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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024035130
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   H04R 17/00 20060101AFI20240306BHJP
   H04N 5/64 20060101ALI20240306BHJP
   H04R 1/02 20060101ALI20240306BHJP
【FI】
H04R17/00
H04N5/64 571Q
H04R1/02 102Z
【審査請求】有
【請求項の数】40
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023135126
(22)【出願日】2023-08-23
(31)【優先権主張番号】10-2022-0110278
(32)【優先日】2022-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】鄭 議 鉉
(72)【発明者】
【氏名】金 秀 蓮
(72)【発明者】
【氏名】李 用 雨
(72)【発明者】
【氏名】李 華 烈
【テーマコード(参考)】
5D004
5D017
【Fターム(参考)】
5D004AA09
5D004BB01
5D004BB02
5D004CD01
5D004CD07
5D004FF01
5D004FF05
5D017AE24
(57)【要約】      (修正有)
【課題】表示パネルの正面方向に音響を出力し、スリム化する表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置は、ベース部材110、プレート部材150およびベース部材110とプレート部材150との間にある表示部130を含み、振動によって音響を出力する表示パネル100、プレート部材150に構成された振動部材200並びにプレート部材150および振動部材200と電気的に結合された信号ケーブルを含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース部材、プレート部材、および前記ベース部材と前記プレート部材との間にある表示部を含む表示パネルと、
前記プレート部材の背面にある振動層と、
前記振動層にある電極層とを含む、表示装置。
【請求項2】
前記振動層は、前記プレート部材と前記電極層に印加される信号によって振動するように構成された、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記電極層上にあるカバー部材をさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記電極層と前記カバー部材との間の接着層をさらに含む、請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記プレート部材および前記電極層と電気的に結合された信号ケーブルをさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記信号ケーブルの一部分と前記電極層を覆うカバー部材をさらに含む、請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記信号ケーブルは、
前記プレート部材と電気的に結合された第1コンタクトライン、および
前記電極層と電気的に結合された第2コンタクトラインを含む、請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第1コンタクトラインと前記第2コンタクトラインを含む前記信号ケーブルの一部分は、前記プレート部材と前記カバー部材との間にある接着層に挿入された、請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記振動層の周辺の前記プレート部材にある絶縁層と、
前記電極層と前記絶縁層を覆う保護層とをさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項10】
前記絶縁層は、前記振動層を囲み、
前記絶縁層の最上面は、前記振動層の最上面の下にある、請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記電極層の一側から前記絶縁層上に延びる延長ラインをさらに含む、請求項9に記載の表示装置。
【請求項12】
前記プレート部材および前記延長ラインと電気的に結合された信号ケーブルをさらに含む、請求項11に記載の表示装置。
【請求項13】
ベース部材、プレート部材、および前記ベース部材と前記プレート部材との間にある表示部を含み、振動によって音響を出力するように構成された表示パネルと、
前記プレート部材に構成された振動部材と、
前記プレート部材および前記振動部材と電気的に結合された信号ケーブルとを含む、表示装置。
【請求項14】
前記振動部材は、前記プレート部材と前記信号ケーブルを介して印加される信号によって振動するように構成された、請求項13に記載の表示装置。
【請求項15】
前記振動部材は、
前記プレート部材の背面にある振動層と、
前記振動層にある第2電極とを含み、
前記プレート部材は、前記振動部材の第1電極である、請求項13に記載の表示装置。
【請求項16】
前記信号ケーブルは、前記プレート部材および前記第2電極と電気的に結合された、請求項15に記載の表示装置。
【請求項17】
前記振動部材を覆うカバー部材と、
前記振動部材と前記カバー部材との間の接着層とをさらに含む、請求項15に記載の表示装置。
【請求項18】
前記振動層に隣接する前記信号ケーブルの一部分は、前記プレート部材と前記カバー部材との間にある他の接着層に挿入された、請求項17に記載の表示装置。
【請求項19】
前記振動部材は、
前記プレート部材の背面にある振動層と、
前記振動層の周囲にある絶縁層と、
前記振動層にある第2電極と、
前記第2電極の一側から前記絶縁層上に延びた延長ラインと、
前記第2電極と前記延長ラインを覆う保護層とを含む、請求項13に記載の表示装置。
【請求項20】
前記信号ケーブルは、前記プレート部材および前記延長ラインと電気的に結合された、請求項19に記載の表示装置。
【請求項21】
前記表示パネルは、第1領域と第2領域を含み、
前記振動部材は、
前記第1領域にある第1振動部材と、
前記第2領域にある第2振動部材とを含む、請求項13に記載の表示装置。
【請求項22】
前記第1振動部材および前記第2振動部材のそれぞれは、
前記プレート部材の背面にある1つ以上の振動層と、
前記1つ以上の振動層にある1つ以上の第2電極とを含み、
前記プレート部材は、前記第1振動部材および前記第2振動部材のそれぞれの第1電極である、請求項21に記載の表示装置。
【請求項23】
前記第1振動部材および前記第2振動部材のそれぞれは、
前記プレート部材の背面にある1つ以上の振動層と、
前記1つ以上の振動層の周辺にある絶縁層と、
前記1つ以上の振動層にある1つ以上の第2電極と、
前記1つ以上の第2電極の一側から前記絶縁層上に延びた1つ以上の延長ラインと、
前記1つ以上の第2電極と前記1つ以上の延長ラインを覆う保護層とを含む、請求項21に記載の表示装置。
【請求項24】
前記表示パネルの前記第1領域と前記第2領域を分割するように構成されたパーティションをさらに含む、請求項21に記載の表示装置。
【請求項25】
前記プレート部材の背面にある支持部材をさらに含み、
前記パーティションは、第1~第3パーティション部材のうちの1つ以上を含み、
前記第1パーティション部材は、前記表示パネルの前記第1領域と前記第2領域との間の領域において、前記プレート部材と前記支持部材との間にあり、
前記第2パーティション部材は、前記第1振動部材を囲むように前記プレート部材と前記支持部材との間にあり、
前記第3パーティション部材は、前記第2振動部材を囲むように前記プレート部材と前記支持部材との間にある、請求項24に記載の表示装置。
【請求項26】
前記プレート部材は、
前記表示部に結合された内部プレートと、
前記表示パネルの前記第1領域に対応する前記内部プレートの第1領域に結合された第1外部プレートと、
前記表示パネルの前記第2領域に対応する前記内部プレートの第2領域に結合され、前記第1外部プレートから離間された第2外部プレートとを含む、請求項21に記載の表示装置。
【請求項27】
前記第1振動部材は、前記第1外部プレートと前記信号ケーブルを介して印加される信号によって振動するように構成され、
前記第2振動部材は、前記第2外部プレートと前記信号ケーブルを介して印加される信号によって振動するように構成された、請求項26に記載の表示装置。
【請求項28】
前記第1振動部材は、
前記第1外部プレートの背面にある1つ以上の振動層と、
前記1つ以上の振動層にある1つ以上の第2電極とを含み、
前記第1外部プレートは、前記第1振動部材の第1電極である、請求項26に記載の表示装置。
【請求項29】
前記第2振動部材は、
前記第2外部プレートの背面にある1つ以上の振動層と、
前記1つ以上の振動層にある1つ以上の第2電極とを含み、
前記第2外部プレートは、前記第2振動部材の第1電極である、請求項26に記載の表示装置。
【請求項30】
前記第1振動部材は、
前記第1外部プレートの背面にある1つ以上の振動層と、
前記1つ以上の振動層の周辺にある絶縁層と、
前記1つ以上の振動層にある1つ以上の第2電極と、
前記1つ以上の第2電極の一側から前記絶縁層上に延びた1つ以上の延長ラインと、
前記1つ以上の第2電極と前記1つ以上の延長ラインを覆う保護層とを含み、
前記第1外部プレートは、前記第1振動部材の第1電極である、請求項26に記載の表示装置。
【請求項31】
前記第2振動部材は、
前記第2外部プレートの背面にある1つ以上の振動層と、
前記1つ以上の振動層の周辺にある絶縁層と、
前記1つ以上の振動層にある1つ以上の第2電極と、
前記1つ以上の第2電極の一側から前記絶縁層上に延びた1つ以上の延長ラインと、
前記1つ以上の第2電極と前記1つ以上の延長ラインを覆う保護層とを含み、
前記第2外部プレートは、前記第2振動部材の第1電極である、請求項26に記載の表示装置。
【請求項32】
前記表示パネルの前記第1領域と前記第2領域を分割するように構成されたパーティションをさらに含む、請求項26に記載の表示装置。
【請求項33】
前記プレート部材の背面にある支持部材をさらに含み、
前記パーティションは、第1~第3パーティションのうちの1つ以上を含み、
前記第1パーティション部材は、前記表示パネルの前記第1領域と前記第2領域との間の領域において、前記内部プレートと前記支持部材との間にあり、
前記第2パーティション部材は、前記第1振動部材を囲むように前記第1外部プレートと前記支持部材との間にあり、
前記第3パーティション部材は、前記第2振動部材を囲むように前記第2外部プレートと前記支持部材との間にある、請求項32に記載の表示装置。
【請求項34】
前記信号ケーブルは、前記プレート部材および前記1つ以上の第2電極と電気的に結合された、請求項22または23に記載の表示装置。
【請求項35】
前記振動部材は、
前記表示パネルの前記第1領域の縁部分にあり、前記第1振動部材と異なる形状で構成された第3振動部材と、
前記表示パネルの前記第2領域の縁部分にあり、前記第2振動部材と異なる形状で構成された第4振動部材とをさらに含む、請求項21~33のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項36】
前記振動層は、3以上の多角形状、円形状、または楕円形状を含む、請求項1~12、15~20、22、23、および28~31のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項37】
前記振動層は、1つ以上の直線と曲率を有する1つ以上の曲線のうちの1つ以上を含む非四角形状を含む、請求項1~12、15~20、22、23、および28~31のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項38】
前記振動層は、圧電物質を含む、請求項36に記載の表示装置。
【請求項39】
前記表示部は、発光素子層の発光により前記ベース部材の方に光を出力するように構成された複数の画素を含む、請求項1~33のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項40】
前記プレート部材は、鉄とニッケルの合金、ステンレススチール(stainless steel)、アルミニウム、マグネシウム、マグネシウム合金、マグネシウムリチウム合金、およびアルミニウム合金のうちの1つ以上の材質で構成された、請求項1~33のいずれか一項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置は、映像を表示する表示パネル、および表示パネルの映像に関連する音響を出力するための音響装置を含む。表示装置は、画面が拡大する傾向にあるのに対して、軽量化およびスリム化に対する要求が高まっている。しかしながら、表示装置は、音響出力のためのスピーカなどの音響装置を内蔵するのに十分なスペースを有する必要があるため、軽量化および小型化に困難な面がある。また、表示装置に内蔵された音響装置で発生した音響は、表示パネルの前面ではなく表示装置の背面または側面方向に出力されるため、表示パネルの前面で映像を視聴する視聴者または使用者の方に進行しないため、映像を視聴する視聴者の没入を妨げる問題点がある。
【0003】
そして、表示装置に適用されるスピーカは、例えば、マグネットとコイルを含むアクチュエータであり得る。しかしながら、アクチュエータを表示装置に適用する場合、厚みが厚いという欠点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書の実施例による解決課題は、表示パネルを振動させて表示パネルの正面方向に音響を出力することができる表示装置を提供することである。
【0005】
本明細書の実施例による解決課題は、表示パネルの正面方向に音響を出力することができ、スリム化することができる表示装置を提供することである。
【0006】
本明細書の実施例に係る解決しようとする課題は、上で言及した課題に限定されず、言及していないその他の課題は、下記の記載内容から、本明細書の技術思想が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解され得るだろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書の追加的な特徴、利点、および実施例は、以下の説明で部分的に説明され、部分的には本明細書から明確になり、それから提供される発明の概念の実施例によって理解されよう。発明の概念の他の特徴、利点、および実施例は、本明細書に提供されるか、それから導出され得る説明、請求範囲だけでなく、添付された図面によって実現され達成され、達成され得る。
【0008】
本明細書の実施例による表示装置は、ベース部材、プレート部材、およびベース部材とプレート部材との間にある表示部を含む表示パネル、プレート部材の背面にある振動層、および振動層にある電極層を含む。
【0009】
本明細書の実施例に係る表示装置は、ベース部材、プレート部材、およびベース部材とプレート部材との間にある表示部を含み、振動によって音響を出力する表示パネル、およびプレート部材に構成された振動部材、およびプレート部材および振動部材と電気的に結合された信号ケーブルを含む。
【0010】
上で言及した課題の解決手段以外の本明細書の様々な例による具体的な事項は、以下の記載内容および図面に含まれる。
【発明の効果】
【0011】
本明細書の一実施例による表示装置は、表示パネルの振動によって表示パネルの正面方向に音響を出力することができる。
【0012】
本明細書の一実施例による表示装置は、表示パネルの正面方向に音響を出力することができ、スリム化することができる。
【0013】
本明細書の一実施例による表示装置は、表示パネルの振動によって2チャンネルの音響を出力することができる。
【0014】
上記の解決しようとする課題、課題解決手段、効果の内容は、請求範囲の必須的な本質的な特徴を特定するものではないので、請求範囲の権利範囲は、発明の内容に記載された事項によって制限されない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明の追加理解を提供するために含まれ、本出願に統合され、その一部を構成する添付図面は、本発明の態様および実施態様を例示し、説明と共に本発明の原理を説明する役割をすることができる。
【0016】
図1】本明細書の実施例による表示装置を示す図である。
図2】本明細書の実施例による図1に示す線I-I’の断面図である。
図3】本明細書の実施例による図2の表示部に構成された1つの副画素を示す断面図である。
図4】本明細書の実施例による図1に示す線I-I’の他の例の断面図である。
図5】本明細書の一実施例による表示装置において、表示パネルの背面と振動部材を示す図である。
図6】本明細書の実施例による図5に示した線II-II’の断面図である。
図7】本明細書の他の実施例による表示装置を示す図である。
図8】本明細書の他の実施例による図7に示した線III-III’の断面図である。
図9A】本明細書の他の実施例による表示装置を示す図である。
図9B】本明細書の他の実施例による表示装置を示す図である。
図9C】本明細書の他の実施例による表示装置を示す図である。
図9D】本明細書の他の実施例による表示装置を示す図である。
図10】本明細書の他の実施例による表示装置を示す図である。
図11】本明細書の他の実施例による表示装置を示す図である。
図12】本明細書の他の実施例による図11に示した「B1」部分の拡大図である。
図13】本明細書の他の実施例による表示装置において、表示パネルの背面と振動部材を示す図である。
図14】本明細書の他の実施例による図13に示した線IV-IV’の断面図である。
図15】本明細書の他の実施例による表示装置において、表示パネルの背面と振動部材を示す図である。
図16】本明細書の他の実施例による図15に示した線V-V’の断面図である。
図17】本明細書の他の実施例による表示装置において、表示パネルの背面と振動部材を示す図である。
図18】本明細書の他の実施例による図17に示した線VI-VI’の断面図である。
図19】本明細書の他の実施例による表示装置において、表示パネルの背面と振動部材を示す図である。
図20】本明細書の他の実施例による図19に示した線VII-VII’の断面図である。
図21】本明細書の他の実施例による表示装置において、表示パネルの背面と振動部材を示す図である。
図22】本明細書の他の実施例による図21に示した線VIII-VIII’の断面図である。
【0017】
図面および詳細な説明全体にわたって特別な説明がない限り、同一の図面符号は同一の構成要素、特徴および構造について指すものと理解されなければならない。これらの要素の相対的なサイズと描写は、明確性、説明、および利便性のために誇張され得る。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本明細書の実施例を詳細に参照し、その例は添付図面に例示できる。以下の説明で、よく知られた機能または構成の具体的な説明が本明細書の要旨を不必要に曇せる場合、その具体的な説明は、簡潔さのために省略することができる。説明された段階および/または動作の進行は、一例示的なものだが、段階および/または動作の順序は、本明細書に記載されたものに限定されず、特定の順序で必ず発生する段階および/または動作を除いて変更され得る。特に明記しない限り、同一の参照符号は、これらが異なる図面に図示されていても、全体的に類似の構成要素を指すことができる。1つ以上の実施例で、異なる図面で同一の構成要素(または同一の名前を有する構成要素)は、特に明記しない限り、同一または実質的に同一の機能および特性を有することができる。以下の説明で使用される構成要素のそれぞれの名称は、便宜上選択されたもので、実際の製品とは異なり得る。
【0019】
本明細書の利点および特徴とそれらを達成する方法は添付図面に基づいて詳細に後述する多様な例を参照すると明らかになるであろう。しかし、本明細書は以下で開示する一実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態に実現可能であり、本明細書の実施例等はただ本明細書の開示を完全にし、本明細書の技術思想が属する技術分野で通常の知識を有する者に技術思想の範疇を完全に知らせるために提供され得る。
【0020】
本明細書の実施例を説明するための図面に開示した形状、サイズ、面積、比率、角度、個数などは例示的なものなので、本明細書が図示の事項に限定されるものではない。
【0021】
本明細書で言及した「含む」、「有する」、「からなる」、「構成する」、「形成される」などが使用されている場合、「だけ」または「のみ」が使用されていない限り、他の部分を追加することができる。本明細書で使用される用語は、単に特定の実施例を説明するために使用され、本明細書示の範囲を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される用語は、例示的な実施例を説明するために使用されるだけで、本明細書示の範囲を限定することを意図するものではない。構成要素を単数で表現した用語は、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。「実施例」は、例示的な例であり得る。本明細書に記載された「実施例」または「一例」で説明された任意の構成は、必ずしも他の構成に比べて好ましく、または有利なものと解釈される必要はない。
【0022】
1つ以上の実施例において、構成要素、特徴または対応する情報(例えば、レベル、範囲、寸法、サイズなど)は、これらの誤差または公差範囲について明示的な説明が提供されない場合でも、誤差または公差範囲を含むものと解釈され得る。誤差または公差範囲は、様々な要因(例:工程要因、内部または外部衝撃、騒音など)によって生じ得る。
【0023】
位置関係についての説明の場合、位置関係についての説明である場合、「上(on)または上に(aboveまたはover)」、「上部に」、「下(under)または下に(belowまたはbeneath)」、「下部に」、「近く(near)」、「隣接に(adjacent to)」、「横に(beside)」、または「次に(next to)」、などを使用して2つの部分の間に位置関係が説明されている場合、「すぐに(just)」、「即時(に)(immediate(ly))」、「密接(に)(close(ly))」、または「直接(に)(direct(ly))」が使用されていない限り、2つの部分の間に1つ以上の他の部分が配置され得る。例えば、構造物が、「上(on)または上に(aboveまたはover)」、「上部に」、「下(under)または下に(belowまたはbeneath)」、「下部に」、「近く(near)」、「隣接に(adjacent to)」、「横に(beside)」、または「次に(next to)」に位置していると説明されている場合、この説明は、構造物が互いに接触する場合、その間に第3構造物が配置される場合を含むものと解釈されなければならない。例えば、構造物が、「上(on)または上に(aboveまたはover)」、「上部に」、「下(under)または下に(belowまたはbeneath)」、「下部に」、「近く(near)」、「隣接に(adjacent to)」、「横に(beside)」、または「次に(next to)」に位置していると説明されている場合、この説明は、構造物が互いに接触する場合、その間に第3構造物が配置または介在される場合を含むものと解釈されなければならない。また、「前」、「後」、「背」、「左」、「右」、「上」、「底」、「下向」、「上向」、「上部」、「下部」、「列」、「行」、「垂直」、「水平」などは、任意の参照フレームを参照する。
