(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024034742
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】トランクス型吸収性物品
(51)【国際特許分類】
A61F 13/49 20060101AFI20240306BHJP
A61F 13/496 20060101ALI20240306BHJP
【FI】
A61F13/49 315A
A61F13/49 410
A61F13/496
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022139206
(22)【出願日】2022-09-01
(71)【出願人】
【識別番号】390029148
【氏名又は名称】大王製紙株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼石 美奈
【テーマコード(参考)】
3B200
【Fターム(参考)】
3B200AA01
3B200BA12
3B200BB03
3B200BB11
3B200CA03
3B200CA09
3B200DA01
3B200DA11
3B200DA21
3B200EA12
(57)【要約】
【課題】トランクス型吸収性物品において、着用した状態で、脚筒部の着用感の低下を防止又は抑制することができるものとする。
【解決手段】おむつ100は、腹側部110と股部120と背側部130とが長さ方向Lに連なり、腹側部110における幅方向Wの側部111,112と背側部130における側部131,132とが繋がって形成され、脚回り開口P2,P3に、着用者300の脚の延在方向に筒状に延びた脚筒部181,182を有する外装体と、股部120の内面に重ねて配置された、長さ方向Lに延びた吸収体150を有する内装体とが、厚さ方向Dに重ねて形成されたおむつ100(トランクス型吸収性物品)であって、脚筒部181,182のうち着用者300の内腿に接する内側部分181a,182aに、長さ方向Lに伸縮する伸縮部材190だけが長さ方向Lに沿って配置されている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
腹側部と股部と背側部とが長さ方向に連なり、前記腹側部における前記長さ方向に直交する幅方向の側部と前記背側部における前記幅方向の側部とが繋がって形成され、脚回り開口に、着用者の脚の延在方向に筒状に延びた脚筒部を有する外装体と、前記股部の内面に重ねて配置された、前記長さ方向に延びた吸収体を有する内装体とが、厚さ方向に重ねて形成されたトランクス型吸収性物品であって、
前記脚筒部のうち着用者の内腿に接する内側部分に、前記長さ方向に伸縮する伸縮部材だけが前記長さ方向に沿って配置されている、トランクス型吸収性物品。
【請求項2】
前記伸縮部材が接合された前記内側部分から、前記幅方向の中央側にそれぞれ前記内装体と接合されていない非接合領域を挟んだ所定の隙間をあけた中央領域において、前記外装体が前記内装体に接合されている、請求項1に記載のトランクス型吸収性物品。
【請求項3】
前記腹側部と前記背側部とを切り離して前記長さ方向に展開した状態において、前記伸縮部材は、前記長さ方向に沿って、前記脚筒部の前記内側部分を挟んで前記腹側部及び前記背側部までそれぞれ延びて形成され、
前記伸縮部材の、前記腹側部及び前記背側部まで延びた部分は、前記内装体の前記吸収体に接合されて、前記長さ方向に沿った伸縮力が実質的に発揮されないように形成され、前記伸縮部材の、前記内側部分に配置されている部分は、前記内側部分に接合され、かつ前記内装体に接合されていない、請求項1に記載のトランクス型吸収性物品。
【請求項4】
前記伸縮部材は、前記脚回り開口の縁が近づくにしたがって、伸縮力が強く設定されている、請求項1に記載のトランクス型吸収性物品。
【請求項5】
前記腹側部と前記背側部とを切り離して前記長さ方向に展開した状態において、前記伸縮部材は、前記長さ方向に沿って、前記脚筒部の前記内側部分を挟んで前記腹側部及び前記背側部までそれぞれ延びて形成され、
前記伸縮部材は、前記幅方向の、前記脚回りの開口の縁の側が、前記幅方向の中央側に折り返されて形成され、
前記伸縮部材の、折り返されて形成された部分のうち、前記腹側部及び前記背側部まで延びた部分は、折り返されて重ね合わされた伸縮部材に接合され、前記伸縮部材の、折り返されて形成された部分のうち、前記脚筒部の前記内側部分に対応した部分は、折り返されて重ね合わされた伸縮部材に接合されていない、請求項1に記載のトランクス型吸収性物品。
【請求項6】
前記脚筒部のうち前記内側部分は、前記伸縮部材によって形成され、
前記伸縮部材は、前記長さ方向に伸縮する伸縮材を前記厚さ方向の両側から不織布シートによって挟んで接合したものであり、
前記不織布シートのうち前記着用者の肌面側の不織布シートが、前記着用者の非肌面側の不織布シートよりも、前記幅方向の中央側に長く形成され、
