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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024035182
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20240306BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20240306BHJP
   G06F 3/044 20060101ALI20240306BHJP
   H10K 59/40 20230101ALI20240306BHJP
   H10K 50/858 20230101ALI20240306BHJP
   H10K 50/86 20230101ALI20240306BHJP
   H10K 50/844 20230101ALI20240306BHJP
【FI】
G09F9/30 349C
G06F3/041 422
G06F3/044 125
G09F9/30 349Z
H10K59/40
H10K50/858
H10K50/86
H10K50/844
【審査請求】有
【請求項の数】32
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023139516
(22)【出願日】2023-08-30
(31)【優先権主張番号】10-2022-0109898
(32)【優先日】2022-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ムン, ホンマン
(72)【発明者】
【氏名】チェ, ユンジ
【テーマコード(参考)】
3K107
5C094
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107BB01
3K107BB08
3K107CC02
3K107CC14
3K107EE27
3K107EE29
3K107EE66
3K107FF15
5C094AA12
5C094BA14
5C094DA13
5C094EA10
5C094ED01
5C094ED15
5C094FA01
5C094JA08
5C094JA13
(57)【要約】      (修正有)
【課題】パネルの表面に光制御フィルムを付着せずとも視野角を制御またはカットオフ(cut-off)することができる表示装置を提供する。
【解決手段】発光領域および非発光領域を含む表示領域と、非表示領域を含む基板、非発光領域に配置された複数のバリアー層および複数のバリアー層上に配置され、前記発光領域と重なる少なくとも一つのレンズを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光領域および非発光領域を含む表示領域と、非表示領域とを含む表示パネル;
前記非発光領域の前記表示パネル上に配置され、前記発光領域からの光を遮断する少なくとも一つの第1バリアー層;
前記非発光領域の前記少なくとも一つの第1バリアー層に重なり、前記発光領域からの光を遮断する少なくとも一つの第2バリアー層;および
前記少なくとも一つの第1バリアー層と同じ層上に配置され、前記発光領域に重なる少なくとも一つのレンズを含む、表示装置。
【請求項2】
前記少なくとも一つの第1バリアー層はメッシュ形状を有する第1タッチ電極の少なくとも一部を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記少なくとも一つの第2バリアー層は光を吸収するブラック物質を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記少なくとも一つの第1バリアー層の幅は、前記少なくとも一つの第2バリアー層の幅とは異なる、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記少なくとも一つの第2バリアー層の幅は、前記少なくとも一つの第1バリアー層の幅より大きい、請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記少なくとも一つのレンズの幅は、前記発光領域の幅とは異なる、請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記少なくとも一つのレンズの幅は、前記発光領域の幅より大きい、請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記表示領域は、それぞれが対応する発光領域と対応する非発光領域とを有する第1サブ画素、第2サブ画素、及び第3サブ画素を含み、前記少なくとも一つのレンズは、前記第1サブ画素に対応する第1レンズ、前記第2サブ画素に対応する第2レンズ、前記第3サブ画素に対応する第3レンズを含む複数のレンズを含み、
前記第1サブ画素に対応する前記第1レンズの幅、前記第2サブ画素に対応する前記第2レンズの幅、前記第3サブ画素に対応する前記第3レンズの幅は、互いに異なり、
前記少なくとも一つの第1バリアー層は複数の第1バリアー層を含み、前記複数の第1バリアー層のうち、前記第1サブ画素に対応する第1バリアー層の幅と、前記複数の第1バリアー層のうち、前記第2サブ画素に対応する第1バリアー層の幅と、前記複数の第1バリアー層のうち、前記第3サブ画素に対応する第1バリアー層の幅は、互いに異なる、請求項1に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第1サブ画素に対応する前記第1レンズの幅は、前記第1サブ画素に対応する前記発光領域の幅より大きく、前記第2サブ画素に対応する前記第2レンズの幅は、前記第2サブ画素に対応する前記発光領域の幅より大きく、前記第3サブ画素に対応する前記第3レンズの幅は、前記第3サブ画素に対応する前記発光領域の幅より大きい、請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記少なくとも一つの第1バリアー層と前記少なくとも一つの第2バリアー層との間の絶縁層をさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項11】
前記少なくとも一つの第2バリアー層は、メッシュ形状を有する第2タッチ電極の少なくとも一部を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項12】
前記少なくとも一つのレンズを覆う保護層をさらに含み、
前記少なくとも一つのレンズの屈折率は前記保護層の屈折率より大きい、請求項1に記載の表示装置。
【請求項13】
前記少なくとも一つの第1バリアー層は、前記少なくとも一つのレンズを含む1組のレンズの間に配置される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項14】
前記少なくとも一つの第1バリアー層と前記少なくとも一つの第2バリアー層は、異なる物質を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項15】
表示領域、および非表示領域を含む基板;
前記表示領域に配置され、光を放射する複数の発光素子;
前記複数の発光素子上に配置される少なくとも一つの封止層;
前記少なくとも一つの封止層上に配置され、前記複数の発光素子のうち、1つの発光素子に重なることなく、前記複数の発光素子からの光を遮断する少なくとも一つのバリアー層;および
前記少なくとも一つの封止層上に配置され、前記複数の発光素子に重なる複数のレンズを含む、表示装置。
【請求項16】
前記複数のレンズは、前記少なくとも一つのバリアー層に重ならない、請求項15に記載の表示装置。
【請求項17】
前記少なくとも一つのバリアー層はメッシュ形状を有するタッチ電極の少なくとも一部を含む、請求項15に記載の表示装置。
【請求項18】
前記少なくとも一つのバリアー層は光を吸収するブラック物質を含む、請求項15に記載の表示装置。
【請求項19】
前記複数のレンズ上に配置される保護層をさらに含み、
前記複数のレンズの屈折率は前記保護層の屈折率より大きい、請求項15に記載の表示装置。
【請求項20】
前記少なくとも一つのバリアー層は、
前記複数のレンズと同一層に配置された第1バリアー層;および
前記第1バリアー層と前記基板との間に配置され、前記第1バリアー層に重なる第2バリアー層を含む、請求項17に記載の表示装置。
【請求項21】
前記タッチ電極に接続されるブリッジ電極をさらに含み、
前記第2バリアー層は、前記ブリッジ電極と同じ物質を含む、請求項20に記載の表示装置。
【請求項22】
前記第2バリアー層は光を吸収するブラック物質を含む、請求項20に記載の表示装置。
【請求項23】
表示領域と、非表示領域とを含む基板;
前記表示領域に配置され、光を放射する複数の発光素子;
前記複数の発光素子の上に配置された一つ以上の中間層
前記一つ以上の中間層の上に配置され、前記複数の発光素子に重なることなく、タッチを感知し、前記複数の発光素子からの光を遮断する複数のタッチ電極;および
前記複数の発光素子に重なる複数のレンズを含む、表示装置。
【請求項24】
前記複数のレンズは、前記複数のタッチ電極に重ならない、請求項23に記載の表示装置。
【請求項25】
前記複数のタッチ電極は、前記複数のレンズより前記基板にさらに近接して配置される、請求項23に記載の表示装置。
【請求項26】
前記複数のタッチ電極は、前記複数のレンズと同じ層に配置される、請求項23に記載の表示装置。
【請求項27】
前記複数のタッチ電極のうち、少なくとも一つのタッチ電極は、前記複数のレンズのうち、1組のレンズの間に配置される、請求項26に記載の表示装置。
【請求項28】
前記複数のタッチ電極と前記基板との間に配置され、前記複数のタッチ電極に重なり、前記複数の発光素子に重ならない複数のバリアー層をさらに含む、請求項26に記載の表示装置。
【請求項29】
前記複数のバリアー層は、前記複数のレンズに重ならない、請求項28に記載の表示装置。
【請求項30】
前記複数のバリアー層は光を吸収するブラック物質を含む、請求項28に記載の表示装置。
【請求項31】
前記複数のバリアー層は、反射物質を含む、請求項28に記載の表示装置。
【請求項32】
前記複数のレンズを覆う保護層をさらに含み、
前記保護層の屈折率は前記複数のレンズの屈折率より小さい、請求項23に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置に対する技術が発展するにつれて、液晶表示装置(Liquid Crystal Display:LCD)、有機発光表示装置(Organic Light Emitting Display:OLED)等のように多様な方式の表示装置が開発されてきた。
【0003】
映像を表示すること以外に使用者のタッチを認識できる表示装置の使用が拡大しており、タッチセンシング層が内在された表示装置が開発されている。
【0004】
