(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024035116
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】光学フィルム及び光学フィルムを含む電子装置
(51)【国際特許分類】
G02B 5/00 20060101AFI20240306BHJP
G02F 1/13357 20060101ALI20240306BHJP
F21V 3/00 20150101ALI20240306BHJP
F21V 5/00 20180101ALI20240306BHJP
F21V 5/02 20060101ALI20240306BHJP
F21V 11/16 20060101ALI20240306BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20240306BHJP
G02F 1/1335 20060101ALN20240306BHJP
F21Y 103/00 20160101ALN20240306BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240306BHJP
【FI】
G02B5/00 B
G02F1/13357
F21V3/00 320
F21V3/00 530
F21V5/00 530
F21V5/02 100
F21V5/02 300
F21V11/16
F21S2/00 431
G02F1/1335
F21Y103:00
F21Y115:10
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023132518
(22)【出願日】2023-08-16
(31)【優先権主張番号】10-2022-0110231
(32)【優先日】2022-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】509179087
【氏名又は名称】エルエムエス・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】LMS Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】ハム,ムンホ
(72)【発明者】
【氏名】チョ,チャンヒ
(72)【発明者】
【氏名】イ,ジョンムン
(72)【発明者】
【氏名】ファン,テグ
(72)【発明者】
【氏名】イ,ウォニ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジンファン
【テーマコード(参考)】
2H042
2H291
2H391
3K244
【Fターム(参考)】
2H042AA10
2H042AA26
2H291FA13Z
2H291FA17Z
2H291FA82Z
2H291FA85Z
2H291FD04
2H291LA26
2H391AA15
2H391AB03
2H391AB04
2H391AC13
2H391AC25
2H391AC27
2H391AC30
2H391AC42
2H391AC53
3K244AA01
3K244BA08
3K244BA16
3K244BA19
3K244BA26
3K244BA28
3K244BA48
3K244CA03
3K244DA01
3K244DA05
3K244EA02
3K244EA12
3K244GA01
3K244GA02
3K244GA06
3K244GA10
3K244GA14
3K244GA17
3K244GB02
3K244GB08
3K244GB13
(57)【要約】
【課題】光学フィルムを提供する。
【解決手段】光学フィルムは、複数の突起を含むマット層、マット層の下に配置された第1のベースフィルム、第1のベースフィルムの下に配置され、第1の方向に沿って配置された複数の吸光パターンを含む遮光パターン層、遮光パターン層の下に配置された接着層、接着層を用いて、遮光パターン層に接合された第2のベースフィルム及び第2のベースフィルムの下に配置されたプリズム構造であって、第1の方向に対して80度から100度に傾斜した第2の方向に沿って配置された複数のプリズムを含むプリズム構造を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の突起を含むマット層、
前記マット層の下に配置された第1のベースフィルム、
前記第1のベースフィルムの下に配置され、第1の方向に沿って配置された複数の吸光パターンを含む遮光パターン層、
前記遮光パターン層の下に配置された接着層、
前記接着層を用いて、前記遮光パターン層に接合された第2のベースフィルム、及び
前記第2のベースフィルムの下に配置されたプリズム構造であって、前記第1の方向に対して80度~100度に傾斜した第2の方向に沿って配列された複数のプリズムを含むプリズム構造を含む光学フィルム。
【請求項2】
前記遮光パターン層は、前記第1のベースフィルムと対面する第1の面と、前記第1の面とは反対であり、前記接着層と対面する第2の面とを含み、
前記吸光パターンは、前記第1の面に向かう上面と、前記第2の面上に位置する下面と、前記下面から前記上面まで延びる側面とを含み、
前記上面の面積は、前記下面の面積より小さい、請求項1に記載の光学フィルム。
【請求項3】
前記側面と前記下面との間の角度は、85度から90度である、請求項2に記載の光学フィルム。
【請求項4】
前記上面は、前記第1の面と離隔された、請求項2に記載の光学フィルム。
【請求項5】
