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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024034294
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】光脱毛器
(51)【国際特許分類】
   A45D 26/00 20060101AFI20240306BHJP
   A61N 5/06 20060101ALI20240306BHJP
【FI】
A45D26/00 Z
A61N5/06 Z
A61N5/06 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022138440
(22)【出願日】2022-08-31
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年8月25日 掲載アドレスhttps://led-lover.jp/collagendatsumou/lp/においてウェブサイト掲載。
(71)【出願人】
【識別番号】520277380
【氏名又は名称】株式会社デンタルラボ
(74)【代理人】
【識別番号】100104776
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100119194
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 明夫
(72)【発明者】
【氏名】藤澤 学
【テーマコード(参考)】
4C082
【Fターム(参考)】
4C082PA02
4C082PC10
4C082PE03
4C082PE10
4C082PJ05
(57)【要約】
【課題】冷却手段の熱を放熱する放熱器を気流により空冷して冷却効果を維持するとともに、脱毛用光源の昇圧回路を含む電気基板を気流により空冷し温度上昇を防ぐ光脱毛器を提供することである。
【解決手段】この光脱毛器1は、キセノンランプ40(脱毛用光源)が発するパルス光を皮膚表面に照射して脱毛を行う。光脱毛器1は、パルス光が出射される出射窓部5に設置された透光板6を冷却するペルチェ素子(冷却手段)と、そのペルチェ素子の熱を放熱する放熱器52と、キセノンランプ40の駆動回路を含む電気素子が実装された電気基板66と、発生する気流により放熱器52と電気基板66とを同時に空冷するファン65(送風手段)とを備える。このファン65は、吸込まれる気流で放熱器52を空冷し、吹出される気流で電気基板66を空冷する。また、放熱器52は、略L字形状の板状フィン56が板厚方向に空隙57を介して複数形成された構造をしている。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体内部に配置された脱毛用光源が発するパルス光を皮膚表面に照射して脱毛を行う光脱毛器であって、
前記パルス光が出射される出射窓部に設置された透光板を冷却する冷却手段と、
該冷却手段に接触して取り付けられ前記冷却手段の熱を放熱する放熱器と、
前記脱毛用光源の駆動回路を含む電気素子が実装された電気基板と、
発生する気流により前記放熱器と前記電気基板とを同時に空冷する送風手段とを備えたことを特徴とする光脱毛器。
【請求項2】
前記送風手段は、吸込まれる気流で前記放熱器を空冷し、吹出される気流で前記電気基板を空冷することを特徴とする請求項1に記載の光脱毛器。
【請求項3】
前記放熱器は、欧文字の略L字形状の板状フィンが板厚方向に空隙を介して複数形成された構造をなしており、
前記送風手段により発生する気流は、前記板状フィンの略L字形状をなす二辺のうちの一方の辺により構成される前記放熱器の第一の面を通過した後に、前記二辺のうちの他方の辺により構成される前記放熱器の第二の面を通過することを特徴とする請求項1又は2に記載の光脱毛器。
【請求項4】
前記脱毛用光源は、前記放熱器の前記第一の面と前記第二の面とを隣り合う二面として形成される略直方体空間内に配置されており、
前記送風手段により発生する気流が、前記放熱器の前記第一の面を通過した後に、前記脱毛用光源を空冷し、その後、前記放熱器の前記第二の面を通過することを特徴とする請求項3に記載の光脱毛器。
【請求項5】
前記出射窓部の周囲に発光ダイオードが配設され、該発光ダイオードが発する光で前記皮膚表面を照射することを特徴とする請求項1又は2に記載の光脱毛器。
【請求項6】
前記発光ダイオードは複数個配設され、該複数個の発光ダイオードには発光波長の異なるものが含まれていることを特徴とする請求項5に記載の光脱毛器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、光を皮膚表面に照射して脱毛を行う光脱毛器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、光を皮膚表面に照射して行う美容のための脱毛は美容サロンで行われていたが、近年では家庭用の光脱毛器が販売され、家庭でも脱毛処理が行われるようになっている。光脱毛器は、照射した光が皮膚表面に生えている黒色の毛に吸収されて熱に変換され、その熱によって皮膚表面の毛を処理するものである。家庭用の光脱毛器としては、例えば、下記特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許6513029号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この特許文献1に記載されている発明は、発光部からの光を肌面に照射して脱毛処理を行う光脱毛器であり、光が照射される照射窓部と同一面に肌面を冷却する冷却手段が配設されている。そして、この冷却手段からの放熱と同時に、発光部を空冷するためのファンを備えた構成となっている。
