(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024035086
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】半導体チップ、これを含む半導体パッケージ
(51)【国際特許分類】
H01L 21/3205 20060101AFI20240306BHJP
H01L 25/07 20060101ALI20240306BHJP
【FI】
H01L21/88 T
H01L25/08 C
H01L21/88 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023109840
(22)【出願日】2023-07-04
(31)【優先権主張番号】10-2022-0109513
(32)【優先日】2022-08-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】黄 世 現
(72)【発明者】
【氏名】李 鐘 ミン
(72)【発明者】
【氏名】愼 重 垣
(72)【発明者】
【氏名】崔 智 旻
【テーマコード(参考)】
5F033
【Fターム(参考)】
5F033GG01
5F033GG02
5F033HH08
5F033HH11
5F033HH15
5F033HH18
5F033HH19
5F033HH21
5F033HH32
5F033HH33
5F033HH34
5F033JJ08
5F033JJ11
5F033JJ15
5F033JJ18
5F033JJ19
5F033JJ21
5F033JJ32
5F033JJ33
5F033JJ34
5F033KK08
5F033KK11
5F033KK15
5F033KK18
5F033KK19
5F033KK21
5F033KK32
5F033KK33
5F033KK34
5F033MM05
5F033MM13
5F033MM21
5F033MM30
5F033RR01
5F033RR04
5F033RR09
5F033RR14
5F033RR15
5F033SS04
5F033SS15
5F033UU01
5F033VV07
5F033VV16
5F033WW02
5F033XX37
(57)【要約】
【課題】信頼性を向上させ、かつチップの厚みを減少させることができる半導体チップ、及びその半導体チップを含む半導体パッケージを提供する。
【解決手段】本発明による半導体チップは、半導体基板と、半導体基板上に集積素子が配置される集積素子層と、集積素子層上に配置され、少なくとも2層の配線を具備した多重配線層と、多重配線層上に配置され、配線に接続され、テストパッドが定義されるパッドメタル層と、を有し、パッドメタル層は、半導体基板の上面に平行な第1方向、又は第1方向に垂直な第2方向に沿って配置され、テストパッドは、第1方向と第2方向に、パッドメタル層の中央部分として定義され、パッドメタル層を覆う保護層から露出され、テストパッドを除いたパッドメタル層の外郭部分のみが、半導体基板の上面に垂直な第3方向に前記配線とオーバーラップされる。
【選択図】
図1C
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板と、
前記半導体基板上に集積素子が配置される集積素子層と、
前記集積素子層上に配置され、少なくとも2層の配線を具備した多重配線層と、
前記多重配線層上に配置され、前記配線に接続され、テストパッドが定義されるパッドメタル層と、を有し、
前記パッドメタル層は、前記半導体基板の上面に平行な第1方向、又は前記第1方向に垂直な第2方向に沿って配置され、
前記テストパッドは、前記第1方向と第2方向に、前記パッドメタル層の中央部分として定義され、前記パッドメタル層を覆う保護層から露出され、
前記テストパッドを除いた前記パッドメタル層の外郭部分のみが、前記半導体基板の上面に垂直な第3方向に前記配線とオーバーラップされることを特徴とする半導体チップ。
【請求項2】
前記多重配線層は、前記第3方向に前記テストパッドとオーバーラップされる分離領域を具備し、
前記分離領域には、前記配線が配置されないことを特徴とする請求項1に記載の半導体チップ。
【請求項3】
前記パッドメタル層は、前記多重配線層の最上部配線に少なくとも2つのビアコンタクトを介して接続され、
前記少なくとも2つのビアコンタクトは、前記パッドメタル層の外郭部分に配置されることを特徴とする請求項1に記載の半導体チップ。
【請求項4】
前記半導体チップの上面の中央部分にバンプパッドが配置され、
前記テストパッドは、前記半導体チップの上面の外郭部分に配置されることを特徴とする請求項1に記載の半導体チップ。
【請求項5】
前記パッドメタル層は、前記第1方向と第2方向に沿って均一な厚みを有する第1形態、又は前記テストパッドに該当する前記パッドメタル層の中央部分がリセスされた第2形態を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体チップ。
【請求項6】
前記パッドメタル層は、第1形態を有し、
前記パッドメタル層は、1.5μm以下の厚みを有することを特徴とする請求項5に記載の半導体チップ。
【請求項7】
前記パッドメタル層は、第2形態を有し、
前記テストパッド部分は、1.5μm以下の厚みを有し、
前記パッドメタル層の外郭部分は、2μm以上の厚みを有することを特徴とする請求項5に記載の半導体チップ。
【請求項8】
前記半導体チップは、DRAMチップであり、
前記集積素子層は、DRAM素子及び貫通電極を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体チップ。
【請求項9】
半導体基板と、
前記半導体基板上に集積素子が配置される集積素子層と、
前記集積素子層上に配置され、少なくとも2層の配線を具備した多重配線層と、
前記多重配線層上に配置され、前記配線に接続され、バンプパッド及びテストパッドが定義されるパッドメタル層と、を有し、
前記テストパッドは、前記半導体基板の上面に平行な第1方向、又は前記第1方向に垂直な第2方向に沿って配置され、
前記テストパッドは、前記第1方向と第2方向に、前記パッドメタル層の中央部分として定義され、前記パッドメタル層を覆う保護層から露出され、
前記半導体基板の上面に垂直な第3方向に、前記配線は、前記テストパッドとオーバーラップなしに配置されることを特徴とする半導体チップ。
【請求項10】
前記多重配線層は、前記第3方向に前記テストパッドとオーバーラップされる分離領域を具備し、
前記分離領域には、前記配線が配置されないことを特徴とする請求項9に記載の半導体チップ。
【請求項11】
前記テストパッドは、前記パッドメタル層の中央部分に四角形形状に定義され、
前記パッドメタル層の外郭部分は、前記テストパッドを取り囲む四角形リング状を有し、
前記パッドメタル層は、前記パッドメタル層の外郭部分を貫通する複数のビアコンタクトを介して、前記多重配線層の最上部配線に接続されることを特徴とする請求項9に記載の半導体チップ。
【請求項12】
前記パッドメタル層は、前記第1方向と第2方向に沿って、1.5μm以下の均一な厚みを有することを特徴とする請求項9に記載の半導体チップ。
【請求項13】
前記パッドメタル層は、前記テストパッドに該当する前記パッドメタル層の中央部分がリセスされた形態を有し、
前記テストパッド部分は、1.5μm以下の厚みを有し、
前記パッドメタル層の外郭部分は、2μm以上の厚みを有することを特徴とする請求項9に記載の半導体チップ。
【請求項14】
第1半導体チップと、
前記第1半導体チップ上に積層される少なくとも1つの第2半導体チップと、を有し、
前記第2半導体チップは、半導体基板と、
前記半導体基板上に集積素子が配置される集積素子層と、
前記集積素子層上に配置され、少なくとも2層の配線を具備した多重配線層と、
前記多重配線層上に配置され、前記配線に接続され、テストパッドが定義されるパッドメタル層と、を含み、
