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▶ TNKカーパークシステム株式会社の特許一覧

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  • 特開-駐車場用ターンテーブル 図1
  • 特開-駐車場用ターンテーブル 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024034982
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】駐車場用ターンテーブル
(51)【国際特許分類】
   E04H 6/40 20060101AFI20240306BHJP
   E04H 6/28 20060101ALI20240306BHJP
【FI】
E04H6/40 A
E04H6/28 A
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022147428
(22)【出願日】2022-08-31
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-06-19
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 1.公開日:令和3年10月31日、公開者:TNKカーパークシステム株式会社、公開された発明の内容:TNKカーパークシステム株式会社が本発明を実用化し、ホームページにその概要を公開した。(URL;http://tnk-carparksystem.com)2.公開日:令和3年9月25日、公開者:TNKカーパークシステム株式会社、公開された発明の内容:TNKカーパークシステム株式会社が本発明を実用化し、1号機を客先に納入した。
(71)【出願人】
【識別番号】522366185
【氏名又は名称】TNKカーパークシステム株式会社
(72)【発明者】
【氏名】石井 義郎
(72)【発明者】
【氏名】須田 昭
(57)【要約】
【課題】 駐車場用ターンテーブルを地表と同一面に設置する際に、ピット深さを100mm以下まで浅くするための駆動装置を使用した駐車場用ターンテーブルを提供する。
【解決手段】 駐車場用ターンテーブルを回転させるための駆動装置10内の電動機1に減速機2を上下反転させて取り付け、軸受6上に取り付けられたブラケット5を介し、スプロケット3及び駆動チェーン4を通して駆動ローラー7に動力を伝達する。駆動ローラー7はスプリング8に依り常時ターンテーブル駆動板9に押し付けられる。電動機1の動力をターンテーブル駆動板9に伝達することによりターンテーブル11は軸受12を中心に回転する。減速機1及び駆動チェーン4、及び駆動ローラー7を上下反転させることに依り、駆動装置の全高を低減させることが出来、その結果、ターンテーブル接地面の地下ピット深さTを100mm以内まで(本発明では92mmまで)浅くすることが可能となる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車場用ターンテーブルの駆動装置の構造において、減速機及び駆動チェーン、ローラーの配置を原動機に対して上下反転させた連結装置を取り付けることに依り、駆動装置全体の高さを低減させ、ターンテーブル本体を地上に設置する際に、床面からのピット深さを100mm以下(本発明では92mm)まで浅くすることが可能となることを特徴とする駐車場用ターンテーブル装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は駐車場用ターンテーブルを地表と同一面に設置する際、駆動装置ユニット内において、電動機と減速機及びチェーン駆動装置を上下反転させた連結装置を取り付けることに依り、駆動装置ユニット全体の高さを軽減させることが可能となり、その結果ピット深さを100mm以下まで最小化(本発明では92mmまで)することを可能とするもの。
【背景技術】
【0002】
ピット深さを軽減させる駐車場用ターンテーブル装置またはピットを不要とする駐車場用ターンテーブル装置は有限会社幸信社、佐藤正三郎氏の発明に依るターンテーブルが公知である。(特許文献1)そこでは床面上に設置したターンテーブル上面まで地表からスカートを履かせる必要があったが、スカートは使用せず、床面からの掘削深さを100mm以下(最小92mmまで)まで最小化することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開1996-035353号
【特許文献2】特開1997-144369号
【特許文献3】特開1998-266615号
【特許文献4】特開2001-173261号
【特許文献5】特開2005-119329号
【特許文献6】特開2010-042877号
【特許文献7】特開2020-084661号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
駐車場用ターンテーブルを地表と同一面に設置する場合、従来、接地面の下の地面を200~500mm程度の深さまで掘削して装置設置用の空間を確保しなければならなかったが、地表面から地下200~300mmに配管、基礎構造物、岩盤、等がある場合に必要な深さまで掘削できない場合があった。本発明はこのような制限のある場所においても地表と同一面のターンテーブルが設置できないかという課題を解決するもの。
【課題を解決するための手段】
【0005】
原動機1に直結する減速機2を上下反転させて取り付け、ブラケット3、チェーン4を介して駆動用ローラー5を減速機から分離させることに依り、駆動装置全体の高さを軽減することができ、結果として、ターンテーブル接地面床下のピット掘削深さを100mm以下まで(本発明では92mmまで)最小化することが可能となる。
【0006】
従来、駐車場用ターンテーブル地表に据え付ける場合、接地面の地下ピットを200~500mm程度まで掘削しなければならなかったが、本発明に依り掘削ピット深さを100mm以下まで(本発明では92mmまで)浅くすることが可能となる。そのため、工期短縮、コスト削減につながることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明に係る駆動装置の(a)平面図(b)正面図(c)側面図
図2】本装置に依るターンテーブルの(a)平面図(b)正面図(c)側面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
図2は本発明に係る地下ピットの深さを含む駐車場用ターンテーブル装置の全体図を示す。
【符号の説明】
【0009】
1 電動機
2 減速機
3 スプロケット
4 チェーン
5 ブラケット
6 軸受
7 ローラー
8 スプリング
9 ターンテーブル駆動板
10 駆動装置本体
11 ターンテーブル本体
12 ターンテーブル軸受
T ピット深さ
図1
図2
【手続補正書】
【提出日】2023-02-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
駐車場用ターンテーブルはターンテーブル本体とそれを回転させる駆動装置から構成され、この駆動装置において、原動機からターンテーブル本体を回転させるローラーまでの間で、原動機に直結する減速機により動力を下方に伝え、減速機下部及びローラー下部それぞれに取付けられたスプロケット、及びその間を連結するチェーンを介して再び動力を上方のローラーに伝達することにより、駆動装置全体の高さを低減させ、ターンテーブル本体を地表と同一面に設置する際に、床面からのピット深さを100mm以下まで浅くすることが可能となることを特徴とする駐車場用ターンテーブル。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
原動機1に直結する減速機2を原動機に対して上下反転させて取付け、減速機下面に取付けたスプロケット3,チェーン4、ローラー下面のスプロケット3を介してターンテーブル駆動用のローラー7を減速機から分離させることに依り、駆動装置全体の高さを軽減することができ、ターンテーブル本体を地表と同一面に設置する際に、床下のピット掘削深さを100mm以下まで浅くすることが可能となる。