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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024035627
(43)【公開日】2024-03-14
(54)【発明の名称】タグ、通信システム及び製造方法
(51)【国際特許分類】
   G01K 1/024 20210101AFI20240307BHJP
   B65D 23/00 20060101ALI20240307BHJP
   G06K 19/07 20060101ALI20240307BHJP
【FI】
G01K1/024 ZNA
B65D23/00 B ZNM
G06K19/07 170
G06K19/07 230
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022140212
(22)【出願日】2022-09-02
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】396023328
【氏名又は名称】株式会社タケトモ
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】神庭 拓也
【テーマコード(参考)】
2F056
3E062
【Fターム(参考)】
2F056AE01
3E062AA09
3E062AB02
3E062AC02
3E062AC06
3E062BA20
3E062BB06
3E062BB10
(57)【要約】
【課題】本発明の課題は、計測対象の温度をより精度よく計測しつつ、利便性をより向上させることである。
【解決手段】タグ1は、温度計測プローブ10と、データ処理モジュール20と、を備える。温度計測プローブ10は、温度計測機能を有し、計測対象に取り付けられる。データ処理モジュール20は、温度計測プローブ10で計測された温度データに対する処理を行う回路基板21を有する。温度計測プローブ10は、データ処理モジュール20に対して着脱可能に構成されている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
計測対象の温度を計測する温度計測機能を有し、前記計測対象に取り付けられる温度計測プローブと、
前記温度計測プローブで計測された温度データに対する処理を行うデータ処理モジュールと、を備え、
前記温度計測プローブは、前記データ処理モジュールに対して着脱可能に構成されている、
タグ。
【請求項2】
前記温度計測プローブは、前記データ処理モジュールに差し込み可能に構成されている、
請求項1に記載のタグ。
【請求項3】
前記データ処理モジュールは、前記処理を行う回路基板を含み、
前記温度計測プローブは、
前記計測対象の温度を計測する温度センサと、
前記データ処理モジュールに差し込まれる接続部と、を含み、
前記接続部が前記データ処理モジュールに差し込まれると、前記温度センサは、前記回路基板に電気的に接続される、
請求項1又は2に記載のタグ。
【請求項4】
前記データ処理モジュールは、
前記温度データを記憶する記憶部と、
外部装置と通信を行う通信部と、
前記回路基板及び前記温度センサに電力を供給する電源部と、を更に含む、
請求項3に記載のタグ。
【請求項5】
前記温度計測プローブは、
導電性インクで形成され、前記温度センサと前記回路基板とを電気的に接続する配線部を更に含む、
請求項3に記載のタグ。
【請求項6】
前記温度計測プローブは、
フレキシブルな部材で形成された基部を更に含み、
前記温度センサ、前記接続部及び前記配線部は、前記基部に設けられている、
請求項5に記載のタグ。
【請求項7】
前記データ処理モジュールは、
前記接続部としての第1接続部と接続される第2接続部と、
前記通信部による通信方式とは別の通信方式で通信する通信器と接続される第3接続部と、を更に含む、
請求項4に記載のタグ。
【請求項8】
前記データ処理モジュールは、
前記温度が所定の温度範囲に属していない場合に、温度異常が検出された旨を通知する通知部を更に含む、
請求項1又は2に記載のタグ。
【請求項9】
前記計測対象は、液体が充填された容器であり、
前記温度計測プローブは、前記容器の表面に取付部材により取り付けられる、
請求項1又は2に記載のタグ。
【請求項10】
前記取付部材は、前記温度計測プローブを覆うようにして前記温度計測プローブを前記容器の前記表面に取り付ける、
請求項9に記載のタグ。
【請求項11】
前記データ処理モジュールは、前記液体を前記容器に封止する蓋部に取り付けられ、
前記容器の開封時に、前記温度計測プローブは、前記データ処理モジュールから取り外される、
請求項9に記載のタグ。
【請求項12】
請求項1に記載のタグと、
前記タグと通信可能に構成された通信機器と、を備える、
通信システム。
【請求項13】
請求項1に記載のタグが備える前記温度計測プローブの製造方法であって、
基部を準備する第1工程と、
印刷法を用いて、前記データ処理モジュールと電気的に接続する配線部を照射線により硬化する材料で前記基部に形成する第2工程と、
前記照射線を前記配線部に照射させて前記配線部を硬化させる第3工程と、を含む、
