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特開2024-35083潤滑装置を有する傾斜パッドジャーナル軸受
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024035083
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】潤滑装置を有する傾斜パッドジャーナル軸受
(51)【国際特許分類】
   F16C 17/03 20060101AFI20240306BHJP
   F16C 33/10 20060101ALI20240306BHJP
   F16N 7/38 20060101ALI20240306BHJP
【FI】
F16C17/03
F16C33/10 Z
F16N7/38 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023105869
(22)【出願日】2023-06-28
(31)【優先権主張番号】17/899,792
(32)【優先日】2022-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】506322271
【氏名又は名称】エリオット・カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】リ,ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】トラット,マニシュ ランボー
(72)【発明者】
【氏名】ペッティナート,ブライアン クリストファー
(72)【発明者】
【氏名】ブラマン,クリストファー ジョゼフ
【テーマコード(参考)】
3J011
【Fターム(参考)】
3J011AA06
3J011AA09
3J011BA17
3J011JA02
3J011KA02
3J011MA27
3J011PA10
3J011QA20
3J011RA03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】動力損失及び軸受の金属の温度を低減するための改善された潤滑特性を備えた傾斜パッドジャーナル軸受を提供する。
【解決手段】傾斜パッドジャーナル軸受は、環状支持リングと、該環状支持リング内に傾斜可能に取り付けられ、互いに円周方向に離間した複数の弧状パッドとを含む。傾斜パッドジャーナル軸受は、それぞれの対となる複数の弧状パッドの間に配置された潤滑装置をさらに有する。潤滑装置は、環状支持リングに接続されている潤滑マニホールドであって、隣接する弧状パッドの軸支持面に対して凹んでおり、それによって油混合キャビティを画定している、潤滑マニホールドと、該潤滑マニホールドから該油混合キャビティ内に向かって突出している複数の潤滑ノズルとを含む。潤滑マニホールドの中心を向いて配置されている複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つの断面流路領域は、残りの複数のノズルの断面流路領域よりも大きい。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸を支持するための傾斜パッドジャーナル軸受であって、該傾斜パッドジャーナル軸受は、
環状支持リングと、
前記環状支持リング内に傾斜可能に取り付けられ、互いに円周方向に離間した複数の弧状パッドであって、該複数の弧状パッドのそれぞれが、軸支持面の反対側に取付面を有している、複数の弧状パッドと、
それぞれの対となる前記複数の弧状パッドの間に配置された潤滑装置であって、
前記環状支持リングに接続されている潤滑マニホールドであって、隣接する弧状パッドの前記軸支持面に対して凹んでおり、それによって油混合キャビティを画定している、潤滑マニホールドと、
前記潤滑マニホールドから前記油混合キャビティ内に向かって突出している複数の潤滑ノズルと、
を含む、潤滑装置と、
を含み、
前記潤滑マニホールドの中心を向いて配置されている前記複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つの断面流路領域が、前記潤滑マニホールドの中心から離れるように配置されている残りの前記複数のノズルの断面流路領域よりも大きい、傾斜パッドジャーナル軸受。
【請求項2】
前記環状支持リングが、前記潤滑マニホールド及び前記複数の潤滑ノズルのそれぞれと流体連通する潤滑剤送出穴を有する、請求項1に記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【請求項3】
前記複数の潤滑ノズルが、3つの潤滑ノズルである、請求項1に記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【請求項4】
前記複数の潤滑ノズルが、前記潤滑マニホールドに沿って互いに等間隔又は不等間隔で離間している、請求項1に記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【請求項5】
