変換することが好ましい。第1検索部1は、例えば、取得した質問情報を自然言語処理手段(例えば、形態素解析等)により処理し、処理後の質問情報を用いて前記第1データベースを検索してもよい。第1回答候補情報は、例えば、1以上の回答候補を含む。第1回答候補情報が2以上の複数の回答候補を含む場合、第1検索部31は、例えば、前記質問情報に基づいて、より質問情報に対して適切な回答候補から順に、ランキング形式で表示するように前記第1回答候補情報を出力できる。第1検索部31のユーザインターフェイスは、例えば、ヘルプデスク、チャットボットのような形式であってもよい。
【0070】
つぎに、評価情報取得部32は、前記第1回答候補情報に対する第1評価情報を取得する(S32、評価情報取得工程)。評価情報取得部32は、例えば、ユーザに対し、前記第1回答候補情報により質問の内容が解決したかを問い合わせ、そのリアクションを取得することにより前記第1評価情報を取得してもよい。前記第1評価情報は、ユーザが選択した第1回答候補情報と、前記第1回答候補情報の評価とを含む。前記選択した回答候補は、例えば、ユーザが閲覧した回答候補の情報であり、いわゆるクリックログであってもよい。前記第1データベースが前記FAQ記憶部である場合、前記第1評価情報は、例えば、質問情報に基づいて検索された第1回答候補情報(候補となる「よくある質問」のリスト)から、ユーザが選択した回答候補と、前記回答候補により質問が解決したか否か(役に立ったか否か)の情報があげられる。前記評価は、例えば、前記回答候補に対するユーザの反応の情報であり、肯定的(ポジティブ)な情報でもよいし、否定的(ネガティブ)な情報でもよい。前記評価は、例えば、前記回答候補にユーザが求める情報が含まれていたか否か、回答候補の情報がユーザの役に立ったか否か、ユーザの質問(疑問)が解決したか否か等の情報があげられる。前記第1回答候補情報に対する第1評価情報は、例えば、質問ログともいう。評価情報取得部32は、例えば、取得した前記第1評価情報を記憶装置304またはメモリ302に記憶してもよい。
【0071】
前記第1評価情報は、例えば、その他の情報を含んでもよい。前記その他の情報は、例えば、日時情報、ユーザの識別情報(氏名、ID、端末識別情報等)、ユーザの属性情報(性別、職業、年齢、役職等)を含んでもよい。
【0072】
つぎに、誘導部33は、前記第1評価情報に基づいて第2検索の要否を判定し、第2検索が必要と判定した場合、ユーザを第2検索に誘導する(S33、誘導工程)。誘導部33は、例えば、前記第1評価情報において、回答候補に対する評価が否定的(ネガティブな)評価である場合に、第2検索が必要と判定できる。誘導部33は、例えば、前記第2検索が必要と判定した場合、例えば、ユーザが閲覧している画面を第1検索画面から第2検索画面に遷移させることによりユーザを第2検索に誘導してもよいし、第2検索を起動するために必要な情報(アクセスURL等)をユーザに提示することによりユーザを第2検索に誘導してもよい。なお、誘導部33は、例えば、前記第1評価情報において、回答候補に対する評価がポジティブな評価である場合には、前記第2検索が必要と判定してもよいし、不要と判定してもよい。
【0073】
つぎに、第2検索部34は、前記質問情報に基づいて第2データベースを検索し、前記第2データベースから前記質問情報に対応する第2回答候補情報を出力する(S34、第2検索工程)。前記質問情報は、例えば、前記S1で第1検索部31が取得した質問情報と同じでもよいし異なってもよいが、ユーザの利便性の観点からは同じ質問情報であることが好ましい。第2検索部34は、例えば、質問情報を自然言語処理手段(例えば、形態素解析等)により処理し、処理後の質問情報を用いて前記第2データベースを検索してもよい。第2回答候補情報は、例えば、1以上の回答候補を含む。第2回答候補情報が2以上の複数の回答候補を含む場合、第2検索部34は、例えば、前記質問情報に基づいて、より質問情報に対して適切な回答候補から順に、ランキング形式で表示するように前記第2回答候補情報を出力できる。また、第2回答候補情報は、例えば、回答候補毎に、質問した内容が回答候補により解決したかを問い合わせる情報を含んでもよい。
【0074】
つぎに、評価情報取得部32は、前記第2回答候補情報に対する第2評価情報を取得する(S35、評価情報取得工程)。評価情報取得部32は、例えば、ユーザに対し、前記第2回答候補情報が役に立ったかを問い合わせ、そのリアクションを取得することにより前記第2評価情報を取得してもよい。前記第2評価情報は、ユーザが選択した第2回答候補情報と、前記第2回答候補情報の評価とを含む。前記選択した回答候補は、例えば、ユーザが閲覧した回答候補の情報であり、いわゆるクリックログであってもよい。前記評価は、例えば、回答候補の情報がユーザの役に立ったか否か、ユーザの質問(疑問)が解決したか否かの情報があげられる。前記第2回答候補情報に対する第2評価情報は、例えば、検索ログともいう。評価情報取得部32は、例えば、取得した前記第2評価情報を記憶装置304またはメモリ302に記憶してもよい。