前記複数の吸光パターンの第1のピッチは、前記複数のプリズムの第2のピッチの2~2.5倍である、請求項1に記載の光学フィルム。
【請求項6】
前記複数の吸光パターンは、前記第2の方向の視野角を小さくするように構成され、
前記複数のプリズムは、前記第1の方向の視野角を小さくするように構成された、請求項1に記載の光学フィルム。
【請求項7】
前記複数の吸光パターンは、それぞれ台形のくさび形を有する、請求項1に記載の光学フィルム。
【請求項8】
前記複数の吸光パターンは、互いに並んで離隔して配置された、請求項1に記載の光学フィルム。
【請求項9】
前記遮光パターン層は、前記複数の吸光パターンの間に位置する透光領域を含む、請求項1に記載の光学フィルム。
【請求項10】
請求項1から請求項9のうちいずれか一項に記載の光学フィルム、
光源、及び
前記光源から発生した光の少なくとも一部を、前記光学フィルムに伝達するように構成された導光板を含む、バックライトユニット。
【請求項11】
LCD(liquid crystal display)パネル、及び
前記LCDパネルの下部に位置する請求項10に記載のバックライトユニット、を含むディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の様々な実施形態は、光学フィルム及び光学フィルムを含む電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイの発展とともに、ディスプレイ上に表示された情報を、他人に公開しないことを目的とした光学フィルムの開発が必要とされている。例えば、電子機器、特に、スマートフォンなどの小型電子機器に採用されているディスプレイは、一般に広い視野角を備える。これにより、ユーザの重要な情報、例えば、決済情報、身体情報などが意図せずに流出することが問題となっている。また、車両用ディスプレイの活用が増えており、運転者と同乗者の安全のために、運転中に運転者が、表示される映像を見ないようにする目的で、視野角を制御できる光学フィルムが開発されている。
【0003】
一般に、光学フィルムは、光制御フィルム、プライバシーフィルム又は視野角制御フィルムとも呼ばれ、角度によって光の透過率が変化するように構成されたフィルムを意味することができる。従来の光学フィルムは、狭い視野角を実現するために、様々な構造で設計されているが、狭視野角の限界、輝度低下、及びモアレ(moire)などの問題を回避できるより改善された光学フィルムが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
光学フィルムの視野角を小さくするために、複数(例えば、2枚)の光学シートが積層された光学フィルムを用いることができる。しかしながら、積層された複数の光学シートを含む光学フィルムを用いる場合、光学フィルムの厚さが増加し、ルーバーフィルムの吸収層による透過率の低下により、輝度が低下することがある。さらに、輝度の低下を補うために、バッテリの電力消費量が増加することがある。さらに、バックライトモジュールの組み立て時間は、光学シートの積層によって長くなることがある。
【0006】
本発明は、様々な実施形態により、遮光パターン層とプリズム構造とを貼り合わせることによって、1枚のシートの光学フィルムが実現でき、容易な組み立て性、狭い視野角、高い透過率、バックライトモジュールのスリム化を実現することができる。
【0007】
本発明は、様々な実施形態により、互いに実質的に垂直に配置された吸光パターン及びプリズムを含む光学フィルムを使用して、光源から出射される光の輝度損失を最小限に抑え、光学フィルムの視野角を小さくすることができる。
【0008】
本開示で解決しようとする課題は、前記の課題に限定されず、本開示の趣旨及び範囲から逸脱しない範囲で様々に拡張することができる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の様々な実施形態による光学フィルムは、複数の突起を含むマット層、前記マット層の下に配置された第1のベースフィルム、前記第1のベースフィルムの下に配置され、第1の方向に沿って配置された複数の吸光パターンを含む遮光パターン層、前記遮光パターン層の下に配置された接着層、前記接着層を用いて、前記遮光パターン層に貼り合わせた第2のベースフィルム及び前記第2のベースフィルムの下に配置されたプリズム構造であって、前記第1の方向に対して80度~100度に傾いた第2の方向に沿って配置された複数のプリズムを含むプリズム構造を含むことができる。
【発明の効果】
【0010】
本開示の様々な実施形態によれば、光学フィルムは、光を効果的に集光することによって、ディスプレイの機能は維持しながら、ユーザのプライバシーを保護するために、狭くなった視野角を実現することができる。
【0011】
本開示の様々な実施形態によれば、光学フィルムは、貼り合わせた遮光パターン層及びプリズム構造を含むことができる。遮光パターン層とプリズム構造とを貼り合わせることで、光学フィルムの輝度が増加され、視野角が小さくなり、光学フィルムの厚さが減少できる。
【0012】
これに加えて、本文書を通じて直接的又は間接的に把握される様々な効果を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本開示の一実施形態によるバックライトユニットの分解斜視図である。
【
図2】本開示の一実施形態によるバックライトユニットの側面図である。
【
図3】本開示の一実施形態によるバックライトユニットの正面図である。
【
