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特開2024-35427情報処理システム、情報処理システムの制御方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024035427
(43)【公開日】2024-03-14
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理システムの制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/60 20230101AFI20240307BHJP
   H04N 23/56 20230101ALI20240307BHJP
   H04N 23/63 20230101ALI20240307BHJP
【FI】
H04N5/232 220
H04N5/225 600
H04N5/232 939
H04N5/232 290
【審査請求】有
【請求項の数】21
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022139870
(22)【出願日】2022-09-02
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-06-28
(71)【出願人】
【識別番号】390002761
【氏名又は名称】キヤノンマーケティングジャパン株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】592135203
【氏名又は名称】キヤノンITソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100189751
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 友輔
(72)【発明者】
【氏名】大畑 信幸
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 いづみ
(72)【発明者】
【氏名】森 美樹
【テーマコード(参考)】
5C122
【Fターム(参考)】
5C122DA12
5C122EA48
5C122FH10
5C122FH11
5C122FJ11
5C122FK28
5C122GD06
5C122GG10
5C122HB01
5C122HB05
(57)【要約】
【課題】撮影の対象を、ターンテーブル上の好適な位置に、より容易に配置できるようにする。
【解決手段】 ターンテーブル上の対象物を撮影した画像を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した画像から、前記対象物の基準位置を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定された基準位置と、前記ターンテーブルの中心との差分に基づく通知を行うように制御する制御手段と
を有することを特徴とする。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターンテーブル上の対象物を撮影した画像を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した画像から、前記対象物の基準位置を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定された基準位置と、前記ターンテーブルの中心との差分に基づく通知を行うように制御する制御手段と
を有することを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記基準位置は前記画像における前記対象物に係る領域の重心であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記制御手段は、前記通知を行った後に、前記ターンテーブルを回転させて撮影手段で前記対象物を撮影する撮影処理を行うように制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記制御手段は、前記差分が第1の量より大きい場合には第1の通知を行い、前記差分が前記第1の量より小さく第2の量よりも大きい場合には第2の通知を行うように制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記第2の通知は、前記第1の通知よりも、前記差分が小さいことを示す通知であることを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記制御手段は、前記差分が第2の量よりも小さい場合には、前記ターンテーブル上における前記対象物の配置が適切であることを示す第3の通知を行うように制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記制御手段はさらに、前記ターンテーブルを回転させて撮影手段で前記対象物を撮影する撮影処理を行うように制御し、
前記制御手段は、前記差分が前記第2の量よりも小さくなったことに応じて、前記撮影処理の開始指示を受け付ける画面に、前記対象物の配置が適切となったことを示す表示を行うように制御することを特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記対象物は商品であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記対象物は自動車であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記制御手段は、前記通知の際に、表示手段に前記取得手段で取得した画像を、前記対象物である自動車の前方を前記表示手段における上側とした向きで表示するように制御することを特徴とする請求項9に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記制御手段は、前記ターンテーブルのある空間を照明する照明手段によって前記通知を行うように制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記制御手段は、スピーカーからの発音によって前記通知を行うように制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記制御手段は、ディスプレイにおける表示によって前記通知を行うように制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記制御手段は、前記ディスプレイに、前記対象物をどの方向にどれだけの距離、移動させるべきかの情報を表示するように制御することを特徴とする請求項13に記載の情報処理システム。
【請求項15】
前記特定手段は、前記画像から前記対象物の領域を抽出し、抽出された領域に基づいて前記基準位置を特定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項16】
前記特定手段は、前記画像を明度で二値化した二値化画像と、前記画像をグレースケールで二値化した二値化画像と、を合成することにより、前記画像から前記対象物の領域を抽出することを特徴とする請求項15に記載の情報処理システム。
【請求項17】
ターンテーブル上の対象物を撮影した画像を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した画像から、前記対象物の基準位置を特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定された基準位置と、前記ターンテーブルの中心との差分に基づく通知を行うように制御する制御ステップと
を有することを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項18】
少なくとも1つのコンピュータを、請求項1乃至17のいずれか1項に記載された情報処理システムの各手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被写体を撮影して画像を出力可能な情報処理システム、情報処理システムの制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
被写体の載ったターンテーブルを回転させることで複数の角度から撮影した複数の画像を撮影するシステムが知られている。特許文献1には、被写体を載せたターンテーブルが所定角回転すると、被写体を異なる高さから撮影可能に設置した複数台のカメラへレリーズ信号を送信し、総てのカメラの共通のシャッタ開放時間内にストロボを閃光させて撮影するシステムが提案されている。
【0003】
また、特許文献2には、立体駐車場の車両乗り入れ室のターンテーブルに対して車両がどの位置にどのような角度で乗り入れているかを検出し、この検出結果に基づいて駐車制御部がターンテーブルを回転させ、車両を車両入出庫部へと進入させることが提案されている。この際、ターンテーブルに蛍光塗料を塗布し、天井に設定されたカメラでターンテーブルおよびその上に乗り入れた車両を撮影することで、車両の位置と角度を検知する仕組みが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015-12375号公報
【特許文献2】実開平07-016855号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ターンテーブルの中央からずれた位置に被写体(撮影の対象)を配置し、ターンテーブルを回転させて複数の方向から被写体を撮影すると、バランスの悪い構図の画像が撮影されてしまい、好ましくない。例えば、左右対称の被写体を撮影しても、撮影された被写体の中央がターンテーブルの中央に対してずれた位置に配置されると、左右対称に写らないといったことが起こる。