【0075】
前記第2評価情報は、例えば、その他の情報を含んでもよい。前記その他の情報は、例えば、日時情報、ユーザの識別情報(氏名、ID、端末識別情報等)、ユーザの属性情報(性別、職業、年齢、役職等)を含んでもよい。
【0076】
つぎに、優先情報設定部35は、前記第1評価情報に基づいて前記質問情報に対する前記第1回答候補情報の優先情報を設定し、前記第2評価情報に基づいて前記質問情報に対する前記第2回答候補情報の優先情報を設定する(S36、優先情報設定工程)。前記優先情報の設定は、例えば、機械学習によるものでもよいし、それ以外の処理によるものであってもよい。機械学習による優先情報の設定は、例えば、前記質問情報、前記第1評価情報、および前記第1回答候補情報を入力データとした機械学習により、前記質問情報を入力した際に、より評価の高い第1回答候補情報を出力するように学習させることにより設定できる。また、前記質問情報、前記第2評価情報、および前記第2回答候補情報を入力データとした機械学習により、前記質問情報を入力した際に、より評価の高い第2回答候補情報を出力するように学習させることにより設定できる。機械学習により設定した前記優先情報は、例えば、ランキング補正モデルともいう。前記それ以外の処理による優先情報の設定は、例えば、前記第1評価情報が前記第1回答候補情報に対する肯定的な情報を含む場合、前記質問情報に対する前記第1回答候補情報の優先情報を相対的に高く算出し、前記評価情報が前記第1回答候補情報に対する否定的な情報を含む場合、前記質問情報に対する前記第1回答候補情報を低く算出し、前記第2評価情報が前記第2回答候補情報に対する肯定的な情報を含む場合、前記質問情報に対する前記第2回答候補情報の優先情報を相対的に高く算出し、前記評価情報が前記第2回答候補情報に対する否定的な情報を含む場合、前記質問情報に対する前記第2回答候補情報を低く算出する、といった処理があげられる。優先情報設定部35が設定した優先情報は、例えば、記憶装置304またはメモリ302に記憶してもよい。
【0077】
なお、優先情報設定部35による処理は、例えば、処理負荷分散のため、S31~S35までの処理とは異なる時間帯(例えば、夜間)に実行することが好ましい。
【0078】
回答候補補正部36は、前記優先情報に基づいて、前記第1回答候補情報および前記第2回答候補情報の少なくとも一方を補正する(S37、回答候補補正工程)。具体的に、回答候補補正部36は、例えば、設定された優先情報に基づいて、前記質問情報に対して、優先度が高く設定された回答候補を、前記第1回答候補情報または前記第2回答候補情報において上位に表示されるように補正する。また、回答候補補正部36は、例えば、前記質問情報に対して優先度が低く設定された回答候補については、前記第1回答候補情報または前記第2回答候補情報において下位に表示されるように補正してもよい。
【0079】
本実施形態の情報検索支援装置30によれば、前記優先情報に基づいて、前記第1回答候補情報および前記第2回答候補情報の少なくとも一方を補正できる。このため、同一または類似の質問情報を再度取得した際に、前記優先情報に基づいてより精度の高い第1回答候補情報および第2回答候補情報を出力できる。また、本実施形態の情報検索支援装置30は、例えば、前記S31~S32のログを前記第1検索ログ情報として蓄積し、前記S31~S35までのログを、前記第2検索ログ情報として蓄積する。そして、情報検索支援装置30は、必要に応じて前記実施形態1~2の興味関心モデル製造装置、または実施形態3の情報提案装置と通信し、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報を出力可能である。
【0080】
図15図16を用いて、本実施形態の情報検索支援装置30の利用の例を説明する。以下の説明においては、前記第1データベースが、企業におけるFAQ(Frequently Asked Questions)情報(よくある質問とその回答の情報)のデータベースであり、前記質問情報に対する回答の候補となる第1回答候補情報が記憶されているデータベースであり、前記第2データベースが、企業における社内文書情報が記憶されているデータベースであり、前記質問情報に対する回答の候補となる第2回答候補情報が記憶されているデータベースである場合を例に挙げて説明するが、本発明は以下の例示には何ら制限されない。
【0081】
