(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024003594
(43)【公開日】2024-01-15
(54)【発明の名称】光配線架
(51)【国際特許分類】
G02B 6/46 20060101AFI20240105BHJP
【FI】
G02B6/46
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022102830
(22)【出願日】2022-06-27
(71)【出願人】
【識別番号】000231936
【氏名又は名称】日本通信電材株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】生川 久比古
(72)【発明者】
【氏名】横地 隆径
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 慎祐
【テーマコード(参考)】
2H038
【Fターム(参考)】
2H038CA34
2H038CA36
2H038CA37
2H038CA38
(57)【要約】
【課題】 用途が異なる光ファイバの混線を低減させて配線の作業効率を高める、光配線架を提供する。
【解決手段】 複数の成端ユニットを上下方向に沿って載置する光配線架は、少なくとも一つの成端トレイを含む、第一成端ユニットと、前記上下方向に垂直である左右方向において前記第一成端ユニットを間に挟み、前記上下方向に延びる一対の第一仕切り板と、少なくとも他の一つの成端トレイを含む、第二成端ユニットと、を備え、前記第一成端ユニットへ接続される第一光ケーブル及び第一光ファイバを前記上下方向に配線するスペースが、前記一対の第一仕切り板の前記左右方向内側に設けられ、前記第二成端ユニットへ接続される第二光ケーブル及び第二光ファイバを前記上下方向に配線するスペースが、前記一対の第一仕切り板の前記左右方向外側に設けられる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の成端ユニットを上下方向に沿って載置する光配線架であって、
少なくとも一つの成端トレイを含む、第一成端ユニットと、
前記上下方向に垂直である左右方向において前記第一成端ユニットを間に挟み、前記上下方向に延びる一対の第一仕切り板と、
少なくとも他の一つの成端トレイを含む、第二成端ユニットと、を備え、
前記第一成端ユニットへ接続される第一光ケーブル及び第一光ファイバを前記上下方向に配線するスペースが、前記一対の第一仕切り板の前記左右方向内側に設けられ、
前記第二成端ユニットへ接続される第二光ケーブル及び第二光ファイバを前記上下方向に配線するスペースが、前記一対の第一仕切り板の前記左右方向外側に設けられる、光配線架。
【請求項2】
複数の成端ユニットを上下方向に沿って載置する光配線架であって、
少なくとも一つの成端トレイを含む、第一成端ユニットと、
前記第一成端ユニットに接続された第一光ケーブルと、
前記第一成端ユニットに接続された第一光ファイバと、
前記上下方向に垂直である左右方向において前記第一成端ユニットを間に挟み、前記上下方向に延びる一対の第一仕切り板と、
少なくとも他の一つの成端トレイを含む、第二成端ユニットと、
前記第二成端ユニットに接続された第二光ケーブルと、
前記第二成端ユニットに接続された第二光ファイバと、を備え、
前記第一光ケーブル及び前記第一光ファイバを前記上下方向に配線するスペースが、前記一対の第一仕切り板の前記左右方向内側に設けられ、
前記第二光ケーブル及び前記第二光ファイバを前記上下方向に配線するスペースが、前記一対の第一仕切り板の前記左右方向外側に設けられる、光配線架。
【請求項3】
前記左右方向において前記第二成端ユニットを間に挟み、前記上下方向に延びる一対の第二仕切り板と、をさらに備え、
前記左右方向において、前記一対の第一仕切り板の位置と、前記一対の第二仕切り板の位置が異なる、請求項1または請求項2に記載の光配線架。
【請求項4】
前記第一光ケーブル及び前記第二光ケーブルを、前記光配線架の外部から内部へ導く導入口と、
前記第一光ファイバ及び前記第二光ファイバを、前記光配線架の前記内部から前記外部へ導く導出口と、をさらに備え、
前記導入口及び前記導出口が、前記第二成端ユニットより前記第一成端ユニットの近くにあり、前記一対の第一仕切り板は、前記一対の第二仕切り板よりも前記左右方向において内側にある、請求項3に記載の光配線架。
【請求項5】
各前記成端ユニットは、前記上下方向及び前記左右方向の両方に垂直である前後方向に沿って、前記光配線架のフレームに対して滑動するよう構成されており、
各前記成端ユニットは、前記前後方向に沿って配置される複数の成端トレイを有する、請求項1または請求項2に記載の光配線架。
【請求項6】
前記第一光ケーブル及び前記第二光ケーブルはそれぞれ、複数の光ファイバテープ心線を有し、
各前記光ファイバテープ心線の外周は編組チューブにより覆われており、
各前記成端トレイは、一つの光ファイバテープ心線を各前記成端トレイの外部から内部へ導く導入部を有し、