製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にタグ、通信システム及び製造方法に関し、より詳細には温度計測機能を有するタグ、通信システム及び製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、物品の品質を管理するシステムが知られている(特許文献1参照)。特許文献1では、RFIDタグを備える温度測定装置が物品とともに容器に収容され、物品の温度を計測し、管理する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-144073号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
商品の品質として温度をより精度よく計測する場合、温度測定装置(タグ)を商品に取り付けることが考えられる。タグを商品に取り付ける場合、温度を計測する位置が商品によっては異なることがある。そのため、タグそのものを商品に取り付ける位置が煩雑になる。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされ、計測対象の温度をより精度よく計測しつつ、利便性をより向上させることができるタグ、通信システム及び製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るタグは、温度計測プローブと、データ処理モジュールと、を備える。前記温度計測プローブは、計測対象の温度を計測する温度計測機能を有し、前記計測対象に取り付けられる。前記データ処理モジュールは、前記温度計測プローブで計測された温度データに対する処理を行う。前記温度計測プローブは、前記データ処理モジュールに対して着脱可能に構成されている。
【0007】
本発明の一態様に係る通信システムは、前記タグと、前記タグと通信可能に構成された通信機器と、を備える。
【0008】
本発明の一態様に係る製造方法は、前記タグが備える前記温度計測プローブの製造方法である。前記製造方法は、第1工程と、第2工程と、第3工程と、を含む。前記第1工程では、基部を準備する。前記第2工程では、印刷法を用いて、前記データ処理モジュールと電気的に接続する配線部を照射線により硬化する材料で前記基部に形成する。前記第3工程では、前記照射線を前記配線部に照射させて前記配線部を硬化させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、計測対象の温度をより精度よく計測しつつ、タグの利便性をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、一実施形態に係るタグの使用例を示す図である。
図2図2は、同上のタグの構成を示すブロック図である。
図3図3は、同上のタグが備える温度計測プローブを示す図である。
図4図4Aは、同法のタグが備えるデータ処理モジュールの平面図である。図4Bは、同上のデータ処理モジュールの正面図である。図4Cは、同上のデータ処理モジュールの底面図である。
図5図5Aは、同上の温度計測プローブが同上のデータ処理モジュールに取り付けられたことを示す概略図である。図5Bは、同上の温度計測プローブが同上のデータ処理モジュールから取り外されたことを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に説明する実施形態及び変形例は、本発明の一例に過ぎず、本発明は、実施形態及び変形例に限定されない。実施形態及び変形例以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0012】
また、以下の実施形態等において参照する図1、及び図3図5Bは、いずれも模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
【0013】
(実施形態)
以下、本実施形態に係るタグ1について、図1図5Bを用いて説明する。
【0014】
(1)概要
本実施形態に係るタグ1は、RFID(Radio Frequency Identifier)タグであり、例えばアクティブタグである。タグ1は、図2に示すように、通信システム2に備えられる。言い換えると、通信システム2は、タグ1を備える。さらに、通信システム2は、通信機器としての第1外部装置40を備える。第1外部装置40がタグ1と通信可能に構成されている。
【0015】
タグ1は、温度計測機能を有し、計測対象の温度を計測する。タグ1は、図1に示すように、液体61が充填された容器60に取り付けられ、容器60の温度を計測する。すなわち、タグ1は、液体61が充填された容器60を計測対象として、温度を計測する。タグ1は、計測結果に応じて第1外部装置40の計測結果に関する計測関連情報を送信する。
【0016】
タグ1は、図1及び図2に示すように、温度計測プローブ10と、データ処理モジュール20と、を備える。温度計測プローブ10は、温度計測機能を有し、計測対象に取り付けられる。データ処理モジュール20は、温度計測プローブ10で計測された温度データに対する処理を行う回路基板21を有する。温度計測プローブ10は、データ処理モジュール20に対して着脱可能に構成されている。