より大きな断面流路領域を有する前記複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つが、残りの個々の潤滑ノズルのいずれよりも33%~200%大きい流路領域を有する、請求項1に記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【請求項6】
前記複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つが、円形の断面流路領域を有する、請求項1に記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【請求項7】
前記複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つが、楕円形の断面流路領域を有する、請求項1に記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【請求項8】
前記複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つが、角柱状の外形を有する、請求項1に記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【請求項9】
前記潤滑マニホールドが、少なくとも1つのねじ穴を含み、前記潤滑マニホールドが、前記少なくとも1つのねじ穴と螺合する締結具を介して前記環状支持リングに接続されている、請求項1に記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【請求項10】
前記複数の弧状パッドのそれぞれの前記取付面と接触する球面ピボット座をさらに含む、請求項1に記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【請求項11】
前記球面ピボット座が、前記環状支持リングの内面に接続されている、請求項10に記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【請求項12】
前記複数の潤滑ノズルの上面が、隣接する弧状パッドの前記軸支持面に対して凹んでいる、請求項1に記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【請求項13】
前記環状支持リングに接続されている一対の端部シールをさらに含む、請求項1に記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【請求項14】
前記複数の弧状パッドのうち少なくとも1つに接続されている少なくとも1つの温度変換器をさらに含む、請求項1に記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【請求項15】
より大きな断面流路領域を有する前記複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つが、前記少なくとも1つの温度変換器と軸方向に整列して配置されている、請求項13に記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【請求項16】
回転軸を支持するための傾斜パッドジャーナル軸受であって、該傾斜パッドジャーナル軸受は、
環状支持リングと、
前記環状支持リング内に傾斜可能に取り付けられ、互いに円周方向に離間した複数の弧状パッドであって、該複数の弧状パッドのそれぞれが、軸支持面の反対側に取付面を有している、複数の弧状パッドと、
それぞれの対となる前記複数の弧状パッドの間に配置された潤滑装置であって、
前記環状支持リングに接続されている潤滑マニホールドであって、隣接する弧状パッドの前記軸支持面に対して凹んでおり、それによって油混合キャビティを画定している、潤滑マニホールドと、
前記潤滑マニホールドから前記油混合キャビティ内に向かって突出している複数の潤滑ノズルと、
を含む、潤滑装置と、
を含み、
前記潤滑マニホールドの中心を向いて配置されている前記複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つの断面流路領域が、前記潤滑マニホールドの中心から離れるように配置されている残りの前記複数のノズルの断面流路領域よりも大きく、
前記複数の潤滑ノズルの上面が、隣接する弧状パッドの前記軸支持面に対して凹んでおり、
前記環状支持リングが、前記潤滑マニホールド及び前記複数の潤滑ノズルのそれぞれと流体連通する潤滑剤送出穴を有する、傾斜パッドジャーナル軸受。
【請求項17】
より大きな断面流路領域を有する前記複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つが、残りの個々の潤滑ノズルのいずれよりも33%~200%大きい流路領域を有する、請求項16に記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【請求項18】
前記複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つが、円形又は楕円形の断面流路領域を有し、前記複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つが、角柱状の外形を有する、請求項16に記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【請求項19】
