(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024000344
(43)【公開日】2024-01-05
(54)【発明の名称】放送受信機および放送受信システム
(51)【国際特許分類】
H04N 21/485 20110101AFI20231225BHJP
H04N 21/435 20110101ALI20231225BHJP
【FI】
H04N21/485
H04N21/435
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022099086
(22)【出願日】2022-06-20
(71)【出願人】
【識別番号】723005698
【氏名又は名称】船井電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104433
【弁理士】
【氏名又は名称】宮園 博一
(72)【発明者】
【氏名】村上 定徳
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 将司
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA04
5C164MB01S
5C164TA08S
5C164UB10P
5C164UD01P
(57)【要約】
【課題】リパック情報の受信に失敗した場合にも、リパック後の番組を視聴することが可能な放送受信機および放送受信システムを提供する。
【解決手段】この放送受信機100は、チャンネルの周波数の変更を示す情報であるリパック情報を含むリパック信号とチャンネルの映像信号とを受信する選局部14と、リパック情報とチャンネルの第1周波数とを記憶するHDD13と、リパック情報とチャンネルの映像信号とを受信するレコーダ110との通信を行うデータ送受信部12と、選局部14により受信したリパック情報に加えて、データ送受信部12によりレコーダ110から取得したリパック情報に基づいて修正されたチャンネルの第2周波数221にも基づいて、同一チャンネルの第1周波数121と第2周波数221とが一致しない場合、第1周波数121を修正して更新する制御を行うCPU10と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送波により伝送されるチャンネルの周波数の変更を示す情報であるリパック情報を含むリパック信号と前記チャンネルの映像信号とを受信する受信部と、
前記リパック情報と前記チャンネルの第1周波数とを記憶する記憶部と、
前記リパック情報と前記チャンネルの前記映像信号とを受信する外部装置との通信を行う通信部と、
前記受信部により受信した前記リパック情報に加えて、前記通信部により前記外部装置から取得した前記リパック情報に基づいて修正された前記チャンネルの第2周波数にも基づいて、同一チャンネルの前記第1周波数と前記第2周波数とが一致しない場合、前記第1周波数を前記第2周波数に修正して更新する制御を行う制御部と、を備える、放送受信機。
【請求項2】
前記記憶部は、前記チャンネルの周波数のリストである第1チャンネル周波数リストの情報を含み、
前記外部装置は、前記チャンネルの周波数のリストである第2チャンネル周波数リストの情報を含み、
前記制御部は、前記受信部により受信した前記リパック情報に加えて、前記通信部により前記外部装置から取得した前記リパック情報に基づいて修正された前記チャンネルの前記第2周波数を含む前記チャンネルの周波数のリストである前記第2チャンネル周波数リストに基づいて、前記同一チャンネルの前記第1周波数と前記第2周波数とが一致しない場合、前記第1周波数を前記第2周波数に修正するように、前記第1チャンネル周波数リストを前記第2チャンネル周波数リストに更新する制御を行うように構成されている、請求項1に記載の放送受信機。
【請求項3】
前記制御部は、前記第1チャンネル周波数リストの前記チャンネルの前記第1周波数と前記第2チャンネル周波数リストの前記同一チャンネルの前記第2周波数とが一致しない前記同一チャンネルの前記第1周波数を選局することによって、前記映像信号があるか否かを確認する制御を行うように構成されている、請求項2に記載の放送受信機。
【請求項4】
前記制御部は、前記記憶部に記憶されている前記第1チャンネル周波数リストと、前記通信部を介して前記外部装置から取得した前記第2チャンネル周波数リストとが一致しない場合、前記映像信号の周波数を変更して前記映像信号が存在する周波数を設定していくチャンネルスキャンを行うことによって、前記第1チャンネル周波数リストを新しいチャンネル周波数リストに更新する制御を行うように構成されている、請求項2に記載の放送受信機。
【請求項5】
表示部を含むテレビジョン装置本体をさらに備え、
前記通信部は、前記第1チャンネル周波数リストと、前記通信部を介して前記外部装置から取得した前記第2チャンネル周波数リストとが一致しない場合、前記テレビジョン装置本体の電源がオフの状態からオンの状態に切り替えられたことに基づいて、前記チャンネルの周波数を再設定する前記チャンネルスキャンを実施するように促す所定の表示を前記テレビジョン装置本体の前記表示部にする制御を行うように構成されている、請求項4に記載の放送受信機。
【請求項6】
前記制御部は、前記リパック情報を受信したときに、前記リパック情報と前記リパック情報を受信した時点を示す第1リパック受信時点情報とを関連付けて、前記記憶部に記憶する制御を行うように構成され、
前記制御部は、前記第1リパック受信時点情報を含んだ前記第1チャンネル周波数リストと、前記通信部を介して前記外部装置から取得した前記リパック情報を受信した時点を示す第2リパック受信時点情報を含んだ前記第2チャンネル周波数リストとが一致しない場合、前記第1リパック受信時点情報および前記第2リパック受信時点情報に基づき、前記通信部を介して前記外部装置から取得した前記第2チャンネル周波数リストの方が新しいと判断した場合に、前記第1チャンネル周波数リストを、取得した前記第2チャンネル周波数リストに更新する制御を行うように構成されている、請求項2に記載の放送受信機。
【請求項7】
前記通信部は、前記外部装置の前記第2チャンネル周波数リストを前記外部装置から定期的に取得するように構成されている、請求項2に記載の放送受信機。
【請求項8】
表示部を含むテレビジョン装置本体をさらに備え、
前記制御部は、ユーザによって前記チャンネルが選局されたときに、前記映像信号を受信できない場合、前記通信部により前記外部装置から前記第2チャンネル周波数リストを取得する第1制御と、取得した前記第2チャンネル周波数リストに基づいて、前記記憶部に記憶されている前記第1チャンネル周波数リストを更新することによって、前記テレビジョン装置本体の前記表示部に前記チャンネルの映像を表示可能にする第2制御と、を行うように構成されている、請求項2に記載の放送受信機。
【請求項9】
前記制御部は、前記受信部により受信した前記リパック情報に基づいて前記第1チャンネル周波数リストが更新されなかった場合、前記通信部を介して前記外部装置から前記リパック情報に基づいて更新された前記第2チャンネル周波数リストを取得することによって、前記第1チャンネル周波数リストを更新する制御を行うように構成されている、請求項2に記載の放送受信機。
【請求項10】
第1放送受信機と、
前記第1放送受信機と通信可能に接続された第2放送受信機と、を備え、
前記第1放送受信機は、
