(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024035273
(43)【公開日】2024-03-14
(54)【発明の名称】容器、容器セット、容器用アタッチメント、容器セットの使用方法
(51)【国際特許分類】
B65D 23/00 20060101AFI20240307BHJP
B65D 25/20 20060101ALI20240307BHJP
【FI】
B65D23/00 K
B65D25/20 W
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022139630
(22)【出願日】2022-09-02
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 慶太
【テーマコード(参考)】
3E062
【Fターム(参考)】
3E062AA09
3E062AB01
3E062CA13
(57)【要約】
【課題】内容物を収容した1つの収容部を複数の設置対象に設置可能にする容器、容器セット、容器用アタッチメント、および容器セットの使用方法を提供する。
【解決手段】内容物を収容する収容部11と、収容部11から内容物を排出する排出部12と、を備える容器であって、収容部11および排出部12の少なくとも一方が本体部であり、第1設置対象51に本体部を設置するための第1設置部31と、第1連結部21を介して第1設置部31に本体部を連結する第1連結部21と、を備える。そして、本体部および第1連結部21の少なくとも一方は、第2設置対象に本体部を設置するための第2設置部に第1設置部31を可逆的に変更可能に構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物を収容する収容部と、
前記収容部から内容物を排出する排出部と、を備える容器であって、
前記収容部および前記排出部の少なくとも一方が本体部であり、
第1設置対象に前記本体部を設置するための第1設置部と、
連結部を介して前記第1設置部に前記本体部を連結する前記連結部と、を備え、
前記連結部は、第2設置対象に前記本体部を設置するための第2設置部に前記第1設置部を可逆的に変更可能に構成されている
ことを特徴とする容器。
【請求項2】
前記第1設置部と前記第2設置部とは、相互に共通する共通接続部をそれぞれ備え、かつ前記連結部とは別体であり、
前記連結部は、各共通接続部に解除可能に固定される設置用固定部を備える
請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記共通接続部と前記設置用固定部とのいずれか一方が磁石であり、他方が強磁性体である
請求項2に記載の容器。
【請求項4】
前記連結部は、第1連結部であり、
前記第2設置部は、第2連結部を介して前記本体部に連結され、
前記第1連結部と前記第2連結部とは、相互に共通する本体用固定部をそれぞれ備え、
前記本体部は、各本体用固定部に解除可能に固定される本体接続部を備える
請求項1に記載の容器。
【請求項5】
前記本体用固定部と前記本体接続部とのいずれか一方が磁石であり、他方が強磁性体である
請求項4に記載の容器。
【請求項6】
前記連結部は、第1連結部であり、かつ前記第1設置部と一体であり、
前記第2設置部は、第2連結部を介して前記本体部に連結され、かつ前記第2連結部と一体であり、
前記第1連結部と前記第2連結部とは、相互に共通する本体用固定部をそれぞれ備え、
前記本体部は、各本体用固定部に解除可能に固定される本体接続部を備える
請求項1に記載の容器。
【請求項7】
内容物を収容する収容部と、
前記収容部から内容物を排出する排出部と、を備える容器セットであって、
前記収容部および前記排出部の少なくとも一方が本体部であり、
第1設置対象に前記本体部を設置するための第1設置部と、
第2設置対象に前記本体部を設置するための第2設置部と、
連結部を介して前記第1設置部に前記本体部を連結する前記連結部と、を備え、
前記第1設置部と前記第2設置部とは、相互に共通する共通接続部をそれぞれ備え、かつ前記連結部とは別体であり、
前記連結部は、各共通接続部に解除可能に固定される設置用固定部を備え、前記本体部に連結する対象を前記第1設置部から前記第2設置部に可逆的に変更可能に構成されている
ことを特徴とする容器セット。
【請求項8】
内容物を収容する収容部と、
前記収容部から内容物を排出する排出部と、を備える容器セットであって、
前記収容部および前記排出部の少なくとも一方が本体部であり、
第1設置対象に前記本体部を設置するための第1設置部と、
第2設置対象に前記本体部を設置するための第2設置部と、
第1連結部を介して前記第1設置部に前記本体部を連結する前記第1連結部と、
第2連結部を介して前記第2設置部に前記本体部を連結する前記第2連結部と、を備え、
前記第1連結部は、前記第2連結部と共通し、かつ前記本体部に解除可能に固定される本体用固定部を備え、前記本体部に連結する対象を前記第1設置部から前記第2設置部に可逆的に変更可能に構成されている
ことを特徴とする容器セット。
【請求項9】
内容物を収容する収容部、および前記収容部から内容物を排出する排出部の少なくとも一方が容器の本体部であり、前記容器に適用される容器用アタッチメントであって、
第1設置対象に前記本体部を設置するための第1設置部と、
連結部を介して前記第1設置部に前記本体部を連結する前記連結部と、を備え、
前記連結部は、第2設置対象に前記本体部を設置するための第2設置部に前記第1設置部を可逆的に変更可能に構成されている
ことを特徴とする容器用アタッチメント。
【請求項10】
内容物を収容する収容部と、前記収容部から内容物を排出する排出部と、を備える容器セットの使用方法であって、
前記収容部および前記排出部の少なくとも一方が本体部であり、
第1設置対象に前記本体部を設置するための設置部が第1設置部であり、
第2設置対象に前記本体部を設置するための設置部が第2設置部であり、
連結部を介して各設置部に前記本体部を連結する前記連結部であって、前記本体部に連結する対象を前記第1設置部から前記第2設置部に可逆的に変更可能に構成された前記連結部を用い、
前記収容部を前記第1設置対象に設置する場合に、前記第1設置部に前記連結部を介して前記本体部を連結することと、
前記収容部を前記第2設置対象に設置する場合に、前記第2設置部に前記連結部を介して前記本体部を連結することと、を含む、
ことを特徴とする容器セットの使用方法。
【請求項11】
内容物を収容する収容部と、前記収容部から内容物を排出する排出部と、を備える容器セットの使用方法であって、
前記収容部および前記排出部の少なくとも一方が本体部であり、
第1設置対象に前記本体部を設置するための設置部が第1設置部であり、
第2設置対象に前記本体部を設置するための設置部が第2設置部であり、
前記第1設置部に前記本体部を連結する連結部が第1連結部であり、
前記第2設置部に前記本体部を連結する連結部が第2連結部であり、
前記第1連結部は、前記第2連結部と共通し、かつ前記本体部に解除可能に固定される本体用固定部を備え、前記本体部に連結する対象を前記第1設置部から前記第2設置部に可逆的に変更可能に構成され、
前記収容部を前記第1設置対象に設置する場合に、前記第1設置部に前記第1連結部を介して前記本体部を連結することと、
前記収容部を前記第2設置対象に設置する場合に、前記第2設置部に前記第2連結部を介して前記本体部を連結することと、を含む、
