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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024035000
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】(10t+9)の倍数の判別用具
(51)【国際特許分類】
   G09B 19/02 20060101AFI20240306BHJP
【FI】
G09B19/02 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022150712
(22)【出願日】2022-09-01
(71)【出願人】
【識別番号】592234425
【氏名又は名称】中元 恒
(71)【出願人】
【識別番号】593142204
【氏名又は名称】中元 保子
(72)【発明者】
【氏名】中元 恒
(72)【発明者】
【氏名】中元 保子
(57)【要約】
【課題】 ある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下同じ)が(10t+9)(tは1以上の自然数、以下同じ)の倍数か否かを判別するには、計算に手間がかかることが多かった。本発明は、2桁以上の自然数(10a+b)について、(10t+9)で示される末尾が9である19などの自然数の倍数を判別するに際し、比較的簡単に判別できるようになった。そこで、用具として利用・応用すれば、事務処理、情報処理、データ処理又は計数処理に役立つほか、(10t+9)の素数の倍数判別に利用・応用できる。さらに、因数分解にも役立てることが可能となった。
【解決手段】 2桁以上のある自然数(10a+b)について、(10t+9)の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=(10t+9)N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、次の操作{a+(t+1)b}をおこなうと、{a+(t+1)b}=(10t+9){(t+1)N-a}となるので、この操作をすることにより、もとの自然数(10a+b)は(10t+9)の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作{a+(t+1)b}をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作で得られる数字に、次々とこのような操作{a+(t+1)b}を繰り返すと、最終的に(10t+9)の倍数(2倍若しくは3倍など)又は(10t+9)になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作{a+(t+1)b}の繰り返しを利用することによる(10t+9)の倍数を判別する用具を提供できるようになった。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下同じ)について、(10t+9)(tは1以上の自然数、以下同じ)の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=(10t+9)N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、次の操作{a+(t+1)b}をおこなうと、{a+(t+1)b}=(10t+9){(t+1)N-a}となるので、この操作{a+(t+1)b}をすることにより、もとの自然数(10a+b)は(10t+9)の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作{a+(t+1)b}をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作で得られる数字に、次々とこのような操作{a+(t+1)b}を繰り返すと、最終的に(10t+9)の1桁の倍数(2倍若しくは3倍など)又は(10t+9)になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作{a+(t+1)b}の繰り返しを利用することによる(10t+9)の倍数を判別する用具。
【請求項2】
2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下同じ)について、(10t+9)(tは1以上の自然数、以下同じ)の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=(10t+9)N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、次の操作{a+(t+1)b}をおこなうと、{a+(t+1)b}=(10t+9){(t+1)N-a}となるので、この操作{a+(t+1)b}をすることにより、もとの自然数(10a+b)は(10t+9)の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作{a+(t+1)b}をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作で得られる数字に、次々とこのような操作{a+(t+1)b}を繰り返すと、最終的に(10t+9)の1桁の倍数(2倍若しくは3倍など)又は(10t+9)になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作{a+(t+1)b}の繰り返しを利用することによる(10t+9)の倍数を判別するカード、書類、書籍、メール、パソコン、スマートフォン、携帯電話、映像、画像、磁気媒体、記録媒体、電子媒体、印刷物、表示物、計算資料、教育資料、事務器具、計算機、電子機器又は電気機器などの用具。
【請求項3】