【0024】
時間関係についての説明の場合、「後に(after)」、「に続いて(subsequent)」、「次に(next)」、「前に(before or preceding or prior to)」などで時間的前後関係が説明されている場合、「すぐに(just)」、「即時(に)(immediate(ly))」、または「直接(に)direct(ly))」が使用されていない以上、連続的または連続的でない場合も含むことができる。
【0025】
第1、第2などを多様な構成要素を敍述するために使うが、これらの構成要素はこれらの用語に制限されない。これらの用語はただ一構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。よって、以下で言及する第1構成要素は本明細書の技術的思想内で第2構成要素でもあり得る。さらに、第1要素、第2要素などは、本明細書の範囲から逸脱することなく、当業者の便宜に応じて任意に命名され得る。「第1」、「第2」などの用語は、構成要素を互いに区別するために使用され得るが、構成要素の機能または構造は、構成要素の前の序数または構成要素の名称によって限定されない。
【0026】
本明細書の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用され得る。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのもので、その構成要素の本質、基礎、順番または個数な定義するために使用されない。
【0027】
ある構成要素または層が他の構成要素に「連結」、「結合」または「連結」すると記載されている場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接連結するか、または連結することができるが、特に明示的な記載事項がない間接的に連結、または連結することができる各構成要素の間に、他の構成要素また他の層が「配置(disposed)」または「介在(interposed)」されることもあると理解されなければならない。
【0028】
ある構成要素または層が他の構成要素また他の層に「接触」または「重畳」などと記載されている場合、その構成要素は、その他の構成要素また他の層に直接に接触するか、または重畳されることができるが、特に明示的な記載事項がない間接的に接触するか、または重畳されることができる各構成要素また他の層の間に、1つ以上の他の構成要素また他の層が「配置(disposed)」または「介在(interposed)」されることもあると理解されなければならない。例えば、本明細書について、「重複するまたは重複し(overlap)」、「重なり合い(overlapping)」などの用語は、例えば、面と面との連結による「重複する、電気的および/または物理的に連結する」、例えば、面と面との連結による「重なり合い、電気的および/または物理的に連結する」と理解されなければならない。
【0029】
「ライン」または「方向」などの用語は、それぞれのラインまたは方向が互いに並んでいるか垂直である幾何学的関係だけで解釈されてはならず、本明細書の構成要素が機能的に動作することができる範囲内でより広い方向性を有するラインまたは方向を意味することができる。
【0030】
「少なくとも1つ」の用語は、1つ以上の関連項目から提示可能なすべての組み合わせを含むものと理解されなければならない。例えば、「第1項目、第2項目、および第3項目のうちの少なくとも1つ」の意味は、第1項目、第2項目、または第3項目のうちの2つ以上から提示された項目の組み合わせだけではなく、第1項目、第2項目、および第3項目のいずれかの組み合わせのみを含むとすることができる。
【0031】
第1構成要素、第2構成要素「および/または」第3構成要素の表現は、第1、第2および第3の構成要素のうちの1つまたは第1、第2および第3の構成要素の任意の組み合わせまたはすべての組み合わせと理解されなければならない。例えば、A、Bおよび/またはCは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A、BおよびCの任意または何らかの組み合わせ、またはA、BおよびCのすべてと見なすことができる。さらに、「構成要素A/構成要素B」の表現は、構成要素Aおよび/または構成要素Bと理解されなければならない。
【0032】
1つ以上の実施例で、「の間」および「の中」の用語は、特に明記しない限り、便宜のために単に交換可能に使用され得る。例えば、「複数の構成要素の間」の表現は、「複数の構成要素の中」と理解することもできる。他の実施例で、「複数の構成要素の中」の表現は、「複数の構成要素の間」と理解することもできる。1つ以上の実施例で、構成要素の個数は、2であり得る。1つ以上の実施例で、構成要素の個数は、2よりも多いことがあり得る。
【0033】
1つ以上の実施例で、「互いに異なる」の表現は、任意の構成要素が他の構成要素と異なるものと理解することができる。
【0034】
1つ以上の実施例で、「の1つ以上」および「のうちの1つ以上」の表現は、特に明記しない限り、便宜のために単に交換可能に使用され得る。例えば、「の1つ以上」の表現は、「のうちの1つ以上」と理解することもできる。例えば、「のうちの1つ以上」の表現は、「の1つ以上」と理解することもできる。
【0035】
本明細書の1つ以上の実施例のそれぞれの特徴が部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能で、技術的に多様な連動および駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立的に実施可能であり得、連関の関係で一緒に実施することもできる。本明細書の1つ以上の実施例で、本明細書の多様な実施例による各装置の構成要素は、動作可能に結合されるか、または構成され得る。
【0036】
本明細書で使用される用語(技術的および科学的用語を含む)は、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者によって理解されるものと同一の意味を有することができる。さらに、一般的に使用される辞書で定義された用語のような用語は、例えば、関連技術の文脈でその意味と一致する意味を有することして解釈されるべきであり、特に明記しない限り、理想化されるか、または過度に形式的な意味と解釈されてはならない。
【0037】
本明細書で使用される「装置」という用語は、表示パネルと、表示パネルを駆動するためのドライバーを含む表示装置を意味することができる。表示装置の例は、発光素子などを含むことができる。さらに、表示装置の例としては、ノートパソコンコンピューター(notebook computer)、テレビ(television)、コンピューターモニター(computer monitor)、自動車用デバイス(automotive device)、ウェアラブルデバイス(wearable device)、および自動車用電装デバイス(automotive equipment device)、およびセット電子デバイス(または装置)(set electronic device(or apparatus))またはセットデバイス(または装置)(set device (or apparatus))、例えば、発光デバイスのそれぞれを含む完成品(Complete productまたはfinal product)であるスマートフォン(smart phone)または 電子パッド(electronic pad)などのモバイル電子デバイス(mobile electronic device)を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0038】
本明細書で、説明の便宜上、ソース電極とドレイン電極とを区別して説明する。しかし、ソース電極とドレイン電極は、混用して使用される。ソース電極は、ドレイン電極であり、ドレイン電極は、ソース電極であり得る。さらに、本明細書の一実施例で、ソース電極は、本明細書の他の実施例でドレイン電極であり、本明細書のいずれかの実施例でドレイン電極は、本明細書の他の実施例でソース電極であり得る。
【0039】
以下、添付の図を参照して本明細書の様々な実施例に係る振動装置、振動装置およびそれらを含む車両について詳細に説明する。各図面の構成要素に対する参照番号は、他の図面に同じ構成要素が図示されていることがあるが、特に明記しない限り、同じ参照番号は、類似の構成要素を指すことができる。さらに、説明の便宜上、図に示した構成要素のスケール、寸法、大きさおよび厚さは、実際と異なるスケール、寸法、大きさおよび厚さを有し得るので、図に示したスケール、寸法、大きさおよび厚さに限定されない。
【0040】
図1は、本明細書の実施例による表示装置を示す図である。図2は、図1に示す線I-I’の断面図である。図3は、図2の表示部に構成された1つの副画素を示す断面図である。本明細書の全ての実施例による各表示装置の全ての構成要素は、動作可能に結合されて構成され得る。
【0041】
図1図3を参照すると、本明細書の実施例による表示装置(または発光表示装置またはフレキシブル表示装置)は、表示パネル100および振動部材200を含むことができる。
【0042】
表示パネル100は、映像を表示するように構成され、プレート部材150の振動に基づいて音響を出力するように構成することができる。例えば、表示パネル100は、振動によって音響および/またはハプティックフィードバックを使用者に提供することができる。
【0043】
本明細書の一実施例による表示パネル100は、ベース部材110、表示部130、およびプレート部材150を含むことができる。
【0044】
ベース部材110は、ガラス材質およびプラスチック材質のうちの1つ以上で構成することができる。例えば、ベース部材110は、ポリイミド材質で構成することができる。また、ベース部材110は、ガラス層とプラスチック層の積層構造を含むことができる。例えば、ベース部材110は、ベース基板、第1基板、表示基板、前面基板、前面部材、または外部基板のうちの1つ以上であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0045】
プラスチック材をベース部材110の材質として用いる場合には、ベース部材110上で表示パネルの構成要素が高温の蒸着工程で行われることを勘案する際、高温に耐えられる耐熱性に優れたポリイミドを用いることができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、プラスチック材料は、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate)(PET)、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(acrylonitrile-butadiene-styrene copolymer)(ABS)、ポリメチルメタクリレート(polymethyl methacrylate)(PMMA)、ポリエチレンナフタレート(polyethylene naphthalate)(PEN)、ポリカーボネート(polycarbonate)(PC),porie-terusuruhon(polyethersulfone)(PES)、ポリアリレート(polyarylate)(PAR)、ポリスルホン(polysulfone)(PSF)、シクロオレフィン共重合体(cyclo olefin copolymer )(COC)、トリアセチルセルロース(triacetylcellulose)(TAC)、ポリビニルアルコール(polyvinyl alcohol)(PVA)、ポリスチレン(polystyrene)(PS)のうちのいずれかを含むことができる。
【0046】
ベース部材110の第1面(または内部面)全体は、1つ以上のバッファ層111によって覆われ得る。
【0047】
バッファ層111は、薄膜トランジスタの製造工程中、高温工程でベース部材110に含まれた物質がトランジスタ層に拡散することを遮断することができる。また、バッファ層111は、外部の水分や湿気が発光素子の方に浸透するのを防止する役割もすることができる。このような、バッファ層111は、無機物質で構成することができる。
【0048】
表示部130は、ベース部材110またはバッファ層111上に構成することができる。例えば、表示部130は、映像を表示するようにベース部材110またはバッファ層111上に構成することができる。
【0049】
表示部130は、ベース部材110またはバッファ層111上に構成された信号ラインに供給される信号によって映像を表示する複数の画素(P)を含むことができる。例えば、表示部130は、複数のゲートラインおよび/または複数のデータラインによって設けられる画素領域(PA)に配置される画素アレイ部を含むことができる。画素アレイ部は、信号ラインに供給される信号によって映像を表示する複数の画素(P)を含むことができる。信号ラインは、ゲートラインとデータライン、および画素駆動電源ラインなどを含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0050】
複数の画素(P)(または画素領域(PA))のそれぞれは、発光領域(EA)および発光領域(EA)に隣接するか、または発光領域(EA)を囲む非発光領域(NEA)を含むことができる。発光領域(EA)は、開口領域、発光部、または開口部であり得、これに限定されるものではない。非発光領域(NEA)は、非発光部または回路領域であり得る。複数の画素(P)のそれぞれは、実際に光が発光する最小単位の領域であり、サブ画素として定義することができる。隣接する少なくとも3つの画素(P)は、カラー表示のための1つの単位画素を構成することができる。例えば、1つの単位画素は、隣接する赤色画素、緑色画素、および青色画素を含み、輝度を向上させるために白色画素をさらに含むこともできる。
【0051】
複数の画素(P)の各々は、ボトムエミッション(Bottom Emision)方式の形態で映像を表示するように構成され得る。ボトムエミッション方式によって画素(P)で発生した光は、ベース部材110を通過してベース部材110の背面方向に放出することができる。代案的に、複数の画素(P)のそれぞれは、トップエミッション(top emission)方式またはボトムおよびトップエミッション方式の形態で映像を表示するように構成され得る。
【0052】
本明細書の一例による複数の画素(P)のそれぞれは、画素回路131、オーバーコート層133、および発光素子層(または発光素子)134を含むことができる。
【0053】
画素回路131は、信号ラインと共に画素(P)の非発光領域(NEA)に構成され、隣接するゲートラインとデータラインおよび画素駆動電源ラインに連結することができる。画素回路131は、画素駆動電源ラインから供給される画素駆動電源に基づいて、ゲートラインからのスキャンパルスに応答してデータラインからのデータ信号によって発光素子層134に流れる電流を制御することができる。本明細書の一実施例による画素回路131は、スイッチング薄膜トランジスタと、駆動薄膜トランジスタおよびキャパシタを含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0054】
薄膜トランジスタは、ゲート電極、ゲート絶縁膜、半導体層、ソース電極およびドレイン電極を含むことができる。ここで、薄膜トランジスタは、非晶質TFT、多結晶TFT、酸化物TFT、または有機TFTなどであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0055】
非晶質TFTは、非晶質半導体材料を含むことができる。非晶質半導体材料は、非晶質シリコン(a-Si)からなることができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0056】
酸化物TFTは、酸化物半導体材料を含むことができる。酸化物半導体材料は、漏れ電流を防止できる優れた効果と、製造コストが比較的安価であり得る。酸化物半導体は、亜鉛(Zn)、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、錫(Sn)、チタン(Ti)などの金属酸化物または亜鉛(Zn)、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、錫(Sn)またはチタン(Ti)およびその酸化物などの金属の組み合わせからなることができる。具体的には、酸化物半導体は、ZnO(zinc oxide)、ZTO(zinc-tin oxide)、ZIO(zinc-indium oxide)、InO(indium oxide)、TiO(titanium oxide)、IGZO(indium-gallium-zinc oxide)、IZTO(indium-zinc-tin oxide)、IZO(indium zinc oxide)、IGTO(indium gallium tin oxide)、およびIGO(indium gallium oxide)を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0057】
多結晶は、多結晶半導体材料を含むことができる。多結晶半導体材料は、電子、正孔などキャリアの移動速度が速く移動度が高く、エネルギー消費が少なく信頼性に優れる。多結晶半導体は、ポリシリコンからなることができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0058】
有機TFTは、有機半導体材料を含むことができる。
【0059】
スイッチング薄膜トランジスタは、ゲートラインに供給されるスキャンパルスによってスイッチングされ、データラインに供給されるデータ信号を駆動薄膜トランジスタに供給する。キャパシタは、駆動薄膜トランジスタのゲート電極とソース電極の間の重畳領域に設けられ、駆動薄膜トランジスタのゲート電極に供給されるデータ信号に対応する電圧を貯蔵することができる。駆動薄膜トランジスタは、スイッチング薄膜トランジスタから供給される電圧および/またはキャパシタの電圧によってターンオンすることによって、画素駆動電源ラインから発光素子層134に流れる電流量を制御する。例えば、駆動薄膜トランジスタは、スイッチング薄膜トランジスタから供給されるデータ信号に基づいて画素駆動電源ラインから発光素子層134に流れるデータ電流を制御することにより、データ信号に対応する明るさで発光素子層134を発光させることができる。
【0060】
本明細書の一実施例による表示装置は、ベース部材100の表示部130の周辺にある非表示部に設けられたスキャン駆動回路(またはゲート駆動回路)をさらに含むことができる。スキャン駆動回路は、ゲート制御信号によってスキャンパルスを生成してゲートラインに供給する。本明細書の一実施例によるスキャン駆動回路は、画素(P)の薄膜トランジスタと共に、薄膜トランジスタと同じ工程により形成されるベース部材110の非表示部に形成されるトランジスタを含むシフトレジスタで構成することができる。
【0061】
画素回路131は、パッシベーション層132によって覆うことができる。例えば、パッシベーション層132は、画素回路131を覆うようにベース部材110上に構成することができる。パッシベーション層132は、無機物質で構成することができる。例えば、パッシベーション層132は、シリコン酸化物(silicon oxide)(SiOx)またはシリコン窒化物(silicon nitride)(SiNx)を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、パッシベーション層132は、省略することができる。
【0062】
オーバーコート層133は、画素回路131を覆うようにベース部材110の上に構成することができる。オーバーコート層133は、画素回路131上に平坦面を設けるように構成することができる。例えば、オーバーコート層133は、有機物質で構成することができる。例えば、オーバーコート層133は、アクリル(acrylic)樹脂、エポキシ(epoxy)樹脂、フェノール(phenolic)樹脂、ポリアミド(polyamide)樹脂、ポリイミド(polyimide)樹脂などを含むことができる。例えば、オーバーコート層133は、保護層または平坦化層であり得、文言どおりの構成に限定されない。
【0063】
発光素子層134は、オーバーコート層133上に構成することができる。発光素子層134は、画素電極134a、発光素子134b、および共通電極134cを含むことができる。
【0064】
画素電極134a(またはアノード電極)は、各画素領域(PA)の発光領域(EA)全体および非発光領域(NEA)の一部と重畳するオーバーコート層133上に設けることができる。例えば、画素電極134aは、パターン形態で設けることができる。画素電極134aは、オーバーコート層133に設けられたコンタクトホールを介して画素回路131の駆動薄膜トランジスタと電気的に連結することができる。画素電極134aは、ITO(indium tin oxide)またはIZO(indium zinc oxide)などの透明導電性物質で構成することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。代案的に、画素電極134aは、反射効率の高い透明導電フィルムと不透明導電フィルムを含む多層構造を有することができる。透明導電フィルムは、ITO(indium tin oxide)またはIZO(indium zinc oxide)などのような相対的に高い仕事関数値を有する物質からなることができる。不透明導電フィルムは、Al、Ag、Cu、Pb、Mo、Tiまたはそれらの合金を含む単層または多層構造を有することができる。例えば、画素電極134aは、透明導電フィルムと不透明導電フィルム、および透明導電フィルムが順次積層された構造、または透明導電フィルムと不透明導電フィルムが順次積層された構造を有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0065】
各画素領域(PA)の非発光領域(NEA)の一部に配置された画素電極134aの縁部分は、バンク層135によって覆われ得る。バンク層135は、画素回路131と画素電極134aの縁部分を覆うようにオーバーコート層133上に設けることで、複数の画素(P)のそれぞれの発光領域(EA)(または開口領域または光抽出領域)を定義(または区画)することができる。バンク層135は、隣接する画素間の光学的干渉を防止するために不透明な物質(例えば、黒色物質)から構成され得る。このとき、バンク層135は、カラー顔料、有機ブラック、ブラックインクおよびカーボンのうちの少なくとも1つから構成され得る。
【0066】
発光素子134bは、画素電極134a上に形成または構成することができる。発光素子134bは、画素電極134aに直接に接触するように構成することができる。例えば、発光素子134bは、有機発光素子または無機発光素子を含むことができる。例えば、発光素子134bは、有機発光層、無機発光層、および量子ドット発光層のいずれか1つを含むか、または有機発光層(または無機発光層)と量子ドット発光層の積層または混合構造を含むことができる。
【0067】
共通電極134c(またはカソード電極)は、複数の画素(P)のそれぞれに設けられた発光素子134bに共通に連結するように構成することができる。共通電極134cは、発光素子134bから放出されて入射する光をベース部材110の方に反射させるために反射率の高い金属物質を含むことができる。
【0068】