【0017】
この構成によると、温度計測プローブ10はデータ処理モジュール20に対して着脱可能に構成されているので、例えば、計測対象の計測位置に応じて、温度計測プローブ10の形状を変更することができる。また、データ処理モジュール20の再利用が可能となる。したがって、計測対象の温度をより精度よく計測しつつ、タグ1の利便性が向上する。
【0018】
(2)構成
通信システム2は、上述したように、タグ1と、第1外部装置40と、を備える。本実施形態では、さらに、通信システム2は、通信器30と、第2外部装置50と、を備える。
【0019】
以下、通信システム2の各構成要素について、説明する。
【0020】
(2.1)タグ
タグ1は、図1及び図2に示すように、温度計測プローブ10と、データ処理モジュール20と、を備える。温度計測プローブ10は、温度計測機能を有し、計測対象に取り付けられる。データ処理モジュール20は、図2に示すように、温度計測プローブ10で計測された温度データに対する処理を行う回路基板21を有する。温度計測プローブ10は、図5A及び図5Bに示すように、データ処理モジュール20に対して着脱可能に構成されている。
【0021】
(2.1.1)温度計測プローブ
温度計測プローブ10は、データ処理モジュール20に差し込み接続可能に構成されている。
【0022】
温度計測プローブ10は、図2に示すように、温度センサ101と、第1接続部102と、を有する。温度センサ101は、計測対象の温度を計測する。第1接続部102は、データ処理モジュール20に差し込まれるよう構成されている。
【0023】
温度計測プローブ10は、計測対象に取り付けられる。ここでは、計測対象は、液体61が充填された容器60である。温度計測プローブ10は、液体61が充填された容器60の表面に取付部材70により取り付けられる。温度計測プローブ10の温度センサ101は、容器60の表面の温度を計測する。
【0024】
本実施形態では、取付部材70は、例えば、シュリンクフィルムである。取付部材70は、温度計測プローブ10を覆うようにして温度計測プローブ10を容器60の表面に取り付ける。より詳細には、取付部材70は、温度計測プローブ10のうち温度センサ101が配置されている部位を覆うようにして温度計測プローブ10を容器60の表面に取り付ける。すなわち、温度計測プローブ10のうち温度センサ101が配置されている部位は、容器60の表面に密着するように取付部材70と容器60の表面との間に配置される。これにより、温度計測プローブ10の温度センサ101は、容器60の表面の温度を液体61の温度として精度よく計測することができる。
【0025】
また、温度センサ101は、温度センサ101を識別するためのセンサ識別子を予め記憶している。温度センサ101は、計測した温度のデータ(温度データ)をセンサ識別子に対応付けてデータ処理モジュール20に送信する。
【0026】
さらに、温度計測プローブ10は、図3に示すように、基部11と、配線部12と、を有する。
【0027】
基部11は、フレキシブルな部材で形成される。ここで、フレキシブルな部材は、例えばフィルムである。基部11には、温度センサ101が設けられる。また、基部11の一端部が、第1接続部102として形成されている。
【0028】
配線部12は、基部11に設けられる。配線部12は、基部11の一端部である第1接続部102と、基部11のうち第1接続部102とは異なる部位の少なくとも一部に設けられる。具体的には、配線部12は、基部11の表面に、照射線により硬化する導電性インクで形成される。配線部12の一端は、温度センサ101に接続される。配線部12の他端は、第1接続部102の表面に設けられている。ここで、照射線は、紫外線である。また、導電性インクは、例えば銀、より詳細には紫外線硬化型の銀を含む。
【0029】
なお、導電性インクは、銀を含むインクに限定されない。導電性インクは、銅、アルミニウム、カーボン系の成分(例えば、カーボンペースト)及び金のいずれかを含むインクであってもよい。または、導電性インクは、銅粒子の表面を銀でコーティングした粒子を含んでもよい。または、導電性インクは、プラスチック微粒子の表面に銅メッキあるいは銀メッキしたものでもよいし、カーボンナノファイバー(CNF)を加工したものでもよい。
【0030】
配線部12は、回路基板21(図2参照)に電気的に接続され、温度センサ101の計測結果を信号として伝送する信号配線121、及びデータ処理モジュール20から供給される電力を温度センサ101に伝送する電力配線122,123を含む。信号配線121である配線部12は、温度センサ101と回路基板21とを電気的に接続する。
【0031】
回路基板21と電気的に接続する配線部12は、印刷法を用いて基部11に印刷され、その後、紫外線が照射されて硬化することで形成される。
【0032】
温度計測プローブ10は、図3に示すように、被覆部材13を備える。被覆部材13は、温度センサ101と、基部11の一部と、配線部12の一部と、を覆う非導電性の部材である。基部11のうち被覆部材13で覆われていない部位は、第1接続部102として形成されている部位である。また、配線部12のうち被覆部材13で覆われていない部位は、第1接続部102に設けられている。
