(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024034162
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】果菜類用敷台
(51)【国際特許分類】
A01G 9/12 20060101AFI20240306BHJP
A01G 13/00 20060101ALI20240306BHJP
【FI】
A01G9/12 E
A01G13/00 302Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022138225
(22)【出願日】2022-08-31
(71)【出願人】
【識別番号】511149120
【氏名又は名称】株式会社積水化成品西部
(71)【出願人】
【識別番号】000002440
【氏名又は名称】積水化成品工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】林 達郎
【テーマコード(参考)】
2B023
2B024
【Fターム(参考)】
2B023AA01
2B023AC03
2B024DB02
2B024DC02
2B024DC03
(57)【要約】
【課題】打ち抜きカスの生じ難い果菜類用敷台を提供する。
【解決手段】果菜類用敷台は、基盤部10と、基盤部10から上方に突出する少なくとも一つの上方突出部20とを備える。基盤部10は、基盤部10に設けられる切込み線11と切込み線の両端を結ぶ直線L1とによって囲われる蓋部30を有する。直線L1の長さは、切込み線11の長さよりも短く、蓋部30は、基盤部10と連続する連続部33を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基盤部と、前記基盤部から上方に突出する少なくとも一つの上方突出部とを備える、果菜類用敷台であって、
前記基盤部は、前記基盤部に設けられる切込み線と前記切込み線の両端を結ぶ直線とによって囲われる蓋部を有し、
前記直線の長さは、前記切込み線の長さよりも短く、
前記蓋部は、前記基盤部と連続する連続部を有する、
果菜類用敷台。
【請求項2】
前記蓋部は、前記蓋部の下面から下方に突出する下方突出部を有する、
請求項1に記載の果菜類用敷台。
【請求項3】
前記下方突出部は、前記果菜類用敷台を地面に敷いて前記上方突出部に果物または野菜を載置した状態において前記下方突出部が地面に接触して前記蓋部が持ち上げられることによって、前記蓋部によって閉じられていた開口部が開口するように構成される、
請求項2に記載の果菜類用敷台。
【請求項4】
前記下方突出部の少なくとも一部は、前記基盤部の下面よりも下方に突出する、
請求項3に記載の果菜類用敷台。
【請求項5】
前記下方突出部は、ドーム形状に構成される、
請求項4に記載の果菜類用敷台。
【請求項6】
前記連続部は、前記連続部の上面または下面のうち少なくとも一方に溝部を有する、
請求項1に記載の果菜類用敷台。
【請求項7】
前記切込み線がU字状である、
請求項1に記載の果菜類用敷台。
【請求項8】
前記果菜類用敷台は、熱可塑性樹脂発泡シートにより成形される、
請求項1に記載の果菜類用敷台。
【請求項9】
前記果菜類用敷台は、果物または野菜の栽培を補助する道具として使われる、
請求項1に記載の果菜類用敷台。
【請求項10】
前記果菜類用敷台は、果物または野菜の緩衝材として使われる、
請求項1に記載の果菜類用敷台。
【請求項11】
前記基盤部には、複数の前記蓋部が設けられる、
請求項1に記載の果菜類用敷台。
【請求項12】
前記基盤部には、前記基盤部の縁部に沿ってリブが設けられる、
請求項1に記載の果菜類用敷台。
【請求項13】
前記基盤部の上面には、前記蓋部に向かって延びる排水溝が設けられる、
請求項1~12のいずれか一項に記載の果菜類用敷台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は果菜類用敷台に関する。
【背景技術】
【0002】
排水用の貫通孔を有する果菜類用敷台が知られている。
例えば、特許文献1、2に記載の果菜類用敷台は、シート上に放射状に設けられた突隆部と、シートの適宜個所に設けられた通孔とを有する。突隆部に置かれた果物または野菜から滴る水は、通孔を通って排水される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公昭50-37324号公報
【特許文献2】実開昭56-134159号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の果菜類用敷台では、排水用の孔は本体を打ち抜いて設けられている。そのため、製造の際に打ち抜きカスが生じる。このため、果菜類用敷台を製造する工場において打ち抜きカスを除去する必要があり、その除去作業に多大な労力を要している。そこで、打ち抜きカスが生じ難い果菜類用敷台を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)上記課題を解決する果菜類用敷台は、基盤部と、前記基盤部から上方に突出する少なくとも一つの上方突出部とを備える、果菜類用敷台であって、前記基盤部は、前記基盤部に設けられる切込み線と前記切込み線の両端を結ぶ直線とによって囲われる蓋部を有し、前記直線の長さは、前記切込み線の長さよりも短く、前記蓋部は、前記基盤部と連続する連続部を有する。この構成によれば、基盤部と蓋部とは、連続部において連続している。そのため、果菜類用敷台の製造段階において、打ち抜きカスが生じ難い。