図4】従来技術の問題を説明するための光学フィルムの平面図である。
【
図5】本開示の光学フィルムと従来技術の光学フィルムとの違いを説明するための図である。
【
図6】本開示の様々な実施形態による、第1のピッチと第2のピッチの比率による光学フィルムの効果を説明するための図である。
【
図7】本開示の様々な実施形態による、第1のピッチと第2のピッチの比率による輝度を説明するための図である。
【
図8】本開示の様々な実施形態による、屈折率相対比による光学フィルムの効果を説明するための図である。
【
図9】本開示の様々な実施形態による、屈折率相対比による光学フィルムの輝度を説明するための図である。
【
図10】本開示の吸光パターンの形状による光学フィルムの効果を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本文書の様々な実施形態及びこれに使用された用語は、本文書に記載されている技術的特徴を、特定の実施形態に限定しようとするものではなく、当該実施形態の多様な変更、均等物、又は代替物を含むものと理解されるべきである。図面の説明に関連して、類似又は関連の構成要素については、同様の参照符号が使用できる。アイテムに対応する名詞の単数形は、関連の文脈上、特に断りのない限り、一個又は複数個の前記アイテムを含むことができる。
【0015】
様々な実施形態によると、前述の構成要素それぞれの構成要素(例えば、モジュール又はプログラム)は、単数又は複数のオブジェクトを含んでもよく、複数のオブジェクトのうち一部は、他の構成要素に分離配置されてもよい。様々な実施形態によると、前述の当該構成要素のうち一つ以上の構成要素又は動作が省略されても、又は一つ以上の他の構成要素又は動作が追加されてもよい。代替的に又は追加的に、複数の構成要素(例えば、モジュール又はプログラム)は、一つの構成要素に統合されることができる。このような場合には、統合された構成要素は、複数の構成要素それぞれの構成要素の一つ以上の機能を、統合前に、複数の構成要素のうち当該構成要素によって実行されるものと同一又は類似に行うことができる。様々な実施形態によると、モジュール、プログラム又は他の構成要素によって実行される動作は、順次に、並列に、繰り返しに、又は経験的に実行されるか、前記動作のうち一つ以上が異なる順序で実行されるか、省略されるか、又は一つ以上の他の動作が追加されることがある。
【0016】
以下、添付の図面を参照して様々な実施形態について説明する。本実施形態を説明するにおいて、同一の構成については、同一の名称及び同一の符号が使用され、これによる付加的な説明は、省略することにする。また、本発明の実施形態を説明することにおいて、同一の機能を有する構成要素については、同一の名称及び同一の符号を使うだけで、実質的には、従来と全く同じではないことをあらかじめ言う。
【0017】
様々な実施形態によると、「含む」又は「有する」などの用語は、明細書上に記載されている特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらの組み合わせが存在することを示すものであって、一つ又はそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらの組み合わせの存在又は付加の可能性を、予め排除しないものと理解されるべきである。
【0018】
図1は、本開示の一実施形態によるバックライトユニットの分解斜視図である。
【0019】
一般に、液晶表示装置は、従来のブラウン管方式(CRT)とは異なり、画面全体に均一な光を提供するバックライトユニット(backlight unit)200を含む。バックライトユニット200は、液晶パネルに光を照射するために、液晶パネルの後部に設けられてもよい。バックライトユニット200は、光源210、反射板220、導光板230、拡散シート240及び/又は光学フィルム100を含むことができる。
【0020】
様々な実施形態によると、光源210は、光を出射することができる。光源210は、光を出射する発光体を含むことができる。光源210は、導光板230の側部(例えば、X軸方向及び/又はY軸方向)で発光して、導光板230の方向に光を伝達することができる。光源210から出射された光が、液晶パネルの背面に照射されることにより、識別可能な画像を実現することができる。
【0021】
一実施形態によれば、光源210は、冷陰極蛍光ランプ(cold cathode fluorescent lamp:CCFL)、外部電極蛍光ランプ(external electrode fluorescent lamp)、及び発光ダイオード(light emitting diode:LED、以下、LEDという)のうち1つを含むことができる。一実施形態によれば、光源210は、配列構造に応じて、エッジ型(edge type)と直下型(direct type)とに区分されるが、直下型は、エッジ型に比べて、分割駆動が可能であり、エッジ型よりもより繊細な映像を実現することができる。
【0022】
一実施形態によると、反射板220は、導光板230の後方に配置されて、導光板230の後方に出射された光を、導光板230に向けて反射して入射させることにより、光の損失を低減することができる。
【0023】
一実施形態によれば、導光板230は、光源210から入射した光を、面光源の形態に変換することができる。
【0024】
