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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024035355
(43)【公開日】2024-03-14
(54)【発明の名称】掃除システム
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/00 20060101AFI20240307BHJP
   A47L 9/10 20060101ALI20240307BHJP
   A47L 9/28 20060101ALI20240307BHJP
【FI】
A47L9/00 Z
A47L9/10 D
A47L9/28 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022139771
(22)【出願日】2022-09-02
(71)【出願人】
【識別番号】399048917
【氏名又は名称】日立グローバルライフソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】山谷 遼
(72)【発明者】
【氏名】矢吹 祐輔
【テーマコード(参考)】
3B006
3B057
3B062
【Fターム(参考)】
3B006GA02
3B006GA03
3B057DE02
3B057DE06
3B062AG02
(57)【要約】
【課題】本発明は、吸込み性能の低下を抑制し、塵埃の舞い上がりを抑制する掃除システムを提供する。
【解決手段】
本発明の掃除システム1は、電動送風機110と、内部に集塵フィルタ1122を有すると共に電動送風機110の吸引力により塵埃を集塵する集塵部112と、集塵部112と連通する本体通路1101とを備えた電気掃除機10と、電気掃除機10を載置すると共に、集塵部112に集塵された塵埃を回収する載置台20を備える。
載置台20は、電気掃除機10を載置した状態で集塵部112の下方に位置する第1流路201と、第1流路201と隣接し、一方が第1流路201と接続する第2流路202と、第1流路201と第2流路202とで構成する流路内に設置され通気性を有する集塵フィルタ204と、を備える。
【選択図】 図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動送風機と、内部に第1集塵フィルタを有すると共に前記電動送風機の吸引力により塵埃を集塵する集塵部と、前記集塵部と連通する本体通路とを備えた電気掃除機と、前記電気掃除機を載置すると共に、前記集塵部に集塵された塵埃を回収する載置台を備えた掃除システムであって、
前記載置台は、前記電気掃除機を載置した状態で前記集塵部の下方に位置する第1流路と、前記第1流路と隣接し、一方が前記第1流路と接続する第2流路と、前記第1流路と前記第2流路とで構成する流路内に設置され通気性を有する第2集塵フィルタと、を備えたことを特徴とする掃除システム。
【請求項2】
請求項1において、
前記電気掃除機は、前記電気掃除機を前記載置台に載置した状態で前記集塵部と前記第1流路とを連通させる開閉可能な集塵蓋と、前記集塵部と前記電動送風機との間に配置されると共に、前記電気掃除機を前記載置台に載置した状態で前記第2流路の他方と接続される流路切替部と、を備え、
前記流路切替部には、前記集塵部と連通する集塵部連通開口と、前記第2流路と連通する第2流路連通開口と、前記集塵部連通開口若しくは前記第2流路連通開口の何れか一方を閉塞した時に他方を開放する切替機構を備えたことを特徴とする掃除システム。
【請求項3】
請求項2において、
前記電気掃除機を前記載置台に載置し前記集塵蓋を開放すると共に、前記集塵部連通開口を閉塞し前記第2流路連通開口を開放した状態で前記電動送風機を動作させることを特徴とする掃除システム。
【請求項4】
請求項3において、
前記切替機構は、前記電気掃除機を前記載置台に載置する際に前記切替機構の一部が前記載置台に当接することにより、前記第2流路連通開口を開放し、前記集塵部連通開口を閉塞するように動作することを特徴とする掃除システム。
【請求項5】
請求項2において、
前記第1流路は、前記集塵部の下方延長上の位置に配置したことを特徴とする掃除システム。
【請求項6】
請求項5において、
前記第2流路は、前記集塵部の下方延長上からずれた位置に配置したことを特徴とする掃除システム。
【請求項7】
請求項2において、
前記第1流路には、上方が開口し前記集塵部から落下した塵埃を受ける着脱可能な集塵容器を備えたことを特徴とする掃除システム。
【請求項8】
請求項7において、
前記第2集塵フィルタは、前記集塵容器の一部に備えたことを特徴とする掃除システム。
【請求項9】
請求項3において、
前記第1流路と前記第2流路の間には、前記第1流路側に向かって開口し、前記集塵部からの塵埃を受ける着脱可能な集塵容器を備えたことを特徴とする掃除システム。
【請求項10】
請求項9において、
前記第2集塵フィルタは、前記集塵容器の前記第2流路側に備えたことを特徴とする掃除システム。
【請求項11】
請求項2において、
前記第1流路には、前記集塵部から塵埃を受ける着脱可能な紙パックフィルタを備えたことを特徴とする掃除システム。
【請求項12】
請求項3において、
前記第2流路は下方から上方に向かって伸びるように形成され、