まず、図15を用いて前記S31~S34を説明する。図15に示すように、利用者(ユーザ)が、ヘルプデスクである第1検索部31に対して質問「PCを返却したい」を投稿する。第1検索部31は、第1データベースである社内FAQにアクセスし、回答候補として、社内FAQから投稿された質問に類似する質問を検索して利用者に出力する。利用者は、出力された回答候補から、質問の意図と合致した回答候補(よくある質問)を見つけられなかった場合、前記第1評価情報として、「ありません」等のテキストを本装置30に入力する。本装置30の誘導部3は、第1評価情報に基づいて、利用者の端末において、情報検索(第2検索部34)を立ち上げる(検索誘導)。第2検索部34は、利用者がヘルプデスクに入力した質問「PCを返却したい」に基づいて、前記質問から検索キーワード「PC」「返却」を抽出し、第2データベースである社内情報(web頁/文書)にアクセスし、第2回答候補情報として社内情報の検索結果を出力する。このように、本装置30によれば、例えば、社内FAQで解決しなかった質問を利用して、社内情報を横断検索することができる。
【0082】
つぎに、図16(A)および(B)を用いてS36~S37を説明する。まず、評価情報取得部32は、利用者が第1回答候補情報から回答候補を選択したことを検知すると、利用者に対し、選択した回答候補により質問が解決したかを問合せる(「解決しましたか?はいorいいえ」)。評価情報取得部32は、前記第1評価情報として、ユーザが選択した回答候補と、解決した(「はい」)を取得すると、前記第1評価情報を記憶装置304に、「解決した」ログとして記録する。同様に、評価情報取得部32は、利用者が第2回答候補情報から回答候補を選択したことを検知すると、利用者に対し、選択した回答候補は役に立ったかを問合せる(「役に立ちましたか?はいorいいえ」)。評価情報取得部32は、前記第2評価情報として、ユーザが選択した回答候補と、役に立った(「はい」)を取得すると、前記第2評価情報を記憶装置304に、「役に立った」ログとして記録する。優先情報設定部35は、「解決した」ログを用いた機械学習により、前記質問情報と、第1回答候補情報が含む回答候補との関係性を学習し、第1回答候補情報の優先情報(ランキング補正モデル)を設定する。また、優先情報設定部35は、「役に立った」ログを用いた機械学習により、前記質問情報と、第2回答候補情報が含む回答候補との関係性を学習し、第2回答候補情報の優先情報(ランキング補正モデル)を設定する。後日、利用者が同様の質問情報を入力した際には、設定したランキング補正モデルにより、前回利用者が選択した回答候補が、その他の回答候補よりも上位に表示されるように補正される。
【0083】
[実施形態5]
実施形態5は、前記情報検索支援装置の他の例である。
【0084】
本実施形態の情報検索支援装置は、実施形態4の情報検索支援装置30の構成に加えて、分析部、および出力部を含むこと以外は前記実施形態4の情報検索支援装置30と同様であり、その説明を援用できる。本実施形態の情報検索支援装置30Aは、例えば、分析部、および出力部を含み、前記分析部は、前記第1評価情報および第2評価情報の少なくとも一方を分析して、分析情報を生成し、前記分析情報は、前記質問情報に対する前記第1回答候補情報または前記第2回答候補情報の正答率、第1回答候補情報または第2回答候補情報に対する満足率、および効果金額からなる群から選択された少なくとも一つの情報を含み、前記出力部は、前記分析情報を出力する。
【0085】
図17は、本実施形態の情報検索支援装置30Aの一例の構成を示すブロック図である。図17に示すように、情報検索支援装置30Aは、実施形態4の情報検索支援装置30の構成に加えて、分析部37、および出力部38を備える。情報検索支援装置30Aのハードウェア構成は、図13の情報検索支援装置30のハードウェア構成において、CPU301が、図12の情報検索支援装置30の構成に代えて、図17の情報検索支援装置30Aの構成を備える以外は同様である。
【0086】
つぎに、本実施形態の情報検索支援方法について、図18のフローチャートを用いて説明する。本実施形態の情報検索支援方法は、例えば、図17に示す本実施形態の情報検索支援装置30Aを用いて実施できる。なお、本発明の情報検索支援方法は、情報検索支援装置30Aの使用に限定されない。
【0087】
まず、前記実施形態4の情報検索支援方法におけるS31~S37と同様にして、S31~S37を実施する。
【0088】
つぎに、分析部37は、前記第1評価情報および第2評価情報の少なくとも一方を分析して、分析情報を生成する(S381、分析工程)。前記分析情報は、前記質問情報に対する前記第1回答候補情報または前記第2回答候補情報の正答率、第1回答候補情報または第2回答候補情報に対する満足率、および効果金額からなる群から選択された少なくとも一つの情報を含む。
【0089】
前記正答率は、例えば、下記式(1)により算出できる。下記式(1)において、「肯定的な評価数」は、積極的な肯定評価(役に立った、解決した等)でもよいし、消極的な肯定評価でもよい。前記消極的な肯定評価は、例えば、利用者に評価を問い合わせてから所定時間経過後に、利用者からのリアクションが得られなかった場合(みなし肯定評価)等があげられる。前記質問回数は、例えば、前記質問情報を取得した回数でもよいし、第1検索部31または第2検索部34による検索処理の回数でもよい。なお、前記正答率の算出方法は、下記式(1)には限定されず、組織の規模や目的に応じて適切な手法を採用できる。