ことを特徴とする容器セットの使用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、設置対象に設置される容器、容器セット、容器用アタッチメント、容器セットの使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デスクやロッカーなどの壁面に携帯端末、文房具、電卓などの物品を配置する技術の一例は、物品を収納するためのポケット状部材と、2つの面ファスナー部材とを備える。第1面ファスナー部材は、ポケット状部材に貼り付けられたり、ポケット状部材に縫い付けられたりする。第2面ファスナー部材は、物品の収納に適した壁面や、物品の使用に適した壁面に、粘着部材によって貼り着けられる。第1面ファスナー部材は、第2面ファスナー部材と着脱自在に構成される。これによって、物品の簡便な収納が実現されたり、物品の手軽な使用が実現されたりする(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
テーブルや台などの所定場所に洗浄剤や化粧品などの容器を設置する技術の一例は、容器の底部を収容する受け台と、容器の首部に装着されるリングと、受け台にリングを連結するアームとを備える。受け台は、所定場所の壁面に吸着板を介して吸着される。これによって、容器の転倒や落下が抑制されると共に、容器の移動や盗難が抑制される(例えば、特許文献2を参照)。
【0004】
ペットボトルやビンなどの容器を携帯するための技術の一例は、容器の首部に係合して容器を吊り下げ保持する首係止部と、首係止部から伸びるフック状の取付部とを備える。取付部は、腰ベルトや鞄の持ち手部分に取り付けられる。これによって、首係止部に吊り下げ保持された容器が人に携帯される(例えば、特許文献3、4を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】登録実用新案第3214573号公報
【特許文献2】特開2015-48092号公報
【特許文献3】特開2012-153419号公報
【特許文献4】特開2004-34992号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、シャンプー、リンス、トリートメント、ハンドソープ、ボディソープなどのトイレタリー製品は、利用者の多様なニーズに応えて多品種化の一途をたどっている。化粧水やフレグランスなどのビューティケア製品、消毒液や除菌液などのヘルスケア製品、洗濯洗剤や食器洗剤などの日用消耗品もまた、多様な用途に応えるように新たな価値を付加され続けている。
【0007】
一方、トイレタリー製品の設置場所は、浴室の壁面、浴室のカウンター、浴室のタオルハンガー、洗面所の壁面、洗面所の化粧棚などのように、設置空間の構成は当然のこと、利用者の生活スタイルや利用者の嗜好などに応じて様々である。ビューティケア製品、ヘルスケア製品、日用消耗品の設置場所もまた、区々である。
【0008】
この点、上述した物品の収納技術では、物品の配置場所が面ファスナー部材の貼り着けられた壁面に制限されてしまう。また、上述した容器の設置技術では、容器の設置場所が受け台の吸着する所定場所、あるいは取付部の取り付けられる所定場所に制限されてしまう。トイレタリー製品やビューティケア製品などのように、内容物を収容した1つの収容部が複数の設置対象に設置可能となれば、製品の多品種化と設置場所の多様化とが相まって、容器に関わる産業が大きく発展し得る。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための容器は、内容物を収容する収容部と、前記収容部から内容物を排出する排出部と、を備える容器である。前記収容部および前記排出部の少なくとも一方が本体部であり、第1設置対象に前記本体部を設置するための第1設置部と、連結部を介して前記第1設置部に前記本体部を連結する連結部と、を備える。そして、前記連結部は、第2設置対象に前記本体部を設置するための第2設置部に前記第1設置部を可逆的に変更可能に構成されている。
【0010】
上記課題を解決するための容器セットは、内容物を収容する収容部と、前記収容部から内容物を排出する排出部と、を備える容器セットである。前記収容部および前記排出部の少なくとも一方が本体部であり、容器セットは、第1設置対象に前記本体部を設置するための第1設置部と、第2設置対象に前記本体部を設置するための第2設置部と、連結部を介して前記第1設置部に前記本体部を連結する連結部と、を備える。前記第1設置部と前記第2設置部とは、相互に共通する共通接続部をそれぞれ備え、かつ前記連結部とは別体である。そして、前記連結部は、各共通接続部に解除可能に固定される設置用固定部を備え、前記本体部に連結する対象を前記第1設置部から前記第2設置部に可逆的に変更可能に構成されている。
【0011】
上記課題を解決するための容器セットは、内容物を収容する収容部と、前記収容部から内容物を排出する排出部と、を備える容器セットである。前記収容部および前記排出部の少なくとも一方が本体部であり、容器セットは、第1設置対象に前記本体部を設置するための第1設置部と、第2設置対象に前記本体部を設置するための第2設置部と、第1連結部を介して前記第1設置部に前記本体部を連結する第1連結部と、第2連結部を介して前記第2設置部に前記本体部を連結する第2連結部と、を備える。そして、前記第1連結部は、前記第2連結部と共通し、かつ前記本体部に解除可能に固定される本体用固定部を備え、前記本体部に連結する対象を前記第1設置部から前記第2設置部に可逆的に変更可能に構成されている。
【0012】
上記課題を解決するための容器用アタッチメントは、内容物を収容する収容部、および前記収容部から内容物を排出する排出部の少なくとも一方が容器の本体部であり、前記容器に適用される容器用アタッチメントである。容器用アタッチメントは、第1設置対象に前記本体部を設置するための第1設置部と、連結部を介して前記第1設置部に前記本体部を連結する連結部と、を備える。そして、前記連結部は、第2設置対象に前記本体部を設置するための第2設置部に前記第1設置部を可逆的に変更可能に構成されている。
【0013】
上記課題を解決するための容器セットの使用方法は、内容物を収容する収容部と、前記収容部から内容物を排出する排出部と、を備える容器セットの使用方法であって、前記収容部および前記排出部の少なくとも一方が本体部であり、第1設置対象に前記本体部を設置するための設置部が第1設置部であり、第2設置対象に前記本体部を設置するための設置部が第2設置部である。そして、連結部を介して各設置部に前記本体部を連結する前記連結部であって、前記本体部に連結する対象を前記第1設置部から前記第2設置部に可逆的に変更可能に構成された前記連結部を用い、前記収容部を前記第1設置対象に設置する場合に、前記第1設置部に前記連結部を介して前記本体部を連結することと、前記収容部を前記第2設置対象に設置する場合に、前記第2設置部に前記連結部を介して前記本体部を連結することと、を含む。
【0014】