前記着用者の肌面側の不織布シートは、前記着用者の非肌面側の不織布シートの、前記幅方向の中央側の端縁から、前記幅方向の中央側に所定長さの非接合領域をあけた中央側領域において、前記内装体に接合されている、請求項1に記載のトランクス型吸収性物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トランクス型吸収性物品に関する。
【背景技術】
【0002】
パンツ型使い捨ておむつは、着用者(ユーザ)の前面である腹側の主に下腹部を覆う腹側部と、着用者の主に股間部を覆う股部と、着用者の主に臀部を覆う背側部とが長さ方向に連なって形成されている。そして、腹側部の、幅方向における側部と、背側部の、幅方向における側部とが接合されることで、腹側部と背側部とが、着用者の胴回りの周方向に繋がり、長さ方向の端部側で胴回り開口を形成し、股部の両側で2つの脚回り開口を形成している。
【0003】
また、パンツ型使い捨ておむつは、腹側部と股部と背側部とが連なり、かつ腹側部と背側部とが接合されて、上述したようにパンツ型に形成された外装シートと、外装シートの内面側、すなわち着用者の肌に接する面(肌面)側に配置された、腹側部、股部及び背側部に亘って延びた吸収体と、を備えている。
【0004】
ここで、パンツ型使い捨ておむつの一形態として、脚回りの開口の丈(脚回り開口に脚を通した状態で、脚の延びた方向に沿った長さ)が通常のものよりも長く形成されたトランクス型のおむつが知られている。このようなトランクス型は、一分丈パンツ型や、ボクサーパンツ型などと称されることもある。
【0005】
トランクス型のおむつは、脚回り開口の丈が筒状に延びて、脚の付け根に面で密着する脚筒部を有する。この脚筒部は、腹側部と背側部との側部同士が接合されることによって、周方向に繋がって筒状に形成される。
【0006】
トランクス型のおむつは、着用者の脚に対する面でのフィット性を高めるために、脚筒部を周方向に弾性的に縮める伸縮部材を配置している。具体的には、脚筒部に、周方向に沿って伸縮する糸ゴムを配置した構成や、脚筒部の内側部分に、幅方向に伸縮する伸縮フィルムを配置した構成が採用されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0007】
なお、糸ゴムを配置した構成としては、糸ゴムが、腹側部における左脚用の脚筒部の左側部から、脚筒部の周方向に沿って内腿の部分(内側部分)を通り、股部を経由して、腹側部における右脚用の脚筒部の内腿の部分(内側部分)を通り、脚筒部の周方向に沿って右側部まで延びて配置される。着用者の後面側についても同様に、糸ゴムが、背側部における左脚用の脚筒部の左側部から、脚筒部の周方向に沿って内腿の部分(内側部分)を通り、股部を経由して、背側部における右脚用の脚筒部の内腿の部分(内側部分)を通り、脚筒部の周方向に沿って右側部まで延びて配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2018-134481号公報
【特許文献2】特許第6229027号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述した伸縮部材は、左右の各脚筒部の内腿の部分において、おむつの幅方向に縮むように弾性力が作用する。したがって、脚筒部の内腿の部分が股部側に引っ張られて股部側に引き込まれ易い。このため、脚筒部の内腿の部分において脚筒部の丈が短くなり、内腿との接触面積が狭くなって、着用感が低下するおそれがある。
【0010】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、着用した状態での、脚筒部の内腿の部分の着用感の低下を防止又は抑制することができる、トランクス型吸収性物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、腹側部と股部と背側部とが長さ方向に連なり、前記腹側部における前記長さ方向に直交する幅方向の側部と前記背側部における前記幅方向の側部とが繋がって形成され、脚回り開口に、着用者の脚の延在方向に筒状に延びた脚筒部を有する外装体と、前記股部の内面に重ねて配置された、前記長さ方向に延びた吸収体を有する内装体とが、厚さ方向に重ねて形成されたトランクス型吸収性物品であって、前記脚筒部のうち着用者の内腿に接する内側部分に、前記長さ方向に伸縮する伸縮部材だけが前記長さ方向に沿って配置されている、トランクス型吸収性物品である。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係るトランクス型吸収性物品は、着用した状態での、脚筒部の着用感の低下を防止又は抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】着用者が着用した状態を想定したトランクス型使い捨ておむつを示す斜視図である。
【
図2】
