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特開2024-34585回路基板の取付構造、および、回路基板の支持部材
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  • 特開-回路基板の取付構造、および、回路基板の支持部材 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024034585
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】回路基板の取付構造、および、回路基板の支持部材
(51)【国際特許分類】
   H05K 7/14 20060101AFI20240306BHJP
   H02G 3/16 20060101ALN20240306BHJP
【FI】
H05K7/14 E
H05K7/14 F
H02G3/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022138928
(22)【出願日】2022-09-01
(71)【出願人】
【識別番号】000116633
【氏名又は名称】愛知時計電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167276
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】井奈波 達樹
(72)【発明者】
【氏名】井下 和之
【テーマコード(参考)】
5E348
5G361
【Fターム(参考)】
5E348AA13
5E348AA15
5E348AA32
5E348AA40
5G361BA01
5G361BC01
5G361BC03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】回路基板の設置の際の位置決めを容易化できる取付構造及び回路基板の支持部材を提供する。
【解決手段】回路基板10の取付構造は、予め定められた配置領域に配置された取付状態にある回路基板との間に所定の間隔を空けて配置される配置面M1と、回路基板の角部14aに寄った位置に設けられている貫通孔15に挿入される軸状部M2と、取付状態にある回路基板の角部を上方から係止する上方係止部M3と、貫通孔に軸状部が挿入され、角部が上方係止部の下方からずれた領域に配置された初期位置にある回路基板を、軸状部を支点として、配置面に沿って配置領域に向かって回転移動させたときに、回路基板の外周端面に接触して回路基板の回転移動を配置領域内で止める側方係止部M4及び回路基板を下方から支持する支持部M5と、を備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路が配置された回路配置部と、前記回路配置部を囲む外周縁部の角部に寄った位置に設けられた貫通孔と、を有する回路基板を、予め定められた配置領域に取り付ける取付構造であって、
前記配置領域に配置された取付状態にある前記回路基板の方を向き、前記取付状態にある前記回路基板との間に所定の間隔を空けて配置される配置面と、
前記配置面から前記配置領域に向かって突起しており、前記回路基板の前記貫通孔に挿入される軸状部と、
前記配置領域の外周縁において前記配置面から突起している突起部を有し、前記突起部の上端に設けられ、前記取付状態にある前記回路基板の前記角部を上方から係止する上方係止部と、
前記配置領域の外周縁において前記配置面から突起し、前記貫通孔に前記軸状部が挿入され、前記角部が前記上方係止部の下方からずれた領域に配置された初期位置にある前記回路基板を、前記軸状部を支点として、前記配置面に沿って前記配置領域に向かって回転移動させたときに、前記回路基板の外周端面に接触して前記回路基板の回転移動を前記配置領域内で止める側方係止部と、
前記配置領域の下方において前記配置面から突起し、前記回路基板を下方から支持する支持部と、
を備える、取付構造。
【請求項2】
請求項1の取付構造であって、
前記回路基板は、前記外周縁に、前記角部である第1角部と、第2角部と、を有し、
前記上方係止部は、前記突起部である第1突起部を有し、前記第1角部を上方から係止する第1上方係止部であり、
前記取付構造は、前記配置領域の外周縁において前記配置面から突起している第2突起部を有し、前記第2突起部の上端に設けられ、前記取付状態にある前記回路基板の前記第2角部を上方から係止する第2上方係止部を、さらに備える、取付構造。
【請求項3】
請求項1記載の取付構造であって、
前記側方係止部は、前記初期位置に配置されている前記回路基板の端面に縁部が接する位置に設けられている、取付構造。
【請求項4】
請求項1記載の取付構造であって、
前記支持部として、前記軸状部の基端部に設けられ、前記貫通孔の外周縁部を下方から支持する第1支持部と、前記回路配置部を挟んで、前記第1支持部とは反対側に設けられ、前記貫通孔に挿入された前記軸状部を支点とした前記回路基板の回転方向にそれぞれ離間して設けられた第2支持部と第3支持部と、を備える、取付構造。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の取付構造であって、