前記複数の潤滑ノズルの上面が、隣接する弧状パッドの前記軸支持面に対して凹んでいる、請求項16に記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【請求項20】
前記環状支持リングに接続されている一対の端部シールをさらに含む、請求項16に記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して傾斜パッドジャーナル軸受に関し、より詳細には、回転軸とジャーナル軸受との間の境界面に潤滑剤を送り出すための潤滑装置を有する傾斜パッドジャーナル軸受に関する。
【背景技術】
【0002】
遠心流圧縮機、軸流圧縮機、タービン等のターボ機械は、様々な産業において利用され得る。特に、遠心流圧縮機やタービンは、発電所、ジェットエンジン用途、ガスタービン及び自動車用途において、幅広く使用されている。遠心流圧縮機やタービンは、石油精製産業において使用される空気分離プラントや高温ガス膨張機等の大規模産業用途においても、一般的に使用されている。遠心圧縮機はさらに、製油所や化学プラント等の大規模産業用途においても使用されている。
【0003】
図1を参照すると、従来の設計に係る多段遠心流ターボ機械10が示されている。いくつかの用途では、単段もまた利用され得る。このようなターボ機械10は、概して、少なくとも2つの軸受40によってハウジング30内に支持された軸20を含んでいる。図1に示されるターボ機械10は、作動流体の流体圧力を段階的に高めるための複数の段を含んでいる。それぞれの段は、ターボ機械10の長手方向軸に沿って連続的に配置されており、全ての段が同じ原理で動作する同様のコンポーネントを有している場合もあるが、そのようなコンポーネントを有していない場合もある。
【0004】
ターボ機械の用途における軸受の目的は、回転するロータを最小限の摩擦で確実に支持すること、及び、低振動に必要な剛性及び減衰特性を提供することである。ターボ機械の軸受の大多数は、この目的のために油を利用している。
【0005】
ターボ機械の用途において一般的に使用される油供給式の軸受の1つのタイプは、軸周りに配置された複数の傾斜パッドを有する傾斜パッド軸受である。ターボ機械の効率を高めるには、多くの場合においてロータ速度を上げることが必要とされ、ロータ速度を上げると、軸受の金属の温度が上昇することが多い。そのため、軸受の熱性能は、流体膜ジャーナル軸受の設計における主要な制限要因となる。多くの傾斜パッド軸受の欠点は、上流のパッドからの高温のオイルが下流のパッドへと流れる可能性があり、それによって動力損失が大きくなると共に軸受の金属の温度が高くなり、軸受の性能が低下することである。上記の観点から、従来技術においては、動力損失及び軸受の金属の温度を低減するための改善された潤滑特性を備えた傾斜パッドジャーナル軸受が求められている。
【発明の概要】
【0006】
いくつかの非限定的な実施形態又は態様によれば、回転軸を支持するための傾斜パッドジャーナル軸受が提供される。傾斜パッドジャーナル軸受は、環状支持リングと、該環状支持リング内に傾斜可能に取り付けられ、互いに円周方向に離間した複数の弧状パッドとを含み得る。複数の弧状パッドのそれぞれは、軸支持面の反対側に取付面を有し得る。傾斜パッドジャーナル軸受は、それぞれの対となる複数の弧状パッドの間に配置された潤滑装置をさらに含み得る。潤滑装置は、環状支持リングに接続されている潤滑マニホールドであって、隣接する弧状パッドの軸支持面に対して凹んでおり、それによって油混合キャビティを画定している、潤滑マニホールドと、該潤滑マニホールドから油混合キャビティ内に向かって突出している複数の潤滑ノズルとを含み得る。潤滑マニホールドの中心を向いて配置されている複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つの断面流路領域は、潤滑マニホールドの中心から離れるように配置されている残りの複数のノズルの断面流路領域よりも大きくてもよい。
【0007】
いくつかの非限定的な実施形態又は態様によれば、環状支持リングは、潤滑マニホールド及び複数の潤滑ノズルのそれぞれと流体連通する潤滑剤送出穴を有していてもよい。複数の潤滑ノズルは、3つの潤滑ノズルであってもよい。複数の潤滑ノズルは、潤滑マニホールドに沿って互いに等間隔又は不等間隔で離間していてもよい。より大きな断面流路領域を有する複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つは、残りの個々の潤滑ノズルのいずれよりも33%~200%大きい流路領域を有していてもよい。
【0008】
いくつかの非限定的な実施形態又は態様によれば、複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つは、円形又は楕円形の断面流路領域を有していてもよい。複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つは、角柱状の外形を有していてもよい。
【0009】
いくつかの非限定的な実施形態又は態様によれば、潤滑マニホールドは、少なくとも1つのねじ穴を含んでいてもよい。潤滑マニホールドは、少なくとも1つのねじ穴と螺合する締結具を介して環状支持リングに接続されていてもよい。