前記第2流路には下方に向かって開口し、前記集塵部からの塵埃を受ける着脱可能な集塵容器を備えたことを特徴とする掃除システム。
【請求項13】
請求項12において、
前記第2集塵フィルタは、前記集塵容器の上方側に備えたことを特徴とする掃除システム。
【請求項14】
請求項3において、
前記集塵部には、前記第1集塵フィルタの上流側に位置する上流開口を備え、
前記電気掃除機には、前記上流開口が開閉する機構を備えたことを特徴とする掃除システム。
【請求項15】
請求項14において、
前記電動送風機を動作させると、前記上流開口から流入した空気は前記第1集塵フィルタを通過し、前記第1流路に流れることを特徴とする掃除システム。
【請求項16】
請求項1において、
前記電気掃除機は、蓄電池と、前記蓄電池と電気的に接続される第一の充電機構と、を備え、
前記載置台には、前記電気掃除機を前記載置台に載置した際に、前記第一の充電機構と接続される第二の充電機構と、前記第二の充電機構と電気的に接続される充電装置と、を備えたことを特徴とする掃除システム。
【請求項17】
請求項16において、
前記電気掃除機は、前記電動送風機を制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記蓄電池への充電が実行されているか否かを判断することにより、前記電気掃除機が前記載置台に載置されているか否かを判断することを特徴とする掃除システム。
【請求項18】
請求項14において、
前記上流開口が開閉する機構が開口した際に、前記本体通路が閉塞することを特徴とする掃除システム。
【請求項19】
請求項18において、
前記電気掃除機が備える吸口体が閉塞することを特徴とする掃除システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気掃除機を載置する掃除システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電気掃除装置として、例えば特許文献1に記載の技術がある。特許文献1の電気掃除装置は、掃除機本体内に第1集塵部と、電動送風機と、電動送風機に給電する二次電池を収容した電気掃除機と、電気掃除機の掃除機本体を着脱可能に載置する装置本体から構成されている。
【0003】
装置本体には、装置本体に掃除機本体を装着した状態で電気掃除機の第1集塵部と連通する第2集塵部と、電気掃除機の二次電池に給電して二次電池を充電する充電電源手段が備えられている。
【0004】
電気掃除機の第1集塵部の上部には外部と連通する上部開口が形成され、この上部開口には上部開口を開閉する第1弁体が設けられている。
【0005】
また、電気掃除機の第1集塵部の底部には廃棄開口が形成され、この廃棄開口には廃棄開口を開閉する集塵部下部蓋が設けられている。装置本体に掃除機本体を装着した状態で廃棄開口は、第1集塵部と第2集塵部とを連通させる。
【0006】
さらに電気掃除機の電動送風機を収容する電動送風機室の下部には、掃除機本体の外部と電動送風機室とを連通する下部開口が形成され、この下部開口には下部開口を開閉する第2弁体が設けられている。また、下部開口にはサブフィルタが設けられている。
【0007】
そして、特許文献1では掃除を終了した後、掃除機本体を装置本体に装着し、二次電池への充電を行うと共に、第1弁体、第2弁体、集塵部下部蓋を開く。集塵部下部蓋が開くと、第1集塵部に捕集された塵埃の殆どは、自重により第2集塵部に落下し、第2集塵部に備えた集塵ケースに捕集される。
【0008】
さらに特許文献1では、電動送風機を駆動して負圧を発生させ、上部開口から第1集塵部へ外気を取り込む。第1集塵部に取り込まれた外気は、第2集塵部の集塵ケース内を通過し、下部開口、サブフィルタを介して電動送風機に吸い込まれ、掃除機本体に設けた排気孔から掃除機本体の外部に排気される。
【0009】
電動送風機が発生させる負圧の作用によって、第1集塵部内に残留した塵埃、メインフィルタに付着した塵埃が集塵ケース内に落下し、集塵ケース内に捕集される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2008-79922号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
特許文献1に記載の技術においては、電動送風機を駆動して第1集塵部内に残留した塵埃、メインフィルタに付着した塵埃を除去する際、第2集塵部に備えた集塵ケースから舞い上がった塵埃は、電気掃除機の下部開口に配置されたサブフィルタで捕集されるので、サブフィルタに塵埃が多く付着した場合、第2弁体が下部開口を閉じ切らず、電気掃除機で掃除を行う際、下部開口から外気が流入してしまい、電気掃除機の吸込み性能が低下する可能性がある。
【0012】
さらに、特許文献1では、掃除機本体を装置本体から外す際、サブフィルタで捕集した塵埃が下部開口を通して落下し、塵埃が舞い上がる可能性がある。
【0013】