前記パッドメタル層は、前記半導体基板の上面に平行な第1方向、又は前記第1方向に垂直な第2方向に沿って配置され、
前記テストパッドは、前記第1方向と第2方向に、前記パッドメタル層の中央部分として定義され、前記パッドメタル層を覆う保護層から露出され、
前記半導体基板の上面に垂直な第3方向に、前記配線は、前記テストパッドとオーバーラップなしに配置されることを特徴とする半導体パッケージ。
【請求項15】
前記多重配線層は、前記第3方向に前記テストパッドとオーバーラップされる分離領域を具備し、
前記分離領域には、前記配線が配置されないことを特徴とする請求項14に記載の半導体パッケージ。
【請求項16】
前記パッドメタル層は、前記多重配線層の最上部配線に少なくとも2つのビアコンタクトを介して接続され、
前記少なくとも2つのビアコンタクトは、前記パッドメタル層の外郭部分に配置されることを特徴とする請求項14に記載の半導体パッケージ。
【請求項17】
前記半導体チップの上面の中央部分にバンプパッドが配置され、
前記テストパッドは、前記半導体チップの上面の外郭部分と中央部分の一部とに配置されることを特徴とする請求項14に記載の半導体パッケージ。
【請求項18】
前記パッドメタル層は、前記第1方向と第2方向に沿って均一な厚みを有することを特徴とする請求項14に記載の半導体パッケージ。
【請求項19】
前記パッドメタル層は、前記テストパッドに該当する前記パッドメタル層の中央部分がリセスされた形態を有することを特徴とする請求項14に記載の半導体パッケージ。
【請求項20】
前記半導体チップは、HBMパッケージであり、
前記第1半導体チップは、バッファチップであり、
前記少なくとも1つの第2半導体チップは、DRAMチップであり、複数個であることを特徴とする請求項14に記載の半導体パッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体チップ及び半導体パッケージに関し、特に、テストパッドを含む半導体チップ及びその半導体チップを含む半導体パッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
電子産業の飛躍的な発展及びユーザの要求によって、電子機器は、さらに小型化及び軽量化されている。
これにより、電子機器に使用される半導体チップに対する高い集積度が要求され、半導体チップの構成要素に対するデザインルールがさらに厳しくなってきている。
また、配線間の寄生キャパシタンスの減少及びRCディレイの改善のために、半導体チップの内部に低誘電(low-k)物質層が導入されている。
【0003】
一方、通常、半導体パッケージは、印刷回路基板(PCB)上に半導体チップを実装し、ボンディングワイヤ又はバンプなどの接続部材を利用して、半導体チップをPCBに電気的に接続する。
近年、TSV(through silicon via)を含む半導体チップをPCB上に複数個積層して具現された半導体パッケージが開発されている。
TSVを含む半導体チップの場合、TSV及びバンプを介して積層されるので、ボンディングパッドの代わりにバンプパッドを含み、かつ、半導体チップのテストのためのテストパッドを含むものでもある。
従って、半導体チップの信頼性を向上させつつ、かつチップの厚みを減少させるような技術開発が課題となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記従来の半導体チップにおける課題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、信頼性を向上させ、かつチップの厚みを減少させることができる半導体チップ、及びその半導体チップを含む半導体パッケージを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明による半導体チップは、半導体基板と、前記半導体基板上に集積素子が配置される集積素子層と、前記集積素子層上に配置され、少なくとも2層の配線を具備した多重配線層と、前記多重配線層上に配置され、前記配線に接続され、テストパッドが定義されるパッドメタル層と、を有し、前記パッドメタル層は、前記半導体基板の上面に平行な第1方向、又は前記第1方向に垂直な第2方向に沿って配置され、前記テストパッドは、前記第1方向と第2方向に、前記パッドメタル層の中央部分として定義され、前記パッドメタル層を覆う保護層から露出され、前記テストパッドを除いた前記パッドメタル層の外郭部分のみが、前記半導体基板の上面に垂直な第3方向に前記配線とオーバーラップされることを特徴とする。
【0007】
また、上記目的を達成するためになされた本発明による半導体チップは、半導体基板と、前記半導体基板上に集積素子が配置される集積素子層と、前記集積素子層上に配置され、少なくとも2層の配線を具備した多重配線層と、前記多重配線層上に配置され、前記配線に接続され、バンプパッド及びテストパッドが定義されるパッドメタル層と、を有し、前記テストパッドは、前記半導体基板の上面に平行な第1方向、又は前記第1方向に垂直な第2方向に沿って配置され、前記テストパッドは、前記第1方向と第2方向に、前記パッドメタル層の中央部分として定義され、前記パッドメタル層を覆う保護層から露出され、前記半導体基板の上面に垂直な第3方向に、前記配線は、前記テストパッドとオーバーラップなしに配置されることを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するためになされた本発明による半導体パッケージは、第1半導体チップと、前記第1半導体チップ上に積層される少なくとも1つの第2半導体チップと、を有し、前記第2半導体チップは、半導体基板と、前記半導体基板上に集積素子が配置される集積素子層と、前記集積素子層上に配置され、少なくとも2層の配線を具備した多重配線層と、前記多重配線層上に配置され、前記配線に接続され、テストパッドが定義されるパッドメタル層と、を含み、前記パッドメタル層は、前記半導体基板の上面に平行な第1方向、又は前記第1方向に垂直な第2方向に沿って配置され、前記テストパッドは、前記第1方向と第2方向に、前記パッドメタル層の中央部分として定義され、前記パッドメタル層を覆う保護層から露出され、前記半導体基板の上面に垂直な第3方向に、前記配線は、前記テストパッドとオーバーラップなしに配置されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る半導体チップ及び半導体パッケージによれば、パッドメタル層のテストパッドとオーバーラップされる多重配線層の配線が配置されないことにより、テストパッドによる半導体チップのテスト時に配線でクラックが生じる不良が防止され、これにより、半導体チップの信頼性が向上する。
また、そのような配線でのクラック発生問題が解決されることにより、パッドメタル層を厚く維持する必要がなく、これにより、パッドメタル層の厚み、すなわち、テストパッドの厚みを十分に減少させることができ、結果として、半導体チップの厚みを減少させることができ、かつ、そのような半導体チップを含む半導体パッケージの全体厚を大幅に減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1A】本発明の一実施形態による半導体チップの概略構成を示す平面図である。
【
図1B】本発明の一実施形態による半導体チップを示す部分拡大図である。
【
図1C】
図1BのI-I’線に沿って切断した部分の概略構成を示す断面図である。
【
図1D】
図1BのII-II’線に沿って切断した部分の概略構成を示す断面図である。
【
図2】半導体チップに対するテスト時に配線層の配線に加えられるストレスを示すグラフである。
【
図3A】
図1Cの半導体チップにおいて、パッドメタル層とトップビアコンタクトの部分をより詳細に示す部分断面図である。
【
図3B】
図1Cの半導体チップにおいて、パッドメタル層とトップビアコンタクトの部分をより詳細に示す斜視図である。