正答率=(肯定的な評価数)/(質問回数)……(1)
【0090】
前記満足率は、例えば、下記式(2)により算出できる。下記式(2)において、前記肯定的な評価数は、例えば、前述の通りである。なお、前記満足率の算出方法は、下記式(2)には限定されず、組織の規模や目的に応じて適切な手法を採用できる。
満足率=(肯定的な評価数)/(評価の総数)……(2)
【0091】
前記効果金額は、例えば、下記式(3)により算出できる。下記式(3)において、「X分」は、例えば、利用者が質問等を本装置30ではなく、管理部門等の人員に問い合わせた場合に要する時間であり、例えば、20分、10分、5分等の任意の時間を設定できる。下記式(3)において、「Y分」は、本装置30による処理に必要な時間であり、例えば、1分、0.5分等の任意の時間を設定できる。下記式(3)において、「単金」は、例えば、本装置30Aの利用者の人件費の時間単価、および/または前記管理部門の人件費の時間単価である。なお、前記効果金額の算出方法は、下記式(3)には限定されず、組織の規模や目的に応じて適切な手法を採用できる。
効果金額=((肯定的な評価数)×X分-(否定的な評価数)×Y分))×単金……(3)
【0092】
そして、出力部38は、前記分析情報を出力する(S39、出力工程)。出力部38は、例えば、通信回線網を介して外部の装置に前記分析情報を出力してもよいし、出力装置307に前記分析情報を出力してもよい。また、出力された前記分析情報は、例えば、メモリ302又は記憶装置304に記憶されてもよい。前記外部の装置は、特に制限されず、例えば、本装置30Aを用いて組織の管理を行う者の端末等があげられる。
【0093】
また、分析部37は、例えば、前記第2評価情報を分析して、第1データベース未収録情報を生成してもよい。分析部37は、例えば、前記第2評価情報において、肯定的な評価がなされた回答候補と対応する質問情報との組を、第1データベース未収録情報として生成できる。前記第2評価情報は、例えば、前記第1データベースにおいて、質問情報に対して否定的な評価をした回答候補、すなわち、第1データベースに適切な回答候補が存在しなかった情報を意味するため、前記第2評価情報に基づいて肯定的な評価がなされた回答候補は、前記第1データベースに未収録の情報であり、且つ、前記質問情報に対して適切な回答候補である可能性が高い。このため、例えば、前記第1データベースがFAQ情報記憶のデータベースである場合、前記第1データベース未収録情報を新たなよくある質問として記録することで、FAQの充実を図ることが可能となる。
【0094】
分析部37が前記第1データベース未収録情報を生成した場合、出力部9は、例えば、前記第1データベース未収録情報を出力する。第1データベース未収録情報の出力先は、特に制限されず、例えば、通信回線網を介して外部の装置に前記分析情報を出力してもよいし、出力装置307に前記分析情報を出力してもよい。前記外部の装置は、例えば、第1データベースの管理装置であってもよい。この場合、前記管理装置は、例えば、出力された第1データベース未収録情報を第1データベースに追加できる。なお、第1データベース未収録情報の第1データベースへの追加は、例えば、前記管理装置または本装置30Aにより自動的に行われてもよいし、本装置30Aの管理者により、人手で行われてもよい。
【0095】
本実施形態の情報検索支援装置30Aによれば、例えば、質問情報に対する回答候補の評価に基づいた分析が可能となる。このため、本装置30Aの導入による効果が可視化され、組織における情報管理の効率化が期待できる。
【0096】
[実施形態6]
本実施形態の第1のプログラムは、前述の興味関心モデル製造方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態の第1のプログラムは、コンピュータに、情報取得手順、および学習手順を実行させるためのプログラムである。
【0097】
前記情報取得手順は、第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を取得し、
前記第1検索ログ情報は、第1データベースを検索した第1検索ログを含み、
前記第2検索ログ情報は、前記第1検索ログ情報において、解決しなかった事項について第2データベースを検索した第2検索ログを含み、
前記学習手順は、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報を用いた機械学習によって、ユーザが興味関心を示す可能性がある興味関心情報を出力する興味関心モデルを学習済みモデルとして生成する。
【0098】
また、本実施形態の第1のプログラムは、コンピュータを、情報取得手順、および学習手順として機能させるプログラムということもできる。
【0099】
本実施形態の第1のプログラムは、前記本発明の興味関心モデル製造装置および興味関心モデル製造方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。
