(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024035221
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】燃料電池システムにおけるガス流用の作動フラップ構成アッセンブリ
(51)【国際特許分類】
H01M 8/04 20160101AFI20240306BHJP
H01M 8/00 20160101ALI20240306BHJP
F16K 1/18 20060101ALI20240306BHJP
F16K 1/22 20060101ALI20240306BHJP
F16K 1/226 20060101ALI20240306BHJP
B60L 50/72 20190101ALI20240306BHJP
【FI】
H01M8/04 N
H01M8/00 Z
F16K1/18 E
F16K1/22 C
F16K1/226 C
B60L50/72
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023141447
(22)【出願日】2023-08-31
(31)【優先権主張番号】10 2022 122 103.2
(32)【優先日】2022-09-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】520050956
【氏名又は名称】プーレム ゲー・エム・ベー・ハー
【氏名又は名称原語表記】Purem GmbH
【住所又は居所原語表記】Homburger Strasse 95, 66539 Neunkirchen, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】マルクス ロリー
(72)【発明者】
【氏名】マティアス グリュン
(72)【発明者】
【氏名】アンドレアス ヴァッカー
(72)【発明者】
【氏名】ヨッヘン ハマー
(72)【発明者】
【氏名】マークス ビアグラー
(72)【発明者】
【氏名】アニカ ツォイマー
【テーマコード(参考)】
3H052
5H125
5H127
【Fターム(参考)】
3H052AA01
3H052AA02
3H052BA02
3H052CA22
3H052CA33
3H052DA01
3H052EA01
3H052EA16
5H125AA01
5H125AC07
5H125FF09
5H127AB04
5H127AC02
5H127BA02
5H127BA59
5H127BB02
5H127BB12
5H127BB18
5H127BB37
5H127BB39
5H127EE19
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ガス漏れを阻止することができる作動フラップ構成アッセンブリを提供すること。
【解決手段】特に車両における、燃料電池システム内のガス流のための作動フラップ構成アッセンブリであって、ガス流路46を提供する作動フラップケーシング14と、作動フラップケーシング14内で、ガス流路46を通るガス流を実質的に阻止する閉鎖位置と、ガス流路46を通流のために開放する少なくとも1つの開放位置との間で位置調節可能な作動フラップ16であって、ディスク状の作動フラップボディ24を備えた作動フラップ16とを含み、作動フラップケーシング14に作動フラップ座26が設けられており、作動フラップ16に、作動フラップ16の閉鎖位置において、作動フラップ座26に当接する閉鎖領域40が設けられており、閉鎖領域40が、作動フラップボディ24の外周領域において、弾性的なシール材料54を含んでいる、作動フラップ構成アッセンブリ。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特に車両における、燃料電池システム内のガス流のための作動フラップ構成アッセンブリであって、ガス流路(46)を提供する作動フラップケーシング(14)と、該作動フラップケーシング(14)内で、前記ガス流路(46)を通るガス流を実質的に阻止する閉鎖位置と、前記ガス流路(46)を通流のために開放する少なくとも1つの開放位置との間で位置調節可能な作動フラップ(16)であって、ディスク状の作動フラップボディ(24)を備えた作動フラップ(16)とを含み、前記作動フラップケーシング(14)に作動フラップ座(26)が設けられており、前記作動フラップ(16)に、前記作動フラップ(16)の前記閉鎖位置において、前記作動フラップ座(26)に当接する閉鎖領域(40)が設けられており、前記閉鎖領域(40)が、前記作動フラップボディ(24)の外周領域(50)において、弾性的なシール材料(54)を含んでいる、
作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項2】
前記作動フラップボディ(24)の前記外周領域(50)に、前記シール材料(54)により形成された少なくとも1つのシール材料ボディ(56,56’)が配置されている、
請求項1記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項3】
前記少なくとも1つのシール材料ボディ(56,56’)が、前記作動フラップボディ(24)の前記外周領域(50)の少なくとも一部に沿って環状に延びるように形成されている、