各前記導入部は、閉じることで前記導入部の内部に前記一つの光ファイバテープ心線を収容するよう構成された蓋部と、前記導入部の前記内部から、収容された前記一つの光ファイバテープ心線に向かって突出する少なくとも一つの突起と、を有する、請求項1または請求項2に記載の光配線架。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、光配線架に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1及び特許文献2は複数の成端トレイを収容する光配線架を開示している。特許文献1の光配線架は、複数の成端トレイを、光配線架の上下方向に沿って収容する。特許文献2の光配線架は、複数の成端トレイを、光配線架の左右方向に沿って収容する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-236219号公報
【特許文献2】特開2002-022969号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一つの光配線架に対して複数の光ファイバをより多く、より高密度に配線する場合、収納効率の観点では、複数の成端トレイを光配線架の上下方向あるいは左右方向に載置することが好ましい。この場合、一つの光配線架に使用される複数の光ファイバは、共通する用途や配線使用者に応じて使用されることが多い。また配線される光ファイバの余長は、前後方向あるいは同一平面上で整線されることが多い。
【0005】
一方、一つの光配線架に対して、複数の用途に分けて、複数の光ファイバを配線する場合もある。このような場合において光ファイバの余長を、前後方向あるいは同一平面上で整線する場合、当該前後方向あるいは同一平面上において、互いに用途の異なる光ファイバが混線する可能性が高まり、配線の作業効率が下がってしまうことがあった。
【0006】
本開示は、用途が異なる光ファイバの混線を低減させて配線の作業効率を高める、光配線架を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
光配線架は、
複数の成端ユニットを上下方向に沿って載置する光配線架であって、
少なくとも一つの成端トレイを含む、第一成端ユニットと、
前記上下方向に垂直である左右方向において前記第一成端ユニットを間に挟み、前記上下方向に延びる一対の第一仕切り板と、
少なくとも他の一つの成端トレイを含む、第二成端ユニットと、を備え、
前記第一成端ユニットへ接続される第一光ケーブル及び第一光ファイバを前記上下方向に配線するスペースが、前記一対の第一仕切り板の前記左右方向内側に設けられ、
前記第二成端ユニットへ接続される第二光ケーブル及び第二光ファイバを前記上下方向に配線するスペースが、前記一対の第一仕切り板の前記左右方向外側に設けられる。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、用途が異なる光ファイバの混線を低減させて配線の作業効率を高める、光配線架を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、一実施形態に係る光配線架の斜視図であって、光配線架が備える複数の成端ユニットが全て光配線架の内部に収容されている状態を示す。
【
図2】
図2は、光配線架の斜視図であって、複数の成端ユニットのうちの一つが光配線架の内部から前方に引き出された状態を示す。
【
図4】
図4は、成端ユニットの斜視図であって、当該成端ユニットが光配線架の内部から前方へ引き出された状態を示す。
【
図5】
図5は、成端ユニットが備える成端トレイの斜視図である。
【
図6】
図6は、成端トレイの導出部の部分拡大図である。
【
図7】
図7は、一つの光ファイバテープ心線が成端トレイの導入部に導かれる様子を示す概要図である。
【
図8】
図8は、一つの光ファイバテープ心線が成端トレイの導入部に導かれる様子を示す概要図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(本開示の一形態の説明)
まず本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の一態様に係る光配線架は、
(1)複数の成端ユニットを上下方向に沿って載置する光配線架であって、
少なくとも一つの成端トレイを含む、第一成端ユニットと、
前記上下方向に垂直である左右方向において前記第一成端ユニットを間に挟み、前記上下方向に延びる一対の第一仕切り板と、
少なくとも他の一つの成端トレイを含む、第二成端ユニットと、を備え、
前記第一成端ユニットへ接続される第一光ケーブル及び第一光ファイバを前記上下方向に配線するスペースが、前記一対の第一仕切り板の前記左右方向内側に設けられ、
前記第二成端ユニットへ接続される第二光ケーブル及び第二光ファイバを前記上下方向に配線するスペースが、前記一対の第一仕切り板の前記左右方向外側に設けられる。
【0011】