前記配置面の一部を構成する板面を有し、基端部が固定され、弾性変形により先端部が厚み方向に揺動可能な板片部を備え、
前記軸状部は、前記板片部の前記先端部に設けられている、取付構造。
【請求項6】
回路基板を支持する支持部材であって、
請求項1記載の取付構造と、
前記配置面を有する板状の本体部と、
を備える、支持部材。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、回路基板の取付構造、および、回路基板の支持部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、回路基板を設置するための様々な技術が提案されている。例えば、下記の特許文献1には、プリント基板の2つの角部のそれぞれに角孔と円孔とを設け、T字状ボスにプリント基板の角孔を嵌合させた後、プリント基板を回転させることにより、プリント基板の円孔を円筒状ボスに嵌合させる構造が開示されている。また、下記の特許文献2には、回路基板の外周縁に設けられた複数のタブを筐体に設けられた溝に嵌合させた後、それらのタブを溝に沿って移動させることによって、回路基板に設けられた凹部に筐体のボスが係合する構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9-326573号公報
【特許文献2】特開平10-117074号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、回路基板の設置は、電子機器の筐体の内部など、目視のしにくい場所や手や指を入れにくい狭い場所に行われる場合がある。そのような場合には、例えば、上記の特許文献1の構造では、T字状ボスにプリント基板の角孔を嵌合させることができる角度にプリント基板の角度を調整するのに手間がかかる可能性がある。また、上記の特許文献2の構造では、回路基板の複数のタブのそれぞれが筐体の溝に嵌合する適正な位置に回路基板の位置決めをするのに手間がかかる可能性がある。このように、回路基板の取付構造においては、回路基板の位置決めを容易に行えるようにすることについて、依然として改良の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の技術は、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
[第1形態]第1形態は、回路が配置された回路配置部と、前記回路配置部を囲む外周縁部の角部に寄った位置に設けられた貫通孔と、を有する回路基板を、予め定められた配置領域に取り付ける取付構造として提供される。第1形態の取付構造は、前記配置領域に配置された取付状態にある前記回路基板の方を向き、前記取付状態にある前記回路基板との間に所定の間隔を空けて配置される配置面と、前記配置面から前記配置領域に向かって突起しており、前記回路基板の前記貫通孔に挿入される軸状部と、前記配置領域の外周縁において前記配置面から突起している突起部を有し、前記突起部の上端に設けられ、前記取付状態にある前記回路基板の前記角部を上方から係止する上方係止部と、前記配置領域の外周縁において前記配置面から突起し、前記貫通孔に前記軸状部が挿入され、前記角部が前記上方係止部の下方からずれた領域に配置された初期位置にある前記回路基板を、前記軸状部を支点として、前記配置面に沿って前記配置領域に向かって回転移動させたときに、前記回路基板の外周端面に接触して前記回路基板の回転移動を前記配置領域内で止める側方係止部と、前記配置領域の下方において前記配置面から突起し、前記回路基板を下方から支持する支持部と、を備える。
第1形態の取付構造によれば、回路基板の角部が上方係止部と干渉しないようにしながら、回路基板の角部の近傍に設けられている貫通孔に軸状部を挿入することにより、回路基板を初期位置に容易に配置することができる。また、その初期位置から、複数の支持部材に支持された状態の回路基板を、側方係止部により止められるまで回転移動させるだけで、回路基板を配置領域に精度よく位置決めすることできる。さらに、回路基板が配置領域に配置された状態では上方係止部によって回路基板の角部が係止されるため、取付構造からの回路基板の脱落を抑制することができる。
【0007】
[第2形態]第1形態の取付構造において、前記回路基板は、前記外周縁に、前記角部である第1角部と、第2角部と、を有し、前記上方係止部は、前記突起部である第1突起部を有し、前記第1角部を上方から係止する第1上方係止部であり、前記取付構造は、前記配置領域の外周縁において前記配置面から突起している第2突起部を有し、前記第2突起部の上端に設けられ、前記取付状態にある前記回路基板の前記第2角部を上方から係止する第2上方係止部を、さらに備えてよい。
第2形態の取付構造によれば、回路基板の2つの角部のそれぞれを2つの上方係止部によって係止することができるため、配置状態に配置されたときの回路基板の固定性を向上させることができる。
【0008】