放送波により伝送されるチャンネルの周波数の変更を示す情報であるリパック情報を含むリパック信号と前記チャンネルの映像信号とを受信する受信部と、
前記リパック情報と前記チャンネルの第1周波数とを記憶する記憶部と、
前記リパック情報と前記チャンネルの前記映像信号とを受信する前記第2放送受信機との通信を行う通信部と、
前記受信部により受信した前記リパック情報に加えて、前記通信部により前記第2放送受信機から取得した前記リパック情報に基づいて修正された前記チャンネルの第2周波数にも基づいて、同一チャンネルの前記第1周波数と前記第2周波数とが一致しない場合、前記第1周波数を前記第2周波数に修正して更新する制御を行う制御部と、を備える、放送受信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、放送受信機および放送受信システムに関し、特に、放送波を受信する放送受信機および放送受信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、放送波を受信する放送受信機が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、放送送信機から送信される番組配列情報に記載されているバージョン番号が更新される前の番組配列情報とバージョン番号が更新された番組配列情報との内容を比較する番組配列情報比較手段と、番組配列情報を比較することによってチャンネルスキャンを行うとともに、スキャン結果から受信可能なチャンネルリスト情報を生成するチャンネルスキャン手段と、を有する放送受信機が開示されている。この放送受信機では、リパック(放送周波数の追加、削除、または、変更)が行われた場合に、放送送信装置から放送受信機に対してチャンネルスキャンの実行を促す。また、放送受信機は、リパックが行われたことに関するリパック情報として、番組配列情報のバージョン番号を利用する。そして、放送受信機は、バージョン番号の更新をチャンネルスキャンの告知情報と判断するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1には開示されていないが、放送受信機は、放送周波数の受信が弱かった場合および録画中で別の番組の放送周波数が受信できないことによって、チャンネルの放送周波数の変更の情報であるリパック情報の取得に失敗することがある。したがって、リパック情報の取得の失敗によりチャンネルリストの更新がされなかった場合、放送周波数の変更が完了した後には、視聴できていたチャンネルの信号が無くなる。そのため、今まで視聴できていた番組が視聴できなくなるという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、リパック情報の受信に失敗した場合にも、リパック後の番組を視聴することが可能な放送受信機および放送受信システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による放送受信機では、放送波により伝送されるチャンネルの周波数の変更を示す情報であるリパック情報を含むリパック信号とチャンネルの映像信号とを受信する受信部と、リパック情報とチャンネルの第1周波数とを記憶する記憶部と、リパック情報とチャンネルの映像信号とを受信する外部装置との通信を行う通信部と、受信部により受信したリパック情報に加えて、通信部により外部装置から取得したリパック情報に基づいて修正されたチャンネルの第2周波数にも基づいて、同一チャンネルの第1周波数と第2周波数とが一致しない場合、第1周波数を第2周波数に修正して更新する制御を行う制御部と、を備える。
【0008】
この発明の第1の局面による放送受信機では、上記のように、受信部により受信したリパック情報に加えて、通信部により外部装置から取得したリパック情報に基づいて修正されたチャンネルの第2周波数にも基づいて、同一チャンネルの第1周波数と第2周波数とが一致しない場合、第1周波数を第2周波数に修正して更新する制御を行う制御部を備える。これにより、リパック信号の受信に失敗した場合(つまり、放送受信機と外部装置との同一チャンネルの周波数が一致しない場合)にも、放送受信機とリパック情報を受信する外部装置とを通信することにより、外部装置から取得した第2周波数に基づいて、放送受信機のチャンネルの周波数を修正することができる。その結果、リパック情報の受信に失敗した場合にも、リパック後の番組を視聴することができる。
【0009】
上記第1の局面による放送受信機において、好ましくは、記憶部は、チャンネルの周波数のリストである第1チャンネル周波数リストの情報を含み、外部装置は、チャンネルの周波数のリストである第2チャンネル周波数リストの情報を含み、制御部は、受信部により受信したリパック情報に加えて、通信部により外部装置から取得したリパック情報に基づいて修正されたチャンネルの第2周波数を含むチャンネルの周波数のリストである第2チャンネル周波数リストに基づいて、同一チャンネルの第1周波数と第2周波数とが一致しない場合、第1周波数を第2周波数に修正するように、第1チャンネル周波数リストを第2チャンネル周波数リストに更新する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、外部装置からリパック情報に基づいて修正された第2チャンネル周波数リストを用いて第1チャンネル周波数リストを容易に更新することができる。
【0010】
この場合、好ましくは、制御部は、第1チャンネル周波数リストのチャンネルの第1周波数と第2チャンネル周波数リストの同一チャンネルの第2周波数とが一致しない同一チャンネルの第1周波数を選局することによって、映像信号があるか否かを確認する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、第1チャンネル周波数リストの第1周波数に映像信号がある場合、第1チャンネル周波数リストを更新する必要がないとの判断ができる。また、第1チャンネル周波数リストの第1周波数に映像信号がない場合、第1チャンネル周波数リストの内容を第2チャンネル周波数リストの内容に更新する必要があるとの判断ができる。
【0011】
上記第1チャンネル周波数リストを第2チャンネル周波数リストに更新する構成において、好ましくは、制御部は、記憶部に記憶されている第1チャンネル周波数リストと、通信部を介して外部装置から取得した第2チャンネル周波数リストとが一致しない場合、映像信号の周波数を変更して映像信号が存在する周波数を設定していくチャンネルスキャンを行うことによって、第1チャンネル周波数リストを新しいチャンネル周波数リストに更新する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、第1チャンネル周波数リストの第1周波数に映像信号がない場合、チャンネルスキャンを実施することによって、更新されなかった第1チャンネル周波数リストを新しいチャンネル周波数リストに修正して更新することができる。
【0012】
この場合、好ましくは、表示部を含むテレビジョン装置本体をさらに備え、通信部は、第1チャンネル周波数リストと、通信部を介して外部装置から取得した第2チャンネル周波数リストとが一致しない場合、テレビジョン装置本体の電源がオフの状態からオンの状態に切り替えられたことに基づいて、チャンネルの周波数を再設定するチャンネルスキャンを実施するように促す所定の表示をテレビジョン装置本体の表示部にする制御を行うように構成されている。このように構成すれば、チャンネルスキャンを実施するか否かをユーザの意思により決定することができる。