本発明の目的は、吸込み性能の低下を抑制し、塵埃の舞い上がりを抑制する掃除システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために本発明は、電動送風機と、内部に第1集塵フィルタを有すると共に前記電動送風機の吸引力により塵埃を集塵する集塵部と、前記集塵部と連通する本体通路とを備えた電気掃除機と、前記電気掃除機を載置すると共に、前記集塵部に集塵された塵埃を回収する載置台を備えた掃除システムであって、前記載置台は、前記電気掃除機を載置した状態で前記集塵部の下方に位置する第1流路と、前記第1流路と隣接し、一方が前記第1流路と接続する第2流路と、前記第1流路と前記第2流路とで構成する流路内に設置され通気性を有する第2集塵フィルタと、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、集塵部から載置台側に排出された塵埃は、載置台側に配置された第2集塵フィルタで捕捉されるので、塵埃付着による電気掃除機側の吸込み性能の低下を抑制し、載置台からの塵埃の舞い上がりを抑制した掃除システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施例1に係る載置台に載置した電気掃除機の外観斜視図である。
図2A】操作スイッチ部のスイッチボタンの一例を示す図である。
図2B】操作スイッチ部のスイッチボタンに係る他の例を示す図である。
図3】本発明の実施例1に係る掃除システムの制御ブロック図である。
図4】本発明の実施例1に係る電気掃除機を上下方向に沿って切断した断面図である。
図5】本発明の実施例1に係る掃除システムの要部を上下方向に沿って切断した一部断面図である。
図6】本発明の実施例1に係る自動操作による集塵部112の自動掃除モードの動作フローチャートである。
図7】本発明の実施例1に係る手動操作による集塵部112の自動掃除モードの動作フローチャートである。
図8】本発明の実施例1の変形例に係る掃除システムを上下方向に沿って切断した一部断面図である。
図9】本発明の実施例2に係る掃除システムを上下方向に沿って切断した一部断面図である。
図10】本発明の実施例3に係る掃除システムを上下方向に沿って切断した一部断面図である。
図11】本発明の実施例4に係る掃除システムを上下方向に沿って切断した一部断面図である。
図12】本発明の実施例2、3、4に係る掃除システムを上下方向に沿って切断した一部断面図である。
図13】本発明の実施例5に係る掃除システムを上下方向に沿って切断した一部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施例について添付の図面を参照しつつ説明する。同様の構成要素には同様の符号を付し、同様の説明は繰り返さない。
【0018】
本発明の各種の構成要素は必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、一の構成要素が複数の部材から成ること、複数の構成要素が一の部材から成ること、或る構成要素が別の構成要素の一部であること、或る構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複すること、などを許容する。
【実施例0019】
図1は、本発明の実施例1に係る載置台に載置した電気掃除機の外観斜視図である。図2Aは、操作スイッチ部のスイッチボタンの一例を示す図である。図2Bは、操作スイッチ部のスイッチボタンに係る他の例を示す図である。実施例1において、使用者が掃除を行う視点から、前後・左右・上下と定義する。
【0020】
図1において、掃除システム1は、電気掃除機10と、電気掃除機10を支持する載置台20を備えている。載置台20は電気掃除機10の充電台を兼ねている。電気掃除機10を使用しない場合には、載置台20に載置して充電を行う。
【0021】
電気掃除機10は、掃除機本体11と、一端が掃除機本体11に接続された延長管12と、延長管に他端に接続された吸口体13とを備えている。掃除機本体11は、吸引力を発生させる電動送風機110を収容するモータケース111と、電動送風機110の吸引力により吸込んだ塵埃を収容する集塵部112と、使用者が握るハンドル部113と、電動送風機110に電力を供給するために蓄電池114を備えている。ハンドル部113には、操作スイッチ部115を備えている。
【0022】
図2Aに示すように、操作スイッチ部115には、電動送風機110の運転を選択する運転制御ボタン1151aと、集塵部112の自動お掃除を実行するための自動お掃除制御ボタン1151b(手動開始ボタン)と、電動送風機110の運転を停止させる切ボタン1152と、蓄電池114の残量、フィルタのお手入れ、集塵部112の自動おそうじ状態を表示する表示部1153aが備えられている。実施例1では、運転制御ボタン1151aは「強」「標準」の2つのモードを備えている。また、運転制御ボタン1151aは、自動お掃除制御ボタン1151b(手動開始ボタン)を兼ねており、「標準」のボタンを3秒長押しすることにより、後述する自動おそうじを実行する。なお、自動お掃除制御ボタン1151bがなく、載置台20に電気掃除機を設置されると同時に集塵部内の塵埃が掃除されてもよい。
【0023】
図2Aでは、運転制御ボタン1151aと自動お掃除制御ボタン1151bを兼ねるように構成したが、例えば図2Bに示すように、運転制御ボタン1151aと自動お掃除制御ボタン1151bとを分けて構成するようにしても良い。図2Bでは、運転制御ボタン1151aとは独立させて自動お掃除制御ボタン1151bを構成している。さらに図2Bでは、自動お掃除制御ボタン1151bの周囲に表示部1153bが備えられている。
【0024】