図1のトランクス型使い捨ておむつの腹側部と背側部とを切り離して長さ方向に展開した状態を示す平面図である。
【
図3】
図2における右脚用の脚回り開口における脚筒部への伸縮部材の配置を示すA-A線に沿った面による断面を示す断面図であり、伸縮部材の伸縮材として糸ゴムを適用した例である。
【
図4】
図2における右脚用の脚回り開口における脚筒部への伸縮部材の配置を示すA-A線に沿った面による断面を示す断面図であり、伸縮部材の伸縮材として伸縮フィルムを適用した例である。
【
図5】外装シートと吸収体との接合領域と、伸縮部材と内側部分との接合領域と、の間に非接合領域を形成した様子を示す、
図2におけるB-B線に沿った面による断面を示す断面図である。
【
図6】本発明の第2の実施形態(実施形態2)のトランクス型使い捨ておむつを示す、
図2相当の平面図である。
【
図7】本発明の第3の実施形態(実施形態3)のトランクス型使い捨ておむつを示す、
図3,4相当の断面図であり、伸縮力の強弱を糸ゴムの間隔により設定した例を示す。
【
図8】本発明の第3の実施形態(実施形態3)のトランクス型使い捨ておむつを示す、
図3,4相当の断面図であり、伸縮力の強弱を糸ゴムの太さにより設定した例を示す。
【
図9】本発明の第3の実施形態(実施形態3)のトランクス型使い捨ておむつを示す、
図3,4相当の断面図であり、伸縮力の強弱を伸縮フィルムの重なりにより設定した例を示す。
【
図10】本発明の第4の実施形態(実施形態4)のトランクス型使い捨ておむつを示す、
図6相当の平面図である。
【
図11】
図10におけるC-C線に沿った面による断面を示す断面図である。
【
図12】
図10におけるD-D線に沿った面による断面を示す断面図である。
【
図13】本発明の第5の実施形態(実施形態5)のトランクス型使い捨ておむつを示す、
図5相当の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明に係るトランクス型吸収性物品の実施形態は、図面を参照して以下のように説明される。
【0015】
<実施形態1>
(全体構成)
図1は着用者300が着用した状態を想定したトランクス型使い捨ておむつ100を示す斜視図、
図2は
図1のトランクス型使い捨ておむつ100の腹側部110と背側部130とを切り離して長さ方向Lに展開した状態を示す平面図である。また、
図3,4は
図2における右脚用の脚回り開口P2における脚筒部181への伸縮部材190の配置を示すA-A線に沿った断面を示す断面図であり、
図3は伸縮部材190の伸縮材として糸ゴム193を適用した例、
図4は伸縮部材190の伸縮材として伸縮フィルム194を適用した、
図3とは別の例である。図示のトランクス型使い捨ておむつ100は、本発明に係るトランクス型吸収性物品の第1の実施形態(実施形態1)である。
【0016】
図1に示したトランクス型使い捨ておむつ100(以下、おむつ100という。)は、
図2に示すように腹側部110と股部120と背側部130とが長さ方向Lに連なって形成されている。腹側部110は、おむつ100の着用者300の前面である腹側の主に下腹部を覆う部分に相当し、股部120は着用者300の主に股間部を覆う部分に相当し、背側部130は着用者300の主に臀部を覆う部分に相当する。
【0017】
図2に示した平面図において、長さ方向(前後方向)Lに直交する方向は幅方向Wである。幅方向Wは、おむつ100が着用者300に着用された
図1の状態において、着用者300の胴回りの周方向に対応する。股部120は、腹側部110及び背側部130に比べて、幅方向Wの寸法が短くなるように中央に括れて形成されている。
【0018】
おむつ100は、
図2に示すように、腹側部110の、幅方向Wにおける一方の側部111と、背側部130の、幅方向Wにおける一方の側部131とが接合され、かつ、腹側部110の、幅方向Wにおける他方の側部112と、背側部130の、幅方向Wにおける他方の側部132とが接合されている。これにより、おむつ100は、
図1に示すように、腹側部110と背側部130とが着用者300の胴回りの周方向に繋がる。これにより、おむつ100は、長さ方向Lの端部において胴回り開口P1を形成し、中央に括れた股部120における幅方向Wの両側において脚回り開口P2,P3を形成した、パンツ型となる。
【0019】
胴回り開口P1は、おむつ100を着用した着用者300の胴回りに対応した開口であり、脚回り開口P2は、おむつ100を着用した着用者300の右脚の付け根に対応した開口であり、脚回り開口P3は、おむつ100を着用した着用者300の左脚の付け根に対応した開口である。
【0020】
ここで、トランクス型のおむつ100は、一般的なパンツ型のおむつに比べて、
図1に示すように、右左の脚回り開口P2,P3における、外装シート140によって形成された脚回りの丈が長く形成されている。おむつ100の脚回りの丈の部分は、外装シート140が、着用者300の各脚の延在方向に筒状に延びて、右脚の付け根の部分に面で密着する脚筒部181と、左脚の付け根の部分に面で密着する脚筒部182を形成している。