【0013】
上記第1チャンネル周波数リストを第2チャンネル周波数リストに更新する構成において、好ましくは、制御部は、リパック情報を受信したときに、リパック情報とリパック情報を受信した時点を示す第1リパック受信時点情報とを関連付けて、記憶部に記憶する制御を行うように構成され、制御部は、第1リパック受信時点情報を含んだ第1チャンネル周波数リストと、通信部を介して外部装置から取得したリパック情報を受信した時点を示す第2リパック受信時点情報を含んだ第2チャンネル周波数リストとが一致しない場合、第1リパック受信時点情報および第2リパック受信時点情報に基づき、通信部を介して外部装置から取得した第2チャンネル周波数リストの方が新しいと判断した場合に、第1チャンネル周波数リストを、取得した第2チャンネル周波数リストに更新する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、第1リパック受信時点情報および第2リパック受信時点情報を用いて、第1チャンネル周波数リストを容易に更新することができる。
【0014】
上記第1チャンネル周波数リストを第2チャンネル周波数リストに更新する構成において、好ましくは、通信部は、外部装置の第2チャンネル周波数リストを外部装置から定期的に取得するように構成されている。このように構成すれば、放送受信機の第1チャンネル周波数リストと外部装置の第2チャンネル周波数リストとを定期的に一致しているかどうかを確認する。これにより、第1チャンネル周波数リストと第2チャンネル周波数リストとが一致しない場合は、定期的に第1チャンネル周波数リストまたは第2チャンネル周波数リストを更新することができる。
【0015】
上記第1チャンネル周波数リストを第2チャンネル周波数リストに更新する構成において、好ましくは、表示部を含むテレビジョン装置本体をさらに備え、制御部は、ユーザによってチャンネルが選局されたときに、映像信号を受信できない場合、通信部により外部装置から第2チャンネル周波数リストを取得する第1制御と、取得した第2チャンネル周波数リストに基づいて、記憶部に記憶されている第1チャンネル周波数リストを更新することによって、テレビジョン装置本体の表示部にチャンネルの映像を表示可能にする第2制御と、を行うように構成されている。このように構成すれば、テレビジョン装置において、選択された映像信号が受信できない場合、外部装置から第2チャンネル周波数リストを取得することによって、無信号である映像信号の周波数を修正することができる。
【0016】
上記第1チャンネル周波数リストを第2チャンネル周波数リストに更新する構成において、好ましくは、制御部は、受信部により受信したリパック情報に基づいて第1チャンネル周波数リストが更新されなかった場合、通信部を介して外部装置からリパック情報に基づいて更新された第2チャンネル周波数リストを取得することによって、第1チャンネル周波数リストを更新する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、放送受信機の第1チャンネル周波数リストが放送受信機の不調などの理由により更新されなかった場合でも、第2チャンネル周波数リストに基づいて第1チャンネル周波数リストを更新することができる。
【0017】
この発明の第2の局面による放送受信システムでは、第1放送受信機と、第1放送受信機と通信可能に接続された第2放送受信機と、を備え、第1放送受信機は、放送波により伝送されるチャンネルの周波数の変更を示す情報であるリパック情報を含むリパック信号とチャンネルの映像信号とを受信する受信部と、リパック情報とチャンネルの第1周波数とを記憶する記憶部と、リパック情報とチャンネルの映像信号とを受信する第2放送受信機との通信を行う通信部と、受信部により受信したリパック情報に加えて、通信部により第2放送受信機から取得したリパック情報に基づいて修正されたチャンネルの第2周波数にも基づいて、同一チャンネルの第1周波数と第2周波数とが一致しない場合、第1周波数を第2周波数に修正して更新する制御を行う制御部と、を備える。
【0018】
この発明の第2の局面による放送受信システムでは、上記のように、受信部により受信したリパック情報に加えて、通信部により第2放送受信機から取得したリパック情報に基づいて修正されたチャンネルの第2周波数にも基づいて、同一チャンネルの第1周波数と第2周波数とが一致しない場合、第1周波数を第2周波数に修正して更新する制御を行う制御部と、を備える。これにより、リパック信号の受信に失敗した場合(つまり、放送受信機と外部装置との同一チャンネルの周波数が一致しない場合)にも、放送受信機とリパック情報を受信する外部装置とを通信することにより、外部装置から取得した第2周波数に基づいて、放送受信機のチャンネルの周波数を修正することができる。その結果、リパック情報の受信に失敗した場合にも、リパック後の番組を視聴することが可能な放送受信システムを提供することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、リパック情報の受信に失敗した場合にも、リパック後の番組を視聴することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】第1実施形態による放送受信機の全体構成を示したブロック図である。
【
図2】(A)は、テレビジョン装置のチャンネル周波数リストであり、(B)は、レコーダのチャンネル周波数リストである、チャンネル周波数リストの一例を示した図である。
【
図3】第1実施形態によるチャンネル周波数リストを更新する処理のフローチャートである。
【
図4】第2実施形態による放送受信機の全体構成を示したブロック図である。
【
図5】第2実施形態によるチャンネル周波数リストを更新する処理のフローチャートである。
【
図6】第3実施形態による放送受信機の全体構成を示したブロック図である。
【
図7】第3実施形態によるチャンネル周波数リストを更新する処理のフローチャートである。
【
図8】第1変形例による放送受信機の全体構成を示したブロック図である。
【
図9】第1変形例によるチャンネル周波数リストを更新する処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
(第1実施形態)
図1および
図2を参照して、第1実施形態によるテレビジョン装置100を備える放送受信システム300の構成について説明する。
【0023】
(放送受信システムの構成)
図1に示すように、本発明による放送受信システム300は、テレビジョン装置100と、テレビジョン装置100と通信可能に接続されたレコーダ110と、を備える。選局部14とHDD(Hard Disk Drive)13を備える。なお、テレビジョン装置100は、特許請求の範囲の「第1放送受信機」および「放送受信機」の一例である。レコーダ110は、特許請求の範囲の「第2放送受信機」および「外部装置」の一例である。HDD13は、特許請求の範囲の「記憶部」の一例である。
【0024】
(テレビジョン装置の構成)
第1実施形態によるテレビジョン装置100は、表示部11と、CPU10と、データ送受信部12と、HDD13と、選局部14と、ストリーム制御部15と、映像処理部16と、音声処理部17と、音声出力部18と、信号処理部19と、HDMI(登録商標)(High-Definition-Multimedia Interface)ケーブル30と、を備えている。また、テレビジョン装置100は、HDMIケーブル30を介して、レコーダ110と接続するように構成されている。データ送受信部12は、特許請求の範囲の「通信部」の一例である。選局部14は、特許請求の範囲の「受信部」の一例である。
