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  • 特開-押出成形用ダイス 図1
  • 特開-押出成形用ダイス 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024035560
(43)【公開日】2024-03-14
(54)【発明の名称】押出成形用ダイス
(51)【国際特許分類】
   B29C 48/30 20190101AFI20240307BHJP
   B29C 48/34 20190101ALI20240307BHJP
   B29C 48/32 20190101ALI20240307BHJP
【FI】
B29C48/30
B29C48/34
B29C48/32
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022140109
(22)【出願日】2022-09-02
(71)【出願人】
【識別番号】000002255
【氏名又は名称】SWCC株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 圭一郎
【テーマコード(参考)】
4F207
【Fターム(参考)】
4F207AD15
4F207AD21
4F207AG03
4F207AG09
4F207AG14
4F207AH35
4F207AR12
4F207KA01
4F207KA17
4F207KB11
4F207KB18
4F207KB20
4F207KL54
4F207KL58
4F207KL63
4F207KL88
4F207KM15
(57)【要約】
【課題】頻繁な交換を抑制することができる、光ドロップケーブルを成形するための押出成形用ダイスを提供すること。
【解決手段】本発明の押出成形用ダイス100は、吊線211を含む第1被覆線210を押出し成形するための第1押出成形路111aと、光ファイバ221を含む第2被覆線220を押出し成形するための第2押出成形路112aと、前記第1被覆線210と前記第2被覆線220とを接続する首部230を押出し成形するための第3押出成形路113aと、を有する第1ダイス110と、前記第1ダイス110に配置されたときに、前記第3押出成形路113aを形成する第3押出成形路壁113bの延長上に延びる延長壁124bを有する第2ダイス120と、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吊線を含む第1被覆線を押出し成形するための第1押出成形路と、光ファイバを含む第2被覆線を押出し成形するための第2押出成形路と、前記第1被覆線と前記第2被覆線とを接続する首部を押出し成形するための第3押出成形路と、を有する第1ダイスと、
前記第1ダイスに配置されたときに、前記第3押出成形路を形成する第3押出成形路壁の延長上に延びる延長壁を有する第2ダイスと、
を含むことを特徴とする、押出成形用ダイス。
【請求項2】
請求項1に記載の押出成形用ダイスにおいて、
前記第2ダイスは前記第1ダイスに対して着脱可能であることを特徴とする、押出成形用ダイス。
【請求項3】
請求項1または2に記載の押出成形用ダイスにおいて、
前記第1押出成形路の横断面は略円形であり、前記第2押出成形路の横断面は略矩形であることを特徴とする、押出成形用ダイス。
【請求項4】
請求項1または2に記載の押出成形用ダイスにおいて、
前記第3押出成形路壁および前記延長壁の合計長さは、前記第1押出成形路を形成する第1押出成形路壁の長さより長く、かつ前記第2押出成形路を形成する第2押出成形路壁の長さより長い、押出成形用ダイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は押出成形用ダイスに関する。
【背景技術】
【0002】
光ドロップケーブルなどの異形ケーブルが知られている。光ドロップケーブルでは、例えば、吊線や光ファイバなどの複数の線が樹脂で被覆され、その横断面は1つの線を被覆する場合と異なり円形ではない。
【0003】
例えば、特許文献1はこのような光ドロップケーブルを開示している。この光ドロップケーブルを横断面視すると、吊線を被覆する円形の部分と、光ファイバおよび複数の抗張力体を被覆する矩形の部分と、円形の部分と矩形の部分とを繋ぐ細い首部とがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006-317868号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の様な光ドロップケーブルは、押出し成形により製造される。押出し成形にはダイスが用いられ、ダイスの押出成形口は、光ドロップケーブルの横断面の外径に合わせて設計される。
【0006】