【
図4B】
図4AのIII-III’線に沿って切断した部分の概略構成を示す断面図である。
【
図5A】本発明の他の実施形態による半導体チップの概略構成を示す断面図である。
【
図5B】本発明の他の実施形態による半導体チップの概略構成を示す断面図である。
【
図6】本発明のさらに他の実施形態による半導体チップの概略構成を示す断面図である。
【
図7】本発明のさらに他の実施形態による半導体チップの概略構成を示す断面図である。
【
図8】本発明の一実施形態による半導体パッケージの概略構成を示す断面図である。
【
図9A】本発明の一実施形態による半導体パッケージを含むシステムパッケージを示す斜視図である。
【
図9B】
図9AのIV-IV’線に沿って切断した部分の概略構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明に係る半導体チップ及び半導体パッケージを実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
図面上の同一構成要素に対しては同一参照符号を使用し、それらに関連する重複説明は省略する。
【0012】
図1A~
図1Dは、本発明の一実施形態による半導体チップを示す平面図、拡大図、及び断面図であって、本発明の一実施形態による半導体チップの概略構成を示す平面図であり、
図1Bは、
図1AのA部分を示す拡大図であり、
図1Cは、
図1BのI-I’線に沿って切断した部分の概略構成を示す断面図であり、
図1Dは、
図1BのII-II’線に沿って切断した部分の概略構成を示す断面図である。
【0013】
図1A~
図1Dを参照すると、本実施形態の半導体チップ100は、平面視において、バンプパッド領域BPAとテストパッド領域TPAとを含む。
バンプパッド領域BPAには、バンプパッド(
図8の符号150参照)が配置され、テストパッド領域TPAには、テストパッドPtが配置される。
バンプパッド150は、バンプ(
図8の符号170参照)が配置されるパッドを意味し、テストパッドPtは、半導体チップ100のテスト、例えば、EDS(Electrical Die Sorting)テスト時に利用されるパッドを意味する。
【0014】
図1Aから分かるように、バンプパッド領域BPAは、半導体チップ100の中央部分に配置され、テストパッド領域TPAは、半導体チップ100の外郭部分に配置される。
より具体的には、本実施形態の半導体チップ100において、バンプパッド領域BPAは、第2方向(y方向)に、上部に位置した第1バンプパッド領域BPA1と、下部に位置した第2バンプパッド領域BRA2とを含む。
また、テストパッド領域TPAは、バンプパッド領域BPAの外部の半導体チップ100の外郭部分に配置される第1テストパッド領域TPA1と、第1バンプパッド領域BPA1と第2バンプパッド領域BRA2との間に配置される第2テストパッド領域TPA2とを含む。
また、テストパッド領域TPAは、半導体チップ100の隅部分に配置される第3テストパッド領域TPA3と、第1バンプパッド領域BPA1内に配置される第4テストパッド領域TPA4とをさらに含む。
【0015】
本実施形態の半導体チップ100において、バンプパッド領域BPAとテストパッド領域TPAとの配置構造が、
図1Aに示した配置構造に限定されるものではない。
例えば、バンプパッド領域BPAとテストパッド領域TPAとの配置構造は、内部に配置される集積素子の種類、及び配線層の配線構造によって多様に変更可能である。
参考までに、
図1Aの平面図で示す面は、半導体チップ100のアクティブ面にも該当する。
これにより、半導体チップ100が、半導体パッケージを構成するために、PCB、バッファチップ(
図8の符号100B参照)、又は他の半導体チップ100上に積層されるとき、アクティブ面が下方に向かう。
【0016】
本実施形態の半導体チップ100は、上から見て、半導体基板101、集積素子層110、層間絶縁層120、多重配線層130、及びパッドメタル層140を含む。
半導体基板101は、例えば、シリコン(Si)を含む。
しかし、半導体基板101の材質がシリコンに限定されるものではない。
例えば、半導体基板101は、ゲルマニウム(Ge)のような他の半導体元素、又はSiC、GaAs、InAs、InPのような化合物半導体を含み得る。
半導体基板101は、SOI(Silicon On Insulator)構造を有する。
例えば、半導体基板101は、BOX層(buried oxide layer)を含む。
半導体基板101は、導電領域、例えば、不純物がドーピングされたウェル(well)、又は不純物がドーピングされた構造物を含み得る。
また、半導体基板101は、STI(Shallow Trench Isolation)構造のような多様な素子分離構造を含む。
【0017】
半導体基板101は、アクティブ面101Fと、それに反対になる非アクティブ面101Bとを有し、アクティブ面101F上に複数の集積素子が形成された集積素子層110が配置される。
参考までに、
図1C及び
図4B~
図7の断面図において、多重配線層130とパッドメタル層140の部分を強調するために、集積素子層110を含む半導体基板101の部分が相対的に小さい厚みに示している。
しかし、
図8から分かるように、実際には、集積素子層110を含む半導体基板101の部分が、層間絶縁層120と多重配線層130の部分よりさらに大きい厚みを有する。
【0018】
集積素子層110の集積素子は、メモリ素子又はロジック素子を含む。
メモリ素子は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)素子、SRAM(Static Random Access Memory)素子、フラッシュメモリ素子、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read-Only Memory)素子、PRAM(Phase-change Random Access Memory)素子、MRAM(Magnetic Random Access Memory)素子、又はRRAM(Resistive Random Access Memory)素子を含み得る。
【0019】
ロジック素子は、例えば、AND素子、NAND素子、OR素子、NOR素子、XOR(exclusive OR)素子、XNOR(exclusive NOR)素子、INV(inverter)素子、ADD(adder)素子、BUF(buffer)素子、DLY(delay)素子、FIL(filter)素子、マルチプレクサ(MXT/MXIT)素子、OAI(OR/AND/INVERTER)素子、AO(AND/OR)素子、AOI(AND/OR/INVERTER)素子、Dフリップフロップ素子、リセットフリップフロップ素子、マスター・スレーブフリップフロップ(master-slaver flip-flop)素子、ラッチ(latch)素子、又はカウンタ(counter)素子を含み得る。
また、ロジック素子は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processor Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、又はAP(Application Processor)などを含むこともできる。
【0020】
本実施形態の半導体チップ100において、集積素子層110は、メモリ素子、例えば、DRAM素子を含む。
すなわち、本実施形態の半導体チップ100は、DRAMチップである。
また、本実施形態の半導体チップ100は、HBM(High Bandwidth Memory)DRAMチップであって、HBMパッケージにも利用される。
HBMパッケージの構造については、
図8の説明部分でより詳細に説明する。
【0021】
層間絶縁層120は、半導体基板101上に配置される。