【0006】
特許文献1には、ターンテーブルの中央からずれた位置に被写体(撮影の対象)が配置されてしまった場合の課題について考慮されていない。また、特許文献2は、車両を車両入出庫部へと進入させるためにターンテーブルを適切に制御することを目的としており、ターンテーブル上の被写体(車両)を複数の方向から撮影して好適な画像を得ることを目的としていない。そのため、ターンテーブルの中央からずれた位置に被写体(撮影の対象)が配置されてしまった場合の課題自体が存在しない。
【0007】
そこで本発明は、上記課題の少なくとも1つに鑑み、撮影の対象を、ターンテーブル上の好適な位置に、より容易に配置できるようにする仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の情報処理システムは、
ターンテーブル上の対象物を撮影した画像を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した画像から、前記対象物の基準位置を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定された基準位置と、前記ターンテーブルの中心との差分に基づく通知を行うように制御する制御手段と
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、撮影の対象を、ターンテーブル上の好適な位置に、より容易に配置できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
図2】情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】全体の情報処理の一例を示すフローチャートである。
図4】駐車ガイド処理の一例を示すフローチャートである。
図5】情報処理システムにおける表示画面の一例を示す図である。
図6】外装撮影処理の一例を示すフローチャートである。
図7】外装撮影処理における表示画面の一例を示す図である。
図8】外装撮影処理で得られた画像を含む表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0012】
特に、本明細書において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、実施形態1においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、0又は1で構成される2進数のビット集合体として信号値の高低によって表されるか、信号値の物理的な数値によって表されるか、又は量子的な重ね合わせによって表されるかによらず、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0013】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0014】
また、実施形態中に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、サーバーからダウンロード可能な態様で実施してもよいし、クラウドコンピュータ上でプログラムの実行がなされてもよいし、不揮発性又は揮発性の非一時的な記憶媒体に記憶させて頒布されてもよい。
【0015】
<実施形態1>
1.システム構成
図1は、情報処理システム101のシステム構成の一例を示す図である。
【0016】
図1(a)に示されるように、情報処理システム101(自動車撮影システム)はシステム構成として、ターンテーブル102と、ハイアングルカメラ106Hと、ミドルアングルカメラ106Mと、ローアングルカメラ106Lと、ライン照明107と、照明110と、天井カメラ108と、スピーカー111と、ディスプレイ112と、情報処理装置200と、を含む。ターンテーブル102と、ハイアングルカメラ106Hと、ミドルアングルカメラ106Mと、ローアングルカメラ106Lと、ライン照明107と、照明110と、天井カメラ108と、スピーカー111と、ディスプレイ112と、情報処理装置200とは、ネットワークを介して通信可能に接続されている。ターンテーブル102と、ハイアングルカメラ106Hと、ミドルアングルカメラ106Mと、ローアングルカメラ106Lと、ライン照明107と、照明110と、天井カメラ108と、スピーカー111と、ディスプレイ112とは、情報処理装置200からの制御信号等に基づき、動作する。
【0017】
ターンテーブル102は、自動車109を乗せて回転する、円盤又は盆状の台構造を搭載した機械である。回転方向103は、ターンテーブル102の回転する方向を示している。なお、回転方向103は一例であり、情報処理装置200の制御のもと、ターンテーブル102は回転方向103で示される方向とは逆の方向に回転してもよい。
【0018】
自動車109は、ハイアングルカメラ106Hと、ミドルアングルカメラ106Mと、ローアングルカメラ106Lと、が撮影する被写体(撮影の対象物)である。自動車109は、車両進入口104から入ってきて、ターンテーブル102の上に乗り、回転しながら撮影された後、車両退出口105から出ていく。
【0019】
ライン照明107は、後述する外装撮影処理の際に使用される照明である。
【0020】
照明110は、後述する駐車ガイド処理の際の光での通知に使用される照明であり、ターンテーブル102のある空間を照明する。
【0021】
天井カメラ108は、駐車ガイド処理の際に使用されるカメラである。
【0022】
スピーカー111は、駐車ガイド処理の際の音での通知に使用されるスピーカーである。
【0023】
ディスプレイ112は、駐車ガイド処理の際の表示での通知に使用されるディスプレイである。なお、本実施形態では、情報処理装置200は、駐車ガイド処理の際の通知をディスプレイ112に表示するものとして説明する。しかし、情報処理装置200は、駐車ガイド処理の際の通知を自動車109に設置されているカーナビ、又は自動車109の運転手のスマートフォン、又は自動車109の運転手のタブレットに表示させるようにしてもよい。
【0024】
図1(b)に示されるように、自動車109は、矢印120で示される方向から入ってきて、ターンテーブル102の上に駐車され、回転しながら撮影された後、矢印121で示される方向に進み、車両退出口105から出ていく。中心座標102Cは、ターンテーブル102の中心座標である。
【0025】
ここで、特許請求の範囲に記載の情報処理システムは、複数の装置で構成されてもよいし、一つの装置で構成されてもよい。特許請求の範囲に記載の情報処理システムが一つの装置で構成される場合、その装置の一例は情報処理装置200である。
【0026】
2.ハードウェア構成
図2は、情報処理装置200のハードウェア構成の一例を示す図である。情報処理装置200は、パーソナルコンピュータ等を用いて構成可能なものである。ただし、このことは本実施の形態を制限するものではなく、情報処理装置200は、タブレット端末、又はスマートフォン等であってもよい。すなわち、情報処理装置200は以下に示すフローチャートの処理を実行することができればどのような装置であってもよい。
【0027】
図2において、内部バス250に対してCPU(Central Processing Unit)201、メモリ202、不揮発性メモリ203、画像処理部204、ディスプレイ205、操作部206、記録媒体I/F207、外部I/F209、通信I/F210が接続されている。内部バス250に接続される各部は、内部バス250を介して互いにデータのやりとりを行うことができるように構成されている。
【0028】
メモリ202は、例えばRAM(Random Access Memory:半導体素子を利用した揮発性のメモリ等)からなる。CPU201は、例えば不揮発性メモリ203に格納されるプログラムに従い、メモリ202をワークメモリとして用いて、情報処理装置200の各部を制御する。不揮発性メモリ203には、画像データ、音声データ、その他のデータ及びCPU201が動作するための各種プログラム等が格納される。不揮発性メモリ203は、例えばハードディスク(HD)又はROM(Read Only Memory)等で構成される。すなわち、CPU201が不揮発性メモリ203に記憶されているプログラムをメモリ202に展開し、実行することによって情報処理装置200の機能及び後述する図3図4図6に示されるフローチャートの処理が実現される。情報処理装置200は、少なくとも1つのコンピュータの一例である。
【0029】
画像処理部204は、CPU201の制御に基づいて、不揮発性メモリ203、又は記録媒体208に格納された画像データ、外部I/F209を介して取得した映像信号、通信I/F210を介して取得した画像データ及び撮影され画像等に対して各種画像処理を施す。画像処理部204が行う画像処理には、A/D変換処理、D/A変換処理、画像データの符号化処理、圧縮処理、デコード処理、拡大/縮小処理(リサイズ)、ノイズ低減処理、色変換処理等が含まれる。画像処理部204は、特定の画像処理を施すための専用の回路ブロックで構成されてもよい。また、画像処理の種別によっては画像処理部204を用いずにCPU201がプログラムに従って画像処理を施すことようにしてもよい。
【0030】
ディスプレイ205は、CPU201の制御に基づいて、画像又はGUI(Graphical User Interface)を構成するGUI画面等を表示する。CPU201は、プログラムに従い表示制御信号を生成し、ディスプレイ205に表示するための映像信号を生成してディスプレイ205に出力するように情報処理装置200の各部を制御する。ディスプレイ205は、出力された映像信号に基づいて映像を表示する。なお、情報処理装置200自体が備える構成としてはディスプレイ205に表示させるための映像信号を出力するためのインターフェースまでとし、ディスプレイ205は外付けのモニタ(テレビ等)で構成してもよい。