【0010】
いくつかの非限定的な実施形態又は態様によれば、傾斜パッドジャーナル軸受は、複数の弧状パッドのそれぞれの取付面と接触する球面ピボット座をさらに含んでいてもよい。球面ピボット座は、環状支持リングの内面に接続されていてもよい。
【0011】
いくつかの非限定的な実施形態又は態様によれば、複数の潤滑ノズルの上面は、隣接する弧状パッドの軸支持面に対して凹んでいてもよい。傾斜パッドジャーナル軸受は、環状支持リングに接続されている一対の端部シールをさらに含んでいてもよい。複数の弧状パッドのうち少なくとも1つには、少なくとも1つの温度変換器が接続されていてもよい。より大きな断面流路領域を有する複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つは、少なくとも1つの温度変換器と軸方向に整列して配置されていてもよい。
【0012】
いくつかの非限定的な実施形態又は態様によれば、回転軸を支持するための傾斜パッドジャーナル軸受は、傾斜パッドジャーナル軸受は、環状支持リングと、該環状支持リング内に傾斜可能に取り付けられ、互いに円周方向に離間した複数の弧状パッドを含み得る。複数の弧状パッドのそれぞれは、軸支持面の反対側に取付面を有し得る。傾斜パッドジャーナル軸受は、それぞれの対となる複数の弧状パッドの間に配置された潤滑装置をさらに含み得る。潤滑装置は、環状支持リングに接続されている潤滑マニホールドであって、隣接する弧状パッドの軸支持面に対して凹んでおり、それによって油混合キャビティを画定している、潤滑マニホールドと、該潤滑マニホールドから油混合キャビティ内に向かって突出している複数の潤滑ノズルとを含み得る。潤滑マニホールドの中心を向いて配置されている複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つの断面流路領域は、潤滑マニホールドの中心から離れるように配置されている残りの複数のノズルの断面流路領域よりも大きくてもよい。複数の潤滑ノズルの上面は、隣接する弧状パッドの軸支持面に対して凹んでいてもよい。環状支持リングは、潤滑マニホールド及び複数の潤滑ノズルのそれぞれと流体連通する潤滑剤送出穴を有していてもよい。
【0013】
いくつかの非限定的な実施形態又は態様によれば、より大きな断面流路領域を有する複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つは、残りの個々の潤滑ノズルのいずれよりも33%~200%大きい流路領域を有していてもよい。複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つは、円形又は楕円形の断面流路領域を有していてもよい。複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つは、角柱状の外形を有していてもよい。
【0014】
いくつかの非限定的な実施形態又は態様によれば、複数の潤滑ノズルの上面が、隣接する弧状パッドの軸支持面に対して凹んでいてもよい。環状支持リングには、一対の端部シールが接続されていてもよい。複数の弧状パッドのうち少なくとも1つには、少なくとも1つの温度変換器が接続されていてもよい。より大きな断面流路領域を有する複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つは、少なくとも1つの温度変換器と軸方向に整列して配置されていてもよい。
【0015】
本開示における他の様々な態様は、以下の項の1つ以上に記載される。
【0016】
項1:回転軸を支持するための傾斜パッドジャーナル軸受であって、該傾斜パッドジャーナル軸受は、環状支持リングと、前記支持リング内に傾斜可能に取り付けられ、互いに円周方向に離間した複数の弧状パッドであって、該複数の弧状パッドのそれぞれが、軸支持面の反対側に取付面を有している、複数の弧状パッドと、それぞれの対となる前記複数の弧状パッドの間に配置された潤滑装置であって、前記環状支持リングに接続されている潤滑マニホールドであって、隣接する弧状パッドの前記軸支持面に対して凹んでおり、それによって油混合キャビティを画定している、潤滑マニホールドと、前記潤滑マニホールドから前記油混合キャビティ内に向かって突出している複数の潤滑ノズルと、を含む、潤滑装置と、を含み、前記潤滑マニホールドの中心を向いて配置されている前記複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つの断面流路領域が、前記潤滑マニホールドの中心から離れるように配置されている残りの前記複数のノズルの断面流路領域よりも大きい、傾斜パッドジャーナル軸受。
【0017】
項2:前記環状支持リングが、前記潤滑マニホールド及び前記複数の潤滑ノズルのそれぞれと流体連通する潤滑剤送出穴を有する、項1に記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【0018】
項3:前記複数の潤滑ノズルが、3つの潤滑ノズルである、項1又は2に記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【0019】