一方、自動車などのような運送手段にも多様な情報を提供するために表示装置が使われる。例えば、自動車のフロントガラスに表示装置の映像が反射して走行中に視野を妨げることを防止するために、上部方向に放出される光を遮断できる、視野角を制御またはカットオフ(cut-off)することができる別途の光制御フィルム(light control film)が表示装置のパネルの表面に付着される。このような光制御フィルムを付着することによって、表示装置の輝度が低下しタッチ感度が低下する問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書の発明者らはパネルの表面に光制御フィルムを付着せずとも視野角を制御またはカットオフ(cut-off)することができる表示装置を発明した。
【0006】
本明細書の目的は、視野角を制御またはカットオフ(cut-off)することができ、集光効率の向上を通じて正面輝度が向上し得る表示装置を提供することである。
【0007】
本明細書の他の目的は、タッチ感度を低下させることなく視野角を制御またはカットオフ(cut-off)することができる表示装置を提供することである。
【0008】
本明細書の目的は、以上で言及した目的に制限されず、言及されていない本発明の他の目的および長所は下記の説明によって理解され得、本明細書の実施例によってより明らかに理解され得るであろう。また、本明細書の目的および長所は、特許請求の範囲に示した手段およびその組み合わせによって実現できることが容易に分かるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本明細書に係る表示装置は、発光領域および非発光領域を含む表示領域と、非表示領域を含む基板、非発光領域に配置された複数のバリアー層および複数のバリアー層上に配置され、前記発光領域と重なる少なくとも一つのレンズを含むことができる。
【0010】
その他実施例の具体的な事項は、詳細な説明および図面に含まれている。
【0011】
本明細書の実施例によると、少なくとも一つのレンズおよびバリアー層を含む光制御層を有機発光素子を覆う封止層上に配置させることによって、上下の視野角および/または左右の視野角を制御またはカットオフ(cut-off)することができ、集光効率の向上を通じて正面輝度が向上し得る。
【0012】
また、本明細書の実施例によると、正面輝度の向上を通じて消費電力を低くすることができる。
【0013】
本明細書に係る効果は以上で例示された内容によって制限されず、さらに多様な効果が本明細書内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本明細書の第1実施例に係る表示装置の例である。
図2】本明細書の第1実施例に係る表示装置の斜視図である。
図3】本明細書の第1実施例に係る表示装置のブロック図である。
図4】本明細書の第1実施例に係る表示装置の平面図である。
図5】本明細書の第1実施例に係るタッチセンシング層を示す平面図である。
図6】本明細書の第1実施例に係るタッチ電極を示す拡大平面図である。
図7図4の線I-I’およびII-II’による断面図である。
図8図7の7A領域を拡大した断面図である。
図9】本明細書の第1実施例に係る図7のレンズを説明するための拡大した断面図である。
図10】本明細書の第1実施例において、図7および図8の視野角による光の正規化された強度を示すグラフである。
図11】本明細書の第2実施例に係る表示装置を示す断面図である。
図12】本明細書の第2実施例に係る図11の11A領域を拡大した断面図である。
図13】本明細書の第2実施例において、図11および図12の視野角による光の正規化された強度を示すグラフである。
図14】本明細書の第3実施例に係る表示装置を示す断面図である。
図15】本明細書の第3実施例に係る図14の14A領域を拡大した断面図である。
図16】本明細書の第3実施例において、図14および図15の視野角による光の正規化された強度を示すグラフである。
図17】本明細書の第4実施例に係る表示装置を示す断面図である。
図18】本明細書の第5実施例に係る表示装置を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
実施例で使われる用語は本開示での機能を考慮しつつ、できる限り現在広く使われる一般的な用語を選択したが、これは当分野に従事する技術者の意図または判例、新しい技術の出現などにより変わり得る。また、特定の場合は出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する説明の部分で詳細にその意味を記載するであろう。したがって、本開示で使われる用語は単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と本開示の全般に渡った内容に基づいて定義されるべきである。
【0016】
明細書全体で或る部分が何らかの構成要素を「含む」とする時、これは特に反対の記載がない限り他の構成要素を除くものではなく他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0017】
明細書全体において記載された「a、b、およびcのうち少なくとも一つ」の表現は、「a単独」、「b単独」、「c単独」、「aおよびb」、「aおよびc」、「bおよびc」、または「a、b、およびcすべて」を包括することができる。本発明の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付される図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると明確となるであろう。
【0018】
本明細書で実施例を説明するための図面に開示された形状、面積、比率、角度、個数等は例示的なものであるので、本明細書の実施例は図示された事項に制限されるものではない。また、実施例の説明において、関連した公知技術に対する具体的な説明が実施例の要旨を不要に曖昧にさせ得る恐れがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0019】
本明細書上で言及された「含む」、「有する」、「からなる」等が使われる場合、他の部分が追加され得る。構成要素を単数で表現した場合、特に明示的な記載事項がない限り複数を含む場合を含む。また、構成要素の解釈において、別途の明示的記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0020】
位置関係に対する説明の場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~横に」等で両部分の位置関係が説明される場合、両部分の間に一つ以上の他の部分が位置してもよい。素子または層が他の素子または層「上(on)」と指称されるものは、他の素子の真上にまたは中間に他の層または他の素子を介在した場合をすべて含む。
【0021】
また、第1、第2などのような用語が多様な構成要素を叙述するために使われるが、これら構成要素はこれら用語によって制限されない。これら用語は単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使うものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は本発明の技術的思想内で第2構成要素であってもよい。
【0022】
明細書内に叙述された各構成の面積、長さ、または厚さは説明の便宜のために図示されたもので、本発明は図示された構成の面積および厚さに必ずしも限定されるものではない。
【0023】
本明細書の多様な実施例それぞれの特徴は部分的にまたは全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、技術的に多様な連動および駆動が可能であり、各実施例は互いに対して独立的に実施してもよく、関連関係で一緒に実施してもよい。
【0024】
そして、後述される用語は本明細書の実施における機能を考慮して定義された用語であり、これは使用者、運用者の意図または慣例などにより変わり得る。したがって、その定義は本明細書全般に渡った内容に基づいて下されるべきである。
【0025】
以下では、図面を参照して本明細書の実施例を説明する。
【0026】
図1は本明細書の第1実施例に係る表示装置が備えられた車両の内部の例であり、図2は本明細書の第1実施例に係る表示装置の斜視図であり、図3は本明細書の第1実施例に係る表示装置のブロック図である。
【0027】
表示装置100は車両のダッシュボード(dash board)の少なくとも一部に配置され得る。車両のダッシュボードは車両のフロントシート(例:運転席、助手席)の前面に配置される構成を含む。例えば、車両のダッシュボードは車両内部の多様な機能(例:エアコン、オーディオシステム、ナビゲーションシステム)を操作するための入力構成が配置され得る。
【0028】
実施例において、表示装置100は車両のダッシュボードに配置されて車両の前記多様な機能の少なくとも一部を操作する入力部として動作することができる。表示装置100は車両に関連した多様な情報、例えば車両の運行情報(例:車両の現在速度、残余燃料量、走行距離)、車両の部品に対する情報(例:車両タイヤの損傷度)を提供することができる。
【0029】
実施例において、表示装置100は車両のフロントシートに配置された運転席と助手席を横切るように配置され得る。表示装置100の使用者は車両の運転者と助手席に搭乗した同乗者を含むことができる。車両の運転者と同乗者はいずれも表示装置100を利用することができる。
【0030】
実施例において、図1に図示された表示装置100は一部のみ示したものであり得る。図1に図示された表示装置100は、表示装置100に含まれる多様な構成のうち表示パネルを示したものであり得る。表示装置100の構成のうち図1に図示された部分以外の構成は、車両の内部(または少なくとも一部)に実装され得る。
【0031】
図2および図3を参照すると、本明細書の一実施例に係る表示装置100は表示パネル110、スキャン駆動部120、データ駆動部130、タイミングコントローラ160、ホストシステム170、タッチ駆動部180およびタッチ座標算出部190を含む。
【0032】
本明細書では表示装置が有機発光表示装置(Organic Light Emitting Display、OLED)で具現されるものを一例として説明するが、これに限定されず、液晶表示装置(Liquid Crystal Display、LCD)などのような多様な表示装置で具現され得る。
【0033】
表示パネル110は第1基板111、第2基板112、第1および第2基板111、112の間に配置された薄膜トランジスタ層、発光素子層、封止層およびタッチセンシング層を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。第2基板112はプラスチックフィルム、ガラス基板、または封止フィルムであり得る。
【0034】
表示パネル110は複数の画素Pが備えられて画像を表示する領域である表示領域を含む。表示パネル110にはデータライン(D1~Dm、mは2以上の正の整数)とスキャンライン(S1~Sn、nは2以上の正の整数)が形成される。データラインD1~DmはスキャンラインS1~Snと交差するように形成され得る。スキャンラインはゲートラインであり得る。画素Pはスキャンラインとデータラインの交差構造によって定義される領域に形成され得る。