【0031】
操作部206は、キーボード等の文字情報入力デバイス、マウス及びタッチパネルといったポインティングデバイス、ボタン、ダイヤル、ジョイスティック、タッチセンサ、タッチパッド等を含む、ユーザー操作を受け付けるための入力デバイスである。なお、タッチパネルは、ディスプレイ205に重ね合わせて平面的に構成され、接触された位置に応じた座標情報が出力されるようにした入力デバイスである。
【0032】
記録媒体I/F207は、メモリーカード、CD、DVDといった記録媒体208が装着可能とされ、CPU201の制御に基づき、装着された記録媒体208からのデータの読み出し、及び、記録媒体208に対するデータの書き込みを行う。外部I/F209は、情報処理装置200を外部機器と有線ケーブル又は無線によって接続し、映像信号や音声信号の入出力を行うためのインターフェースである。通信I/F210は、外部機器又はインターネット211等と通信して、ファイル及び/又はコマンド等の各種データの送受信を行うためのインターフェースである。
【0033】
実施形態1では、説明の簡略化のため、情報処理装置200に含まれるCPU201は1つとして示しているが、複数であってもよい。また、CPU201がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータは、メモリ202、不揮発性メモリ203に限られず、情報処理装置200と通信可能な他の装置のメモリ等に記憶されていてもよい。
3.情報処理
以下、実施形態1に係る情報処理を説明する。
【0034】
図3は、全体の情報処理の一例を示すフローチャートである。上述したように、フローチャートの処理は、CPU201が不揮発性メモリ203に記憶されているプログラムをメモリ202に展開し、実行することによって実現される。
【0035】
S301では、CPU201は、後述する図5(a)に示すような車両撮影システムの画面をディスプレイ205に表示する。
【0036】
図5は、情報処理システムにおける表示画面の一例を示す図である。図5(a)は、ディスプレイ205等に表示される、車両撮影システムの画面である。図5(a)の画面は、S301の処理で表示される。図5(a)の画面には、駐車ガイド開始ボタン501と、外装撮影開始ボタン502と、が含まれる。駐車ガイド開始ボタン501は、駐車ガイド処理の開始を指示するためのボタンである。外装撮影開始ボタン502は、外装撮影処理の開始を指示するためのボタンである。なお、S301の処理の際に表示される画面には、駐車ガイド開始ボタン501と、外装撮影開始ボタン502と、が含まれ、駐車位置OK503の文字列は含まれない。
【0037】
S302では、CPU201は、駐車ガイド処理を開始するか否かを判定する。図5(a)の駐車ガイド開始ボタン501が選択された場合、CPU201は、駐車ガイド処理を開始すると判定する。CPU201は、駐車ガイド処理を開始すると判定した場合は、S302に進み、そうでない場合は、S304に進む。
【0038】
S303の駐車ガイド処理は、後述する図4を用いて説明する。
【0039】
S304では、CPU201は、外装撮影処理を開始するか否かを判定する。図5(a)の外装撮影開始ボタン502が選択された場合、CPU201は、外装撮影処理を開始すると判定する。CPU201は、外装撮影処理を開始すると判定した場合は、S305に進み、そうでない場合は、S306に進む。
【0040】
S305の外装撮影処理は、後述する図6を用いて説明する。
【0041】
S306では、CPU201は、図3に示される情報処理を終了するか否かを判定する。例えば、CPU201は、図5(a)には図示されていない終了ボタン等が選択された場合は、図3に示される情報処理を終了すると判定する。CPU201は、情報処理を終了すると判定した場合は、図3に示される情報処理を終了し、そうでない場合は、S302に戻る。
【0042】
図4は、駐車ガイド処理の一例を示すフローチャートである。
【0043】
S401では、CPU201は、天井カメラ108からの撮影を開始する。
【0044】
S402では、CPU201は、図5(b)に示すような駐車ガイドの画面をディスプレイ205等に表示する。
【0045】
図5(b)の画面は、ディスプレイ112等に表示される、駐車ガイド処理の画面である。図5(b)の画面には、表示領域510と、表示領域511と、が含まれる。表示領域510には、天井カメラ108で撮影された自動車109を含む撮影画像(自動車109の動画)等が表示される。CPU201は、表示領域510に表示される自動車109の向きを、車両正面を上側とした向きとするようにしてもよい。表示領域511には、自動車109を所定の位置に駐車させるための文字列情報等が表示される。図5(b)の画面は、S402の処理で表示が開始される。なお、図5(b)の画面はディスプレイ112に表示されると共に、又はディスプレイ112に表示される替わりに、自動車109に設置されているカーナビ、又は自動車109の運転手のスマートフォン、又は自動車109の運転手のタブレットに表示されてもよい。
【0046】
S403では、CPU201は、天井カメラ108から撮影画像を取得する。
【0047】
S404では、CPU201は、取得した撮影画像より車体領域を抽出する処理を実行する。CPU201は、撮影画像に対して画像処理(例えば、画像を2値化する処理)を実行し、車体領域を抽出する。ここで、車体領域とは、図5(b)の領域109Bで示されるような自動車109が外接する矩形である。
【0048】
S405では、CPU201は、取得した車体領域に基づいて車体の面積の重心を車体重心として算出する。
【0049】
より具体的に説明すると、CPU201は、撮影画像を明度で二値化した二値化画像と、グレースケールで二値化した二値化画像と、を合成し、撮影画像の自動車の外接矩形を取得し、外接矩形の面積重心を算出し、車体重心を求める。
【0050】
S406では、CPU201は、予め定められているターンテーブル102の中心座標(中心位置)と、S405において求めた車体の重心の座標(基準位置)と、に基づいて、差異D(中心位置と基準位置の差分)を算出する。ここで、予め定められているターンテーブル102の中心座標は、不揮発性メモリ203等に記憶されているものとする。なお、CPU201がプログラムに基づき処理を実行する際に用いるデータ等は不揮発性メモリ203に記憶されているものとする。以下に示す閾値等も同様である。また、差異Dは絶対値として算出される。
【0051】
S407では、CPU201は、算出した差異Dが閾値Th1(第1の量)より大きいか否かを判定する。CPU201は、差異Dが閾値Th1より大きいと判定すると、S408に進み、差異Dが閾値Th1より大きくないと判定すると、S409に進む。
【0052】
S408では、CPU201は、通知1の処理を行う。例えば、CPU201は、通知1の処理として、表示領域511に差異Dの情報、差異Dが閾値Th1より大きい旨の情報等を表示する処理を行う。なお、上述したように、通知1の処理として、情報を自動車109に設置されているカーナビ、又は自動車109の運転手のスマートフォン、又は自動車109の運転手のタブレットに表示させるようにしてもよい。以下に示す通知2、通知3の処理も同様である。図5(b)の領域109Bは、差異Dが閾値Th1より大きい場合の例が示されている。より具体的に説明すると、表示領域511には、D=2012mmでTh1より大きいため、自動車109がターンテーブル102の中心座標102Cからまだ遠い旨の情報(「>Th1」との表示、および、「まだ遠いです」とのメッセージ表示)が示されている。また、表示領域511には、自動車109の重心の座標と、中心座標102Cと、を一致させるためには、x方向にプラス2004mm(自動車109の運転手からみて前方へ2004mm)、y方向にマイナス0175mm(自動車109の運転手からみて右へ175mm)移動させるべきことが示されている。また、CPU201は、通知1の処理として、照明110を第1の周期で点滅させる処理を行う。
【0053】
S409では、CPU201は、算出した差異Dが閾値Th1以下、かつ、閾値Th2(第1の量より小さい第2の量)以上か否かを判定する。CPU201は、算出した差異Dが閾値Th1以下、かつ、閾値Th2以上と判定すると、S410に進み、そうでないと判定すると、S411に進む。
【0054】
S410では、CPU201は、通知2の処理を行う。例えば、CPU201は、通知2の処理として、表示領域511に差異Dの情報、差異Dが閾値Th1以下、かつ、閾値Th2以上である旨の情報等を表示する処理を行う。更に、CPU201は、通知2の処理として、表示領域511に、自動車109の重心の座標と、中心座標102Cと、を一致させるために自動車109をどの方向にどれだけの距離、移動させるべきかの情報を表示する処理を行う。また、CPU201は、通知2の処理として、照明110を第2の周期で点滅させる処理を行う。ここで、第2の周期は、第1の周期より短い周期である。
【0055】
S411では、CPU201は、算出した差異Dが閾値h2より小さいか否かを判定する。CPU201は、算出した差異Dが閾値h2より小さいと判定すると、S412に進み、そうでないと判定すると、S407に戻る。
【0056】