【0006】
(2)上記(1)の果菜類用敷台において、前記蓋部は、前記蓋部の下面から下方に突出する下方突出部を有する。この構成によれば、果菜類用敷台に果物または野菜を載置する状態において、下方突出部は、地面に当たり易い。これにより、蓋部は、地面から押し上げられ易くなり、蓋部によって閉じられていた開口部の開口状態を保ち易くなる。
【0007】
(3)上記(2)の果菜類用敷台において、前記下方突出部は、前記果菜類用敷台を地面に敷いて前記上方突出部に果物または野菜を載置した状態において前記下方突出部が地面に接触して前記蓋部が持ち上げられることによって、前記蓋部によって閉じられていた開口部が開口するように構成される。この構成によれば、蓋部は、水やりまたは雨によって基盤部の上面に溜まる水を効率よく流せるように開く。これにより、効率よく排水ができる。
【0008】
(4)上記(3)の果菜類用敷台において、前記下方突出部の少なくとも一部は、前記基盤部の下面よりも下方に突出する。この構成によれば、下方突出部が基盤部の下面よりも下方に突出しない場合に比べて、下方突出部は、地面に当たり易い。そのため、蓋部は、地面から押し上げられ易くなり、蓋部によって閉じられていた開口部の開口状態を保ち易くなる。
【0009】
(5)上記(4)の果菜類用敷台において、前記下方突出部は、ドーム形状に構成される。下方突出部が尖った形状の場合、果菜類用敷台に果物または野菜が載置される状態において、蓋部が持ち上がらずに下方突出部が地面に刺さる虞がある。この点、上記構成によれば、下方突出部は、より広い面積で地面と接する。これにより、下方突出部が地面に刺さることによって蓋部が開き難くなるといったことが抑制される。
【0010】
(6)上記(1)の果菜類用敷台において、前記連続部は、前記連続部の上面または下面のうち少なくとも一方に溝部を有する。この構成によれば、蓋部は動かし易くなるため、蓋部を開き易い。
【0011】
(7)上記(1)の果菜類用敷台において、前記切込み線がU字状である。蓋部が角部を有する場合、排水用の開口部を形成する工程において、角部が欠損して欠損カスが発生する虞がある。これに対し、この構成によれば、切込み線がU字状であって蓋部に角部がないことから、欠損カスが発生し難い。
【0012】
(8)上記(1)の果菜類用敷台において、前記果菜類用敷台は、熱可塑性樹脂発泡シートにより成形される。この構成によれば、果菜類用敷台は、緩衝性に優れるため、果物または野菜を傷付け難い。
【0013】
(9)上記(1)の果菜類用敷台において、前記果菜類用敷台は、果物または野菜の栽培を補助する道具として使われる。この構成によれば、果菜類用敷台は、果物または野菜を育てる補助具として使われる。
【0014】
(10)上記(1)の果菜類用敷台において、前記果菜類用敷台は、果物または野菜の緩衝材として使われる。この構成によれば、果菜類用敷台は、果物または野菜の緩衝材として使うことができる。
【0015】
(11)上記(1)の果菜類用敷台において、前記基盤部には、複数の前記蓋部が設けられる。この構成によれば、排水用の開口部が増えるため、効率よく排水ができる。
【0016】
(12)上記(1)の果菜類用敷台において、前記基盤部には、前記基盤部の縁部に沿ってリブが設けられる。この構成によれば、果菜類用敷台はリブによって補強される。このため、果菜類用敷台が外力を受ける状態において、果菜類用敷台の変形が抑制される。
【0017】
(13)上記(1)~(12)のいずれか一つの果菜類用敷台において、前記基盤部の上面には、前記蓋部に向かって延びる排水溝が設けられる。この構成によれば、基盤部の上面の水は、排水溝をつたって蓋部によって形成される排水用の開口部へと流れる。そのため、排水溝が設けられていない果菜類用敷台と比べて、より効率よく排水ができる。
【発明の効果】
【0018】
本開示の果菜類用敷台によれば、排水用の開口部を形成する蓋部は、基盤部と連続している。そのため、製造段階において打ち抜きカスが生じ難い。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】第1実施形態について、果菜類用敷台の平面図である。
【
図3】
図1のA-A線に沿う、果菜類用敷台の断面図である。
【
図6】
図4の6-6線に沿う、蓋部の断面図である。
【
図7】平坦な地面に敷かれた果菜類用敷台にメロンを載置したときの、
図1のA-A線に沿う果菜類用敷台の断面図である。
【
図10】
図9のB-B線に沿う、蓋部の断面図である。
【