【0035】
表示パネル110の画素Pそれぞれは、データラインD1~Dmのうちいずれか一つとスキャンラインS1~Snのうちいずれか一つに接続され得る。
【0036】
表示パネル110の画素Pそれぞれは、ゲート電極に印加されたデータ電圧によりドレイン-ソース間電流を調整する駆動トランジスタ、スキャンラインのスキャン信号によってターン-オンされてデータラインのデータ電圧を駆動トランジスタのゲート電極に供給するスキャントランジスタ、駆動トランジスタのドレイン-ソース間電流により発光する有機発光ダイオードおよび駆動トランジスタのゲート電極の電圧を貯蔵するためのキャパシタを含むことができる。これによって、画素Pそれぞれは有機発光ダイオードに供給される電流により発光することができる。
【0037】
スキャン駆動部120はタイミングコントローラ160からスキャン制御信号GCSが入力される。スキャン駆動部120はスキャン制御信号GCSによりスキャン信号をスキャンラインS1~Snに供給する。
【0038】
スキャン駆動部120は表示パネル110の表示領域の一側または両側の外側の非表示領域にGIP(gate driver in panel)方式で形成され得る。またはスキャン駆動部120は駆動チップで製作されて軟性フィルムに実装され、TAB(tape automated bonding)方式で表示パネル110の表示領域の一側または両側の外側の非表示領域に付着されてもよい。
【0039】
データ駆動部130はタイミングコントローラ160からデジタルビデオデータ(DATA)とデータ制御信号DCSが入力される。データ駆動部130はデータ制御信号DCSによりデジタルビデオデータ(DATA)をアナログ正極性/負極性データ電圧に変換してデータラインに供給する。例えば、スキャン駆動部120のスキャン信号によってデータ電圧が供給される画素が選択され、選択された画素にデータ電圧が供給される。
【0040】
データ駆動部130は、図2のように複数のソースドライブIC131を含むことができる。複数のソースドライブIC131それぞれはCOF(chip on film)またはCOP(chip on plastic)方式で軟性フィルム140に実装され得る。軟性フィルム140は異方性導電フィルム(anisotropic conducting film)を利用して表示パネル110の非表示領域に設けられたパッド上に付着され、これによって複数のソースドライブIC131はパッドに連結され得る。
【0041】
回路ボード150は軟性フィルム140に付着され得る。回路ボード150は駆動チップで具現された多数の回路が実装され得る。例えば、回路ボード150にはタイミングコントローラ160が実装され得る。回路ボード150は印刷回路ボード(printed circuit board)または軟性印刷回路ボード(flexible printed circuit board)であり得る。
【0042】
タイミングコントローラ160はホストシステム170からデジタルビデオデータ(DATA)とタイミング信号が入力される。タイミング信号は垂直同期信号(vertical synchronization signal)、水平同期信号(horizontal synchronization signal)、データイネーブル信号(data enable signal)、ドットクロック(dot clock)等を含むことができる。垂直同期信号は1フレーム期間を定義する信号である。水平同期信号は表示パネル110の1水平ラインの画素にデータ電圧を供給するのに必要な1水平期間を定義する信号である。データイネーブル信号は有効なデータが入力される期間を定義する信号である。ドットクロックは所定の短い周期で繰り返される信号である。
【0043】
タイミングコントローラ160はスキャン駆動部120とデータ駆動部130の動作タイミングを制御するために、タイミング信号に基づいてデータ駆動部130の動作タイミングを制御するためのデータ制御信号DCSとスキャン駆動部120の動作タイミングを制御するためのスキャン制御信号GCSを発生する。タイミングコントローラ160はスキャン駆動部120にスキャン制御信号GCSを出力し、データ駆動部130にデジタルビデオデータ(DATA)とデータ制御信号DCSを出力する。
【0044】
ホストシステム170はナビゲーションシステム、セットトップボックス、DVDプレーヤー、ブルーレイプレイヤー、パーソナルコンピュータ(PC)、ホームシアターシステム、放送受信機、フォンシステム(Phone system)等で具現され得る。ホストシステム170はスケーラー(scaler)を内蔵したSoC(System on chip)を含んで入力映像のデジタルビデオデータ(DATA)を表示パネル110に表示するのに適合なフォーマットに変換する。ホストシステム170はデジタルビデオデータ(DATA)とタイミング信号をタイミングコントローラ160に伝送する。
【0045】
表示パネル110にはデータラインD1~DmとスキャンラインS1~Sn以外に第1および第2タッチ電極が形成され得る。第1タッチ電極は第2タッチ電極と交差するように形成され得る。第1タッチ電極は第1タッチライン(T1~Tj、jは2以上の正の整数)を通じて第1タッチ駆動部181に連結され得る。第2タッチ電極は第2タッチライン(R1~Ri、iは2以上の正の整数)を通じて第2タッチ駆動部182に連結され得る。第1タッチ電極と第2タッチ電極の交差部それぞれにはタッチセンサが形成され得る。本明細書の実施例において、タッチセンサは相互容量(mutual capacitance)で具現されたものを例示したが、これに限定されない。
【0046】
タッチ駆動部180は第1タッチラインT1~Tjを通じて第1タッチ電極に駆動パルスを供給し、第2タッチラインR1~Riを通じてタッチセンサそれぞれの電荷変化量をセンシングする。図2を参照すると、第1タッチラインT1~Tjは駆動パルスを供給するTxラインであり、第2タッチラインR1~Riはタッチセンサそれぞれの電荷変化量をセンシングするRxラインであるものを一例として説明した。
【0047】
タッチ駆動部180は第1タッチ駆動部181、第2タッチ駆動部182およびタッチコントローラ183を含む。第1タッチ駆動部181、第2タッチ駆動部182およびタッチコントローラ183は一つのROIC(Read-out IC)内に集積され得る。
【0048】
第1タッチ駆動部181はタッチコントローラ183の制御下で駆動パルスを出力する第1タッチラインを選択し、選択された第1タッチラインに駆動パルスを供給する。例えば、第1タッチ駆動部181は第1タッチラインT1~Tjに順次駆動パルスを供給することができる。
【0049】
第2タッチ駆動部182はタッチコントローラ183の制御下でタッチセンサの電荷変化量を受信する第2タッチラインを選択し、選択された第2タッチラインを通じてタッチセンサの電荷変化量を受信する。第2タッチ駆動部182は第2タッチラインR1~Riを通じて受信されたタッチセンサの電荷変化量をサンプリングして、デジタルデータであるタッチローデータ(touch raw data、TRD)に変換する。
【0050】
タッチコントローラ183は第1タッチ駆動部181で駆動パルスが出力される第1タッチラインを設定するためのTxセットアップ信号と、第2タッチ駆動部182でタッチセンサ電圧を受信する第2タッチラインを設定するためのRxセットアップ信号を発生することができる。また、タッチコントローラ183は第1タッチ駆動部181と第2タッチ駆動部182の動作タイミングを制御するためのタイミング制御信号を発生する。
【0051】
タッチ座標算出部190はタッチ駆動部180からタッチローデータ(TRD)が入力される。タッチ座標算出部190はタッチ座標算出方法によりタッチ座標(ら)を算出し、タッチ座標(ら)の情報を含むタッチ座標データ(HIDxy)をホストシステム170に出力する。
【0052】
タッチ座標算出部190はMCU(Micro Controller Unit、MCU)で具現され得る。ホストシステム170はタッチ座標算出部190から入力されるタッチ座標データ(HIDxy)を分析して、使用者によってタッチが発生した座標と連係された応用プログラム(application program)を実行する。ホストシステム170は実行された応用プログラムによりデジタルビデオデータ(DATA)とタイミング信号をタイミングコントローラ160に伝送する。
【0053】
タッチ駆動部180はソースドライブIC131に含まれるかまたは別途の駆動チップで製作されて回路ボード150上に実装され得る。また、タッチ座標算出部190は駆動チップで製作されて回路ボード150上に実装され得る。
【0054】
以下では、図4図8を参照して本明細書の一実施例に係る表示装置について説明することにする。
【0055】
図4は、本明細書の第1実施例に係る表示装置の平面図である。
【0056】
図5は、本明細書の第1実施例に係るタッチセンシング層の一例に対する平面図である。
【0057】
図6は、本明細書の第1実施例に係るタッチ電極に対する拡大平面図である。
【0058】
図7は、図4の線I-I’およびII-II’による断面図である。
【0059】
図8は、図7の7A領域を拡大した断面図である。
【0060】
第1基板111は表示領域DAと非表示領域NDAを含むことができる。第1基板111はガラス材質の基板を使うことができ、柔軟性を有するポリイミド(Polyimide)材質のようなプラスチック基板を使うことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0061】
非表示領域NDAはパッド(PAD)が形成されるパッド領域PAおよびダム(DAM)を含むことができる。この場合、ダム(DAM)は複数で形成され得、また互いに異なる層にそれぞれ別途のダム(DAM)が形成されてもよい。
【0062】
第1基板111の表示領域DAには薄膜トランジスタ層および発光素子層が形成される。
【0063】
薄膜トランジスタ層は薄膜トランジスタ210、ゲート絶縁層220、層間絶縁層230、パッシベーション層240および第1平坦化層250を含む。
【0064】
第1基板111の上にはバッファ層113が形成され得る。バッファ層113は透湿に脆弱な第1基板111を通じて浸透する水分から薄膜トランジスタ210と発光素子260を保護するために第1基板111の上に形成される。第1基板111の一面は第2基板112と対向する面であり得る。バッファ層113は交互に積層された複数の無機物層からなり得る。例えば、バッファ層113はシリコン酸化膜(SiOx)、シリコン窒化膜(SiNx)、SiONのうち一つ以上の無機膜が交互に積層された多重層で形成され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0065】