[第3形態]上記第1形態、または、第2形態の取付構造において、前記側方係止部は、前記初期位置に配置されている前記回路基板の端面に縁部が接する位置に設けられてよい。
第3形態の取付構造によれば、側方係止部の位置を基準として回路基板を初期位置に配置することができるため、取付構造に対する回路基板の位置決めを、より容易化することができる。
【0009】
[第4形態]上記第1形態、第2形態、および、第3形態のいずれかに記載の取付構造は、前記支持部として、前記軸状部の基端部に設けられ、前記貫通孔の外周縁部を下方から支持する第1支持部と、前記回路配置部を挟んで、前記第1支持部とは反対側に設けられ、前記貫通孔に挿入された前記軸状部を支点とした前記回路基板の回転方向にそれぞれ離間して設けられた第2支持部と第3支持部と、を備えてよい。
第4形態の取付構造によれば、回路基板を少なくとも3つの支持部によって3点が下方から支持された安定した配置状態にすることができる。
【0010】
[第5形態]上記第1形態、第2形態、第3形態、および、第4形態のいずれかに記載の取付構造は、前記配置面の一部を構成する板面を有し、基端部が固定され、弾性変形により先端部が厚み方向に揺動可能な板片部をさらに備え、前記軸状部は、前記板片部の前記先端部に設けられてよい。
第5形態の取付構造によれば、板片部の弾性変形により、軸状部の高さと角度とが変化するため、回路基板の貫通孔に軸状部を挿入させる際の配置面に対する回路基板の配置角度の許容範囲が大きくなる。よって、初期位置への回路基板の配置がより一層、容易化され、取付構造に対する回路基板の取り付けがさらに容易化される。
【0011】
[第6形態]第6形態は、回路基板を支持する支持部材として提供される。第6形態の支持部材は、上記第1形態、第2形態、第3形態、第4形態、および、第5形態のいずれかに記載の取付構造と、前記配置面を有する板状の本体部と、を備える。
第6形態の支持部材によれば、回路基板の設置を容易化することができる。
【0012】
本開示の技術は、回路基板の取付構造や、回路基板の支持部材以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、回路基板の取付構造を備える筐体等の様々な部材や、回路基板と支持部材とで構成される組立体、回路基板とその取付構造や支持部材を備える電子機器、回路基板の取付方法等の形態で実現することができる。また、それら取付構造や支持部材に適合する構造を有する回路基板の形態で実現することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】回路基板と支持部材とで構成される組立体の概略分解斜視図。
図2】支持部材の概略斜視図。
図3】支持部材の概略平面図。
図4】支持部材の概略側面図。
図5】回路基板の取付工程を示す第1の説明図。
図6】回路基板の取付工程を示す第2の説明図。
図7】第2実施形態の支持部材を示す概略斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
1.第1実施形態:
図1図4を参照して、本実施形態の回路基板10の取付構造MSを有する支持部材20の構成を説明する。図1は、回路基板10と、それを支持する支持部材20とで構成される組立体100の概略分解斜視図である。図2は、支持部材20を図1とは異なる角度から見たときの概略斜視図である。図3は、配置面M1に正対して見たときの支持部材20の概略平面図である。図4は、支持部材20の側面を示す概略側面図である。
【0015】
図1図4にはそれぞれ、支持部材20に取り付けられたときの回路基板10の配置領域を一点鎖線で図示してある。また、図1図4には、互いに直交するX方向、Y方向、および、Z方向を示す矢印が図示されている。X方向およびY方向は、支持部材20の配置面M1および配置領域に配置された回路基板10の基板面に沿った方向に相当する。本実施形態では、X方向は、回路基板10および支持部材20の長手方向に相当し、Y方向は、回路基板10および支持部材20の短手方向に相当する。Z方向は、支持部材20の配置面M1および回路基板10の基板面に直交する高さ方向であり、回路基板10および支持部材20の厚み方向に相当する。
【0016】
図1を参照して、支持部材20に取り付けられる回路基板10の構成について説明する。本実施形態では、回路基板10は、略四角形状の基板面を有する。より具体的には、回路基板10の基板面は、長方形形状を有している。回路基板10は、その基板面上に、電子回路が配置された回路配置部11を有する。図1では、便宜上、電子回路の図示は省略されており、回路配置部11を破線で図示してある。回路基板10は、回路配置部11を囲む外周縁部13を有する。外周縁部13は、回路配置部11に設置された回路素子等の電子部品を保護するための余白領域に相当し、電子部品や導電パターン等が配置されない部位である。
【0017】