本明細書の実施例による発光素子134bは、画素ごとに同じ色、例として,ホワイト(White)の光を発光するように実現されるか、または画素ごとに異なる色、例として、赤色、緑色、または青色の光を発光するように実現されこともできる。本明細書の実施例として、発光素子134bは、画素ごとに同じ色を含む単一の構造または2つ以上の構造を含むスタック構造であり得る。本明細書の他の実施例として、発光素子134bは、画素ごとに1つ以上の他の色を含む2つ以上の構造を含むスタック構造であり得る。1つ以上の異なる色を含む2つ以上の構造は、青色、赤色、黄緑色(yellow-green)、および緑色のうちの1つ以上であるか、またはこれらの組み合わせで構成され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。組み合わせの例として、青色および赤色、赤色および黄緑色、赤色および緑色、および赤色/黄緑色/緑色などであり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。同じ色または1つ以上の他の色を有する2つ以上の構造を含むスタック構造は、2つ以上の構造の間に電荷生成層がさらに含まれ得る。電荷生成層は、PN接合構造であり得、N型電荷生成層およびP型電荷生成層が含まれ得る。
【0069】
本明細書の他の実施例による発光素子134bは、画素電極134aと共通電極134cに電気的に連結したマイクロ発光ダイオード素子を含むことができる。マイクロ発光ダイオード素子は、集積回路(IC)またはチップ(Chip)の形態で実現された発光ダイオードであり得る。マイクロ発光ダイオード素子は、画素電極134aと電気的に連結した第1端子、および共通電極134cと電気的に連結した第2端子を含むことができる。
【0070】
本明細書の一実施例による表示装置または表示部130は、カラーフィルタ層137をさらに含むことができる。
【0071】
カラーフィルタ層137は、画素(P)の発光領域(EA)と重畳するようにベース部材110とオーバーコート層133との間に構成することができる。本明細書の一実施例として、カラーフィルタ層137は、発光領域(EA)と重畳するようにパッシベーション層132とオーバーコート層133との間に配置することができる。本明細書の他の実施例として、カラーフィルタ層137は、ベース部材110とバッファ層111との間に配置するか、またはバッファ層111とパッシベーション層132との間に発光領域(EA)と重畳するように配置することができる。
【0072】
カラーフィルタ層137は、複数の画素(P)のそれぞれに設定された色相の波長のみを透過させるカラーフィルタを含むことができる。例えば、カラーフィルタ層137は、赤色カラーフィルタ、緑色カラーフィルタ、および青色カラーフィルタを含むことができる。
【0073】
本明細書の一実施例による表示パネル100または表示部130は、封止層136をさらに含むことができる。
【0074】
封止層(encapsulation layer)136は、表示部130を囲んで覆うように構成することができる。封止層136は、外部の水分や湿気が発光素子層134の方に浸透するのを防止するように構成することができる。封止層136は、無機物質層または有機物質層から形成するか、または無機物質層と有機物質層が交互に積層された複層構造で形成することができる。
【0075】
例えば、封止層136は、順次積層された第1無機封止層、第2有機封止層、および第3無機封止層を含むことができる。
【0076】
第1無機封止層および第3無機封止層は、シリコン酸化物(silicon oxide)(SiOx)またはシリコン窒化物(silicon nitride)(SiNx)のような無機物質で形成され得る。第2無機封止層は、アクリル(acrylic)樹脂、エポキシ(epoxy)樹脂、フェノール(phenolic)樹脂、ポリアミド(polyamide)樹脂、ポリイミド(polyimide)樹脂のような有機物質で形成され得る。第1無機封止層、第2有機封止層および第3無機封止層の材料は、これに限定されない。
【0077】
一方、封止層136は、3つの層に限定されず、例えば、封止層136は、無機封止層と有機封止層との間に交互に積層されたn(ここで、nは、3より大きい整数)の層を含むことができる。代案的に、封止層は、省略することができる。
【0078】
本明細書の一実施例による表示装置または表示パネル100は、機能性フィルム160をさらに含むことができる。
【0079】
機能性フィルム160は、ベース部材110の第1面とは反対の第2面(または外部面または光抽出面)の上に配置することができる。例えば、機能性フィルム160は、透明接着部材を介してベース部材110の第2面に結合または付着することができる。本明細書の一実施例による機能性フィルム160は、反射防止層(または反射防止フィルム)、バリア層(またはバリアフィルム)、タッチセンシング層、および光路制御層(または光路制御フィルム)のうちの1つ以上を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0080】
反射防止層は、ベース部材110上に配置された薄膜トランジスタおよび/または信号ラインによって反射して、再び外部に進む反射光を遮断する偏光層(または偏光フィルム)であり得る。例えば、反射防止層は、円偏光層(または円偏光フィルム)を含むことができる。バリア層は、水分透湿度の低い材質、例えば、ポリマー材質からなることにより、外部からの水分または酸素の浸透を防止することができる。タッチセンシング層は、相互静電容量方式または自己静電容量方式に基づくタッチ電極層を含むことにより、タッチ電極層を介して使用者のタッチに対応するタッチデータを出力することができる。光路制御層は、高屈折層と低屈折層が交互に積層した構造を含むことで、各画素(P)から入射する光の経路を変更して視野角によるカラーシフト現象を最小化することができる。
【0081】
プレート部材150は、表示部130を覆うように構成することができる。プレート部材150は、接着部材140を介して表示部130に接着することができる。接着部材は、表示部130を囲むようにベース部材110上に構成することができる。プレート部材150の第1面は、接着部材に結合(または付着)するか、または接着部材140に直接に結合(または付着)することができる。これにより、表示部130は、ベース部材110と接着部材140に囲まれることで、ベース部材110と接着部材140の間に埋め込んだり内蔵したりすることができる。例えば、プレート部材150の第1面と反対の第2面150aは、表示装置の外部に露出した表示パネル100の正面(または画面)であり得る。
【0082】
プレート部材150は、表示パネル100で発生した熱を放熱させることができる。プレート部材150は、外部の衝撃から表示部130または表示パネル100を保護し、外部の水分や湿気が発光素子層134の方に浸透することを防止することができる。プレート部材150は、表示パネル100の剛性を補償することができる。例えば、プレート部材150は、プレート、導電性プレート、導電性プレート部材、放熱部材、放熱プレート、放熱基板、封止基板、封止プレート、剛性プレート、第2基板、背面基板、背面部材、背面プレート、内部基板、または内部プレートであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0083】
本明細書の実施例によるプレート部材150は、導電性材質または金属材質で構成することができる。例えば、プレート部材150は、鉄とニッケルの合金、ステンレススチール、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、マグネシウム(Mg)合金、マグネシウムリチウム(Mg-Li)合金、およびアルミニウム(Al)合金のうちの1つ以上の材質で構成することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0084】
接着部材140は、表示部130とプレート部材150の間に介在し、プレート部材150と表示部130を対向合着させることができる。例えば、接着部材140は、充填材質であり得る。例えば、接着部材140は、PSA(pressure sensitive adhesive)、OCA(optically cleared adhesive)またはOCR(optically cleared resin)を含むことができる。例えば、接着部材140は、振動伝達媒体をさらに含むことができる。例えば、振動伝達媒体は、ベース部材110に伝達される振動の損失を低減することができる。例えば、振動伝達媒体は、接着部材140に含有または添加された圧電物質を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0085】
振動部材200は、表示パネル100またはプレート部材150を振動させるように構成することができる。振動部材200は、表示パネル100に直接に構成されるか、または表示パネル100の背面に直接に連結され得る。例えば、振動部材200は、表示パネル100に一体化され得る。例えば、表示パネル100は、振動装置一体型表示パネルであり得る。
【0086】
振動部材200は、表示パネル100のプレート部材150を含むことができる。表示パネル100のプレート部材150は、振動部材200の電極として用いることができる。例えば、振動部材200は、振動素子、振動装置、振動器、 振動発生器、振動発生装置、能動振動部材、変位素子、変位装置、音響発生素子、音響発生器、音響発生装置、スピーカ、または圧電スピーカであり得る。
【0087】
本明細書の一実施例による振動部材200は、圧電効果(piezoelectric effect)によって収縮および/または膨張を交互に繰り返すことにより、厚み方向(Z)に振動することによって表示パネル100(またはプレート部材150)を振動させることができる。例えば、振動部材200は、逆圧電効果により収縮および/または膨張を交互に繰り返すことによって厚み方向(Z)に振動することにより、表示パネル100(またはプレート部材150)を直接に振動させることができる。
【0088】
本明細書の一実施例による振動部材200は、第1電極150、振動層210、および第2電極230を含むことができる。
【0089】
第1電極150は、表示パネル100のプレート部材150で構成することができる。例えば、第1電極(またはプレート部材)150は、導電性基板、導電性プレート、金属電極、電極部材、電極プレート、下部電極、下部電極プレート、共通電極部材、または共通電極であり得る。
【0090】
振動層210は、プレート部材150の第1面と対応する第1電極150の第1面と反対の第1電極150の第2面に構成することができる。振動層210は、第1電極150の第2面に直接に形成されるか、または直接に結合され得る。以下の説明において、「第1電極150」は、「第1電極(またはプレート部材)150」を意味することができる。
【0091】
振動層210は、圧電効果を含む圧電物質または電気活性物質を含むことができる。例えば、圧電物質は、外力によって結晶構造に圧力またはねじれ現象が作用しながら陽(+)イオンと陰(-)イオンの相対的な位置の変化による誘電分極によって電位差が発生され、逆に印加される電圧による電界によって振動が発生される特性を有することができる。例えば、振動層210は、圧電層、圧電物質層、電気活性層、圧電物質部、電気活性部、圧電構造物、圧電セラミック、振動部(vibration part)、振動発生部、変位部、変位発生部、音響発生部、または能動振動部であり得る。
【0092】
振動層210は、相対的に高い振動の実現が可能なセラミック系列の物質で構成されるか、またはペロブスカイト(perovskite)系列の結晶構造を有する圧電セラミックで構成され得る。
【0093】
圧電セラミックは、単結晶構造を有する単結晶セラミックで構成するか、または多結晶構造を有するセラミック物質または多結晶セラミックで構成され得る。単結晶セラミックの圧電物質は、α-AlPO、α-SiO、LiNbO、Tb(MoO、Li、またはZnOを含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。多結晶セラミックの圧電物質は、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、およびチタン(Ti)を含むPZT(lead zirconate titanate)系物質、または鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、ニッケル(Ni)、およびニオブ(Nb)を含むPZNN(lead zirconate nickel niobate)系物質を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、振動層210は、鉛(Pb)を含まないCaTiO、BaTiO、およびSrTiOのうちの少なくとも1つ以上を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0094】
振動層210は、プレート部材150と表示部130との間の結合工程以前の工程を介して、プレート部材150の第2面150aに構成され得る。振動層210の第1面は、プレート部材150の第2面150aと結合するか、または接触することができる。例えば、振動層210の第1面は、プレート部材150の第2面150aと電気的に結合するか、または電気的に接触することができる。
【0095】
振動層210は、3以上の多角形状、円形状、または楕円形状を含むことができ、振動層210は、非四角形状を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、非四角形状は、1つ以上の直線および1つ以上の曲率を有する曲線のうちの1つ以上を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0096】
本明細書の一実施例による振動層210は、テープキャスティング(tape casting)方式によって第1電極150の第2面150aに構成されるか、または実現され得る。例えば、振動層210は、プレート部材150と表示部130との間の結合工程以前の工程またはプレート部材150の製造工程において、プレート部材150に対して圧電材料を用いたテープキャスティング工程(または方式)によってプレート部材150の第2面150aに構成され得る。
【0097】
本明細書の一実施例によると、振動層210は、圧電体粉末(またはセラミック粉末)と添加物を含むスラリー(slurry)を準備する工程、スラリーをプレート部材150の第2面に塗布(またはテープキャスティングまたは形成)する工程、および塗布(または形成)されたスラリーを少なくとも1回成形(または焼結)する工程を通じて形成(または製造)することができる。例えば、スラリーに添加する添加物は、圧電材料組成物の分野で公知の物質または材料を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、添加物は、分散剤(dispersant)、溶媒(solvent)、バインダー(binder)、および可塑剤(plasticiser)のうちの1つ以上を含むことができる。
【0098】
本明細書の一実施例によると、バインダーは、高温バインダーを含むことができる。例えば、バインダーは、ガラスフリット(glass frit)を含むことができる。バインダーは、プレート部材150の第2面にスラリーの乾燥時に粒子状態で残存することができる。バインダーは、スラリーの成形(または焼結)温度で圧電体粒子(またはセラミック粒子)が成長するとき、液体状態に変化してプレート部材150と圧電体の界面に移動し、成形温度の低下によって固化してプレート部材150と圧電体の間の結合力(または接着力)を増加させることができる。例えば、ガラスフリットの含有量は、1wt%以上12wt%以下であり、好ましくは、ガラスフリットの含有量は、3wt%~10wt%であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。ガラスフリットは、PbOまたはBi系列の物質を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0099】
本明細書の一実施例による振動層210は、テープキャスティング(tape casting)方式によって第1電極150の第2面150aに構成することで、特定の形状に制限されず、3以上の多角形状、円形状、または楕円形状を含むことができ、振動層210は、1つ以上の直線と曲率を有する1つ以上の曲線のうちの1つ以上を含む非四角形状を含むことができる。
【0100】
本明細書の一実施例によると、振動層210は、表示パネル100の表示部130と重畳することができる。例えば、振動層210は、表示パネル100の表示部130と対応する大きさを有することができる。例えば、振動層210の大きさは、表示部130の大きさと同一、または小さいことがあり得る。例えば、振動層210の大きさは、表示部130の大きさに対して0.9倍~1.1倍であり得、好ましくは、振動層210の大きさは、表示部130の大きさに対して0.9~1であり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、振動層210の大きさは、表示パネル100の表示部130の大きさと同一とするか、またはほぼ同一の大きさを有することができるので、表示パネル100の大部分の領域をカバーすることができ、振動層210から発生される振動が表示パネル100の全体領域を振動させることができるので、音響の定位感が高く、使用者の満足度が向上し得る。また、表示パネル100と振動部材200との間の接触面積(またはパネルカバレッジ(panel coverage))が増加して表示パネル100の振動領域が増加し得るので、表示パネル100の振動によって発生される中低音域帯の音響が向上し得る。
【0101】
第2電極230は、振動層210の第2面210aに構成されるか、または結合され得る。これにより、振動層210は、表示パネル100のプレート部材150と第2電極(または電極層)230に印加される信号(または電圧または振動駆動信号)によって振動することができる。
【0102】
第2電極230は、振動層210と同じか、または実質的に同じ大きさを有するか、または振動層210よりも小さい大きさを有することができる。例えば、第2電極230は、振動層210と同じ形状を有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第2電極230は、電極層、上部電極、上部電極層、個別電極、個別電極層、パターン電極、またはパターン電極層であり得る。
【0103】
本明細書の一実施例によると、第1電極150と第2電極230との間の電気的連結(またはショート)を防止するために、第2電極230は、振動層210の第2面210aのうちの縁部分(periphery portion)を除く残りの部分に形成され得る。例えば、第2電極層230は、振動層210の縁部分を除く残りの第1面の全体に形成され得る。例えば、第2電極230の側面(または外側壁)と振動層210の側面(または外側壁)との間の距離は、少なくとも0.5mm以上であり得る。例えば、第2電極230の側面と振動層210の側面との間の距離は、少なくとも1mm以上であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0104】
本明細書の一実施例によると、第2電極230は、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。例えば、第2電極230の透明または半透明の導電性物質は、ITO(indium tin oxide)またはIZO(indium zinc oxide)を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。不透明導電性物質は、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、モリブデン(Mo)、マグネシウム(Mg)、カーボン(carbon)、またはガラスフリット(glass frit)を含む銀(Ag)等を含むか、またはそれらの合金からなることができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第2電極層230は、振動層210の電気的特性および/または振動特性を向上させるために、比抵抗の低い銀(Ag)を含むことができる。例えば、カーボンは、カーボンブラック(carbon black)、ケッチェンブラック(ketjen black)、カーボンナノチューブ、およびグラファイトを含む炭素材料からなることができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0105】
ガラスフリット(glass frit)を含有する銀(Ag)からなる第2電極230において、ガラスフリットの含有量は、1wt%以上12wt%以下であり得、好ましくは、ガラスフリットの含有量は、3wt%~10wt%であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。ガラスフリットは、PbOまたはBi系列の物質を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。これにより、第2電極230の第1面と振動層210の第2面210aとの間の結合力(または接着力)が、ガラスフリットによって増加され得る。
【0106】
振動層210は、一定の温度雰囲気または高温から常温に変化される温度雰囲気で、第1電極150と第2電極230に印加される一定の電圧によって分極化(poling)され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、振動層210は、外部から第1電極150と第2電極230に印加される駆動信号による逆圧電効果により収縮および/または膨張を交互に繰り返すことにより、振動することができる。例えば、振動層210は、第1電極150と第2電極230に印加される駆動信号によって垂直方向の振動および/または平面方向の振動により振動することができる。これにより、振動層210の平面方向の収縮および/または膨張によって振動部材200または表示パネル100(またはプレート部材150)の変位が増加されるか、または向上され得る。
【0107】
本明細書の一実施例による表示装置または振動部材200は、カバー部材270をさらに含むことができる。
【0108】
カバー部材270は、振動層210と第2電極230を保護するように構成され得る。カバー部材270は、振動層210と第2電極230を囲んで覆うように構成され得る。例えば、カバー部材270は、カバーフィルム、カバー層、保護部材、または保護層であり得る。例えば、カバー部材270は、ポリイミド(polyimide)(PI)フィルム、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate)(PET)フィルム、またはポリエチレンナフタレート(polyethylene naphthalate)(PEN)フィルムなどであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0109】
カバー部材270は、接着層250を媒介して第2電極230の第2面に連結されるか、または結合され得る。例えば、カバー部材270は、接着層250を媒介とするフィルムラミネート工程により、第2電極230に連結されるか、または結合され得る。
【0110】
接着層250は、第2電極230とカバー部材270との間に配置され得る。例えば、接着層250は、振動層210と第2電極230を包むか、または囲むように第1電極150とカバー部材270との間に構成されるか、または介在され得る。例えば、接着層250は、第2電極230の第2面と振動層210の各側面を完全に包み込むように第1電極150とカバー部材270の間に構成または充たすことができる。例えば、振動層210と第2電極230は、第1電極150と接着層250との間に埋め込まれるか、または内蔵され得る。