【0100】
[実施形態7]
本実施形態の第2のプログラムは、前述の情報提案方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態の第2のプログラムは、コンピュータに、情報取得手順、興味関心情報生成手順、情報検索手順を実行させるためのプログラムである。
【0101】
前記情報取得手順は、ユーザの第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を取得し、
前記興味関心情報生成手順は、興味関心モデルを用いて、ユーザの興味関心情報を生成し、
前記興味関心モデルは、前記第1のプログラムにより製造されたものであり、
前記情報検索手順は、データベースを検索し、前記興味関心情報に基づいてユーザが興味関心を持つ可能性のある関心候補情報を出力する。
【0102】
また、本実施形態の第2のプログラムは、コンピュータを、情報取得手順、興味関心情報生成手順、情報検索手順として機能させるプログラムということもできる。
【0103】
本実施形態の第2のプログラムは、前記本発明の情報提案装置および学情報提案方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。
【0104】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0105】
<付記>
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
情報取得部、および学習部を含み、
前記情報取得部は、第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を取得し、
前記第1検索ログ情報は、第1データベースを検索した第1検索ログを含み、
前記第2検索ログ情報は、前記第1検索ログ情報において、解決しなかった事項について第2データベースを検索した第2検索ログを含み、
前記学習部は、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報を用いた機械学習によって、ユーザが興味関心を示す可能性がある興味関心情報を出力する興味関心モデルを学習済みモデルとして生成する、興味関心モデル製造装置。
(付記2)
前記学習部は、ユーザごとに前記興味関心モデルを生成する、付記1記載の興味関心モデル製造装置。
(付記3)
分類部を含み、
前記情報取得部は、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報と紐づけてユーザの属性情報を取得し、
前記分類部は、前記属性情報に基づいてユーザを分類し、
前記学習部は、前記ユーザの分類ごとに前記興味関心モデルを生成する、付記1記載の興味関心モデル製造装置。
(付記4)
情報取得部、興味関心情報生成部、情報検索部を含み、
前記情報取得部は、ユーザの第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を取得し、
前記興味関心情報生成部は、興味関心モデルを用いて、ユーザの興味関心情報を生成し、
前記興味関心モデルは、付記1から3のいずれかに記載の興味関心モデル製造装置により製造されたものであり、
前記情報検索部は、データベースを検索し、前記興味関心情報に基づいてユーザが興味関心を持つ可能性のある関心候補情報を出力する、
情報提案装置。
(付記5)
学習部を含み、
前記学習部は、付記1から3のいずれかに記載の興味関心モデル製造装置を含む、付記4記載の情報提案装置。
(付記6)
第1検索部、評価情報取得部、誘導部、第2検索部、優先情報設定部、および回答候補補正部を含み、
前記第1検索部は、質問情報を取得し、前記質問情報に基づいて第1データベースを検索し、前記第1データベースから前記質問情報に対応する第1回答候補情報を出力し、
前記評価情報取得部は、前記第1回答候補情報に対する第1評価情報を取得し、
前記第1評価情報は、ユーザが選択した第1回答候補情報と、前記第1回答候補情報の評価とを含み、
前記誘導部は、前記第1評価情報に基づいて第2検索の要否を判定し、第2検索が必要と判定した場合、ユーザを第2検索に誘導し、
前記第2検索部は、前記質問情報に基づいて第2データベースを検索し、前記第2データベースから前記質問情報に対応する第2回答候補情報を出力し、
前記評価情報取得部は、前記第2回答候補情報に対する第2評価情報を取得し、
前記第2評価情報は、ユーザが選択した第2回答候補情報と、前記第2回答候補情報の評価とを含み、
前記優先情報設定部は、
前記第1評価情報に基づいて、前記質問情報に対する前記第1回答候補情報の優先情報を設定し、
前記第2評価情報に基づいて、前記質問情報に対する前記第2回答候補情報の優先情報を設定し、
前記回答候補補正部は、前記優先情報に基づいて、前記第1回答候補情報および前記第2回答候補情報の少なくとも一方を補正する、
情報検索支援装置。
(付記7)