本開示の光配線架では、第一成端ユニットへ接続される第一光ケーブル及び第一光ファイバを上下方向に配線するスペースが、一対の第一仕切り板の左右方向内側に設けられ、第二成端ユニットへ接続される第二光ケーブル及び第二光ファイバを上下方向に配線するスペースが、一対の第一仕切り板の左右方向外側に設けられる。このように第一仕切り板の内側と外側とで仕切られているため、第一光ケーブルと第二光ケーブルが混線することを防ぐとともに、第一光ファイバと第二光ファイバが混線することを防ぐことができる。仮に第一成端ユニットの用途と第二成端ユニットの用途が互いに異なっている場合、本開示によれば、用途が異なる光ケーブル及び光ファイバが混線する可能性を低減することができる。したがって配線の作業効率を高めることができる。
【0012】
本開示の一態様に係る光配線架は、
(2)複数の成端ユニットを上下方向に沿って載置する光配線架であって、
少なくとも一つの成端トレイを含む、第一成端ユニットと、
前記第一成端ユニットに接続された第一光ケーブルと、
前記第一成端ユニットに接続された第一光ファイバと、
前記上下方向に垂直である左右方向において前記第一成端ユニットを間に挟み、前記上下方向に延びる一対の第一仕切り板と、
少なくとも他の一つの成端トレイを含む、第二成端ユニットと、
前記第二成端ユニットに接続された第二光ケーブルと、
前記第二成端ユニットに接続された第二光ファイバと、を備え、
前記第一光ケーブル及び前記第一光ファイバを前記上下方向に配線するスペースが、前記一対の第一仕切り板の前記左右方向内側に設けられ、
前記第二光ケーブル及び前記第二光ファイバを前記上下方向に配線するスペースが、前記一対の第一仕切り板の前記左右方向外側に設けられる。
【0013】
本開示の光配線架では、第一成端ユニットへ接続された第一光ケーブル及び第一光ファイバを上下方向に配線するスペースが、一対の第一仕切り板の左右方向内側に設けられ、第二成端ユニットへ接続された第二光ケーブル及び第二光ファイバを上下方向に配線するスペースが、一対の第一仕切り板の左右方向外側に設けられる。このように第一仕切り板の内側と外側とで仕切られているため、第一光ケーブルと第二光ケーブルが混線することを防ぐとともに、第一光ファイバと第二光ファイバが混線することを防ぐことができる。仮に第一成端ユニットの用途と第二成端ユニットの用途が互いに異なっている場合、本開示によれば、用途が異なる光ケーブル及び光ファイバが混線する可能性を低減することができる。したがって配線の作業効率を高めることができる。
【0014】
(3)上記(1)または(2)において光配線架は、前記左右方向において前記第二成端ユニットを間に挟み、前記上下方向に延びる一対の第二仕切り板と、をさらに備え、
前記左右方向において、前記一対の第一仕切り板の位置と、前記一対の第二仕切り板の位置が異なっていてもよい。
本開示によれば、左右方向において一対の第一仕切り板の位置と、一対の第二仕切り板の位置が異なっている。したがって、一対の第一仕切り板の位置と第二仕切り板の位置が左右方向において同じ場合と比較して、光ケーブルの混線と光ファイバの混線をより低減することができる。
【0015】
(4)上記(3)において光配線架は、前記第一光ケーブル及び前記第二光ケーブルを、前記光配線架の外部から内部へ導く導入口と、
前記第一光ファイバ及び前記第二光ファイバを、前記光配線架の前記内部から前記外部へ導く導出口と、をさらに備え、
前記導入口及び前記導出口が、前記第二成端ユニットより前記第一成端ユニットの近くにあり、前記一対の第一仕切り板は、前記一対の第二仕切り板よりも前記左右方向において内側にあってもよい。
本開示では、導入口及び導出口が、第二成端ユニットより第一成端ユニットの近くにあり、一対の第一仕切り板は、一対の第二仕切り板よりも左右方向において内側にある。このため、導入口及び導出口に比較的近い第一成端ユニットに対しては短い配線で、導入口及び導出口に比較的遠い第二成端ユニットに対しては長い配線を行うことで、余長を低減するとともに配線の作業効率を高めることができる。
【0016】
(5)上記(1)から(4)のいずれかにおいて、各前記成端ユニットは、前記上下方向及び前記左右方向の両方に垂直である前後方向に沿って、前記光配線架のフレームに対して滑動するよう構成されており、
各前記成端ユニットは、前記前後方向に沿って配置される複数の成端トレイを有していてもよい。
仮に複数の成端トレイを、複数の用途に応じて上下方向に載置する場合、個々の成端トレイで配線する必要があり、収納効率が低い。仮に複数の成端トレイを、複数の用途に応じて左右方向に載置する場合、載置される場所によって左右方向における余長差が大きく異なり、配線の作業効率が低い。しかしながら本開示によれば、複数の成端トレイは前後方向に沿って配置されるため、上下方向に載置する場合と比較して収容効率を高めるとともに、左右方向に載置する場合と比較して左右方向における余長差を低減することができ、よって配線の作業効率を高めることができる。
【0017】
(6)上記(1)から(5)のいずれかにおいて、前記第一光ケーブル及び前記第二光ケーブルはそれぞれ、複数の光ファイバテープ心線を有し、
