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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024035163
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】イメージセンサ
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/146 20060101AFI20240306BHJP
   H10K 39/32 20230101ALI20240306BHJP
   H04N 25/70 20230101ALI20240306BHJP
   H04N 25/79 20230101ALI20240306BHJP
【FI】
H01L27/146 F
H10K39/32
H04N25/70
H04N25/79
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023138764
(22)【出願日】2023-08-29
(31)【優先権主張番号】10-2022-0110185
(32)【優先日】2022-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】蒋 ▲みん▼▲ほ▼
(72)【発明者】
【氏名】權 杜原
(72)【発明者】
【氏名】金 度延
(72)【発明者】
【氏名】林 京太
【テーマコード(参考)】
4M118
5C024
【Fターム(参考)】
4M118AA10
4M118AB01
4M118BA19
4M118CA02
4M118CA34
4M118DD04
4M118FA38
4M118GC07
4M118GD04
4M118GD10
4M118HA07
4M118HA30
5C024CY47
5C024EX25
5C024GX01
5C024GX24
5C024GY31
(57)【要約】
【課題】集積度及び電気的特性が向上したイメージセンサを提供することである。
【解決手段】本発明の実施形態によるイメージセンサは、第1面及び上記第1面に対向する第2面を有する下部基板と、上記第1面上に配置される下部回路素子と、上記第1面上で上記下部回路素子と連結される下部配線構造物と、上記第2面上の下部ボンディングパッドと、上記下部ボンディングパッドと上記下部配線構造物との間で上記下部基板を貫通する下部ボンディングビアと、上記第1面上に配置されて上記下部ボンディングビアに接するランディング構造物、上記下部ボンディングパッド上で上記下部ボンディングパッドとボンディングされる上部ボンディングパッドと、上記上部ボンディングパッド上に配置され、光電変換素子を含む上部基板と、を含み、上記ランディング構造物の少なくとも一部は、上記下部回路素子と水平方向に重なる。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板、前記第1基板上の第1回路素子、及び前記第1回路素子と連結される第1配線構造物を含む第1チップ構造物と、
前記第1チップ構造物上に配置され、前記第1チップ構造物と向かい合う第1面及び前記第1面に対向する第2面を有する第2基板、前記第1面と前記第1チップ構造物との間の第2回路素子、前記第2回路素子と前記第1チップ構造物との間で第2回路素子と連結される第2配線構造物、前記第2基板を貫通する下部ボンディングビア、及び前記下部ボンディングビア上の下部ボンディングパッドを含む第2チップ構造物と、
前記第2基板の前記第2面上に配置され、光電変換素子を含む第3基板、前記第2面と前記第3基板との間に配置される第3回路素子、前記第3回路素子と前記第2チップ構造物との間で前記第3回路素子と連結される第3配線構造物、前記第3配線構造物と連結される上部ボンディングビア、及び前記上部ボンディングビア下で前記下部ボンディングパッドとボンディングされる上部ボンディングパッドを含む第3チップ構造物と、を含み、
前記第2チップ構造物は、前記下部ボンディングビアの下端と接触するランディング構造物をさらに含み、
前記第2回路素子は、ゲート電極を含み、
前記ランディング構造物は、前記第2回路素子のそれぞれの前記ゲート電極と同じ物質を含む、イメージセンサ。
【請求項2】
前記ランディング構造物は、多結晶シリコンを含む、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項3】
前記第2配線構造物は、複数のレベルに配置される中間配線ライン及び中間ビアを含み、
前記中間配線ラインは、前記第2回路素子と最も隣接したレベルに位置する第1中間配線ラインを含み、
前記ランディング構造物は、前記第1中間配線ラインよりも高いレベルに位置する、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項4】
前記中間ビアは、前記第1中間配線ラインと前記第2回路素子のうち第2回路素子を連結する第1中間ビアを含み、
前記ランディング構造物の下面は、前記第1中間ビアの下端よりも高いレベルに位置する、請求項3に記載のイメージセンサ。
【請求項5】
前記ランディング構造物は、前記第2回路素子の少なくとも一部と水平に重なる部分を含む、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項6】
前記ランディング構造物は、前記第2回路素子から離隔して配置される、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項7】
前記第2回路素子は、第1中間素子、第2中間素子、及び第3中間素子を含み、
前記ランディング構造物は、前記第1中間素子に延長される連結部分をさらに含み、
前記ランディング構造物の前記連結部分は、前記第1中間素子のゲート電極と一体的に連結される、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項8】
前記第2配線構造物は、複数のレベルに配置される中間配線ライン及び中間ビアを含み、
前記中間配線ラインは、前記第2回路素子と最も隣接したレベルに位置する第1中間配線ラインを含み、
前記中間ビアは、前記第1中間配線ラインと前記第2及び第3中間素子のうち1つを連結する第1中間ビアを含み、
平面において、前記第1中間配線ライン及び前記第1中間ビアは、前記第1中間素子と重ならない、請求項7に記載のイメージセンサ。
【請求項9】
第1面及び前記第1面に対向する第2面を有する下部基板と、
前記第1面上に配置される下部回路素子と、
前記第1面上で前記下部回路素子と連結される下部配線構造物と、
前記第2面上の下部ボンディングパッドと、
前記下部ボンディングパッドと前記下部配線構造物との間で前記下部基板を貫通する下部ボンディングビアと、
前記第1面上に配置され、前記下部ボンディングビアに接するランディング構造物と、
前記下部ボンディングパッド上で前記下部ボンディングパッドとボンディングされる上部ボンディングパッドと、
前記上部ボンディングパッド上に配置され、光電変換素子を含む上部基板と、を含み、
前記ランディング構造物の少なくとも一部は、前記下部回路素子と水平方向に重なる、イメージセンサ。
【請求項10】
前記ランディング構造物の垂直方向への高さは、前記下部回路素子の前記垂直方向への高さと実質的に同一である、請求項9に記載のイメージセンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージセンサに関する。
【背景技術】
【0002】
イメージセンサは、光を受け入れて電気信号を生成する半導体基盤のセンサであり、複数のピクセルを有するピクセルアレイ、及び上記ピクセルアレイを駆動してイメージを生成するためのロジック回路などを含むことができる。上記ピクセルのそれぞれは、フォトダイオード、フォトダイオードで生成された電荷を電気信号に変換するピクセル回路を含むことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が達成しようとする技術的課題の一つは、集積度及び電気的特性が向上したイメージセンサを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の例示的な実施形態によるイメージセンサは、第1基板、上記第1基板上の第1回路素子、及び上記第1回路素子と連結される第1配線構造物を含む第1チップ構造物と;上記第1チップ構造物上に配置され、上記第1チップ構造物と向かい合う第1面及び上記第1面に対向する第2面を有する第2基板、上記第1面と上記第1チップ構造物との間の第2回路素子、上記第2回路素子と上記第1チップ構造物との間で第2回路素子と連結される第2配線構造物、上記第2基板を貫通する下部ボンディングビア、及び上記下部ボンディングビア上の下部ボンディングパッドを含む第2チップ構造物と;上記第2基板の上記第2面上に配置され、光電変換素子を含む第3基板、上記第2面と上記第3基板との間に配置される第3回路素子、上記第3回路素子と上記第2チップ構造物との間で上記第3回路素子と連結される第3配線構造物、上記第3配線構造物と連結される上部ボンディングビア、及び上記上部ボンディングビア下で上記下部ボンディングパッドとボンディングされる上部ボンディングパッドを含む第3チップ構造物と;を含み、上記第2チップ構造物は、上記下部ボンディングビアの下端と接触するランディング構造物をさらに含み、上記ランディング構造物は、上記第2回路素子のそれぞれのゲート電極と同じ物質を含むことができる。