図3は、本発明の実施例1に係る掃除システムの制御ブロック図である。載置台20には、ACアダプタ21が接続され、交流を直流に変換する。ACアダプタ21には、電源線22を介して雌コネクタ23が電気的に接続されている。電気掃除機10には、載置台20に載置した際、載置台20の雌コネクタ23と接続する雄コネクタ116と、雄コネクタ116と電源線117を介して接続された制御部118を備えている。制御部118には、電気掃除機10の運転、充電等に必要な制御プログラムが格納された記憶部と、制御プログラムを実行する中央処理部を備えている。また、制御部118には、蓄電池114、電動送風機110が接続され、制御部118によって制御される。蓄電池114は制御部118を介して雄コネクタ116と電気的に接続されている。
【0025】
図4は、本発明の実施例1に係る電気掃除機10を上下方向に沿って切断した断面図である。図4は、電気掃除機10の使用形態時における空気の流れを示している。図4では、電気掃除機10に接続される延長管12、吸口体13を省略している。
【0026】
集塵部112は掃除機本体11から着脱可能に装着されている。延長管12と接続される掃除機本体11には、集塵部112と連通する本体通路1101が形成されている。本体通路1101の出口は、集塵部112の流入口1121と接続されている。
【0027】
集塵部112には、流入口1121から流入した塵埃を含んだ空気を濾過する集塵フィルタ1122(第1集塵フィルタ)が備えられ、集塵部112の塵埃収容空間1123に塵埃1124が集塵される。集塵部112の下方(反電動送風機側)には、塵埃収容空間1123に集塵された塵埃1124を廃棄するための集塵蓋1125が開閉可能に備えられている。
【0028】
また、集塵部の上方(電動送風機側もしくは下流側)には、流路切替部130が備えられている。流路切替部130は、集塵部112と電動送風機110との間に位置している。集塵部112と流路切替部130との間には、集塵部112と流路切替部130とを連通する集塵部連通開口1126が形成されている。
【0029】
流路切替部130の電動送風機側(下流側)には、電動送風機110の流入口と連通する電動送風機側開口131が形成されている。また、流路切替部130には、後述する載置台20の第2流路と連通する第2流路連通開口132が形成されている。
【0030】
さらに流路切替部130には、集塵部連通開口1126と第2流路連通開口132を開閉する切替弁133が備えられている。この切替弁133は、集塵部連通開口1126若しくは第2流路連通開口132の何れか一方を閉塞した時に他方を開放するように動作する。なお、本実施例では切替弁133は弁体であることに限らず流路を切り替え可能であればどのような切替機構であってもよい。
【0031】
床面の掃除を行う場合には、載置台20から電気掃除機10を取り外す。この時、切替弁133は、集塵部連通開口1126を開放し、第2流路連通開口132を閉塞するように動作する。
【0032】
操作スイッチ部115の運転制御ボタン1151を押下すると、電動送風機110が運転を開始し、吸引力を発生する。床面には吸口体13が接触しており、空気と共に床面の塵埃が吸引される。吸口体13から吸引された空気と塵埃は、延長管12、流入口1121を介して集塵部112に流入する。集塵部112に流入した空気と塵埃1124は、集塵フィルタ1122で濾過され、空気は集塵フィルタ1122を通過し、塵埃1124は塵埃収容空間1123に捕集される。集塵フィルタ1122を通過した空気は、流路切替部130を通過し、電動送風機側開口131から電動送風機110に吸引され、掃除機本体外に排気される。
【0033】
また、掃除機本体11には、載置台20の雌コネクタ23と接続する雄コネクタ116が備えられている。
【0034】
次に掃除終了後の動作について説明する。図5は、本発明の実施例1に係る掃除システムの要部を上下方向に沿って切断した一部断面図である。掃除終了後は、図5に示すように電気掃除機10を載置台20に載置し、充電を開始する。実施例1では、電気掃除機10の集塵部112に集塵された塵埃を載置台20の集塵容器203に移送することを特徴とする。すなわち、載置台20は集塵部112に集塵された塵埃を回収する機能を有する。以下、この構成について説明する。
【0035】
載置台20には、電気掃除機10を載置台20に載置した際に集塵部112の下方に位置し、下方に向かって伸びた第1流路201と、第1流路201と隣接し、上方に向かって伸びた第2流路202が備えられている。第1流路201は集塵部112の下方延長上の位置に配置され、第2流路202は集塵部112の下方延長上からずれた位置に配置されている。第1流路201の底部には集塵部112から落下した塵埃を受ける集塵容器203が備えられている。集塵容器203は上方が開口し、載置台20から着脱可能に設けられている。
【0036】
また、第1流路201と第2流路202とで構成する流路内には、塵埃捕集手段としての集塵フィルタ204(第2集塵フィルタ)が備えられている。実施例1では、第1流路201と第2流路202との間に集塵フィルタ204が備えられている。
【0037】
集塵容器203は通気性を有するように構成しても良く、また、同様の効果を有する紙パックフィルタを用いるようにしても良い。紙パックフィルタは載置台20から着脱可能とし、紙パックフィルタに集塵した塵埃が満杯になった際、新しい紙パックフィルタと交換することで、集塵性能を回復することができる。
【0038】