バッファ層113上には薄膜トランジスタ210が形成される。薄膜トランジスタ210はアクティブ層211、ゲート電極212、ソース電極213およびドレイン電極214を含む。本明細書では、薄膜トランジスタ210がゲート電極212がアクティブ層211の上部に位置する上部ゲート(top gate)方式で形成されたものを例示したが、これに限定されず、下部ゲート(bottom gate)方式またはダブルゲート(double gate)方式で形成されてもよい。
【0066】
バッファ層113上にはアクティブ層211が形成される。アクティブ層211はIGZO(Indium Gallium Zinc Oxide)のような酸化物(Oxide)半導体物質で形成され得るがこれに限定されるものではなく、低温ポリシリコン(Low Temperature Polycrystalline Silicon:LTPS)や非晶質シリコン(a-Si)で形成されてもよい。
【0067】
バッファ層113とアクティブ層211の間にはアクティブ層211で入射する外部光を遮断するための遮光層が形成され得る。
【0068】
アクティブ層211上にはアクティブ層211とゲート電極212を互いに絶縁させることができるゲート絶縁層220が形成され得る。本明細書ではゲート絶縁層220が第1基板111の全体に亘って形成されるものを例示したが、これに限定されず、ゲート絶縁層220はゲート電極212の下にのみ形成されてもよい。ゲート絶縁層220は無機物層、例えばシリコン酸化膜(SiOx)、シリコン窒化膜(SiNx)、またはこれらの多重層で形成され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0069】
ゲート絶縁層220上にはゲート電極212とゲートライン(図示されず)が形成され得る。ゲート電極212とゲートラインはモリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)および銅(Cu)のうちいずれか一つまたはこれらの合金からなる単一層または多重層で形成され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0070】
ゲート電極212とゲートライン上には層間絶縁層230が形成され得る。層間絶縁層230は無機膜、例えばシリコン酸化膜(SiOx)、シリコン窒化膜(SiNx)、またはこれらの多重層で形成され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0071】
層間絶縁層230上にはソース電極213、ドレイン電極214およびデータライン(図示されず)が形成され得る。ソース電極213とドレイン電極214それぞれはゲート絶縁層220と層間絶縁層230を貫通するコンタクトホールを通じてアクティブ層211に接続され得る。ソース電極213、ドレイン電極214およびデータラインはモリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)および銅(Cu)のうちいずれか一つまたはこれらの合金からなる単一層または多重層で形成され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0072】
ソース電極213、ドレイン電極214およびデータライン上には薄膜トランジスタ210を絶縁するためのパッシベーション層240が形成され得る。パッシベーション層240は無機膜、例えばシリコン酸化膜(SiOx)、シリコン窒化膜(SiNx)、またはこれらの多重膜で形成され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0073】
パッシベーション層240上には薄膜トランジスタ210による段差を平坦にすることができる第1平坦化層250が形成され得る。第1平坦化層250はアクリル樹脂(Acryl resin)、エポキシ樹脂(Epoxy resin)、フェノール樹脂(Phenolic resin)、ポリアミド樹脂(Polyamide resin)、ポリイミド樹脂(Polyimide resin)等の有機膜で形成され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0074】
薄膜トランジスタ層上には発光素子層が形成される。発光素子層は発光素子260とバンク層270を含む。
【0075】
例えば、表示領域DAには複数の発光素子が配置され得る。
【0076】
発光素子260とバンク層270は第1平坦化層250上に形成される。発光素子(発光ダイオード)260は第1電極261、有機発光層262および第2電極263を含む。第1電極261はアノード電極であり、第2電極263はカソード電極であり得る。
【0077】
第1電極261は第1平坦化層250上に形成され得る。第1電極261はパッシベーション層240と第1平坦化層250を貫通するコンタクトホールを通じて薄膜トランジスタ210のソース電極213に接続される。第1電極261はアルミニウムとチタンの積層構造(Ti/Al/Ti)、アルミニウムとITOの積層構造(ITO/Al/ITO)、APC合金、およびAPC合金とITOの積層構造(ITO/APC/ITO)のような反射率が高い金属物質で形成され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。APC合金は銀(Ag)、パラジウム(Pd)、および銅(Cu)の合金である。
【0078】
バンク層270は画素Pを区画するために、第1平坦化層250上で第1電極261の縁を覆うように形成され得る。例えば、バンク層270は画素Pを定義する画素定義膜であり得る。例えば、バンク層270は複数の開口部を有するように配置され、前記開口部は発光素子260の発光領域EAに対応し得る。
【0079】
バンク層270はアクリル樹脂(Acryl resin)、エポキシ樹脂(Epoxy resin)、フェノール樹脂(Phenolic resin)、ポリアミド樹脂(Polyamide resin)、ポリイミド樹脂(Polyimide resin)等の有機膜で形成され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0080】
第1電極261とバンク層270上には有機発光層262が形成される。有機発光層262は正孔輸送層(hole transporting layer)、少なくとも一つの発光物質層(emitting material layer)および電子輸送層(electron transporting layer)を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。この場合、第1電極261と第2電極263に電圧が印加されると正孔と電子がそれぞれ正孔輸送層と電子輸送層を通じて発光物質層に移動することになり、発光物質層で互いに結合して発光することになる。
【0081】
有機発光層262は白色光を発光する白色発光層からなり得る。有機発光層262は第1電極261とバンク層270を覆うように形成され得る。
【0082】
第2電極263は有機発光層262上に形成される。表示装置100が上部発光(top emission)構造で形成される場合、第2電極263は光を透過させることができるITO、IZOのような透明な金属物質(TCO、Transparent Conductive Material)、またはマグネシウム(Mg)、銀(Ag)、またはマグネシウム(Mg)と銀(Ag)の合金のような半透過金属物質(Semi-transmissive Conductive Material)で形成され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0083】
複数の発光素子260を覆うように封止層280が第1基板111の表示領域DAはもちろん、非表示領域NDAにまで延びて形成される。
【0084】
封止層280は有機発光層262と第2電極263に酸素または水分が浸透することを防止する役割をする。このために、封止層280は少なくとも一つの無機膜と少なくとも一つの有機膜を含むことができる。例えば、封止層280は第1無機封止膜281、有機封止膜282および第2無機封止膜283を含むことができる。
【0085】
第2電極263上には第1無機封止膜281が配置され得る。第1無機封止膜281は第2電極263を覆うように形成され得る。第1無機封止膜281上には有機封止膜282が配置され得る。有機封止膜282は異物(particles)が第1無機封止膜281を突き抜けて有機発光層262と第2電極263に投入されることを防止するために十分な厚さで形成され得る。有機封止膜282上には第2無機封止膜283が配置され得る。第2無機封止膜283は有機封止膜282を覆うように形成され得る。
【0086】
第1および第2無機封止膜281、283それぞれはシリコン窒化物、アルミニウム窒化物、ジルコニウム窒化物、チタン窒化物、ハフニウム窒化物、タンタリウム窒化物、シリコン酸化物、アルミニウム酸化物、またはチタン酸化物で形成され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0087】
有機封止膜282はアクリル樹脂(acryl resin)またはエポキシ樹脂(epoxy resin)を含むように形成され得る。
【0088】
表示装置100は有機封止膜282を囲むように非表示領域NDAに配置された閉曲線形態のダム(DAM)を含むことができる。ダム(DAM)は表示領域DAの外郭を囲むように形成されて封止層280を構成する有機封止膜282の流れを遮断することができる。これを通じて、ダム(DAM)は有機封止膜282が表示装置100の外部に露出したりパッド領域PAを侵犯することを防止することができる。
【0089】
ダム(DAM)は一つのダムで形成されてもよいが、複数のダム(DAM)を形成することによって有機封止膜282の流れをさらに効果的に遮断することができる。本明細書では図7に図示された通り、2個のダム(DAM)が形成されたものとして図示したがこれに限定されるものではない。
【0090】
このようなダム(DAM)は画素Pの第1平坦化層250またはバンク層270と同時に形成され得、第1平坦化層250またはバンク層270のような物質からなり得る。
【0091】
第2無機封止膜283はダム(DAM)を覆うように形成され得る。
【0092】
封止層280上にはタッチセンシング層が形成される。タッチセンシング層は第1タッチ電極TEと第2タッチ電極REを含むタッチ電極320、ブリッジ電極BE、タッチバッファ層311および絶縁層313を含むことができる。
【0093】
まず、封止層280上にはタッチバッファ層311が形成され、表示領域DAおよび非表示領域NDAでパッド(PAD)が露出するように形成され得る。タッチバッファ層311はダム(DAM)を覆うように形成され得る。
【0094】
タッチバッファ層311はタッチバッファ層311上に形成されるタッチ電極の製造工程時に使われる現像液や食刻液のような薬液または外部の水分などのように異物が有機物を含む発光素子260に浸透することを遮断させることができる。
【0095】
タッチバッファ層311上にはブリッジ電極BEが形成される。ブリッジ電極BEは表示領域DAに形成され、絶縁層313上に形成される第1タッチ電極TEを電気的に連結させる。