【0005】
本発明の例示的な実施形態によるイメージセンサは、第1面及び上記第1面に対向する第2面を有する下部基板と;上記第1面上に配置される下部回路素子と;上記第1面上で上記下部回路素子と連結される下部配線構造物と;上記第2面上の下部ボンディングパッドと;上記下部ボンディングパッドと上記下部配線構造物との間で上記下部基板を貫通する下部ボンディングビアと;上記第1面上に配置され、上記下部ボンディングビアに接するランディング構造物と;上記下部ボンディングパッド上で上記下部ボンディングパッドとボンディングされる上部ボンディングパッドと;上記上部ボンディングパッド上に配置され、光電変換素子を含む上部基板と;を含み、上記ランディング構造物の少なくとも一部は、上記下部回路素子と水平方向に重なることができる。
【0006】
本発明の例示的な実施形態によるイメージセンサは、第1基板、上記第1基板上の第1回路素子、及び上記第1回路素子と連結される第1配線構造物を含む第1チップ構造物と;上記第1チップ構造物上に配置され、上記第1チップ構造物と向かい合う第1面及び上記第1面に対向する第2面を有する第2基板、上記第1面と上記第1チップ構造物との間の第2回路素子、上記第2回路素子と上記第1チップ構造物との間で上記第2回路素子と連結される第2配線構造物、上記第2基板を貫通する下部ボンディングビア、及び上記下部ボンディングビア上の下部ボンディングパッドを含む第2チップ構造物と;上記第2基板の上記第2面上に配置され、光電変換素子を含む第3基板、上記第2面と上記第3基板との間に配置される第3回路素子、上記第3回路素子と上記第2チップ構造物との間で上記第3回路素子と連結される第3配線構造物、上記第3配線構造物と連結される上部ボンディングビア、及び上記上部ボンディングビア下で上記下部ボンディングパッドとボンディングされる上部ボンディングパッドを含む第3チップ構造物と;を含み、上記下部ボンディングビアの下端は、上記第2回路素子のゲート電極の下面よりも高いレベルに位置することができる。
【発明の効果】
【0007】
ランディング構造物がパターニング工程によってゲート電極とともに形成されることで、集積度及び電気的特性が改善されたイメージセンサが提供されることができる。
【0008】
本発明の多様かつ有益な長所及び効果は、上述した内容に限定されず、本発明の具体的な実施形態を説明する過程でより容易に理解されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の例示的な実施形態によるイメージセンサを概略的に示したブロック図である。
図2】本発明の例示的な実施形態によるイメージセンサを概略的に示した斜視図である。
図3a】本発明の例示的な実施形態によるイメージセンサのピクセル回路の一例を簡略的に図示した図面である。
図3b】本発明の例示的な実施形態によるイメージセンサのピクセル回路の他の例を簡略的に図示した図面である。
図4】例示的な実施形態によるイメージセンサを概略的に示した平面図である。
図5】例示的な実施形態によるイメージセンサを概略的に示した平面図である。
図6a】例示的な実施形態によるイメージセンサを概略的に示した断面図である。
図6b】例示的な実施形態によるイメージセンサを概略的に示した断面図である。
図7a】例示的な実施形態によるイメージセンサの一部分を拡大した部分拡大図である。
図7b】例示的な実施形態によるイメージセンサの一部分を拡大した部分拡大図である。
図8】例示的な実施形態によるイメージセンサを概略的に示した平面図である。
図9a】例示的な実施形態によるイメージセンサを概略的に示した断面図である。
図9b】例示的な実施形態によるイメージセンサを概略的に示した断面図である。
図10】例示的な実施形態によるイメージセンサを概略的に示した断面図である。
図11】例示的な実施形態によるイメージセンサの製造方法を概略的に示したフローチャートである。
図12a】例示的な実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
図12b】例示的な実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
図12c】例示的な実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
図12d】例示的な実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
図12e】例示的な実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
図12f】例示的な実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
図12g】例示的な実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
図13a】例示的な実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
図13b】例示的な実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
図13c】例示的な実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
図13d】例示的な実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下において、「上」、「上部」、「上面」、「下」、「下部」、「下面」、「側面」、「上端」、及び「下端」などの用語は、図面符号で表記されて別に呼ばれる場合を除いて、図面に基づいて指称するものと理解されることができる。『上部』、『中間』、及び『下部』などのような用語は、他の用語、例えば、『第1』、『第2』、及び『第3』などの用語に代わって明細書の構成要素を説明するために使用されてもよい。『第1』、『第2』、『第3』などの用語は、多様な構成要素を説明するために使用されることができるが、これらの構成要素は上記用語によって限定されるものではなく、『第1構成要素』は『第2構成要素』と名付けられることができる。
【0011】
図1を参照して、本発明の例示的な実施形態によるイメージセンサについて説明する。図1は、本発明の例示的な実施形態によるイメージセンサを概略的に示したブロック図である。
【0012】
図1を参照すると、イメージセンサ1は、ピクセルアレイ10及びロジック回路20などを含むことができる。
【0013】
ピクセルアレイ10は、複数の行及び複数の列に沿ってアレイ状に配置される複数のピクセルPXを含むことができる。複数のピクセルPXのそれぞれは、光に応答して電荷を生成する少なくとも1つの光電変換素子、及び光電変換素子が生成した電荷に対応するピクセル信号を生成するピクセル回路などを含むことができる。光電変換素子は、半導体物質で形成されるフォトダイオード、及び/又は有機物質で形成される有機フォトダイオードなどを含むことができる。例えば、上記ピクセル回路は、フローティングディフュージョン、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、駆動トランジスタ、及び選択トランジスタなどを含むことができる。
【0014】
実施形態によって複数のピクセルPXの構成は変わることができる。一例において、複数のピクセルPXのそれぞれは、有機物質を含む有機フォトダイオードを含むか、又は、デジタルピクセルで実現されてもよい。複数のピクセルPXがデジタルピクセルで実現される場合、複数のピクセルPXのそれぞれは、デジタルピクセル信号を出力するためのアナログ-デジタルコンバータを含むことができる。
【0015】
ロジック回路20は、ピクセルアレイ10を制御するための回路を含むことができる。一例において、ロジック回路20は、ロウドライバ21、リードアウト回路22、カラムドライバ23、コントロールロジック24などを含むことができる。ロウドライバ21は、ピクセルアレイ10をロウ(ROW)ライン単位で駆動することができる。例えば、ロウドライバ21は、ピクセル回路の転送トランジスタを制御する転送制御信号、リセットトランジスタを制御するリセット制御信号、選択トランジスタを制御する選択制御信号などを生成して上記ピクセルアレイ10にロウライン単位で入力することができる。
【0016】
リードアウト回路22は、相関二重サンプラー(Correlated Double Sampler,CDS)、アナログ-デジタルコンバータ(Analog-to-Digital Converter,ADC)などを含むことができる。上記相関二重サンプラーは、複数のピクセルPX及びカラムラインを介して連結されることができる。上記相関二重サンプラーは、ロウドライバ21のロウライン選択信号によって選択されるロウラインに連結される複数のピクセルPXから、カラムラインを介してピクセル信号を読み込むことができる。上記アナログ-デジタルコンバータは、相関二重サンプラーが検出したピクセル信号をデジタルピクセル信号に変換してカラムドライバ23に伝達することができる。