一実施形態によれば、拡散シート240は、導光板230から入射した光を、均一に分散させることができる。一例として、拡散シート240は、光拡散剤ビーズ(bead)が添加されている硬化性樹脂(例えば、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、エステルアクリレート及びラジカル発生型モノマーのうち少なくとも1つ以上を選択し、一つ又は二つ以上を混合されたものである)溶液を塗布して、光拡散剤ビーズによって、光拡散を引き起こすことができる。別の例では、拡散シート240は、均一又は不均一な大きさの形状(例えば、球形)の突起パターン(又は、突出部)を形成して、光の拡散を促進することができる。
【0025】
一実施形態によれば、光学フィルム100は、拡散シート240の上部に配置され、拡散シート240から伝達された光を集光して、上部に移動させることができる。一例では、光学フィルム100は、集光のための複数のレンズを含み、拡散シート240から伝達された光を内部で全反射して、上部に屈折させることができる。
【0026】
一実施形態によれば、光学フィルム100は、複数の突起111を含むマット層110、マット層110の下に配置された第1のベースフィルム120、第1のベースフィルム120の下に配置され、複数の吸光パターン140を含む遮光パターン層130、遮光パターン層130の下に配置された接着層150、接着層150の下に配置された第2のベースフィルム160及び第2のベースフィルム160の下に配置され、複数のプリズム171を含むプリズム構造170を含むことができる。
【0027】
一実施形態によれば、光学フィルム100は、光源210から発生した光の少なくとも一部を集光することができる。例えば、光学フィルム100は、左右方向(例えば、XY平面方向)に向かう光を、中心方向(例えば、+Z方向)に集光することにより、ディスプレイ装置の視野角を小さくすることができる。一実施形態によれば、光学フィルム100は、光制御フィルムと呼ばれることがある。
【0028】
前述したバックライトユニット200に含まれる複数の構成は、多様に組み合わせることができる。例えば、バックライトユニット200は、光源210、反射板220及び導光板230、拡散シート240のうち一部が省略されるか、構成の配置順序が異なるように組み合わせられるか、又は追加の構成をさらに含むことができる。例えば、バックライトユニット200の光学フィルム100と、反射偏光シート16との間には、拡散シートをさらに含むことができる。別の例として、バックライトユニット200から、一部の構成要素(例えば、拡散シート240)を除外することができる。
【0029】
一実施形態によれば、バックライトユニット200は、LCDパネル(図示せず)と共に組み立てられ、ディスプレイ装置に提供してもよい。
【0030】
図2は、本開示の一実施形態によるバックライトユニットの側面図である。
図3は、本開示の一実施形態によるバックライトユニットの正面図である。
【0031】
図2及び
図3を参照すると、バックライトユニット200は、光学フィルム100、光源210及び導光板230を含むことができる。光学フィルム100は、マット層110、第1のベースフィルム120、遮光パターン層130、接着層150、第2のベースフィルム160、及びプリズム構造170を含むことができる。
図2及び
図3の光学フィルム100及びバックライトユニット200の構成は、
図1の光学フィルム100及びバックライトユニット200の構成と全部又は一部が同じであってもよい。
【0032】
様々な実施形態によれば、マット層(matte layer)110は、マット層110を通過した光の視野角を小さくさせることができる。例えば、マット層110は、狭い視野角を形成するために、第3の方向(+Z軸方向)に向かう複数の突起111を含むことができる。一実施形態によれば、マット層110は、第1のベースフィルム120上に配置することができる。一実施形態によれば、マット層110の複数の突起111は、光学フィルム100の外観遮蔽を強化することができ、モアレ視認性を低減させることができる。
【0033】
様々な実施形態によれば、マット層110は、非ビーズタイプ(Non-Bead Type)の表面凹凸で散乱効果を実現することができる。例えば、マット層110は、モールドプロセスによってマット層を形成するための表面に、複数の凹凸形状を設けた後、UV樹脂を用いて、前記凹凸形状を複製することによって実現することができる。
【0034】
様々な実施形態によれば、第1のベースフィルム120は、マット層110を支持することができる。一実施形態によれば、第1のベースフィルム120は、マット層110と遮光パターン層130との間に配置することができる。一実施形態によれば、第1のベースフィルム120は、可視光の少なくとも一部を透過することができる材料で形成することができる。一実施形態によれば、第1のベースフィルム120は、ポリカーボネート(polycarbonate、PC)、アクリレート(acrylate)、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene phthalate、PET)などの高分子樹脂のうち少なくとも1つを含み得る。一実施形態によれば、第1のベースフィルム120は、第1の透光層と呼ばれることがある。
【0035】