図11】起伏のある地面に敷かれた果菜類用敷台にメロンを載置したときの、
図1のA-A線に沿う果菜類用敷台の断面図である。
【
図12】第2実施形態について、蓋部の平面図である。
【
図13】その他の実施例について、蓋部の平面図である。
【
図14】その他の実施例について、蓋部の平面図である。
【
図15】その他の実施例について、蓋部の側面図である。
【
図16】その他の実施例について、蓋部の底面図である。
【
図17】その他の実施例について、蓋部の側面図である。
【
図18】その他の実施例について、蓋部の底面図である。
【
図19】その他の実施例について、蓋部の側面図である。
【
図20】その他の実施例について、蓋部の底面図である。
【
図21】その他の実施例について、蓋部の断面図である。
【
図22】その他の実施例について、蓋部の断面図である。
【
図23】その他の実施例について、溝部を含んだ蓋部の平面図である。
【
図24】その他の実施例について、溝部を含んだ蓋部の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
<第1実施形態>
図1~
図11を参照して、果菜類用敷台1について説明する。果菜類用敷台1は、果物または野菜を載置する敷台である。果菜類用敷台1は、果物または野菜の栽培を補助する道具、または、果物または野菜の緩衝材として使用される。第1実施形態の果菜類用敷台1は、果物または野菜の栽培を補助する道具である。果菜類用敷台1は、果物または野菜と地面との間に敷かれる。果菜類用敷台1は、果物または野菜を害虫から保護する。
【0021】
以降の説明において、果菜類用敷台1を水平面に置いた状態において上方向に沿う方向を、果菜類用敷台1の「上方」という。上方の反対方向を「下方」という。また、本実施形態において、果菜類用敷台1に載置される果物または野菜を果菜2と定義する。果菜2の例として、メロン、スイカ、カボチャ、トウガン、マクワウリ等が挙げられる。
【0022】
図1および
図2に示されるように、果菜類用敷台1は、基盤部10と、基盤部10から上方に突出する少なくとも一つの上方突出部20とを備える。
【0023】
果菜類用敷台1は、各種の熱可塑性樹脂シート、厚紙等によって成形される。成形方法としては、熱成形、プレス成形、パルプモールド成形等が挙げられる。好ましい成形方法は、熱成形である。素材としては、熱可塑性樹脂シートの場合、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂等が挙げられる。熱可塑性樹脂シートは、熱可塑性樹脂非発泡シートでもよく、熱可塑性樹脂発泡シートでもよい。厚紙の場合は、紙、パルプ等が挙げられる。果菜類用敷台1は、剛性、緩衝性、および、成形性を向上させるために、ポリスチレン系樹脂発泡シート、ポリエチレン系樹脂発泡シート、ポリプロピレン系樹脂発泡シート、ポリエステル系樹脂発泡シート等の熱可塑性樹脂発泡シートによって成形されることが好ましい。剛性、緩衝性、および、成形性のバランスに優れるポリスチレン系樹脂発泡シートによって成形されることがより好ましい。果菜類用敷台1の耐久性を向上させるために、熱可塑性樹脂発泡シートの片面あるいは両面に熱可塑性樹脂のフィルムが積層された熱可塑性樹脂積層発泡シートを用いてもよい。また、果菜類用敷台1は、熱可塑性樹脂発泡粒子を型内発泡成形したものであってもよく、熱可塑性樹脂を射出成形したものであってもよい。
【0024】
果菜類用敷台1の全体の形状は、
図1および
図2に示される正方形に限られない。果菜類用敷台1の全体の形状は、平面視で、長方形、円形、楕円形、三角形、六角形等であってもよい。
【0025】
<上方突出部>
図1および
図2に示されるように、上方突出部20は、基盤部10の中心に向かって下方に傾斜する傾斜面を有し、全体として丸みを帯びた形状である。実施形態において、上方突出部20は、基盤部10の四隅に一つずつ配置されている。
【0026】
図3に示されるように、上方突出部20は、果菜類用敷台1の底面から見ると凹んでおり、上方突出部20の下面は、上面に沿う形となる。上方突出部20の厚さは、熱可塑性樹脂発泡シートによって成形される場合、1mm以上5mm以下である。好ましい一例は3mmである。熱可塑性樹脂非発泡シートによって成形される場合は、0.1mm以上4mm以下であってもよい。
【0027】
<基盤部>
基盤部10には、蓋部30と、基盤部10の縁部13に沿うリブ14とが設けられる。蓋部30は、基盤部10に設けられる切込み線11と切込み線11の両端を結ぶ直線L1とによって囲われる。基盤部10の厚さは、熱可塑性樹脂発泡シートによって成形される場合、1mm以上5mm以下である。好ましい一例は3mmである。熱可塑性樹脂非発泡シートによって成形される場合は、0.1mm以上4mm以下であってもよい。
【0028】
<切込み線>