【0005】
特許文献1に記載のこの発明は、冷却手段と発光部をファンで空冷する構成になっているものの、光源用基板にはファンからの送風が直接吹き付けられる構成になっていない。光源用基板は、昇圧回路やチャージ回路、コンデンサ部を含んでいるため、使用時に高温になり、使用者が光源用基板周囲の本体カバーに接触すると熱さ感じるという問題があった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、冷却手段の熱を放熱する放熱器を気流により空冷して冷却効果を維持するとともに、脱毛用光源の昇圧回路を含む電気基板を気流により空冷し温度上昇を防ぐ光脱毛器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、本体内部に配置された脱毛用光源が発するパルス光を皮膚表面に照射して脱毛を行う光脱毛器であって、前記パルス光が出射される出射窓部に設置された透光板を冷却する冷却手段と、該冷却手段に接触して取り付けられ前記冷却手段の熱を放熱する放熱器と、前記脱毛用光源の駆動回路を含む電気素子が実装された電気基板と、発生する気流により前記放熱器と前記電気基板とを同時に空冷する送風手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記送風手段は、吸込まれる気流で前記放熱器を空冷し、吹出される気流で前記電気基板を空冷することを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の構成に加えて、前記放熱器は、欧文字の略L字形状の板状フィンが板厚方向に空隙を介して複数形成された構造をなしており、前記送風手段により発生する気流は、前記板状フィンの略L字形状をなす二辺のうちの一方の辺により構成される前記放熱器の第一の面を通過した後に、前記二辺のうちの他方の辺により構成される前記放熱器の第二の面を通過することを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の構成に加えて、前記脱毛用光源は、前記放熱器の前記第一の面と前記第二の面とを隣り合う二面として形成される略直方体空間内に配置されており、前記送風手段により発生する気流が、前記放熱器の前記第一の面を通過した後に、前記脱毛用光源を空冷し、その後、前記放熱器の前記第二の面を通過することを特徴とする。
【0011】
請求項5に係る発明は、請求項1又は2に記載の構成に加えて、前記出射窓部の周囲に発光ダイオードが配設され、該発光ダイオードが発する光で前記皮膚表面を照射することを特徴とする。
【0012】
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の構成に加えて、前記発光ダイオードは複数個配設され、該複数個の発光ダイオードには発光波長の異なるものが含まれていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明によれば、送風手段が発生する気流により、冷却手段の熱を放熱する放熱器と、脱毛用光源の駆動回路を含む電気基板とを同時に空冷するため、冷却手段の冷却効果を維持するとともに、脱毛用光源の昇圧回路を含む電気基板の温度上昇を防ぐことができる。
【0014】
請求項2の発明によれば、送風手段は、吸込まれる気流で放熱器を空冷し、吹出される気流で電気基板を空冷するため、放熱器、送風手段、電気基板の順で配置して小型化できるだけでなく、送風手段から吹出される強い風量の送風で効率よく電気基板を空冷することができる。
【0015】
請求項3の発明によれば、放熱器は、略L字形状の板状フィンが板厚方向に空隙を介して複数形成された構造をしており、送風手段により発生する気流が、板状フィンの略L字形状をなす二辺のうちの一方の辺により構成される放熱器の第一の面を通過した後に、板状フィンの略L字形状をなす二辺のうちの他方の辺により構成される放熱器の第二の面を通過するように構成されている。放熱器を略L字形状の板状フィンで形成することで放熱器全体を小型化できるとともに、気流が放熱器の第一の面と第二の面を通過することで効率よく放熱することができる。
【0016】
請求項4の発明によれば、脱毛用光源は、放熱器の第一の面と第二の面とを隣り合う二面として形成される略直方体空間内に配置され、送風手段により発生する気流が、放熱器の第一の面を通過した後に、脱毛用光源を空冷し、その後、放熱器の第二の面を通過するように構成されている。このように送風手段により発生する気流により、放熱器だけでなく脱毛用光源も空冷できる。また、このような構成を採用することにより小型化も実現できる。