S412では、CPU201は、通知3の処理を行う。例えば、CPU201は、通知3の処理として、表示領域511に差異Dの情報、差異Dが閾値h2より小さいため、駐車位置は適切である旨の情報等を表示する処理を行う。すなわち、通知3は、ターンテーブル上における自動車109(対象物)の配置が適切となったことを示すものである。また、CPU201は、通知3の処理として照明110を点灯させる。
【0057】
S413では、CPU201は、駐車完了処理を実行する。例えば、CPU201は、駐車完了処理として、通知3を行ってから所定時間後に図5(b)の画面を非表示とし、図5(a)の画面を表示し、ターンテーブル上における自動車109(対象物)の配置が適切となったことを示す駐車位置OK503の文字列を表示する処理を行う。このように、差異Dが閾値h2より小さくなったことに応じて、駐車位置OK503を、ターンテーブル102を回転させて行う外装撮影処理の開始指示を受け付ける表示アイテムである外装撮影開始ボタン502が表示される画面に表示する。これによって、ユーザーは、外装撮影処理での撮影の対象物(自動車109)が適切な位置に配置されたことを確認したうえで外装撮影処理の開始指示を行うことができる。逆に駐車位置OK503が表示されていなければ、自動車109が適切な位置に配置されていない可能性があり、外装撮影処理の開始指示を行う前に駐車ガイド処理を行うなどして、配置が適切であるか確認する必要があることがわかる。すなわち、駐車位置OK503の表示/非表示の制御によって、不適切な配置状態のまま不用意にターンテーブルを回転させて行う撮影処理が行われることを抑制することができる。
【0058】
駐車ガイド処理によって、ターンテーブル102の中心からズレの無い、あるいはズレの小さい位置に自動車109を駐車することが、高い運転技能がなくとも容易に行うことができる。そのため、駐車ガイド処理を行って自動車109を配置した後に、ターンテーブル102を回転させて行う撮影処理(後述の外装撮影処理)ターンテーブル102を回転させて行う撮影処理(後述の該増撮影処理)の際に、バランスの悪い構図となる画像が撮影されることを防止し、より好適な画像を撮影することが可能となる。例えば、車両の真正面から撮影した画像、及び、真後ろから撮影した画像では、車両が左右対称に写ることが望ましいが、ターンテーブルの中心からずれた位置に駐車した場合は、左右対称とならない画像が撮影されてしまい、良好な撮影結果が得られない。これに対し、本実施形態によれば、ターンテーブル102の中心に合わせて自動車109を駐車できるため、真正面及び真後ろから見た車両が左右対称に写る画像を撮影することができる。また、前後のバランスも良好となるため、車両を左側面から撮影した画像と、右側面から見た画像とで、同じバランスで比較が可能となり、車両の状況を確認しやすい画像を得ることができる。
【0059】
図6は、外装撮影処理の一例を示すフローチャートである。
【0060】
S601では、CPU201は、図7(a)に示されるような車両No入力画面をディスプレイ205等に表示する。図7は、外装撮影処理における表示画面の一例を示す図である。図7(a)の車両No入力画面には、車両No入力領域701と、次へボタン702と、が含まれる。車両No入力領域701は、車両Noを入力するための領域である。次へボタン702は、車両No入力領域701に車両Noを入力した後に選択するボタンである。次へボタン702が選択されると、ディスプレイ205等に表示される画面は、図7(a)から図7(b)に示されるような車両タイプ選択画面に遷移する。
【0061】
S602では、CPU201は、車両No入力領域701への車両Noの入力を受け付ける。例えば、ユーザーによるキーボードを用いた入力操作を受け付ける。CPU201は、受け付けた車両Noを、メモリ202等に一時的に記憶する。
【0062】
S601及び/又はS602の処理は、被写体となる自動車の車体ナンバーを入力する処理の一例である。
【0063】
S603では、CPU201は、次へボタン702が選択されたか否かを判定する。CPU201は、次へボタン702が選択されたと判定すると、S604に進み、そうでないと判定すると、S602に戻る。
【0064】
S604では、CPU201は、図7(b)に示されるような車両タイプ選択画面をディスプレイ205等に表示する。図7(b)の車両タイプ選択画面には、説明情報710、複数の車両タイプにそれぞれ対応するGUIボタン(選択肢となる表示アイテム)として、大型ワンボックス・ロングタイプ711、クーペ・SUV・小型712、スポーツタイプ713、コンパクト・軽714が含まれる。説明情報710は、車両タイプ選択画面の操作に関する説明の情報である。より具体的には、説明情報710には「車両タイプのボタンをクリックして、自動撮影を開始する」ことが含まれている。大型ワンボックス・ロングタイプ711は、撮影を行う自動車109が大型ワンボックスカー、又は大型ロングタイプカー等の大型の自動車の際に選択されるボタンである。クーペ・SUV・小型712は、撮影を行う自動車109がクーペ、又はSUV(Sport Utility Vehicle)、又は小型車の際に選択されるボタンである。クーペ、又はSUV(Sport Utility Vehicle)、又は小型車は、概ね、全高1400mm未満~1800mmの車種である。スポーツタイプ713は、撮影を行う自動車109がスポーツタイプの際に選択されるボタンである。スポーツタイプは、概ね全高1400mm未満の車種である。コンパクト・軽714は、撮影を行う自動車109がコンパクトカー、又は軽自動車の際に選択されるボタンである。コンパクトカー、軽自動車は、概ね、全高1400mm未満~1800mmの車種である。また、コンパクトカーはBセグメント(全長3,750~4,200mm以下、排気量1.0~1.5L)に分類される車種である。
【0065】
ここで、大型に種別される自動車は、大型ワンボックス、大型ロングタイプ、荷台がある大型車、トラック、全高1800mm以上かつ全長4200mm以上の車種、の少なくとも1つを含むようにしてもよい。また、中型に種別される自動車は、クーペ、SUV、コンパクトカー、軽自動車、1400mm未満~1800mmの車種、Bセグメントの車種の少なくとも1つを含むようにしてもよい。
【0066】
S605では、CPU201は、図7(b)に示されるような車両タイプ選択画面において車両タイプが選択されたか否かを判定する。CPU201は、車両タイプ選択画面において、大型ワンボックス・ロングタイプ711、クーペ・SUV・小型712、スポーツタイプ713、コンパクト・軽714の何れかのボタンがユーザーによって選択された(例えばクリックされた)ことを検知した場合は、車両タイプが選択されたと判定する。CPU201は、車両タイプが選択されたと判定すると、S606に進み、そうでないと判定すると、S605の処理を繰り返す。
【0067】
S606では、CPU201は、大型ワンボックス、又は大型ロングタイプが選択されたか否かを判定する。CPU201は、図7(b)に示されるような車両タイプ選択画面において大型ワンボックス・ロングタイプ711が選択されたことを検知した場合、大型ワンボックス、又は大型ロングタイプが選択されたと判定する。CPU201は、大型ワンボックス、又は大型ロングタイプが選択されたと判定すると、S607に進み、そうでないと判定すると、S608に進む。S606の処理は、ユーザーからの選択操作に基づいて自動車109の種別を選択する処理の一例である。
【0068】
S607では、CPU201は、自動車109は大型ワンボックス、又は大型ロングタイプであるとして自動車109を撮影するカメラをローアングルカメラ106Lに決定(設定)する。
【0069】
S608では、CPU201は、スポーツタイプが選択されたか否かを判定する。CPU201は、図7(b)に示されるような車両タイプ選択画面においてスポーツタイプ713が選択されたことを検知した場合、スポーツタイプが選択されたと判定する。CPU201は、スポーツタイプが選択されたと判定すると、S609に進み、そうでないと判定すると、S610に進む。S608の処理は、ユーザーからの選択操作に基づいて自動車109の種別を選択する処理の一例である。
【0070】
S609では、CPU201は、自動車109はスポーツタイプであるとして自動車109を撮影するカメラをハイアングルカメラ106Hに決定(設定)する。
【0071】
S610では、CPU201は、自動車109はクーペ、又はSUV(Sport Utility Vehicle)、又は小型車であるとして自動車109を撮影するカメラをミドルアングルカメラ106Mに決定(設定)する。
【0072】
自動車109を撮影するカメラを決定すると、CPU201は、図7(c)に示されるような画面をディスプレイ205等に表示する。図7(c)の例では、画面では、撮影中である旨の情報が表示されている。
【0073】
S607、S609、S610は、選択された自動車109の種別に応じて、複数のカメラのうち、選択された自動車109の種別に応じたアングルのカメラでの自動車109の撮影を行うように制御する処理の一例である。自動車109は、被写体の一例である。また、自動車109の種別は、被写体の種別の一例である。ここで、複数のカメラは、少なくとも、第1の高さに設置された第1のカメラと、第1のカメラより高い位置に設定された第2のカメラとを含む。第1のカメラの例がローアングルカメラ106Lの場合、第2のカメラの例は、ハイアングルカメラ106H及び/又はミドルアングルカメラ106Mである。また、第1のカメラの例がミドルアングルカメラ106Mの場合、第2のカメラの例は、ハイアングルカメラ106Hである。
【0074】
すなわち、CPU201は、選択された自動車109の種別に応じて、選択された自動車109の種別に応じたアングルでの自動車109の撮影を行うように制御する。
【0075】