【0025】
テレビジョン装置100は、アンテナ111を介してテレビジョン装置100に受信された映像を、表示部11に表示するように構成されている。
【0026】
表示部11は、たとえば、液晶セルからなり、映像を表示可能に構成されている。
【0027】
CPU10は、制御プログラムを実行することによりテレビジョン装置100全体の制御を行う役割を有している。
【0028】
データ送受信部12は、HDMIケーブル30と接続可能であり、テレビジョン装置100とレコーダ110とでチャンネル周波数リストおよびリパック情報を送受信する。
【0029】
HDD13には、第1チャンネル周波数リスト120(
図2参照)およびリパック情報などが記憶されている。
【0030】
選局部14は、第1チャンネル周波数リスト120にあるチャンネルの周波数を選択することによって、表示部11に表示するチャンネルを選局する。また、信号処理部19に、選択されたチャンネルの周波数の映像信号および音声信号を出力する。
【0031】
信号処理部19は、選局部14で選択されたチャンネルの周波数の映像信号および音声信号をストリーム制御部15に出力する。
【0032】
ストリーム制御部15は、信号処理部19で処理された映像信号を映像処理部16に、音声信号を音声処理部17に送信するように構成されている。
【0033】
映像処理部16は、ストリーム制御部15から入力された映像信号を映像に変換する処理を行い、表示部11に映像信号を出力する。
【0034】
音声処理部17は、ストリーム制御部15から入力された音声信号を音声に変換する処理を行い、音声出力部18に音声信号を出力する。
【0035】
音声出力部18は、たとえば、スピーカからなり、音声処理部17から出力された音声信号をもとに音声を出力する。
【0036】
図1に示すように、第1実施形態によるテレビジョン装置100は、アンテナ111を介して、選局部14が、リパック情報を含むリパック信号とチャンネルの映像信号とを受信するように構成されている。リパック情報とは、放送波により伝送されるチャンネルの周波数の変更を示す情報である。
【0037】
図2に示すチャンネル周波数リストは、放送波により伝送されるチャンネルの周波数のリストのことであり、テレビジョン装置100のHDD13に記憶されている第1チャンネル周波数リスト120とレコーダ110のHDD23に記憶されている第2チャンネル周波数リスト220とがある。
【0038】
CPU10は、選局部14により受信したリパック情報に加えて、データ送受信部12によりレコーダ110から取得したリパック情報に基づいて修正されたチャンネルの第2周波数221(
図2参照)にも基づいて、同一チャンネルの第1周波数121と第2周波数221とが一致しない場合、第1周波数121を第2周波数221に修正して更新する制御を行うように構成されている。また、CPU10は、第1チャンネル周波数リスト120のチャンネルの第1周波数121と第2チャンネル周波数リスト220の同一チャンネルの第2周波数221とが一致しない同一チャンネルの第1周波数121を選局することによって、映像信号があるか否かを確認する制御を行うように構成されている。これにより、CPU10は、周波数が一致しないチャンネルの周波数を映像信号のある周波数に修正し更新するように構成されている。
【0039】
また、CPU10は、選局部14により受信したリパック情報に加えて、データ送受信部12によりレコーダ110から取得したリパック情報に基づいて修正されたチャンネルの第2周波数221(
図2参照)を含むチャンネルの周波数のリストである第2チャンネル周波数リスト220(
図2参照)にも基づいて、同一チャンネルの第1周波数121と第2周波数221とが一致しない場合、第1周波数121を第2周波数221に修正するように、第1チャンネル周波数リスト120を第2チャンネル周波数リスト220に更新する制御を行うように構成されている。また、CPU10は、第1チャンネル周波数リスト120のチャンネルの第1周波数121と第2チャンネル周波数リスト220の同一チャンネルの第2周波数221とが一致しない同一チャンネルの第1周波数121を選局することによって、映像信号があるか否かを確認する制御を行うように構成されている。これにより、CPU10は、周波数が一致しないチャンネルがチャンネル周波数リストに含まれている場合、映像信号のある周波数が含まれるチャンネル周波数リストに更新するように構成されている。
【0040】
CPU10は、HDD13に記憶された第1チャンネル周波数リスト120をデータ送受信部12に送信する。また、CPU10は、HDMIケーブル30を介して、レコーダ110と第2チャンネル周波数リスト220を定期的に送受信するように構成されている。
【0041】
CPU10は、選局部14により受信したリパック情報に基づいて第1チャンネル周波数リスト120が更新されなかった場合、データ送受信部12を介してレコーダ110からリパック情報に基づいて更新された第2チャンネル周波数リスト220を取得することによって、第1チャンネル周波数リスト120を更新する制御を行うように構成されている。
【0042】
(レコーダの構成)
第1実施形態によるレコーダ110は、CPU20と、データ送受信部22と、HDD23と、選局部24と、ストリーム制御部25と、映像処理部26と、音声処理部27と、信号処理部29と、を備えている。
【0043】
レコーダ110は、繰り返し書き換え可能な光ディスクを記憶媒体にして、録画・再生を行う。
【0044】
CPU20は、制御プログラムを実行することによりレコーダ110全体の制御を行う役割を有している。
【0045】
データ送受信部22は、HDMIケーブル30と接続可能であり、テレビジョン装置100とレコーダ110とでチャンネル周波数リストおよびリパック情報を送受信する。
【0046】
HDD23は、第2チャンネル周波数リスト220およびリパック情報などが記憶されている。
【0047】
選局部24は、第2チャンネル周波数リスト220にあるチャンネルの周波数を選択することによって、表示部11に表示するチャンネルを選局する。また、信号処理部29に、映像信号および音声信号を出力する。
【0048】
信号処理部29は、選局部24で選択されたチャンネルの周波数の映像信号および音声信号をストリーム制御部25に出力する。
【0049】
ストリーム制御部25は、信号処理部29で処理された映像信号を映像処理部26に、音声信号を音声処理部27に送信するように構成されている。
【0050】
映像処理部26は、映像信号を映像に変換する処理を行い、データ送受信部22からテレビジョン装置100に映像信号を出力するようにデータ送受信部22に信号を送信する。
【0051】
音声処理部27は、音声信号を音声に変換する処理を行い、データ送受信部22からテレビジョン装置100に音声信号を出力するようにデータ送受信部22に信号を送信する。
【0052】
第1実施形態によるレコーダ110は、アンテナ211を介して、選局部24が、放送波から情報を含む信号を受信するように構成されている。また、選局部24は、放送波から情報を含む信号を信号処理部29に送信するように構成されている。CPU20は、受信したリパック情報の信号から第1チャンネル周波数リスト120を更新する。CPU20は、更新した第1チャンネル周波数リスト120をHDD23に記憶するように構成されている。