第1流路201は、一方が集塵部112と連通し、他方が集塵フィルタ204を介して第2流路202の一方と連通している。
【0039】
第2流路202は、一方が第1流路201の他方と連通し、他方が第2流路連通開口132を介して流路切替部130と連通している。
【0040】
集塵部112は、電気掃除機10を載置台20に載置した状態で第1流路201の直上に位置する。集塵部112と載置台20が接続されると、集塵蓋1125のロックが外れ、ヒンジを支点として集塵蓋1125が第1流路201に向かって開く。集塵蓋1125が開くと、集塵部112の塵埃収容空間1123に溜まっていた塵埃が重力により第1流路201側へ落下する。
【0041】
また、流路切替部130では、流路切替部130の一部が載置台20に当接して切替弁133が回動し、第2流路連通開口132を開き、集塵部連通開口1126を閉じるように動作する。
【0042】
集塵蓋1125が開くと、集塵部112の塵埃収容空間1123に溜まっていた塵埃が重力により第1流路201側へ落下するが、塵埃の一部は集塵フィルタ1122や集塵部112の壁等に付着している場合がある。
【0043】
実施例1では、電動送風機110を駆動し、集塵部112に残留した塵埃を排出する機能を有している。次に、集塵部112に残留した塵埃を載置台側に排出する動作について、図5及び図6を用いて説明する。図6は、本発明の実施例1に係る自動操作による集塵部112の自動掃除モードの動作フローチャートである。実施例1において、自動掃除とは、電気掃除機10が載置台に載置された状態で電動送風機110を駆動することを意味する。
【0044】
掃除が終了し、電気掃除機10を載置台20に載置すると、制御部118は集塵部112の自動掃除モードを開始する(ステップS601)。
【0045】
次に、制御部118は蓄電池114への充電の検知制御を実行し(ステップS602)、蓄電池114への充電が実行されているか否かを検知する(ステップS603)。制御部118は蓄電池114へ充電が実行されていると判断した場合(ステップS603のYes)には、蓄電池114への充電を継続した実行する(ステップS604)。制御部118は蓄電池114への充電が実行されていないと判断した場合(ステップS603のNo)には、ステップS602からの動作を繰り返す。制御部118は、ステップS603において蓄電池114への充電が実行されているか否かにより、電気掃除機10が載置台20に載置されているか否かを判断する。すなわち、少なくとも蓄電池114へ充電が実行されていれば、電気掃除機10が載置台20に載置されていると判断する。
【0046】
電気掃除機10が載置台20に載置されているか否かの判断は、前述の蓄電池114への充電状態と併せて、吸口体13に設けた機械式の接地センサ(図示せず)を用いてもよい。接地センサは、吸口体13に設けられた回転ブラシ(図示せず)が、床から離れた状態で駆動するのを防止する検知手段である。図1に示すように、電気掃除機10が載置台20に載置された状態においては、吸口体13が接地するように構成されているため、吸口体13の接地センサで接地を検知できる。言い換えると、蓄電池114への充電が行われ、かつ、接地センサにより吸口体13が接地していると判定できる場合に、電気掃除機10が載置台20に載置されていると判断できる。これによれば、電源線22と雌コネクタ23が載置台20から取り外し可能な場合であっても、確実に電気掃除機10が載置台20へ載置されていることを判断できる。
【0047】
制御部118は、蓄電池114の残量を検知し、蓄電池114の残量が所定量以上であるか否かを判断する(ステップS605)。蓄電池114の残量が所定量以上である場合(ステップS605のYes)には、制御部118は電気掃除機10が載置台20に載置されてから(集塵部112の自動掃除を開始モード移行から)所定時間経過したか否かを判断する(ステップS606)。この所定時間とは、電気掃除機10を載置台20に載置し、集塵蓋1125が開いて塵埃1124が集塵容器203に落下するまでの時間、電気掃除機10が載置台20に載置され使用者が載置台20から離れるのに要する時間等を意図して設定された時間である。
【0048】
蓄電池114の残量が所定量以上ない場合(ステップS605のNo)及び電気掃除機10が載置台20に載置されてから所定時間経過していない場合(ステップS606のNo)には、ステップS604からの動作を繰り返す。
【0049】
ステップS606において、電気掃除機10が載置台20に載置されてから所定時間経過した場合(ステップS606のYes)には、制御部118は集塵部112が自動掃除中であることを報知する報知モードを実行する(ステップS607)。実施例1の報知モードでは、電気掃除機10の操作スイッチ部115に設置した表示部1153a,1153bを点灯させる(図2A及び図2B参照)。
【0050】
制御部118は、報知モードを実行した後、電動送風機110を駆動し(ステップS608)、集塵部112の自動掃除を実行する。
【0051】
ここで、集塵部112の自動掃除の動作について図5に戻り説明する。集塵部112の自動掃除では、矢印に示すように空気が流れる。電動送風機110が駆動すると、吸口体13、延長管12、本体通路1101を介して空気が吸込まれ、吸込まれた空気が流入口1121から集塵部112に流入する。
【0052】