S611では、CPU201は、ターンテーブル102を回転させ、S607、S609、S610のいずれかで決定したカメラで自動車109の外装を撮影する処理を行う。より具体的には、ターンテーブルを所定角度(例えば45度)回転させて停止し、S607、S609、S610のいずれかで決定したカメラに撮影指示コマンドを送信することにより、自動車109の外装を静止画撮影するように制御するう。これを繰り返し、所定角度毎に撮影した複数の静止画像を得る。本実施形態では、1周分(360度分)を所定角度毎に撮影した画像を得るように撮影を行う。なお、静止画撮影に限らず、動画撮影を行うようにしてもよい。
【0076】
S612では、CPU201は、図7(d)に示されるような撮影画像確認画面をディスプレイ205等に表示する。撮影画像確認画面には、領域740と、領域741と、が含まれる。領域740には、カメラで撮影された自動車109の撮影画像が複数表示される。領域740に表示される撮影画像は駐車ガイド処理でターンテーブル102の中心付近に駐車し、撮影されている同一の自動車109の撮影画像である。図7の例では、領域740に7つの撮影画像が表示されている。情報処理装置200の操作者は、領域740をクリックすること等によって、領域740に表示されている複数の撮影画像から1つの撮影画像を選択することができる。選択された撮影画像は、領域741に拡大表示される。また、撮影画像確認画面には、削除ボタン742と、取込ボタン743と、並び替えボタン744と、完了ボタン745と、が含まれる。削除ボタン742は、領域740に表示されている撮影画像のうち、選択した撮影画像の削除を指示するボタンである。取込ボタン743は、外部画像の取り込みを指示するボタンである。並び替えボタン744は、領域740に表示されている撮影画像の並び替えを指示するボタンである。完了ボタン745は、外装撮影処理の完了を指示するボタンである。S612の処理は、出力する画像の一覧を表示するように制御する表示制御処理の一例である。
【0077】
S613では、CPU201は、選択操作が行われたか否かを判定する。例えば、CPU201は、図7(d)に示される領域740において複数の撮影画像から1つの撮影画像を選択する操作を検知した場合、選択操作が行われたと判定する。CPU201は、選択操作が行われたと判定すると、S614に進み、そうでないと判定すると、S615に進む。
【0078】
S614では、CPU201は、領域740における選択操作に基づいて、複数の撮影画像から1つの撮影画像を選択する。選択された画像には選択カーソルを付して選択されていることが視認可能な表示を行い、また、領域741に選択された画像を拡大表示する。図7(b)の例では、領域740に一覧表示された画像のうち、「2」と表記された画像が選択されている。
【0079】
S615では、CPU201は、選択されている撮影画像の削除を行うか否かを判定する。例えば、CPU201は、削除ボタン742が選択されている場合、選択された撮影画像の削除を行うと判定する。CPU201は、撮影画像の削除を行うと判定すると、S616に進み、そうでないと判定すると、S617に進む。
【0080】
S616では、CPU201は、選択された撮影画像を削除する。削除された撮影画像は、領域740には表示されない(非表示となる)。
【0081】
S617では、CPU201は、画像の取り込みを行う否かを判定する。例えば、CPU201は、取込ボタン743が選択された場合、画像の取り込みを行うと判定する。CPU201は、画像の取り込みを行うと判定すると、S618に進み、そうでないと判定すると、S619に進む。
【0082】
S618では、CPU201は、所定の操作により選択された、外部画像を取り込む処理を実行する。外部画像とは、例えば、記録媒体208に記録された画像である。例えば、カメラマンによる手持ちのカメラで撮影した画像や、メーカーやディーラーなどから提供される画像、スペックや年式、走行距離などの被写体に関する説明を画像化したものなどを含めたい場合に、外部画像の取り込みを利用する。取り込まれた画像は、領域740に表示される。
【0083】
S619では、CPU201は、撮影画像の並び替えを行うか否かを判定する。例えば、CPU201は、並び替えボタン744が選択された場合、撮影画像の並び替えを行うと判定する。CPU201は、撮影画像の並び替えを行うと判定すると、S620に進み、そうでないと判定すると、S621に進む。
【0084】
S620では、CPU201は、図7(d)に示される領域740に表示されている複数の撮影画像の並び順を変更する。より具体的に説明すると、領域740に表示されている撮影画像は、撮影順に並べられている。図7(d)の例では、1から順に撮影時間が早い順に並べられている。CPU201は、領域740を介した所定のユーザー操作に基づき、撮影画像の並び順を変更する。これによってユーザー任意の順序に並び替えが可能である。外部画像が取り込まれていた場合は、外部画像も含めて並び替えが可能である。
【0085】
S621では、CPU201は、外装撮影処理を完了するか否かを判定する。例えば、CPU201は、完了ボタン745が選択された場合、外装撮影処理を完了すると判定する。CPU201は、外装撮影処理を完了すると判定すると、S622に進み、そうでないと判定すると、S613に戻る。
【0086】
S622では、CPU201は、各撮影画像に車両No入力領域701で入力された車両Noと撮影画像の並び順とを関連付けてメモリ202等に記録する。より具体的に説明すると、CPU201は、撮影画像のファイル名を「車両No_並び順_.ファイル拡張子」としてメモリ202等に記録する。なお、CPU201は、設定等に基づき、メモリ202ではなく、記録媒体208、又は情報処理装置200と通信可能なサーバー装置のメモリ等に車両Noと撮影画像の並び順とを関連付けた撮影画像のファイルを記録するようにしてもよい。このようなCPU201の制御により、自動車の中型又は小型の種別が選択された場合には、複数の異なるアングルのうち、第1のアングルで撮影された画像が出力される。ミドルアングルは、第1のアングルの一例である。また、自動車の大型の種別が選択された場合には、複数の異なるアングルのうち、第1のアングルよりも自動車に対して低い位置からのアングルである第2のアングルで撮影された画像が出力される。ローアングルは、第2のアングルの一例である。また、自動車のスポーツタイプの種別が選択された場合には、複数の異なるアングルのうち、第1のアングルよりも被写体に対して高い位置からのアングルである第3のアングルで撮影された画像が出力される。ハイアングルは、第3のアングルの一例である。
【0087】
また、S622の処理は、車体ナンバーを関連付けた画像を出力するように制御する処理の一例でもある。また、S622の処理は、表示制御処理によって表示された画像の一覧における画像の並び順を変更する操作に基づく順序を関連付けた画像を出力するように制御する処理の一例でもある。
【0088】
図6の外装撮影処理は、自動車109の種別を選択し、選択した種別に応じて、複数の異なるアングルのうち、選択した種別に応じたアングルで撮影された画像が出力されるように制御する処理の一例である。
【0089】
外装撮影処理によって、被写体である自動車109の種別に応じた適切なアングルで撮影された画像を取得することができる。
【0090】
図8は、外装撮影処理で得られた画像を含む表示画面の一例を示す図である。図8(a)~(c)は、複数の異なる車両のそれぞれについて、1車両につき1枚の代表画像(それぞれ図8の外装撮影処理で得られた画像であり、同一の角度から撮影された画像)が表示された例である。図8(a)~(c)では車両タイプ毎にまとめて表示されている。本実施形態における外装撮影処理で撮影された画像を用いれば、中古車販売のWEBサイトやカタログなどに、図8(a)~(c)のような車種毎に適したアンブルで撮影された画像を表示することができる。
【0091】
図8の(a)では、大型ワンボックス及び大型ロングタイプの自動車の一覧が表示されており、複数の車両について、ローアングルから撮影された画像が表示されている。ローアングルから撮影された画像以外は含まれていない。このように、本実施形態によれば、図7(b)の車両タイプ選択画面で車両タイプ(被写体の種別)が選択されると、車両タイプに対応するアングルが自動的に決定されるため、同一種別(タイプ)の複数の被写体について撮影アングルにバラつきが生じることを抑止することができる。また、下から見上げるローアングルからの撮影により、大型車の大きさが強調された迫力のある構図で被写体である車両が写っている。そのため見栄えが良く、購買者の興味や購買意欲を向上させることができる。
【0092】
図8の(b)では、クーペ、SUV、小型及びコンパクトの自動車が表示されており、ミドルアングルから撮影された画像が表示されている。図8B)には、ミドルアングルから撮影された画像以外は含まれていない。すなわち図8(a)と同様、撮影アングルのバラつきが抑制されている。また、人間の立位での視線位置に近いミドルアングルからの撮影により、中~小型車の大きさ、コンパクトさなどを実感しやすく、見栄えが良い。
【0093】
また、図8の(c)では、スポーツタイプの自動車が表示されており、ハイアングルから撮影された画像が表示されている。そのため、スポーツタイプ特有の上面側のデザイン性についてしっかり確認することができ、見栄えが良い。
【0094】
(変形例1)
実施形態1の変形例1を説明する。
変形例1のCPU201は、図4に示した通知の処理として、実施形態1の処理に替えて、又は実施形態1の処理と共に、以下に示す処理を実行するようにしてもよい。
【0095】
((通知例1))
CPU201は、通知1の処理として、照明110を第1の色(例えば青)で点灯させる。
CPU201は、通知2の処理として、照明110を第1の色と異なる第2の色(例えば黄)で点灯させる。