図4に示されるように、切込み線11はU字状である。切込み線11の長さは、10mm以上100mm以下が好ましく、20mm以上80mm以下がより好ましい。本実施形態では、切込み線11の長さは、38mmである。切込み線11の幅は、0.2mm以下が好ましく、0.1mm以下がより好ましい。切込み線11の切込みは、基盤部10を貫通させたものが好ましく、切込線11の長さ全体に渡って基盤部10を貫通させたものがより好ましい。また、切込み線11の切込は、基盤部10を貫通させたものとは限らず、ハーフカットでもよい。また、切込み線11の切込は、切込線11の長さ全体に渡って基盤部10を貫通させたものとは限らず、切込線11の長さに沿って断続的に貫通させたものでもよい。
【0029】
直線L1の長さは、切込み線11の長さよりも短い。本実施形態において、直線L1の長さは、4mm以上40mm以下であることが好ましく、6mm以上30mm以下であることがより好ましい。本実施形態では、直線L1の長さは12mmである。
【0030】
切込み線11の切込み深さは、基盤部10を構成するシートの表面から裏面にまで達することが好ましい。他の例では、切込み線11の切込み深さは、基盤部10を構成するシートの表面から裏面までの半分の深さであってもよい。例えば、切込み線11は、金型またはカッターによって形成される。
【0031】
<蓋部>
図1に示されるように、蓋部30は、基盤部10の中央部に設けられる。
図3に示されるように、蓋部30は、蓋部30の下面から下方に突出する下方突出部31と、下方突出部31に沿うように窪んでいる窪み32とを有する。また、蓋部30は、切り込みによって形成された、せん断面30aを有する。せん断面30aは基盤部10と僅かに接触する。
【0032】
<下方突出部>
下方突出部31は、果菜類用敷台1を地面3に敷いて上方突出部20に果菜2を載置した状態において下方突出部31が地面3に接触して蓋部30が持ち上げられることによって、蓋部30によって閉じられていた開口部35が開口するように構成される。
【0033】
図3に示されるように、下方突出部31の少なくとも一部は、基盤部10の下面よりも下方に突出している。また本実施形態では、
図5に示されるように、下方突出部31は、ドーム形状に構成される。窪み32は、下方突出部31の形状に沿った形状に構成される。平面視における下方突出部31の直径は3mm以上30mm以下であることが好ましく、5mm以上20mm以下であることがより好ましい。本実施形態では下方突出部31の直径は10mmである。また、下方突出部31における基盤部10の下面から突出する高さは1mm以上6mm以下であることが好ましく、1mm以上4mm以下であることがより好ましい。さらに好ましい場合は、2mm以上4mm以下である。本実施形態では、当該高さは2mmである。
【0034】
<連続部>
図6に示されるように、蓋部30は、基盤部10と連続する連続部33を有する。蓋部30は、連続部33を介して基盤部10に繋がる。連続部33は、蓋部30が持ち上がることによって開口部35が開口した開口状態において、蓋部30と基盤部10とが連続する部分である。連続部33は、連続部33の上面または下面のうち少なくとも一方に溝部34を有する。実施形態において、連続部33の上面の溝部34は、連続部33側に向かって下方に傾斜する第1溝側面34aと、第1溝側面34aを向く第2溝側面34bと、第1溝側面34aと第2溝側面34bの下端とを連続させる溝底面34cとによって構成される。また、連続部33の下面の溝部34は、断面視で円弧状に構成される。溝部34の長さは、4mm以上40mm以下であることが好ましく、6mm以上30mm以下であることがより好ましい。本実施形態では、溝部34の長さは12mmである。溝部34の幅は、0.1mm以上3mm以下であることが好ましく、0.1mm以上2mm以下であることがより好ましい。本実施形態では、0.2mmである。溝部34の深さは、0.1mm以上3mm以下であることが好ましく、0.1mm以上2mm以下であることがより好ましい。本実施形態では、上面における溝部34の深さは2mmであり、下面における溝部34の深さは0.2mmである。
【0035】
<リブ>
図1および
図2に示されるように、リブ14は、基盤部10の縁部13に沿うよう設けられることが、果菜類用敷台1の全体の強度を向上させることができるので好ましい。リブ14の高さは、上方突出部20よりも低い。リブ14は、上方突出部20を繋ぐように設けられてもよい。実施形態において、基盤部10の外縁とリブ14の外縁との間の距離において最も短い部分の最短距離は5mmである。ただし、これは、リブ14の位置を限定するものではない。例えば、基盤部10の外縁とリブ14の外縁との間の最短距離は0mmでもよい。また、リブ14は、上方突出部20を繋ぐように設けられることに限定されず、隣り合う上方突出部20の間に独立して設けられてもよく、上方突出部20から連続して延在するように設けられてもよい。なお、リブ14は、果菜類用敷台1の全体の強度が充分な場合は、設けられない場合もありうる。
【0036】
図3に示されるように、リブ14は、果菜類用敷台1の上方に突出する。リブ14は、果菜類用敷台1の底面から見ると凹んでおり、リブ14の下面は、上面に沿う形となる。リブ14の厚さは、熱可塑性樹脂発泡シートによって成形される場合、1mm以上5mm以下である。好ましいリブ14の厚さの一例は3mmである。熱可塑性樹脂非発泡シートによって成形される場合は、0.1mm以上4mm以下であってもよい。