請求項2記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項4】
前記作動フラップボディ(24)が、第1の端面(55)と、該第1の端面(55)とは反対側の第2の端面(57)とを有しており、前記少なくとも1つのシール材料ボディ(56,56’)が、前記第1の端面(55)に配置された第1のシール材料ボディ区分(58)と、前記第2の端面(57)に配置された第2のシール材料ボディ区分(60)と、前記第1のシール材料ボディ区分(58)を前記第2のシール材料ボディ区分(60)に結合する少なくとも1つのシール材料結合区分(62,64)とを含む、
請求項2または3記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項5】
前記少なくとも1つのシール材料ボディ(56,56’)が、前記作動フラップ(16)の中心領域(Z)を中心とした周方向で前記作動フラップボディ(24)の前記外周領域(50)に沿って連続して配置された複数のシール材料結合区分(62)を含み、または/かつ前記少なくとも1つのシール材料ボディ(56,56’)が、前記作動フラップ(16)の前記中心領域(Z)に関して半径方向で段付けされて配置された複数のシール材料結合区分(62)を含む、
請求項4記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項6】
前記少なくとも1つのシール材料ボディ(56,56’)が、前記第1のシール材料ボディ区分(58)と、前記第2のシール材料ボディ区分(60)と、前記少なくとも1つのシール材料結合区分(62,64)と一体的に形成されている、
請求項4または5記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項7】
前記少なくとも1つのシール材料ボディ(56,56’)が、前記作動フラップボディ(24)に一体的に成形することにより形成されている、
請求項6記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項8】
少なくとも1つのシール材料結合区分(62)が、前記作動フラップボディ(24)に設けられた開口(52)を貫通し、または/かつ少なくとも1つのシール材料結合区分(64)が、前記作動フラップボディ(24)の外周面に被さっている、
請求項4から7までのいずれか1項記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項9】
前記少なくとも1つのシール材料ボディ(56,56’)が、前記第1のシール材料ボディ区分(58)に、または/かつ前記第2のシール材料ボディ区分(60)に、前記作動フラップボディ(24)の前記外周領域(50)に沿って延びる少なくとも1つのシールリップ(66)を含み、前記作動フラップ(16)が前記閉鎖位置に位置決めされている場合に、前記少なくとも1つのシールリップ(66)が、前記作動フラップ座(26)に当接する、
請求項4から8までのいずれか1項記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項10】
前記作動フラップボディ(24)が、第1のフラップ羽根(68)および第2のフラップ羽根(70)を有しており、前記第1のフラップ羽根(68)が、前記作動フラップ(16)の前記閉鎖位置において、前記作動フラップボディ(24)の前記第1の端面(55)に配置された前記第1のシール材料ボディ区分(58)で前記作動フラップ座(26)に当接し、前記第2のフラップ羽根(70)が、前記作動フラップ(16)の前記閉鎖位置において、前記作動フラップボディ(24)の前記第2の端面(57)に配置された前記第2のシール材料ボディ区分(60)で前記作動フラップ座(26)に当接する、
請求項4から9までのいずれか1項記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項11】
前記第1のフラップ羽根(68)が、第1の作動フラップボディ部分(20)により提供されていて、かつ前記第2のフラップ羽根(70)が、前記第1の作動フラップボディ部分(20)とは別個に形成された第2の作動フラップボディ部分(22)により提供されている、
請求項10記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項12】
前記第1のフラップ羽根(68)に、第1のシール材料ボディ(56)が設けられており、かつ前記第2のフラップ羽根(70)に、前記第1のシール材料ボディ(56)とは別個に形成された第2のシール材料ボディ(56’)が設けられている、
請求項10または11記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項13】
前記シール材料ボディ(56)が、実質的に、前記作動フラップボディ(24)の前記外周領域(50)全体に沿って延びており、前記作動フラップ(16)の前記閉鎖位置において、前記作動フラップボディ(24)の前記第1の端面(55)に配置された前記第1のシール材料ボディ区分(58)のみが、または前記作動フラップボディ(24)の前記第2の端面(57)に配置された前記第2のシール材料ボディ区分(60)のみが、前記作動フラップ座(26)に当接する、
請求項4から9までのいずれか1項記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項14】
