(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024035874
(43)【公開日】2024-03-15
(54)【発明の名称】横型押込み装置
(51)【国際特許分類】
F04B 15/02 20060101AFI20240308BHJP
B65G 33/30 20060101ALI20240308BHJP
B65G 65/46 20060101ALI20240308BHJP
F04D 7/00 20060101ALI20240308BHJP
B02C 18/14 20060101ALI20240308BHJP
B02C 18/18 20060101ALI20240308BHJP
F04D 3/02 20060101ALI20240308BHJP
F04C 2/18 20060101ALI20240308BHJP
【FI】
F04B15/02 Z
B65G33/30
B65G65/46 A
F04D7/00 A
B02C18/14 A
B02C18/18 A
F04D3/02 A
F04C2/18 311C
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022140477
(22)【出願日】2022-09-05
(71)【出願人】
【識別番号】390016551
【氏名又は名称】株式会社ナカキン
(74)【代理人】
【識別番号】100154014
【弁理士】
【氏名又は名称】正木 裕士
(74)【代理人】
【識別番号】100154520
【弁理士】
【氏名又は名称】三上 祐子
(72)【発明者】
【氏名】山本 千博
【テーマコード(参考)】
3F040
3F075
3H041
3H075
3H130
4D065
【Fターム(参考)】
3F040BA04
3F040EA01
3F075AA07
3F075BA01
3F075CA04
3F075CC05
3H041AA04
3H041BB07
3H041CC20
3H041DD05
3H041DD34
3H075AA12
3H075BB06
3H075CC25
3H075DA04
3H075DB03
3H075DB32
3H075EE04
3H075EE12
3H130AA02
3H130AA26
3H130AB22
3H130AB53
3H130AC01
3H130BA66C
3H130CA21
3H130DA02Z
3H130DD01Z
3H130EA07C
3H130EA07D
3H130EA08C
3H130EB01C
3H130EB05C
4D065CA06
4D065CB07
4D065CC01
4D065DD16
4D065ED06
(57)【要約】
【課題】様々な固形物を簡単容易に押し込んで移送させることができる横型押込み装置を提供する。
【解決手段】固形物が投入されるホッパーの下部に、該ホッパーに対して垂直となるように配置され、固形物をロータリーポンプに押し込んで移送するスクリュー1を有している。そして、このスクリュー1は、軸部2と、軸部2の外周面2cに設けられている第1羽根部30と、第2羽根部31とを有している。そしてさらに、第1羽根部30と、第2羽根部31は、連結されず、隙間K1を開けて設けられ、第1羽根部30及び第2羽根部31には、突起(30b,31b)が設けられている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固形物が投入されるホッパーと、
前記ホッパーの下部に、該ホッパーに対して垂直となるように配置され、前記固形物をポンプに押し込んで移送するスクリューと、を有し、
前記スクリューは、
軸部と、
前記軸部の外周面に設けられている羽根部と、を有し、
前記羽根部は、第1羽根部と、第2羽根部とを含み、
前記第1羽根部と、前記第2羽根部は、連結されず、隙間を開けて設けられており、
前記第1羽根部及び/又は前記第2羽根部には、突起が設けられてなる横型押込み装置。
【請求項2】
前記羽根部は、第3羽根部をさらに含み、
前記第1羽根部は、前記軸部の前記ポンプ側の一端部に設けられ、
前記第3羽根部は、前記軸部の前記ポンプ側とは反対側の他端部に設けられ、
前記第2羽根部は、前記第1羽根部と、前記第3羽根部との間に設けられると共に、前記第2羽根部と、前記第3羽根部とは、連結されず、隙間を開けて設けられてなり、
前記第1羽根部は、前記第3羽根部よりも前記軸部に対する軸方向の長さが長くなるように形成されている請求項1に記載の横型押込み装置。