項4:前記複数の潤滑ノズルが、前記潤滑マニホールドに沿って互いに等間隔又は不等間隔で離間している、項1~3のいずれか1つに記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【0020】
項5:より大きな断面流路領域を有する前記複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つが、残りの個々の潤滑ノズルのいずれよりも33%~200%大きい流路領域を有する、項1~4のいずれか1つに記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【0021】
項6:前記複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つが、円形の断面流路領域を有する、項1~5のいずれか1つに記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【0022】
項7:前記複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つが、楕円形の断面流路領域を有する、項1~6のいずれか1つに記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【0023】
項8:前記複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つが、角柱状の外形を有する、項1~7のいずれか1つに記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【0024】
項9:前記潤滑マニホールドが、少なくとも1つのねじ穴を含み、前記潤滑マニホールドが、前記少なくとも1つのねじ穴と螺合する締結具を介して前記環状支持リングに接続されている、項1~8のいずれか1つに記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【0025】
項10:前記複数の弧状パッドのそれぞれの前記取付面と接触する球面ピボット座をさらに含む、項1~9のいずれか1つに記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【0026】
項11:前記球面ピボット座が、前記環状支持リングの内面に接続されている、項10に記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【0027】
項12:前記複数の潤滑ノズルの上面が、隣接する弧状パッドの前記軸支持面に対して凹んでいる、項1~11のいずれか1つに記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【0028】
項13:前記環状支持リングに接続されている一対の端部シールをさらに含む、項1~12のいずれか1つに記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【0029】
項14:前記複数の弧状パッドのうち少なくとも1つに接続されている少なくとも1つの温度変換器をさらに含む、項1~13のいずれか1つに記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【0030】
項15:より大きな断面流路領域を有する前記複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つが、前記少なくとも1つの温度変換器と軸方向に整列して配置されている、項13に記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【0031】
項16:回転軸を支持するための傾斜パッドジャーナル軸受であって、該傾斜パッドジャーナル軸受は、環状支持リングと、前記支持リング内に傾斜可能に取り付けられ、互いに円周方向に離間した複数の弧状パッドであって、該複数の弧状パッドのそれぞれが、軸支持面の反対側に取付面を有している、複数の弧状パッドと、それぞれの対となる前記複数の弧状パッドの間に配置された潤滑装置であって、前記環状支持リングに接続されている潤滑マニホールドであって、隣接する弧状パッドの前記軸支持面に対して凹んでおり、それによって油混合キャビティを画定している、潤滑マニホールドと、前記潤滑マニホールドから前記油混合キャビティ内に向かって突出している複数の潤滑ノズルと、を含む、潤滑装置と、を含み、前記潤滑マニホールドの中心を向いて配置されている前記複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つの断面流路領域が、前記潤滑マニホールドの中心から離れるように配置されている残りの前記複数のノズルの断面流路領域よりも大きく、前記複数の潤滑ノズルの上面が、隣接する弧状パッドの軸支持面に対して凹んでおり、前記環状支持リングが、前記潤滑マニホールド及び前記複数の潤滑ノズルのそれぞれと流体連通する潤滑剤送出穴を有する、傾斜パッドジャーナル軸受。
【0032】