前記作動フラップボディ(34)が、一体的に、または/かつ円形ディスクの形態で形成されている、
請求項13記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項15】
前記作動フラップボディ(24)が、旋回軸(18)に支持されていて、旋回軸軸線(A)を中心とした前記旋回軸(18)の回転により、前記作動フラップ(16)が、前記閉鎖位置と前記少なくとも1つの開放位置との間で位置調節可能である、
請求項1から14までのいずれか1項記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項16】
請求項1から15までのいずれか1項記載の少なくとも1つの作動フラップ構成アッセンブリを含む、特に車両のための燃料電池システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば電気的なエネルギを提供するために車両において使用され得る燃料電池システムにおけるガス流用の作動フラップ構成アッセンブリに関する。
【0002】
この種の燃料電池システムでは、運転状態に応じて、種々異なるガス流を燃料電池もしくは燃料電池スタックのアノード領域もしくはカソード領域を通してガイドするか、もしくはアノード領域もしくはカソード領域の傍らをガイドすることが必要である。その際に、特に特定のガス流を、燃料電池を通してガイドしないか、または燃料電池の傍らをガイドしないことが望ましい運転状態において、漏れ流が排除され得るか、もしくは実質的にガスが周囲に逃れることができないことを保証するために、このようなガス流を調整するために使用される作動フラップ構成アッセンブリの密閉性に対して高い要求が存在する。
【0003】
本発明の課題は、構造的に簡単な構成においてガス漏れを実質的に阻止することができる、特に車両における燃料電池システムにおけるガス流用の作動フラップ構成アッセンブリを提供することである。
【0004】
この課題は、本発明によれば、特に車両における、燃料電池システム内のガス流のための作動フラップ構成アッセンブリであって、ガス流路を提供する作動フラップケーシングと、作動フラップケーシング内で、ガス流路を通るガス流を実質的に阻止する閉鎖位置と、ガス流路を通流のために開放する少なくとも1つの開放位置との間で位置調節可能な作動フラップであって、ディスク状の作動フラップボディを備えた作動フラップとを含み、作動フラップケーシングに、作動フラップ座が設けられており、作動フラップに、この作動フラップの閉鎖位置において、作動フラップ座に当接する閉鎖領域が設けられており、閉鎖領域が、作動フラップボディの外周領域において、弾性的なシール材料、特にエラストマ材料、例えばEPDMを含んでいる、作動フラップ構成アッセンブリによって解決される。
【0005】
作動フラップの閉鎖領域に弾性的なシール材料を提供することにより、製造公差とは無関係に、かつ閉鎖位置における作動フラップ構成アッセンブリの構成部材の、熱により引き起こされる寸法変化とは無関係に、ガスの通流に対する、作動フラップケーシング内に形成されたガス流路の実質的に完全な閉鎖が達成されることが確保され得る。
【0006】
特に、作動フラップもしくは作動フラップボディが作動フラップ座と相互作用する箇所において、弾性的なシール材料の閉鎖作用を使用することができるようにするために、作動フラップボディの外周領域に、シール材料によって形成された少なくとも1つのシール材料ボディが配置されていることが提案される。作動フラップボディ自体は、作動フラップケーシングを通ってガイドされるべきガスに対して耐性を有する、実質的に剛性の材料、例えばプラスチックまたは金属により形成され得る。
【0007】
シール材料によって、実質的に、作動フラップボディが作動フラップ座と相互作用する箇所にだけシール作用が提供され得るので、少なくとも1つのシール材料ボディが、作動フラップボディの外周領域の少なくとも一部に沿って環状に延びるように形成されていてよい。
【0008】
作動フラップボディが、第1の端面と、この第1の端面とは反対側の第2の端面とを有していてよく、少なくとも1つのシール材料ボディが、第1の端面に配置された第1のシール材料ボディ区分と、第2の端面に配置された第2のシール材料ボディ区分と、第1のシール材料ボディ区分を第2のシール材料ボディ区分に結合する少なくとも1つのシール材料結合区分とを含んでいてよい。
【0009】
両シール材料ボディ区分の安定した結合のために、少なくとも1つのシール材料ボディが、作動フラップの中心領域を中心とした周方向で作動フラップボディの外周領域に沿って連続して配置された複数のシール材料結合区分を含み、または/かつ少なくとも1つのシール材料ボディが、作動フラップの中心領域に関して半径方向で段付けされて配置された複数のシール材料結合区分を含んでいることが提案される。
【0010】
さらに、シール材料ボディと作動フラップボディとの間の形状結合にもつながる安定的な構造体は、少なくとも1つのシール材料ボディが、第1のシール材料ボディ区分と、第2のシール材料ボディ区分と、少なくとも1つのシール材料結合区分と一体的に形成されていることによって、支援され得る。本発明の意味において一体的とは、シール材料ボディの種々異なる区分が、単一の材料ブロックとして、つまりモノリシックに提供され、かつ別個に製造された構成部材の接合により提供されないことを意味するが示唆される。
