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特開2024-35318サービス提供システム、プログラム、端末プログラム、及びサーバプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024035318
(43)【公開日】2024-03-14
(54)【発明の名称】サービス提供システム、プログラム、端末プログラム、及びサーバプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0645 20230101AFI20240307BHJP
【FI】
G06Q30/06 350
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022139702
(22)【出願日】2022-09-02
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】504365098
【氏名又は名称】株式会社アクセア
(74)【代理人】
【識別番号】100117101
【弁理士】
【氏名又は名称】西木 信夫
(74)【代理人】
【識別番号】100120318
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 朋浩
(72)【発明者】
【氏名】吉田 忠司
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB21
(57)【要約】
【課題】利用料金を増加させることなくユーザが一時退出可能なサービス提供システムを提供する。
【解決手段】サービス提供システムは、管理サーバ30と、端末装置20に実装された端末プログラム28と、各店舗にそれぞれ設置された店舗端末40と、ドアロック装置50とを備える。ユーザは、端末装置20に表示された一時退出画面における指示にしたがって、ブースに設置されたQRコード(登録商標)を撮像する。端末プログラム28は、QRコードから店舗IDを読み取り、当該店舗IDと、メモリに記憶されたユーザIDとを含む一時退出申請を管理サーバ30に送信する(S79)。管理サーバ30は、一時退出申請に含まれる店舗IDが示す店舗の店舗端末40にロック解除指示を送信するとともに(S83)、一時退出時刻をユーザ管理データベースに登録する(S87)。すなわち、チェックアウトされることなくユーザによるブースの利用が継続される。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネットに接続される第1通信インタフェース、第1メモリ、及び第1コントローラを有する管理サーバと、
インターネットに接続される第2通信インタフェース、第2メモリ、入力インタフェース、カメラ、ディスプレイ、及び第2コントローラを有する端末装置と、
店舗の貸出スペースの出入口に設置されたドアロック装置と、
上記ドアロック装置及びインターネットに接続される第3通信インタフェース、及び第3コントローラを有する店舗端末と、を備えており、
上記第2コントローラは、
上記店舗の貸出スペース外に設置された第1コード画像を上記カメラに撮像させ、撮像画像から店舗識別情報を取得し、取得した当該店舗識別情報及び上記第2メモリに記憶されたユーザ識別情報を含むチェックイン申請を上記第2通信インタフェースを通じて上記管理サーバに送信するチェックイン申請送信処理と、
上記店舗の貸出スペース内に設置された第2コード画像を上記カメラに撮像させ、撮像画像から店舗識別情報を取得し、取得した上記店舗識別情報及び上記ユーザ識別情報を含む第1チェックアウト申請を上記第2通信インタフェースを通じて上記管理サーバに送信する第1チェックアウト申請送信処理と、
上記第2コード画像を上記カメラに撮像させ、撮像画像から店舗識別情報を取得し、取得した上記店舗識別情報及び上記ユーザ識別情報を含む一時退出申請を上記第2通信インタフェースを通じて上記管理サーバに送信する一時退出申請送信処理と、を実行し、
上記第1コントローラは、
上記第1通信インタフェースを通じて上記チェックイン申請を受信するチェックイン申請受信処理と、
上記チェックイン申請を受信したことに基づいて、上記ユーザ識別情報及びチェックイン情報を対応付けて上記第1メモリに記憶させる第1登録処理と、
上記第1通信インタフェースを通じて上記チェックイン申請を受信したことに基づいて、上記第1通信インタフェースを通じてロック解除指示を上記店舗端末に送信する第1ロック解除指示送信処理と、
上記第1通信インタフェースを通じて上記第1チェックアウト申請を受信する第1チェックアウト申請受信処理と、
上記第1チェックアウト申請を受信したことに基づいて、上記ユーザ識別情報及びチェックアウト情報を対応付けて上記第1メモリに記憶させる第2登録処理と、
上記第1通信インタフェースを通じて上記第1チェックアウト申請を受信したことに基づいて、上記第1通信インタフェースを通じてロック解除指示を上記店舗端末に送信する第2ロック解除指示送信処理と、
上記第1通信インタフェースを通じて上記第1チェックアウト申請を受信したことに基づいて、上記チェックイン情報及び上記チェックアウト情報に応じた利用料金を算出して決済を行う決済処理と、
上記第1通信インタフェースを通じて上記一時退出申請を受信する一時退出申請受信処理と、
上記一時退出申請を受信したことに基づいて、上記ユーザ識別情報及び一時退出時刻を対応付けて上記第1メモリに記憶させる第3登録処理と、
上記第1通信インタフェースを通じて上記一時退出申請を受信したことに基づいて、上記第1通信インタフェースを通じてロック解除指示を上記店舗端末に送信する第3ロック解除指示送信処理と、を実行し、
上記第3コントローラは、
上記ロック解除指示を上記第3通信インタフェースを通じて受信するロック解除指示受信処理と、
上記ロック解除指示を受信したことに基づいて、上記第3通信インタフェースを通じてロック解除命令を上記ドアロック装置に送信するロック解除命令送信処理と、を実行する、サービス提供システム。
【請求項2】
上記第1コントローラは、
上記第1メモリに上記チェックイン情報及び上記一時退出時刻が記憶されており、且つ上記チェックアウト情報が記憶されていないことに基づいて、当該一時退出時刻からの経過時間が第1閾値時間を超えたか否かを判断する第1判断処理と、
上記経過時間が上記第1閾値時間を超えたと判断したことに基づいて、注意情報を上記第1通信インタフェースを通じて上記端末装置に送信する第1送信処理と、をさらに実行し、
上記第2コントローラは、
上記注意情報を上記第2通信インタフェースを通じて受信したことに基づいて、注意報知画面を上記ディスプレイに表示させる注意報知画面表示処理をさらに実行する、請求項1に記載のサービス提供システム。
【請求項3】
上記第2コントローラは、
上記第1コード画像を上記カメラに撮像させ、撮像画像から店舗識別情報を取得し、取得した店舗識別情報及び上記ユーザ識別情報を含む再入室申請を上記第2通信インタフェースを通じて上記管理サーバに送信する再入室申請送信処理をさらに実行し、
上記第1コントローラは、
上記第1通信インタフェースを通じて上記再入室申請を受信したことに基づいて、上記ユーザ識別情報及び再入室時刻を対応付けて上記第1メモリに記憶させる第4登録処理をさらに実行し、
上記第1コントローラは、
上記第1メモリに上記チェックイン情報及び上記一時退出時刻が記憶されており、且つ上記チェックアウト情報及び上記再入室時刻が記憶されていないことに基づいて、上記第1判断処理を実行する、請求項2に記載のサービス提供システム。
【請求項4】
上記注意報知画面は、チェックアウト指示を受け付けるチェックアウトアイコンを有しており、
上記第2コントローラは、
上記チェックアウト指示を上記入力インタフェースを通じて受け付けたことに基づいて、上記ユーザ識別情報を含む第2チェックアウト申請を上記第2通信インタフェースを通じて上記管理サーバに送信する第2チェックアウト申請送信処理をさらに実行し、
上記第1コントローラは、
上記第1通信インタフェースを通じて上記第2チェックアウト申請を受信したことに基づいて、上記ユーザ識別情報及びチェックアウト情報を対応付けて上記第1メモリに記憶させる第5登録処理をさらに実行する、請求項2に記載のサービス提供システム。
【請求項5】
上記第1コントローラは、
上記第1送信処理を実行した後、上記第1メモリに上記チェックアウト情報が記憶されていないことに基づいて、上記第1メモリに記憶された上記一時退出時刻からの経過時間が、上記第1閾値時間よりも長い第2閾値時間を超えたか否かを判断する第2判断処理と、
上記経過時間が上記第2閾値時間を超えたと判断したことに基づいて、当該経過時間の経過後の時刻を強制チェックアウト時刻として上記第1メモリに記憶させる第6登録処理と、をさらに実行する、請求項2に記載のサービス提供システム。
【請求項6】
上記注意報知画面は、利用継続指示を受け付ける利用継続指示アイコンをさらに有しており、
上記第2コントローラは、
上記利用継続指示を上記入力インタフェースを通じて受け付けたことに基づいて、上記ユーザ識別情報を含む継続情報を上記第2通信インタフェースを通じて上記管理サーバに送信する継続情報送信処理をさらに実行し、
上記第1コントローラは、
上記第1通信インタフェースを通じて上記継続情報を受信したことに基づいて、現在時刻が、上記第1メモリに記憶された上記チェックイン情報に含まれる利用終了予定時刻を超えているか、或いは現在時刻から当該利用終了予定時刻までの残時間が第3閾値時間以下であるか否かを判断する第3判断処理と、
現在時刻が上記利用終了予定時刻を超えている、或いは上記残時間が上記第3閾値時間以下であると判断すると、延長問合せ情報を上記第1通信インタフェースを通じて上記端末装置に送信する問合せ情報送信処理と、を実行し、
上記第2コントローラは、
上記延長問合せ情報を上記第2通信インタフェースを通じて受信したことに基づいて、延長時間を含む延長指示を受け付ける延長指示アイコンを有する延長指示受付画面を上記ディスプレイに表示させる延長指示受付画面表示処理と、
上記延長指示を上記入力インタフェースを通じて受け付けたことに基づいて、当該延長指示及び上記ユーザ識別情報を上記第2通信インタフェースを通じて上記管理サーバに送信する延長指示送信処理と、をさらに実行し、
上記第1コントローラは、
上記延長指示を上記第1通信インタフェースを通じて受信したことに基づいて、当該延長指示に含まれる延長時間を用いて、上記第1メモリに記憶された上記チェックイン情報に含まれる利用終了予定時刻を延長更新する更新処理と、を実行する、請求項2に記載のサービス提供システム。
【請求項7】
上記第1コントローラは、
上記経過時間が上記第2閾値時間を超えたと上記第2判断処理において判断したことに基づいて、強制チェックアウトを行ったことを示す通知情報を上記第1通信インタフェースを通じて上記端末装置に送信する通知情報送信処理をさらに実行し、
上記第2コントローラは、
上記第2通信インタフェースを通じて上記通知情報を受信したことに基づいて、通知画面を上記ディスプレイに表示させる通知画面表示処理をさらに実行する、請求項5に記載のサービス提供システム。
【請求項8】
上記第2コントローラは、
チェックアウト指示を受け付けるチェックアウトアイコンを有するチェックアウト画面を上記ディスプレイに表示させる第1表示処理と、
一時退出指示を受け付ける一時退出アイコンを有する一時退出画面を上記ディスプレイに表示させる第2表示処理と、をさらに実行し、
上記チェックアウト指示を上記入力インタフェースを通じて受け付けたことに基づいて、上記第1チェックアウト申請を生成して上記第1チェックアウト申請送信処理を実行し、
上記一時退出指示を上記入力インタフェースを通じて受け付けたことに基づいて、上記一時退出申請を生成して上記一時退出申請送信処理を実行する、請求項1に記載のサービス提供システム。
【請求項9】
インターネットに接続される第1通信インタフェース、第1メモリ、及び第1コントローラを有する管理サーバに実装されるサーバプログラムと、
インターネットに接続される第2通信インタフェース、第2メモリ、入力インタフェース、カメラ、ディスプレイ、及び第2コントローラを有する端末装置に実装される端末プログラムと、
店舗の貸出スペースの出入口に設置されたドアロック装置及びインターネットに接続される第3通信インタフェース、及び第3コントローラを有する店舗端末に実装される第3プログラムと、を備えており、
上記端末プログラムは、
上記店舗の貸出スペース外に設置された第1コード画像を上記カメラに撮像させ、撮像画像から店舗識別情報を取得し、取得した当該店舗識別情報及び上記第2メモリに記憶されたユーザ識別情報を含むチェックイン申請を上記第2通信インタフェースを通じて上記管理サーバに送信するチェックイン申請送信処理と、
上記店舗の貸出スペース内に設置された第2コード画像を上記カメラに撮像させ、撮像画像から店舗識別情報を取得し、取得した上記店舗識別情報及び上記ユーザ識別情報を含むチェックアウト申請を上記第2通信インタフェースを通じて上記管理サーバに送信するチェックアウト申請送信処理と、
上記第2コード画像を上記カメラに撮像させ、撮像画像から店舗識別情報を取得し、取得した上記店舗識別情報及び上記ユーザ識別情報を含む一時退出申請を上記第2通信インタフェースを通じて上記管理サーバに送信する一時退出申請送信処理とを、上記第2コントローラに実行させ、
上記サーバプログラムは、
上記第1通信インタフェースを通じて上記チェックイン申請を受信するチェックイン申請受信処理と、
上記チェックイン申請を受信したことに基づいて、上記ユーザ識別情報及びチェックイン情報を対応付けて上記第1メモリに記憶させる第1登録処理と、
上記第1通信インタフェースを通じて上記チェックイン申請を受信したことに基づいて、上記第1通信インタフェースを通じてロック解除指示を上記店舗端末に送信する第1ロック解除指示送信処理と、
上記第1通信インタフェースを通じて上記チェックアウト申請を受信するチェックアウト申請受信処理と、
上記チェックアウト申請を受信したことに基づいて、上記ユーザ識別情報及びチェックアウト情報を対応付けて上記第1メモリに記憶させる第2登録処理と、
上記第1通信インタフェースを通じて上記チェックアウト申請を受信したことに基づいて、上記第1通信インタフェースを通じてロック解除指示を上記店舗端末に送信する第2ロック解除指示送信処理と、
上記第1通信インタフェースを通じて上記チェックアウト申請を受信したことに基づいて、上記チェックイン情報及び上記チェックアウト情報に応じた利用料金を算出して決済を行う決済処理と、
上記第1通信インタフェースを通じて上記一時退出申請を受信する一時退出申請受信処理と、
上記一時退出申請を受信したことに基づいて、上記ユーザ識別情報及び一時退出時刻を対応付けて上記第1メモリに記憶させる第3登録処理と、
上記第1通信インタフェースを通じて上記一時退出申請を受信したことに基づいて、上記第1通信インタフェースを通じてロック解除指示を上記店舗端末に送信する第3ロック解除指示送信処理と、を上記第1コントローラに実行させ、
上記第3プログラムは、
上記ロック解除指示を上記第3通信インタフェースを通じて受信するロック解除指示受信処理と、
上記ロック解除指示を受信したことに基づいて、上記第3通信インタフェースを通じてロック解除命令を上記ドアロック装置に送信するロック解除命令送信処理と、を上記第3コントローラに実行させる、プログラム。
【請求項10】
インターネットに接続される通信インタフェース、サーバメモリ、及びコントローラを有する管理サーバに実装されるサーバプログラムであって、
上記通信インタフェースを通じてチェックイン申請を受信するチェックイン申請受信処理と、
上記チェックイン申請を受信したことに基づいて、ユーザ識別情報及びチェックイン情報を対応付けて上記サーバメモリに記憶させる第1登録処理と、
上記通信インタフェースを通じて上記チェックイン申請を受信したことに基づいて、上記通信インタフェースを通じてロック解除指示を店舗端末に送信する第1ロック解除指示送信処理と、
上記通信インタフェースを通じてチェックアウト申請を受信するチェックアウト申請受信処理と、
上記チェックアウト申請を受信したことに基づいて、上記ユーザ識別情報及びチェックアウト情報を対応付けて上記サーバメモリに記憶させる第2登録処理と、
上記通信インタフェースを通じて上記チェックアウト申請を受信したことに基づいて、上記通信インタフェースを通じてロック解除指示を上記店舗端末に送信する第2ロック解除指示送信処理と、
上記通信インタフェースを通じて上記チェックアウト申請を受信したことに基づいて、上記チェックイン情報及び上記チェックアウト情報に応じた利用料金を算出して決済を行う決済処理と、
上記通信インタフェースを通じて一時退出申請を受信する一時退出申請受信処理と、
上記一時退出申請を受信したことに基づいて、上記ユーザ識別情報及び一時退出時刻を対応付けて上記サーバメモリに記憶させる第3登録処理と、
上記通信インタフェースを通じて上記一時退出申請を受信したことに基づいて、上記通信インタフェースを通じてロック解除指示を上記店舗端末に送信する第3ロック解除指示送信処理と、を上記コントローラに実行させる、サーバプログラム。
【請求項11】
インターネットに接続される通信インタフェース、端末メモリ、入力インタフェース、カメラ、ディスプレイ、及びコントローラを有する端末装置に実装される端末プログラムであって、
店舗の貸出スペース外に設置された第1コード画像を上記カメラに撮像させ、撮像画像から店舗識別情報を取得し、取得した当該店舗識別情報及び上記端末メモリに記憶されたユーザ識別情報を含むチェックイン申請を上記通信インタフェースを通じて管理サーバに送信するチェックイン申請送信処理と、
上記店舗の貸出スペース内に設置された第2コード画像を上記カメラに撮像させ、撮像画像から店舗識別情報を取得し、取得した上記店舗識別情報及び上記ユーザ識別情報を含むチェックアウト申請を上記通信インタフェースを通じて上記管理サーバに送信するチェックアウト申請送信処理と、