CPU201は、通知3の処理として、照明110を第1の色及び第2の色と異なる第3の色(例えば赤)で点灯させる。
通知例1のように照明110を用いた光による通知は、自動車109を適切な位置に配置すべく運転している運転手が、自動車109の外のどの方向を見ていても認識しやすく、運転操作に支障をきたしにくい。また、自動車のドアや窓を閉めた自動車内の密閉空間(外部からの音が届きにくい状況)においても認識しやすい。
【0096】
((通知例2))
CPU201は、通知1の処理として、照明110を第1の色相で点灯させる。
CPU201は、通知2の処理として、照明110を第1の色相と異なる第2の色相で点灯させる。
CPU201は、通知3の処理として、照明110を第1の色相及び第2の色相と異なる第3の色相で点灯させる。
例えば、CPU201は、色相hを以下の式により求める。
h=a*D
ここで、aは定数である。Dは上述したように、ターンテーブル102の中心座標と、車体の重心の座標と、に基づいて求められる、ターンテーブル102の中心座標と車の位置との差異である。
通知例2のように照明110を用いた光による通知は、自動車109を適切な位置に配置すべく運転している運転手が、自動車109の外のどの方向を見ていても認識しやすく、運転操作に支障をきたしにくい。また、自動車のドアや窓を閉めた自動車内の密閉空間(外部からの音が届きにくい状況)においても認識しやすい。
【0097】
((通知例3))
CPU201は、通知1の処理として、スピーカー111に第1の種別の通知音(例えば「ピッ」)を、第1の周期で発音させる。
CPU201は、通知2の処理として、スピーカー111に第1の種別の通知音を、第1の周期と異なる第2の周期(例えば第1の周期より短い第2の周期)で発音させる。
CPU201は、通知3の処理として、スピーカー111に第1の種別の通知音と異なる第2の種別の通知音(例えば「ピー」、又は「ピロリン」)を発音させる。
通知例3のようにスピーカー111を用いた音による通知は、自動車109を適切な位置に配置すべく運転している運転手が、自動車109の外のどの方向を見ていても認識しやすく、運転操作に支障をきたしにくい。また、十分に明るい環境で光による通知が認識しにくい状況においても、音による通知は認識しやすい。
【0098】
((通知例4))
CPU201は、通知1の処理として、ディスプレイ112に第1の表示をする。第1の表示は、図5(b)と同様の表示で、領域510の表示の向きを、車両正面(前方)を上側とした向きとした表示である。
CPU201は、通知2の処理として、ディスプレイ112に第2の表示をする。第2の表示は、図5(b)と同様の表示で、領域510の表示の向きを、車両正面を上側とした向きとした表示である。また、第2の表示は、第1の表示の「まだ遠いです」に代えて、「もう少しです」等のメッセージの表示とする。
CPU201は、通知3の処理として、ディスプレイ112に第3の表示をする。第3の表示は、図5(b)と同様の表示で、領域510の表示の向きを、車両正面を上側とした向きとした表示である。また、第3の表示は、第1の表示の「まだ遠いです」に代えて、「中央に駐車できました」等のメッセージの表示とする。
通知例4のようにディスプレイ(表示手段)に表示しての通知は、より詳細な情報を運転手に通知することができる。例えば、運転手は、どの方向にどの程度移動すれば適切となるのかといった詳細な情報を認識することができる。また、通知例1~3のような光や音による通知に比べ、通知内容が何を示しているかについて誤認なく認識することができる。
【0099】
CPU201は、実施形態1の通知と共に上述した(通知例1)~(通知例4)の通知を任意に組み合わせて行うようにしてもよい。
【0100】
また、CPU201は、各通知例における通知2を1段階とせず、差異Dに応じて細分化した複数段階に分けて通知を実行するようにしてもよい。
【0101】
(変形例2)
実施形態1の変形例2を説明する。
【0102】
上述した実施形態1では、情報処理システム101は、高さの異なる複数のカメラを含んでいた。そして、実施形態1のCPU201は、自動車109の種別に応じて、複数のカメラのうち、選択された自動車109の種別に応じたアングルのカメラでの自動車109の撮影を行うように制御する処理の例を示した。しかし、変形例2の情報処理システム101は少なくとも1つのカメラを含む。変形例2のカメラは地面からの高さを変更可能な昇降式のカメラである。変形例2のCPU201は、選択された自動車109の種別に応じて、選択された自動車109の種別に応じたアングルでの撮影となるようにカメラの位置(例えば、地面からの高さ)を変更して撮影するように制御する。
【0103】
変形例2によっても、上述した実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0104】
なお、他の例として、CPU201は、カメラの高さを変更する替わりに、自動車109の高さを変更することで、相対的にカメラの高さを変更するようにしてもよい。例えば、CPU201は、自動車109の種別に応じて、ターンテーブル102を昇降させることで選択された自動車109の種別に応じたアングルでの撮影となるように制御する。
【0105】
(変形例3)
実施形態1の変形例3を説明する。
【0106】
上述した実施形態1では、CPU201は、複数の異なるアングルのうち、選択された自動車109の種別に応じたアングルで撮影された画像が出力されるように制御した。しかし、変形例3のCPU201は、自動車109を複数のアングル(例えば、ハイアングル、ミドルアングル、ローアングルの全て)で撮影し、複数のアングルで撮影された複数の画像のうち、選択された種別に応じたアングルで撮影された画像が出力されるように制御する。より具体的には、すべてのアングルで撮影された複数の画像のうち、選択された種別に応じたアングルで撮影された画像に絞ってS612の撮影画像確認画面に表示し、すべてのアングルで撮影された複数の画像のうち、選択された種別に対応しないアングルの画像を含まず、選択された種別に対応したアングルの画像がS622で出力されるように制御する。
【0107】
変形例3によっても、自動車109の種別に応じた適切なアングルで撮影された画像を取得することができる。
【0108】
(変形例4)
実施形態1の変形例4を説明する。
【0109】
上述した実施形態1では、CPU201は、画面を介してユーザーからの選択操作に基づいて自動車109の種別を選択した。しかし、変形例4のCPU201は、自動車109を撮影した画像に基づいて自動車109の種別を判別して選択する。例えば、CPU201は、自動車109を撮影した少なくとも1つ以上の画像を解析し、自動車109の形状、大きさの情報等を取得し、自動車109の種別を判別して選択する。また他の例として、CPU201は、自動車を撮影した画像を入力データ、自動車の種別を出力データとして学習された学習済みモデルに自動車109を撮影した画像を入力し、出力データとして出力された自動車の種別を取得して、自動車109の種別を判別して選択する。
【0110】
変形例4によれば、ユーザーの選択操作なしで自動車109の種別を選択することができる。
【0111】
<実施形態2>
実施形態2を説明する。
【0112】
実施形態2の情報処理システム101のシステム構成も、実施形態1の情報処理システム101のシステム構成と同様である。また、実施形態2の情報処理装置200のハードウェア構成も、実施形態1の情報処理装置200のハードウェア構成と同様である。また、実施形態2においても自動車109は、被写体の一例であり、自動車109の種別は、被写体の種別の一例である。
【0113】
実施形態2のCPU201は、自動車109を撮影する複数のアングルのうち少なくとも1つのアングルを選択する。CPU201は、ディスプレイ205等に自動車109を撮影するカメラに関する複数のアングルを選択可能な画面を表示するよう制御する。この際、CPU201は、自動車109の種別毎に適したアングルをユーザーに認識させることが可能なガイドを画面に表示するよう制御する。例えば、「大型車であればローアングルを、中~小型車であればミドルアングルを、スポーツタイプであればハイアングルを選択してください。」といったメッセージを表示する。この処理は、選択の際に、自動車109の種別毎に適したアングルを示すガイドを通知する処理の一例である。なお、通知の他の例としては、スピーカー111による発音であってもよいし、照明110による点灯であってもよい。
【0114】
また、CPU201は、自動車の中型又は小型の種別には、複数の異なるアングルのうち、第1のアングルを、自動車の大型の種別には、複数の異なるアングルのうち、第1のアングルよりも自動車109に対して低い位置からのアングルである第2のアングルを、それぞれ示すガイドを通知する。ここで、大型に種別される自動車は、大型ワンボックス、大型ロングタイプ、荷台がある大型車、トラック、全高1800mm以上かつ全長4200mm以上の車種、の少なくとも1つを含むようにしてもよい。また、中型に種別される自動車は、クーペ、SUV、コンパクトカー、軽自動車、1400mm未満~1800mmの車種、Bセグメントの車種の少なくとも1つを含むようにしてもよい。
【0115】
例えば、CPU201は、画面を介したユーザーの選択操作に応じて、自動車109を撮影する複数のアングルのうち少なくとも1つのアングルを選択する。そして、CPU201は、複数の異なるアングルのうち、選択されたアングルで撮影された画像が出力されるように制御する。
【0116】
実施形態2によっても自動車109の種別に応じた適切なアングルで撮影された画像を取得することができる。
【0117】