【0111】
接着層250は、接着性を有しながら、圧縮と復元が可能な電気絶縁物質を含むことができる。例えば、接着層250は、エポキシ(epoxy)樹脂、アクリル(acrylic)樹脂、シリコーン(silicone)樹脂、またはウレタン(urethane)樹脂を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0112】
本明細書の一実施例に係る振動部材200は、表示パネル100のプレート部材150を第1電極150として用いることにより、別途の第1電極が省略され、省略される第1電極の厚さだけスリム化され得、それによって表示装置の厚さを減少することができる。
【0113】
本明細書の一実施例に係る表示装置は、表示パネル100(またはプレート部材150)の背面に配置される支持部材300をさらに含むことができる。
【0114】
支持部材300は、表示パネル100の背面に配置され得る。例えば、支持部材300は、振動部材200と表示パネル100の背面を覆うことができる。例えば、支持部材300は、表示パネル100の側面と背面を囲むように構成され得る。
【0115】
支持部材300は、ギャップ空間(GS)を間に置いて表示パネル100の背面全体を覆うことができる。支持部材300は、ギャップ空間(GS)を間に置いて表示パネル100の最背面から離隔され、振動部材200から離隔され得る。例えば、ギャップ空間(GS)は、エアギャップ、振動空間、または音響き筒などで表現され得、これらの用語に限定されるものではない。
【0116】
本明細書の一実施例に係る支持部材300は、ガラス材質、金属材質およびプラスチック材質のうちの少なくとも1つ以上の材質を含むことができる。例えば、支持部材300は、背面構造物、セット構造物、支持構造物、支持カバー、バックカバー、カバーボトム、背面部材、ケース、またはハウジングであり得、これらの用語に限定されるものではない。例えば、支持部材300は、表示パネル100の背面に配置されるあらゆる形状のフレームまたは板状構造物などで実現され得る。
【0117】
本明細書の実施例に係る支持部材300は、第1支持部材310および第2支持部材330を含むことができる。
【0118】
第1支持部材310は、表示パネル100と第2支持部材330との間に配置され得る。例えば、第1支持部材310は、表示パネル100の背面の縁部分と第2支持部材330の前面の縁部分との間に配置され得る。第1支持部材310は、表示パネル100の背面の縁部分と第2支持部材330の前面の縁部分のうちの1つ以上を支持することができる。本明細書の他の実施例として、第1支持部材310は、表示パネル100の少なくとも一部を覆うことができる。例えば、第1支持部材310は、表示パネル100の背面全体を覆うことができる。例えば、第1支持部材310は、ガラス材質、金属材質およびプラスチック材料のうちの少なくとも1つ以上の材質を含むことができる。例えば、第1支持部材310は、インナープレート、第1背面構造物、第1支持構造物、第1支持カバー、第1バックカバー、第1背面部材、内面プレート、または内面カバーであり得、これらの用語に限定されるものではない。例えば、第1支持部材310は、省略することができる。
【0119】
第1支持部材310は、ギャップ空間(GS)を間に置いて表示パネル100の最背面から離隔されるか、または振動部材200から離隔され得る。
【0120】
第2支持部材330は、第1支持部材310の背面に配置され得る。第2支持部材330は、表示パネル100の背面全体を覆う部材であり得る。例えば、第1支持部材310は、振動部材200の背面と第2支持部材330の前面との間に配置され得る。例えば、第2支持部材330は、ガラス材質、金属材質およびプラスチック材質のうち少なくとも1つ以上の材質を含むことができる。例えば、第2支持部材330は、アウタープレート、背面プレート、バックプレート、バックカバー、リアカバー、第2背面構造物、第2支持構造物、第2支持カバー、第2バックカバー、第2背面部材、外部プレート、または外部カバーであり得、これらの用語に限定されるものではない。
【0121】
本明細書の実施例に係る支持部材300は、連結部材350(または連結部材)をさらに含むことができる。
【0122】
連結部材350は、第1支持部材310と第2支持部材330との間に配置され得る。例えば、第1支持部材310と第2支持部材330は、連結部材350を介して互いに結合されるか、または連結され得る。例えば、連結部材350は、接着樹脂、両面テープ、または両面接着フォームパッドであり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、連結部材350は、衝撃吸収のために弾性を有することができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、連結部材350は、第1支持部材310と第2支持部材330との間の全体領域に配置され得る。本明細書の他の実施例によると、連結部材350は、第1支持部材310と第2支持部材330との間にエアギャップを有する網目構造に形成され得る。
【0123】
本明細書の一実施例に係る表示装置は、ミドルフレーム400をさらに含むことができる。
【0124】
ミドルフレーム400は、表示パネル100の背面の縁部分と支持部材300の前面の縁部分との間に配置され得る。ミドルフレーム400は、表示パネル100の背面の縁部分と支持部材300の前面の縁部分のうちの少なくとも1つ以上を支持することができる。ミドルフレーム400は、表示パネル100と支持部材300のそれぞれの側面のうちの1つ以上を囲むことができる。ミドルフレーム400は、表示パネル100と支持部材300との間にギャップ空間(GS)を設けるように構成され得る。ミドルフレーム400は、ミドルキャビネット、ミドルカバー、ミドルシャーシ、連結部材、フレーム、フレーム部材、中間部材、または側面カバー部材などで表現され得、これらの用語に限定されるものではない。
【0125】
本明細書の実施例に係るミドルフレーム400は、第1支持部410と第2支持部430を含むことができる。例えば、第2支持部430は、側壁部であり得、これらの用語に限定されるものではない。
【0126】
第1支持部410は、表示パネル100の背面の縁部分と支持部材300の前面の縁部分との間に配置されることで、表示パネル100と支持部材300との間にギャップ空間(GS)を設けることができる。第1支持部410の前面は、第1連結部材401を介して表示パネル100の背面の縁部分と結合されるか、または連結され得る。第1支持部410の背面は、第2連結部材403を介して支持部材300の前面の縁部分と結合されるか、または連結され得る。例えば、第1支持部410は、四角形状の単一のフレーム構造を有するか、または複数の分割バーの形状を有するフレーム構造を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0127】
第2支持部分430は、表示装置または表示パネル100の厚さ方向(Z)と平行するように配置され得る。例えば、第2支持部430は、表示パネル100の厚さ方向(Z)と平行するように第1支持部410の外側面に垂直に結合され得る。第2支持部430は、表示パネル100の外側面と支持部材300の外側面のうちの1つ以上を囲むことにより、表示パネル100と支持部材300のうちの1つ以上の外側面を保護することができる。第1支持部410は、第2支持部430の内側面から表示パネル100と支持部材300との間のギャップ空間(GS)に突出され得る。
【0128】
本明細書の実施例に係る表示装置は、ミドルフレーム400の代わりに、図4に示すように、パネル連結部材(または連結部材)450を含むことができる。
【0129】
図4を参照すると、パネル連結部材450は、表示パネル100の背面の縁部分と支持部材300の前面の縁部分との間に配置されることで、表示パネル100と支持部材300との間にギャップ空間(GS)を設けることができる。パネル連結部材450は、表示パネル100の背面の縁部分と支持部材300の前面の縁部分との間に配置されることで、表示パネル100と支持部材300のそれぞれと接着(または結合)され得る。例えば、パネル連結部材450は、両面テープ、片面テープ、または両面接着フォームパッドで構成され得、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。例えば、パネル連結部材450の接着層は、エポキシ(epoxy)系列、アクリル(acrylic)系列、シリコーン(silicone)系列、またはウレタン(urethane)系列の接着物質を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。例えば、パネル連結部材450の接着層は、表示パネル100の振動が支持部材300に伝達されることを最小化するために、アクリル系列とウレタン系列のうち、アクリル系列より相対的に軟性特性を有するウレタン系列の物質を含むことができる。これにより、支持部材300で伝達される表示パネル100の振動が最小化され得る。
【0130】
本明細書の実施例に係る表示装置が、ミドルフレーム400の代わりに、パネルの連結部材450を含む場合、支持部材300は、第2支持部材330の一側(または端部)から曲げて、表示パネル100の外側面(または外側壁)を囲む曲げ側壁を含むことができる。本明細書の実施例に係る曲げ側壁は、単一側壁構造またはヘミング(Hemming)構造を有することができる。ヘミング構造は、ある部材の端部が曲面形状に折り曲げて、互いに重ねられ、または互いに並んで離隔された構造であり得る。例えば、デザイン的な側面美感の向上のために、曲げ側壁は、第2支持部材330の一側(または端部)から曲げられた第1曲げ側壁、および第1曲げ側壁から第1曲げ側壁と表示パネル100の外側面との間に曲げられた第2曲げ側壁を含むことができる。第2曲げ側壁は、第1曲げ側壁の内側面に接触されるか、または側面方向の外部衝撃が表示パネル100の外側面に伝達されることを緩和することができるように第1曲げ側壁の内側面から離隔し得る。これにより、第2曲げ側壁は、表示パネル100の外側面が第1曲げ側壁の内側面に接触されるか、または側面方向の外部衝撃が表示パネル100の外側面に伝達されることを緩和することができる。
【0131】
本明細書の一実施例に係る表示装置は、表示パネル100のプレート部材150に構成された振動部材200の振動に基づく、表示パネル100の振動による振動音および/または音響を発生させることにより、表示パネル100の正面方向(FD)に音響を出力することができる。また、表示パネル100のプレート部材150を外部の衝撃から表示部130を保護するとともに振動部材200の電極として使用することにより、本明細書の一実施例に係る表示装置は、振動部材200の厚さの減少によって厚さが減少されるか、またはスリム化され得る。したがって、本明細書の一実施例による表示装置は、表示パネル100の正面方向(FD)に音響を出力することができ、スリム化され得る。
【0132】
図5は、本明細書の一実施例による表示装置において、表示パネルの背面と振動部材を示す図である。図6は、本明細書の一実施例による図5に示した線II-II’の断面図である。
【0133】
図5および図6を参照すると、本明細書の一実施例による表示装置は、パネル駆動回路170および信号ケーブル500をさらに含むことができる。
【0134】
パネル駆動回路170は、表示パネル100と電気的に連結されるように構成され得る。パネル駆動回路170は、表示パネル100の背面に配置され、表示パネル100に構成されたパッド部138と電気的に連結され得る。
【0135】
パッド部138は、表示パネル100の一側に配置され得る。例えば、パッド部138は、表示パネル100の一側縁に配置され得る。例えば、パッド部138は、表示パネル100に構成された信号ラインと電気的に連結された複数のパッド138pを含むことができる。
【0136】
本明細書の一実施例によるパネル駆動回路170は、複数のフレキシブルフィルム171、複数のデータ駆動集積回路173、および1つ以上のプリント回路基板175を含むことができる。
【0137】
複数のフレキシブルフィルム171の各々は、フィルム付着工程により表示パネル100のパッド部138に付着され得る。複数のフレキシブルフィルム171の各々は、表示パネル100の背面に配置され得る。
【0138】
複数のデータ駆動集積回路173の各々は、複数のフレキシブルフィルム171のそれぞれに個別に実装され得る。複数のデータ駆動集積回路173の各々は、ディスプレイ制御回路から提供される画素データとタイミング制御信号を受信し、タイミング制御信号によって画素データをアナログ形態の画素別データ信号に変換して出力することができる。画素別のデータ信号は、フレキシブルフィルム171とパッド部138を介して表示部130のデータラインに供給され得る。
【0139】
1つ以上のプリント回路基板175は、複数のフレキシブルフィルム171と連結され、表示パネル100の背面に配置され得る。例えば、1つ以上のプリント回路基板175は、表示パネル100の一側の背面の縁部分と重畳するように配置されるか、またはプレート部材150と重畳されるように配置され得る。1つ以上のプリント回路基板175は、パネル駆動回路170の構成間の信号および電源を伝達するように構成され得る。例えば、1つ以上のプリント回路基板175は、バッファ部材180を介してプレート部材150の第2面(または背面)500aに連結(または付着)され得る。バッファ部材180は、プレート部材150の振動がプリント回路基板175に伝達されることを遮断または最小化することができる材料で構成され得る。例えば、バッファ部材180は、両面テープまたは両面クッションテープであり得るが、例えば、パーティション部材610は、第1振動部材200-1によって表示パネル100の第1領域(A1)で発生される振動が表示パネル100の第2領域(A2)に伝達されことを遮断するか、または第2振動部材200-2によって表示パネル100の第2領域(A2)で発生される振動が表示パネル100の第1領域(A1)に伝達されることを遮断することができる。これにより、パーティション部材610は、表示パネル100の中央で表示パネル100の振動を減衰するか、または吸収することによって、第1領域(A1)での音響が第2領域(A2)に伝達されるか、または第2領域(A2)での音響が第1領域(A1)に伝達されことを遮断することができる。したがって、パーティション部材610は、左右の音響を分離することによって、表示装置の音響出力特性をさらに向上させることができ、これによって、本明細書の実施例による表示装置は、パーティション部材610による左右の音響の分離により、2チャンネル形態のステレオ音響を表示パネル100の前面方向に出力することができる。
【0140】
信号ケーブル500は、振動部材200と電気的に連結するように表示パネル100の背面に配置され得る。例えば、信号ケーブル500は、表示パネル100のプレート部材150と電気的に連結されるように構成され得る。例えば、信号ケーブル500は、振動部材200のプレート部材である第1電極150と第2電極230に電気的に連結されるように構成され得る。例えば、信号ケーブル500は、振動部材200と一体化され得る。例えば、振動層210に隣接する信号ケーブル500の一部分は、プレート部材150とカバー部材270との間にある接着層250に挿入(または収容)されることにより、振動部材200と一体化され得る。これにより、振動部材200は、プレート部材150と信号ケーブル500から印加される信号によって振動することができる。
【0141】
本明細書の一実施例による信号ケーブル500は、配線部510、第1コンタクトライン511、第2コンタクトライン513、および端子部530を含むことができる。
【0142】
配線部510は、表示パネル100の背面に配置され得る。配線部510の一部または一側の縁部分は、振動部材200に挿入(または収容)されるか、または振動部材200と一体化され得る。例えば、配線部510の一部または一側の縁部分は、振動部材200のカバー部材270によって覆うことができる。例えば、配線部510の一部または一側の縁部分は、振動部材200の接着層250に挿入(または収容)されることにより、振動部材200に固定されるか、または振動部材200と一体化され得る。これにより、信号ケーブル500の動きや曲げなどによる振動部材200と信号ケーブル500との間の接触不良が低減または最小限に抑えされ得る。
【0143】
配線部510は、ベースフィルム、ベースフィルムに形成された第1および第2信号ラインを有する配線層、および配線層を覆う絶縁層を含むことができる。
【0144】
第1コンタクトライン511は、振動部材200の第1電極(またはプレート部材)150と電気的に連結(またはコンタクト)されるように構成され得る。例えば、第1コンタクトライン511は、配線部510の一側の縁部分に露出された第1信号ラインの一部分であるか、または配線部510の第1信号ラインから一定の長さを有するように延長(または突出)された第1フィンガーライン(または第1突出信号ライン)であり得る。本明細書の一実施例によると、第1コンタクトライン511は、振動部材200の第1電極(またはプレート部材)150と電気的に連結(またはコンタクト)されるか、または電気的に直接に連結(またはコンタクト)され得る。本明細書の他の実施例によると、第1コンタクトライン511は、導電性両面テープまたは異方性導電フィルムを介して振動部材200の第1電極(またはプレート部材)150と電気的に連結(またはコンタクト)され得る。第1コンタクトライン511は、振動部材200のカバー部材270によって覆われることで、振動部材200に固定されるか、または一体化され得、これにより信号ケーブル500の動きや曲げなどによる振動部材200と信号ケーブル500の間の接触不良が最小限に抑えされ得る。
【0145】
本明細書の一実施例によると、振動部材200は、表示パネル100のプレート部材150を第1電極150として用いることで、第1コンタクトライン511とプレート部材150とのコンタクト部分(またはコンタクト領域)は、プレート部材150の第2面150aのうちの特定の位置に限定されない。例えば、第1コンタクトライン511とプレート部材150のコンタクト部(またはコンタクト領域)は、振動部材200の振動層210または第2電極230に隣接することができ、これにより信号ケーブル500の長さが短くした、または最小限に抑えされ得る。
【0146】
第2コンタクトライン513は、振動部材200の第2電極230と電気的に連結(またはコンタクト)されるように構成され得る。第2コンタクトライン513は、配線部510の一側の縁部分から振動部材200の第2電極230上に突出され得る。例えば、第2コンタクトライン513は、配線部510の一側の縁部分から振動部材200の第2電極230上に突出された突出配線部に露出された第2信号ラインの一部分であるか、または配線部510の第2信号ラインから一定の長さを有するように突出された第2フィンガーライン(または第2突出信号ライン)であり得る。
【0147】
本明細書の一実施例によると、第2コンタクトライン513は、振動部材200の第2電極230と電気的に連結(またはコンタクト)されるか、または電気的に直接に連結(またはコンタクト)され得る。本明細書の他の実施例によると、第2コンタクトライン513は、導電性両面テープまたは異方性導電フィルムを介して振動部材200の第2電極230と電気的に連結(またはコンタクト)され得る。第2コンタクトライン513は、振動部材200のカバー部材270によって覆われることで、振動部材200に固定されるか、または一体化され得、これによって、信号ケーブル500の動きや曲げなどによる振動部材200と信号ケーブル500の接触不良が低減または最小限に抑えされ得る。
【0148】
端子部530は、配線部510の他側の縁部分に構成され得る。端子部530は、配線部510の他側の縁部分に配置された第1および第2信号ラインのそれぞれの一部分を露出させるように構成され得る。例えば、端子部530は、振動駆動回路(または音響処理回路)と電気的に連結されるか、または振動駆動回路(または音響処理回路)と電気的に連結されるコネクタを含むことができる。
【0149】
信号ケーブル500は、第1電極(またはプレート部材)150と第2電極230に電気的に結合されることによって、端子部530を介して振動駆動回路(または音響処理回路)から供給される第1および第2振動駆動信号を振動部材200の第1電極(またはプレート部材)150と第2電極230に印加または伝達することができる。
【0150】
本明細書の一実施例による振動部材200は、信号ケーブル500を介して第1電極(またはプレート部材)150と第2電極230に印加される振動駆動信号(または音響信号)によって振動することにより、プレート部材150または表示パネル100を振動させることができる。
【0151】
図7は、本明細書の他の実施例による表示装置を示す図である。図8は、本明細書の他の実施例による図7に示した線III-III’の断面図である。図7および図8は、図1図6を参照して説明した振動部材を変更したものである。これにより、以下の説明では、変更された構成について詳細に説明し、残りの構成については、図1図6と同じ図面符号を付与し、それに対する重複する説明は省略または簡単に説明することにする。
【0152】
図7および図8を参照すると、本明細書の他の実施例による表示装置において、振動部材200は、複数の振動部材200-1、200-2を含むことができる。例えば、振動部材200は、第1振動部材200-1と第2振動部材200-2を含むことができる。
【0153】
第1振動部材200-1は、表示パネル100の第1領域(A1)に構成され得る。例えば、表示パネル100の第1領域(A1)は、第1背面領域、左側領域または背面左側領域であり得る。本明細書の一実施例によると、第1振動部材200-1は、表示パネル100の第1領域(A1)より小さい大きさ(または面積)を有するように構成され得る。例えば、第1振動部材200-1は、表示パネル100の第1領域(A1)内に正方形形状を有するように構成され得る。第1振動部材200-1は、表示パネル100の第1領域(A1)に構成されることを除き、図1図6を参照して説明した振動部材200と同様に構成され得る。例えば、第1振動部材200-1は、表示パネル100のプレート部材150を第1電極として用い、プレート部材150の第1領域(A1)のうちの一部分に結合(または構成)された振動層210、振動層210に結合された第2電極230、および振動層210と第2電極230を覆うカバー部材270を含むので、これに対する重複する説明は省略する。
【0154】
第1振動部材200-1は、プレート部材150と信号ケーブル(または第1信号ケーブル)500から印加される信号によって振動することにより、表示パネル100の第1領域(A1)を振動させることができる。例えば、第1振動部材200-1は、信号ケーブル500を介して第1電極(またはプレート部材)150と第2電極230に印加される振動駆動信号(または音響信号)によって振動することにより、プレート部材150または表示パネル100の第1領域(A1)を振動させることができる。例えば、プレート部材150または表示パネル100の第1領域(A1)は、第1振動部材200-1の振動によって振動することにより、第1音響(または第1ハプティックフィードバック)または左側音響(または左側ハプティックフィードバック)を発生することができ、それによって第1音響(または左側音響)は、表示パネル100の前面方向に出力され得る。
【0155】