【0096】
第1タッチ電極TEと第2タッチ電極REが互いに交差する領域で互いに短絡することを防止するために、図5に図示された通り、第1方向(y軸方向)に互いに隣接した第1タッチ電極TEはブリッジ電極BEを通じて電気的に連結され得る。ブリッジ電極BEは第1および第2タッチ電極TE、REと互いに異なる層に配置され、コンタクトホールCHを通じて隣接した第1タッチ電極TEに接続され得る。ブリッジ電極BEは第2タッチ電極REと交差し得る。
【0097】
この場合、コンタクトホールCHは絶縁層313を貫通して形成され得る。ブリッジ電極BEは絶縁層313の下部に配置されて2個のコンタクトホールによって露出する。これに伴い、ブリッジ電極BEは隣接した2個の第1タッチ電極TEと接続される。
【0098】
絶縁層313はブリッジ電極BEを覆うようにタッチバッファ層311上に形成されてブリッジ電極BEと第2タッチ電極REを絶縁させることができる。また、絶縁層313はブリッジ電極BEの間に配置されてブリッジ電極BEを互いに絶縁させることができる。
【0099】
絶縁層313は表示領域DAだけでなく非表示領域NDAにまで延びて形成される。絶縁層313はダム(DAM)領域を覆うように形成されてダム(DAM)による段差を減少させることができる。
【0100】
絶縁層313上にはメッシュ形状の複数のタッチ電極320が形成される。タッチ電極320は第1タッチ電極TEおよび第2タッチ電極REを含む。
【0101】
第1タッチ電極TEおよび第2タッチ電極REは表示領域DAに形成される。第1タッチ電極TEは第1方向(y軸方向)に配置されて連結され、第2タッチ電極REは第2方向(x軸方向)に配置されて連結される。第1方向(y軸方向)はスキャンラインS1~Snと並んでいる方向であり、第2方向(x軸方向)はデータラインD1~Dmと並んでいる方向であり得る。これとは異なり、第1方向(y軸方向)はデータラインD1~Dmと並んでいる方向であり、第2方向(x軸方向)はスキャンラインS1~Snと並んでいる方向であり得る。
【0102】
第1方向(y軸方向)に連結された第1タッチ電極TEそれぞれは第2方向(x軸方向)に隣り合う第1タッチ電極TEと電気的に絶縁される。第2方向(x軸方向)に連結された第2タッチ電極REそれぞれは第1方向(y軸方向)に隣り合う第2タッチ電極REと電気的に絶縁される。
【0103】
これによって、第1タッチ電極TEと第2タッチ電極REの交差領域にはタッチセンサに該当する相互容量(mutual capacitance)が形成され得る。
【0104】
例えば、図6に図示された通り、タッチ電極320は開口部を有するようにメッシュ形状を有することができる。
【0105】
タッチ電極320がメッシュ形状を有するように形成されることによって、発光素子260がタッチ電極320の開口部に対応し得るため出光効率を向上させることができる。
【0106】
タッチ電極320はバンク層270に対応するように配置され得る。すなわち、タッチ電極320は、バンク層270に重なる。バンク層270は前述した通り、複数の開口部を有するように配置され、前記開口部は発光素子260の発光領域EAに対応するところ、タッチ電極320の開口部もバンク層270の開口部に対応するように配置され得る。
【0107】
したがって、タッチ電極320はバンク層270に対応するようにバンク層270に沿って配置され得る。このようにタッチ電極320がバンク層270に対応するように配置されることにより、タッチ電極320の開口部も発光領域EAに対応するように配置され得、タッチ電極320の開口部が発光領域EAと重なって発光効率が減少することを最小化することができる。
【0108】
一方、非表示領域NDAにはパッド(PAD)があり、絶縁層313上にはパッド(PAD)とタッチ電極320を電気的に連結するように配置されたタッチルーティング配線330が形成され得る。
【0109】
この場合、パッド(PAD)はゲート電極212と同一層に同一物質で形成され得、タッチルーティング配線330はタッチ電極320と同一層に同一物質で形成され得る。
【0110】
図7図8を参照すると、絶縁層313上には第1バリアー層312が非発光領域NEAに配置され得る。第1バリアー層312は視野角方向の光を遮断し、正面方向(すなわち、表示パネルに対し垂直方向)の光を集光するための層であり得る。図7および図8に示すように、1つ以上の中間層(例えば、封止層280、タッチバッファ層311、絶縁層313)を、第1バリアー層312と発光素子260との間に配置することができる。第1バリアー層312は金属物質や光を吸収する物質であり得る。金属物質は光を反射することができる。第1バリアー層312はタッチ電極320と同一の物質であり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。他の実施例では、第1バリアー層312はメッシュ形状に配置されたタッチ電極320の一部であってもよい。タッチ電極320は、表示パネルのタッチを感知するだけでなく、バリアー層として働くため、タッチ電極320は、視野角方向の光を遮断し、正面方向の光を集光することができる。タッチ電極320を第1バリアー層312として活用することによって、追加工程なしに既存工程を活用して時間と費用を節減することができる。第1バリアー層312は正面ではなく視野角方向の光8f、8gを遮断することができる。
【0111】
したがって、本明細書の一実施例に係る表示装置は、パネルの表面に別途の光制御フィルムを付着せずとも上下の視野角を制御またはカットオフ(cut-off)することができる。
【0112】
第1バリアー層312上にはタッチ電極320およびタッチルーティング配線330を覆う第1保護層350が配置され得る。
【0113】
第1保護層350上に複数の発光領域EAにそれぞれ対応するように配置された複数のレンズ333が配置され得る。ずなわち、各レンズ333は、複数の発光領域EAのうち、対応する発光領域EAに重なる。レンズ333上には第2保護層360が配置され得る。第1保護層350および第2保護層360は非表示領域NDAのパッド(PAD)が露出するように形成され得る。
【0114】
複数のレンズ333は、複数の発光素子260に重なるよう複数の発光素子260上に配置され、複数の発光素子260の大きさと同一であるかさらに長く第1方向(y方向)に延長され得、第1方向に並んで配置され得る。第1方向(y方向)は例えば、16:9比率の長方形形態の表示装置で短軸方向または縦方向または上下方向であり得る。
【0115】
図9は、本明細書の第1実施例に係る図7のレンズを説明するための拡大した断面図である。
【0116】
複数のレンズ333a、333b、333cは図8に図示された通り、サブ画素P1、P2、P3それぞれの発光領域EAに形成されて光を屈折させる。
【0117】
複数のレンズ333a、333b、333cはサブ画素P1、P2、P3のパターン別に形成され得る。第1サブ画素P1の発光領域EAに第1レンズ333aが形成され、第2サブ画素P2の発光領域EAに第2レンズ333bが形成され、第3サブ画素P3の発光領域EAに第3レンズ333cが形成され得る。すなわち、第1レンズ333aは第1サブ画素P1に重なり、第2レンズ333bは第2サブ画素P2に重なり、第3レンズ333cは第3サブ画素P3に重なる。
【0118】
複数のレンズ333a、333b、333cは第3方向(z方向)、例えば、偏光板500方向の上部へ向かって半円の膨らんでいる形状を有する凸レンズであり得る。
【0119】
複数のレンズ333a、333b、333cは図8および図9に図示された通り、発光層241、242、243から光が入射すると、入射した光を入射角θ1より屈折角θ2が大きく屈折させることができる(θ1<θ2)。複数のレンズ333a、333b、333cを通過した光は第2基板112に対する入射角が小さくなるため、第2基板112に全反射しないことができる。これに伴い、本明細書の第1実施例に係る表示装置100は優秀な光抽出効率を有することができる。
【0120】
複数のレンズ333a、333b、333cは発光素子260から放出された光を表示装置の正面方向に集光(8a、8b)させることができる。
【0121】
図9を参照すると、レンズ333の屈折率は第2保護層360の屈折率より大きくてもよい。レンズ333の屈折率よりレンズ333を覆う第2保護層360の屈折率を小さく形成することによって、屈折率差による正面集光効率および出光効率を増加させることができる。
【0122】
レンズ333の屈折率が第2保護層360の屈折率より大きいため、光がレンズ333を通過するとレンズ333の厚い側に光の進行方向が曲がる集光効果があり、これを利用して正面輝度を向上し得る。なぜならば、光経路は高屈折から低屈折の媒質に光が移動するため光が横に漏れず、このため正面輝度が上昇することができる。
【0123】
例えば、レンズ333は1.5~1.8の屈折率を有することができ、第2保護層360は1.3~1.5の屈折率を有することができ、できるだけ屈折率差が大きいように設定した方が正面集光効率を上げるのに効果的であり得る。
【0124】
レンズ333は発光素子260の発光領域EAを含むように配置され得る。レンズ333の大きさが発光領域EAより小さい場合、レンズ333を通過する光が減少することになってレンズ333の集光効率と出光効率が減少することになる。
【0125】
また、レンズ333の大きさを発光領域EA対比非常に大きく形成する場合、レンズ333の曲率半径が大きくなることになるにつれレンズのパワーが減少することになって集光効率が減少することになる。
【0126】
したがって、レンズ333は曲率半径を小さくすることによってパワーを増加させるものの、発光領域EAから出光する光がレンズ333を通過して集光効率を最大化できる大きさで形成することが好適であり得る。
【0127】
レンズ333は100度以下での低温工程で形成が可能な低温フォトアクリル(PAC)物質で形成され得るがこれに限定されるものではない。例えば、レンズ333はポリトリアジン(Polytriazine)またはポリトリアジン(Polytriazine)にTiO、ZrOおよびナノフィラー(Nano filler)のうち一つ以上が追加された物質を含むことができる。
【0128】
本明細書においてレンズ333は凸形状を有するように形成されなければならないが、露光(Exposure)工程を利用して形成することができる。
【0129】
レンズ333の下部にはレンズ333に重なる発光素子260があるが、レンズ333を形成する工程が高温で進行される場合、下部の発光素子260が高温によって損傷し得る。これに伴い、本明細書のレンズ333は100度以下での低温工程で形成が可能な物質を含んで低温工程で形成することによって、レンズ333を形成する工程で発生し得る発光素子260の損傷を最小化することができる。
【0130】
レンズ333は次のような工程を通じて形成され得る。まず、第1保護層350上にレンズ膜をコーティングする。第1保護層350はフォトアクリル(Photo Acryl)であり得る。レンズ膜は前述した通り、低温工程が可能であるようにポリトリアジン(Polytriazine)またはポリトリアジン(Polytriazine)にTiO、ZrOおよびナノフィラー(Nano filler)のうち一つ以上が追加された物質を含むことができる。