【0021】
右脚用の脚筒部181は、
図2に示すように、脚回り開口P2の縁に沿って、腹側部110と股部120と背側部130とに亘って形成されている。左脚用の脚筒部182も、脚回り開口P3の縁に沿って、腹側部110と股部120と背側部130とに亘って形成されている。
【0022】
右脚用の脚筒部181は、腹側部110の側部111と背側部130の側部131とが接合されることによって、脚回り開口P2の周方向に繋がって筒状に形成される。このとき、
図2に示すように、脚筒部181の、幅方向Wにおける端部となる、側部111,131に対応した外側部分181bが、着用者300の右脚の付け根の外側に密着し、脚筒部181の、幅方向Wにおける中央寄りの内側部分181aが、右脚の付け根の内側(内腿)に密着する。
【0023】
左脚用の脚筒部182も右脚用の脚筒部181と同様に、腹側部110の側部112と背側部130の側部132とが接合されることによって、脚回り開口P3の周方向に繋がって筒状に形成される。このとき、脚筒部182の、幅方向Wにおける端部となる、側部112,132に対応した外側部分182bが、着用者300の左脚の付け根の外側に密着し、脚筒部182の、幅方向Wにおける中央寄りの内側部分182aが、左脚の付け根の内側(内腿)に密着する。
【0024】
おむつ100は、厚さ方向(長さ方向L及び幅方向Wにそれぞれ直交する方向;
図3,4における厚さ方向Dと同じ)に、外装体と内装体とが重ねて配置されている。外装体は、厚さ方向において、着用者300の肌から遠い外面側(非肌面側)に配置されている。内装体は、厚さ方向において、着用者300の肌に接する内面側(肌面側)に配置されている。
【0025】
外装体は、外装シート140と胴回り不織布170とを有している。外装シート140は、腹側部110、股部120及び背側部130の全域に亘って配置されている液不透過性のシートによって構成されている。胴回り不織布170は、外装シート140の腹側部110及び背側部130における長さ方向Lの各端部側において、外装シート140の厚さ方向の肌面側に重ねられている。なお、胴回り不織布170とは別の不織布が、吸収体150の長さ方向Lの両端部を、肌面側から覆っているが、この別の不織布は図示を省略している。
【0026】
外装シート140と胴回り不織布170との間には、幅方向Wに沿って、複数の糸ゴム(図示省略)が配置されている。これらの糸ゴムは、伸ばされた状態で外装シート140と胴回り不織布170とに接合されてシャーリングを構成している。シャーリングは、着用者300がおむつ100を着用した状態で、胴回り開口P1を形成する外装体の部分を、着用者300の腹及び背に密着させる。
【0027】
内装体は主に吸収体150であり、吸収体150は、
図3,4に示すように、吸収体本体151と、バックシート153と、ギャザーシート152と、を備えている。吸収体150は、股部120から腹側部110、背側部130にそれぞれ、長さ方向Lに延びて配置され、外装シート140に接合されている。吸収体150の長さ方向Lの各端部は、外装シート140と胴回り不織布170との間に挟まれている。
【0028】
吸収体本体151は、吸収部材と液透過性シートで構成されている。吸収部材は、パルプ繊維に高吸収性樹脂(SAP;SUPERABSORBENT POLYMERS)を絡めて分布させたものである。液透過性シートは、液体を透過させる性状のシートであり、吸収部材を、厚さ方向Dの両側から挟んで、吸収部材を包んでいる。吸収体本体151は、上述したSAPが、接触した液体を吸着して膨張することにより、液体を保持する。
【0029】
(伸縮部材)
また、おむつ100は、伸縮部材190を備えている。伸縮部材190は、
図3に示すように、伸縮材の一例である糸ゴム193を、厚さ方向Dの両側から不織布シート191,192によって挟んで接合したものや、
図4に示すように、伸縮材の一例である伸縮フィルム194を、厚さ方向Dの両側から不織布シート191,192によって挟んで接合したものである。なお、不織布シート191は、厚さ方向Dにおいて、着用者300の肌面側に配置されたシートであり、不織布シート192は、厚さ方向Dにおいて、着用者300の非肌面側に配置されたシートである。
【0030】
伸縮部材190は、
図2に示すように、脚筒部181の内側部分181a及び脚筒部182の内側部分182aに、
図3又は
図4に示すように厚さ方向Dの内面側に重ねて配置されている。本実施形態のおむつ100は、脚筒部181の内側部分181a及び脚筒部182の内側部分182aに、伸縮部材190とは別に、伸縮機能を発揮する他の手段は配置されていない。
【0031】