上記第2コード画像を上記カメラに撮像させ、撮像画像から店舗識別情報を取得し、取得した上記店舗識別情報及び上記ユーザ識別情報を含む一時退出申請を上記通信インタフェースを通じて上記管理サーバに送信する一時退出申請送信処理とを、上記コントローラに実行させる、端末プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗に設けられたスペースを貸し出すサービスをユーザに提供するサービス提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザ同士のマッチングを行うアプリケーションプログラム(いわゆるマッチングアプリ)が知られている(例えば特許文献1参照)。マッチングアプリは、ユーザが所持する端末装置に実装され、管理サーバと通信を行う。管理サーバは、マッチングアプリから収集したユーザの職種や趣味や居住地域や年齢や性別などに基づいてユーザ同士のマッチングを行う。
【0003】
マッチングアプリには、ユーザ同士が実際に会うためのスペースの貸出サービスを提供するものがある(例えば特許文献2参照)。ユーザは、スペースの貸し出しを行う店舗に来店し、マッチングアプリを用いてチェックインやチェックアウトなどを行う。すなわち、ユーザ同士のマッチングを行うマッチングアプリが、スペースの貸出にも使用される。
【0004】
また、スペースの貸出を行うサービスには、当該スペースへの出入口にドアロック装置が設けられたものがある(例えば特許文献3参照)。このサービスでは、ユーザが所持する端末装置に実装されたアプリケーションプログラムから開錠要求が管理サーバに送信される。管理サーバは、開錠要求を受信すると、ドアロック装置の駆動制御を行う制御装置にロック解除指示を送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010-152477号公報
【特許文献2】特開2021-165974号公報
【特許文献3】特開2021-67073号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願に係る発明者は、ユーザへのスペースの貸出サービスを提供するサービス提供システムにおいて、ユーザがチェックインやチェックアウトを行ったことに基づいてドアロックを解除する方式の採用を検討した。
【0007】
所謂オフィスビルなどでは、各階層毎に、オフィススペースとして専有できる複数の領域が部屋として仕切られており、各部屋へ通ずる通路や階段、エレベータなどが共有スペースに位置することが多い。共有スペースには、トイレや自動販売機などが位置することが多い。オフィスビルなどの専有領域に貸出スペースが設けられて専有領域の出入口にドアおよびドアロックが設けられると、貸出スペースを利用するユーザは、トイレや自動販売機を利用するために、貸出スペースをチェックアウトしてドアロックを解除する必要がある。また、貸出スペースに再び入室するために新たにチェックインをする必要がある。このようなチェックインとチェックアウトとにより、例えば時間単位で貸出スペースの利用料金が課金されるとすると、貸出スペースの利用料金が割高となってしまうおそれがある。
【0008】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、利用料金を増加させることなくユーザが一時退出可能なサービス提供システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1) 本発明に係るサービス提供システムは、インターネットに接続される第1通信インタフェース、第1メモリ、及び第1コントローラを有する管理サーバと、インターネットに接続される第2通信インタフェース、第2メモリ、入力インタフェース、カメラ、ディスプレイ、及び第2コントローラを有する端末装置と、店舗の貸出スペースの出入口に設置されたドアロック装置と、上記ドアロック装置及びインターネットに接続される第3通信インタフェース、及び第3コントローラを有する店舗端末と、を備える。上記第2コントローラは、上記店舗の貸出スペース外に設置された第1コード画像を上記カメラに撮像させ、撮像画像から店舗識別情報を取得し、取得した当該店舗識別情報及び上記第2メモリに記憶されたユーザ識別情報を含むチェックイン申請を上記第2通信インタフェースを通じて上記管理サーバに送信するチェックイン申請送信処理と、上記店舗の貸出スペース内に設置された第2コード画像を上記カメラに撮像させ、撮像画像から店舗識別情報を取得し、取得した上記店舗識別情報及び上記ユーザ識別情報を含む第1チェックアウト申請を上記第2通信インタフェースを通じて上記管理サーバに送信する第1チェックアウト申請送信処理と、上記第2コード画像を上記カメラに撮像させ、撮像画像から店舗識別情報を取得し、取得した上記店舗識別情報及び上記ユーザ識別情報を含む一時退出申請を上記第2通信インタフェースを通じて上記管理サーバに送信する一時退出申請送信処理と、を実行する。上記第1コントローラは、上記第1通信インタフェースを通じて上記チェックイン申請を受信するチェックイン申請受信処理と、上記チェックイン申請を受信したことに基づいて、上記ユーザ識別情報及びチェックイン情報を対応付けて上記第1メモリに記憶させる第1登録処理と、上記第1通信インタフェースを通じて上記チェックイン申請を受信したことに基づいて、上記第1通信インタフェースを通じてロック解除指示を上記店舗端末に送信する第1ロック解除指示送信処理と、上記第1通信インタフェースを通じて上記第1チェックアウト申請を受信する第1チェックアウト申請受信処理と、上記第1チェックアウト申請を受信したことに基づいて、上記ユーザ識別情報及びチェックアウト情報を対応付けて上記第1メモリに記憶させる第2登録処理と、上記第1通信インタフェースを通じて上記第1チェックアウト申請を受信したことに基づいて、上記第1通信インタフェースを通じてロック解除指示を上記店舗端末に送信する第2ロック解除指示送信処理と、上記第1通信インタフェースを通じて上記第1チェックアウト申請を受信したことに基づいて、上記チェックイン情報及び上記チェックアウト情報に応じた利用料金を算出して決済を行う決済処理と、上記第1通信インタフェースを通じて上記一時退出申請を受信する一時退出申請受信処理と、上記一時退出申請を受信したことに基づいて、上記ユーザ識別情報及び一時退出時刻を対応付けて上記第1メモリに記憶させる第3登録処理と、
上記第1通信インタフェースを通じて上記一時退出申請を受信したことに基づいて、上記第1通信インタフェースを通じてロック解除指示を上記店舗端末に送信する第3ロック解除指示送信処理と、を実行する。上記第3コントローラは、上記ロック解除指示を上記第3通信インタフェースを通じて受信するロック解除指示受信処理と、上記ロック解除指示を受信したことに基づいて、上記第3通信インタフェースを通じてロック解除命令を上記ドアロック装置に送信するロック解除命令送信処理と、を実行する。
【0010】
ユーザは、所持する端末装置のカメラを用いて、店舗の貸出スペース外に設置された第1コード画像を撮像してチェックインを行う。チェックインがされたことに応じて、貸出スペースの出入口に設置されたドアのロックが解除される。また、ユーザは、端末装置のカメラを用いて貸出スペース内に設置された第2画像コードを撮像することによってチェックアウトを行う。チェックアウトがされたことに応じて、ドアのロックが解除される。ユーザは、トイレ、休憩、飲食物の購入、或いは食事等のために一時的に貸出スペースを退出したい場合、端末装置のカメラを用いて、貸出スペース内に設置された第2画像コードを撮像して一時退出を行う。一時退出の場合、チェックアウト情報が第1メモリに記憶されず、一時退出時刻が第1メモリに記憶される。
【0011】
(2) 上記第1コントローラは、上記第1メモリに上記チェックイン情報及び上記一時退出時刻が記憶されており、且つ上記チェックアウト情報が記憶されていないことに基づいて、当該一時退出時刻からの経過時間が第1閾値時間を超えたか否かを判断する第1判断処理と、上記経過時間が上記第1閾値時間を超えたと判断したことに基づいて、注意情報を上記第1通信インタフェースを通じて上記端末装置に送信する第1送信処理と、をさらに実行してもよい。上記第2コントローラは、上記注意情報を上記第2通信インタフェースを通じて受信したことに基づいて、注意報知画面を上記ディスプレイに表示させる注意報知画面表示処理をさらに実行する。
【0012】
ユーザが貸出スペースから一時退出を行った後、第1閾値時間が経過しても貸出スペースに戻らなかった場合、注意報知画面がユーザの端末装置のディスプレイに表示される。注意報知画面は、例えばチェックアウトがされておらず貸出スペースの利用が継続されていることなどを示す画面である。ユーザは、注意報知画面により、「一時退出中」であってチェックアウトがされていないことを認識する。
【0013】
(3) 上記第2コントローラは、上記第1コード画像を上記カメラに撮像させ、撮像画像から店舗識別情報を取得し、取得した店舗識別情報及び上記ユーザ識別情報を含む再入室申請を上記第2通信インタフェースを通じて上記管理サーバに送信する再入室申請送信処理をさらに実行してもよい。上記第1コントローラは、上記第1通信インタフェースを通じて上記再入室申請を受信したことに基づいて、上記ユーザ識別情報及び再入室時刻を対応付けて上記第1メモリに記憶させる第4登録処理をさらに実行する。上記第1コントローラは、上記第1メモリに上記チェックイン情報及び上記一時退出時刻が記憶されており、且つ上記チェックアウト情報及び上記再入室時刻が記憶されていないことに基づいて、上記第1判断処理を実行する。
【0014】
ユーザが一時退出から貸出スペースに戻った場合、注意報知画面がユーザの端末装置に表示されない。
【0015】
(4) 上記注意報知画面は、チェックアウト指示を受け付けるチェックアウトアイコンを有していてもよい。上記第2コントローラは、上記チェックアウト指示を上記入力インタフェースを通じて受け付けたことに基づいて、上記ユーザ識別情報を含む第2チェックアウト申請を上記第2通信インタフェースを通じて上記管理サーバに送信する第2チェックアウト申請送信処理をさらに実行する。上記第1コントローラは、上記第1通信インタフェースを通じて上記第2チェックアウト申請を受信したことに基づいて、上記ユーザ識別情報及びチェックアウト情報を対応付けて上記第1メモリに記憶させる第5登録処理をさらに実行する。
【0016】
ユーザは、一時退出後、貸出スペースに再度戻らないとことを望む場合、注意報知画面においてチェックアウトアイコンを選択する。チェックアウトアイコンが選択されると、管理サーバは、チェックアウト情報を第1メモリに記憶させて決済を行う。したがって、ユーザは、店舗に戻ることなくチェックアウトを行うことができる。
【0017】
(5) 上記第1コントローラは、上記第1送信処理を実行した後、上記第1メモリに上記チェックアウト情報が記憶されていないことに基づいて、上記第1メモリに記憶された上記一時退出時刻からの経過時間が、上記第1閾値時間よりも長い第2閾値時間を超えたか否かを判断する第2判断処理と、上記経過時間が上記第2閾値時間を超えたと判断したことに基づいて、当該経過時間の経過後の時刻を強制チェックアウト時刻として上記第1メモリに記憶させる第6登録処理と、をさらに実行してもよい。
【0018】
ユーザが注意画面を確認しない場合や、注意画面に表示された注意情報に対応せず、一時退出から第2閾値時間が経過した場合、当該第2閾値時間の経過後に、チェックアウト情報が第1メモリに記憶され、決済が行われる。
【0019】
(6) 上記注意報知画面は、利用継続指示を受け付ける利用継続指示アイコンをさらに有していてもよい。上記第2コントローラは、上記利用継続指示を上記入力インタフェースを通じて受け付けたことに基づいて、上記ユーザ識別情報を含む継続情報を上記第2通信インタフェースを通じて上記管理サーバに送信する継続情報送信処理をさらに実行する。上記第1コントローラは、上記第1通信インタフェースを通じて上記継続情報を受信したことに基づいて、現在時刻が、上記第1メモリに記憶された上記チェックイン情報に含まれる利用終了予定時刻を超えているか、或いは現在時刻から当該利用終了予定時刻までの残時間が第3閾値時間以下であるか否かを判断する第3判断処理と、現在時刻が上記利用終了予定時刻を超えている、或いは上記残時間が上記第3閾値時間以下であると判断すると、延長問合せ情報を上記第1通信インタフェースを通じて上記端末装置に送信する問合せ情報送信処理と、を実行する。上記第2コントローラは、上記延長問合せ情報を上記第2通信インタフェースを通じて受信したことに基づいて、延長時間を含む延長指示を受け付ける延長指示アイコンを有する延長指示受付画面を上記ディスプレイに表示させる延長指示受付画面表示処理と、上記延長指示を上記入力インタフェースを通じて受け付けたことに基づいて、当該延長指示及び上記ユーザ識別情報を上記第2通信インタフェースを通じて上記管理サーバに送信する延長指示送信処理と、をさらに実行する。上記第1コントローラは、上記延長指示を上記第1通信インタフェースを通じて受信したことに基づいて、当該延長指示に含まれる延長時間を用いて、上記第1メモリに記憶された上記チェックイン情報に含まれる利用終了予定時刻を延長更新する更新処理と、を実行する。
【0020】
ユーザは、注意報知画面が端末装置のディスプレイに表示された時点において、貸出スペースの利用を継続したい場合、延長指示アイコンを選択して延長時間を指定する。管理サーバは、ユーザが指定した延長時間だけ、第1メモリに記憶された利用終了予定時刻を延長する。したがって、ユーザは、一時退出中において貸出スペースの利用時間の延長を行うことができる。
【0021】
(7) 上記第1コントローラは、上記経過時間が上記第2閾値時間を超えたと上記第2判断処理において判断したことに基づいて、強制チェックアウトを行ったことを示す通知情報を上記第1通信インタフェースを通じて上記端末装置に送信する通知情報送信処理をさらに実行してもよい。上記第2コントローラは、上記第2通信インタフェースを通じて上記通知情報を受信したことに基づいて、通知画面を上記ディスプレイに表示させる通知画面表示処理をさらに実行する。
【0022】
一時退出から第2閾値時間だけ経過した場合、強制的にチェックアウトがされたことをユーザに通知される。
【0023】
(8) 上記第2コントローラは、チェックアウト指示を受け付けるチェックアウトアイコンを有するチェックアウト画面を上記ディスプレイに表示させる第1表示処理と、一時退出指示を受け付ける一時退出アイコンを有する一時退出画面を上記ディスプレイに表示させる第2表示処理と、をさらに実行してもよい。上記チェックアウト指示を上記入力インタフェースを通じて受け付けたことに基づいて、上記第1チェックアウト申請を生成して上記第1チェックアウト申請送信処理を実行する。上記一時退出指示を上記入力インタフェースを通じて受け付けたことに基づいて、上記一時退出申請を生成して上記一時退出申請送信処理を実行する。
【0024】
ユーザは、チェックアウトと一時退出とを容易に選択して貸出スペースから出ることができる。
【0025】
(9) 本発明に係るプログラムは、インターネットに接続される第1通信インタフェース、第1メモリ、及び第1コントローラを有する管理サーバに実装されるサーバプログラムと、インターネットに接続される第2通信インタフェース、第2メモリ、入力インタフェース、カメラ、ディスプレイ、及び第2コントローラを有する端末装置に実装される端末プログラムと、店舗の貸出スペースの出入口に設置されたドアロック装置及びインターネットに接続される第3通信インタフェース、及び第3コントローラを有する店舗端末に実装される第3プログラムと、を備える。上記端末プログラムは、上記店舗の貸出スペース外に設置された第1コード画像を上記カメラに撮像させ、撮像画像から店舗識別情報を取得し、取得した当該店舗識別情報及び上記第2メモリに記憶されたユーザ識別情報を含むチェックイン申請を上記第2通信インタフェースを通じて上記管理サーバに送信するチェックイン申請送信処理と、上記店舗の貸出スペース内に設置された第2コード画像を上記カメラに撮像させ、撮像画像から店舗識別情報を取得し、取得した上記店舗識別情報及び上記ユーザ識別情報を含むチェックアウト申請を上記第2通信インタフェースを通じて上記管理サーバに送信するチェックアウト申請送信処理と、上記第2コード画像を上記カメラに撮像させ、撮像画像から店舗識別情報を取得し、取得した上記店舗識別情報及び上記ユーザ識別情報を含む一時退出申請を上記第2通信インタフェースを通じて上記管理サーバに送信する一時退出申請送信処理とを、上記第2コントローラに実行させる。上記サーバプログラムは、上記第1通信インタフェースを通じて上記チェックイン申請を受信するチェックイン申請受信処理と、上記チェックイン申請を受信したことに基づいて、上記ユーザ識別情報及びチェックイン情報を対応付けて上記第1メモリに記憶させる第1登録処理と、上記第1通信インタフェースを通じて上記チェックイン申請を受信したことに基づいて、上記第1通信インタフェースを通じてロック解除指示を上記店舗端末に送信する第1ロック解除指示送信処理と、上記第1通信インタフェースを通じて上記チェックアウト申請を受信するチェックアウト申請受信処理と、上記チェックアウト申請を受信したことに基づいて、上記ユーザ識別情報及びチェックアウト情報を対応付けて上記第1メモリに記憶させる第2登録処理と、上記第1通信インタフェースを通じて上記チェックアウト申請を受信したことに基づいて、上記第1通信インタフェースを通じてロック解除指示を上記店舗端末に送信する第2ロック解除指示送信処理と、上記第1通信インタフェースを通じて上記チェックアウト申請を受信したことに基づいて、上記チェックイン情報及び上記チェックアウト情報に応じた利用料金を算出して決済を行う決済処理と、上記第1通信インタフェースを通じて上記一時退出申請を受信する一時退出申請受信処理と、上記一時退出申請を受信したことに基づいて、上記ユーザ識別情報及び一時退出時刻を対応付けて上記第1メモリに記憶させる第3登録処理と、上記第1通信インタフェースを通じて上記一時退出申請を受信したことに基づいて、上記第1通信インタフェースを通じてロック解除指示を上記店舗端末に送信する第3ロック解除指示送信処理と、を上記第1コントローラに実行させる。上記第3プログラムは、上記ロック解除指示を上記第3通信インタフェースを通じて受信するロック解除指示受信処理と、上記ロック解除指示を受信したことに基づいて、上記第3通信インタフェースを通じてロック解除命令を上記ドアロック装置に送信するロック解除命令送信処理と、を上記第3コントローラに実行させる。