【0017】
請求項5の発明によれば、発光ダイオードが発する光で皮膚表面を照射する。発光ダイオードの光を皮膚に照射するとコラーゲンが生成される効果が期待されるため、脱毛と同時にコラーゲン生成の効果を得ることができる。
【0018】
請求項6の発明によれば、皮膚表面に光を照射する発光ダイオードが複数個配設され、複数個の発光ダイオードには発光波長の異なるものが含まれている。発光波長により皮膚の内部に到達する深さが異なることが期待されるため、複数の波長の光を照射することで、皮膚の深さ方向に幅を持ってコラーゲンが生成される効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】この発明の実施の形態に係る光脱毛器の概略外観図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は左側面図、(d)は平面図、(e)は底面図、(f)は背面図である。
図2】同実施の形態に係る光脱毛器の出射窓部の周囲に配設された発光ダイオードについて説明する図であり、(a)は出射窓部の周囲を拡大した概略外観図、(b)は発光ダイオードが実装されたLED基板の概略図である。
図3】同実施の形態に係る光脱毛器の表示部の周囲を拡大した概略外観図である。
図4】同実施の形態に係る光脱毛器の概略斜視図であり、(a)は本体下カバー側から見た図、(b)は本体上カバー側から見た図である。
図5】同実施の形態に係る光脱毛器の本体内部の分解図であり、(a)は光脱毛器全体の分解図、(b)はキセノンランプ固定脚部の周辺を拡大した図である。
図6】同実施の形態に係る光脱毛器の放熱器を説明する図であり、(a)は放熱器の概略図、(b)は放熱器とキセノンランプの位置関係を示す図である。
図7】同実施の形態に係る光脱毛器の上下の本体カバーを外した状態の概略図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は左側面図、(d)は背面図である。
図8】同実施の形態に係る光脱毛器の本体上カバーを外した状態の概略図と本体上カバーの裏面の概略図であり、(a)は本体上カバーを外した状態の概略図、(b)は本体上カバーの裏面の概略図である。
図9】同実施の形態に係る光脱毛器内部の気流の流れを説明する図であり、(a)は上下の本体カバーを取り外した状態の右側面図、(b)は本体下カバー、放熱器及び本体上カバー側の構造に分解して気流の流れを説明する図である。
図10】同実施の形態に係る光脱毛器の電気ブロック概略構成図である。
図11】同実施の形態に係る光脱毛器の概略的な動作の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
この発明の実施の形態について、図1図11を用いて説明する。
【0021】
図1は、本発明の実施形態に係る光脱毛器1の概略外観図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は左側面図、(d)は平面図、(e)は底面図、(f)は背面図である。
【0022】
この光脱毛器1は、長手方向に前後に延びた長尺の外観をなし、本体後方部3には使用者が把持する把持部4を有し、本体前方部2には脱毛用の光を出射する出射窓部5を有する。本体内部に配置された「脱毛用光源」としてのキセノンランプ40が発するパルス光をこの出射窓部5から皮膚表面に照射して脱毛を行う。
【0023】
図1(a)に示すように、この出射窓部5には、透光板6が設置され、この透光板6が皮膚表面に接触した状態で透光板6を通過してパルス光が照射される。透光板6の材料には、クリスタルガラスが用いられているがその他のガラス材料やプラスチック材料を用いてもよい。また、後述するようにこの透光板6は4℃程度に冷却されるため、パルス光で照射された皮膚表面を冷やし、鎮静化させる効果を生じる。
【0024】
出射窓部5の周囲には、出射窓部5を取り囲むようにタッチセンサ7が配設されており、タッチセンサ7に皮膚が接触しているか否かを検出する。皮膚に接触していないときには本体内部のキセノンランプ40が発光せず、接触を検出した状態でのみ、キセノンランプ40が発光するように制御され、安全が確保される。本実施形態では、静電容量方式のタッチセンサ7を用いているが、その他の抵抗膜方式、超音波方式、光学方式のタッチセンサを用いるようにしてもよい。
【0025】
タッチセンサ7の周囲には、発光ダイオード(LED:Light-Emitting Diode)の光を出射するLED光出射部8が設けられている。LED光出射部8から出射されるLED光は、キセノンランプ40からのパルス光と同時に皮膚表面に照射される。
【0026】
LED光出射部8の左右両側の本体側面には、本体外部の空気を本体内部に取り込む右側吸気孔9と左側吸気孔10が形成されている。また、本体先端部の側面には、本体内部の空気を外部に排出する排気孔11が形成されている。右側吸気孔9、左側吸気孔10、排気孔11は、本体の内外を空気が抵抗なく移動できるように複数の孔部で構成されている。
【0027】