このようなダイスの押出成形口から押出される樹脂による圧力は、ダイスの摩耗を引き起こすが、樹脂による圧力は均一ではなく場所によって異なる。そのため摩耗の程度もダイスの場所によって異なる。具体的には、押出成形口のうち首部を成形するために細くなっている部分の圧力が高く、摩耗が激しくなる傾向にある。ダイスの押出成形口の一部でも摩耗すると、所望の外形の光ドロップケーブルを得られなくなり、ダイスの頻繁な交換につながる。
【0007】
本発明の目的は、頻繁な交換を抑制することができる、光ドロップケーブルを成形するためのダイスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため本発明の一態様によれば、
吊線を含む第1被覆線を押出し成形するための第1押出成形路と、光ファイバを含む第2被覆線を押出し成形するための第2押出成形路と、前記第1被覆線と前記第2被覆線とを接続する首部を押出し成形するための第3押出成形路と、を有する第1ダイスと、
前記第1ダイスに配置されたときに、前記第3押出成形路を形成する第3押出成形路壁の延長上に延びる延長壁を有する第2ダイスと、
を含むことを特徴とする、押出成形用ダイスが提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、頻繁な交換を抑制することができる、光ドロップケーブルを成形するためのダイスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の実施の形態に係る押出成形用ダイスの斜視図である。
図2図2Aは、光ドロップケーブルの断面図であり、図2Bは、第2ダイスが配置された第1ダイスの押出成形口を示す図である。
図3図3A~Cは、は、第2ダイスが配置された第1ダイスの断面図であり、図3Dは、図3Cの拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[押出成形用ダイス]
以下、本発明の好ましい実施の形態に係る押出成形用ダイスについて説明する。
【0012】
図1は本発明の実施の形態に係る押出成形用ダイス100の斜視図である。図1に示されるように、押出成形用ダイス100は、第1ダイス110と、第2ダイス120とを有する。図2Aは、押出成形用ダイス100によって押出成形される光ドロップケーブル200の横断面を示す断面図である。
【0013】
図2Aからわかるように、光ドロップケーブル200は、複数の線を被覆しており、その断面は円形でない。具体的には、光ドロップケーブル200は、第1被覆線210、第2被覆線220、および首部230を有する。第1被覆線210は、吊線211が樹脂20で被覆されてなり、第2被覆線220は、光ファイバ221、および2本の抗張力体222が樹脂20で被覆されてなる。首部230は、第1被覆線210と第2被覆線220とを接続する樹脂20からなる。
【0014】
図2Bは、押出成形用ダイス100の押出成形口を示す。押出成形口は、上記の光ドロップケーブル200を押出成形するためのものであり、光ドロップケーブル200の横断面に対応する形状を有する。すなわち、押出成形用ダイス100は、図2Bに示されるように第1押出成形路111aと、第2押出成形路112aと、第3押出成形路113aとを有する。
ここで、押出成形路を形成する押出成形路壁にかかる圧力は場所によって異なる。
【0015】
具体的には、図2Bに示される、細い首部230を成形するための第3押出成形路113aを形成する第3押出成形路壁113bに圧力がかかりやすく摩耗しやすい。そこで、本発明の実施の形態では、図1図2Bに示されるように、第3押出成形路壁113bの延長上に延びる延長壁124bを有する第2ダイス120を配置して、第3押出成形路壁113bが摩耗しても所望の形状の首部230を成形しやすくする。これにより押出成形用ダイスの頻繁な交換が抑制される。
【0016】
第2ダイス120は、第1ダイス110に配置されたときに第3押出成形路壁113bの延長上に延びる延長壁124bを有するように構成されていれば特に制限されない。本実施の形態において、第2ダイス120は、互いに対向するように配置された延長壁124bを有する1つの部材である。本実施の形態において、第2ダイス120は、図1に示されるように外周壁および内周壁を有する円環状(リング状)の形状を有し、内周壁から円環(リング)の中心方向(第3押出成形路壁113bの延長上)に向かって延びる1対の突出部124を有する。当該突出部124の先端が延長壁124bである。
【0017】
[押出成形用ダイスの各構成]
以下、押出成形用ダイス100が有する構成について図2B図3Dを参照しつつ、詳細に説明する。
【0018】
(第1押出成形路)
図3Aは、図2BのA-A線に沿う第1押出成形路111aの断面図を示す。第1押出成形路111aは、図2Aの第1被覆線210を押出成形するためのものである。
【0019】
図2Bからわかるように、第1押出成形路111aは、隣接する第3押出成形路113aに連通している部分を除いて、第1押出成形路壁111b(図3Aも参照)に取り囲まれることで形成されている通路である。また、第1押出成形路111aの末端は第1押出成形口111cである。圧力をかけられた樹脂20および当該樹脂20に被覆される吊線10が、第1押出成形路111aを通り、第1押出成形口111cから押出されることで図2Aの第1被覆線210が押出成形される。