前記優先情報設定部は、機械学習により前記優先情報を設定する、付記6記載の情報検索支援装置。
(付記8)
分析部、および出力部を含み、
前記分析部は、前記第1評価情報および第2評価情報の少なくとも一方を分析して分析情報を生成し、
前記分析情報は、前記質問情報に対する前記第1回答候補情報または前記第2回答候補情報の正答率、第1回答候補情報または第2回答候補情報に対する満足率、および効果金額からなる群から選択された少なくとも一つの情報を含み、
前記出力部は、前記分析情報を出力する、付記6または7記載の情報検索支援装置。
(付記9)
前記分析部は、前記第2評価情報を分析して、第1データベース未収録情報を生成し、
前記出力部は、前記第1データベース未収録情報を出力する、付記8記載の情報検索支援装置。
(付記10)
情報取得工程、および学習工程を含み、
前記情報取得工程は、第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を取得し、
前記第1検索ログ情報は、第1データベースを検索した第1検索ログを含み、
前記第2検索ログ情報は、前記第1検索ログ情報において、解決しなかった事項について第2データベースを検索した第2検索ログを含み、
前記学習工程は、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報を用いた機械学習によって、ユーザが興味関心を示す可能性がある興味関心情報を出力する興味関心モデルを学習済みモデルとして生成する、興味関心モデル製造方法。
(付記11)
前記学習工程は、ユーザごとに前記興味関心モデルを生成する、付記10記載の興味関心モデル製造方法。
(付記12)
分類工程を含み、
前記情報取得工程は、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報と紐づけてユーザの属性情報を取得し、
前記分類工程は、前記属性情報に基づいてユーザを分類し、
前記学習工程は、前記ユーザの分類ごとに前記興味関心モデルを生成する、付記10記載の興味関心モデル製造方法。
(付記13)
情報取得工程、興味関心情報生成工程、情報検索工程を含み、
前記情報取得工程は、ユーザの第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を取得し、
前記興味関心情報生成工程は、興味関心モデルを用いて、ユーザの興味関心情報を生成し、
前記興味関心モデルは、付記10から12のいずれかに記載の興味関心モデル製造方法により製造されたものであり、
前記情報検索工程は、データベースを検索し、前記興味関心情報に基づいてユーザが興味関心を持つ可能性のある関心候補情報を出力する、
情報提案方法。
(付記14)
学習工程を含み、
前記学習工程は、付記10から12のいずれかに記載の興味関心モデル製造方法を含む、付記13記載の情報提案方法。
(付記15)
第1検索工程、評価情報取得工程、誘導工程、第2検索工程、優先情報設定工程、および回答候補補正工程を含み、
前記第1検索工程は、質問情報を取得し、前記質問情報に基づいて第1データベースを検索し、前記第1データベースから前記質問情報に対応する第1回答候補情報を出力し、
前記評価情報取得工程は、前記第1回答候補情報に対する第1評価情報を取得し、
前記第1評価情報は、ユーザが選択した第1回答候補情報と、前記第1回答候補情報の評価とを含み、
前記誘導工程は、前記第1評価情報に基づいて第2検索の要否を判定し、第2検索が必要と判定した場合、ユーザを第2検索に誘導し、
前記第2検索工程は、前記質問情報に基づいて第2データベースを検索し、前記第2データベースから前記質問情報に対応する第2回答候補情報を出力し、
前記評価情報取得工程は、前記第2回答候補情報に対する第2評価情報を取得し、
前記第2評価情報は、ユーザが選択した第2回答候補情報と、前記第2回答候補情報の評価とを含み、
前記優先情報設定工程は、
前記第1評価情報に基づいて、前記質問情報に対する前記第1回答候補情報の優先情報を設定し、
前記第2評価情報に基づいて、前記質問情報に対する前記第2回答候補情報の優先情報を設定し、
前記回答候補補正工程は、前記優先情報に基づいて、前記第1回答候補情報および前記第2回答候補情報の少なくとも一方を補正する、
情報検索支援方法。
(付記16)
前記優先情報設定工程は、機械学習により前記優先情報を設定する、付記15記載の情報検索支援方法。
(付記17)
分析工程、および出力工程を含み、
前記分析工程は、前記第1評価情報および第2評価情報の少なくとも一方を分析して分析情報を生成し、
前記分析情報は、前記質問情報に対する前記第1回答候補情報または前記第2回答候補情報の正答率、第1回答候補情報または第2回答候補情報に対する満足率、および効果金額からなる群から選択された少なくとも一つの情報を含み、
前記出力工程は、前記分析情報を出力する、付記15または16記載の情報検索支援方法。
(付記18)
前記分析工程は、前記第2評価情報を分析して、第1データベース未収録情報を生成し、