【0053】
CPU20は、HDD23に記憶された第2チャンネル周波数リスト220をデータ送受信部22に送信する。また、CPU20は、HDMIケーブル30を介して、テレビジョン装置100と第2チャンネル周波数リスト220を送受信するように構成されている。
【0054】
(チャンネル周波数リスト)
図2を参照して、チャンネル周波数リストの説明をする。(A)に示すのは、テレビジョン装置100の第1チャンネル周波数リスト120である。また、(B)に示すのは、レコーダ110の第2チャンネル周波数リスト220である。ここでは、第2チャンネル周波数リスト220のみが更新された場合を説明する。(A)の7chに注目すると、テレビ大阪の周波数が503MHzになっている。また、(B)の7chに注目すると、テレビ大阪の周波数が521MHzになっている。したがって、(A)と(B)で同一のチャンネルの周波数が一致していない。このときに、実施される処理の方法を以下で説明する。
【0055】
(自動更新モード)
テレビジョン装置100は、テレビジョン装置100の電源が切れているとき(待機電力がある状態)に、テレビジョン装置100は、第2チャンネル周波数リスト220をレコーダ110から取得する。このとき、電源が切れていても、待機電力により、通信のために、画面表示はオフの状態でテレビジョン装置100の電源がオンになる。また、レコーダ110は、HDMI端子に接続された信号が変更することで現在実行中のプログラムを中断させることによって実行される通信割り込み、または、HDMIの5V電源ラインを入れておくことによって起動する。
【0056】
CPU10は、第2チャンネル周波数リスト220がレコーダ110から取得されたことに基づいて、HDD13に記憶されている第1チャンネル周波数リスト120と第2チャンネル周波数リスト220とを比較する。
図2を参照すると、7chの周波数が一致していない。このとき、CPU10は、第1チャンネル周波数リスト120と第2チャンネル周波数リスト220とが一致していなければ、第2チャンネル周波数リスト220の情報に基づいて、第1チャンネル周波数リスト120を更新する。実際には、第1チャンネル周波数リスト120と第2チャンネル周波数リスト220のどちらの周波数に映像信号があるか分からないため、CPU10は、次のことを実施する。CPU10は、更新された第1チャンネル周波数リスト120の周波数を選局することによって、映像信号があるか否かを確認する。これにより、第1チャンネル周波数リスト120と第2チャンネル周波数リスト220とが一致していない場合であっても、第1チャンネル周波数リスト120のチャンネルの映像信号がある場合、第1チャンネル周波数リスト120は、第2チャンネル周波数リスト220の情報に基づいて、チャンネルの周波数を修正し、更新されることはない。したがって、
図2に示す場合では、CPU10は、503MHzおよび521MHzを順次、選択することにより、映像信号があるか否かを確認する。このとき、503MHzに映像信号ある場合は、第1チャンネル周波数リスト120は更新されない。しかし、521MHzに映像信号がある場合は、第1チャンネル周波数リスト120は第2チャンネル周波数リスト220に基づいて、更新される。
【0057】
(第1実施形態によるチャンネル周波数リストの更新方法)
次に、
図3を参照して、第1実施形態によるテレビジョン装置100について、第1チャンネル周波数リスト120の更新方法のフローを説明する。フローに示す制御処理は、CPU10により行われる。
【0058】
図3に示すように、ステップS100において、CPU10は、データ送受信部12により、レコーダ110の第2チャンネル周波数リスト220のデータを取得する。
【0059】
ステップS101において、CPU10は、ステップS100において取得された第2チャンネル周波数リスト220とHDD13に記憶されている第1チャンネル周波数リスト120とを比較する。比較の結果、CPU10は、第1チャンネル周波数リスト120と第2チャンネル周波数リスト220とが一致していれば、処理を終える。また、CPU10は、第1チャンネル周波数リスト120と第2チャンネル周波数リスト220とが一致しているか確認する。このとき、一致していなければ、ステップS102に進む。
【0060】
ステップS102において、第2チャンネル周波数リスト220に基づいて、第1チャンネル周波数リスト120を更新する。更新時には、CPU10は、更新された第1チャンネル周波数リスト120の周波数を選局することによって、映像信号があるか否かを確認する。第2チャンネル周波数リスト220に映像信号があれば、第1チャンネル周波数リスト120を第2チャンネル周波数リスト220に基づいて更新する。
【0061】
ステップS103において、CPU10は、更新された第1チャンネル周波数リスト120をHDD13に記憶する。これにより、CPU10による処理が終わる。
【0062】
(第1施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0063】
第1実施形態では、上記のように、選局部14により受信したリパック情報に加えて、データ送受信部12によりレコーダ110から取得したリパック情報に基づいて修正されたチャンネルの第2周波数221にも基づいて、同一チャンネルの第1周波数121と第2周波数221とが一致しない場合、第1周波数121を第2周波数221に修正して更新する制御を行うCPU10と、を備える。これにより、リパック信号の受信に失敗した場合(つまり、テレビジョン装置100とレコーダ110との同一チャンネルの周波数が一致しない場合)にも、テレビジョン装置100とリパック情報を受信するレコーダ110とを通信することにより、レコーダ110から取得した第2周波数221に基づいて、テレビジョン装置100のチャンネルの周波数を修正することができる。その結果、リパック情報の受信に失敗した場合にも、リパック後の番組を視聴することができる。
【0064】
また、第1実施形態では、上記のように、HDD13は、チャンネルの周波数のリストである第1チャンネル周波数リスト120の情報を含む。また、レコーダ110は、チャンネルの周波数のリストである第2チャンネル周波数リスト220の情報を含む。CPU10は、選局部14により受信したリパック情報に加えて、データ送受信部12によりレコーダ110から取得したリパック情報に基づいて修正されたチャンネルの第2周波数221を含むチャンネルの周波数のリストである第2チャンネル周波数リスト220に基づいて、同一チャンネルの第1周波数121と第2周波数221とが一致しない場合、第1周波数121を第2周波数221に修正するように、第1チャンネル周波数リスト120を第2チャンネル周波数リスト220に更新する制御を行うように構成されている。これにより、レコーダ110からリパック情報に基づいて修正された第2チャンネル周波数リスト220を用いて第1チャンネル周波数リスト120を容易に更新することができる。
【0065】