上記課題を解決するための容器セットの使用方法は、内容物を収容する収容部と、前記収容部から内容物を排出する排出部と、を備える容器セットの使用方法であって、前記収容部および前記排出部の少なくとも一方が本体部であり、第1設置対象に前記本体部を設置するための設置部が第1設置部であり、第2設置対象に前記本体部を設置するための設置部が第2設置部であり、前記第1設置部に前記本体部を連結する連結部が第1連結部であり、前記第2設置部に前記本体部を連結する連結部が第2連結部であり、前記第1連結部は、前記第2連結部と共通し、かつ前記本体部に解除可能に固定される本体用固定部を備え、前記本体部に連結する対象を前記第1設置部から前記第2設置部に可逆的に変更可能に構成される。そして、前記収容部を前記第1設置対象に設置する場合に、前記第1設置部に前記第1連結部を介して前記本体部を連結することと、前記収容部を前記第2設置対象に設置する場合に、前記第2設置部に前記第2連結部を介して前記本体部を連結することと、を含む。
【0015】
上記各構成によれば、連結部は、第2設置部に第1設置部を可逆的に変更可能に構成される。このため、第1設置対象に収容部を設置することも、第2設置対象に収容部を設置することも可能である。すなわち、内容物を収容した1つの収容部が複数の設置対象に設置可能である。
【0016】
上記容器において、前記第1設置部と前記第2設置部とは、相互に共通する共通接続部をそれぞれ備え、かつ前記連結部とは別体であり、前記連結部は、各共通接続部に解除可能に固定される設置用固定部を備えてもよい。
【0017】
上記構成によれば、第1設置部とは別体である連結部の設置用固定部が、第1設置部と第2設置部とに共通する共通接続部に解除可能に固定される。このため、連結部の設置用固定部が第1設置部の共通接続部に固定されることによって第1設置対象に収容部を設置することも、連結部の設置用固定部が第2設置部の共通接続部に固定されることによって第2設置対象に収容部を設置することも可能である。
【0018】
上記容器において、前記共通接続部と前記設置用固定部とのいずれか一方が磁石であり、他方が強磁性体であってもよい。
上記構成によれば、強磁性体に作用する磁石の磁気吸着力によって、第1設置対象に収容部を設置することも、第2設置対象に収容部を設置することも可能である。
【0019】
上記容器において、前記連結部は、第1連結部であり、前記第2設置部は、第2連結部を介して前記本体部に連結され、前記第1連結部と前記第2連結部とは、相互に共通する本体用固定部をそれぞれ備え、前記本体部は、各本体用固定部に解除可能に固定される本体接続部を備えてもよい。
【0020】
上記構成によれば、第2連結部と共通する第1連結部の本体用固定部が、本体部の本体接続部に解除可能に固定される。このため、第1連結部の本体用固定部が本体部の本体接続部に固定されることによって第1設置対象に収容部を設置することも、第2連結部の本体用固定部が本体部の本体接続部に固定されることによって第2設置対象に収容部を設置することも可能である。
【0021】
上記容器において、前記本体用固定部と前記本体接続部とのいずれか一方が磁石であり、他方が強磁性体でもよい。
上記構成によれば、強磁性体に作用する磁石の磁気吸着力によって、第1設置対象に収容部を設置することも、第2設置対象に収容部を設置することも可能である。
【0022】
上記容器において、前記連結部は、第1連結部であり、かつ前記第1設置部と一体であり、前記第2設置部は、第2連結部を介して前記本体部に連結され、かつ前記第2連結部と一体であり、前記第1連結部と前記第2連結部とは、相互に共通する本体用固定部をそれぞれ備え、前記本体部は、各本体用固定部に解除可能に固定される本体接続部を備えてもよい。
【0023】
上記構成によれば、第1設置部と第1連結部とが一体の部材であり、第2設置部と第2連結部とが一体の部材であり、第2連結部と共通する第1連結部の本体用固定部が、本体部の本体接続部に解除可能に固定される。このため、第1連結部の本体用固定部が本体部の本体接続部に固定されることによって第1設置対象に収容部を設置することも、第2連結部の本体用固定部が本体部の本体接続部に固定されることによって第2設置対象に収容部を設置することも可能である。
【発明の効果】
【0024】
本開示の容器、容器セット、容器用アタッチメント、および容器セットの使用方法によれば、内容物を収容した1つの収容部が複数の設置対象に設置可能である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】
図1は、第1実施形態の設置前の容器を機能的に示す構成図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態の設置後の容器を機能的に示す構成図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態の容器セットを機能的を示す作用図である。
【
図4】
図4は、第2実施形態の容器セットを機能的に示す作用図である。
【
図5】
図5は、第1実施例の容器セットを示す構成図である。
【
図6】
図6は、第2実施例の容器を示す構成図である。
【
図7】
図7は、第2実施例の容器セットを示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
[第1実施形態]
図1から
図3を参照して、容器、容器セット、容器用アタッチメント、および、容器セットの使用方法の第1実施形態を説明する。
図1から
図3は、容器、および容器セットの構成を機能的に示す構成図であり、
図1から
図3が示す機械的な構造に容器、および容器セットを制限しない。
【0027】
[容器]
図1が示すように、容器は、収容部11、排出部12、第1連結部21、および第1設置部31を備える。第1連結部21は、連結部の一例である。第1連結部21は、第1設置部31とは別体の部材である。第1連結部21、および第1設置部31は、容器用アタッチメントを構成する。
【0028】
収容部11は、内容物を収容する。収容部11は、樹脂製容器でもよいし、無機ガラス製容器でもよいし、袋状容器でもよい。樹脂製容器は、ブロー成形品でもよいし、射出成形品でもよい。収容部11は、利用者の手による押圧で変形する程度の軟質体でもよいし、利用者の手による押圧で変形しない程度の硬質体でもよいし、内容物の自重によって変形する軟質体でもよい。収容部11は、本体部の一例である。
【0029】
収容部11に収容される内容物は、シャンプー、リンス、トリートメント、ハンドソープ、ボディソープ、洗顔ソープ、浴用石鹸、洗顔石鹸を含むトイレタリー製品でもよい。収容部11に収容される内容物は、化粧水、フレグランス、ヘアケア製品、浴用化粧品を含むビューティケア製品でもよい。収容部11に収容される内容物は、消毒液、除菌液、コンタクトレンズ洗浄剤、コンタクトレンズ保存液を含むヘルスケア製品でもよい。収容部11に収容される内容物は、洗濯洗剤、食器洗剤、掃除用液体を含む日用消耗品でもよい。収容部11に収容される内容物は、食品に属する飲料でもよいし、健康食品に属する経口補水液でもよいし、ヘルスケア用品に属するベビー飲料でもよい。収容部11に収容される内容物は、液体でもよいし、ゲル状でもよいし、粒状でもよい。
【0030】
収容部11は、本体接続部11Aを備える。本体接続部11Aは、第1連結部21の本体用固定部21Aに解除可能に固定される。
本体接続部11Aは、(a)磁気吸着部でもよい。磁気吸着部は、磁石や強磁性体などの磁力作用によって本体用固定部21Aに解除可能に吸着する。収容部11は、本体接続部11Aとして磁石を備えてもよいし、強磁性体を備えてもよい。
【0031】
本体接続部11Aは、(b)負圧吸着部でもよい。負圧吸着部は、吸盤や真空パットなどの負圧作用によって本体用固定部21Aに解除可能に吸着する。収容部11は、本体接続部11Aとして吸盤を備えてもよいし、真空パットを備えてもよい。