項17:より大きな断面流路領域を有する前記複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つが、残りの個々の潤滑ノズルのいずれよりも33%~200%大きい流路領域を有する、項16に記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【0033】
項18:前記複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つが、円形又は楕円形の断面流路領域を有し、前記複数の潤滑ノズルのうち少なくとも1つが、角柱状の外形を有する、項16又は17に記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【0034】
項19:前記複数の潤滑ノズルの上面が、隣接する弧状パッドの前記軸支持面に対して凹んでいる、項16~18のいずれか1つに記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【0035】
項20:前記環状支持リングに接続されている一対の端部シールをさらに含む、項16~19のいずれか1つに記載の傾斜パッドジャーナル軸受。
【0036】
本開示における上記の及び他の特徴及び特性や、関連する構造の要素についての動作方法及び機能、部品の組み合わせ並びに製造の経済性は、以下の説明を考慮して添付の図面を参照し、より明らかになるであろう。それらは全て、本明細書の一部を形成している。様々な図において、同様の参照番号は、対応する部分を示している。しかしながら、それらの図は例示及び説明のみを目的としており、本開示の限定を定義することを意図したものではないことは明確に理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1図1は、従来技術の実施形態に係る多段遠心流ターボ機械の部分切欠斜視図である。
【0038】
図2図2は、本開示のいくつかの非限定的な実施形態又は態様に係る傾斜パッドジャーナル軸受の斜視図である。
【0039】
図3図3は、図1に示す軸受の環状支持リングの斜視図である。
【0040】
図4図4は、本開示の非限定的な一実施形態又は態様に係る、傾斜パッドジャーナル軸受と共に使用するように構成された潤滑装置の斜視図である。
【0041】
図5図5は、本開示の別の非限定的な実施形態又は態様に係る、傾斜パッドジャーナル軸受と共に使用するように構成された潤滑装置の斜視図である。
【0042】
図6図6は、図4に示す潤滑装置の正面断面図である。
【0043】
図7図7は、温度変換器を示す別の実施形態または態様に係る傾斜パッドジャーナル軸受の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
本明細書で使用される場合、単数形の“a”、“an”及び“the”は、文脈に明らかに別段の指示がない限り、複数の指示対象を含む。
【0045】
「左」、「右」、「内」、「外」、「上」、「下」等の空間又は方向の用語は、図に示される実施形態又は態様に関するものであり、実施形態又は態様は様々な代替の方向を想定可能であるため、これらの用語は限定的なものとみなされない。
【0046】
明細書及び特許請求の範囲において使用される全ての数字は、全ての場合において、用語「約」により修飾されているものとして理解されるものとする。「約」とは、指定された値のプラス又はマイナス25パーセント以内であることを意味する。しかしながら、これは均等論に基づく値の分析に限定されるものとみなされるべきではない。
【0047】
別段の指示がない限り、本明細書に開示される全ての範囲又は比率は、開始値及び終了値、並びに、それらに包含される任意の部分範囲又は部分比率を包含すると理解されるものとする。例えば、指定された範囲又は比率「1~10」は、最小値1と最大値10との間の(及びそれらを含む)全ての部分範囲又は部分比率、すなわち、1以上の最小値で開始し10以下の最大値で終了する全ての部分範囲又は部分比率を含むとみなされるべきである。本明細書に開示の範囲及び/又は比率は、特定の範囲及び/又は比率にわたる平均値を表す。
【0048】
用語「第1」、「第2」及びそれらに類する用語は、特定の順序や時系列を指すことを意図したものではなく、異なる条件、特性又は要素を示すことを意図したものである。
【0049】
本明細書にて参照される全ての文書は、それらの全体が「参照により組み込まれる」。
【0050】
用語「少なくとも」は、「以上」と同義である。
【0051】
本明細書で使用される場合、「・・・のうち少なくとも1つ」は、「・・・のうち1つ以上」と同義である。例えば、語句「A、B又はCのうち少なくとも1つ」は、A、B又はCのいずれか1つ、あるいは、A、B又はCのいずれか2つ以上の任意の組み合わせを意味する。例えば、「A、B及びCのうち少なくとも1つ」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びB、A及びC、B及びC、又は、A、B及びCの全てを含む。
【0052】
用語「含む(comprising)」、「含む(comprises)」及びこれに類するものは、任意の請求項又は明細書全体に列挙されたもの以外の要素又はステップが存在することを排除するものではない。本明細書では、「含む(comprises)」は「含む(includes)」を意味し、「含む(comprising)」は「含む(including)」を意味する。