集塵部112に流入した空気は集塵フィルタ1122の表面、集塵部112の内面を流れ、集塵フィルタ1122、集塵部112の内面に付着した塵埃1124を剥離させ、塵埃1124と共に第1流路201へ流入する。
【0053】
集塵フィルタ1122、集塵部112の内面から剥離された塵埃1124は空気と共に第1流路201、集塵容器203、集塵フィルタ204を通過し、空気のみが第2流路202に流入する。
【0054】
第2流路202に流入した空気は第2流路202内を上昇し、第2流路連通開口132から流路切替部130に流入する。流路切替部130に流入した空気は、電動送風機側開口131から電動送風機110に吸引され、掃除機本体外に排気される。このようにして、集塵部112の自動掃除が実行される。
【0055】
図6に戻り、制御部118は電動送風機110が駆動してから所定時間経過したか否かを判断し(ステップS609)、所定時間経過した場合(ステップS609のYes)には、電動送風機110の運転を停止する(ステップS610)。ステップS609において、所定時間経過していない場合(ステップS609のNo)には、制御部118はステップS607からの動作を繰り返す。
【0056】
電動送風機110が停止した後、制御部118は自動掃除中を報知する報知モードを解除する(ステップS611)。実施例1では、電気掃除機10の操作スイッチ部115に設置した表示部1153a,1153bを消灯させる(図2A及び図2B参照)。
【0057】
以上の工程により、集塵部112の自動掃除が終了する。上述した実施例では、電気掃除機10を載置台20に載置した際に、集塵部112の掃除を自動で行うようにしたが、使用者の意思により手動で行うことも可能である。手動モードについて、図7を用いて説明する。図7は、本発明の実施例1に係る手動操作による集塵部112の自動掃除モードの動作フローチャートである。図7では、手動操作であっても、集塵部112の掃除が行われる動作を自動掃除モードと称する。手動操作は使用者の意思により、電動送風機110を駆動させるものである。
【0058】
掃除が終了し、電気掃除機10を載置台20に載置すると、制御部118は集塵部112の手動掃除モードを開始する(ステップS701)。
【0059】
次に、制御部118は蓄電池114への充電の検知制御を実行する(ステップS702)。制御部118は、集塵部112の手動開始ボタン(自動お掃除制御ボタン1151b:図2B参照)が押下されたか否か判断する(ステップS703)。実施例1では、操作スイッチ部115の運転制御ボタン1151の「標準」を3秒間長押しすることで、手動掃除が開始する。
【0060】
手動掃除開始ボタン(自動お掃除制御ボタン1151b)が押下された場合(ステップS703のYes)には、制御部118は蓄電池114への充電が実行されているか否かを検知する(ステップS704)。
【0061】
手動開始ボタン(自動お掃除制御ボタン1151b)が押下されない場合(ステップS703のNo)には、ステップS702からの動作を繰り返す。
【0062】
制御部118は蓄電池114への充電が実行されていると判断した場合(ステップS704のYes)には、蓄電池114への充電を継続して実行する(ステップS705)。制御部118は蓄電池114への充電が実行されていないと判断した場合(ステップS704のNo)には、充電が開始できないことを報知(ステップS706)し、ステップS702からの動作を繰り返す。充電が開始できないことを報知する手段は、例えば、図2の充電マーク(電池マーク)を点滅させる。
【0063】
制御部118は、ステップS704において蓄電池114への充電が実行されているか否かにより、電気掃除機10が載置台20に載置されているか否かを判断する。すなわち、蓄電池114へ充電が実行されていれば、電気掃除機10が載置台20に載置されていると判断する。
【0064】
制御部118は、蓄電池114の残量を検知し、蓄電池114の残量が所定量以上であるか否かを判断する(ステップS707)。蓄電池114の残量が所定量以上である場合(ステップS707のYes)には、制御部118は電気掃除機10が載置台20に載置されてから(集塵部112の手動掃除を開始モード移行から)所定時間経過したか否かを判断する(ステップS708)。この所定時間とは、電気掃除機10を載置台20に載置し、集塵蓋1125が開いて塵埃が集塵容器203に落下するまでの時間、電気掃除機10が載置台20に載置され使用者が載置台20から離れるのに要する時間等を意図して設定された時間である。
【0065】
蓄電池114の残量が所定量以上ない場合(ステップS707のNo)及び電気掃除機10が載置台20に載置されてから所定時間経過していない場合(ステップS708のNo)には、準備モードであることを報知し(ステップS709)、その後ステップS705からの動作を繰り返す。準備モードは、例えば、表示部1153a,1153bを点滅させる(図2A及び図2B参照)。
【0066】
ステップS708において、電気掃除機10が載置台20に載置されてから所定時間経過した場合(ステップS708のYes)には、制御部118は集塵部112が掃除中であることを報知する報知モードを実行する(ステップS710)。実施例1の報知モードでは、電気掃除機10の操作スイッチ部115に設置した表示部1153a,1153bを点灯させる(図2A及び図2B参照)。
【0067】
制御部118は、報知モードを実行した後、電動送風機110を駆動し(ステップS711)、集塵部112の掃除を実行する。