第2振動部材200-2は、表示パネル100の第2領域(A2)に構成され得る。例えば、表示パネル100の第2領域(A2)は、第2背面領域、右側領域または背面右側領域であり得る。本明細書の一実施例によると、第2振動部材200-2は、表示パネル100の第2領域(A2)より小さい大きさ(または面積)を有するように構成され得る。例えば、第2振動部材200-2は、表示パネル100の第2領域(A2)内に正方形形状を有するように構成され得る。第2振動部材200-2は、表示パネル100の第2領域(A2)に構成されることを除き、図1図6を参照して説明した振動部材200と同様に構成され得る。例えば、第2振動部材200-2は、表示パネル100のプレート部材150を第1電極として用い、プレート部材150の第2領域(A2)のうちの一部分に結合(または構成)された振動層210、振動層210に結合された第2電極230、および振動層210と第2電極230を覆うカバー部材270を含むので、これに対する重複する説明は省略する。
【0156】
第2振動部材200-2は、プレート部材150と信号ケーブル(または第2信号ケーブル)500から印加される信号によって振動することにより、表示パネル100の第2領域(A2)を振動させることができる。例えば、第2振動部材200-2は、信号ケーブル500を介して第1電極(またはプレート部材)150と第2電極230に印加される振動駆動信号(または音響信号)によって振動することにより、プレート部材150または表示パネル100の第2領域(A2)を振動させることができる。例えば、プレート部材150または表示パネル100の第2領域(A2)は、第2振動部材200-2の振動によって振動することにより、第2音響(または第2ハプティックフィードバック)または右側音響(または右側ハプティックフィードバック)を発生することができ、それによって第2音響(または右側音響)は、表示パネル100の前面方向に出力され得る。
【0157】
表示パネル100のプレート部材150は、第1振動部材200-1と第2振動部材200-2のそれぞれの第1電極として用いられ、第1振動部材200-1と第2振動部材200-2のそれぞれに連結された信号ケーブル500の第1信号ラインから第1振動駆動信号の供給を受けることができる。例えば、第1振動駆動信号は、第1音響信号、共通音響信号、下部電極信号、共通電極信号、または負極性振動信号であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0158】
第1振動部材200-1と第2振動部材200-2は、表示パネル100の第1領域(A1)および第2領域(A2)の間の中間(またはパーティション部材610)を基準に、左右対称に構成されることができ、これに限定されず、左右非対称に構成され得る。
【0159】
本明細書の他の実施例による表示装置は、表示パネル100の第1領域(A1)および第2領域(A2)を分割するパーティション600をさらに含むことができる。
【0160】
パーティション600は、第1振動部材200-1と第2振動部材200-2によって表示パネル110が振動するとき、音響が発生されるエアギャップ(air gap)またはスペース(space)であり得る。例えば、パーティション600は、音響を分離し、またはチャンネルを分離することができ、音響の干渉による音響の特性の低下を防止または軽減することができる。パーティション600は、表示パネル100と支持部材300との間に配置され得る。例えば、パーティション600は、表示パネル100の背面と支持部材300の前面との間に配置され得る。パーティション600により表示パネル100に与える画質の影響を減らすために、パーティション600は、支持部材300に配置され得る。パーティション600は、音遮断部材、音分離部材、空間分離部材、エンクロージャ(enclosure)、またはバッフル(baffle)などで表現することができ、本明細書の実施例はこれらの用語に限定されるものではない。
【0161】
本明細書の実施例によるパーティション600は、第1および第2振動部材200-1、200-2の間に配置されたパーティション部材(または第1パーティション部材)610を含むことができる。
【0162】
パーティション部材610は、表示パネル100の第1領域(A1)と第2領域(A2)との間に配置され得る。パーティション部材610は、表示パネル100の第1領域(A1)と第2領域(A2)との間にあるプレート部材150と支持部材300との間に配置され得る。例えば、パーティション部材610は、表示パネル100の第1領域(A1)と第2領域(A2)との間にあるプレート部材150の背面と支持部材300との間に配置され得る。パーティション部材610は、第1振動部材200-1によって発生される第1音響と第2振動部材200-2によって発生される第2音響とを分離することができる。例えば、パーティション部材610は、第1振動部材200-1によって表示パネル100の第1領域(A1)で発生される振動が表示パネル100の第2領域(A2)に伝達されことを遮断するか、または第2振動部材200-2によって表示パネル100の第2領域(A2)で発生される振動が表示パネル100の第1領域(A1)に伝達されることを遮断することができる。これにより、パーティション部材610は、表示パネル100の中央で表示パネル100の振動を減衰するか、または吸収することによって、第1領域(A1)での音響が第2領域(A2)に伝達されるか、または第2領域(A2)での音響が第1領域(A1)に伝達されことを遮断することができる。したがって、パーティション部材610は、左右の音響を分離することによって、表示装置の音響出力特性をさらに向上させることができ、これによって、本明細書の実施例による表示装置は、パーティション部材610による左右の音響の分離により、2チャンネル形態のステレオ音響を表示パネル100の前面方向に出力することができる。
【0163】
本明細書の実施例によるパーティション600は、第1振動部材200-1を囲む第2パーティション部材620、および第2振動部材200-2を囲む第3パーティション部材630を含むことができる。
【0164】
第2パーティション部材620は、第1振動部材200-1を囲むように表示パネル100の第1領域(A1)と支持部材300との間に配置され得る。第2パーティション部材620は、第1振動部材200-1から一定の距離に離隔されるように表示パネル100の第1領域(A1)と支持部材300との間に配置され得る。第2パーティション部材620は、表示パネル100と支持部材300との間に第1振動部材200-1を囲む第1エアギャップ(AG1)を形成することができる。例えば、第2パーティション部材620は、表示パネル100の第1領域(A1)に対応するプレート部材150の第1領域(A1)と支持部材300との間に配置され得る。例えば、第2パーティション部材620は、第1振動部材200-1による表示パネル100の第1領域(A1)の振動領域(または振動面積)を定義または制限することができる。
【0165】
第3パーティション部材630は、第2振動部材200-2を囲むように表示パネル100の第2領域(A2)と支持部材300との間に配置され得る。第3パーティション部材630は、第2振動部材200-2から一定の距離に離隔されるように表示パネル100の第2領域(A2)と支持部材300との間に配置され得る。第3パーティション部材630は、表示パネル100と支持部材300との間に第2振動部材200-2を囲む第2エアギャップ(AG2)を形成することができる。例えば、第3パーティション部材630は、表示パネル100の第2領域(A2)に対応するプレート部材150の第2領域(A2)と支持部材300との間に配置され得る。例えば、第3パーティション部材630は、第2振動部材200-2による表示パネル100の第2領域(A2)の振動領域(または振動面積)を定義または制限することができる。
【0166】
第1エアギャップ(AG1)と第2エアギャップ(AG2)は、音分離空間、音遮蔽空間、または音干渉防止空間であり得、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0167】
第2および第3パーティション部材620、630は、第1振動部材200-1によって発生される第1音響と第2振動部材200-2によって発生される第2音響を分離することができる。例えば、第2および第3パーティション部材620、630は、第1振動部材200-1によって表示パネル100の第1領域(A1)で発生される振動が表示パネル100の第2領域(A2)に伝達されことを遮断するか、または第2振動部材200-2によって表示パネル100の第2領域(A2)で発生される振動が表示パネル100の第1領域(A1)に伝達されることを遮断することができる。これにより、第2および第3パーティション部材620、630は、表示パネル100の振動を減衰するか、または吸収することによって、第1領域(A1)での音響が第2領域(A2)に伝達されるか、または第2領域(A2)での音響が第1領域(A1)に伝達されことを遮断することができる。したがって、第2および第3パーティション部材620、630は、左右の音響を分離することによって、表示装置の音響出力特性をさらに向上させることができ、これによって、本明細書の実施例による表示装置は、第2および第3パーティション部材620、630による左右の音響の分離により、2チャンネル形態を含むステレオ音響または2チャンネル形態の音響を表示パネル100の前面方向に出力することができる。
【0168】
本明細書の実施例によると、パーティション600、パーティション部材610、第2および第3パーティション部材620、630のそれぞれは、一定程度圧縮されることができる弾性を有する材質で構成され得、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。本明細書の一実施例として、パーティション600、パーティション部材610、第2および第3パーティション部材620、630のそれぞれは、ポリウレタン(polyurethane)またはポリオレフィン(polyolefin)材質で構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。本明細書の他の実施例として、パーティション600、パーティション部材610、第2および第3パーティション部材620、630のそれぞれは、片面テープ、片面フォームテープ、両面テープまたは両面フォームテープなどで構成され得る。
【0169】
本明細書の他の実施例によると、パーティション部材610、第2および第3パーティション部材620、630のうちの1つのみを構成され得る。この場合も、パーティション部材610、第2および第3パーティション部材620、630のうちの1つが第1振動部材200-1と第2振動部材200-2との間に配置されることにより、左右の音響を分離させることができる。
【0170】
したがって、パーティション部材610、第2および第3パーティション部材620、630のうちの1つ以上によって左右の音響が分離されることによって、表示装置の音響出力特性がさらに向上され得、左右の音響の分離により、2チャンネル形態を含むステレオ音響または2チャンネル形態の音響が表示パネル100の前面方向に出力され得る。
【0171】
本明細書の他の実施例による表示装置は、図1図6を参照して説明した表示装置と同様に、表示パネル100の正面方向(FD)に音響を出力することができ、表示装置の厚さが減少されるか、またはスリム化され得る。また、本明細書の他の実施例による表示装置は、第1および第2振動部材200-1、200-2の振動による表示パネル100の左右分割振動を介して、2チャンネル形態を含むステレオ音響または2チャンネル形態の音響を表示パネル100の前面方向に出力することができる。
【0172】
図9A図9Dは、本明細書の他の実施例による表示装置を示す図である。図9A図9Dは、図7および図8を参照して説明した振動部材の振動層を変更したものである。これにより、以下の説明では、変更された構成について詳細に説明し、残りの構成については、図7および図8と同じ図面符号を付与し、それに対する重複する説明は省略または簡単に説明することにする。
【0173】
図9Aを参照すると、本明細書の他の実施例による表示装置で、振動部材200は、表示パネル100の第1領域(A1)に構成された第1振動部材200-1および表示パネル100の第2領域(A2)に構成された第2振動部材200-2を含むことができる。
【0174】
第1振動部材200-1において、振動層210は、表示パネル100の第1領域(A1)の半分より大きく、表示パネル100の第1領域(A1)より小さい大きさ(または面積)を有するように構成され得る。例えば、第1振動部材200-1は、表示パネル100の第1領域(A1)内において、第1領域(A1)の半分より大きく、第1領域(A1)の全体の大きさより小さい大きさ(または面積)を有する正方形形状を有するように構成され得、これにより表示パネル100の第1領域(A1)の振動によって発生される中低音域帯の音響が向上され得る。例えば、第1振動部材200-1の振動層210は、表示パネル100の第1領域(A1)に対応するプレート部材150の第2面に正方形形状に形成または塗布された後に成形され得る。第2電極230は、振動層210と同じ形状と同じ大きさを有するように構成され得る。カバー部材270は、振動層210と第2電極230を覆うように構成され得る。
【0175】
第2振動部材200-2において、振動層210は、表示パネル100の第2領域(A2)の半分より大きく、表示パネル100の第2領域(A2)より小さい大きさ(または面積)を有するように構成され得る。例えば、第2振動部材200-2は、表示パネル100の第2領域(A2)内において、第2領域(A2)の半分より大きく、第2領域(A2)の全体の大きさより小さい大きさ(または面積)を有する正方形形状を有するように構成され得、これにより表示パネル100の第2領域(A2)の振動によって発生される中低音域帯の音響が向上され得る。例えば、第2振動部材200-2の振動層210は、表示パネル100の第2領域(A2)に対応するプレート部材150の第2面に正方形形状に形成または塗布された後に成形され得る。第2電極230は、振動層210と同じ形状と同じ大きさを有するように構成され得る。カバー部材270は、振動層210と第2電極230を覆うように構成され得る。
【0176】
第1振動部材200-1と第2振動部材200-2は、表示パネル100の第1領域(A1)および第2領域(A2)の間の中間(またはパーティション部材610)を基準に、左右対称に構成されることができ、これに限定されず、左右非対称に構成され得る。
【0177】
図9Bを参照すると、本明細書の他の実施例による表示装置で、振動部材200は、表示パネル100の第1領域(A1)に構成された第1振動部材200-1および表示パネル100の第2領域(A2)に構成された第2振動部材200-2を含むことができる。
【0178】
第1振動部材200-1において、振動層210は、表示パネル100の第1領域(A1)の半分以下の大きさ(または面積)を有する長方形形状を有するように構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されず、第1領域(A1)の半分よりも大きく、第1領域(A1)の全大きさより小さい大きさ(または面積)を有する長方形形状を有するように構成され得る。これにより、表示パネル100の第1領域(A1)の振動によって発生される中低音域帯の音響が向上され得る。例えば、第1振動部材200-1の振動層210は、表示パネル100の第1領域(A1)に対応するプレート部材150の第2面に長方形形状に形成または塗布された後に成形され得る。第2電極230は、振動層210と同じ形状と同じ大きさを有するように構成され得る。カバー部材270は、振動層210と第2電極230を覆うように構成され得る。
【0179】
第2振動部材200-2において、振動層210は、表示パネル100の第2領域(A2)の半分以下の大きさ(または面積)を有する長方形形状を有するように構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されず、第2領域(A2)の半分よりも大きく、第2領域(A2)の全大きさより小さい大きさ(または面積)を有する長方形形状を有するように構成され得る。これにより、表示パネル100の第2領域(A2)の振動によって発生される中低音域帯の音響が向上され得る。例えば、第2振動部材200-2の振動層210は、表示パネル100の第2領域(A2)に対応するプレート部材150の第2面に長方形形状に形成または塗布された後に成形され得る。第2電極230は、振動層210と同じ形状と同じ大きさを有するように構成され得る。カバー部材270は、振動層210と第2電極230を覆うように構成され得る。
【0180】
第1振動部材200-1と第2振動部材200-2のそれぞれの振動層210は、第1方向(X)(例えば、表示パネル100の横の長さ方向)と平行な長辺、および第1方向(X)と交差する第2方向(Y)(例えば、表示パネル100の縦の長さ方向)と平行な短辺を含む長方形形状を有することができる。
【0181】
第1振動部材200-1と第2振動部材200-2は、表示パネル100の第1領域(A1)および第2領域(A2)の間の中間(またはパーティション部材610)を基準に、左右対称に構成されることができ、これに限定されず、左右非対称に構成され得る。
【0182】
図9Cを参照すると、本明細書の他の実施例による表示装置で、振動部材200は、表示パネル100の第1領域(A1)に構成された第1振動部材200-1および表示パネル100の第2領域(A2)に構成された第2振動部材200-2を含むことができる。
【0183】
第1振動部材200-1において、振動層210は、表示パネル100の第1領域(A1)の半分以下の大きさ(または面積)を有する円形状を有するように構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されず、第1領域(A1)の半分より大きく、第1領域(A1)の全大きさより小さい大きさ(または面積)を有する円形状を有するように構成され得る。これにより、振動層210は、円形態の振動源(または振動体)を構成することができ、これにより振動の特性または音響の出力特性が向上され得、表示パネル100の第1領域(A1)の振動によって発生される中低音域帯の音響が向上され得る。例えば、第1振動部材200-1の振動層210は、表示パネル100の第1領域(A1)に対応するプレート部材150の第2面に円形状に形成または塗布された後に成形され得る。第2電極230は、振動層210と同じ形状と同じ大きさを有するように構成され得る。カバー部材270は、振動層210と第2電極230を覆うように構成され得る。
【0184】
第2振動部材200-2において、振動層210は、表示パネル100の第2領域(A2)の半分以下の大きさ(または面積)を有する円形状を有するように構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されず、第2領域(A2)の半分より大きく、第2領域(A2)の全大きさより小さい大きさ(または面積)を有する円形状を有するように構成され得る。これにより、振動層210は、円形態の振動源(または振動体)を構成することができ、これにより振動の特性または音響の出力特性が向上され得、表示パネル100の第2領域(A2)の振動によって発生される中低音域帯の音響が向上され得る。例えば、第2振動部材200-2の振動層210は、表示パネル100の第2領域(A2)に対応するプレート部材150の第2面に円形状に形成または塗布された後に成形され得る。第2電極230は、振動層210と同じ形状と同じ大きさを有するように構成され得る。カバー部材270は、振動層210と第2電極230を覆うように構成され得る。
【0185】
第1振動部材200-1と第2振動部材200-2は、表示パネル100の第1領域(A1)および第2領域(A2)の間の中間(またはパーティション部材610)を基準に、左右対称に構成され得るが、これに限定されず、左右非対称に構成されてもよい。
【0186】
図9Dを参照すると、本明細書の他の実施例による表示装置で、振動部材200は、表示パネル100の第1領域(A1)に構成された第3振動部材200-3および表示パネル100の第2領域(A2)に構成された第4振動部材200-4をさらに含むことができる。
【0187】
第1振動部材200-1および第2振動部材200-2は、図9Cを参照して説明した第1振動部材200-1および第2振動部材200-2とそれぞれ同じであるので、これに対する重複する説明は省略する。
【0188】
第3振動部材200-3は、表示パネル100の第1領域(A1)のうちの縁部分に構成され得る。例えば、第3振動部材200-3は、表示パネル100の第1領域(A1)内で、第1振動部材200-1と平行に配置されるか、または行き違いに対角線方向に配置され得る。例えば、第3振動部材200-3は、第1方向(X)、第2方向(Y)、および第1方向(X)と第2方向(Y)との間の対角線方向のうちのいずれか一方向に沿って、第1振動部材200-1から離隔されるように構成され得る。例えば、第3振動部材200-3は、表示パネル100の第1領域(A1)のうちの一側の角部分に配置され得る。第3振動部材200-3は、第1振動部材200-1より小さい大きさ(または面積)を有するように構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。第3振動部材200-3は、表示パネル100の第1領域(A1)の縁部分を振動させることにより、表示パネル100の第1領域(A1)の振動によって発生される高音域帯の音響を向上させることができる。
【0189】
第3振動部材200-3の振動層210は、第1振動部材200-1の振動層210と同じ形状を有するか、または異なる形状を有することができる。例えば、第3振動部材200-3の振動層210は、第1振動部材200-1の振動層210とは異なる四角形状または長方形形状を有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されず、第1振動部材200-1の振動層210と同じ円形状を有することができる。例えば、第3振動部材200-3の振動層210は、表示パネル100の第1領域(A1)に対応するプレート部材150の第2面に四角形状(または長方形形状または円形状)に形成または塗布された後に成形され得る。第2電極230は、振動層210と同じ形状と同じ大きさを有するように構成され得る。カバー部材270は、振動層210と第2電極230を覆うように構成され得る。
【0190】
第4振動部材200-4は、表示パネル100の第2領域(A2)のうちの縁部分に構成され得る。例えば、第4振動部材200-4は、表示パネル100の第2領域(A2)内で、第2振動部材200-2と平行に配置されるか、または行き違いに対角線方向に配置され得る。例えば、第4振動部材200-4は、第1方向(X)、第2方向(Y)、および第1方向(X)と第2方向(Y)との間の対角線方向のうちのいずれか一方向に沿って、第2振動部材200-2から離隔されるように構成され得る。例えば、第4振動部材200-4は、表示パネル100の第2領域(A2)のうちの一側の角部分に配置され得る。第4振動部材200-4は、第2振動部材200-2より小さい大きさ(または面積)を有するように構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。第4振動部材200-4は、表示パネル100の第2領域(A2)の縁部分を振動させることにより、表示パネル100の第2領域(A2)の振動によって発生される高音域帯の音響を向上させることができる。
【0191】