【0020】
押出し方向に沿う第1押出成形路111aの長さ、および第1押出成形路壁111bの長さ(すなわちランドの長さ)は、第1被覆線210を成形できるように適宜設定されればよい。本実施の形態において、第1押出成形路111aの長さ、および第1押出成形路壁111bの長さは、後述する第2押出成形路112aの長さ、および第2押出成形路壁112bの長さと同じである。また、第1押出成形路111aおよび第1押出成形路壁111bの延びる方向は、押出し方向に対して平行である。
【0021】
図2Bに示されるように、第1押出成形路111aを正面視したとき(成形路の延びる方向からみたとき)の形状は第1被覆線210の横断面に応じて適宜設定されればよい。本実施の形態において、第1押出成形路111aを正面視したときの形状は、第1被覆線210の横断面に応じて略円形である。
当該円の直径は、第1被覆線210の直径に応じて適宜設定されればよい。本実施の形態において、第1押出成形路111aの直径は、後述する第2押出成形路112aの幅と略同じである。
【0022】
(第2押出成形路)
図3Bは、図2BのB-B線に沿う第2押出成形路112aの断面図を示す。第2押出成形路112aは、図2Aの第2被覆線220を押出成形するためのものである。
【0023】
図2Bからわかるように、第2押出成形路112aは、隣接する第3押出成形路113aに連通している部分を除いて、第2押出成形路壁112b(図3Bも参照)に取り囲まれることによって形成される通路である。また、第2押出成形路112aの末端が第2押出成形口112cである。本実施の形態において、圧力を掛けられた樹脂20、ならびに当該樹脂20によって被覆される光ファイバ221および抗張力体222が第2押出成形路112aを通り、第2押出成形口112cから押出されることで第2被覆線220が押出成形される。
【0024】
押出し方向に沿う第2押出成形路112aの長さ、および第2押出成形路壁112bの長さ(すなわちランドの長さ)は、第2被覆線220を成形できるように適宜設定されればよい。本実施の形態において、第2押出成形路112aの長さ、および第2押出成形路壁112bの長さは、上述の第1押出成形路111aの長さ、および第1押出成形路壁111bの長さと同じである。また、第2押出成形路112aおよび第2押出成形路壁112bの延びる方向は、押出し方向に対して平行である。
【0025】
図2Bに示されるように、第2押出成形路112aを正面視したときの形状は第2被覆線220の横断面に応じて適宜設定されればよい。本実施の形態において、第2押出成形路112aを正面視したときの形状は、第2被覆線220の横断面に応じて略矩形である。より具体的には、本実施の形態において、第2押出成形路112aを正面視したときの形状は、第1押出成形路111aおよび第2押出成形路112aが並ぶ方向に長辺を有する略矩形である。当該略矩形の向かい合う2つの長辺のそれぞれの中点付近に図2Aに示されるノッチ240を成形するためにくびれているノッチ成形部140が配置されている。
【0026】
本実施の形態において、第2押出成形路112aの幅(略矩形の短辺の長さ)は、上述の第1押出成形路111aの直径と略同じである。
【0027】
(第3押出成形路および延長壁)
図3Cは、図2BのC―C線に沿う第3押出成形路113aおよび延長壁124bの断面図を示す。また、図3D図3Cの部分拡大図である。第3押出成形路113aおよび延長壁124bは、図2Aに示される首部230を押出成形するためのものである。
【0028】
図2Bからわかるように、第3押出成形路113aは、第1押出成形路111aに連通している部分、および第2押出成形路112aに連通している部分を除いて、第3押出成形路壁113bに取り囲まれることによって形成される通路である。
【0029】
また、図2B図3C、Dからわかるように、本発明の押出成形用ダイス100においては、第3押出成形路壁113bの延長上に延びる延長壁124bが配置される。延長壁124bは摩耗しやすい第3押出成形路壁113bが摩耗しても所望の形状の首部230の成形をしやすくするためのものである。
【0030】
上記の第3押出成形路113aの末端が第3押出成形口113cである。第3押出成形口113cには、延長壁124bが接続される。そのため第3押出成形口113cは、上述の第1押出成形口111cおよび第2押出成形口112cと異なり、押出成形物の最終出口ではない。
【0031】
すなわち、圧力を掛けられた樹脂20は、第3押出成形路113a、および2つの延長壁124bの間を通り、延長壁124bの末端から押出されることで、首部230が押出し成形される。このように延長壁124bの末端が最終出口となる。
【0032】