各前記光ファイバテープ心線の外周は編組チューブにより覆われており、
各前記成端トレイは、一つの光ファイバテープ心線を各前記成端トレイの外部から内部へ導く導入部を有し、
各前記導入部は、閉じることで前記導入部の内部に前記一つの光ファイバテープ心線を収容するよう構成された蓋部と、前記導入部の前記内部から、収容された前記一つの光ファイバテープ心線に向かって突出する少なくとも一つの突起と、を有していてもよい。
本開示によれば、各導入部は少なくとも一つの突起を有するため、この突起が光ファイバテープ心線の編組チューブにひっかかることで、光ファイバテープ心線が成端トレイから脱落することを防ぐことができる。
【0018】
(本開示の一形態の詳細)
本開示の一形態に係る光ケーブルの成端ユニットの具体例を、図面を参照しつつ説明する。本実施形態における、「上下方向」、「左右方向」、「前後方向」とは、
図1に示す光配線架1について、説明の便宜上、設定された相対的な方向である。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0019】
図1及び
図2は、本開示の一実施形態に係る光配線架1の斜視図である。
図1は、光ケーブル及び光ファイバが配線されていない状態であって、光配線架1が備える複数の成端ユニットが全て光配線架1の内部に収容されている状態を示す。
図2は、光ケーブル及び光ファイバが配線されていない状態であって、複数の成端ユニットのうちの一つが光配線架1の内部から前方に引き出された状態を示す。
図3は、光配線架1の正面図である。
図1から
図3はいずれも、光配線架1の前面に取り付けられた扉が開いた状態を示している。
【0020】
図1から
図3に例示するように、光配線架1は、複数の成端ユニットを上下方向に沿って載置するよう構成されている。光配線架1は、フレーム2と、扉3と、第一成端ユニット10と、一対の第一仕切り板11と、第二成端ユニット20と、一対の第二仕切り板21と、第三成端ユニット30と、一対の第三仕切り板31と、第四成端ユニット40と、一対の第四仕切り板41と、を備える。さらに光配線架1は、導入口50と、導出口60と、を備える。
【0021】
本実施形態の上下方向は、複数の成端ユニットの載置方向である。各図において「U」は上方を示し、「D」は下方を示す。本実施形態の前後方向は、上下方向に垂直であって、扉3の設けられた方向を前方、扉3から光配線架1の内部への方向を後方とする。各図において「F」は前方を示し、「B」は後方を示す。本実施形態の左右方向は、上下方向及び前後方向の両方に垂直な方向であって、光配線架1の幅方向である。各図において「L」は左方を示し、「R」は右方を示す。
【0022】
本実施形態において、光配線架1は、上から下に向かって、二つの第一成端ユニット10と、二つの第二成端ユニット20と、二つの第三成端ユニット30と、二つの第四成端ユニット40と、を収容している。光配線架1は、これら二つの成端ユニットの下それぞれに、光ケーブルあるいは光ファイバの余長を収容する余長板70を備えてもよい。本実施形態において、光配線架1は四つの余長板70を備える。
【0023】
図3に例示するように、光配線架1はさらに、第一成端ユニット10に接続された第一光ケーブル12と、第一成端ユニット10に接続された第一光ファイバ13と、第二成端ユニット20に接続された第二光ケーブル22と、第二成端ユニット20に接続された第二光ファイバ23と、第三成端ユニット30に接続された第三光ケーブル32と、第三成端ユニット30に接続された第三光ファイバ33と、第四成端ユニット40に接続された第四光ケーブル42と、第四成端ユニット40に接続された第四光ファイバ43と、を備えてもよい。
【0024】
各光ケーブルは、複数の光ファイバテープ心線を有している。光ファイバテープ心線の長手方向に直交する断面視において、各光ファイバテープ心線の外周は編組チューブにより覆われている。本実施形態において、各成端ユニットに一本の光ケーブルが接続される。例えば二つの第一成端ユニット10それぞれに、一本の第一光ケーブル12が接続される。また、各光ファイバテープ心線は例えば8本の光ファイバ心線により形成されている。
【0025】
フレーム2は、各成端ユニットと、各仕切り板と、各余長板と、を支持するよう構成されている。本実施形態においてフレーム2は、上下方向において、第一成端ユニット10と一対の第一仕切り板11を最も上部に支持する。フレーム2は、第一成端ユニット10と一対の第一仕切り板11の下に第二成端ユニット20と一対の第二仕切り板21を支持し、さらに下に、第三成端ユニット30と一対の第三仕切り板31を支持する。フレーム2は、上下方向において最も下部に第四成端ユニット40と一対の第四仕切り板41を支持する。
【0026】