2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下同じ)について、(10t+9)(tは1以上の自然数、以下同じ)の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=(10t+9)N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、次の操作{a+(t+1)b}をおこなうと、{a+(t+1)b}=(10t+9){(t+1)N-a}となるので、この操作{a+(t+1)b}をすることにより、もとの自然数(10a+b)は(10t+9)の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作{a+(t+1)b}をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作で得られる数字に、次々とこのような操作{a+(t+1)b}を繰り返すと、最終的に(10t+9)の1桁の倍数(2倍若しくは3倍など)又は(10t+9)になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作{a+(t+1)b}の繰り返しを利用することによる(10t+9)の倍数を判別する講演、講義、情報、電子情報、放送又は放映などの用具。
【請求項4】
2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下同じ)について、(10t+9)のtを1とした19の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=19N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、tを1とした次の操作{a+(t+1)b}、すなわち(a+2b)をおこなうと、a+2b=19(2N-a)となるので、この操作(a+2b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は19の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a+2b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作で得られる数字に、次々とこのような操作(a+2b)を繰り返すと、最終的に19の倍数(2倍若しくは3倍など)又は19になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a+2b)の繰り返しを利用することによる19の倍数を判別する用具。
【請求項5】
2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下同じ)について、(10t+9)のtを2とした29の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=29N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、tを2とした次の操作{a+(t+1)b}、すなわち(a+3b)をおこなうと、(a+3b)=29(3N-a)となるので、この操作(a+3b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は29の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a+3b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作で得られる数字に、次々とこのような操作(a+3b)を繰り返すと、最終的に29の倍数(2倍若しくは3倍など)又は29になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a+3b)の繰り返しを利用することによる29の倍数を判別する用具。
【請求項6】
2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下同じ)について、(10t+9)のtを5とした59の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=59N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、tを5とした次の操作{a+(t+1)b}、すなわち(a+6b)をおこなうと、(a+6b)=59(6N-a)となるので、この操作(a+6b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は59の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a+6b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作で得られる数字に、次々とこのような操作(a+6b)を繰り返すと、最終的に59の倍数(2倍若しくは3倍など)又は59になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a+6b)の繰り返しを利用することによる59の倍数を判別する用具。
【請求項7】
2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下同じ)について、(10t+9)のtを7とした79の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=79N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、tを7とした次の操作{a+(t+1)b}、すなわち(a+8b)をおこなうと、(a+8b)=79(8N-a)となるので、この操作(a+8b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は79の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a+8b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作で得られる数字に、次々とこのような操作(a+8b)を繰り返すと、最終的に79の倍数(2倍若しくは3倍など)又は79になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a+8b)の繰り返しを利用することによる79の倍数を判別する用具。
【請求項8】