【0032】
本体接続部11Aは、(c)貼着部でもよい。貼着部は、面ファスナーのフック面、面ファスナーのフープ面、両面テープなどのように、物理的接着作用、あるいは化学的接着作用によって本体用固定部21Aに解除可能に貼着する。収容部11は、本体接続部11Aとしてフック面を備えてもよいし、フープ面を備えてもよいし、両面テープを備えてもよい。
【0033】
本体接続部11Aは、(d)係止部でもよい。係止部は、フックなどの掛け止め力や、溝や穴による嵌合力、爪、環状体、ボルト、ナットなどの締結力などのように、機械的な係合力によって、本体用固定部21Aに解除可能に係止される。収容部11は、本体接続部11Aとしてフックを備えてもよいし、爪、溝、環状体、ボルト、あるいはナットを備えてもよい。
【0034】
排出部12は、収容部11から内容物を排出する。排出部12は、収容部11の加圧によって内容物を排出してもよいし、収容部11から内容物を吸い出すことによって内容物を排出してもよいし、内容物の自重によって収容部11から内容物を排出してもよい。排出部12は、スパウトを備えてもよいし、ポンプを備えてもよい。排出部12は、排出部12の開放によって内容物を排出してもよいし、排出部12の閉塞によって内容物を排出不能にしてもよい。排出部12は、内容物の逆流を抑制する逆止弁を備えてもよいし、内容物の排出量を調整する調整部を備えてもよい。排出部12から排出される内容物は、液体でもよいし、ゲル状体でもよいし、泡状体でもよい。
【0035】
排出部12は、収容部11と一体でもよいし、収容部11とは別体でもよい。排出部12は、収容部11に螺着されてもよいし、収容部11に嵌着されてもよいし、締結部材によって収容部11に締結されてもよい。排出部12は、収容部11と同じ材料から構成されてもよいし、収容部11とは異なる材料によって構成されてもよい。排出部12は、収容部11と同じ方法によって形成されてもよいし、収容部11とは異なる方法によって形成されてもよい。
【0036】
[第1設置部31]
第1設置部31は、第1設置対象51に収容部11を設置する。第1設置部31は、第1取付部31Cを備える。第1取付部31Cは、第1設置対象51に第1設置部31を固定する。第1設置対象51は、第1取付部31Cを固定する第1被取付部51Cを備える。すなわち、第1設置部31は、第1設置対象51の第1被取付部51Cに固定されることに特化した第1取付部31Cを備える。
【0037】
第1設置部31は、共通接続部31Bを備える。共通接続部31Bは、第1連結部21の設置用固定部21Bに解除可能に固定される。第1設置部31は、単一の部材でもよいし、複数の部材の組み合わせでもよい。
【0038】
(i)第1設置対象51の配置場所は、浴室でもよいし、洗面所でもよいし、キッチンでもよいし、トイレでもよいし、これら以外の居住空間でもよい。第1設置対象51は、第1設置対象51の配置場所を区切る壁面でもよいし、壁面に固定されたタオルハンガーなどの棒状体でもよいし、壁面に固定されたカウンターなどの板状体でもよいし、これら以外の設備でもよい。
【0039】
(ii)第1設置対象51における第1被取付部51Cの構成材料は、磁石でもよいし、強磁性体でもよいし、非磁性体でもよい。強磁性体は、フェライト系ステンレスでもよいし、鉄でもよい。非磁性体は、樹脂でもよいし、セラミックでもよいし、木でもよいし、アルミニウムでもよいし、オーステナイト系ステンレスでもよいし、天然皮革でもよいし、合成皮革でもよい。
【0040】
(iii)第1設置対象51における第1被取付部51Cの表面は、平面でもよいし、曲面でもよいし、平滑面でもよいし、凹凸面でもよい。第1設置対象51における第1被取付部51Cの表面は、壁面などの二次元構造体でもよいし、棒体や環状体の表面のような三次元構造体でもよい。
【0041】
共通接続部31Bは、(a)磁気吸着部でもよい。磁気吸着部は、磁石や強磁性体などの磁力作用によって設置用固定部21Bに解除可能に吸着する。第1設置部31は、共通接続部31Bとして磁石を備えてもよいし、強磁性体を備えてもよい。
【0042】
共通接続部31Bは、(b)負圧吸着部でもよい。負圧吸着部は、吸盤や真空パットなどの負圧作用によって設置用固定部21Bに解除可能に吸着する。第1設置部31は、共通接続部31Bとして吸盤を備えてもよいし、真空パットを備えてもよい。
【0043】
共通接続部31Bは、(c)貼着部でもよい。貼着部は、面ファスナーのフック面、面ファスナーのフープ面、両面テープなどのように、物理的接着作用、あるいは化学的接着作用によって設置用固定部21Bに解除可能に貼着する。第1設置部31は、共通接続部31Bとしてフック面を備えてもよいし、フープ面を備えてもよいし、両面テープを備えてもよい。
【0044】
共通接続部31Bは、(d)係止部でもよい。係止部は、フックなどの掛け止め力や、爪、溝、環状体、ボルト、ナットなどの締結力などのように、機械的な係合力によって設置用固定部21Bに解除可能に係止される。第1設置部31は、共通接続部31Bとしてフックを備えてもよいし、爪、溝、環状体、ボルト、あるいはナットを備えてもよい。
【0045】
[第1連結部21]
第1連結部21は、第1連結部21を介して第1設置部31に収容部11を連結する。第1連結部21は、本体用固定部21Aと設置用固定部21Bとを備える。第1連結部21は、本体用固定部21Aに本体接続部11Aを接続することを通じて、第1連結部21に収容部11を解除可能に固定する。第1連結部21は、設置用固定部21Bに共通接続部31Bを接続することを通じて、第1連結部21に第1設置部31を解除可能に固定する。第1連結部21は、単一の部材でもよいし、複数の部材の組み合わせでもよい。
【0046】
本体接続部11Aが(a)磁気吸着部の一例である磁石である場合、本体用固定部21Aは、強磁性体でもよいし、本体接続部11Aの磁極に当該磁極とは反対の磁極を対向させる磁石でもよい。本体接続部11Aが(a)磁気吸着部の一例である強磁性体である場合、本体用固定部21Aは、本体接続部11Aを磁力によって吸着する磁石でもよい。
【0047】
本体接続部11Aが(b)負圧吸着部の一例である吸盤や吸着パットである場合、本体用固定部21Aは、吸盤や吸着パットに吸着される平滑面でもよい。
本体接続部11Aが(c)貼着部の一例である面ファスナーのフック面である場合、本体用固定部21Aは、面ファスナーのループ面でもよい。本体接続部11Aが(c)貼着部の一例である面ファスナーのループ面である場合、本体用固定部21Aは、面ファスナーのフック面でもよい。本体接続部11Aが(c)貼着部の一例である両面テープである場合、本体用固定部21Aは、両面テープに貼着される平滑面でもよい。
【0048】
本体接続部11Aが(d)係止部の一例であるフックである場合、本体用固定部21Aは、フックが掛け止めされる掛け止め孔を備えてもよい。本体接続部11Aが(d)係止部の一例である掛け止め孔である場合、本体用固定部21Aは、掛け止め孔に係止されるフックを備えてもよい。本体接続部11Aが(d)係止部の一例である爪や溝である場合、本体用固定部21Aは、爪を解除可能に係止する係止部でもよいし、溝に脱着可能に嵌合する嵌合突部でもよい。本体接続部11Aが(d)係止部の一例であるナットである場合、本体用固定部21Aは、ボルトでもよい。
【0049】