【0011】
このことは例えば、少なくとも1つのシール材料ボディが、作動フラップボディに一体的に成形することによって形成されていることによって達成され得る。
【0012】
作動フラップボディに少なくとも1つのシール材料ボディを安定的に結合するためには、少なくとも1つのシール材料結合区分が、作動フラップボディに設けられた開口を貫通してよく、または/かつ少なくとも1つのシール材料結合区分が、作動フラップボディの外周面に被さっていてよい。
【0013】
シール材料の弾性を利用した、さらに改善されたシール作用のためには、少なくとも1つのシール材料ボディが、第1のシール材料ボディ区分に、または第2のシール材料ボディ区分に、作動フラップボディの外周領域に沿って延びる少なくとも1つのシールリップを含んでおり、作動フラップが閉鎖位置に位置決めされた状態で、少なくとも1つのシールリップが、作動フラップ座に当接することが提案される。
【0014】
本発明に係る作動フラップ構成アッセンブリの、容易に実現され得る構成形式では、作動フラップボディが、第1のフラップ羽根および第2のフラップ羽根を有していてよく、第1のフラップ羽根は、作動フラップの閉鎖位置において、作動フラップボディの第1の端面に配置された第1のシール材料ボディ区分で作動フラップ座に当接し、第2のフラップ羽根は、作動フラップの閉鎖位置において、作動フラップボディの第2の端面に配置された第2のシール材料ボディ区分で作動フラップ座に当接する。
【0015】
簡単な形式で、種々異なるフラップ羽根を、作動フラップ座の、これらのフラップ羽根と協働する区分に関して定義して位置決めすることができるようにするために、第1のフラップ羽根は、第1の作動フラップボディ部分によって提供されており、第2のフラップ羽根が、第1の作動フラップボディ部分とは別個に形成された第2の作動フラップボディ部分によって提供されていることが提案される。
【0016】
シール材料の、種々異なる端面において実現すべきシール作用は、第1のフラップ羽根に第1のシール材料ボディが設けられており、第2のフラップ羽根に、第1のシール材料ボディとは別個に形成された第2のシール材料ボディが設けられていることにより、簡単な形式で達成され得る。
【0017】
択一的な或る構成では、シール材料ボディが、実質的に、作動フラップボディの外周領域全体に沿って延びていてよく、作動フラップの閉鎖位置において、作動フラップボディの第1の端面に配置された第1のシール材料ボディ区分のみが、または作動フラップボディの第2の端面に配置された第2のシール材料ボディ区分のみが、作動フラップ座に当接する。
【0018】
この場合、簡単に形成された構成のためには、作動フラップボディが、一体的に、または/かつ円形ディスクの形態で形成されていてよい。
【0019】
作動フラップを閉鎖位置と少なくとも1つの開放位置との間で運動させることができるようにするために、作動フラップボディが、旋回軸に支持されていて、旋回軸軸線を中心とした旋回軸の回転によって、作動フラップが、閉鎖位置と少なくとも1つの開放位置との間で位置調節可能であることが提案される。
【0020】
本発明はさらに、本発明により構成された少なくとも1つの作動フラップ構成アッセンブリを含む、特に車両のための燃料電池システムに関する。
【0021】
本発目を以下に添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図2】燃料電池システム用の作動フラップ構成アッセンブリを示す図である。
【
図3】作動フラップが内部に収容された作動フラップケーシングを示す縦断面図である。
【
図4】
図3に示した作動フラップの作動フラップボディを示す斜視図である。
【
図5】
図4に示した作動フラップボディを、この作動フラップボディの外周領域に配置されたシール材料ボディと共に示す図である。
【
図6】代替的な構成の作動フラップを備えた作動フラップケーシングの、
図3に対応する縦断面図である。
【
図7】
図6に示した作動フラップの作動フラップボディ部分を、この作動フラップボディの外周領域に配置されたシール材料ボディと共に示す図である。
【0023】
以下で燃料電池システム用の作動フラップ構成アッセンブリの本発明による構成を、特に密な閉鎖を提供するために設けられた、燃料電池システムの構造に関して詳細に説明する前に、
図1を参照して、車両において電気的なエネルギを供給することができる燃料電池システムの基本的な構造を説明し、
図2を参照して、作動フラップ構成アッセンブリの基本的な構造を説明する。特にこの種の燃料電池システムのカソード領域に対応配置されたこの作動フラップ構成アッセンブリを用いて、ガス流を調整することができ、またはカソード領域を通流に対して閉鎖することができる。
【0024】
図1に図示した燃料電池システム100は、主なシステム領域として、水素もしくは水素を含むガスが供給されるべきアノード領域104と、酸素もしくは酸素を含むガス、例えば空気が供給されるべきカソード領域106とを備えた、概して参照符号102で示された燃料電池を含む。
【0025】
アノード領域104には、それぞれの弁112,114を備えた供給管路108および導出管路110が対応配置されており、これにより、水素または水素を含むガスをアノード領域104内に導入することができ、もしくはアノード領域104からアノード排ガスを導出することができ、かつ必要な場合にはアノード領域104を完全に閉鎖することができる。