図1(b)、(c)、(d)、(e)に示すようにこの光脱毛器1の本体は、本体上カバー17と本体下カバー18により外観が構成され、本体下カバー18に右側吸気孔9、左側吸気孔10、排気孔11が形成されている。本体上カバー17と本体下カバー18の材料には、ABS樹脂(Acrylonitrile-Butadiene-Styrene Resin)とポリカーボネートが用いられている。
【0028】
図1(e)に示すように本体後端部の側面には、外部電源が供給される電源ケーブル接続部16が設けられている。
【0029】
また、図1(f)に示すように本体上カバー17には、表示部12、電源ボタン兼出力調整ボタン13、モード設定ボタン14、照射ボタン15が設けられている。表示部12には、光脱毛器1の設定や動作の状態が表示される。電源ボタン兼出力調整ボタン13は、約2秒間長押しすると光脱毛器1の電源が投入され、その後、短押しすることによりキセノンランプ40の照射出力レベルが5段階で調整され設定される。電源を切断するときには、このボタン13を再度長押しする。モード設定ボタン14は、LED光出射部8から出射されるLED光の点灯と消灯を切り替える。照射ボタン15を押下すると、キセノンランプ40が放電によりパルス発光し、パルス光が出射窓部5から照射される。
【0030】
図2は、光脱毛器1の出射窓部5の周囲に配設された発光ダイオード(LED)について説明する図であり、(a)は出射窓部5の周囲を拡大した概略外観図、(b)は発光ダイオードが実装されたLED基板22の概略図である。
【0031】
LED光出射部8は、LEDが実装されたLED基板22と、その前面に配置されたLEDパネル23により構成される。本実施形態ではLEDが12個配設されており、この内8個が発光波長620~640[nm]の赤色LED20であり、4個が発光波長580~595[nm]の黄色LED21である。これらLEDの個数や発光波長は任意に変更してもよい。
【0032】
図2(b)に示すLED基板22のように小型化のため表面実装型LEDが用いられている。LED基板22の前面に配置されるLEDパネル23は、半透明であり、表面実装型LEDの周囲が略半球面状にくりぬかれるように形成されており、LEDから発する光が拡散するようになっている。
【0033】
LED光を皮膚表面に照射することでコラーゲンが生成される効果が期待されている。また、赤色の光は黄色の光に比べて波長が長いため皮膚の深くまで到達することが想定されており、黄色のLED光によって皮膚表面でコラーゲンが生成され、赤色のLED光によって皮膚内部のより深い位置でのコラーゲン生成効果が期待される。このように、キセノンランプ40からのパルス光照射による脱毛効果と、LED光照射によるコラーゲン生成効果を同時に得ることができる。
【0034】
図3は、光脱毛器1の表示部12の周囲を拡大した概略外観図である。電源状態表示部30は、電源の状態を示し電源投入時に点灯する。この電源状態表示部30に隣接するLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)表示部31は、本体内部の空冷用のファン65が正常動作していることを点灯することにより表示するファン動作表示部33、キセノンランプ40の照射出力を5段階で表示する照射出力レベル表示部34、キセノンランプ40の残りの照射回数を表示する照射残数表示部35により構成される。この光脱毛器1のキセノンランプ40は、50万回照射可能であるため、照射残数表示部35に表示される数値が50万から1回の照射ごとに1つずつカウントダウンされる。
【0035】
図4は、光脱毛器1の概略斜視図であり、(a)は本体下カバー18側から見た図、(b)は本体上カバー17側から見た図である。この光脱毛器1は、全体的に小型化されており、把持部4が持ちやすい形状になっている。また、優れたデザインの外観をなしている。
【0036】
図5(a)は、光脱毛器1の本体内部の分解図である。
【0037】
脱毛用光源であるキセノンランプ40は、キセノンガス中での放電による発光を利用したランプであり、この光脱毛器1ではキセノンランプ40からパルス光が出射される。このキセノンランプ40の背面周囲には鏡面反射板42が設けられ、キセノンランプ40の正面方向に出射される光はそのまま直進するが、キセノンランプ40の背面方向に発する光は鏡面反射板42による反射により正面方向に導かれる。キセノンランプ40が固定されるキセノンランプ固定脚部41と鏡面反射板42は、キセノンランプ固定基板43に固定されている。
【0038】
キセノンランプ40の正面方向には、光学フィルタ53が配設されており、この光学フィルタ53は、キセノンランプ40から発する光のスペクトラムの内、560[nm]以下の波長を遮断して、560[nm]より長い波長の光を通過させる。560[nm]以下の波長帯では、光がヘモグロビンに吸収されやすくなり、肌への負担が大きくなるため、560[nm]以下の光が遮断され、560[nm]より長い波長の光のみが皮膚表面に照射される。また、波長560[nm]以上の光では、ヘモグロビンの吸収率が極端に下がり、メラニンの吸収率との差異が大きくなるため、メラニンの吸収効率が良くなる。
【0039】
この光学フィルタ53を通過した波長560[nm]以上のパルス光は、出射窓部5に設置された透光板6を通過して、皮膚表面に照射される。
【0040】