共通接続部31Bが(a)磁気吸着部の一例である磁石である場合、設置用固定部21Bは、強磁性体でもよいし、共通接続部31Bの磁極に当該磁極とは反対の磁極を対向させる磁石でもよい。共通接続部31Bが(a)磁気吸着部の一例である強磁性体である場合、設置用固定部21Bは、本体接続部11Aを磁力によって吸着する磁石でもよい。
【0050】
共通接続部31Bが(b)負圧吸着部の一例である吸盤や吸着パットである場合、設置用固定部21Bは、吸盤や吸着パットに吸着される平滑面でもよい。
共通接続部31Bが(c)貼着部の一例である面ファスナーのフック面である場合、設置用固定部21Bは、面ファスナーのループ面でもよい。共通接続部31Bが(c)貼着部の一例である面ファスナーのループ面である場合、設置用固定部21Bは、面ファスナーのフック面でもよい。共通接続部31Bが(c)貼着部の一例である両面テープである場合、設置用固定部21Bは、両面テープに貼着される平滑面でもよい。
【0051】
共通接続部31Bが(d)係止部の一例であるフックである場合、設置用固定部21Bは、フックが掛け止めされる掛け止め孔を備えてもよい。共通接続部31Bが(d)係止部の一例である掛け止め孔である場合、設置用固定部21Bは、掛け止め孔に係止されるフックを備えてもよい。共通接続部31Bが(d)係止部の一例である爪や溝である場合、設置用固定部21Bは、爪を解除可能に係止する係止部でもよいし、溝に脱着可能に嵌合する嵌合突部でもよい。共通接続部31Bが(d)係止部の一例であるナットである場合、設置用固定部21Bは、ボルトでもよい。
【0052】
図2が示すように、容器セットの使用方法において、収容部11の本体接続部11Aは、第1連結部21の本体用固定部21Aに解除可能に固定される。第1設置部31の共通接続部31Bは、第1連結部21の設置用固定部21Bに解除可能に固定される。第1設置部31の第1取付部31Cは、第1設置対象51の第1被取付部51Cに固定される。これによって、収容部11が第1設置対象51に設置される。
【0053】
[容器セット]
図3が示すように、容器セットは、上述した容器に加えて、第2設置部32を備える。第2設置部32は、容器アタッチメントの一例である。第2設置部32は、第2設置対象52に収容部11を設置する。第2設置部32は、単一の部材でもよいし、複数の部材の組み合わせでもよい。第2設置部32は、第2取付部32Cを備える。第2取付部32Cは、第2設置対象52に第2設置部32を固定する。第2設置対象52は、第2取付部32Cを固定する第2被取付部52Cを備える。
【0054】
第2設置対象52は、第1設置対象51と相違する。第2被取付部52Cは、第1被取付部51Cと相違する。第1被取付部51Cに対する第2被取付部52Cの相違は、第1設置対象51に第1設置部31を固定することに関わる(i)機械的な構造の相違でもよいし、(ii)構成材料の相違でもよいし、(iii)表面の相違でもよい。すなわち、第2設置部32は、第2設置対象52の第2被取付部52Cに固定されることに特化した第2取付部32Cを備える。
【0055】
(i)第2設置対象52の配置場所は、浴室でもよいし、洗面所でもよいし、キッチンでもよいし、トイレでもよいし、これら以外の居住空間でもよい。第2設置対象52は、第1設置対象51の配置場所とは相違する壁面でもよいし、壁面に固定されたタオルハンガーなどの棒状体でもよいし、壁面に固定されたカウンターなどの板状体でもよいし、これら以外の設備でもよい。
【0056】
(ii)第2被取付部52Cの構成材料は、第1被取付部51Cの構成材料とは相違する磁石でもよいし、強磁性体でもよいし、非磁性体でもよい。強磁性体は、フェライト系ステンレスでもよいし、鉄でもよい。非磁性体は、樹脂でもよいし、セラミックでもよいし、木でもよいし、アルミニウムでもよいし、オーステナイト系ステンレスでもよいし、天然皮革でもよいし、合成皮革でもよい。
【0057】
(iii)第2被取付部52Cの表面は、第1被取付部51Cの表面とは相違する平面でもよいし、曲面でもよいし、平滑面でもよいし、凹凸面でもよい。第2被取付部52Cの表面は、第1被取付部51Cの表面とは相違する壁面などの二次元構造体でもよいし、棒体や環状体の表面のような三次元構造体でもよい。
【0058】
第2設置部32は、共通接続部31Bを備える。共通接続部31Bは、第1設置部31と第2設置部32とに共通する機能を有する。共通する機能は、第1連結部21の設置用固定部21Bに解除可能に固定されることである。第2設置部32の共通接続部31Bは、第1設置部31の共通接続部31Bと同じ程度の(a)磁気的吸着を発現してもよいし、同じ程度の(b)圧力的吸着を発現してもよい。第2設置部32の共通接続部31Bは、第1設置部31の共通接続部31Bと同じ程度の(c)貼着を発現してもよいし、同じ程度の(d)係止を発現してもよい。
【0059】
すなわち、第2設置部32の共通接続部31Bは、第1連結部21の設置用固定部21Bに解除可能に固定される。第1連結部21の設置用固定部21Bは、第2設置部32に第1設置部31を可逆的に変更可能に構成されている。
【0060】
容器セットは、収容部11、排出部12、第1設置部31、第2設置部32、および第1連結部21を単一のパッケージに収容する形態で販売されてもよい。容器セットは、第1設置部31、第2設置部32、および第1連結部21を単一のパッケージに収容し、かつ収容部11、および排出部12を別のパッケージに収容する形態で、パッケージごとに販売されてもよい。容器セットは、第1設置部31、および第1連結部21を単一のパッケージに収容し、かつ第2設置部32を別のパッケージに収容する形態で、パッケージごとに販売されてもよい。容器セットは、販売時期や販売場所をパッケージごとに相違させて販売されてもよい。
【0061】
容器セットの使用方法において、収容部11の本体接続部11Aは、第1連結部21の本体用固定部21Aに解除可能に固定される。第2設置部32の共通接続部31Bは、第1連結部21の設置用固定部21Bに解除可能に固定される。第2設置部32の第2取付部32Cは、第2設置対象52の第2被取付部52Cに固定される。これによって、収容部11が第2設置対象52に設置される。
【0062】
このように、容器を第1設置対象51に設置する場合に、第1設置部31に第1連結部21を介して収容部11を連結する。一方、容器を第2設置対象52に設置する場合に、第2設置部32に第1連結部21を介して収容部11を連結する。
【0063】
上記実施形態によれば、以下に列挙する効果が得られる。
(1-1)第1連結部21は、第2設置部32に第1設置部31を可逆的に変更可能に構成される。このため、第1設置対象51に収容部11を設置することも、第2設置対象52に収容部11を設置することも可能である。すなわち、内容物を収容した1つの収容部11が複数の設置対象に設置可能である。
【0064】
(1-2)第1設置部31とは別体である第1連結部21の設置用固定部21Bが、第1設置部31と第2設置部32とに共通する共通接続部31Bに解除可能に固定される。このため、第1連結部21の設置用固定部21Bが第1設置部31の共通接続部31Bに固定されることによって第1設置対象51に収容部11を設置することが可能になる。加えて、第1連結部21の設置用固定部21Bが第2設置部32の共通接続部31Bに固定されることによって第2設置対象52に収容部11を設置することも可能である。
【0065】