【0026】
カソード領域106には、供給管路116が対応配置されており、供給管路116を介して、例えばコンプレッサ118またはこれに類するものを用いて、酸素を含むガス、つまり例えば空気が、カソード領域内に導入され得る。供給管路116内には、概して符号10で示される作動フラップ構成アッセンブリが設けられており、作動フラップ構成アッセンブリ10により、ガス流が供給管路116を介して調整されるか、もしくはカソード領域106がその導入領域において実質的に気密に閉鎖され得る。
【0027】
カソード排ガスを導出するために、カソード領域106には導出管路120が対応配置されている。この導出管路120は、燃料電池排ガス装置122に通じており、燃料電池排ガス装置122では、水分離器により、例えばカソード排ガス中に含まれる水が分離され得る。さらに、導出管路120内に、別の作動フラップ構成アッセンブリ10’が配置されており、作動フラップ構成アッセンブリ10’により、導出管路120、ひいてはカソード領域106の導出領域が、実質的に気密に閉鎖され得る。
【0028】
カソード領域106の供給管路116と導出管路120との間には、バイパス管路124が延びている。バイパス管路124内にも、作動フラップ構成アッセンブリ10’’が配置されており、作動フラップ構成アッセンブリ10’’により、ガス流がバイパス管路124を介して調整され得るか、もしくはバイパス管路124が実質的に気密に閉鎖され得る。
【0029】
図1に図示し、かつ上述した燃料電池システム100の構造は、特にカソード領域106においてガスを供給し、排出する種々異なる多数の可能性の一例が示されているに過ぎないことを示唆しておく。重要なのは、カソード領域106に対応配置されて、少なくとも1つの、場合によっては複数の作動フラップ構成アッセンブリ10,10’,10’’が設けられていることであり、このような複数の作動フラップ構成アッセンブリ10,10’,10’’が設けられている場合、これらの作動フラップ構成アッセンブリ10,10’,10’’は、互いに対して基本的に同一構造であってよく、またはこれらの作動フラップ構成アッセンブリがどの領域に位置決めされていて、これらの作動フラップ構成アッセンブリによりどの程度の気密性が提供され得るかに応じて、互いに異なって形成されていてもよい。
【0030】
図2に図示され、例えば
図1に示した燃料電池システム100において使用される作動フラップ構成アッセンブリ10は、例えば電動モータ式の作動フラップ駆動装置12を含み、かつ管状に形成され、かつガス流路46を取り囲む作動フラップケーシング14内に、概して符号16で示される作動フラップを含んでいる。
【0031】
作動フラップ16は、旋回軸18において旋回軸軸線Aを中心として旋回可能に支持された、それぞれ1つのフラップ羽根を提供する2つの作動フラップボディ部分20,22を備えたディスク状の作動フラップボディ24を含んでいる。作動フラップ16に対応配置されて、作動フラップケーシング14には、作動フラップ座26が設けられており、作動フラップ座26に、作動フラップ16が、作動フラップ16の閉鎖位置において、作動フラップ16もしくは作動フラップボディ24の中心領域Zに関して半径方向外側に位置する閉鎖領域40で当接する。
【0032】
閉鎖位置と、ディスク状の作動フラップボディ24が
図1の図平面に対して実質的に直交するように方向付けられていて、これにより作動フラップケーシング14内のガス流路46を通流のために実質的に完全に開放する、完全に開放された位置との間で作動フラップ16を運動させるために、作動フラップ駆動装置12の駆動軸34は、連結装置32により、作動フラップケーシング14の軸受領域28,30内で旋回軸軸線Aを中心として旋回可能に支持された旋回軸18に、一緒に回転するために連結されている。連結装置32は、例えば、駆動軸34に相対回動不能に結合された連結部分38と、旋回軸18に相対回動不能に結合された連結部分36とを含み、連結部分36は、連結部分38に回転連結係合している。
【0033】
両軸受領域28,30はそれぞれ、作動フラップケーシング14に支持された、例えば作動フラップケーシング14の外周面に溶接により固定された軸受ブシュ42,44を含んでおり、軸受ブシュ42,44内には、旋回軸18のそれぞれの軸方向端部区分が旋回軸軸線Aを中心として回転可能に収容されている。
【0034】
図3~
図5は、作動フラップ構成アッセンブリ10もしくは作動フラップ構成アッセンブリ10のための作動フラップ16の本発明による構成を示す。
図3に図示した構造では、作動フラップ16は、円形ディスク状に一体に形成された作動フラップボディ24を含んでいる。この作動フラップボディ24は、旋回軸18に設けられた支持構造48によって、旋回軸線Aを中心として、
図3に図示した閉鎖位置から開放位置へと出るように旋回可能に支持されている。作動フラップ16と協働するように作動フラップケーシング14に設けられた作動フラップ座26は、管状の作動フラップケーシング14の、例えば実質的に円錐形に先細りする区分によって提供されている。
【0035】