【0026】
本願発明は、管理サーバ、端末装置、及び店舗端末に実装されるプログラムとして捉えることもできる。
【0027】
(10) 本発明に係るサーバプログラムは、インターネットに接続される通信インタフェース、サーバメモリ、及びコントローラを有する管理サーバに実装される。当該サーバプログラムは、上記通信インタフェースを通じてチェックイン申請を受信するチェックイン申請受信処理と、上記チェックイン申請を受信したことに基づいて、ユーザ識別情報及びチェックイン情報を対応付けて上記サーバメモリに記憶させる第1登録処理と、上記通信インタフェースを通じて上記チェックイン申請を受信したことに基づいて、上記通信インタフェースを通じてロック解除指示を店舗端末に送信する第1ロック解除指示送信処理と、上記通信インタフェースを通じてチェックアウト申請を受信するチェックアウト申請受信処理と、上記チェックアウト申請を受信したことに基づいて、上記ユーザ識別情報及びチェックアウト情報を対応付けて上記サーバメモリに記憶させる第2登録処理と、上記通信インタフェースを通じて上記チェックアウト申請を受信したことに基づいて、上記通信インタフェースを通じてロック解除指示を上記店舗端末に送信する第2ロック解除指示送信処理と、上記通信インタフェースを通じて上記チェックアウト申請を受信したことに基づいて、上記チェックイン情報及び上記チェックアウト情報に応じた利用料金を算出して決済を行う決済処理と、上記通信インタフェースを通じて一時退出申請を受信する一時退出申請受信処理と、上記一時退出申請を受信したことに基づいて、上記ユーザ識別情報及び一時退出時刻を対応付けて上記サーバメモリに記憶させる第3登録処理と、上記通信インタフェースを通じて上記一時退出申請を受信したことに基づいて、上記通信インタフェースを通じてロック解除指示を上記店舗端末に送信する第3ロック解除指示送信処理と、を上記第1コントローラに実行させる。
【0028】
本願発明は、管理サーバに実装されるサーバプログラムとして捉えることもできる。
【0029】
(11) 本発明に係る端末プログラムは、インターネットに接続される通信インタフェース、端末メモリ、入力インタフェース、カメラ、ディスプレイ、及びコントローラを有する端末装置に実装される。当該端末プログラムは、店舗の貸出スペース外に設置された第1コード画像を上記カメラに撮像させ、撮像画像から店舗識別情報を取得し、取得した当該店舗識別情報及び上記端末メモリに記憶されたユーザ識別情報を含むチェックイン申請を上記通信インタフェースを通じて管理サーバに送信するチェックイン申請送信処理と、上記店舗の貸出スペース内に設置された第2コード画像を上記カメラに撮像させ、撮像画像から店舗識別情報を取得し、取得した上記店舗識別情報及び上記ユーザ識別情報を含むチェックアウト申請を上記通信インタフェースを通じて上記管理サーバに送信するチェックアウト申請送信処理と、上記第2コード画像を上記カメラに撮像させ、撮像画像から店舗識別情報を取得し、取得した上記店舗識別情報及び上記ユーザ識別情報を含む一時退出申請を上記通信インタフェースを通じて上記管理サーバに送信する一時退出申請送信処理とを、上記コントローラに実行させる。
【0030】
本願発明は、端末装置に実装される端末プログラムとして捉えることもできる。
【発明の効果】
【0031】
この発明によれば、利用料金を増加させることなく、ユーザは、貸出スペースから一時的に退出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1図1は、サービス提供システム10の構成を示す図であり、且つ端末装置20、管理サーバ30、店舗端末40、及びドアロック装置50の機能ブロック図である。
図2図2は、ユーザ管理データベースを示す図である。
図3図3は、店舗管理データベースを示す図である。
図4図4は、予約処理のフローチャートである。
図5図5は、スポット画面、登録推奨画面、店舗選択画面、及び日時指定画面を示す図である。
図6図6は、チェックイン処理のフローチャートである。
図7図7は、チェックイン画面、読取画面、プラン選択画面、最終確認画面、及び完了通知画面を示す図である。
図8図8は、一時退出処理のフローチャートである。
図9図9は、一時退出画面、チェックイン要求画面、及びロック解除通知画面を示す図である。
図10図10は、再入室処理のフローチャートである。
図11図11は、再入室画面、ロック解除通知画面、及び確認・ロック解除通知画面を示す図である。
図12図12は、監視処理のフローチャートである。
図13図13(A)は、注意報知処理のフローチャートであり、図13(B)は、延長確認処理のフローチャートである。
図14図14は、強制チェックアウト通知処理のフローチャートである。
図15図15は、注意報知画面、延長問合せ画面、及び強制チェックアウト通知画面を示す図である。
図16図16は、チェックアウト処理のフローチャートである。
図17図17は、チェックアウト画面、読取画面、チェックアウト完了通知画面、及びロック解除通知画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施形態について説明がされる。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。例えば、図4図6図8図10図12図13図14、及び図16に示される処理の一部は、本発明の要旨を変更しない範囲で省略されてもよいし、処理順を変更されてもよいし、他の処理に変更されてもよい。また、図5図7図9図11図15、及び図17に示される画面に表示されるアイコンや文字は、本発明の要旨を変更しない範囲で省略されてもよいし、表示位置を変更されてもよいし、他のテキストボックスやアイコンや文字等に変更されてもよい。
【0034】
本実施形態では、図1に示されたサービス提供システム10が説明される。サービス提供事業者は、サービス提供システム10を用いて、ユーザ同士をマッチングするサービス、及びユーザ同士が会うための場としてブース(貸出スペース)を貸し出すサービスをユーザに提供する。
【0035】
サービス提供事業者は、複数のブースをそれぞれ有する複数の店舗を経営する。各店舗において、ブースに通じるドアには、ロック(施錠)及びロックの解除(開錠)を行うドアロック装置50が設けられている。各店舗において、複数のブースに対して1つのドアが設けられていてもよいし、1つのブースに1つのドアが設けられていてもよい。すなわち、各店舗には、1つのドアロック装置50が設けられていてもよいし、複数のドアロック装置50が設けられていてもよい。以下では、各店舗に1つのドアロック装置50が設けられている場合について説明がされる。
【0036】
ドアロック装置50は、管理サーバ30によって遠隔で操作される。管理サーバ30は、ユーザが店舗においてチェックイン或いはチェックアウトを行ったことに基づいて、或いはユーザがブースからの一時退出申請を行ったことに基づいて、ロックの解除を行う。
【0037】
以下、サービス提供システム10の構成や実行する処理について詳しく説明がされる。
【0038】
サービス提供システム10は、サービス提供事業者が運用する管理サーバ30と、各ユーザがそれぞれ所持する端末装置20と、店舗端末40と、ドアロック装置50とを備える。
【0039】
また、サービス提供システム10は、店舗のドアなどに貼り付けられた第1QRコード(登録商標)及び第2QRコード(登録商標)を備える。
【0040】
第1QRコード(登録商標)は、ユーザのチェックイン用及び再入室用であって、ドアの室外側の面或いはその近傍に貼り付けられている。ユーザの再入室とは、ユーザがブースから一時的に退出した後、ブースに再入室することを意味する。ブースからの一時退出とは、ブースに戻ることを前提としてブースから出ることを意味する。第1QRコード(登録商標)は、各店舗をそれぞれ識別する店舗IDを読み取り可能なコードである。すなわち、一の店舗に使用される第1QRコード(登録商標)と、他の店舗に使用される第1QRコード(登録商標)とは、相違する。第1QRコード(登録商標)は、第1コード画像の一例である。店舗IDは、店舗識別情報の一例である。
【0041】
第2QRコード(登録商標)は、ユーザのチェックイン用及び一時退出用であって、ドアの室内側の面或いはその近傍に貼り付けられている。第2QRコード(登録商標)は、各店舗をそれぞれ識別する店舗IDを読み取り可能なコードである。第2QRコード(登録商標)は、第2コード画像の一例である。
【0042】
一の店舗に使用される第1QRコード(登録商標)と第2QRコード(登録商標)とは、同一のQRコード(登録商標)である。ただし、第1QRコード(登録商標)と第2QRコード(登録商標)とは、相違していてもよい。
【0043】
端末装置20は、スマートフォン(登録商標)、タブレット(登録商標)、或いはノートパソコンなど、ユーザが携帯可能な通信端末である。端末装置20は、CPU21、メモリ22、通信インタフェース23、ディスプレイ24、入力インタフェース25、及びカメラ29を有する。
【0044】
CPU21は、メモリ22に記憶されたOS26、ブラウザ27、及び端末プログラム28を実行する中央演算処理装置である。CPU21は、第2コントローラ及びコントローラの一例である。
【0045】
通信インタフェース23は、移動体通信或いはWi-Fiなどの無線通信によって情報やデータを送受信するインタフェースである。通信インタフェース23は、第2通信インタフェース及び通信インタフェースの一例である。
【0046】
入力インタフェース25は、例えばディスプレイ24に重ねられた透明な膜状のタッチセンサ、或いは音声入力用のマイクロフォンである。
【0047】
カメラ29は、レンズ及び複数の撮像素子を有する。カメラ29は、撮像によって生成した画像データを出力する。カメラ29は、いわゆるデジタルカメラである。カメラ29は、QRコード(登録商標)の撮像に用いられる。
【0048】
メモリ22は、ROM及びRAMを有する。メモリ22は、第2メモリ及び端末メモリの一例である。
【0049】
メモリ22は、オペレーティングシステムであるOS26及びブラウザ27を記憶する。また、メモリ22は、端末プログラム28を記憶可能な記憶領域を有する。端末プログラム28は、サービス提供事業者がユーザに提供するプログラムである。端末プログラム28は、いわゆるアプリケーションプログラムであってもよいし、ブラウザ27の機能を拡張する、いわゆるプラグインアプリであってもよい。或いは、端末プログラム28は、ジャバスクリプトを含むhtmlデータであってもよい。
【0050】
ユーザは、例えばブラウザ27を起動させて、管理サーバ30がインターネット11上に公開するURLにアクセスし、サービス提供事業者が提供するウェブページをディスプレイ24に表示させる。ユーザは、当該ウェブページにおいて氏名や年齢や性別や住所などを入力し、サービス提供事業者が提供するサービスへの入会申請を行う。管理サーバ30は、入会申請がされたことに基づいて、サーバアドレス、ユーザID、及び端末プログラム28を端末装置20に返信する。すなわち、サーバアドレス、ユーザID、及び端末プログラム28が端末装置20にダウンロード(インストール)される。ダウンロードされたサーバアドレス、ユーザID、及び端末プログラム28は、メモリ22に記憶される。
【0051】
サーバアドレスは、管理サーバ30に付されたグローバルIPアドレスである。なお、上記URLは、サーバアドレスと、上記ウェブページを示すパスを含む。
【0052】
ユーザIDは、ユーザ、或いは端末装置20、或いは端末プログラム28を個々に識別する識別情報である。ユーザIDは、ユーザ識別情報の一例である。
【0053】
ユーザは、ダウンロードされた端末プログラム28を起動させ、入力画面を表示させる。ユーザは、入力画面において、所在地(住所)、職業、及び趣味などである公開情報を入力する。入力された公開情報は、サーバアドレスを用いて管理サーバ30に送信される。管理サーバ30は、受信した公開情報を後述のユーザ管理データベース(図2参照)に登録する。管理サーバ30は、登録された公開情報等を用いて、ユーザ同士のマッチングを行い、マッチングした他のユーザに関する情報等を端末装置20に返信する。ユーザは、マッチングされた他のユーザに対して、実際に会うための要望等を管理サーバ30を介して行う。ユーザは、マッチングされた他のユーザの同意や承諾後、サービス提供事業者が経営する店舗のブースの予約を、端末プログラム28を用いて行う。
【0054】
ドアロック装置50は、例えば筐体(不図示)と、当該筐体にスライド可能に支持されたデッドボルト(不図示)と、このデッドボルトをスライドさせる駆動装置52と、駆動装置52の駆動を制御する制御部51と、通信インタフェース53とを備える。駆動装置52は、例えばソレノイドである。制御部51は、例えばマイクロプロセッサである。通信インタフェース53は、店舗に付設されたLAN(ローカルエリアネットワーク)12と有線或いは無線によって接続されている。ドアロック装置50は、LAN12を介して店舗端末40と接続されている。
【0055】
ドアロック装置50の制御部51は、店舗端末40から通信インタフェース53を通じてロック命令が入力されたことに応じて駆動装置52を駆動する。駆動装置52は、デッドボルトをスライドさせてドアをロック(施錠)する。制御部51は、店舗端末40から通信インタフェース53を通じてロック解除命令が入力されたことに応じて駆動装置52を駆動する。駆動装置52は、デッドボルトをスライドさせてドアのロックを解除(開錠)する。或いは、制御部51は、ドアを常時ロックし、ロック解除命令が入力されると、一定時間だけ、ドアのロックが解除された状態を維持する。
【0056】
ドアロック装置50として市販の電気錠或いは電子錠が用いられる。ただし、店舗端末40から入力される命令によってドアのロックを解除可能であれば、どのようなドアロック装置50が用いられてもよい。以下では、ドアを常時ロックし、ロック解除命令が入力された場合のみ、一定時間だけドアのロックが解除された状態を維持するドアロック装置50が用いられた場合について説明がされる。
【0057】
店舗端末40は、店舗に設置されたパーソナルコンピュータ、ノートパソコン、或いはタブレットなどである。店舗端末40は、CPU41、メモリ42、通信インタフェース43、ディスプレイ44、及び入力インタフェース45を備える。CPU41、メモリ42、及び通信インタフェース43の構成は、端末装置20のCPU21、メモリ22、及び通信インタフェース23と同様である。店舗端末40がパーソナルコンピュータである場合、ディスプレイ44は、いわゆるモニタであり、入力インタフェース45は、マウス、キーボード、或いはマイクロフォンなどである。CPU41は、第3コントローラの一例である。通信インタフェース43は、第3通信インタフェースの一例である。
【0058】
通信インタフェース43は、店舗に付設されたLAN12に接続されている。店舗端末40は、LAN12を通じてドアロック装置50と通信可能である。LAN12には、インターネット11と接続されたルータなどのゲートウェイ装置(不図示)が接続されている。店舗端末40は、LAN12、ゲートウェイ装置、及びインターネット11を通じて管理サーバ30と通信可能である。
【0059】
店舗端末40は、LAN12、ゲートウェイ装置、及びインターネット11を通じて管理サーバ30からロック解除指示を受信したことに基づいて、LAN12を通じてドアロック装置50にロック解除命令を送信する。すなわち、管理サーバ30は、遠隔操作によってドアのロックを解除することができる。
【0060】
管理サーバ30は、CPU31、メモリ32、通信インタフェース33、及びクロックモジュール34を備える。管理サーバ30は、サービス提供事業者が所有するサーバであってもよいし、いわゆるレンタルサーバであってもよい。
【0061】
CPU31は、メモリ32に記憶されたOS36やサーバプログラム37などのプログラムを実行する中央演算処理装置である。CPU31は、第1コントローラ及びコントローラの一例である。
【0062】
通信インタフェース33は、LAN12及びゲートウェイ装置を介してインターネット11に接続され、或いはインターネット11に直接接続されている。通信インタフェース33は、第1通信インタフェース及び通信インタフェースの一例である。
【0063】
クロックモジュール34は、現在時刻を出力するモジュールである。なお、クロックモジュール34が管理サーバ30に設けられる代わりに、サーバプログラム37が、インターネット11を通じて現在時刻を取得する機能を有していてもよい。
【0064】
メモリ32は、オペレーティングシステムであるOS36、サーバプログラム37、ユーザ管理データベース、及び店舗管理データベースを記憶している。メモリ32は、第1メモリ及びサーバメモリの一例である。なお、第1メモリ及びサーバメモリは、管理サーバ30がアクセス可能なストレージサーバなどの他のサーバが有するメモリであってもよい。
【0065】
サーバプログラム37は、端末装置20と通信を行う通信機能や、ユーザ管理データベース及び店舗管理データベースを管理するデータベース管理機能や、ユーザ管理データベースに登録された情報を読み出してユーザ同士のマッチングを行うマッチング機能や、ブースの予約やチェックインやチェックアウトや決済等を行う予約決済機能などを備える。サーバプログラム37は、上記各機能をそれぞれ実行する複数のモジュール(プログラム)の集合体であってもよいし、単一のプログラムであってもよい。
【0066】