層間絶縁層120は、第1~第7層間絶縁層(121~127)を含む。
しかし、層間絶縁層120の層数が7層に限定されるものではない。
例えば、実施形態によって、層間絶縁層120は、6層以下であってもよく、8層以上であってもよい。
一方、層間絶縁層120の第6及び第7層間絶縁層(126、127)は、下部の配線層と集積素子とを保護する役割を行うので、保護層とも言及される。
また、第6層間絶縁層126は、保護層の役割と共に、製造工程中に平坦化の役割を行うので、平坦化層とも言及される。
【0022】
第1層間絶縁層121及び第5層間絶縁層125は、オルトケイ酸テトラエチル(TEOS)で形成される。
しかし、第1層間絶縁層121の材質がTEOSに限定されるものではない。
例えば、第1層間絶縁層121は、PSG(phosphor silicate glass)、BPSG(boro-phosphor silicate glass)、USG(undoped silicate glass)、PE-TEOS(plasma enhanced-TEOS)、HDP-CVD(high density plasma-chemical vapor deposition)のような酸化膜で形成することも可能である。
【0023】
第2層間絶縁層122は、低誘電(low-k)物質で形成される。
第2層間絶縁層122は、第1層間絶縁層121内に配置される。
低誘電物質の第2層間絶縁層122は、寄生キャパシタンスを減少させ、RCディレイを改善させる。
例えば、第2層間絶縁層122は、シリコン酸化物(SiO2)より低い誘電率の絶縁物質を含む。
一部実施形態において、第2層間絶縁層122は、約2.2~2.4の超低誘電定数(ultra-low dielectric constant k)の物質を含み得る。
第2層間絶縁層122は、炭素(C)やハイドロカーボン(CxHy)を含むシリコン酸化膜で形成される。
例えば、第2層間絶縁層122は、SiOC層又はSiCOH層で形成される。
【0024】
第3層間絶縁層123及び第6層間絶縁層126は、HDP-CVD酸化膜で形成される。
しかし、第3層間絶縁層123及び第6層間絶縁層126の材質がHDP-CVD酸化膜に限定されるものではない。
例えば、第1層間絶縁層121及び第5層間絶縁層125について言及された多様な酸化膜が、第3層間絶縁層123及び第6層間絶縁層126にも利用される。
第4層間絶縁層124及び第7層間絶縁層127は、SiNxのようなシリコン窒化物で形成される。
しかし、第4層間絶縁層124及び第7層間絶縁層127の材質がシリコン窒化物に限定されるものではない。
【0025】
多重配線層130は、多層の配線131と、第3方向(z方向)に互いに隣接する配線131を接続するビアコンタクト133とを含む。
また、ビアコンタクト133は、半導体基板101上の集積素子と配線131とを互いに接続する。
本実施形態の半導体チップ100において、多重配線層130は、6層の配線131を含む。
しかし、多重配線層130の配線131の層数が6層に限定されるものではない。
例えば、実施形態によって、多重配線層130の配線131の層数が5層以下であってもよく、7層以上であってもよい。
一方、実施形態によって、パッドメタル層140は、多重配線層130に含まれる。
しかし、本実施形態の半導体チップ100においては、テストパッドPtの役割と特徴を強調するために、パッドメタル層140を多重配線層130から分離して別途の層として説明する。
【0026】
多重配線層130の配線131及びビアコンタクト133は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)又はタングステン(W)のようなメタルで形成される。
一部実施形態において、配線131及びビアコンタクト133は、バリヤー層及び配線金属層を含む。
バリヤー層は、例えば、Ti、Ta、Al、Ru、Mn、Co、Wなどのメタル、又はメタルの窒化物やメタルの酸化物で形成され得、コバルト・タングステン・リン(CoWP)、コバルト・タングステン・ホウ素(CoWB)、コバルト・タングステン・ホウ素・リン(CoWBP)のような合金で形成され得る。
また、配線金属層は、W、Al、Ti、Ta、Ru、Mn、及びCuの内から選択された少なくとも1つのメタルを含み得る。
【0027】
本実施形態の半導体チップ100において、多重配線層130の第1層~第5層の配線131は、銅(Cu)で形成される。
最上部の第6層の配線(131-6)は、アルミニウム(Al)で形成される。
また、第6層の配線(131-6)は、Alで形成されたボディ131bと、ボディ131bの上面上にTi/TiNのトップ層131tとを含む。
しかし、第1層~第5層の配線131及び第6層の配線(131-6)の材質が上記物質に限定されるものではない。
一方、
図1C及び
図1Dに示したように、第1層~第5層の配線131は、低誘電物質の第2層間絶縁層122内に配置される。
また、第6層の配線(131-6)は、第3層間絶縁層123内に配置される。
【0028】
パッドメタル層140は、テストパッドPtを含む。
例えば、パッドメタル層140は、平面視において中央部分140cと外郭部分140oとに区別される。
パッドメタル層140の中央部分140cは、保護層、例えば、第6及び第7層間絶縁層(126、127)から露出された領域を意味し、テストパッドPtに該当する。
したがって、第6及び第7層間絶縁層(126、127)には、テストパッドPtを露出させるオープン領域Opが形成される。
一方、パッドメタル層140の外郭部分140oは、第6及び第7層間絶縁層(126、127)により上面が覆われた領域を意味する。
パッドメタル層140とテストパッドPtとの具体的な構造については、
図3A及び
図3Bの説明部分で、より詳細に説明する。
【0029】
参考までに、バンプパッド領域BPAに配置されたバンプパッド(
図8の符号150参照)は、テストパッドPtと類似の形態を有する。
例えば、バンプパッド領域BPAに配置されるバンプ用メタル層(図示せず)で露出された部分がバンプパッド150に該当する。
バンプ用メタル層は、パッドメタル層140と実質的に同一構造を有する。
しかし、実施形態によって、バンプ用メタル層は、パッドメタル層140と異なる構造を有することもできる。
一方、バンプパッド領域BPAの一部には、半導体基板101を貫通するTSV(Through Silicon Via)(
図8の符号160参照)が配置される。
TSV160は、多重配線層130を介してバンプパッド150に接続される。
【0030】
パッドメタル層140は、Cuで形成される。
しかし、パッドメタル層140の材質がCuに限定されるものではない。
パッドメタル層140の上面上にバリヤー層141が配置される。
バリヤー層141は、例えば、Ti、Ta、Al、Ru、Mn、Co、Wなどのメタル、又はメタルの窒化物やメタルの酸化物で形成され得る。
一方、
図1C及び
図1Dに示したように、バリヤー層141は、パッドメタル層140の外郭部分140oにのみ配置され、パッドメタル層140の中央部分140c、すなわち、テストパッドPtの部分には配置されない。
【0031】
一方、パッドメタル層140は、トップビアコンタクト145を介して、多重配線層130の最上部の配線、例えば、第6層の配線(131-6)に接続される。
トップビアコンタクト145は、Wで形成される。
しかし、トップビアコンタクト145の材質がWに限定されるものではない。
トップビアコンタクト145は、パッドメタル層140の外郭部分140oの下部に配置され、パッドメタル層140にも接続される。
図1C及び
図1Dに示したように、1層のパッドメタル層140に複数個のトップビアコンタクト145が配置される。
例えば、複数のトップビアコンタクト145は、平面視において、テストパッドPtを取り囲む形態に複数個配置される。
トップビアコンタクト145の配置構造については、
図3A及び