作動フラップボディ24の外周領域50には、複数の開口52が設けられており、これらの開口52は、図示の実施例では、半径方向でずらされて位置する2つの環状の編成で配置されている。特に、開口52は、作動フラップボディ24の外周領域50に配置されており、この外周領域50では、第1の端面55において、作動フラップボディ24が、半径方向内側から半径方向外方に向かって、第2の端面57に向かう方向で斜めに角度付けされて形成されているので、この外周領域50において、またはこの外周領域50の少なくとも一部において、第1の端面55と第2の端面57との間の作動フラップボディ24の厚さは、半径方向内側から半径方向外方に向かって減少している。第2の端面57において、作動フラップボディ24は、例えばその半径方向の延在長さ全体にわたって実質的に平坦に形成されていてよい。作動フラップボディ24は、その中心領域Zから外周領域50に達する区分において、実質的に平面状にディスク状に形成されていてよい。外周領域50への移行部において、作動フラップボディ24は両端面55,57において段状の移行部を提供することができ、これによって半径方向外方に向かって、作動フラップボディ24の厚さは、両端面55,57において段状に減少する。
【0036】
作動フラップボディ24の外周領域50には、実質的に、作動フラップ16の閉鎖領域40を提供する、弾性変形可能なシール材料54、例えばEPDMのようなエラストマ材料が配置されている。シール材料54は、外周領域50に沿って延びて、この外周領域50を半径方向で覆う環状のシール材料ボディ56の形態で提供されている。このシール材料ボディ56は、第1の端面55において、環状の第1のシール材料ボディ区分58を有していて、第2の端面57において、環状の第2のシール材料ボディ区分60を有している。開口52を貫通する複数の結合区分62により、第1のシール材料ボディ区分58と第2のシール材料ボディ区分60とは互いに結合されている。半径方向外側において軸方向で作動フラップボディ24に被さる別の結合区分64によって、両シール材料ボディ区分58,60は、それらの外周領域において全周にわたって互いに結合されている。
【0037】
シール材料ボディ56は、例えば作動フラップボディ24の外周領域50にシール材料54をワンピースに一体的に成形することにより、モノリシックに構成された単一の材料ブロックとして提供されている。この場合、作動フラップボディ24に設けられたシール材料ボディ56は、両端面55,57において、このシール材料ボディ56が作動フラップボディ24の、外周領域50の半径方向内側に延びる区分の表面に実質的に段差なしに接続するように、半径方向外側で両端面55,57に形成された段状の移行部に隣接するように一体成形されている。
【0038】
作動フラップケーシング14に設けられた作動フラップ座26とのシール相互作用のために、シール材料ボディ56には、作動フラップボディ24の、作動フラップ座26と相互作用するために設けられた第1の端面55に、全周にわたって好ましくは中断なしに連続するシールリップ66が設けられている。
図3に示された閉鎖位置では、シールリップ66を備えたシール材料ボディ56が、作動フラップ座26に当接している、もしくはシールリップ66で作動フラップ座26に押し付けられていて、これによってシール材料54の弾性、ひいてはシール材料54の変形可能性に基づいて、ガス流路46の、実質的に完全に気密な閉鎖が達成されている。
【0039】
このような作動フラップ構成アッセンブリ10の代替的な構成形態が、
図6および
図7に示されている。この構成形態では、作動フラップ16は、それぞれ1つの作動フラップボディ部分20もしくは22を提供する2つのフラップ羽根68,70により形成された作動フラップボディ24を有している。各フラップ羽根68,70には、両フラップ羽根68,70により形成された作動フラップボディ24の外周領域50において、シール材料54のシール材料ボディ56もしくは56’が設けられている。第1のフラップ羽根68に設けられた第1のシール材料ボディ56は、ほぼ、作動フラップボディ24の外周領域50の、第1のフラップ羽根68に設けられた区分全体にわたって延びていて、第2のフラップ羽根70に設けられた第2のシール材料ボディ56’は、対応して、ほぼ、作動フラップボディ24の外周領域50の、第2のフラップ羽根70に設けられた領域全体にわたって延びている。特に、両シール材料ボディ56,56’は、周方向でそれぞれ、両シール材料ボディ56,56’の周方向の端部が直接に旋回軸18に接続して終端しているように延びており、これにより、旋回軸18の外周領域とシール材料ボディ56,56’との間に、漏れをもたらす中間区間は残っていない。
【0040】
両シール材料ボディ56,56’のそれぞれは、
図3~
図5に示した構成形態に関して前述した構成に対応する配置構造で、それぞれ対応配置されたフラップ羽根68,70において、好ましくはシール材料54の一体成形によって提供されていてよい。
図6から明らかであるように、フラップ羽根68,70も開口52を有しており、これらの開口52内で、結合区分62が、作動フラップボディ24の両端面55,57に位置するシール材料ボディ区分58,60を互いに結合する。同様に、作動フラップボディ24もしくは各フラップ羽根68,70に半径方向外側で被さる結合区分64が設けられていてよく、これにより、作動フラップボディ24もしくは各フラップ羽根68,70の両端面55,57に位置するシール材料ボディ区分58,60を互いに結合することができる。
【0041】
特に