【0033】
(2.1.2)データ処理モジュール
データ処理モジュール20は、温度計測プローブ10で計測された温度データに対する処理を行う回路基板21を有する。
【0034】
データ処理モジュール20は、図2に示すように、通信部201、記憶部202、制御部203、通知部204、電源部205、第2接続部206及び第3接続部207を有する。
【0035】
データ処理モジュール20は、例えばプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部203として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
【0036】
本実施形態では、制御部203として機能するコンピュータシステムは回路基板21に設けられている。すなわち、制御部203は、回路基板21に設けられている。なお、通信部201及び記憶部202は、回路基板21に設けられていてもよし、他の基板に設けられてもよい。
【0037】
通信部201は、第1外部装置40(外部装置)と通信するためのインタフェースである。通信部201は、コイルアンテナを有し、アクティブタグとして機能する。すなわち、通信部201は、第1外部装置40と無線通信を行う。例えば、通信部201は、315MHzの周波数帯を使用する特定小電力無線による通信を第1外部装置40との間で行う。なお、特定小電力無線で使用する周波数は、400MHzであってもよいし、920MHzであってもよい。
【0038】
記憶部202は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等から選択されるデバイスで構成される。記憶部202は、温度センサ101が計測した温度データを記憶する。
【0039】
制御部203は、温度センサ101が計測した結果である温度データを、信号配線121を介して温度センサ101から取得する。制御部203は、取得した温度データを、取得した日時と対応付けて時系列に記憶部202に記憶する。
【0040】
制御部203は、温度センサ101から取得した温度データを基に、計測対象である容器60の温度が適温であるか否かを判断する。具体的には、制御部203は、温度センサ101から取得した温度が適温であることを示す所定の温度範囲に属しているか否かを判断する。制御部203は、温度が所定の温度範囲に属していない場合には、温度異常が検出された旨を表す温度異常信号を通知部204に出力する。制御部203は、温度が所定の温度範囲に属している場合には、通知部204への温度異常信号の出力を行わない。すなわち、制御部203は、温度が所定の温度範囲に属していない場合には温度異常信号を通知部204に出力するが、温度が所定の温度範囲に属している場合には温度異常信号を通知部204に出力しない。
【0041】
制御部203は、通信部201を介して第1外部装置40に温度データを送信する。例えば、制御部203は、温度センサ101で計測された温度が所定の温度範囲に属していない場合には、取得した温度データをセンサ識別子に対応付けて第1外部装置40に送信する。
【0042】
さらに、制御部203は、通信器30を介して、温度データ及び温度データに対応付けられた日時を第2外部装置50に送信する。
【0043】
通知部204は、温度計測プローブ10で計測された温度が所定の温度範囲に含まれない場合に、温度異常が検出された旨を通知する。通知部204は、電源部205が設けられる電源基板22に設けられる。通知部204は、例えば、光源を有する。光源は、例えば、LED(Light Emitting Diode)であり、光を発する。通知部204は、回路基板21と電気的に接続されている。すなわち、通知部204は、制御部203と電気的に接続されている。通知部204の光源は、温度異常信号を制御部203から受け取ると、光を発する。
【0044】
電源部205は、電源基板22に設けられ、温度センサ101、回路基板21(の制御部203)、通知部204及び通信部201に対して電力を供給する。本実施形態では、電源部205は、ボタン電池あり、例えばボタン形のリチウム電池及びボタン形のアルカリ電池である。なお、電源部205は、ボタン電池に限定されない。電源部205は、温度センサ101、制御部203、通知部204及び通信部201に対して給電することが可能な電池であればよい。また、電源部205は、蓄電池であってもよい。
【0045】
第2接続部206は、第1接続部102(図3参照)と接続される。例えば、第2接続部206は、第1接続部102と接続されるコネクタである。第2接続部206は、温度計測プローブ10の第1接続部102が挿入される第1開口部206a(図4B図4C参照)を有している。これにより、温度計測プローブ10の第2接続部206は、図5A図5Bに示すように、温度計測プローブ10の第1接続部102のデータ処理モジュール20に対する着脱を可能にする。図5Aは、温度計測プローブ10がデータ処理モジュール20に装着された状態を示す。図5Bは、温度計測プローブ10がデータ処理モジュール20から取り外された状態を示す。
【0046】