回路基板10は、外周縁部13に、角部として、第1角部14aと、第2角部14bと、第3角部14cと、第4角部14dと、を有する。第1角部14aは、第2角部14bとX方向に対向する位置にあり、第4角部14dとY方向に対向する位置にある。また、第1角部14aは、回路配置部11を挟んで第3角部14cと対角する位置にある。以下、回路基板10の外周辺のうち、第1角部14aと第2角部14bとの間の辺を第1辺16aと呼び、第2角部14bと第3角部14cの間の辺を第2辺16bと呼び、第3角部14cと第4角部14dの間の辺を第3辺16cと呼び、第4角部14dと第1角部14aの間の辺を第4辺16dと呼ぶ。
【0018】
なお、回路基板10の各辺16a,16b,16c,16dには、凹部や凸部が形成されていてもよいし、回路基板10の各角部14a,14b,14c,14dは、切り欠かれていたり、丸められていたりしていてもよい。また、回路基板10の基板面の形状は、四角形状には限定されない。他の実施形態では、回路基板10の基板面は、四角形状以外の形状で構成されていてもよい。
【0019】
回路基板10の外周縁部13には、第1角部14aに寄った位置、つまり、第2角部14bや第4角部14dよりも第1角部14aに近い位置に、回路基板10を貫通する貫通孔15が設けられている。本実施形態では、貫通孔15の開口形状は円形形状を有している。後述するように、貫通孔15は、取付構造MSへの回路基板10の取り付けの際に利用される。また、回路基板10の外周縁部13には、第3角部14cに寄った位置、つまり、第2角部14bや第4角部14dよりも第3角部14cに近い位置に、回路基板10の支持部材20への固定に利用される固定部18が設けられている。固定部18は、支持部材20に設けられた後述する被固定部43に固定される。本実施形態では、固定部18は、回路基板10を支持部材20に締結するための締結ねじFSが挿通される締結用孔によって構成されている。回路基板10の固定部18は、締結用孔に限定されることはない。他の実施形態では、固定部18は、例えば、被固定部43を被接着部として接着される接着部として形成されていてもよい。あるいは、固定部18は、被係合部として構成された被固定部43に係合される係合部として形成されていてもよい。
【0020】
図1図4を参照する。支持部材20は、回路基板10が設置される場所に予め配置される部材であり、例えば、ABS樹脂などの樹脂材料の射出成形によって作製される。支持部材20には、支持部材20上の予め定められた配置領域に回路基板10を取り付けて保持するための取付構造MSが形成されている。以下では、回路基板10が支持部材20の取付構造MSに取り付けられて、予め定められた配置領域に配置された状態を「取付状態」と呼ぶ。
【0021】
取付構造MSは、回路基板10の下方に配置される配置面M1と、回路基板10を係留する軸状部M2と、回路基板10の上方への移動を規制する上方係止部M3と、回路基板10の側方への移動を規制する側方係止部M4と、回路基板10を下方から支持する支持部M5と、を備える。これら取付構造MSの各構成部は、以下に説明する支持部材20に一体的に設けられた様々な構造物によって構成されている。
【0022】
図1および図2を参照する。支持部材20は、板状の本体部21を有する。本体部21の表面は、上述した取付構造MSの配置面M1を構成する。配置面M1は、回路基板10の配置領域の下方に位置し、取付状態にある回路基板10の方を向く。配置面M1の寸法は、回路基板10の基板面の寸法より大きい。図3に示すように、配置面M1は、厚み方向に見たときに、回路基板10の配置領域の周りに、回路基板10の配置領域から延び出ている外周延出部OLを有する。図4に示すように、取付状態にある回路基板10は、配置面M1に対して所定の間隔を空けて配置される。この所定の間隔は、支持部M5の高さに相当する。なお、本体部21の裏面には、本体部21を支持する脚部が設けられていてもよい。
【0023】
図1および図2を参照する。支持部材20の配置面M1には、上述した取付構造MSを構成する構成部の1つである軸状部M2が設けられている。軸状部M2は、回路基板10の配置領域の下方に設けられており、配置面M1から回路基板10の配置領域に向かってZ方向に突起している。軸状部M2は、取付状態にある回路基板10の貫通孔15の位置に対応する位置に設けられている。本実施形態では、軸状部M2は、円柱形状を有しており、貫通孔15の内径よりも小さい直径を有する。軸状部M2は、回路基板10の貫通孔15に収容される。
【0024】
貫通孔15に軸状部M2が挿入されることにより、回路基板10は、軸状部M2を支点として配置面M1に沿った方向への回転が可能な状態で係留される。軸状部M2は、後述するように、回路基板10の取付構造MSに対する取付工程において、回路基板10の位置決め部として機能するとともに、回路基板10の回転移動の支点として機能する。
【0025】
本実施形態では、軸状部M2は、直径が貫通孔15の内径よりも大きく拡大された基端部22を有している。基端部22の上面は、取付状態にある回路基板10の貫通孔15の周縁部と接する。基端部22は、回路基板10を下方から支持する支持部M5の一つとして機能する。
【0026】
図1および図2を参照する。支持部材20の配置面M1上には、さらに、回路基板10の配置領域の周囲に複数の構造物23,24,25,26が設けられている。
【0027】
