(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024035655
(43)【公開日】2024-03-14
(54)【発明の名称】給電スタンド
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20240307BHJP
B62B 1/26 20060101ALI20240307BHJP
H02J 50/00 20160101ALI20240307BHJP
A63C 17/26 20060101ALI20240307BHJP
【FI】
H02J7/00 301D
B62B1/26 D
H02J50/00
H02J7/00 301A
H02J7/00 P
A63C17/26
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022140248
(22)【出願日】2022-09-02
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年5月18日及び令和4年5月19日に開催された展示会 「BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2022~自転車・電動モビリティまちづくり博~in東京ドームシティ・プリズムホール」 令和4年5月18日及び令和4年5月19日に開催された展示会で配布されたパンフレット
(71)【出願人】
【識別番号】592064796
【氏名又は名称】株式会社リード
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】末武 博信
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 聡
(72)【発明者】
【氏名】相澤 英人
(72)【発明者】
【氏名】木下 純
【テーマコード(参考)】
3D050
5G503
【Fターム(参考)】
3D050AA16
3D050AA20
3D050BB08
3D050DD01
3D050EE04
3D050EE13
3D050GG06
5G503AA01
5G503BB02
5G503FA01
5G503FA06
5G503GB08
5G503GB09
(57)【要約】
【課題】可搬式の給電スタンドを提供する。
【解決手段】受電部を備える電動キックボードに給電する給電スタンドであって、一対の車輪と、下端部と、前記下端部の反対に位置する上端部と、を有し、前記下端部には前記一対の車輪が接続され、前記上端部に前記電動キックボードのハンドルを載置する載置部を有する支持部と、前記電動キックボードのハンドルを前記載置部に載置したときに、前記受電部に対向して設けられ、前記受電部に無線で給電する給電部と、前記下端部に接続され、前記支持部を前記電動キックボードが接続される側に傾いた状態で固定する固定部と、を備える給電スタンド。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受電部を備える電動キックボードに給電する給電スタンドであって、
一対の車輪と、
下端部と、前記下端部の反対に位置する上端部と、を有し、前記下端部には前記一対の車輪が接続され、前記上端部に前記電動キックボードのハンドルを載置する載置部を有する支持部と、
前記電動キックボードのハンドルを前記載置部に載置したときに、前記受電部に対向して設けられ、前記受電部に無線で給電する給電部と、
前記下端部に接続され、前記支持部を前記電動キックボードが接続される側に傾いた状態で固定する固定部と、
を備える、
給電スタンド。
【請求項2】
前記給電部は、前記支持部に設けられる、
請求項1に記載の給電スタンド。
【請求項3】
前記固定部は、前記電動キックボードが接続する側に設けられる第1板部を備える、
請求項1又は請求項2のいずれかに記載の給電スタンド。
【請求項4】
前記第1板部は、前記電動キックボードが接続される側に延びる本体部と、地面に接触する接地部と、を有する、
請求項3に記載の給電スタンド。
【請求項5】
前記固定部は、前記第1板部から離隔して、前記電動キックボードが接続する側に設けられる第2板部を更に有する、
請求項3に記載の給電スタンド。
【請求項6】
前記下端部は、U字状の形状を有する、
請求項1又は請求項2のいずれかに記載の給電スタンド。
【請求項7】
前記載置部は、前記ハンドルの形状に倣う凹部を有する、
請求項1又は請求項2のいずれかに記載の給電スタンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、給電スタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
個人用の移動手段として、電動キックボードが知られている。電動キックボードは、搭載されたバッテリに蓄電された電力により駆動する。特許文献1には、電動キックボードに搭載されたバッテリを充電する無線充電システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電動キックボードを使用していないときに、必要な場所で、電動キックボードに搭載されたバッテリを簡便に充電することが求められている。