2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下同じ)について、(10t+9)のtを8とした89の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=89N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、tを8とした次の操作{a+(t+1)b}、すなわち(a+9b)をおこなうと、(a+9b)=89(9N-a)となるので、この操作(a+9b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は89の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a+9b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作で得られる数字に、次々とこのような操作(a+9b)を繰り返すと、最終的に89の倍数(2倍若しくは3倍など)又は89になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a+9b)の繰り返しを利用することによる89の倍数を判別する用具。
【請求項9】
3桁以上のある自然数(10a+b)(aは10以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、この項以下同じ)について、(10t+9)のtを10とした109の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=109N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、tを10とした次の操作{a+(t+1)b}、すなわち(a+11b)をおこなうと、(a+11b)=109(11N-a)となるので、この操作(a+11b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は109の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a+11b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作で得られる数字に、次々とこのような操作(a+11b)を繰り返すと、最終的に109の倍数(2倍若しくは3倍など)又は109になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a+11b)の繰り返しを利用することによる109の倍数を判別する用具。
【請求項10】
3桁以上のある自然数(10a+b)(aは10以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、この項以下同じ)について、(10t+9)のtを17とした179の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=179N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、tを17とした次の操作{a+(t+1)b}、すなわち(a+18b)をおこなうと、(a+18b)=179(18N-a)となるので、この操作(a+18b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は179の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a+18b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作で得られる数字に、次々とこのような操作(a+18b)を繰り返すと、最終的に179の倍数(2倍若しくは3倍など)又は179になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a+18b)の繰り返しを利用することによる179の倍数を判別する用具。
【請求項11】
3桁以上のある自然数(10a+b)(aは10以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、この項以下同じ)について、(10t+9)のtを73とした739の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=739N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、tを73とした次の操作{a+(t+1)b}、すなわち(a+74b)をおこなうと、(a+74b)=739(74N-a)となるので、この操作(a+74b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は739の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a+74b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作で得られる数字に、次々とこのような操作(a+74b)を繰り返すと、最終的に739の倍数(2倍若しくは3倍など)又は739になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a+74b)の繰り返しを利用することによる739の倍数を判別する用具。
【請求項12】
4桁以上のある自然数(10a+b)(aは100以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、この項以下同じ)について、(10t+9)のtを335とした3359の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=3359N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、tを335とした次の操作{a+(t+1)b}、すなわち(a+336b)をおこなうと、(a+336b)=3359(336N-a)となるので、この操作(a+336b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は3359の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a+336b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作で得られる数字に、次々とこのような操作(a+336b)を繰り返すと、最終的に3359の倍数(2倍若しくは3倍など)又は3359になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a+336b)の繰り返しを利用することによる3359の倍数を判別する用具。
【請求項13】