図2が示すように、ユーザ管理データベースは、ユーザに関する情報(上段部分)や、ユーザが行ったブースの予約に関する予約情報(中段部分)や、実際にブースを利用した後の当該利用に関する利用情報(下段部分)などの管理を行うデータベースである。
【0067】
ユーザ管理データベースは、複数のカラム(列)及び複数のレコード(行)を有する。各カラムは、項目名をそれぞれ付されている。一のカラムは、項目名「ユーザID」を付されている。項目名「ユーザID」が付されたカラムの各フィールドには、ユーザIDがそれぞれ登録されている。各レコードは、ユーザIDによって個々に識別される。すなわち、一のレコードは、一のユーザに対応している。
【0068】
サーバプログラム37は、端末装置20が送信した入会申請を受信すると、ユーザ管理データベースに新たなレコードを生成するとともに、ユーザ管理データベースに使用されていないユニークなユーザIDを生成し、生成したユーザIDを、生成した新たなレコードに登録する。
【0069】
ユーザ管理データベースの他のカラムには、項目名「氏名」、「性別」、「年齢」、「住所」、「職業」、「趣味1」、「マッチングユーザID」、「所属グループ」、及び「決済用情報」などが付されている。
【0070】
項目名「氏名」が付されたカラムの各フィールドには、ユーザの「姓」及び「名」がそれぞれ登録されている。項目名「性別」が付されたカラムの各フィールドには、ユーザの性別がそれぞれ登録されている。項目名「年齢」が付されたカラムの各フィールドには、ユーザの年齢がそれぞれ登録されている。項目名「住所」が付されたカラムの各フィールドには、ユーザの所在地を示す住所がそれぞれ登録されている。サーバプログラム37は、端末プログラム28が送信した入会申請に含まれるユーザの氏名、性別、年齢、及び住所を各カラムの各フィールドにそれぞれ登録する。
【0071】
項目名「職業」及び「趣味1」が付されたカラムの各フィールドには、ユーザの職業及び趣味がそれぞれ登録されている。サーバプログラム37は、端末プログラム28が送信した上述の公開情報に含まれる職業や趣味を各カラムの各フィールドにそれぞれ登録する。なお、図2には項目名「趣味1」が付されたカラムのみが示されているが、項目名「趣味2」や「趣味3」が付された複数のカラムがユーザ管理データベースに設けられていてもよい。
【0072】
項目名「マッチングユーザID」及び「グループID」が付されたカラムの各フィールドには、ユーザとマッチングした他のユーザのユーザID(マッチングユーザID)、及びユーザが所属するグループに付されたグループIDがそれぞれ登録されている。サーバプログラム37は、ユーザ同士のマッチングを行ったことに応じて、マッチングした他のユーザのユーザIDをマッチングユーザIDとして該当カラムのフィールドに登録する。また、サーバプログラム37は、ユーザが既存のグループに入った場合、ユーザが入ったグループに付されたグループIDを該当カラムのフィールドに登録する。或いは、サーバプログラム37は、ユーザが新たなグループを作った場合、ユーザ管理データベースに登録されていないユニークなグループIDを新たに生成し、生成したグループIDを該当カラムのフィールドに登録する。
【0073】
なお、ユーザ同士のマッチングや、グループへの入会や、新たなグループの生成は、どのようにして行われてもよい。
【0074】
項目名「決済用情報」が付されたカラムの各フィールドには、ユーザがブースを借りた場合の料金の支払いを自動で行うために必要な情報(決済用情報)がそれぞれ登録される。例えば決済用情報は、クレジットカードのカード番号、及び本人確認用の認証情報である。決済用情報として、カード番号及び認証情報が項目名「決済用情報」が付されたカラムの各フィールドにそれぞれ登録される。但し、決済用情報は、銀行ID、口座番号、及び認証情報などであってもよい。
【0075】
ユーザは、自動決済を希望する場合、端末プログラム28を用いて決済用情報をサービス提供事業者(管理サーバ30)に提供する。管理サーバ30のサーバプログラム37は、提供された決済用情報をユーザ管理データベースに登録する。
【0076】
ユーザ管理データベースは、項目名「予約情報1」や「予約情報2」などがそれぞれ付されたカラムを有する。当該カラムの各フィールドには、ユーザが行ったブースの予約に関する予約情報がそれぞれ登録される。なお、ユーザ管理データベースは、項目名「予約情報3」や「予約情報4」等が付されたカラムを有していてもよい。以下では、項目名「予約情報1」及び「予約情報2」等を区別しない場合、単に項目名「予約情報」と記載して説明がされる。
【0077】
項目名「予約情報」が付されたカラムは、複数のサブカラムを有する。当該サブカラムは、項目名「店舗ID」、「予約日」、「開始時刻」、「終了時刻」、「予約期間」、「サービス種別」、「チェックイン時刻」、「利用終了予定時刻」、「一時退出時刻」、「再入室時刻」、「注意情報」、「応答」、及び「延長」などをそれぞれ付されている。
【0078】
項目名「店舗ID」が付されたサブカラムの各フィールドには、ユーザが予約した店舗に付された識別情報である店舗IDがそれぞれ登録されている。
【0079】
項目名「予約日」が付されたサブカラムの各フィールドには、ユーザがブースを借りる予定の日付がそれぞれ登録されている。項目名「開始時刻」が付されたサブカラムの各フィールドには、ユーザがブースを使用する期間の開始予定時刻がそれぞれ登録されている。項目名「終了時刻」が付されたサブカラムの各フィールドには、ユーザがブースを借りる期間の終了予定時刻がそれぞれ登録されている。項目名「予約期間」が付されたサブカラムの各フィールドには、ユーザがブースを借りる期間がそれぞれ登録されている。「1h」は、1時間を示し、「3h」は、3時間を示している。
【0080】
項目名「サービス種別」が付されたサブカラムの各フィールドには、サービス提供事業者が設定したサービスの種別がそれぞれ登録されている。例えば「30hパック」は、通常料金よりも安い定額料金でブースを30時間貸し出すサービスを示す。
【0081】
項目名「チェックイン時刻」が付されたサブカラムの各フィールドには、ユーザが実際にチェックインした時刻がそれぞれ登録される。例えば「10:00」からブースを借りる予約に対しユーザが30分の遅刻をした場合、「10:30」のチェックイン時刻が当該カラムのフィールドに登録される。なお、「-」は、ユーザが未だチェックインしていないこと、或いは予約したにも拘らずユーザがブースを借りなかったことを示す。
【0082】
項目名「利用終了予定時刻」が付されたサブカラムの各フィールドには、ユーザが実際にチェックインした時刻(チェックイン時刻)をブースの貸出開始時刻とした場合の貸出(利用)の終了予定時刻がそれぞれ登録される。
【0083】
項目名「一時退出時刻」が付されたサブカラムの各フィールドには、ユーザがブースから一時的に退出した時刻がそれぞれ登録される。項目名「再入室時刻」が付されたサブカラムの各フィールドには、一時退出を行ったユーザがブースに再入室した時刻がそれぞれ登録される。項目名「注意報知」が付されたサブカラムの各フィールドには、一時退出からユーザが戻らない場合に当該ユーザに対して注意報知を行った時刻がそれぞれ登録される。項目名「応答」が付されたサブカラムの各フィールドには、注意報知に対してユーザが応答したことを示す「有」、或いは注意報知に対してユーザが応答しなかったことを示す「無」がそれぞれ登録される。項目名「延長」が付されたサブカラムの各フィールドには、注意報知に対して、ユーザがブースの利用を延長することを示す応答をした場合に、ユーザが指定した延長時間がそれぞれ登録される。
【0084】
図2には示されていないが、ユーザが予約を行わずに店舗に来店してチェックインを行った場合に情報が登録されるカラムがユーザ管理データベースにさらに設けられていてもよい。当該カラムは、例えば項目名「予約無し利用情報」が付される。当該カラムは、上述の項目名「店舗ID」、「サービス種別」、「チェックイン時刻」、「利用終了予定時刻」、「一時退出時刻」、「再入室時刻」、「注意報知」、「応答」、及び「延長」が付されたサブカラムを有する。
【0085】
項目名「予約情報」の各サブカラムの各フィールドに登録された情報は、予約に対するブースの利用が終了した後(チェックアウト後)や、利用終了予定時刻の経過後に、ユーザ管理データベースから削除され、或いは他のデータベースに移される。また、項目名「予約無し利用情報」の各サブカラムの各フィールドに登録された情報は、ブースの利用が終了した後(チェックアウト後)に、ユーザ管理データベースから削除され、或いは他のデータベースに移される。
【0086】
ユーザ管理データベースは、項目名「利用情報1」及び「利用情報2」などがそれぞれ付されたカラムを有する。当該カラムの各フィールドには、ユーザによって実際にブースが利用された後、具体的にはチェックアウトが行われた後、項目名「予約情報」及び項目名「予約無し利用情報」に登録された情報が移動されて登録される。すなわち、ユーザの予約や利用に関する情報は、チェックアウトがされるまでは項目名「予約情報」及び項目名「予約無し利用情報」が付されたカラムにおいて管理され、利用が終了した後は、項目名「利用情報1」或いは「利用情報2」が付されたカラムによって管理される。なお、ユーザ管理データベースは、項目名「利用情報3」や「利用情報4」等が付されたカラムを有していてもよい。以下では、項目名「利用情報1」及び「利用情報2」等を区別しない場合、単に項目名「利用情報」と記載して説明がされる。
【0087】
項目名「利用情報」が付されたカラムは、複数のサブカラムを有する。当該サブカラムは、項目名「店舗ID」、「利用日」、「サービス種別」、「チェックイン時刻」、「チェックアウト時刻」、「利用時間」、「利用料金」、「一時退出時刻」、「再入室時刻」、「強制チェックアウト」、及び「一時退出からのチェックアウト」などがそれぞれ付されている。
【0088】
項目名「店舗ID」が付されたサブカラムの各フィールドには、ユーザがチェックインを行った店舗に付された店舗IDがそれぞれ登録される。項目名「利用日」が付されたサブカラムの各フィールドには、ユーザがチェックインを行った日付がそれぞれ登録される。項目名「サービス種別」が付されたサブカラムの各フィールドには、ユーザがチェックインを行った際に選択したサービスの種別がそれぞれ登録される。
【0089】
項目名「チェックイン時刻」が付されたサブカラムの各フィールドには、ユーザがチェックインを行った時刻がそれぞれ登録される。項目名「チェックアウト時刻」が付されたサブカラムの各フィールドには、ユーザがチェックアウトを行った時刻、或いは強制チェックアウトが行われた時刻がそれぞれ登録される。項目名「利用時間」が付されたサブカラムの各フィールドには、ユーザがブースを利用した期間、すなわちチェックイン時刻からチェックアウト時刻までの時間がそれぞれ登録される。項目名「利用料金」が付されたサブカラムの各フィールドには、ユーザが利用したブースの利用料金がそれぞれ登録される。
【0090】
項目名「一時退出時刻」が付されたサブカラムの各フィールドには、ユーザが一時退出を行った時刻がそれぞれ登録される。項目名「再入室時刻」が付されたサブカラムの各フィールドには、一時退出を行ったユーザがブースに再入室した時刻がそれぞれ登録される。項目名「強制チェックアウト」が付されたサブカラムの各フィールドには、強制チェックアウトがされたことを示す「O」、或いは強制チェックアウトがされなかったことを示す「-」がそれぞれ登録される。強制チェックアウトは、一時退出を行ったユーザが所定時間が経過してもブースに戻らなかった場合に行われる。項目名「一時退出からのチェックアウト」が付されたサブカラムの各フィールドには、一時退出を行ったユーザが、ブースに戻ることなくチェックアウトを行ったことを示す「O」、或いは「-」がそれぞれ登録される。
【0091】
なお、ユーザ管理データベースは、上述した項目名以外の項目名が付されたカラムを更に有していてもよい。
【0092】
次に、メモリ32に記憶された店舗管理データベース(図1参照)について説明がされる。店舗管理データベースは、サービス提供事業者が経営する店舗に関する情報と、当該店舗に対してされた予約に関する情報を管理するデータベースである。
【0093】
図3に示されるように、店舗管理データベースは、複数のカラム(列)及び複数のレコード(行)を有する。各カラムは、項目名をそれぞれ付されている。一のカラムは、項目名「店舗ID」を付されている。項目名「店舗ID」が付されたカラムの各フィールドには、店舗IDがそれぞれ登録されている。各レコードは、店舗IDによって個々に識別される。すなわち、一のレコードは、一の店舗に対応している。
【0094】
店舗管理データベースの他のカラムには、項目名「店舗名」、「住所」、「写真」、「料金/15分」、及び「店舗予約情報1」などが付されている。なお、ユーザ管理データベースは、項目名「店舗予約情報2」や「店舗予約情報3」等が付されたカラムを有していてもよい。以下では、項目名「店舗予約情報1」及び「店舗予約情報2」等を区別しない場合、単に項目名「店舗予約情報」と記載して説明がされる。
【0095】
項目名「店舗名」が付されたサブカラムの各フィールドには、「板橋店」や「鶴見店」や「千種店」などの店舗名がそれぞれ登録されている。項目名「住所」が付されたサブカラムの各フィールドには、店舗の所在地(住所)がそれぞれ登録されている。
【0096】
項目名「写真」が付されたサブカラムの各フィールドには、店舗の写真を示す写真ファイル或いは当該写真ファイルの格納場所を示すファイルパスがそれぞれ登録されている。図示例では写真ファイルはpdfファイルである。
【0097】
項目名「料金/15分」が付されたカラムの各フィールドには、単位時間(15分)当たりの利用金額がそれぞれ登録されている。
【0098】
項目名「店舗予約情報」が付されたカラムは、複数のサブカラムを有している。各サブカラムは、項目名「ユーザID」、「予約日」、「開始時刻」、「終了時刻」、「予約期間」、「サービス種別」などをそれぞれ付されている。
【0099】
項目名「ユーザID」が付されたサブカラムの各フィールドには、予約を行ったユーザのユーザIDがそれぞれ登録されている。項目名「予約日」が付されたサブカラムの各フィールドには、ユーザがブースを借りる予定の日付(予約日)がそれぞれ登録されている。項目名「開始時刻」が付されたサブカラムの各フィールドには、ユーザがブースを借りる期間の開始予定時刻がそれぞれ登録されている。項目名「終了時刻」が付されたサブカラムの各フィールドには、ユーザがブースを借りる期間の終了予定時刻がそれぞれ登録されている。項目名「予約期間」が付されたサブカラムの各フィールドには、ユーザがブースを借りる期間がそれぞれ登録されている。項目名「サービス種別」が付されたサブカラムの各フィールドには、ユーザが選択したサービスの種別がそれぞれ登録されている。
【0100】
なお、店舗管理データベースは、上述した項目名以外の項目名が付されたカラムを更に有していてもよい。
【0101】
次に、ユーザが端末装置20を用いてブースの予約を行う際に端末プログラム28及びサーバプログラム37が実行する予約処理について、図4を参照して説明がされる。なお、端末プログラム28が実行する処理は、コントローラ(或いはコンピュータ)であるCPU21が実行する処理でもある。また、サーバプログラム37が実行する処理は、コントローラ(或いはコンピュータ)であるCPU31が実行する処理でもある。また、図4図6図8図10図12図13図14、及び図16に示されたフローチャートでは、「データベース」は「DB」に省略して記載されている。
【0102】
ユーザは、端末装置20において端末プログラム28を起動させる。起動された端末プログラム28は、不図示のホーム画面をディスプレイ24に表示させる(S11)。なお、端末プログラム28は、ホーム画面やその他の表示画面のフォーマットデータを予め有している。或いは、端末プログラム28が端末装置20にダウンロードされる際に、上記フォーマットデータがメモリ22に記憶される。
【0103】
ユーザは、表示されたホーム画面において、スポット画面(図5(A)参照)を表示させるための入力を行う。端末プログラム28は、当該入力を受け付けたことに基づいて(S12)、ユーザID及び店舗情報要求を含むHTTPリクエストをインターネット11を通じて管理サーバ30に送信する(S13)。店舗情報要求や、以下で説明される各種の要求や申請は、例えばコマンドである。
【0104】
管理サーバ30のサーバプログラム37は、ユーザID及び店舗情報要求を含むHTTPリクエストを受信すると(S13)、店舗情報要求に基づいて、店舗管理データベースに登録された店舗ID、店舗名、住所、及び写真ファイル等である店舗情報を読み出す(S14)。また、サーバプログラム37は、受信したユーザIDと同一のユーザIDを有するレコードをユーザ管理データベース(図2参照)において特定する。サーバプログラム37は、特定したレコードに決済用情報が登録されているか否かを判断し、決済用情報が登録されているか否かを示す決済用情報の確認情報を生成する(S15)。決済用情報の確認情報は、自動決済(いわゆる自動引落し)を行えるか否かを示す情報である。サーバプログラム37は、店舗情報、及び決済用情報の確認情報を含むHTTPレスポンスを、ステップS13で受信したHTTPリクエストの応答として端末装置20に返信する(S16)。
【0105】
端末装置20の端末プログラム28は、管理サーバ30が返信したHTTPレスポンスを受信する(S16)。端末プログラム28は、受信したHTTPレスポンスに含まれる店舗情報を含むスポット画面をディスプレイ24に表示させる(S17)。
【0106】
図5(A)は、スポット画面を示す。スポット画面は、店舗名を示す文字、住所を示す文字、及び店舗の写真を有する。また、スポット画面は、「ブース予約」アイコン61を有する。ユーザは、表示された各店舗の住所等を参照して予約する店舗を決めた後、「ブース予約」アイコン61を選択(タップ)する。
【0107】