第1構造物23は、回路基板10の第1角部14aを収容可能な凹部を有する矩形状の突起物である。第1構造物23は、回路基板10の配置領域の外周縁において、配置面M1から回路基板10の配置領域より高い位置まで突起している第1突起部30と、第1突起部30の上端から回路基板10の配置領域の上に延び出ている第1上端壁部31と、を有している。
【0028】
図3に示すように、本実施形態では、第1突起部30は、Z方向に直交する任意の切断面が略L字状を構成する壁部として構成されている。図2および図3に示すように、第1突起部30は、上述した凹部の内壁面を構成し、回路基板10の配置領域の方に向く第1壁面30aと、第2壁面30bと、を有する。
【0029】
図3を参照する。第1壁面30aは、取付状態にある回路基板10の第1角部14aを構成する2つの端面のうち、第1辺16aに含まれる端面に面する。第1壁面30aは、後述する回路基板10の取付工程において、回路基板10と干渉させないために、その端面から離間した位置に設けられている。
【0030】
第2壁面30bは、取付状態にある回路基板10の第1角部14aを挟む2つの端面のうち、第4辺16dに含まれる端面に面する。第2壁面30bは、取付状態にある回路基板10の第1角部14aの端面に接触する位置に設けられている。第2壁面30bは、後述する軸状部M2を支点とする回路基板10の回転移動を回路基板10の配置領域内で止める側方係止部M4として機能する。
【0031】
図1および図3を参照する。第1上端壁部31は、第1突起部30の第1壁面30aと第2壁面30bの上に張り渡された矩形状の壁部によって構成されている。第1上端壁部31の1つの角部は、取付状態にある回路基板10の第1角部14aの上に配置され、取付状態にある回路基板10の第1角部14aがZ方向に移動することを規制する。これにより、第1上端壁部31は、取付状態にある回路基板10の第1角部14aを上方から係止する上方係止部M3として機能する。また、詳細は後述するが、第1上端壁部31は、回路基板10の取付工程において、回路基板10の初期位置への位置決めのための目印としても機能する。
【0032】
図1および図2を参照する。第2構造物24は、回路基板10の第2角部14bを収容可能な凹部を有する矩形状の突起物である。第2構造物24は、回路基板10の配置領域の外周縁において、配置面M1から回路基板10の配置領域より高い位置まで突起している第2突起部32と、第2突起部32の上端から回路基板10の配置領域の上に延び出ている第2上端壁部33と、を有している。
【0033】
図3を参照する。本実施形態では、第2突起部32は、Z方向に直交する任意の切断面が略L字状を構成する壁部として構成されている。第2突起部32は、上述した凹部の内壁面を構成し、回路基板10の配置領域の方に向く第3壁面32aと第4壁面32bとを有する。
【0034】
第3壁面32aは、取付状態にある回路基板10の第2角部14bを挟む2つの端面のうち、第1辺16aに含まれる端面に面する。第3壁面32aは、取付状態にある回路基板10の第2角部14bの端面に接触する位置に設けられている。第3壁面32aは、取付状態にある回路基板10がY方向の逆方向に移動することを規制する。第3壁面32aは、後述する軸状部M2を支点とする回路基板10の回転移動を回路基板10の配置領域内で止める側方係止部M4として機能する。
【0035】
第4壁面32bは、取付状態にある回路基板10の第2角部14bを挟む2つの端面のうち、第2辺16bに含まれる端面に面する。第4壁面32bは、後述する回路基板10の取付工程において回路基板と干渉しないように、当該端面からは離間した位置に設けられている。
【0036】
図1および図3を参照する。第2上端壁部33は、第2突起部32の第3壁面32aと第4壁面32bの上に張り渡された矩形状の壁部によって構成されており、取付状態にある回路基板10の第2角部14bの上に配置される端部を有する。第2上端壁部33は、取付状態にある回路基板10の第2角部14bがZ方向に移動することを規制する。第2上端壁部33は、取付状態にある回路基板10の第2角部14bを上方から係止する第2上方係止部M3として機能する。
【0037】
第3構造物25は、軸状部M2と第1構造物23の近傍、つまり、回路基板10の第1角部14aの配置領域の近傍に設けられている。第3構造物25は、第1構造物23とY方向に隣り合う位置に設けられている。第3構造物25は、それぞれが矩形状の第1部位34と第2部位35とを有する。第1部位34は、第2部位35よりも高さが低く、両者の間には段差が形成されている。
【0038】
第1部位34は、回路基板10の配置領域に延び出ている。第1部位34は、取付状態にある回路基板10を下方から支持する支持部M5の一つとして機能する。
【0039】
第2部位35は、回路基板10の配置領域の外周縁において回路基板10の配置領域の側方に位置する高さまで突起している。第2部位35の側壁面は、回路基板10の配置領域の方に向き、取付状態にある回路基板10の第4辺16dを構成する端面に接触する位置にある。第2部位35は、後述する軸状部M2を支点とする回路基板10の回転移動を回路基板10の配置領域内で止める側方係止部M4として機能する。また、後述するように、第2部位35の縁部は、後述する初期位置にあるときの回路基板10の端面に近接する位置にあり、回路基板10を初期位置に配置する際の目印の1つとして機能する。