図3Bの説明部分で、より詳細に説明する。
【0032】
本実施形態の半導体チップ100において、第3方向(z方向)にパッドメタル層140の中央部分140c、すなわち、テストパッドPtとオーバーラップされる多重配線層130の配線131は存在しない。
すなわち、第3方向(z方向)にテストパッドPtとオーバーラップされる多重配線層130の領域を分離領域DAというとき、分離領域DAには配線131が配置されない。
分離領域DAの幅は、
図1C及び
図1Dから分かるように、第1方向(x方向)と第2方向(y方向)にそれぞれテストパッドPtの幅に該当する。
また、実施形態によって、分離領域DAの幅は、第1方向(x方向)と第2方向(y方向)の内の少なくとも一方向にテストパッドPtの幅よりも大きい。
【0033】
本実施形態の半導体チップ100において、パッドメタル層140のテストパッドPtとオーバーラップされる多重配線層130の配線131が配置されないことにより、テストパッドPtによる半導体チップのテスト時に、配線131でクラックが生じる不良が防止され、これにより、半導体チップ100の信頼性が向上する。
また、そのような配線131でのクラック発生問題が解決されることにより、パッドメタル層140を厚く維持する必要がなく、これにより、パッドメタル層140の厚み、すなわち、テストパッドPtの厚みを十分に減少させることができる。
結果として、半導体チップ100の厚みを減少させることができ、かつ、そのような半導体チップ100を複数個含む半導体パッケージの全体厚を大幅に減少させることができる。
【0034】
図2は、半導体チップに対するテスト時に配線層の配線に加えられるストレスを示すグラフであって、太い実線は、力が印加された状態を示し、薄い実線は、力が印加されない状態を示す。
x軸は、プローブ(probe)の位置を示し、y軸は、多重配線層の最上部層の配線が受けるストレスを示す。
図2を参照すると、グラフから分かるように、力が印加されるとき、プローブの位置、すなわち、テストパッドPtの中央部分でストレスが最も大きく表されることを確認することができる。
したがって、プローブの位置に対応するテストパッドPtの下部の配線131でクラックが生じる。
しかし、本実施形態の半導体チップ100においては、前述のように、テストパッドPtの下部に配線131が存在しない。
したがって、配線131のクラック発生問題が根本的に防止される。
参考までに、力が印加された状態は、プローブがテストパッドPtを押す状態を意味し、力が印加されない状態は、プローブがテストパッドPtを押さずに接触している状態を意味する。
【0035】
図3A及び
図3Bは、
図1Cの半導体チップにおいて、パッドメタル層とトップビアコンタクトの部分をより詳細に示す断面図及び斜視図である。
図1C及び
図1Dを共に参照して説明し、
図1A~
図1Dの説明部分で既に説明した内容は、簡単に説明するか、省略する。
図3A及び
図3Bを参照すると、本実施形態の半導体チップ100において、パッドメタル層140は、第2方向(y方向)に上部幅Wtと下部幅Wbとが互いに異なっている。
【0036】
例えば、第2方向(y方向)に下部幅Wbが上部幅Wtよりも大きい。
一方、実施形態によって、パッドメタル層140は、第2方向(y方向)に下部幅Wbが上部幅Wtと実質的に同一構造を有する。
一方、パッドメタル層140は、第2方向(y方向)にテストパッドPtの幅に該当する中央部分140cの幅Wtcが上部幅Wtの1/3よりも大きい。
例えば、第2方向(y方向)にパッドメタル層140の両側の外郭部分140oの幅(Wto1、Wto2)は、中央部分140cの幅Wtcよりも小さい。
また、パッドメタル層140は、第2方向(y方向)に沿って、第3方向(z方向)に均一な第1厚みD1を有する。
第1厚みD1は、例えば、2μm以上である。
しかし、第1厚みD1が上記数値に限定されるものではない。
【0037】
一方、多重配線層130において、第2方向(y方向)に、分離領域DAの幅Wcuは、中央部分140cの幅Wtcと実質的に同一であるか、あるいはそれよりも大きい。
すなわち、第2方向(y方向)に沿って、テストパッドPtと多重配線層130の配線131とは、第3方向(z方向)にオーバーラップされない。
以上、第2方向(y方向)を有して説明したが、
図3Bから分かるように、第1方向(x方向)にパッドメタル層140の幅と多重配線層130の分離領域DAの幅に対しても同様の関係が成り立つ。
また、パッドメタル層140は、第1方向(x方向)に沿って、第3方向(z方向)に均一な第1厚みD1を有する。
【0038】
図3Bから分かるように、パッドメタル層140は、上面の面積が下面の面積よりも小さい。
しかし、パッドメタル層140に定義されるテストパッドPtの部分は、パッドメタル層140の上面と下面で同一面積を有する。
平面視において、パッドメタル層140の中央部分のテストパッドPtは、四角形形状を有し、テストパッドPtを取り囲むパッドメタル層140の外郭部分は、四角形リング形状を有する。
一方、パッドメタル層140の外郭部分の下部にトップビアコンタクト145が複数個配置され、パッドメタル層140に接続される。
また、トップビアコンタクト145がパッドメタル層140の外郭部分に配置されるので、平面視において、トップビアコンタクト145は、テストパッドPtを取り囲む形態に配置される。
【0039】
図3Bにおいて、1層のパッドメタル層140に8個のトップビアコンタクト145が接続されているが、1層のパッドメタル層140に接続されるトップビアコンタクト145の個数が8個に限定されるものではない。
以上、テストパッドPtの平面構造が四角形である形態について説明したが、テストパッドPtの平面構造が四角形に限定されるものではない。
例えば、実施形態によって、テストパッドPtの平面構造は、円や楕円、又は四角形以外の多角形状を有することもできる。
【0040】
図4A及び
図4Bは、
図1Aの半導体チップのB部分を示す拡大図及び断面図であって、
図4Bは、
図4AのIII-III’線に沿って切断した部分の概略構成を示す断面図である。
図1Aを共に参照して説明し、
図1A~
図3Bの説明部分で既に説明した内容は、簡単に説明するか、省略する。
【0041】
図4A及び
図4Bを参照すると、本実施形態の半導体チップ100において、テストパッドPtは、第1テストパッド領域TPA1において、第1方向(x方向)又は第2方向(y方向)に沿って1列に配置される。
しかし、実施形態によって、第1テストパッド領域TPA1において、テストパッドPtは、第1方向(x方向)又は第2方向(y方向)に沿って2列又はそれ以上の列に配置されることも可能である。
テストパッドPtは、第2テストパッド領域TPA2において、第1方向(x方向)に沿って2列に配置される。
また、テストパッドPtは、第2テストパッド領域TPA2において、第1列のテストパッドPt1と第2列のテストパッドPt2とが第2方向(y方向)に互いにずれるように配置される。
すなわち、第1列のテストパッドPt1と、それに対応する第2列のテストパッドPt2とは、第1方向(x方向)にオフセットOffを有する。
【0042】
しかし、第2テストパッド領域TPA2において、テストパッドPtの構造が前述の構造に限定されるものではない。
例えば、実施形態によって、第2テストパッド領域TPA2において、テストパッドPtは、第1方向(x方向)に沿って1列に配置されてもよく、3列以上に配置されてもよい。
また、実施形態によって、第2テストパッド領域TPA2において、第1列のテストパッドPt1と第2列のテストパッドPt2とは、第2方向(y方向)に整列されるように配置されることも可能である。
【0043】
一方、本実施形態の半導体チップ100において、
図4Aのように、テストパッド(Pt1、Pt2)が第1方向(x方向)又は第2方向(y方向)に沿って2列に配置された場合、