前記出力工程は、前記第1データベース未収録情報を出力する、付記17記載の情報検索支援方法。
(付記19)
情報取得手順、および学習手順を含み、
前記情報取得手順は、第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を取得し、
前記第1検索ログ情報は、第1データベースを検索した第1検索ログを含み、
前記第2検索ログ情報は、前記第1検索ログ情報において、解決しなかった事項について第2データベースを検索した第2検索ログを含み、
前記学習手順は、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報を用いた機械学習によって、ユーザが興味関心を示す可能性がある興味関心情報を出力する興味関心モデルを学習済みモデルとして生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記20)
前記学習手順は、ユーザごとに前記興味関心モデルを生成する、付記19記載のプログラム。
(付記21)
分類手順を含み、
前記情報取得手順は、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報と紐づけてユーザの属性情報を取得し、
前記分類手順は、前記属性情報に基づいてユーザを分類し、
前記学習手順は、前記ユーザの分類ごとに前記興味関心モデルを生成する、付記19記載のプログラム。
(付記22)
情報取得手順、興味関心情報生成手順、情報検索手順を含み、
前記情報取得手順は、ユーザの第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を取得し、
前記興味関心情報生成手順は、興味関心モデルを用いて、ユーザの興味関心情報を生成し、
前記興味関心モデルは、付記19から21のいずれかに記載のプログラムにより製造されたものであり、
前記情報検索手順は、データベースを検索し、前記興味関心情報に基づいてユーザが興味関心を持つ可能性のある関心候補情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記23)
学習手順を含み、
前記学習手順は、付記19から21のいずれかに記載のプログラムにより実行される、付記22記載のプログラム。
(付記24)
第1検索手順、評価情報取得手順、誘導手順、第2検索手順、優先情報設定手順、および回答候補補正手順を含み、
前記第1検索手順は、質問情報を取得し、前記質問情報に基づいて第1データベースを検索し、前記第1データベースから前記質問情報に対応する第1回答候補情報を出力し、
前記評価情報取得手順は、前記第1回答候補情報に対する第1評価情報を取得し、
前記第1評価情報は、ユーザが選択した第1回答候補情報と、前記第1回答候補情報の評価とを含み、
前記誘導手順は、前記第1評価情報に基づいて第2検索の要否を判定し、第2検索が必要と判定した場合、ユーザを第2検索に誘導し、
前記第2検索手順は、前記質問情報に基づいて第2データベースを検索し、前記第2データベースから前記質問情報に対応する第2回答候補情報を出力し、
前記評価情報取得手順は、前記第2回答候補情報に対する第2評価情報を取得し、
前記第2評価情報は、ユーザが選択した第2回答候補情報と、前記第2回答候補情報の評価とを含み、
前記優先情報設定手順は、
前記第1評価情報に基づいて、前記質問情報に対する前記第1回答候補情報の優先情報を設定し、
前記第2評価情報に基づいて、前記質問情報に対する前記第2回答候補情報の優先情報を設定し、
前記回答候補補正手順は、前記優先情報に基づいて、前記第1回答候補情報および前記第2回答候補情報の少なくとも一方を補正し、前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記25)
前記優先情報設定手順は、機械学習により前記優先情報を設定する、付記24記載のプログラム。
(付記26)
分析手順、および出力手順を含み、
前記分析手順は、前記第1評価情報および第2評価情報の少なくとも一方を分析して分析情報を生成し、
前記分析情報は、前記質問情報に対する前記第1回答候補情報または前記第2回答候補情報の正答率、第1回答候補情報または第2回答候補情報に対する満足率、および効果金額からなる群から選択された少なくとも一つの情報を含み、
前記出力手順は、前記分析情報を出力する、付記24または25記載のプログラム。
(付記27)
前記分析手順は、前記第2評価情報を分析して、第1データベース未収録情報を生成し、
前記出力手順は、前記第1データベース未収録情報を出力する、付記26記載のプログラム。
(付記28)
情報取得手順、および学習手順を含み、
前記情報取得手順は、第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を取得し、
前記第1検索ログ情報は、第1データベースを検索した第1検索ログを含み、