第4振動部材200-4の振動層210は、第2振動部材200-2の振動層210と同じ形状を有するか、または異なる形状を有することができる。例えば、第4振動部材200-4の振動層210は、第2振動部材200-2の振動層210とは異なる四角形状または長方形形状を有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されず、第2振動部材200-2の振動層210と同じ円形状を有することができる。例えば、第4振動部材200-4の振動層210は、表示パネル100の第2領域(A2)に対応するプレート部材150の第2面に四角形状(または長方形形状または円形状)に形成または塗布された後に成形され得る。第2電極230は、振動層210と同じ形状と同じ大きさを有するように構成され得る。カバー部材270は、振動層210と第2電極230を覆うように構成され得る。
【0192】
第1振動部材200-1と第2振動部材200-2は、表示パネル100の第1領域(A1)および第2領域(A2)の間の中間(またはパーティション部材610)を基準に、左右対称に構成され得るが、これに限定されず、左右非対称に構成されてもよい。第3振動部材200-3と第4振動部材200-4は、表示パネル100の第1領域(A1)および第2領域(A2)の間の中間(またはパーティション部材610)を基準に、左右対称に構成され得るが、これに限定されず、左右非対称に構成されてもよい。
【0193】
図10は、本明細書の他の実施例による表示装置を示す図である。図10は、本明細書の他の実施例による図9Aを参照して説明した振動部材の振動層を変更したものである。これにより、以下の説明では、変更された構成について詳細に説明し、残りの構成については、図7図9Aと同じ図面符号を付与し、それに対する重複する説明は省略または簡単に説明することにする。
【0194】
図10を参照すると、本明細書の他の実施例による表示装置で、振動部材200は、表示パネル100の第1領域(A1)に構成された第1振動部材200-1および表示パネル100の第2領域(A2)に構成された第2振動部材200-2を含むことができる。
【0195】
第1振動部材200-1および第2振動部材200-2のそれぞれは、複数の振動層(または1つ以上の振動層)210および複数の第2電極(または1つ以上の第2電極)230を含むことができる。第1振動部材200-1および第2振動部材200-2のそれぞれは、カバー部材270をさらに含むことができる。第1振動部材200-1および第2振動部材200-2のそれぞれは、表示パネル100のプレート部材150を第1電極として用いることができる。
【0196】
第1振動部材200-1および第2振動部材200-2のそれぞれにおいて、複数の振動層210は、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って一定の間隔を有するように表示パネル100のプレート部材150の第2面に構成され得る。例えば、複数の振動層210は、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って一定の間隔を有する格子形態に構成され得る。例えば、複数の振動層210は、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って一定の間隔を有するN×M(NとMは、互いに同じか、または互いに異なる2以上の自然数)格子形態で構成され得る。
【0197】
複数の振動層210のそれぞれは、3以上の多角形状、1つ以上の直線と曲率を有する1つ以上の曲線のうちの1つ以上を含む非四角形状、円形状、または楕円形状を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、複数の振動層210のうちの1つ以上は、異なる形状を有することができる。本明細書の一実施例として、複数の振動層210のそれぞれは、正方形形状を有することができる。本明細書の他の実施例として、複数の振動層210のうちの一部は、正方形形状を有し、残りは、円形状を有することができる。本明細書の他の実施例として、複数の振動層210は、第1~第3グループに区分され得る。第1グループに含まれる振動層210は、正方形形状を有し、第2グループに含まれる振動層210は、長方形形状を有し、第3グループに含まれる振動層210は、円形状を有することができる。例えば、表示パネル100の第1および第2領域(A1、A2)のそれぞれが中心領域、中間領域、および縁領域を含む場合、第1グループに含まれる振動層210は、中心領域に構成され得、第2グループに含まれる振動層210は、中間領域に構成され得、第3グループに含まれる振動層210は、縁領域に構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、中心領域、中間領域、および縁領域のそれぞれに構成される振動層210の形状は、表示装置の音響特性および/または音圧特性によって変更され得る。
【0198】
複数の第2電極230のそれぞれは、複数の振動層210のうちの該当する振動層210と同じ形状と同じ大きさを有するように構成され得る。カバー部材270は、複数の振動層210と複数の第2電極230を共通に覆うように構成され得る。
【0199】
信号ケーブル500は、1つ以上の第1コンタクトライン511、および複数の第2コンタクトライン513を含むことができる。
【0200】
1つ以上の第1コンタクトライン511は、プレート部材150に電気的に結合されるように構成され得る。例えば、1つ以上の第1コンタクトライン511は、表示パネル100の第1領域(A1)に露出されたプレート部材150の第2面と電気的に結合され得る。
【0201】
信号ケーブル500は、複数の第1コンタクトライン511を含むことができる。例えば、信号ケーブル500は、2つの第1コンタクトライン511を含むことができる。2つの第1コンタクトライン511は、第2方向(Y)に沿って配線部510から長く延長(または突出)され、第1方向(X)に沿って隣接する2つの振動層210間の領域で、プレート部材150の第2面と電気的に結合され得、これにより、複数の振動層210のそれぞれに、より均一な第1振動駆動信号が印加され得る。
【0202】
複数の第2コンタクトライン513のそれぞれは、複数の第2電極230のそれぞれに電気的に結合されるように構成され得る。複数の第2コンタクトライン513のそれぞれは、第2方向(Y)に沿って配線部510から長く延長(または突出)され、複数の第2電極230のうちの該当する第2電極230に電気的に結合され得る。
【0203】
第1振動部材200-1および第2振動部材200-2のそれぞれにおいて、複数の振動層210のそれぞれは、同一または異なる第2振動駆動信号によって同一に振動するか、または独立して(または個別に)振動することができる。例えば、複数の振動層210のそれぞれに印加される第2振動駆動信号のうちの1つ以上は、異なることができる。これにより、第1振動部材200-1および第2振動部材200-2のそれぞれは、2チャンネル以上の音響を発生することができる。例えば、複数の振動層210のそれぞれに印加される第2振動駆動信号が全て異なるとき、第1振動部材200-1および第2振動部材200-2のそれぞれは、N×M(N、MはN行×M列で、互いに同じ、または互いに異なる2以上の自然数)チャンネルの音響を発生することができる。
【0204】
本明細書の一実施例によると、3×3形態で配置された複数の振動層210において、第1×1~第1×3振動層210は、上部チャネルを構成することができ、第2×1~2×3振動層210は、中間チャネルを構成することができ、第3×1~3×3振動層210は、下部チャネルを構成することができる。これにより、第1振動部材200-1および第2振動部材200-2のそれぞれは、3チャンネルまたは水平3チャンネルの音響を発生することができる。
【0205】
本明細書の一実施例によると、3×3形態で配置された複数の振動層210において、第1×1、第2×1、および第3×1振動層210は、左側チャネルを構成することができ、第1×2、第2×2、および第3×2振動層210は、中間チャネルを構成することができ、第1×3、第2×3、および第3×3振動層210は、右側チャネルを構成することができる。これにより、第1振動部材200-1および第2振動部材200-2のそれぞれは、3チャンネルまたは垂直3チャンネルの音響を発生することができる。
【0206】
第1振動部材200-1と第2振動部材200-2は、表示パネル100の第1領域(A1)と第2領域(A2)の間の中間(またはパーティション部材610)を基準に、左右対称に構成することができ、これに限定されず、左右非対称になるように構成してもよい。
【0207】
図11は、本明細書の他の実施例による表示装置を示す図である。図12は、本明細書の他の実施例による図11に示した「B1」部分の拡大図である。図11および図12は、図7図9Aおよび図10を参照して説明した振動部材の振動層を変更したものである。これにより、以下の説明では、変更された構成について詳細に説明し、残りの構成については、図7図9Aおよび図10と同じ図面符号を付与し、それに対する重複する説明は省略または簡単に説明することにする。
【0208】
図11および図12を参照すると、本明細書の他の実施例による表示装置で、振動部材200は、表示パネル100の第1領域(A1)に構成された第1振動部材200-1および表示パネル100の第2領域(A2)に構成された第2振動部材200-2を含むことができる。
【0209】
第1振動部材200-1および第2振動部材200-2のそれぞれは、複数の振動層(または1つ以上の振動層)210および複数の第2電極(または1つ以上の第2電極)230を含むことができる。第1振動部材200-1および第2振動部材200-2のそれぞれは、カバー部材270をさらに含むことができる。第1振動部材200-1および第2振動部材200-2のそれぞれは、表示パネル100のプレート部材150を第1電極として用いることができる。
【0210】
第1振動部材200-1および第2振動部材200-2のそれぞれにおいて、複数の振動層210は大きさ(または面積)を除いては、図10を参照して説明した複数の振動層210と実質的に同一であるので、これに対する重複する説明は省略または簡略にする。複数の振動層210は、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って一定の間隔を有するN×M(NとMは、互いに同じか、または互いに異なる2以上の自然数)格子形態で構成され得る。図10を参照して説明した複数の振動層210に対する説明は、図11および図12に示す振動層210の説明に含めることができる。
【0211】
複数の振動層210のそれぞれは、表示パネル100が一定の曲率半径を有するように、撓んだり曲がっても損傷または破損しない大きさ(または面積)を有するように構成され得る。例えば、複数の振動層210のそれぞれは、微細振動層であり得る。
【0212】
複数の第2電極230のそれぞれは、複数の振動層210のうちの該当する振動層210と同じ形状と同じ大きさを有するように構成され得る。カバー部材270は、複数の振動層210と複数の第2電極230とを共通に覆うように構成され得る。
【0213】
信号ケーブル500は、プレート部材150に電気的に結合された1つ以上の第1コンタクトライン511、および複数の第2電極230のそれぞれに電気的に結合された複数の第2コンタクトライン513を含むことができ、これは図10を参照して説明した信号ケーブル500と実質的に同じであるので、これに対する重複する説明は省略する。
【0214】
第1振動部材200-1および第2振動部材200-2のそれぞれにおいて、複数の振動層210のそれぞれは、同一または異なる第2振動駆動信号によって同一に振動するか、または独立して(または個別に)振動することができる。例えば、複数の振動層210のそれぞれに印加される第2振動駆動信号のうちの1つ以上は、異なることができる。これにより、第1振動部材200-1および第2振動部材200-2のそれぞれは、2チャンネル以上の音響を発生することができる。例えば、複数の振動層210のそれぞれに印加される第2振動駆動信号が全て異なるとき、第1振動部材200-1および第2振動部材200-2のそれぞれは、N×Mチャンネルの音響を発生することができる。
【0215】
第1振動部材200-1と第2振動部材200-2は、表示パネル100の第1領域(A1)と第2領域(A2)の間の中間(またはパーティション部材610)を基準に、左右対称に構成することができ、これに限定されず、左右非対称になるように構成することができる。
【0216】
図13は、本明細書の他の実施例に係る表示装置において、表示パネルの背面と振動部材を示す図である。図14は、本明細書の他の実施例による図13に示した線IV-IV’の断面図である。図13および図14は、図1図6を参照して説明した振動部材を変更したものである。これにより、以下の説明では、変更された構成について詳細に説明し、残りの構成については、図1図6と同じ図面符号を付与し、それに対する重複する説明は省略または簡単に説明することにする。
【0217】
図13および図14を参照すると、本明細書の他の実施例による表示装置の振動部材200は、振動層210、絶縁層220、第2電極230、および保護層240を含むことができる。
【0218】
振動部材200は、表示パネル100のプレート部材150を第1電極として用いることができる。例えば、表示パネル100のプレート部材150は、振動部材200の第1電極の役割を果たすことができる。
【0219】
振動層210は、表示パネル100のプレート部材150に構成され得、これは、図1図6を参照して説明した振動層210と実質的に同じであるので、これに対する重複する説明は省略する。
【0220】
絶縁層220は、振動層210の周辺にあるプレート部材150の第2面150aに配置され得る。例えば、絶縁層220は、振動層210の各側面を囲むようにプレート部材150の第2面150aに配置され得る。例えば、絶縁層220は、プレート部材150の第2面150aのうちの振動層210の配置領域を除く残りの部分の一部または全部に配置され得る。
【0221】
絶縁層220は、振動層210よりも薄い厚さを有するように形成され得る。例えば、絶縁層220の最上面は、振動層210の最上面の下に配置されるか、または振動層210の最上面よりもプレート部材150に近く配置され得る。例えば、絶縁層220が振動層210と同じであるか、または振動層210よりも厚い厚さを有する場合、絶縁層220の形成工程で振動層210の最上面(または第2面)が汚染され得るため、これを防止するために、絶縁層220は、振動層210よりも薄い厚さを有するように形成され得る。例えば、絶縁層220は、有機物質または無機物質で構成され得る。例えば、絶縁層220は、アクリル(acrylic)樹脂、エポキシ(epoxy)樹脂、フェノール(phenolic)樹脂、ポリアミド(polyamide)樹脂、ポリイミド(polyimide)樹脂などの有機物質を含むか、または絶縁層220は、シリコン酸化物(silicon oxide)(SiOx)またはシリコン窒化物(silicon nitride)(SiNx)などの無機物質を含むことができる。
【0222】
絶縁層220は、プレート部材150の一部分を露出させるための露出ホール221(図16参照)を含むことができる。露出ホール221は、プレート部材150の一部分に配置された絶縁層220が除去されて形成され得る。本明細書の一実施例によると、露出ホール221は、振動層210の周囲に配置された絶縁層220の一部分が除去されて形成され得る。
【0223】
第2電極230は、振動層210の第2面210aに構成されるか、または結合され得る。第2電極230は、振動層210と同じ大きさを有するか、または振動層210より小さい大きさを有することができる。
【0224】
振動部材200または第2電極230は、延長ライン(または1つ以上の延長ライン)231をさらに含むことができる。
【0225】
延長ライン231は、第2電極230の一側から露出ホール221に隣接する絶縁層220上に突出または延長され得る。延長ライン231は、振動層210の第2面210aに形成される第2電極230と共に絶縁層220上に形成され得る。延長ライン231の端部は、露出ホール221と平行に配置され得る。例えば、延長ライン231は、延長電極、突出ライン、延長電極、または突出電極であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0226】
保護層240は、絶縁層220と第2電極230を保護するように構成され得る。例えば、保護層240は、振動部材200を保護するように構成され得る。例えば、保護層240は、プレート部材150の第2面150aのうち、表示パネル100のパッド部に隣接する一側の縁部分を除く残りの部分の全体を覆うように構成され得る。例えば、保護層240は、無機物質または有機物質で構成され得る。例えば、保護層240は、絶縁層220と同じ物質で構成され得る、例えば、保護層240は、アクリル(acrylic)樹脂、エポキシ(epoxy)樹脂、フェノール(phenolic)樹脂、ポリアミド(polyamide)樹脂、ポリイミド(polyimide)樹脂などの有機物質を含むか、または保護層240は、シリコン酸化物(silicon oxide)(SiOx)またはシリコン窒化物(silicon nitride)(SiNx)などの無機物質を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0227】
保護層240は、第1ホール241および第2ホール242を含むことができる。例えば、保護層240は、互いに平行に構成された第1ホール241および第2ホール242を含むことができる。
【0228】
第1ホール241は、絶縁層220に配置された露出ホール221と重畳するように保護層240に形成され得る。第1ホール241は、露出ホール221と重畳するプレート部材150の一部分を露出させるように構成され得る。例えば、第1ホール241は、プレート部材150の一部分と重畳する絶縁層220と保護層240の両方を貫通するように形成されることにより、プレート部材150の一部分を保護層240の外部に露出させることができる。代案的に、絶縁層220に形成される露出ホール221は省略されるか、または絶縁層220に露出ホール221を形成する工程が省略され得る。例えば、第1ホール241は、第1電極露出ホール、第1電極コンタクトホール、第1信号ラインコンタクトホール、または第1ラインコンタクトホールであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0229】
第2ホール242は、第1ホール241に隣接するように保護層240に形成され得る。第2ホール242は、第2電極230の延長ライン231の一部分を露出させるように構成され得る。例えば、第2ホール242は、第2電極230の延長ライン231の一部分と重畳する保護層240を貫通するように形成されることにより、第2電極230の延長ライン231の一部分を保護層240の外部に露出させることができる。例えば、第2ホール242は、第2電極露出ホール、第2電極コンタクトホール、第2信号ラインコンタクトホール、または第2ラインコンタクトホールであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0230】
第1ホール241と第2ホール242が形成された保護層240の一部分は、振動部材200のパッド部であり得る。振動部材200のパッド部は、信号ケーブル500と電気的に結合され得る。例えば、振動部材200のパッド部は、振動層210と非重畳する振動部材200の周辺領域に配置され得る。例えば、振動部材200のパッド部は、表示パネル100の背面のうち、信号ケーブル500との結合工程が容易な位置に構成され得る。
【0231】
信号ケーブル500は、配線部510、第1コンタクトライン511、第2コンタクトライン513、および端子部530を含むことができる。
【0232】
配線部510は、表示パネル100の背面に配置され、振動部材200の保護層240上に配置され得る。配線部510は、ベースフィルム、ベースフィルムに形成された第1および第2信号ラインを有する配線層、および配線層を覆う絶縁層を含むことができる。
【0233】
第1コンタクトライン511は、振動部材200の第1電極(またはプレート部材)150と電気的に連結(またはコンタクト)されるように構成され得る。例えば、第1コンタクトライン511は、配線部510の一側の縁部分に露出された第1信号ラインの一部であり得る。第1コンタクトライン511は、第1ホール241を介して振動部材200の第1電極(またはプレート部材)150と電気的に連結(またはコンタクト)され得る。例えば、保護層240の第1ホール241は、第1電極(またはプレート部材)150の一部分と第1コンタクトライン511との間に構成され得る。例えば、第1コンタクトライン511は、保護層240の第1ホール241に充填された導電性物質を介して振動部材200の第1電極(またはプレート部材)150と電気的に連結(またはコンタクト)され得る。例えば、第1コンタクトライン511は、第1ホール241に充填された導電性粒子550(図16参照)を含む異方性導電フィルムを介して振動部材200の第1電極(またはプレート部材)150と電気的に連結(またはコンタクト)され得る。
【0234】
第2コンタクトライン513は、振動部材200の第2電極230と電気的に連結(またはコンタクト)されるように構成され得る。例えば、第2コンタクトライン513は、第2電極230の延長ライン231と電気的に連結(またはコンタクト)されるように構成され得る。例えば、第2コンタクトライン513は、配線部510の一側の縁部分に露出された第2信号ラインの一部であり得る。第2コンタクトライン513は、第2ホール242を介して第2電極230の延長ライン231と電気的に連結(またはコンタクト)され得る。例えば、保護層240の第2ホール242は、延長ライン231の一部分と第2コンタクトライン513との間に構成され得る。例えば、第2コンタクトライン513は、保護層240の第2ホール242に充填された導電性物質を介して第2電極230の延長ライン231と電気的に連結(またはコンタクト)され得る。例えば、第2コンタクトライン513は、第2ホール242に充填された導電性粒子550を含む異方性導電フィルムを介して振動部材200の第2電極230の延長ライン231と電気的に連結(またはコンタクト)され得る。
【0235】
端子部530は、配線部510の他側の縁部分に構成され得る。
【0236】
信号ケーブル500は、第1電極(またはプレート部材)150と第2電極230に電気的に結合されることで、端子部530を介して振動駆動回路(または音響処理回路)から供給される第1および第2振動駆動信号を振動部材200の第1電極(またはプレート部材)150と第2電極230に印加または伝達することができる。
【0237】
図7図12を参照して説明した振動部材200は、図13および図14を参照して説明した振動部材200に同様に適用することができる。例えば、図13および図14を参照して説明した振動部材200は、図7図12を参照して説明した振動部材200と同様に構成されることができるので、これに対する重複する説明は省略する。
【0238】
このような、本明細書の他の実施例による表示装置は、図1図6を参照して説明した表示装置と同様に、表示パネル100の正面方向(FD)に音響を出力することができ、表示装置の厚さが減少されるか、またはスリム化され得る。また、本明細書の他の実施例に係る表示装置は、振動部材200のパッド部が振動層210と非重畳する振動部材200の周辺領域に配置されることにより、振動部材200のパッド部と信号ケーブル500の結合工程が容易にすることができる。
【0239】