様々な実施形態によれば、遮光パターン層130は、複数の吸光パターン140を含むことができる。一実施形態によれば、吸光パターン140は、光の少なくとも一部を吸収することができる材料を有することができる。例えば、吸光パターン140は、カーボンナノチューブ(CNT)、グラフェン(graphene)、又はカーボンブラック(carbon black)などの光を吸収することができる材料のうち少なくとも1つであり得る。一実施形態によれば、遮光パターン層130は、ルーバー(louver)フィルム又はマイクロルーバー(microlouver)フィルムと呼ぶことができる。例えば、遮光パターン層130は、複数の吸光パターン140と複数の吸光パターン140との間に位置する透光領域131を含むことができる。複数の吸光パターン140と透光領域131とは、実質的に交互に配置することができる。
【0036】
一実施形態によれば、遮光パターン層130は、第1のベースフィルム120と接着層150との間に配置することができる。例えば、遮光パターン層130は、第1のベースフィルム120と対面する第1の面130aと、第1の面130aと反対で接着層150と対面する第2の面130bとを含むことができる。
【0037】
様々な実施形態によれば、複数の吸光パターン140は、互いに対応する形状に並べて設計することができる。例えば、吸光パターン140は、第1の方向(例えば、Y軸方向)に沿って延びることができる。吸光パターン140が第1の方向に沿って延びる構造は、1つの吸光パターン140が、第1の方向に実質的に平行に配置された構造と解釈することができる。
【0038】
一実施形態によれば、吸光パターン140は、第2の面130b上に配置することができる。例えば、吸光パターン140は、第1の面130aに向かう上面140a、第2の面130b上に配置された下面140b、及び下面140bから上面140aまで延びた側面140cを含むことができる。
【0039】
様々な実施形態によれば、吸光パターン140は、実質的に台形のくさび形を有することができる。一実施形態によれば、吸光パターン140の幅方向(例えば、XY平面)の断面積は、+Z方向に向けて小さくなる形状を有することができる。例えば、吸光パターン140の側面140cと、下面140bとの間の第1の角度θ1は、85度から90度であり得る。吸光パターン140の下面140bの面積は、上面140aの面積よりも大きくてもよい。吸光パターン140の下面140bの面積が、上面140aの面積よりも大きいことにより、モアレ及び光の干渉を低減することができる。
【0040】
様々な実施形態によれば、吸光パターン140の上面140aは、遮光パターン層130の第1の面130aと離隔することができる。吸光パターン140が、遮光パターン層130の第1の面130aから離隔することによって、カットオフ(Cut-off)視野角輝度が制御され、改善された光学フィルム100を提供することができる。一実施形態によれば、吸光パターン140の上面140aと、遮光パターン層130の第1の面130aとの間の第1の距離d1は、光学フィルム100の製造工程で生じる気泡及びUV樹脂の消費量を考慮して設計することができる。例えば、第1の距離d1は、約50μm以下に設計することができる。
【0041】
様々な実施形態によれば、複数の吸光パターン140は、第1のピッチP1を有することができる。例えば、複数の吸光パターン140の山又は上面140a間の間隔又は谷又は下面140b間の距離は、第1のピッチP1と呼ばれ得る。一実施形態によれば、複数の吸光パターン140の第1のピッチP1は、複数のプリズム171の第2のピッチP2よりも長くてもよい。第1のピッチP1と第2のピッチP2との関係については、
図6及び
図7で詳細に説明する。一実施形態によれば、遮光パターン層130は、複数の吸光パターン140の間に配置され、光が通過するための透光領域131を含むことができる。
【0042】
様々な実施形態によれば、接着層150は、遮光パターン層130とプリズム構造170との間に配置することができる。例えば、接着層150は、遮光パターン層130と第2のベースフィルム160とを連結又は結合することができる。一実施形態によれば、接着層150は、遮光パターン層130の複数の吸光パターン140を支持することができる。一実施形態によれば、接着層150は、遮光パターン層130と第2のベースフィルム160との間のエアギャップ(air gap)を除去することによって、界面反射による光損失を低減することができる。
【0043】
様々な実施形態によれば、第2のベースフィルム160は、遮光パターン層130を支持することができる。一実施形態によれば、第2のベースフィルム160は、接着層150とプリズム構造170との間に配置することができる。一実施形態によれば、第2のベースフィルム160は、可視光の少なくとも一部を透過することができる材料で形成することができる。一実施形態によれば、第2のベースフィルム160は、ポリカーボネート(polycarbonate、PC)、アクリレート(acrylate)、ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene terephthalate、PET)などの高分子樹脂のうち少なくとも1つを含んでもよい。一実施形態によれば、第2のベースフィルム160は、第2の透光層と呼んでもよい。
【0044】
様々な実施形態によれば、プリズム構造170は、第2のベースフィルム160の下部(例えば、-Z方向)に配置することができる。一実施形態によれば、プリズム構造170は、複数のプリズム171を含むことができる。
【0045】