前記第2検索ログ情報は、前記第1検索ログ情報において、解決しなかった事項について第2データベースを検索した第2検索ログを含み、
前記学習手順は、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報を用いた機械学習によって、ユーザが興味関心を示す可能性がある興味関心情報を出力する興味関心モデルを学習済みモデルとして生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記29)
前記学習手順は、ユーザごとに前記興味関心モデルを生成する、付記28記載の記録媒体。
(付記30)
分類手順を含み、
前記情報取得手順は、前記第1検索ログ情報および前記第2検索ログ情報と紐づけてユーザの属性情報を取得し、
前記分類手順は、前記属性情報に基づいてユーザを分類し、
前記学習手順は、前記ユーザの分類ごとに前記興味関心モデルを生成する、付記29記載の記録媒体。
(付記31)
情報取得手順、興味関心情報生成手順、情報検索手順を含み、
前記情報取得手順は、ユーザの第1検索ログ情報および第2検索ログ情報を取得し、
前記興味関心情報生成手順は、興味関心モデルを用いて、ユーザの興味関心情報を生成し、
前記興味関心モデルは、付記19から21のいずれかに記載のプログラムにより製造されたものであり、
前記情報検索手順は、データベースを検索し、前記興味関心情報に基づいてユーザが興味関心を持つ可能性のある関心候補情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記32)
学習手順を含み、
前記学習手順は、付記19から21のいずれかに記載のプログラムにより実行される、付記31記載の記録媒体。
(付記33)
第1検索手順、評価情報取得手順、誘導手順、第2検索手順、優先情報設定手順、および回答候補補正手順を含み、
前記第1検索手順は、質問情報を取得し、前記質問情報に基づいて第1データベースを検索し、前記第1データベースから前記質問情報に対応する第1回答候補情報を出力し、
前記評価情報取得手順は、前記第1回答候補情報に対する第1評価情報を取得し、
前記第1評価情報は、ユーザが選択した第1回答候補情報と、前記第1回答候補情報の評価とを含み、
前記誘導手順は、前記第1評価情報に基づいて第2検索の要否を判定し、第2検索が必要と判定した場合、ユーザを第2検索に誘導し、
前記第2検索手順は、前記質問情報に基づいて第2データベースを検索し、前記第2データベースから前記質問情報に対応する第2回答候補情報を出力し、
前記評価情報取得手順は、前記第2回答候補情報に対する第2評価情報を取得し、
前記第2評価情報は、ユーザが選択した第2回答候補情報と、前記第2回答候補情報の評価とを含み、
前記優先情報設定手順は、
前記第1評価情報に基づいて、前記質問情報に対する前記第1回答候補情報の優先情報を設定し、
前記第2評価情報に基づいて、前記質問情報に対する前記第2回答候補情報の優先情報を設定し、
前記回答候補補正手順は、前記優先情報に基づいて、前記第1回答候補情報および前記第2回答候補情報の少なくとも一方を補正し、前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記34)
前記優先情報設定手順は、機械学習により前記優先情報を設定する、付記33記載の記録媒体。
(付記35)
分析手順、および出力手順を含み、
前記分析手順は、前記第1評価情報および第2評価情報の少なくとも一方を分析して分析情報を生成し、
前記分析情報は、前記質問情報に対する前記第1回答候補情報または前記第2回答候補情報の正答率、第1回答候補情報または第2回答候補情報に対する満足率、および効果金額からなる群から選択された少なくとも一つの情報を含み、
前記出力手順は、前記分析情報を出力する、付記33または34記載の記録媒体。
(付記36)
前記分析手順は、前記第2評価情報を分析して、第1データベース未収録情報を生成し、
前記出力手順は、前記第1データベース未収録情報を出力する、付記35記載の記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0106】
本発明によれば、検索ログに基づいてユーザの興味関心を分析するための興味関心モデルを製造でき、これにより、ユーザが興味関心を持つ可能性のある情報を提案できる。このため、情報検索に関わる分野において広く有用である。
【符号の説明】
【0107】
1、1A 興味関心モデル製造装置
2 情報取得部
3 学習部
4 分類部
101 CPU
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信デバイス
20 情報提案装置
21 情報取得部
22 興味関心情報生成部
23 情報検索部
201 CPU
202 メモリ
203 バス
204 記憶装置
205 入力装置
206 出力装置
207 通信デバイス

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