出射窓部形成フレーム50の正面には、出射窓部5が形成され、この出射窓部5に透光板6が接着により取り付けられる。また、出射窓部形成フレーム50の背面には密封枠部材54を介して光学フィルタ53が光学フィルタ固定部材55によって固定される。さらに、この出射窓部形成フレーム50の右側面には、「冷却手段」としてのペルチェ素子51が密着して取り付けられる。また、この出射窓部形成フレーム50のその他の面は壁状に閉じられた構造になっている。このように出射窓部形成フレーム50の内部は、透光板6、光学フィルタ53、ペルチェ素子51、その他の面を構成する壁面により密閉空間64が形成される。ペルチェ素子51は、熱電効果であるペルチェ効果を有する半導体素子であり、この素子51に電流を流すと、平面形状の素子の一方の面が吸熱面68、他方の面が発熱面69となる。そして、ペルチェ素子51の吸熱面68を密閉空間64側に配置しているため、密閉空間64の空気の温度が低下し、それに伴い透光板6の温度が低下する。このように、ペルチェ素子51によって透光板6が冷却される。ペルチェ素子51が密閉空間64内の空気を介して透光板6を冷却するため、透光板6全体が均一に冷却される。本実施形態では、透光板6の温度が4℃に冷却される。
【0041】
ペルチェ素子51の発熱面69には、放熱器52が取り付けられる。具体的には放熱器52のペルチェ素子接触面56がペルチェ素子51の発熱面69に接触するように取り付けられる。この放熱器52によって発熱面69からの熱を放熱することにより、ペルチェ素子51の冷却効果を持続させる効果が生じる。本実施形態では、1個のペルチェ素子51を用いているが、複数のペルチェ素子51を用いるようにしてもよい。
【0042】
放熱器52は、欧文字の略L字形状の板状フィン57が板厚方向に空隙58を介して複数形成された構造をなしている。
【0043】
ここで、板状フィン57の略L字形状の二辺の内、ペルチェ素子接触面56に近い側の一方の辺において、複数の板状フィン57の外側エッジで構成される面を放熱器52の背面61とし、略L字形状の二辺の内の他方の辺において、複数の板状フィン57の外側エッジで構成される面を放熱器52の底面62とする。
【0044】
また、板状フィン57の略L字形状の二辺の内、ペルチェ素子接触面56に近い側の一方の辺において、複数の板状フィン57の内側エッジで構成される面を放熱器52の第一の面59とし、略L字形状の二辺の内の他方の辺において、複数の板状フィン57の内側エッジで構成される面を放熱器52の第二の面60とする。
【0045】
放熱器52の第一の面59と第二の面60とは略直角に交わっている。また、放熱器52の背面61と第一の面59は対向し、放熱器52の底面62と第二の面60は対向する。
【0046】
放熱器52が組付けられた状態では、放熱器52の背面61が右側吸気孔9の位置となり、放熱器52の第二の面60に対面する方向(正面方向)にキセノンランプ40が配置され、放熱器52の底面62に対面する方向(背後方向)に「送風手段」としてのファン65が配置される。
【0047】
ファン65が作動すると、吸気側の気流が生じるが、キセノンランプ固定基板43が左側吸気孔10の位置にあるため、キセノンランプ固定基板43により気流が遮られ、左側吸気孔10からの吸気は少なく、大部分の吸気は右側吸気孔9から供給される。このキセノンランプ固定基板43は、右側吸気孔9から吸入される空気の通風路の一部を構成するように作用する。また、出射窓部5の正面方向と略90°をなす方向に右側吸気孔9、左側吸気孔10が形成されているため、使用者の皮膚に吸入空気が接触せず快適に使用できる。
【0048】
ファン65の作動により、右側吸気孔9から吸入された空気は放熱器52の背面61と第一の面59を通過して放熱器52を空冷し、その後、キセノンランプ40を空冷し、さらにその後、放熱器52の第二の面60と底面62を通過して放熱器52を空冷し、ファン65に吸引される。そして、ファン65からの送風気流が、ファン65に対面して配置される電気基板66に直接吹き付けられ基板66が空冷される。
【0049】
放熱器52を吸気気流で空冷することにより、ペルチェ素子51の発熱面69の温度上昇が抑えられ、冷却効果が維持される。特に、本体外部から取り入れた比較的温度の低い空気で放熱器52のペルチェ素子接触面56に近い部分を最初に空冷する構成になっており、ペルチェ素子51の発熱面69の放熱がより効率的に行える。また、キセノンランプ40は放電により発光するため、発熱するが、この発熱も吸気気流により空冷される。
【0050】
ファン65から吹出される気流で空冷される電気基板66には、キセノンランプ40をパルス発光させるために充放電するキセノンランプ用充放電コンデンサ67をチャージする回路やその昇圧回路などで構成されるキセノンランプ駆動回路106等が形成され、電気素子が実装されている。電気素子としては、例えば、昇圧回路やチャージ回路を構成するトランス(変圧器)、ダイオード、FET(Field Effect Transistor)等のトランジスタ、コンデンサ、抵抗、制御部101を構成するCPU(Central Processing Unit)102、ROM(Read Only Memory)103、RAM(Random Access Memory)104を含むマイクロコンピュータ、その他のIC(Integrated Circuit)などである。キセノンランプ用充放電コンデンサ67は、キセノンランプ40を放電により発光させる高電圧を供給するため、昇圧回路で高電圧にする必要があり電気基板66が発熱し高温になる。ファン65からの送風により電気基板66が冷やされ、温度上昇が抑制されるため、使用者が、電気基板66周辺の本体カバー部分に接触しても、熱さを感ずることなく使用を継続できる。