(1-3)強磁性体に作用する磁石の磁気吸着力によって、第1設置対象51に収容部11を設置することも、第2設置対象52に収容部11を設置することも可能である。
[第2実施形態]
図4を参照して、容器、容器セット、容器用アタッチメント、および容器セットの使用方法の第2実施形態を説明する。第2実施形態の容器は、第2設置部32の構成、および第2連結部22を備える点において、第1実施形態の容器とは相違する。以下、第1実施形態の容器と相違する点を主に説明すると共に、第1実施形態の容器と同じ構成に同一の符号を付して説明を割愛する。
【0066】
図4が示すように、容器は、第2連結部22を備える。第2連結部22は、容器用アタッチメントを構成する。第2連結部22は、第2連結部22を介して第2設置部32に収容部11を連結する。第2連結部22は、本体用固定部21Aを備える。第2連結部22は、本体用固定部21Aに本体接続部11Aを接続することを通じて、第2連結部22に収容部11を解除可能に固定する。
【0067】
すなわち、本体用固定部21Aは、第1連結部21と第2連結部22とに共通する機能を有する。共通する機能は、本体接続部11Aに解除可能に固定されることである。第2連結部22の本体用固定部21Aは、第1連結部21の本体用固定部21Aと同じ程度の(a)磁気的吸着を発現してもよいし、同じ程度の(b)圧力的吸着を発現してもよい。第2連結部22の本体用固定部21Aは、第1設置部31の共通接続部31Bと同じ程度の(c)貼着を発現してもよいし、同じ程度の(d)係止を発現してもよい。
【0068】
第2連結部22は、第2設置用固定部22Bを備える。第2連結部22は、第2設置用固定部22Bに第2設置接続部32Bを接続することを通じて、第2連結部22に第2設置部32を固定する。第2連結部22は、単一の部材でもよいし、複数の部材の組み合わせでもよい。
【0069】
第2設置接続部32Bは、共通接続部31Bと相違する。共通接続部31Bに対する第2設置接続部32Bの相違は、第2設置部32に第1連結部21を固定することに関わる(i)機械的な構造の相違でもよいし、(ii)構成材料の相違でもよいし、(iii)表面の相違でもよい。
【0070】
すなわち、第2連結部22は、第2設置部32の第2設置接続部32Bに固定されることに特化した第2設置用固定部22Bを備える。第2設置接続部32Bは、第2設置用固定部22Bと一体でもよいし、別体でもよい。すなわち、第2連結部22は、第2設置部32と一体の部材でもよいし、別体の部材でもよい。第2連結部22が第2設置部32と一体の部材である場合、第1連結部21が第1設置部31と一体の部材でもよい。
【0071】
容器セットの使用方法において、収容部11の本体接続部11Aは、第2連結部22の本体用固定部21Aに解除可能に固定される。第2設置部32の第2設置接続部32Bは、第2連結部22の第2設置用固定部22Bに固定される。第2設置部32の第2取付部32Cは、第2設置対象52の第2被取付部52Cに固定される。これによって、収容部11が第2設置対象52に設置される。
【0072】
このように、容器を第1設置対象51に設置する場合に、第1設置部31に第1連結部21を介して収容部11を連結する。一方、容器を第2設置対象52に設置する場合に、第2設置部32に第2連結部22を介して収容部11を連結する。
【0073】
上記実施形態によれば、以下に列挙する効果が得られる。
(2-1)第1連結部21と共通する第2連結部22の本体用固定部21Aが、収容部11の本体接続部11Aに解除可能に固定される。このため、第1連結部21の本体用固定部21Aが収容部11の本体接続部11Aに固定されることによって第1設置対象51に収容部11を設置することが可能である。加えて、第2連結部22の本体用固定部21Aが収容部11の本体接続部11Aに固定されることによって第2設置対象52に収容部11を設置することも可能である。
【0074】
(2-2)第1設置部31と第1連結部21とが一体の部材であり、第2設置部32と第2連結部22とが一体の部材である。このため、第1連結部21に第2設置部32を組み合わせたり、第2連結部22に第1設置部31を組み合わせたりするように、容器セットの使用方法において誤った作業が防止される。
【0075】
[第1実施例]
図5が示すように、収容部11は、中空円盤状の樹脂製品である。収容部11の内部は、シャンプーなどのトイレタリー製品を収容する。収容部11は、本体接続部11Aとして円形孔状の嵌合凹部を備える。嵌合凹部の内周面は、開口から底部に向けて拡径する。排出部12は、収容部11の内部と連通するスパウトである。収容部11が利用者の手などによって押圧されるとき、排出部12が所定容量の内容物を排出する。
【0076】
第1連結部21は、円盤状の磁石である。第1連結部21は、収容部11の嵌合凹部に嵌め込まれる。第1連結部21は、本体用固定部21Aとして磁石の外周面を備える。収容部11は、第1連結部21を収容部11から取り外し可能に、収容部11に第1連結部21を固定する。本体接続部11Aは、嵌合凹部の嵌合力を(d)機械的な係合力として本体用固定部21Aに作用させる。なお、収容部11は、嵌合凹部の底面に両面テープを備え、両面テープの(c)貼着力によって、収容部11に第1連結部21を解除可能に固定してもよい。第1連結部21は、設置用固定部21Bとして磁極面を備える。
【0077】
第1設置部31の一例は、強磁性体板である。第1設置対象51は、第1被取付部51Cとして(i)浴室の(iii)壁面を備える。第1設置部31は、第1取付部31Cとして、浴室の壁面に貼着される貼着面を備える。第1設置部31は、共通接続部31Bとして、貼着面とは反対側の側面である(a)磁気吸着面を備える。
【0078】
容器セットの使用方法において、第1連結部21の外周面は、収容部11の嵌合凹部に解除可能に嵌合する。第1設置部31の磁気吸着面は、第1連結部21の磁極面に解除可能に磁気的吸着される。第1設置部31の接合面は、第1設置対象51の壁面に接合される。これによって、収容部11が浴室の壁面に設置される。
【0079】
第1設置部31の他例は、吸盤部材である。第1設置部31は、第1取付部31Cとして、第1設置対象51の壁面に(b)負圧吸着する吸盤を備える。第1設置部31の他例は、共通接続部31Bとして、吸盤とは反対側の側面に板状の強磁性体を備える。強磁性体の表面は、(a)磁気吸着面である。第1設置部31の磁気吸着面は、第1連結部21の磁極面に解除可能に磁気的吸着される。第1設置部31の吸盤は、第1設置対象51の壁面に負圧吸着する。これによって、収容部11が浴室の壁面に設置される。
【0080】
第2設置部32の一例は、強磁性体製のフック部材である。第2設置対象52は、第2被取付部52Cとして(i)浴室の(iii)タオルハンガーを備える。第2設置部32は、第2取付部32Cとして、第2設置対象52のタオルハンガーに(d)掛け止めされるフックを備える。第2設置部32の一例は、共通接続部31Bとして、フックから延びる側面に(a)磁気吸着面を備える。第2設置部32の磁気吸着面は、第1連結部21の磁極面に解除可能に磁気的吸着される。第1設置部31のフックは、第1設置対象51のタオルハンガーに掛け止めされる。これによって、収容部11が浴室のタオルハンガーに設置される。
【0081】