【0005】
本開示は、可搬式の給電スタンドを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様では、受電部を備える電動キックボードに給電する給電スタンドであって、一対の車輪と、下端部と、前記下端部の反対に位置する上端部と、を有し、前記下端部には前記一対の車輪が接続され、前記上端部に前記電動キックボードのハンドルを載置する載置部を有する支持部と、前記電動キックボードのハンドルを前記載置部に載置したときに、前記受電部に対向して設けられ、前記受電部に無線で給電する給電部と、前記下端部に接続され、前記支持部を前記電動キックボードが接続される側に傾いた状態で固定する固定部と、を備える給電スタンドが提供される。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、可搬式の給電スタンドを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本実施形態に係る給電スタンドを使用している状態を示す図である。
【
図2】
図2は、本実施形態に係る給電スタンドの斜視図である。
【
図3】
図3は、本実施形態に係る給電スタンドの右側面図である。
【
図4】
図4は、本実施形態に係る給電スタンドの正面図である。
【
図5】
図5は、本実施形態に係る給電スタンドの上面図である。
【
図6】
図6は、本実施形態に係る給電スタンドと電動キックボードとの電気的な接続について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の各実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態に係る明細書及び図面の記載に関して、実質的に同一の又は対応する機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省略する場合がある。また、理解を容易にするために、図面における各部の縮尺は、実際とは異なる場合がある。
【0010】
平行、直角、直交、水平、垂直、上下、左右及び前後などの方向には、実施形態の効果を損なわない程度のずれが許容される。角部の形状は、直角に限られず、丸みを帯びてもよい。平行、直角、直交、水平、垂直には、それぞれ略平行、略直角、略直交、略水平、略垂直が含まれてもよい。例えば、略平行は、2つの線又は2つの面が互いに完全に平行でなくても、製造上許容される範囲内で互いに平行として扱うことができることを意味する。他の略直角、略直交、略水平及び略垂直についても、略平行と同様に、2つの線又は2つの面の相互の位置関係が製造上許容される範囲内であればそれぞれに該当するとして扱うことができることを意味する。
【0011】
<給電スタンド>
本実施形態に係る給電スタンドについて説明する。
図1は、本実施形態に係る給電スタンドの一例である給電スタンド1を使用している状態を示す図である。
【0012】
なお、図面には、説明の便宜のために、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸(XYZ軸)からなる仮想三次元座標系(XYZ直交座標系)が設定される。例えば、図面の紙面に対して垂直な座標軸について、座標軸の丸の中に黒丸印を示す場合は紙面に対して手前側が座標軸の正の領域であることを表している。また、座標軸の丸の中にバツ印を示す場合は紙面に対して手前側が座標軸の負の領域であることを表している。
【0013】
ただし、当該座標系は、説明のために定めるものであって、本実施形態に係る給電スタンド1等の姿勢について限定するものではない。
【0014】
なお、以下の図面では、X軸方向及びY軸方向は、給電スタンド1が載置される水平面である地面GLと平行な方向とする。また、Z軸は、地面GLと垂直な方向とする。
【0015】
また、X軸方向に沿って、対象を+X側からX軸に対して反対向きに見る図を正面図という。Y軸方向に沿って、対象を+Y側からY軸の向きに見る図を右側面図という。Z軸方向に沿って、対象を+Z側からZ軸に対して反対向きに見る図を上面図という。
【0016】
なお、正面図を基準にして、X軸方向を前後方向、Y軸方向を左右方向、Z軸方向を上下方向、という場合がある。対象に対して、+X側を前側、-X側を後ろ側、+Y側を右側、-Y側を左側、+Z側を上側、-Z側を下側、という場合がある。
【0017】
給電スタンド1は、電動キックボード100が搭載するバッテリを充電するために用いられる。電動キックボード100は、ステップ101に人が乗ることにより移動可能な一人乗りの車両である。電動キックボード100は、バッテリを搭載し、バッテリの電力により動作する。電動キックボード100は、バッテリを充電するために、受電部120を備える。
【0018】
電動キックボード100は、-X側から給電スタンド1に接続される。給電スタンド1は、電動キックボード100のハンドル102を載置部25(
図2参照)と載置部26に載置する。給電スタンド1は、電動キックボード100に給電するために、給電部30を備える。給電部30は、受電部120にワイヤレス方式(無線方式)により給電を行う。したがって、給電スタンド1と電動キックボード100との間で、配線を行わなくても、給電スタンド1から電動キックボード100へ給電できる。