図4Bから分かるように、第1列のテストパッドPt1と第2列のテストパッドPt2との間に対応する多重配線層130の領域には、配線131が配置される。
また、ビアコンタクト133も配置される。
すなわち、パッドメタル層140のテストパッド(Pt1、Pt2)とオーバーラップされる多重配線層130の分離領域(DA1、DA2)にのみ配線131が配置されない。
【0044】
参考までに、
図4Bの断面図は、
図1Dの断面図と類似しているが、
図1Dの断面図の場合、第1方向(x方向)に沿ってパッドメタル層140が繰り返して配置される一方、
図4Bの断面図の場合は、第2方向(y方向)にパッドメタル層140が2層のみ配置される。
また、
図1Dの断面図において、第1方向(x方向)に互いに隣接するパッドメタル層140間の距離は、
図4Bの断面図において、第2方向(y方向)に互いに隣接するパッドメタル層140間の距離よりも小さい。
したがって、第6層間絶縁層126の構造が若干異なっている。
【0045】
図5A及び
図5Bは、本発明の他の実施形態による半導体チップの概略構成を示す断面図であって、
図1Cの断面図に対応する。
図1A~
図4Bの説明部分で既に説明した内容は、簡単に説明するか、省略する。
【0046】
図5Aを参照すると、本実施形態の半導体チップ100aは、テストパッドPtaの構造において、
図1Cの半導体チップ100と異なっている。
具体的には、本実施形態の半導体チップ100aにおいて、第2方向(y方向)にパッドメタル層140aのテストパッドPtaに該当する中央部分140caの幅Wtcaは、パッドメタル層140aの上部幅Wtの1/2以上である。
第2方向(y方向)にテストパッドPtaの幅が増加するにつれて、第2方向(y方向)に多重配線層130の分離領域DAaの幅も増加する。
本実施形態の半導体チップ100aにおいても、第3方向(z方向)にテストパッドPtaとオーバーラップされる多重配線層130の分離領域DAaには、配線131が配置されない。
【0047】
図5Bを参照すると、本実施形態の半導体チップ100bは、第6層の配線(131a-6)の配置構造において、
図1Cの半導体チップ100と異なっている。
具体的には、本実施形態の半導体チップ100bにおいて、第6層の配線(131a-6)は、第3方向(z方向)にパッドメタル層140aの中央部分140c、すなわち、テストパッドPtと少なくとも一部がオーバーラップされる。
図5Bから分かるように、多重配線層130の最上部配線、例えば、第6層の配線(131a-6)は、他の配線131よりは厚いので、テスト時にクラック発生問題が小さい。
また、テストパッドPtと一部のみオーバーラップされる場合に、第6層の配線(131a-6)に加えられるストレスも小さく、テスト時にクラック発生問題が小さい。
したがって、本実施形態の半導体チップ100bにおいては、第3方向(z方向)にテストパッドPtと多重配線層130の最上部配線、例えば、第6層の配線(131a-6)とが一部オーバーラップされる構造を有しつつも、クラック発生問題が防止又は減少する。
【0048】
図6及び
図7は、本発明のさらに他の実施形態による半導体チップを示す断面図であって、
図1Cの断面図にも対応する。
図1A~
図4Bの説明部分で既に説明した内容は、簡単に説明するか、省略する。
【0049】
図6を参照すると、本実施形態の半導体チップ100cは、パッドメタル層140bの構造において、
図1Cの半導体チップ100と異なっている。
具体的には、本実施形態の半導体チップ100cにおいて、パッドメタル層140bは、第3方向(z方向)に均一な第2厚みD2を有する。
第2厚みD2は、例えば、1.5μm以下の厚みを有する。
より具体的には、第2厚みD2は、例えば、1μm~1.5μm範囲の厚みを有する。
しかし、パッドメタル層140bの第2厚みD2が前記数値範囲に限定されるものではない。
一方、パッドメタル層140bの中央部分がテストパッドPtbに該当するので、テストパッドPtbも第2厚みD2を有する。
本実施形態の半導体チップ100cの場合、
図1Cの半導体チップ100と比較するとき、パッドメタル層140bの厚みが約25%~50%減少する。
したがって、減少した厚みほど半導体チップ100cの厚みを減少させることができ、かつ、複数個の半導体チップ100cが積層された構造の半導体パッケージの全体厚を大幅に減少させることができる。
【0050】
図7を参照すると、本実施形態の半導体チップ100dは、パッドメタル層140cがリセスされた形態を有するという点において、
図1Cの半導体チップ100と異なっている。
具体的には、本実施形態の半導体チップ100dにおいて、パッドメタル層140cの中央部分140ccにリセスRが形成される。
したがって、パッドメタル層140cは、第3方向(z方向)に、中央部分140ccが薄く、外郭部分140ocが厚い形態を有する。
具体的には、パッドメタル層140cの中央部分140cc、すなわち、テストパッドPtcの部分は、第3方向(z方向)に第2厚みD2を有し、パッドメタル層140cの外郭部分140ocは、第1厚みD1を有する。
第1厚みD1は、例えば、2μm以上でもあり、第2厚みD2は、例えば、1.5μm以下、又は1μm~1.5μmである。
【0051】
しかし、第1厚みD1及び第2厚みD2が上記数値範囲に限定されるものではない。
本実施形態の半導体チップ100dにおいては、テストパッドPtcの下部にオーバーラップされる多重配線層130の配線131が存在しないことにより、パッドメタル層140cの形態がより多様になる。
例えば、本実施形態の半導体チップ100dにおいて、パッドメタル層140cの中央部分140ccにリセスRが形成される。
一方、その他の実施形態において、パッドメタル層は、中央部分が厚く、外郭部分が薄い構造を有することもできる。
【0052】
図8は、本発明の一実施形態による半導体パッケージの概略構成を示す断面図である。
図1Cを共に参照して説明し、
図1A~
図7の説明部分で既に説明した内容は、簡単に説明するか、省略する。
図8を参照すると、本実施形態の半導体パッケージ1000は、バッファチップ100B、コアチップ100C及び密封材300を含む。
バッファチップ100Bは、半導体パッケージ1000の最下部に配置される。
バッファチップ100Bは、上部に配置されたコアチップ100Cよりもサイズが大きい。
しかし、バッファチップ100Bのサイズがそれに限定されるものではない。
例えば、バッファチップ100Bは、コアチップ100Cと実質的に同一サイズを有することもできる。
【0053】
バッファチップ100Bは、半導体基板101B、配線層130B、貫通電極160B、下部電極パッド150B、及び上部電極パッド155Bを含む。
半導体基板101Bは、シリコン基板である。
しかし、半導体基板101Bがシリコン基板に限定されるものではない。
例えば、半導体基板101Bは、ゲルマニウム(Ge)のような他の半導体元素、又は炭化シリコン(SiC)、ヒ化ガリウム(GaAs)、ヒ化インジウム(InAs)、リン化インジウム(InP)のような化合物半導体を含み得る。
【0054】
一方、半導体基板101Bは、内部に集積素子層を含む。
集積素子層は、複数のロジック素子を含む。
これにより、バッファチップ100Bは、ロジックチップ又はコントロールチップとも言及される。
バッファチップ100Bは、コアチップ100Cの下部に配置され、コアチップ100Cの信号を統合して外部に伝達し、かつ、外部からの信号及び電源をコアチップ100Cに伝達する。
実施形態によって、バッファチップ100Bは、バッファメモリ素子と一般メモリ素子とを含み得る。
配線層130Bは、半導体基板101Bの下部に配置され、内部に多層の配線を含む。
配線層130Bは、
図1Cの半導体チップ100の層間絶縁層120と多重配線層130とを含む構造にも対応する。
【0055】
貫通電極160Bは、半導体基板101Bを貫通する構造に配置される。
一方、半導体基板101Bがシリコンで形成されることにより、貫通電極160Bは、TSVとも言及される。