第2設置部32の他例は、ストラップ付き強磁性体プレートである。第2設置対象52は、第2被取付部52Cとして(i)浴室の(iii)タオルハンガーを備える。第2設置部32は、第2取付部32Cとして、第2設置対象52のタオルハンガーに(d)締結されるストラップを備える。第2設置部32の他例は、共通接続部31Bとして、ストラップに連結されたプレートに(a)磁気吸着面を備える。第2設置部32の磁気吸着面は、第1連結部21の磁極面に解除可能に磁気的吸着される。第2設置部32のストラップは、第2設置対象52のタオルハンガーに締結される。これによって、収容部11が浴室のタオルハンガーに設置される。
【0082】
[第2実施例]
図6が示すように、収容部11は、円筒状の樹脂製品である。収容部11の内部は、シャンプーなどのトイレタリー製品を収容する。収容部11の首部は、本体接続部11Aとして雄ねじを備える。排出部12は、収容部11の内部と連通する開口である。
【0083】
第1連結部21は、スパウトを備えたキャップである。第1連結部21は、本体用固定部21Aとして、収容部11の雄ねじに螺着する雌ねじを備える。収容部11は、第1連結部21を収容部11から取り外し可能に、収容部11に螺着によって第1連結部21を固定する。本体接続部11Aは、雄ねじの螺着力を(d)機械的な係合力として本体用固定部21Aに作用させる。
【0084】
第1連結部21は、設置用固定部21Bとしてキャップ本体の外周面を備える。設置用固定部21Bは、第1設置部31と一体に成形されている。
第1設置部31の一例は、第1連結部21から延在する板状部であって、磁石プレートを備える。第1設置部31は、第1取付部31Cとして、磁石プレートの磁極面である(a)磁気吸着面を備える。第1設置対象51は、第1被取付部51Cとして、(i)浴室の(iii)壁面に接合された強磁性板を備える。
【0085】
容器セットの使用方法において、第1連結部21の雌ねじは、収容部11の雄ねじに解除可能に螺合する。第1設置部31の磁気吸着面は、第1設置対象51の壁面に接合される。これによって、収容部11が浴室の壁面に設置される。
【0086】
図7が示すように、第2連結部22もまた、スパウトを備えたキャップである。第2連結部22は、本体用固定部21Aとして、第1連結部21と共通し、かつ収容部11の雄ねじに螺着する雌ねじを備える。収容部11は、第2連結部22を収容部11から取り外し可能に、収容部11に螺着によって第2連結部22を固定する。本体接続部11Aは、雄ねじの螺着力を(d)機械的な係合力として本体用固定部21Aに作用させる。
【0087】
第2連結部22は、第2設置用固定部22Bとしてキャップ本体の外周面を備える。第2設置用固定部22Bは、第2設置接続部32Bと共に第1設置部31と一体に成形されている。
【0088】
第2設置部32の一例は、第2連結部22から延在する板状部である。第2設置部32は、第2取付部32Cとして、第2設置部32の先端に(a)掛け止めされるフックを備える。第2設置対象52は、第2被取付部52Cとして(i)浴室の(iii)タオルハンガーを備える。
【0089】
容器セットの使用方法において、第2連結部22の雌ねじは、収容部11の雄ねじに解除可能に螺合する。第2設置部32のフックは、第2設置対象52のタオルハンガーに掛け止めされる。これによって、収容部11が浴室のタオルハンガーに設置される。
【0090】
[変更例]
上記各実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
[本体部]
・本体部は、収容部11に限らず、排出部12でもよいし、収容部11と排出部12との両方でもよい。本体接続部11Aは、収容部11に限らず、排出部12に備えられてもよいし、収容部11と排出部12との両方に備えられてもよい。
【0091】
・収容部11は、1つの部材でもよいし、2つ以上の部材の組み合わせでもよい。排出部12は、1つの部材でもよいし、2つ以上の部材の組み合わせでもよい。本体部が1つの部材である場合、本体接続部11Aは、本体用固定部21Aと係合する本体の一部分である。本体部が2つ以上の部材の組み合わせである場合、本体接続部11Aは、本体用固定部21Aに接続される部材を含む1つ以上の部材によって構成されてもよい。
【0092】
[連結部]
・第1連結部21と第2連結部22とは、相互に異なる本体用固定部21Aを備えてもよい。この際、本体部は、第1連結部21が備える本体用固定部21Aに接続される第1本体接続部と、第2連結部22が備える本体用固定部21Aに接続される第2本体接続部とを備えてもよい。
【0093】
[設置部]
・第1設置部31と第2設置部32とは、相互に異なる接続部を備えてもよい。この際、第1連結部21は、第1設置部31が備える第1接続部に解除可能に固定される第1設置用固定部と、第2設置部32が備える第2接続部に解除可能に固定される第2設置用固定部22Bとを備えてもよい。第2連結部22もまた、第1設置部31が備える第1接続部に解除可能に固定される第1設置用固定部と、第2設置部32が備える第2接続部に解除可能に固定される第2設置用固定部22Bとを備えてもよい。
【0094】
上記各実施形態、各実施例、および変更例から導き出される技術的思想を付記する。
[付記1]
嵌合凹部を備え、液状体を収容する樹脂製品である収容部と、
前記収容部から前記液状体を排出する排出部と、を備える容器であって、
第1設置対象に前記収容部を設置するための第1取付部を備えた第1設置部と、
前記嵌合凹部に嵌め込まれる磁石である連結部を介して前記第1設置部に前記収容部を連結する前記連結部と、を備え、
第2設置対象に前記収容部を設置するための第2取付部を備えた第2設置部と、前記第1設置部とが、相互に共通する磁気吸着面を共通接続部としてそれぞれ備え、かつ前記連結部とは別体であり、
前記連結部は、各共通接続部に解除可能に固定される磁極面を設置用固定部として備え、前記第2設置部に前記第1設置部を可逆的に変更可能に構成され、
前記第1取付部は、設置対象に貼着される貼着部、設置対象に負圧吸着する負圧吸着部、設置対象に掛け止められるフック、設置対象に係止されるストラップからなる群から選択されるいずれか1つであり、
前記第2取付部は、前記群から選択される前記第1取付部以外の少なくとも1つである、ことを特徴とする容器。
【0095】
[付記2]
嵌合凹部を備え、液状体を収容する樹脂製品である収容部と、
前記収容部から前記液状体を排出する排出部と、を備える容器セットであって、
第1設置対象に前記収容部を設置するための第1取付部を備えた第1設置部と、
第2設置対象に前記本体部を設置するための第2取付部を備えた第2設置部と、
前記嵌合凹部に嵌め込まれる磁石である連結部を介して前記第1設置部に前記収容部を連結する前記連結部と、を備え、
前記第1設置部と前記第2設置部とは、相互に共通する磁気吸着面を共通接続部としてそれぞれ備え、かつ前記連結部とは別体であり、
前記連結部は、各共通接続部に解除可能に固定される磁極面を設置用固定部として備え、前記収容部に連結する対象を前記第1設置部から前記第2設置部に可逆的に変更可能に構成され、
前記第1取付部は、設置対象に貼着される貼着部、設置対象に負圧吸着する負圧吸着部、設置対象に掛け止められるフック、設置対象に係止されるストラップからなる群から選択されるいずれか1つであり、
前記第2取付部は、前記群から選択される前記第1取付部以外の少なくとも1つである、ことを特徴とする容器セット。
【0096】
[付記3]
嵌合凹部を備え、液状体を収容する樹脂製品である収容部、および前記収容部から前記液状体を排出する排出部を備える容器に適用される容器用アタッチメントであって、