【0019】
給電スタンド1の載置部25及び載置部26に電動キックボード100のハンドル102が載置されると、給電部30と受電部120とが対向する。
【0020】
次に、本実施形態に係る給電スタンドの一例である給電スタンド1について構成を説明する。
図2は、本実施形態に係る給電スタンドの一例である給電スタンド1の斜視図である。
図3は、本実施形態に係る給電スタンドの一例である給電スタンド1の右側面図である。
図4は、本実施形態に係る給電スタンドの一例である給電スタンド1の正面図である。
図5は、本実施形態に係る給電スタンドの一例である給電スタンド1の上面図である。
【0021】
給電スタンド1は、車輪11及び車輪12と、支持部20と、給電部30と、固定部40と、を備える。車輪11及び車輪12をまとめて一対の車輪10という場合がある。
【0022】
[車輪11及び車輪12]
一対の車輪10、すなわち、車輪11及び車輪12、は、給電スタンド1を移動させる際に用いられる。一対の車輪10、すなわち、車輪11及び車輪12、のそれぞれは、支持部20に固定される。車輪11は、車軸11aを中心に回転する。車輪11の車軸11aは、支持部20、より具体的には、支持部20の下端部21における直部21aに固定される。また、車輪12は、車軸12aを中心に回転する。車輪12の車軸12aは、支持部20、より具体的には、支持部20の下端部21における直部21bに固定される。
【0023】
[支持部20]
支持部20には、一対の車輪10及び給電部30が取り付けられる。また、支持部20は、電動キックボードのハンドルを載置する。支持部20は、Z軸方向に平行な垂直軸AXに対して、右側面視で-X側に角度θ傾いている。言い換えると、支持部20は、電動キックボード100が接続される側に傾斜する。
【0024】
支持部20は、下端部21と、上端部22と、下端部21と上端部22とを接続する左接続部23及び右接続部24と、を備える。
【0025】
(下端部21)
下端部21は、一対の車輪10、すなわち、車輪11及び車輪12のそれぞれを保持する。また、下端部21は、固定部40を保持する。
【0026】
下端部21は、正面視でU字を上下反転させた形状を有する。下端部21は、断面が矩形状の棒状部材を曲げ加工して形成される。下端部21は、直部21aと、直部21bと、曲部21cと、を有する。直部21aは、直部21bに対して-Y側に位置する。
【0027】
直部21aには、車輪11と固定部40の左板部41が固定される。直部21bには、車輪12と固定部40の右板部42が固定される。
【0028】
直部21bは、直部21aから+Y側に離隔して設けられる。下端部21がU字状の形状を有することにより、直部21aと直部21bとの間に空間が形成される。直部21aと直部21bとの間に空間が形成されることにより、例えば、電動キックボード100が支持部20と干渉することを防止できる。
【0029】
(上端部22)
上端部22は、電動キックボードのハンドルが載置される。また、上端部22は、給電スタンド1を移動する際に、給電スタンド1を運ぶ運搬者に把持される。
【0030】
上端部22は、上面視でU字状の形状を有する。上端部22は、断面が矩形状の棒状部材を曲げ加工して形成される。上端部22は、直部22aと、直部22bと、直部22cと、曲部22dと、曲部22eと、を有する。直部22aは、直部22bに対して-Y側に位置する。
【0031】
直部22aには、電動キックボードのハンドルを載置する載置部25が固定される。載置部25は、板状の形状を有する。載置部25は、電動キックボードのハンドルが移動しないようにZ軸方向にくぼんだ凹部25aを有する。直部22bには、電動キックボードのハンドルを載置する載置部26が固定される。載置部26は、電動キックボードのハンドルが移動しないようにZ軸方向にくぼんだ凹部26aを有する。凹部25a及び凹部26aのそれぞれは、電動キックボード100のハンドル102に倣った形状となっている。
【0032】
直部22cは、Y軸方向に沿って延びる。直部22cは、曲部22dを介して直部22aに接続する。また、直部22cは、曲部22eを介して直部22bに接続する。直部22cは、例えば、給電スタンド1を移動する際に、給電スタンド1を運ぶ運搬者に把持される。
【0033】
曲部22d及び曲部22eのそれぞれは、円弧状の形状を有する。
【0034】
(左接続部23)
左接続部23は、右接続部24と共に下端部21と上端部22との間を接続する。より具体的には、左接続部23は、下端部21の曲部21cと、上端部22の直部22aとの間を接続する。
【0035】
左接続部23は、正面視で上下方向に沿って延びて左側に90度曲がった形状を有する。左接続部23は、断面が矩形状の棒状部材を曲げ加工して形成される。左接続部23は、直部23aと、直部23bと、曲部23cと、を有する。
【0036】
直部23aは、Z軸方向から-X側に角度θ傾いた方向に沿って延びる。直部23aの下端は、下端部21に接続される。具体的には、直部23aの下端は、下端部21の曲部21cに接続される。直部23aの下端は、例えば、溶接により下端部21の曲部21cに結合される。直部23aの上端は、曲部23cに接続される。