なお、本実施形態のおむつ100は、脚筒部181の内側部分181aを除いた部分(外側部分181b等)及び脚筒部182の内側部分182aを除いた部分(外側部分182b等)にも、伸縮機能を発揮する他の手段は配置されていないが、脚筒部181の内側部分181aを除いた部分及び脚筒部182の内側部分182aを除いた部分には、伸縮機能を発揮する他の手段を配置してもよい。
【0032】
ここで、
図3に示した伸縮部材190は、糸ゴム193が、
図2に示す長さ方向Lに伸縮するように長さ方向Lに沿って、かつ幅方向Wに分布して複数本配置されている。そして、これら複数本の糸ゴム193は、それぞれ、長さ方向Lに沿って、弾性範囲で伸ばされた状態で、不織布シート191,192に接合されている。したがって、伸ばされた状態の伸縮部材190は、長さ方向Lに縮む方向の弾性力を有している。
【0033】
また、
図4に示した伸縮部材190は、シート状に形成された伸縮フィルム194が、
図2に示す長さ方向Lに伸縮するように長さ方向Lに沿って配置されている。そして、伸縮フィルム194は、弾性範囲で長さ方向Lに伸ばされた状態で、不織布シート191,192に接合されている。したがって、伸ばされた状態の伸縮部材190は、長さ方向Lに縮む方向の弾性力を有している。
【0034】
本実施形態1のおむつ100は、伸縮部材190の伸縮材として、糸ゴム193を適用したものであってもよいし、伸縮フィルム194を適用したものであってもよい。伸縮部材190の伸縮材の具体例は、以下の各実施形態においても同様である。
【0035】
伸縮部材190は、弾性範囲で長さ方向Lに伸ばされた状態で、
図3,4に示すように、脚筒部181の内側部分181aを形成している外装シート140に、接着剤180によって接合されている。伸縮部材190は、内装体である吸収体150には接合されていない。なお、外装シート140は、伸縮部材190よりも、幅方向Wの中央側において、接着剤180により、吸収体150に接合されている。
【0036】
図3,4は、右脚用の脚筒部181の内側部分181aに伸縮部材190が接合された状態を示しているが、図示していない左脚用の脚筒部182の内側部分182aにも、右脚用の脚筒部181の内側部分181aと同様に、弾性範囲で長さ方向Lに伸ばされた状態の伸縮部材190が接合されている。
【0037】
(作用)
以上のように構成されたおむつ100は、伸ばされた状態で接合された伸縮部材190が、脚筒部181の内側部分181a及び脚筒部182の内側部分182aをそれぞれ、長さ方向Lに、弾性力により縮める。したがって、伸縮部材190は、脚筒部181の全体としても脚筒部181の周方向に縮め、脚筒部182の全体としても脚筒部182の周方向に縮める。これにより、おむつ100は、脚筒部181の、着用者300の右脚の付け根への密着性及び脚筒部182の、着用者300の左脚の付け根への密着性を得ることができる。
【0038】
また、おむつ100は、伸縮部材190が長さ方向Lに伸縮するように配置されていて、幅方向Wに伸縮しないため、脚筒部181の内側部分181a及び脚筒部182の内側部分182aがそれぞれ、幅方向Wの中央側、つまり吸収体150の方に引き込まれるのを防止することができる。したがって、おむつ100は、着用者300がおむつ100を着用した状態で、脚筒部181の内側部分181a及び脚筒部182の内側部分182aにおける着用感の低下を防止又は抑制することができる。
【0039】
なお、おむつ100は、伸縮部材190が、外装シート140よりも剛性の高い吸収体150に接合されていないため、脚筒部181に対する伸縮部材190の伸縮及び脚筒部182に対する伸縮部材190の伸縮が、吸収体150の剛性によって阻害されるのを防止又は抑制することができる。これにより、伸縮部材190の伸縮力を、脚筒部181の内側部分181a及び脚筒部182の内側部分182aに効率よく作用させることができる。
【0040】
図5は、外装シート140と吸収体150との接合領域(中央領域140a)と、伸縮部材190と内側部分181a,182aとの接合領域と、の間に非接合領域140bを形成した様子を示す、
図2におけるB-B線に沿った断面を示す断面図である。
【0041】
実施形態1のおむつ100は、
図5に示すように、接着剤180等によって伸縮部材190が接合された内側部分181a,182aから、幅方向Wの中央側にそれぞれ、吸収体150と接合されていない非接合領域140bを挟んだ中央領域140aにおいて、外装シート140を吸収体150(
図5の例では、バックシート153)に接合したものであることが好ましい。
【0042】
このように好ましく構成されたおむつ100は、外装シート140が、非接合領域140bにおいて吸収体150に接合されていないため、吸収体150に接合された中央領域140aに比べて剛性が低くなり、この非接合領域140bにおいて屈曲し易い。そして、この非接合領域140bが屈曲することにより、
図5の二点鎖線で示すように、おむつ100は、脚筒部181,182の内側部分181a,182aを、着用者300の内腿に沿うように容易に立ち上げることができ、脚筒部181,182を形成させ易くすることができる。