第2接続部206であるコネクタは、回路基板21に設けられている。第1開口部206aに第1接続部102が挿入されると、第1接続部102は、回路基板21を介して制御部203及び電源部205と電気的に接続される。
【0047】
第1接続部102が第1開口部206aに挿入されると、信号配線121が回路基板21を介して制御部203と電気的に接続される。すなわち、第1接続部102がデータ処理モジュール20の第2接続部206に差し込まれると、温度センサ101は回路基板21及び制御部203に電気的に接続される。これにより、温度センサ101で計測された温度データが信号配線121を介して回路基板21の制御部203に送信される。
【0048】
また、第1接続部102が第1開口部206aに挿入されると、電力配線122と第2部材と回路基板21及び電源基板22を介して電源部205と電気的に接続される。これにより、電源部205から温度センサ101に電力が供給される。温度計測プローブ10がデータ処理モジュール20から取り外されると、電力配線122及び電力配線123は、電源部205と非接続状態となる。そのため、電源部205から温度センサ101への電力供給が停止するので、温度センサ101の計測は停止する。
【0049】
第3接続部207は、通信部201による通信方式とは別の通信方式で通信する通信器30と接続される。具体的には、第3接続部207は、有線を介して通信器30と接続される。第3接続部207は、例えばUSB(Universal Serial Bus)コンセントである。有線は、例えばUSBケーブルである。第3接続部207は、有線(USBケーブル)の一端が挿入される第2開口部207a(図4A図4B参照)を有している。
【0050】
有線(USBケーブル)の一端が第2開口部207aに挿入(接続)され、他端が通信器30と接続されると、データ処理モジュールと通信器30との間でデータの送受信が可能となる。これにより、データ処理モジュール20で記憶している温度データが有線通信により通信器30に送信される。
【0051】
データ処理モジュールは、図1及び図4A図4Cに示すように、筐体23を更に備える。
【0052】
筐体23は、その外形が略直方体形状であり、ゴムで形成されている。筐体23は、回路基板21及び電源基板22を収容する。すなわち、筐体23は、制御部203、通知部204及び電源部205を収容する。さらに、筐体23は、通信部201、記憶部202、第2接続部206及び第3接続部207を収容する。なお、筐体23は、板形状であってもよい。筐体23は、温度計測プローブ10を着脱可能な構成であればよく、その外形は問わない。
【0053】
筐体23は、方向D1(図4B参照)において互いに対向する第1面23a及び第2面23bを有している(図1図4C参照)。第1面23aでは、第3接続部207の第2開口部207aが設けられている。また、第2面23bでは、第2接続部206の第1開口部206aが設けられている。
【0054】
第2面23bは、円柱状の凹部231が設けられている(図1図4C参照)。凹部231に液体61を容器に封止する蓋部60aが装着される。言い換えると、データ処理モジュール20は、液体61を容器60に封止する蓋部60aに取り付けられる。容器60の開封時には、温度計測プローブ10は、データ処理モジュール20から取り外される。
【0055】
ここで、図4Cに示すように、蓋部60aの外形は円形状である。凹部231の直径は蓋部60aの直径と略同一である。筐体23はゴムで形成されているので、凹部231の直径と蓋部60aの直径とを略同一とすることで、凹部231に蓋部60aを装着した際に蓋部60aを凹部231の内周面に密着させることができる。その結果、容器60が筐体23から抜け落ちることを防止することができる。
【0056】
筐体23において、通知部204及び電源部205が配置された電源基板22は、方向D1に沿って凹部231と第1面23aとの間に配置されている。
【0057】
また、筐体23は、電源部205であるボタン電池の取り換えが可能に構成されている。具体的には、第1面23aの少なくとも一部の部位であり、かつ方向D1からデータ処理モジュール20を平面視した場合に電源部205と重なる部位は、取り外し可能なカバー部として形成されている。カバー部を筐体23から取り外すと、電源部205(ボタン電池)が露出され、電源部205の交換が可能となる。
【0058】
筐体23は、第1面23aにおいて方向D1に沿って通知部204を露出する円柱状の開口部23cが設けられている。通知部204が光を発した場合、ユーザは開口部23cを介して通知部204から発せられた光を視認することができる。なお、筐体23は、ユーザが開口部23cを介して通知部204から発せられた光を視認することができる構成であればよい。例えば、開口部23cに透光性を有する部材が埋められていてもよい。または、ガラス等の透明な部材を第1面23aに設けて開口部23cを覆ってもよい。
【0059】
(2.2)通信器
通信器30は、例えばプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが通信器30としての機能を実現する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
【0060】