【0131】
レンズ膜をコーティングした後に縁部を除去するEBR(Edge Bead Removal)工程を進行する。その後、レンズ膜にある溶剤(solvent)を除去するプリベーク(pre-bake)工程を進行する。その後、マスクのパターンをレンズ膜に露光させて光を受けたレンズ膜が光反応を起こすようにする露光(Exposure)工程を進行する。
【0132】
そして、現像(Develop)工程、リンス(Rinse)工程を経て後露光と硬化(Cure)工程などを進行してレンズ333を形成することができる。
【0133】
レンズ333上にはレンズ333を覆うように第2保護層360が配置される。この場合、第2保護層360の屈折率はレンズ333の屈折率より低く形成することによって、レンズ333の界面で屈折率差による光の集光効率と出光効率をさらに増加させることができる。
【0134】
本明細書の第1実施例に係る表示装置は、第2保護層360上に配置された偏光板500をさらに含むことができる。偏光板500により外光反射を減少させることができる。
【0135】
図10は、本明細書の第1実施例において、図7および図8の視野角による光の正規化された強度に対するシミュレーション結果を示したグラフである。ここで、比較例10aは本明細書に係るレンズ333と第1バリアー層312を含んでいないパネルの表面に光制御フィルムを付着した表示装置である。
【0136】
図10を参照すると、比較例10aに係る表示装置に比べて、本明細書の第1実施例10bに係る表示装置の上下の視野角が狭いことが分かる。比較例10aに係る表示装置の上下の視野角は約±35度であるが、本明細書の第1実施例10bに係る表示装置の上下の視野角は±20度程度に改善されることが分かる。
【0137】
図11は本明細書の第2実施例に係る表示装置を示す図面であり、図4の線I-I’およびII-II’に対応する断面図である。
【0138】
図12は、本明細書の第2実施例に係る図11の11A領域を拡大した断面図である。
【0139】
以下では、前述した図7および図8を基準として説明した本明細書の一実施例に係る表示装置と重なる内容に対しては説明を省略することにし、異なる点を中心に記述することにする。以下の説明で省略された内容は、図7および図8を基準として説明した本明細書の一実施例の内容がそのまま適用され得る。
【0140】
図11図12を参照すると、封止層280上またはタッチバッファ層311上には第2バリアー層315が配置され得る。第2バリアー層315は視野角方向の光を遮断し、正面方向の光を集光するための層であり得る。第2バリアー層315は金属物質や光を吸収する物質であり得る。金属物質は光を反射することができる。第2バリアー層315上には絶縁層313が配置され得る。絶縁層313上には第1バリアー層312とレンズ343が配置され得る。第1バリアー層312は複数のレンズ343a、343b、343cの間に配置され得る。レンズ343、例えば、複数のレンズ343a、343b、343cは発光領域EAに配置され得る。複数のレンズ343a、343b、343cは、第2バリアー層315に重なることなく、発光領域EAに重なるよう配置されることができる。第1バリアー層312と第2バリアー層315は非発光領域NEAに配置され得る。第1バリアー層312と第2バリアー層315は金属物質であり得る。第1バリアー層312はタッチ電極320と同一の物質であり得る。本明細書はこれに限定しない。第2バリアー層315はブリッジ電極BEと同一の物質であり得る。本明細書はこれに限定しない。第2バリアー層315上には絶縁層313が配置され得る。絶縁層313上には第1バリアー層312が非発光領域NEAに配置され得る。第1バリアー層312がタッチ電極であり、第2バリアー層315がブリッジ電極BEと同じ物質からなるため、追加工程なしに既存工程を活用して時間と費用を節減することができる。第2バリアー層315は視野角方向の光8f、8gを遮断することができる。第1バリアー層312と第2バリアー層315がすべて存在する場合、第2バリアー層315がない場合に発生していた図8のレンズ間漏れ光8cが図12のように遮断(12c)され得る。
【0141】
したがって、本明細書の第2実施例に係る表示装置は、パネルの表面に別途の光制御フィルムを付着せずとも上下の視野角を制御またはカットオフ(cut-off)することができる。
【0142】
第1バリアー層312、レンズ343、タッチ電極320およびタッチルーティング配線330上には保護層350が配置され得る。
【0143】
絶縁層313上に複数の発光領域EAにそれぞれ対応するように配置された複数のレンズ343a、343b、343cが配置され得る。レンズ343上には保護層350が配置され得る。保護層350は非表示領域NDAのパッド(PAD)が露出するように形成され得る。
【0144】
レンズ343は複数の発光素子260上に配置され、複数の発光素子260の大きさと同一であるかさらに長く第1方向(y軸方向)に延長され得、前記第1方向に並んで配置され得る。前記第1方向(y軸方向)は例えば、16:9比率の長方形形態の表示装置で短軸方向または縦方向または上下方向であり得る。
【0145】
レンズ343関連の集光原理は図9に関連して説明したため重複する説明は省略することにする。
【0146】
本明細書の第2実施例に係る表示装置は保護層350上に配置された偏光板500をさらに含むことができる。偏光板500により外光反射を減少させることができる。
【0147】
図13は本明細書の第2実施例において、図11および図12の視野角による光の正規化された強度に対するシミュレーション結果を示すグラフである。
【0148】
図13は、比較例13aおよび第2実施例13bにおいて上下の視野角による輝度をシミュレーションした結果を示したグラフである。ここで、比較例13aは本明細書に係るレンズ343、第1バリアー層312、第2バリアー層315を含んでいないパネルの表面に別途の光制御フィルムを付着した表示装置である。
【0149】
図13を参照すると、比較例13aに係る表示装置に比べて、本明細書の第2実施例13bに係る表示装置の上下の視野角が狭いことが分かる。比較例13aに係る表示装置の上下の視野角は約±35度であるが、本明細書の第2実施例13bに係る表示装置の上下の視野角は±30度程度に改善されることが分かる。
【0150】
図14は、本明細書の第3実施例を示す図面であり、図4の線I-I’およびII-II’に対応する断面図である。
【0151】
図15は、本明細書の第3実施例に係る図14の14A領域を拡大した断面図である。
【0152】
以下では、前述した図7図8および図11図12を基準として説明した本明細書の一実施例に係る表示装置と重なる内容に対しては説明を省略することにし、異なる点を中心に記述することにする。以下の説明で省略された内容は図7図8および図11図12を基準として説明した本明細書の一実施例の内容が同一に適用され得る。
【0153】
図14および図15を参照すると、封止層280上またはタッチバッファ層311上には光吸収パターン317が配置され得る。光吸収パターン317は光を吸収するブラックマトリクス(BM)、例えば、ブラック樹脂(Black resin)や染料を含むことができる。本明細書はこれに限定しない。光吸収パターン317上には絶縁層313が配置され得る。絶縁層313上には第1バリアー層312とレンズ343が配置され得る。第1バリアー層312は複数のレンズ343a、343b、343cの間に配置され得る。レンズ343、例えば、複数のレンズ343a、343b、343cは発光領域EAに配置され得る。第1バリアー層312と光吸収パターン317は非発光領域NEAに配置され得る。第1バリアー層312はタッチ電極320と同一の物質であり得る。本明細書はこれに限定しない。光吸収パターン317が存在する場合、光吸収パターン317がない場合に発生していた図8のレンズ間漏れ光8cが図15のように、レンズ間漏れ光が遮断(12c)され得る。また、光吸収パターン317がない場合、図12のように発光領域EAで第2バリアー層315に反射する1次反射光12dと発光領域EAの光が非発光領域NEAのソース電極213およびドレイン電極214のような金属に反射する多重反射光12eが発生し得る。ブラック樹脂のような光吸収パターン317が存在する場合、図15のように1次反射光の改善(15e)および多重反射光が改善(15d)され得る。
【0154】
したがって、ブラック物質の光吸収パターン317が非発光領域NEAに配置される場合、内部メタル(metal)による反射およびレンズ343による追加の漏れ光を防止することができる。
【0155】
一方、図面には図示していないが、この実施例ではタッチバッファ層311上には光吸収パターン317のみが配置され、第1バリアー層312は配置されなくてもよい。本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0156】
この場合にも第1バリアー層312、レンズ343、タッチ電極320およびタッチルーティング配線330上には保護層350が配置され得る。
【0157】
絶縁層313上に、複数の発光領域EAにそれぞれ対応するように配置された複数のレンズ343a、343b、343cが配置され得る。レンズ343上には保護層350が配置され得る。保護層350は非表示領域NDAのパッド(PAD)が露出するように形成され得る。
【0158】
レンズ343は複数の発光素子260上に配置され、複数の発光素子260の大きさよりさらに長く第1方向(y軸方向)に延び、前記第1方向に並んで配置され得る。前記第1方向(y軸方向)は例えば、16:9比率の長方形形態の表示装置で短軸方向または縦方向または上下方向であり得る。
【0159】
レンズ関連の集光原理は図9に関連して説明したため重複する説明は省略することにする。
【0160】
本明細書の一実施例に係る表示装置は保護層350上に配置された偏光板500をさらに含むことができる。偏光板500により外光反射を減少させることができる。
【0161】
図16は、本明細書の第3実施例において、図14および図15の視野角による光の正規化された強度に対するシミュレーション結果を示す図面である。
【0162】
図16は、比較例16aおよび実施例16bにおいて上下の視野角による輝度をシミュレーションした結果を示したグラフである。ここで、比較例16aは本明細書に係るレンズ343、光吸収パターン317、第1バリアー層312を含んでいないパネルの表面に別途の光制御フィルムを付着した表示装置である。
【0163】
図16を参照すると、比較例16aに係る表示装置に比べて、本明細書の実施例16bに係る表示装置の上下の視野角が狭いことが分かる。比較例16aに係る表示装置の上下の視野角は約±35度であるが、本明細書の実施例16bに係る表示装置の上下の視野角は±30度未満に改善されることが分かる。そして、図13でレンズ343による追加漏れ光、例えば、多重反射光8eにより不要な視野角輝度反転(8p)が発生することが分かる。図16では、ブラック樹脂のような光吸収パターン317により不要な視野角輝度反転(8p)なしに該当視野角領域で緩やかであることが分かる。