【0037】
<開口部の開口>
果菜類用敷台1に果菜2を載置するにあたり、開口部35の開口について説明する。
【0038】
図7~
図11を参照して、果菜2の載置による蓋部30の動作を説明する。
図7および
図11に示される果菜2はメロン2Aである。
【0039】
図7~
図10を参照して、果菜類用敷台1を地面3に敷いてメロン2Aが上方突出部20に載置される状態において、下方突出部31が、地面3と接触する場合について説明する。
図7に示されるように、果菜類用敷台1は、メロン2Aの重みによって下方に力を受ける。すると、基盤部10が押し下げられるとともに、下方突出部31は、地面3に当たり、蓋部30は地面3から押し上げられる。これにより、せん断面30aが基盤部10から離れ、蓋部30と基盤部10との間に、開口部35が形成される。
【0040】
図8および
図9に示されるように、せん断面30aは、円弧を描く面である第1外周面30bと、平坦な側面である第2外周面30cとを有する。また、開口部35が形成される状態において、蓋部30の第1外周面30bの下端は、基盤部10の上面から離れている。一方、蓋部30の第2外周面30cのうち少なくとも一部は、開口部35と接している。
図9に示されるように、蓋部30が地面3から押し上げられた状態において、開口部35と蓋部30との間には、蓋部30の下方を視認できる隙間が形成される。
【0041】
図10に示されるように、開口部35の開口状態では、下方突出部31は、下方突出部31の底面の一部が地面3により押し上げられることによって、蓋部30が開口部35から持ち上げられている。そのため、蓋部30は、重力を受けて閉じることなく、開口部35の開口状態を維持できる。
【0042】
図11を参照して、果菜類用敷台1を地面3に敷いてメロン2Aが上方突出部20に載置される状態において、下方突出部31が、地面3と接触しない場合について説明する。
図11に示されるように、果菜類用敷台1は、メロン2Aの重みによって下方に力を受ける。すると、基盤部10は弧状にたわむ。これにより、蓋部30が果菜類用敷台1の下方に沈み、せん断面30aは基盤部10から離れる。そのため、蓋部30と基盤部10との間には、開口部35が形成される。
【0043】
雨や水やりによって生じるメロン2Aの水滴は、果菜類用敷台1の上面へ落ちた後に開口部35を通って排水される。
【0044】
蓋部30は、手作業で開かれてもよい。
以下に、手作業で、蓋部30を開く方法について説明する。蓋部30は、果菜類用敷台1の下から上に向かって蓋部30に力を加えると、せん断面30aが基盤部10から離れ、上方に開く。蓋部30が上方に持ち上がった状態において、蓋部30と基盤部10とは、連続部33において連続する。これにより、蓋部30と基盤部10との間に、排水用の開口部35が形成される。
【0045】
また、蓋部30は、果菜類用敷台1の上から下に向かって蓋部30に力を加えると、せん断面30aが基盤部10から離れ、下方に開く。蓋部30が下方に下がった状態において、蓋部30と基盤部10とは、連続部33において連続する。これにより、蓋部30と基盤部10との間に、開口部35が形成される。
【0046】
本実施形態の作用を説明する。
果菜類用敷台1に載置された果菜2から滴る水は、基盤部10に設けられた開口部35を通って排水される。
【0047】
ところで、果菜類用敷台1の製造段階において、このような排水構造を形成するとき、従来、開口部35は、基盤部10を打ち抜いて形成されていたため、作業現場には打ち抜きカスが残る。そのため、打ち抜きカスの除去作業が作業者の負担となっていた。
【0048】
この点、本実施形態では、開口部35を形成する蓋部30と基盤部10とは、連続部33において連続する。具体的には、基盤部10に切込みを入れる際、切込み線11の両端を結ぶ直線L1が、切込み線11よりも短くなるよう構成される。これにより、基盤部10には、切込み線11と直線L1とが囲む範囲に蓋部30が構成される。そして、基盤部10において、直線L1には切込みが設けられない。このため、基盤部10と蓋部30とは、互いに連続する。このように蓋部30は、基盤部10から切り離されない構造となっているため、果菜類用敷台1の製造段階において打ち抜きカスの発生が抑制される。また、蓋部30は、上述のように果菜2の載置または手作業によって開くため、基盤部10に溜まる水を排水できる。また、開口部35が容易に形成できるので、使用後の果菜類用敷台1を複数同時に回収する際は、開口部35に紐を通してひとまとめにすることができる。
【0049】
本実施形態の効果を説明する。
(1)果菜類用敷台1は、基盤部10と、基盤部10から上方に突出する少なくとも一つの上方突出部20とを備える。基盤部10は、基盤部10に設けられる切込み線11と切込み線11の両端を結ぶ直線L1とによって囲われる蓋部30を有する。直線L1の長さは、切込み線11の長さよりも短く、蓋部30は、基盤部10と連続する連続部33を有する。この構成によれば、基盤部10と蓋部30とは、連続部33において連続している。そのため、果菜類用敷台1の製造段階において、打ち抜きカスが生じ難い。