また、第1実施形態では、上記のように、CPU10は、第1チャンネル周波数リスト120のチャンネルの第1周波数121と第2チャンネル周波数リスト220の同一チャンネルの第2周波数221とが一致しない同一チャンネルの第1周波数121を選局することによって、映像信号があるか否かを確認する制御を行うように構成されている。これにより、第1チャンネル周波数リスト120の第1周波数121に映像信号がある場合、第1チャンネル周波数リスト120を更新する必要がないとの判断ができる。また、第1チャンネル周波数リスト120の第1周波数121に映像信号がない場合、第1チャンネル周波数リスト120の内容を第2チャンネル周波数リスト220の内容に更新する必要があるとの判断ができる。
【0066】
また、第1実施形態では、上記のように、データ送受信部12は、レコーダ110の第2チャンネル周波数リスト220をレコーダ110から定期的に受信するように構成されている。これにより、テレビジョン装置100の第1チャンネル周波数リスト120とレコーダ110の第2チャンネル周波数リスト220とを定期的に一致しているかどうかを確認する。これにより、第1チャンネル周波数リスト120と第2チャンネル周波数リスト220とが一致しない場合は、定期的に第1チャンネル周波数リスト120または第2チャンネル周波数リスト220を更新することができる。
【0067】
また、第1実施形態では、上記のように、CPU10は、データ送受信部12により受信したリパック情報に基づいて第1チャンネル周波数リスト120が更新されなかった場合、データ送受信部12を介してレコーダ110からリパック情報に基づいて更新された第2チャンネル周波数リスト220を取得することによって、第1チャンネル周波数リスト120を更新する制御を行うように構成されている。これにより、テレビジョン装置100の第1チャンネル周波数リスト120がテレビジョン装置100の不調などの理由により更新されなかった場合でも、第2チャンネル周波数リスト220に基づいて第1チャンネル周波数リスト120を更新することができる。
【0068】
(第2実施形態)
図2および
図4を参照して、第2実施形態によるテレビジョン装置100aを備える放送受信システム300aの構成について説明する。なお、図中において、上記第1実施形態と同様の部分には、同一の符号を付している。
【0069】
テレビジョン装置100aは、CPU10aを備える。CPU10aは、HDD13に記憶されている第1チャンネル周波数リスト120(
図2参照)と、データ送受信部12を介してレコーダ110aから取得した第2チャンネル周波数リスト220とが一致しない場合、映像信号の周波数を変更して、映像信号が存在する周波数を設定していくチャンネルスキャンを行うことによって、第1チャンネル周波数リスト120を新しいチャンネル周波数リストに更新する制御を行うように構成されている。
【0070】
テレビジョン装置100aは、表示部11を含むテレビジョン装置本体101をさらに備え、データ送受信部12は、第1チャンネル周波数リスト120と、データ送受信部12を介してレコーダ110aから取得した第2チャンネル周波数リスト220とが一致しない場合、テレビジョン装置本体101の電源がオフの状態からオンの状態に切り替えられたことに基づいて、チャンネルの周波数を再設定するチャンネルスキャンを実施するように促す所定の表示をテレビジョン装置本体101の表示部11にする制御を行うように構成されている。
【0071】
(チャンネルスキャンモード)
テレビジョン装置100aは、テレビジョン装置100aの電源が切れているとき(ユーザがテレビジョン装置100aを使用していないとき)に、第2チャンネル周波数リスト220をレコーダ110aから取得する。このとき、通信のために、画面表示はオフの状態でテレビジョン装置100aの電源がオンになる。また、レコーダ110aは、HDMI端子に接続された信号が変更することで現在実行中のプログラムを中断させることによって実行される通信割り込み、または、HDMIの5V電源ラインを入れておくことによって起動される。
【0072】
CPU10aは、第2チャンネル周波数リスト220をレコーダ110aから取得されたことに基づいて、HDD13に記憶されている第1チャンネル周波数リスト120と第2チャンネル周波数リスト220とを比較する。このとき、第1チャンネル周波数リスト120と第2チャンネル周波数リスト220とが一致しないことがある。この場合、CPU10aは、テレビジョン装置100aの電源がオンになったときに、チャンネルスキャンを促す表示を表示部11に表示する。チャンネルスキャンが実行されると、チャンネルスキャンによるチャンネル周波数リストの更新が行われる。
【0073】
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0074】
(第2実施形態によるチャンネル周波数リストの更新方法)
次に、
図5を参照して、第2実施形態によるテレビジョン装置100aについて、チャンネル周波数リストの更新方法のフローを説明する。フローに示す制御処理は、CPU10aにより行われる。
【0075】
図5に示すように、ステップS200において、テレビジョン装置100aの電源がОFFのときに、CPU10aは、データ送受信部12により、レコーダ110aの第2チャンネル周波数リスト220のデータを取得する。
【0076】
ステップS201において、CPU10aは、HDD13に保存されている第1チャンネル周波数リスト120と、ステップS200において、取得されたレコーダ110aの第2チャンネル周波数リスト220と、を比較する。CPU10aは、HDD13に記憶されている第1チャンネル周波数リスト120と取得されたレコーダ110aの第2チャンネル周波数リスト220とが一致していれば、第1チャンネル周波数リスト120の更新をせずに、処理を終える。また、CPU10aは、HDD13に記憶されている第1チャンネル周波数リスト120と取得されたレコーダ110aの第2チャンネル周波数リスト220とが一致していなければ、ステップS202に進む。
【0077】
ステップS202において、CPU10aは、テレビジョン装置100aの電源がオンになったときに、表示部11に、「チャンネル変更があったようです。チャンネルスキャンしますか?」というチャンネルスキャンを促すメッセージを表示する。
【0078】
ステップS203において、CPU10aは、チャンネルスキャンを実施しない選択がされると、第1チャンネル周波数リスト120の更新をせずに、処理を終える。また、CPU10aは、チャンネルスキャンを実施する選択がされることによって、ステップS204に進む。
【0079】
ステップS204において、CPU10aは、チャンネルスキャンが実施されることによって、第1チャンネル周波数リスト120を更新する。CPU10aは、第1チャンネル周波数リスト120が更新されると、HDD13に更新された第1チャンネル周波数リスト120を記憶する。このとき、映像信号のない周波数はHDD13から削除される。これにより、CPU10aによる処理が終わる。
【0080】
(第2施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0081】
第2実施形態では、上記のように、選局部14により受信したリパック情報に加えて、データ送受信部12によりレコーダ110aから取得したリパック情報に基づいて修正されたチャンネルの第2周波数221にも基づいて、同一チャンネルの第1周波数121と第2周波数221とが一致しない場合、第1周波数121を第2周波数221に修正して更新する制御を行うCPU10aと、を備える。これにより、リパック信号の受信に失敗した場合(つまり、テレビジョン装置100aとレコーダ110aとの同一チャンネルの周波数が一致しない場合)にも、テレビジョン装置100aとリパック情報を受信するレコーダ110aとを通信することにより、レコーダ110aから取得した第2周波数221に基づいて、テレビジョン装置100aのチャンネルの周波数を修正することができる。その結果、リパック情報の受信に失敗した場合にも、リパック後の番組を視聴することができる。