貫通電極160Bについてより具体的に説明すれば、本実施形態の半導体パッケージ1000において、貫通電極160Bは、ビア・ミドル(Via-middle)構造を有する。
しかし、それに限定されず、貫通電極160Bは、ビア・ファースト(Via-first)構造又はビア・ラスト(Via-last)構造を有することもできる。
ここで、ビア・ファースト構造は、集積素子層が形成される前に貫通電極が形成された構造を称し、ビア・ミドル構造は、集積素子層が形成された後、配線層が形成される前に貫通電極が形成された構造を称し、ビア・ラスト構造は、配線層が形成された後に貫通電極が形成された構造を称する。
本実施形態の半導体パッケージ1000において、ビア・ミドル構造に起因して、貫通電極160Bは、集積素子層を含む半導体基板101Bを貫通して配線層130Bまで延長される。
【0056】
貫通電極160Bの下面は、下部電極パッド150Bに接続され、上面は上部電極パッド155Bに接続される。
図8に示したように、貫通電極160Bの下面は、配線層130Bを介して下部電極パッド150Bに接続される。
一方、貫通電極160Bの上面は、上部電極パッド155Bに直接接続される。
一方、図に示していないが、半導体基板101Bの上面及び配線層130Bの下面上に保護層が形成され、下部電極パッド150Bと上部電極パッド155Bが保護層から露出される。
下部電極パッド150B上には、接続端子400が配置され、上部電極パッド155B上には、コアチップ100Cのバンプ170が配置される。
【0057】
接続端子400は、下部電極パッド150B及び配線層130Bを介して貫通電極160Bに接続される。
接続端子400は、導電性材質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Tin)、金(Au)、ソルダー(solder)などで形成され得る。
しかし、接続端子400の材質がそれらに限定されるものではない。
一方、接続端子400は、多重層又は単一層に形成可能である。
例えば、多重層に形成される場合には、接続端子400は、銅ピラー(pillar)及びソルダーを含み得る。
単一層に形成される場合には、接続端子400は、スズ・銀ソルダーや銅を含み得る。
【0058】
コアチップ100Cは、バッファチップ100B、又は下部に配置された他のコアチップ100C上に、バンプ170と接着層200を介して積層される。
コアチップ100Cは、バッファチップ100Bに相対的な概念である。
コアチップ100Cは、集積素子層に複数のメモリ素子を含む。
例えば、メモリ素子は、DRAM、SRAMのような揮発性メモリ素子、あるいはPRAM、MRAM、FeRAM、又はRRAMのような不揮発性メモリ素子を含み得る。
したがって、コアチップ100Cは、メモリチップである。
本実施形態の半導体パッケージ1000において、コアチップ100Cは、
図1Cの半導体チップ100である。
これにより、コアチップ100Cにおいて、パッドメタル層140の中央部分140c、すなわち、テストパッドPtの下部には、多重配線層130の配線131が配置されない。
すなわち、パッドメタル層140のテストパッドPtとオーバーラップされる多重配線層130の分離領域DAには、配線131が配置されない。
一方、本実施形態の半導体パッケージ1000において、コアチップ100Cは、
図1Cの半導体チップ100の代わりに、
図5A~
図7の半導体チップ(100a~100d)の内のいずれか1つが配置されることも可能である。
【0059】
コアチップ100Cは、半導体基板101、配線層130、下部電極パッド150、上部電極パッド155、貫通電極160、及びバンプ170を含む。
半導体基板101は、
図1Cの半導体チップ100の半導体基板101に該当し、集積素子層110を含む。
また、配線層130は、
図1Cの半導体チップ100の層間絶縁層120と多重配線層130とを含む。
貫通電極160は、バッファチップ100Bの貫通電極160Bについて説明した通りである。
当該貫通電極160は、コアチップ100Cの中心部分に第1方向(x方向)又は第2方向(y方向)に沿って複数の列に配置可能である。
下部電極パッド150及び上部電極パッド155は、バッファチップ100Bの下部電極パッド150及び上部電極パッド155について説明した通りである。
一方、下部電極パッド150上には、バンプ170が配置されるので、
図1Cの半導体チップ100におけるバンプパッドに該当する。
これにより、下部電極パッド150は、バンプパッド領域BPAに配置される。
さらに、貫通電極160もバンプパッド領域BPAに配置される。
【0060】
本実施形態の半導体パッケージ1000において、バッファチップ100B上にコアチップ100Cが8個積層される。
しかし、バッファチップ100B上に積層されるコアチップ100Cの個数が8個に限定されるものではない。
例えば、コアチップ100Cは、バッファチップ100B上に1個~7個、又は9個以上積層することも可能である。
本実施形態の半導体パッケージ1000において、コアチップ100Cは、DRAM素子を含むHBMチップである。
これにより、本実施形態の半導体パッケージ1000は、HBMパッケージである。
そのようなHBMパッケージは、ウェーハ状態のバッファチップ100Bそれぞれに対応する個々のDRAMチップ、すなわち、コアチップ100Cを積層し、密封材300で密封した後、ソーイング工程により個別化する方法によって製造される。
【0061】
密封材300は、バッファチップ100B上のコアチップ100C、及び接着層200を覆って密封する。
密封材300は、コアチップ100Cを密封し、コアチップ100Cを外部の物理的かつ化学的損傷から保護する。
密封材300は、例えば、EMC(epoxy molding compound)で形成される。
しかし、密封材300は、EMCに限定されず、多様な物質、例えば、エポキシ系物質、熱硬化性物質、熱可塑性物質、UV処理(UV curable)物質などで形成可能である。
また、密封材300は、レジンで形成されるが、フィラー(filler)を含んでもよい。
図8に示したように、密封材300は、最上部に配置されたコアチップ100Cの上面を覆う。
しかし、それに限定されず、密封材300は、最上部のコアチップ100Cの上面を覆わないことも可能である。
すなわち、最上部のコアチップ100Cの上面が密封材300から露出されることも可能である。
【0062】
図9A及び
図9Bは、本発明の一実施形態による半導体パッケージを含むシステムパッケージを示す斜視図及び断面図であって、
図9Bは、
図9AのIV-IV’線に沿って切断した部分の概略構成を示す断面図であり、
図9Aにおいて、外部密封材は省略した。
図8を共に参照して説明し、
図1A~
図8の説明部分で既に説明した内容は、簡単に説明するか、省略する。
【0063】
図9A及び
図9Bを参照すると、本実施形態の半導体パッケージを含むシステムパッケージ2000(以下、簡単に「システムパッケージ」という)は、半導体パッケージ1000、パッケージ基板1100、シリコン(Si)インターポーザ1200、第1半導体チップ1300、及び外部密封材1500を含む。
半導体パッケージ1000は、
図9Aに示したように、第1~第4半導体パッケージ(1000-1~1000-4)を含む。
第1~第4半導体パッケージ(1000-1~1000-4)は、第1半導体チップ1300の両側に2つずつSiインターポーザ1200上に配置される。
しかし、本実施形態のシステムパッケージ2000において、半導体パッケージ1000の個数が4個に限定されるものではない。
例えば、半導体パッケージ1000は、Siインターポーザ1200上に1個~3個、又は5個以上配置することも可能である。
【0064】
半導体パッケージ1000は、例えば、
図8の半導体パッケージ1000である。
これにより、半導体パッケージ1000は、例えば、HBMパッケージである。