倍数判別にカード、書類、書籍、メール、パソコン、スマートフォン、携帯電話、映像、画像、磁気媒体、記録媒体、電子媒体、印刷物、表示物、計算資料、教育資料、事務器具、計算機、電子機器又は電気機器などを利用する請求項4~請求項12の用具。
【請求項14】
倍数判別に講演、講義、情報、電子情報、放送又は放映などを利用する請求項4~請求項12の用具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複雑な数字や桁数の多い数字(ある自然数)を因数分解したり、その約数を見つけたり、素数の判別や、事務処理、情報処理、計数処理又はデータ処理などに役立ち、19などの(10t+9)(tは1以上の自然数、以下同じ)の倍数か否かを判別することや、更に事務処理、情報処理、計数処理又はデータ処理などに利用・応用できるカード、書類、書籍、情報、電子情報、メール、パソコン、スマートフォン、携帯電話、電子媒体、磁気媒体、記録媒体、印刷物、表示物、計算資料、教育資料、事務器具、映像、画像、電子機器、電気機器又は計算機などの用具に関する。
【背景技術】
【0002】
大きい数字(ある自然数)を因数分解したり、約したりすることはよく行われることであり、従来より、2、3、4、5、6、8、9、11等の素数やその数倍の数字を判別することはよく知られている。
【0003】
また、(10t+9)で示される自然数の中の19等の倍数を判別することは、以下の特許文献に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平06-118869号公報
【特許文献2】特開平07-230244号公報
【特許文献3】特開2001-92347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来の先行技術文献よりも、2桁以上の(10t+9)(tは1以上の自然数、以下同じ)で示される19などの倍数を簡単に判別することができるものであり、特に、桁数の多い自然数について、19などの(10t+9)の倍数か否かを判別するのに役立てたり、事務処理、情報処理、計数処理又はデータ処理などに利用・応用したり、素数の判別や因数分解などに役立てるものである。
従来の先行技術文献でも(10t+9)で示される19などの倍数を判別することができたが、さらに簡単に判別できるようにすることが課題であった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0または1桁の自然数、aの上限は特に制限無し、以下同じ)について、(10t+9)((tは1以上の自然数、tの上限は特に制限無し、以下同じ)の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=(10t+9)N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、次の操作{a+(t+1)b}をすると、{a+(t+1)b}=(10t+9){(t+1)N-a}となるので、この操作{a+(t+1)b}をすることにより、もとの自然数(10a+b)は(10t+9)の倍数であることが判明する。
そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作{a+(t+1)b}をおこなうと、もとの自然数(10a+b)の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作で得られる数字に、次々とこのような操作{a+(t+1)b}を繰り返すと、最終的に(10t+9)の倍数(2倍若しくは3倍など)又は(10t+9)になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作{a+(t+1)b}の繰り返しを利用することによる(10t+9)の倍数を判別する用具を提供する。
なお、操作前の数字に対して、操作1回で得られた数字の桁数が基本的に1桁少なくなるというのは、例外として、操作前の数字の末尾が0や00など0が続く場合は、その0を省いて操作すれば、操作回数の減少につながる場合がある。また、操作の最終段階で(10t+9)の1桁の倍数(2倍若しくは3倍など)になった時、得られた数字に操作しても操作前後で桁数が変化しない場合もあるためである。
上記の(10t+9)の例として、tを1にすると、19の倍数を判別する用具になる。
また、tを2にすると、29の倍数を判別する用具になり、tを5にすると、59の倍数判別の用具、tを7にすると、79の倍数を判別する用具、tを8にすると、89の倍数判別の用具、tを10にすると、109の倍数判別の用具、tを17にすると、179の倍数判別する用具、tを23にすると239の倍数判別の用具、tを37にすると、379の倍数を判別する用具、tを59にすると、599の倍数を判別する用具、tを73にすると739の倍数判別用具、tを76にすると、769の倍数を判別する用具、tを82にすると、829の倍数を判別する用具、tを128にすると、1289の倍数を判別する用具、tを253にすると、2539の倍数を判別する用具、tを325にすると、3259の倍数を判別する用具、tを517にすると、5179の倍数を判別する用具、tを632にすると、6329の倍数を判別する用具、tを721にすると、7219の倍数を判別する用具、tを821にすると、8219の倍数を判別する用具になる。tの大きさはここでは3桁まで示したが、1桁、2桁、3桁の数字はあくまでも例示であり、他の1桁~3桁の数字も利用でき、4桁以上にしても同様に1000以上の数字が可能であり、tの上限は特に制限なく利用できる。特に末尾が9の(10t+9)のtの桁数の大きい素数の判別に役立つ。このように(10a+b)で示される2桁以上の自然数について、tを1以上の自然数にすれば、2桁以上の(10t+9)の倍数を判別することが可能であることが判明した。
なお、操作{a+(t+1)b}で得られる数字が末尾0や00など、0が続く場合は、これらの0を省いた残りの数字だけで続きの操作{a+(t+1)b}をおこなっても、倍数判別が可能であり、操作回数の減少につながる。
また、操作の最後段階の数字が(10t+9)の倍数(例えば2倍若しくは3倍など)になり、この数字でも(10t+9)の倍数判別可能だが、続けて操作すると、最後には(10t+9)になり、桁数が操作の前後で同じになる場合がある。
【0007】