【0068】
集塵部112の掃除の動作については、図5を用いて説明した自動掃除と同様であるので、説明は省略する。
【0069】
制御部118は電動送風機110が駆動してから所定時間経過したか否かを判断し(ステップS712)、所定時間経過した場合(ステップS712のYes)には、電動送風機110の運転を停止する(ステップS713)。ステップS712において、所定時間経過していない場合(ステップS712のNo)には、制御部118はステップS710からの動作を繰り返す。
【0070】
電動送風機110が停止した後、制御部118は集塵部112が掃除中であることを報知する報知モードを解除する(ステップS714)。実施例1では、電気掃除機10の操作スイッチ部115に設置した表示部1153a,1153bを消灯させる(図2A及び図2B参照)。
【0071】
なお、図5では、第1流路201の底部に集塵容器203、集塵フィルタ204を備えるようにしたが、本発明はこの構成に限定されるものではない。他の例を図8に示す。図8は、本発明の実施例1の変形例に係る掃除システムを上下方向に沿って切断した一部断面図である。変形例では、集塵フィルタ204を除去し、集塵容器203の一部(底部)に通気性のある通気部材203aを配置するようにしている。集塵容器203に流入した空気は、集塵容器203の通気部分を通り、第2流路202に流入する。通気部材203aは塵埃を捕集する第2集塵フィルタ(塵埃捕集手段)としての機能を有する。
【0072】
以上説明したように、実施例1によれば、集塵部112から載置台20側に塵埃を移送し、載置台20側に移送された塵埃を濾過する通気性を有する塵埃捕集手段(第2集塵フィルタ)を載置台20側に備えるようにしているので、載置台20からの塵埃の舞い上がりを抑制でき、舞い上がった塵埃によって切替弁133の動作不良を抑制できる。その結果、電気掃除機の吸込み性能を維持することができる。
【実施例0073】
次に実施例2について図9を用いて説明する。図9は、本発明の実施例2に係る掃除システムを上下方向に沿って切断した一部断面図である。実施例1と同一の構成については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0074】
実施例2において実施例1と異なるところは、電気掃除機10を流れる空気の流路構成である。実施例1では、電気掃除機10を載置台20に載置した際、本体通路1101を流れる空気が流入口1121を介して集塵フィルタ1122の下流側に位置する塵埃収容空間1123に流入するようにしたが、実施例2では、本体通路1101を流れる空気が集塵フィルタ1122の上流側に位置する上流開口1127から上流空間1128に流入するようにしている。
【0075】
電気掃除機10の使用時は、実施例1と同様、吸口体13、延長管12、本体通路1101を介して吸込まれた空気は流入口1121から集塵部112に流入する。
【0076】
電気掃除機10には、図示しない集塵流路切替機構が備えられており、本体通路1101を流れる空気を上流開口1127に導くにあたっては、この集塵流路切替機構を動作させて流路を切り替える。
【0077】
集塵部112は、電気掃除機10を載置台20に載置した状態で第1流路201の直上に位置する。集塵部112と載置台20が接続されると、集塵蓋1125のロックが外れ、ヒンジを支点として集塵蓋1125が第1流路201に向かって開く。集塵蓋1125が開くと、集塵部112の塵埃収容空間1123に溜まっていた塵埃が重力により第1流路201側へ落下する。さらに、201側へ落下後、集塵フィルタ204で集塵容器203の中に塵埃が圧縮される。ここで、実施例2は実施例1と異なり、第1流路と第2流路が離間している。これによって上流開口1127が離間した空間方向に開口でき、外気を取り入れることができる。
【0078】
流路切替部130では、電気掃除機10を載置台20に載置する際に切替弁133の一部が載置台20に当接して切替弁133が回動し、第2流路連通開口132を開放し、集塵部連通開口1126を閉塞するように動作する。
【0079】
電気掃除機10を載置台20に載置し、電動送風機110を駆動すると、本体通路1101を流れた空気は、上流開口1127から上流空間1128に流入する。上流空間1128に流入した空気は、集塵フィルタ1122を通過し、塵埃収容空間1123に流入し、第1流路201へと流れる。この際、集塵フィルタ1122を通過する空気は、集塵フィルタ1122に付着した塵埃を除去する。すなわち、電動送風機110を駆動した集塵部112の自動お掃除では、床面掃除時に対して集塵フィルタ1122を流れる空気の向きが逆となる。これにより、集塵フィルタ1122に付着した塵埃が除去される。以降の空気の流れは実施例1と同一であるので、説明は省略する。
【0080】
実施例2によれば、集塵部112を自動お掃除する際、床面掃除時に対して集塵フィルタ1122を流れる空気の向きが逆になるようにしているので、集塵フィルタ1122に付着した塵埃を除去することができ、集塵フィルタ1122の目詰まりを抑制することができる。
【0081】
なお、実施例2では、図9に示すように第1流路201と第2流路202との間に集塵フィルタ204を配置した例を示したが、図8に示したように集塵フィルタ204を排除し、集塵容器203の一部に通気性のある通気部材203aを備えるようにしても良い。図8では、集塵容器203の通気性を有する部分を空気が流れるので、集塵容器203に収容された塵埃が空気により圧縮される。