押出し方向に沿う第3押出成形路壁113bおよび延長壁124bの合計の長さ(すなわち、ランドの長さ)は、首部230を成形できるように適宜設定されればよい。本実施の形態において、第3押出成形路壁113bの長さは、上述の第1押出成形路壁111bおよび第2押出成形路壁112bのそれぞれの長さと同じである。一方で、延長壁124bの長さは、第3押出成形路壁113bの長さを1としたときに1~3の長さであることが好ましい。
【0033】
これにより、第3押出成形路壁113bおよび延長壁124bの合計長さは、第1押出成形路壁111bの長さより長く、かつ第2押出成形路壁112bの長さよりも長い。
【0034】
第3押出成形路壁113bおよび延長壁124bの合計長さが長いことは、首部230を成形するためのランドが長いことを意味し、首部230の寸法安定性が増す。
【0035】
なお、第3押出成形路壁113bおよび延長壁124bが延びる方向は、押出し方向に対して平行である。
【0036】
図2Bに示されるように、第3押出成形路113aを正面視したときの形状、および延長壁124bによって囲まれる領域を正面視したときの形状は、首部230を成形できるように、首部230の横断面に応じて略矩形である。また、図2Bに示されるように正面視したときに、延長壁124bは、第1押出成形路111aおよび第2押出成形路112aが並ぶ方向について、第3押出成形路壁113bの全長に亘って延びる。
【0037】
図2Bに示されるように、第3押出成形路113aの幅、および延長壁124bによって囲まれる領域の幅のそれぞれは、上記の第1押出成形路111aの直径よりも小さく、第2押出成形路112aの幅よりも小さい。第3押出成形路113aの幅が小さいことで、第3押出成形路壁113bは本来摩耗しやすいが、延長壁124bが配置されることで所望の形状の首部230を成形しやすくなる。
【0038】
延長壁124bは第3押出成形路壁113bに対して着脱可能に構成されることが好ましい。本実施の形態においては、延長壁124bを有する第2ダイス120(図1参照)が、第1ダイス110に対して着脱可能に構成される。これにより延長壁124bが第3押出成形路壁113bに対して着脱可能になる。着脱可能にすることで、延長壁124bが摩耗したときに別の延長壁124bを交換することができる。これにより、コストを削減することができる。
【0039】
第2ダイス120を第1ダイス110に対して着脱可能に構成する手段は公知の手段を用いればよい。公知の手段の例としては、第2ダイス120と第1ダイス110とをネジによって固定することなどが挙げられる。
【0040】
(効果)
本実施の形態に係る押出成形用ダイス100は摩耗しやすい第3押出成形路壁113bの延長上に延びる延長壁124bを有する。これにより、押出成形用ダイス100の寿命が延びる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明に係る押出成形用ダイスは、光ドロップケーブルの製造に有用である。
【符号の説明】
【0042】
20 樹脂
100 押出成形用ダイス
110 第1ダイス
111a 第1押出成形路
111b 第1押出成形路壁
111c 第1押出成形口
112a 第2押出成形路
112b 第2押出成形路壁
112c 第2押出成形口
113a 第3押出成形路
113b 第3押出成形路壁
113c 第3押出成形口
120 第2ダイス
124 突出部
124b 延長壁
140 ノッチ成形部
200 光ドロップケーブル
210 第1被覆線
211 吊線
220 第2被覆線
221 光ファイバ
222 抗張力体
230 首部
240 ノッチ
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2024-02-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吊線を含む第1被覆線を押出し成形するための第1押出成形路と、光ファイバを含む第2被覆線を押出し成形するための第2押出成形路と、前記第1被覆線と前記第2被覆線とを接続する首部を押出し成形するための第3押出成形路と、を有する第1ダイスと、
前記第1ダイスに配置されたときに、前記第3押出成形路を形成する第3押出成形路壁の延長上に延びる延長壁を有する第2ダイスと、
を含むことを特徴とする、押出成形用ダイス。
【請求項2】
請求項1に記載の押出成形用ダイスにおいて、
前記第2ダイスは前記第1ダイスに対して着脱可能であることを特徴とする、押出成形用ダイス。
【請求項3】
請求項1または2に記載の押出成形用ダイスにおいて、
前記第1押出成形路の横断面は前記第1被覆線の横断面に応じた略円形であり、前記第2押出成形路の横断面は前記第2被覆線の横断面に応じた略矩形であることを特徴とする、押出成形用ダイス。
【請求項4】
請求項1または2に記載の押出成形用ダイスにおいて、
前記第3押出成形路壁および前記延長壁の合計長さは、前記第1押出成形路を形成する第1押出成形路壁の長さより長く、かつ前記第2押出成形路を形成する第2押出成形路壁の長さより長い、押出成形用ダイス。