【0017】
カラムドライバ23は、デジタルピクセル信号を仮に格納することができるラッチ、又はバッファ回路と増幅回路などを含むことができ、リードアウト回路22から受信したデジタルピクセル信号を処理することができる。
【0018】
ロウドライバ21、上記リードアウト回路22、及び上記カラムドライバ23は、コントロールロジック24によって制御されることができる。コントロールロジック24は、ロウドライバ21、リードアウト回路22、及びカラムドライバ23の動作タイミングを制御するためのタイミングコントローラなどを含むことができる。
【0019】
複数のピクセルPXのうち、横方向に同じ位置に配置されるピクセルPXは、同じカラムラインを共有することができる。一例として、縦方向に同じ位置に配置されるピクセルPXは、ロウドライバ21によって同時に選択され、カラムラインを介してピクセル信号を出力することができる。
【0020】
一実施形態において、リードアウト回路22は、カラムラインを介してロウドライバ21が選択した複数のピクセルPXからピクセル信号を同時に得ることができる。ピクセル信号は、リセット電圧及びピクセル電圧を含むことができ、上記ピクセル電圧は、上記ピクセルPXのそれぞれにおいて光に反応して生成された電荷がリセット電圧に反映された電圧とすることができる。
【0021】
図1に加えて、図2を参照して、本発明の例示的な実施形態によるイメージセンサ1の一例について説明する。図2は、本発明の例示的な実施形態によるイメージセンサ1を概略的に示した斜視図である。
【0022】
図1及び図2を参照すると、例示的な実施形態によるイメージセンサ1は、順次積層された複数のチップを含むことができる。例えば、上記複数のチップは、上部チップCH_U、上部チップCH_U下の第1下部チップCH_L1、及び上記第1下部チップCH_L1下の第2下部チップCH_L2を含むことができる。
【0023】
第1下部チップCH_L1及び上部チップCH_Uは、ピクセルアレイ10を含むことができ、第2下部チップCH_L2は、ロジック回路20を含むことができる。
【0024】
ピクセルアレイ10を構成する複数のピクセル(図1のPX)のそれぞれの構成要素(elements)は、第1下部チップCH_L1と上部チップCH_Uに分けて配置されることができる。例えば、上部チップCH_Uは、第1ピクセル領域PA1を含むことができ、第1下部チップCH_L1は、第1ピクセル領域PA1と垂直に重なる第2ピクセル領域PA2を含むことができる。
【0025】
上部チップCH_Uは、上記ピクセルアレイ10の少なくとも一側に配置されるパッド領域PADをさらに含むことができる。
【0026】
次に、図1及び図2に加えて、図3aを参照して、本発明の例示的な実施形態によるイメージセンサ1のピクセル回路の一例について説明する。図3aは、本発明の例示的な実施形態によるイメージセンサのピクセル回路の一例を簡略的に図示した図面である。
【0027】
図1及び図2に加えて、図3aを参照すると、複数のピクセル(図1のPX)のそれぞれは、光電変換素子PD及びピクセル回路を含むことができ、上記ピクセル回路は、転送トランジスタTX、リセットトランジスタRX、選択トランジスタSX、及び駆動トランジスタDXなどを含むことができる。また、上記ピクセル回路は、光電変換素子PDで生成された電荷が蓄積されるフローティングディフュージョン領域FDをさらに含むことができる。
【0028】
以下において、光電変換素子PDは、光電変換素子PDの一例であるフォトダイオードと称して説明する。
【0029】
フォトダイオードPDは、外部から入射した光に反応して電荷を生成及び蓄積することができる。フォトダイオードPDは、実施形態によってフォトトランジスタ、フォトゲート、埋込フォトダイオードなどに代えてもよい。
【0030】
転送トランジスタTXは、転送ゲートTGに入力される転送制御信号によってターン-オン、又は、ターン-オフされることができる。転送トランジスタTXは、フォトダイオードPDで生成された電荷をフローティングディフュージョン領域FDに移動させることができる。フローティングディフュージョン領域FDは、フォトダイオードPDで生成された電荷を格納することができる。フローティングディフュージョン領域FDに蓄積された電荷の量によって駆動トランジスタDXが出力する電圧が変わることができる。
【0031】
リセットトランジスタRXは、フローティングディフュージョン領域FDに蓄積された電荷を除去してフローティングディフュージョン領域FDの電圧をリセットさせることができる。リセットトランジスタRXのドレイン電極はフローティングディフュージョン領域FDと連結され、ソース電極は電源電圧VDDに連結されることができる。リセットトランジスタRXがターンオンされると、リセットトランジスタRXのソース電極と連結された電源電圧VDDが上記フローティングディフュージョン領域FDに印加され、リセットトランジスタRXがフローティングディフュージョン領域FDに蓄積された電荷が除去されることができる。
【0032】
駆動トランジスタDXは、ソースフォロアバッファ増幅器(source follower buffer amplifier)として動作することができる。駆動トランジスタDXは、フローティングディフュージョン領域FDの電圧変化を増幅し、これをカラムラインCOL1、COL2のいずれかに出力することができる。
【0033】
選択トランジスタSXは、複数のピクセルPXのうち、行単位で読み出すピクセルPXを選択することができる。選択トランジスタSXがターンオンされると、駆動トランジスタDXの電圧がカラムラインCOL1、COL2のいずれかに出力されることができる。一例として、選択トランジスタSXがターンオンされると、カラムラインCOL1、COL2を介してリセット電圧又はピクセル電圧が出力されることができる。
【0034】
それぞれの複数のピクセルPXは、接地電圧の入力を受けることができる接地領域GNDをさらに含むことができる。よって、それぞれの複数のピクセルPXは、接地領域GND、フォトダイオードPD、転送トランジスタTX、リセットトランジスタRX、選択トランジスタSX、及び駆動トランジスタDXを含むことができる。
【0035】
それぞれの複数のピクセルPXにおいて、接地領域GND、フォトダイオードPD、及び転送ゲートTGを含む転送トランジスタTXは、図2における上記上部チップCH_Uの第1ピクセル領域PA1内に配置されることができ、リセットトランジスタRX、選択トランジスタSX、及び駆動トランジスタDXは、図2における第1下部チップCH_L1の上記第2ピクセル領域PA2内に配置されることができる。
【0036】
次に、図3bを参照して、本発明の例示的な実施形態によるイメージセンサ1のピクセル回路の他の例について説明する。図3bは、本発明の例示的な実施形態によるイメージセンサのピクセル回路の他の例を簡略的に図示した図面である。
【0037】
図1及び図2に加えて、図3bを参照すると、互いに隣接した2つ以上のピクセルが、ピクセル回路に含まれるトランジスタの少なくとも一部を共有することができる。例えば、互いに隣接した4つのピクセルは、リセットトランジスタRX、駆動トランジスタDX1、DX2、及び選択トランジスタSXを共有することができる。
【0038】
それぞれの互いに隣接した4つのピクセル、フォトダイオードPD1-PD4、接地領域GND、転送ゲートTG1-TG4を有する転送トランジスタTX1-TX4、及びフローティングディフュージョン領域FD1-FD4を含むことができる。
【0039】
一例において、上記4つのピクセルのうちの1番目のピクセルが配置される第1領域PA1aは、接地領域GND、第1フォトダイオードPD1、第1フローティングディフュージョン領域FD1、及び第1転送ゲートTG1を有する第1転送トランジスタTX1を含むことができる。第1領域PA1aにおいて、第1フォトダイオードPD1は、第1転送トランジスタTX1を介して、第1フローティングディフュージョン領域FD1に連結されることができる。同様に、上記4つのピクセルのうちの2番目から4番目のピクセルが配置される第2から第4領域PA1b-PA1dの第2から第4フォトダイオードPD2-PD4は、第2から第4転送ゲートTG2-TG4をそれぞれ含む第2から第4転送トランジスタTX2-TX4を介して、第2から第4フローティングディフュージョン領域FD2-FD4に連結されることができる。
【0040】
互いに隣接した4つのピクセルにおいて、第1から第4フローティングディフュージョン領域FD1-FD4は、配線などで互いに連結して、1つのフローティングディフュージョン領域FDとして動作することができ、かかる上記第1から第4フローティングディフュージョン領域FD1-FD4を互いに連結した上記1つのフローティングディフュージョン領域FDに上記第1から第4転送トランジスタTX1-TX4を共通に連結することができる。
【0041】