なお、上述の各実施形態は、被写体(撮影の対象物)の例として車両、被写体の種別の例として車両タイプの例を説明したが、これに限るものではなく、様々な被写体や被写体の種別に対して適用可能である。例えば、(新品/中古を問わず)商品としてスニーカーを撮影したい場合に、スニーカーを撮影用のターンテーブルに配置して撮影する場合がある。このようなケースにも被写体であるスニーカーをターンテーブル上の適切な位置に配置するための処理として上述の駐車ガイド処理を適用可能である。駐車というより配置の方が適した表現であるが、処理は同様である。また、スニーカーの種別毎(すなわち被写体の種別毎)に適したアングルで撮影された画像が出力されるように、上述の外装撮影処理を適用可能である。外装というより外観のほうが適した表現であるが、処理は同様である。例えばスニーカーの種別がハイカットであればローアングルで撮影された画像が出力され、スニーカーの種別がローカットであればより高い第2のアングルで撮影された画像が出力されるように制御すればよい。このように、車両やスニーカーなど、商品となる被写体の画像に適用した場合には、複数の商品を表示して商品を選ぶ際などにおいて上述した効果を奏することができる。商品としては他に、模型、フィギュア、アクセサリーなど様々な商品に適用可能である。さらに、上述した本実施形態は、商品となる被写体に限らず、様々な被写体に適用することが可能である。
【0118】
実施形態1と各変形例は任意に組み合わせて実施してもよい。実施形態2と各変形例も同様に任意に組み合わせて実施してもよい。また、実施形態1のすべて、又は一部と実施形態2のすべて、又は一部とを任意に組み合わせて実施してもよい。
【0119】
実施形態1等では、CPU201が処理を実行するものとして説明を行ったが、上述した各種制御、処理等は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェア(例えば、複数のプロセッサ及び/又は回路)が処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
【0120】
また、実施形態1等では、情報処理装置200を例に説明を行ったが、本発明の適用はこれに限定されるものではない。カメラから画像を受信し、駐車ガイド処理及び/又は外装撮影処理を実行することができればどのような装置であっても本発明を適用することができる。すなわち、本発明は、パーソナルコンピュータ、クラウドシステム、サーバー装置、PDA(Person Digital Assistant)、携帯電話端末、スマートフォン等に適用することができる。
【0121】
また、本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【0122】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0123】
109 自動車
200 情報処理装置
201 CPU
202 メモリ
203 不揮発性メモリ
205 ディスプレイ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2022-11-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターンテーブル上の対象物を撮影した画像を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した画像から、前記対象物の基準位置を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定された基準位置と、前記ターンテーブルの中心との差分に基づく通知を行うように制御する制御手段と
を有し、
前記制御手段は、前記差分が第1の量より大きい場合には第1の通知を行い、前記差分が前記第1の量より小さく第2の量よりも大きい場合には第2の通知を行うように制御することを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記第2の通知は、前記第1の通知よりも、前記差分が小さいことを示す通知であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記制御手段はさらに、前記ターンテーブルを回転させて撮影手段で前記対象物を撮影する撮影処理を行うように制御し、
前記制御手段は、前記差分が前記第2の量よりも小さくなったことに応じて、前記撮影処理の開始指示を受け付ける画面に、前記対象物の配置が適切となったことを示す表示を行うように制御することを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記制御手段は、前記差分が前記第2の量よりも小さい場合には、前記ターンテーブル上における前記対象物の配置が適切であることを示す第3の通知を行うように制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
ターンテーブル上の対象物を撮影した画像を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した画像から、前記対象物の基準位置を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定された基準位置と、前記ターンテーブルの中心との差分に基づく通知を行うように制御する制御手段と
を有し、
前記制御手段は、前記差分が第2の量よりも小さい場合には、前記ターンテーブル上における前記対象物の配置が適切であることを示す第3の通知を行うように制御することを特徴とする情報処理システム。
【請求項6】
ターンテーブル上の対象物を撮影した画像を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した画像から、前記対象物の基準位置を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定された基準位置と、前記ターンテーブルの中心との差分に基づき、前記基準位置と前記ターンテーブルとの差分を小さくするための通知を行うように制御する制御手段と
を有することを特徴とする情報処理システム。
【請求項7】
前記基準位置は前記画像における前記対象物に係る領域の重心であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記制御手段は、前記通知を行った後に、前記ターンテーブルを回転させて撮影手段で前記対象物を撮影する撮影処理を行うように制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記対象物は商品であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記対象物は自動車であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記制御手段は、前記通知の際に、表示手段に前記取得手段で取得した画像を、前記対象物である自動車の前方を前記表示手段における上側とした向きで表示するように制御することを特徴とする請求項10に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記制御手段は、前記ターンテーブルのある空間を照明する照明手段によって前記通知を行うように制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記制御手段は、スピーカーからの発音によって前記通知を行うように制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記制御手段は、ディスプレイにおける表示によって前記通知を行うように制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項15】
前記制御手段は、前記ディスプレイに、前記対象物をどの方向にどれだけの距離、移動させるべきかの情報を表示するように制御することを特徴とする請求項14に記載の情報処理システム。
【請求項16】
前記特定手段は、前記画像から前記対象物の領域を抽出し、抽出された領域に基づいて前記基準位置を特定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項17】
前記特定手段は、前記画像を明度で二値化した二値化画像と、前記画像をグレースケールで二値化した二値化画像と、を合成することにより、前記画像から前記対象物の領域を抽出することを特徴とする請求項16に記載の情報処理システム。
【請求項18】
ターンテーブル上の対象物を撮影した画像を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した画像から、前記対象物の基準位置を特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定された基準位置と、前記ターンテーブルの中心との差分に基づく通知を行うように制御する制御ステップと
を有し、
前記制御ステップは、前記差分が第1の量より大きい場合には第1の通知を行い、前記差分が前記第1の量より小さく第2の量よりも大きい場合には第2の通知を行うように制御することを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項19】
ターンテーブル上の対象物を撮影した画像を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した画像から、前記対象物の基準位置を特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定された基準位置と、前記ターンテーブルの中心との差分に基づく通知を行うように制御する制御ステップと