【0043】
<実施形態2>
(構成)
図6は本発明の第2の実施形態(実施形態2)のトランクス型使い捨ておむつ200(以下、おむつ200という。)を示す、
図2相当の平面図である。
【0044】
実施形態1のおむつ100は、伸縮部材190が、脚筒部181,182の各内側部分181a,182aにのみ配置されていたのに対して、実施形態2のおむつ200は、
図6に示すように、腹側部110と背側部130とを切り離して長さ方向Lに展開した状態において、伸縮部材190が、長さ方向Lに沿って、脚筒部181の内側部分181a、脚筒部182の内側部分182aを挟んで腹側部110及び背側部130までそれぞれ延びて形成されている。
【0045】
実施形態2のおむつ200は、上述した点が異なる以外は、実施形態1のおむつ100と同じである。したがって、実施形態2のおむつ200については、上述した異なる点を除いた構成、効果の説明を省略する。
【0046】
実施形態2のおむつ200は、
図3,4に示した伸縮部材190が、
図6に示すように、脚筒部181,182の内側部分181a,182aに重ねて配置される第1部分195(
図6において網掛けが施された部分)に加えて、第1部分195から、長さ方向Lに沿って、腹側部110に延びた第2部分196と、第1部分195から、長さ方向Lに沿って、背側部130に延びた第3部分197とを有している。第1部分195と第2部分196と第3部分197とは、一体に形成されている。つまり、おむつ200における伸縮部材190は、おむつ100における伸縮部材190を、長さ方向Lに沿って長くしたものである。
【0047】
ここで、伸縮部材190の第1部分195は、おむつ100における伸縮部材190の全体に相当する。つまり、第1部分195は、外装シート140に接合されているが、吸収体150には接合されていない。一方、伸縮部材190の第2部分196及び第3部分197も、外装シート140に接合されているが、吸収体150にも接合されている。
【0048】
(作用)
このように構成された実施形態2のおむつ200は、伸縮部材190の第1部分195により、おむつ100と同じ作用、効果を発揮する。つまり、おむつ200は、脚筒部181の、着用者300の右脚の付け根部分への密着性及び脚筒部182の、着用者300の左脚の付け根部分への密着性を得ることができるとともに、脚筒部181の内側部分181a及び脚筒部182の内側部分182aがそれぞれ、幅方向Wの中央側、つまり吸収体150の方に引き込まれるのを防止して、着用者300がおむつ200を着用した状態で、脚筒部181,182の内側部分181a,182aにおける着用感の低下を防止又は抑制することができる。
【0049】
一方、実施形態2のおむつ200は、伸縮部材190の第2部分196及び第3部分197が、外装シート140に比べて剛性の高い吸収体150に接合されているため、第2部分196及び第3部分197による長さ方向Lへの伸縮が、吸収体150の剛性によって阻害される。つまり、腹側部110及び背側部130においては、伸縮部材190の長さ方向Lに沿った伸縮力が実質的に発揮されず、腹側部110及び背側部130が長さ方向Lに縮むのを防止することができる。これにより、おむつ200は、伸縮部材190の伸縮により胴回りのシャーリングの機能が低下するのを防止又は抑制することができる。
【0050】
<実施形態3>
(構成)
図7,8,9は本発明の第3の実施形態(実施形態3)のトランクス型使い捨ておむつ400(以下、おむつ400という。)を示す、
図3,4相当の断面図であり、
図7は伸縮力の強弱を糸ゴム193の間隔により設定した例、
図8は伸縮力の強弱を糸ゴム193の太さにより設定した例、
図9は伸縮力の強弱を伸縮フィルム194の重なりにより設定した例、をそれぞれ示す。
【0051】
実施形態1のおむつ100及び実施形態2のおむつ200は、脚筒部181,182の各内側部分181a,182aの、丈の長さ方向(
図3,4における幅方向Wに相当)の位置に拘わらず、伸縮部材190の長さ方向Lへの伸縮力(弾性力)を一定としたものである。
【0052】
これに対して、本発明の実施形態3のおむつ400は、脚筒部181,182の各内側部分181a,182aの、丈の長さ方向の位置が各脚回り開口P2,P3の縁に近づくにしたがって、伸縮部材190の伸縮力を強く設定したものである。
【0053】
実施形態3のおむつ400は、上述した点が異なる以外は、実施形態1のおむつ100と同じである。したがって、実施形態3のおむつ400については、上述した異なる点を除いた構成、効果の説明を省略する。
【0054】
図7に示した実施形態3のおむつ400は、具体的には、右脚用の脚筒部181の内側部分181aに接合された伸縮部材190の、幅方向Wに沿った脚回り開口P2の側の部分190bにおける糸ゴム193の間隔が、基端側に近い部分190a(吸収体150に近い側)における糸ゴム193の間隔よりも狭く設定されている。糸ゴム193の太さは全て同じである。