図4に示されるように、端末プログラム28は、ユーザによる「ブース予約」アイコン61の選択を受け付ける(S18)。端末プログラム28は、ステップS16で受信したHTTPレスポンスに含まれる決済用情報の確認情報に基づいて、自動決済が行えるか否かを判断する(S19)。端末プログラム28は、自動決済が行えないと判断すると(S19:No)、登録推奨画面をディスプレイ24に表示させる(S20)。登録推奨画面は、決済用情報の登録をユーザに促す画面である。すなわち、ブースの予約は、自動決済を必要とする。
【0108】
図5(B)は、登録推奨画面を示す。登録推奨画面は、「ブースのご予約にはクレジットカードの登録が必要です。」の文字と、「登録」アイコン62とを有する。ユーザは、ブースの予約を望む場合、「登録」アイコン62を選択する。ユーザは、ブースの予約を断念する場合、「戻る」アイコン(不図示)を選択する。「戻る」アイコンは、例えば端末装置20のディスプレイ24にデフォルトで表示されるアイコンである。
【0109】
図4に示されるように、端末プログラム28は、ユーザの入力を受け付け(S21)、受け付けた入力が「登録」アイコン62の選択であるか否かを判断する(S22)。端末プログラム28は、受け付けた入力が「登録」アイコン62の選択でなく「戻る」アイコンの選択であると判断すると(S22:No)、スポット画面をディスプレイ24に再度表示させる(S17)。
【0110】
端末プログラム28は、受け付けた入力が「登録」アイコン62の選択であると判断すると(S22:Yes)、登録処理を実行する(S23)。具体的には、端末プログラム28は、不図示の入力画面をディスプレイ24に表示させ、クレジットカードのカード番号及び認証情報の入力を受け付ける。端末プログラム28は、受け付けたカード番号及び認証情報を含むHTTPリクエストをインターネット11を通じて管理サーバ30に送信する。管理サーバ30のサーバプログラム37は、クレジット会社や銀行等が運用するサーバに当該カード番号や認証情報を送信するなどの所定の処理を実行した後、カード番号及び認証情報をユーザ管理データベースに登録する。また、サーバプログラム37は、登録が完了したことを示す登録完了通知を含むHTTPレスポンスを、カード番号及び認証情報を含むHTTPリクエストに対する応答として端末装置20に返信する。
【0111】
端末装置20の端末プログラム28は、登録完了通知を受信したことに基づいて、或いはステップS19において自動決済が可能であると判断したことに基づいて(S19:Yes)、店舗選択画面をディスプレイ24に表示させる(S24)。
【0112】
図5(C)に示されるように、店舗選択画面は、それぞれ店舗名を有する複数の店舗選択アイコン63と、「検索」アイコン64とを有する。ユーザは、複数の店舗選択アイコン63から一の店舗選択アイコン63を選択した後、「検索」アイコン64を選択する。
【0113】
図4に示されるように、端末装置20の端末プログラム28は、店舗選択アイコン63及び「検索」アイコン64を選択するユーザの入力を受け付けたことに基づて(S25)、ユーザが選択した店舗の店舗IDと、予約情報の返信要求とを含むHTTPリクエストをインターネット11を通じて管理サーバ30に送信する(S26)。
【0114】
管理サーバ30のサーバプログラム37は、店舗ID及び返信要求を含むHTTPリクエストを受信したことに基づいて(S26)、受信した店舗IDと同一の店舗IDを有するレコードを店舗管理データベースにおいて特定し、特定したレコードに登録された店舗情報及び店舗予約情報を読み出す(S27)。サーバプログラム37は、読み出した店舗情報及び店舗予約情報を含むHTTPレスポンスを、ステップS26で受信したHTTPリクエストの応答として端末装置20に返信する(S28)。
【0115】
端末装置20の端末プログラム28は、店舗情報及び店舗予約情報を含むHTTPレスポンスを受信したことに基づいて、日時指定画面をディスプレイ24に表示させる(S29)。
【0116】
図5(D)に示されるように、日時指定画面は、複数の「日付」アイコン65からなるカレンダ66と、「確認」アイコン67とを有する。ユーザは、予約する日付の「日付」アイコン65を選択する。
【0117】
端末プログラム28は、ユーザによる「日付」アイコン65の選択を受け付けたことに基づいて、不図示の予約期間入力画面をディスプレイ24に表示させる。予約期間入力画面は、例えばブースの使用開始予定時刻の選択を受け付けるプルダウンメニュー、ブースの使用終了予定時刻の選択を受け付けるプルダウンメニュー、及びサービスの種別の選択を受け付けるプルダウンメニューなどを有する。ユーザは、予約期間入力画面において、ブースの使用開始予定時刻及び使用終了予定時刻と、サービスの種別とを選択する。また、ユーザは、当該選択の後、日時指定画面において「確認」アイコン67を選択する。
【0118】
図4に示されるように、端末プログラム28は、「日付」アイコン65の選択と、予約日の指定と、使用開始予定時刻及び使用終了予定時刻の選択と、サービスの種別の選択と、「確認」アイコン67の選択とを受け付けたことに基づいて(S30)、予約申請を生成する(S31)。予約申請は、ユーザID、店舗ID、予約日、使用開始予定時刻、使用終了予定時刻、及びサービスの種別を有する。端末プログラム28は、生成した予約申請含むHTTPリクエストをインターネット11を通じて管理サーバ30に送信する(S32)。なお、サービスの種別の選択は、予約時ではなくチェックイン時に行われてもよい。
【0119】
管理サーバ30のサーバプログラム37は、予約申請を受信したことに基づいて(S32)、予約申請に含まれるユーザIDと同一のユーザIDを有するレコードをユーザ管理データベースにおいて特定する。サーバプログラム37は、特定したレコードの各フィールドであって、かつ項目名「予約情報」が付されたカラムの各フィールドに、予約申請に含まれる店舗ID、予約日、使用開始予定時刻(開始時刻)、使用終了予定時刻(終了時刻)、予約期間、及びサービス種別などの予約情報をそれぞれ登録する(S33)。
【0120】
また、サーバプログラム37は、予約申請に含まれる店舗IDと同一の店舗IDを有するレコードを店舗管理データベースにおいて特定する。サーバプログラム37は、特定したレコードの各フィールドであって、かつ項目名「店舗予約情報」が付されたカラムの各フィールドに、予約申請に含まれるユーザID、予約日、使用開始予定時刻(開始時刻)、使用終了予定時刻(終了時刻)、予約期間、及びサービス種別などの予約情報をそれぞれ登録する(S34)。サーバプログラム37は、ユーザ管理データベース及び店舗管理データベースに予約情報を登録したこと、すなわち予約申請を受け付けたことに基づいて、予約が完了したことを示す予約完了通知を含むHTTPレスポンスを、ステップS32で受信したHTTPリクエストに対する応答として端末装置20に返信し(S35)、予約処理を終了する(エンド)。
【0121】
端末装置20の端末プログラム28は、予約完了通知を受信したことに基づいて(S35)、不図示の予約完了通知画面をディスプレイ24に表示させ(S36)、予約処理を終了する(エンド)。
【0122】
次に、ユーザが、来店した店舗においてチェックインを行う際に、端末プログラム28及びサーバプログラム37が実行するチェックイン処理について説明がされる。
【0123】
ユーザは、端末装置20を操作して端末プログラム28を起動させる。起動された端末プログラム28は、上述のホーム画面(不図示)をディスプレイ24に表示させる。ユーザは、表示されたホーム画面において、チェックイン画面(図7(A)参照)の表示を指示するアイコンを選択する。
【0124】
図6に示されるように、端末プログラム28は、ホーム画面において上記アイコンの選択を受け付けたことに基づいて(S41)、チェックイン画面をディスプレイ24に表示させる(S42)。
【0125】
図7(A)に示されるように、チェックイン画面は、「チェックイン」アイコン71を有する。ユーザは、チェックインを行う場合、「チェックイン」アイコン71を選択する。
【0126】
図6に示されるように、端末プログラム28は、「チェックイン」アイコン71の選択を受け付けたことに基づいて(S43)、読取画面(図7(B)参照)をディスプレイ24に表示させるとともに、カメラ29を起動させる(S44)。
【0127】
図7(B)に示されるように、読取画面は、カメラ29が撮像した画像を表示する画像表示領域72を有する。ユーザは、店舗に設置された第1QRコード(登録商標)にカメラ29を向け、当該第1QRコード(登録商標)の撮像を指示する入力を行う。
【0128】
図6に示されるように、端末プログラム28は、ユーザの撮像指示の入力を受け付けたことに基づいて(S45)、カメラ29が出力した画像データを取得する(S46)。端末プログラム28は、取得した画像データから店舗IDを読み取る(S47)。なお、画像データから店舗IDを読み取る処理は、端末装置20に実装されたQRコード読取アプリ(不図示)が実行してもよい。
【0129】
端末プログラム28は、取得した店舗IDと、メモリ22に記憶されたユーザIDと、予約確認要求とを含むHTTPリクエストを、インターネット11を通じて管理サーバ30に送信する(S48)。
【0130】
管理サーバ30のサーバプログラム37は、店舗ID、ユーザID、及び予約確認要求を含むHTTPリクエストを受信する(S48)。サーバプログラム37は、受信したユーザIDと同一のユーザIDを有するレコードを、ユーザ管理データベースにおいて特定する。サーバプログラム37は、特定したレコードに、現在の日付と同一の日付を有し、かつ受信した店舗IDと同一の店舗IDを有する予約情報が登録されているか否かを判断する(S49)。すなわち、サーバプログラム37は、ユーザが予約を行っているか否かを判断する(S49)。
【0131】
サーバプログラム37は、予約がされていないと判断すると(S49:No)、予約がされていないことを示す予約なし通知を含むHTTPレスポンスを、ステップS48で受信したHTTPリクエストに対する応答として端末装置20に返信する(S50)。
【0132】
サーバプログラム37は、予約がされていると判断すると(S49:Yes)、特定したレコードに登録された予約情報を読み出す(S51)。サーバプログラム37は、読み出した予約情報を含むHTTPレスポンスを、ステップS48で受信したHTTPリクエストに対する応答として端末装置20に返信する(S52)。
【0133】
端末装置20の端末プログラム28は、予約なし通知を含むHTTPレスポンスを受信し(S50)、或いは予約情報を含むHTTPレスポンスを受信する(S52)。端末プログラム28は、受信したHTTPレスポンスに含まれるのが予約なし通知であるか、予約情報であるかを判断する(S53)。
【0134】
端末プログラム28は、受信したHTTPレスポンスに含まれるのが予約なし通知であると判断すると(S53:予約なし通知)、不図示の入力画面をディスプレイ24に表示させる(S54)。当該入力画面は、サービスの種別などの指定の入力を受け付ける画面である。ユーザは、当該入力画面においてサービスの種別などの入力を行う。当該入力画面は、後述のプラン選択画面(図7(C)参照)と同一の画面であってもよい。端末プログラム28は、当該入力画面においてサービスの種別などの入力を受け付ける(S55)。
【0135】
なお、入力画面の表示は、決済用情報がユーザ管理データベースに登録されて自動決済が可能であることを要件としていてもよい。例えば、ステップS50において管理サーバ30が返信するHTTPレスポンスには、上述の決済用情報の確認情報が含まれる。端末装置20の端末プログラム28は、ステップS53において予約なし通知であると判断すると(S53:予約なし通知)、登録推奨画面(図5(B)参照)をディスプレイ24に表示させ、クレジットカード番号や認証情報の登録をユーザに促す。端末プログラム28は、決済用情報がユーザ管理データベースに登録された後、入力画面をディスプレイ24に表示させる。すなわち、店舗におけるブースの利用は、自動決済が可能であることを要件としていてもよい。
【0136】
端末プログラム28は、受信したHTTPレスポンスに含まれるのが予約情報であると判断すると(S53:予約情報)、プラン選択画面をディスプレイ24に表示させる(S56)。
【0137】
図7(C)に示されるように、プラン選択画面は、サービスの種別(プラン)の選択を受け付ける複数の「サービス選択」アイコン73と、人数の指定を受け付ける「人数」アイコン74と、「次へ」アイコン75とを有する。
【0138】
ユーザは、プラン選択画面において、サービスの種別(プラン)を選択し、かつ人数の指定を行った後、「次へ」アイコン75を選択する。
【0139】
なお、端末プログラム28は、予約時においてユーザが指定した利用開始予定時刻及び利用終了予定時刻等の変更を受け付ける画面をディスプレイ24に表示し、当該変更を受け付けてもよい。
【0140】
図6に示されるように、端末プログラム28は、プラン選択画面において、サービスの種別(プランの種類)の選択、人数の指定、及び「次へ」アイコン75の選択を受け付けたことに基づいて(S57)、或いはステップS55の入力を受け付けたことに基づいて、最終確認画面をディスプレイ24に表示させる(S58)。
【0141】
図7(D)に示すように、最終確認画面は、「30時間パック」などのサービスの種別(プラン)を示す文字と、「1名」などの人数を示す文字と、「退店時もQRコードを読み取ってください」の文字からなる注意表示76と、「はい」アイコン77と、「いいえ」アイコン78と、を有する。
【0142】
ユーザは、注意表示76を確認した後、ブースの利用を行う場合、「はい」アイコン77を選択する。
【0143】
図6に示されるように、端末プログラム28は、ユーザによる「はい」アイコン77の選択を受け付けたことに基づいて(S59)、チェックイン申請を生成する(S60)。チェックイン申請は、ユーザID、店舗ID、利用開始予定時刻(チェックイン時刻)、利用終了予定時刻、サービスの種別を含む。端末プログラム28は、生成したチェックイン申請を含むHTTPリクエストをインターネット11を通じて管理サーバ30に送信する(S61)。ステップS61の処理は、チェックイン申請送信処理の一例である。
【0144】
管理サーバ30のサーバプログラム37は、チェックイン申請を含むHTTPリクエストを受信する(S61)。ステップS61の処理は、チェックイン申請受信処理の一例である。サーバプログラム37は、受信したチェックイン申請に含まれるユーザIDと同一のユーザIDを有するレコードをユーザ管理データベースにおいて特定する。また、サーバプログラム37は、特定したレコードに、現在の日付と同一の日付を有し、かつ受信した店舗IDと同一の店舗IDを有する予約情報を特定する。サーバプログラム37は、特定した予約情報における項目名「チェックイン時刻」、「利用終了予定時刻」が付されたカラムの各フィールドに、受信したチェックイン申請に含まれる利用開始予定時刻(チェックイン時刻)及び利用終了予定時刻を登録する(S62)。
【0145】
なお、サーバプログラム37は、チェックイン申請が送信された時刻或いはチェックイン申請を受信した時刻を、項目名「チェックイン時刻」が付されたカラムのフィールドに登録してもよい。例えば、ユーザが予約時に指定した利用開始予定時刻よりも早い時刻から利用を開始したい場合、その旨を示す入力を端末装置20において行う。サーバプログラム37は、当該入力が行われたことに基づいて、チェックイン申請が送信された時刻或いはチェックイン申請を受信した時刻をチェックイン時刻としてユーザ管理データベースに登録する。その場合、サーバプログラム37は、決定したチェックイン時刻と利用開始予定時刻との差に応じて利用終了予定時刻を変更しユーザ管理データベースに登録する。チェックイン時刻、利用開始予定時刻、及び利用終了予定時刻は、チェックイン情報の一例である。ステップS62の処理は、第1登録処理の一例である。
【0146】
一方、店舗に設置された店舗端末40の店舗プログラム48は、ロック解除指示の有無を問う問合要求を含むHTTPリクエストを、インターネット11を通じて定期的に管理サーバ30に送信する(S63)。例えば、店舗プログラム48は、問合要求を含むHTTPリクエストを、数秒から十数秒間隔で定期的に管理サーバ30に送信する。
【0147】
サーバプログラム37は、チェックイン申請を受信したことに基づいて(S61)、ロック解除指示を含むHTTPレスポンスを、ステップS63で受信したHTTPリクエストに対する応答として、店舗端末40に返信する(S64)。ロック解除指示は、例えば店舗プログラム48が処理可能なコマンドである。ステップS64の処理は、第1ロック解除指示送信処理の一例である。
【0148】
店舗端末40の店舗プログラム48は、ロック解除指示を含むHTTPレスポンスを受信する(S64)。ステップS64の処理は、ロック解除指示受信処理の一例である。店舗プログラム48は、ロック解除指示を受信したことに基づいて(S64)、ロック解除命令を、店舗に付設されたLAN12を通じてドアロック装置50に送信する(S65)。ロック解除命令は、例えばドアロック装置50の制御部51が処理可能なコマンドである。ステップS65の処理は、ロック解除命令送信処理の一例である。
【0149】
ドアロック装置50は、ロック解除命令を受信したことに基づいて(S65)、ロックの解除を行う(S66)。なお、フローチャートには示されていないが、ドアロック装置50は、例えば開錠から所定の時間が経過した後、施錠(ロック)を行う。所定の時間は、例えば十数秒から数十秒であり、例えばドアロック装置50の制御装置が有する不図示のメモリに予め記憶されている。
【0150】
店舗端末40の店舗プログラム48は、ロック解除命令の送信後(S65)、ドアを開錠したことを示すロック解除通知を含むHTTPリクエストを、インターネット11を通じて管理サーバ30に送信する(S67)。
【0151】
管理サーバ30のサーバプログラム37は、ロック解除通知を含むHTTPリクエストを受信したことに基づいて(S67)、チェックイン完了通知を含むHTTPレスポンスを、ステップS61で受信したHTTPリクエストに対する応答として端末装置20に返信し(S68)、チェックイン処理を終了する(エンド)。