【0040】
第4構造物26は、取付状態にある回路基板10の第3角部14cに面する位置に設けられている。第4構造物26は、回路基板10の配置領域の下方に延び出ている矩形状の下端部36と、回路基板10の配置領域の側方において回路基板10の配置領域より高い位置まで突起している矩形状の突起壁部37と、を有している。下端部36は、取付状態にある回路基板10の外周縁部を下方から支持する支持部M5の1つとして機能する。突起壁部37は、取付状態にある回路基板10の第2辺16bに沿って配置される。突起壁部37は、当該第2辺16bの端面に対して、離間した位置に設けられている。突起壁部37は、取付構造に対する回路基板10の取付工程において、回路基板10の第3角部14cの配置位置を示す目印として機能する。
【0041】
配置面M1には、さらに、回路基板10の配置領域の下方に第1凸部41と第2凸部42とが設けられている。第1凸部41は、矩形状を有し、取付状態にある回路基板10の第2角部14bの配置領域に寄った位置に設けられている。第2凸部42は、円柱形状を有し、取付状態にある回路基板10の第3角部14cの配置領域に寄った位置に設けられている。本実施形態では、第2凸部42は、第4構造物26の下端部36に近接する位置に設けられている。
【0042】
2つの凸部41,42は、軸状部M2の基端部22と同じ高さを有しており、軸状部M2の基端部22とともに、回路基板10を下方から支持する支持部M5として機能する。このように、支持部材20では、軸状部M2の基端部22が構成する第1支持部M5と、第1凸部41が構成する第2支持部M5と、第2凸部42が構成する第3支持部M5とによって、取付状態にある回路基板10が、少なくとも3点において下方から支持される。これにより、取付状態にある回路基板10の配置姿勢の安定性が高められている。加えて、本実施形態では、第3構造物25の第1部位34と第4構造物26の下端部36によって、取付状態にある回路基板10の長手方向における端部が支持されるため、安定性がさらに高められている。
【0043】
第2凸部42は、取付状態にある回路基板10の固定部18とZ方向に重なる位置に設けられている。第2凸部42には、回路基板10の固定部18が固定される被固定部43が設けられている。本実施形態では、被固定部43は、締結ねじFSが螺合されるねじ穴によって構成されている。つまり、本実施形態では、第2凸部42は、取付状態にある回路基板10が締結される締結部としても機能する。なお、他の実施形態では、被固定部43は、締結ねじFSのねじ穴によって構成されていなくてもよい。被固定部43は、例えば、上述したような被接着部や被係合部として構成されていてもよい。
【0044】
図5および図6を参照して、支持部材20の取付構造MSに対する回路基板10の取付工程を説明する。第1工程では、図5に示すように、回路基板10の貫通孔15に支持部材20の軸状部M2が挿入される。第1工程において、軸状部M2は、回路基板10の貫通孔15の配置位置を決める位置決め部として機能する。
【0045】
第1工程において、回路基板10の第1角部14aが上方係止部M3である第1構造物23の第1上端壁部31と干渉しないようにすると、回路基板10は、第1角部14aが第1上端壁部31の下方領域からずれた位置に配置されるように誘導される。また、回路基板10を他の構造物24,25,26との干渉を避けながら、貫通孔15に軸状部M2を挿入しようとすると、回路基板10は、自ずと図5に示す配置位置へと誘導される。回路基板10の取付工程において、最初に回路基板10が配置される位置を「初期位置」と呼ぶ。
【0046】
初期位置では、回路基板10は、支持部M5によって下方から支持された状態となる。本実施形態では、回路基板10は、複数の支持部M5のうち、軸状部M2の基端部22と、第3構造物25の第1部位34の上面と、第2凸部42とに支持された状態となる。
【0047】
ここで、本実施形態では、上述したように、回路基板10が初期位置にあるとき、第3構造物25の側方係止部M4として機能する第2部位35の縁部は、回路基板10の端面に近接した位置に配置される。よって、本実施形態の回路基板10の取付工程では、回路基板10を初期位置に配置しようとするときに、第3構造物25の第2部位35における側壁面の縁部を位置決めの目印として利用することができる。よって、回路基板10の初期位置へ配置するときの位置決めが容易化される。
【0048】
第2工程では、図5において矢印で示されているように、回路基板10は、軸状部M2を支点として、上記の初期位置から図6に示す回路基板10の配置領域の方へと回転移動される。なお、上述したように、第1構造物23の第1壁面30aと、第2構造物24の第4壁面32bと、第4構造物26の突起壁部37とは、回転移動している回路基板10と干渉しない位置に形成されている。
【0049】