導入口50は、光配線架1の外部から内部へ少なくとも一つの光ケーブルを導くよう構成されている。本実施形態の導入口50は、フレーム2の右上部に設けられている。導出口60は、光配線架1の内部から外部へ少なくとも一つの光ファイバを導くよう構成されている。本実施形態の導出口60は、フレーム2の左上部に設けられている。本実施形態においては、他の成端ユニットと比較して、第一成端ユニット10が最も導入口50及び導出口60に近い。言い換えると、導入口50及び導出口60は、第二成端ユニット20より第一成端ユニット10に近い。第一光ケーブル12、第二光ケーブル22、第三光ケーブル32、第四光ケーブル42は、光配線架1の外部から内部へ導入口50を通じて導かれる。第一光ファイバ13、第二光ファイバ23、第三光ファイバ33、第四光ファイバ43は、光配線架1の内部から外部へ導出口60を通じて導かれる。
【0027】
第一成端ユニット10は、光配線架1の外部から導入口50を通じて導かれる第一光ケーブル12が接続されるとともに、導出部60を通じて光配線架1の外部へ導かれる第一光ファイバ13が接続されるよう構成されている。本実施形態においては、導入口50から導かれた第一光ケーブル12は第一成端ユニット10の右側面に接続される。導出口60へ導かれる第一光ファイバ13は第一成端ユニット10の左側面に接続される。第一成端ユニット10の構成の詳細は後述する。
【0028】
第二成端ユニット20、第三成端ユニット30、第四成端ユニット40の構成は、第一成端ユニット10の構成と同様である。第二成端ユニット20は、第二光ケーブル22が接続されるとともに、第二光ファイバ23が接続されるよう構成されている。第三成端ユニット30は、第三光ケーブル32が接続されるとともに、第三光ファイバ33が接続されるよう構成されている。第四成端ユニット40は、第四光ケーブル42が接続されるとともに、第四光ファイバ43が接続されるよう構成されている。
【0029】
同様に、第二成端ユニット20は、導入口50から導かれる第二光ケーブル22が接続されるとともに、導出部60へ導かれる第二光ファイバ23が接続されるよう構成されている。第三成端ユニット30は、導入口50から導かれる第三光ケーブル32が接続されるとともに、導出部60へ導かれる第三光ファイバ33が接続されるよう構成されている。第四成端ユニット40は、導入口50から導かれる第四光ケーブル42が接続されるとともに、導出部60へ導かれる第四光ファイバ43が接続されるよう構成されている。
【0030】
一対の第一仕切り板11は、上下方向に平行であって、左右方向において第一成端ユニット10を間に挟んで配置されている。本実施形態の一対の第一仕切り板11は、左右方向において余長板70も間に挟んでもよい。一対の第一仕切り板11は、第一成端ユニット10を中心に、左右対称に設けられている。左の第一仕切り板11と第一成端ユニット10の間隔は、右の第一仕切り板11と第一成端ユニット10の間隔と、同じである。
【0031】
図1及び
図2に例示するように、第一成端ユニット10へ接続される第一光ケーブル12及び第一光ファイバ13を上下方向に配線するスペース14が、一対の第一仕切り板11の左右方向内側に設けられている。さらに、第二成端ユニット20へ接続される第二光ケーブル22及び第二光ファイバ23を上下方向に配線するスペース15が、一対の第一仕切り板11の左右方向外側に設けられている。同様にして、
図3に例示するように、第一成端ユニット10へ接続された第一光ケーブル12及び第一光ファイバ13を上下方向に配線するスペース14が、一対の第一仕切り板11の左右方向内側に設けられている。第二成端ユニット20へ接続された第二光ケーブル22及び第二光ファイバ23を上下方向に配線するスペース15が、一対の第一仕切り板11の左右方向外側に設けられている。スペース15は、第三成端ユニット30へ接続される第三光ケーブル32及び第三光ファイバ33、第四成端ユニット40へ接続される第四光ケーブル42及び第四光ファイバ43を上下方向に配線するスペースとしても、設けられている。
【0032】
一対の第二仕切り板21は、上下方向に平行であって、左右方向において第二成端ユニット20を間に挟んで配置されている。一対の第二仕切り板21は、第二成端ユニット20を中心に、左右対称に設けられている。同様にして、一対の第三仕切り板31は、上下方向に平行であって、左右方向において第三成端ユニット30を間に挟んで配置されている。一対の第三仕切り板31は、第三成端ユニット30を中心に、左右対称に設けられている。一対の第四仕切り板41は、上下方向に平行であって、左右方向において第四成端ユニット40を間に挟んで配置されている。一対の第四仕切り板41は、第四成端ユニット40を中心に、左右対称に設けられている。一対の仕切り板それぞれは、左右方向において余長板70も間に挟んでもよい。
【0033】
第二成端ユニット20へ接続される第二光ケーブル22及び第二光ファイバ23を上下方向に配線するスペース24が、一対の第二仕切り板21の左右方向内側に設けられている。第三成端ユニット30へ接続される第三光ケーブル32及び第三光ファイバ33を上下方向に配線するスペース25が、一対の第二仕切り板21の左右方向外側に設けられている。第三成端ユニット30へ接続される第三光ケーブル32及び第三光ファイバ33を上下方向に配線するスペース34が、一対の第三仕切り板31の左右方向内側に設けられている。第四成端ユニット40へ接続される第四光ケーブル42及び第四光ファイバ43を上下方向に配線するスペース35が、一対の第三仕切り板31の左右方向外側に設けられている。第四成端ユニット40へ接続される第四光ケーブル42及び第四光ファイバ43を上下方向に配線するスペース44が、一対の第四仕切り板41の左右方向内側に設けられている。