図15は、本明細書の他の実施例による表示装置において、表示パネルの背面と振動部材を示す図である。図16は、本明細書の他の実施例による図15に示した線V-V’の断面図である。図15および図16は、図13および図14を参照して説明した表示装置または振動部材にカバー部材をさらに構成したものである。したがって、以下の説明では、追加された構成について詳細に説明し、残りの構成については図13および図14と同じ図面符号を付与し、それに対する重複する説明は省略または簡単に説明することにする。
【0240】
図15および図16を参照すると、本明細書の他の実施例による表示装置または振動部材200は、カバー部材290をさらに含むことができる。
【0241】
カバー部材290は、振動部材200の保護層240と信号ケーブル500の一部分を覆うように構成され得る。カバー部材290は、信号ケーブル500の端子部530を除いた残りの部分と振動部材200の保護層240を囲むか、または覆うように構成され得る。例えば、カバー部材270は、カバーフィルム、カバー層、保護部材、または保護層であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、カバー部材290は、ポリイミド(polyimide)(PI)フィルム、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate)(PET)フィルム、またはポリエチレンナフタレート(polyethylene naphthalate)(PEN)フィルムであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0242】
カバー部材290は、接着層280を介して振動部材200の保護層240と信号ケーブル500の一部分に連結されるか、または結合され得る。例えば、カバー部材290は、接着層280を媒介とするフィルムラミネート工程によって振動部材200の保護層240と信号ケーブル500の一部分に連結されるか、または結合され得る。これにより、信号ケーブル500の一部分は、振動部材200の保護層240と接着層280(またはカバー部材290)との間に埋め込まれるか、または内蔵されることによって、振動部材200に一体化されるか、または固定され得る。
【0243】
接着層280は、接着性を有しながら、圧縮と復元が可能な電気絶縁物質を含むことができる。例えば、接着層280は、エポキシ(epoxy)系列の樹脂、アクリル(acrylic)系列の樹脂、シリコーン(silicone)系列の樹脂、またはウレタン(urethane)系列の樹脂を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0244】
図7図12を参照して説明した振動部材200は、図15および図16を参照して説明した振動部材200に適用することができる。例えば、図15および図16を参照して説明した振動部材200は、図7図12を参照して説明した振動部材200の第1振動部材200-1および第2振動部材200-2を含むように構成されることができるので、これに対する重複する説明は省略する。
【0245】
このような、本明細書の他の実施例による表示装置は、図13および図14を参照して説明した表示装置と同様に、表示パネル100の正面方向(FD)に音響を出力することができ、厚さが減少されるか、またはスリム化され得、振動部材200のパッド部と信号ケーブル500の結合工程が容易にすることができる。また、本明細書の他の実施例による表示装置は、振動部材200の保護層240と信号ケーブル500の一部分を覆うカバー部材290を含むことにより、外部衝撃から振動部材200を保護することができ、信号ケーブル500の動きや曲げなどによる振動部材200のパッド部と信号ケーブル500との間の接触不良が低減され得る。
【0246】
図17は、本明細書の他の実施例による表示装置において、表示パネルの背面と振動部材を示す図である。図18は、本明細書の他の実施例による図17に示した線VI-VI’の断面図である。図17および図18は、図7および図8を参照して説明したプレート部材を変更したものである。これにより、以下の説明では、変更された構成について詳細に説明し、残りの構成については、図7および図8と同じ図面符号を付与し、それに対する重複する説明は省略または簡単に説明することにする。
【0247】
図17および図18を参照すると、本明細書の他の実施例による表示装置で、表示パネル100のプレート部材150は、内部プレート151および複数の外部プレート152を含むことができる。
【0248】
内部プレート151は、図1図3を参照して説明したプレート部材150と実質的に同じであるので、これに対する重複する説明は省略または簡略にする。
【0249】
内部プレート151は、表示部130を覆うように構成され得る。内部プレート151は、接着部材を介して表示部130に接着され得る。接着部材は、表示部130を囲むようにベース部材110上に構成され得る。内部プレート151の第1面151aは、接着部材に結合(または付着)されるか、または接着部材に直接に結合(または付着)され得る。内部プレート151は、表示パネル100で発生される熱を追加的または効果的に放熱させることにより、表示パネル100で発生される熱によって部分的に発生される残像による画質低下を低減することができる。内部プレート151は、外部の衝撃から表示部130または表示パネル100を保護し、外部の水分や湿気が発光素子層の方に浸透することを防止することができる。内部プレート151は、表示パネル100の剛性を補償することができる。例えば、内部プレート151は、内部伝導性プレート、内部放熱部材、内部放熱プレート、内部放熱基板、封止基板、封止プレート、剛性プレート、第2基板、背面基板、背面部材、背面プレート、内部基板または内部プレートであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0250】
複数の外部プレート152は、内部プレート151と連結されるか、または結合されるように構成され得る。複数の外部プレート152は、内部プレート151の背面(または第2面)151bに互いに離隔されるか、または互いに電気的に分離されるように構成され得る。複数の外部プレート152は、内部プレート151の熱をさらに放熱させるように構成され得る。例えば、複数の外部プレート152は、内部プレート151よりも相対的に薄い厚さを有するように構成され得る。
【0251】
本明細書の一実施例によると、複数の外部プレート152は、鉄とニッケルの合金、ステンレススチール(stainless steel)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、マグネシウム(Mg)合金、マグネシウムリチウム(Mg-Li)合金、およびアルミニウム(Al)合金のうちの1つ以上の材質で構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、複数の外部プレート152は、鉄とニッケルの合金、ステンレススチール(stainless steel)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、マグネシウム(Mg)合金、マグネシウムリチウム(Mg-Li)合金、およびアルミニウム(Al)合金のうち、内部プレート151とは異なる1つ以上の材質で構成され得る。例えば、複数の外部プレート152は、アルミニウム(Al)またはアルミニウム(Al)合金の材質で構成され得る。
【0252】
本明細書の一実施例によるプレート部材150または複数の外部プレート152は、第1外部プレート152aおよび第2外部プレート152bを含むことができる。
【0253】
第1外部プレート152aは、表示パネル100の第1領域(A1)と対応する内部プレート151の第1領域に連結されるか、または結合され得る。第2外部プレート152bは、表示パネル100の第2領域(A2)と対応する内部プレート151の第2領域に連結されるか、または結合され得る。
【0254】
第1外部プレート152aと第2外部プレート152bのそれぞれは、結合部材153を介して内部プレート151の背面(または第2面)151bに結合され得る。
【0255】
結合部材153は、第1外部プレート152aと第2外部プレート152bのそれぞれと内部プレート151との間に配置され得る。
【0256】
本明細書の一実施例による結合部材153は、第1外部プレート152aと第2外部プレート152bのそれぞれと内部プレート151との間の密着力または接着力に優れた接着物質を含むことができる。例えば、結合部材153は、アクリル(acrylic)系列またはウレタン(urethane)系列の接着物質を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、結合部材153は、振動部材200の振動が内部プレート151に良好に伝達されるように、相対的に接着力に優れ硬度の高い特性を有するアクリル系列の接着部材を含むことができる。例えば、結合部材153は、アクリル系列の接着層を有する両面フォーム接着パッドまたはアクリル系列の接着樹脂硬化層を含むことができる。結合部材153の接着層は、粘着付与剤、ワックス成分、または酸化防止剤などの添加剤をさらに含むことができる。
【0257】
本明細書の他の実施例による結合部材153は、PSA(pressure sensitive adhesive)、OCA(optically cleared adhesive)、またはOCR(optically cleared resin)を含むことができる。例えば、結合部材153は、振動伝達媒体をさらに含むことができる。例えば、振動伝達媒体は、内部プレート151に伝達される振動の損失を低減することができる。例えば、振動伝達媒体は、結合部材153に含有されるか、または添加された圧電物質を含むことができる。
【0258】
本明細書の他の実施例による結合部材153は、第1外部プレート152aと第2外部プレート152bのそれぞれと内部プレート151との間に設けられた中空部をさらに含むことができる。結合部材153の中空部は、第1外部プレート152aと第2外部プレート152bのそれぞれと内部プレート151との間にエアギャップを設けることができる。エアギャップは、振動部材200の振動による音波(または音圧)が結合部材153によって分散されずに内部プレート151に集中されることにより、結合部材153による振動の損失を最小化することができる。
【0259】
第1外部プレート152aと第2外部プレート152bは、表示パネル100の第1領域(A1)と第2領域(A2)との間の中間領域で互いに離隔され得る。第1外部プレート152aと第2外部プレート152bとの間の離隔距離(D1)は、3cm以上であり得る。例えば、第1外部プレート152aと第2外部プレート152bのそれぞれが個別に(または独立的に)振動されることができるように、第1外部プレート152aと第2外部プレート152bとの間の離隔距離(D1)は、3cm以上であり得る。例えば、第1外部プレート152aと第2外部プレート152bの離隔距離(D1)が3cm未満の場合、振動部材200の振動によって発生される第1外部プレート152aの振動と第2外部プレート152bの振動の間の干渉により、音響特性および/または音圧特性が低下し得る。
【0260】
振動部材200は、複数の外部プレート152a、152bのそれぞれを振動させるように構成され得る。例えば、振動部材200は、複数の外部プレート152a、152bのそれぞれを電極として用いるように構成され得る。例えば、振動部材200は、第1外部プレート152aと第2外部プレート152bのそれぞれを個別に(または独立的に)振動させるように構成され得る。例えば、振動部材200は、第1外部プレート152aと第2外部プレート152bのそれぞれを電極として用いるように構成され得る。例えば、振動部材200は、第1外部プレート152aの背面に構成された第1振動部材200-1、および第2外部プレート152bの背面に構成された第2振動部材200-2を含むことができる。
【0261】
第1振動部材200-1および第2振動部材200-2のそれぞれは、第1外部プレート152aおよび第2外部プレート152bのそれぞれの背面に構成されることを除いては、図7を参照して説明した第1振動部材200-1および第2振動部材200-2のそれぞれと実質的に同じであるので、これに対する重複する説明は省略または簡略にする。
【0262】
第1振動部材200-1は、振動層210と第2電極230を含むことができる。第1振動部材200-1の振動層210は、第1外部プレート152aの背面に形成または塗布された後に成形され得る。第1振動部材200-1の第2電極230は、振動層210と同じ形状と同じ大きさを有するように構成され得る。第1振動部材200-1は、振動層210と第2電極230を覆うように構成されたカバー部材270をさらに含むことができる。本明細書の一実施例として、第1振動部材200-1の振動層210は、第1外部プレート152aに印加される第1振動駆動信号と第2電極230に印加される第2振動駆動信号によって振動することにより、第1外部プレート152aと表示パネル100の第1領域(A1)を振動させて第1音響を出力することができる。本明細書の他の実施例として、第1振動部材200-1の振動層210は、信号ケーブル500を介して第1外部プレート152aに印加される第2振動駆動信号と第2電極230に印加される第1振動駆動信号によって振動することにより、第1外部プレート152aと表示パネル100の第1領域(A1)を振動させて第1音響を出力することができる。
【0263】
第2振動部材200-2は、振動層210と第2電極230を含むことができる。第2振動部材200-2の振動層210は、第2外部プレート152bの背面に形成または塗布した後に成形され得る。第2振動部材200-2の第2電極230は、振動層210と同じ形状と同じ大きさを有するように構成され得る。第2振動部材200-2は、振動層210と第2電極230を覆うように構成されたカバー部材270をさらに含むことができる。本明細書の一実施例として、第2振動部材200-2の振動層210は、第2外部プレート152bに印加される第1振動駆動信号と第2電極230に印加される第2振動駆動信号によって振動することにより、第2外部プレート152bと表示パネル100の第2領域(A2)を振動させて第2音響を出力することができる。本明細書の他の実施例として、第2振動部材200-2の振動層210は、信号ケーブル500を介して第2外部プレート152bに印加される第2振動駆動信号と第2電極230に印加される第1振動駆動信号によって振動することにより、第2外部プレート152bと表示パネル100の第2領域(A2)を振動させて第2音響を出力することができる。
【0264】
第1振動部材200-1と第2振動部材200-2は、表示パネル100の第1領域(A1)と第2領域(A2)の間の中間を基準に、左右対称に構成することができるが、これに限定されず、左右非対称になるように構成してもよい。
【0265】
図9A図12を参照して説明した振動部材200は、図17および図18を参照して説明した振動部材200に同様に適用することができる。例えば、図17および図18を参照して説明した振動部材200は、図9A図12を参照して説明した振動部材200と同様に構成されることができるので、これに対する重複する説明は省略する。
【0266】
本明細書の他の実施例に係る表示装置は、図1図6を参照して説明した表示装置と同様に、表示パネル100の正面方向(FD)に音響を出力することができ、厚さが減少されるか、またはスリム化され得る。また、本明細書の他の実施例による表示装置は、プレート部材150の内部プレート151と複数の外部プレート152を含むことにより、表示パネル100で発生される熱をより効果的に放熱させ、表示パネル100で発生される熱によって部分的に生じる残像による画質の低下を低減することができる。そして、本明細書の他の実施例による表示装置は、互いに分離された第1外部プレート152aと第2外部プレート152bのそれぞれに構成された第1および第2振動部材200-1、200-2の振動による表示パネル100の左右分割振動を通じて、2チャンネル形態のステレオ音響を表示パネル100の前面方向に出力することができる。
【0267】
図19は、本明細書の他の実施例による表示装置において、表示パネルの背面と振動部材を示す図である。図20は、本明細書の他の実施例による図19に示した線VII-VII’の断面図である。図19および図20は、図17および図18を参照して説明した表示装置にパーティションをさらに構成したものである。したがって、以下の説明では、パーティションおよびそれに関連する構成について詳細に説明し、残りの構成については図7および図8と同じ図面符号を付与し、それに対する重複する説明は省略または簡単に説明することにする。
【0268】
図19および図20を参照すると、本明細書の他の実施例による表示装置は、表示パネル100の第1領域(A1)および第2領域(A2)を分割するパーティション600をさらに含むことができる。
【0269】
表示パネル100は、プレート部材150の複数の外部プレート152のそれぞれに対応するように分割された領域(A1、A2)を含むことができる。例えば、表示パネル100は、複数の外部プレート152の間の領域に沿って分割された領域(A1、A2)を含むことができる。例えば、表示パネル100は、プレート部材150の第1外部プレート152aと重畳する第1領域(A1)、およびプレート部材150の第2外部プレート152bと重畳する第2領域(A2)を含むことができる。
【0270】
パーティション600は、第1および第2振動部材200-1、200-2によって表示パネル110が振動するとき、音響が発生されるエアギャップ(air gap)またはスペース(space)であり得る。例えば、パーティション600は、音響を分離し、またはチャンネルを分離することができ、音響の干渉による音響の特性の低下を防止または軽減することができる。パーティション600は、表示パネル100と支持部材300との間に配置され得る。例えば、パーティション600は、表示パネル100の背面と支持部材300の前面との間に配置され得る。パーティション600により表示パネル100に与える画質の影響を減らすために、パーティション600は、支持部材300に配置され得る。パーティション600は、音遮断部材、音分離部材、空間分離部材、エンクロージャ(enclosure)、またはバッフル(baffle)などで表現することができ、本明細書の実施例はこれらの用語に限定されるものではない。
【0271】
本明細書の実施例によるパーティション600は、第1および第2振動部材200-1、200-2の間に配置されたパーティション部材(または第1パーティション部材)610を含むことができる。
【0272】
パーティション部材610は、表示パネル100の第1領域(A1)と第2領域(A2)との間に配置され得る。パーティション部材610は、表示パネル100の第1領域(A1)と第2領域(A2)との間にあるプレート部材150の内部プレート151と支持部材300との間に配置され得る。例えば、パーティション部材610は、表示パネル100の第1領域(A1)と第2領域(A2)との間の中間領域に対応する内部プレート151の第2面151bと支持部材300との間に配置され得る。パーティション部材610は、第1振動部材200-1によって発生される第1音響と第2振動部材200-2によって発生される第2音響とを分離することができる。例えば、パーティション部材610は、第1振動部材200-1によって表示パネル100の第1領域(A1)で発生される振動が表示パネル100の第2領域(A2)に伝達されことを遮断するか、または第2振動部材200-2によって表示パネル100の第2領域(A2)で発生される振動が表示パネル100の第1領域(A1)に伝達されることを遮断することができる。これにより、パーティション部材610は、表示パネル100の中央で表示パネル100の振動を減衰するか、または吸収することによって、第1領域(A1)での音響が第2領域(A2)に伝達されるか、または第2領域(A2)での音響が第1領域(A1)に伝達されことを遮断することができる。したがって、パーティション部材610は、左右の音響を分離することによって、表示装置の音響出力特性をさらに向上させることができ、これによって、本明細書の実施例による表示装置は、パーティション部材610による左右の音響の分離により、2チャンネル形態を含むステレオ音響または2チャンネル形態の音響を表示パネル100の前面方向に出力することができる。
【0273】
本明細書の実施例によるパーティション600は、第1振動部材200-1を囲む第2パーティション部材620、および第2振動部材200-2を囲む第3パーティション部材630を含むことができる。
【0274】
第2パーティション部材620は、第1振動部材200-1を囲むように表示パネル100の第1領域(A1)と支持部材300との間に配置され得る。第2パーティション部材620は、第1振動部材200-1から一定の距離に離隔されるように表示パネル100の第1領域(A1)に対応するプレート部材150の第1外部プレート152aと支持部材300との間に配置され得る。第2パーティション部材620は、第1外部プレート152aと支持部材300との間に第1振動部材200-1を囲む第1エアギャップ(AG1)を形成することができる。例えば、第2パーティション部材620は、第1振動部材200-1による表示パネル100の第1領域(A1)の振動領域(または振動面積)を定義または制限することができる。
【0275】
第3パーティション部材630は、第2振動部材200-2を囲むように表示パネル100の第2領域(A2)と支持部材300との間に配置され得る。第3パーティション部材630は、第2振動部材200-2から一定の距離に離隔されるように表示パネル100の第2領域(A2)に対応するプレート部材150の第2外部プレート152bと支持部材300との間に配置され得る。第3パーティション部材630は、第2外部プレート152bと支持部材300との間に第2振動部材200-2を囲む第2エアギャップ(AG2)を形成することができる。例えば、第3パーティション部材630は、第2振動部材200-2による表示パネル100の第2領域(A2)の振動領域(または振動面積)を定義または制限することができる。
【0276】
第1エアギャップ(AG1)と第2エアギャップ(AG2)は、音分離空間、音遮蔽空間、または音干渉防止空間であり得、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0277】
第2および第3パーティション部材620、630のそれぞれが、プレート部材150の外部プレート152と支持部材300との間に配置される配列を除いては、第2および第3パーティション部材620、630のそれぞれは、図7および図8を参照して説明した第2および第3パーティション部材620、630と実質的に同じであるので、これに対する重複する説明は省略する。
【0278】
第1振動部材200-1と第2振動部材200-2は、表示パネル100の第1領域(A1)および第2領域(A2)の間の中間を基準に、左右対称に構成され得るが、これに限定されず、左右非対称にも構成され得る。
【0279】
図9A図12を参照して説明した振動部材200は、図19および図20を参照して説明した振動部材200に同様に適用することができる。例えば、図19および図20を参照して説明した振動部材200は、図9A図12を参照して説明した振動部材200と同様に構成されることができるので、これに対する重複する説明は省略する。
【0280】