【請求項3】
前記突起は、前記第1羽根部及び/又は前記第2羽根部の端部に外方向に突出するように設けられてなる請求項1又は2に記載の横型押込み装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、横型押込み装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の押込み装置として、縦型押込み装置(例えば、特許文献1参照)と、
図4に示す横型押込み装置が知られている。
図4に示す横型押込み装置100は、超高粘度であるチーズやバター等の固形物W(
図5参照)が投入されるホッパー101を備えており、このホッパー101の下部には、横方向(図示左右方向)に延びるスクリュー102が設けられている。このスクリュー102の基端部(図示左側)は、
図4に示す、ギヤボックス103に取り付けられており、このギヤボックス103には、減速機付きモータ104が取り付けられている。そして、スクリュー102の先端部(図示右側)は、ロータリーポンプ105側に配置されている。これにより、減速機付きモータ104が駆動すると、ギヤボックス103を介してスクリュー102が回転し、この回転しているスクリュー102によって、ホッパー101に投入された固形物Wがロータリーポンプ105に押し込まれて移送されることとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のような横型押込み装置100のスクリュー102は、
図4に示すように、軸部102aと、この軸部102aの外周面に螺旋状に取り付けられている羽根部102bと、で構成されている。そして、このようなスクリュー102は、
図4では、一つしか図示していないが、一対、線対称となるように配置されている。
【0005】
かくして、このような一対のスクリュー102によって、ホッパー101に投入された固形物Wは、ロータリーポンプ105に押し込まれて移送されることとなる。
【0006】
しかしながら、
図5(a)に示すように、ブロック状の固形物Wがホッパー101に投入された際、
図5(a)に示すように、一対のスクリュー102上に乗ってしまう可能性が高い。これにより、固形物Wが、一対のスクリュー102上で回転するだけで、一対のスクリュー102によって、固形物Wをロータリーポンプ105に押し込んで移送させることができなくなるという問題があった。
【0007】
そのため、このような事態を軽減させるべく、
図5(b)に示すように、一対のスクリュー102間に、固形物Wが巻き込まれるように、ホッパー101に投入する固形物Wの角度を調整するか、或いは、上部から補助装置(図示せず)を使用して荷重を加える方法が知られている。
【0008】
しかしながら、このような方法は、作業が非常に煩雑となるばかりか、補助装置(図示せず)が使用できる固形物Wも限られており、ロータリーポンプ105に押し込んで移送させることができなくなるという問題を十分に解決できるものではなかった。
【0009】
そこで、本発明は、上記問題に鑑み、様々な固形物を簡単容易に押し込んで移送させることができる横型押込み装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記本発明の目的は、以下の手段によって達成される。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0011】
請求項1の発明によれば、固形物(W)が投入されるホッパー(101)と、
前記ホッパー(101)の下部に、該ホッパー(101)に対して垂直となるように配置され、前記固形物(W)をポンプ(ロータリーポンプ105)に押し込んで移送するスクリュー(1)と、を有し、
前記スクリュー(1)は、
軸部(2)と、
前記軸部(2)の外周面(2c)に設けられている羽根部(3)と、を有し、
前記羽根部(3)は、第1羽根部(30)と、第2羽根部(31)とを含み、
前記第1羽根部(30)と、前記第2羽根部(31)は、連結されず、隙間(K1)を開けて設けられており、
前記第1羽根部(30)及び/又は前記第2羽根部(31)には、突起(30b,31b)が設けられてなることを特徴としている。
【0012】
請求項2の発明によれば、上記請求項1に記載の横型押込み装置において、
前記羽根部(3)は、第3羽根部(32)をさらに含み、