本発明は上記の方法を応用した2桁以上の(10t+9)の倍数を判別するカード、書類、書籍、メール、パソコン、携帯電話、スマートフォン、映像、画像、磁気媒体、記録媒体、電子媒体、印刷物、表示物、計算資料、教育資料、事務器具、計算機、電子機器又は電気機器など、用具として利用・応用するものであり、さらに、講演、講義、情報、電子情報、放送又は放映などを用具として利用・応用してもよい。その材料は特に制限はなく、公知のものが使用でき、その大きさも利用目的によって自由に設定することができる。
【0008】
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明は2桁以上の自然数(10a+b)(桁数の上限は特に制限なし)に利用できるものであり、本発明では、自然数の例示として、5~10桁の数字でおこなった。
【実施例0009】
自然数が5桁の71459について、(10t+9)のtを1として、19の倍数か否か検討する。(10a+b)で表した71459のaは7145、bは9なので、tを1として、{a+(t+1)b}の操作、すなわち(a+2b)の操作を行うと、7145+2×9=7163となる。この7163について(10a+b)で表すと、aは716、bは3なので、前記と同様に(a+2b)の操作をおこなうと、716+2×3=722となる。続いて722について、(10a+b)で表すと、aは72、bは2なので、前記と同様な操作で72+2×2=76、さらに76について(10a+b)で表すと、aは7、bは6となり、前期と同様に(a+2b)すると、7+2×6=19になる。そこで、71459は19の倍数であることが分かる。この場合操作段階で得られた76は19の4倍であり、この段階でも19の倍数判別が可能であった。続けた操作で、前後の桁数は同じだが、最後は19になる。
【実施例0010】
7桁の自然数が2230013について、(10t+9)のtを2として、29の倍数か否かを判別する。ここでは、(10a+b)のaは223001、bは3になる。tを2として{a+(t+1)b}の操作、すなわち、(a+3b)の操作をすると(223001+3×3=223010)になる。さらにこの223010については、末尾の0を省いた22301について(10a+b)で表すと、aは2230、bは1なので、(a+3b)の操作をすると、2230+3×1=2233になる。次に、2233について(10a+b)で表すと、aは223、bは3となり、(a+3b)の操作で223+3×3=232となる。以下前記と同様な操作で、232は(10a+b)のaは23、bは2で表され、(a+3b)は23+3×2=29になる。そこで、2230013は29の倍数であることがわかる。
【実施例0011】
自然数が7桁の5434903について、(10t+9)のtを5として、59の倍数か否かを判別する。ここでは、(10a+b)のaは543490、bは3になる。tを5として、{a+(t+1)b}の操作、すなわち(a+6b)の操作をすると、543490+6×3=543508になる。この543508についての(10a+b)のaは54350、bは8なので、(a+6b)の操作をすると(54350+6×8=54398)になり、この54398について(10a+b)で表すと、aは5439、bは8なので、上記と同様な操作(a+6b)は5439+6×8=5487、この5487について(10a+b)のaは548、bは7なので、操作(a+6b)は(548+6×7=590)になり、590について(10a+b)で表したaは59、bは0なので、操作(a+6b)は(59+6×0=59)になる。そこで、5434903は59の倍数であることがわかる。
なお、操作段階で得られた590については、末尾が0なので、この段階で0を省いて59にしてもよい。
【実施例0012】
自然数が8桁の65588881について、(10t+9)のtを7として、79の倍数か否かを判別する。ここでは、(10a+b)のaは6558888、bは1なる。tを7として{a+(t+1)b}の操作、すなわち(a+8b)の操作をすると、(6558888+8×1=6558896)となる。この6558896について(10a+b)で表すと、aは655889、bは6なので、上記と同様な操作(a+8b)をすると、(655889+8×6=655937)となる。以下、上記と同様な操作をおこなうと、655937は(10a+b)で表すと、aは65593、bは7なので、(a+8b)の操作は(65593+8×7=65649)になり、この65649について(10a+b)でのaは6564、bは9なので、(a+8b)は(6564+8×9=6636)になる。この6636について(10a+b)で表したaは663、bは6なので、操作(a+8b)は663+8×6=711、この711について(10a+b)で表したaは71、bは1なので、操作(a+8b)は71+8×1=79になる。そこで、65588881は79の倍数であることが分かる。
【実施例0013】
自然数が8桁の17295637について、(10t+9)のtを8として、89の倍数か否かを判別する。ここでは、(10a+b)で表したaは1729563、bは7になる。tを8として{a+(t+1)b}の操作、すなわち(a+9b)の操作をすると、(1729563+9×7=1729626)となる。この1729626について(10a+b)で表したaは172962、bは6なので、(a+9b)の操作をすると、172962+9×6=173016となる。この173016について(10a+b)で表したaは17301、bは6なので、上記と同様な操作(a+9b)、すなわち17301+9×6=17355となる。この17355について(10a+b)で表したaは1735、bは5なので、上記と同様な(a+9b)の操作をすると、1735+9×5=1780、末尾の0を省いた178について(10a+b)で表したaは17、bは8についても同様に(a+9b)の操作をすると、17+9×8=89となる。そこで、17295637は89の倍数であることが分かる。なお、操作段階で得られた178は89の2倍なので、この段階でも89の倍数であることが分かる。
【実施例0014】
自然数が6桁の776189について、(10t+9)のtを10として、109の倍数か否かを判別する。ここでは、(10a+b)のaは77618、bは9になる。この776189について、tを10として{a+(t+1)b}の操作、すなわち(a+11b)の操作をすると、(77618+11×9=77717)となる。この77717について(10a+b)で表したaは7771、bは7なので、(a+11b)の操作をすると、(7771+11×7=7848となる。以下上記と同様にして、この7848は(a+11b)の操作で784+11×8=872に、ついで同様な操作で872は87+11×2=109になる。そこで、776189は109の倍数であることが分かる。なお、操作段階で得られた872は109の8倍なので、この段階でも776189は109の倍数であることが判別できた。