第1構造物23の第2壁面30bと、第2構造物24の第3壁面32aと、第3構造物25の第2部位35はそれぞれ、上述したように、回路基板10の配置領域に面する位置にある。これにより、第1構造物23の第2壁面30bと、第2構造物24の第3壁面32aと、第3構造物25の第2部位35はそれぞれ、回転移動してくる回路基板10の外周端面に接触して回路基板10を配置領域内で止める側方係止部M4として機能する。本実施形態では、回路基板10は、第1角部14aと第2角部14bにおいて2つの側方係止部M4に係止されるため、回転移動後の回路基板10の配置領域に対する位置決め精度が高められている。
【0050】
また、本実施形態では、回路基板10は、回転移動している間、支持部M5として機能する軸状部M2の基端部22によって所定の高さ位置に支持される。また、回路基板10は、回転移動している間には、当該基端部22に支持されている端部とは回路配置部11を挟んで反対側の端部が、もう一つの支持部M5である第2凸部42によって支持された状態となる。これにより、本実施形態の取付構造MSでは、回転移動している間の回路基板10の姿勢が安定化されている。また、回路基板10は、配置領域に到達したときには、上述したように、軸状部M2の基端部22と第1凸部41と第2凸部42が構成する3つの支持部M5によって3点が支持された状態になる。さらに、回路基板10は、第3構造物25の第1部位34と、第4構造物の下端部36によって長手方向の両端が支持された状態となる。これにより、回路基板10の配置姿勢の安定性がさらに高められている。
【0051】
第3工程では、配置領域に配置された回路基板10の固定部18が支持部材20の被固定部43に対して固定される。本実施形態では、締結ねじFSが、回路基板10の固定部18を構成する締結用孔である貫通孔を介して、第2凸部42の上面に設けられた被固定部43に螺合されることによって、回路基板10が支持部材20に対して締結される。このように、本実施形態では、1つの締結ねじFSによる締結のみで、取付構造MSに回路基板10が固定されており、取付構造MSに対する回路基板10の固定が容易化されている。
【0052】
本実施形態では、回路基板10の第1角部14aと第2角部14bとがそれぞれ、第1構造物23と第2構造物24の上方係止部M3によって上方から係止された状態となり、第3角部14cが被固定部43に対する固定部18の固定によって固定された状態となる。回路基板10は、3つの角部14a,14b,14cにおいてZ方向への移動が規制されており、配置面M2に対する配置角度が安定した状態で支持部材20に支持される。このように、本実施形態の支持部材20では、簡素な構成により、回路基板10の安定した配置姿勢での支持が実現されている。
【0053】
以上のように、本実施形態の回路基板10の取付構造MSおよびその取付構造MSを備える支持部材20によれば、軸状部M2を回路基板10の貫通孔15に挿入して、軸状部M2を支点として回路基板10を回転させる簡易な操作により、回路基板10を取り付けることができる。また、軸状部M2を回路基板10の貫通孔15に挿入する際に、回路基板10の第1角部14aが第1構造物23の上方係止部M3と干渉しないようにすると、自ずと、回路基板10が、回転移動の起点となる既定の初期位置へと誘導される。よって、取付構造MSに対する回路基板10の取付工程において、回路基板10の位置決めが容易化されている。このような効果は、例えば、回路基板10を壁部で四方が囲まれた筐体内の狭い場所に設置しなければならないような場合に顕著に得ることができる。その他に、本実施形態の回路基板10の取付構造MSおよびその取付構造MSを備える支持部材20によれば、少なくとも、回路基板10に貫通孔15を設けるだけで、取付構造MSへの適合が可能であるため、高い汎用性を得ることができ、効率的である。また、貫通孔15は、回路基板10の余白領域に相当する外周縁部13に設けられるため、回路基板10に搭載される回路の構成に影響することがなく、効率的である。
【0054】
2.第2実施形態:
図7は、第2実施形態の取付構造MSAを有する支持部材20Aの構成を示す概略斜視図である。第2実施形態の取付構造MSAおよび支持部材20Aは、以下に説明する板片部50を備えている点以外は、第1実施形態で説明した取付構造MSおよび支持部材20の構成とほぼ同じである。図7では、便宜上、回路基板10およびその配置領域の図示は省略されているが、回路基板10の構成およびその配置領域の位置は第1実施形態と同じである。
【0055】
板片部50は、支持部材20の本体部21にスリット55を設けることにより形成された、細長い板バネ状の部位である。板片部50は、配置面M1の一部を構成する板面を有する。前述のスリット55は、軸状部M2に向かって直線状に延び、軸状部M2において折り返す、U字状、または、V字状の構成を有している。板片部50は、支持部材20に固定された基端部52と、軸状部M2が設けられた先端部53とを有している。板片部50は、弾性変形により、先端部53が厚み方向に揺動可能である。
【0056】