上記ピクセル回路は、リセットトランジスタRX、第1及び第2駆動トランジスタDX1、DX2、及び選択トランジスタSXを含むことができる。リセットトランジスタRXはリセット制御信号RGによって制御され、選択トランジスタSXは選択制御信号SELによって制御されることができる。例えば、4つのピクセルPXのそれぞれは、転送トランジスタTXに加えて1つのトランジスタをさらに含むことができる。4つのピクセルに含まれる4つのトランジスタのうち2つは、互いに並列に連結されて第1及び第2駆動トランジスタDX1、DX2を提供し、残りの2つのトランジスタのうち1つは、選択トランジスタSXとして提供され、残りの1つは、リセットトランジスタRXを提供するように構成されることができる。
【0042】
図3bを参照して説明した上記ピクセル回路は、1つの実施形態であるだけで、必ずしもこのような形態に限定されるものではない。例えば、4つのトランジスタのうち1つを駆動トランジスタとして割り当てた後、それ以外の1つを選択トランジスタとして割り当てることができる。また、残りの2つを互いに直列に連結して第1及び第2リセットトランジスタに割り当てることで、ピクセルの変換利得を調整できるイメージセンサを実現することができる。或いは、上記ピクセルPXのそれぞれに含まれるトランジスタの数によってピクセル回路が変わることができる。
【0043】
次に、図4図5図6a、図6b、図7a、及び図7bを参照して、本発明による例示的な実施形態によるイメージセンサ1について説明する。
【0044】
図4及び図5は、例示的な実施形態によるイメージセンサを概略的に示した平面図である。図4は、図2の上部チップCH_Uの第1ピクセル領域PA1の一部である単位領域を図示した平面図であり、図5は、図2の第1下部チップCH_L1の第2ピクセル領域PA2の一部である単位領域を図示した平面図である。
【0045】
図6a及び図6bは、例示的な実施形態によるイメージセンサを概略的に示した断面図である。図6aは、図4及び図5の切断線I-I’に沿った断面図を図示し、図6bは、図4及び図5の切断線II-II’に沿った断面図を図示する。
【0046】
図7a及び図7bは、例示的な実施形態によるイメージセンサの一部分を拡大した部分拡大図である。図7aは、図6aの‘A’領域を拡大して図示し、図7bは、図6bの‘B’領域を拡大して図示する。
【0047】
図4図5図6a、図6b、図7a、及び図7bを参照すると、例示的な実施形態によるイメージセンサ1は、第1基板101を含む第1チップ構造物100、第2基板201を含む第2チップ構造物200、及び第3基板301を含む第3チップ構造物300を含むことができる。第2チップ構造物200は第1チップ構造物100上に配置され、第3チップ構造物300は第2チップ構造物200上に配置されることができる。例示的な実施形態において、第1チップ構造物100はロジックチップとすることができ、第2及び第3チップ構造物200、300は複数のピクセルPXを含むイメージセンサチップとすることができる。第1チップ構造物100は、図2の第2下部チップCH_L2とすることができ、第2チップ構造物200は、図2の第1下部チップCH_L1とすることができ、第3チップ構造物300は、図2の上部チップCH_Uであることがある。図2及び図3で説明したように、第2チップ構造物200は、リセットトランジスタRX、選択トランジスタSX、及び駆動トランジスタDXを含むことができ、第3チップ構造物300は、転送トランジスタTXを含むことができる。
【0048】
実施形態によって、第1チップ構造物100は、ロジックチップ及びメモリチップを含む積層チップ構造物であってもよい。
【0049】
例示的な実施形態によるイメージセンサ1の第1チップ構造物100は、第1基板101に加えてさらに、第1基板101内で活性領域を限定する第1素子分離膜107、第1基板101上の第1回路素子110、第1回路素子110と連結される第1配線構造物120、第1配線構造物120上の第1ボンディング構造物130、及び第1基板101上で第1回路素子110及び第1配線構造物120を覆う第1絶縁層180を含むことができる。
【0050】
第1基板101は、半導体基板とすることができる。例えば、第1基板101は半導体物質で形成された基板、例えば、単結晶シリコン基板とすることができる。第1回路素子110は、第1ゲート電極115及び第1ソース/ドレイン領域113を含むトランジスタなどのような素子を含むことができる。
【0051】
第1配線構造物120は、第1回路素子110に電気的信号を印加することができる。第1配線構造物120は、第1ソース/ドレイン領域113に連結され、図示されていない領域で第1ゲート電極115と連結されてもよい。第1配線構造物120は、複数の層で配置される下部配線ライン121、123と下部配線ライン121、123との間、又は下部配線ライン121、123と第1基板101との間に配置される下部ビア122、124を含むことができる。下部ビア122、124は、柱状を有し、第1基板101に向かって幅が減少する傾斜した側面を有することができる。
【0052】
例示的な実施形態において、第1配線構造物120は、第1基板101上の第1下部配線ライン121、第1下部配線ライン121と第1基板101との間の第1下部ビア122、第1下部配線ライン121上の第2下部配線ライン123、及び第1下部配線ライン121と第2下部配線ライン123との間の第2下部ビア124を含むことができる。但し、実施形態によって、第1配線構造物120を構成する配線ラインの数、ビアの数、及び配線ラインの配置関係は、多様に変更されることができる。
【0053】
第1ボンディング構造物130は、第1配線構造物120上で第1配線構造物120と連結されることができる。第1ボンディング構造物130は、銅(Cu)などのような金属物質を含むことができる。第1ボンディング構造物130は、下部ボンディングパッド131、及び第1ボンディングパッド131と連結される第1ボンディングビア132を含むことができる。第1ボンディングパッド131及び第1ボンディングビア132は、シングルダマシン工程によって別途形成されることができるが、デュアルダマシン工程によって一体形成されてもよい。第1チップ構造物100の第1ボンディングパッド131は、第2チップ構造物200とのボンディング層として機能することができ、第2チップ構造物200との電気的連結経路を提供することもできる。第1ボンディングパッド231は、複数個であってもよく、例えば、第1ボンディングパッド231の一部は、図6aに図示されたように、下部の第1配線構造物120と連結されることなく、ボンディングのためにだけ配置されてもよい。
【0054】
第1絶縁層180は、第1回路素子110及び第1配線構造物120を覆いながら第1ボンディング構造物130の一部を覆うことができる。第1絶縁層180は、第1ボンディングパッド131の下面及び側面を覆いながら第1ボンディングパッド131の上面を露出させることができる。例えば、第1絶縁層180の上面は、第1ボンディングパッド131の上面と実質的に共面をなすことができる。例示的な実施形態において、第1絶縁層180は、上面から所定の厚さのボンディング絶縁層を含むことができる。上記ボンディング絶縁層は、第2チップ構造物200のボンディング絶縁層との誘電体-誘電体ボンディングのための層とすることができる。上記ボンディング絶縁層は、第1ボンディングパッド231の拡散防止層として機能することができ、例えば、SiO、SiN、SiCN、SiOC、SiON、及びSiOCNの少なくとも1つを含むことができる。
【0055】
例示的な実施形態によるイメージセンサ1の第2チップ構造物200は、第1チップ構造物100と向かい合う第1面S1、及び第1面S1に対向する第2面S2を有する第2基板201、第2基板201内で活性領域ACTを限定する第2素子分離膜207、第2基板201の第1面S1上の第2回路素子210、第2回路素子210と連結される第2配線構造物220、第2基板201の第1面S1上の第2下部ボンディング構造物230、第2基板201の第2面S2上の第2上部ボンディング構造物240、第2基板201の第1面S1上の第2下部絶縁層280、及び第2基板201の第2面S2上の第2上部絶縁層290を含むことができる。
【0056】
第2基板201は、半導体基板とすることができる。例えば、第2基板201は、半導体物質で形成された基板、例えば、単結晶シリコン基板とすることができる。本明細書において、第2基板201は、『下部基板』と称されることができる。
【0057】
図5及び図6aを参照すると、活性領域ACTは、第2基板201内で第2素子分離膜207によって定義されることができる。第2ソース/ドレイン領域217は、活性領域ACT内に形成されたドーピング領域とすることができる。例示的な実施形態において、第2素子分離膜207によって分けられる領域の一部は、トランジスタを形成しない領域であるダミー活性領域とすることができる。例えば、上記ダミー活性領域は、ランディング構造物245又は第3ボンディングビア242が形成される領域に隣接した領域を含むことができる。
【0058】