【実施例0015】
自然数が9桁の188984441について、(10t+9)のtを17として、179の倍数か否かを判別する。ここでは、(10a+b)のaは18898444、bは1になる。この188984441について、(10t+9)のtを17として、{a+(t+1)b}の操作、すなわち(a+18b)の操作をすると、(18898444+18×1=18898462)となる。この18898462について(10a+b)で表したaは1889846、bは2なので、上記と同様に(a+18b)の操作をすると、(1889846+18×2=1889882)となる。この1889882について(10a+b)で表したaは188988、bは2なので、上記と同様に(a+18b)の操作をすると188988+18×2=189024となる。この189024について(10a+b)で表したaは18902、bは4なので、上記と同様に(a+18b)の操作をすると、18902+18×4=18974となる。この18974について(10a+b)のaは1897、bは4なので、上記と同様に(a+18b)の操作では(1897+18×4=1969)となる。この1969について(10a+b)で表したaは196、bは9なので、上記と同様に(a+18b)の操作をすると、(196+18×9=358)となる。この358についても上記と同様な操作をすると、35+18×8=179となる。そこで、188984441は179の倍数であることが分かる。この場合、操作段階で得られた358は179の2倍なので、この段階でも倍数判別できるので、操作を終えても構わない。ただ、続けて操作を続けると、結果は179になるので、倍数判別をおこなった(10t+9)の179になる。
【実施例0016】
自然数が10桁の2900724387について、(10t+9)のtを568として、5689の倍数か否かを判別する。ここでは(10a+b)のaは290072438、bは7になる。この2900724387について、(10t+9)のtを568として{a+(t+1)b}の操作、すなわち(a+569b)の操作をすると、(290072438+569×7=290076421となる。この290076421について(10a+b)で表したaは29007642、bは1なので、上記と同様に(a+569b)の操作をすると、29007642+569×1=29008211となる。この29008211について(10a+b)で表したaは2900821、bは1なので、上記と同様に(a+569b)の操作をすると、2900821+569×1=2901390となる。この2901390は末尾が0なので、0を除いた290139について操作を続けると、その数字を(10a+b)で表すと、aは29013、bは9になる。上記と同様に(a+569b)の操作をすると、(29013+569×9=34134となる。この34134について、上記と同様な操作(a+569b)をすると、3413+569×4=5689となる。そこで、2900724387は5689の倍数であることが分かる。
【実施例0017】
自然数が6桁の604117について、(10t+9)のtを38として、389の倍数か否か判別する。604117について、(10a+b)で表したaは60411、bは7になる。この604117について、(10t+9)のtを38として、{a+(t+1)b}の操作、すなわち(a+39b)の操作をすると、(60411+39×7=60684となる。この60684について(10a+b)で表したaは6068、bは4なので、上記と同様な操作(a+39b)をすると、6068+39×4=6224となる。この6224について、(10a+b)で表したaは622、bは4なので、上記と同様な操作(a+39b)をすると、622+39×4=778となる。778は389の2倍なので、604117は389の倍数であることが分かる。ただ、778について上記と同様な操作(a+39b)を続けると77+39×8=77+312=389となる。この場合も最後の操作では3桁から3桁になる。
【実施例0018】
自然数が8桁の39452993について、(10t+9)のtを73として、739の倍数か否か判別する。39452993について、(10a+b)で表したaは3945299、bは3になる。この39452993について、(10t+9)のtを73として、{a+(t+1)b}の操作、すなわち(a+74b)の操作をすると、3945299+74×3=3945521となる。この数について、(10a+b)で表したaは394552、bは1なので、上記と同様な操作(a+74b)をすると、394552+74×1=394626となる。この数について(10a+b)で表したaは39462、bは6なので、上記と同様な操作(a+74b)をすると、39462+74×6=39906となる。この数についても上記と同様に(a+74b)の操作をすると、3990+74×6=4434となる。この数についても上記と同様に(a+74b)の操作で443+74×4=739になる。そこで、39452993は739の倍数であることが分かる。
【実施例0019】
自然数が6桁の588139について、(10t+9)のtを83として、839の倍数か否か判別する。588139について(10a+b)で表したaは58813、bは9になる。この588139について、(10t+9)のtを83として{a+(t+1)b}の操作、すなわち(a+84b)の操作をすると、58813+84×9=59569となる。この数について(10a+b)で表したaは5956、bは9なので、上記と同様な操作(a+84b)をすると、5956+84×9=6712となる。この数について(10a+b)で表したaは671、bは2なので、上記と同様な操作(a+84b)の操作をすると、671+84×2=839となる。そこで、588139は839の倍数であることが分かる。
【実施例0020】