【0037】
直部23bは、Y軸方向に沿って延びる。直部23bの右側端部は、曲部23cに接続する。直部23bの左側端部は、上端部22に接続する。より詳しく説明すると、直部23bの左側端部は、上端部22の直部22aに接続する。直部23bの左側端部は、例えば、溶接により、上端部22の直部22aに結合される。
【0038】
左接続部23の後ろ側の面には、給電部30が取り付けられる。給電部30は、例えば、ねじ等の締結部材により、左接続部23に取り付けられる。
【0039】
(右接続部24)
右接続部24は、左接続部23と共に下端部21と上端部22との間を接続する。より具体的には、右接続部24は、下端部21の曲部21cと、上端部22の直部22bとの間を接続する。
【0040】
右接続部24は、正面視で上下方向に沿って延びて右側に90度曲がった形状を有する。右接続部24は、断面が矩形状の棒状部材を曲げ加工して形成される。右接続部24は、直部24aと、直部24bと、曲部24cと、を有する。
【0041】
直部24aは、Z軸方向から-X側に角度θ傾いた方向に沿って延びる。直部24aの下端は、下端部21に接続される。具体的には、直部24aの下端は、下端部21の曲部21cに接続される。直部24aの下端は、例えば、溶接により下端部21の曲部21cに結合される。直部24aの上端は、曲部24cに接続される。
【0042】
直部24bは、Y軸方向に沿って延びる。直部24bの左側端部は、曲部24cに接続する。直部24bの右側端部は、上端部22に接続する。より詳しく説明すると、直部24bの右側端部は、上端部22の直部22bに接続する。直部24bの右側端部は、例えば、溶接により、上端部22の直部22bに結合される。
【0043】
なお、上記の説明において、溶接で結合している部分は、例えば、ねじ等の締結部材によって結合してもよい。
【0044】
右接続部24の後ろ側の面には、給電部30が取り付けられる。給電部30は、例えば、ねじ等の締結部材により、右接続部24に取り付けられる。
【0045】
なお、左接続部23及び右接続部24との間は、連結部27及び連結部28により接続される。連結部28は、連結部27より上側に離れて設けられる。連結部27及び連結部28のそれぞれは、例えば、溶接により左接続部23又は右接続部24に結合される。
【0046】
[給電部30]
給電部30は、電動キックボードにワイヤレス方式(無線方式)により電力を供給する。
図6は、本実施形態に係る給電スタンド1と電動キックボード100との電気的な接続について説明する図である。
【0047】
給電スタンド1は、電動キックボード100に、ワイヤレス方式により電力を供給する。給電スタンド1が備える給電部30は、電動キックボード100が備える受電部120に電力を伝送する。
【0048】
給電部30は、電動キックボード100が備える受電部120に電力を供給する。給電部30は、電源50から電力が供給される。給電部30と電源50との間は、配線で接続される。なお、
図1から
図5において、給電部30と電源50とを接続する配線は省略している。電源50は、例えば、直流電力を給電部30に供給する。給電部30は、電源50から供給された電力をワイヤレス方式で伝送できるように変換する。そして、給電部30は、受電部120にワイヤレス方式で給電する。
【0049】
なお、電源50は、例えば、一般の商用電源から電力を供給してもよいし、太陽光発電システムからの電力を用いてもよい。
【0050】
ワイヤレス方式の給電は、例えば、電磁誘導方式、電界結合方式、電波受電方式等の給電である。電磁誘導方式では、例えば、給電部30が備える送電コイルと、受電部120が備える受電コイルとの間で電磁誘導により電力を伝送する。
【0051】
電動キックボード100は、蓄電部110と、受電部120と、を備える。なお、電動キックボード100は、図示しないモータ、前照灯、方向指示器等を更に備える。
【0052】
蓄電部110は、電動キックボード100を動作させるために必要な電力を蓄電する。蓄電部110は、例えば、リチウムイオンバッテリである。また、蓄電部110は、電動キックボード100を動作させるために必要な電力を供給する。例えば、蓄電部110は、蓄電している電力を、電動キックボード100を移動させるためにモータに供給する。なお、蓄電部110は、充電を制御するための制御回路等を備えていてもよい。
【0053】
受電部120は、給電部30から給電される電力を受電する。受電部120と蓄電部110との間は、配線により接続されている。
【0054】
なお、市販の電動キックボードは、例えば、AC(Alternating Current)アダプタからコネクタを介して、バッテリと接続する。市販の電動キックボードにおいて、例えば、受電部120をACアダプタに使用されるコネクタを介してバッテリに接続する。受電部120をACアダプタに使用されるコネクタを介してバッテリに接続することによって、市販の電動キックボードを給電スタンド1により充電できる。
【0055】
[固定部40]
固定部40は、支持部20を垂直方向から傾いた状態で固定する。より具体的には、固定部40は、電動キックボード100が接続する側に傾いた状態で支持部20を固定する。固定部40は、電動キックボード100が接続する側に設けられる。