【0082】
また、第2実施形態では、上記のように、CPU10aは、HDD13に記憶されている第1チャンネル周波数リスト120と、データ送受信部12を介してレコーダ110aから取得した第2チャンネル周波数リスト220とが一致しない場合、映像信号の周波数を変更して、映像信号が存在する周波数を設定していくチャンネルスキャンを行うことによって、第1チャンネル周波数リスト120を新しいチャンネル周波数リストに更新する制御を行うように構成されている。これにより、第1チャンネル周波数リスト120の第1周波数121に映像信号がない場合、チャンネルスキャンを実施することによって、更新されなかった第1チャンネル周波数リスト120を新しいチャンネル周波数リストに修正して更新することができる。
【0083】
また、第2実施形態では、上記のように、表示部11を含むテレビジョン装置本体101をさらに備え、データ送受信部12は、第1チャンネル周波数リスト120と、データ送受信部12を介してレコーダ110aから取得した第2チャンネル周波数リスト220とが一致しない場合、テレビジョン装置本体101の電源がオフの状態からオンの状態に切り替えられたことに基づいて、チャンネルの周波数を再設定するチャンネルスキャンを実施するように促す所定の表示をテレビジョン装置本体101の表示部11にする制御を行うように構成されている。チャンネルスキャンを実施するか否かをユーザの意思により決定することができる。
【0084】
また、第2実施形態のその他の効果は、第1実施形態と同様である。
【0085】
(第3実施形態)
図2および
図6を参照して、第3実施形態によるテレビジョン装置100bを備える放送受信システム300bの構成について説明する。なお、図中において、上記第1実施形態と同様の部分には、同一の符号を付している。
【0086】
テレビジョン装置100bは、CPU10bを備える。CPU10bは、リパック情報を受信したときに、リパック情報とリパック情報を受信した時点を示す第1リパック受信時点情報とを関連付けて、HDD13に記憶する制御を行うように構成され、CPU10bは、第1リパック受信時点情報を含んだ第1チャンネル周波数リスト120と、データ送受信部12を介してレコーダ110bから取得したリパック情報を受信した時点を示す第2リパック受信時点情報を含んだ第2チャンネル周波数リスト220とが一致しない場合、第1リパック受信時点情報および第2リパック受信時点情報に基づき、データ送受信部12を介してレコーダ110bから取得した第2チャンネル周波数リスト220の方が新しいと判断した場合に、第1チャンネル周波数リスト120を、取得した第2チャンネル周波数リスト220に更新する制御を行うように構成されている。
【0087】
(リパック受信時点情報モード)
テレビジョン装置100bは、テレビジョン装置100bの電源が切れているとき(待機電力がある状態)に、第2リパック受信時点情報に基づいて更新された第2チャンネル周波数リスト220をレコーダ110bから取得する。このとき、電源が切れていても、待機電力により、通信のために、画面表示はオフの状態でテレビジョン装置100bの電源がオンになる。また、レコーダ110bは、HDMI端子に接続された信号が変更することで現在実行中のプログラムを中断させることによって実行される通信割り込み、または、HDMIの5V電源ラインを入れておくことによって起動される。
【0088】
CPU10bは、第2チャンネル周波数リスト220を受信することにより、第1チャンネル周波数リスト120を更新する。CPU10bは、第1チャンネル周波数リスト120をHDD13に記憶する。第1チャンネル周波数リスト120が更新された後、CPU10bは、第1チャンネル周波数リスト120が更新されたことを表示部11に表示する。
【0089】
なお、第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0090】
(第3実施形態によるチャンネル周波数リストの更新方法)
次に、
図7を参照して、第3実施形態によるテレビジョン装置100bについて、チャンネル周波数リストの更新方法のフローを説明する。フローに示す制御処理は、CPU10bにより行われる。
【0091】
図7に示すように、ステップS300において、テレビジョン装置100bの電源がオフのときに、CPU10bは、リパック情報を取得し、第1リパック受信時点情報と第1チャンネル周波数リスト120を関連付ける。
【0092】
ステップS301において、CPU10bは、レコーダ110bの第1チャンネル周波数リスト120が第1リパック受信時点情報と第2リパック受信時点情報とを比較して、最新情報に更新されていれば、処理を終える。また、CPU10bは、レコーダ110bに最新の第2リパック受信時点情報によって更新された第2チャンネル周波数リスト220があれば、ステップS302に進む。
【0093】
ステップS302において、CPU10bは、データ送受信部12により、レコーダ110bの第2チャンネル周波数リスト220を取得する。
【0094】
ステップS303において、CPU10bは、第1チャンネル周波数リスト120を第2リパック受信時点情報によって更新された第2チャンネル周波数リスト220に基づいて、更新する。また、CPU10bは、更新したチャンネル周波数リストをHDD13に保存する。また、CPU10bは、「チャンネルがリパックされました」というリパックがされたことをユーザに知らせるメッセージを表示部11に表示する。これにより、第3実施形態による処理が終わる。
【0095】
(第3施形態の効果)
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0096】
第3実施形態では、上記のように、選局部14により受信したリパック情報に加えて、通信部によりレコーダ110bから取得したリパック情報に基づいて修正されたチャンネルの第2周波数221にも基づいて、同一チャンネルの第1周波数121と第2周波数221とが一致しない場合、第1周波数121を第2周波数221に修正して更新する制御を行うCPU10bと、を備える。これにより、リパック信号の受信に失敗した場合(つまり、テレビジョン装置100bとレコーダ110bとの同一チャンネルの周波数が一致しない場合)にも、テレビジョン装置100bとリパック情報を受信するレコーダ110bとを通信することにより、レコーダ110bから取得した第2周波数221に基づいて、テレビジョン装置100bのチャンネルの周波数を修正することができる。その結果、リパック情報の受信に失敗した場合にも、リパック後の番組を視聴することができる。
【0097】