前記第1羽根部(30)は、前記軸部(2)の前記ポンプ(ロータリーポンプ105)側の一端部(右端部2b)に設けられ、
前記第3羽根部(32)は、前記軸部(2)の前記ポンプ(ロータリーポンプ105)側とは反対側の他端部(左端部2a)に設けられ、
前記第2羽根部(31)は、前記第1羽根部(30)と、前記第3羽根部(32)との間に設けられると共に、前記第2羽根部(31)と、前記第3羽根部(32)とは、連結されず、隙間(K2)を開けて設けられてなり、
前記第1羽根部(30)は、前記第3羽根部(32)よりも前記軸部(2)に対する軸方向の長さ(L1)が長くなるように形成されていることを特徴としている。
【0013】
請求項3の発明によれば、上記請求項1又は2に記載の横型押込み装置において、前記突起(30b,31b)は、前記第1羽根部(30)及び/又は前記第2羽根部(31)の端部(最初先端部30a,最初先端部31a)に外方向に突出するように設けられてなることを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
次に、本発明の効果について、図面の参照符号を付して説明する。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0015】
請求項1に係る発明によれば、スクリュー(1)上に固形物(W)が乗ったとしても、当該固形物(W)を隙間(K1)に落とし込み、その隙間(K1)に落とし込んだ固形物(W)を突起(30b,31b)にて破砕することができる。
【0016】
したがって、本発明によれば、スクリュー(1)上に固形物(W)が乗ったとしても、スクリュー(1)にて固形物(W)を破砕することができるため、当該固形物(W)をロータリーポンプ(105)に押し込んで移送させることができる。これにより、様々な固形物(W)を簡単容易に押し込んで移送させることができる。
【0017】
請求項2に係る発明によれば、第1羽根部(30)が、軸部(2)のポンプ(ロータリーポンプ105)側の一端部(右端部2b)に設けられ、第3羽根部(32)が、軸部(2)のポンプ(ロータリーポンプ105)側とは反対側の他端部(左端部2a)に設けられている。そして、第1羽根部(30)は、第3羽根部(32)よりも軸部(2)に対する軸方向の長さ(L1)が長くなるように形成されているから、軸部(2)のポンプ(ロータリーポンプ105)側の一端部(右端部2b)側に、隙間が生じないようにすることができる。これにより、ポンプ(ロータリーポンプ105)に対する押し込み力を維持することができる。
【0018】
請求項3に係る発明によれば、第1羽根部(30)及び/又は第2羽根部(31)の端部(最初先端部30a,最初先端部31a)に外方向に突出するように突起(30b,31b)が設けられているから、固形物(W)に対してしっかりと噛みこむことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の一実施形態に係るスクリューを、線対称となるように一対設けた状態を示している正面側斜視図である。
【
図2】同実施形態に係るスクリューを一対、ホッパーと垂直となる方向に配置した状態を示す簡易説明図であって、(a)は、固形物が一対のスクリュー上に乗った状態を示し、(b)は、一対のスクリューが回転することによって、固形物が一対のスクリュー側に落ち込んだ状態を示す簡易説明図である。
【
図3】(a)は、
図2(b)に示す状態から、さらに、一対のスクリューが回転することによって、固形物が一対のスクリュー側にさらに落ち込んだ状態を示す簡易説明図であって、(b)は、(a)で示す図のうち丸で囲った箇所を拡大した簡易説明図である。
【
図5】(a)は、固形物が従来の一対のスクリュー上に乗った状態を示し、(b)は、固形物が従来の一対のスクリュー間に巻きまれている状態を示す簡易説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明に係る横型押込み装置の一実施形態を、図面を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明において、上下左右の方向を示す場合は、図示正面から見た場合の上下左右をいうものとする。なお、従来と同一の構成については、同一の符号を付し、説明は省略するものとする。
【0021】
本実施形態に係る横型押込み装置と、従来の横型押込み装置100との相違は、スクリュー102の形状が異なるだけで、それ以外は同一である。そのため、以下では、本実施形態に係る横型押込み装置のスクリューについて詳しく説明することとする。