【実施例0082】
次に実施例3について図10を用いて説明する。図10は、本発明の実施例3に係る掃除システムを上下方向に沿って切断した一部断面図である。実施例1と同一の構成については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0083】
実施例3において実施例1と異なるところは、集塵容器203の設置場所にある。
【0084】
実施例1では、第1流路201の底部に集塵容器203を配置するようにしたが、実施例3では第1流路201と第2流路202の間に集塵容器203を配置している。集塵容器203は第1流路201側に向かって開口している。また、実施例3では、上流開口1127から空気を流入するようにし、通気部材203aは第2流路202側に配置するようにしている。
【0085】
集塵蓋1125を開放し、集塵部112から落下した塵埃は第1流路201の底部に堆積する。電動送風機110を駆動し、集塵部112から第1流路201に流入した空気は、集塵容器203に流入し、集塵容器203の通気性を有する通気部材203aを通過する。この際、第1流路201の底部に堆積した寺内1124を集塵容器203に収容すると共に、収容された塵埃1124を空気により圧縮する。
【0086】
実施例3によれば、集塵容器203を第1流路201と第2流路202との間に配置したので、塵埃を収容する容積を拡大することができる。
【0087】
なお、実施例3では、上流開口1127から空気を流入するようにしているが、流入口1121から流入するようにしても良い。
【実施例0088】
次に実施例4について図11を用いて説明する。図11は、本発明の実施例4に係る掃除システムを上下方向に沿って切断した一部断面図である。実施例1と同一の構成については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0089】
実施例4において実施例1と異なるところは、集塵容器203の設置場所にある。
【0090】
実施例1では、第1流路201の底部に集塵容器203を配置するようにしたが、実施例4では第2流路202に集塵容器203を配置している。また、実施例3では、上流開口1127から空気を流入するようにしている。
【0091】
集塵部112から第1流路201に流入した空気は、第2流路202に流入し、さらに集塵容器203に流入する。集塵容器203に流入した空気は、集塵容器203の通気性のある通気部材203aを通過する。この際、集塵容器203に収容された塵埃を空気により圧縮する。
【0092】
実施例4によれば、集塵容器203を第2流路202に配置したので、塵埃を収容する容積を拡大することができると共に、塵埃の舞い上がりを更に抑制することができる。
【0093】
なお、実施例4では、上流開口1127から空気を流入するようにしているが、流入口1121から流入するようにしても良い。
【0094】
本発明は、上述した実施例に限定するものではなく、様々な変形例が含まれる。上述した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定するものではない。
【実施例0095】
次に実施例5について図12および図13を用いて説明する。図13は、本発明の実施例に係る掃除システムを上下方向に沿って切断した一部断面図である。実施例1と同一の構成については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。実施例2、3および4については、上流開口1127から外気が流入されるとともに、図12のように本体通路1101からも空気の流入がおこっている。この場合、流入口が複数あることによって、効率的に集塵フィルタ1122に付着した塵埃が除去できない。そこで、実施例5では、吸口体13や延長管12を含む一部で閉塞され、本体通路1101からは空気流入しないことが望ましい。例えば、図13では、吸口体13が向きを変えると閉塞部1301によって閉塞され、延長管吸口側が閉塞される。これによって、本体通路1101からは空気流入せず、2つに分岐されていた流入口が上流開口1127の一つに限定され、集塵フィルタ1122に付着した塵埃が効率的に除去される。
【符号の説明】
【0096】
1…掃除システム、10,10A…電気掃除機、11…掃除機本体、12…延長管、13…吸口体、110…電動送風機、1101…本体通路、111…モータケース、112…集塵部、1121…流入口、1122…集塵フィルタ(第1集塵フィルタ)、1123…塵埃収容空間、1124…塵埃、1125…集塵蓋、1126…集塵部連通開口、1127…上流開口、1128…上流空間、113…ハンドル部、114…蓄電池、115…操作スイッチ部、1151…制御ボタン、1152…切ボタン、1153a,1153b…表示部、116…雄コネクタ、117…電源線、118…制御部、130…流路切替部、131…電動送風機側開口、132…第2流路連通開口、133…切替弁、20…載置台、201…第1流路、202…第2流路、203…集塵容器、204…集塵フィルタ(第2集塵フィルタ)、21…ACアダプタ、22…電源線、23…雌コネクタ。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13