また、第3実施形態では、上記のように、CPU10bは、リパック情報を受信したときに、リパック情報とリパック情報を受信した時点を示す第1リパック受信時点情報とを関連付けて、HDD13に記憶する制御を行うように構成され、CPU10bは、第1リパック受信時点情報を含んだ第1チャンネル周波数リスト120と、データ送受信部12を介してレコーダ110bから取得したリパック情報を受信した時点を示す第2リパック受信時点情報を含んだ第2チャンネル周波数リスト220とが一致しない場合、第1リパック受信時点情報および第2リパック受信時点情報に基づき、データ送受信部12を介してレコーダ110bから取得した第2チャンネル周波数リスト220の方が新しいと判断した場合に、第1チャンネル周波数リスト120を、取得した第2チャンネル周波数リスト220に更新する制御を行うように構成されている。これにより、第1リパック受信時点情報および第2リパック受信時点情報を用いて、第1チャンネル周波数リスト120を容易に更新することができる。
【0098】
また、第3実施形態のその他の効果は、第1実施形態と同様である。
【0099】
(変形例)
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
【0100】
(第1変形例)
上記第1~第3実施形態では、テレビジョン装置100、100a、100bのチャンネル周波数リストを更新する例を示したが、本発明はこれに限らない。ユーザが、チャンネルを選局したときに、映像信号を受信できない場合に、第1チャンネル周波数リスト120を修正してもよい。
図2および
図8を参照して、第1変形例によるテレビジョン装置100cを備える放送受信システム300cの構成について説明する。なお、図中において、上記第1実施形態と同様の部分には、同一の符号を付している。
【0101】
図8に示すように、テレビジョン装置100cは、表示部11を含むテレビジョン装置本体101をさらに備え、CPU10cは、ユーザによってチャンネルが選局されたときに、映像信号を受信できない場合、データ送受信部12によりレコーダ110cから第2チャンネル周波数リスト220を取得する第1制御と、取得した第2チャンネル周波数リスト220に基づいて、HDD13に記憶されている第1チャンネル周波数リスト120を更新することによって、テレビジョン装置本体101の表示部11にチャンネルの映像を表示可能にする第2制御と、を行うように構成されている。
【0102】
(第1変形例によるチャンネル周波数リストの更新方法)
次に、
図9を参照して、第1変形例によるテレビジョン装置100cについて、第1チャンネル周波数リスト120の更新方法のフローを説明する。フローに示す制御処理は、CPU10cにより行われる。
【0103】
図9に示すように、ステップS400において、チャンネルの選局がされる。
【0104】
ステップS401において、CPU10cは、映像信号があるか否かを確認する。このとき、映像信号があれば、何もせずに処理を終える。また、このとき、映像信号がなければ、ステップS402に進む。
【0105】
ステップS402において、CPU10cは、データ送受信部12からレコーダ110cの第2チャンネル周波数リスト220を取得する。
【0106】
ステップS403において、CPU10cは、取得された第2チャンネル周波数リスト220と第1チャンネル周波数リスト120とを比較することによって、第1チャンネル周波数リスト120がリパック(更新)されているかを確認する。このとき、レコーダ110cのリパック情報がリパックされていれば、何もせずに処理を終える。レコーダ110cのリパック情報がリパックされていなければ、ステップS404に進む。
【0107】
ステップS404において、CPU10cは、第1チャンネル周波数リスト120を第2チャンネル周波数リスト220に基づいて第2チャンネル周波数リスト220の周波数に更新する。これにより、CPU10cの処理が終わる。
【0108】
(第1変形例による効果)
第1変形例では、上記のように、選局部14により受信したリパック情報に加えて、通信部によりレコーダ110cから取得したリパック情報に基づいて修正されたチャンネルの第2周波数221にも基づいて、同一チャンネルの第1周波数121と第2周波数221とが一致しない場合、第1周波数121を第2周波数221に修正して更新する制御を行うCPU10cと、を備える。これにより、リパック信号の受信に失敗した場合(つまり、テレビジョン装置100cとレコーダ110cとの同一チャンネルの周波数が一致しない場合)にも、テレビジョン装置100cとリパック情報を受信するレコーダ110cとを通信することにより、レコーダ110cから取得した第2周波数221に基づいて、テレビジョン装置100cのチャンネルの周波数を修正することができる。その結果、リパック情報の受信に失敗した場合にも、リパック後の番組を視聴することができる。
【0109】
第1変形例では、上記のように、表示部11を含むテレビジョン装置本体101をさらに備え、CPU10cは、ユーザによってチャンネルが選局されたときに、映像信号を受信できない場合、データ送受信部12によりレコーダ110cから第2チャンネル周波数リスト220を取得する第1制御と、取得した第2チャンネル周波数リスト220に基づいて、HDD13に記憶されている第1チャンネル周波数リスト120を更新することによって、テレビジョン装置本体101の表示部11にチャンネルの映像を表示可能にする第2制御と、を行うように構成されている。これにより、テレビジョン装置100cにおいて、選択された映像信号が受信できない場合、レコーダ110cから第2チャンネル周波数リスト220を受信することによって、無信号である映像信号の周波数を修正することができる。
【0110】
(他の変形例)
上記第1~第3実施形態では、テレビジョン装置100のチャンネル周波数リストを更新する例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、テレビジョン装置のチャンネル周波数リストを更新する代わりに、レコーダのチャンネル周波数リストを更新してもよい。
【0111】
上記第1~第3実施形態では、チャンネル周波数リストを更新する例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、チャンネル周波数リストを更新する代わりに、変更されたチャンネルの周波数だけを更新してもよい。
【0112】
上記第1~第3実施形態では、チャンネルの周波数を確認するために、チャンネルの周波数を選局する例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、リパック情報によるチャンネルの周波数が正しいものとして、チャンネルの周波数を確認せずにチャンネル周波数リストを更新してもよい。
【0113】
上記第1~第3実施形態では、テレビジョン装置100とレコーダ110とで通信を行う例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、レコーダの代わりに、放送波を受信するプレーヤなどでもよい。
【0114】
上記第1変形例では、チャンネルを選局したときに、無信号だった場合に無信号の画面を表示したまま、チャンネル周波数リストを更新する例を示したが、本発明はこれに限らない。テレビジョン装置の画面が無信号のときは、信号がある他のチャンネルを選局するとともに、他のチャンネルを見ている間に、チャンネル周波数リストを更新してもよい。
【符号の説明】
【0115】
10 CPU(制御部)
11 表示部
12 データ送受信部(通信部)
13 HDD(記憶部)
14 選局部(受信部)
100、100a、100b、100c テレビジョン装置(放送受信機、第1放送受信機)
101 テレビジョン装置本体
110、110a、110b、110c レコーダ(外部装置、第2放送受信機)
300、300a、300b、300c 放送受信システム