本明細書の他の実施例に係る表示装置は、図17および図18を参照して説明した表示装置と同様に、表示パネル100の正面方向(FD)に音響を出力することができ、厚さが減少されるか、またはスリム化され得、表示パネル100で発生される熱をより効果的に放熱させ、表示パネル100で発生される熱によって部分的に発生される残像による画質の低下を最小限に抑えることができる。また、本明細書の他の実施例による表示装置は、パーティション部材610、第2および第3パーティション部材620、630のうちの1つ以上による左右の音響の分離により、2チャンネル形態を含むステレオ音響または2チャンネル形態の音響を表示パネル100の前面方向に出力することができる。
【0281】
図21は、本明細書の他の実施例による表示装置において、表示パネルの背面と振動部材を示す図である。図22は、本明細書の他の実施例による図21に示した線VIII-VIII’の断面図である。図21および図22は、図17または図18を参照して説明した振動部材を変更したものである。これにより、以下の説明では、変更された構成について詳細に説明し、残りの構成については、図15および図16と同じ図面符号を付与し、それに対する重複する説明は省略または簡単に説明することにする。
【0282】
図21および図22を参照すると、本明細書の他の実施例による表示装置の振動部材200は、第1振動部材200-1および第2振動部材200-2を含むことができる。
【0283】
第1振動部材200-1は、表示パネル100のプレート部材150の第1外部プレート152aを第1電極として用いることができる。例えば、プレート部材150の第1外部プレート152aは、振動部材200の第1電極の役割を果たすことができる。
【0284】
第1振動部材200-1は、振動層210、絶縁層220、第2電極230、および保護層240を含むことができる。
【0285】
第1振動部材200-1の振動層210、絶縁層220、第2電極230、および保護層240は、図13および図14を参照して説明した振動部材200の振動層210、絶縁層220、第2電極230、および保護層240のそれぞれと実質的に同じであるので、これに対する重複する説明は省略または簡略にする。
【0286】
第1振動部材200-1の絶縁層220は、振動層210の周辺にある第1外部プレート152aの第2面150aに配置され得る。例えば、第1振動部材200-1の絶縁層220は、振動層210の各側面を囲むように第1外部プレート152aの第2面150aに配置され得る。例えば、第1振動部材200-1の絶縁層220は、第1外部プレート152aの第2面150aのうち、振動層210の配置領域を除く残りの部分の一部または全部に配置され得る。
【0287】
第1振動部材200-1の第2電極230は、振動層210の第2面210aに構成されるか、または結合され得る。第1振動部材200-1の第2電極230は、振動層210と同じ大きさを有するか、または振動層210より小さい大きさを有することができる。第1振動部材200-1の第2電極230は、突出(または延長)ライン231をさらに含むことができる。
【0288】
第1振動部材200-1の保護層240は、絶縁層220と第2電極230を保護するように構成され得る。例えば、第1振動部材200-1の保護層240は、第1振動部材200-1を保護するように構成され得る。第1振動部材200-1の保護層240は、第1外部プレート152aの一部分と延長ライン231の一部分のそれぞれと重畳する保護層240に互いに並んで構成された第1ホール241および第2ホール242を含むことができる。これにより、第1外部プレート152aの一部分と延長ライン231の一部分のそれぞれは、第1ホール241と第2ホール242それぞれを介して信号ケーブル500と電気的に結合され得る。
【0289】
第2振動部材200-2は、表示パネル100のプレート部材150の第2外部プレート152bを第1電極として用いることができる。例えば、プレート部材150の第2外部プレート152bは、振動部材200の第1電極の役割を果たすことができる。
【0290】
第2振動部材200-2は、振動層210、絶縁層220、第2電極230、および保護層240を含むことができる。
【0291】
第2振動部材200-2の振動層210、絶縁層220、第2電極230、および保護層240は、第1振動部材200-1の振動層210、絶縁層220、第2電極230、および保護層240と同じか、または図13および図14を参照して説明した振動部材200の振動層210、絶縁層220、第2電極230、および保護層240のそれぞれと実質的に同じであるので、これに対する重複する説明は省略または簡略にする。
【0292】
第2振動部材200-2の絶縁層220は、振動層210の周辺にある第2外部プレート152bの第2面150aに配置され得る。例えば、第2振動部材200-2の絶縁層220は、振動層210の各側面を囲むように第2外部プレート152bの第2面150aに配置され得る。例えば、第2振動部材200-2の絶縁層220は、第2外部プレート152bの第2面150aのうち、振動層210の配置領域を除く残りの部分の一部または全部に配置され得る。
【0293】
第2振動部材200-2の第2電極230は、振動層210の第2面210aに構成されるか、または結合され得る。第2振動部材200-2の第2電極230は、振動層210と同じ大きさを有するか、または振動層210より小さい大きさを有することができる。第2振動部材200-2の第2電極230は、突出(または延長)ライン231をさらに含むことができる。
【0294】
第2振動部材200-2の保護層240は、絶縁層220と第2電極230を保護するように構成され得る。例えば、第2振動部材200-2の保護層240は、第2振動部材200-2を保護するように構成され得る。第2振動部材200-2の保護層240は、第2外部プレート152bの一部分と延長ライン231の一部分のそれぞれと重畳する保護層240に互いに並んで構成された第1ホール241および第2ホール242を含むことができる。これにより、第2外部プレート152bの一部分と延長ライン231の一部分のそれぞれは、第1ホール241と第2ホール242それぞれを介して信号ケーブル500と電気的に結合され得る。
【0295】
本明細書の他の実施例による表示装置または第1および第2振動部材200-1、200-2のそれぞれは、カバー部材290をさらに含むことができる
【0296】
第1振動部材200-1のカバー部材290は、保護層240と信号ケーブル500の一部分を覆うように構成され得る。第1振動部材200-1のカバー部材290は、接着層280を介して保護層240と信号ケーブル500の一部分に連結されるか、または結合され得る。第2振動部材200-2のカバー部材290は、保護層240と信号ケーブル500の一部分を覆うように構成され得る。第2振動部材200-2のカバー部材290は、接着層280を介して保護層240と信号ケーブル500の一部分に連結されるか、または結合され得る。第1および第2振動部材200-1、200-2のそれぞれのカバー部材290と接着層280は、図15および図16を参照して説明したカバー部材290と接着層280のそれぞれと実質的に同じであるので、これに対する重複する説明は省略する。
【0297】
本明細書の他の実施例に係る表示装置は、図17図20を参照して説明した表示装置と同様に、表示パネル100の正面方向(FD)に音響を出力することができ、厚さが減少されるか、またはスリム化され得、表示パネル100で発生される熱をより効果的に放熱させ、表示パネル100で発生される熱によって部分的に発生される残像による画質の低下を最小限に抑えることができる。また、本明細書の他の実施例による表示装置は、図13図16を参照して説明した表示装置と同様に、振動部材200のパッド部が振動層210と非重畳する振動層210の周辺領域に配置されることにより、振動部材200のパッド部と信号ケーブル500との結合工程が容易にすることができる。
【0298】
本明細書の他の実施例による表示装置は、表示パネル100の第1領域(A1)および第2領域(A2)を分割するパーティション600をさらに含むことができる。
【0299】
パーティション600は、図19および図20を参照して説明したパーティション600と実質的に同じであるので、これに対する重複する説明は省略または簡略にする。
【0300】
パーティション600は、第1および第2振動部材200-1、200-2の間に配置されたパーティション部材(または第1パーティション部材)610を含むことができる。例えば、パーティション部材610は、表示パネル100の第1領域(A1)と第2領域(A2)との間にあるプレート部材150の内部プレート151と支持部材300との間に配置され得る。
【0301】
本明細書の実施例によるパーティション600は、第1振動部材200-1を囲む第2パーティション部材620、および第2振動部材200-2を囲む第3パーティション部材630を含むことができる。
【0302】
第2パーティション部材620は、第1振動部材200-1を囲むように表示パネル100の第1領域(A1)と支持部材300との間に配置され得る。第2パーティション部材620は、第1外部プレート152aと支持部材300との間に第1振動部材200-1を囲む第1エアギャップ(AG1)を形成することができる。
【0303】
第3パーティション部材630は、第2振動部材200-2を囲むように表示パネル100の第2領域(A2)と支持部材300との間に配置され得る。第3パーティション部材630は、第2外部プレート152bと支持部材300との間に第2振動部材200-2を囲む第2エアギャップ(AG2)を形成することができる。
【0304】
このような、本明細書の他の実施例による表示装置は、パーティション部材610、第2および第3パーティション部材620、630のうちの1つ以上による左右の音響の分離により、2チャンネル形態を含むステレオ音響または2チャンネル形態の音響を表示パネル100の前面方向に出力することができる。
【0305】
第1振動部材200-1と第2振動部材200-2は、表示パネル100の第1領域(A1)および第2領域(A2)の間の中間を基準に、左右対称に構成され得るが、これに限定されず、左右非対称に構成されてもよい。
【0306】
図9A図12を参照して説明した振動部材200は、図21および図22を参照して説明した振動部材200に同様に適用することができる。例えば、図21および図22を参照して説明した振動部材200は、図9A図12を参照して説明した振動部材200と同様に構成されることができるので、これに対する重複する説明は省略する。
【0307】
本明細書の実施例に係る表示装置は、以下のように説明され得る。
【0308】
本明細書の1つ以上の実施例に係る表示装置は、ベース部材、プレート部材、およびベース部材とプレート部材との間にある表示部を含む表示パネル、プレート部材の背面にある振動層、および振動層にある電極層を含むことができる。
【0309】
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動層は、プレート部材と電極層に印加される信号によって振動するように構成され得る。
【0310】
本明細書の1つ以上の実施例によると、表示装置は、電極層上にあるカバー部材をさらに含むことができる。
【0311】
本明細書の1つ以上の実施例によると、表示装置は、電極層とカバー部材との間の接着層をさらに含むことができる。
【0312】
本明細書の1つ以上の実施例によると、表示装置は、プレート部材および電極層と電気的に結合された信号ケーブルをさらに含むことができる。
【0313】
本明細書の1つ以上の実施例によると、表示装置は、信号ケーブルの一部分と電極層を覆うカバー部材をさらに含むことができる。
【0314】
本明細書の1つ以上の実施例によると、信号ケーブルは、プレート部材と電気的に結合された第1コンタクトライン、および電極層と電気的に結合された第2コンタクトラインを含むことができる。
【0315】
本明細書の1つ以上の実施例によると、第1コンタクトラインと第2コンタクトラインを含む信号ケーブルの一部分は、プレート部材とカバー部材との間にある接着層に挿入され得る。
【0316】
本明細書の1つ以上の実施例によると、表示装置は、振動層の周辺のプレート部材にある絶縁層、および電極層と絶縁層を覆う保護層をさらに含むことができる。
【0317】
本明細書の1つ以上の実施例によると、絶縁層は、振動層を囲み、絶縁層の最上面は、振動層の最上面の下にあり得る。
【0318】
本明細書の1つ以上の実施例によると、表示装置は、電極層の一側から絶縁層上に延びる延長ラインをさらに含むことができる。
【0319】
本明細書の1つ以上の実施例によると、表示装置は、プレート部材および延長ラインと電気的に結合された信号ケーブルをさらに含むことができる。
【0320】
本明細書の1つ以上の実施例によると、表示装置は、ベース部材、プレート部材、およびベース部材とプレート部材との間にある表示部を含み、振動によって音響を出力するように構成された表示パネル、およびプレート部材に構成された振動部材、およびプレート部材および振動部材と電気的に結合された信号ケーブルを含むことができる。
【0321】
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動部材は、プレート部材と信号ケーブルを介して印加される信号によって振動するように構成され得る。
【0322】
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動部材は、プレート部材の背面にある振動層、および振動層にある第2電極を含み、プレート部材は、振動部材の第1電極であり得る。
【0323】
本明細書の1つ以上の実施例によると、信号ケーブルは、プレート部材および第2電極と電気的に結合され得る。
【0324】
本明細書の1つ以上の実施例によると、表示装置は、振動部材を覆うカバー部材、および振動部材とカバー部材との間の接着層をさらに含むことができる。
【0325】
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動層に隣接する信号ケーブルの一部分は、プレート部材とカバー部材との間にある他の接着層に挿入され得る。
【0326】
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動部材は、プレート部材の背面にある振動層、振動層の周囲にある絶縁層、振動層にある第2電極、第2電極の一側から絶縁層上に延びた延長ライン、および第2電極と延長ラインを覆う保護層を含むことができる。
【0327】
本明細書の1つ以上の実施例によると、信号ケーブルは、プレート部材および延長ラインと電気的に結合され得る。
【0328】
本明細書の1つ以上の実施例によると、表示パネルは、第1領域と第2領域を含み、振動部材は、第1領域にある第1振動部材、および第2領域にある第2振動部材を含むことができる。
【0329】
本明細書の1つ以上の実施例によると、第1振動部材および第2振動部材のそれぞれは、プレート部材の背面にある1つ以上の振動層、および1つ以上の振動層にある1つ以上の第2電極を含み、プレート部材は、第1振動部材と第2振動部材のそれぞれの第1電極であり得る。
【0330】
本明細書の1つ以上の実施例によると、第1振動部材および第2振動部材のそれぞれは、プレート部材の背面にある1つ以上の振動層、1つ以上の振動層の周辺にある絶縁層、1つ以上の振動層にある1つ以上の第2電極、1つ以上の第2電極の一側から絶縁層上に延びた1つ以上の延長ライン、および1つ以上の第2電極と1つ以上の延長ラインを覆う保護層を含むことができる。
【0331】
本明細書の1つ以上の実施例によると、表示装置は、表示パネルの第1領域と第2領域を分割するように構成されたパーティションをさらに含むことができる。
【0332】
本明細書の1つ以上の実施例によると、表示装置は、プレート部材の背面にある支持部材をさらに含み、パーティションは、第1~第3パーティションのうちの1つ以上を含み、第1パーティション部材は、表示パネルの第1領域と第2領域との間の領域において、プレート部材と支持部材との間にあり、第2パーティション部材は、第1振動部材を囲むようにプレート部材と支持部材との間にあり、第3パーティション部材は、第2振動部材を囲むようにプレート部材と支持部材との間にあり得る。
【0333】
本明細書の1つ以上の実施例によると、プレート部材は、表示部に結合された内部プレート、表示パネルの第1領域に対応する内部プレートの第1領域に結合された第1外部プレート、および表示パネルの第2領域に対応する内部プレートの第2領域に結合され、第1外部プレートから離間された第2外部プレートを含むことができる。
【0334】
本明細書の1つ以上の実施例によると、第1振動部材は、第1外部プレートと信号ケーブルを介して印加される信号によって振動するように構成され、第2振動部材は、第2外部プレートと信号ケーブルを介して印加される信号によって振動するように構成され得る。
【0335】
本明細書の1つ以上の実施例によると、第1振動部材は、第1外部プレート部材の背面にある1つ以上の振動層、および1つ以上の振動層にある1つ以上の第2電極を含み、第1外部プレート部材は、第1振動部材の第1電極であり得る。
【0336】
本明細書の1つ以上の実施例によると、第2振動部材は、第2外部プレート部材の背面にある1つ以上の振動層、および1つ以上の振動層にある1つ以上の第2電極を含み、第2外部プレート部材は、第2振動部材の第1電極であり得る。
【0337】
本明細書の1つ以上の実施例によると、第1振動部材は、第1外部プレート部材の背面にある1つ以上の振動層、1つ以上の振動層の周辺にある絶縁層、1つ以上の振動層にある1つ以上の第2電極、1つ以上の第2電極の一側から絶縁層上に延びた1つ以上の延長ライン、および1つ以上の第2電極と1つ以上の延長ラインを覆う保護層を含み、第1外部プレート部材は、第1振動部材の第1電極であり得る。
【0338】
本明細書の1つ以上の実施例によると、第2振動部材は、第2外部プレート部材の背面にある1つ以上の振動層、1つ以上の振動層の周辺にある絶縁層、1つ以上の振動層にある1つ以上の第2電極、1つ以上の第2電極の一側から絶縁層上に延びた1つ以上の延長ライン、および1つ以上の第2電極と1つ以上の延長ラインを覆う保護層を含み、第2外部プレート部材は、第2振動部材の第1電極であり得る。
【0339】
本明細書の1つ以上の実施例によると、表示装置は、表示パネルの第1領域と第2領域を分割するように構成されたパーティションをさらに含むことができる。
【0340】
本明細書の1つ以上の実施例によると、表示装置は、プレート部材の背面にある支持部材をさらに含み、パーティションは、第1~第3パーティションのうちの1つ以上を含み、第1パーティション部材は、表示パネルの第1領域と第2領域との間の領域において、内部プレートと支持部材との間にあり、第2パーティション部材は、第1振動部材を囲むように第1外部プレートと支持部材との間にあり、第3パーティション部材は、第2振動部材を囲むように第2外部プレートと支持部材との間にあり得る。
【0341】
本明細書の1つ以上の実施例によると、信号ケーブルは、プレート部材および1つ以上の第2電極と電気的に結合され得る。
【0342】
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動部材は、表示パネルの第1領域の縁部分にあり、第1振動部材と異なる形状で構成された第3振動部材、および表示パネルの第2領域の縁部分にあり、第2振動部材と異なる形状で構成された第4振動部材をさらに含むことができる。
【0343】
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動層は、3以上の多角形状、円形状、または楕円形状を含むことができる。
【0344】
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動層は、1つ以上の直線と曲率を有する1つ以上の曲線のうちの1つ以上を含む非四角形状を含むことができる。
【0345】
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動層は、圧電物質を含むことができる。
【0346】
本明細書の1つ以上の実施例によると、表示部は、発光素子層の発光によりベース部材の方に光を出力するように構成された複数の画素を含むことができる。
【0347】
本明細書の1つ以上の実施例によると、プレート部材は、鉄とニッケルの合金、ステンレススチール(stainless steel)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、マグネシウム(Mg)合金、マグネシウムリチウム(Mg-Li)合金、およびアルミニウム(Al)合金のうちの1つ以上の材質で構成され得る。
【0348】
本明細書の1つ以上の実施例に係る振動部材(または振動装置)は、装置または表示装置に適用されるか、または含まれることもある。本明細書の1つ以上の実施例に係る装置または表示装置は、モバイルデバイス、映像電話器、スマートウォッチ(smart watch)、ウォッチフォン(watch phone)、ウェアラブル機器(wearable apparatus)、フォルダブル機器(foldable apparatus)、ローラブル機器(rollable apparatus)、ベンダブル機器(bendable apparatus)、フレキシブルデバイス(flexible apparatus)、カーブ・ド・機器(curved apparatus)、スライディング機器(sliding apparatus)、可変機器(variable apparatus)、電子手帳、電子ブック、PMP(portable multimedia player)、PDA(personal digital assistant)、MP3プレーヤー、モバイル医療機器、デスクトップPC(desktop PC)、ラップトップPC(laptop PC)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、ワークステーション(workstation)、ナビゲーション、車両用ナビゲーション、車両用表示装置、車両用装置、劇場用装置、劇場用表示装置、テレビ、ウオールペーパー(wallpaper)機器、サイネージ(signage)機器、ゲーム機器、ノートパソコン、モニター、カメラ、ビデオカメラ、および家電機器などに適用されるか、または含まれることもある。そして、本明細書の1つ以上の実施例に係る装置または表示装置がモバイルデバイスなどに適用される場合、振動部材(または振動装置)は、スピーカー、レシーバー、およびハプティックのうちの1つ以上であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0349】
以上を参照して説明した本明細書は、前述した実施例および添付された図に限定されるものではなく、本明細書の技術的思想を逸脱しない範囲内で、多様に置換、変形および変更が可能であることが本明細書の属する技術分野で通常の知識を有する者にとって明らかであろう。したがって、本明細書の範囲は、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味および範囲そしてその等価概念から導き出されるすべての変更または変形された形態が、本明細書の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0350】
100:表示パネル
110:ベース部材
130:表示部
150:プレート部材
200:振動部材
210:振動層
220:絶縁層
230:第2電極
240:保護層
250、280:接着層
270:カバー部材
300:支持部材
500:信号ケーブル
600:パーティション
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図9D
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22