【0164】
図17は、本明細書の第4実施例に係る表示装置の断面図であって、図14の14A領域に対応する。
【0165】
以下、本明細書の第1実施例に係る表示装置と重複する内容については説明を省略し、異なる部分を中心に記述する。以下の説明で省略された部分は、第1実施例に記載の内容を同様に適用することができる。
【0166】
図17を参照すると、封止層280上、またはタッチバッファ層311上には、光吸収パターン317を配置することができる。光吸収パターン317は、光を吸収するブラックマトリクスBM、例えば、ブラック樹脂や染料を含むことができるが、本明細書はこれに限定されるものではない。光吸収パターン317上には絶縁層313を配置することができる。絶縁層313上には、第1バリアー層312およびレンズ343を配置することができる。第1バリアー層312は、複数のレンズ343a、343b、343c間に配置することができる。レンズ343、例えば、複数のレンズ343a、343b、343cは、発光領域EAに配置することができる。第1バリアー層312および光吸収パターン317は、非発光領域NEAに配置することができる。第1バリアー層312はタッチ電極320と同じ物質からなり得るが、本明細書はこれに限定されるものではない。
【0167】
光吸収パターン317が非発光領域NEAに対応するよう配置されるため、レンズ343間における漏洩光(図12の12c)を遮断することができる。また、光吸収パターン317が配置されない場合、第2バリアー層315に反射される第1反射光(図12の12d)と、ソース電極213およびドレイン電極214に反射される第2反射光(図12の12e)がレンズ343を透過することができる。光吸収パターン317が非発光領域NEAに対応するよう配置される場合、第1反射光15eおよび第2反射光15dが、光吸収パターン317により遮断され得る。
【0168】
したがって、ブラック物質の光吸収パターン317が非発光領域NEAに対応するよう配置される場合、内部のメタルによる反射が減少し、レンズ343を透過した漏洩光を防止することができる。
【0169】
光吸収パターン317は第1幅W1を有し、第1バリアー層312は第1幅W1より小さい第2幅W2を有することができる。光吸収パターン317の第1幅W1が、第1バリアー層312の第2幅W2より大きいため、光吸収パターン317の外側に透過し、第1バリアー層312に反射される光が減少、または最小になり得る。レンズ343は第3幅W3を有し、発光領域EAは、第1幅W3とは異なる第4幅W4を有することができる。例えば、レンズ343は、第4幅W4より大きい第3幅W3を有することができる。レンズ343の第3幅W3が発光領域EAの第4幅W4より大きいため、レンズ343を透過した正面方向の光8a、8bが増加、または最大になり得る。
【0170】
したがって、光吸収パターン317が第1バリアー層312より広い場合、第1バリアー層312による反射が減少し、第1バリアー層312による漏洩光を防止することができる。また、レンズ343が発光領域EAより広い場合、レンズ343を透過する光が増加し得る。
【0171】
一方、図面に示していないが、本実施例においては、タッチバッファ層311上に光吸収パターン317のみが配置され、第1バリアー層312は配置されなくてもよい。しかしながら、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0172】
この場合においても、第1バリアー層312、レンズ343、タッチ電極320およびタッチルーティング配線330上に保護層350を配置することができる。
【0173】
絶縁層313上において、複数の発光領域EAにそれぞれ対応するよう複数のレンズ343a、343b、343cを配置することができる。レンズ343上には保護層350を配置することができる。保護層350は、非表示領域NDAのパッド(PAD)が露出されるよう、形成することができる。
【0174】
レンズ343は、複数の発光素子260上に配置されるが、複数の発光素子260の大きさと同じく、またはさらに長く第1方向(y軸方向)に伸延し、前記第1方向に並んで配置されることができる。前記第1方向(y軸方向)は、例えば、16:9の比率を持つ長方形の表示装置において短軸方向、または縦方向、または上下方向であり得る。
【0175】
第4実施例におけるレンズ343の集光原理は、第1実施例と同一であるため、レンズ343の集光原理に関する説明を省略する。
【0176】
本明細書の第4実施例に係る表示装置は、保護層350上に配置された偏光板500をさらに含むことができる。偏光板500により外光反射を減少させることができる。
【0177】
図18は、本明細書の第5実施例に係る表示装置の断面図であって、図14の14A領域に対応する。
【0178】
以下、本明細書の第1実施例に係る表示装置と重複する内容については説明を省略し、異なる部分を中心に記述する。以下の説明で省略された部分は、第1実施例に記載の内容を同様に適用することができる。
【0179】
図18を参照すると、封止層280上、またはタッチバッファ層311上には、光吸収パターン317を配置することができる。光吸収パターン317は、光を吸収するブラックマトリクスBM、例えば、ブラック樹脂や染料を含むことができるが、本明細書はこれに限定されるものではない。光吸収パターン317上には絶縁層313を配置することができる。絶縁層313上には、第1バリアー層312およびレンズ343を配置することができる。第1バリアー層312は、複数のレンズ343a、343b、343c間に配置することができる。レンズ343、例えば、複数のレンズ343a、343b、343cは、それぞれ第1サブ画素P1、第2サブ画素P2、第3サブ画素P3の発光領域EAに対応(重畳)するよう、配置することができる。第1バリアー層312および光吸収パターン317のそれぞれは、第1サブ画素P1、第2サブ画素P2、第3サブ画素P3のうち、対応する1つの非発光領域NEAに対応(重畳)するよう配置することができる。第1バリアー層312はタッチ電極320と同じ物質からなり得るが、本明細書はこれに限定されるものではない。
【0180】
光吸収パターン317が非発光領域NEAに対応するよう配置されるため、レンズ343間における漏洩光(図12の12c)を遮断することができる。また、光吸収パターン317が配置されない場合、第2バリアー層315に反射される第1反射光(図12の12d)と、ソース電極213およびドレイン電極214に反射される第2反射光(図12の12e)がレンズ343を透過することができる。光吸収パターン317が非発光領域NEAに対応するよう配置される場合、第1反射光15eおよび第2反射光15dが、光吸収パターン317により遮断され得る。
【0181】
したがって、ブラック物質の光吸収パターン317が非発光領域NEAに対応するよう配置される場合、内部のメタルによる反射が減少し、レンズ343を透過した漏洩光を防止することができる。
【0182】
第1サブ画素P1、第2サブ画素P2、第3サブ画素P3の光吸収パターン317は、互いに異なる幅を有することができる。例えば、第1サブ画素P1、第2サブ画素P2、第3サブ画素P3の光吸収パターン317は、それぞれ異なる第11幅W11、第12幅W12、第13幅13を有することができる。第1サブ画素P1、第2サブ画素P2、第3サブ画素P3の第1バリアー層312は、互いに異なる幅を有することができる。例えば、第1サブ画素P1、第2サブ画素P2、第3サブ画素P3の第1バリアー層312は、それぞれ異なる第21幅W21、第22幅W22、第23幅W23を有することができる。第11幅W11は第21幅W21より小さく、第12幅W12は第22幅W22より小さく、第13幅W13は第23幅W23より小さくてもよい。したがって、光吸収パターン317の外側に透過し、第1バリアー層312に反射される光が減少、または最小になり得る。
【0183】
第1サブ画素P1、第2サブ画素P2、第3サブ画素P3のレンズ343a、343b、343cは、異なる幅を有することができる。例えば、第1サブ画素P1、第2サブ画素P2、第3サブ画素P3のレンズ343a、343b、343cは、それぞれ異なる第31幅W31、第32幅W32、第33幅W33を有することができる。第1サブ画素P1、第2サブ画素P2、第3サブ画素P3の発光領域EAは、異なる幅を有することができる。例えば、第1サブ画素P1、第2サブ画素P2、第3サブ画素P3の発光領域EAは、それぞれ異なる第41幅W41、第42幅W42、第43幅W43を有することができる。第31幅W31は第41幅W41より大きく、第32幅W32は第42幅W42より大きく、第33幅W33は第43幅W43より大きくてもよい。したがって、レンズ343を透過した正面方向の光8a、8bが増加、または最大になり得る。
【0184】
例えば、輝度および寿命に基づき、赤色の第1サブ画素P1に対応する第41幅W41は、緑色の第2サブ画素P2に対応する第42幅W42より小さく、青色の第3サブ画素P3に対応する第43幅W43より大きくてもよい。同様に、赤色の第1サブ画素P1に対応するレンズ343aの第31幅W31は、緑色の第2サブ画素P2に対応するレンズ343bの第32幅W32より小さく、青色の第3サブ画素P3に対応するレンズ343cの第33幅W33より大きくてもよい。
【0185】
したがって、光吸収パターン317が第1バリアー層312より広い場合、第1バリアー層312による反射が減少し、第1バリアー層312による漏洩光を防止することができる。また、レンズ343が発光領域EAより広い場合、レンズ343を透過する光が増加し得る。
【0186】
一方、図面に示していないが、本実施例においては、タッチバッファ層311上に光吸収パターン317のみが配置され、第1バリアー層312は配置されなくてもよい。しかしながら、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0187】
この場合においても、第1バリアー層312、レンズ343、タッチ電極320およびタッチルーティング配線330上に保護層350を配置することができる。
【0188】
絶縁層313上において、複数の発光領域EAにそれぞれ対応するよう複数のレンズ343a、343b、343cを配置することができる。レンズ343上には保護層350を配置することができる。保護層350は、非表示領域NDAのパッド(PAD)が露出されるよう、形成することができる。
【0189】
レンズ343は、複数の発光素子260上に配置されるが、複数の発光素子260の大きさと同じく、またはさらに長く第1方向(y軸方向)に伸延し、前記第1方向に並んで配置されることができる。前記第1方向(y軸方向)は、例えば、16:9の比率を持つ長方形の表示装置において短軸方向、または縦方向、または上下方向であり得る。
【0190】
第5実施例におけるレンズ343の集光原理は、第1実施例と同一であるため、レンズ343の集光原理に関する説明を省略する。
【0191】