自然数が8桁の90656051について、(10t+9)のtを335として、3359の倍数か否かを判別する。90656051について(10a+b)で表したaは9065605、bは1になる。この90656051について、(10t+9)のtを335として{a+(t+1)b}の操作、すなわち(a+336b)の操作をすると、(9065605+336×1=9065941)となる。この数について(10a+b)で表したaは906594、bは1なので、上記と同様な操作(a+336b)をすると、906594+336×1=906930となる。この数の末尾が0なので、0を除いた90693についての(10a+b)のaは9069、bは3になる。上記と同様に(a+336b)の操作をすると、9069+336×3=10077。この数についての(10a+b)のaは1007、bは7なので、上記と同様に(a+336b)の操作をすると、1007+336×7=3359になる。そこで、90656051は3359の倍数であることが分かる。
【参考例1】
【0021】
自然数が2桁の19、38、57、76、95について、19の倍数半別の操作をおこなう。19の倍数判別の操作は自然数(10a+b)に対して、(a+2b)のため、19に対しては1+2×9=19、38に対しては、3+2×8=19、57に対しては5+2×7=19、76に対しては7+2×6=19、95に対しては9+2×5=19、自然数が3桁の114、133、152、171、209、228、247、266、285、304、323に対しても同様に(a+2b)の操作をすると、それぞれ順に19、19、19、19、38、38、38、38、38、38、38となるが、38は19の2倍である。続いて3桁の456、532についても同様に(a+2b)の操作をすると、それぞれ57になり、57は19の3倍である。また、589、608、627、684、779、798、874、893、969、988についても同様に(a+2b)の操作をすると、それぞれ順に76、76、76、76、95、95、95、114、114となる。これらの76、95、114については、それぞれ19の4倍、5倍、6倍であり、続いての操作(a+2b)で最終的に19になる。
【参考例2】
【0022】
自然数が3桁~4桁の359、718、1077、1436、1795、2154、2872、7539、7898について、359の倍数判別の操作をおこなう。まず、359については(10a+b)のaは35、bは9になる。359は(10t+9)のtは35のため、359の倍数判別の操作は{a+(t+1)b}の操作、すなわち35+(35+1)×9=35+36×9=359となる。次に、718について、上記と同様に359の倍数判別の操作をすると、71+36×8=359になる。続いて1077についても上記と同様に359の倍数判別の操作をする。107+36×7=359となる。また、1436についても上記と同様に359の倍数判別の操作をすると、143+36×6=359となる。1795、2154、2872、7539、7898についても上記と同様にそれぞれ順に359の倍数判別の操作をすると、359、359、359、1077(359の3倍)、1077(359の3倍)になる。このように、操作の最終段階で359の3倍になる場合もあるが、(a+36b)の操作を続けるとその数字も359になる。
【参考例3】
【0023】
自然数が5桁~6桁の85693、451487、730309について、1279の倍数判別の操作をおこなう。1279は(10t+9)のtは127である。1279の倍数判別の操作は{a+(t+1)b}の操作、すなわち(a+128b)。まず、85693は(10a+b)のaは8569、bは3なので、a+128b=8569+128×3=8953、この8953についても上記と同様に1279の倍数判別の操作(a+128b)=895+128×3=1279となる。次に451487についても上記と同様に1279の倍数判別の操作(a+128b)=45148+128×7=46044。この数について、上記と同様に1279の倍数判別の操作(a+128b)=4604+128×4=5116となる。5116は1279の4倍だが、続いての(a+128b)の操作で1279になる。さらに、730309についても上記と同様に1279の倍数判別の操作(a+128b)をすると、73030+128×9=74182となる。続いて上記と同様に操作を続けると、74182は7674に、7674は1279となる。なお、7674は1279の6倍である。
【比較例1】
【0024】
自然数が6桁の654321が19の倍数か否か判別する。654321について、(10a+b)のaは65432、bは1になる。この654321について、tを1として{a+(t+1)b}の操作、すなわち(a+2b)の操作をすると、65432+2×1=65434、65434についての同様な操作で6543+2×4=6551、6551について同様にすると655+2×1=657になる。657について、同様な操作で65+2×7=79となる。79は19の倍数でないので、654321は19の倍数でないことが分かる。
【比較例2】
【0025】
自然数が5桁の99999が29の倍数か否かを判別する。99999について、(10a+b)のaは9999、bは9になる。この99999について、tを2として{a+(t+1)b}の操作、すなわち(a+3b)の操作をすると9999+3×9=10026、この10026についての同様の操作で、1002+3×6=1020、同様にして順に1020は102、102は10+3×2=16となるので、99999は29の倍数ではないことが分かる。
【参比較3】
【0026】
自然数が8桁の12345679が739の倍数か否かを判別する。12345679について、(10a+b)のaは1234567、bは9になる。この12345679について、{a+(t+1)b}のtを73として(a+74b)の操作をすると1234567+74×9=1235233、この1235233についての同様の操作で123523+74×3=123745、同様な操作で順に123745は12744、12744は1274+74×4=1570、この1570は739の倍数でないので、12345679は739の倍数でないことが分かる。
【発明の効果】
【0027】
以上のごとく、本発明はある自然数(10a+b)について、(10t+9)の倍数か否かを従来よりも幅広く多くの数字に容易に応用、判別できるので、ある自然数が素数か否かを判別するのに役立つほか、因数分解や、情報処理、計数処理、事務処理又はデータ処理などに利用・応用したり、計数を扱う教育、計算機分野ばかりでなく、(10t+9)の倍数を判別するカード、書類、書籍、メール、パソコン、スマートフォン、携帯電話、磁気媒体、記録媒体、電子媒体、印刷物、表示物、計算資料、教育資料、事務器具、電子機器、電気機器、映像又は画像など、その他の産業分野にも幅広い利用が可能である。