通信器30は、有線としてのUSBケーブルを介してデータ処理モジュール20に接続される。本実施形態では、USBケーブルの一端が第2開口部207aに挿入(接続)され、他端が通信器30と接続されると、データ処理モジュールと通信器30との間でデータの送受信が可能となる。データ処理モジュールと通信器30との間でデータの送受信が可能な状態において、通信器30は、データ処理モジュール20で記憶している温度データを、USBケーブルを介してデータ処理モジュール20から受け取る。
【0061】
通信器30は、通信部201による通信方式とは別の通信方式で第2外部装置50と通信を行う通信インタフェースを有している。ここでは、通信器30は、Bluetoothにより第2外部装置50と無線通信を行う。具体的には、通信器30は、BLE(Bluetooth Low Energy)により第2外部装置50と無線通信を行う。通信器30は、データ処理モジュール20から受け取った温度データを第2外部装置50へ無線通信により送信する。
【0062】
(2.3)第1外部装置
通信機器としての第1外部装置40は、例えばプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが第1外部装置40としての機能を実現する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
【0063】
第1外部装置40は、タグ1のデータ処理モジュール20と通信可能に構成されている。本実施形態では、第1外部装置40は、315MHzの周波数帯を使用する特定小電力無線による通信をデータ処理モジュール20との間で行う。第1外部装置40は、特定小電力無線による通信により、温度データと当該温度データに対応付けられたセンサ識別子とをデータ処理モジュール20から受け取る。
【0064】
第1外部装置40は、複数の計測対象のそれぞれに取り付けられた複数のタグ1と通信可能である。第1外部装置40は、複数のタグ1がそれぞれ備える複数の温度計測プローブ10のセンサ識別子を予め記憶している。
【0065】
第1外部装置40は、表示部41を有している。表示部41は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(electro-luminescence)ディスプレイを含む。表示部41は、データ処理モジュール20から受け取った温度データ、すなわち所定の温度範囲に属さない温度の温度データを表示する。
【0066】
また、表示部41は、第1外部装置40が通信可能である複数のタグ1における計測結果をタグ1ごと(センサ識別子ごと)に表示する。例えば、第1外部装置40は、温度の計測開始から現時点までに温度データを受け取っていない場合には温度が所定の温度範囲に属していると判断し、計測結果が“正常”である旨を表示部41に表示させる。第1外部装置40は、温度の計測開始から現時点までに温度データを受け取っている場合には温度が所定の温度範囲に属していないと判断し、計測結果が“異常”である旨を表示部41に表示させる。
【0067】
(2.4)第2外部装置
第2外部装置50は、例えばプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが第2外部装置50としての機能を実現する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
【0068】
第2外部装置50は、通信器30を介して、タグ1のデータ処理モジュール20と通信可能に構成されている。本実施形態では、第2外部装置50は、BLEを用いて通信器30と無線通信を行う。第2外部装置50は、BLEを用いた無線通信により、データ処理モジュール20から温度データ及び温度データの計測日時を受け取る。
【0069】
第2外部装置50は、表示部51を有している。表示部51は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイを含む。表示部51は、データ処理モジュール20から受け取った温度データ及び温度データの計測に日時を基に、日時ごとの温度データの推移を表示する。例えば、表示部51は、データ処理モジュール20から受け取った温度データ及び温度データの計測に日時を基に、横軸を日時とし、縦軸を温度とするグラフを表示する。
【0070】
(3)製造方法
ここでは、タグ1が備える温度計測プローブ10の製造、特に配線部12の製造方法について、説明する。
【0071】
製造方法は、第1工程と、第2工程と、第3工程と、を含む。
【0072】
第1工程では、基部11を準備する。第2工程では、印刷法を用いて、データ処理モジュール20(の回路基板21)と電気的に接続する配線部12を照射線(紫外線)で硬化する材料(紫外線硬化型の材料)で基部11に形成する。紫外線硬化型の材料は、例えば銀である。また、印刷法は、例えばスクリーン印刷法である。第2工程では、第1処理で形成された配線部12に紫外線を照射させて当該配線を硬化させる。
【0073】
その後の処理として、温度センサ101を配置(実装)する処理、及び被覆部材13を用いて温度センサ101と、基部11の一部と、配線部12の一部と、を覆う処理を行う。
【0074】