【0034】
図3に例示するように、左右方向において、一対の第一仕切り板11の位置と、一対の第二仕切り板21の位置は異なっている。より詳細には、一対の第一仕切り板11は、一対の第二仕切り板21よりも左右方向において内側にある。
【0035】
同様にして、左右方向において、一対の第二仕切り板21の位置と、一対の第三仕切り板31の位置と、一対の第四仕切り板41の位置は互いに異なっている。本実施形態では、一対の第二仕切り板21は、一対の第三仕切り板31よりも左右方向において内側にある。一対の第三仕切り板31は、一対の第四仕切り板41よりも左右方向内側にある。
【0036】
図3に例示するように、一対の第一仕切り板11の左右方向の間隔はdである。一対の第二仕切り板21の間隔は、一対の第一仕切り板11の間隔よりも広く、d+Xである。一対の第三仕切り板31の間隔は、一対の第二仕切り板21の間隔よりも広く、d+2Xである。一対の第四仕切り板41の間隔は、一対の第三仕切り板31の間隔よりも広く、d+3Xである。このように本実施形態の光配線架1では、一対の第一仕切り板11の間隔が最も狭く、一対の第四仕切り板41の間隔が最も広い。また、第一仕切り板と第二仕切り板、第二仕切り板と第三仕切り板、第三仕切り板と第四仕切り板、それぞれの左右方向の間隔の差はいずれも等しくX/2である。
【0037】
図3に例示するように、上下方向においても、一対の第一仕切り板11の位置と、一対の第二仕切り板21の位置と、一対の第三仕切り板31の位置と、一対の第四仕切り板41の位置は互いに異なっている。より詳細には、本実施形態では、一対の第二仕切り板21は、一対の第一仕切り板11よりも上下方向において下側にある。同様にして、一対の第三仕切り板31は、一対の第二仕切り板21よりも上下方向において下側にある。一対の第四仕切り板41は、一対の第三仕切り板31よりも上下方向下側にある。
【0038】
次に各成端ユニットの構成について説明する。ここでは一例として、第一成端ユニット10の構成を説明する。他の成端ユニットの構成は、第一成端ユニット10の構成と同様であるため、説明を省略する。
【0039】
第一成端ユニット10は、前後方向に沿って、光配線架1のフレーム2に対して滑動するよう構成されている。
図4は、第一成端ユニット10が光配線架1の内部から前方へ引き出された状態を示す斜視図である。
図4に例示するように、第一成端ユニット10は、少なくとも一つの成端トレイ80と、プレート17と、を備える。
【0040】
図4に例示するように、第一成端ユニット10において、複数の成端トレイ80は前後方向に沿って配置されている。一対のガイドレール16は、光配線架1のフレーム2によって支持されており、前後方向に平行であり、左右方向において複数の成端トレイ80を間に挟むよう配置されている。プレート17は、複数の成端トレイ80を支持するとともに、一対のガイドレール16上を前後方向に滑動するよう構成されている。作業者はプレート17をガイドレール16上で前後方向に滑動させることで、プレート17が支持する複数の成端トレイ80を光配線架1の内部から前方へ引き出したり、前方から光配線架1の内部へ押し入れたりすることができる。
【0041】
図5は、成端トレイ80の斜視図である。
図5に例示するように、成端トレイ80は、導入部81と、本体部82と、導出部83と、を有する。導入部81は、一つの光ファイバテープ心線を成端トレイ80の外部から内部へ導くよう構成されている。本体部82は、導入部81から導かれた光ファイバテープ心線を複数の光ファイバに分岐し、他の複数の光ファイバへ接続するよう構成されている。本体部82はさらに、光ファイバテープ心線及び他の複数の光ファイバの余長を内部に収容するよう構成されている。接続された複数の光ファイバは本体部82から導出部83へ導かれる。導出部83は、本体部82から導かれた複数の光ファイバを成端トレイ80の外部へ導くよう構成されている。
【0042】
図6は、導出部83の部分拡大図である。
図6に例示するように、導出部83は、閉じることで導出部83の内部に一つの光ファイバテープ心線を収容するよう構成された蓋部84と、導出部83の内部から、収容された当該一つの光ファイバテープ心線に向かって突出する少なくとも一つの突起85と、を有する。本実施形態の導出部83は二つの突起85を有する。導入部81の構成は、導出部83の構成と同様である。すなわち、導入部81も、閉じることで導入部81の内部に一つの光ファイバテープ心線を収容するよう構成された蓋部84と、導入部81の内部から、収容された当該一つの光ファイバテープ心線に向かって突出する少なくとも一つの突起85と、を有する。本実施形態の導入部81は二つの突起85を有する。