本明細書の第5実施例に係る表示装置は、保護層350上に配置された偏光板500をさらに含むことができる。偏光板500により外光反射を減少させることができる。
【0192】
本明細書の実施例に係る装置は下記のように説明され得る。
【0193】
本明細書の実施例に係る表示装置は、発光領域および非発光領域を含む表示領域並びに非表示領域を含む表示パネルと、前記非発光領域の前記表示パネル上に配置され、前記発光領域からの光を遮断する少なくとも一つの第1バリアー層と、前記非発光領域の前記少なくとも一つの第1バリアー層に重なる少なくとも一つの第2バリアー層と、前記少なくとも一つの第1バリアー層と同じ層に配置され、前記発光領域に重なる少なくとも一つのレンズとを含むことができる。
【0194】
本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも一つの第1バリアー層は、メッシュ形状の第1タッチ電極の少なくとも一部を含むことができる。
【0195】
本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも一つの第2バリアー層は、光を吸収するブラック物質を含むことができる。
【0196】
本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも一つの第1バリアー層の幅は、少なくとも一つの第2バリアー層の幅と異なってもよい。
【0197】
本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも一つの第2バリアー層の幅は、少なくとも一つの第1バリアー層の幅より大きくてもよい。
【0198】
本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも一つのレンズの幅は、発光領域の幅と異なってもよい。
【0199】
本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも一つのレンズの幅は、発光領域の幅より大きくてもよい。
【0200】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示領域は、それぞれが対応する発光領域と対応する非発光領域とを有する第1サブ画素、第2サブ画素、第3サブ画素を含み、少なくとも一つのレンズは、第1サブ画素に対応する第1レンズ、前記第2サブ画素に対応する第2レンズ、第3サブ画素に対応する第3レンズを含む複数のレンズを含み、第1サブ画素に対応する第1レンズの幅、第2サブ画素に対応する第2レンズの幅、第3サブ画素に対応する第3レンズの幅は、互いに異なり、少なくとも一つの第1バリアー層は複数の第1バリアー層を含み、複数の第1バリアー層のうち、第1サブ画素に対応する第1バリアー層の幅と、複数の第1バリアー層のうち、第2サブ画素に対応する第1バリアー層の幅と、複数の第1バリアー層のうち、第3サブ画素に対応する第1バリアー層の幅は、互いに異なってもよい。
【0201】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1サブ画素に対応する第1レンズの幅は、前記第1サブ画素に対応する発光領域の幅より大きく、第2サブ画素に対応する第2レンズの幅は、第2サブ画素に対応する発光領域の幅より大きく、第3サブ画素に対応する第3レンズの幅は、第3サブ画素に対応する発光領域の幅より大きくてもよい。
【0202】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、少なくとも一つの第1バリアー層と少なくとも一つの第2バリアー層との間の絶縁層をさらに含むことができる。
【0203】
本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも一つの第2バリアー層は、メッシュ形状の第2タッチ電極の少なくとも一部を含むことができる。
【0204】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、少なくとも一つのレンズを覆う保護層をさらに含み、少なくとも一つのレンズの屈折率は、保護層の屈折率より大きくてもよい。
【0205】
本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも一つの第1バリアー層は、少なくとも一つのレンズを含む1組のレンズの間に配置することができる。
【0206】
本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも一つの第1バリアー層、および少なくとも一つの第2バリアー層は、異なる物質を含むことができる。
【0207】
本明細書の実施例に係る表示装置は、表示領域および非表示領域を含む基板と、表示領域に配置され、光を放射する複数の発光素子と、複数の発光素子上に配置される少なくとも一つの封止層と、少なくとも一つの封止層上に配置され、複数の発光素子のうち、1つの発光素子に重なることなく、複数の発光素子からの光を遮断する少なくとも一つのバリアー層と、少なくとも一つの封止層上に配置され、複数の発光素子に重なる複数のレンズとを含むことができる。
【0208】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数のレンズは、少なくとも一つのバリアー層に重ならなくてもよい。
【0209】
本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも一つのバリアー層は、メッシュ形状のタッチ電極の少なくとも一部を含むことができる。
【0210】
本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも一つのバリアー層は、光を吸収するブラック物質を含むことができる。
【0211】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、複数のレンズ上に配置される保護層をさらに含み、複数のレンズの屈折率は、保護層の屈折率より大きくてもよい。
【0212】
本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも一つのバリアー層は、前記複数のレンズと同じ層に配置される第1バリアー層と、第1バリアー層と基板との間に配置され、ぢあ1バリアー層に重なる第2バリアー層とを含むことができる。
【0213】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、タッチ電極に接続されるブリッジ電極をさらに含み、第2バリアー層は、ブリッジ電極と同じ物質を含むことができる。
【0214】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2バリアー層は、光を吸収するブラック物質を含むことができる。
【0215】
本明細書の実施例に係る表示装置は、表示領域および非表示領域を含む基板と、表示領域に配置され、光を放射する複数の発光素子と、複数の発光素子の上部に配置される1つ以上の中間層と、1つ以上の中間層の上部に配置され、複数の発光素子に重なることなく、タッチを感知し、複数の発光素子からの光を遮断する複数のタッチ電極と、複数の発光素子に重なる複数のレンズとを含むことができる。
【0216】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数のレンズは、複数のタッチ電極に重ならなくてもよい。
【0217】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数のタッチ電極は、複数のレンズより基板にさらに近接して配置することができる。
【0218】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数のタッチ電極は、複数のレンズと同じ層に配置することができる。
【0219】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数のタッチ電極のうち、少なくとも一つのタッチ電極は、複数のレンズのうち、1組のレンズの間に配置することができる。
【0220】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、複数のタッチ電極と基板との間に配置され、複数のタッチ電極に重なり、前記複数の発光素子には重ならない複数のバリアー層をさらに含むことができる。
【0221】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数のバリアー層は、複数のレンズに重ならなくてもよい。
【0222】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数のバリアー層は、光を吸収するブラック物質を含むことができる。
【0223】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数のバリアー層は、反射物質を含むことができる。
【0224】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、複数のレンズを覆う保護層をさらに含み、保護層の屈折率は、複数のレンズの屈折率より小さくてもよい。
【0225】
以上、本明細書に対して例示した図面を参照して説明したが、本明細書に開示された実施例と図面によって本明細書が限定されるものではなく、本明細書の技術思想の範囲内で通常の技術者によって多様な変形がなされ得ることは自明である。また、前記にて本明細書の実施例を説明しながら本明細書の構成による作用効果を明らかに記載して説明していないとしても、該当構成によって予測可能な効果も認められるべきであることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0226】
100:表示装置
110:表示パネル
111:第1基板
112:第2基板
120:スキャン駆動部
130:データ駆動部
131:ソースドライブIC
140:軟性フィルム
150:回路ボード
160:タイミングコントローラ
170:ホストシステム
180:タッチ駆動部
181:第1タッチ駆動部
182:第2タッチ駆動部
183:タッチコントローラ
190:タッチ座標算出部
210:薄膜トランジスタ
211:アクティブ層
212:ゲート電極
213:ソース電極
214:ドレイン電極
220:ゲート絶縁層
230:層間絶縁層
240:パッシベーション層
250:第1平坦化層
260:発光素子
261:第1電極
262:有機発光層
263:第2電極
270:バンク層
280:封止層
281:第1無機封止膜
282:有機封止膜
283:第2無機封止膜
311:タッチバッファ層
313:絶縁層
320:タッチ電極
330:タッチルーティング配線
350:第1保護層
360:第2保護層
333、343、353:レンズ
312:第1バリアー層
315:第2バリアー層
317:光吸収パターン
500:偏光板
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