本実施形態では、印刷法としてスクリーン印刷法を用いている。これにより、よりきれいな配線を実現できる。また、配線のパターンを簡単に形成できる。エッチング等で薬品を使う必要がないので印刷対象となる基部の材質の自由度を高めることができる。
【0075】
(4)使用例
本実施形態のタグ1は、上述したように、計測対象である液体61が充填された容器60に取り付けられ、液体61の温度を計測する。タグ1は、計測結果に応じて第1外部装置40の計測結果に関する計測関連情報を送信する。
【0076】
例えば、タグ1は、計測対象である液体61としてアルコール類又は飲料水が充填された容器60に取り付けられる。本実施形態では、計測対象である液体61は、アルコール類(ワイン、日本酒等)である。この場合の容器60は、例えばガラス瓶、PET(Poly Ethylene Terephthalate)ボトル、PEF(Poly Ethylene Furanoate)ボトルである。このとき、温度計測プローブ10は、すなわちデータ処理モジュール20に差し込まれた状態で、データ処理モジュール20は容器60の蓋部60a(キャップ)に取り付けられる(図1図5A参照)。以下、計測対象である液体61(例えば、アルコール類)が充填された容器60を商品ともいう。
【0077】
これにより、複数の商品を輸送する際に、個別の温度計測が可能となる。
【0078】
また、ユーザが商品を購入する際には、店頭販売者は温度計測プローブ10をデータ処理モジュール20から取り外される(図5B参照)。そして、店頭販売者は、データ処理モジュール20を容器60の蓋部60aから取り外して、データ処理モジュール20を回収する。これにより、データ処理モジュール20の再利用が可能となる。
【0079】
なお、商品である液体61(例えば、アルコール類)を飲むユーザが、温度計測プローブ10をデータ処理モジュール20から取り外し、データ処理モジュール20を容器60の蓋部60aから取り外してもよい。この場合、取り外されたデータ処理モジュール20は、後日回収される。例えば、取り外されたデータ処理モジュール20は、店頭に持ち込まれることで回収される。
【0080】
または、データ処理モジュール20は、ユーザが所持する情報端末と通信可能(例えば無線通信が可能)に構成されてもよい。例えば、ユーザがデータ処理モジュール20を所持し続けている場合は、ユーザが所持する情報端末に、追加の商品情報及び販促情報等の情報をデータ処理モジュール20が送信して販促を強化してもよい。この場合、データ処理モジュール20は、商品情報及び販促情報のうち少なくとも1つの情報を予め記憶している。ここで、情報端末は、例えば携帯電話機、スマートフォン及びタブレット端末である。
【0081】
(5)利点
以上述べたように、本実施形態のタグ1は、温度計測プローブ10と、データ処理モジュール20と、を備える。温度計測プローブ10は、計測対象の温度を計測する温度計測機能を有し、計測対象に取り付けられる。データ処理モジュール20は、温度計測プローブ10で計測された温度データに対する処理を行う。温度計測プローブ10は、データ処理モジュール20に対して着脱可能に構成されている。
【0082】
この構成によると、温度計測プローブ10はデータ処理モジュール20に対して着脱可能に構成されているので、例えば、計測対象の計測位置に応じて、温度計測プローブ10の形状を変更することができる。また、データ処理モジュール20の再利用が可能となる。例えば、新規の温度計測プローブ10をデータ処理モジュール20に装着して新たな商品に再利用することができる。したがって、計測対象の温度をより精度よく計測しつつ、タグ1の利便性が向上する。
【0083】
(6)変形例
以下に、変形例について列記する。なお、以下に説明する変形例は、上記実施形態と適宜組み合わせて適用可能である。
【0084】
(6.1)変形例1
通知部204は、光を発することで温度異常を通知する構成としているが、この構成に限定されない。通知部204は、音を出力することで温度異常を通知してもよい。
【0085】
(6.2)変形例2
制御部203は、温度が所定の温度範囲に属する場合には、温度正常信号を通知部204に通知してもよい。
【0086】
この場合、通知部204は、制御部203から温度異常信号を受け取った場合と温度正常信号を受け取った場合とで、発光する色を変更する。また、通知部204が音で通知する場合には、制御部203から温度異常信号を受け取った場合と温度正常信号を受け取った場合とで、出力する音を変更する。
【0087】
通知部204が受け取った信号に応じて発光する色(又は出力する音)を変更することで、温度が所定の温度範囲に属しているか否かを見分けることができる。
【0088】
(6.3)変形例3
タグ1は、1つの商品(1つの容器60に充填された液体61)の温度を計測する構成としているが、この構成に限定されない。タグ1は、複数の商品を計測してもよい。例えば、この場合、複数の商品が収納された箱に対してタグ1を取り付ける。タグ1の温度計測プローブ10は、箱の表面の温度又は箱の内面の温度を計測することで、箱に収容された商品の温度を計測する。
【0089】
(6.4)変形例4