【0043】
図6に例示するように、各突起85は、本体部82を構成する底面82aから垂直な方向に突出している。本実施形態の各突起85は例えば三角柱の形状を有している。各突起85の先端は、光ファイバテープ心線の外周を覆う編組チューブにひっかかるよう構成されている。
【0044】
図7及び
図8は、一つの光ファイバテープ心線Zが導入部81に導かれる様子を示す概要図である。
図7に例示するように、まず光ファイバテープ心線Zが導入部81に導かれるとき、蓋部84は解放された状態にある。その後、
図8に例示するように、蓋部84が閉じられることで、光ファイバテープ心線Zが導入部81の内部に収容される。このとき、二つの突起85が導入部81の内部から光ファイバテープ心線Zに向かって突出しており、蓋部84によって光ファイバテープ心線Zが導入部81の内部へ押されるため、突起85が光ファイバテープ心線Zの編組チューブにひっかかる。このような構成により、光ファイバテープ心線Zが成端トレイ80から脱落することを防ぐことができる。
【0045】
次に、光配線架1及び成端トレイ80の使用について説明する。以下、第一成端ユニット10とこれに接続される第一光ケーブル12、第一光ファイバ13について説明する。他の成端ユニットの使用は、第一成端ユニットの使用と同じであるため、説明を省略する。
【0046】
まず、第一成端ユニット10は光配線架1の内部から前方へ引き出される。例えば作業者は、第一成端ユニット10のプレート17をガイドレール16上で前方向に滑動させ、プレート17が支持する複数の成端トレイ80を光配線架1の内部から前方へ引き出す(
図4)。
【0047】
第一光ケーブル12は、導入口50から光配線架1の内部へ、一対の第一仕切り板11の左右方向内側のスペース14に導かれて、上方から下方へ配線される。第一光ケーブル12の余長は余長板70に導かれてもよい。このとき、他の成端ユニットへ接続される光ケーブルは、一対の第一仕切り板11の左右方向外側のスペース15に、上下方向に配線されているため、第一光ケーブル12と他の光ケーブルが混線することを防ぐことができる。
【0048】
その後、第一光ケーブル12は、複数の光ファイバテープ心線に分岐され、第一成端ユニット10に収容されている複数の成端トレイ80のうちの一つへ導かれる。例えば、成端トレイ80の導入部81へ導かれた光ファイバテープ心線Zは、蓋部84と突起85によって、成端トレイ80から脱落しないよう収容される。成端トレイ80の本体部82は、導入部81から導かれた光ファイバテープ心線Zを複数の光ファイバに分岐し、他の複数の光ファイバへ接続するよう構成されている。接続された他の複数の光ファイバは、本体部82から導出部83へ導かれる。
【0049】
成端トレイ80の導出部83から導かれた複数の光ファイバは、第一光ファイバ13として、第一成端ユニット10から、一対の第一仕切り板11の左右方向内側のスペース14に導かれて、下方から上方に向かって配線される。このとき、他の成端ユニットへ接続される光ファイバは、一対の第一仕切り板11の左右方向外側のスペース15に、上下方向に配線されているため、第一光ファイバ13と他の光ファイバが混線することを防ぐことができる。第一光ファイバ13は、スペース15から導出口60を通じて光配線架1の外部へ導かれる。
【0050】
以上説明したように、本実施形態の光配線架1は、第一成端ユニット10へ接続される第一光ケーブル12及び第一光ファイバ13を上下方向に配線するスペース14が、一対の第一仕切り板11の左右方向内側に設けられ、第二成端ユニット20へ接続される第二光ケーブル22及び第二光ファイバ23を上下方向に配線するスペース15が、一対の第一仕切り板11の左右方向外側に設けられる。このようなスペース14及びスペース15により、第一光ケーブル12と第二光ケーブル22が混線することを防ぐとともに、第一光ファイバ13と第二光ファイバ23が混線することを防ぐことができる。仮に第一成端ユニット10の用途と第二成端ユニット20の用途が互いに異なっている場合でも、本実施形態の第一仕切り板11が、用途が異なる光ケーブル及び光ファイバを仕切るため、これらが混線する可能性を低減することができる。したがって配線の作業効率を高めることができる。
【0051】
図3に例示するように、光配線架1が複数の光ケーブルと複数の光ファイバを備える場合においても、一対の第一仕切り板11のスペース14及びスペース15により、複数の光ケーブル及び複数の光ファイバが混線する可能性を低減することができる。一対の第二仕切り板21、一対の第三仕切り板31、一対の第四仕切り板41も同様の効果を奏する。
【0052】
本実施形態の光配線架1では、左右方向において一対の第一仕切り板11の位置と、一対の第二仕切り板21の位置が異なっている。仮に一対の第一仕切り板11の位置と第二仕切り板21の位置が左右方向において同じ場合、成端ユニットと左右の仕切り板との間隔が常に同じであるため、作業者にとって混同を起こしやすく、光ケーブルの混線と光ファイバの混線の可能性が高まる。しかしながら、本実施形態の光配線架1によれば、このような混線をより低減させることができる。