図6の図面において認められるように、両フラップ羽根68,70は、これらのフラップ羽根68,70が作動フラップケーシング14の長手方向軸線Lの方向で互いにずらされて位置し、したがって作動フラップケーシング14の内周面に設けられた作動フラップ座26の互いに異なる軸方向の面に当接するように、旋回軸18に配置されている。
図6に示された閉鎖位置からの、
図6に示された時計回り方向での旋回軸18の旋回による、旋回フラップ16の回転時に、フラップ羽根68,70のそれぞれが、作動フラップ座26の、作動フラップ羽根68,70のそれぞれに対応配置された区分から離れる方向に運動する。両方のフラップ羽根68,70は、作動フラップ座26のそれぞれ割り当てられた区分から実質的に反対方向に離れるように運動するので、既に上述したように、シールリップ66が形成されていてよい第1のシール材料区分58もしくは第2のシール材料区分60の構成は、両方のフラップ羽根68,70において、作動フラップボディ24の両端面55,57に関して互いに異なっている。
図6において右側で確認可能な作動フラップ羽根68では、第1のシール材料ボディ区分58と、この第1のシール材料ボディ区分58に設けられたシールリップ66とが、両方のフラップ羽根68,70によって形成された作動フラップボディ24の、作動フラップ座26に面して位置する第1の端面55に配置されており、対応して第2のシール材料ボディ区分60は、作動フラップボディ24の、作動フラップ座26とは反対の側に位置する第2の端面57に位置決めされている一方で、
図6において左側に図示された第2のフラップ羽根70では、第1のシール材料区分58は、作動フラップ座26とは反対の側の第1の端面55に配置されていて、シールリップ66が設けられた第2のシール材料ボディ区分は、作動フラップボディ24の、作動フラップ座26に面した第2の端面57に配置されている。このことは、第1のフラップ羽根68では、シール材料54もしくはシール材料ボディ56の、作動フラップボディ24の第1の端面55に位置する第1のシール材料ボディ区分58が、第2のフラップ羽根60における、作動フラップボディ24の第2の端面57に位置する第2のシール材料ボディ区分と同様に成形されていることを意味している。このことは、作動フラップボディ24の構造のために、基本的に同一に構成されたか、もしくは同様にシール材料54を備えた2つのフラップ羽根68,70を使用し、これらのフラップ羽根68,70を互いに逆向きの配向で作動フラップケーシング14内に組み込むことを可能にする。
【0042】
作動フラップ構成アッセンブリ10の、
図6および
図7に図示された構造によっても、作動フラップ16の、
図6に図示された閉鎖位置において、作動フラップケーシング14内に形成されたガス流路46の、実質的に完全に気密な閉鎖が達成される。このことは、冒頭に述べたように、特に燃料電池102のカソード領域106との対応配置において、信頼性よい気密な閉鎖を保証することができるようにするために、特に有利であるか、または必要である。
【手続補正書】
【提出日】2023-09-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特に車両における、燃料電池システム内のガス流のための作動フラップ構成アッセンブリであって、ガス流路(46)を提供する作動フラップケーシング(14)と、該作動フラップケーシング(14)内で、前記ガス流路(46)を通るガス流を実質的に阻止する閉鎖位置と、前記ガス流路(46)を通流のために開放する少なくとも1つの開放位置との間で位置調節可能な作動フラップ(16)であって、ディスク状の作動フラップボディ(24)を備えた作動フラップ(16)とを含み、前記作動フラップケーシング(14)に作動フラップ座(26)が設けられており、前記作動フラップ(16)に、前記作動フラップ(16)の前記閉鎖位置において、前記作動フラップ座(26)に当接する閉鎖領域(40)が設けられており、前記閉鎖領域(40)が、前記作動フラップボディ(24)の外周領域(50)において、弾性的なシール材料(54)を含んでいる、
作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項2】
前記作動フラップボディ(24)の前記外周領域(50)に、前記シール材料(54)により形成された少なくとも1つのシール材料ボディ(56,56’)が配置されている、
請求項1記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項3】
前記少なくとも1つのシール材料ボディ(56,56’)が、前記作動フラップボディ(24)の前記外周領域(50)の少なくとも一部に沿って環状に延びるように形成されている、
請求項2記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項4】
前記作動フラップボディ(24)が、第1の端面(55)と、該第1の端面(55)とは反対側の第2の端面(57)とを有しており、前記少なくとも1つのシール材料ボディ(56,56’)が、前記第1の端面(55)に配置された第1のシール材料ボディ区分(58)と、前記第2の端面(57)に配置された第2のシール材料ボディ区分(60)と、前記第1のシール材料ボディ区分(58)を前記第2のシール材料ボディ区分(60)に結合する少なくとも1つのシール材料結合区分(62,64)とを含む、