【0050】
(2)蓋部30は、蓋部30の下面から下方に突出する下方突出部31を有する。この構成によれば、果菜類用敷台1に果菜2を載置する状態において、下方突出部31は、地面3に当たり易い。これにより、蓋部30は、地面3から押し上げられ易くなり、開口部35の開口状態を保ち易くなる。
【0051】
(3)下方突出部31は、果菜類用敷台1を地面3に敷いて上方突出部20に果菜2を載置した状態において蓋部30が地面3に接触したときに、蓋部30が開口するように構成される。この構成によれば、蓋部30は、水やりまたは雨によって基盤部10の上面に溜まる水を効率よく流せるように開く。これにより、効率よく排水ができる。
【0052】
(4)下方突出部31の少なくとも一部は、基盤部10の下面よりも下方に突出する。この構成によれば、下方突出部31が基盤部10の下面よりも下方に突出しない場合に比べて、下方突出部31は、地面3に当たり易い。そのため、蓋部30は、地面3から押し上げられ易くなり、開口部35の開口状態を保ち易くなる。また、下方突出部31が基盤部10の下面よりも下方に突出しない場合に比べて、蓋部30は高い位置に押し上げられる。これによって、蓋部30が大きく開くため、排水効率が向上する。
【0053】
(5)下方突出部31は、ドーム形状に構成される。下方突出部31が尖った形状の場合、果菜類用敷台1に果菜2を載置する状態において、蓋部30が持ち上がらずに下方突出部31が地面3に刺さる虞がある。この点、上記構成によれば、下方突出部31は、より広い面積で地面3と接する。これにより、下方突出部31が地面3に刺さることによって蓋部30が開き難くなるといったことが抑制される。
【0054】
(6)連続部33は、連続部33の上面または下面のうち少なくとも一方に溝部34を有する。この構成によれば、蓋部30は動かし易くなるため、蓋部30を開き易い。
【0055】
(7)切込み線11がU字状である。蓋部30が角部を有する場合、排水用の開口部35を形成する工程において、角部が欠損して欠損カスが発生する虞がある。これに対し、上記構成によれば、切込み線11がU字状であって蓋部30に角部がないことから、欠損カスが発生し難い。
【0056】
(8)果菜類用敷台1は、熱可塑性樹脂発泡シートにより成形される。この構成によれば、上方突出部20は、緩衝性に優れるため、果菜2を傷付け難い。
【0057】
(9)果菜類用敷台1は、果菜2の栽培を補助する道具として使われる。この構成によれば、果菜類用敷台1は、果菜2を育てる補助具として使われる。例えば、果菜類用敷台1は、果菜2の育成において果菜2の下に敷く敷台として使用される。果菜類用敷台1は、果菜2を地中にいる害虫から保護する。また、果菜2が果菜類用敷台1の上方突出部20によって支持されることによって、果菜2と地面3との間に風が通る空間が構成される。このようにして、果菜類用敷台1は、果菜2の育成を補助する。
【0058】
(10)果菜類用敷台1は、果菜2の緩衝材として使われる。この構成によれば、果菜類用敷台1は、果菜2の緩衝材として使うことができる。例えば、果菜2の梱包作業時において果菜2を台に仮置きする場合に、果菜類用敷台1は果菜2の敷台として使用できる。また、店舗のショーケースの台に果菜2が置かれるとき、果菜類用敷台1は果菜2の敷台として使用できる。
【0059】
(11)基盤部10には、基盤部10の縁部13に沿ってリブ14が設けられる。この構成によれば、果菜類用敷台1はリブ14によって補強される。このため、果菜類用敷台1が外力を受ける状態において、果菜類用敷台1の変形が抑制される。
【0060】
<第2実施形態>
図12を参照して、第2実施形態に係る果菜類用敷台1を説明する。本実施形態において、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態の構成と同一の符号を付し、重複する構成についてはその説明を省略する。
【0061】
本実施形態の基盤部10は、次の点で、第1実施形態の基盤部10と相違する。第1実施形態において、基盤部10に一つの蓋部30が設けられる。これに対して、本実施形態では、基盤部10には、複数の蓋部30が設けられる。
【0062】
基盤部10は、複数の蓋部30を有する。複数の蓋部30は互いに離れた箇所に設けられる。また、基盤部10に、2つ以上の蓋部30が隣接するように設けられてもよい。
例えば、
図12に示されるように、切込み線41は、第1円弧41aと、第1円弧41aの両端それぞれから延びる二つの切込み延長線41bと、二つの切込み延長線41bのうち、片方の切込み延長線41bにのみ繋がる第2円弧41cと、第2円弧41cの両端のうち、切込み延長線41bとは異なる端に繋がる切込み延長線41dとを備える。第2円弧41cと接続していない切込み延長線41bにおいて、第1円弧41aと接続していない方の端を切込み延長線端T1と定義する。