第2実施形態の取付構造MSAおよび支持部材20Aによれば、板片部50の弾性変形により、基端部22の高さが変化するとともに軸状部M2の角度が変化するため、回路基板10の貫通孔15に軸状部M2を挿入させる際の配置面M1に対する回路基板10の配置角度の許容範囲が大きくなる。よって、回路基板10の取付工程の第1工程において、回路基板10の貫通孔15に軸状部M2を容易に挿入することができ、初期位置への回路基板10の配置が容易化される。その他に、第2実施形態の取付構造MSAおよび支持部材20Aによれば、上記の第1実施形態で説明した種々の効果を奏することができる。
【0057】
3.他の実施形態:
本開示の技術は、上述の実施形態の構成に限定されることはなく、例えば、以下のように改変することが可能である。本明細書において、他の実施形態として説明されている構成はいずれも、上述の実施形態と同様に、本開示の技術を実施するための形態の一例として位置づけられる。
【0058】
3-1.他の実施形態1:
上記の各実施形態の取付構造MS,MSAは、支持部材20,20A以外の部材に設けられていてもよい。例えば、電子機器の筐体内部に設けられていてもよい。
【0059】
3-2.他の実施形態2:
上記各実施形態の取付構造MS,MSA、および、支持部材20,20Aにおいて、軸状部M2は円柱形状に構成されていなくてもよく、例えば、多角柱形状に構成されていてもよい。また、軸状部M2の基端部22は、拡径されていなくてもよく、支持部M5として機能するように構成されていなくてもよい。軸状部M2の基端部付近に、支持部M5が軸状部M2とは分離して設けられていてもよい。
【0060】
3-3.他の実施形態3:
上記各実施形態の取付構造MS,MSA、および、支持部材20,20Aにおいて、第1構造物23が分割されて、上方係止部M3として機能する第1上端壁部31と、側方係止部M4として機能する第2壁面30bとが分離して形成されていてもよい。同様に、第2構造物24が分割されて、上方係止部M3として機能する第2上端壁部33と、側方係止部M4として機能する第3壁面32aとが分離して形成されていてもよい。
【0061】
3-4.他の実施形態4:
上記の各実施形態の取付構造MS,MSA、および、支持部材20,20Aにおいて、第2構造物24の第2上端壁部33によって構成されていた上方係止部M3は省略されてもよい。また、例えば、第4構造物26の突起壁部37に、上方係止部M3として機能する部位が形成されていてもよい。上方係止部M3として機能する部位は、矩形状の壁部によって構成されていなくてもよく、例えば、回路基板10の基板面に沿って延び出ている棒状の部位によって構成されていてもよい。上方係止部M3として機能する部位は、上記の各実施形態で説明した場所以外の部位に設けられていてもよい。
【0062】
3-5.他の実施形態5:
上記の各実施形態の取付構造MS,MSA、および、支持部材20,20Aにおいて、側方係止部M4として機能する部位は少なく1つ設けられていればよい。第1構造物23の第2壁面30bと、第2構造物24の第3壁面32aと、第3構造物25の第2部位35のうち、いずれか2つが省略されてもよい。また、側方係止部M4として機能する部位は、上記の各実施形態で説明した場所以外に設けられていてもよく、例えば、取付状態にある回路基板10の第1辺16aの端面に面する位置に設けられていてもよい。側方係止部M4として機能する部位は、矩形状でなくてもよく、例えば、円柱形状であってもよい。
【0063】
3-6.他の実施形態6:
上記の各実施形態の取付構造MS,MSA、および、支持部材20,20Aにおいて、支持部M5として機能する構成部のうちの一部が省略されてもよい。例えば、第1凸部41と第2凸部42のうちのいずれかが省略されてもよいし、第3構造物25の第1部位34と第4構造物26の下端部36が省略されてもよい。上記の各実施形態の取付構造MS,MSA、および、支持部材20,20Aにおいて、支持部M5として機能する部位は、上記の各実施形態で説明した場所以外に設けられていてもよい。また、被固定部43は、第2凸部42以外の支持部M5として機能する部位に設けられてもよい。この場合には、回路基板10には、被固定部43に対応する部位に固定部18が追加されるものとしてもよい。
【符号の説明】
【0064】
10…回路基板、11…回路配置部、13…外周縁部、14a…第1角部、14b…第2角部、14c…第3角部、14d…第4角部、15…貫通孔、16a…第1辺、16b…第2辺、16c…第3辺、16d…第4辺、18…固定部、20,20A…支持部材、22…基端部、23…第1構造物、24…第2構造物、25…第3構造物、26…第4構造物、30…第1突起部、30a…第1壁面、30b…第2壁面、31…第1上端壁部、32…第2突起部、32a…第3壁面、32b…第4壁面、33…第2上端壁部、34…第1部位、35…第2部位、36…下端部、37…突起壁部、41…第1凸部、42…第2凸部、43…被固定部、50…板片部、52…基端部、53…先端部、55…スリット、100…組立体、M1…配置面、M2…軸状部、M3…上方係止部、M4…側方係止部、M5…支持部、MS,MSA…取付構造、OL…外周延出部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7