【0053】
導入口50及び導出口60が、第二成端ユニット20より第一成端ユニット10の近くにあり、一対の第一仕切り板11は、一対の第二仕切り板21よりも左右方向において内側にある。このため、導入口50及び導出口60に比較的近い第一成端ユニット10に対しては短い配線で、導入口50及び導出口60に比較的遠い第二成端ユニット20に対しては長い配線を行うことで、余長を低減するとともに配線の作業効率を高めることができる。
【0054】
本実施形態の各成端ユニットは、前後方向に沿って光配線架1のフレーム2に対して滑動するよう構成されおり、複数の成端トレイ80は前後方向に沿って成端ユニットに配置されている。仮に複数の成端トレイを、複数の用途に応じて上下方向に載置する場合、個々の成端トレイで配線する必要があり、収納効率が低い。仮に複数の成端トレイを、複数の用途に応じて左右方向に載置する場合、載置される場所によって左右方向における余長差が大きく異なり、配線の作業効率が低い。しかしながら本実施形態の複数の成端トレイは前後方向に沿って配置されるため、上下方向に載置する場合と比較して収容効率を高めるとともに、左右方向に載置する場合と比較して左右方向における余長差を低減することができ、よって配線の作業効率を高めることができる。
【0055】
本実施形態の成端トレイ80の導入部81は、少なくとも一つの突起85を有する。この突起85が光ファイバテープ心線Zの編組チューブにひっかかることで、光ファイバテープ心線Zが成端トレイから脱落することを防ぐことができる。
【0056】
以上、本開示を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本開示の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。また、上記説明した構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本開示を実施する上で好適な数、位置、形状等に変更することができる。
【0057】
上述した実施形態では、導入口50及び導出口60はいずれも光配線架1の上方に設けられているが、導入口50及び導出口60の位置はこれに限らない。導入口50及び導出口60がいずれも光配線架1の下方に設けられていてもよい。例えば、導入口50がフレーム2の右下部に設けられ、導出口60がフレーム2の左下部に設けられていてもよい。このとき、導入口50及び導出口60が、第一成端ユニット10より下方にある第二成端ユニット20の近くにある。このような場合、一対の第二仕切り板21は、一対の第一仕切り板11よりも左右方向において内側にあってもよい。
【0058】
このとき、一対の第一仕切り板11の間隔はdであり、一対の第二仕切り板21の間隔は、一対の第一仕切り板11の間隔よりも狭く、d―Xである。一対の第三仕切り板31の間隔は、一対の第二仕切り板21の間隔よりも狭く、d―2Xである。一対の第四仕切り板41の間隔は、一対の第三仕切り板31の間隔よりも狭く、d-3Xである。このように導入口50及び導出口60がいずれも光配線架1の下方に設けられている場合では、一対の第一仕切り板11の間隔が最も広く、一対の第四仕切り板41の間隔が最も狭くてもよい。
【0059】
この場合、第一成端ユニット10へ接続される第一光ケーブル12及び第一光ファイバ13を上下方向に配線するスペースは、一対の第二仕切り板21の左右方向外側に設けられ、第二成端ユニット20へ接続される第二光ケーブル22及び第二光ファイバ23を上下方向に配線するスペースは、一対の第二仕切り板21の左右方向内側に設けられる。
【0060】
導入口50及び導出口60に比較的近い第二成端ユニット20に対しては短い配線で、導入口50及び導出口60に比較的遠い第一成端ユニット10に対しては長い配線を行うことで、余長を低減するとともに配線の作業効率を高めることができる。
【0061】
また上述した実施形態では、導入口50及び導出口60が分離した形で設けられている例について説明したが、光配線架1に一つの開口部があり、開口部を物理的には仕切らずに、開口部の一部を導入口50とし、開口部の他の一部を導出口60としてもよい。
【符号の説明】
【0062】
1:光配線架
2:フレーム
3:扉
10:第一成端ユニット
11:第一仕切り板
12:第一光ケーブル
13:第一光ファイバ
14、15:スペース
16:ガイドレール
17:プレート
20:第二成端ユニット
21:第二仕切り板
22:第二光ケーブル
23:第二光ファイバ
24、25:スペース
30:第三成端ユニット
31:第三仕切り板
32:第三光ケーブル
33:第三光ファイバ
34、35:スペース
40:第四成端ユニット
41:第四仕切り板
42:第四光ケーブル
43:第四光ファイバ
44:スペース
50:導入口
60:導出口
70:余長板
80:成端トレイ
81:導入部
82:本体部
83:導出部
84:蓋部
85:突起
Z:光ファイバテープ心線
d:間隔