(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024034987
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】コン止め用プレート(リブ プレート)
(51)【国際特許分類】
E04G 21/02 20060101AFI20240306BHJP
【FI】
E04G21/02 103A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022147433
(22)【出願日】2022-08-30
(71)【出願人】
【識別番号】516313597
【氏名又は名称】植村 龍治
(72)【発明者】
【氏名】植村 龍治
【テーマコード(参考)】
2E172
【Fターム(参考)】
2E172AA05
2E172DD01
2E172HA01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】スラブのコンクリートを打ち継ぐに際し、専門業者を頼む必要がなくなり、時間・コストの大幅削減につながり、斫り工事による予定外の人件費の削減になる、流動性が高い高強度のコンクリート打ち継ぎ方法を提供する。
【解決手段】上下のスラブ筋2を挟むように緩衝材6をスラブ筋にセットし、その前方(コンクリート8打設側)にスラブ筋2部分を切り抜き、中に鉄板を内蔵したプラスチック系の板であるコン止め用プレート(リブプレート)4を縦に使用し、更にその前方(コンクリート8打設側)にスラブ筋2とスラブ筋2の間、スラブ筋2とスラブ床3のすき間を埋める為の磁石5を設置することにより、スラブ床3、スラブ筋2とのすき間を極力最小限に抑えられる。また、短時間の説明・指導で簡単に現場サイドでの施工ができる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スラブのコンクリートを打ち継ぐに際し、この打ち継ぎ面に使用するコン止め用部材であり、スラブ筋部分を切り抜き本体に鉄板を内蔵した厚みの薄いプラスチック系の板を使用することにり、磁石の密着率を多くして鉄筋の上下部分のすき間を埋めて、流動性の高い高強度コンクリートの漏れを最小限に抑えることを特徴としたコン止め用プレート(リブ プレート)。
【請求項2】
鉄板が入った、厚みの薄いプラスチック系の板を使用することにより、設置作業の簡素化・コンクリート硬化後の撤去性・本体の耐久性を増す目的である解体後の掃除の簡素化により、繰り返し使用できる事を特徴としたコン止め用プレート(リブ プレート)。
【請求項3】
スラブ筋を挟む緩衝材を併用する事により、コン止め用プレート(リブ プレート)本体をコンクリートの流動性から守り、打ち継ぎ位置を移動しないように固定し、設置方法も解体方法も簡素化した事を特徴とした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄板内蔵型プラスチック系型枠
【背景技術】
【0002】
従来使用されているスラブにおけるコンクリート打ち継ぎ方法として、ラス網・スポンジ型などが主流であるが、専門業者に依頼すればすき間なく設置できるが、特に高強度のコンクリートは流動性が高くすき間からの漏れを防止することが難しく、コンクリート硬化後に、斫り工事をしなくてはならないのが現状である。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、ラス網に関しては網目からの漏れがあり、スポンジ型の場合、手軽ということもあり現場サイドでの設置を行っているのが現状である。この時に問題になるのが、隣同士の設置の緩み、下部の接地不良による漏れである。特に高強度のコンクリートは流動性が高くすき間からの漏れを防止することが難しいのが現状である。また、流動性の高い高強度コンクリートは付着してしまうと落としづらく、掃除が困難なうえに本体の劣化を速めてしまう
【0004】
更に、コンクリート硬化後に、はみ出た部分を斫るという作業をしなくてはならないのが現状である、そのため余分な人件費がかかりコストも割高になってしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
設置段階において本体をコンクリートの流動性から守り、打ち継ぎ位置を移動しないように固定し、設置方法も解体方法も簡素化する為、スラブ筋とコン止め用プレート(リブ プレート)のあいだに緩衝材を設置し、上下の鉄筋のすき間に合わせて棒状の磁石を組み合わせて設置することにより、スラブ床、スラブ筋とのすき間を極力最小限に抑え、短時間の説明・指導で簡単に施工できるようになる。
【0006】
また、流動性の高い高強度コンクリートは付着してしまうと解体しづらく、掃除が困難なうえに本体の劣化を速めてしまう。コン止め用プレート(リブ プレート)自体の柔軟性を保持することを含め、本体をプラスチック系の素材を使用した。コンクリート硬化後の解体時には、緩衝材を外して本体を軽く叩くことにより、解体も簡単に行うことが出来る。しかも、水洗いすることにより柔軟性を維持できるため、本体の劣化を遅くすることが出来、繰り返しの設置作業も簡単に行える。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、これを使うことによりスラブのコンクリート打ち継ぎ方法として専門業者を頼む必要がなくなり、短時間の説明・指導で簡単に施工でき、漏れを最小限に抑え、斫り工事等の時間・人件費・コストの大幅削減につながることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】コン止め用プレート(リブ プレート) の設置状況
【符号の説明】
【0009】
▲1▼ スラブ配筋(配力筋)
▲2▼ スラブ配筋(主筋)
▲3▼ 型枠(スラブ底)
▲4▼ コン止め用プレート(リブ プレート)
▲5▼ 棒状の磁石
▲6▼ 緩衝材
▲7▼ 端太角
▲8▼ コンクリート