第1設置対象に前記収容部を設置するための第1取付部を備えた第1設置部と、
前記嵌合凹部に嵌め込まれる磁石である連結部を介して前記第1設置部に前記収容部を連結する前記連結部と、を備え、
第2設置対象に前記収容部を設置するための第2取付部を備えた第2設置部と、前記第1設置部とが、相互に共通する磁気吸着面を共通接続部としてそれぞれ備え、かつ前記連結部とは別体であり、
前記連結部は、各共通接続部に解除可能に固定される磁極面を設置用固定部として備え、前記第2設置部に前記第1設置部を可逆的に変更可能に構成され、
前記第1取付部は、設置対象に貼着される貼着部、設置対象に負圧吸着する負圧吸着部、設置対象に掛け止められるフック、設置対象に係止されるストラップからなる群から選択されるいずれか1つであり、
前記第2取付部は、前記群から選択される前記第1取付部以外の少なくとも1つである、ことを特徴とする容器用アタッチメント。
【0097】
[付記4]
嵌合凹部を備え、液状体を収容する樹脂製品である収容部と、前記収容部から前記液状体を排出する排出部と、を備える容器セットの使用方法であって、
第1設置対象に前記収容部を設置するための設置部が第1設置部であり、
第2設置対象に前記収容部を設置するための設置部が第2設置部であり、
前記嵌合凹部に嵌め込まれる磁石である連結部を介して各設置部に前記収容部を連結する前記連結部であって、前記収容部に連結する対象を前記第1設置部から前記第2設置部に可逆的に変更可能に構成された前記連結部を用い、
前記収容部を前記第1設置対象に設置する場合に、前記第1設置部の磁気吸着面に前記連結部の磁極面を吸着させて前記収容部を連結することと、
前記収容部を前記第2設置対象に設置する場合に、前記第2設置部の磁気吸着面に前記連結部の前記磁極面を吸着させて前記収容部を連結することと、を含む、
ことを特徴とする容器セットの使用方法。
【0098】
[付記5]
液状体を収容する樹脂製品である収容部と、
前記収容部から前記液状体を排出する開口である排出部と、を備える容器であって、
第1設置対象に前記収容部を設置するための第1取付部を備えた第1設置部と、
前記排出部に通じるスパウトを備え、前記第1設置部と一体である第1連結部を介して前記第1設置部に前記収容部を連結する前記第1連結部と、を備え、
第2設置対象に前記収容部を設置するための第2取付部を備えた第2設置部と一体である第2連結部と、前記第1連結部とが、相互に共通する雌ねじを本体用固定部としてそれぞれ備え、
前記収容部は、各本体用固定部に解除可能に固定される雄ねじを首部に備え、
前記第1連結部は、前記雄ねじから前記第1連結部の雌ねじを螺脱することによって前記第2設置部に前記第1設置部を可逆的に変更可能に構成され、
前記第1取付部は、設置対象に貼着される貼着部、設置対象に負圧吸着する負圧吸着部、設置対象に掛け止められるフック、設置対象に係止されるストラップからなる群から選択されるいずれか1つであり、
前記第2取付部は、前記群から選択される前記第1取付部以外の少なくとも1つである、ことを特徴とする容器。
【0099】
[付記6]
液状体を収容する樹脂製品である収容部と、
前記収容部から前記液状体を排出する開口である排出部と、を備える容器セットであって、
第1設置対象に前記収容部を設置するための第1取付部を備えた第1設置部と、
第2設置対象に前記収容部を設置するための第2取付部を備えた第2設置部と、
前記排出部に通じるスパウトを備え、前記第1設置部と一体である第1連結部を介して前記第1設置部に前記本体部を連結する前記第1連結部と、
前記排出部に通じるスパウトを備え、前記第2設置部と一体である第2連結部を介して前記第2設置部に前記本体部を連結する前記第2連結部と、を備え、
前記第1連結部は、前記第2連結部と共通し、かつ前記収容部の首部が有する雄ねじに解除可能に固定される雌ねじである本体用固定部を備え、前記雄ねじから前記雌ねじを螺脱することによって前記収容部に連結する対象を前記第1設置部から前記第2設置部に可逆的に変更可能に構成され、
前記第1取付部は、設置対象に貼着される貼着部、設置対象に負圧吸着する負圧吸着部、設置対象に掛け止められるフック、設置対象に係止されるストラップからなる群から選択されるいずれか1つであり、
前記第2取付部は、前記群から選択される前記第1取付部以外の少なくとも1つである、ことを特徴とする容器セット。
【0100】
[付記7]
液状体を収容する樹脂製品である収容部、および前記収容部から前記液状体を排出する排出部を備える容器に適用される容器用アタッチメントであって、
第1設置対象に前記収容部を設置するための第1取付部を備えた第1設置部と、
前記排出部に通じるスパウトを備え、前記第1設置部と一体である第1連結部を介して前記第1設置部に前記収容部を連結する前記第1連結部と、を備え、
第2設置対象に前記収容部を設置するための第2取付部を備えた第2設置部と一体である第2連結部と、前記第1設置部とが、相互に共通する雌ねじを本体用固定部としてそれぞれ備え、
前記収容部は、各本体用固定部に解除可能に固定される雄ねじを首部に備え、
前記第1連結部は、前記雄ねじから前記第1連結部の雌ねじを螺脱することによって前記第2設置部に前記第1設置部を可逆的に変更可能に構成され、
前記第1取付部は、設置対象に貼着される貼着部、設置対象に負圧吸着する負圧吸着部、設置対象に掛け止められるフック、設置対象に係止されるストラップからなる群から選択されるいずれか1つであり、
前記第2取付部は、前記群から選択される前記第1取付部以外の少なくとも1つである、ことを特徴とする容器用アタッチメント。
【0101】
[付記8]
液状体を収容する樹脂製品である収容部と、前記収容部から前記液状体を排出する排出部と、を備える容器セットの使用方法であって、
第1設置対象に前記収容部を設置するための第1取付部を備えた第1設置部と、前記排出部に通じるスパウトを備え、前記第1設置部に前記収容部を連結する第1連結部とが一体であり、
第2設置対象に前記収容部を設置するための第2取付部を備えた第2設置部と、前記排出部に通じるスパウトを備え、前記第2設置部に前記収容部を連結する第2連結部とが一体であり、
前記第1連結部は、前記第2連結部と共通し、かつ前記収容部の首部が備える雄ねじに解除可能に固定される雌ねじを本体用固定部として備え、前記収容部に連結する対象を前記第1設置部から前記第2設置部に可逆的に変更可能に構成され、
前記収容部を前記第1設置対象に設置する場合に、前記収容部に前記第1連結部を螺着して前記第1設置部に前記第1連結部を介して前記収容部を連結することと、
前記収容部を前記第2設置対象に設置する場合に、前記収容部に前記第2連結部を螺着して前記第2設置部に前記第2連結部を介して前記収容部を連結することと、を含み、
前記第1取付部は、設置対象に貼着される貼着部、設置対象に負圧吸着する負圧吸着部、設置対象に掛け止められるフック、設置対象に係止されるストラップからなる群から選択されるいずれか1つであり、
前記第2取付部は、前記群から選択される前記第1取付部以外の少なくとも1つである、ことを特徴とする容器セットの使用方法。
【符号の説明】
【0102】
11…収容部
11A…本体接続部
12…排出部
21…第1連結部
21A…本体用固定部
21B…設置用固定部
22…第2連結部
31…第1設置部
31B…共通接続部
31C…第1取付部
32…第2設置部
32C…第2取付部
51…第1設置対象
51C…第1被取付部
52…第2設置対象
52C…第1被取付部