【0152】
端末装置20の端末プログラム28は、チェックイン完了通知を含むHTTPレスポンスを受信する(S68)。端末プログラム28は、チェックイン完了通知を受信したことに基づいて、チェックインが完了したことを示す完了通知画面をディスプレイ24に表示させ、チェックイン処理を終了する(エンド)。
【0153】
図7(E)は、完了通知画面を示す。完了通知画面は、「チェックイン完了しました。」の文字と、「30時間パック」などのサービスの種別(プラン)を示す文字と、「1名」などの人数を示す文字と、「戻る」アイコン79とを有する。ユーザは、表示された文字等を確認した後、「戻る」アイコン79を選択する。
【0154】
フローチャートには示されていないが、端末プログラム28は、「戻る」アイコン79が選択されたことに基づいて、上述のホーム画面などの他の画面をディスプレイ24に表示させる。
【0155】
次に、ユーザがブースから一時的に退出する場合に端末装置20の端末プログラム28と管理サーバ30のサーバプログラム37とが実行する一時退出処理について、図8を参照して説明がされる。
【0156】
ユーザは、上述のホーム画面等において、一時退出画面(図9(A)参照)の表示を指示するアイコンを選択する。
【0157】
図8に示されるように、端末プログラム28は、ホーム画面等において上記アイコンの選択を受け付けたことに基づいて(S71)、一時退出画面をディスプレイ24に表示させる(S72)。ステップS72の処理は、第2表示処理の一例である。
【0158】
図9(A)に示されるように、一時退出画面は、「ブースから一時退出しますか?」の文字と、「一時退出の場合、利用が継続されます。」の文字と、「OK」アイコン81と、「戻る」アイコン82と、を有する。「OK」アイコン81は、一時退出指示を受け付ける一時退出アイコンの一例である。
【0159】
ユーザは、一時退出を行わない場合、「戻る」アイコン82を選択し、一時退出を行う場合、「OK」アイコン82を選択する。
【0160】
図8に示されるように、端末プログラム28は、「OK」アイコン82の選択を受け付けたことに基づいて(S73)、読取画面(図7(B)参照)をディスプレイ24に表示させるとともに、カメラ29を起動させる(S74)。ユーザは、店舗に設置された第2QRコード(登録商標)にカメラ29を向け、当該第2QRコード(登録商標)の撮像を指示する入力を行う。
【0161】
端末プログラム28は、ユーザの撮像指示の入力を受け付けたことに基づいて(S75)、カメラ29が出力した画像データを取得する(S76)。端末プログラム28は、取得した画像データから店舗IDを読み取る(S77)。なお、画像データから店舗IDを読み取る処理は、端末装置20に実装されたQRコード読取アプリ(不図示)が実行してもよい。
【0162】
端末プログラム28は、取得した店舗IDと、メモリ22に記憶されたユーザIDとを含む一時退出申請を生成する(S78)。端末プログラム28は、生成した一時退出申請を含むHTTPリクエストを、インターネット11を通じて管理サーバ30に送信する(S79)。ステップS79の処理は、一時退出申請送信処理の一例である。
【0163】
管理サーバ30のサーバプログラム37は、一時退出申請を含むHTTPリクエストを受信する(S79)。ステップS79の処理は、一時退出申請受信処理の一例である。サーバプログラム37は、受信した一時退出申請に含まれるユーザID及び店舗IDと同一のユーザID及び店舗IDを有する予約情報或いは予約無し利用情報(以下、予約情報等とも称する)をユーザ管理データベースにおいて特定する(S80)。サーバプログラム37は、特定した予約情報等に、チェックイン時刻が登録されているか否かを判断する(S81)。すなわち、サーバプログラム37は、ユーザがチェックインしているか否かを判断する。
【0164】
サーバプログラム37は、ユーザがチェックインしていないと判断すると(S81:No)、未チェックイン通知を含むHTTPレスポンスを、ステップS79で受信したHTTPリクエストに対する応答として、端末装置20に返信する(S82)。サーバプログラム37は、ユーザがチェックインしていると判断すると(S81:Yes)、ロック解除指示を含むHTTPレスポンスを、店舗端末40が定期的に送信するHTTPリクエスト(S63)に対する応答として、店舗端末40に返信する(S83)。
【0165】
店舗端末40の店舗プログラム48は、ロック解除指示を含むHTTPレスポンスを受信する(S83)。ステップS83の処理は、ロック解除指示受信処理の一例である。店舗プログラム48は、ロック解除指示を受信したことに基づいて、ロック解除命令を、店舗に付設されたLAN12を通じてドアロック装置50に送信する(S84)。ステップS84の処理は、ロック解除命令送信処理の一例である。
【0166】
ドアロック装置50は、ロック解除命令を受信したことに基づいて(S84)、ドアのロックの解除を行う(S85)。店舗プログラム48は、ロック解除命令の送信後(S84)、ドアのロックを解除したことを示すロック解除通知を含むHTTPリクエストを、インターネット11を通じて管理サーバ30に送信し(S86)、処理を終了する(エンド)。
【0167】
管理サーバ30のサーバプログラム37は、ロック解除通知を含むHTTPリクエストを受信したことに基づいて(S67)、現在の時刻を一時退出時刻として、ステップS80で特定した予約情報等に登録する(S87)。ステップS87の処理は、第3登録処理の一例である。
【0168】
管理サーバ30のサーバプログラム37は、ドアのロックが解除されたことを示すロック解除通知を含むHTTPレスポンスを、ステップS79で受信したHTTPリクエストに対する応答として、端末装置20に返信する(S88)。
【0169】
端末装置20の端末プログラム28は、未チェックイン通知を含むHTTPレスポンス(S82)、或いはロック解除通知を含むHTTPレスポンス(S88)を受信する。端末プログラム28は、受信したHTTPレスポンスに含まれる通知が、未チェックイン通知であるか、ロック解除通知であるかを判断する(S89)。端末プログラム28は、受信した通知が未チェックイン通知であると判断すると(S89:未チェックイン通知)、チェックイン要求画面(図9(B)参照)をディスプレイ24に表示させる(S90)。
【0170】
図9(B)に示されるように、チェックイン要求画面は、「チェックインがされていません。チェックインしてください。」の文字と、「チェックイン」アイコン83と、を有する。ユーザは、チェックイン要求画面において「チェックイン」アイコン83を選択する。すなわち、ユーザが、他の入室者と一緒に誤ってブースに入室してしまった場合、チェックインを行わない限り、ブースから一時的にでも退出はできない。すなわち、ブースからの一時退出は、チェックインされていることが要件とされている。
【0171】
図8に示されるように、端末プログラム28は、チェックイン要求画面において「チェックイン」アイコン83が選択されたことに基づいて、チェックイン画面(図7(A)参照)をディスプレイ24に表示させるステップS42(図6参照)以降の処理を実行する。
【0172】
端末プログラム28は、ステップS89において受信した通知がロック解除通知であると判断すると(S89:ロック解除通知)、ロック解除通知画面(図9(C)参照)をディスプレイ24に表示させ(S91)、処理を終了する(エンド)。
【0173】
図9(C)に示されるように、ロック解除通知画面は、「ロックが解除されました。一時退出できます。」の文字と、「戻る」アイコン84とを有する。図8のフローチャートには示されていないが、端末プログラム28は、「戻る」アイコン84が選択されたことに基づいて、例えば上述のホーム画面をディスプレイ24に表示させる。
【0174】
次に、ブースから一時的に退出したユーザがブースに再入室する場合に端末装置20の端末プログラム28と管理サーバ30のサーバプログラム37とが実行する再入室処理について、図10を参照して説明がされる。
【0175】
ユーザは、例えば上述のホーム画面等において、再入室画面(図11(A)参照)の表示を指示するアイコンを選択する。
【0176】
図10に示されるように、端末プログラム28は、ホーム画面等において上記アイコンの選択を受け付けたことに基づいて(S101)、再入室画面をディスプレイ24に表示させる(S102)。
【0177】
図11(A)に示されるように、再入室画面は、「ブースに再入室しますか?」の文字と、「OK」アイコン85と、「戻る」アイコン86と、を有する。
【0178】
ユーザは、再入室を行わない場合、「戻る」アイコン86を選択し、再入室を行う場合、「OK」アイコン85を選択する。
【0179】
図10に示されるように、端末プログラム28は、「OK」アイコン85の選択を受け付けたことに基づいて(S103)、読取画面(図7(B)参照)をディスプレイ24に表示させるとともに、カメラ29を起動させる(S104)。ユーザは、店舗に設置された第1QRコード(登録商標)にカメラ29を向け、当該第1QRコード(登録商標)の撮像を指示する入力を行う。
【0180】
端末プログラム28は、ユーザの撮像指示の入力を受け付けたことに基づいて(S105)、カメラ29が出力した画像データを取得する(S106)。端末プログラム28は、取得した画像データから店舗IDを読み取る(S107)。なお、画像データから店舗IDを読み取る処理は、端末装置20に実装されたQRコード読取アプリ(不図示)が実行してもよい。
【0181】
端末プログラム28は、取得した店舗IDと、メモリ22に記憶されたユーザIDとを含む再入室申請を生成する(S108)。端末プログラム28は、生成した再入室申請を含むHTTPリクエストを、インターネット11を通じて管理サーバ30に送信する(S109)。ステップS109の処理は、再入室申請送信処理の一例である。
【0182】
管理サーバ30のサーバプログラム37は、再入室要求を含むHTTPリクエストを受信する(S109)。サーバプログラム37は、受信した再入室要求に含まれるユーザID及び店舗IDと同一のユーザID及び店舗IDを有する予約情報等をユーザ管理データベースにおいて特定する(S110)。サーバプログラム37は、特定した予約情報等に、チェックイン時刻が登録されているか否かを判断する(S111)。すなわち、サーバプログラム37は、ユーザがチェックインしているか否かを判断する。
【0183】
サーバプログラム37は、ユーザがチェックインしていないと判断すると(S111:No)、未チェックイン通知を含むHTTPレスポンスを、ステップS109で受信したHTTPリクエストに対する応答として、端末装置20に返信する(S112)。サーバプログラム37は、ユーザがチェックインしていると判断すると(S111:Yes)、再入室時刻を、ステップS110で特定した予約情報等に登録する(S113)。ステップS113の処理は、第4登録処理の一例である。
【0184】
サーバプログラム37は、店舗端末40が定期的に送信する上述の問合要求を含むHTTPリクエスト(S63)に対する応答として、ロック解除指示を含むHTTPレスポンスを店舗端末40に返信する(S114)。
【0185】
店舗端末40の店舗プログラム48は、ロック解除指示を含むHTTPレスポンスを受信する(S114)。ステップS114の処理は、ロック解除指示受信処理の一例である。店舗プログラム48は、ロック解除指示を受信したことに基づいて、ロック解除命令を、店舗に付設されたLAN12を通じてドアロック装置50に送信する(S115)。ステップS115の処理は、ロック解除命令送信処理の一例である。ドアロック装置50は、ロック解除命令を受信したことに基づいて(S115)、ドアのロックの解除を行う(S116)。店舗プログラム48は、ロック解除命令の送信後(S115)、ドアのロックを解除したことを示すロック解除通知を含むHTTPリクエストを、インターネット11を通じて管理サーバ30に送信し(S117)、処理を終了する(エンド)。
【0186】
管理サーバ30のサーバプログラム37は、ロック解除通知を含むHTTPリクエストを受信したことに基づいて(S117)、ステップS110で特定した予約情報等に一時退出時刻が登録されているか否かを判断する(S118)。例えば、チェックインを行ってブースに入室したユーザが、チェックインを行って退出する他のユーザとともにブースを一時的に退出し、その後再入室をする場合、チェックインがされているが、一時退出時刻が登録されていない事態が生じる。サーバプログラム37は、チェックインはされているが、一時退出時刻が登録されていないと判断すると(S111:Yes且つS118:No)、確認・ロック解除通知を含むHTTPレスポンスを、ステップS109で受信したHTTPリクエストに対する返答として、端末装置20に返信する(S119)。他方、サーバプログラム37は、チェックインがされており、且つ一時退出時刻が登録されていると判断すると(S111:Yes且つS118:Yes)、ロック解除通知を含むHTTPレスポンスを、ステップS109で受信したHTTPリクエストに対する返答として、端末装置20に返信する(S120)。
【0187】
端末装置20の端末プログラム28は、未チェックイン通知、或いは確認・ロック解除通知、或いはロック解除通知を含むHTTPレスポンスを受信する(S112、S119、S120)。端末プログラム28は、受信したHTTPレスポンスに含まれる通知が、未チェックイン通知であるか、確認・ロック解除通知であるか、ロック解除通知であるかを判断する(S121)。端末プログラム28は、受信した通知が未チェックイン通知であると判断すると(S121:未チェックイン通知)、チェックイン要求画面(図9(B)参照)をディスプレイ24に表示させる(S122)。端末プログラム28は、チェックイン要求画面において、ユーザの「チェックイン」アイコン83の選択を受け付けたことに応じて、チェックインを受け付けるステップS42(図6参照)以降の処理を実行する。
【0188】
図10に示されるように、端末プログラム28は、受信した通知がロック解除通知であると判断すると(S121:ロック解除通知)、ロック解除通知画面(図11(B)参照)をディスプレイ24に表示させる(S124)。
【0189】
図11(B)に示されるように、ロック解除通知画面は、「ロックが解除されたました。再入室できます。」の文字と、「OK」アイコン87と、を有する。ユーザは、例えばブースに再入室した後、「OK」アイコン87を選択する。なお、図10に示すフローチャートには示されていないが、端末プログラム28は、「OK」アイコン87の選択を受け付けたことに基づいて、上述のホーム画面などの他の画面をディスプレイ24に表示させて、再入室処理を終了する(エンド)。
【0190】
図10に示されるように、端末プログラム28は、受信した通知が確認・ロック解除通知であると判断すると(S121:確認・ロック解除通知)、確認・ロック解除通知画面(図11(C)参照)をディスプレイ24に表示させる(S125)。
【0191】
図11(C)に示されるように、確認・ロック解除通知画面は、「ロックが解除されたました。再入室できます。」の文字と、「注意 一時退出記録がありません。 一時退出をする場合、一時退出画面から所定の操作を行ってください。」の文字と、「OK」アイコン88と、を有する。ユーザは、例えばブースに再入室した後、「OK」アイコン88を選択する。なお、図10に示すフローチャートには示されていないが、端末プログラム28は、「OK」アイコン88の選択を受け付けたことに基づいて、上述のホーム画面などの他の画面をディスプレイ24に表示させて、再入室処理を終了する(エンド)。
【0192】
次に、管理サーバ30のサーバプログラム37が、一時退出からユーザがブースに戻らないこと等のチェックを定期的に行う監視処理について、図12が参照されて説明がされる。
【0193】
サーバプログラム37は、ユーザ管理データベース(図2参照)において、第1特定レコードを検索する(S131)。第1特定レコードは、チェックイン時刻及び一時退出時刻が登録され、且つ注意報知に「-」が登録された予約情報等である。すなわち、サーバプログラム37は、ブースから一時的に退出し、且つ注意報知がされていないユーザの予約情報等を検索する。
【0194】
サーバプログラム37は、第1特定レコードが発見されたか否かを判断する(S132)。サーバプログラム37は、第1特定レコードが発見されたと判断すると(S132:Yes)、発見された第1特定レコードに再入室時刻が登録されているか否かを判断する(S133)。すなわち、サーバプログラム37は、ブースから一時的に退出したユーザがブースに戻っているか否かを判断する。サーバプログラム37は、第1特定レコードに再入室時刻が登録されていないと判断すると(S133:No)、第1特定レコードに登録された一時退出時刻から現在時刻までの経過時間を算出する(S134)。サーバプログラム37は、算出した経過時間が、メモリ32に予め記憶された第1閾値時間を超えているか否かを判断する(S135)。第1閾値時間は、例えば30分や1時間や2時間である。すなわち、サーバプログラム37は、ステップS135において、ブースから一時的に退出したユーザが第1閾値時間の経過までにブースに戻ったか否かを判断する。ステップS135の処理は、第1判断処理の一例である。
【0195】
サーバプログラム37は、ブースから一時的に退出したユーザが第1閾値時間の経過までにブースに戻ったと判断すると(S135:No)、次のステップS136、S137の処理をスキップする。サーバプログラム37は、ブースから一時的に退出したユーザが第1閾値時間の経過までにブースに戻っていないと判断すると(S135:Yes)、注意情報送信処理を実行する(S136)。
【0196】