図12の平面視において、切込み延長線端T1から垂直下方向に伸びて、切込み線41と交わる点を終点P1とする線を、直線L2と定義する。また、切込み延長線41dの端において、第2円弧41cと接続していない方の端を切込み延長線端T2と定義する。
図12の平面視において、切込み延長線端T2から垂直上方向に伸びて、切込み線41と交わる点を終点P2とする線を、直線L3と定義する。この場合において、第1蓋部30Aを構成する第1切込み線41Aは、切込み線41において切込み延長線端T1から終点P1までの切込みに対応する。第2蓋部30Bを構成する第2切込み線41Bは、切込み線41において切込み延長線端T2から終点P2までの切込みに対応する。
【0063】
第1蓋部30Aは、第1切込み線41A、および、直線L2によって囲われる範囲に構成される。また、第2蓋部30Bは、第2切込み線41B、および、直線L3によって囲われる範囲に構成される。直線L2および直線L3上には、切込みが設けられていない。そのため、第1蓋部30Aは、基盤部10と連続する連続部33Aを有する。第2蓋部30Bは、基盤部10と連続する連続部33Bを有する。
【0064】
第1蓋部30Aの開きの向きは、第2蓋部30Bの開きの向きとは反対である。第1蓋部30Aの開きの向きは、第1切込み線41Aに交差するように直線L2の中間点を通る仮想線上において、中間点から、仮想線と第1切込み線41Aとの交点に向かう方向DAを示す。第2蓋部30Bの開きの向きは、第2切込み線41Bに交差するように直線L3の中間点を通る仮想線上において、中間点から、仮想線と第2切込み線41Bとの交点に向かう方向DBを示す。第1蓋部30Aと第2蓋部30Bとは、どちらも上方に開くこともできれば、どちらも下方に開くこともできる。また、第1蓋部30Aと第2蓋部30Bとのどちらか一方のみが上方に開くこともできれば、どちらか一方のみが下方に開くこともできる。
【0065】
また、切込み線41は、互いに交差する2本の線によって構成されてもよい。一例では、切込み線41は、略十字架状の線であってもよい。切込み線41は、記号プラス「+」の形状をとってもよい。このような切込み線41の場合、90度の角部を有する4つの蓋部30が構成される。それぞれの蓋部30は、対角に向かい合う他の蓋部30に向かって開く。このように4つの蓋部30を有する果菜類用敷台1において、全ての蓋部30が上方に開くこともできれば、全ての蓋部30が下方に開くこともできる。また、4つの蓋部30のうち、少なくとも1つが上方に開くこともできれば、少なくとも1つが下方に開くこともできる。
【0066】
本実施形態の効果を説明する。
基盤部10には、複数の蓋部30が設けられる。この構成によれば、排水用の開口部35が増えるため、効率よく排水できる。
【0067】
<第3実施形態>
図1を参照して、本実施形態の果菜類用敷台1を説明する。本実施形態において、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態の構成と同一の符号を付し、重複する構成についてはその説明を省略する。また、第2実施形態と共通する構成については、第2実施形態の構成と同一の符号を付し、重複する構成についてはその説明を省略する。
【0068】
本実施形態の基盤部10は、次の点で、第1実施形態の基盤部10と相違する。本実施形態では、基盤部10の上面には、蓋部30に向かって延びる排水溝15が設けられる(
図1の2点鎖線参照)。
【0069】
基盤部10の上面において、四方から蓋部30に向かって勾配する排水溝15を設けてもよい。または、上方突出部20とリブ14とに囲まれた全範囲に対して、蓋部30に向かう緩やかな勾配を設けてもよい。
【0070】
第2実施形態のように、基盤部10に複数の蓋部30が設けられる場合は、それぞれの蓋部30に対して、別々の排水溝が設けられてもよい。例えば、基盤部10に第1蓋部30Aと第2蓋部30Bが設けられたとする。このとき、ある排水溝は、第1蓋部30Aに向かって延びる。そして、第1蓋部30Aに向かって延びる排水溝とは異なる排水溝は、第2蓋部30Bに向かって設けられる。このようにして設けられた二つの排水溝は、互いに交わってもよい。
【0071】
本実施形態の効果を説明する。
基盤部10の上面には、蓋部30に向かって排水溝15が設けられる。この構成によれば、基盤部10の上面の水は、排水溝15を伝って、蓋部30によって形成される排水用の開口部35へと流れる。そのため、排水溝15が設けられていない果菜類用敷台1と比べて、より効率よく排水できる。
【0072】
<その他の実施形態>
その他の実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態および以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0073】