【0053】
本明細書で使用される場合、用語「平行」又は「実質的に平行」は、細長い物体等の基準線を含む2つの物体の間の(理論上の交点まで延長された場合における)相対角度が、0~5°、0~3°、0~2°、0~1°、0~0.5°、0~0.25°又は0~0.1°(記載の値を含む)であることを意味する。
【0054】
本明細書で使用される場合、用語「垂直」、「横断」、「実質的に垂直」又は「実質的に横断」は、2つの物体の間の実際又は理論上の交点における相対角度が、85~90°、87~90°、88~90°、89~90°、89.5~90°、89.75~90°又は89.9~90°(記載の値を含む)であることを意味する。
【0055】
本開示は、概して軸受200に関し、この軸受200は、軸受の性能を高めるために潤滑装置を有する傾斜パッドジャーナル軸受であってもよい。潤滑装置は、油等の潤滑剤を回転軸に向けるように構成されている。軸受200のコンポーネントについての特定の好ましい非限定的な実施形態又は態様は、図2図6に示す。本開示はまた、概して、上述の軸受200を利用するターボ機械にも関する。軸受200は、ターボ機械の筐体内に収容されるように構成されている。いくつかの実施形態又は態様では、軸受200は、図1に示すターボ機械10等のターボ機械と共に使用するように構成され得る。ターボ機械の軸の軸方向の長さに沿って、複数の軸受200が多段に離間して配置されてもよい。
【0056】
図2~3を参照すると、軸受200は、環状支持リング202と、環状支持リング202内に支持された複数の弧状パッド204とを含む。環状支持リング202は、中央開口部206を有するモノリシック構造であってもよい。いくつかの実施形態又は態様では、環状支持リング202は、複数の別個のリング又は円弧のセグメントから構築され、それらが一緒に結合されて環状支持リング202を形成するモジュール式コンポーネントであってもよい。別個のリング又は円弧のセグメントは、1つ又は複数の締結具に併せて取り外し可能に接続できてもよい。いくつかの実施形態又は態様では、別個のリング又は円弧のセグメントを互いに対して位置決めするために、ダボ、ピン又は他の構造が提供されてもよい。
【0057】
図2~3を続けて参照すると、軸受200は、環状支持リング202の両側に、互いに軸方向に離間して配置された一対の側板208をさらに含む。側板208はリング形状であり、図1に示されるターボ機械10の軸20等のロータ軸を受容する寸法の中央孔210を含む。側板208は、環状支持リング202のそれぞれの対向する側面に取り外し可能に接続できるように構成されている。いくつかの実施形態又は態様では、側板208は、環状支持リング202と一体的に形成されていてもよい。それぞれの側板208は、弧状パッド204を軸方向及び半径方向に保持するために、対応する複数の保持締結具212(図2に示す)を受容するように構成された複数の開口209(図3に示す)を有する。いくつかの実施形態又は態様では、それぞれの弧状パッド204は、一対の保持締結具212によって固定され得る。使用中において、側板208は、本明細書で論じられるように、複数の弧状パッド204を軸方向及び半径方向に保持して、潤滑剤の軸方向の漏出を抑制する。このようにして、それぞれの側板208は、端部シールを画定する。
【0058】
図2を参照すると、弧状パッド204は、環状支持リング202の中央開口206内に受容されており、隣接する弧状パッド204との間に隙間又は空間214が存在するように、互いに円周方向に離間している。いくつかの実施形態又は態様では、軸受200は、5つの弧状パッド204を有していてもよい。他の実施形態又は態様では、軸受200は、より多数の又は少数の弧状パッド204を有していてもよい。複数の弧状パッド204のそれぞれは、軸支持面218の反対側に取付面216(図7に示す)を有する。取付面216は、後述するように、球面ピボット座を介して、環状支持リング202の内面220(図3に示す)上に弧状パッド204を傾斜可能に支持するように構成されている。軸支持面218は、軸受200によって支持されたロータ軸と軸受接触するように構成されている。
【0059】
図7に示すように、それぞれの弧状パッド204の取付面216は、環状支持リング202のポケット224(図3に示す)内に受容される球面ピボット座222と接触するように構成されたポケットを有する。球面ピボット座222は、環状支持リング202内の穴228(図3に示す)を通って延在する締結具226によって、ポケット224内に固定されてもよい。球面ピボット座222は、軸受200の長手方向軸に平行な軸周りにおける弧状パッド204の傾斜動を容易にするように構成されている。
【0060】
図2を参照すると、軸受200は、複数の弧状パッド204のそれぞれの対の間に配置された潤滑装置232を有している。潤滑装置232は、潤滑油等の潤滑剤をロータ軸へと送出するように構成されている。潤滑装置232についての議論は、軸受200の全ての潤滑装置232が同一の方法で構築されることが好ましいとの理解の下で、単一の潤滑装置232に関して行うこととする。
【0061】