第2回路素子210は、第2ゲート電極215及び第2ソース/ドレイン領域217を含むトランジスタなどのような素子を含むことができる。第2ゲート電極215は、半導体物質、例えば、シリコン、ゲルマニウム、又はこれらの組み合わせを含むことができる。第2ゲート電極215は、n型又はp型にドープされた層を含むことができるが、これとは異なり、ドープされていない層を含んでもよい。例示的な実施形態において、第2回路素子210は、第1中間素子211、第2中間素子212、及び第3中間素子213を含むことができる。第1中間素子211は、図3bの駆動トランジスタDX1、DX2のいずれかとすることができ、第2中間素子212は、図3bのリセットトランジスタRXとすることができ、第3中間素子213は、図3bの選択トランジスタSXとすることができる。但し、第2回路素子210の種類及び配置関係は、これとは異なり、多様に変更されることができる。本明細書において、第2回路素子210は、『下部回路素子』と称されることができる。
【0059】
第2配線構造物220は、第2基板201と第1チップ構造物100との間に配置されることができる。第2配線構造物220は、第2回路素子210に電気的信号を印加することができる。第2配線構造物220は、第2ソース/ドレイン領域217に連結され、図示されていない領域で第2ゲート電極215と連結されてもよい。第2配線構造物220は、複数の層で配置される中間配線ライン221、223、225、及び中間配線ライン221、223、225の間、又は中間配線ライン221、223、225と第2基板201との間に配置される中間ビア222、224、226を含むことができる。中間ビア222、224、226は、柱状を有し、第2基板201に向かって幅が減少する傾斜した側面を有することができる。この場合、中間ビア222、224、226の上記側面が傾斜した方向は、下部ビア122、124の上記側面が傾斜した方向とは異なることがある。但し、実施形態によって、中間ビア222、224、226及び下部ビア122、124は、一定の幅を有して垂直に延長される側面を有してもよい。
【0060】
例示的な実施形態において、第2配線構造物220は、第2基板201の第1面S1上の第1中間配線ライン221、第1中間配線ライン221と第2基板201との間の第1中間ビア222、第1中間配線ライン221下の第2中間配線ライン223、第1中間配線ライン221と第2中間配線ライン223との間の第2中間ビア224、第2中間配線ライン223下の第3中間配線ライン225、及び第2中間配線ライン223と第3中間配線ライン225との間の第3中間ビア226を含むことができる。但し、実施形態によって、第2配線構造物220を構成する配線ラインの数及びビアの数は、多様に変更されることができる。本明細書において、第2配線構造物220は、『下部配線構造物』と称されてもよい。
【0061】
例示的な実施形態において、第2チップ構造物200は、第1及び第2絶縁ライナー281、282をさらに含むことができる。第1絶縁ライナー281は、第2基板201の第1面S1上にコンフォーマル(conformal)に形成されることができる。第2絶縁ライナー282は、第1絶縁ライナー281及び第2ゲート電極215と第2下部絶縁層280との間に配置されることができる。第2絶縁ライナー282は、ランディング構造物245と第2下部絶縁層280との間に配置されることができる。例えば、第1絶縁ライナー281は、シリコン酸化物又は低誘電体物質を含み、第2絶縁ライナー282は、シリコン窒化物を含むことができる。第1絶縁ライナー281の一部は、第2回路素子210のゲート誘電層の役割を果たすことができ、第1及び第2絶縁ライナー282は、第2配線構造物220のエッチング停止層の役割を果たすことができる。
【0062】
第2下部ボンディング構造物230は、第2配線構造物220下で第2配線構造物220と連結されることができる。第2下部ボンディング構造物230は、第1チップ構造物100とのボンディングのための構造物とすることができる。第2下部ボンディング構造物230は、銅(Cu)などのような金属物質を含むことができる。第2下部ボンディング構造物230は、第2ボンディングパッド231、及び第2ボンディングパッド231と連結される第2ボンディングビア232を含むことができる。第2ボンディングパッド231及び第2ボンディングビア232は、シングルダマシン工程によって別途形成されることができるが、デュアルダマシン工程によって一体形成されてもよい。第2チップ構造物200の第2ボンディングパッド231は、第1チップ構造物100の第1ボンディングパッド131に接することができる。第2ボンディングパッド231は、ボンディング層として機能することができ、第1チップ構造物100との電気的連結経路を提供することもできる。第2ボンディングパッド231は、複数個であってもよく、例えば、第2ボンディングパッド231の一部は、図6aに図示されたように、上部の第2配線構造物220と連結されることなく、ボンディングのためにだけ配置されてもよい。
【0063】
第2下部絶縁層280は、第2基板201の第1面S1上で第2回路素子210及び第2配線構造物220を覆いながら第2下部ボンディング構造物230の一部を覆うことができる。第2下部絶縁層280は、第2ボンディングパッド231の上面及び側面を覆いながら第2ボンディングパッド231の下面を露出させることができる。例えば、第2下部絶縁層280の下面は、第2ボンディングパッド231の下面と実質的に共面をなすことができる。例示的な実施形態において、第2下部絶縁層280は、下面から所定の厚さのボンディング絶縁層を含むことができる。上記ボンディング絶縁層は、第1チップ構造物100のボンディング絶縁層との誘電体-誘電体ボンディングのための層とすることができる。
【0064】
第2上部ボンディング構造物240は、第3チップ構造物300とのボンディングのための構造物とすることができる。第2上部ボンディング構造物240は、第2基板201の第2面S2上の第3ボンディングパッド241、第2基板201の第1面S1上に配置されるランディング構造物245、及び第3ボンディングパッド241とランディング構造物245との間に配置される第3ボンディングビア242を含むことができる。第3ボンディングパッド241は、銅(Cu)などの金属物質を含むことができ、第3ボンディングビア242は、銅(Cu)、タングステン(W)などの金属物質を含むことができる。第3ボンディングパッド241は、第3ボンディングビア242と同じ金属物質を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0065】
第3ボンディングパッド241は、第2基板201の第2面S2上で第2基板201から離隔して配置されることができる。第3ボンディングビア242は、第2基板201を貫通する貫通ビアとすることができる。第3ボンディングビア242の上端は第3ボンディングパッド241に接し、第3ボンディングビア242の下端はランディング構造物245に接することができる。本明細書において、『下端』とは、第1基板101に向かう方向への一端(one end)を意味し、『上端』とは、第1基板101から遠ざかる方向への一端を意味することができる。第3ボンディングビア242の上記上端は、第2基板201の第2面S2よりも高いレベルに位置することができ、第3ボンディングビア242の上記下端は、第1中間ビア222の下端よりも高いレベルに位置することができる。本明細書において、『レベル』とは、第1基板101の上面からの距離を意味することができる。第3ボンディングビア242の下端は、第2ゲート電極215の下面よりも高いレベルに位置することができる。第3ボンディングビア242は、一定の幅を有して垂直に延長する側面を有する柱状とすることができるが、実施形態によって、上記上端から上記下端に向かうにつれて幅が減少する形状であり、傾斜した側面を有する柱状であってもよい。本明細書において、第3ボンディングパッド241は、『下部ボンディングパッド』と称されることができ、第3ボンディングビア242は、『下部ボンディングビア』と称されることができる。
【0066】
例示的な実施形態において、第2上部ボンディング構造物240は、第3ボンディングビア242と第2基板201との間の絶縁スペーサ244をさらに含むことができる。第3ボンディングビア242は、絶縁スペーサ244によって第2基板201から離隔することができる。絶縁スペーサ244の外側面は、第2基板201によって取り囲まれ、絶縁スペーサ244の下面は、ランディング構造物245によって覆われることができる。絶縁スペーサ244の下面は、第2基板201の第1面S1と共面をなすことができる。
【0067】
ランディング構造物245は、図5に図示されたように、第3ボンディングビア242よりも大きい平面積を有することができる。例示的な実施形態において、ランディング構造物245は、第3ボンディングパッド241よりも大きい平面積を有することができるが、これに限定されず、第3ボンディングパッド241よりも小さい平面積を有してもよい。
【0068】
ランディング構造物245は、第1中間配線ライン221よりも高いレベルに位置することができる。即ち、ランディング構造物245は、第1中間配線ライン221よりも第2基板201に近く配置されることができる。ランディング構造物245の下面は、第1中間ビア222の下端よりも高いレベルに位置することができる。ランディング構造物245は、第2回路素子210の少なくとも一部と水平方向に重なる部分を含むことができる。例示的な実施形態において、ランディング構造物245は、第2回路素子210の第2ゲート電極215と実質的に同じレベルで第2回路素子210と並んで配置されることができる。これによって、第1基板101と垂直な垂直方向で、ランディング構造物245の長さは、第2回路素子210の第2ゲート電極215の長さと実質的に同一とすることができる。