【0051】
電気基板66を空冷した気流は、排気通路形成板73により形成された排気通路74を通り、本体先端部に形成された排気孔11から外部へ排出される。出射窓部5の正面方向と略90°をなす方向に排気孔11が向いているため、使用者の皮膚表面に排気が当たらず快適に使用することができる。
【0052】
なお、通風路下カバー70、通風路上カバー71及び仕切り壁72などの要素によって吸気側の通風路と排気通路とが区画されている。
【0053】
また、出射窓部5に設置された透光板6、光学フィルタ53、キセノンランプ40、放熱器52の第二の面60と底面62、ファン65、電気基板66がほぼ一直線上に配置され、コンパクトな構造になっている。
【0054】
図5(b)はキセノンランプ固定脚部41の周辺を拡大した図である。略U字形状のキセノンランプ固定脚部41の一方がキセノンランプ固定基板43に固定され、他方の先端がキセノンランプ40の端子を係止して取り付けられるように略円形に折り曲げられた形状をなし、その部分にスリットが形成されている。
【0055】
図6は、光脱毛器1の放熱器52を説明する図であり、(a)は放熱器52の概略図、(b)は放熱器52とキセノンランプ40の位置関係を示す図である。
【0056】
上述のように放熱器52は、略L字形状の板状フィン57が板厚方向に空隙58を介して複数形成された構造をしている。
【0057】
ここで、放熱器52の第一の面59と第二の面60とを隣り合う二面として形成される略直方体空間63を想定したものが図6(a)に示す二点鎖線で示した空間である。
【0058】
図6(b)に示すように、この略直方体空間63内にキセノンランプ40が配置される。
【0059】
図7は、光脱毛器1の上下の本体カバー17、18を外した状態の概略図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は左側面図、(d)は背面図である。
【0060】
図7(a)にはLED基板22が取り付けられているが、図7(b)と(c)はLED基板22が取り付けられていない状態の図であり、LED基板22の位置を二点鎖線で示している。
【0061】
図7(b)と(c)に示すように、電気基板66とファン65が対面して配置され、ファン65の送風の気流が電気基板66に直接吹き付けられる。
【0062】
また、図7(c)に示すように、キセノンランプ固定基板43が、左側吸気孔10を塞ぐように配置されているため、本体外側からの空気が左側吸気孔10から吸気されにくい構造になっており、吸気は主に右側吸気孔9から行われる。キセノンランプ固定基板43は、右側吸気孔9から取り入れられる空気の吸気通路の一部を構成するように作用する。図7(b)に示すように、右側吸気孔9の直後の位置には放熱器52が配置されているため、吸い込み気流により効率的に放熱器52が空冷される。
【0063】
図7(d)に示すように、電気基板66の本体上カバー17側の面には、LCD表示部31などが配設される。
【0064】
図8(a)は、光脱毛器1の本体上カバー17を外した状態の概略図である。本体後方部3に形成される把持部4の内部には、キセノンランプ用充放電コンデンサ67が配置され、電気基板66が本体前方部2に配置されている。この図に示すように、無駄な空間がなく小型化を実現している。
【0065】
図8(b)は、本体上カバー17の裏面の概略図である。電源ボタン兼出力調整ボタン13とモード設定ボタン14の押下を検出するボタン基板80が配置されている。
【0066】
図9は、光脱毛器1内部の気流の流れを説明する図であり、(a)は上下の本体カバー17、18を取り外した状態の右側面図、(b)は本体下カバー18、放熱器52及び本体上カバー17側の構造に分解して気流の流れを説明する図である。
【0067】
図9(a)と(b)では、ファン65により発生する気流の流れを矢印で表している。これらの図に示すようにファン65が回転して電気基板66の方向に送風が吹き出す状態では、ファン65に吸い込まれる気流により右側吸気孔9から吸入された空気が放熱器52の背面61と第一の面59を通過して放熱器52を空冷し、その後、放熱器52の第二の面60と底面62を通過して放熱器52を空冷しファン65に吸引される。そして、ファン65から吹出される気流が、ファン65に対面して配置される電気基板66の表面全体に流れて基板66が空冷される。
【0068】
電気基板66を空冷した送風気流は、基板66の表面を流れた後、排気通路形成板73によって形成された排気通路74を通過して、本体先端部に形成された排気孔11から本体外部へ排出される。
【0069】