様々な実施形態によれば、複数のプリズム171を互いに対応する形状に並べて設計することができる。例えば、複数のプリズム171は、一方向(例えば、X軸方向)に沿って延びることができる。一実施形態によれば、複数の吸光パターン140は、複数のプリズム171に対して指定された角度を有するように配置することができる。例えば、複数の吸光パターンが配置された第1の方向は、複数のプリズムが配置された第2の方向に対して指定された角度範囲に傾斜してもよい。一実施形態によれば、指定された角度範囲は、80度から100度であってもよい。一実施形態によれば、複数の吸光パターン140は、複数のプリズム171に対して実質的に垂直な方向に沿って配置することができる。例えば、複数の吸光パターン140は、第1の方向(例えば、Y軸方向)に沿って配列され、複数のプリズム171は、第1の方向(Y軸方向)に垂直な方向(例えば、X軸方向)に沿って配置することができる。複数のプリズム171が第2の方向に沿って延びる構造は、1つのプリズム171が、第2の方向に実質的に平行に配置された構造と解釈することができる。
【0046】
様々な実施形態によれば、複数のプリズム171は、第2のピッチP2を有することができる。例えば、複数のプリズム171の山又は谷間の距離は、第2のピッチP2と呼ばれ得る。
【0047】
様々な実施形態によれば、複数の吸光パターン140は、左右方向(例えば、X軸方向)の視野角を小さくすることができる。例えば、遮光パターン層130は、遮光パターン層130の下から入射した光の少なくとも一部を集中させることができる。本開示における光の集中(focusing of light)は、集光(condensing)として解釈することができる。
【0048】
一実施形態によれば、複数のプリズム171は、上下方向(例えば、Y軸方向)の視野角を調整することができる。例えば、プリズム構造170は、プリズム構造170の下から入射した光の少なくとも一部を集中(例えば、集光)することができる。複数の吸光パターン140及び複数のプリズム171によって、光学フィルム100を通過する光の視野角を小さくすることができる。視野角が小さくするにつれて、スマートフォンなどの小型電子機器のユーザが、露出を望まない重要な情報が露出するという問題を軽減することができる。一実施形態によれば、複数のプリズム171が配置された方向は、遮光パターン層130が配置された方向と異なってもよい。例えば、遮光パターン層130は、第1の方向(Y軸方向)に沿って配置され、複数のプリズム171は、前記第1の方向と実質的に垂直な第2の方向に沿って配置されてもよい。別の例では、遮光パターン層130は、第1の方向(例えば、Y軸方向)に沿って配列され、複数のプリズム171は、前記第1の方向に対して80度~100度に傾斜した第2の方向に沿って配置することができる。一実施形態によれば、光学フィルム100は、遮光パターン層130及び複数のプリズム171を用いて、全方向の視野角を調整することができる。例えば、遮光パターン層130は、左右方向(例えば、第2方向)に集光し、左右方向の視野角を調整(例えば、視野角を小さく)し、複数のプリズム171は、上下方向(例えば、第1の方向(Y軸方向))に集光し、上方向の視野角を調整することができる。一実施形態によれば、光学フィルムの光路は、上下方向の視野角及び左右方向の視野角を変更する4方向(way)構造と呼ばれることがある。
【0049】
図4は、従来技術の問題を説明するための光学フィルムの平面図である。
【0050】
図5は、本開示の光学フィルムと従来技術の光学フィルムとの違いを説明するための図である。
【0051】
図1~
図5を参照すると、光学フィルム100は、従来の光学フィルム300より高い輝度を有し、狭い半値全幅(full width at half maximum、FWHM)を有することができる。
【0052】
様々な実施形態によれば、光学フィルム100は、遮光パターン層130とプリズム構造170とを貼り合わせた構造を有することができる。例えば、光学フィルム100は、接着層150を含むことができる。接着層150は、遮光パターン層130とプリズム構造170との間に配置され、遮光パターン層130とプリズム構造170とを連結又は結合することができる。
【0053】
例えば、従来の光学フィルム300は、ルーバー(louver)310及び逆プリズム320を含むことができる。一実施形態によれば、ルーバー310は、第1の上部マット層311、上部ベースフィルム312、遮光パターン層313、吸光パターン314、接着層315、下部ベースフィルム316及び下部マット層317を含むことができる。ルーバー310の第1の上部マット層311、上部ベースフィルム312、遮光パターン層313、吸光パターン314及び接着層315の構成は、
図2及び
図3の光学フィルム100のマット層110、第1のベースフィルム120、遮光パターン層130、吸光パターン140及び接着層150の構成と全部又は一部が同じであってもよい。
【0054】
一実施形態によれば、逆プリズム320は、第2の上部マット層321、プリズムベースフィルム322、プリズム構造323、及びプリズム324を含むことができる。逆プリズム320のプリズムベースフィルム322、プリズム構造323及びプリズム324の構成は、
図2及び
図3の光学フィルム100の第2のベースフィルム160、プリズム構造170及びプリズム171の構成と全部又は一部が同じであってもよい。
【0055】
本開示の光学フィルム100は、複数の光学シートが単純に積層された構造(例えば、
図4の光学フィルム300)と比較して、1枚のシート(one sheet)構造によるスリム化を実現することができる。
【0056】