請求項2記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項5】
前記少なくとも1つのシール材料ボディ(56,56’)が、前記作動フラップ(16)の中心領域(Z)を中心とした周方向で前記作動フラップボディ(24)の前記外周領域(50)に沿って連続して配置された複数のシール材料結合区分(62)を含み、または/かつ前記少なくとも1つのシール材料ボディ(56,56’)が、前記作動フラップ(16)の前記中心領域(Z)に関して半径方向で段付けされて配置された複数のシール材料結合区分(62)を含む、
請求項4記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項6】
前記少なくとも1つのシール材料ボディ(56,56’)が、前記第1のシール材料ボディ区分(58)と、前記第2のシール材料ボディ区分(60)と、前記少なくとも1つのシール材料結合区分(62,64)と一体的に形成されている、
請求項4記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項7】
前記少なくとも1つのシール材料ボディ(56,56’)が、前記作動フラップボディ(24)に一体的に成形することにより形成されている、
請求項6記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項8】
少なくとも1つのシール材料結合区分(62)が、前記作動フラップボディ(24)に設けられた開口(52)を貫通し、または/かつ少なくとも1つのシール材料結合区分(64)が、前記作動フラップボディ(24)の外周面に被さっている、
請求項4記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項9】
前記少なくとも1つのシール材料ボディ(56,56’)が、前記第1のシール材料ボディ区分(58)に、または/かつ前記第2のシール材料ボディ区分(60)に、前記作動フラップボディ(24)の前記外周領域(50)に沿って延びる少なくとも1つのシールリップ(66)を含み、前記作動フラップ(16)が前記閉鎖位置に位置決めされている場合に、前記少なくとも1つのシールリップ(66)が、前記作動フラップ座(26)に当接する、
請求項4記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項10】
前記作動フラップボディ(24)が、第1のフラップ羽根(68)および第2のフラップ羽根(70)を有しており、前記第1のフラップ羽根(68)が、前記作動フラップ(16)の前記閉鎖位置において、前記作動フラップボディ(24)の前記第1の端面(55)に配置された前記第1のシール材料ボディ区分(58)で前記作動フラップ座(26)に当接し、前記第2のフラップ羽根(70)が、前記作動フラップ(16)の前記閉鎖位置において、前記作動フラップボディ(24)の前記第2の端面(57)に配置された前記第2のシール材料ボディ区分(60)で前記作動フラップ座(26)に当接する、
請求項4記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項11】
前記第1のフラップ羽根(68)が、第1の作動フラップボディ部分(20)により提供されていて、かつ前記第2のフラップ羽根(70)が、前記第1の作動フラップボディ部分(20)とは別個に形成された第2の作動フラップボディ部分(22)により提供されている、
請求項10記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項12】
前記第1のフラップ羽根(68)に、第1のシール材料ボディ(56)が設けられており、かつ前記第2のフラップ羽根(70)に、前記第1のシール材料ボディ(56)とは別個に形成された第2のシール材料ボディ(56’)が設けられている、
請求項10記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項13】
前記シール材料ボディ(56)が、実質的に、前記作動フラップボディ(24)の前記外周領域(50)全体に沿って延びており、前記作動フラップ(16)の前記閉鎖位置において、前記作動フラップボディ(24)の前記第1の端面(55)に配置された前記第1のシール材料ボディ区分(58)のみが、または前記作動フラップボディ(24)の前記第2の端面(57)に配置された前記第2のシール材料ボディ区分(60)のみが、前記作動フラップ座(26)に当接する、
請求項4記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項14】
前記作動フラップボディ(24)が、一体的に、または/かつ円形ディスクの形態で形成されている、
請求項13記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項15】
前記作動フラップボディ(24)が、旋回軸(18)に支持されていて、旋回軸軸線(A)を中心とした前記旋回軸(18)の回転により、前記作動フラップ(16)が、前記閉鎖位置と前記少なくとも1つの開放位置との間で位置調節可能である、
請求項1記載の作動フラップ構成アッセンブリ。
【請求項16】
請求項1から15までのいずれか1項記載の少なくとも1つの作動フラップ構成アッセンブリを含む、特に車両のための燃料電池システム。
【外国語明細書】