実施形態では、1つのデータ処理モジュール20に1つの温度計測プローブ10が装着される構成としている。しかしながら、この構成に限定されない。
【0090】
1つのデータ処理モジュール20に複数の温度計測プローブ10が装着されてもよい。この場合、データ処理モジュール20は、複数の第2接続部206を有する。複数の温度計測プローブ10は、複数の第2接続部206に対して一対一に差し込まれる。
【0091】
制御部203は、差し込まれた温度計測プローブ10ごとに、計測された温度が所定の温度範囲に属しているか否かを判断する。制御部203は、差し込まれた少なくとも1つの温度計測プローブ10で計測された温度が所定の温度範囲に属していない場合には温度異常信号を通知部204に出力する。また、制御部203は、温度が所定の温度範囲に属していない場合には、温度データを当該温度データが計測した温度計測プローブ10のセンサ識別子に対応付けて第1外部装置40に送信する。
【0092】
(6.5)変形例5
計測対象は、液体に限定されない。計測対象は、温度計測を必要とする物品であればよい。
【0093】
(6.6)変形例6
実施形態では、第1外部装置40と第2外部装置50とが個別の装置する構成としている。しかしながら、この構成に限定されない。第1外部装置40と第2外部装置50とは、同一の装置であってもよい。
【0094】
(6.7)変形例7
実施形態では、温度計測プローブ10がデータ処理モジュール20に対して着脱可能な構成として、温度計測プローブ10をデータ処理モジュール20に差し込む構成としている。しかしながら、これに限定されない。
【0095】
例えば、マジックテープ(登録商標)、両面テープにより、温度計測プローブ10がデータ処理モジュール20に対して着脱可能な構成としてもよい。この場合、温度計測プローブ10の温度センサ101と、データ処理モジュール20の制御部203とは、電磁誘導により電気的に接続される。
【0096】
(6.8)変形例8
データ処理モジュール20と通信器30との間の接続は、USBケーブルによる接続に限定されない。有線を用いた通信が可能であれば、データ処理モジュール20と通信器30との間の接続に用いるケーブルの種別は問わない。
【0097】
(6.9)変形例9
実施形態では、スクリーン印刷法を用いて配線を形成する構成としている。しかしながら、この構成に限定されない。フォトリソ法を用いて配線を形成してもよい。
【0098】
(6.10)変形例10
実施形態では、配線部12の形成において、紫外線硬化により配線部12を硬化させる構成としている。しかしながら、この構成に限定されない。配線部12を硬化させるために、照射線として電子線を用いてもよい。
【0099】
(6.11)変形例11
実施形態では、取付部材70としてシュリンクフィルムを用いて、温度計測プローブ10を容器60に固定する構成としている。しかしながら、この構成に限定されない。取付部材70としてアルミ箔カバー、両面テープ及び接着剤のいずれかを用いて、温度計測プローブ10を容器60に固定してもよい。
【0100】
(6.12)変形例12
実施形態では、筐体23はゴムで形成された構成としている。しかしながら、この構成に限定されない。筐体23は、プラスチックで形成されてもよい。この場合、凹部231の内周面は、蓋部60aと筐体23とを密着させるためにゴム等の弾性体が設けられてもよい。
【0101】
(6.13)変形例13
データ処理モジュール20は、温度計測プローブ10との接続、非接続を検知する機能を有してもよい。
【0102】
この場合、制御部203は、温度計測プローブ10との接続を検知、すなわち温度センサ101と制御部203とが電気的に接続されていることを検知した場合には、温度センサ101が温度計測していると判断する。制御部203は、温度計測プローブ10との非接続を検知、すなわち温度センサ101と制御部203とが電気的に接続されていないことを検知した場合には、容器60が開封されたと判断し、非接続を検知した日時(検知日時)を記憶部202に記憶する。制御部203は、検知日時を記憶部202に記憶した後、データ処理モジュール20が第1外部装置40及び第2外部装置50のうち少なくとも1つの装置と通信可能な状態となると、記憶部202に記憶した検知日時を含み、開封を検知した旨を表す開封通知情報を当該少なくとも1つの装置に送信する。
【0103】
(6.14)変形例14
第1接続部102において配線部12のそれぞれの先端にピンが設けられてもよい。この場合、第2接続部206では、各ピンに一対一に対応し、対応するピンが挿入される複数のピン孔が設けられる。
【0104】
(6.15)変形例15
タグ1は、アクティブタグとする構成している。しかしながら、この構成に限定されない。タグ1は、パッシブタグであってもよい。
【符号の説明】
【0105】
1 タグ
2 通信システム
10 温度計測プローブ
11 基部
12 配線部
20 データ処理モジュール
21 回路基板
30 通信器
40 第1外部装置(外部装置、通信機器)
60 容器
60a 蓋部
61 液体
70 取付部材
101 温度センサ
102 第1接続部(接続部)
201 通信部
202 記憶部
203 制御部
204 通知部
205 電源部
206 第2接続部
207 第3接続部
図1
図2
図3
図4
図5