【0069】
ランディング構造物245は、半導体物質を含むことができる。ランディング構造物245は、第2回路素子210のそれぞれの第2ゲート電極215と同じ物質を含むことができる。ランディング構造物245は、例えば、多結晶シリコンを含むことができる。
【0070】
ランディング構造物245は、第2回路素子210の第2ゲート電極215と同じ工程で形成され、パターニングによって第2回路素子210と分けられる領域とすることができる。これによって、ランディング構造物245は、第2ゲート電極215と同じ物質を有して同じ高さを有することができる。
【0071】
例示的な実施形態において、ランディング構造物245は、第2回路素子210から離隔して配置されることができるが、これに限定されない。
【0072】
図5図6a、及び図6bを参照すると、ランディング構造物245は、第1中間配線ライン221とは異なるレベル、即ち、第1中間配線ライン221よりも高いレベルに配置されるため、第1中間配線ライン221の配線自由度を向上させることができる。上記配線自由度は、例えば、配線配置のためのレイアウト段階での配線同士の間の密接度、又は配線形成のための工程段階での工程マージンなどを意味することができる。これによって、集積度が向上したイメージセンサ1が提供されることができる。
【0073】
例示的な実施形態によるイメージセンサ1において、ランディング構造物245を第1中間配線ライン221とは異なるレベルに配置させることで、中間配線ライン221と同じレベルにランディング構造物245を形成して発生し得る寄生キャパシタンスを減少させることができる。即ち、第1中間配線ライン221と同じレベルに配置され、図5のランディング構造物245の領域に該当する平面積を有するランディング配線の代わり、本実施形態によるランディング構造物245を用いることによって、電気的特性が向上したイメージセンサ1が提供されることができる。また、第3ボンディングビア242の下端が第1中間配線ライン221よりも高いレベルに配置されることによって、第3ボンディングビア242と第2配線構造物220との寄生キャパシタンスが減少することができる。これによって、電気的特性が向上したイメージセンサ1が提供されることができる。
【0074】
第2上部絶縁層290は、第2基板201の第2面S2上で第2基板201を覆うことができる。第2上部絶縁層290は、第3ボンディングパッド241の下面及び上面を覆いながら第3ボンディングパッド241の上面を露出させることができる。例えば、第2上部絶縁層290の上面は、第3ボンディングパッド241の上面と実質的に共面をなすことができる。例示的な実施形態において、第3下部絶縁層290は、上面から所定の厚さのボンディング絶縁層を含むことができる。上記ボンディング絶縁層は、第3チップ構造物300のボンディング絶縁層との誘電体-誘電体ボンディングのための層とすることができる。
【0075】
例示的な実施形態によるイメージセンサ1の第3チップ構造物300は、第2チップ構造物200に向かう第3面、及び上記第3面に対向する第4面を有する第3基板301に加えて、上記第3面に配置され、活性領域を限定する第3素子分離膜307、第3基板301の上記第3面上に配置される第3回路素子310、第3回路素子310と連結される第3配線構造物320、第3配線構造物320下の第3ボンディング構造物340、及び第3基板301の上記第3面と上記第2チップ構造物200との間で第3回路素子310及び第3配線構造物320を覆う第3絶縁層380を含むことができる。
【0076】
例示的な実施形態において、第3チップ構造物300は、第3基板301の上記第4面上に配置される水平絶縁層391、水平絶縁層391上のグリッドパターン392、水平絶縁層391及びグリッドパターン392を覆うカラーフィルタ393、及びカラーフィルタ393上のマイクロレンズ395をさらに含むことができる。
【0077】
第3基板301は、半導体基板とすることができる。例えば、上記第3基板301は、半導体物質で形成された基板、例えば、単結晶シリコン基板とすることができる。第3基板301の上記第3面は、第3絶縁層380と接触することができる。
【0078】
第3基板301内には、光電変換素子PDが配置されることができる。光電変換素子PDは、入射光に対応する電荷を生成及び蓄積することができる。例えば、光電変換素子PDは、フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトゲート、埋込フォトダイオード(pinned photo diode;PPD)、及びこれらの組み合わせを含むことができる。本明細書において、第3基板301は、『上部基板』と称されてもよい。
【0079】
例示的な実施形態において、第3チップ構造物300は、分離構造物PIをさらに含むことができる。分離構造物PIは、それぞれの光電変換素子PDを取り囲むように配置されることができる。分離構造物PIの少なくとも一部は、第3基板301を貫通することができる。分離構造物PIは、第3素子分離膜307と連結されることができる。分離構造物PIは、多結晶シリコンの分離パターン、及び上記分離パターンの側面を取り囲むシリコン酸化物の分離絶縁層を含むことができるが、分離構造物PIをなす物質及び層の数は、これに限定されず、多様に変更されることができる。
【0080】
第3素子分離膜307は、第3基板301の上記第3面に配置され、活性領域を限定することができる。上記活性領域の一部は、フローティングディフュージョン領域FDを含むことができる。フローティングディフュージョン領域FDは、図3bのフローティングディフュージョン領域FDと同一又は類似の機能を行うことができる。
【0081】
第3回路素子310は、第3ゲート電極315、及び第3ゲート電極と第3基板301との間のゲート誘電層313を含むことができる。第3回路素子310は、隣接した光電変換素子PDから隣接したフローティングディフュージョン領域FDに電荷を転送することができる。例示的な実施形態において、第3回路素子310は、図3bの転送トランジスタTXとすることができる。本明細書において、第3回路素子310は、『上部回路素子』と称されてもよい。
【0082】
第3配線構造物320は、第3回路素子310に電気的信号を印加することができる。第3配線構造物320は、互いに異なる高さレベルに位置する上部配線ライン321、323、及び上部ビア322、324を含むことができる。上部ビア322、324は、柱状を有することができる。上部ビア322、324は、第3基板301に向かって幅が減少する傾斜した側面を有することができるが、これとは異なり、一定の幅を有して垂直に延長される側面を有してもよい。
【0083】
例示的な実施形態において、第3配線構造物320は、第3基板301の上記第3面上の第1上部配線ライン321、第1上部配線ライン321と第3基板301との間の第1上部ビア322、第1上部配線ライン321下の第2上部配線ライン323、及び上記第1上部配線ライン321と上記第2上部配線ライン323との間の第2上部ビア324を含むことができる。但し、実施形態によって、第3配線構造物320を構成する配線ラインの数及びビアの数は、多様に変更されることができる。本明細書において、第3配線構造物320は、『上部配線構造物』と称されてもよい。
【0084】
第3ボンディング構造物340は、第3配線構造物320下で第3配線構造物320と連結されることができる。第3ボンディング構造物340は、第2チップ構造物200とのボンディングのための構造物とすることができる。第3ボンディング構造物340は、第4ボンディングパッド341、及び第4ボンディングパッド341と連結される第4ボンディングビア342を含むことができる。第4ボンディングパッド341は、銅(Cu)などの金属物質を含むことができ、第4ボンディングビア342は、銅(Cu)、タングステン(W)などの金属物質を含むことができる。第4ボンディングパッド341は、第4ボンディングビア342と同じ金属物質を含むことができるが、これに限定されるものではない。本明細書において、第4ボンディングパッド341は、『上部ボンディングパッド』と称され、第4ボンディングビア342は、『上部ボンディングビア』と称されることができる。
【0085】
第4ボンディングパッド341は、第3ボンディングパッド241に接することができる。第4ボンディングパッド341は、ボンディング層として機能することができ、第2チップ構造物200との電気的連結経路を提供することもできる。
【0086】
第3絶縁層380は、第3基板301の上記第3面上で第3回路素子310及び第3配線構造物320を覆いながら第3ボンディング構造物340の一部を覆うことができる。第3絶縁層380は、第4ボンディングパッド341の上面及び側面を覆いながら第4ボンディングパッド341の下面を露出させることができる。例示的な実施形態において、第3絶縁層380は、下面から所定の厚さのボンディング絶縁層を含むことができる。