【0022】
<スクリューの説明>
図1に示すように、スクリュー1は、従来の横型押込み装置100と同様、
図1に示す直線Sを基点として線対称となるように、一対設けられている。なお、具体的には、図示していないが、この一対のスクリュー1も、従来の横型押込み装置100と同様、ホッパー101の下部に、ホッパー101と垂直となる方向(横方向)となるように配置されている。
【0023】
ところで、このようなスクリュー1は、
図1に示すように、軸部2と、羽根部3と、で構成されている。軸部2は、図示左右方向に延びる円柱状に形成されている。そして、このような軸部2は、軸芯Oを基点として回転するようになっている。具体的には、
図1に示す軸部2の左端部2aが、
図4に示すギヤボックス103に取り付けられている。これにより、減速機付きモータ104(
図4参照)が駆動すると、ギヤボックス103(
図4参照)を介して軸部2が、軸芯Oを基点として回転することとなる。なお、
図1に示す軸部2の右端部2bは、ロータリーポンプ105(
図4参照)側に配置されている。
【0024】
羽根部3は、
図1に示すように、軸部2の外周面2cに螺旋状に取り付け固定されている。具体的には、この羽根部3は、
図1に示すように、第1羽根部30と、第2羽根部31と、第3羽根部32と、で構成されている。なお、この第1羽根部30と、第2羽根部31と、第3羽根部32とは、それぞれ別体で形成され、溶接等によって、軸部2の外周面2cに取り付け固定されている。
【0025】
第1羽根部30は、
図1に示すように、軸部2の右端部2bから、軸部2の略中央位置まで、軸芯Oに沿って、軸部2の外周面2cに螺旋状に巻き付いて取り付け固定されている。そして、この第1羽根部30の最初先端部30aには、爪状の突起30bが外方向(軸部2の左端部2a方向)に突出して設けられている。
【0026】
一方、第2羽根部31は、
図1に示すように、第1羽根部30と連結されず、第1羽根部30の最初先端部30aから図示右方向に隙間K1を開けて、軸芯Oに沿って、軸部2の左端部2aに向かって、軸部2の外周面2cに螺旋状に巻き付いて取り付け固定されている。なお、図示では、第1羽根部30の巻き数は、1.5で、第2羽根部31の巻き数は、2/3となっている。
【0027】
さらに、第2羽根部31は、第2羽根部31の最初先端部31aに、爪状の突起31bが外方向(軸部2の左端部2a方向)に突出して設けられている。
【0028】
他方、第3羽根部32は、
図1に示すように、第2羽根部31と連結されず、第2羽根部31の最初先端部31aから図示右方向に隙間K2を開けて、軸芯Oに沿って、軸部2の左端部2aまで、軸部2の外周面2cに螺旋状に巻き付いて取り付け固定されている。なお、図示では、第1羽根部30の巻き数は、1.5で、第3羽根部32の巻き数は、2/3となっている。そのため、第1羽根部30の軸方向の長さL1は、第3羽根部32の軸方向の長さL2よりも長くなるように形成されている。
【0029】
かくして、このように構成されるスクリュー1は、
図2に示すように、ホッパー101の下部に、ホッパー101と垂直となる方向(横方向)に一対配置されている。この際、
図2(a)に示すように、ブロック状の固形物Wがホッパー101に投入され、一対のスクリュー1上に乗ってしまった場合、従来であれば、上記説明したように、固形物Wが、一対のスクリュー1上で回転するだけで、一対のスクリュー1によって、固形物Wをロータリーポンプ105に押し込んで移送させることができないこととなる。しかしながら、本実施形態においては、上記説明したように、隙間K1,K2を設けていることから、
図2(a)に示すように、一対のスクリュー1が内向き方向(矢印Y1方向)に回転すると、
図2(b)に示すように、隙間K1,K2によって、固形物Wが
図2(a)に示す位置から、高さH1分一対のスクリュー1側に落ち込むこととなる。
【0030】
さらに、
図2(b)に示す状態から、一対のスクリュー1が内向き方向(矢印Y1方向)に回転すると、隙間K1,K2によって、
図3(a)に示すように、固形物Wが
図2(b)に示す位置から、さらに、高さH2分一対のスクリュー1側に落ち込むこととなる。そして、この際、上記説明したように、第1羽根部30の最初先端部30aには突起30bが設けられ、第2羽根部31の最初先端部31aには突起31bが設けられているから、