また、図6(b)に示したように放熱器52の第一の面59と第二の面60とを隣り合う二面として形成される略直方体空間63内にキセノンランプ40が配置されるため、図9(a)と(b)に示す吸入された空気が放熱器52の第一の面59を通過した後に、キセノンランプ40を空冷し、その後、放熱器52の第二の面60を通過してファン65に吸引される。
【0070】
図10は、光脱毛器1の電気ブロック概略構成図である。
【0071】
光脱毛器1は、CPU102、ROM103、RAM104で構成される制御部101を備えている。CPU102は、この光脱毛器1を制御するプログラムの実行や演算処理を行う。不揮発性メモリであるROM103には、CPU102が実行するプログラムやそのプログラムの処理に用いられるデータが記憶される。揮発性メモリであるRAM104は、CPU102によるプログラムの実行や演算処理のワークエリアとして動作する。制御部101は光脱毛器1を構成する各要素の動作を制御する。
【0072】
また、光脱毛器1の電気回路100は、キセノンランプ駆動回路106、LED駆動回路108、ペルチェ素子駆動回路112、ファン駆動回路114、LCD駆動回路116、電源ボタン兼出力調整ボタン検出回路118、照射ボタン検出回路120、モード設定ボタン検出回路122、タッチセンサ駆動回路124、ブザー駆動回路126を含んでいる。
【0073】
キセノンランプ駆動回路106は、キセノンランプ40をパルス発光させるために充放電するキセノンランプ用充放電コンデンサ67をチャージする回路やその昇圧回路などで構成され、制御部101の制御に基づいて、キセノンランプ用充放電コンデンサ67の充電や放電によりキセノンランプ40をパルス発光させる。LED駆動回路108は、制御部101の制御に基づいて、赤色LED20と黄色LED21を点灯または消灯させる。ペルチェ素子駆動回路112は、制御部101の制御に基づいて、ペルチェ素子51を動作させる。ファン駆動回路114は、制御部101の制御に基づいて、ファン65を動作させる。LCD駆動回路116は、制御部101の制御に基づいて、LCD表示部31に表示させる。電源ボタン兼出力調整ボタン検出回路118は、制御部101の制御に基づいて、電源ボタン兼出力調整ボタン13の押下状態を検出する。照射ボタン検出回路120は、制御部101の制御に基づいて、照射ボタン15の押下状態を検出する。モード設定ボタン検出回路122は、制御部101の制御に基づいて、モード設定ボタン14の押下状態を検出する。タッチセンサ駆動回路124は、制御部101の制御に基づいて、タッチセンサ7を動作させ、接触状態を検出する。ブザー駆動回路126は、制御部101の制御に基づいて、ブザー81を動作させる。
【0074】
次に、本実施の形態に係る光脱毛器1の使用方法について説明する。
【0075】
図11は、光脱毛器1の概略的な動作の流れを示す図である。
【0076】
使用者が電源を投入するために、電源ボタン兼出力調整ボタン13を長押しする(ステップS1)と、光脱毛器1の制御部101は、電源ボタン兼出力調整ボタン検出回路118により電源ボタン兼出力調整ボタン13の押下を検出する(ステップS10)。そうすると、制御部101は、LCD駆動回路116を制御してLCD表示部31を表示させ、ペルチェ素子駆動回路112を制御してペルチェ素子51を動作させ、ファン駆動回路114を制御してファン65を動作させる(ステップS11)。
【0077】
使用者がキセノンランプ40の照射出力レベルを調整するため、電源ボタン兼出力調整ボタン13を押下する(ステップS2)と、制御部101は、電源ボタン兼出力調整ボタン13の押下を検出し(ステップS12)、照射出力レベルを設定する(ステップS13)。
【0078】
使用者が赤色LED20と黄色LED21を点灯させるため、モード設定ボタン14を押下する(ステップS3)と、制御部101は、モード設定ボタン検出回路122によりモード設定ボタン14の押下を検出し(ステップS14)、LED駆動回路108を制御して赤色LED20と黄色LED21を点灯させる(ステップS15)。
【0079】
使用者が脱毛処理を行うため、光脱毛器1の出射窓部5を皮膚に接触させて、照射ボタン15を押下する(ステップS4)と、制御部101は、照射ボタン検出回路120により照射ボタン15の押下を検出し(ステップS16)、タッチセンサ駆動回路124を制御してタッチセンサ7を検出する(ステップS17)。
【0080】
タッチセンサ7の検出状態が、皮膚に接触していると検出された場合(ステップS18のYes)、制御部101は、キセノンランプ駆動回路106を制御してキセノンランプ40を放電させてパルス光を発光させ、出射窓部5からパルス光を出射させる(ステップS19)。
【0081】
タッチセンサ7の検出状態が、皮膚に接触していないと検出された場合(ステップS18のNo)、キセノンランプ40を放電させず、次回の照射ボタン15の押下が検出されるまで待機する。
【0082】
使用者が脱毛処理を継続する場合(ステップS5のYes)、ステップS4に戻り、照射ボタン15を押下する。この照射ボタン15の押下に対し、制御部101は、ステップS16以降の動作を行う。
【0083】