【0087】
水平絶縁層391は、第3基板301の上記第4面上で第3基板301を覆うことができる。水平絶縁層391は、分離構造物PIを覆うことができる。
【0088】
例示的な実施形態において、水平絶縁層391は、順次積層された複数の層を含むことができる。水平絶縁層391は、シリコンで形成されることができる第3基板301の上記第4面での急激な屈折率変化によって発生し得る光の反射を防止できる反射防止層を含むことができる。例えば、水平絶縁層391は、アルミニウム酸化物層、ハフニウム酸化物層、シリコン酸窒化物層、シリコン酸化物層、及びシリコン窒化物層の少なくとも2つ以上の層を含むことができる。例えば、水平絶縁層391は、順次積層された第1から4層を含むことができる。上記第1層はアルミニウム酸化物層であり、それぞれの上記第2及び第4層はハフニウム酸化物層であり、上記第3層はシリコン酸化物層とすることができる。
【0089】
グリッドパターン392は、水平絶縁層391上に配置されることができる。平面において、グリッドパターン392は、複数のピクセルPXの間に配置されることができる。グリッドパターン392の少なくとも一部は、分離構造物PIと垂直に重なることができる。グリッドパターン392は、絶縁性物質、例えば、低屈折率(low refractive index,LRI)物質、例えば、Si、Al、又はこれらの組み合わせを含む酸化物又は窒化物とすることができる。また、グリッドパターン392は、多孔性構造のシリコン酸化物又は網状構造のシリカナノ粒子を含んでもよい。
【0090】
カラーフィルタ393は、水平絶縁層391上に配置されて水平絶縁層391及びグリッドパターン392を覆うことができる。カラーフィルタ393は、特定の波長の光を通過させて光電変換素子PDに至らせることができる。それぞれのカラーフィルタ393は、それぞれのピクセルPXと垂直に重なることができる。カラーフィルタ393は、例えば、樹脂に金属又は金属酸化物を含む顔料(pigment)を混合した物質で形成されることができる。
【0091】
カラーフィルタ393は、互いに異なるカラーを含む第1から第3カラーフィルタ393a、393b、393cを含むことができる。第1から第3カラーフィルタ393a、393b、393cは、第1色(color)の第1カラーフィルタ160a、上記第1色とは異なる第2色の第2カラーフィルタ160b、及び上記第1及び第2色とは異なる第3色の第3カラーフィルタ160cを含むことができる。例えば、上記第1色は緑色(green color)とすることができ、上記第2色は赤色(red color)とすることができ、上記第3色は青色(blue color)とすることができる。
【0092】
マイクロレンズ395は、カラーフィルタ393上に配置されることができる。それぞれのマイクロレンズ395は、第1チップ構造物100から遠ざかる方向に凸状とすることができる。マイクロレンズ395は、入射する光を光電変換素子PD内に集光させることができる。マイクロレンズ395は、透明なフォトレジスト物質又は透明な熱硬化性樹脂物質で形成されることができる。例えば、マイクロレンズ395は、TMR系列の樹脂(Tokyo Ohka Kogo,Co.製品)又はMFR系列の樹脂(Japan Synthetic Rubber Corporation製品)で形成されることができるが、これらの物質に限定されるものではない。
【0093】
例示的な実施形態において、マイクでレンズ395のそれぞれは、それぞれのカラーフィルタ393と垂直に重なることができる。
【0094】
次に、上述したイメージセンサの構成要素の多様な変形例について説明する。
【0095】
図8は、例示的な実施形態によるイメージセンサを概略的に示した平面図である。図8は、図5に対応する領域を図示した平面図である。
【0096】
図9a及び図9bは、例示的な実施形態によるイメージセンサを概略的に示した断面図である。図9aは、図8の切断線II-II’に沿った断面図を図示し、図9bは、図8の切断線III-III’に沿った断面図を図示する。
【0097】
図8から図9bを参照すると、例示的な実施形態によるイメージセンサ2は、図4から図7bのイメージセンサ2とは異なるランディング構造物245’、及び第2配線構造物220’を含むことができる。
【0098】
ランディング構造物245’は、パッド部分245PP、及びパッド部分245PPから延長される連結部分245CPを含むことができる。パッド部分245PPは、図4から図7bで説明したランディング構造物と同一又は類似の特徴を有することができる。連結部分245CPは、パッド部分245PPと第2回路素子210の少なくとも一部、例えば、第1中間素子211を連結することができる。連結部分245CPは、第1中間素子211の第2ゲート電極215と一体的に連結されることができる。例示的な実施形態において、パッド部分245PP、連結部分245CP、及び第1中間素子211のゲート電極215は、実質的に同じレベルに配置され、垂直方向に同じ長さを有することができる。例えば、第1中間素子は、図3bの駆動トランジスタDXとすることができる。
【0099】
第2配線構造物220’は、図4から図7bとは異なる構造の第1中間配線ライン221’及び第1中間ビア222’を含むことができる。平面において、第1中間配線ライン221’及び第1中間ビア222’は、第1中間素子211と重ならないこともある。第1中間素子211は、連結部分245CPによって第3チップ構造物300と電気的に連結されることによって、パッド部分245PPと第1中間素子211との間の別途の配線構造物が省略されることができる。これによって、図4から図7bのイメージセンサ1と比較して、第2配線構造物220’の上記配線自由度が比較的向上するか、又は、上記寄生キャパシタンスが比較的減少するなどのような集積度及び電気的特性が改善されたイメージセンサ2が提供されることができる。
【0100】
図10は、例示的な実施形態によるイメージセンサを概略的に示した断面図である。図10は、図6aに対応する断面を図示する。
【0101】
図10を参照すると、例示的な実施形態によるイメージセンサ3において、第3ボンディングビア242は、第2素子分離膜207に接することができる。図6aと比較して、ランディング構造物245と隣接した領域で第2基板201内に第2素子分離膜207が配置されることができる。例示的な実施形態において、第2素子分離膜207は、ランディング構造物245の全体と平面で重なるように形成されることができるが、これに限定されるものではない。第2素子分離膜207は、絶縁スペーサ244とともに、第3ボンディングビア242と第2基板201を離隔させることができる。
【0102】
図11は、例示的な実施形態によるイメージセンサの製造方法を概略的に示したフローチャートである。
【0103】
図12aから図12gは、例示的な実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。図12aから図12gは、図6aに対応する領域を図示する。
【0104】
図11及び図12aを参照すると、第1チップ構造物100及び第2チップ構造物200をボンディングさせることができる(S101)。
【0105】
第1チップ構造物100を形成することができる。第1チップ構造物100を形成するとは、第1基板101を準備し、第1基板101上で活性領域を限定する第1素子分離膜107を形成し、第1基板101上に第1回路素子110を形成し、第1基板101上で第1回路素子110と電気的に連結される第1配線構造物120、第1配線構造物120上の第1ボンディング構造物130、及び第1回路素子110及び第1配線構造物120を覆う第1絶縁層180を形成することを含むことができる。平坦化工程を行うことで、第1絶縁層180の上面と第1ボンディング構造物130の第1ボンディングパッド131の上面とが実質的に共面をなすようになる。
【0106】
第2チップ構造物200を形成することができる。第2チップ構造物200を形成するとは、第2基板201を準備し、第2基板201上で活性領域ACTを限定する第2素子分離膜207を形成し、第2基板201上に第2回路素子210及びランディング構造物245を形成し、第2基板201上で第2回路素子210と電気的に連結される第2配線構造物220、第2配線構造物220上の第2下部ボンディング構造物230、及び第2回路素子210及び第2配線構造物220を覆う第2下部絶縁層280を形成することを含むことができる。
【0107】
第2基板201上に第1絶縁ライナー281を形成した後、半導体物質層を蒸着し、パターニング工程を行うことで、第2回路素子210及びランディング構造物245が形成されることができる。これによって、ランディング構造物245は、第2回路素子210の第2ゲート電極215と同じ物質を含み、第2回路素子210の高さと実質的に同じ長さの高さを有することができる。例示的な実施形態において、ランディング構造物245は、第2ゲート電極215から離隔することができるが、実施形態によって、上記パターニング工程の工程条件を調整して第2ゲート電極215と一体的に連結されるように形成されてもよい。
【0108】