図13(A)を参照して注意情報送信処理について詳しく説明がされる。まず、サーバプログラム37は、ステップS131で発見した第1特定レコードに登録されたユーザIDを、注意情報を送信すべきユーザIDとしてメモリ32に記憶させる(S161)。例えば、メモリ32は、注意情報を送信すべきユーザIDのリスト一覧表を予め有しており、サーバプログラム37は、当該リスト一覧表に、ステップS131で発見した第1特定レコードに登録されたユーザIDを登録する。
【0197】
他方、端末装置20の端末プログラム28は、例えばロック解除通知を受信した後(S88)、ユーザIDを有する確認要求を含むHTTPリクエストを、インターネット11を通じて管理サーバ30に定期的に送信する(S162)。
【0198】
管理サーバ30のサーバプログラム37は、ユーザIDを有する確認要求を含むHTTPリクエストを受信する(S162)。サーバプログラム37は、受信した確認要求に含まれるユーザIDが、上記リスト一覧表に登録されているか否かを判断する(S163)。すなわち、サーバプログラム37は、ステップS163において、確認要求を送信した端末装置20が、注意情報を送信すべき端末装置20であるか否かを判断する。
【0199】
サーバプログラム37は、受信した確認要求に含まれるユーザIDが、上記リスト一覧表に登録されていないと判断すると(S163:No)、注意情報の送信などがないことを示す確認応答を含むHTTPレスポンスを、ステップS162で受信したHTTPリクエストに対する応答として端末装置20に返信する(S164)。サーバプログラム37は、受信した確認要求に含まれるユーザIDが、上記リスト一覧表に登録されていると判断すると(S163:Yes)、注意情報を含むHTTPレスポンスを、ステップS162で受信したHTTPリクエストに対する応答として端末装置20に返信する(S165)。ステップS165の処理は、第1送信処理の一例である。
【0200】
サーバプログラム37は、現在時刻を、第1特定レコードにおける項目名「注意報知」が付されたカラムのフィールドに登録する(S166)。すなわち、ユーザに注意情報が送信された時刻がユーザ管理データベースに登録される。
【0201】
端末装置20の端末プログラム28は、確認応答を含むHTTPレスポンス(S164)或いは注意情報を含むHTTPレスポンス(S165)を受信する。端末プログラム28は、受信したHTTPレスポンスに確認応答が含まれているか、或いは注意情報が含まれているかを判断する(S167)。端末プログラム28は、受信したHTTPレスポンスに確認応答が含まれていると判断すると(S167:確認応答)、処理を終了する(リターン)。すなわち、端末プログラム28は、次に確認要求を送信すべき時刻まで待機する。端末プログラム28は、受信したHTTPレスポンスに注意情報が含まれていると判断すると(S167:注意情報)、注意報知画面(図15(A)参照)をディスプレイ24に表示させる(S168)。ステップS168の処理は、注意報知画面表示処理の一例である。
【0202】
図15(A)に示されるように、注意報知画面は、「一時退出から1時間が経過しました。 利用を継続しますか? チェックアウトしますか?」の文字と、「利用継続」アイコン91と、「チェックアウト」アイコン92と、を有する。「利用継続」アイコン91は、利用継続指示を受け付ける利用継続指示アイコンの一例である。
【0203】
ユーザは、ブースの利用を継続したい場合、「利用継続」アイコン91を選択し、そのままチェックアウトしたい場合、「チェックアウト」アイコン92を選択する。
【0204】
図13(A)に示されるように、端末装置20の端末プログラム28は、ユーザによるアイコンの選択を受け付けるまで、或いは所定時間だけ待機する(S169:No)。端末プログラム28は、ユーザによるアイコンの選択を受け付けたことに基づいて(S169:Yes)、選択されたアイコンを示す入力情報を含むHTTPリクエストを、インターネット11を通じて管理サーバ30に送信する(S170)。或いは、端末プログラム28は、注意報知画面の表示を開始してから所定時間が経過したことに基づいて(S169:Yes)、タイムアップ情報を含むHTTPリクエストを、インターネット11を通じて管理サーバ30に送信する(S170)。タイムアップ情報は、ユーザがアイコンを選択せずに所定時間が経過したことを示す情報である。図13(A)では、入力情報及びタイムアップ情報をまとめて入力情報等としている。
【0205】
管理サーバ30のサーバプログラム37は、入力情報等を含むHTTPリクエストを受信し、処理を終了する(リターン)。「利用継続」アイコン91が選択されたことを示す入力情報は、利用継続情報の一例である。「利用継続」アイコン91が選択されたことを示す入力情報を管理サーバ30に送信するステップS170の処理は、継続情報送信処理の一例である。
【0206】
図12に示されるように、管理サーバ30のサーバプログラム37は、ステップS169(図13(A)参照)で受信した入力情報等が利用継続を示すか、チェックアウトを示すか、或いはタイムアップ情報を示すかを判断する(S137)。すなわち、サーバプログラム37は、注意報知画面においてユーザが「利用継続」アイコン91を選択したか、「チェックアウト」アイコン92を選択したか、或いは何も選択しなかったかを判断する。サーバプログラム37は、受信した入力情報等がチェックアウトを示すと判断すると(S137:チェックアウト)、後述のチェックアウト処理(図16参照)を実行する。なお、図12のフローチャートには示されていないが、サーバプログラム37は、ステップS137:Noからチェックアウト処理を実行する場合、当該チェックアウト処理と平行して、監視処理を継続する。具体的には、サーバプログラム37は、ステップS143以降の処理を実行する。
【0207】
サーバプログラム37は、受信した入力情報等が利用継続を示すと判断すると(S137:利用継続)、ステップS131で発見した第1特定レコードにおける項目名「応答」が付されたカラムのレコードに、「有」を登録する(S138)。すなわち、ユーザが注意報知に対して応答したこと、且つブースの利用の継続を希望することがユーザ管理データベースに登録される。
【0208】
図12のフローチャートには示されていないが、サーバプログラム37は、受信した入力情報等がタイムアップ情報を示すと判断すると、ステップS131で発見した第1特定レコードにおける項目名「応答」が付されたカラムのレコードに、「無」を登録する。すなわち、ユーザが注意報知に対して応答しなかったことがユーザ管理データベースに登録される。
【0209】
サーバプログラム37は、ステップS131で発見した第1特定レコードに登録された「利用終了予定時刻を特定し、現在時刻が、特定した利用終了予定時刻の所定時間前以降であるか否かを判断する(S139)。所定時間は、メモリ32に予め記憶された時間である。フローチャートに示された例では、所定時間は「30分」である。すなわち、ステップS139では、ユーザがブースの継続利用を望んでいる場合において、現在時刻が利用終了予定時刻の間際であるか否かが判断される。所定時間は、第3閾値時間の一例である。ステップS139の処理は、第3判断処理の一例である。
【0210】
サーバプログラム37は、現在時刻が、利用終了予定時刻の所定時間前以降であると判断すると(S139:Yes)、ユーザにブースの利用延長の問合せを行う延長問合せ情報送信処理を実行する(S140)。
【0211】
図13(B)を参照して延長問合せ情報送信処理について詳しく説明がされる。まず、サーバプログラム37は、ステップS131で発見した第1特定レコードに登録されたユーザIDを、延長問合せ情報を送信すべきユーザIDとしてメモリ32に記憶させる(S171)。例えば、メモリ32は、延長問合せ情報を送信すべきユーザIDのリスト一覧表を予め有しており、サーバプログラム37は、当該リスト一覧表に、ステップS131で発見した第1特定レコードに登録されたユーザIDを登録する。
【0212】
他方、端末装置20の端末プログラム28は、例えばロック解除通知を受信した後(S88)、ユーザIDを有する確認要求を含むHTTPリクエストを、インターネット11を通じて管理サーバ30に定期的に送信する(S162)。
【0213】
管理サーバ30のサーバプログラム37は、ユーザIDを有する確認要求を含むHTTPリクエストを受信する(S162)。サーバプログラム37は、受信した確認要求に含まれるユーザIDが、上記リスト一覧表に登録されているか否かを判断する(S163)。すなわち、サーバプログラム37は、ステップS163において、確認要求を送信した端末装置20が、延長問合せ情報を送信すべき端末装置20であるか否かを判断する。
【0214】
サーバプログラム37は、受信した確認要求に含まれるユーザIDが、上記リスト一覧表に登録されていないと判断すると(S173:No)、延長問合せ情報の送信などがないことを示す確認応答を含むHTTPレスポンスを、ステップS162で受信したHTTPリクエストに対する応答として端末装置20に返信する(S174)。サーバプログラム37は、受信した確認要求に含まれるユーザIDが、上記リスト一覧表に登録されていると判断すると(S173:Yes)、延長問合せ情報を含むHTTPレスポンスを、ステップS162で受信したHTTPリクエストに対する応答として端末装置20に返信する(S175)。ステップS175の処理は、問合せ情報送信処理の一例である。
【0215】
端末装置20の端末プログラム28は、確認応答を含むHTTPレスポンス(S174)或いは延長問合せ情報を含むHTTPレスポンス(S175)を受信する。端末プログラム28は、受信したHTTPレスポンスに確認応答が含まれているか、或いは延長問合せ情報が含まれているかを判断する(S176)。端末プログラム28は、受信したHTTPレスポンスに確認応答が含まれていると判断すると(S176:確認応答)、処理を終了する(リターン)。すなわち、端末プログラム28は、次に確認要求を送信すべき時刻まで待機する。端末プログラム28は、受信したHTTPレスポンスに延長問合せ情報が含まれていると判断すると(S176:問合せ情報)、延長問合せ画面(図15(B)参照)をディスプレイ24に表示させる(S177)。延長問合せ画面は、延長指示受付画面の一例である。ステップS177の処理は、延長指示受付画面表示処理の一例である。
【0216】
図15(B)に示されるように、延長問合せ画面は、「利用終了予定時刻は13時30分です。 利用終了予定時刻を延長しますか?」の文字と、プルダウンメニュー93と、「延長」アイコン94と、「延長しない」アイコン95と、を有する。プルダウンメニュー93及び「延長」アイコン94は、延長時間を含む延長指示を受け付ける延長指示アイコンの一例である。
【0217】
ユーザは、延長する時間をプルダウンメニュー93を用いて選択した後、「延長」アイコン94を選択する。或いはユーザは、「延長しない」アイコン95を選択する。
【0218】
図13(B)に示されるように、端末装置20の端末プログラム28は、ユーザによるアイコンの選択を受け付けるまで、或いは所定時間だけ待機する(S178:No)。端末プログラム28は、ユーザによるアイコンの選択を受け付けたことに基づいて(S178:Yes)、選択されたアイコンを示す入力情報及びユーザIDを含むHTTPリクエストを、インターネット11を通じて管理サーバ30に送信する(S179)。或いは、端末プログラム28は、延長問合せ画面の表示を開始してから所定時間が経過したことに基づいて(S178:Yes)、タイムアップ情報を含むHTTPリクエストを、インターネット11を通じて管理サーバ30に送信する(S179)。タイムアップ情報は、ユーザがアイコンを選択せずに所定時間が経過したことを示す情報である。図13(B)では、入力情報及びタイムアップ情報をまとめて入力情報等としている。
【0219】
管理サーバ30のサーバプログラム37は、入力情報等を含むHTTPリクエストを受信し、処理を終了する(リターン)。延長時間及び「延長」アイコン94が選択されたことを示す入力情報等を送信するステップS179の処理は、延長指示送信処理の一例である。
【0220】
図12に示されるように、管理サーバ30のサーバプログラム37は、受信した入力情報等が延長を示すか、延長なしを示すか、或いはタイムアップ情報を示すかを判断する(S141)。すなわち、サーバプログラム37は、延長問合せ画面においてユーザが「延長」アイコン94を選択したか、「延長しない」アイコン95を選択したか、或いは何も選択しなかったかを判断する。サーバプログラム37は、入力情報等が延長を示すと判断すると(S141:延長)、ステップS131で発見した第1特定レコードにおける項目名「延長」が付されたカラムのレコードに、延長問合せ画面においてユーザが選択した延長時間を登録し、且つ項目名「利用終了予定時刻」に登録された時刻を当該延長時間だけ延長更新する(S142)。
【0221】
他方、サーバプログラム37は、入力情報等が延長なしを示すと判断すると(S141:延長なし)、ステップS142の処理をスキップし、第1特定レコードに関する処理を終了する。ステップS142の処理は、更新処理の一例である。
【0222】
図12のフローチャートには示されていないが、サーバプログラム37は、受信した入力情報等がタイムアップ情報を示すと判断すると、ステップS131で発見した第1特定レコードにおける項目名「延長」が付されたカラムのレコードに、「応答無」を登録する。すなわち、ユーザが延長の問合せに対して応答しなかったことがユーザ管理データベースに登録される。
【0223】
管理サーバ30のサーバプログラム37は、ステップS132において第1特定レコードがないと判断し(S132:No)、或いは第1特定レコードに再入室時刻が登録されていると判断し(S133:Yes)、或いはステップS139において現在時刻が、利用終了予定時刻の所定時間前以降でないと判断すると(S139:No)、第1特定レコードに関する処理をスキップし、第2特定レコードに関するステップS143以降の処理を実行する。
【0224】
まず、管理サーバ30のサーバプログラム37は、ユーザ管理データベース(図2参照)において、第2特定レコードを検索する(S143)。第2特定レコードは、注意情報を端末装置20に送信済の予約情報等である。サーバプログラム37は、項目名「注意報知」に送信時刻が登録されているレコードを第2特定レコードとして特定する。
【0225】
サーバプログラム37は、第2特定レコードが発見されたか否かを判断する(S144)。サーバプログラム37は、第2特定レコードが発見されていないと判断すると(S144:No)、第2レコードに関するステップS145からS153までの処理をスキップする。
【0226】
サーバプログラム37は、第2特定レコードが発見されたと判断すると(S142:Yes)、発見された第2特定レコードに再入室時刻が登録されているか否かを判断する(S145)。すなわち、サーバプログラム37は、ブースから一時的に退出したユーザがブースに戻っているか否かを判断する。サーバプログラム37は、第2特定レコードに再入室時刻が登録されていると判断すると(S145:Yes)、第2特定レコードに関するステップS145からS153までの処理をスキップする。
【0227】
サーバプログラム37は、第2特定レコードに再入室時刻が登録されていないと判断すると(S145:No)、第2特定レコードに登録された一時退出時刻から現在時刻までの経過時間を算出する(S146)。サーバプログラム37は、算出した経過時間が、メモリ32に予め記憶された第2閾値時間を超えているか否かを判断する(S147)。第2閾値時間は、例えば数時間や半日(12時間)などである。すなわち、サーバプログラム37は、ステップS145及びS147において、ブースから一時的に退出したユーザが第2閾値時間の経過後までにブースに戻ったか否かを判断する。ステップS147の処理は、第2判断処理の一例である。
【0228】
サーバプログラム37は、一時退出時刻から現在時刻までの経過時間が第2閾値時間を超えていないと判断すると(S147:No)、第2特定レコードに関するステップS148からS153までの処理をスキップする。サーバプログラム37は、一時退出時刻から現在時刻までの経過時間が第2閾値時間を超えていると判断すると(S147:Yes)、現在時刻を強制チェックアウト時刻に決定する(S148)。強制チェックアウト時刻とは、ユーザの意思に拘らずブースの利用を終了する時刻を意味する。
【0229】
サーバプログラム37は、ユーザ管理データベースの予約情報等に登録された情報を、ユーザ管理データベースの利用情報に移す(S149)。また、ステップS148で決定した強制チェックアウト時刻を利用情報における項目名「強制チェックアウト時刻」が付されたカラムのフィールドに登録する(S150)。ステップS150の処理は、第6登録処理の一例である。
【0230】
サーバプログラム37は、ユーザ管理データベースの利用情報に登録されたチェックイン時刻及び強制チェックアウト時刻に基づいて利用時間を算出し、算出した利用時間を利用情報における項目名「利用時間」が付されたカラムのフィールドに登録する(S151)。サーバプログラム37は、算出した利用時間と、利用情報に登録された店舗IDが示す店舗におけるブースの単位時間当たりの利用料金と、利用情報に登録されたサービス種別とに基づいて、利用料金を算出する。サーバプログラム37は、算出した利用料金をユーザ管理データベースの利用情報における項目名「利用料金」が付されたカラムのフィールドに登録する(S152)。また、サーバプログラム37は、ユーザ管理データベースの利用情報における項目名「強制チェックアウト」が付されたカラムのフィールドに「O」を登録する(S152)。
【0231】
サーバプログラム37は、ユーザ管理データベースに登録された決済情報及び利用料金を用いて決済処理を行う(S154)。例えば、サーバプログラム37は、クレジット会社や銀行等のサーバに決済情報及び利用料金を送信する。
【0232】
サーバプログラム37は、強制チェックアウトを行って決済がされたことをユーザに通知する強制チェックアウト通知処理を実行する(S155)。図14を参照して強制チェックアウト通知処理について説明がされる。
【0233】