様々な実施形態によれば、光学フィルム100は、第1の高さh1を有することができる。一実施形態によれば、第1の高さh1は、ベースフィルム120、160の厚さに基づいて変更することができる。例えば、第1のベースフィルム120及び第2のベースフィルム160が、約50μmの厚さを有するPETである場合、光学フィルム100の第1の高さh1は、約270μmであり得る。別の例として、第1のベースフィルム120及び第2のベースフィルム160が、約80μmの厚さを有するOCF-PETである場合、光学フィルム100の第1の高さh1は、約330μmであり得る。複数の光学シートが単純に積層された従来の光学フィルム300では、ルーバー310は、約300μmの第2の高さh2を有し、逆プリズム320は、約155μmの第3の高さh3を有することができる。例えば、本開示の光学フィルム100は、ルーバー310と逆プリズム320とを貼り合わせることによって、積層された従来の光学フィルム300の一部の構成(例えば、下部ベースフィルム316又はプリズムベースフィルム322)を除外することができる。
【0057】
本開示の光学フィルム100は、複数の光学シートが単純に積層された構造(例えば、
図4の光学フィルム300)と比較して、視野角狭小性能及び輝度性能を改善することができる。一実施形態によれば、本開示の光学フィルム100のコノスコープ画像(conoscope image)、逆プリズム320のコノスコープ画像、及び/又は従来の光学フィルム300のコノスコープ画像を参照すると、本開示の光学フィルム100の視野角が最も狭いことがある。一実施形態によれば、本開示の光学フィルム100の輝度は、従来の光学フィルム300の輝度より大きく、半値全幅(full width at half maximum、FWHM)を小さくすることができる。前記コノスコープ画像は、光の移動経路を観察するために使用される機器を使用して撮影された視野角画像と呼ばれることがある。
【0058】
様々な実施形態によれば、接着層の屈折率が高くなるほど、光学フィルム100のカットオフ視野角輝度を低減することができる。一実施形態によれば、本開示の光学フィルム100のカットオフ視野角輝度は、従来の光学フィルム300のカットオフ視野角輝度よりも向上することができる。
【0059】
図6は、本開示の様々な実施形態による、第1のピッチと第2のピッチの比率による輝度を説明するための図である。
図7は、本開示の様々な実施形態による、屈折率相対比による光学フィルムの効果を説明するための図である。例えば、
図7の縦軸は、輝度を意味し、横軸は、視野角を意味することができる。
【0060】
図6及び
図7を参照すると、吸光パターン(例えば、
図3の吸光パターン140)の第1のピッチ(例えば、
図3の第1のピッチP1)とプリズム(例えば、
図2のプリズム171)の第2のピッチ(例えば、
図2の第2のピッチP2)の比率に基づいて、光学フィルムの輝度、半値全幅(full width at half maximum、FWHM)、視野角及び/又は光路が変更することができる。一実施形態によれば、輝度が増加するほど、プライバシー機能が低下することがある。例えば、輝度が増加すると、半値全幅が増加して、プライバシー機能が低下することがある。
【0061】
様々な実施形態によれば、光学フィルムは、ユーザの便宜のために、輝度を維持しながら、プライバシー機能のための半値全幅を有するピッチP1、P2を有することができる。一実施形態によれば、第2のピッチP2に対する第1のピッチP1の長さが増加するほど、輝度及び半値全幅を増加させることができる。一実施形態によれば、第1のピッチP1対第2のピッチP2の比は、1.5~2.75であり得る。より好ましくは、第1のピッチP1は、第2のピッチP2の2~2.5倍であり得る。例えば、第1のピッチP1は、27μm~50μmであり得る。第2のピッチP2は、約18μmであり得る。一実施形態によれば、第1のピッチP1は、第2のピッチP2の約2.15倍であってもよい。
【0062】
図8は、本開示の様々な実施形態による、屈折率相対比による光学フィルムの効果を説明するための図である。
図9は、本開示の様々な実施形態による、屈折率相対比による光学フィルムの輝度を説明するための図である。例えば、
図9の縦軸は、輝度を意味し、横軸は、視野角を意味することができる。
【0063】
図8及び
図9を参照すると、遮光パターン層130の第1の屈折率(clear)とプリズム構造(例えば、
図2のプリズム構造170)の第2の屈折率(prism)との比に基づいて、光学フィルムの輝度、半値全幅(full width at half maximum、FWHM)、視野角及び/又は光路を変更することができる。一実施形態によれば、輝度が増加するほど、半値全幅が増加し、プライバシー機能が減少され得る。例えば、半値全幅と輝度とは、トレードオフ関係であってもよい。
【0064】
様々な実施形態によれば、光学フィルムは、ユーザの便宜のために、輝度を維持しながら、プライバシー機能のための半値全幅を有する屈折率を有することができる。一実施形態によれば、プリズム構造170の第2の屈折率に対する遮光パターン層130の第1の屈折率が増大するほど、輝度及び半値全幅が増大してもよい。一実施形態によれば、ある範囲において、遮光パターン層130の第1の屈折率が高くなるほど、輝度は同じであるが、半値全幅は増加し、プライバシー機能が低減できる。
【0065】
一実施形態によれば、第1の屈折率対第2の屈折率の比は、0.9~1.1であり得る。例えば、遮光パターン層130の第1の屈折率は、約1.40~1.65であり、プリズム構造170の第2の屈折率は、約1.49であり得る。一実施形態によれば、遮光パターン層130の第1の屈折率は、プリズム構造170の第2の屈折率の約1.04であってもよい。