を有し、
前記制御手段は、前記差分が第2の量よりも小さい場合には、前記ターンテーブル上における前記対象物の配置が適切であることを示す第3の通知を行うように制御することを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項20】
ターンテーブル上の対象物を撮影した画像を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した画像から、前記対象物の基準位置を特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定された基準位置と、前記ターンテーブルの中心との差分に基づき、前記基準位置と前記ターンテーブルとの差分を小さくするための通知を行うように制御する制御ステップと
を有することを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項21】
少なくとも1つのコンピュータを、請求項1乃至のいずれか1項に記載された情報処理システムの各手段として機能させるためのプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明の情報処理システムは、
ターンテーブル上の対象物を撮影した画像を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した画像から、前記対象物の基準位置を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定された基準位置と、前記ターンテーブルの中心との差分に基づく通知を行うように制御する制御手段と
を有し、
前記制御手段は、前記差分が第1の量より大きい場合には第1の通知を行い、前記差分が前記第1の量より小さく第2の量よりも大きい場合には第2の通知を行うように制御することを特徴とする。
【手続補正書】
【提出日】2023-02-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターンテーブル上の対象物を撮影した画像を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した画像から、前記対象物の基準位置を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定された基準位置と、前記ターンテーブルの中心との差分に基づく通知を行うように制御する制御手段と
を有し、
前記制御手段は、前記差分が第1の量より大きい場合には第1の通知を行い、前記差分が前記第1の量より小さく第2の量よりも大きい場合には第2の通知を行うように制御することを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記第2の通知は、前記第1の通知よりも、前記差分が小さいことを示す通知であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記制御手段はさらに、前記ターンテーブルを回転させて撮影手段で前記対象物を撮影する撮影処理を行うように制御し、
前記制御手段は、前記差分が前記第2の量よりも小さくなったことに応じて、前記撮影処理の開始指示を受け付ける画面に、前記対象物の配置が適切となったことを示す表示を行うように制御することを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記制御手段は、前記差分が前記第2の量よりも小さい場合には、前記ターンテーブル上における前記対象物の配置が適切であることを示す第3の通知を行うように制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
ターンテーブル上の対象物を撮影した画像を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した画像から、前記対象物の基準位置を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定された基準位置と、前記ターンテーブルの中心との差分に基づく通知を行うように制御する制御手段と
を有し、
前記制御手段は、前記差分が第2の量よりも小さい場合には、前記ターンテーブル上における前記対象物の配置が適切であることを示す第3の通知を行うように制御することを特徴とする情報処理システム。
【請求項6】
ターンテーブル上の対象物を撮影した画像を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した画像から、前記対象物の基準位置を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定された基準位置と、前記ターンテーブルの中心との差分に基づき、前記基準位置と前記ターンテーブルとの差分を小さくするための通知を行うように制御する制御手段と
を有することを特徴とする情報処理システム。
【請求項7】
前記基準位置は前記画像における前記対象物に係る領域の重心であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記制御手段は、前記通知を行った後に、前記ターンテーブルを回転させて撮影手段で前記対象物を撮影する撮影処理を行うように制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記対象物は商品であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記対象物は自動車であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記制御手段は、前記通知の際に、表示手段に前記取得手段で取得した画像を、前記対象物である自動車の前方を前記表示手段における上側とした向きで表示するように制御することを特徴とする請求項10に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記制御手段は、前記ターンテーブルのある空間を照明する照明手段によって前記通知を行うように制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記制御手段は、スピーカーからの発音によって前記通知を行うように制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記制御手段は、ディスプレイにおける表示によって前記通知を行うように制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項15】
前記制御手段は、前記ディスプレイに、前記対象物をどの方向にどれだけの距離、移動させるべきかの情報を表示するように制御することを特徴とする請求項14に記載の情報処理システム。
【請求項16】
前記特定手段は、前記画像から前記対象物の領域を抽出し、抽出された領域に基づいて前記基準位置を特定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項17】
前記特定手段は、前記画像を明度で二値化した二値化画像と、前記画像をグレースケールで二値化した二値化画像と、を合成することにより、前記画像から前記対象物の領域を抽出することを特徴とする請求項16に記載の情報処理システム。
【請求項18】
ターンテーブル上の対象物を撮影した画像を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した画像から、前記対象物の基準位置を特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定された基準位置と、前記ターンテーブルの中心との差分に基づく通知を行うように制御する制御ステップと
を有し、
前記制御ステップは、前記差分が第1の量より大きい場合には第1の通知を行い、前記差分が前記第1の量より小さく第2の量よりも大きい場合には第2の通知を行うように制御することを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項19】
ターンテーブル上の対象物を撮影した画像を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した画像から、前記対象物の基準位置を特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定された基準位置と、前記ターンテーブルの中心との差分に基づく通知を行うように制御する制御ステップと
を有し、
前記制御ステップは、前記差分が第2の量よりも小さい場合には、前記ターンテーブル上における前記対象物の配置が適切であることを示す第3の通知を行うように制御することを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項20】
ターンテーブル上の対象物を撮影した画像を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した画像から、前記対象物の基準位置を特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定された基準位置と、前記ターンテーブルの中心との差分に基づき、前記基準位置と前記ターンテーブルとの差分を小さくするための通知を行うように制御する制御ステップと
を有することを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項21】
少なくとも1つのコンピュータを、請求項1乃至6のいずれか1項に記載された情報処理システムの各手段として機能させるためのプログラム。