【0056】
固定部40は、左板部41と、右板部42と、を備える。左板部41及び右板部42のそれぞれは、電動キックボード100が接続する側に設けられる。左板部41は、右板部42の-Y側に離れて設けられる。言い換えると、左板部41は、右板部42から離隔して設けられる。左板部41は、右板部42から離隔して設けられることにより、左板部41と右板部42との間に、電動キックボード100が配置される。
【0057】
左板部41は、ZX平面と平行な方向に延びる本体部41aと、地面GLと接触する接地部41bと、を備える。本体部41aは、例えば、ねじ等の締結部材を用いて、下端部21における直部21aに固定される。本体部41aは、電動キックボード100が接続する側に延びて設けられる。接地部41bは、本体部41aの-X側(支持部20から離れる側)に設けられる。接地部41bは、地面GL(XY平面)と平行な方向に延びる。
【0058】
右板部42は、ZX平面と平行な方向に延びる本体部42aと、地面GLと接触する接地部42bと、を備える。本体部42aは、例えば、ねじ等の締結部材を用いて、下端部21における直部21bに固定される。本体部42aは、電動キックボード100が接続する側に延びて設けられる。接地部42bは、本体部42aの-X側(支持部20から離れる側)に設けられる。接地部42bは、地面GL(XY平面)と平行な方向に延びる。
【0059】
なお、本体部41a及び本体部42aのそれぞれに、例えば、会社名や商品名等の文字や写真、絵等の画像を描画又は彫刻してもよい。本体部41a及び本体部42aのそれぞれに、画像を備えることによって、宣伝や広告をできる。また、固定部40は、左板部41及び右板部42を備えるが、固定部40として、左板部41及び右板部42のいずれか一方を備えるようにしてもよい。
【0060】
なお、左板部41を第1板部の一例とすると、右板部42は第2板部の一例である。また、右板部42を第1板部の一例とすると、左板部41は第2板部の一例である。
【0061】
<まとめ>
本実施形態に係る給電スタンドによれば、持ち運びができる。言い換えると、本実施形態に係る給電スタンドは、可搬式の給電スタンドである。
【0062】
本実施形態に係る給電スタンドによれば、ワイヤレス給電システムを採用していることから、電動キックボードを給電スタンドに固定することにより充電できる。本実施形態に係る給電スタンドによれば、ワイヤレス給電システムを採用していることから、配線等の充電にかかる手間を低減できる。
【0063】
本実施形態に係る給電スタンドによれば、可搬式の給電スタンドであることから、必要となる場所に本実施形態に係る給電スタンドを持って行くことにより、電動キックボードを充電できる。例えば、公園や広場等の通常固定式の給電スタンドがない場所において、イベント等により電動キックボードが駐輪されることが見込まれる場合に、本実施形態に係る給電スタンドを持って行くことにより、電動キックボードを充電できる。
【0064】
本実施形態に係る給電スタンドによれば、電源に太陽光発電システムを用いることにより、商用電源が確保できない場所でも利用できる。また、本実施形態に係る給電スタンドにおいて電源に太陽光発電システムを用いることにより、環境に配慮して電動キックボードの充電ができる。
【0065】
本実施形態に係る給電スタンドによれば、棒状の部材を加工して形成していることから、軽量化できる。本実施形態に係る給電スタンドは軽いことから、持ち運びしやすい。
【0066】
以上、給電スタンドを実施形態により説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
【0067】
例えば、給電スタンド1において、給電部30は支持部20に設けられるが、電動キックボードの受電部120の位置に合わせて、例えば、固定部40における本体部41a又は本体部42aに設けてもよい。
【0068】
また、給電スタンド1において、充電する電動キックボードのハンドルの高さに合わせて、支持部20の高さを変更できるようにしてもよい。また、支持部20における給電部30の高さ方向の位置を変更できるようにしてもよい。さらに、固定部40の支持部20に対する角度を変更できるようにして、支持部20の傾きを変更できるようにしてもよい。また、固定部40における本体部41aに対する接地部41bの高さ及び本体部42aに対する接地部42bの高さを変更できるようにして、支持部20の傾きを変更できるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0069】
1 給電スタンド
10 一対の車輪
11、12 車輪
11a、12a 車軸
20 支持部
21 下端部
21a、21b 直部
21c 曲部
22 上端部
22a、22b、22c 直部
22d、22e 曲部
23 左接続部
23a、23b 直部
23c 曲部
24 右接続部
24a、24b 直部
24c 曲部
25、26 載置部
25a、26a 凹部
30 給電部
40 固定部
41 左板部
41a 本体部
41b 接地部
42 右板部
42a 本体部
42b 接地部
50 電源
100 電動キックボード
110 蓄電部
120 受電部