サーバプログラム37は、ステップS143で発見した第2特定レコードに登録されたユーザIDを、強制チェックアウト情報を送信すべきユーザIDとしてメモリ32に記憶させる(S181)。例えば、メモリ32は、強制チェックアウト情報を送信すべきユーザIDのリスト一覧表を予め有しており、サーバプログラム37は、当該リスト一覧表に、ステップS143で発見した第2特定レコードに登録されたユーザIDを登録する。
【0234】
他方、端末装置20の端末プログラム28は、例えばロック解除通知を受信した後(S88)、ユーザIDを有する確認要求を含むHTTPリクエストを、インターネット11を通じて管理サーバ30に定期的に送信する(S162)。
【0235】
サーバプログラム37は、ユーザIDを有する確認要求を含むHTTPリクエストを受信する(S162)。サーバプログラム37は、受信した確認要求に含まれるユーザIDが、上記リスト一覧表に登録されているか否かを判断する(S183)。すなわち、サーバプログラム37は、ステップS183において、確認要求を送信した端末装置20が、延長問合せ情報を送信すべき端末装置20であるか否かを判断する。
【0236】
サーバプログラム37は、受信した確認要求に含まれるユーザIDが、上記リスト一覧表に登録されていないと判断すると(S183:No)、強制チェックアウト情報の送信などがないことを示す確認応答を含むHTTPレスポンスを、ステップS182で受信したHTTPリクエストに対する応答として端末装置20に返信する(S184)。サーバプログラム37は、受信した確認要求に含まれるユーザIDが、上記リスト一覧表に登録されていると判断すると(S183:Yes)、強制チェックアウト情報を含むHTTPレスポンスを、ステップS162で受信したHTTPリクエストに対する応答として端末装置20に返信する(S185)。強制チェックアウト情報は、強制チェックアウトを行ったことを示す通知情報の一例である。ステップS185の処理は、通知情報送信処理の一例である。
【0237】
端末装置20の端末プログラム28は、確認応答を含むHTTPレスポンス(S184)或いは強制チェックアウト情報を含むHTTPレスポンス(S185)を受信する。端末プログラム28は、受信したHTTPレスポンスに確認応答が含まれているか、或いは強制チェックアウト情報が含まれているかを判断する(S186)。端末プログラム28は、受信したHTTPレスポンスに確認応答が含まれていると判断すると(S186:確認応答)、処理を終了する(リターン)。すなわち、端末プログラム28は、次に確認要求を送信すべき時刻まで待機する。端末プログラム28は、受信したHTTPレスポンスに強制チェックアウト情報が含まれていると判断すると(S186:強制チェックアウト情報)、強制チェックアウト通知画面(図15(C)参照)をディスプレイ24に表示させる(S177)。強制チェックアウト通知画面は、通知画面の一例である。ステップS177の処理は、通知画面表示処理の一例である。
【0238】
図15(C)に示されるように、強制チェックアウト通知画面は、「一時退出から12時間が経過しましたので、チェックアウトを行いました。」の文字と、「山田様の利用料金は1250円です。ご利用ありがとうございました。」の文字と、「OK」アイコン96と、を有する。
【0239】
ユーザは、利用料金などを確認した後、「OK」アイコン96を選択する。
【0240】
次に、ユーザがチェックアウトを行う際に端末プログラム28及びサーバプログラム37が実行するチェックアウト処理について、図16を参照して説明がされる。
【0241】
ユーザは、上述のホーム画面等において、チェックアウト画面(図17(A)参照)の表示を指示するアイコンを選択する。
【0242】
図16に示されるように、端末装置20の端末プログラム28は、ホーム画面において上記アイコンの選択を受け付けたことに基づいて(S191)、チェックアウト画面をディスプレイ24に表示させる(S192)。ステップS192の処理は、チェックアウト画面表示処理の一例である。
【0243】
図17(A)に示されるように、チェックアウト画面は、「チェックアウト」アイコン97を有する。ユーザは、チェックアウトを行う場合、「チェックアウト」アイコン97を選択する。
【0244】
図16に示されるように、端末プログラム28は、「チェックアウト」アイコン97の選択を受け付けたことに基づいて(S193)、読取画面(図17(B)参照)をディスプレイ24に表示させるとともに、カメラ29を起動させる(S194)。
【0245】
図17(B)に示されるように、読取画面は、カメラ29が撮像した画像を表示する画像表示領域98を有する。ユーザは、店舗に設置された第2QRコード(登録商標)にカメラ29を向け、当該第2QRコード(登録商標)の撮像を指示する入力を行う。
【0246】
図16に示されるように、端末プログラム28は、ユーザの撮像指示の入力を受け付けたことに基づいて(S195)、カメラ29が出力した画像データを取得する(S196)。端末プログラム28は、取得した画像データから店舗IDを読み取る(S197)。なお、画像データから店舗IDを読み取る処理は、端末装置20に実装されたQRコード読取アプリ(不図示)が実行してもよい。
【0247】
端末プログラム28は、取得した店舗IDと、メモリ22に記憶されたユーザIDと、チェックアウト要求とを含むHTTPリクエストを、インターネット11を通じて管理サーバ30に送信する(S48)。
【0248】
管理サーバ30のサーバプログラム37は、取得した店舗IDと、メモリ22に記憶されたユーザIDとを含むチェックアウト申請を生成し、生成したチェックアウト申請を含むHTTPリクエストをインターネット11を通じて管理サーバ30に送信する(S198)。店舗ID及びユーザIDを含むチェックアウト申請は、第1チェックアウト申請及び第2チェックアウト申請の一例である。チェックアウト画面において「チェックアウト」アイコン97が選択された場合に実行されるステップS198の処理は、第1チェックアウト申請送信処理及びチェックアウト申請送信処理の一例である。注意報知画面において「チェックアウト」アイコン92が選択された場合に実行されるステップS198の処理は、第2チェックアウト申請送信処理の一例である。
【0249】
管理サーバ30のサーバプログラム37は、チェックアウト申請を含むHTTPリクエストを受信する(S198)。ステップS198の処理は、第1チェックアウト申請受信処理及びチェックアウト申請受信処理の一例である。
【0250】
サーバプログラム37は、受信したHTTPリクエストに含まれるユーザIDと一致するユーザIDを有する予約情報等をユーザ管理データベースにおいて特定する(S199)。サーバプログラム37は、特定した予約情報等に登録された終了時刻(利用終了予定時刻)を読み出し、クロックモジュール34が出力した現在時刻が、読み出した終了時刻を超えているか否かを判断する(S200)。すなわち、サーバプログラム37は、ユーザが予定時間を超えてブースを利用したか否か、換言すると、利用時間の延長(いわゆる時間延長)がされたか否かを判断する(S200)。
【0251】
サーバプログラム37は、延長されていないと判断すると(S200:No)、現在時刻或いは利用終了予定時刻をチェックアウト時刻に決定する(S201)。サーバプログラム37は、延長されていると判断すると(S200:Yes)、現在時刻或いはチェックアウト申請(S198)を受信した時刻をチェックアウト時刻に決定する(S202)。
【0252】
サーバプログラム37は、ステップS199で特定した予約情報等に登録された店舗IDやチェックイン時刻などの情報を、項目名「利用情報」が付されたカラムのフィールドに移す(S203)。
【0253】
サーバプログラム37は、ステップS201或いはステップS202で決定したチェックアウト時刻を、利用情報の項目名「チェックアウト時刻」が付されたカラムのフィールドに登録する(S204)。
【0254】
サーバプログラム37は、利用情報に登録されたチェックイン時刻及びチェックアウト時刻に基づいて、ブースの利用時間を算出し、算出した利用時間を、利用情報における項目名「利用時間」が付されたカラムのフィールドに登録する(S205)。また、サーバプログラム37は、算出した利用時間と、利用情報に登録された店舗IDが示す店舗におけるブースの単位時間当たりの利用料金と、利用情報に登録されたサービス種別とに基づいて、利用料金を算出する。サーバプログラム37は、算出した利用料金をユーザ管理データベースの利用情報における項目名「利用料金」が付されたカラムのフィールドに登録する(S206)。また、サーバプログラム37は、一時退出からのチェックアウトである場合は、利用情報における項目名「一時退出からのチェックアウト」が付されたカラムのフィールドに「O」を登録する。サーバプログラム37は、利用情報に一時退出時刻が登録されており、且つ再入室時刻が登録されていないことに基づいて、一時退出からのチェックアウトと判断する。なお、ブースの利用が延長された場合は、利用時間とともに延長時間が算出され、算出された延長時間がユーザ管理データベースに登録されてもよい。チェックアウト時刻、利用時間、及び延長時間は、チェックアウト情報の一例である。ステップS204、S206の処理は、第2登録処理及び第5登録処理の一例である。
【0255】
次に、サーバプログラム37は、店舗端末40が定期的に送信する上述の問合要求を含むHTTPリクエスト(S63)に対する応答として、ロック解除指示を含むHTTPレスポンスを店舗端末40に返信する(S208)。ステップS208の処理は、第2ロック解除指示送信処理の一例である。
【0256】
店舗端末40の店舗プログラム48は、ロック解除指示を含むHTTPレスポンスを受信する(S208)。ステップS208の処理は、ロック解除指示受信処理の一例である。店舗プログラム48は、ロック解除指示を受信したことに基づいて、ロック解除命令を、店舗に付設されたLAN12を通じてドアロック装置50に送信する(S209)。ステップS209の処理は、ロック解除命令送信処理の一例である。ドアロック装置50は、ロック解除命令を受信したことに基づいて(S209)、ドアのロックの解除を行う(S210)。店舗プログラム48は、ロック解除命令の送信後(S115)、ドアのロックを解除したことを示すロック解除通知を含むHTTPリクエストを、インターネット11を通じて管理サーバ30に送信し(S117)、処理を終了する(エンド)。
【0257】
管理サーバ30のサーバプログラム37は、店舗端末40が送信したロック解除通知を含むHTTPリクエストを受信する(S211)。サーバプログラム37は、ロック解除通知を含むHTTPレスポンスを、ステップS198で受信したHTTPリクエストに対する応答として端末装置20に返信する(S212)。
【0258】
端末装置20の端末プログラム28は、ロック解除通知を含むHTTPレスポンスを受信したことに応じて(S212)、ロック解除通知画面(図17(D)参照)をディスプレイ24に表示させる(S213)。
【0259】
図17(D)に示されるように、ロック解除通知画面は、「ロックが解除されたました。退室できます。」の文字と、「OK」アイコン100とを備える。ユーザは、ロック解除通知画面を確認して、ブースから退出するとともに、「OK」アイコン100を選択する。
【0260】
図16に示されるように、端末プログラム28は、「OK」アイコン100が選択されたことに応じて、決済通知要求を含むHTTPリクエストをインターネット11を通じて管理サーバ30に送信する(S214)。
【0261】
管理サーバ30のサーバプログラム37は、決済通知要求を含むHTTPリクエストを受信する(S214)。サーバプログラム37は、ユーザ管理データベースに登録された利用時間や利用料金やサービスの種別などを有する決済通知を生成し、生成した決済通知含むHTTPレスポンスを、ステップS214で受信したHTTPリクエストに対する応答として端末装置20に返信する(S215)。
【0262】
また、サーバプログラム37は、ユーザ管理データベースに登録された決済情報及び利用料金を用いて決済処理を行う(S216)。例えば、サーバプログラム37は、クレジット会社や銀行等のサーバに決済情報及び利用料金を送信する。
【0263】
端末装置20の端末プログラム28は、決済通知を含むHTTPレスポンスを受信したことに応じて(S215)、チェックアウト完了通知画面(図17(C)参照)をディスプレイ24に表示させる。
【0264】
図17(C)に示されるように、チェックアウト通知画面は、ブースを使用していた時間である利用時間や、ブースの利用料金や、利用したサービスの種別などを示す文字や数字を有する。ユーザは、チェックアウト通知画面により、利用時間や利用料金などを確認する。
【0265】
[実施形態の作用効果]
本実施形態では、ユーザは、トイレ、休憩、飲食物の購入、或いは食事等のために一時的にブースを退出したい場合、端末プログラム28の指示にしたがって、ブース内に設置された第2QRコード(登録商標)を撮像して管理サーバ30にドアのロックを解除させる。ブースからの一時的な退出の場合、チェックアウト時刻等がユーザ管理データベースに登録されず、代わりに一時退出時刻がユーザ管理データベースに登録される。すなわち、ブースの利用が継続される。その結果、利用料金を増加させることなくユーザが一時退出可能なサービス提供システム10を提供することができる。
【0266】
また、本実施形態では、ユーザがブースから一時退出を行った後、第1閾値時間が経過してもブースに戻らなかった場合、注意報知画面がユーザの端末装置20のディスプレイ24に表示される。注意報知画面は、チェックアウトがされておらずブースの利用が継続されていることなどをユーザに認識させる画面である。ユーザは、注意報知画面を視認することにより、ブースの利用が継続されており料金が加算されていること、すなわちチェックアウトが必要なことを認識することができる。
【0267】
また、本実施形態では、監視処理(図12参照)において、所定の時間(第1閾値時間)が経過するまでにユーザが一時退出から戻った場合(S135:No)、注意報知画面が端末装置20に表示されることが防止されている。
【0268】
また、本実施形態では、一時退出からのチェックアウトを許容している(図12のS137:チェックアウト)。したがって、ユーザは、例えば一時退出の途中で急用ができた場合などにおいて、そのままブースの利用を終了させることができる。
【0269】
また、本実施形態では、一時退出から所定時間(第2閾値時間)が経過した場合は、強制チェックアウトが行われる(図12のS146:Yes)。したがって、ブースの利用が誤って継続されることが防止される。
【0270】
また、本実施形態では、強制チェックアウト通知画面を端末装置20に表示させることにより、強制チェックアウトが行われたことをユーザに認識させることができる(図12のS152)。
【0271】
また、本実施形態では、ユーザは、注意報知画面において、ブースの利用の継続を申請することができる(図12のS137:利用継続)。
【0272】
また、本実施形態では、一時退出画面において第2QRコード(登録商標)を撮像することによってブースから退出することができ、また、チェックアウト画面において第2QRコード(登録商標)を撮像することによってブースから退出することができる。すなわち、ユーザは、画面を選択することによって、一時退出とチェックアウトとを容易に選択してブースから出ることができる。
【0273】
[変形例]
上述の実施形態では、ドアロック装置50が、開錠してから一定の時間が経過すると施錠を行う例が説明された。しかしながら、ドアロック装置50は、ロック命令を受信した場合に施錠を行ってもよい。その場合、管理サーバ30のサーバプログラム37は、ロック解除指示の送信後(S64、S83、S114、S212)、一定の時間が経過したことに基づいて、ロック指示を含むHTTPレスポンスを店舗端末40に返信する。店舗端末40の店舗プログラム48は、ロック指示を受信したことに基づいて、ドアロック装置50にロック命令を送信する。
【0274】
上述の実施形態では、1回のみ注意情報がユーザの端末装置20に送信される例が説明された。しかしながら、強制チェックアウトが行われるまでは、第1閾値時間の経過ごとに注意情報が端末装置20に送信されてもよい。
【0275】
上述の実施形態では、ユーザが一時退出を行ってから第2閾値時間が経過した後に強制チェックアウトが行われる例が説明された。しかしながら、ユーザがチェックインを行ってから第2閾値時間が経過した後に強制チェックアウトが行われてもよい。例えば、管理サーバ30のサーバプログラム37は、ユーザ管理データベースの利用情報等に登録されたチェックイン時刻から現在時刻までの経過時間を算出し、算出した経過時間が12時間や24時間などである第2閾値時間を経過したと判断すると、ステップS148(図12)以降の処理を実行する。
【0276】
上述の実施形態では、サーバプログラム37及び端末プログラム28が、ユーザ同士をマッチングする機能と、ブースの利用に関する機能とを有する例が説明された。しかしながら、サーバプログラム37及び端末プログラム28は、マッチング機能を有さず、ブースの利用に関する機能のみを有していてもよい。サーバプログラム37及び端末プログラム28がブースの利用に関する機能のみを有している場合、サービス提供システム10は、例えばWEB会議用としてユーザにブースを提供する。
【符号の説明】
【0277】
10・・・サービス提供システム
20・・・端末装置
21・・・CPU
22・・・メモリ
23・・・通信インタフェース
24・・・ディスプレイ
25・・・入力インタフェース
28・・・端末プログラム
29・・・カメラ
30・・・管理サーバ
31・・・CPU
32・・・メモリ
33・・・通信インタフェース
37・・・サーバプログラム
40・・・店舗端末
41・・・CPU
42・・・メモリ
48・・・店舗プログラム
50・・・ドアロック装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17