【0055】
おむつ400は、
図7に示していない左脚用の脚筒部182の内側部分182aに接合された伸縮部材190についても、右脚用の脚筒部181の内側部分181aに接合された伸縮部材190と同様に構成されている。この結果、
図7のおむつ400は、脚筒部181,182の各内側部分181a,182aの、丈の先端側が、丈の基端側よりも強く縮む。
【0056】
図8に示した実施形態3のおむつ400は、具体的には、右脚用の脚筒部181の内側部分181aに接合された伸縮部材190の、幅方向Wに沿った脚回り開口P2の側の部分190bにおける糸ゴム193の太さが、基端側に近い部分190a(吸収体150に近い側)における糸ゴム193の太さよりも太く設定されている。糸ゴム193の間隔は全て同じである。
【0057】
おむつ400は、
図8に示していない左脚用の脚筒部182の内側部分182aに接合された伸縮部材190についても、右脚用の脚筒部181の内側部分181aに接合された伸縮部材190と同様に構成されている。この結果、
図8のおむつ400は、脚筒部181,182の各内側部分181a,182aの、丈の先端側が、丈の基端側よりも強く縮む。
【0058】
図9に示した実施形態3のおむつ400は、具体的には、右脚用の脚筒部181の内側部分181aに接合された伸縮部材190の、幅方向Wに沿った脚回り開口P2の側の部分190bにおける伸縮フィルム194を2重に重ねたものとし、基端側に近い部分190a(吸収体150に近い側)における伸縮フィルム194を重ねない一重としたものである。伸縮フィルム194の厚さは均一である。
【0059】
おむつ400は、
図9に示していない左脚用の脚筒部182の内側部分182aに接合された伸縮部材190についても、右脚用の脚筒部181の内側部分181aに接合された伸縮部材190と同様に構成されている。この結果、
図9のおむつ400は、脚筒部181,182の各内側部分181a,182aの、丈の先端側が、丈の基端側よりも強く縮む。
【0060】
なお、伸縮フィルム194を用いた伸縮部材190を適用したおむつ400においては、脚回り開口P2の側の部分190bにおける伸縮フィルム194を、2重に重ねる代わりに、基端側に近い部分190aと同様の一重としたままで、不織布シート191,192との接合面積を、基端側に近い部分190aよりも狭くする(又は個々の接合面積は同じにして、接合個所の数を少なくする)ことで、脚筒部181,182の各内側部分181a,182aの、丈の先端側が、丈の基端側よりも強く縮むようにしてもよい。
【0061】
(作用)
このように構成された実施形態3のおむつ400は、脚筒部181,182の各内側部分181a,182aの、丈の先端側が、丈の基端側よりも強く縮む。このため、着用者300の脚の、丈の先端側に密着する部分が丈の基端側に密着する部分よりも細くなっていても、丈の先端側が丈の基端側よりも強く着用者300の各脚に密着させることができる。この結果、各脚筒部181,182が、着用中に捲れ上がるのを防止又は抑制することができる。
【0062】
<実施形態4>
(構成)
図10は本発明の第4の実施形態(実施形態4)のトランクス型使い捨ておむつ500(以下、おむつ500という。)を示す、
図6相当の平面図、
図11は
図10におけるC-C線に沿った面による断面を示す断面図、
図12は
図10におけるD-D線に沿った面による断面を示す断面図である。
【0063】
実施形態2のおむつ200は、
図6に示すように、腹側部110と背側部130とを切り離して長さ方向Lに展開した状態において、伸縮部材190が、長さ方向Lに沿って、脚筒部181の内側部分181a、脚筒部182の内側部分182aを挟んで腹側部110及び背側部130までそれぞれ延びて形成されている。
【0064】
これに対して、実施形態4のおむつ500は、
図10-12に示すように、伸縮部材190は、幅方向Wの、脚回り開口P2,P3の縁の側の部分190eで、幅方向Wの中央側に折り返されて形成されている。そして、おむつ500は、
図11に示すように、伸縮部材190の折り返された部分190dのうち脚筒部181,182の内側部分181a,182aに対応した部分190d1(
図10において網掛けが施された部分)は、折り返されて重ね合わされた部分190cに接合されていない。
【0065】
一方、おむつ500は、
図12に示すように、伸縮部材190の折り返された部分190dのうち腹側部110及び背側部130まで延びた部分190d2は、折り返されて重ね合わされた部分190cに接合されている。
【0066】
実施形態4のおむつ500は、上述した点が異なる以外は、実施形態2のおむつ200と同じである。したがって、実施形態4のおむつ500については、上述した異なる点を除いた構成、効果の説明を省略する。
【0067】
(作用)