使用者が脱毛処理を終了する場合(ステップS5のNo)、電源ボタン兼出力調整ボタン13を長押しする(ステップS6)。制御部101は、割り込み処理などにより、この電源ボタン兼出力調整ボタン13の押下を検出し(ステップS20)、LCD表示部31の表示を停止させ、ペルチェ素子51の動作を停止させ、ファン65の動作を停止させる(ステップS21)。
【0084】
次に、本実施の形態の効果について説明する。
【0085】
本実施の形態によれば、ファン65が発生する気流により、ペルチェ素子51の熱を放熱する放熱器52と、キセノンランプ40の駆動回路を含む電気基板66とを同時に空冷するため、ペルチェ素子51の冷却効果を維持するとともに、キセノンランプ40の昇圧回路を含む電気基板66の温度上昇を防ぐことができる。
【0086】
また、本実施の形態によれば、ファン65は、吸込まれる気流で放熱器52を空冷し、吹出される気流で電気基板66を空冷するため、放熱器52、ファン65、電気基板66の順で配置して小型化できるだけでなく、ファン65から吹出される強い風量の送風で効率よく電気基板66を空冷することができる。
【0087】
また、本実施の形態によれば、放熱器52は、略L字形状の板状フィン57が板厚方向に空隙58を介して複数形成された構造をしており、ファン65により発生する気流が、板状フィン57の略L字形状をなす二辺のうちの一方の辺により構成される放熱器52の第一の面59を通過した後に、板状フィン57の略L字形状をなす二辺のうちの他方の辺により構成される放熱器52の第二の面60を通過するように構成されている。放熱器52を略L字形状の板状フィン57で形成することで放熱器52全体を小型化できるとともに、気流が放熱器52の第一の面59と第二の面60を通過することで効率よく放熱することができる。
【0088】
また、本実施の形態によれば、キセノンランプ40は、放熱器52の第一の面59と第二の面60とを隣り合う二面として形成される略直方体空間63内に配置され、ファン65により発生する気流が、放熱器52の第一の面59を通過した後に、キセノンランプ40を空冷し、その後、放熱器52の第二の面60を通過するように構成されている。気流により、放熱器52だけでなくキセノンランプ40も空冷できる。また、このような構成を採用することにより小型化も実現できる。
【0089】
また、本実施の形態によれば、発光ダイオードが発する光で皮膚表面を照射する。発光ダイオードの光を皮膚に照射するとコラーゲンが生成される効果が期待されるため、脱毛と同時にコラーゲン生成の効果を得ることができる。
【0090】
また、本実施の形態によれば、皮膚表面に光を照射する発光ダイオードが複数個配設され、複数個の発光ダイオードには発光波長の異なるもの(赤色LED20と黄色LED21)が含まれている。発光波長により皮膚の内部に到達する深さが異なることが期待されるため、複数の波長の光を照射することで、皮膚の深さ方向に幅を持ってコラーゲンが生成される効果を得ることができる。
【0091】
<発明のその他の実施の形態>
なお、ファン65の位置は、右側吸気孔9と放熱器52の間に配設するようにしてもよいし、排気孔11の本体内側の位置に配設するようにしてもよい。
【0092】
また、本発明は本実施形態に限定されるものでなく適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0093】
1…光脱毛器、2…本体前方部、3…本体後方部、4…把持部、5…出射窓部、6…透光板、7…タッチセンサ、8…LED光出射部、9…右側吸気孔、10…左側吸気孔、11…排気孔、12…表示部、13…電源ボタン兼出力調整ボタン、14…モード設定ボタン、15…照射ボタン、16…電源ケーブル接続部、17…本体上カバー、18…本体下カバー、20…赤色LED(赤色発光ダイオード)、21…黄色LED(黄色発光ダイオード)、22…LED基板、23…LEDパネル、30…電源状態表示部、31…LCD表示部、33…ファン動作表示部、34…照射出力レベル表示部、35…照射残数表示部、40…キセノンランプ(脱毛用光源)、41…キセノンランプ固定脚部、42…鏡面反射板、43…キセノンランプ固定基板、50…出射窓部形成フレーム、51…ペルチェ素子(冷却手段)、52…放熱器、53…光学フィルタ、54…密封枠部材、55…光学フィルタ固定部材、56…ペルチェ素子接触面、57…板状フィン、58…空隙、59…放熱器の第一の面、60…放熱器の第二の面、61…放熱器の背面、62…放熱器の底面、63…略直方体空間、64…密閉空間、65…ファン(送風手段)、66…電気基板、67…キセノンランプ用充放電コンデンサ、68…ペルチェ素子の吸熱面、69…ペルチェ素子の発熱面、70…通風路下カバー、71…通風路上カバー、72…仕切り壁、73…排気通路形成板、74…排気通路、80…ボタン基板、81…ブザー、100…電気回路、101…制御部、102…CPU、103…ROM、104…RAM、106…キセノンランプ駆動回路、108…LED駆動回路、112…ペルチェ素子駆動回路、114…ファン駆動回路、116…LCD駆動回路、118…電源ボタン兼出力調整ボタン検出回路、120…照射ボタン検出回路、122…モード設定ボタン検出回路、124…タッチセンサ駆動回路、126…ブザー駆動回路
図1
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