より具体的には、半導体パッケージ1000は、バッファチップ100B、及びバッファチップ100B上に複数のコアチップ100Cを含み、バッファチップ100Bとコアチップ100Cとは、内部に貫通電極(160、160B)を含む。
バッファチップ100Bとコアチップ100Cについては、
図8の半導体パッケージ1000についての説明部分で説明した通りである。
図9Bに示していないが、バッファチップ100Bとコアチップ100Cとの間、及び隣接するコアチップ100C間に、バンプ170と接着層200とが配置される。
また、
図9Bに示したように、コアチップ100Cの内の最上部のコアチップ100Cは、貫通電極160を含まない。
【0065】
半導体パッケージ1000は、バッファチップ100Bの下面上の接続端子400を介して、Siインターポーザ1200上に積層される。
バッファチップ100B上のコアチップ100Cは、内部密封材300により密封される。
但し、
図9Bに示したように、コアチップ100Cの内の最上部のコアチップ100Cの上面は、内部密封材300により覆われない。
しかし、その他の実施形態において、最上部のコアチップ100Cの上面が内部密封材300により覆われることも可能である。
内部密封材300は、
図8の半導体パッケージ1000において、密封材300に該当する。
【0066】
パッケージ基板1100は、Siインターポーザ1200、半導体パッケージ1000、及び第1半導体チップ1300などが実装される支持基板であって、内部に少なくとも1層の配線を含む。
配線が多重層に形成された場合に、他の層の配線は、垂直コンタクトを介して互いに接続される。
パッケージ基板1100は、例えば、セラミック基板、PCB、有機基板、インターポーザ基板などに基づいて形成される。
パッケージ基板1100の下面上には、バンプ又はソルダーボールのような外部接続端子1150が配置される。
外部接続端子1150は、システムパッケージ2000を外部のシステム基板やメインボードなどに実装させる機能を行う。
【0067】
Siインターポーザ1200は、基板1201、貫通電極1210、接続端子1220、及び配線層1230を含む。
第1半導体チップ1300及び半導体パッケージ1000は、Siインターポーザ1200を媒介としてパッケージ基板1100上に積層される。
Siインターポーザ1200は、第1半導体チップ1300及び半導体パッケージ1000をパッケージ基板1100に電気的に接続する。
Siインターポーザ1200の基板1201は、例えば、シリコン基板でも形成される。
【0068】
貫通電極1210は、基板1201を貫通して延長される。
基板1201がシリコン基板に基づくので、貫通電極1210は、TSVに該当する。
貫通電極1210は、配線層1230に延長され、配線層1230の配線と電気的に接続される。
実施形態によって、Siインターポーザ1200は、内部に配線層のみを含み、貫通電極を含まない。
配線層1230は、基板1201の上面又は下面上に配置される。
例えば、配線層1230と貫通電極1210との位置関係は相対的である。
Siインターポーザ1200の上部パッドは、配線層1230を介して貫通電極1210に接続される。
【0069】
接続端子1220は、Siインターポーザ1200の下面上に配置され、貫通電極1210と電気的に接続される。
Siインターポーザ1200は、接続端子1220とアンダーフィル1250とを介してパッケージ基板1100上に積層される。
接続端子1220は、貫通電極1210と配線層1230の配線とを介してSiインターポーザ1200の上部パッドに接続される。
参考までに、Siインターポーザ1200の上部パッドの内のパワーやグラウンドに利用される上部パッドは統合され、接続端子1220に共に接続される。
これにより、接続端子1220の個数は、上部パッドの個数よりも少ない。
【0070】
本実施形態のシステムパッケージ2000において、Siインターポーザ1200は、第1半導体チップ1300と半導体パッケージ1000との間で電気信号を変換するか、あるいは電気信号を伝達するための目的にも使用される。
これにより、Siインターポーザ1200は、能動素子や受動素子などの素子を含まない。
一方、Siインターポーザ1200とパッケージ基板1100との間、及び接続端子1220間にアンダーフィル1250が充填される。
他の実施形態において、アンダーフィル1250は、接着フィルムのような接着層に代替することも可能である。
また、パッケージ基板1100上にMUF(Molded UnderFill)工程が行われる場合、アンダーフィル1250が省略可能である。
【0071】
第1半導体チップ1300は、Siインターポーザ1200の中央部分に配置される。
第1半導体チップ1300は、ロジックチップである。
これにより、第1半導体チップ1300は、内部に複数のロジック素子を含む。
ロジック素子は、例えば、AND素子、NAND素子、OR素子、NOR素子、XOR素子、XNOR素子、INV素子、ADD素子、DLY素子、FIL素子、MXT/MXIT素子、OAI素子、AO素子、AOI素子、Dフリップフロップ素子、リセットフリップフロップ素子、マスター・スレーブフリップフロップ素子、ラッチ素子、カウンタ、、又はバッファ素子を含み得る。
【0072】
ロジック素子は、アナログ信号処理、A/D変換(Analog-to-Digital Conversion)、制御などの多様な信号処理を実行する。
第1半導体チップ1300は、その機能によって、GPUチップ、CPUチップ、SOG(System On Glass)チップ、MPUチップ、APチップ、又はコントロールチップなどとも言及される。
外部密封材1500は、Siインターポーザ1200上に第1半導体チップ1300と半導体パッケージ1000とを覆って密封する。
図9Bに示したように、外部密封材1500は、第1半導体チップ1300と半導体パッケージ1000との上面を覆わない。
しかし、その他の実施形態において、外部密封材1500は、第1半導体チップ1300と半導体パッケージ1000の内の少なくとも1つの上面を覆うこともできる。
一方、図に示していないが、本実施形態のシステムパッケージ2000は、パッケージ基板1100上にSiインターポーザ1200と外部密封材1500とを覆って密封する第2外部密封材をさらに含むこともできる。
【0073】
参考までに、本実施形態のようなシステムパッケージ2000の構造を、2.5Dパッケージ構造と称するが、2.5Dパッケージ構造は、全ての半導体チップが共に積層され、Siインターポーザがない3Dパッケージ構造に対する相対的な概念である。
2.5Dパッケージ構造と3Dパッケージ構造の両方は、SIP(System In Package)構造に含まれる。
【0074】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0075】
100、100a、100b、100c、100d 半導体チップ
100B バッファチップ
100C コアチップ
101、101B 半導体基板
110 集積素子層
120 層間絶縁層
121~127 第1~第7層間絶縁層
130、130B、1230 配線層
131、131a 配線
131-6 第6層の配線
131t トップ層
131b ボディ
133、145 ビアコンタクト
140、140a、140b、 パッドメタル層
140c 中央部分
140o 外郭部分
141 バリヤー層
150、150B 下部電極パッド
155、155B 上部電極パッド
160、160B、1210 貫通電極
170 バンプ
200 接着層
300 密封材
400、1220 接続端子
1000 半導体パッケージ
1100 パッケージ基板
1150 外部接続端子
1200 Siインターポーザ
1201 基板
1250 アンダーフィル
1300 第1半導体チップ
1500 外部密封材
2000 システムパッケージ