・基盤部10の縁部13には脚部が設けられてもよい。脚部は、基盤部10の下面と地面3との間に排水空間が設けられるように構成される。排水空間は、基盤部10の下面と地面3との間に水が流れやすいように構成される。また、果菜類用敷台1が地面3に置かれた状態において、脚部は、縁部13の下面の一部が地面3から離れるように構成される。例えば、基盤部10が平面視で矩形である場合、基盤部10において、基盤部10の四隅に脚部が設けられる。脚部は、基盤部10と一体に成形されてもよい。また、脚部は、基盤部10と別の部材によって構成されてもよい。脚部が基盤部10と別の部材として構成される場合、脚部は、例えば、粘着テープ、接着剤、係合構造等によって基盤部10に結合される。
【0074】
このような果菜類用敷台1によれば、基盤部10の下面と地面3との間に排水空間を設けることができる。基盤部10の下面に排水空間が構成されるため、大雨のときでも基盤部10に溜まる水を基盤部10の下に排水させ易い。また、脚部が縁部13の下面の一部が地面3から離れるように構成されることによって、基盤部10の下に溜まる水を基盤部10の縁部13の外に排水できる。
【0075】
・
図13および
図14を参照して、切込み線11の他の形態を説明する。切込み線11は、切込み線11の両端を結ぶ直線L1の長さが切込み線11の長さよりも短くなる形状であればよい。したがって、切込み線11は、U字状に限定されない。
例えば、
図13に示されるように、切込み線43は、V字状であってもよい。V字の先端は尖っていてもよいし、丸まっていてもよい。また、切込み線43は、W字状であってもよく、L字状であってもよい。
【0076】
図14に示されるように、切込み線44は、2つの鋭角の角部44a、44bを有する形状であってもよい。切込み線44は、複数の鈍角の角部を有する形状であってもよい。
【0077】
・
図15~
図20を参照して、下方突出部31の他の形態を説明する。下方突出部31は、蓋部30の下面から下方に突出する形状であれば、どのような形状でもよい。したがって、下方突出部31は、ドーム形状に限定されない。下方突出部51は下方に向かって窄む形状であってもよい。下方突出部51は、上下方向に直交する断面の断面形状を変えずに下方に延びる形状であってもよい。
例えば、
図15および
図16に示されるように、下方突出部51は、四面体の形状であってもよい。四面体の先端51aは、尖っていてもよいし、丸まっていてもよい。
【0078】
図17および
図18に示されるように、下方突出部52は、略四角柱の形状をとってもよい。略四角柱の各辺の間の角部は、尖っていてもよいし、丸まっていてもよい。
【0079】
図19および
図20に示されるように、下方突出部53は、略四角錐台の形状をとってもよい。略四角錐台の各辺の間の角部は、尖っていてもよいし、丸まっていてもよい。
【0080】
・
図21および
図22を参照して、溝部34の他の形態を説明する。連続部33の上面に設けられる溝部34は、第1溝側面34aと、第2溝側面34bと、溝底面34cとによって構成されるものに限定されない。
図21に示されるように、連続部33の上面に設けられる溝部61は、斜面61aと斜面61bとによって構成されてもよい。
【0081】
図22に示されるように、連続部33の上面に設けられる溝部62は、鉛直面62aと、鉛直面62aに対向する対向面62bと、鉛直面62aと対向面62bの下端において垂直に交わる底面62cとによって構成されてもよい。
また、連続部33の下面に設けられる溝部34は、円弧状に構成されるものに限定されない。連続部33の下面に設けられる溝部34は、上面の溝部34のような形状で構成されてもよい。
【0082】
・
図23または
図24に示されるように、溝部34は、線状に連続して延びるものに限定されない。
図23に示されるように、溝部34は断続する溝でもよい。また、
図24に示されるように、平面視において、溝部34は複数の窪みが直線上に並んだ溝でもよい。
【0083】
・果菜類用敷台1は、複数の果菜2を載置出来るように構成されてもよい。例えば、果菜類用敷台1は、第1実施形態~第3実施形態またはその他の実施形態に示される複数個の果菜類用敷台1が結合したものであってもよい。また、果菜類用敷台1は、実施形態またはその他の実施形態に示される複数個の果菜類用敷台1が一体に成形されたものであってもよい。これによって、複数の果菜2を並べて載置できるため、これらの果菜2をまとめて管理し易い。
【符号の説明】
【0084】
1…果菜類用敷台、2…果菜、3…地面、10…基盤部、11…切込み線、L1…直線、13…縁部、14…リブ、15…排水溝、17…脚部、20…上方突出部、30…蓋部、30a…せん断面、30b…第1外周面、30c…第2外周面、31…下方突出部、32…窪み、33…連続部、34…溝部、34a…第1溝側面、34b…第2溝側面、34c…溝底面、35…開口部、41…切込み線、41a…第1円弧、41b…切込み延長線、41c…第2円弧、41d…切込み延長線、43…切込み線、44…切込み線、44a…角部、44b…角部、51…下方突出部、51a…先端、52…下方突出部、53…下方突出部、61…溝部、61a…斜面、61b…斜面、62a…鉛直面、62b…対向面、62c…底面。