このように構成された実施形態4のおむつ500は、着用者300が着用して、脚を脚回り開口P2,P3に通す際に、各脚の内腿が、伸縮部材190の折り返された部分190dの、内側部分181a,182aに対応した部分190d1に接する。そして、着用者300の内腿が、折り返された部分190d1に接しながら脚回り開口P2,P3に通されることで、折り返された部分190d1は内腿との摩擦によって、
図11の二点鎖線で示すように、脚回り開口P2,P3の側に引き出される。
【0068】
これにより、おむつ500は、伸縮部材190が脚筒部181,182の内側部分181a,182aを、脚回り開口P2,P3に引き出すことができる。
【0069】
一方、
図12に示すように、伸縮部材190の折り返された部分190dのうち腹側部110及び背側部130まで延びた部分190d2は、折り返されて重ね合わされた部分190cに接合されているため、着用者300が着用したときも、折り返された部分190dは重ね合わされた部分190cに重ね合わされた状態を維持する。
【0070】
本実施形態4のおむつ500において、伸縮部材190の伸縮材として伸縮フィルム194を適用したものでは、その伸縮フィルム194として、開孔を有しない無開孔のものを適用するのが好ましい。
【0071】
このように、伸縮フィルム194を無開孔のものとすることで、おむつ500は、脚筒部181,182の内側部分181a,182aに対応して、折り返された部分190d1と、重ね合わされた部分190cと、脚回り開口P2,P3の縁の側の部分190eとで、ポケット状(袋状)の空間を形成する。無開孔の伸縮フィルム194は液体を透過させないため、おむつ500は、このポケット状の空間に排出物が進入したときも、排出物が、ポケット状の空間の内側から外側に染み出すのを防止又は抑制することができる。
【0072】
<実施形態5>
(構成)
図13は本発明の第5の実施形態(実施形態5)のトランクス型使い捨ておむつ600(以下、おむつ600という。)を示す、
図5相当の断面図である。
【0073】
実施形態1の好ましい例としてのおむつ100は、
図5に示したように、接着剤180等によって伸縮部材190が接合された内側部分181a,182aから、幅方向Wの中央側にそれぞれ、吸収体150と接合されていない非接合領域140bを挟んだ中央領域140aにおいて、外装シート140を吸収体150に接合している。
【0074】
これに対して、実施形態5のおむつ600は、
図13に示すように、脚筒部181の内側部分181a及び脚筒部182の内側部分182aが、外装シート140ではなく、伸縮部材190によって形成されている。このおむつ600における伸縮部材190は、他の実施形態1-4の伸縮部材190と同様に、長さ方向Lに伸縮する伸縮材(糸ゴム193又は伸縮フィルム194)を厚さ方向Dの両側から不織布シート191,192によって挟んで接合したものであるが、不織布シート191,192のうち着用者300の肌面側の不織布シート191が、着用者300の非肌面側の不織布シート192よりも、幅方向Wの中央側に長く形成されている。
【0075】
そして、おむつ600は、着用者300の肌面側の不織布シート191が、着用者300の非肌面側の不織布シート192の、幅方向Wの中央側の端縁から、幅方向Wの中央側に所定長さの非接合領域191bをあけた中央側領域191aにおいて、内装体である吸収体150(具体的には、バックシート153)に接合されている。非接合領域191bにおいては、不織布シート191は、吸収体150に接合されていない。
【0076】
実施形態5のおむつ600は、上述した点が異なる以外は、実施形態1の好ましい例のおむつ100と同じである。したがって、実施形態5のおむつ600については、上述した異なる点を除いた構成、効果の説明を省略する。
【0077】
(作用)
このように構成されたおむつ600は、伸縮部材190が、非接合領域191bにおいて吸収体150に接合されていないため、吸収体150に接合された中央側領域191aに比べて剛性が低くなり、この非接合領域191bにおいて屈曲し易い。そして、この非接合領域191bが屈曲することにより、
図5の二点鎖線と同様に、おむつ600は、脚筒部181,182の内側部分181a,182aとして機能する伸縮部材190を、着用者300の内腿に沿うように容易に立ち上げることができ、内側部分181a,182aを形成させ易くすることができる。
【0078】
以上、本発明に係るトランクス型吸収性物品について、実施形態1-5を例示して説明したが、本発明に係るトランクス型吸収性物品は、実施形態1-5に限定されるものではなく、また、実施形態1-5の2つ以上を組み合わせた形態であってもよい。
【符号の説明】
【0079】
100 トランクス型使い捨ておむつ(トランクス型吸収性物品)
110 腹側部
120 股部
130 背側部
111,112,131,132 側部
181,182 脚筒部
181a,182a 内側部分
190 伸縮部材
300 着用者
P2,P3 脚回り開口
D 厚さ方向
L 長さ方向
W 幅方向