図4~5を参照すると、潤滑装置232は、潤滑マニホールド234と、潤滑マニホールド234から突出している複数の潤滑ノズル236とを含む。潤滑ノズル236のそれぞれは、潤滑マニホールド234と流体連通している(図6を参照)。いくつかの実施形態又は態様では、複数の潤滑ノズル236は、3つの潤滑ノズル236であってもよい。他の実施形態又は態様では、複数の潤滑ノズル236は、3つより多数又は少数の潤滑ノズル236であってもよい。
【0062】
図2を参照すると、潤滑マニホールド234は、環状支持リング202に接続されるように構成されている。例えば、潤滑マニホールド234は、一対のねじ穴238(図4図5に示す)を有し、その各々は、環状支持リング202上の対応する穴241を通って延在する締結具240を螺着するように構成されている(図2~3を参照)。
【0063】
図6に示すように、環状支持リング202は、潤滑マニホールド234及び複数の潤滑ノズル236のそれぞれと流体連通する潤滑剤送出穴242を有する。このようにして、潤滑剤は、潤滑剤源から潤滑剤送出穴242及び潤滑マニホールド234を介して、潤滑ノズル236へと送出される。いくつかの実施形態又は態様では、潤滑剤の側方への漏出を抑制するために、潤滑マニホールド234と環状支持リング202との間の界面にシールが設けられてもよい。
【0064】
図4~5を参照すると、潤滑ノズル236のそれぞれは、潤滑マニホールド234を介してロータ軸へと潤滑剤を送出するように構成された中空構造を有する。複数の潤滑ノズル236は、潤滑マニホールド234に沿って、互いに等間隔に配置されている。他の実施形態又は態様では、複数の潤滑ノズル236は、潤滑マニホールド234に沿って、互いに不等間隔に配置されていてもよい。潤滑マニホールド234の中心を向いて配置されている複数の潤滑ノズル236のうち少なくとも1つ(すなわち、中心の潤滑ノズル236a)の断面流路領域は、潤滑マニホールド234の中心から離れるように配置されている残りの複数のノズル236(すなわち、外側の潤滑ノズル236b,236c)の断面流路領域よりも大きい。このようにして、外側の潤滑ノズル236b,236cと比較して、より多くの潤滑剤を中央の潤滑ノズル236aを通して送出することができる。この装置によって、軸受パッド204がより効率的に冷却され、それによって、油の流量当たりの最大の温度低下だけでなく、全体として最大の温度低下が可能になる。いくつかの実施形態又は態様では、より大きな断面流路領域を有する中央の潤滑ノズル236aは、残りの個々の潤滑ノズル236b,236cのいずれよりも33%~200%大きい流路領域を有する。
【0065】
いくつかの実施形態又は態様では、複数の潤滑ノズル236のうち少なくとも1つが、円形の断面流路領域を有する(図4)。他の実施形態又は態様では、複数の潤滑ノズル236のうち少なくとも1つが、楕円形の断面流路領域を有する(図5)。さらなる実施形態又は態様では、複数の潤滑ノズル236のうち少なくとも1つが、他の任意の幾何学的形状の断面流路領域を有していてもよい。複数の潤滑ノズル236のうち少なくとも1つは、角柱状の外形を有している。例えば、複数の潤滑ノズル236のうち少なくとも1つの外側断面形状は、正方形、長方形又は別の形状であってもよい。
【0066】
図6を参照すると、複数の潤滑ノズル236のそれぞれの上端246は、隣接する弧状パッド204の軸支持面218に対して距離Xだけ凹んでおり、ロータ軸に対して隙間空間を提供している。さらに、潤滑マニホールド234は、複数の潤滑ノズル236のそれぞれの上端246及び隣接する弧状パッド204の軸支持面218に対して凹んでおり、それによって油混合キャビティ248を画定している。油混合キャビティ248は、隣接する弧状パッド204から排出され得る高温の潤滑剤を受容するように構成されており、それによって、この高温の潤滑剤が潤滑ノズル236から送出される比較的低温の潤滑剤と混合されてもよい。このようにして、軸受の金属全体の温度が低下され得る。
【0067】
図7を参照すると、複数の弧状パッド204のうち少なくとも1つに、少なくとも1つの温度変換器250が接続されている。少なくとも1つの温度変換器250は、軸受200の動作温度を測定するように構成されている。いくつかの実施形態又は態様では、少なくとも1つの温度変換器250は、より大きな断面流路領域を有する複数の潤滑ノズル236のうち少なくとも1つと軸方向に整列していてもよい。
【0068】
上述の説明において、開示の軸受及びターボ機械の様々な態様が提供されたが、当業者は、本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく、これらの態様に修正及び変更を加えてもよい。例えば、本開示は、可能な限りにおいて、任意の態様の1つ又は複数の特徴を、他の任意の態様の1つ又は複数の特徴と組み合わせることができる程度を企図していることを理解されたい。したがって、上述の説明は、限定ではなく例示を意図したものである。上述の本発明は、添付の特許請求の範囲によって定義され、この特許請求の範囲の意味及び均等の範囲に属する本発明に対する全ての変更は、その範囲内に包含される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【外国語明細書】
【Fig1】
【Fig2】
【Fig3】
【Fig4】
【Fig5】
【Fig6】
【Fig7】