図3(b)に示すように、この突起30b,31bが固形物Wに噛みこむこととなる。これにより、固形物Wが破砕されることとなり、これによって、一対のスクリュー1に固形物Wを巻き込むことができる。それゆえ、一対のスクリュー1にて破砕され、一対のスクリュー1内に巻き込まれた固形物Wは、ロータリーポンプ105に押し込まれて移送されることとなる。
【0031】
したがって、本実施形態によれば、スクリュー1上に固形物Wが乗ったとしても、スクリュー1にて固形物Wを破砕し巻き込むことによって、ロータリーポンプ105に押し込んで移送させることができることから、様々な固形物Wを簡単容易に押し込んで移送させることができる。
【0032】
<変形例の説明>
なお、本実施形態において示したスクリュー1の形状はあくまで一例であり、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能である。例えば、本実施形態においては、第1羽根部30に突起30bを設け、第2羽根部31に突起31bを設ける例を示したが、それに限らず、どちらか一方だけ突起を設けるようにしても良い。しかしながら、隙間K1,K2を設けた部分には、本実施形態のように突起30b,31bを設けた方が好ましい。スクリュー1側に落とし込んだ固形物Wを確実に破砕することができるためである。
【0033】
また、本実施形態においては、隙間K1,K2を2つ設ける例を示したが、それに限らず、1つでも良いし、3つ以上設けても良く、用途に応じて適宜変更すれば良い。また、この隙間の数に応じて、第2羽根部31の数を増やしていくようにすれば良い。
【0034】
また、本実施形態においては、第1羽根部30の最初先端部30aに突起30bを設け、第2羽根部31の最初先端部31aに突起31bを設ける例を示したが、それに限らず、それ以外の部分に突起を設けるようにしても良い。しかしながら、第1羽根部30の最初先端部30aに突起30bを設け、第2羽根部31の最初先端部31aに突起31bを設けた方が好ましい。この部分に突起30b,31bを設けると、当該突起30b,31bがブロック状の固形物Wに対してしっかりと噛みこむことができる。そのため、第1羽根部30の最初先端部30aに突起30bを設け、第2羽根部31の最初先端部31aに突起31bを設けた方が好ましい。
【0035】
また、本実施形態においては、軸部2の左端部2a側に位置する第3羽根部32には、第1羽根部30のような突起30b,第2羽根部31のような突起31bを設けていないが、設けるようにしても良い。しかしながら、軸部2の左端部2aは、ギヤボックス103(
図4参照)に取り付けられる部分であるため、突起を設けても、固形物Wに接触することがないため、設けても意味がないことから、設けない方が好ましい。
【0036】
また、本実施形態においては、第1羽根部30の軸方向の長さL1が、第3羽根部32の方向の長さL2よりも長くなるように形成されているが、第1羽根部30の軸方向の長さL1を短くし、第3羽根部32の軸方向の長さL2と同程度の長さにしても良い。しかしながら、第1羽根部30の軸方向の長さL1は、第3羽根部32の方向の長さL2よりも長くなるように形成するのが好ましい。すなわち、第1羽根部30は、軸部2の右端部2b側に取り付けられるものであるため、ロータリーポンプ105(
図4参照)に対する押し込み力が重要となる。そのため、第1羽根部30の軸方向の長さL1を短くし、軸部2の右端部2b側に上記説明したような隙間K1,K2を設けてしまうと、押し込み力が弱くなる可能性がある。それゆえ、押し込み力を維持するため、第1羽根部30の軸方向の長さL1は、第3羽根部32の方向の長さL2よりも長くなるように形成するのが好ましい。
【0037】
また、本実施形態においては、突起30b,突起31bの形状として、爪状のものを例示したが、それに限らず、丸や四角など、どのような形状でも良い。
【0038】
また、本実施形態においては、一対のスクリュー1を設ける例を示したが、それに限らず、単数でも良いし、3つ以上でも良い。
【符号の説明】
【0039】
1 スクリュー
2 軸部
2a 左端部(他端部)
2b 右端部(他端部)
2c 外周面
3 羽根部
30 第1羽根部
30a 最初先端部(端部)
30b 突起
31 第2羽根部
31a 最初先端部(端部)
31b 突起
32 第3羽根部
105 ロータリーポンプ(ポンプ)
K1,K2 隙間
W 固形物