平坦化工程によって、第2下部絶縁層280の上面と第2下部ボンディング構造物230の第2ボンディングパッド231の上面とが実質的に共面をなすようになる。
【0109】
次に、第1チップ構造物100上で第2チップ構造物200を裏返してボンディング工程を行うことで、第1チップ構造物100及び第2チップ構造物200を接合させることができる。上記ボンディング工程は、第1チップ構造物100の第1ボンディングパッド131及び第2チップ構造物200の第2ボンディングパッド231を接合させるCu-Cuボンディング工程を含むことができる。また、実施形態によって、上記ボンディング工程は、第1絶縁層180と第2下部絶縁層280との間の誘電体-誘電体ボンディング工程をさらに含むことができる。
【0110】
図11及び図12bを参照すると、第2チップ構造物200内に延長する開口部OPを形成することができる(S102)。
【0111】
第2基板201の一部を除去するグラインディング工程を行った後、第2上部絶縁層290の一部及び第1マスクM1を順次蒸着することができる。第1マスクM1を用いてエッチング工程を行うことで、第2上部絶縁層290及び第2基板201を貫通する開口部OPを形成することができる。開口部OPを形成した後、第1マスクM1を除去することができる。
【0112】
図12cを参照すると、第2チップ構造物200上に予備絶縁スペーサ244’を形成することができる。
【0113】
第2上部絶縁層290及び開口部OPをコンフォーマルに覆う絶縁物質層を蒸着することで、予備絶縁スペーサ244’を形成することができる。上記絶縁物質層は、例えば、シリコン酸化物を含むことができるが、これに限定されない。予備絶縁スペーサ244’は、開口部OPの側壁及び底面を覆うことができる。
【0114】
図12dを参照すると、予備絶縁スペーサ244’の一部を除去することができる。
【0115】
別途のマスク層を用いた異方性エッチング工程を行うことで、開口部OPの底面に配置される予備絶縁スペーサ244’の一部を除去することができる。上記異方性エッチング工程によって第1絶縁ライナー281も同時に除去され、ランディング構造物245が露出するようになる。実施形態によって、上記異方性エッチング工程によってランディング構造物245の一部が同時に除去されてもよい。
【0116】
図11及び図12eを参照すると、開口部OP内に絶縁スペーサ244及び下部ボンディングビア242を形成することができる(S102)。
【0117】
開口部OPの内部及び予備絶縁スペーサ244’上に金属物質層を蒸着し、平坦化工程を行うことで、絶縁スペーサ244及び下部ボンディングビア242を形成することができる。例示的な実施形態において、絶縁スペーサ244は、上記平坦化工程によって第2上部絶縁層290上に配置される部分が除去され、残存する予備絶縁スペーサ244’部分であって、開口部OPの側壁を取り囲む予備絶縁スペーサ244’部分を意味することができる。実施形態によって、上記平坦化工程によって第2上部絶縁層290上の予備絶縁スペーサ244’部分が全部除去されずに残存してもよい。下部ボンディングビア242は、第2予備絶縁スペーサ244’上に配置された上記金属物質層部分が上記平坦化工程によって除去され、開口部OP内に残存する上記金属物質層部分を意味することができる。上記金属物質層は、例えば、銅(Cu)又はタングステン(W)を含むことができる。実施形態によって、ランディング構造物245の一部を同時に除去しながら開口部OPが形成された場合、下部ボンディングビア242の下端は、ランディング構造物245内に所定の深さだけに延長されることができる。
【0118】
図11及び図12fを参照すると、下部ボンディングビア242上に下部ボンディングパッド241を形成することができる(S103)。
【0119】
下部ボンディングビア242及び絶縁スペーサ244を覆う第2上部絶縁層290をさらに形成し、エッチング工程を行って下部ボンディングビア242を露出させる開口部内に金属物質を蒸着して下部ボンディングパッド241を形成することができる。上記金属物質は、例えば、銅(Cu)を含むことができる。
【0120】
但し、実施形態によって、図12e及び図12fでの説明とは異なり、下部ボンディングビア242及び下部ボンディングパッド241は、1つの蒸着工程によって形成されてもよい。
【0121】
図11及び図12gを参照すると、第2チップ構造物200及び第3チップ構造物300をボンディングすることができる(S104)。
【0122】
第3チップ構造物300を形成することができる。第3チップ構造物300を形成するとは、第3基板301を準備し、第3基板301内に分離構造物PI及び光電変換素子PDを形成し、第2基板301の活性領域を限定する第3素子分離膜307を形成し、第3基板301上に第3回路素子310、第3回路素子310と連結される第3配線構造物320、及び第3配線構造物320を覆う第3絶縁層380を形成し、第3ボンディング構造物340を形成することを含むことができる。分離構造物PI、光電変換素子PD、及び第3素子分離膜307を形成する順序は、多様に変形されることができる。
【0123】
次に、第3チップ構造物300の第3ボンディング構造物、及び第2チップ構造物200の第2上部ボンディング構造物を用いてボンディング工程を行うことで、第2チップ構造物200及び第3チップ構造物300をボンディングすることができる。
【0124】
次に、図6a及び図6bを参照すると、第3基板301の一部を除去するグラインディング工程を行い、水平絶縁層391、グリッドパターン392、カラーフィルタ393、及びマイクロレンズ395を形成することでイメージセンサ1を形成することができる。
【0125】
図13aから図13dは、例示的な実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。図13aから図13dは、図6aに対応する領域を図示する。図13aから図13dは、図11のS102段階、又は図12bから図12e段階に対応する段階の変形例を説明するための図面である。
【0126】
図13aを参照すると、第2基板201を貫通する開口部OPを形成することができる。図12aでの説明と同一又は類似するように、第1チップ構造物100及び第2チップ構造物200をボンディングした後、第2基板201上に第2マスク層M2を形成し、第2マスク層M2を用いたエッチング工程を行って第2基板201の一部を除去することで開口部OPを形成することができる。次に、第2マスク層M2を除去することができる。
【0127】
図13bを参照すると、予備絶縁スペーサ244”を形成することができる。
【0128】
第2基板201を覆って開口部OPを埋めるように絶縁物質を蒸着することで、予備絶縁スペーサ244”を形成することができる。予備絶縁スペーサ244”は、開口部OPを完全に埋めるように形成されることができる。予備絶縁スペーサ244”は、例えば、シリコン酸化物を含むことができる。
【0129】
図13cを参照すると、第3マスク層M3を用いてランディング構造物245を露出させることができる。
【0130】
予備絶縁スペーサ244”上にフォトレジスト物質を蒸着して露光工程を行うことで第3マスク層M3を形成し、第3マスク層M3を用いてエッチング工程を行うことで予備絶縁スペーサ244”の一部を除去し、ランディング構造物245を露出させることができる。上記エッチング工程を行って予備絶縁スペーサ244”において開口部OPに対応する領域の一部を除去し、第1絶縁ライナー281を同時に除去することでランディング構造物245を露出させることができる。
【0131】
図13dを参照すると、下部ボンディングビア242を形成することができる。
【0132】
露出したランディング構造物245と連結されるように上記開口部OPに対応する領域内に金属物質を蒸着し、平坦化工程を行うことで、下部ボンディングビア242を形成することができる。
【0133】
次に、図12f及び図12gでの説明と同一又は類似するように後続工程を行うことで、イメージセンサ1を形成することができる。
【0134】
本発明は、上述した実施形態及び添付の図面によって限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲によって限定される。したがって、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想から逸脱しない範囲内で、当技術分野の通常の知識を有する者によって様々な形態の置換、変形及び変更、実施形態の組み合わせが可能であり、これも本発明の範囲に属するといえる。
【符号の説明】
【0135】
100:第1チップ構造物
110:第1回路素子
120:第1配線構造物
130:第1ボンディング構造物
200:第2チップ構造物
210:第2回路素子
230:第2下部ボンディング構造物
240:第2上部ボンディング構造物
241:下部ボンディングパッド
242:下部ボンディングビア
300:第3チップ構造物
310:第3回路素子
340:第3ボンディング構造物
図1
図2
図3a
図3b
図4
図5
図6a
図6b
図7a
図7b
図8
図9a
図9b
図10
図11
図12a
図12b
図12c
図12d
図12e
図12f
図12g
図13a
図13b
図13c
図13d