【0066】
図10は、本開示の吸光パターンの形状による光学フィルムの効果を説明するための図である。
【0067】
図10を参照すると、本開示の光学フィルム(例えば、
図1の光学フィルム100)は、正方向の台形の吸光パターン(例えば、
図3の吸光パターン140)を有することができる。例えば、吸光パターン140の上面(例えば、
図3の上面140a)の面積は、下面(例えば、
図3の下面140b)の面積より少なくてもよい。一実施形態によれば、正方向の吸光パターン140を含む本開示の光学フィルム(例えば、
図1の光学フィルム100)の輝度は、逆方向の吸光パターンを含む光学フィルムの輝度よりも高くてもよい。
【0068】
一実施形態によれば、正方向の吸光パターン140を含む本開示の光学フィルム(例えば、
図1の光学フィルム100)の視野角は、逆方向の吸光パターンを含む光学フィルムの視野角よりも狭くてもよい。
【0069】
本開示の様々な実施形態によれば、光学フィルム(例えば、
図1の光学フィルム100)は、複数の突起(例えば、
図2の突起111)を含むマット層(例えば、
図1のマット層110)、前記マット層の下に配置された第1のベースフィルム(例えば、
図1の第1のベースフィルム120)、前記第1のベースフィルムの下に配置され、第1の方向(例えば、
図1のY軸方向)に沿って配置された複数の吸光パターン(例えば、
図1の吸光パターン140)を含む遮光パターン層(例えば、
図1の遮光パターン層130)、前記遮光パターン層の下に配置された接着層(例えば、
図1の接着層150)、前記接着層を用いて前記遮光パターン層に接合された第2のベースフィルム(例えば、
図1の第2のベースフィルム160)及び前記第2のベースフィルムの下に配置されたプリズム構造であって、前記第1の方向に対して80度~100度に傾斜した第2の方向に沿って配列された複数のプリズム(例えば、
図1のプリズム171)を含むプリズム構造(例えば、
図1のプリズム構造170)を含むことができる。
【0070】
様々な実施形態によれば、前記遮光パターン層は、前記第1のベースフィルムと対面する第1の面(例えば、
図3の第1の面130a)と、前記第1の面とは反対であり、前記接着層と対面する第2の面(例えば、
図3の第2の面130b)を含み、前記吸光パターンは、前記第1の面に向かう上面(例えば、
図3の上面140a)と、前記第2の面上に位置した下面(例えば、
図3の下面140b)と、前記下面から前記上面まで延びる側面(例えば、
図3の側面140c)と、を含み、前記上面の面積は、前記下面の面積よりも小さくてもよい。
【0071】
様々な実施形態によれば、前記側面と前記背面との間の角度は、85度から90度であり得る。
【0072】
様々な実施形態によれば、前記上面は、前記第1の面から離隔することができる。
【0073】
様々な実施形態によれば、前記複数の吸光パターンの第1のピッチ(例えば、
図3の第1のピッチP1)は、前記複数のプリズムの第2のピッチ(例えば、
図3の第2のピッチP2)の2~2.5倍であってもよい。
【0074】
様々な実施形態によれば、前記プリズム構造は、前記プリズム構造の下から入射した光を集中させるように構成され、前記遮光パターン層は、前記遮光パターン層の下から入射した光を集中させるように構成されてもよい。
【0075】
様々な実施形態によれば、前記複数の吸光パターンは、前記第2の方向の視野角を小さくするように構成され、前記複数のプリズムは、前記第1の方向の視野角を小さくするように構成されてもよい。
【0076】
様々な実施形態によれば、前記複数の吸光パターンは、それぞれ台形のくさび形を有することができる。
【0077】
様々な実施形態によれば、前記複数の吸光パターンは、互いに並んで離隔して配置することができる。
【0078】
様々な実施形態によれば、前記遮光パターン層は、前記複数の吸光パターンの間に配置された透光領域(例えば、
図3の透光領域131)を含むことができる。
【0079】
様々な実施形態によれば、バックライトユニットは、前記光学フィルム、光源(例えば、
図1の光源210)、及び前記光源から発生した光の少なくとも一部を、前記光学フィルムに伝達するように構成された導光板(例えば、
図1の導光板230)を含むことができる。
【0080】
様々な実施形態によれば、ディスプレイ装置は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display:LCD)パネルと、前記LCDパネルの下部に位置するバックライトユニットとを含むことができる。
【0081】
以上説明した本開示の光学フィルム、光学フィルムを含むバックライトユニット、及び光学フィルム及びバックライトユニットを含むディスプレイ装置は、前述の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者は、本開示の技術的範囲内で様々な置換、変形及び変更が可能であることを認識するであろう。
【符号の説明】
【0082】
100:光学フィルム
110:マット層
111:突起
120:第1のベースフィルム
130:遮光パターン層
130a:第1の面
130b:第2の面
131:透光領域
140:吸光パターン
150:接着層
160:第2のベースフィルム
170:プリズム構造
171:プリズム
200:バックライトユニット
210:光源
220:反射板
230:導光板
240:拡散シート